【安価】東方日常散歩【幻想入り】 (148)


~~~博麗神社~~~

「……うっわぁ、まじで博麗神社なのか、ここ。じゃぁ、さっきのは本物のゆかりんと」

「一週間暇だからお遍路参りしようと、思い立ったが吉日と動いたら幻想入りかー」

「……よし、ならばこれも何かの縁。歩き回ってみますかー!」

 

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 このスレは東方Projectの安価・幻想入り・二次創作SSです

 グロ以外のアンカをこなして進んでいきます。偶に選択肢もあるかも

 スレ自体は今日一日限りで終わります。終わらせます

 普通に死亡パターンもあるので取扱い注意

 

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「んじゃまずはどうすっかなー」

↓目的地


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400910101



「まぁ当然、目出度い巫女さんに会うべきだわな。幻想入りの基本基本」

「そこの五月蠅い男の人、なーにごちゃごちゃ言ってんの」

「テンション上がっちゃってるんだよ霊夢ちゃん。幻想郷が本当にあるなんて思わなかったからさ」

「馴れ馴れしい。……っていうか、ここや幻想入りを知ってるのね。なら話が――」

「早いついでに、俺は一週間幻想散策するから、今は別に外に出してくれなくていいよー」

「――本当に早いわね。まぁ、説明省けるのは楽だし、好きにすればいいわよ」

「おう、好きにさせてもらうぜ。幸い、登山道具はいっぱいあるしなー」

「んじゃ、次は……」

↓自由


「おーい、霊夢ー!」

「あら、魔理沙じゃない」

「あ、霊夢大好きっ子」

「……いきなりなんなんだぜ、こいつ。参拝客か?」

「幻想入りした、登山家?」

「お遍路参りしようとしてた、ただの一般サラリーマンだぜ」

「そうなのか。んじゃ、送り出すのか?」

「いーえ。この人、好きに動き回るってさ」

「へー」

「一週間、どうせ暇だからな。散歩と観光で歩き回らせてもらうわ」

「まぁ、勝手にどうぞだな」

「もしかしたら魔理沙ん家を見に行くかもしれないんで、その時は宜しく」

「何もださないぜ」


「出してもらうほうだもんな、君は」

「……なんか、幻想入りしたくせに分かった風な態度だな?」

「東方projectはほどほどに知ってるからなー。あ、そういや最近の異変って、逆さ城が最後?」

「そうね、鬼の小槌のやつが最後かしら」

「今では、すっかりおとなしいな」ウンウン

「んじゃ、神社の中には針妙丸ちゃんもいるわけだ」

「あの子なら確かにいるけど」

「OK、説明ありがとさん。これで誰がいるかは分かった感じだなー。どうすっかなー」

↓目的地


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 (所謂しりとり的なルールによって公衆トイレだけが認められた!)

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「うーん、便意が来そうだ」

「何よ唐突に。言っとくけど、参拝客じゃないなら貸してあげないからね」

「私んちは遠いからアウトだな。そもそもいきなりすぎて、近くても貸したかないが」

「そりゃ女の子の家に借りに行くつもりはない! が、外でやっちまうのも現代人としてのモラルに反する」

「んじゃ、里にいくしかねーな。あっこなら公衆トイレもあるし」

「微妙に明治チックな人里か。西だっけ?」

「ああ、西だぜ」

「よし、頑張ってせき止めるわ」ノシ

「……」

「……」

「人里って、歩いて一刻はかかるわよね」

「だいじょうぶじゃねーの? 適当だけど」


~~~幻想野原~~~

「羅針盤の気の向くままに、俺は今日も西へ行く」

「しかしあれだなー。妖怪神社って言われて避けられてるとはいえ、やっぱ道は普通にあるのな」

「完全に田舎道だけど」

「……」

「ぶらりぶらりと一人旅。相方いなけりゃ寂しいもんよ、っと」

↓人物


「あ、山男!」ビシッ

「おう、山男だ! おー、今度は緑の東風谷か。ああ確かに、霊夢ちゃん達より年上だな」

「あれ? もしかして参拝客でしたか?」

「いやいや、幻想入りしたてのサラリーマンだ」

「そうでしたか。しかし、懐かしい恰好ですねぇ」

「外の子だもんなー、早苗ちゃんは」

「はい! ……って、知られてる?!」

「いや、外の子なのは幻想郷中が知ってるんじゃないかな」

「それもそうですね」テヘッ

「やっぱ若葉ちゃんだな」


「ところで、どちらへ? 幻想入りしたのなら、博麗神社に向かわれるのが習わしでは」

「習わしかはともかく、博麗神社から人里……というか、公衆トイレに向かってる最中かな」

「態々、人里にですか。歩いたら一刻はかかりますよ?」

「登山しようとしてる人間が、自分の便意ぐらい把握しなくて何事かっ!」

「おおう……説得力が……」

「あんまりない気もするけどね」

「いえいえ、盲点でした。……お一人で、ですか?」

「うんー、そだよー」

「付き添ってもいいですか? 私もちょうど、向かっている最中ですし」

「おおー、そうしてくれるとうれしいかな。独り言が多くて変人状態だったから」

「寂しがり屋さんなんですねー」

「テンションが上がってるだけさー」


~~~人里・公衆トイレ~~~

「ふぅ。流石に洋式じゃなかったか」

「紅魔館は洋式トイレでしたよ。それもピカピカで」

「……なんか、トイレの話を嬉々としてするのは、よしとこう」

「あ、はい」

「いやしかし、早苗ちゃんと一緒にいると会話に尽きなくて、時間があっという間だったよー」

「盛り上がりましたねー。外のお菓子の話だとか」

「ロボット物の話とかでねー。そういうので盛り上がる女子とか、レアだぜ」

「私のクラスじゃ、男子でもなかなかいなくて浮いちゃいました」

「そもそも、キョンシーの話を知ってる同年代の男子がいるのかって話だけどね」

「ですかねー?」

「うん。それも早苗ちゃんの面白い所だと思うけどね」

「ありがとうございます!」


「さて、次はどうすっかなー」

選択

1.寺子屋

2.稗田邸

3.中央通り(飯屋)

4.花屋

5.命蓮寺への道

6.???

7.人里から出る


「あ、そういや早苗ちゃんの用事って、寺子屋にあるんだったっけ?」

「はい。我が守矢神社の一般開放資料を、里の授業で使わせて欲しいと依頼が来たのですよ」

「この時期にもなって、まだそういうやり取りがなかったんだなー」

「慧音さんは神社に寄ってくれる人ではないですからねぇ。知らないのも、無理はないかと」

「よし、それじゃ今度は俺がそれに付き添うかな」

「いいですよー。どうせですし、少し里を案内してあげます」フンス

「お願いいたします、風祝さん」ハハー


~~~寺子屋~~~

「御免下さーい!」コンコン

『はーい、お待ちください』

「あれ、意外と他の家と大きさは変わらないんだな、寺子屋って」

「ええ、そうですよ? どうかしたんです?」

「ん? ……ああいや、稗田邸程じゃなくとも、慧音さんの寺子屋ってでかいイメージが」

「なるほどー。ですが、個人塾は普通のお家でしたよ?」

「まぁ、外はそうなんだけど、幻想郷だと何故かそう思ってさ」

「お待たせして申し訳ない、東風谷さん。……と、あら?」

「こんにちわー」

「はい、こんにちわ。……こちらはどちら様ですか、東風谷さん?」

「ちょっと里の外で出会った、幻想入りしたサラリーマンです」

「男です。今、幻想散策している所でして」


「なるほど。では、入られますか? 今はまだ授業中で、しばらく待ってもらうことになりますが」

「構いませんよ。どうせ一週間は時間がありますし」ニコニコ

「私も大丈夫ですよ。男さんと話をして、時間を潰していますから」

「すみません、では部屋に」

「に、し、ろ、は、きゅう。九足……九人も子供が通っているのですか」

「全員で十七人いますよ。今日は小さい子の日ですから」

「中個人塾クラスですね」

「んー、小だと思うけどなぁ」

「……?」


「それでは、こちらで待っていてください。……とはいえ、まだあと一刻はあるのですが」

「いえいえ、お気になさらず。……さてと」

「?」

「何して時間潰すかなぁ」ウーン

↓2 暇つぶし


「香霖堂……そういや、香霖堂って早苗ちゃんは行った事ある?」

「ありますよー。外の物がかなりあるので、かなり通っています」

「共通点あるものな。そりゃ行ったことあるか」

「はい!」

「……守矢の資料って、どの程度あるの?」

「えーっと、こんな感じですかね」ドサッ

「多っ! ……これ、どのぐらいかかると思う?」

「うーん。説明もしていくつもりですから、二時間ぐらいは普通にかかりますね」

「ですよねー」


「その間、またぼーっと待ってるというのも寂しくなりそうだし、ちょっと香霖堂に向かっちゃうや」

「あら、行ってしまうのですか」

「待つと言ったはいいけど、早苗ちゃんの件も合わせると流石に長いからねー」

「でしたら、慧音さんにはその旨伝えておきますね」

「お願いするよ。それじゃぁ、暇つぶしに香霖堂へレッツゴー!」

「いってらっしゃいです」ノシ


~~~香霖堂~~~

「よーっと! ……おお、この雑煮感。まさに香霖堂だ」

「どこか不躾な感想だね。……見ない顔だけども」

「骨董品屋って言おうかとも思ったんですが、それにしても東西まぜこぜすぎて、つい」

「……ふむ。君は客なのかい、客じゃないのかい」

「たぶん客。ウィンドショッピングが多いとは自覚してるけど」

「その意味が少し気になるけど、客なら……ようこそ、香霖堂へ。何か探し物でも?」

「何かって程、探しているわけじゃないけど……強いて言えば、暇潰せそうな物を」ンー


「暇つぶし、ねぇ。それならこれはどうだい。これはテレビジョンといって、遠く離れた場所の景色を――」

「それ、電源と受信機がないと見れない奴だから、これだけじゃ見られないよ」

「――む。知っているのか、つまらない」

「というか、そんなに大きくなくていいんだよなぁ。本当に暇つぶし道具があればいい……っと、GBじゃないか」

「ああ、それは……って、それも知っているのか。もしかして君は、外の人間かい?」

「ええ、そうですよ」

「……そうかい。なら、逆にこいつの使い方を教えてほしいんだが」

「へ? ……ああ、やっぱりパソコンのことか」

「分かるだろう?」

「得意分野だ」


~~~暫くして~~~

「……動かすのに、これだけのものが必要なのか、これは」

「これで最低限だけどねー。というか、フロッピーのタイプはこれ以上何が付けられるか分からないな」

「いやいや、それで構わないよ。態々すまないね」

「思いのほか、暇を潰せたからいいよ。……って、ああああ?!」

「どうしたんだい、突然叫んで」

↓経過時間(2~8時間)

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一時QK。再開8時

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/3=4時間40分程判定

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「……ああよかった。まだ四時間か」フゥ

「驚いたり落ち着いたり、忙しないね君は」

「主に霖之助さんのせいですけどね。とりあえずそろそろ、人里に戻ります」

「そうかい。教えてくれて有難う。お礼と言ったらなんだが、これを上げるよ。正直、僕には使用方法が分からないからね」

「これは……」

↓選択

1.GBA

2.ウォークマン

3.セガサターン

4.白い粉

5.???


「……oh、これは」

「危険な薬の一種、らしいね。まぁ、”僕にはよくわからないよ”」

「本当は分かっているんじゃないですか? ……まぁ、貰っておきます」ガサガサ

「ああ、素直なのはいいことだよ」ケロッ

 

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 危ない白い粉(名称自主規制)を手に入れた!

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「ついでに、試してみたけど僕には効果が薄いみたいだね」

「試したのかよ!」

 

~~~寺子屋~~~

「はぁ……ただいま~……」

「あ、おかえりなさい」

「おや、おかえりなさい。香霖堂に行っていたとのことですが」

「ええ。思った以上に時間が潰せて助かりました」

「良かったですね、男さん!」

「待たせてばかりでは心苦しかったので、何よりです」

「まぁ、そんなに気にしないでください。それより、資料の説明は終わりました?」

「はい、ばっちり!」

「なら、用事は済んだのかな。……流石にもう夕方の5時かぁ。早いもんだなぁ」


「私はこれで帰りますね。良き幻想ライフをお祈りしていますね!」

「うん。有難う、早苗ちゃん。さてさて、どうするかなぁ」

↓1 目的地

↓2 夜を過ごす方法

↓3 相手(人里周辺限定。なし有)


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 相手なし状態で展開

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「そうだ、永遠亭にいこう」

「永遠亭、ですか?」

「はい。今日はとりあえず、人里から近い場所を網羅しちゃおうかなー、と」

「能動的ですね。……でしたら、これを」スッ

「これは?」

「竹林に住まう友人への手紙です」

「ああ、妹紅か。……そういや俺、竹林の抜け方知らねぇ」

「かと思いました」ケラケラ

「ですがこれで、無事抜けられそうです。有難うございます!」


~~~竹林~~~

「おーい、もこたーん。inしないのかーい?」

「何の話よ。というかなんで、私の事しってんの?四天王なんて目じゃー……あー……」

 

「それ以上に有名ですしね。慧音さんも他のメンツも」

「入れ替わりが激しいねぇ、大丈夫なの?」

「それが幻想郷ですよ、たぶん。さてはて、また忙しくなるタイミングからなぁ」


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 中の人ダウンにつき、明日朝70時頃から再開

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 朝7時です……

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 【アナウンス】

 今日終わらせる→一日で終わらせるに変わりました

  

 >>42からの続きです

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~~~竹林~~~

「おーい、もこさんやーい。出ておいでー!」

「何その徘徊老人を呼ぶような呼び出し方は」ヌッ

「うおっ、ちかっ!」

「それで驚いてちゃ詮無いでしょ」ケラケラ

「そりゃ背後から色白な女の子が出てきたらびっくりするよー。はい、これ」ピラッ

「何、手紙? ……あー、慧音からのね。永遠亭に用事、か。病人?」

「いや、観光客? 幻想郷中を散策しててさ」

「珍しいわね。外来者なんでしょ?」

「まぁ、手紙の通りかな」


「ま、私としちゃ悪さしないなら案内ぐらいどうってことないけど」

「迷いの竹林は方位磁石も狂わされる見たいだから、宜しく頼むよ」クルクルクル

「おうおう、任せときなさい気さくな若者。ほら、こっちよ」

「おーうぅおおおおおお!?」ボスッ

「……歩き始めて一歩目で、何嵌ってんのよ」

「おのれ悪戯ウサギめ」グヌヌ

「ほれ、手を貸して」スッ

「はい、よっ」ボスンッ


「あーあ、泥と草塗れ。……っ」ズキッ

「ん? どっか、怪我したの?」

「どうやら、左足の方をねー。こりゃ軽い捻挫かな」ガサゴソ

「大丈夫、立てる?」

「ちょーっとまって、シップだすから……あったあった」

「用意が良いというか、流石に山登りのかっこうしてるだけあるわね」

「幻想入りするときにけがしなかったのは幸いだと思ったんだけどなー」

「そういや、どうやって入ってきたのよ」

「んー? いやただ、お遍路の道から足滑らせて、気づいたらこっちだった」

「不注意ねー」ケラケラ


「……っ、……ふむ、ふむ。ごめん、いい感じの棒か何かない?」

「それならこの竹を、よっと」スパッ

「念力カッターかな」

「ええ、まぁね。はい、こんなもんでいい?」

「うん、有難う。これでよし、っとー」

「良かったわね、大義名分が出来て」ケラケラ

「自演を疑われちゃうな」ハハハ


~~~永遠亭~~~

「はい、到着っと」

「今度こそでかいなー。御隠居さんが居そうな佇まいだ」

「ある意味間違ってないわねー。それじゃ、私はこの辺で」

「あ、やっぱり入りはしないんだ」

「あいつとあったら喧嘩しかねないしねー。帰りはここのウサギにでも頼んでね」

「うん。今度、モコタンくれよなー」

「……ああ、竹炭の事?」

「そうそう。それでBBQしてみたい」

「ちゃんとお金払ってくれるならね~」ノシ

「おーう。んじゃ、お邪魔しまーっす」


「おやおや、客かな~?」

「残念ながら怪我人になってしまった者だ。主に君のせいで」

「おやおや、それは御愁傷様だねぇ。ほい、診察室にどうぞー」

「ん? まっすぐ行っていいのか?」

「他に患者はいないからねー。師匠も、暇してるだろうさ」

「んじゃお構いなく」

「……うさささ」

↓選択(遭遇)

1.永琳

2.鈴仙

3.輝夜

4.???E

5.???R

6.???T


  ガラッ

「ん? 誰っ!?」

「あ、鈴仙=イナバ=優曇華院」

「なんでフルネームで呼んだの?」

「どう呼べばいいのか分からないからね、君は」

「……で、誰よ貴方」

「俺は怪我人、かな。左足を捻挫か何かしちゃって」

「その恰好からして、挫いたの?」

「いや、落とし穴にはまって」

「……てゐの所為か」ハァ


「それなら、こちらへ。診察室までご案内します」

「ああ、有難う。ただちょっと、この荷物を置かせて貰っていいかな」

「ええ、構いませんよ。そこの端っこにでも」

「よっこいしょ、っと」

 

~~~診察室~~~

 

「お師匠様ー、落とし穴にはまった人がー……あれ?」

「どうもー……あれ」

「ごめんなさい、居ないみたい。あ、置手紙」ピラッ

『少し外出しているので、後は任せます。永琳』

「……ついさっきまでいたのに」ガクッ

「間が悪かったかなー。こりゃ、待ってないとダメかな?」


「別に、簡単な処置なら私でも出来ますよ」

「え、いいの? 鈴仙=イナバ=優曇華院」

「何で聞かれてるのか分からないけど、いいわよ。それから、鈴仙だけでいいから」

「んじゃー、鈴仙ちゃん。いやさ、人間嫌いって聞いてるから大丈夫なのかなーって」

「なんでちゃん付けよ! ……そりゃ、嫌いだけど……」

「てゐより背が低いしさ。嫌いだけど?」

「こういうので慣れていきなさいって、お師匠様や姫様に言われてるから」ハァ

「なるほど」


「それじゃぁ診てもらおうかなぁ。左足なんだけども」

「はいはい。……って、簡易処置済みじゃない」

「応急キットぐらい、登山をするものなら持ってて当然! 今回はお遍路参りだけど」

「一応、外して診させて貰いますよー。あんまり必要なさそうだけど」

「……」

「……」スルスル

「……こそばゆい」

「我慢して」


「んー、やっぱりただの捻挫かしら。青くなってるけど、適切に対処してたからかそこまででもないし」

「手馴れてるねー。なんだかんだ言って、結構処置してる?」

「……まぁ、してるわよ。結構頻繁に来る人間もいるしね」

「へー。なんだ、いい感じじゃん」

「どーも。それじゃぁ、お師匠様が帰ってくるまではベッドで安静にしてもらおうかしら」

「寝っ転がるのかー」

「最終診断はお師匠様がするから、それまで……だけど、いつごろ帰ってくるか分からないのよね」

「待つぐらいなら大丈夫だ。歩き疲れてるしな」

「そ。なら、隣の部屋に行きますよ」


~~~暫くして~~~

「確かに軽い捻挫ね。一日二日安静にしてれば問題ないわ」

「ねっぱかー」

「貴方、実はあんまり横になるの好きじゃないでしょ」

「本音を言えば」

「長く痛むよりましでしょ。それで、落とし穴に嵌った際の怪我でいいのね?」

「はい。竹林の入り口からちょっとした所で」

「どうなの、てゐ」

「見てきたけど、ありゃ完全に私のだね」ケラケラ

「……なら、このまま泊まっていきなさい。どうせもう、だいぶ遅いのだから」

「おお、ラッキー」


「幸運ねー」

「その前に不運だけどな」

「何かあったら、枕元の呼び鈴を鳴らしなさい。誰か来るはずだから」 ガラッ

「はーい」 スッ

「……」

「……」

「……ああ、暇だ」

 

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 相手なしにより、一日目終了

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~~~二日目~~~

「……ふぁー、よく寝たな」

「足の所為で、寝返り出来なかったのが窮屈だったが」

「さて、どうするか」

↓相手(永遠亭組or影浪)


「確か、呼び鈴ならせばくるんだっけか。……ほーれ」チリンチリン

「……」

「ん? 返事なし?」

    ピョコッ

「……犬耳?」

「あら人間。その恰好は患者さん?」

「今は患者だな。ところでなんで今泉が」

「ここの側を通ったら聞こえたから、ついかしら」

「そういや、竹林在住か」

「ええ」


「今はもう大人しい?」

「……ええ、もう大人しくしているわ。嫌になっちゃう」ハゥ

「溜息が犬っぽいなー。でも、今は別に満月じゃないよな」

「癖よ、くせ。狼になって、もうだいぶ経つもの」

「なんとなくだが、別に他の犬な妖怪にそんな癖はない気がする」

「そうかしら」

「なんとなーくだけどな」

「今度、山の白狼にでも聞いてみるわ」


「お、知り合いなのか?」

「いいえ、あんまり。たまーに出会う程度よ」

「なんだ。……さて、どうするか」

↓行動


   ビュゥォオッ

「きゃっ」

「突風ってことは、こりゃ」

「どうもどうもー。清く、正しく、射命丸です」スタッ

「文ちゃーん」グッ

「突然なによー、もう」

「いやぁすみません、狼女さん。霊夢さんから、物好きな外来人の話を聞きましてね」

「物好き? 外来人だから俺の事なんだろうけど」

「ええ、物好きですよー。妖怪が跋扈するこの地で、一人歩きするなんてね」

「どんな一期一会でも、暇が潰せりゃそれでいい」

「あはっ。それには私も同感です」

          ひまつぶし
「さて、ではでは突撃取材といきましょう。まずはずばり、一日目の感想を!」

「可愛い子といっぱい会えて嬉しい反面、刺激がもうちょっと欲しかったかなー」

「ほうほう。そんなにのんびりしていましたか」

「そうなんだよー。どうせ幻想郷に来たのなら、スペカ対決とか観戦したい」

「なるほどなるほど。それでは、どうして幻想郷の事をご存じで?」

「んー、それは……」

↓知った経緯


「実家の古い書庫にあったんだよ。他のも古いけど、それは特別古かったかなぁ」

「ほほう、書物でですか。よく、無くなっていなかったものですねぇ」

「爺ちゃんが寺関係の人だったからなぁ。たぶん、先祖代々大事にしてたんじゃないかな」

「しかしそうなると、比較的新しい方々の事は分からないのでは?」

「その本以外に何か情報ないか調べたからね。まさか、同人ゲームになってるとは思わなかったけど」ハハハッ

「なるほどなるほど。わりと勤勉なんですねぇ」

「勉強は嫌いだけど、趣味には没頭するぜ」ニヤッ

「悪い顔してるけど、別に普通じゃないかしら」


「ではでは、その趣味とは?」

「あ、その前に逆質問していい?」

「ええ、どうぞ」

「それじゃぁ……」

↓質問内容


「なぜ、新聞記者を? 山で流行っていたから、ってのは文ちゃんらしくない気がするんだけど」

「何故、ですか。確かに、周りで流行りだしたからではないですね」

「……(私、蚊帳の外ね」

「簡単に言ってしまえば、記録を残す物としてそれなりに腐りにくいものだったから、ですかね」

「腐りにくい?」

「物理的な意味ではなく、習慣的な意味でです。ただの日記では、どれほど几帳面でもそのうちパターン化されてしまいますから」

「あー……そういや子供のころ、夏休みの絵日記が途中から雑になってたなぁ」

「自分だけの生活の中に、変わり映えしない時というのはたいてい起きうるものですからね」

「確かに日がな一日、日向ぼっこで過ごし切る日もあったわ」ウン

「その点、新聞では他者の出来事を書く必要があるため、日常とは異なる点に着目することになります」


「それが、私の性と合致していたから、新聞記者と名乗ろうと思った、といったところです」

「幻想郷の事は誰よりも知っている、だっけ」

「……我々天狗は、幻想郷をずっと見守ってきた。という言葉ですかね」

「そんな感じだったかな。とにかくあれで、君が記憶を大事にしているのは察したからなー」

「いやはや、恥ずかしい限りです。さてさて、次の質問ですが――」

「何か騒がしいと思ったら、文屋じゃないの」

「どうもです、永琳さん。密着取材をさせてもらってますよー」ニカッ

「それは別に構わないけど、下手に動かすのだけはやめて上げてね」

「はいはい♪」


「取材だからなー。動かなくてすむよ」ハァ

「それにしては、今の溜息はつまらなさそうでしたよ?」

「あるきたーい」

「庭ぐらいなら、ゆっくりだけど歩いて構わないわよ」

「なんだ、早く言ってよー」

「今、診に来たばかりでしょうに」

「せっかちですねぇ」

「いや、ただ横になり続けるのが嫌なだけなんだ」

「そう? 草原でごろごろするの楽しいわよ?」

「狼でもするのか、それ」


「ではでは、場を替えて続きを。先ほど仰っていた、没頭する趣味というのは?」

「趣味に成りさえすればなんでもかなぁ。元々、この休暇の予定だったお遍路参りもその延長だし」

「為るほど。興味を深く突き詰めるタイプなわけですね」

「そんな感じ。まぁ、どんなにやってもSTGは慣れなくて駄目だけど」ハハッ

「得手不得手はあるものです。ではでは、次ですがー……」

 


~~~暫くして~~~

「では、今回はこれぐらいで。いやぁ、気さくな方で助かりましたよ」

「いやいや、俺も文ちゃんとこれだけ話せて楽しかったよ」

「今度は呑みながら、もっと深く話しましょう」クイッ

「あはは、いいねぇ。問題は天狗の酒盛りに合わせるのは大変そうだってところかなぁ」

「鬼のみなさんではないので、そこまで進めたりしませんよー。ではでは、お大事に」ビュオッ

「おう、離脱も早いなー。……さて、今泉も帰っちゃってるし、どうするか」

↓遭遇(文・今泉以外)


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 しりとり的(以下略)レミリア

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「ああ、いたいた」

「む? なんでこんなところにレミリアが。そして当然のように咲夜さんも」

「貴方に会いに来たのよ、男。霊夢から聞いてね」

「……これ絶対、昨日の晩に宴会あったな」

「その通りよ」

「それでおぜう様が、俺に何の用?」

「それはね……」

↓目的


「尻の穴を舐めさせなさい」

「……はぁ?」

「……」プルプル

「いや、えと、なんで唐突にそんな」

「罰ゲームでございます。昨日の宴会にて、お嬢様が霊夢から言い渡された」

「罰ゲームって、そりゃまたなんで」

「いつもの弾幕ごっこのルール改正を考えていた霊夢と紫による被害者その一です」

「あー、なんとなく想像つくが……どうして俺の尻の穴なんだよ」


「お嬢様が霊夢に負かされたぐらいに、魔理沙が貴方の事を思い出したように口にし……」

「……俺が便意を覚えたって話をして、そこから繋がった、ってか?」

「その通りです」

「……霊夢ってそんな変態な事、言う子なのか?」

「これを提案したのは紫です。霊夢はそれを、適当に選んだだけね」ハァ

「うっわぁ……そりゃ災難だな」

「災難だと思うなら、さっさと済ませてくれないかしら。……ああもう、霊夢の馬鹿……」

「……俺、昨日から風呂に入ってないんだけど」

「更に嫌になること、聞かせないでよ!」ウー!


「い、いや、別に今から風呂に入ればいいんだよ、おう!」

「それでも、舐めるのに変わりはないのよ……」ズーン

「ついでに、舐めたふりは見てるから通用しないと言われています」

「スキマから見てるのかよ。……うわ、あった!」

「れいむのばか……」ウー



~~~風呂後~~~

「さっぱりしたのはいいが、気持ちがさっぱりしないのは……」

「うー」ギリッ

「おぜう様に睨まれてるからだな、うん」

「……尻を舐められるのに、抵抗などは」

「あるに決まってるだろ?」

「変態じゃないのがなによりですわ、お嬢様」

「うぅ……さっさと終わらせるわよ」

「……あれ。ちょっとまって、これって俺の晒しプレイでもあるんじゃ」

   ピンポーン>{スキマ}

「くっそぉ!」


「動くな、手元が狂うわよ」シャキン

「……俺は悪くないのに」シクシク

「昨日の自分を恨めばいいのです」

「いく、わよ。……」ウー

「……」

「……」ペロッ

「ひんっ!」

「うぇぇぇ……」ポロポロ

 ミッションコンプリート>{スキマ}

「うぅ……後で覚えときなさい、スキマ妖怪」ウー!

「……(目覚めそう。とか言ったら殺される」ドキドキ

「お嬢様、口を洗うための血にございます」

「それ持ち歩いてんのかよ!」


「しかし、朝から災難だった」

「それは私の台詞よ」ポタポタ

「いやまぁ、そうだろうけど。……それじゃぁ、どうするかなぁ」

↓自由(移動不可)


「……こんなことされた後で聞くのもなんだけどさ」

「何よ。変な事なら首を飛ばすわよ」

「ちゅ、注意する。いやなに、最近、幻想郷で話題になっていることってないのか?」

「話題に、ねぇ。咲夜、何かあったかしら」

「話題、と言うほどの物かは存じませんが、レジスタンスの話がありますね」

「レジスタンス……正邪と針妙丸ちゃんのやつか」

「その、正邪の方です。天邪鬼、鬼人 正邪が行方をくらました、と」

「珍しくマジもんの邪悪だと思ったけど、ますますそれっぽくなってきたな」ワクワク

「とはいえ、それ以上の話があるわけではありませんが」

「なんだ。……でも、確かに気になるなぁ」

「外のあんたがなんでそんな気にしてるの」

「いやぁ、これは野次馬根性ってやつかな」


「気持ちは分からなくないわね」

「この滞在中に、何か起きてくれたらなぁ」ニヤニヤ

「男とは、案外気が合いそうね。……こんな出会いじゃなければ」ズーン

「お気を確かに、お嬢様」

「……A,B,C的に言えば、Fからだもんなぁ。そりゃ厳しいよ」ウン

「何、その基準」シャキン

「な、何でもありませんっ!」


「ならいいわ。さっ、帰るわよ、咲夜。御機嫌よう、男」クルッ

「はい、お嬢様」バサッ

「おつかれさーん。……はぁ、微妙に生きた心地がしなかった」

「さて……ちょっと休むかなぁ」

↓話相手(永遠亭組)


「……おっ?」

「あ、いた。もう、お風呂に入るならきちんと伝えておいてもらえる?」

「いやぁ、ごめんごめん。急用だったからさー」

「お風呂に入るのが、どうして急用なのよ。ところで、吸血鬼が来てたって聞いたんだけど、そっちの用は終わったの?」

「……ああうん、終わったよ」

「? 急にどうしたの」

「なんでもない。蒸し返してあげるな」

「???」


「まぁ、いいけど。それで、足の方はどうなの?」

「んー、まぁまだちょーっと痛みがあるぐらいかなぁ」

「診るわね」

「またこそばゆいのか」

「そんな風に触ってないんだけどなぁ」

「足の裏を触られるのに慣れてないんだ。女の子の手だと、余計に」

「ふーん。……普通、登山家だと足の裏の皮膚は厚いから、そういうの鈍感だと思うんだけど」

「そんなに頻繁に登るわけじゃないからな。目的も、登山じゃなくって寺参りの方だし」


「へぇ」

「でも、山は怖いからきちんと準備しろって先生に突っ込まれて、今じゃこんな大荷物背負うように」

「ふぅーん」

「……人に聞いときながら、冷たい反応だな」

「あ、ごめんなさい。気に障った?」

「鈴仙ちゃんだから、そんなものかなーとは思うけど」

「どっちなのよ」


「複雑な山男心、ってやつだ」

「デタラメな、じゃないの」

「そうともいう」

「はぁ。……まぁ、足の方は確かに悪くはなってないみたい」ヨシッ

「そいつはよかった。確か永琳さんの話じゃ、明日には普通に歩いていいんだっけか」

「って言っていたわね。ただ、この荷物はもう少し置いとけって話よ」

「身軽に、って訳かー。……山を登るわけじゃないし、最低限持てばいいや」

「持ち運ぶもの以外は、このまま置いていてもいいって。てゐに見させておくとか」

「……盗りはしないだろうが、変な物を足されてそうだな」

「言えてる」


「それじゃぁ、また何かあったらその呼び鈴を鳴らしてね」

「ちょっとまったぁ。もうちょっとお話しようぜ、鈴仙ちゃん」

「……話って、私からは別にないんだけど」

「いや、実は……」

↓話題


「俺の持ってる物と交換で、幻想郷に滞在中は泊めて貰えないかなーって」

「……それ、私にする話?」

「ちょっと微妙かと思ったけど、人里に薬を売りに行ってる鈴仙ちゃんなら、価値も分かるかなーって」

「まぁ、確かに色々見てるけど……例えばどんなのよ」

「主に日持ちのいい食べ物や、双眼鏡とかになるかな」

「食べ物、ねぇ。私達、あんまり食事はしない方だけども」

「嗜好品的な扱いでもいいんじゃないかな? お酒は美味しい方が好きなんだろ?」

「まぁ、それは確かにそうね」


「それに合いそうな物、ドライフルーツっと」ガサゴソ

「……」ジー

「ってそうだ、おにぎりも入りっぱなしだった。ここは比較的涼しい気候っぽいが、大丈夫かなぁ」ガサゴソ

「それはいらないわよ」

「分かってる、うん。それから、栄養補助食品……は別にそんな良くないか」

「……貴方って」

「ん?」

「嘘、あんまりつけないタイプね」


「? 突然、どうして」

「外の物なんだから、ドライフルーツはともかくその栄養補助食品がどんなものなのか、私にはいまいち分からないのよ?」

「うんうん」

「なのに自分から、価値をばらしちゃ交渉にならないんじゃない?」

「……ハッ」

「……ふふっ。まぁ、いいわよ。ほら、他に見せてよ」

「あ、ああ。他には――」

「……(私も、あんまり人の事は言えないかな。波長でどんな風に考えてるかぐらいなら、分かるんだから」


「――……あー、こんなのもあったな」ガサッ

「ん? 何それ?」

「……白い粉。所謂、危ない薬」

「……トブ薬?」

「詳しくは分からん。ただ、霖之助さん曰く危険な薬だし、まぁまずやばいかな」

「うーん。それ、もしかしたら価値あるかもしれないわね」

「なぬ」

「ほら、お師匠様って薬師だから、毒も薬も扱いに慣れてるのよ」

「……ああ、なるほど」ポンッ


「だから、それで話をつけて来てもいいわよ?」

「うーん、それなら……」

↓選択

1. 上げる

2. 上げない

3. 自分で使う

4. 鈴仙に使う

5. てゐに上げる


「よし、じゃぁ頼むよ。薬の知識はさっぱりだし」

「ええ。とりあえず今はこれだけでいいわ」

「他のはいらないのか?」

「今はね。何か欲しくなったら言うから、取っておいて」

「了解。……おにぎりだけは、自分で処理する」

「他に危なそうなのがあるなら、それもご自由にね」クスッ

「見ておくよー。……さて、何か微妙に打ち解けた気がするな?」

 

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 鈴仙とほんの少し仲良くなったようです

 

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~~~お昼過ぎ~~~

「く、うぅーーー」ノビッ

「はぁぁ。時間が経つのが遅いぜ、全く。暇で暇で、死にそうだ」

「……暇と死といえば、ここの主の姫様に挨拶してないが、どうするか……」

↓行動


「まぁ、普通はするべきだよな。なんとなく来ないかなーとか、受け身思考は改めんとな」ウヌ

 

~~~輝夜の部屋~~~

 

「お邪魔しま~す」ソォ

「……」

「縁側で、陽にでもあたってるのかな?」

「……」

「えと、こんにちわー?」

「……? あら、どちら様?」

「あ、えと、今、足を怪我してこちらに泊めて貰っている、男と言うものです」

「あぁ、永琳が話していた。申し訳ございません、ご挨拶に出向くのをすっかり忘れていました」

「い、いえいえ! こちらこそ、蓬莱山さんに挨拶するのが遅れてすみません」

「足を捻挫しているのですから、無理はさせられないというのに」

「元からそんな大事でもないので、お気になさらず」

「それは幸いですわ」ニコッ

「……(し、自然と口調が丁寧になっちまった」


「それで、私に何か?」

「特に、これといったものは。本当にただ、挨拶をしなくてはなー、と」

「そう、なのですか。態々、ご丁寧に」ペコリ

「いやいや! 半日も遅れて、丁寧もなにも!」

「……」ニコニコ

「あ、う、ど、どうも」


「はい。……そうです。貴方様に、少し尋ねたい事がありました」パン

「な、なんでしょう?」

「それは……」

↓話題


「我が亭に泊まりたいと、イナバに尋ねられた件です」

「……はい」ゴクリ

「結びから申し上げますと、お泊り下さっても構いません。私から、永琳の方にそう伝えておきましょう」

「あ、有難うございます」ビシッ

「ですが一つ。捻挫が治った後で構いませんので、イナバの手伝いを依頼したいのです」

「鈴仙ちゃんの手伝いですか」

「はい。何をお願いする事になるのかはイナバと直に相談して頂く必要がありますので、今、これと云える訳ではありませんが」

「大丈夫です。俺に出来ることなら、何でも手伝いますから!」

「それはそれは、心強い事です」ニコッ


「それでは、その様な運びという事で宜しいですね?」

「はい。問題ありません」

「よう御座います。私からの話は以上です」

「は、はい。……で、では、俺は部屋に戻りますね」

「はい」

「……」スッ  トンッ

「……THE・姫様」ハァァ

「とてもじゃないが、腕を上げれるもんじゃないわ」ブンブン


「しかし、あれだな。永遠亭の時間の流れが遅いの、たぶん姫様が原因だ」

「程度能力じゃなくて、あの人自身の時間の流れ的な理由で」

「……さて、何しようか。手伝いの件、先に聞いておいてもいいが……」

↓行動


「暇つぶしにもなるし、会って話をつけておくかー」

「鈴仙ちゃーん、どこにいるー?」

「……ああいや、呼び鈴なのか。というか何故声が響かないんだ、ここ?」チリンチリン

『はいはーい』

「……もしや、能力の一種か」

「どうしたの、男さん?」ヒョコッ

「ああ、鈴仙ちゃん。いやね、さっき姫様から宿泊の許可が下りたんだけども」

「姫様から? 良かったわね」

「うん。ただ条件に、君の手伝いをしてくれーってさ」

「私の手伝い、ねぇ」


「俺としてはだいたいなんでも構わないけど」

「これと言って思いつく物もないのよね」

「荷持ちとかならかなり楽にできるけど、出来れば行動は自由にしたいしなぁ」ウーン

「それ、すぐの話?」

「いや、足が治ってから」

「なら、今のうちに考えておくわ。最悪、雑用でも構わない?」

「問題なし。それで鈴仙ちゃんがいいのならね」

「分かったわ」


「そうそう。姫様が許可を出したって言ってたけどね」

「うん?」

「お師匠様との交渉自体は終わってたの。後は姫様次第、って」

「ということは、俺から会いに行ったのが決めてなのか?」

「かも。良かったわね、男さん」

「ワラシベだなぁ」

「世の中、そんなものじゃないかしら。私だって、私以外のコネみたいなもんでここにいるようなものだし」

「……」


「ん? どうしたの?」

「いやー、何でも。それじゃぁ、決まったらまた教えてくれよな」

「ええ、分かったわ。それじゃ、仕事に戻るわね」

「おいーっす。……やっぱ微妙に、ネガティブな子なんだなー」ウーン

「……さて、少し眠い。昼寝……にしちゃ遅いが、寝させてもらうかなぁ」フワァ

↓睡眠時間(1時間~翌朝)

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 9時半までQK。次レスまでの合計or半分以上翌朝で判定

 

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 合計じゃなく半分でした

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 一時間で進行

 

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「……うぅーん、寝れぬ。空がこんなにも青いからか」ムクッ

「いや、手伝いの内容が気になって寝れなかった、か?」

「……どっちにしろ、もう横になるのはやめとこう。暇だ」


「青さの中に、微妙なオレンジ色かー。……そんな時間だな、確かに」

「昨日の感じだとそろそろご飯か。おにぎりは結局食ってない」キリッ

 

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 危ないおにぎりを作ってしまった!

 

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~~~夕食後~~~

「うぅーん、ご馳走様。明日からは働かざる者食うな死ね、っと」

「……さて、どうするか」

↓遭遇(地底組以外誰でも)


「どうもどうもー。再び、清楚で真面目な、射命丸よ」ブワッ

「どうもー。文ちゃん、また来たのかー」

「ちょうど暇じゃないかしら、ってね」

「あ、砕け口調。お仕事モードじゃないんだな」

「ええ、そうよ。約束の、これをね」チャプン

「お酒か。随分、楽しみにしていたみたいだな」

「私達の呑みっぷりを知りながら、快く承諾したんだもの。期待しないでどうすんのよ」ニヤァ

「ははは、そいつはちょっとしくじったかな」


「今更、逃げ出すなんて言わせないわよー。まぁ、言える状態でもないでしょうしね」

「まぁね。でも、お酒かー……」

↓強弱


「何? 弱いのかしら?」

「いや、まぁ強い方だとは思うよ。神主には勝てないだろうけど」

「神主? 神社の?」

「そんな感じでちょっと違うかなぁ。まぁ、外のお酒の神様だよ、うん」

「へぇ。飲み比べしてみたいわね」

「あれと戦えるのは鬼だけだと思う」

「あっはっは。まぁ、今は男さんと、腹を割って話しましょうよ」

「おーけー、他の話はよしとくよ」


「それじゃ、まずは一杯」トクトク

「おっとぉ。それじゃぁ、この出会いにかんぱーい!」

「かんぱーい。……ぷっはぁ。なんだか、たらしな掛け声ね、今の」

「ふぅー。そうかもなー、女たらしがよく使う台詞かもしれない」

「貴方もそうなのかしら?」

「まっさかー。女の子と飲むこと自体、珍しいよ」

「以外ね。こんなに軽いのに」

「軽い故だよ。ふらふらしてるのさー」グビッ


「似た者同士かしらね。私も、ふらついていると言えばふらついているし」

「風の吹くまま」

「気の向くまま」

「西へ」

「東へ」

「……うん、気は合うな」グビグビ

「そう思わなきゃ、誘わないわよ」ゴクッ


「それは光栄だ。しっかしこれ、美味いなぁ」

「度合い自体はそんなにだけど、人が好みそうなのを選んだわよ」

「ほう。そういう気も利くのな、文ちゃんって」

「話を聞くためだもの。さてそれで、聞きたいことだけども……」

↓話題


「今現在、幻想郷で気になる子はいるの?」

「んー……鈴仙ちゃん、かなぁ」

「あら、ここの苦労兎?」

「苦労兎、って……まぁ、そうなのかもしれないなぁ」

「はたまた、どうして?」

「良くも悪くも、態度が素直だからさ」

「人間嫌いと聞くけれど、それがいいの?」

「いや、嫌われていいとは言えないよ。どんなマゾだ」

「あやや、それは失礼」


「確かにまだ人は嫌いなようだけど、見下す感じではなくなってたかな」

「竹林の結界が弱くなってすぐの頃は見下してきてるのを感じたけど、そうじゃないのね」

「今は接し方が分からない感じかな。それでも、善処しようと努力はしてるみたいだ」

「お師匠の目論見は順調、って所なのかしらね」

「かもね。だから素直に突っ込んでくれたし、笑うのも見せてもらったし」

「ははーん、それでコロっと?」

「いや、まだ別にそんなのじゃないさ」


「まだ、ということは可能性があると」

「それを否定するほど、枯れてはいないし」

「なーんだ、やる気満々じゃないですかー。……っと、お酒が進んでないわよ」トクトク

「うおっとと……ぷはぁ。愚痴じゃないから、酒は進まないな」ハハッ

「あら残念。あられもない事まで聞こうと思ってたのに」

「文ちゃんを楽しませれるようなあられもない話はないんじゃないかなぁ」

「それを決めるのは私よ、男さん」ゴクッ


「それもそうか」

「それじゃぁ、軽い話をしましょうか。昼間の、趣味の続きなんだけども……」

 

~~~暫くして~~~

 

「……だからなぁ、盛りすぎはいかんのだわ」ヒック

「それねー。自由に変えれるとはいえ、あるだけ無駄だもの」

「変幻自在なのかー。それならまぁ、別にいいか……」ムゥ

「……それでね、男さん。ズバリ聞きたいんだけど」

「……うーん?」

「幻想郷の外に、出たいかしら?」

「……そりゃ、帰るよぉ。あくまで、休暇のひま、つぶ……し……」ガクッ

「……そう。それは良かったわ」ニコッ


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 これにて一度終了でございます。試験的な内容でしたが、如何でしたか?

 こうした方が良さそうだとか意見があれば、どうぞご自由にぶつけて下さい

 再開は新たにスレを立てるでしょう。二週間ほど後の予定ですが、仮定で未定です

 ではまた会う日まで、御機嫌よう

 

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設定・状態は引き継がれます。三日目の朝から再開、という形ですね

そして、このスレはHTML化してもらいます。二週間明けるぐらいなら一度ぽいっと
どうせURL張れば問題ないと思っていますので

何やらHTMLされてませんが予定通り新スレを17時過ぎに立てますね

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