女狐「飽きぬ」(5)
「…毎日毎日、よく飽きぬな」
「なんのご利益もない神にお供えをしてくだらいのう」
「…」
「…ふむ、」
女狐「のう、人間よ」
剣士「なんだ?」キョト
女狐「なぜ、おぬしらは神を拝めるのだ?」キョトン
剣士「そんなことを言われてもな…わかんねぇよ、昔から俺は神とか信じてないからな」ハァ
剣士「神を信じてれば助けてもらえるとかそんな感じ…かもな…」
女狐「うむ、いるかわからない者に助けを求めるのも…また、人間もおかしいのう」
剣士「キツイな、今夜は野宿だ。」
女狐「こんなところで野宿とはなんと…つらいのう」
剣士「文句言うなよ。狐の恋のために付いて旅してるんだからよ」ヨッコラセ
女狐「よく言うの、お主がわしの住処を壊さなければのう…」
「それにわしの恋ではなく住処探しではないか」
剣士「うぐ」グサッ
女狐「あと、何故に住処が王国なのじゃ?」
剣士「それはな、狐が人間に化けて王子に嫁いで、ついでに人間になって暮らしになれろ?というわけだ」
女狐「最低だの、お主は。まぁ、よかろう、さて寝よう。お主よ、膝枕せい」フンス
剣士「いやいや、待て待て!!なっ、呪術はせこいぞ!!ぐぁぁ」セイザ
女狐「ごつごつだが、気持ちが和らぐのう…」スースー
剣士「…おやすみ」ハァ
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