ゲンドウ「…ナニコレ珍百景?」(16)

冬月「そうだ。今人気の衝撃風景バラエティー。」

冬月「テレビ朝日で水曜夜7:00から放送中。」

冬月「パイロットたちも欠かさず見ているそうだ。」

ゲンドウ「私には興味はない。」

冬月「そうか…残念だな。」

ゲンドウ「冬月…。いきなりそんな番組の話を始めてどうした。」

冬月「いや、実はだね。ネルフ施設内のとある装置が、投稿されているらしいんだ。」

冬月「取材許可を求められたが。どうする、碇」

ゲンドウ「装置…?」

ゲンドウ(レイのクローン群のことか!!??)

ゲンドウ「不許可。テレビ朝日へ伝えろ。」

冬月「何故だね碇。見せられないものでもあるまい。」

ゲンドウ「いや、不許可だ」

ゲンドウ「レイのクローンが大量にいる光景――など、見せられるわけがないだろう」

冬月「え」

ゲンドウ「え」

冬月「それではない、碇。あの例の白い」

ゲンドウ(白い!!??リリスか!!)

ゲンドウ「不許可」

冬月「碇、話を最後まで聞け!」

ゲンドウ「いや、不許可だ。ネルフはカメラなどが入る場所ではない。」

冬月「仕方がないな…、報酬もたくさん入るというのに」

ゲンドウ「報酬」ピク

冬月「ああ。協力すれば、3万円と、mv珍に選ばれれば10万円。スタジオで登録された方にはオリジナル目覚まし時計をプレゼント。」

ゲンドウ「冬月」

冬月「何だね碇。」

ゲンドウ「お前はテレ朝の回し者か」

冬月「…よくぞ見破ったな」

ゲンドウ「えっ」

冬月「えっ」

冬月「…とにかく、俺の正体こそ!!」

冬月「闇の世界より降臨せし魔王の使い!」

冬月「そのことを知ってしまったからには、生きては帰さんぞ、碇。」

ゲンドウ「厨二病か」

冬月「何とでも言うがよい!!我の前に跪け!!」

キュピーーーン!!!!

ゲンドウ「」

冬月「見ろ、補完が始まる!!」

ゲンドウ「…」

冬月「…」クビシメ

ゲンドウ「気持ち悪い」

冬月「すまないな、碇。」

冬月「立場上、お前を殺さなければならないんだ。」

ゲンドウ「まじでしにそう」

??「碇司令!!」

加治「助けに来ましたよ!」

冬月「おや、君か。怪我したくなければ、近づかんほうがいいぞ。」

加治「言ってくれますね、副司令…」

ボカッドゴッメキメキバキバキ

加治「怪我させられちゃった」

冬月「さて、邪魔者も排除したし、碇、貴様を殺さんとな…」クビシメ

ゲンドウ「ま…って…くれ」

冬月「黙らんか。」

ゲンドウ「ぐっ…わたしには…仲間が…」

??「碇司令!」

冬月「また邪魔をしにきおって!」

レイ「助けに来ました…あっ手が滑った」

ゲンドウの頭に零号機の手が直撃した!!

冬月「おやおや、皮肉なものだな。碇を助けにきたが、逆に殺す羽目になってしまった。」

レイ「…」

冬月「反論できんか。そりゃそうだ。100%、お前の過失だからな。」

レイ「死ね」

冬月「」

リツコ「始まったわね…」

冬月「おお…」

レイ「…」

ゲンドウ「」

冬月「見えるかね。これが補完だよ。世界は生まれ変わるんだよ!ぐわっはっはっは!!」

青葉「副司令!貴方何を!」

ミサト「やめて下さい副司令!」

リツコ「始まるんだわ、サードインパクトが…」

――数週間後

アスカ「ほら、早くしなさいよバカシンジ!始まっちゃったわよ!」

テレビ「ナニコレチンヒャッケーイ」

シンジ「ちょっと待ってよ!」

アスカ「…てか、何でこいつらがいるのよ…・。」

レイ「…」

カヲル「ナニコレはいいねぇ…リリンの生み出した(ry

シンジ「ふう、お待たせ!」

名倉『はいじゃあ続いて参りましょう、vtr』

3人『ナニコレ』

冬月「碇、そんなにテレビ画面を近くで見ると、目に悪いぞ。」

ゲンドウ「問題ない。いずれ、ネルフにも取材に来てもらおうと思う」

冬月「…ふっ、あのときが嘘のようだな。」

ゲンドウ「あのとき…?」

冬月「いや、何でもない。こっちの話だよ…」

ゲンドウ「そうか」

ゲンドウ「しかしナニコレは面白いな」

                             【完】

人類補完計画の新しい形です。
こんな補完もアリじゃないかなと思い、書いてみました。
読んでくれて、ありがとうございました!!

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