望月杏奈「二人きりのお誕生日会」 (38)
P「ごめんな、誕生日なのに仕事入っちゃって」
杏奈「……杏奈、お仕事、好きだから」
P「そっか、ならよかった」
キキー……ガチャッ
P「ほら、事務所着いたぞ」
杏奈「……うん」
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誕生日おめでとう!
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/Mi9Tys6.jpg
http://i.imgur.com/6u1voJt.jpg
このみ「お帰り、杏奈ちゃん」
杏奈「……ただいま、このみさん」
このみ「お誕生日会の途中で仕事なんて、大変だったわね」
杏奈「……お仕事、楽しいから」
このみ「ケーキ、残ってるわよ」
莉緒「ジュースもあるわよ♪」
杏奈「うん、ありがとう、このみさん、莉緒さん」
モグモグ……
このみ「……ね、私達、おじゃまかしら?」ヒソヒソ
杏奈「……えっ?」
莉緒「そうよねー、私達がいなくなればプロデューサーと杏奈ちゃん、二人っきりだもの」
杏奈「……そ、そそそんなこと……な、ない///」
このみ「ふふっ、動揺しちゃって」
莉緒「ウブで可愛いわね」
このみ「……彼氏いない歴=年齢の莉緒ちゃんが言ってもねぇ」
莉緒「ちょっ、このみ姉さん!」
P「三人でヒソヒソ話か、何を話してたんだ」
このみ「別に?ガールズトークよ♪」
莉緒「プロデューサーくんも混ざる?」
P「いや、俺は遠慮しとくよ」
このみ「ほら、プロデューサーさんだってまだ仕事あるんでしょ?ちゃちゃっと残業してきなさいな」
P「はいはい」スタスタ
杏奈「あっ……」
莉緒「プロデューサーくんが行っちゃって寂しそうねぇ、杏奈ちゃん」
杏奈「べ、別に…………うん」ショボーン
このみ(可愛い)
莉緒(可愛い)
このみ「もしかして、私がプロデューサーを遠ざけた理由、分かってないのかしら?」
杏奈「えっ……何か、あったの?」
莉緒「私達二人のカンペキな計画を教えてあげるわね」
このみ「その前に一つ、いいかしら」
杏奈「……なに?」
このみ「杏奈ちゃんは、プロデューサーのことが好きなのよね?」
杏奈「…………///」
莉緒「反応からして、やっぱりそうみたいね」
このみ「……というわけで、プロデューサーのことが好きな杏奈ちゃんに、私達二人からプレゼントよ♪」
莉緒「私達二人の伝授するマル秘計画で、プロデューサーくんを骨抜きにしちゃいなさい♪」
このみ「プロデューサー、そろそろお仕事終わったかしら?」
P「そうだな、ぼちぼちだ」
このみ「じゃあ、杏奈ちゃんのこと、よろしく頼むわね」
P「あれ、このみさんどっか行くんですか?」
莉緒「いやー、このみ姉さんと私、飲みに誘われちゃって」
このみ「他のプロダクションの楓さんと早苗ちゃんなんだけど」
P「……あー、明日もこのみさん仕事なんですから、飲みすぎないでくださいよ?」
このみ「善処するわ」
P「……約束ですからね」
莉緒「まあまあ、プロデューサーくん、それより杏奈ちゃんのところ、行ってみたら?杏奈ちゃん、寂しがってるかもよ?」
P「確かに、じゃあこのみさん、補導されないように気を付けてくださいねー」ハッハッハ
このみ「もうっ、プロデューサー!」
馬場このみ(24) Da
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http://i.imgur.com/W28CGTf.jpg
百瀬莉緒(23) Da
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http://i.imgur.com/ydc2Wcz.jpg
このみ(これから私達二人は、飲みを装って外に出るわ)
莉緒(そしたら、きっとプロデューサーくんは杏奈ちゃんのところに来てくれるはず)
P「杏奈、お待たせ、じゃあそろそろ俺の車で帰ろうか」
このみ(……そこで言うの)
杏奈「……杏奈、まだ、プロデューサーさんとのお誕生日会、やってない、よ」
P「うーん、確かにお誕生日会の間、俺は仕事で忙しかったからなぁ」
P「ただ、今日は遅いし、やるなら明日……」
ギュッ
杏奈「……お誕生日は……今日だけ、だから」
杏奈「……お願い」ウワメヅカイー
P「ぐっ」
P「ぐっ…………で、でも、あんまり遅くなっても親御さんが心配するだろ」
このみ(そう言われたら、このメールを見せなさい)
杏奈「」ハイ、コレ
P「……『今日は、このみさんの家にお泊まりします』?」
杏奈「」コクリ
P「……このみさん?」
杏奈「……うん、飲んだら、戻ってくるって」
このみ(あっ、と言っても、実際私達はもう戻ってこないから)
莉緒(プロデューサーくんと楽しい夜を過ごしなさい)
P「………………はぁ、仕方ないな、じゃあ、このみさんが帰ってくるまでやるか、二人で誕生日会」
杏奈「……えへへ」
P「じゃあ……杏奈の誕生日、おめでとう!」
杏奈「……ありがとう」
P「夜だけど、ケーキ食べるか?」
杏奈「うん」
P「……夜に食べると太るっていうけど」
杏奈「……いいの、明日からがんばる、から」
P「そうか、じゃあ俺も一緒に食べるとするか」
杏奈「……」モグモグ
P「うん、うまいな、さすが春香特製ケーキ」
杏奈「……」ソワソワ
P「ん、どうした?なんか落ち着かないみたいだけど」
杏奈(次に、言われたのは……)
~~~~~
このみ(ケーキは食べさせあうもの!)
莉緒(あーん、よ、あーん♪)
~~~~~
杏奈「って……言われても……」
杏奈(恥ずかしい……よぉ……)
杏奈「プ、プロデューサー、さん」
P「どうした?杏奈」
杏奈「あの、えっと、プロデューサーさん…………何でも、ない」
杏奈(やっぱり、ダメ、かな)
P「……もしかして杏奈、こっちのチョコケーキも食べたいのか?」
杏奈「……えっ?」
P「いやー、確かにショートケーキだけじゃ飽きちゃうもんな」
杏奈「そ、そそそ、そう……」
P「んじゃ、あーん」
杏奈「……えっ」
P「……あっ、ごめん、つい」
杏奈「……ううん」パクッ
杏奈(プロデューサーさんに、あーん、って……されちゃった)
杏奈「……///」
杏奈(逆に、なっちゃったけど……これはこれで、いいかも)
P「さて、ごちそうさま」
杏奈「……ごちそうさま」
P「……しかし、このみさん遅いな」
ピリリリリ
P「あ、メール」
P「どれどれ?……『三軒目に拉致されました、杏奈ちゃんはよろしくお願いします』」
P「……えっ」
杏奈「……らち、されちゃったなら、仕方ないね」
P「いやいやいや」
P「でもなぁ……このみさんがいなくなると……ちょっと遅いけど小鳥さんを呼ぶかな」
杏奈「杏奈、プロデューサーさんの、お家でも……いいよ?」
P「いやいやいやいや、それは駄目だ絶対ダメ」
杏奈「……どうして?」
P「いくらプロデューサーとはいえ男の人の家に夜に行くのはマズいだろ」
杏奈「……じゃあ、今日は、ここで、寝る」
P「……いいのか?小鳥さん呼べるけど」
杏奈「……だから、プロデューサーさん、今夜は一緒に……事務所で……過ごそう?」
P「……はいはい、でも、夜更かししすぎはダメだぞ?クセになるから」
杏奈(いつもはまだ、ゲームしてる時間だけど……黙っておこう、かな)
杏奈(授業中……寝ちゃってる、し)
P「じゃあ、何をするか?」
杏奈「……ゲーム」
P「……だよなぁ」
P「……で、ゲームをするわけだが」
杏奈「……うん」
P「……別に、俺の膝の中に座る必要は無いと思うんだが」
杏奈「……ダメ?」
P「駄目ってことは無いけど」
~~~~~
このみ(杏奈ちゃんのことだから、きっと二人でゲームをする流れになるはず)
莉緒(そんな時にこの座り方!プロデューサーくんを近くで感じられてイイカンジよ!)
このみ(プロデューサーにも杏奈ちゃんのことを意識させられる、一石二鳥の座り方ね)
~~~~~
杏奈(ほんとだ……プロデューサーさん、あったかい)
杏奈(それに、なんだか……プロデューサーさん、顔が赤い)
杏奈「じゃあ、プロデューサーさん……一緒に」
P「そうだな」
杏奈「……ね、プロデューサーさん」
P「……どうした?杏奈」
杏奈「…………杏奈のこと、どう思ってる?」
P「そうだな、可愛くて優しい、俺の自慢のアイドルだ」
杏奈「……うん」
杏奈(自慢なのは、嬉しい……けど、やっぱりプロデューサーさん、私のことは)
杏奈「……プロデューサーさん、最後に、ゲームで、対戦しよ」
P「おう、そうするか」
杏奈「……勝った方が、負けた方の言うことを聞く……ってルールで」
P「ははは、それじゃあ俺が杏奈の言うことを聞くって確定じゃないか」
杏奈「……いいから」
P「いいぞ、その勝負、うけてやる」
杏奈「じゃあ、このソフトで」
P「この格ゲー、杏奈が一番得意なやつじゃないか……勝ちに来てるな、杏奈」
杏奈「やるなら……勝ちたい」
P「ま、俺もそうただで負けるわけにはいかんさ」
P「……負けました」
杏奈「……勝った」
P「今日の杏奈、いつもにまして強かったな……そんなに俺に言うことを聞かせたかったのか?」
杏奈「…………」
~~~~~
このみ(ここまで来たらもう杏奈ちゃんのやりたい放題ね)
莉緒(なんでもいいわ、杏奈ちゃんがプロデューサーくんにして欲しいことを言っちゃえばいいの)
このみ(プロデューサーは押されるとNOが言えなくなるタイプだから、グイグイ行っちゃいなさい♪)
~~~~~
杏奈「……あのね、杏奈、誕生日プレゼント……欲しいの」
P「ああ、そういえば渡してなかったよな」
P「じゃあ今度、誕生日プレゼントを一緒に買いにいこうか」
杏奈「違う……あの……」
杏奈(うぅ……杏奈、言わなきゃ……応援、ください……)
杏奈「杏奈、プロデューサーさんが、欲しくって……」
杏奈(もう一言……ファイト、私……)
杏奈「………………キス、して……欲しいな、って」
杏奈(言っちゃった……///)
P「」
杏奈「」
P「」
杏奈「」
P「」ビシッ
杏奈「あうっ……」
P「まったく……さっきこのみさん達とひそひそ話をしてたのはそういうことか?」
杏奈「…………」
P「ほら、もう遅いし、寝るぞ」
杏奈「……本気、だよ」
P「…………だーめ」
杏奈「……じゃあ、せめて、一緒に……寝たい」
P「……まあ、それ位ならいいか」
杏奈「……ベッド、行こ?」
P「そうだな、寝るか」
ゴソゴソ
P「おやすみ」
杏奈「……うん、おやすみなさい」
P「」
杏奈「……」
杏奈「……プロデューサーさん、起きてる?」
P「…………どうした?」
杏奈「プロデューサーさん……ぎゅぅっ、て、していい?」
P「……好きにしろ」
杏奈「……えへへ」ギュゥ
杏奈(プロデューサーさん……あったかい……)
杏奈(安心して……杏奈……眠く……なっ……て………………)
P「……おやすみ、杏奈」ポンポン
~~~~~~~~~~~
P(俺にしっかりと抱きついて寝てる女の子)
P(普段は静かだけど、やる時はスイッチONでやってくれる、いい娘だ)
P(名前は、望月杏奈。小さな小さな女の子)
P「まったく……」ナデナデ
P「あそこまで言われたら、な」
チュッ
P「誕生日プレゼントだ」
P(ゲームが好きで、素直な娘。俺の自慢のアイドルだ)
P「……これからも、よろしくな」
P(……………………おでこはセーフ、だよな)
【おしまい】
【おまけ】
このみ「さて、首謀者の小鳥さん」
小鳥「はい」
このみ「この盗聴を聞いて、どう思いましたか」
小鳥「……すごく……死にたいです」
このみ「……同感ね」
莉緒「……飲もう!」
このみ「そうね、飲みましょう!」
小鳥「飲んで忘れるのが一番!」
【おまけおしまい】
杏奈ちゃん誕生日おめでとう!ラジオではPとのイチャイチャは書けそうにないので、今のうちに補給しておこうと思ったんだ。
0:00:00.00とれなくてごめんよ杏奈……
乙です
参考に
ゲームに誘う杏奈
http://i.imgur.com/uVfaN0V.jpg
眠そうな杏奈
http://i.imgur.com/7oKKuCR.jpg
http://i.imgur.com/j20DhnG.jpg
飲み潰れたこのみさん
http://i.imgur.com/1w7cshN.jpg
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