名瀬「俺と子づくりしよう、古賀ちゃん」

古賀「表現がさらにひどくなった！？」

古賀「もうっ！名瀬ちゃんってば唐突過ぎるよ。何もかもが唐突だよ！」

名瀬「ダメかい古賀ちゃん？」

古賀「いや・・・ダメとかそういうわけじゃなくてね？
機会を見計らってと言うか、シチュエーションを大事にして欲しいと言いますか、折を見てって言うか」

名瀬「古賀ちゃんは俺に言ってくれただろう？」

古賀「ん？」

名瀬「名瀬夭歌の心はいつだって、いたみと共にある。ってさ」

古賀「・・・むぅ///」

名瀬「古賀ちゃんが言ってくれたんだぜ？」

古賀「言ったは言ったけどさぁ・・・」ぷいっ

名瀬「なぁ、頼むよ古賀ちゃん」

名瀬「俺はもう昔みたいに、幸せになんてなりたくないなんて言わねえからさ」

名瀬「だから、俺と幸せになってくれよ。ずっといっしょにいようぜ」

古賀「・・・まったくもう。名瀬ちゃんは頭が良いのにおバカだよね」

古賀「はじめからそうやって普通にプロポーズしてくれれば良かったのに」くすっ

名瀬「ああ、俺は古賀ちゃんといっしょにいるうちにバカになっちまったんだよ」

古賀「何それ？ひどいなー名瀬ちゃんは」

名瀬「おいおいそいつは心外だな」

名瀬「俺は実験動物(ともだち)を改造人間にしちまうようなマッドサイエンティストだぜ？」

名瀬「ひどいもなにも、はじめからわかってた事だろうに」ニッ

古賀「そうだね。そうだった」

古賀「そして、名瀬ちゃんがひどいのなら私だってそれはおんなじ！」

古賀「だって、名瀬ちゃんと私の心は共にあるんだもんね？」

名瀬「ああ、その通りだぜ。古賀ちゃん」

古賀「やれやれ。これは実験動物の辛いところだねー。科学者(ごしゅじんさま)の命令には背けないやー」

古賀「うん。私、古賀いたみは名瀬ちゃんの実験動物であーる！」シュバッ

古賀「名瀬ちゃん。もう一度、初めてあなたに会った時のセリフを言わせて」

古賀「お願い」