「誰か助けてよぉ!」
クリスタは声高に叫んだものの、非情なる世界はそれを打ち壊し、
安堵を遠ざけ恐怖を呼び込んだ
「まだなにも終わってないのに……」
息を切らしながらもクリスタは止まることは出来なかった
なぜなら彼らの足音が絶えないから
少しずつ、確実に。
クリスタへと近づいてくるのだ
「早く、早く逃げないと!」
別れ道。どっちにいくか迷う余裕はない
「こっち!」
右側を選び、しかしクリスタは踏み出した足を止めてしまった
いや、止めるしかなかった
「う、うそ……」
前から進んでくる集団はニヤニヤと笑いながら
クリスタに近づいてくるし、
残りの道からも足音は近づいてくる
つまりクリスタは逃げ切れなかったのだ
追い込まれ、その身を捕らわれることになってしまったのだ
「ひひひ……捕まえた」
数人のうちの一人が気色悪い笑みを浮かべながら
捕らわれたクリスタの太股に指を這わせた
「ひっ……」
「どうせ死ぬならヤっときてぇからな」
血走った瞳をした彼らはズボンを脱ぎ捨て
隠されていた醜く汚いそれをクリスタに押し付けた
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません