主人公「フリーゲームの世界に行ってみた」 (38)

フリーゲームを題材にした二次創作です

※ 主人公がオリキャラです
※ 作者はハッピーエンド史上主義ではありません



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399379135

草木の生えてない荒地だらけの殺風景な場所でぽつんと残されたボロくて大きな洋館
そこには変わり者のお爺さんが住んでいました。
お爺さんは毎日のように怪しげな実験をしていました そしてある日の夜。

博士「むう……とんでもない物を開発してしまったぞ……」

主人公「へいドクッ!!急用と聞いて駆け付けたぜ!!」

この主人公、名前は安雄(やすお)
馬七(ばなな)中学の二年生で14歳
彼は小遣い目当てで博士の助手も兼任していた。

博士「よく来てくれた ふっふっふ……君には見せたい物があるのだよ」

安雄「もしかして……過去や未来へ行ける車が完成したんですか!?」

博士「違う違う!わしのはな~何と別世界へ行くマシーンを開発したんだよ!」

安雄「mzk? kwsk」

博士「っと言っても実在する世界に行ける訳じゃあない。この装置で行けるのはあくまで創作上の世界じゃ」

安雄「もっと詳しく」

博士「つまりじゃ。自分自身がゲームのキャラになってゲームの世界を直接歩いて行けるようになる訳じゃ」

安雄「SAOみたいな感じと考えればおk?」

博士「竿は知らんが多分君が考えてるような内容じゃよ」

安雄「なんか面白そう!……ゲーム内で受けたダメージで実際に死んだりしないよね?」

博士「HAHAHA!!大丈夫じゃよ……たぶん」

安雄「今多分って言いましたよね!?死ぬのは嫌ですよ!!」

博士「心配するな!何かあったらこのパスに付いている赤いスイッチを押せば、すぐに現実に戻ってこれる 危険が迫ればすぐに押せばええ」

安雄「なんか不安だなぁ……博士の作る物ってどこか欠陥があったりするから……」

博士「それを解消する為のテスターじゃろうが!!科学の発展には犠牲はいつも付き物なんじゃ!!」

安雄「犠牲になるの!?」

博士「起動を開始するぞ!パスをしっかり握っておるのじゃ!」

安雄「え?ちょっ ま」

制止の言葉を言い終える前に安雄は転移されてしまった。

博士「頼むぞ安雄よ この開発が成功したら必ず莫大な利益を生む」

博士「その時には収入の1%ぐらいは分けてやるからな」

樹海の中

安雄「おうふっ!」

転移された場所が空中で思いっきり頭部を強打した。

安雄「」

アレックス「ん?人が倒れているぞ 見慣れない服装だな」

アレックス「おーい!しっかりしろー!!」ビシビシ

アレックス「目を覚まさないな……ここは一度、俺の家に連れて行って休ませてやるか」

アレックスという名の少年は安雄を抱えて自宅へと向かった。
不幸な事に現実とフリーゲームの境界線を行き来する為のパスを落とした状態で…。


第一の世界『VIPRPG』


今日はここまでです

このSSの主人公はフリーゲームのキャラ達全員を幸せに導くような万能タイプではありません

ノースティリス逝こうぜ!

『アレックスの家』

安雄「はっ!?」

アレックス「おっ 目が覚めたか」

安雄「君は一体…?ここは…?」

アレックス「俺はアレックス ここは俺の家さ 君が森で倒れていたのを見つけたから家まで連れてきたんだ」

安雄「そうだったのか 助けてくれてありがとう」

アレックス「そうかしこまるなってwww人助けは勇者として当然の務めだしなwww」

安雄(勇者?ここはよくある剣と魔法のファンタジーRPGの世界なのかな?)

安雄(その割には部屋にゲームやパソコンとか近代的な物も置いてあるが)

アレックス「所で君はどうして森で倒れてたんだ?見慣れない格好だから異国から来たのかな?」

安雄(本当の事を言っても信じられないだろうから世界観に合わせてそれっぽい事を言っておこう)

安雄「俺は安雄、実は」



暗転



アレックス「把握」

安雄「え!? 今ので伝わったの?」

アレックス「ここじゃ暗転で大体伝わるんだぜ」

安雄「便利だねーwww」

アレックス「要はポテチ王国へ旅にやってきたんだろ?暇だし案内するぜ」

安雄(まあフリーゲームの世界を旅してるような物だから間違っちゃいないな それにしてもポテチ王国って変な名前)

安雄「ん?……無い!俺のパスが無いぞ!!」

アレックス「どうした?何か無くしたのか?」

安雄「実は…」



暗転



アレックス「なるほど、他の国へ行くために必要な許可証を無くして慌てていると」

安雄「理解が早くて助かる」

安雄(マジで困った……下手したら一生この世界に閉じ込められてしまう)

アレックス「まずは安雄が倒れていた森へ行こうか もしかしたら落ちてるかも」

安雄「おk」



安雄が倒れていた樹海



安雄「見つからなーい!!もう駄目だぁ……おしまいだぁ……」

アレックス「大丈夫だって いざとなったらカナエールにでも頼んで見つけてもらえばいいさ」

安雄「そ、そうなのか?」

アレックス「なんてったって神様だからな その気になれば出来ない事はないさ」

アレックス「もう暗くなってきたし今日は俺の家で泊まっていけよ」

安雄「すまないねぇ こんなに世話になって」

時は遡り、アレックスが倒れている安雄を運んで一時間ほど経過した頃、樹海では


ゴメス博士「~♪ おや?なんじゃこの薄い金属の板は?」

ゴメス博士「……ふむふむ どうやらこれはこの世界とは違う技術で作られておるな」

ゴメス博士「なかなか興味深い わしのラボでゆっくり調べるとしよう」



一方その頃、現実世界では博士はモニターから安雄の行動を逐一、観察していた

博士「安雄め……さっそく大事なパスを無くすとは、これだからゆとりは困る」

博士「まあ、最初はチュートリアル用として比較的安全な世界へ送ったし安雄は放置で良いじゃろ」

博士「その間にパスの複製や護身用武器でもゆっくり開発するとしようか」

今日はここまで
安雄と博士は利害の一致で協力してるので若干ドライです

早朝 アレックスの家

バゴーン!(ドアを吹っ飛ばす音)

兵士「勇者殿ー!勇者殿ー!」

アレックス「何かあったか?」

兵士「王様からの緊急の招集です!すぐにポテチ城までくるようにと では」ササッ

アレックス「把握 というか玄関壊したまんま帰るな」

安雄「ふわぁ…朝から賑やかやな」

アレックス「そうだ これから魔王を退治に行くから安雄も着いてこい。町の案内も出来て一石二鳥だ」

安雄「俺は戦えないよ ステータス画面開いたら想像以上に酷かった」

安雄
HP5
MP0

攻撃力3
防御力2
素早さ1
魔力 0

アレックス「大丈夫大丈夫 魔王退治と言ってもごっこ遊びみたいな感じさ」

アレックス「俺の後ろで見学してれば分かるよ」

安雄(自分が戦闘に参加しないなら怪我はせずに済みそうだな)

安雄(それに町を探索した方が情報を集められるからパスの手掛かりも見つかるかもしれない)

安雄「ああ、それなら俺も行くよ」

アレックス「じゃあ」

暗転

ポテチ城

アレックス「着いた」

安雄「速いな!」

王様「こっち向け」

クルリ

王様「魔王」

アレックス「把握」

アレックス「よし行こう」

安雄「二文字だけで意志疎通してるよ…」

兵士「武器や防具は装備しないと意味無いよ」

安雄「RPG定番の台詞よね」

王様「はよいけ」



ポテチ城 城下町



アレックス「ここら辺で情報収集でもするか」

ブライアン「お アレックスじゃん 俺も仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!仲間に入れてくれよ!」

アレックス「」

(ブライアンが吹っ飛ばされる音)

ジャンヌ「ブライアン こんな所で何をしている?これから訓練の時間だから早く来い」

ブライアン「わかった!今行くから腕を引っ張らないでくれ!」

アレックス「情報収集の続きだ」

暗転

アレックス「残念だけど、この町にパスの情報は無いみたいだ」

安雄「そうか なら先にアレックスの用事を済ませようよ」

アレックス「そっか悪いな 必ず見つけ出してやるからな」


暗転

魔王城

アレックス「到着っと 安雄は見学しててな」

安雄「おk」

メカゴ「おーっと…」

(メカゴーレムが吹っ飛ぶ音)

アレックス「ほら 全然危険じゃないだろ?」

安雄「なあにこれぇ?」

アレックス「こっからペース上げるから走って付いて来いよ」

安雄「マジで?」



(大量のモンスターが吹っ飛ぶ音)



安雄「RPGは一戦毎に戦闘画面へ変わって戦うんじゃなかったのか!?」

アレックス「気分爽快だろ?」



恍惚なる闇「人は何故…」

(恍惚なる闇が吹っ飛ぶ音)

恍惚なる闇「未知なる物を求める欲望が尽きないのだろうか…」



アレックス「次は四天王の部屋だな」

安雄「四天王か…いったいどんな強敵が待っているんだ…今までの展開からオチ読めるが」

(無駄に派手な演出)

ニンニン「そこまででござる!!」

ニンニン「この999の忍術をマスターした天才忍者ニンニン!!」

ニンニン「我が分身の術の前で倒されるがいいでござる!!」

(大量のニンニンが吹っ飛ばされる音)

ニンニン「またやられたでござるー!!あ 見かけない人でござる 初めましてでござる!」

安雄「どうもよろしくです」

アレックス「やられながら挨拶すんなw」



ダーエロ「4のペア」

ドラゴナス「7のペア」

死神五世「10のペア」

ダーエロ「三人で大富豪だとトランプの枚数が多すぎるなw」

死神五世「お前が大富豪やりたいって言ったんだろw」

ダーエロ「サーセンwww」

ムシャ「」

ドラゴナス「おい アレックスと見たこと無い人来たぜ」

ダーエロ「新入りか?なら今回は気合入れとくか」

死神五世「そうするか」

ムシャ「」



ダーエロ「待たせたなアレックス!!」

ダーエロ「俺はドラゴン500匹と同等の力を持つダークエルフ ダーエロ!」

死神五世「生者の命も死者の命も我れの思いのまま 死神五世!」

ドラゴナス「我がブレスは骨をも消し炭にし、魂をも凍てつかせる パワードラゴナス!」

アレックス「世界最強の勇者 アレックス!」

安雄「このSSの主人公 安雄!」

ダーエロ「お前ら混ざんなwww」



(四天王が吹っ飛ぶ音)



アレックス「あとは魔王を倒せば終わりだ」

安雄(さっきまで身の危険を心配してた自分が馬鹿らしくなる展開だ…)

魔王「来たかアレックス…」

安雄「ハイレグ着た変態がおる!?」

魔王「恰好に指摘するのはやめて!……では行くぞアレックス!!」


(魔王が吹っ飛ばされる音)


アレックス「帰るか」

ゴメス「やらないか」

アレックス「アッーーーーーー!!」

安雄「えっ、なにそのオチ……(ドン引き)」

ぬくりあ「めでてぇwww」



(爆発落ち)


今日はここまで それとかなり遅いレス返し

>>12
Elonaは操作性が一向に慣れずに断念したフリーゲームだから出す予定は無い

VIPRPGとか懐かし過ぎww
わてりちゃん好きだったわ

『もしも安雄が最強だったら』

ポテチ王国 食堂

安雄「あんな沢山の魔物に勝つなんてアレックスさん凄い力を持ってるんすねー すごいなーあこがれちゃうなー」

アレックス「あれは『もしもの力』を使っているから俺の実力じゃないんだ」

安雄「kwsk」

アレックス「それは」


暗転


安雄「把握」

安雄(その力があれば、俺は圧倒的強者として君臨出来るかもしれないな)

安雄(これはチャンスだ!俺TUEEEEEEEEE展開を楽しめるチャンスなのだ!)

アレックス「どうしたんだ?そんな不敵な笑みを浮かべて…」

安雄「アレックスさん!その『もしもの力』は俺にも使えるんですか?」

(ロックマンX強化パーツイベントのBGM)

???「力が欲しいか?」

安雄「ゴメス!?ほ、掘られる…」

ゴメス博士「わしはゴメスではない ゴメス博士じゃよ」

安雄「そうなのか?力って……?」

ゴメス博士「『もしもの力』じゃよ ほしいなr安雄「欲しいです!!」

ゴメス博士「なら受け取るが良い!!」


(無駄に派手なエフェクト)


安雄「こ……これが……この力が……」

安雄「『もしもの力』という物か!!」

安雄「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!みwwwなwwwぎwwwっwwwてwwwきwwwたwww」

(ゴメス博士とアレックスが吹っ飛ぶ音)

アレックス「すげえハイテンションになってたけど大丈夫かあいつ?」

ゴメス博士「まあ、あくまで『もしも』の力じゃからな 大事にはならんじゃろ」



魔王城



安雄「ひゃっふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

(大量の魔物が吹っ飛ぶ音)

安雄「んぎもちいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

ダーエロ「次の相手来るの早すぎだろJK」

ニンニン「まだ配置の準備が終わってないでござるよー」

ドラゴナス「これから飯食おうとしてたのにー」

死神五世「俺は偽五と買い物の予定が」



(四天王が吹っ飛ぶ音)


安雄「俺TUEEEEEEEEEEEEEE!!!!」


娘様「親父~マリカーしようぜ!」

魔王「よおし わしと勝負だ」

娘様「今日も俺が勝ちまくるぞー」

魔王「そう簡単に勝たせはせんぞ~わしも練習を積んだからな~」

安雄「魔王勝負だァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」


(魔王が吹っ飛ぶ音)


魔王「むーちゃんとの楽しい団欒が……」


安雄「この圧倒的強さ!!U-1系主人公はこんな美味しい思いを味わってきたのか…」

安雄「だがこれからは俺だってメアリー・スー要素全開で大活躍してやるぜぇーーーーーーーッ!!!!」

安雄「うぐっ……なんだ?力が抜けていく……」

安雄「いででで!!しかも全身が筋肉痛になったみたいに痛いぃぃぃぃ」


説明しよう
VIPRPGの登場人物ではない安雄が『もしもの力』を乱用した結果
一日中、全身に激痛が起こる副作用が生まれたのである。


安雄「そんな……俺はこれから無双展開しまくる予定が……」

娘「今から親父と遊ぼうとしてたのに、この馬鹿野郎!!」ゲシゲシ

安雄「ぎゃああああああ!!俺のタマタマがあああああ!!」

ダークネスⅢ「クスクス ドリルで掘っちゃおうか」

ゴメス「待て 掘るのはわしの仕事だ」

安雄「はっ そう言えばアレックスさんも『もしもの力』を使った後はゴメスに…」

ゴメス「動けないのは好都合、これで思う存分に掘れるというもの」

安雄「嫌アアアアアアア!!!!頼む……後生だ……それだけは許してくれー!!」

残酷なる闇「アハハ お兄さんったらまるでレイプされる生娘みたいに喚いちゃってみっともなぁい♪ビデオ撮っちゃお~」

ゴメス「それじゃあ行くぞ 尻は緩めておくんだ裂けるぞ」

安雄「もう『もしもの力』なんて懲り懲りだァーーーーーーーーーーーー!!!!」


\アッーーーーーー/


ぬくりあ「めでてえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(爆発落ち)

主人公が調子こいた結果がこれだよ

>>25
ウォーターは俺も好き
特に舞姫ウォーター、ウォーターは俺の娘、もしロワはウォーターの活躍が多くて好き

『安雄のクッキー☆』


もしもの力に懲りた安雄はパス探しの他に、小遣い稼ぎの為にクッキー屋を営んでいた。
クッキー屋を始めた理由はブロウのように料理関連で仕事すれば
戦闘能力の低い安雄でも安定して働けるという利点に目を付けたからである。


安雄「ぷはー 今日もイイ天気♪(棒読み)」

ブライアン「よお、安雄!儲かってるか?」

安雄「売れ行きは好調さ 精魂込めて作ったクッキーを食べて美味しいと言ってくれるのは良い気分だ」

フレイムⅢ「じ~」

ブライアン「フレイムはどのクッキーにするんだ?」

フレイムⅢ「買ってくれるの?」

ブライアン「俺も買おうと思ってた所だしな 一緒に食おうぜ」

フレイムⅢ「……うん」



安雄「ラブコメの波動を感じる……」




数時間後


安雄「売れてるのは良い事だが、やってることはRPGじゃなく経営SLGになってるのが問題だ」

アレックス「安雄~ クッキー買いに来たぜ!」

安雄「アレックスさん 店舗を借りるのに口添えしてくれてありがとなー」

アレックス「困ってる人を手助けするのは勇者として、いや人として当然だからな」

エロリア「さすがアレックスね ますます惚れ直しちゃうわ♪」

安雄「そうだ 新メニュー用に作ってみたブラウニーが今出来た所なんだ 試食していけよ」

アレックス「もぐもぐ これは美味い!!」

アレックス「生地がしっとりとしていて、それでいてベタつかないスッキリした甘さだ。ココアはバンホーテンの物を使用したのかな?」

安雄「フフフ、ありがとうアレックス」

エロリア「ホントに美味しいわね」

エロリア「はいアレックス、あーんして♪」

アレックス「(ハグ)……おいしい じゃあエロリアにも♪(クイッ)」

エロリア「(はぐぅ)ぅんぐっ!」

エロリア「じゃあアレックスにもう一回~♪(ニヤニヤ)」

安雄「わたしも食べさせる~!」

アレックス「お前らwww」

安雄「所でアレックスの背負ってる、そのでかい袋に入ってる物は何だ?」

アレックス「ああ、これはな(がさっ)」

ゴメス?「」

安雄「ぎゃあああああああ!!!!ゴメスぅぅううううううう!!!!」

アレックス「大丈夫だってwwwただの人形だwww」

安雄「ほ……本当だ……ふうっ」

エロリア「ここまで驚くって事は相当激しいプレイだったみたいね///」

安雄「くぉら!」

エロリア「きゃっ!」

安雄「なんでそんな人形を買ったんだ?」

アレックス「今度、ひとりかくれんぼで遊ぶのに使うのさ。安雄もやってみるか?」

安雄「……すっごい嫌な予感するからやめとく」

アレックス「まあ、今の安雄はゴメスにトラウマ持ってるからこの遊びはちょっときついかもな」

安雄「もう『もしもの力』で羽目を外してはいけない(戒め)」


アレックス「じゃあそろそろ行くな お店頑張れよ~」

エロリア「じゃあね~♪」

安雄「お達者でー」

リリア「…………」

安雄(あれは…リリアさん?影からアレックスの様子を見ているが不穏な空気だな)

リリア「……あの女さえいなければアレックスは私だけを見てくれるのに……邪魔ならいっその事……」


安雄「修羅場の波動を感じる……」


閉店時刻

安雄「そろそろ時間だな シャッター降ろしてっと」

ドラゴなすーん「あの……もうお店閉まっちゃいましたか?」

安雄「まだ大丈夫だよ。まだ幼いのに夜遅くまで買い物のお手伝いとは偉いねぇ~」

偽ムシャ「はっはっは なすーんはこんななりをしているが子供ではないぞ」

安雄「mzk?」

ドラゴなすーん「うん、元々の姿はワイバーンだし大人の姿にもなれるよ」

安雄「そーなのかー↓それにしてもその袋に入ってるナスは艶といい形といい中々良い品質だね」

ドラゴなすーん「そう!?毎日一生懸命世話して育てたんだ~♪安雄君にも分けてあげるよ」

安雄「ありがとナス それなら売れ残りのクッキーを全部あげちゃうぜ」

ドラゴなすーん「本当?嬉しい。皆で分けて食べるね」

偽ムシャ「よかったのう、なすーん」



安雄(ふう……今日も良い一日だったぜ)



この愉快な人達が沢山いるこの世界で暮らしていく内に安雄の心境は変化していった。
ここでのんびりと生きていくのも悪くないんじゃないか?そう思えるようになっていた。
店は小さいけど、そこそこ評判の良いクッキー屋の若き店長として頑張っていこう
そう考えた安雄はこれからもVIPRPGの世界で平和に暮らしましたとさ

めでたしめでたし……めでたし?それはめでたいのか?めでたい訳ねえだろうがッ!
ここはゲームの世界だぞ!現実から逃避してなにが幸せだ!!



安雄「もうクッキー屋なんてやってられるか!!俺は一刻も早く俺のいた世界に帰るぞ!!うがああああああああああ!!!!」

青年A「うるせえよ!!今何時だとおもってんだボケ!!」

安雄「ごめんなあsい!!」

安雄(クッキー売ってそれなりの金は稼げた。あとは生活費の心配せずにパス探しに専念できるぜ)

ゴメス博士の研究所

ゴメス博士「どうやらこの金属の板は別の次元へ移動する為の装置のようじゃな」

ゴメス博士「スイッチらしき物があるがわしが押しても何の反応も無い」

ゴメス博士「壊れているのか?……それとも機能する為の条件があるのか?」

ゴメス博士「……よし!一つ実験をしてみよう。この装置に『もしもの力』を注入したらどうなるか……と」

ピッピッピッ……ピピピピピピ!!!!

ゴメス博士「ぬっ!? この凄まじいエネルギー反応は……まさか!?」


研究所内はやたら派手なSEと共に起こった大爆発により無残な光景となった。
ゴメス博士は爆発の衝撃をまともに受け意識を失っていた。
実験により現れた招かれざる来訪者に気付くことなく



~次回予告~



VIPRPGの世界に現れた新たなる異世界人その正体は……

安雄「俺の宿敵だな。そろそろ来ると思ってたよ そこで俺はピンチに陥るが大切な仲間達との想いから真の力が解放されて……」

少なくとも安雄とは全く関係が無い事は明らかな
ひよこの着ぐるみを身に纏った奇妙な風貌の謎の侍
彼がサモンの姿を見る時、突如として殺意の刃が向けられるのだった。


次回『ひよこの侍』


安雄「う~んと、ひよこの着ぐるみを着た侍でサモンを憎んでる?一体何者なんだ……?」

今日はここまで
次回はゲストキャラ登場

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