――― 西暦2619年


ある日、Ｕ－ＮＡＳＡ（国連航空宇宙局）・日本支部を１人の男が訪れた。


小町小吉「また志願兵だって？」

「ハァ… 艦長がアメリカへ行ってらしたので、前回は追い返したのですが……」

小吉「…いや、良いんじゃねぇの？ アメリカにも来たし」

小吉「志願兵くらい、20年前にだっていたぜ」


小吉「だが、彼の手術が成功すれば『アネックス１号』は ―― 」

小吉「ジャスト定員…… プラス１名、か」

小吉「ま、この際いいだろ１人くらい」

小吉「そんで？ 彼の名前は何だって？」

「ハ！ >>3（氏名）だそうです」

バオ ツーラン

小吉「……え、何？ もう一回、ウン」


小吉「バオ・ツーランさん？ …ここ日本だよ？」

小吉「それは漢字で爆さんって書くの？ それとも野球好きなの？」

「さぁ… それは自分には何とも……」

小吉「ここへ志願兵として来るって事は、マトモな身分証も持ってる訳ねぇだろうし…」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

小吉「ま、いっか！ ちょっと話してくるわ」ﾃｸﾃｸ


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小吉「Ｕ－ＮＡＳＡへようこそ！ バオ君！！」ｶﾞﾁｬｯ

「！！」ﾋﾞｸﾝｯ！

小吉「あぁ、緊張しないでいいから」ﾆｺﾆｺ

小吉「ちょっと話を聞かせて貰いたいんだ」

小吉「パッと見よく分かんないけど君、中国人？」

バオ・ツーラン「………」

小吉「ここは脛に傷持ってる奴が大半だから、無理に話せとは言わんが…」

小吉「中国人なら中国・アジア班に行って貰う事になるワケよ」

小吉「アッチの班長の劉さんは喜んで入れてくれるだろうが… でも、できれば俺の班… 日米合同班に来て欲しいんだ」



ツーラン「……分かりました、お話ししましょう」

ツーラン「自分も是非、小町艦長の班に入れて頂きたい」


ツーラン「自分の本当の名は>>6といいます」

空条承太郎