サシャ「とくと味あわせてあげましょう!」(39)


・1『サシャ「キスの味、私に教えてください」』
 2『サシャ「この味は、ウソをついてる味ですね」』
 3『サシャ「二人だけの、秘密の味です」』の続きです

・ほんのりとしたネタバレあり

――真夜中、男子寮

エレン「……zzz」グーグー

アルミン「……zzz」スヤスヤ

ベルトルト「……zzz」スースー

ライナー「……」

ライナー(……)

ライナー(……眠れん)ゴロン

ライナー(明日は座学の試験があるんだが)

ライナー(こうしているぐらいなら机に向かったほうが……いやしかし、横になっているだけである程度は疲れは取れると聞くしな……)

ライナー(どうしたものか……)ゴロン

ライナー(……)




ミカサ「……」

ライナー「……」

ライナー(やっぱり、無理矢理にでも寝たほうがいいな)フッ

ライナー(天井にミカサが張りついているように見えるなんて、どう考えても疲れてる)



ミカサ「やっほーらいにゃー」フリフリ



ライナー「」



ミカサ「ミカサだにゃんっ☆彡」pose



ライナー「」pause

ミカサ「……深夜のテンションについて来られない男は最低」チッ

ライナー「………………悪い」

ミカサ「許そう」キリッ

ミカサ「……ところでライナー、この前はサシャと食事に行ってくれてありがとう」

ミカサ「あなたたちのおかげで、私はあの後チーハンではしゃぐエレンと、未知の氷菓子に目を輝かせるアルミンを見られた。これも、あなたとサシャのおかげ」

ミカサ「だから、私からの贈り物を受け取ってほしい」ドサッ

ライナー「」ビクッ

ライナー「で、でかいな……なんだこれは? 毛布を紐で縛ってきたのか?」マジマジ

ミカサ「紐じゃなくてリボン。因みにそのラッピングの仕方はジャパニーズ・トラディショナル・スマキという。これも古来から伝わるニンジャの技」エッヘン

ライナー「また適当なことを……それで、これは一体なんなんだ」

ミカサ「ほどけばわかる。それと、ナマモノだから早めに処理した方がいい」

ライナー「こんなにでかいナマモノって……獣でも狩ってきたの…………か……?」パラッ


サシャ「……zzz」スヤスヤ


ライナー「」

ライナー「ミカサ。……お前が今、俺のベッドの上に下ろした物体はなんだ?」

ミカサ「おねんねしているサシャです! 女子寮にちょうどいい頃合いの物があったので、つい!」テヘペロ

ライナー「ミカサ……連れてきたのか……? 何故だ……何故サシャを連れてきた……?」

ミカサ「……目が覚めてしまっては元も子もないので……今連れてくるべきだと判断しました」キリッ

ライナー「……。……イヤ……わからんな。何故お前はサシャを連れてきた?」

ミカサ「……? ……それは……なにゆえ人は愛を求めるのかという話でしょうか?」キョトン

ライナー「俺は真面目に聞いているんだがな」

ミカサ「深夜のテンションに」

ライナー「それはもういい」

ミカサ「じゃあ、真面目に答えよう。――最近、サシャを芋女と呼ぶ人が減ってきている」

ライナー「そうは思えないが……ジャンやユミルはまだそのあだ名で呼んでいるだろう?」

ミカサ「でも、ごく一部。現在は『食べる仕草がとってもかわいい』と陰で密かに人気が出ている」

ミカサ「邪な下心ありきで、サシャに自分のご飯を分け与える人間もいるくらい。――何故かわかる? ライナー」

ライナー「さあな。俺には検討もつかん」

ミカサ「サシャを芋女から女の子に変えたのはあなた。それを途中で放り出すのは、私は感心しない」

ライナー「……つまり、責任を取れと?」

ミカサ「いいえ。私は無理強いはしない。でも、状況は適宜作る。それをどうするのかはあなたが決めること」

ライナー「……そもそも、お前がサシャのことに一生懸命になる理由がないだろう? ミカサ」

ミカサ「ある。――大切なものは、大事にしているだけでは意味がない」

ミカサ「もちろん、壊れないように大切にしまっておくのも悪くはない。でも、それ『だけ』にこだわるのもよくない」

ミカサ「大事にしておくだけでは……後で、きっと後悔する。その大切なものは、いつ手からこぼれ落ちていってしまうかわからないから」

ミカサ「そして、その後悔は……心が凍えそうなほど、苦しい」

ミカサ「その苦しみや痛みを、友だちには味あわせたくない。――そう思うのは、別におかしいことじゃないでしょう?」

ライナー「……意外だな。お前がそこまで考えているとは」

ライナー「ミカサはエレンやアルミンのことしか眼中にないのか思っていたが……謝る。すまん」

ミカサ「別にその認識は間違ってはいない。ので、謝罪は特にいらない」

ミカサ「さて……そろそろ私は任務、もとい忍務に移る」ニンニン

ミカサ「これからエレンとの妄想、もとい瞑想に入らなくてはならないので、私はとても忙しい」

ミカサ「今日のシチュエーションは、悪漢に襲われた私を華麗に助け出したエレンが黒幕にボコボコにされて、それを私が助けるというもの」

ライナー「前半はいらないんじゃないか?」

ミカサ「エレンが私を助けに来てくれたという事実が大事」キリッ

ミカサ「この妄想を生み出すにあたって、この前の二人の話が非常に役に立った。感謝している」

ミカサ「というわけで毛布は回収する。あとリボンも」シュッ

ライナー「……………………おい、ミカサ」

ミカサ「何? そんな風に手で両目を隠しながら睨まれても、この毛布は渡せない。これは悪漢兼黒幕役。とても重要な役割」

ライナー「違う。……サシャのこの姿はお前がやったのか?」

ミカサ「そんな過激な贈り物はしない。たぶんそんな格好をしている理由は、最近暑くなってきたから」

ライナー「……サシャはいつも下着姿で寝ているのか?」

ミカサ「ノンノン。それはシャツとぱんつ。ブラジャーはナッシング。なので、厳密には下着姿ではない」チッチッチッ

ライナー「…………朝までこうしておくつもりか…………?」

ミカサ「後で回収しに来る」

ライナー「後でっていつだ」

ミカサ「今日中であることは保証する。心配いらない」

ライナー「待て……待ってくれミカサ、せめて俺の毛布をサシャにかけていってくれないか、頼む」

ミカサ「お母さんが言っていた……据え膳食わぬは男の恥と」

ライナー「ミカサ、頼むから俺の話を聞いてくれ。頼むから」

ミカサ「邪魔をするなんて無粋な真似はしない。ので、ごゆっくりどうぞ」

ライナー「いや、全然邪魔じゃない。だから毛布をサシャに」

ミカサ「天の道を往き、総てを司る女。それが私、ミカサ・アッカーマン」ウインク バチコーン!!☆

ライナー「ミカサ、なあ、俺たちは仲間だろ? 頼む……!」

ミカサ「違う。仲間ではない」チッチッチッ



ミカサ「私たちは……ズッ友///」サムズアップ


                                 \シュッ/


ライナー「」

ライナー(ど、どうする……!? どうすりゃいいんだこの状況……!!)

ライナー(据え膳食わねば男の恥だと……? 簡単に言ってくれるな、あいつは……!)

ライナー(ミカサの場合は、見つかったとしても寮に逃げこめば済む話だ……だが、俺の場合は逃げ場がない!)

ライナー(俺がここから抜け出して、他の場所に行ったとしても……サシャをこのままここに置いていって、もし誰かに見つかったら……俺が一番先に怪しまれる……!)

ライナー(ミカサと同じように、女子寮に侵入するか……? いや、あいつは規格外だ、真似なんかできん!)

ライナー(もうどうしようも……いや、思考を止めるな! 考えろ考えろ考えろ!!)

ライナー(こんなところが見つかったら……営倉行きはどうやったって免れんぞ……!)



サシャ「……へくちっ」プルッ

ライナー「」ビクッ

ライナー(いや、俺のことはどうでもいい……後でどうとでもなる……!)

ライナー(今は目の前のサシャをどうにかすることが最優先だ……!)

ライナー(取り敢えず……俺の毛布をかけておこう)

ライナー(くそ……っ! 目を閉じたままだと位置がわかりづらいが……)

ライナー(この辺、か……?)パサッ



サシャ「……」ムニャムニャ



ライナー(よし……よっし! やったぞ! 俺はやったぞ!)グッ

ライナー(足の先が少し出ているが、顔はちゃんと隠れている! それでいい……その位置がものすごくいいッ!)

ライナー(そして、見えないということは……いないことと同じだ……!)

ライナー(更に俺が壁の方を見てしまえば……よしっ、完璧だ!)ゴロン

ライナー(さっさと寝てしまおう……これは、悪い夢だったと思ったほうがいい)

ライナー(そもそも、寝ている女に手を出すなんてことできないしな……)


―― サシャの夢


    \カシパンガアラワレタゾー!/   \キャー!/   \タスケテー!!/


サシャ「待ちなさぁーい!!」


    \......アッ、アレハ!/    \モシカシテ!/   \マチガイナイ...サシャ!/


サシャ「―― 一つ! 人々の健康を脅かす!」

サシャ「―― 二つ! 不埒なパァンを成敗!」

サシャ「―― 三つ! 未知なる味を求めて!」

サシャ「―― 四つ! 世の果てまで突き進む!」

サシャ「―― 五つ! いつでも受けて立ちましょう!!」ビシッ

サシャ「さあ、ランチタイムです! ――訓練兵団随一の私の食欲……とくと味あわせてあげましょう! というわけでいただきます!」クワッ



サシャ「……」ギュッ

ライナー「」ビクッ


ライナー(何故……何故俺のシャツを引っ張っている……! お前には毛布をやっただろう! やっただろう!!)


サシャ「……………………ん~……」グリグリ

ライナー「」


ライナー(ぐ、ぐりぐり……だと……?)

ライナー(待て待て待て待て、感情に流されるな……状況を冷静に把握しろ……!)

ライナー(これはそう……背中に頭をこすりつけられているだけだ……!)

ライナー(たかが頭だ……! 生物全てに生えてるものだ……そう、巨人にだって生えてる……!)

ライナー(つまり、何も興奮する要素はない! 断じてない! そうだ! 頭がないと困るからな!)


―― サシャの夢

サシャ「……ふっ。たかがパァン風情が、この私に勝てると思ったんですか?」フーッ


   \アリガトー!/   \アリガトー/   \アリガトーサシャー!/


                              \...ズズーン!/


サシャ「この地鳴りは……!?」

サシャ「あれは……あの壁の向こうに見えるのは、超大型パァン……!?」ゴクッ...

サシャ「ふふふふふ……相手にとって不足なしです! 負けませんよー!」イタダキマス!

ライナー(きっと……一人の男としては、ミカサの言ったとおりに戦うべきなんだろうな……)フッ...

ライナー(だが悪いな、ベルトルト……今だけは、俺は戦士ではなく兵士の道を選ぶ!)ギリッ



サシャ「……おっきなくりぃむパァン……むふふ……ちゅっちゅくちゅい」ムニュニュッ

ライナー「」コウチョク



ライナー(背中に当たっているのは……なんだ……?)

ライナー(この柔らかさは……二つ……? 頭から低い位置に、二つ……だと……?)

ライナー(違う違う、これはきっと毛布に違いない……いや待て毛布!? 毛布を間に挟んでこの感触だと!?)

ライナー(しかもこうやって押し当たるということは、確実に……いやいややめろやめろ!! やめろ!! 想像するな!! 静まれ俺の戦士……!!)

ライナー(どうせ脂肪の塊だ……それが胸に二つついているだけなんだ……!)

ライナー(気づいていたはずだ……これは身体の一部でしかないって……そう、手や足と同じだ。メスの馬にだってついてる……生物として当然の器官だ……!)

ライナー(静まれ……静まりたまえ……!)ギリッ!


―― サシャの夢


                              \...ズズーン!/


サシャ「こらー! どこに逃げるつもりですか? 逃がしませんよー!」タッタッタッ

サシャ「こうなったら無理矢理にでも止めますよ……!」

サシャ「ほらっ、捕まえたっ!」ハガイジメッ



サシャ「…………んー…………」ギュゥッ...

ライナー「」pause


ライナー(腕……? いや違う、これは……足だ……!)

ライナー(何故そこで足を絡める……!? ダメだ、お前の考えていることが俺にはわからん! そんなに俺に戦士になってほしいのかお前は!!)

ライナー(というかこの体勢は心臓に悪すぎる!! 背中ごしだから見えないのが余計に気になる!!)

ライナー(正面から向きあった方がまだマシだ! 毛布もかけたから何も問題ないだろう……! よし、足が緩んだら向きを変えるぞ……!)


―― サシャの夢

サシャ「ごちそうさまでしたぁー……ふふふ、しあわせぇ……」ウットリ

サシャ「あ、鏡がありますね。……食べかすついてないですよね?」ノゾキコミ

サシャ「!? ……なんですか、これは……! こ、この脇の下の弛みは……!?」

サシャ「そうか……菓子パァンは総じて高カロリー……! あんなに食べれば脂肪がつくのは必然……!」ガタガタガタガタ

サシャ「まさか、これが敵の狙いだったなんて……!」ガクッ

サシャ「私は、女子力を失ってしまいました……!」ガーン




サシャ「……」パチッ

サシャ(……あれ?)

サシャ(……背中……? だれの……)



ライナー(よし、身体が離れて足が緩んだ……!)クルッ



サシャ「……?」パチクリ

ライナー「」

サシャ「……」

ライナー「……」

サシャ「…………」

ライナー「…………」

サシャ「………………」

ライナー「………………」



サシャ「……………………――」スゥッ...

ライナー「!?」バッ


ライナー「待てサシャ、叫ぶな、やめろ……! 俺が社会的に死ぬ……っ!!」

サシャ「~~~~! ~~~~~~~~!!」

ライナー「わかってる……! ちゃんと説明するから……っ! いいから叫ぶな、いいな……っ!?」

サシャ「」コクコクコクコク

ライナー「……よし、放すぞ?」パッ

サシャ「えと……その……間違ってたらすみません、ライナーですよね……?」オロオロ

ライナー「ああ、間違ってない」

サシャ「……えっと、いらっしゃいませ?」キョトン

ライナー「違う、ここは女子寮じゃない。男子寮だ。ミカサがお前をここに連れてきたんだ」

サシャ「はあ、ミカサがですか……」

ライナー「サシャ、お前……いつから起きてた?」

サシャ「ライナーが振り向くちょっと前です。夢見てたんですけど……」

サシャ(! そういえば……!)ガバッ

ライナー「おい、毛布を剥ぐな……っ!?」

サシャ(ハミ肉ついてませんよね!?)ペラッ

ライナー「おい何をしているんだお前は……!!」グイッ

サシャ「放してくださいライナー、今すぐ確認しないと……っ!」グイグイ

ライナー「シャツを……めくるんじゃあない……っ! こら……!!」ググッ...

サシャ「だってだってパァンの食べ過ぎで私の脇にハミ肉という名のウォール・マリアが」

ライナー「やめろ、そういう話を男にするな……っ!! 帰って寮でやれ……!!」グググッ...

サシャ「そんなこと言われたって一人じゃ帰れませんよぅ……!」

ライナー「お前、見廻り時間知っているんじゃないのか……!?」

サシャ「男子寮まで把握しているわけないでしょう……っ!」

ライナー「そ、それもそうか……」

ライナー(ダメだ、これ以上ここにいたら俺が持たん! もう罰則どうこう言っている場合じゃない……)ムクリ

サシャ「? ……ライナー? どうしました?」

ライナー「お前はミカサが来るまでここで待ってろ」

サシャ「えっ……行っちゃうんですか?」

ライナー「男が側にいたら嫌だろう? 俺は外で時間を潰してくる。お前はここで寝てろ」

サシャ「そんなぁ……いてくださいよ、心細いです」クイッ

サシャ「ミカサが来るまでで、いいですから……」ギュッ

ライナー「……せめて、毛布はちゃんと被ってくれ」

サシャ「あ、はい、わかりました……」モゾモゾ

サシャ「あの……毛布。お借りしてしまってすみません」モソモソ

ライナー「いい。風邪でも引かれて訓練に支障が出ても困る」

サシャ「だったらライナーも一緒に入ります?」

ライナー(やめてくださいしんでしまいます)

ライナー「……気遣いは嬉しいが、そういうことを気軽に言うんじゃない」

サシャ「あ、すみません……」シュン

ライナー「明日は休日じゃないんだ。難しいと思うが、ここで寝られるならちゃんと寝ろ」

サシャ「はい、努力します」

サシャ「……ライナー、明日の座学の試験の勉強しました?」

ライナー「ああ」

サシャ「私、今回はちょっと自信があるんですよ」エヘヘ

ライナー「ほう。意外だな」

サシャ「これでも平均は毎回クリアしてるんですよ? 少なくともエレンやコニーよりは頭がいいですからね、私」

ライナー「そうだな、見習わせないとな。そういういいところは」

サシャ「そうですよ? ライナーも私のいいところ見習っちゃっていいですからね?」

ライナー「食い意地とかか?」

サシャ「違いますよぅ……もう、ライナーのいじわる」ムー...


サシャ「……二人で寝ると結構狭いんですね、寮のベッドって」

ライナー「そもそも二人で使うものじゃないからな」



サシャ「……狭くないですか? 私、もっと端に寄りましょうか?」

ライナー「いや、大丈夫だ」



サシャ「……静か、ですね」

ライナー「夜中だからな」



サシャ「……そろそろ、夏ですね」

ライナー「ああ」



サシャ「……また、あの食堂に行きましょうね。今度はミカサたちも誘って」

ライナー「ああ」

サシャ「あの、さっきのことなんですけど」

サシャ「知らないところにいて、びっくりしましたけど……安心しました」

サシャ「起きた時、側にいたのが、ライナー……だったので」

サシャ「やっぱり頼もしい……ですね。ライナーは……。一緒にいると……安心……します……」

サシャ「……」



ライナー「……サシャ?」

サシャ「……」スー...

ライナー「……寝たのか」

―― 夜明け前、男子寮

ミカサ「サシャを回収しに来た」シュッ

ライナー「……ミカサ。サシャのことを思ってやったのはわかるが、もうこういうことはするな」

ミカサ「? サシャは嫌がっていたの?」

ライナー「いや、そういうわけじゃないが」

ミカサ「なら問題ない」

ライナー「それでも、起きたら知らないところにいたとなると怖がるだろう」

ミカサ「それはない。あなたがいるなら、サシャは大丈夫」

ライナー「買いかぶりすぎだ。俺はそんなに立派な……人間じゃない」

ミカサ「なら、これからそうなればいいだけ。私はそうした。エレンやアルミンのために」

ライナー「……お前との話は訳がわからん。もう行け」

ミカサ「私は楽しい。ので、また話してあげてもいい」

ライナー「願い下げだ」

ミカサ「そんな風に睨まれてもちっとも怖くない」クスッ



ミカサ「おやすみなさい、ライナー。――もう残り時間も少ないけれど、どうかいい夢を」

―― 起床時間、男子寮

ベルトルト「……あれ? ライナー、早いね。もう起きてるなんて」

ライナー「ああ、ちょっといろいろあってな。早めに起きたんだ」

ベルトルト「早起きはいいけど……ちゃんと寝たの? 僕たちは身体が資本なんだから、休める時に休まないと」

ライナー「実は、少ししか眠れなかった。ほぼ徹夜だ」

ベルトルト「そうなの? それにしては機嫌が良さそうに見えるけど……何かいい夢でも見た? ライナー」



ライナー「……ああ、しっかり味わったよ」



おわり

短いですけど終わりです。読んでくださった方ありがとうございました!
ちゅっちゅくちゅいが書きたかった……

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