地球連邦軍、ある小隊の軌跡(3)

ヨーロッパ戦線-フランス方面 オルレンヌ地方

第44機械化混成連隊 大隊野戦基地 18:33


曹長「…で、少尉殿。コレマッタ中将はなんと?」

少尉「どうもこうもない。大隊後退の援護任務だよ」

曹長「また後退…ですか。二週間前にやつらが降りてきてからやられっぱなしだ…くそっ」

少尉「仕方がない曹長、向こうの新型兵器に対する有効な手段をまだわが軍は持っていない」

曹長「せめて、せめて同じ土俵に上がることが出来たら…!」

少尉「その時が来るのを待つしかない…か」

曹長「では部下に伝えてまいります」スタスタ

???「あの…ライニガー小隊はここでありますか?」

少尉「ん?ああ、貴様が中将が言ってた補充兵か…若いな、階級は」

上等兵「はっ、上等兵です」

少尉「ふむ、では上等兵。今の我々の状況は理解しているな?」

上等兵「二週間前にジオン軍が地球に降下し、新型の人型兵器の前に我々は敗走につぐ敗走を繰り返し…」

少尉「そこまで分かっていれば十分だ。上等兵、貴官ならこの未知の相手にどう戦う?」

上等兵「はっ、戦車をぶつけるとか…でしょうか」

少尉「それは既に実戦し、負けている。現にわが大隊の機甲戦力は60%を切っている、補充などないからこれ以上無闇に損失するのは駄目だ」

上等兵「う、うーん…申し訳ありません、思いつかないであります」

少尉「上等兵、軍で最も重視しなければいけないのは、何だ?」

上等兵「はっ、兵器の強さであります!」

少尉「もちろんそれも大事だ。しかし、いくら強い兵、強い兵器を持っていても動かす燃料、食料がなければ…?」

上等兵「…兵站、でありますか?」

少尉「その通りだ、補給がない軍などいずれ崩壊する。ジオンの本拠地は宇宙、本国から送られてくる物資には数限りがあるだろう」

上等兵「ということは、相手はおのずと現地調達に頼らないといけないわけですね」

少尉「相手は物資不足、現地調達に頼るしかない。ならば、我々のやるべき任務は見えてくるだろう?」

上等兵「物資集積所の防衛、補給隊の支援、敵の足止め…」

少尉「そうだ、勘がいいぞ上等兵」

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