律子「事務所に幽霊が出たぁ!?」 (40)

律子「なに馬鹿なこと言ってるのよ」

響「ホントだぞ!自分、確かに見たんだ!」

伊織「ちょっと!私の言ってることが信じられないっていうの!?」

千早「私たちが、そんな下らない嘘をつくと思いますか?」

律子「う……それは、そうだけど……」

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響「そうでしょ!?」

伊織「第一、そんな嘘ついてなんになるっていうのよ」

千早「とりあえず、話だけでも聞いてもらえる?」

律子「わ、わかったわ……あなた達がそこまで言うんなら……話してみて?」

響「じゃあ、まずは自分からだぞ」

響「昨日、自分は深夜に事務所に一人でいたんだけど……」

響「自分はその時、給湯室でやよいのマグカップを舐め回したりチュッチュしたりしてたんだけど」

響「そしたらリビングの方から『やよいぃ…やよいぃ』って声が聞こえてきたんだ」

響「こんな時間に誰か居るのかと思って、そっと覗いてみたら……」

響「皆のアルバムの、やよいの写真にキスしたり頬擦りしたりしてる――」

響「おでこが妖しく光る髪の長い女の子の幽霊がいたんだぞ!」

律子「………は?」

律子「え……ちょっと待って」

伊織「そうよ!響!あんたなに言ってんのよ!?」

千早「我那覇さん…今、聞き過ごせない言葉が出てきたのだけど……」

律子「そうよね!あなたたちからも響に一言――」

伊織「私が見た幽霊と違うじゃない!」

千早「私が見たのも違うわ」

律子「あれ?」

響「えっ!?違うの!?」

伊織「えぇ、違うわね」

千早「違うわ」

律子「待って、その前に――」

響「じゃ、二人はどんな幽霊を見たんだ?」

伊織「そうね…じゃ、次は私が話すわね」

律子「だから待っ――」

伊織「私は昨日、深夜に事務所に一人で居たんだけど……」

伊織「私はその時リビングで、アルバムに貼ってあるやよいの写真に」

伊織「溢れんばかりの愛と慈しみを持って、キスしたり頬擦りをしたりしていたんだけれど」

伊織「そうしたら更衣室の方から『高槻さぁん…高槻さぁん』て声が聞こえてきたのよ」

伊織「こんな時間に誰か居るのかと思って、更衣室をそっと覗いてみたら……」

伊織「やよいのロッカーをガリガリと引っ掻く、壁みたいに薄くて平たい壁の長い女の幽霊がいたのよ!」

響「うぎゃあー!怖いぞ!!」

律子「ねぇ待って」

千早「そうよ、落ち着いて聞いて」

律子「千早、あなたも――」

千早「私が見たのは、二人が見たのとも違うわ」

伊織「はぁ!?ちょっと待って、じゃあ……」

響「うぎゃあー!幽霊は三人もいるのかぁー!?」

律子「だから――」

伊織「じゃあ、千早はどんな幽霊を見たっていうのよ?」

千早「今から話すわ」

律子「…………はぁ」

千早「私は昨日、深夜に事務所に一人で居たのだけれど……」

千早「その時私は、高槻さんの着替えとか、あわよくば、おパンツを手に入れようと」

千早「なんとかロッカーを開けられないか悪戦苦闘していたのだけれど」

千早「そうしたら給湯室の方から『やよいぃ…やよいぃ』って声が聞こえてきたのよ」

千早「こんな時間に誰か居るのかと思って、そっと給湯室を覗いてみたら」

千早「一心不乱に高槻さんのマグカップを舐め回す、強い獣臭を放つ全身を毛で覆われているのかと思うぐらい、髪の長い女の子の幽霊がいたのよ」

伊織「なによ……それっ…!」

響「うぎゃあー!!それは怖過ぎだぞ!」

律子「ねぇ、お願いだか――」

小鳥「ちょっと待って!」

P「聞いたぞ、今の話……」

律子「! プロデューサー、小鳥さん、助け――」

小鳥「私も見たのよ!幽霊!」

P「俺もだ」

律子「……嫌な予感が」

P「しかも三人が見たのとは違うヤツだ」

小鳥「私もよ」

千早「そん、な……」

律子「……で、二人はどんな幽霊を見たんですか?」ハァ

小鳥「そうですね、私から話します」

小鳥「私は昨日、深夜に事務所に一人で居たんだけれど……」

小鳥「私はその時、やよいちゃんが生理周期に入ったから、やよいちゃんのナプキンが無いかどうか女子トイレの三角コーナーを漁っていたんだけれど」

小鳥「そうしたら更衣室の方から『やよいぃ…やよいぃ…』て声が聞こえてきたのよ」

小鳥「こんな時間に誰か居るのかと思って、そっと更衣室を覗いてみたら……」

小鳥「三角形の布みたいな物を顔面に押し当てて狂ったように匂いをかいでいる、頭がPの形をした男の幽霊がいたのよ」

律子「」

響「うわぁーん!!あんまー!!にいにー!!」ビエー

千早「待って下さい……それは幽霊というより………」

伊織「化け物じゃない……」ガクガク

律子「え、みんな本気で言ってるの?大体、頭がPの形なんて一人しか――」

P「なんてこった……だが俺が見たのとも違う……」

小鳥「そんな!」

P「あぁ、俺は昨日、深夜に事務所に一人で居たんだが……」

P「そのとき俺は更衣室で、ピッキングでやよいのロッカーを開けてやよいのパンツの臭いを嗅いでやよニーに耽っていたんだが…」

P「すると女子トイレの方から『やよいちゃぁん…ぴよぉ…』なんて不気味な声が聞こえてきたんだ」

P「こんな時間に誰か居るのかと思って、そっと女子トイレを覗いてみたら……」

P「生理用品を捨てる三角コーナーに、直接あたまを突っ込んでやよいのナプキンを気でもふれたかの様に貪る、中年ババアの幽霊がいたんだ」

伊織「なんなのよ、この事務所は!!」

千早「幽霊だらけね……」

響「ふぅっ……ぐすっ……」ジョワワァァ

小鳥「どうしましょう、律子さん……」

P「ヤバイぞ……この事務所……」

律子「えぇ、ヤバイですね」

バターン!! ドタドタ!




雪歩「律子さん、大変ですぅ!真ちゃんのパンツを盗ろうとしたら、金色の毛虫みたいな幽霊が――」

貴音「律子嬢!響の着替えを拝借しようとしたら、壁の様な女の幽霊が――」

美希「律子…さん!ハニーのベッドに潜んでたら、何の特徴も無い幽霊が――」



律子「……誰か助けて」








おわり

やよいはかわいいなあー

HTML化依頼だしてきます

読んでくれた人たち、ありがとう

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