飼っていた犬が死んだ
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「うああああうああああ」

「ひっぐ・・・・ぐずぐず・・・・・」

「・・・・・・」

死んだのなら、仕方がないと思った。

大切なパソコンが壊れた
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「ﾋﾞｰｰｰｰｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞﾌﾟﾋｭｩﾝ･･････」

「・・・・・・」

壊れたなら、それでいいと思った。

不良が喧嘩を売ってきた
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「おいてめぇコラ！」

売られたのなら仕方がないと思った。

「金だせっ！」ﾊﾞｷｯ

殴られたのなら仕方ないと思った。

「ちっ！これっぽっちしか持ってねえのか！」

金を取られたのなら仕方ないと思った。

後で財布に入ってた家族の写真も破かれていた。

破かれたのなら仕方ないと思った。

学校を卒業した
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「みんな、元気でね！」

「離れ離れになってもみんな一緒だからね！」

「俺たちは永遠の友情で結ばれてるからな！」

「・・・・・・」

卒業したのなら仕方がないと思った。

ふと帰りに、なんで自分はこんなにも淡白なんだろうと考えた。

しかしすぐにやめた。自分には必要なかったから。

別に好きでも無い人に好きだと言われた
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「好きです・・・・・・付き合ってください！」

「・・・・・・ごめんなさい。」

好きでもなかったので付き合わなかった。

後で女子たちに毛嫌いされたがそれなら仕方ないと思った。

就職先が決まった
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「明日から、うちに来てくれ。」

「はい。」

合格したのならそれでいいと思った。

仕事がすごく簡単だった。
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「課長、もう出来ました。」

「お、そうか、・・・・・・じゃ、次の仕事は・・・・・・」

～～～～～～～

「課長、出来ました。」

「そ、そうか・・・・・・」

仕事がよくできたせいで、周りから嫌われた。

それならそれでいいと思った。

風邪をひいた。
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「全く最近の若者は体調管理が・・・・・・」

文句を言われたなら、それでいいと思った。

「あ、風邪薬が・・・・・・」

風邪薬が切れたのなら、仕方ないと思った。

「よーう！元気してるかってんなわけないか！」

会社で唯一俺を嫌ってない奴が看病に来てくれた。

ならそれでいいと思った。

同窓会が開かれた
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「久しぶりだなー！」

「やはり俺たちは永遠の友情で結ばれていた！」

「何言ってんだよー！」

「・・・・・・」

自分を覚えていてくれている人は数人しかいなかった。

ならそれでいいと思った。