千棘「ねぇ、」 (18)
千棘「昨日のホテルの料理、美味しかったわよねぇ~♪」
楽「あ? あぁ、まあ美味かったな。気に入ったのか?」
千棘「こっちであんな美味しいフランス料理食べれるなんて思ってなかったのよ!」
楽「じゃあ昨日のメインディッシュの名前は?」
千棘「………ステーキ?」
楽「仔牛フィレ肉のソテーだ。雑か!」
千棘「名前なんてどうでもいいの!! 美味しければそれでいいじゃん!!」
楽「今全国の料理人に喧嘩売ったぞ……」
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千棘「でも部屋は駄目ね。ベット硬いし二つあるしなんか変な匂いするし」
楽「俺は硬い方が好きだから良かったな。てか変な匂いってあれホテルの人が高級アロマ炊いてくれてたんだろうが!! 気使ってさ!!」
千棘「普通に市販のやつでいいのに~。あんな難しい名前の匂いなんて分かんないわよ!!」
楽「まあそれに関しては同意だけど……なんでベット二つじゃ駄目なんだよ」
千棘「だってベット自体は小さいから一緒に寝れないじゃん!」
楽「お前それで昨日あんなに不機嫌だったのか!? てか結局朝起きたら俺のベットにいたじゃねぇか!!!」
千棘「うるさいわね!! 最近一人で寝てないから寝付けなかったのよ!!」
楽(狭いベットで密着されてるからこっちはその気になってんのにスヤスヤ寝てたのはどこのどいつだよ!!!)
千棘「そういえば舞子君はいつ来るの?」
楽「集なら明後日になるってよ。納期が明日だから今日は徹夜らしい」
千棘「へぇー忙しいのね」
楽「鶫の方はどうなんだよ」
千棘「なに? なんで鶫が気になるの?」
楽「いやここは友人達の到着状況を気にする流れじゃねえのかよ! なんで怒るんだ!?」
千棘「あんたはいっつも女の子と一緒にいるから信用ないのよ」
楽「んなことねえ!!」
千棘「じゃああんたの職場の男女比は?」
楽「…………1:9です」
千棘「なんで市役所なのにそんなことになってるんだっけ?」
楽「……女性の立場向上のために新設された課に急に配属されたからです」
千棘「その課に配属されて初めて迎えたバレンタインはどうだったんだっけ?」
楽「……」ダラダラ
千棘「苦労したわよあの包装全部ゴミ袋に詰めるのは……」
楽「ち、千棘のが一番嬉しかったから」
千棘「それは分かってるわよ、じゃなきゃあんたここにいないから」
楽(怖えよ!! なんだよここにいないって!! あん時嬉しさのあまり小躍りしてて良かった! グッジョブあの時の俺!)
楽「も、もういいからさ。鶫は結局いつ来るんだ?」
千棘「チッ…今日の夜には来るわよ。私も早く会いたかったから嬉しいの♪」
楽(なんでだ! なんで早く会いたいやつの話で舌打ちするんだ!!)
千棘「鶫見て鼻の下伸ばしたら……分かってる?」
楽「その顔見たら絶対に鼻の下伸ばせるやつなんていない」ガクガクブルブル
千棘「まあ冗談はこのくらいにして…」
楽(違う!! 絶対冗談じゃねぇ!! 長年の勘が警報鳴らしまくってる!!)
千棘「そういうわけだから、今日の夜は鶫と春ちゃんと合流するから」
楽(絶対真面目な顔で向かおう、そうしよう)
楽「……て、ちょい待ち。今さらりと春ちゃんって言わなかったか?」
千棘「うん。言ったけど?」クビカシゲ
楽「首かしげんな可愛いだろうが。いつ春ちゃん出てきたんだよ」
千棘「その可愛さにあんたはやられたんでしょ。言ってなかったっけ? 春ちゃんは小咲ちゃんより早く来るのよ」
楽「そっか……春ちゃんの大学ここの近くだったんだよな」
千棘「言っとくけど、春ちゃんは私のもんだからね。楽には触らせないわよ」
楽「構わねえよ。俺にはお前だけで手一杯だからな」
千棘「はいはいありがとう」
楽「適当か」
[千棘たちのいるホテルロビーの物陰]
春「鶫さん」
鶫「なんだ?」
春「なんであの人達ホテルロビーの中央ど真ん中であんなに惚気られるんですか?」
鶫「気にしたら負けだ。気にするな」
春「てか千棘さんさっきから楽先輩に褒められるたびに顔赤くしまくってるし。楽先輩はそれに全く気付いてないし」
鶫「気にしたら負けだ。気にするな」
春「それになんですか、さっきの発言から毎日一緒に寝てるって丸分かりじゃないですか!! 新婚ほやほやか!? ほやほやなんですか!?」
鶫「気にしたら負けだ。気にするな」
春「千棘さん嫉妬し過ぎですよ!楽先輩は本当に付き合いはじめてからずっと千棘さん一筋だったし!! 」
鶫「気にしたら負けだ。気にするな」
春「それに……て鶫さん?」
鶫「キニシタラマケダキニスルナキニシタラマケダキニスルナ。キニシタラマケダキニスルナキニシタラマケダキニスルナキニシタラマケダキニスルナキニシタラマケダキニスルナキニシタラマケダキニスルナ」
春「惚気にあてられて壊れてる!? 鶫さん!? 鶫さぁーん!?」
楽「友人代表のスピーチ、どうなった?」
千棘「小咲ちゃん、やってくれるって」
楽「………そっか」
千棘「あんた、小咲ちゃんの前でしけた顔してみなさい。クロード呼ぶわよ」
楽「それを脅しと取れるのが怖いとこだよ!!! 」
千棘「どっちにしろ式にはクロード来るわよ」
楽「それはいいんだ。お前の"呼ぶ"は
>>7 訂正
楽「友人代表のスピーチ、どうなった?」
千棘「小咲ちゃん、やってくれるって」
楽「………そっか」
千棘「あんた、小咲ちゃんの前でしけた顔してみなさい。クロード呼ぶわよ」
楽「それを脅しと取れるのが怖いとこだよ!!! 」
千棘「どっちにしろ式にはクロード来るわよ」
楽「それはいいんだ。お前の"呼ぶ"はイコールフル装備だからな。俺の戦闘力はそこらへんのおっさんにも負けるレベルだから怖いんだよ」
楽「それに……小野寺には、絶対に俺の幸せな姿を……」
楽「違うな。俺"達"の幸せな姿を見せるって決めてるんだよ」
千棘「もし"達"って付けて無かったら明日あんたは腰が動かなくなってたわよ」
楽「……今ちょっとしんみりした雰囲気だと思ってた俺が間違いだったのか?」
千棘「そんで、あんたの方の友人代表スピーチはどうなったの?」
楽「そのことについては中学の頃から…」
集『お前の結婚式には俺がスピーチするしかないだろ』
楽「って妙に真剣な顔で言ってたからあいつしかいない」
千棘「あんたほんと……いい友達持ったわよね」
楽「あぁ、全くだ」
楽「さて……そろそろ式の最終打ち合わせだろ? 行こうぜ」スッ
千棘「……楽が自分から手を差し出すようになるなんて思わなかったわ」スッ ガシッ
楽「俺は千棘と本当に付き合い出した時から決めてんだよ」
楽「お前と歩く時は、絶対手を離さないってな」
千棘「……顔赤いわよ?」
楽「うるせぇお前もだろ!!」
おしまい
大学の一限に寝坊して出れなかったイライラと、アニメと今週のジャンプの千棘の可愛さにやられて衝動的に書いた。短いのはご愛嬌。続きとか一切未定
別で書いてるSSは書き溜め中のため、読んでくれてる方はも少し待ってて下さい。
このSSまとめへのコメント
お願い続き書いてくれよ〜
もう新年だ!書け!書いて、お願い!