玄「あまり見ない組み合わせシリーズ」(29)

・咲-Saki-SS
・2作目

書き溜めはないので1日かけて進めたいと思います。
よろしくお願いいたします。

~Side-A-~


灼「こんにちは」ガチャッ
灼「あれ、玄。早いね」
玄「こんにちは灼ちゃん。放課後遅れるから昼休み中に掃除しとこうと思って」
灼「頼んでくれれば代わったのに」
玄「そんなあ悪いよー。灼ちゃん昨日の当番だったでしょ?連続でやってもらうわけには…」
灼「1日2日連続でもそんな変わらな…」
玄「じゃあ来週頼もうかな」
灼「代わるのは用事ある時だけだよ」
玄「むむ、ばれてましたか」テヘ
灼「とは言ったものの、玄ほど完璧な掃除できる自信な…」
灼「どうして校内清掃の時間の10分であそこまでできるの?旅館スキル?」
玄「いやいや、全然完璧じゃないよ!いつも断念するところはあるよ」


玄「棚の中のもの全部出して拭き掃除したり」
玄「高窓のふち拭いたり」
玄「ペットボトルとかの包装はがして燃えないゴミに入れたり」


玄「毎週もどかしい思いをしてるんだー」

灼「やはりサービス業精神か…。ていうか分別してないの私たちのせいだよね…ごめん」ペコリ
玄「え!ううん、気にしないで!」アセアセ
玄「松実館でも最近リサイクルに力入れてるから、その流れでつい気になっちゃうだけで…」
灼「今度掃除のいろは教えてほし…。うちも曲がりなりにもサービス業だから…」
玄「私でよければ、おまかせあれっ!」ドヤァ






玄「そういえば灼ちゃん、お昼ご飯は?」
灼「削減中」
玄「何で!?」
灼「今週はおばあちゃん旅行で、お弁当作れないからって…。早起きするのもつらいからお弁当はなし。あと金欠だから購買もなし」
玄「ダメだよ!」バーン
灼「わ」
玄「お昼ご飯を食べないと午後の授業と部活もたないよ!?」
灼「若いから多少の無理は大丈夫だとおも…」
玄「ダメったらダメ!!」ババーン
灼「わわ」
玄「そんな灼ちゃんには私のお弁当を分けてあげます!」
灼「え、いや…玄の分がなくなっちゃったら意味な…」
玄「」ゴトゴトッ!
灼「重箱、で」

灼「どうしてそんなに作ってきたの」
玄「えへへ。今日はみんな部室にお昼ご飯食べにくるような予感がしたので」
玄「本気出してみました!」フンス
灼「なにそれ」
灼「ていうかそれにしても4段は作りすぎだし」
灼「学校まで持ってくるのも一苦労だし」
灼「いろいろ釣り合ってない気がす…」
玄「……ちょっと重かったでした」
玄「そ、それはともかく!好きなだけ食べていいよ!!さあ!!!」ズイッ
灼「わ、分かったよ。近い近い…」グイグイ
灼「では1段目を…いただきます」パカ


―おしながき―
・たまごやき(プレーン・高菜入り・ちりめんじゃこ入り)
・鮭の塩焼き
・からあげ(レモン&マヨネーズ)
・エビフライ(タルタルソース&ケチャップ)
・ポテトサラダ
・ミニトマト(自家栽培)
・ほうれん草おひたし

灼「」
玄「」ドキドキ
灼「ピクニックか!!!」
玄「うわわっ」
灼「なぜ平日の学校ある日に本気出したの!しかも見てないけどこのレベルの品があと3段って!旅館の娘すごいよ!」
玄「魔法瓶に入れてきたお味噌汁もあるよ。赤だしと白みそ」カバンカラトリダシー
灼「」
灼「もういいや。ツッコミが追いつかないからいただくね」パクッ
灼「」モグモグゴンボ


灼「おいしい…。何度か玄の手料理食べてるけど、やっぱりおいしい…」
玄「ほんと!?良かったあ!お口にあったようで安心です」
灼「あと一品一品美しい…。たまごやきとかこれお店出せるんじゃないかな…?」
玄「またまたあ、灼ちゃん上手なんだから。ほめてもお味噌汁しか出ないよ?」スッ
灼「……いただきます」ズズッ
灼「玄も食べなよ。中身減らして帰らないと大変だよ?」
玄「はーい、では。手を合わせてください。合わせました。いただきます!」パクッ
玄「……まあまあかなあ。まだ改善の余地あり」
灼「…これに改善の余地あるなら私の料理はスタートラインにすら立ってな…」

ガチャッ
穏乃「こんにちはー!!…あれ、お二人とも早いですね!」
憧「こんにちは。…って何これ!?ピクニック!?」
宥「こんにちはー。こうやって見るとやっぱりたくさん作ったねえ、玄ちゃん」
玄「えへへ」テレ
憧「いや褒められてないから。あと宥姉も見てたなら止めなさいよ!作りすぎでしょこれ!」ビシッ
灼「ほらね」
玄「ぐぬぬ…。み、みんなも食べていいんだよ?ほらほら!!」ズズイッ
穏乃「ほんとですか!?今日お昼なかったんで助かりますー!!!」
憧「…私もお弁当忘れてきたからもらおうかな」
宥「私は最初から手ぶらだよお」

5人「…ん?」


灼「……まさかの適量」
玄「…こ、こうなるとおもってましたヨ?」
灼「うそはよくない」ポカッ
玄「へうっ」





~Side-A- 2年生コンビ 完~

推敲せずに出したのでアレですすみません。
次は有珠山か姫松か白糸台のどれか出します。

改行してくれると読みやすくて嬉しいな

>>9
読んでいただきありがとうございます。了解です。(ケータイから失礼します)

有珠山編始めます。

~Side-U-~
揺杏「お、成香~。おはよ~」

成香「おはよ~、じゃないですよ!1,2限の授業何で出なかったんですか!?」

揺杏「気になっちゃうか~。いやな、これにはよんどころない事情があってだな」

揺杏「朝起きて学校行こうとするだろ?すると横断歩道で立ち往生するおばあさんがいてさ」

揺杏「すごい重そうな荷物持ってたから家まで運んで行ってあげたわけよ」

成香「なるほど…」

揺杏「で、ここまでなら1限遅刻で済んだんだけどさ。学校向かう途中に筆箱忘れたことに気づいちゃって」

揺杏「しょうがないからコンビニでシャーペンと消しゴム買っていこうと思ったわけよ。そしたらどうなったでしょうか?成香君の答え」

成香「わ、分かりません…」

揺杏「強盗がいたのさ強盗が!」

成香「えええええ!?だ、大丈夫だったんですか!?」

揺杏「お店の外から見えたからさ、そこはそっこーポリスに電話して御用ってわけよ」

揺杏「事情聴取とかもあってこんな時間に登校になっちゃったんだ」

成香「そうだったんですね…。朝から大変でしたね…」

揺杏「だろー?だからさ、1,2限の現代文と生物のノート見せてくれねー?昼休みには返すからさ」

成香「それは仕方ありませんね…。わかりました!どうぞ」サッ

揺杏「ちょろサンキュー」

成香「ちょろ?」

揺杏「何でもない何でもない、気にしないでいこう」♪~




~昼休み~
トコトコッ
成香「ちょっと揺杏ちゃん!」

揺杏「どうした成香?これからコピーしに行こうと思ったんだけど…」

成香「ちかちゃんにさっきの話したら、今日あんな物騒な事件起こってないじゃないですか!」

揺杏「げ、部長に話したのか」ドキ

成香「嘘はだめですよ!本当は何で遅刻したんですか!?」

揺杏「いや、本当はだな、学校に行く途中の空き地から地底人が出てきて…」

成香「」ジーッ

揺杏「すいません起きたら9時でした。間に合いませんでした」

成香「またですかー!?1学期だけでもう何回目ですか!」

揺杏「手と足の指全部使っても足りないな~」ハハッ

成香「出席不足で単位取れなくなったらどうするんですか!」

揺杏「いや~そこは頼れる小動物系クラスメイトがいるしさ」ナデリ

成香「わわ」

成香「…ってごまかされませんよ!」

揺杏「おお~」

成香「寝坊してしまったことはともかく…、いやそれはそれで反省してほしいのですが、何でうそをついてしまったんですか?」

揺杏「いや~だって前にノート借りたときもさ」



~回想~


誓子『え、また遅刻!?』

揺杏『ユキの衣装案練って、作ってたら3時になってまして…そこから寝たら10時でした』ハハハ

爽『相変わらず不真面目だな揺杏は(笑)』

由暉子『理由が全く同情できませんね』

誓子『で、ノートとかプリントはどうしたの!?』

揺杏『成香に貸していただきました…』

誓子『なるか!何で貸しちゃったの!?』

成香『だって揺杏ちゃんが、ヒヨコを運んでる車からヒヨコが大脱走して、それをみんなで回収してたら遅れたって言ったから…。それじゃしょうがないかなと思って…』

爽『あはははははははは!なはははははははは!!』ツクエバンバン

由暉子『うるさいですよ』

爽『どんだけ騙されやすいんだよ成香!さすがに嘘だってわかるだろ!…あーもーお腹いてー』ヒィヒィ

誓子『なるか…嘘を見抜けるようになろうね』ハァ

誓子『揺杏ちゃんはもう遅刻しないこと。そのために夜更かししない!分かった?』

揺杏『はーい。反省してまーす』アクビー

誓子『爽ーそこにあるハリセンとってー』

揺杏『すみません猛省します。何なら始末書書きます』ドゲザー

誓子『もう!なるか、揺杏ちゃんにノートもう貸さなくていいからね』

揺杏『じぇじぇ!?』

成香『わ、分かりました』

揺杏『ちょ、ちょーっと待ってください将軍!そしたら私卒業できません!ご再考を!』

誓子『誰が将軍よ誰が!遅刻する方が悪いんだから揺杏ちゃん自身でなんとかしなきゃダメ!』

揺杏『仰る通りで…』

誓子『でしょ?次同じことあったら外周20周ね』

揺杏『文化部なのに…』



~回想終わり~


揺杏「だから貸してくれなくなっちゃうと思って仕方なく…」

成香「貸さないですからね!そう決めましたから!」

揺杏「そうだよなあ…寝坊したドジでバカな私が悪いんだもんなあ…」

揺杏「もう生きてる価値もないよなあ…」

成香「あ、あのー揺杏ちゃん?」

揺杏「麻雀部いてもみんなに迷惑かかるよな…。よし、退部しよう」ガタッ

成香「ええええええええええええ!?」

成香「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!いくらなんでもそれは…」

揺杏「成香だって内心思ってたろ?迷惑だなあって」

成香「そんなことないですよ!揺杏ちゃんに辞められたら困りますっ!」

揺杏「成香…」

成香「……ノート貸してあげたら、麻雀部残ってくれますか?」

揺杏「…いいの?」

成香「それで思いとどまってくれるならいくらでもお貸ししますっ!もっと揺杏ちゃんたちと麻雀したいですから!」

揺杏「…ちょろかたじけねえ」

成香「ちょろ?」

揺杏「何でもない何でもない、気にしないでいこう」♪~

揺杏「今度お礼に、成香が欲しいって言ってたペンギンのぬいぐるみ作ってきてやるな。エドワードになりたかったペンギンだっけ?」

成香「…エトピリカです。本当ですか!?うれしいです!!」パアァ

揺杏「あれぐらいだったら買うより作った方がはえーわ。楽しみに待ってな~」ナデリ

成香「えへへ」






~Side-U- 成香&揺杏 完 ~

~Side-H-~
絹「なあなあ漫ちゃん」

漫「どうしたん絹ちゃん」

絹「中学のサッカー部の後輩らが引退するんやけどな、打ち上げしたろう思て安くてうまくて早くてたくさん食べれるお店探してるんや」

絹「漫ちゃんちは何人くらい入れそう?」

漫「一応座敷なら30人くらいのスペースあるけど、サッカー部は何人おるん?」

絹「なら大丈夫やね!20人ちょっとでやろう思てたから」

漫「あのキック力からして強豪校出身なんかとばかり思てたけど、そんなに部員多くないんや」

絹「ごくごく普通の強さやったよー。仲良くやれたらええねーみたいな感じで」ハハハ

漫「でもスポーツできるのうらやましいわー。私はからきしやから…」

絹「漫ちゃんこないだの50m走でもこけてたやんな。顔から(笑)」

絹「あれ大丈夫やった?」

漫「ケガより周りの目の方が痛かったで」シクシク

漫「デコからいったからばんそうこうの位置も恥ずかしいし」

漫「部活になってそれを主将と末原先輩にからかわれるし」

漫「気遣ってくれるのなんて絹ちゃんと真瀬先輩だけやで!」プンスコ

絹「いつの間にか麻雀部だけやなくてクラスでもいじられキャラになってるしなー(笑)」

絹「やっぱり不満?」






漫「……特にそういうことはないけど。かまってくれるのはうれしいし」

絹「漫ちゃんは優しいなあ」


漫「そこは看板娘の経験が活きとるんやきっと。おっちゃんらもヒメジョ(姫松高校の女子)もそう大差ないで」

絹「人情派って言ってあげえな(笑)」

絹「まあお姉ちゃんも枝豆やら軟骨唐揚やらそんなんばっか食べてるからなあ」

漫「でもこないだ焼き鳥の屋台出てるとき『焼き鳥食ったらヤキトリになるから食べへん』とか言うてスルーしてたな」

絹「出た謎理論(笑)」

漫「絹ちゃんには申し訳ないけど、主将がオヤジ女子の先端行ってる気がするわ(笑)」

洋「何でもトップを取るのはええことやからな」ドヤァ

二人「」

漫「……いつからおりました?」アセ

洋「漫が調子こきだした辺りからやあああ!」グリグリ

漫「すんませんでしたあああああ!!」イタイイタイ

絹「ふふっ。ほんなら漫ちゃん、打ち上げ予約ってことで!○月○○日の△時からで頼むわー!」

漫「かしこまりましたあああああ!!」メモトリー





~Side-H- 絹恵&漫 完~

~Side-S-~

誠子「こんにちは」ガチャ

尭深「あ、誠子ちゃん。今お茶入れるね」

誠子「お客さんじゃないんだけどね…。いつも悪いなあ」

尭深「ううん、好きでやってることだから」コポコポ

誠子「あ、そういえば親戚がお煎餅くれたんだ。食べよう」ゴソゴソ

尭深「お茶どうぞ。…結構いいお菓子だね、これ」コト

誠子「ありがと。お茶請けのことも詳しいんだ…。さすがだね」

尭深「どんなお茶とどんなお菓子が合うかもよく考えるんだ」ズズッ

誠子「渋い趣味だなあ」

尭深「…渋谷だけに?」バリッ

誠子「…狙ったわけじゃないよ?」バリッ

尭深「でもゆくゆくは一生の仕事にできればなあって思ってるんだ」

誠子「そうなの?ハーベストタイムあるんだからプロからも誘い来るんじゃない?」

尭深「白糸台の麻雀部に入ってて言うのもなんだけど、そこまでプロ志望じゃないんだ」

尭深「私日本茶インストラクターの資格取って、お茶専門のカフェをやりたいなって思ってるの」

誠子「そんな資格あるの!?なんか尭深のためにあるような資格だね…」

尭深「割ととってる人いるよ?(笑)」

誠子「お茶のカフェか…。面白そうだね」

尭深「笑わない?」

誠子「何で?」

尭深「もうちょっと現実味のある夢持ったらいいのにとか、先生にも言われるんだけど…」

誠子「いやいや、高校2年でどういう大人になろうか考えてるだけでも立派だと思うよ」

誠子「それに私だって品川のフィッシングガーデンみたいな、飲食プラス釣りのお店やってみたいとか思うしね」

尭深「誠子ちゃんらしいね」フフッ

誠子「趣味を仕事にできたら幸せだろうなあ…。いっそそのお店に雀卓設置しちゃおうかな」

尭深「それいいかも。欲張りかもしれないけど、やってみたいなあ」

誠子「思うだけタダだからね(笑)」

尭深「そうなるとお金足りないから、一回プロ入りしてお金貯めてからお店建てようかな…」ズズーッ

誠子「プロ雀士の立ち位置……。あ、ごちそうさま。おいしかったよ!」

尭深「はい、お粗末さまでした」ニコッ



~Side-S- 尭深&誠子 完~

以上です。
後半になるにつれて文量が落ちていったというか、前半書きすぎたというか…


読んでいただきありがとうございました。

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