男「首つったらろくろ首になった」(58)
男「おかしくね?ろくろ首って女の妖怪じゃね?」
男「ていうか笑えるんだけどなにこれ?人様に見せつける気でビルの屋上で手すりに縄括っての首でバンジーだったのに」
体→地べたに正座
頭→ロープで固定されてて屋上の床よりちょっと下程度
男「ありえんわぁ……ひとさまむっちゃよってきとるけどこういう意味で見てほしかったわけじゃないわぁ……」
男「救急車も警察も来とるけどみんな体の方に注目してこっちみとらんわぁ……おぉーい」
\ワーワー/
\キャーキャー/
ピーポーピーポーピーポー
男「身体だけ病院行きかぁ……首どんどんのびるなぁ……ヒくわぁ……伸びすぎてヒくわー……」
男「ていうかあれじゃね?手と頭遠すぎてこの縄はずせないんだけど……うへぇ、宙ぶらりんで過ごすのかぁ……微妙に息苦しいしいややわぁ」
男「警察とかせめてげんばけんしょうぐらいしてくれても……あっ」
警察「現場確保しろー!!」
男「おぉーい」
警察「!?だれかいるのか?」ダッ
男「はずしてー」ぶらんぶらん
警察「……あ、俺何も見てないんで」
男「うへぁ、職務怠慢だー」
警察「いや、うん、だってさっき君救急車で運ばれたのに何でここでしゃべってんのっていうね?」
男「いやいや、オレは首つろうと思ったらろくろ首になっただけでね」
警察「ありえねーわ」
男「ここから病院までキモいぐらいに伸びる首が証拠にはならんのかな」
警察「ちなみに他の人っていうか俺自身ここに来るまで身体の方に頭ついてたように見えてたから」
男「えっ」
警察「コレ一種の幽体離脱じゃね?」
男「マジで?」
警察「とりあえず君は無視して人間の理解できる範囲でだけ現場検証とかするから」
男「この縄外してくれたりしないの?」
警察「勝手に現場の物さわるのは問題あるからな」
男「じゃあ仕事終わったら外してくれよ」
警察「わかったわかった」
数日後
男「検証とか終わったし遺書も回収されたのにあの警察オレの縄はずしてくれないままやわぁ……うそつきやわぁ……呪ったろかな」
男「あの警察酷い目にあえ~~~~もうめっちゃ苦しんだり痛い目にあったりしやがれ~~~」
ガチャッ
警察「すまない、書類整理なんかで来るのが遅れた」
男「おお、なんだ嘘ついたのかと思って呪ってるとこだったぜ」
警察「おそろしいことすんなよ」
男「すまんすまんこ さあ頼むからこの縄外してくれ。微妙に苦しくてもうろくろ首生活こりごりなんだ」
警察「けどこれって縄単純に外したら落下しないか?」
男「あー、そうかもしれないけど落ちてしんだらそれはそれで。自殺志望者だし」
警察「そう言うわけにもいかないだろ。そうだ、手すりにひっかけとくから、俺が降りたら下から引っ張ってキャッチする感じで」
男「あ、そうしてくれるならそれで」
警察「親御さんも泣いてるし、死にたいなんて言っちゃダメだぞ」
男「あの親が泣くとかワロシ」
警察「生きてるうちに親は大事にしておけ」ほどきほどき
警察「こうやっておけば引っ張ればすぐに落ちるかな?」
男「うん、ぐらぐらするから早めに頼む」
数十分後
男「いつまでたってもぐらっぐらのままやわぁ……」
男「これ、あれじゃね?縄で宙ぶらりんしてた時は下見れたけど今空しか見えて無いから状況把握できなくね?詰んだ」
男「あの警察やっぱうそつきだったんだよ。呪われろ」
ガチャッ
警察「すまん、下のほうにいくと首見えない仕様だった」
男「マジで?」
警察「よく考えたら下にいるときお前の身体にちゃんと頭ついてるように見えてたからな」
男「ここでないとオレの姿見えんのかぁ……めんどいわぁ」
警察「下にクッション用意したから、そこに向かって落とすよ」
男「たのむ」
男「ちなみにクッションてなんなん?」
警察「低反発枕」
男「優しく包まれて眠くなりそうなもんがよういされたなぁ……ていうかいいのかそんなん用意してもらって」
警察「粗大ごみ置き場にあったやつだから気にすんな」
男「わぁ、おもったよりもおざなり!」
警察「じゃあ落とすぞー」
男「あーい」
眠いからここまで
警察「そーれっ」 ぽーい
男「うひょー!!絶叫マシーン気分ーー!!」
1階付近
女「あらぁ?こんなところにゴミすててあるわ~ まったくもぉ~」ひょいっ
ゴスンッ!!
男「ぎゃぼっ」
女「!?」
男「いたい……くっしょんなんてねーじゃねーかのろってやるぅぅ……」
女「えっ?何?さっきまでなかったはずのなんかにょろにょろしてるのと頭が……」
男「あ、なんだよお前がクッションとったのかよ呪うぞこのアマー」ぷんぷん
男「まったく、ろくろ首になってからもろくな目に会ってないぜ……あ、でもちょっとだけうごける」みょいみょい
女「なにこれきもちわるい アンタなんなのよ」
警察「あー、クッション用意してたのに……あ、すみません、それ一応必要な物だったんですけど」
女「何となく状況は分かりました。この生首……なまくび?用だったんですね」
警察「その通りです」
男「むっちゃいたい。幽体離脱説とか言ってたのに普通に痛い」
警察「でも頭カチわれたりしてないからたぶん幽体離脱っぽいあれだと思うぞ」
女「ていうか警察がなんでこんな化け物の相手してるんですか」
警察「実は彼、先日の飛び降りした男性でして。なんか頭だけ屋上に残っちゃったみたいなんです」
男「なんか首つったらろくろ首になった」
女「ろくろ首って女の妖怪って印象しかないです」
男「オレもそこは同感やわぁ……マジありえんわぁ……」
警察「とりあえず引っかかってたのは何とかしたんで俺はこれで」
男「おお、何度も呪おうとして悪かったな。普通に助かったから呪いは呪いでも幸せになる呪いかけとくわ」
警察「結局呪いなのか……まあいいや。では!」ビシッ
女(……えっと、あれ?もしかして私これ押し付けられた?)
男「あの警察良い奴だったなあ。いい具合に昇進して幸せな家庭築いて将来的には子宝に恵まれつつも不自由せず長生きするといい。そんな呪いかけとこう。わっそいわっそい!」
女(本当に呪いかけてる……けどその掛け声で呪いかかるのかしら)
男「逆にクッション奪ってオレにくっそ痛い思いさせたお前は血反吐はいて苦しむ呪いをかける」
女「落ちてたゴミ拾っただけなのに?!」
男「うっせえおれにとってはゴミじゃなかったんだよ!!警察さんの好意までむだにしやがって!!」
女「わたし呪われるのは嫌よ?!」
男「いーやきめた!呪う!呪ってやる!!」ゴロゴロ
男「……」ゴロンゴロン
女「……」
男「……動けん」ゴロンゴロン
女「一人じゃ移動できないんだ……」
女「あ、私のこのあと用事あるんだけど、病院に行く途中の場所に行くからそこまでなら連れて行ってあげられるけど」
男「マジで?!やばいわぁ、呪ったろか思った女の人実は天使だったわぁ」
女(都合良い奴だなこいつ)
女「じゃあ、とりあえずこのかばんの中に入れるから」
男「なんで?」
女「ろくろ首抱えて歩くとか恥ずかしいし……」
男「しゃあないなあ」
みぢっ
男「ギャッ」
女「あ、あれ?ちょっと小さかったかな?」みぢみぢ
男「ギャァアアアアアアアア!!!!!」
女「ゴ、ゴメンね?!カバン小さいみたいだしこのエコバッグの方に入れるわね」
男「最初からそうしろと……わざとだろ……マジわざとだろ……」
女「わ、わざとじゃないわよ!!」
男「まあつれてってくれるだけありがたいんだけどさぁ」プリプリ
女「えっと、首辿って行ったほうがよさそうだからとりあえず徒歩だけどいいわよね?」
男「何ら問題ない」
~30分後~
てくてくてくてく
女(結構人から見られてるなあ……しかたないよね、エコバッグからむっちゃ肌色の何かが伸びてんだものね)
男「このエコバッグの中いがいといごこちいいなあ」ゆらゆら
女「ちょっ、ハンモック気分か?!」
男「ハンモック乗ったことないけどたぶんこんな感じなんだろうなあ」ゆらゆら
女「もー……あ、あとちょっとで私の用事のあるとこついちゃうわ」
男「ええ?!はやくない?!」
女「なんだかんだヒールで30分歩きとおしたし十分な距離だと思うわ」
男「ああ、ヒールだったか。じゃあしかたないなあ。ていうかわざわざ他の手段もあるのに徒歩にしてくれただけありがたいか」
女「そう思ってくれると助かるわ」
男「ちなみに用事って?」
女「彼氏と待ち合わせ」
男「……リア充爆発しろ」
女「爆発?!」
女「爆発とかしないわよ?!」
男「オレなんて生まれてこの方ひととつきあったことすらねーよ!!」ぶわっ
女「うわっ、エコバッグ涙でぐしゃぐしゃ!!」
青年「(女)~、やっときたかー……なにそれ」
女「あ、(青年)!えっと……すごく説明しづらいんだけど……」
男「その男がヤリてぃんか!!」
青年「なんだ?!知らない男の声がしたぞ?!」
青年「(女)、お前まさか浮気とかじゃ」
女「しないわよそんなこと!この生首が原因よ!!」
青年「生首……うわっ」
男「くそう、さわやか系イケメンとかかてねぇ呪いてえ」ぐぎぎ
女「呪っちゃダメよ?!」
青年「な、なんか見られてるしとりあえず僕の車乗ろう!説明はそこでしてくれ!」
車中
青年「最近会った飛び降り自殺未遂の人がろくろ首になった結果というわけか」
女「そうらしいんだけどアンタちょっと順応早すぎない?」
青年「妖怪とか見慣れてるからなあ」
男「マジで?」
青年「とりあえず目的は体に戻ることでいいのか?」
男「目下の目標はそんな感じかな」
青年「じゃあ、とりあえず病院までこのまま送ってからデートでいいかな?」
女「そうね、ここまで関わっちゃったんだったらそこまでは送っていきましょうか」
男「このカップルめっちゃいい人だったわぁ……リア充ってリアル充実してるから心に余裕あるの?孤独が切ないわぁ」
ちょっと質問していいか?
こいつは 抜け首と長首どっちのろくろ首なんだ?
>>25
長首です
ちかくにいて男の事が見えるようになった人はこんなふうに
女のエコバッグから男の首が長く伸びているように見えます
/ハハハハハ)
川 ・-・) <ないわぁ……むっちゃ伸びとるわぁ……
U U
/ y-―――――――――――――――
/ ̄ヾ―――――――――――――――
|___| U
∧
なんかゆらゆらしてたのしい
わかりづらくてすまんの
ブローン
青年「えーと、極力首たどっていったほうがいいよな?」
女「絡まっても困るからね」
男「よろしくたのむ」
女「そう言えばあなたなんで自殺なんてしようとしたの?話してる限り相当神経図太いんだけど」
男「人は誰しもセンチメートルになるときがあるんやで」
青年「センチメンタルな」
男「百分の一神経っていうと何の事だかさっぱりだよな」
女「ホントにさっぱりだわ」
青年「センチメンタルってそれで一つの英単語だからセンチとメンタルで分断はできないよ」
男「まじで?しらんかったわぁ」
女「話しそらされたけど何で自殺しようとしたの?」
男「親の借金押しつけられてそれで彼女に振られたあげくその彼女が実はオレの事ATMとしか思ってなかったことが露見したんよ」
女「えっぐい!!」
青年「想像以上にえっぐい!!!」
男「もう……こう……な、呪い殺すために死んだる!ていうかオレが死んだことであいつらの悪行露見させたる!!って思ってのぴょーんよ。実際はこのありさまやから、こう ないわぁ」
女「そりゃあしんどいわぁ」
青年「ないわぁ」
男「だろー。借金抱えたことで友人もいなくなっちゃったし、オレ自身むなしいわぁ」
青年「でも一応体には戻りたいんだ?」
男「死ぬにも生きるにも中途半端だし?はっきりさせるためにも一度戻らな、みたいなー」
女「あ、そろそろ病院つくよ」
男「まじで?早いわぁ。さすが文明の利器」
ブロロン……
男「おっ、ついたか」
女「あとは病室に連れてくだけだけど……どこに入院してるかわからないのよね」
青年「まあ、とりあえず(女)は車で待ってるといいよ。歩いてきてて疲れただろ?」
女「えっ?いいの?じゃあそうさせてもらおうかな」
男「余裕のあるイケメンめ!ほびろん!!」
青年「ほびろん?」
女「あ、そのエコバッグもうアンタにあげるわ」
男「え?マジで?うわぁありがとう!」
女(ぐっしゃぐしゃだし普通にもう使いたくないのもあるけど)
青年「それじゃあこれごと看護師さん辺りに渡してくるよ」
男「いやー、滅びよとか言ったけどふつうにあんたたちいい人で助かった」
青年「ホビロンってそういう意味だったのか……」
男「呪ったろか思ったけど幸せになる呪い賭けとくわー」
青年「結局呪いなんだな」
受付「今日はどうなさいましたか?」
青年「えーっと……これを先日の飛び降りでにゅういんしたひとのとこに」
にょろんにょろん
受付「これはなんですか?」
男「はい、ろくろ首です」
受付「バッグから声が?!」
青年「あっ、ちょっ、荷物として届けてもらおうと思ったのに?!」
男「ああ、そう言う作戦だったのか。すまんすまんこ」
受付「え、ええと、中身は」
青年「このようにろくろ首ですが」ズルゥ
男「どうも」
受付「あー…………ないわぁ……こんなんはじめてみたわぁ……え、えっと、病室の方に首が伸びてるのってまさか」
男「飛び降りっていうか首つりしようとした本人だから」
受付「そっかぁ……意識不明重体だとおもったらあたまがべつのとこにあったかぁ……」
受付「と、とりあえず承ります」
青年「ああ、よかった……じゃあぼくはこれで」
男「つれてきてくれてありがとなー!」べったんべったん
受付「待合室の患者さんがむっちゃ見てるから大人しくしてください」
男「はい」
受付「ちょ、ちょっと今の話聞こえてたよね?あたしこの方ちょっと病室に連れてくから」
同僚「お、おう」(人扱いしてんのか……)
同僚「いってらっしゃい……わたしが受け付けすわっとくから」
男「むっちゃ奇異の目でみられててはらたつわぁ」
受付「そういわれましてもろくろ首がやって来るなんて初めての事ですから」
男「エコバッグの中に固定なのは?」
受付「心臓の悪い方も多いので、生首はいろいろショッキングなんですよ」
男「首むっちゃ伸びとる時点で驚きモモノキやとおもうわぁ」
受付「全くの同感ですが一応納得していただけると幸いです」
男「まあしょうがないなあ……あ、さっきのカップルのろうの忘れてた」
受付「呪う?!」
男「どんな困難も乗り越えつつ最終的には幸せに末永く暮らせるそんな呪いをかけとこう。わっそいわっそい!!」
受付「それで呪えるんですか?!」
男「知らん」
受付「知らんのかい?!」
男「ねえちゃん意外とノリいいなぁ」
男「ところでオレの容体ってどんな感じなの?」
受付「意識不明ですね。ぶっちゃけ手の施しようがない状態なんですが生きてると言えば生きてる程度の状態で」
男「本来なら"体を強く打って死亡"案件かぁ……まあ、しゃあないなあ。あの高さからやもんなぁ」
受付「このままもどったら、もう死のうだなんて考えないで下さいよ」
男「わからんわぁ。戻れるかもわからんからなぁ」
受付「ここです」
男「ありがとなぁ。ねえちゃんにもなんかこう、良い事起こる呪い掛けとくわ わっそいわっそい!!」 ゆらっ
受付「あ、ご自分で動けたんですね?」
男「なんかここまできたら動けるようになった。あ、そのエコバッグ一応もらいものだからもってっていい?」
受付「はい、どうぞ。首に掛けときますね」
男「どーも……それじゃあ、ありがとうございました」
受付「あたしは受け付けに戻りますから、元気になったらまたお会いしましょう」
男「せやな」
男「……さてと」
スルゥッ
男「あー、やっぱなあ、こういう感じかなってちょっとだけ思ってたわぁ」
男「魂が同じとこにないから延命してただけってかんじかぁ……ないわぁ……いや、わかってたけどなぁ」
死神「あ!頭来た頭!もー、どこいってたんですか!」プンプン
男「ホントは首つり自殺する気だったから頭だけ残ってろくろ首になったんよ」
死神「たまーにあるらしいっすね、たまーに」
死神「だいぶ待ちましたしそろそろ行きますよ」
男「あ、まって。その前に呪っていい?」
死神「呪い?!ダメですよそんな冒涜的な!?」
男「オレの体をここまで持たせてくれた病院関係者さんに良い事ありますように!わっそいわっそい!!」
死神「それ呪い?!」
男「呪い呪い。あー、なんかこう、結局両親や元カノ呪わずに助けられた人ばっか呪ってたわー。死後の目標達成できんまま逝くわー」
死神「その割にはあまり未練無さそうなんですけど」
男「いや、その、首むっちゃ伸びてないわぁ……ってなってさらに放置されてる時に色々かんがえて、これでおわりならそれもしゃあないなって」
死神「むしろ生への執着がそんな物でいいのかって気がしますよ」
男「生への執着が切れたから自殺とかしたんじゃないか」
死神「そりゃそうですが」
男「さてと、ろくろ首やめたいしそろそろ首とからだくっつけるか」よいしょっ カチッ
死神「カチっていった」
男「仕組みが謎すぎてないわぁ……」
死神「それじゃああの世にいきますよー! どっせーい!!」
男(これでこの世ともおわかれかあ、最後の最後でいい人たちに会えてよかったわぁ)
男(でも死神の掛け声は無いわぁ……)
~十数年後~
少年「……ってのがオレの前世の記憶やわぁ」
受付「はいはい、風邪の待合で暇だからって変なことを言わない」(でも確かに昔、ろくろ首に遭遇したことはあるしその人すぐに死んじゃったのよねえ)
少年「まだ信じてない?」
受付「信じた信じた」
カチッ
受付「カチッ?」
少年「ここまで首伸びるのに」
受付「……ないわぁ、めっちゃのびとるわぁ」
少年「なんか生まれ変わってもろくろ首のまんまとかないわぁ」するする カチッ
受付「え?何なの?割と首伸びても親御さん何も言わないの?」
少年「なんかエコバッグ持ってたせいかめぐり合わせてあのカップルの息子にうまれたわぁ」
受付「カップルさんもびっくりしたでしょうねえ」
少年「まあいまは父ちゃんと母ちゃんやからなぁ。首伸びるのも個性やいうてくれるよ」
受付「わあ、良い人達!」
少年「前世の呪いがきいとるのか両親仲良すぎて子供が照れるレベルやわぁ」
少年「警察さんも出世していい人見つけてたし、今受付さんも幸せそうだし、病院も経営安定してるし……呪いのせいかどうかわからんけどなんか嬉しい」
受付「そうねえ、そういう事が幸せだと思える生き方を続けて、今度は自分から死なないようにね」
少年「せやね。多分そう遠くないうちに前世の事とか忘れると思うんやけど、今度こそそう生きたいもんやわぁ」
受付「むしろ今まで何故覚えてたし」
少年「元気になったら話そう言われてたからかな」
受付「まじめねえ」
看護師「*****さーん」
受付「ほら、診察の時間だからいってらっしゃい」
少年「はーい」
~終~
出落ちだからオチがないのはすまんかった
期待してくれた人とか呼んでくれた人ありがとうな。じゃあの
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