サシャ「えっ」
アルミン「サシャの分のガスがないから、頑張って帰って来てください」
サシャ「えっ」
サシャ「ここガスの保管個ですよ?ほらボンベいっぱいあるじゃないですか」
アルミン「それが進入した巨人に奇行種がいてね」
アルミン「そいつが片っ端からボンベに穴を開けちゃったらしいんだ」
ボンベ「すまんな姉ちゃん」フシュルルル…
アルミン「ほら」
サシャ「」
サシャ「…いやいやいや」
アルミン「丁度サシャ以外を逃がす分のボンベしか残ってないんだよ、だから」
サシャ「ちょっと待って下さいよ。見捨てるにしてもこう、例えば補給任務をほっぽりだしたあいつらとか」
アルミン「奴等は既に殺したよ。僕らの分だけと考えても一人分足りないんだ」
サシャ「えええ…」
アルミン「じゃあ頑張って帰って来てください」ドヒューン
アニ「生きてたらまた会おうね」ドヒューン
コニー「あばよ芋女」ドヒューン
その他ドヒューン
サシャ「まーじかよー…」
サシャ「もうあんなに遠く…」
サシャ「ああ…ちょっとしたお茶目とかじゃないんですね…」
サシャ「そして襲い来る孤独感」
サシャ「みんな壁登ってますね…」
サシャ「…落ちろっ!落ちろっ!」
サシャ「全員登りよった」
サシャ「こっちに手振っとる」
サシャ「…」
サシャ「なんやのほんま…」
サシャ「さて、と」
サシャ「…」
サシャ「覚悟はええか?巨人共」
サシャ「群を離れた狼は、ちと凶暴やで?」
サシャ「…言ってみただけですよ」
サシャ「そしてそんな事してる暇はないという現実」
サシャ「大分数が減ったといっても、いつまた巨人が入ってくるかわかりませんしね」
サシャ「…」
サシャ「気が変になりそうや」
サシャ「そういえば補給班は死んだって言ってましたけど本当でしょうか」
サシャ「どうせ今更出来ることもないし探してみましょう」
サシャ「おーい役立たずの糞虫やーい」
しばらくして
サシャ「…うっわあ…」
サシャ「ほんまに殺されとる…」
サシャ「そりゃジャンとか凄いきれてましたもんね…」
サシャ「…しかも」
サシャ「このパッツンの女、明らかに犯された形跡があります…」
サシャ「…うっわあ…」
サシャ「しかもがっつり素っ裸や」
サシャ「まあ無駄に美人でしたからね、こいつ。良い気味っちゃ良い気味ですけど」
サシャ「…まてよ」
サシャ「犯されもせずただ取り残された私って…」
サシャ「…はよ巨人入ってこんかな…」
サシャ「でも自殺する勇気はないのだよ、と」
サシャ「さっきから誰に喋ってるんでしょうね、私」
サシャ「…」
サシャ「なんか、つまらん人生だったなあ…」
サシャ「お父には家追い出されるし」
サシャ「入団初日に死にそうになるまで走らされるし」
サシャ「ミカサには屁の罪を着せられるし」
サシャ「…そういえば」
サシャ「ボンベに屁を入れたら、飛べるんちゃうかな…」
サシャ「まずは屁をしてと…」バモッ!
サシャ「次に…次に…あれ?」
サシャ「あたしゃ馬鹿か」
サシャ「先に屁をしてどうするよ、なあ」
サシャ「あたしゃ馬鹿か」
サシャ「そもそも屁で飛ぼうとか大馬鹿か。ヤマザキ父か」
サシャ「…本気で死にたくなってきました」
サシャ「」
サシャ
サシャ「」
サシャ「」
サシャ「」
サシャ「」
サシャ「」
サシャ「生きてんだな、これが」
サシャ「…はあ…」
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