阿笠「光彦君、30日間マクドナルド生活にチャレンジせんか?」 (88)

光彦「マクドナルドって、ファーストフードのですか?」

阿笠「そうじゃ。朝昼晩ハンバーガーやポテトなどマクドナルドのメニューだけを食べるんじゃ。それを30日間やってもらうぞい」

光彦「いえ…それはちょっと…」

阿笠「30日間やり通したら風俗店巡りに連れてってあげるぞい!」

光彦「やりましょう!今日から今すぐ!」

1日目朝 ビッグブレックファストとカフェラテ

阿笠「届けにきたぞい」

光彦「朝からすみません博士」

阿笠「何の何の。ホレ食べなさい」

光彦「パンと卵とハッシュドポテト…こうして見てみると普通の朝食ですね。量も多くないしこれぐらいなら続けられそうです」モグモグ

阿笠「それならいいんじゃがの。まあ気は抜かんように」

光彦「はい、まだまだ道は長いですよ!」

1日目昼 チーズバーガー ポテトフライM マックシェイクバニラM

光彦「給食の代わりにマック…なんだか新鮮で悪くないですね!」モグモグ

阿笠「言い忘れとったが、基本的に食事は、主食(ハンバーガー)、主菜(サイドメニュー)、飲料(ドリンク)といった形で提供するからの」

歩美「いーなー光彦君!」

元太「うな重じゃないし別にうらやましくねーぜ!」

コナン「博士…一体こんなことをしてどうする気なんだよ」

阿笠「まあまあ新一」

小林先生「あのーやっぱり学校ではお昼はクラスで同じものを食べないと…」

阿笠「おや、いいのかの先生?あのことをばらしても」

小林先生「え…いえ、なんでもありません…」

光彦「?」

1日目夜 ダブルバーガー チキンナゲット5ピース コカコーラM

光彦「なんだかちょっと飽きてきたような…」モグモグ

阿笠「何じゃい1日目から。もっとしっかりせんか!」

光彦「でも、まずいと思ったら降りてもいいんでしょう?」

阿笠「まあ別にいいぞい。風俗に行けないのは残念じゃがの」

光彦「そんな~!続けますから!」

阿笠「その意気じゃ。しっかりやるんじゃよ」

2日目朝 ソーセージエッグマフィン スイートコーン オレンジジュースM

光彦「うぐう…食欲がないです。それに昨日の夜から胃がもたれてて…」モグモグ

阿笠「食べきらんとダメじゃぞい」

光彦「うええ…胸やけがしてきました。気分が悪いです」

阿笠「風俗…」ボソッ

光彦「ご馳走様!」ペロリ

阿笠「わかりやすいのう」

光彦「でも気持ち悪い…」

2日目昼 チキンフィレオ サイドサラダ ファンタグレープM

光彦「もう味なんてわからない…早く食べ終わって下さい!」モグ

光彦(風俗風俗風俗風俗風俗風俗風俗風ぞくうううう!!!!)

元太「光彦!マック生活はどうだ?」

光彦「まあ、そこそこといったとこで…あれ?元太君も今日は給食じゃないですね?」

元太「俺も博士に言って一か月間うな重生活することになったぜ!」

光彦「は、はあ…よかったですね」

元太「ところで光彦、早く食べ終わらないと給食の時間終わっちまうぜ?」

光彦「え、ええ!」

光彦「量は多くないのになかなか食べきれない…咀嚼も遅い…どうして?」

小林先生「はい、というわけでタヌキはこうして糸車を―」

光彦「なんとかギリギリに食べ終わりましたね。気を付けないと…あれ?」

光彦「なんだか…胸が苦しいですね…」

光彦「喉から…せり上げって来る!まずい!これは…」

コナン「おい大丈夫か光彦?」

光彦「い、いえ別に……うぐっ」

コナン「お、おい!」

光彦「おっぶるええええええええええ」ゲロゲロゲロゲロ

コナン「うっひぃえええええええええああああ!光彦が吐いたああああああ!」

歩美「光彦くううううん!」

元太「うえ汚ねっ」

小林先生「光彦君!大丈夫ですか!」

ウワー ハナレロー ウギャー

光彦「うぐえ…ま、まさか嘔吐…するなんて…」

光彦「掃除してもらって本当にすみません灰原さん…」

灰原「別にいいのよ。気にしないで」

光彦「はあ…情けないなあ」

灰原「こんな実験をする博士も博士だけど、円谷君だって気分が悪いなら早く辞退すべきだったわ。今すぐ中止するように博士にいいなさい」

光彦「え、ええ。そうですね」

光彦(ダメですよおおおおせっかくおこづかいのない僕でも風俗に行けるチャンスが…)

2日目夜 ビッグマック シャカシャカチキン キャラメルラテ

光彦「食欲が…全くない」

阿笠「大丈夫かの?もうやめるか?」

光彦「うう…せめて流しこめれば…そうだ!」

光彦「博士、水は飲んでもいいんですよね?」

阿笠「あ、ああもちろん」

光彦「どんな形であれ食事がお腹の中に入れば大丈夫ですよね?」

阿笠「まあ、余計な食材がなければじゃがの」

光彦「よし…」

光彦「ミキサーの中にビッグマックとチキンとキャラメルラテ、水を少し加えて」

光彦「一気に混ぜる!」ギュイイイイン

阿笠「液状化したぞい!」

光彦「これで少しは食べやすく、いや飲みやすくなる!」

光彦「もはや味や食感なんてどうでもいいです!」ゴキュゴキュゴキュ

光彦「うげっふ…」

阿笠「なんという執念じゃ…」

こうして光彦は体調不良に苦しみながらも、風俗に行きたいという一心だけで耐え抜き、マクドナルド生活を続けた


7日目夜 クォーターパウンダーチーズ パンケーキ スプライト

光彦「この一杯が、生きている証いいいいいい!」ゴキュゴキュゴキュ


12日目朝 フィレオフィッシュ アップルパイ 爽健美茶

光彦「もうすぐ半分!乗り切りますよおおおおおおおお!」ゴキュゴキュゴキュ


18日目夜 エビフィレオ ソフトツイスト 野菜生活

光彦「まだまだあ!辛い時は風俗情報雑誌を見て元気づけます!」ゴキュゴキュゴキュ

コナン「おはよう歩美ちゃん!灰原!」

歩美「おはよーコナン君!」

灰原「今日は早いのね工藤君」

コナン「まあなー」

光彦「おはようございます皆さん!」ドン

コナン「お、おうおはよう光彦…」

歩美「今日も光彦君…元気そうだね」

灰原「円谷君…すっかり太っちゃったわね」

光彦「いえいえ何のこれしき」ドブン


光彦は案の定肥満となっていた

例えるならば、元太の頭の上に光彦の顔が乗っかっているといった感じであった。もちろんその顔でさえも膨れて楕円形になってしまっている


コナン「もう続けて何日だ?そろそろ終わりじゃねーのか?」

光彦「今日で25日目!後5日頑張りますよ!」

25日目昼 マックポーク マックフルーリー ミルク

光彦「やっぱりミキサーって便利ですね!なんでも食べやすくなるんですから!」ギュイイン

コナン「お前味覚おかしくなってねーだろうな?」

光彦「そんなことないですよお!」

灰原「それはそうと、マックポークっていつ復活したのかしら?」

光彦「僕も気になったんですよね。公式メニューには載ってないらしいですし。まあどうでもいいですけどね!」

歩美「光彦君お相撲さんになっちゃうよー」

光彦「相撲取りになると同時に立派な男にもなれるんですよ!安い代償です!」

30日目昼 ダブルマックポーク サンデーチョコレート カフェモカ

光彦「とうとう、今日で終わりですよ!これが終われば後は一食だけです!」ゴキュゴキュゴキュ

コナン「またマックポークか?昨日マックに行ったけどやっぱり売ってなかったぜ?」

光彦「博士が特別に用意してくれたんでしょうきっと!」

灰原「あなたもはや元太君以上のデブになったわね」

歩美「そういえば元太君最近見かけないけど、どうしたのかな?」

小林先生「げ、元太君なら、うな重生活の検査で入院中よ…」

コナン「そういえばあいつもやってたな。流石にうな重好きのあいつとはいえども辛かったろうな」

光彦「ぐへへ!結局僕が勝っちゃいましたね~」

光彦「それにしても…このマックポーク妙に香ばしい風味がするような?」

30日目夜 メガマックポーク コカコーラゼロL シェアポテト

光彦「ああ…待ち遠しかった」

光彦「これでようやく終わる!」ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ

光彦「ぷはあああ!!!ご馳走様!」

阿笠「おめでとう光彦君!」

光彦「いや~ホント苦労しましたよ。途中で何回挫折しかけたか」

阿笠「何はともあれやり切った!立派じゃよ」

光彦「それにしても、最近マックポークが妙に多かった気がするんですけど」

阿笠「ま、まあせっかくじゃからの」

光彦「それより風俗!早く行きましょうよ!」

阿笠「わかったわい。今夜行くから待っとれ」

光彦「いよっしゃあああああああ!オナ禁も30日間やってたんですよおおおおお今日は思い切り出しますよおおおおお」

米花町繁華街 高級風俗店

光彦「うへへ!ついに来ましたねえ!」

阿笠「今日はワシの奢りじゃ!たっぷり楽しみなさい」

光彦「元太君も堪え切れれば一緒に来られたんですけどねえ」

阿笠「ま、まあの。うむうむ」

光彦「よし、行きますよ!イきますよおお!」


フロント「次のお客様どうぞー」

光彦「きたきたあああああ!さてさて…」ガララ

???「よろしくお願いしますお客様」ペコリ

光彦「まあまあそんなかしこまらないで、顔を上げてください」

???「はい…あれ?」

光彦「え!あ、あなたは…」

???「そ、そっちも…」

光彦「なんで小林先生がここで!?」

小林先生「光彦君も…どうしてここに!?」

光彦「僕は30日間生活を達成したのでご褒美に博士に連れてってもらって…」

小林先生「お金が必要になったのよ…母が病気なってしまって、治療費がいるの。それでいけないと分かってたけどバイトを…」

光彦「病気とはそれは大変ですね…」

小林先生「でもこの前お客として来た阿笠博士に見つかって…秘密をバラされたくなかったら実験とかに協力しろって。光彦君や元太君の30日間生活に目をつぶったのもそれよ」

光彦「そうだったんですか…いや本当に申し訳ありません先生」

小林先生「いいのよ。それより、光彦君…」

光彦「なんです先生?」

小林先生「今日は先生じゃなくて風俗嬢、一人の女なの……源氏名の『ユウコ』って呼んで?」

光彦「ひゃ…ひゃい!ユウコさん!」

小林先生「今日はたっぷりサービスしてあげるわね!」

光彦「こ!こちらこひょん!」

光彦「じゃ、じゃあ挿れますよ!」

小林先生「ふふっ、どうぞ」クパア

光彦「よ、よし……」

小林先生「うふふ…頑張って光彦君!」

光彦「あれ…?おかしいですね」

小林先生「どうしたの?」

光彦「なんだか全然勃たないんです」

小林先生「え、嘘でしょう!?」

光彦「おかしいですね…オナ禁もしてたのに」

小林先生「きっと30日間生活で疲れているのよ…体調良くしてからまた来るといいわ」

光彦「え、ええ…ごめんなさい先生」

光彦「というわけでダメでしたよ博士…」

阿笠「これは…もしかして性欲が減退したのかもしれんのう」

光彦「そんなの聞いてないですよ~」

阿笠「新しい研究結果じゃの。勉強になるわい」

光彦「まるで他人事みたいに!」

阿笠「まあまあ、家に帰るまでに一回ワシの家によってくれんかの?ちょっと検査を行うぞい」

阿笠邸

光彦「検査って元太君も受けてたやつですか?何も今日しなくても…」

ガチャ ガチャガチャガチャガチャ

光彦「うええ!博士、僕を機械で拘束してどうするんですか!そんな乱暴にしなくても…」

阿笠「駄目じゃよ。殺されるとわかっておるのに暴れない人間がどこにおる」

光彦「げひえ!?こ、殺す!?」

阿笠「実はのう、人間を食肉にする研究をしておるんじゃが今回の実験もその一環じゃよ」

光彦「人間……食糧!?」

阿笠「丸々太らせた光彦君の肉を有効活用せん手はないからのう。元太君もなかなかいい肉じゃった。豚肉そっくりじゃったろう」

光彦「ブ、ブタ…まさか!?」

阿笠「あのマックポークは元太君の肉じゃ。ほのかにうな重の風味はせんかったかの?」

光彦「げ…元太君のを…僕は…ぐぶぶ!」

光彦「ぎゅっぶげええええええええええええええ!!!!!」ゲロゲロゲロゲロゲロゲロ

阿笠「うな重生活は数日間で飽きると思っっとったんじゃがのう、何日も食べ続けて食費が持たんから途中で処分してしまったわい」

光彦「はが…おぶ…はがせえ…あなだはなんてごどを…」

阿笠「まあジャンクフードを食べて育った肉も悪くはなさそうじゃの!」ポチ

光彦「うぎゃああああああ!はがぜ!だずけで!いぇええええああああああああああああ!!!!!」

歩美「博士ー!歩美も30日間生活やってみたーい!」

阿笠「おお、いいぞい!是非とも協力してほしいのう」

歩美「でもあんまり太るのはやだなあ」

阿笠「じゃあこれはどうかの?30日間ビーフジャーキー生活!ほれ」スッ

歩美「あ、おいしそう!頂きまーす!あむあむ…」クチュクチュ

阿笠「………うひひ!」

歩美「おいしーい!なんか普通の牛肉より味がしっかりしてて脂が染み出てる!」

阿笠「そうじゃろそうじゃろ!」

歩美「でも塩味がちょっと濃いかなー」

阿笠「でもカロリーも少なくて健康的じゃぞい!」

歩美「じゃあ私も30日間ビーフジャーキー生活頑張るー!」

阿笠「むへへへへへ!ファイトじゃよ歩美ちゃん…」

阿笠「しっかり、しっかり育つんじゃよ…」

阿笠「育つんじゃよ………」


終わり

マクドナルドに限らずファーストフードなど外食はカロリーや添加物が多いと言われています

確かに外食は忙しい私たちにとっては便利です。しかし、その危険性をしっかりと認識した上で付き合っていく必要があると言えるでしょう

なるべく家庭で料理を作り、しっかりと栄養を摂っていくのも大事ではないでしょうか

NO MORE GAISHOKU TABESUGI MORE KATEI RYOURI


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