エレン「そしてミカサに妹ができ、ジャンは歌いだす」(96)

エレン「おい、ミカ……や、やめっ……んは!やめろ!!馬鹿!なんでいつも口を拭うんだよ!」

ミカサ「食べかすが口に……」ハアハア

エレン「まだ、いただきますしてないだろ!」

ミカサ「うん。いただきますは大事。エレンはいい子」

エレン「誤魔化すなよ!まったく、何がしたいんだよ。唇腫れちゃうだろ」

アルミン「席に着くなり、二人とも飛ばしてるね。さて、今日の夕飯は……」


『おらぁ!訓練兵のひよっこ共!今日も楽しく禿げのおっさんにシゴかれたかぁ!?』


104期訓練兵団「!?」ビクッ

『アダッ!ちょっとした和ませトーク……はい、ごめんなさい。……気を取り直して、みんな食事中失礼するよ!

 私は、調査兵団分隊長のハンジ・ゾエだ』


ジャン「は?誰だ?どっから喋ってるんだ?」


ハンジ『もし今、誰だ?とか言った奴いたら、卒業の暁には私の分隊に参加させるからね。……見つけ出すよ~?』


ジャン「」


ハンジ『とまぁ、冗談のような何かは置いといて、君達は今私が何処にいるか不思議に思ってるだろう!そこで、

    ちょっと顔を上げて天井を見て欲しい』


マルコ「天井?あ、なんか金属?の筒があるね」


ハンジ『クパァ……ってなってるラッパみたいなやつがあるだろう?ここから声が聞こえてると思う……聞こえてるよね?

    実は私今司令室にいるんだ』

悪魔が爆笑する人?

コニー「司令室?ここから大分離れてるよな。何言ってるんだこの人、頭おかしいのか?」


ハンジ『頭おかしいって言った奴、調査兵団な!』


コニー「」


ハンジ『で、察しのいい奴はわかったと思うけど、これ有事の際連絡を迅速にする為のもの何だけど、いかんせんまだ手探り

    な状態で、ちゃんと機能するかわかんないんだ。そこで君達にお願いだ!』


アルミン「あ、これ誰かが割を食うパターンだ。僕かな?僕かな?」

エレン「おい、アルミンどうした?目が虚ろだぞ」



ハンジ『明日からしばらく、夕飯の時間にここからトークなり何なりして欲しいんだ。その日あったこと、連絡、

    歌ってもいい、気になるあの人に告白だってありだ。とにかくこの装置が安定するまでよろしく頼むよ』

>>3

うい

ミカサ「!?」アルミン!

アルミン「そら見たことかっ!告白とかっ!!何を余計なことを言ってるんだ!ミカサが超反応したじゃないか!

     ついでに何人かからも変なプレッシャー掛けられてるよ!」バンバン

エレン「アルミン!深呼吸だ、落ち着こう!机を叩いたら手が痛いだろ?よ~し大丈夫、大丈夫。

    ほらミカサもよくわからんがアルミンを刺激するな」

ミカサ「あう……ごめんなさい」

アルミン(よし!我ながら上手く巻き込まれないように保険を懸けられたぞ)



ハンジ『担当はその日の朝に教官から告げられるからね。選ばれた人は訓練が短縮されて早めの夕食だ、ラッキーだね!

    その時何をするか相談するといいよ。それじゃ頼んだよ~。バ~イ』

ミーナ「……なんか一人で言いたいこと言って満足した感じ。傍にキース教官いたっぽいのに。

    でも、なんか楽しそうだね!」

アニ「……別に。少なくとも担当になるのはごめんだよ」

ミーナ「ん~、それフラグっぽいよ?まあ、私も聞くほうがいいな。……エレンの恋話とか」ムフ

アニ「何その目は。あいつはそんな話するタイプじゃないだろ」

ミーナ「そうだけどぉ、気になるでしょ?正直に言ってみなさい?」

アニ「……どうでもいいよ」

ミーナ「ふ~ん?私は気になるな~、うちの班長あれでやさしいし、顔も悪くないし、一緒に行動することが多いと……ね?」

アニ「!?」ガタッ

ミーナ「んふっ。アニはかわいいなぁ」

アニ「っ!からかうんじゃないよ、馬鹿」

キース「本日の夕食時の放送担当は、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、アニ・レオンハート。

    以上三名は午後の訓練を別メニュー、然る後司令室に向かうように!」

ライベル「「ハッ!」」

アニ「」

キース「レオンハート訓練生!聞こえなかったのか!?」

アニ「失礼しました!了解であります!」

ミーナ「クフッ」

キース「では格闘訓練を始める!各々自らを成長させる為のパートナーをみつけろ!」

アニ「ミーナ」

ミーナ「ひゃっ!?」

アニ「ミーナ」

ミーナ「……」

アニ「……」

ミーナ「」ダッ

アニ「」ダッ




――――――――

―――――

――

ハンジ「じゃあ、これから2,30分ほどよろしくね。この筒の蓋を開けてそこに向かって

    喋れば大丈夫だから」

ベルトルト「この筒どうなってるんだろう。机から生えてるみたい」

ハンジ「とりあえずこの三つの机から作ってみたんだ。座って作業しながらでもできるように。

    この筒、下で繋がってて声の振動を……ってまあいいか」

アニ「……はぁ」

ハンジ「おや?お嬢さんテンション低いね。こんなこともあろうかと差し入れを持ってきたんだ。

    ワインという名のぶどうジュースだ!これでも飲んで元気だしな!」

ライナー「こりゃいい。2人ともありがたく頂こうぜ」

ハンジ「そんじゃ、初めてちょうだいな。私は調節やら確認やらする為にいろんな部屋にいくから。

    あ、話題に困ったらこの箱に紙が入ってるから引いてみな。じゃ、よろしく!」


――

エレン「なあ、アルミン。さっき担当者を助けてやれってなんか書かされたよな。あれ仮名でいいんだな。

    俺本名で書いたんだけど別にいいよな?」

アルミン「うん、エレンなら変なこと書いてないだろうし大丈夫でしょ。ちなみに何を書いたの?」

エレン「ん~、ちょっとした質問だよ。巨人を駆逐する為には個人の技術はもちろん仲間の信頼ってのも大事だろ?」

アルミン「そうだね、それで誰を一番信頼してますかって質問したの?」

エレン「最初はそうしようと思ったんだけどな、なんか優劣つけてるみたいになるなと思ってな。ちょっと捻って

    裏切り者ってどう思いますか?って書いた」

ミカサ「エレンを裏切る輩は削ぐ。徹底的に削ぐ」

アルミン「ミカサはそうだろうねぇ。にしてもエレンらしいね、何も問題ないよ。この放送の方向性がまだわからないから

     そういう真面目なのも良いと思うよ。どうせみんなふざけてるだろうし」

エレン「そっか、良かった。なんか楽しみになってきたな。まだ始まんないのか」


『これでいいのか?……うん、たぶん…………おい、アニ蓋開けろよ………………チッ』ガタガタ


アルミン「ははっ、上手いこと始まったみたいだね」

ライナー『あー、おまえら聞こえてるか?俺はライナーだ』

ベルトルト『ベルトルトだよ』

アニ『………………アニ』

ライナー『……これ反応わかんねぇから、なんか不安になるな。聞こえてなかったら俺ら完全にアホだぞ』

ベルトルト『そうだね……昨日のハンジさんはちゃんと聞こえてたから大丈夫だと思うけど』

アニ『………………ンク』

ライナー『……』

ベルトルト『……』

アニ『………………ンクンク』




ユミル「ふはっ、いきなり事故ってるぞ。んふふ、気まずいオーラが出てますよ~」

クリスタ「もう、ユミルったら!茶化さないの!ユミルだって指名されるかもしれないんだよ!」

ユミル「怒んなよ~、私が指名されてもクリスタの女神っぷりを語りつくすから大丈夫大丈夫」

クリスタ「それ私が怪我しちゃう!やめて!」

ライナー『……アニ、おまえも飲んでばかりじゃなくてなんか喋ろうぜ。あ、そうだな……今アニがワイン

     を飲んでんだけど、これハンジさんの差し入れな』グビッ

ベルトルト『それと、この担当になった人は夕食が豪華みたい。僕らはチーズハンバーグだったよ』



エレン「チーハン!?おま……チーハン!?それは、おまえっ…………くそぅ!!」ダン

サシャ「にぃぃくぅぅ!?そんなんずるいやろ!?っっずるいやろ!?聞いてないやんかぁ!そんなん私やるやんか!」ガターン!

ミカサ「エレン、落ち着いて。ちょっと教官に交渉してエレンにも食べさせてあげるから」カチャ

アルミン「ミカサも落ち着こうね。なんでブレード持ってるかは聞かないけど、ミカサ流の交渉は

     確実にエレンとの別れだからね」

クリスタ「サシャも、座って?ね?明日教官にサシャ指名してもらえるようにお願いするから」

ミカサシャ「「ぬう……」」

ベルトルト『だから、指名されたら期待してもいいかもね。夕食の時はアニもニッコニコでかわい……

      ごめ、ごめんってアニ!蹴らないで!』

アニ『いらんこと言うんじゃないよ!』ゲシゲシ



ミーナ「ほう……」ニマニマ  

エレン「アニがニッコニコ?ちょっと見たいな。かわいいんだろな」

ミカサ「エレンエレン。にー」

エレン「ひっくひくだな」

ミカサ「ムゥ」

エレン「冗談だよ、ふはは」

ミカサ「エレン!」パア

エレン(あれ?かわいい?)

ライナー『という訳で、夕飯に掛かりっきりで何をするとか話すとか考えてないんだ。でだ、困ったら

     使えって言われたやつをさっそくだが使おうと思う』

ベルトルト『この箱だね。中の紙にお題とか書いてるのかな?それじゃアニ引いてみてくれる?』


アニ『………………ン』ガサガサ


ライナー『ん~、なになに?名前は、世界のズーダー。……まあいいか。【雪山行軍以来そばかすがある娘を見ると

     ドキドキします。これって一体……】だとよ』グビッ

ベルトルト『なにこれ。三点リーダにちょっとイラッとくるね。で、どう思うアニ』

アニ『……知らんよ』

ライナー『あ~、世界のズーダー。答えは……知らんよだ。深いな』グビグビッ



ダズ「」

マルコ「」ドキドキ

ユミル「……」ムーイムーイ

クリスタ「にゃにもひってなひよ~、ひゅみるひゃめて~」ニヤニヤ

ベルトルト『じゃ、次行こうか。はいアニ』


アニ『………………ン』ガサガサ


ライナー『名前は、メス豚はひどいよね?……名前?え~と【好きな人、もしくは気になってる人はいますか?】

     なるほど……気になってる人ではなく、俺に気がある奴ならいるな』

ベルトルト『ライナー酔ってる?僕はそうだなぁ、かわいいなぁ天使だなぁって思う人なら。アニは?』グビ

アニ『ミーナいい加減にしなよ?』

ライナー『ん、メス豚。結論はミーナいい加減にしなよ?だ。深いな』グビグビッ



ミーナ「ちょっ!?」

ミカサ「ミーナ。どんまい」


ライナー『よし、次!』


アニ『………………ン』ガサガサ

ライナー『名前は、エレン。お、本名じゃねぇか。いいぞエレン漢だな。【幼馴染がベタベタしてくる。なんとかしてくれ】

     ん~アルミン、ホモなのかぁ?』ゴッゴッ

ベルトルト『いや、ミカサのことでしょ。……まてよ?アルミンもありか?ありなのか?』グビッ


アルミン「ないよ!ベルトルトも酔ってるの!?ていうか、それエレンのなりすましじゃないか!」

ミカサ「そう。エレンはそんなこと言わない」

エレン「確かに俺フルネーム書いたからな。あとミカサ、ベタベタすんな」

ミカサ「いやいやいやいや」フルフル

ユミル「うはっ、めっちゃ縋っとる。すげぇ涙目うひひ」


アニ『何言ってんだい、あんたら。これエレンの筆跡じゃないよ。ジャンあたりが書いたんでしょ』

ライナー『なんだと?じゃあ、ジャン。結論はジャンあたりが書いたんでしょ、だ。深いな』ゴッゴッゴッ……カァ!

アニ『あんた飲みすぎ。馬鹿じゃないの』

ライナー『いいんだよ。次だ次』

ミカサ「ジャン?」

ジャン「ノゥ!絶対にノゥ!!」ダラダラ

ミカサ「証拠はないから今回は見逃す。でも、次は……ない」

アルミン(怖いよミカサ。エレンの筆跡をさらっと覚えてるアニも大概怖いよ)


ベルトルト『アニ、気合だよ!愛の力で本物のエレンのっあ、アニ怖い。前髪よけて睨むの怖い』

アニ『馬鹿共が………………ン』ガサガサ

ライナー『え~と、名前はエレン・イェーガー。やったなアニ!本物っぽいぞ!なになに

     【裏切り者ってどう思いますか?】……うん』

ベルトルト『……』

アニ『……』

ライナー『…………………………………………深いな』

ベルトルト『……』

アニ『……』


エレン「え!?なにが!?終わり!?ライナー深いなって言いたいだけじゃないか!」

 
ライナー『なんかあれだな……もう時間もいい感じだし……』

ベルトルト『うん……』

アニ『……』

ライナー『ということで、終わりです。ありがとうございました』

ベルトルト『……ございました』

アニ『……』


エレン「アルミン!大丈夫じゃなかった!どうしよう俺、何が悪かったかわからない!」

アルミン「僕もわからないよ。たぶん酔いが急激にまわったんだよ。流石にエレンに非はないよ」

エレン「うぅ、一応ライナー達に謝っておこう……」

ミカサ「よしよし」ナデナデ



――――――――

―――――

――

アルミン「今日は誰なんだろうね。そういえばライナー達なんか言ってた?」

エレン「ああ、なんか深い意味はないんだな?って念を押されて、そうだって言ったら逆に謝られたよ」

アルミン「よくわからないね。まあ怒ってなくて良かったね」

エレン「アニが泣き笑いのような感じだったのは焦ったけどな。もう無理かもって言ってたし」

アルミン「???……あ、教官来た」


キース「さて、今日の放送当番だが、推薦してきた者が来たのでそれを考慮した。

    サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ以上二名だ!」

サシャ「ハッ!」

クリスタ「」

ユミル(はぁ……あのお人好しが)

キース「どうした、レンズ訓練生!まさか、推薦者は選ばれないなどと思ったわけではあるまいな」

クリスタ「い、いえ……」

ユミル「教官!サシャ・ブラウスが暴走した場合クリスタ・レンズ一人では対処できるとは思いません!

    私がフォローに入ってもよろしいですか!」

キース「……そうだな。あんな馬鹿でかい屁の音を放送されてもかなわん。よろしい許可する!」

ユミル「ハッ!」

サシャ「!?」

クリスタ「ユミルゥ……」

キース「では、三名は午後の訓練を別メニュー、然る後司令室に向かうように!」

ユミクリ「「ハッ!」」

サシャ「は……ハッ!ぅぅ……」


――――――――

―――――

――

ハンジ「それじゃ、今日もよろしくね。これ差し入れのワイン、飲みすぎんなよぉ」

サシャ「はい!やっぱりハンバーグはワフーおろし一択ですね!あ、お仕事頑張ってください!」

ハンジ「ついでのように……まあ頑張ってくるよ。じゃ、頼んだよ~」


ユミル「……行ったか。ぼちぼちこっちもやろうかね」

クリスタ「ふぅ……やっぱりちょっと緊張するね……」

サシャ「大丈夫ですよ!さあ、やったりましょう!」






ライナー「聞き手の立場になると、なかなか楽しみなもんだな」

ベルトルト「そうだね、娯楽が少ないからどうしてもね。それに今日はクリスタ!」

ライナー「そうなんだよ!早く始まらねぇかな!」



『キコエマスカァ?モシモーシ……おい、芋女蓋開けろ。あと叫ぶな。……オオ、ナルホド。……ふふ、サシャったら』

アルミン「始まったね。やっぱりクリスタは癒されるよねぇ」

エレン「なんかアルミンがうっとりしてるぞ。……アルミンだけじゃないな、周りの奴らも……あ、ライナーがきもい」

ミカサ「エレンは惑わされてないので、さすがだと思う。すてき」

エレン「なに言ってんだおまえ。ん~今日のスープ薄いな……」





サシャ『みなさん、元気ですかぁ!?私は元気ですよぉ!ハンバーグ最高でしたぁ!!』

ユミル『だから、叫ぶなって言ってんだろ!?うるせぇ!!』

クリスタ『ユミルもだよ!……えっと、みなさんごめんなさい。今日はサシャ、ユミル、そして私クリスタの三人が放送します。

     よろしくお願いします』

ユミル『クリスタ~、硬い。硬いよ~、もっとリラックスしなって、ほれほれ』モニモニ

クリスタ『ひゃあ!?ユミル、やぁん』

ライナー「いいですね」ベルトルト「いいですね」マルコ「いいですね」トーマス「いいですね」ダズ「いいですね」

ナック「いいですね」ミリウス「いいですね」ジャン「いいですね」アルミン「いいですね」エレン「いいですね」


ミカサ「…………」


ミカサ「!?」



サシャ『やけに色っぽい声ですねぇ。さて、さっそくですがどうしましょう?』

ユミル『もう、その箱使おうぜ。特に話すことないだろ?』モニモニ

クリスタ『やぁ……ユミルやぁだぁ……もう、大丈夫だからぁ……』




ライナー「いいですね」ベルトルト「いいですね」マルコ「いいですね」トーマス「いいですね」ダズ「いいですね」

ナック「いいですね」ミリウス「いいですね」ジャン「いいですね」アルミン「いいですね」エレン「いいですね」

 
ミカサ「エレン!下品な顔になってる、はしたない。駄目でしょ?やめなさい!」

エレン「しょうがないだろ!俺だって男なんだから!!」

ミカサ「ムッ………………………………やあー、やーだー」チチモミ

エレン「……何してんのお前」

ミカサ「わぁぁぁ」ダー


ミーナ「あ、ミカサが漢泣きしてる」

アニ「………………ヤァン、ヤン。……何してんだか」カァ

サシャ『そうですね。私が引いちゃいますねぇ、ん~これだ!』ヒョイ

ユミル『どれどれ、名前は世界のズーダー……おい、芋女これは却下だ』

サシャ『え~?なんでですか?別にいいじゃないですか』

クリスタ『そうだよ、せっかく書いてくれたんだよ?』



ダズ「」

ジャン「……おまえ、何書いたんだよ?」

ダズ「雪山行軍以来たくましい腕が気になるんですが、一体……って」

ジャン「おまっ!?……ラ、ライナーだ。それは、肉体的にも精神的にもライナーだ!いいか!?ライナーだ!」

ダズ「……っちが!!」

ライナー「クリスタ……」ウットリ

ユミル『いろいろ面倒なんだよ。いいから次引けって』

サシャ『仕方ないですねぇ、じゃあ……これにします!』ヒョイ

ユミル『名前は、クリスタは俺に気がある……ねぇよ!次だ次!』

クリスタ『もう!ユミルってば只の冗談でしょ。私が読むから貸して!え~と、【告白は男からするのか、

     女がしてくるのを待つのか、どっちがいいんだ?】だって。どう?』

サシャ『う~ん、その前にこれクリスタに対してじゃないですか?好きな人いたんですか?』

クリスタ『え!?私のこと!?そんな……上手く隠してたと……っあ!』

サシャ『ほほぅ、いるんですね。いい機会じゃないですか、この場でもう言っちゃいましょう!』

クリスタ『そんな!これが彼のかどうか、エレっがぼぼっんごっぼぼ』グビングビン

ユミル『はいは~い、クリスタ~ワインだぞぉ?ほらイッキだぁうはは』

サシャ『ちょっ!?女神から出ちゃいけない音がしてますよ!やりすぎです、ユミル!!』

ユミル『仕方ないだろ!?とんでもないこと言おうとしてたんだぞ!?お前が煽るから!!』

サシャ『ご、ごめんなさい……』

クリスタ『ふぁ~う~ふぁ~』ポー

ライナー「……なあ、今ライナーって言いかけたんだよな。あの質問俺のだし」

ベルトルト「関係ないし、勘違いも甚だしいよ。女神はベルトルトって……」

アルミン「いやいや、アルミンって……」

「いや、俺だろ」「はぁ、俺なのに」「僕でしょう」「……俺だよ、俺」ザワザワ


ミカサ「少なくともエレンではない!!」ダンッ


野郎共「「「「「「おう!!!」」」」」


エレン「あん?そりゃそうだろ」


野郎共「「「「「「クッ!」」」」」」

ユミル『ったく、次!もう引くぞ!名前は、ライオンだ。【黒髪のあなた、好きです】

    ああん!?知らんわ、ボケ!!』

サシャ『口悪いですね。かわいらしいじゃないですか!直接言うのはまだ恥ずかしいんでしょう。

    でも、気持ちは抑えきれないからこうやって……いやん、いいですね!!』


ミーナ「……」チラッ

アニ「……」ケリ

ミーナ「やんっ」クフフ



クリスタ『結婚じゃないかなぁ?』ポー

ユミル『あん?唐突にどうした。何がだ?』

クリスタ『ほら、黒髪だから』ポー

サシャ『ちょっと要領得ないですね。なんで結婚なんですか?』

クリスタ『だって、黒髪で好きだったら、それはエレンで私だから。エレンと私、結婚』ポー

104期訓練兵団「!?」


エレン「……?…………??」



ユミル『いやいや!エレンて言っちゃった。おかしいおかしい。ダメ、結婚ダメゼッタイ』

サシャ『ユミルも大概おかしいですよ』

クリスタ『そっかぁ……駄目かぁ』ポー

サシャ『納得しちゃいましたよ。……次いきましょうか』


ミカアニ(ユミル、グッジョブ)

サシャ『名前は、チントルト……ジャンですね。まったく、ベルトルトに謝ってください。

    【某イェーガーと某レオンハートが仲がいい。付き合えばいいと思う】……ノーコメントで』

ユミル『飲ませ過ぎたな……えーと、なんだっけ。ああ、今頃ミカサに追われてるだろうな。
  
    アニは満更でもなかったりして、くふふ』

クリスタ『やっぱり、結婚かなぁ?』ポー

ユミル『!?』ビクッ

サシャ『なにが……でしょうか?』

クリスタ『あのね、アニって金髪でちっさいの。私も金髪でちっさいの。イェーガーってエレンなの。

     だから、私でエレン。私とエレン、結婚』ポー

ユミル『よしクリスタ。言ってることが破綻してる。その結婚は駄目だ』

クリスタ『そっかぁ……駄目かぁ』ポー

サシャ『扱いがわかったみたいですね。では次』

 
ミカサ「クリスタは危険クリスタは危険クリスタは危険」

エレン「ん?……んん?あぁ!酔ってんのか」

アニ「…………………………」ゴゴゴゴゴ

ミーナ「ヒィ!」


ジャン「」

マルコ「ジャン、しっかりしろ!こうなる事ぐらいわかってただろ、馬鹿!」

サシャ『名前は……』

クリスタ『あっアルミンってさ女の子みたいだよね』ポー

サシャ『被せてきましたよ。あとアルミンは泣いていいと思います』

クリスタ『結婚だなぁ』ポー

ユミル『なんでとか、聞いたほうがい……』

クリスタ『金髪でちっさくて女の子みたいだから、それはもう私でいいよね。

     エレンとアルミンは親友だから、女の子の私なら、結婚だ』ポー

ユミル『クリスタ……駄目だ』

クリスタ『そっかぁ……駄目かぁ』ポー

 
アルミン「」

エレン「俺、クリスタと結婚なの?」

ミカサ「エレン……駄目」

エレン「明日クリスタと話そう」

ミカサ「そこは!そっかぁ……駄目かぁ!……駄目かぁ!!」

エレン「ふはっ!ミカサちょっと面白いぞ。クリスタは酔って訳わかんなくなってるだけだろ。

    冗談だよ冗談って痛っ!」バシン

アニ「つまらない冗談言ってんじゃないよ」

エレン「いつの間に後ろにいたんだよ……」

クリスタ『エレンって、ミカサによく頭突きするよね。私もサシャが喋り方でイジメられてた時

     ユミルにしたんだぁ』ポー

サシャ『その説はありがとうございました。すごくうれしかったです!』

クリスタ『こうピョンってユミルの後頭部にねゴスッって。うん、結婚だよねぇ』ポー

ユミル『まさかの頭突きネタだよ。何にしても駄目』

クリスタ『そっかぁ……駄目かぁ』ポー



ミカサ「エレン。いつ唇と唇が接触する頭突きしてくれるの?」

エレン「何言ってんだ?……いや、ほんと何言ってんだお前」

クリスタ『エレンって強い眼をしてるよねぇ、私も眼力には自信があるんだぁ。結婚だねぇ』ポー

サシャ『今は蕩けてますけど』

ユミル『エロイ眼してるから駄目だ。あのな、クリ』

クリスタ『そっかぁ……駄目かぁ。あ、あのね喋り方で思い出したの』ポー

サシャ『また被せてきましたね。でも思い出すタイミングは遅れを伴うんですね』

クリスタ『私、本当はエレンみたいな喋り方もするの』ポー

ユミル『そりゃ、おまえの匙加減でなんとでもなるだろ。それよりいらんこと言ってしまう前』

クリスタ『じゃあ、聞かせてあげるね。今から言うセリフをエレンにしても違和感ないから』ポー

サシャ『ゴリゴリきますね、ユミルキャンセル』

クリスタ『死ぬなユミル!!』

ユミル『!?』ビクッ

クリスタ『こんな所で死ぬな!!何いい人ぶってんだよ!!そんなにかっこよく死にたいのかバカ!!』

サシャ『ユ、ユミル死んでしまうん?…………ですか?』

ユミル『』

クリスタ『性根が腐り切ってるのに今更天国に行けるとでも思ってるのかこのアホが!!

     自分のために生きろよ!!……………………』

 
 
 
 

サシャ『…………あ、終わりですか。どうでしたかユミル』

ユミル『え?あ、いや確かにエレンでも違和感ないかもしれんけど、そんなもん誰』


クリスタ『いいぞユミル!!』ガッツポ


サシャ『わっ!びっくりしました。何でしょうなんか喜んでますよ……ふ、ふふ』

ユミル『何笑ってんだよ。エレンでも違和感ないってのに反応し』

クリスタ『いいぞユミル!!』ガッツポ


サシャ『んふ……んふふ、なんだろこれなんだろ』

ユミル『笑うなって!それよりまたエレンと結婚とか言』


クリスタ『いいぞユミル!!』ガッツポ


サシャ『んふふふふふ、んふんふ……ふふん』

ユミル『な、何も!フヒ、おも、おもしろいことなんて……ないだろ』

サシャ『ユミルだって笑ってるじゃない、んひっですかぁんふふ』

ユミル『お前の、んふ誘い笑いだろがっひょっふ……んふふふふ』

クリスタ『やった!認めてくれた!結婚だっ結婚だぁ!!』ガシャガシャ

サシャ『ふふん、ふふん、ふふん、ふひひひひ』

ユミル『クリスタフヒ、メッ!んふ机に上っ、クリスタヒヒ降りな、あと結婚駄目んひひだから』

クリスタ『……駄目?』ガッツポ?

ユミル『ふ~、駄目』

クリスタ『………………もう!ユミルの馬鹿!認めてくれてもいいでしょ!!っ!んっふ』ドウン

サシャ『あぁ、天使が机から堕ちた。尻から堕ちた。んっふって言いましたぁ!』

ユミル『バッカ、おま、んふふ笑かそうとすんなふひひ、クリスタだ、大丈夫か?』

クリスタ『エレンのことが好きなの!!結婚するの!!!ユミルの馬鹿ぁぁ!』ローリン

サシャ『意に介してません!転がって帰ってますよ、かわいいですね』

ユミル『ふ~ふ~、クリスタ待てよぅふふ』

ハンジ『はい、おまえら~』ダバン

クリスタ『っふ!?』ヒュウ

サシャ『あぁ、ドアが尻に尻に!!』

ユミル『ク、リ、スタ、ぷひゅひゅお前キャラ、んふふそれ駄目、駄目だって』

ハンジ『……はっちゃけ過ぎ。退場』




アルミン「今日、僕はなにも聞かなかった。ただいつもの楽しい夕食だったんだ」

ライナー「あ、これ夢だ。ありえなさ過ぎるわ。いや~良かった良かった」

アニ「……っ!……ン、ン!…………ッフ!ンク!…………カッハ」

ミーナ「声がでないぐらい笑うってどんだけなのよ」



――――――――

―――――

――

エレン「昨日はおもしろかったな。クリスタから避けられまくってるけど。酔って

    たんだから気にすることないのにな」

アルミン「記憶にございません」

エレン「なんだよ。なあミカサ、おもしろかったよな?ぶっちゃけ悪い気もしな」

ミカサ「エレン、それ以上はいけない。昨日は三人で楽しい夕食だった」

エレン「……まあいいけど。今日は誰だろうな。チーハン食いたいな」




キース「――それでは、本日の放送当番を伝える!マルコ・ボット、コニー・スプリンガー、

    ミーナ・カロライナ以上三名だ!昨日の様な醜態を晒さないように!」

三人「「「ハッ!」」」

クリスタ「あぅ……」

キース「では、訓練を始める!午前は馬術だ、併せ馬する為のペアを組むように!」

エレン「お、馬術か。やっぱクリスタだよな、どこだ?早くしないと……あ、クリ」

アニ「あんたは、私と組むよ」グイッ

ミカサ「エレンは私と。それが世の摂理」グイッ

エレン「痛ぇな!お~い、クリスタァ!ペア組もうぜぇ!!」

アルミン「この状況で、呼ぶなんてエレンでしかできないよね」

アニ「諦めな。ユミルの後ろに隠れたじゃないか」

ミカサ「エレン、脈はない。無理して頼むことはない」

エレン「なんだよ、おまえらひでぇな。もういいよ、アルミン組もうぜ」

アルミン「えぇ……」

ミカサ「」

アニ「」

――――――――

―――――

――

ハンジ「あなた達には悪いけど、今日からワインは無し。怒られちゃったからね」

マルコ「いえ、大丈夫ですよ。まだお酒の嗜みかたを理解する歳ではありませんから」

ミーナ「興味はあったけど、クリスタですらあんなになるなら、私もまだいいかな」

コニー「飯が上手かったから、俺はなんでもいいや」

ハンジ「物分かりがいい子達で助かる。それじゃ、頼んだよ!……それにしても

    調査兵団の私がなんでこんな……工場都市の連中め…………」ブツブツ

マルコ「……いろいろ大変みたいだね。さあ、僕らも頑張ろうか」

ミーナ「んふふ~」

コニー「悪い顔してんなぁ」

 
アルミン「エレンの所為で、体がガタガタだよ。馬が、某女傑二人に怯えて

     猛スピードで走りだすんだもん。併せ馬の筈なのに」

エレン「あの二人の捲りっぷりは凄かったな。みんな訓練そっちのけで差せ差せ

    言ってたもんな、ていうか俺の所為?」

ミカサ「ついアニとの張り合いに熱くなってしまった。アルミンごめんなさい」

アルミン「いいよ、でも今度からはエレンに向かうようにしてね。あ、放送始まった」

マルコ『みんな、お疲れ様。今日は僕マルコと』

コニー『コニーだぜ』

ミーナ『ミーナだよ』

マルコ『この三人で喋らせてもらうよ。えっと、二人共なにかある?』

コニー『そうだな、夕飯俺らもハンバーグだったんだけどな。サラダも付いてたんだよ。

    天才な俺はあえて全部をパンで挟んだんだよ。これがすげぇ上手い!』

ミーナ『最初汚いなぁって思ったんだけど、あまりにもコニーがおいしそうに食べるから

    私も真似しちゃった。おいしかったよ!』

マルコ『僕も試したけどおいしかった!明日から担当になった人はやってみるのもおすすめだね』



サシャ「……っ!コニー、やりますね……これは私も食べないと……女神様!!」

クリスタ「や!」プイ

サシャ「そんなぁ、女神様ぁぁ」

ユミル「おまえ、一人で教官に頼めよ。うちのクリスタちゃん今は特に恥ずかしがり屋さんなんだよ」ククッ

クリスタ「もう!ユミルの所為でもあるんだからね!」

ミーナ『あ!わたしからも一つ。エレ~ン、アニからの伝言だよ~。明日の立体機動の訓練、

    ペア組む項目あったら一緒にしようだって!私からもお願いね!』

マルコ『これはまた……』

コニー『あ~、さっき悪い顔してたもんなぁ』

 
アニ「ちょ!?」

エレン「別にいいぞぉ~って、アニ一人なのか?こっちで一緒に食おうぜ!」

アニ「え!?……いや、あの…………うん」ガタ

エレン「おまえ、こんな放送でなくても直接言ってくれればいいだろ?断る理由ないんだからさ」

アニ「いや、これはミーナが…………あんた今日アルミンと組んだじゃないか」

エレン「…………今日のスープは少し濃いな」

アニ「ふふ、まあいいや。明日約束だよ。で、この超顔近づけて呟いてる妖怪どうにかして欲しいんだけど」

ミカサ「アニはズルイアニはズルイアニはズルイアニはズルイアニはズルイアニはズルイ」

エレン「アルミン」

アルミン「無理」

エレン「だと」

アニ「」

ちょっと急用

2,30分出てくる

早く片付いた

再開

ミーナ『んふっ上手くいったかな?じゃあそろそろ、その箱使おっか』

マルコ『そうだね、じゃあコニー引いてくれる?』

コニー『よっしゃ、これだ!』ガサッ

マルコ『えっと、名前は死せる餓狼』

コニー『おぉ!かっけぇ!誰だこれ』

ミーナ『コニー、誰かわかったら仮名の意味ないでしょ。死せる餓狼なんだよ。この人は死せる餓狼。

    わかった?死せる餓狼よ』プルプル

マルコ『ミーナ……んん!【最近幼馴染のイケメン度がドンドン上がっています。眼の鋭さもドンドン上がっています。

    兵科すべてにおいて勝てません。ウエイトも腹筋も勝てません。立場がないです】だって』

ミーナ『え?終わり?ただの報告になってるけど、どうしたいのかな』

コニー『まぁ、そいつに勝ちたいんだろう。鍛えろとしか言えないよな』

マルコ『あ、ごめんまだあった【追伸 そいつは女です】……あ』

ミーナ(エレンじゃん。エレンだと思うと死せる餓狼もかわいい)

コニー『……ああ、うん。俺でもわかったわ。諦めろ』

ミーナ『ヒロイン枠に入るしかないよね』

 
エレン「くっ!!」

ジャン「ふはは!エレンお前恥ずかしいやつだな!!今度から死せる餓狼って呼んでやるよ!」

エレン「お、おれじゃないし?こころあたりないし?べつにきにしないし?」

ミカサ「……エレンではない。ジャン、あなたは私が男のような女と言いたいの?」

ジャン「いや!違う!!ミカサは、その……きれ、きれいで」

ミカサ「まあエレン以外になんと思われようが気にしないけど。でもエレンを傷つけたら、削ぐ」

ジャン「」

エレン「あれ?もしかして……アルミン?」

アルミン「うん、守られたね。ついでに言ったらアニが頭撫でてくれてるね。完全にヒロイン」

アニ「あんたはそのままでいな」ナデナデ

エレン「だぁ!ヒロイン枠はアルミンだろ!!」

アルミン「なんだとぅ!?」

マルコ『じゃあ次行こう。コニーお願い』

コニー『おうよ、ん~これだ!』ガサッ

マルコ『名前は、ミカサ・イェーガー。【エレンと同じ班になりたい。なんとかして欲しい】

    名前も、内容も直球だね。そういえば二人は一緒だよね』

ミーナ『固定砲整備のほうね。サシャもいるよ。でもミカサが言ってるのはもう一つの班のことだと

    思うな。有事の時に配属されるやつ。アルミンもいるしね』

コニー『おまえら仲いいよなぁ。エレンが班長ってのがまた絶妙だよなぁ。俺もその班がいいな』

ミーナ『うん、女一人だけど気兼ねなくできてるよ。偶にみんなで買い物に行ったりして楽しいよ』

マルコ『その仲の良さミカサだけじゃなくて、結構な人が羨ましがってるよ。かく言う僕もね』

ミーナ『なんかうれしいな。でもエレンあんなだから班員に何かあったら暴走しそうなのが

    ちょっと不安といえば不安かな』

コニー『傷つけた奴にぶち切れて仕返しにぶっこみそうだもんな』

マルコ『はは、そこがまたいいとこなんだけどね。あ、そうだミカサ。班をどうにかはさすがに

    僕達じゃ無理だけど、また班換えがあるかもしれないから気を落とさないで』

 
 
エレン「な、なんだ?これは褒められてるのか?」

アルミン「はは、褒められてるよ。僕もエレンの班だから頑張れてるとこもあるからね」

ミカサ「おかしい。エレンと私は一蓮托生なはず。エレンエレン、一緒の班になれるよう懇願しに行こう」

アニ「……ん。私も行く。…………ミーナがいるから」

エレン「俺は行かんぞ。今の奴らになんの不満もないし。おまえらが入ってくるだけなら

    別に反対はしないけどな」

ミカサ「アニ、ここは私情を捨てて共闘しよう」ガタッ

アニ「しかたないね」ガタッ

アルミン「思いっきり私情だけどね……って行っちゃった」

マルコ『それじゃ次行こうか。コニーよろしく』

コニー『はいよ、ん~これでいいか』ガサッ

マルコ『名前は進撃のチントルト……はぁ、ジャン……えっと【昨日エレンの所為で天使が堕天したので

    責任をとるべきだと思います】……クリスタのことだよね。ノーコメントで』

ミーナ『アニ派だけど、クリスタも蔑ろにしたくないからノーコメントで』

コニー『ミカサが怖いからノーコメントで』




ベルトルト「ジャン、君は僕に恨みでもあるの?」

ジャン「いや……すまん。なんか語感が良くてな。つい」

アルミン「それより、今ミカサが居なくて良かったね。それでも周りの男達が殺気を放ってるけど。

     昨日は何もなかったのにね。なんでだろね、ジャン」

ライナー「そうだぞ、ジャン。昨日はいつもの何の変哲もない夜だった。だから俺たちはおとなしい。

     わかるよな?ジャン」

ジャン「……はい。昨日は何もありませんでした。責任とかとる必要ないです」

ユミル「あ、おいクリスタ待て!」

クリスタ「ねぇ、エレン……」クイクイ

エレン「お、今日初めて話しかけてくれたな。どうした?」

クリスタ「私ね、昨日すごく恥ずかしかったの。もうお嫁に行けないなって思ったの」

エレン「うん?なんで?酔ってたんだからそんな……」

クリスタ「でもエレンへの想いだったし…………ある意味エレンの所為だよね」ウルウル

サシャ「おっとまた被せてきましたね」

エレン「ちょっ何?え?え?なんで泣いて」

クリスタ「責任とってくれる?」ウワメ

エレン「あ、へ?で、できることなら?」

クリスタ「エレン!」パア

アルミン「ジャァァァァァァン!!!」


ライナー「ジャァァァァァァン!!!」


ベルトルト「ジャァァァァァァン!!!」


ユミル「ジャァァァァァァン!!!」


野郎共「「「「「ジャァァァァァァン!!!」」」」」」


ジャン「ヒィ!!俺!?」

マルコ『そろそろ時間だね。やってみると意外と楽しかったね』

コニー『反応がわかんねぇから三人で雑談した感じだけどな』

ミーナ『……でも今の食堂がどうなってるかは想像できるね』

マルコ『ハハ、みんなもう聞いてないだろうけど、ありがとうございました』

コニー『じゃあな~』

ミーナ『みんなおやすみ~』



――――――――

―――――

――

ミカサ「上官共は何もわかっていない。無能の極み。エレンが傍にいないと普段の

    三割程度の能力になるというのに」

アルミン「やっぱり駄目だったんだ。なんだかんだ言って、僕もミカサも一緒の班で

     やりたかったから残念だね」

ミカサ「アルミンはいい子。……それで聞きたいのだけれど、クリスタがなんでエレン

    にまとわりついてるの?躾ないとダメなの?」

ユミル「ジャンだ、ジャンの馬鹿がいらんことした所為だ。クリスタは錯乱してるだけだよっクソ!」

アルミン「ははは、ミカサもユミルも何言ってるの?僕には何も見えないよ」

ミカサ「アルミンしっかりして、エレンの身に危険が……」

クリスタ「あ、ミカサだ!おはよう!」トコトコ

ミカサ「え、あ……おはよう。クリスタなんでエレ」

クリスタ「私ね、ミカサともっと仲良くなりたいんだ。これからいっぱいお喋りしようね!

     仲のいい家庭って私の憧れなんだ」

ミカサ「それはかまわないけど、家庭?それよりもエレンに近づくのはやめ」

クリスタ「あ、教官だ。今日もがんばろうね!私だって家族を守る力を持つんだ」トコトコ

ユミル「あ、クリスタ待てよ。少しは冷静になろうぜ……」タタッ

ミカサ「て……アルミン」

アルミン「今日もお空が青くて綺麗だね~」

ミカサ「」

 
キース「――それでは、本日の放送当番を伝える!エレン・イェーガー、アルミン・アルレルト、

    ジャン・キルシュタイン以上三名だ!」

三人「「「ハッ!」」」

エレン(チーハン!…………っチーハン!!しゃあ!)

アルミン(エレンとジャンか……昨日の今日でジャンも滅多なことは言わないか。素直に楽しもうかな)

ジャン「……」ニヤッ

    
キース「では訓練を始める!今日は一日立体機動の訓練だ!まずはペアになり先行とフォローで

    目的地まで行け!!始め!!」

エレン「アニ!約束通り一緒に行くぞ。俺が先行でいいか?」

アニ「ああ、それでいいよ…………悪いね、ミカサ、クリスタ」

クリスタ「むぅ……」

ミカサ「……一日?エレン放送の当番なのに?今日はもうエレンと一緒にいれないの?それは……

    とても寒い。やだ、エレンやだ」クイクイ

エレン「別にペアじゃないからって一緒に訓練しちゃいけない訳じゃないだろ。ほら、早く行かないと

    どやされるぞ。そうだ競争しようぜ、アニ行くぞ!じゃミカサお先!」バシュ

アニ「……ミカサ、あんたも大概ズルイね」バシュ

クリスタ「あ、私も!ユミル行こう!!」バシュ

ユミル「……やれやれ」バシュ

アルミン「ミカサ、僕達も行こう。なるべくエレンと一緒になれるようフォローするから」

ミカサ「……うん。ありがとう、アルミン」


――――――――

―――――

――

エレン「なんだろうな、チーハンって。こんなにも俺を虜にさせるなんて。神の創り賜う奇跡なのか?」

ハンジ「給仕のおばちゃんが創り賜う奇跡だよ。それじゃ今日も今日とてよろしくね」

アルミン「はい。ハンジさんも大変そうですが、無理しないで下さいね」

エレン「よっしゃ、俺達もやろうぜ!」

アルミン「そうだね。二人共あんまり変な事言わないようにね」

エレン「了解、まあ楽しもうぜ」

ジャン「……」

 
クリスタ「ミカサ~こっちで一緒に食べよう?ね、ね?」

ミカサ「……うん」

クリスタ「元気ないね、どうしたの?私にできることなら何でも言って?」

ミカサ「エレン分が足りない。圧倒的に足りない。私も司令室に行きたい」

クリスタ「もうすぐエレンの声が聞こえてくるから、落ち着いて!司令室に乗り込んだら営倉に

     連れてかれるかもしれないよ、お義姉ちゃん」ダキッ

ミカサ「クリスタはいい子…………ん?」ナデナデ

クリスタ「!?えへへ~」

ユミル「はぁ……」


ミーナ「天然で家族の攻略を始めてますが、出遅れ感のあるアニさんどうですか」

アニ「……」ギリギリ

ミーナ「あ、これ駄目なやつだ」

アルミン『みんなお疲れさま。今日はエレン、ジャン、僕アルミンが担当だよ』

エレン『おう、よろしくな』

ジャン『よろしく。さっそくだが一ついいか?エレン、クリスタのことなんだが』

アルミン『おいこらジャン』

ジャン『お前昨日責任とるって言ったよな?』

アルミン『ジャァァン!また昨日の二の舞になりたいのか!?』

ジャン『うるせぇ!俺はもう吹っ切れたんだよ!エレン!ここで宣言しろよ!!』

エレン『二人共テンション高いな。確かにクリスタに責任をとるって言ったよ』

ジャン『おっしゃぁ!ミカサ聞いたか!?こいつはもう汚れちまってるぞ!俺はまっさらだ

    いつでも飛び込んで来い!!』

エレン『うわぁ……こいつ気持ちわりぃ』

 
ミカサ「……昨日なにがあったの?責任って何?ねぇ、何?」

クリスタ「あ、あのね?昨日ね、私がね?もうお嫁にいけないからってね?」モジモジ

アニ「はっきり言いな。早く、ほら」

クリスタ「ひゃあ!?アニ!?あ、あの……」

ユミル「まあ、落ち着きな。どうせエレンのことだ、聞いてりゃ解決するよ。アルミンもいるし。

    クリスタもいらんショックうけんなよ?」

クリスタ「ユミル?」

エレン『責任って言っても、何をどうすればいいんだ?』

ジャン『あん?なんだお前。んなもん』

アルミン『そうだね、クリスタは酔ってエレンと結婚するってはっちゃけた訳だから、

     エレンはその誤解を解けばいいんじゃないかな』ニッコリ

ジャン『おまっ!アルミンてめぇ!エレン、結婚とまでは言わん!恋人になることだ!それが責任だ!』

エレン『そうだな、みんな聞こえてるかぁ?俺とクリスタは何でもないからなぁ!あんまり結婚結婚言って

    クリスタを困らせんなよ!』

ジャン『おぉい!!このクソ馬鹿!何あの邪悪な笑みの奴を信じてんだよ!』

エレン『馬鹿はお前だクソ馬鹿!アルミンとお前だとアルミンを信じるに決まってんだろ!』

アルミン『ジャン、君は詰めが甘いよ。むしろ僕らの問題を解決に導いてくれて感謝してるよ』ニッコリ

ジャン『クッ!…………でもなアルミン。クリスタは傷ついただろうな。アルミンのこと、どう思うんだろうな』

アルミン『…………カフッ』

エレン『ああ!アルミンが吐血した!!しっかりしろ!』

アルミン『僕は…………僕は!』コポォ

エレン『もういい、喋るな!ジャン、俺アルミンを医務室に連れていくから!』

ジャン『はぁ!?この放送どうすんだよ!』

エレン『知るか!好きにしろよ!よし、アルミン背中に乗れ、行くぞ!』

ジャン『……マジか……そうか…………好きにしていいのか』

 

 
クリスタ「うわあぁぁぁぁぁ!!やだぁぁ!アルミンのばかぁ!!わぁぁぁん!」

ユミル「よ、予想以上にショック受けてるな……クリスタ~泣くなよ、な?」ナデナデ

クリスタ「うわぁぁ!アルミンっの、ヒッばかぁぁ!ヒック、わぁぁ!」

ライナー「アルレルト訓練兵に敬礼!」

野郎共「「「「「「ハッ!」」」」」バッ

クリスタ「わぁぁん!エレンもひどいよ~!どうしてジャンの言うこと聞かないのぉ!」

ミーナ「それは無理があるよねぇ」

クリスタ「ひっひっ…………………………………………………………わぁぁん!」

サシャ「溜めてからの放出ですね。あ、ミカサの方に……」

クリスタ「ひ~ん、ひっひぅひっおねい、ちゃ~んひっんぐ、わぁぁ!」ダキッ

ミカサ「姉ではない、んだけど、う~アニ助けて」オロオロ

アニ「自分で何とかしな、義姉さん?」

ミーナ(おや?からかった振りしてミカサを義姉扱いしてみたね。くふふ)

ミカサ「薄情な……クリスタ、恋人になるには相手の気持ちも大事で、エレンの気持ちは

    私に向いてる……ので、アルミンは悪くなくて、その……仕方ない」

クリスタ「うわぁぁ何言ってるかわかんないよぉ!やだぁ!わぁぁぁん!!」ギュッ

ミカサ「」

クリスタ「ひっひぅ…………ひっ…………」

ミカサ「クリ」

クリスタ「うわあぁぁぁぁぁ!!ヒック、わぁぁ!」

ミカサ「」

サシャ「…………ふふ」

クリスタ「んく……………………んふぅ……んっ」

ミカサ「落ち着」

クリスタ「わあぁぁぁぁん!!ひゃあぁぁぁぁ!…………」

ミカサ「」

サシャ「…………んふふ、ふふふふふ」ユミル「…………んくくっ」

ミカサ「もう」

クリスタ「びゃぁぁ!んっくあぁぁぁぁ!!…………」

ミカサ「」

サシャ「んふふ、んふ、ふふふふふ」ユミル「……くはっくくっふはは」アニ「…………ふふ」

ミカサ「おね」

クリスタ「わあぁぁぁぁん!ふあぁぁぁん!うわぁぁん!」

ミカサ「…………お、おねえちゃんのいうことききなさい」

アニ「!?」

クリスタ「…………ぅん」

ミカサ「エレンの気持ちはわた」

クリスタ「びゃあぁぁぁ!!んひっふ!わぁぁぁん!」

サシャ「ふひっ、ふふん、ふふん、ふふふふふ」ユミル「ぶはっ、はひひひひふふふ」アニ「っふ!んふふ」

ミカサ「………………………………………………………………ンフ」





                             ハッピーエンド

いつかサシャをいじりたいな

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