エルヴィン「妻に浮気された②」(52)
~前回までのあらすじ~
ビッチな妻に別れを告げ自由の身となったエルヴィン。
しかしそれは、貴族社会という強大な後ろ盾をなくすことを意味していた。
調査兵団存亡の危機。果たしてエルヴィンに希望はあるのか?
前作のスレに続けて書こうかとも思ったんですが、
一話完結型でさくさく行きたかったので、別スレ立てました。
すみません。
ウォール・ローゼ内のとある場所。
街の喧騒から離れた路地裏に、ひっそりとそのbarはあった。
隠れ家的なその場所で静かに男たちは酒を酌み交わしていた。
全員「かんぱーい。」カチャン
ハンジ「いやぁ、本当に良かったね、離婚できて。」
ナナバ「おめでとう。」
エルヴィン「あぁ、辛く苦しい生活だった・・・。
これでやっと私も自由の翼で飛びまわれる。」ウルウル
ミケ(シャンピニョンの香り、ジビエの獣臭が渾然一体となり余韻も長くバランスが良い。
さすが最高級ワインだ)スゥッ
ナナバ「でも、あっさり離婚できたんだね。揉めなかった?」
エルヴィン「リヴァイのおかげでな。」
リヴァイ「小便ちびるまで小鹿野郎を震え上がらせて、ビッチの責任とらせた。」
エルヴィン「ああ。生まれたて状態だったな。」
ナナバ「自業自得だね。」
エルヴィン「まぁ、我が兵団の後ろ盾を完全に無くしてしまったわけだが・・・、すまん。」
ハンジ「気にしないでよ。今までエルヴィン一人にに兵団の運営背負わせちゃってて。
こっちこそごめんね。」
ナナバ「そうだよ。これからは資金集めとか私たちも手伝うから。」
エルヴィン「お前ら・・・。ありがとう。
当面、私はボーナス無し、給料30%カットだ。
できるだけお前たちには負担をかけないようにする。」
リヴァイ「無理すんな。」
ハンジ「よっ、上司の鏡!!」
エルヴィン「だから、すまん。今までここの飲み代おごってこれたが、今日は割り勘で頼む。」
ナナバ「ぜんぜんかまわないよ。」
ハンジ「うんうん。それが普通だよ。」
ミケ(すっきりと飲み飽きしないバランスの良い清涼感。さすがワンカップ大関だ。)スゥッ
ナナバ「でも、資金調達か。私たちにできることって何がある?」
ハンジ「う~ん。」
リヴァイ「中央の太った豚共に頭下げるのはゴメンだ。」
ナナバ「そうは言ってもね・・・、あっ!」
ハンジ「何?」
ナナバ「いやさ、小耳に挟んだんだけど、
巷では今年調査兵団に入団してきた女の子たちが可愛いって評判になってるらしくって。
彼女たちも新人だけど一応は団員だし、ちょっと協力してもらえないかなって。」
エルヴィン「それは駄目だ。私の不祥事で他の団員の手を煩わせることはしたくない。」
ハンジ「じゃあ、ここにいるメンバーだけか・・・。」
ナナバ「よし、脱ごう!」
リヴァイ「は?」
ナナバ「私たちって戦う以外何もできないから。お金稼ぐには身体張るしかないよ。」
ハンジ「男前だな~。・・・でも、それいいかもね。
リヴァイとか何でか分かんないけど世間じゃ女の子に人気あるしね。
ちょっと脱いで、写真撮って販売すれば資金の足しになるかもしれない。」
エルヴィン「背に腹はかえられないか・・・。その案、採用しよう。」
ハンジ「じゃ、撮影は次の休日で。機材揃えとくね。」
ミケ(かすかに漂う腐った卵のような匂い。さすがすかしっ屁だ。)スゥッ
続きはまた後ほど。
レスありがとうございます。
続きちびちびいきます。
次の休日。
調査兵団本部。格技場。
ハンジ「みんな用意できた?」
エルヴィン「ああ、いいぞ。」ボロン
ナナバ「でもさぁ、なんで真っ裸に・・・」ボロン
リヴァイ「固定ベルトだけ装着する?」ポロン
ミケ「・・・・・。」ブルン
ハンジ「ただの裸じゃ、普通の男性ヌードと変わらないでしょ。
調査兵団らしさを出すには立体起動装置はかかせないの。
でも、撮影の邪魔だから、装置本体と鞘は付けないでね。」
リヴァイ「で、何でお前は脱がない?」
ハンジ「撮影係は脱ぐ必要ないでしょ。」
ナナバ「ぶっ!エルヴィン胸毛、半端ないwww」
リヴァイ「胸毛からチン毛まで全部繋がってやがる。熊みてぇだな。気色悪ぃ。」
エルヴィン「・・・・。」グスン
ナナバ「って、ミケの方がもっさもっさだwww」
リヴァイ「全身、毛に覆われてるだと!?」
ハンジ「そうそう、今日の撮影、エレンにも協力してもらうことになったから。
いいんだよね?エルヴィン。」
エルヴィン「ああ、許可した。」
ハンジ「撮影するにあたって、女の子たちの趣向をリサーチしてみたんだ。
なんだか、よく分からないけど、お気に入りの組み合わせがあるらしくって。
エルヴィン×リヴァイとかね。少数派でミケ×ナナバもあった。
で、一番多かったのがリヴァイ×エレンだったのよ。
だから、エレンに手伝ってもらおうと思って。」
ナナバ「???何それ。」
リヴァイ「その組み合わせで戦うんだろ。」
ハンジ「そうなんだ。私もそう思って撮影場所を格技場にしたんだけど。」
エレン「失礼します。遅れましたー・・・!!!!!」ビクゥッ
ハンジ「遅刻だよー、エレン。」
エレン「ハ、ハンジさん・・・。みなさんどうされちゃったんですか???」
ハンジ「撮影衣装だよ。ほら、エレンも早く脱いで。」
エレン「!?写真をとるとしか聞いてませんよっ!!」
ハンジ「うんうん。写真とるから。」グイグイ
エレン「ちょっ、やめて下さい!!!そんな、服ひっぱったら破けちゃいます!!!」ジタバタ
ハンジ「調査兵団の存続のためなんだよ。」グイグイ
エレン「他に方法あるでしょ!!」ジタバタ
やっぱり?
男か女かわかんなくって・・・
とりあえず、ここではナナバさん男で。
すまん。
リヴァイ「おい、エレン。」
エレン「はい。」
リヴァイ「何の危険も冒さず、何の犠牲も払いたくありません、と?」
エレン「い・・・いえ。」
リヴァイ「なら、腹を括れ。
世間から白い目で見られる危険があるのは俺達も同じだから安心しろ。」
エレン「はい・・・わかりました。」シュン
エレン(ちんこ丸出しでかっこいいこと言われても・・・。)
ハンジ「じゃ、エレンはさっさと着替える。
で、さすがにその姿の写真販売したら、憲兵に捕まりそうだからコレ履いて。」ポイッ
>>31
いいんだ、正直自分も最後のコマ見るまでは一番イケメンなのはナナバだと思ってたし
期待してる
>>35
ありがと。
エルヴィン「なんだこれは?」
ナナバ「・・・白いビキニパンツ?」
ミケ(はじけて香るさわやかフローラル。さすがボールドだ。タッチでマジックpon!)スゥッ
ハンジ「あとエルヴィンはあのじじむさいループタイも付けといて。」
エルヴィン(じじむさいのか・・・。)
ハンジ「リヴァイは、そうね。いつもの謎なスカーフ首に巻いてもらおっか。」
リヴァイ「謎じゃねぇ。紳士の身だしなみだ。」
すいません。続きはまた後で。
レスありがとうです。
レスありがとうです。
続きいきます。
ハンジ「用意できたら、試合開始ね。まずは、エルヴィンvsリヴァイで。」
リヴァイ「試合って、何の競技だ?」
エルヴィン「ここは、総合格闘技場だな。マットが全面にひいてあるから、グラウンドも大丈夫だ。」
ハンジ「じゃ、レスリングで。」
リヴァイ「了解した。」
エルヴィン「リヴァイ、お前と戦うのは久しぶりだな。」
リヴァイ「あぁ。訓練で手合わせすることも、久しくないしな。」
エルヴィン「手加減が必要か?」
リヴァイ「はっ、言ってろじじぃ。」
ハンジ「じゃ、開始!!!」
その日、ハンジは夢中で撮りまくった。
男たちの流れる汗を、躍動する筋肉を。
数日後。
調査兵団本部会議室。
ハンジ「よし!製本完成!やっと、写真集できたよ。」
エルヴィン「タイトルは何だ?」
ハンジ「『どすこい調査兵団~汗ばむ野獣のラプソディ~』だよ。」
ナナバ「ハイセンスすぎて理解できない。」
ミケ(印刷したてのインクの香り・・・。なぜか便意をもよおしてくる。さすがだ。)スゥッ
リヴァイ「後は売るだけだな。よし、エレン行って来い。」
エレン「俺ですか?」
ナナバ「よろしくね。」
ハンジ「街の書店に特設スペース設けてもらってるから、そこで売り子してきて。」
リヴァイ「売り切るまで戻ってくるな。」
エレン「・・・わかりました。」
エルヴィン「君の肩に調査兵団の未来がかかっている。よろしく頼んだぞ。」
エレン「はっ。行ってきます。」
その日の夜更け
エレン「本屋が閉店するまでいたけど、
俺を憐れんだミカサとアルミンが10冊ずつ買ってくれたのと、
なぜかライナーが30冊も買って行ったのと、
ペトラさんが恥ずかしそうに、オルオさんに頼まれたって、1冊買ってっただけだよな。
すげぇ余っちゃったけど、どうするんだろコレ?」
リヴァイの叱責に怯えながら、エレンは本部への道を急いだ。
~おわり~
終わりです。
最後までおつきあい頂き、ありがとうございました。
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