ぴよぴよがおかしい (25)

P「おはよう」

律子「おはようございますプロデューサー」

小鳥「おはようございます」

ぴよぴよ「ぴっ」

P「おっ今日も頑張ってるな」

ぴよぴよ「ぴぃぃ///」

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ちっちゃん「めっ」

P「ちっちゃんもおはよう」

ちっちゃん「めー!///」

ぴよぴよ「ぴぃ…」

P「今日も仕事頑張ろう!」


ぴよぴよ「ぴぃ」カタカタ

最近調子がおかしい
やけに頭がぼんやりする
体と意識が離反しているような…

でも仕事を休むわけにはいかない
頑張らなきゃ

ぴよぴよ「ぴぃ」カタカタカタカタ

小鳥「今日も疲れたわ」

律子「まだ始まったばかりじゃないですか」

ゆきぽ「ぽえ」

律子「ゆきぽおはよう」

ゆきぽ「ぽええ」

律子「あはは、そんなにくっつかないの」

小鳥(年取ると生きてるだけで疲れるわ)


ぴよぴよ「…」カタカタカタカタ

ぴよぴよ「ぴ」


小鳥「」ボケー

律子「あはは」

ゆきぽ「ぽええ」

P「ダブルバイセップス!」

ちっちゃん「もー///」



ぴよぴよ「ぴぃ…」

ぴよぴよ「ぴ!ぴ!ぴ!」


みんな「すいません…」

ぴよぴよの毎日2時間に及ぶ説教
最近はちっちゃんや律子さんまで事務所の空気に毒されてきた

もう説教するだけで疲れる
おまけに足を引っ張るぷちたちもたくさんいる

特に顕著なのはこあみ、こまみだ
ことあるごとにイタズラをしかけて
引っ掛からないことから最近は手口が雑になっている


こあみ「とかー!」
こまみ「ちー!」

バタン


ぴよぴよ「ぴぃ!」

ノートパソコンを閉じられる
これは毎度の事なのでもう怒る気にもなれない
本人たちは怒られることに反省してる様子はなく
むしろ楽しんでるようだった

おまけに指を挟み赤く腫れていた

こんな馬鹿には口の説得では意味がない
頭脳でも体力でも勝る私が何故強いたげられなければならない


ぴよぴよ「ぴ!」

パンッ

こあみ「とかぁー!」
こまみ「ちぃ!ちぃ!」

こまみ「ねーちゃ!ねーちゃ!」

律子「なにどうしたの?ってこあみ!
怪我してるじゃない!」

ぴよぴよ「ぴぃ…」

律子「ぴよぴよ…あなたがやったのね
謝りなさい!」

ぴよぴよ「…」






ぴよぴよ「…」

ぴよぴよ「…」


律子「良い度胸してるじゃない」

こあみ「」ニヤ


ぴよぴよ「ぴい!!ぴい!!」

律子「なに?」

ぴよぴよ「ぴい!!ぴい!!」

チラッ


こあみ「とかぁ…」


律子「泣いてるじゃない…」


こあみ「とかあ」ニヤニヤ

ぴよぴよ「ぴい…ぴい…」

律子「いい!いくら腹が立ったからって暴力を振るう人なんて最低よ!」

いつもあなたは暴力を振るってるじゃないか
それに私は誰よりも仕事をしているし

ああ駄目だ
頭がクラクラしてきた
早く座りたい


ぴよぴよ「…ぴい」



ペタン


小鳥「ぴよぴよ」

私はこんなにしっかりしてるのに回りが
回りの人はなんで私についてこないの

ぴよぴよ「ぴい」

ぴい…


重い空気が事務所に流れる
こあみもようやく罪悪感を感じ始めた

律子も感情的になったことを後悔したが引くには引けない

律子「とにかく!暴力は駄目です!」

小鳥「まあまあ律子さん
ぴよぴよも反省してますし」

ぴよぴよ「…」

小鳥さんは私の味方だ
仕事はできないけどいつも私を気遣ってくれる
でも絶対の見方という訳じゃない
この人は誰にでも甘いのだ

要するに頼りにならない
こんなことを思っていいわけじゃない
だけどぴよぴよの中をどす黒い感情が支配する

必死にそれを否定するが溢れる言葉がそれを許さない


ぴよぴよ「ぴぃ…」

小鳥「ぴよぴよ大丈夫?」


今私に話しかけないで

嫌だ
こんな自分が嫌だ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ぴよぴよ「」カタカタカタカタ

仕事を再開する
だけど頭がぼうっとして上手く作業できない

相変わらずこあみ、こまみは隅っこで楽しそうに遊んでいる
他のぷちたちも同様に

憎い

遊んでいる奴らが憎い


ぴよぴよ「」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


就業時間が終わった
みんな今日みたいに真面目に仕事をしてくれたらいいのに

重い雰囲気が心地よかった

こあみ「とかあ」
こまみ「ちい」

二人が謝りに来たようだ

ぴよぴよ「ぴい」

私は取り繕って返事を返した

そこに感情なんて無い

~翌日~

びよぴよ「ぴぃ…」

朝が来てしまった
最近眠るのが怖い
朝が来るから

だけど寝なきゃ仕事が出来ない
仕事が出来ない私に存在価値はあるのだろうか


ぴよぴよ「ぴい」

頑張ろう

ぴよぴよ「」カタカタカタカタ

はるかさん「ヴァイ」

はるかさんが羨ましい
なにもしないでも好かれるから
馬鹿だから

私も馬鹿に生まれたかった

小鳥「ぴよぴよ~
ここなんだけど」

ぴよぴよ「ぴっ」

無駄に苛々してしまう
いつもはこんなこと思わないのに


ちひゃー「くぅーくぅ~くぅくっ」
回りが煩い

ぴよぴよ「…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ぴよぴよ「ピヨピヨ」


みうらさん「あらー」パンッ
ちひゃー「くっ!?」

シュンッ


みうらさんは大人だ
一見何も考えてないようでちゃんと空気を読んでいる

ここは馬鹿が多すぎる

ゆきぽ「ぽっぽっぽっ」トントントン

律子「あらありがとねゆきぽ」

何で仕事してる私よりゆきぽの方が好かれるの?
私は仕事して当たり前なの?
私は遊んじゃ駄目なの?

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ちっちゃん「めっ」

音が煩かったようだ

ちっちゃんだってそうだ
初めは一緒に頑張ってたのに次第に手を抜くようになっていった

ちっちゃんはなんだかんだ愛されている
私にだってぷちの友達はいる

だけど人の友達が少ない
あまり気にかけてもらえない

いるのは…


小鳥「ぴよぴよ手伝って~」
P「ぴよぴよお菓子だぞ」

この人達ぐらいかな

ぴよぴよ「ぴぃ…///」

モグモグ

プロデューサーは本当に優しい
仕事をしないのに腹は立つが慕われる理由がわかる

でも…

こあみ「にーちゃ!にーちゃ!」
こまみ「にーちゃ!にーちゃ!」

あふぅ「はにぃ!」
まこちー「まきょっ」
美希「ハニーっ」


本当に人気がある


正直回りに人がいるときは近づけない
みんな私の友達が取っていくのだ

小鳥さんだってそうだ
事務所のみんな癒されている

私一人だけのものじゃない

一人の時はひたすら仕事をする
何かしていないと気が休まらない

ぴよぴよ「…」カタカタカタカタカタカタカタカタ

でもこの頑張りも誰も見てくれない

この能率が当たり前の事なんだ

ちっちゃん「めっ!」ターンッ

やよい「おお!ちっちゃん凄いですぅ!」


どうしてなんだろう


ぴよぴよ「」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

ぴよぴよ「」ターンッ






ぴよぴよ「」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
~翌日~

今日は久々のオフ


ぴよぴよ「ぴっ!」ポーイ

やよ「うーっ」ポーイ


やよとキャッチボールをして遊ぶ
やよとは気が合う
ついつい笑顔が溢れる

ぴよぴよ「ぴいっ!」ポーイ


チャリーン


やよ「うっうー」


ッコロコロコロ



ぴよぴよ「ぴぃ」

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