短いです
アルミン「訓練兵だというのに毎日毎日イチャイチャ…」
アルミン「始めはハンナとフランツだけで、僕も微笑ましいなぁとか思っていた」
アルミン「だけどどうだ!今の状況は!!」バァン!
アルミン「エレンとアニ、コニーとサシャ、ライナーとクリスタ、ベルトルトとユミル…」
アルミン「ちくしょう!なんで僕だけ!!!!」
アルミン「今僕は食堂で一人隅っこでみすぼらしく食べている……そうするしかないんだ」
アルミン「だって後ろを振り返れば……!!」
アニ「エレン、口元に食べかすついてる」ヒョイ
エレン「お、ありがとな」チュッ
アニ「バカ…///」
アニ「お返しにあーんしてやるよ、ほら」
エレン「あーん」パクッ
アニ「どう?」
エレン「おいしい、次はアニを食べたい、なんてな」
アニ「本当にバカだよアンタは…///」
アルミン「」イラッ
サシャ「コニー見てくださいこれ!」
コニー「お、なんだそれ?」
サシャ「恋人ストローですよ!一緒に飲みましょう」
コニー「なんか照れるな///」チュウウウ
サシャ「それがいいんじゃないですか///」チュウウウ
コニー「もっと顔近づけようぜ!」グイッ
サシャ「そうですね!」グイッ
コニー・サシャ「///」
アルミン「」イライラッ
ライナー「今日もクリスタは天使だな」
クリスタ「そ、そんなことないよ///」
ライナー「そんなか弱そうな天使は俺が守ってやらないと」
クリスタ「ありがとう……///ねえライナー…いつもみたいにぎゅってして?」
ライナー「これでいいか?」ギュウウウウ
クリスタ「ふわぁ、すごい落ち着く…///」
ライナー「全く、本当にかわいいなクリスタは」ヨシヨシ
アルミン「」イライライラッ
ベルトルト「ユミル」
ユミル「お?」
ベルトルト「ユミル、聞いてる?」
ユミル「あれ?なんか聞こえた気が…」
ベルトルト「僕だよ!ベルトルト!」
ユミル「気のせいかな…」
ベルトルト「こうなったら!」
ベルトルト「」ぎゅっ
ベルトルト「これで気付いてくれたよね…?」
ユミル「始めから気付いてたよ…私が気が付かないわけないだろ?」
ベルトルト「ごめん……///」
アルミン「」ボン!!
アルミン「うわああああああああああああ!!!!!」ダッ!
アルミン「も、もう無理だ!耐えきれない!!なんて空気だ…!」
アルミン「ライナーに関しては……もう……」ブルブル
アルミン「どうしてこんなことになった!!」
アルミン「人前でキスなんて非常識だから!」
アルミン「ストローはふつう、1人で使う物だから!」
アルミン「クリスタは天使じゃなくて女神だから!」
アルミン「空気なら空気らしくしてるもんだからあああああ!」
アルミン「うわああああああああ!!もういっそこんな世界滅んでしまえ!」
ミカサ「アルミン?」
アルミン「」ドキッ
ミカサ「どうして大声を出しているの?何かあった?」
アルミン(なんてことだ、ミカサに恥ずかしいところを見られてしまった)
アルミン「い、いやなんでもないんだ。たまに大声出したくなる時あるじゃないか」
ミカサ「そう。私は別にないけど」
アルミン「あはは…」
アルミン(あれ、ミカサって冷静に考えるとかわいいな)
アルミン(今までどこぞの死に急ぎ野郎さんがいたせいでミカサはただのおせっかいヤンデレ腹筋女にしか見えなくなっていた)
ミカサ「?」
アルミン(けどそれはもう違う!ミカサはエレンが喜ぶならそれでいいと言って、エレンをアニに預けた)
アルミン(なんて健気なんだ!自分だって一緒にいたいのに愛する人を想い、自分は身を引くことを選ぶとは…)
ミカサ「……?」
アルミン(もうミカサをヤンデレなんて呼ばせない!今僕の目の前にいるのはまぎれもなく黒髪の超絶美少女!)
アルミン(ああどうしよう…そう考えていたら本当にミカサが愛おしく見えてきた…)
ミカサ「あの…アルミン…?私のことずっと見てるけど…///なに…?///」
アルミン「ご、ごめんね…動揺しちゃって…」
ミカサ「そう、食堂には行かないの?」
アルミン「いや、行ったんだけど空気があれだから飛び出してきたんだ」
ミカサ「私も正直今は食堂に行く気分じゃない…」
アルミン「まだエレンのことを引きずっているの?」
ミカサ「引きずっているわけではないけど、エレンがアニと仲良く楽しそうにしている状況をわざわざ見たいとは思わない」
アルミン「そっか…そうだよね」
アルミン(女の子が失恋し、それを友達(男)に相談する時は少し甘えたい状態なんだと本で読んだことがある…)
アルミン(今がその時なんじゃないか…!?)
アルミン(僕は自分の判断力には自信がある!)
アルミン(あの空気をなんとかするには僕もカップルになって、気にしないようになればいい!)
アルミン(ミカサを出汁にして嫌なことから逃げるとか最低だけど……)
アルミン(僕に残された道はこれだけ、ミカサにアタックすることだけなんだ!)
アルミン(勝負は今!!ここで決める!)
アルミン「ねえミカサ、僕はミカサを大事な友達、親友だと思ってる」
ミカサ「ええ、私も」
アルミン「命の恩人であり、家族であるエレンほど、ミカサが僕を見ているわけはないと思うけど……その……」
アルミン「僕はミカサを大切にしたいと思うよ」
ミカサ「え?」
アルミン「ミカサは過去に悲しいことがあった……エレンがいることでその悲しさを和らげることができていたと思う」
ミカサ「うん……」
アルミン「しかし今エレンがアニと一緒にいるようになってからはどうだい?」
アルミン「僕は悲しみが和らいでいるというよりさらに苦しくなっているように思えて仕方ないんだ」
ミカサ「やめてアルミン、それ以上は……」
アルミン「僕はミカサを少しでもいいから救ってあげたいんだ!」
ミカサ「えっ…?」
アルミン「どうか僕にミカサを救わせてほしい、だから……」
アルミン「付き合ってください!いや、付き合ってください!」
アルミン(なぜ言い直した!?)
アルミン(けど、言うことは言った……)
アルミン(口説き文句としてはどうかわからないが胸の内をしっかり伝えたつもりだ)
アルミン(これでだめならもうあの空気に僕一人で立ち向かうしかない)
アルミン(むしろこれくらいしないとあの空気に勝つことはできないんだ)
アルミン(さあ、どうなる―――――――!?)
ミカサ「うれしい…アルミンがそんなこと思ってくれていたなんて…」
ミカサ「アルミンとなら、また昔みたいに一緒にいてもいい…そんな気がする」
ミカサ(今は誰かにすがりたい気分……その相手がアルミンなら全然問題ない)
アルミン「それって!」
ミカサ「私で良ければこれからも一緒に……///」
アルミン「!」パァア
アルミン「やったあああああ!」グッ
ミカサ「よろしく、アルミン///」
アルミン「うん!必ず君を幸せにしてみせる!(さよなら、あの空気!)」
ミカサ「それは大げさすぎる気がする」
アルミン「そ、そうかな…じゃあ食堂行こうか」
ミカサ「うん」
こうしてアルミンとミカサは付き合うことになった
やがては、周りの空気もミカサと共に乗り越えることができたという
しかしアルミンの最大の誤算はあのミカサを甘く見ていたということだ
ただいち早く周りの空気に慣れたかったアルミンと、失恋から誰でもよくなったミカサだったが
アルミンが思っていたよりもミカサは深みにはまってしまったため
次にアルミンはヤンデレに立ち向かうはめになるわけだが、それはまた別のお話
ジャン「俺は!?」
完
ミカサの動機が0に近いし、ワンパターンだけどノリで書いたから大目に見てほしい
ただあのオチがやってみたかった
機会があったら真剣にアルミカを書こうと思う
読んでくれた方はありがとうございました
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