立つかな
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憧「ちょっと初瀬、一体急にどうしたのよ?」
初瀬「フフフ もう自分の気持ちを誤魔化すのに疲れちゃったのよ憧…」ジリ
憧「ま、直接行動に出たくなる気持ちはわからなくもないけどさ…」
初瀬「でしょ? やっぱり憧と私は心が通じ合っているのよ!」ジリジリ
憧「少し共感できるってだけよ! でもね、やっぱり恋愛ってのは自分の気持ちだけじゃ…」
初瀬「仕方ない… こうなったら行動で本当の愛に目覚めさせてあげるッ!!」ガバァ
憧「ちょ、少しは人の話を聞きなさいよ! …ったく、ごめん初瀬!!」ドカッ
初瀬「……カハッ あ、憧……」ガクッ
憧「ふぅ… 力はセーブしたから怪我とかしてないと思うけど大丈夫かな?」
『iPS戦士は身長50mの巨人も一撃で葬る近接戦闘力がある』
マホ「あーん、待ってくださいよ和先輩!」タタタッ
和「もう、いい加減に諦めてください! さっきから何度も説明しているじゃないですか」スタタッ
マホ「大丈夫です! 真の愛に目覚めたマホはそのぐらいの障害じゃ諦めないのです」エッヘン
和「こっちは大丈夫じゃありません! だからマホちゃんの気持ちは嬉しいですけど私には咲さんと言う…」
マホ「そんなの事は十分わかっています! でもマホには必ず和先輩を振り向かす自信があるのです!」
和「…困りましたね。普段ならここまでしつこい人は実力行使で諦めてもらいますけど…」
マホ「さぁ、逃げ場がなくなりましたよ和先輩! 今度こそマホの愛を受け入れてもらいますよ!!」ガバッ
和「マホちゃんを傷つける訳にもいきませんし… ここは仕方ありませんね」フワッ
マホ「これは…、のどっちウィング…!? も~う、飛んで逃げるなんてずるいですよぉ」
『iPS戦士はジャンプすることはもちろん空を飛び回ることも可能だ』
灼「あの、これだけはっきり言ってもまだわかってもらえ…」
やえ「フッ、だからこっちも言ってるだろ? そんな照れ隠しはこの王者には通用しないと!」
灼「はぁ… 聞く耳持たない人の相手はホント疲れ…」
やえ「素直になれ鷺森灼! このアタシがこ…、恋人にしてやるんだ、もっと喜んでいいんだぞ?」///
灼「こっちはそんな気持ち全くないし、頼んだ覚えもな…」
やえ「やれやれ、ここまで強情とは。 いいだろう、ではその言葉が本当か身体に訊いてみるとしよう!」ダッ
灼「仕方ない。口で言っても駄目なら行動で示すしかな…」ビシュ
やえ「な”ッ!? ボ、ボーリングの球…だと……!?」ドサッ
灼「ごめんなさい。手加減はしたつも…」
『これがiPS戦士の攻撃翌力だ。その投擲はあらゆる金属を貫き通すだろう』
華菜「忘れてませんよね、キャプテン? 私が勝ったら大人しく病院に戻る約束を!」
美穂子「ええ、忘れていないわ。 …でもどうしたの華菜、貴女らしくないわ」
華菜「…らしくない? 確かにこうして私の方が勝ってるのは珍しいけど」
美穂子「そうね。だけど私が言ってるのはそういうことじゃないの」カイガン
華菜「じゃあ、どういう意味だし? ま、悪いけどこれでおしまいだし!リーチッ!!」トンッ
美穂子「悪く思わないでね、華菜… それです。全帯・三色・中ドラ3の倍満24000です」ジャラッ
華菜「ニ”ャーー?! な、なんで直前で多面張捨ててそんな地獄単騎に……!?」カタカタカタ
美穂子(ごめんなさい華菜、開眼した時点で見えていたのを黙っていて…)
『iPS戦士の透視力… 普通の物質ならば、簡単に見通してしまうのだ』
玄「エヘヘ~ 竜華さんのおもち、次こそは逃がさないのです!」ワキワキ
竜華「ちょっと玄ちゃん、悪ふざけもええ加減にせんと本気で怒るで?」
玄「どーぞ怒ってくださいです! 怒ればおもちも膨れるかもしれないのです!!」ニヤッ
竜華(なんやこの玄ちゃんの素早さは… 本気出さんとホンマ捕まってまうなぁ)
玄「フフフ、これで終わりなのです竜華さん! このおもちマスターに全てを委ねるのですッ!!」ガバァ
竜華「仕方あらへんな… 怜…、ウチに力を貸してやッ!!」カッ
怜ちゃん『どないしたん、急に呼び出したりして? お、それよか玄ちゃんが右45度から来るで!』
竜華「おおきにな、怜。 ええ動きやったけどまだまだ甘いで玄ちゃん!!」
『生き霊召喚… 肉弾戦と共にiPS戦士の万能武器の一つだ』
?『なるほど。これがiPS戦士と呼ばれる者たちの能力ねェ』
??『そうよォ。彼女たちを倒せばなければ私たちの目的は成功しないわァ』
?『ふむ… だが、iPS戦士共を倒せば日本はたちまち降伏するに違いないわねェ』
??『私たちはサンプルを洗脳してiPS戦士の能力を分析しましたわァ』
?『ええ、これを基にして戦えば必ず勝てるわね妹よ…』
??『ええ、iPS戦士を倒す必勝計画は完了しましたわ姉様…』
『『ではこれより行くとしよう、iPS戦士が集う日本へ!!』』
穏乃「う~ん、何って言うんだろ? 最近さ、身の周りで変な感じをすることが多くてさ…」
憧「…変な感じ?」
穏乃「そう… 最初はどっかから誰かに見られている感じがしてたんだ」
憧「うわっ、何それ? やっぱ穏は可愛いからストーカーとか湧いたのかなぁ」
穏乃「う、うん。それで近頃は私のスパッツとか短パンがいつのまにか無くなったりしてて…」
憧「嘘ッ!? 一体どこのどいつよ、私の物を勝手に盗んでいくなんて!!」
穏乃「…いや、憧のじゃなくって私のだって」
憧「そ、そうね。ちょっと興奮して勘違いしちゃった」テヘッ
穏乃「そ、それでさ憧… 気を悪くしないでほしいんだけど」
憧「どうしたの? 私が何か言われたぐらいで穏に怒ったりするわけないでしょ」
穏乃「そっか。そのぉ、もし… もしの話だけどね」
憧「…うん」
穏乃「憧が服を持ってっちゃったりしてるなら、その止めてくれないかなぁって…」
憧「わ、私がそんなことする訳ないでしょ!?」
穏乃「アハハ… だ、だよね! ご、ごめんッ!!別に憧を疑っていた訳じゃないんだけどさ」
憧「ひどいわね~ 私がアンタにそんなことしたことある?」
穏乃「いや、だって以前にも憧が私の体操服とか、間違えて持って行っちゃったことあったしさ…」
憧「ふえっ!? ……あ、あれはただの勘違いじゃない!勘違い!!」
穏乃「…う、うん。でも一応聞いただけで本当に憧を疑ってたわけじゃないんだよ!」
憧「本当? いくら穏でもさ、ちょっと傷ついてるのよ」
穏乃「ごめん、ごめん! だって山の奥でも誰かの視線を感じることあるから憧じゃないって…」
憧「…ちょっと待って穏! 山の奥でもってアンタの勘違いじゃないの?」
穏乃「山の中で私の感覚が間違えるなんてことあるわけないよ」
憧「…そうね。確かに穏が自分のテリトリーで勘違いする可能性は弱いわね」
憧(この件は本当に私じゃない。 それに本人の言う通り、穏の勘違いって線も低い…)
憧(私以外に穏乃の周辺につきまとう可能性がある人物? 特に思い当たる名前が浮かばない…)
憧(初瀬!? 確かにこの前の初瀬は動きのキレといい、色々とおかしかったわね)
憧(動機も穏を逆恨みしていたとしたら有り得なくはない。 けど、服を持ち出す行動といまいち繋がらない…)
憧(周辺の人物じゃない、外部の者だったら… いや、やっぱりおかしい)
憧(山の中に一旦入った穏を捕捉するなんて私でも無理なんだから…)
穏乃「…お~い憧、やっぱり怒ってる? ねぇ憧ぉ~」
憧「え、えっ? ああ、いいってそんなの。もう気にしてないから」
穏乃「そっか、それなら良かった。メール受信してるのに無視して難しい顔してたからさ」
憧「…メール? あ、全然気がつかなった」
穏乃「そうなの?てっきり怒ってるから無視してるのかなって。 んじゃ、家の手伝いあるからそろそろ帰るね」
憧「うん、わかった。 …穏だって女の子なんだからさ、気をつけなさいよ」
穏乃「ティヒヒヒ サンキュ憧! それじゃあ、また明日学校でね~」タタタッ
憧「バイバイ~ …あ、そう言えばさっきメールが来てるって言ってたっけ。このアドレスは…、福路美穂子…?」
憧「…あの人、いつのまにメール送信なんて出来る様に? でもこれは間違いなく血盟百合団の緊急連絡…」
from 福路美穂子:(ueno-mihoko@yuri.ne.jp)
宛先:新子 憧(lovelove-akosizu@yuri.ne.jp)
件名 けつめいゆりだんきんきゆうれんらく
しきゆうごるごだしにあつまれ
憧「な、なによこれ… ごるごだしってもしかしてあのゴルゴダ市? 何であんな遠くに…」
憧「ハァ、超メンドくさいけど正式な緊急用だし無視するのもマズいか…」
~某県・ゴルゴダ市~
憧「遅いっ! 緊急だって言うから急いで来たのに私より遅れるってどういうこと?」
竜華「ごめんな~ それで憧ちゃん、一体どないしたん?」
憧「…えっ、私は福路さんから緊急の招集で呼ばれたから来たんだけど?」
美穂子「そんなことないわ。私は新子さんから呼ばれたから来たのだけど」
憧「私がアンタたちを? 何のためこんな所に??」
和「どういうことですか? 憧、貴女じゃないとしたら…」
灼「うん。一体誰が私たちを呼んだんだろ…?」
和「何だかおかしな話ですね… おや、あれは何でしょう?」
灼「遠いし霧も出てるからよく見えない。 けど人の背ぐらいありそ…」スタスタ
竜華「何やろね? まぁ、ここまで近づけば正体もわかるやろ…」テクテク
憧「って、これ十字架じゃん!? 何よ、ここって墓地だったの…」
美穂子「こ、これは私のお墓!? 私の名前が刻まれているわ!!」
憧「何を馬鹿なこと言って… えっ、う、嘘でしょ… こっちの十字架には私の名前が……」
竜華「笑えん冗談やね。こっちにはウチのもあるで…」
和「私のもありました。何なんでしょう、これは…」
灼「全員分のが用意されてた。ここまできたら冗談とは思えな…」
?『『クックック… 私たちの罠にまんまと引っかかりましたね、iPS姉妹』』
憧「随分と悪趣味ないたずらをしてくれたわね… 一体誰、姿を見せなさいよッ!」
ブルーメンタール姉「フッフッフ… お初にお目にかかるわね、iPS姉妹たちよ」
ブルーメンタール妹「私たちはいかなる戦いにも負けたことのない、無敵のブルーメンタール姉妹」
美穂子「ブルーメンタール姉妹!? その名前、聞いた事があるわ…」
灼「福路さん、あの人たちのことを何か知って…?」
美穂子「ええ、その息の合った完璧なコンビ打ちから分身雀士との異名を持つ欧州きっての実力者、だと…」
竜華「へぇ、そんでそないな有名人さんが遥々日本まで来てこれは何の真似や?」
ブルーメンタール姉「もちろん私たちの目的は姉妹百合以外の撲滅!」
和「姉妹百合…? そんなオカルトで世界を統一なんて馬鹿げたことを!!」
ブルーメンタール妹「今更気付くなんて、ほんとお馬鹿さんねェ…」
ブルーメンタール姉「貴女たちiPS姉妹の超人的な能力は既に分析済みよォ」
竜華「なんやて…!?」
ブルーメンタール妹「所詮貴女たちの能力なんて想い人への感情エネルギーが源…」
ブルーメンタール姉「それさえ封じてしまえば貴女たちなんてただの小娘に過ぎない」
和「なるほど… あの偽の連絡はその罠が仕掛けてあったここに誘い込むためだったのですね」
灼「クッ、卑怯な… でも能力が発揮できなくったって。行け、ウサギドラ!!」
ウサギドラ「フミャラギャア!!」
灼「ウサギドラ、アイツらの足止めをお願い! さぁ、この隙にひとまずこの空間から…」
ブルーメンタール姉「あらあら、随分と見くびられた物ねェ…」
ブルーメンタール姉「この程度で足止めになると? こんな謎生物など相手にならないわ!!」カッ
灼「あっ、下がってウサギドラ!?」
ウサギドラ「フギャア!?」ドーーン
憧「ま、まさかウサギドラが一撃でやられるなんて……」
灼「ウ、ウザギドラァァッ!?」
ブルーメンタール妹「さぁて、そろそろ次の手に取り掛かるとしましょうかァ?」
美穂子「あ、貴女たち、これ以上何をしようと言うの!?」
ブルーメンタール姉「そんな怖い顔しないでよ。ただ貴女たちのiPS力を断ち切るだけなんだからァ」
和「断ち切る…? まさか咲さんたちに!?」
ブルーメンタール妹「御名答ぅ~ ここに誘い込んだのはもう一つの意味があったのよォ」
ブルーメンタール姉「貴女たちをそれぞれの想い人たちから引き離すため」
憧「じゃあ、穏の誰かの視線を感じるってまさかアンタたちの…?」
ブルーメンタール妹「その通り。既に私たちは密偵を放ってあの娘たちを監視させていたのよォ」
竜華「な、なんちゅう卑怯な連中や!」
ブルーメンタール姉「随分と暢気な子たちねぇ さぁて、じゃあどの子からハイエースしましょうか?」
ブルーメンタール妹「姉様、やっぱりここは用心のため人目につかない様にすべきだわ」
ブルーメンタール姉「そうね。それじゃあ最初はこの娘からにしましょうか」パッ
穏乃『…なんだろ、山の奥に行くにつれ例の視線がだんだん近づいている気が』
憧「し、シズッ!? 止めて、あの子にだけは手を出さないでッッ!!」
淡『高鴨穏乃… 前世…… 交わした約束……… 忘れないよ…………』フラフラ
竜華「大星淡…!? そうか、玄ちゃんたちの様子がおかしかったのもアンタらの仕業やな!!」
ブルーメンタール妹「ええ、随分役に立ってくれたわァ さぁて、それじゃあ姉様そろそろ私たちは」
ブルーメンタール姉「そうね、日本の百合乱暴とやらがどんな物がじっくり鑑賞させてもらいましょう」シュン
灼「き、消えた!? ブルーメンタール姉妹、何て恐ろし…」
美穂子「…ええ、あれが世界一流の雀士なのよ」
憧「お願い止めて! 私の負けでいいから、何でもするから!!シズにだけは何もしないでッ!!」ヒックヒック
和「…憧、早く阿知賀に戻ってあげてください」
憧「そんなの駄目に決まってるじゃない! 今から阿知賀に戻るには力が足りないわよッ!!」
竜華「確かにウチらのiPSパワーをほとんど奪われてもうた。でも、全てではないで…」
憧「えっ…?」
美穂子「…新子さん、貴女に私たちのiPSパワーを分けてあげるわ」
憧「そんなの駄目よ… そんなことをしたらアンタたちが死んじゃうじゃない!」
灼「…憧、私たちの目的はこの片思いを成就させること。つまりは想い人を守ること」
憧「無理よ…… 今からじゃとても間に合わないし、アンタたちを見捨てる訳にもいかな…」
美穂子「新子さんッ!」パシッ
憧「えっ!?」ヒリヒリ
竜華「聞くんや、憧ちゃん… このままではウチらiPS姉妹はここで死ぬことになる」
美穂子「…でも新子さん、貴女は死ぬにはあまりにも若すぎるわ」
和(そもそもそんなに年の差ありませんし、私と憧は同学年なんですが…)
灼「生きてほしいんだ、憧には… 私たちの分まで活躍できるのは憧だけ……」
和「憧、鷺森さんの言うことがわかりますね?」
憧「うん… うんッ!!」ヒックヒック
竜華「頼んだで、憧ちゃん…」
美穂子「iPSチャージでエネルギーを新子さんに分けるのよ。 さぁ、振り向かずに急いで行きなさいッ!!」
憧「みんな、ゴメンッ!! 必ず、必ず助けに戻るからね!!」ダダッ
ブルーメンタール妹『…いいのですか姉様、連中は力を使い果たしましたけど一匹逃げ出しましたわァ』
ブルーメンタール姉『ええ、これも全て計画の内… それじゃあ、残った彼女たちの始末を始めましょうか?』クスクス
穏乃「止めて大星さん! 女の子同士でこんなの絶対おかしいよ!!」
淡「高鴨穏乃、ずっとこの時を待っていた… さぁ、永遠に銀の庭でさえずってもらうよ……」サワサワ
穏乃「た、助けて誰かッ!! お母さん!和ァ!!憧ォーーーッ!!」
淡「やっと捕まえ… あわっ!?」ドタッ
憧「お待たせッ! …ったく、私の名前を呼ぶのが和の後ってどういうことよ」
穏乃「憧ッ!?」
憧「大星淡ッ、いま何をしているのかわかっているの!?」
淡「今の私は高鴨穏乃を蹂躙する存在… 前世の契りに従うの当然だよぉ……」ニヤァ
穏乃「ひ、ひいっ!?」カタカタカタ
憧「…穏、立てる? 平気なら今すぐ逃げて!!」
穏乃「う、うん! でも憧は?」
憧「私なら大丈夫! さぁ、急いでッ!!(穏の前で本気出す訳にはいかないしね…)」
穏乃「わ、わかった! 憧も気をつけてね」スタタタッ
淡「あっ、高鴨穏乃!? アンタ、なんで人の恋路を邪魔するのッ!!」カッ
憧「百歩譲って普通の恋愛なら見逃してあげてもいいんだけどさ…」
憧「百合乱暴するような外道を許す訳にはいかないッ!! アンタね、穏のスパッツとかを盗んだ犯人は!!」
淡「そうだよぉ… 想い人の服を頭に被るのに何か不都合でも?」カブリ
憧「幾ら洗脳されているとはいえアンタは決して許されない罪を犯した…」
憧「大星淡、アンタの髪の毛一本足りとも地上に残さないッッ!!!」クワッ
ブルーメンタール妹『おっと、待ちなさい新子憧… これを見てもらえるゥ?』
美穂子 竜華 灼 和「「………」」ハリツケ
憧「これは、姉さんたち…!?」
ブルーメンタール姉『少しでも大星淡に手を出したら彼女たちの命がどうなるか…、わかるわよねェ?』
ブルーメンタール妹『さぁ大星淡、新子憧を排除しちゃいなさァい~』
淡「は~い これで私と高鴨穏乃の間に邪魔する存在はなくなる! 悔しい、新子憧ォ?」ボカッ
憧「グハッ!!」ドサッ
ブルーメンタール妹『クククッ iPS4姉妹の命は私たちが握り、新子憧も敗れたわよォ』
ブルーメンタール姉『日本の雀士たちよ耳あらば聞きなさァい? もはや抵抗は無意味、降伏なさァい』
憩「…そんな、あの患者さんたちが負けるなんて!?」
霞「まさか災厄共が敗れるなんて信じられないわね…」
照「淫乱ピンク……」
智美「ワハハ かっこいい時計を貰ったぞ~」
衣「わーい 衣もロケットの絵を描いて宇宙時計をもらうんだ!」
――――ブルーメンタール姉妹の降伏勧告を受けた日本女子雀士連盟は緊急会議を行い
――――満場一致で日本の平和のため、iPS4姉妹もろともゴルゴダ市の破壊に踏み切った。
――――そして一方、ブルーメンタール姉妹側も恐るべき悪魔の子を誕生をさせようとしていた。
ブルーメンタール姉「一体この子たち、今まで何をしでかしてきたのかしら……?」
ブルーメンタール妹「……まさか人質がこうも簡単に見捨てられるなんて考慮してなかったわァ」
ブルーメンタール姉「まぁいいわ… こうなったら例のアレを使わざるを得ないわねェ」
ブルーメンタール妹「フッフッフ… 安河内美子…、いえ超人レズキラーよ目覚めなさァい!」
美子「………」カッ
ブルーメンタール姉妹「「福路美穂子の解析能力をレズキラーに移せ」」
美穂子「……」ガクッ
ブルーメンタール姉妹「「清水谷竜華の無極点能力をレズキラーに与えよ!」」
竜華「……」ガクッ
ブルーメンタール姉妹「「原村和のオカルトキャンセル能力をレズキラーに移せ!」」
和「……」ガクッ
ブルーメンタール姉妹「「鷺森灼のボーリンググローブをレズキラーに移せ!」」
灼「……」ガクッ
ブルーメンタール姉「レズキラーよ… 私たち姉妹はいま貴女にiPS4姉妹の能力と武器を与えたわァ」
ブルーメンタール妹「レズキラーの力はiPS4姉妹の力… つまり貴女と戦うのはiPS4姉妹と戦うに等しいのよォ」
ブルーメンタール姉「その結果がどうなるか、今目の前で見せてあげるわァ」
ブルーメンタール妹「新子憧を出しなさァい!」
憧ロボ「マズココニ一人イル!!」
美穂子「…こ、これは!?」
ブルーメンタール姉「驚いたかしら、iPSの姉妹たち? 私たちドイツの科学力を持ってすれば…」
ブルーメンタール妹「iPS戦士の一人や二人、苦もないことなのよォ」
和(なら最初から私たちのコピーを量産すればいいだけでは…)
ブルーメンタール姉「クククッ よ~く見なさぁい、iPS4姉妹」
ブルーメンタール妹「貴女たちの力でかわいい妹が八つ裂きにされる様を!」
ブルーメンタール姉「さぁ、戦いなさァいレズキラー!!」
美子「……」
憧ロボ「マタ皆デハシャゴウ」ドゴッ
美子「………」ギロッ
竜華「なっ、今の攻撃でノーダメージやて…!?」
ブルーメタール姉妹は元ネタあるのかな?
――――それは、目を覆うばかりの凄惨な戦いだった。
――――今まで幾多の恋愛における障害を倒してきたiPS4姉妹たちの武器が
――――いま彼女らの最愛の妹である、新子憧を倒すために使われようとしている!
美穂子「…うぅ、止めてください! 幾ら偽物とは言え新子さんに酷いことをするのは!!」
竜華「くっ… なんちゅう惨いことを」
和「憧、駄目ですここには来てはいけません!」
灼「……」(割と平気)
憧ロボ「シ…ズ……」ドカーン
美子「……レズは罪。レズは許さない。レズはこの手で全て[ピーーー]」
ブルーメンタール姉「テスト終了! フフフ…、アハハハハッ!!」
>>32
久保コーチが名前をあげてる世界の強豪
――――遂にゴルゴダ市の破壊のため、龍門渕グループが総力を上げた爆弾は完成されたしまった。
――――そして、爆弾投下という命の保証のないこの任務には高鴨穏乃の保護を条件に、新子憧が任命された…
ギバード「ア”ゴヂャーーーン”!!」ウワーン
ひな「もっと憧ちゃんたちと遊んでもらいたい所存…」
憧「…ありがとう。みんな、優しさをなくしちゃダメよ? これからも幼馴染同士、助け合って仲良くしてね…」
凛「うん、約束する!」ヒックヒック
憧「…そして大事な人ができたら何百回拒まれてもその想いをなくさないで。それが私の最後の願い」
穏乃(お別れの挨拶をしようと思ってたけど顔出すの止めとこ…)
綾「うん、わかった! だから憧ちゃん、無事に帰ってきてね」
憧「……それじゃあみんな、元気でね」ニコッ
~ゴルゴダ市~
和「憧! どうして来たのですか!?」
憧「……遅くなってゴメン、みんな。 私も姉さんたちと共に死ぬわ」
ブルーメンタール妹「まさかこんな決断ができるなんて、正直日本の連中を甘く見ていたわァ…」
ブルーメンタール姉「と、いうより貴女たちが厄介払いされる様な存在だったなんて知らなかったわよォ…」
憧「ふん、残念だったわね。もう自動操縦で大丈夫な所まで爆弾も運んだわ、アンタたちもお終いね…」
ブルーメンタール姉「そうね、今回の私たちの計画は失敗したようねェ」
ブルーメンタール妹「…でも、邪魔をした貴女たちには報いを受けてもらうわァ」
ブルーメンタール姉妹「「出でよレズキラー 新子憧を倒し、iPS姉妹を処刑せよッ!!」」
美子「……」ゴゴゴ
――――レズキラーの前に圧倒される新子憧。これままではゴルゴダ市爆発前に息絶えてしまう
――――誰もがそう思った時だった! 十字架上の4姉妹から、4つの光が新子憧に放射されたのだ
――――この光こそ美穂子・竜華・灼・和、4人の姉妹たちが憧に与えた最後の切り札、血盟百合弾だったのだ!
美子「グァアッ!?」ドカーン
憧「や、やった……」ガクッ
美穂子「だ、大丈夫ですか、新子さん!?」ヨタヨター
竜華「よ、よう頑張ったで憧ちゃん…」フラフラー
和「…さぁ、残るは貴女たちだけですブルーメンタール姉妹!」クタクター
灼「私たちもここで果てる身。死なばもろとも…」ボロボロー
ブルーメンタール妹「……貴女方ごときが図に乗るのも大概になさァい」サッ
竜華「ええで… アンタらをここで逃がす訳にはいかん。ここで決着つけたるわ!」サッ
ブルーメンタール姉「……止そう、iPS姉妹。百合者同士が戦っても仕様がないわァ」
憧「な、何よ、今までさんざん仕掛けてきたのはそっちだってのに!」
ブルーメンタール姉「私たちが欲しいのは姉妹百合の心だったのよ。でも私たちは負けたわァ」
ブルーメンタール姉「貴女たちiPS姉妹の、血の繋がらない姉妹百合の心にさえも…」
ブルーメンタール妹「……わかったわ、姉様。でも、私たちは諦めた訳じゃないわぁァ」
ブルーメンタール妹「いつか私たちに姉や妹を売り渡す者が必ずいるはずよォ」
ブルーメンタール姉妹「「その時、必ず私たちは来るわァ! ハァーッ、ハハハーハッ!!」」シュッ
智紀「…爆弾、ゴルゴダ市への着弾を確認」
フナQ「爆発範囲及び効果は想定の98%… 現在周辺地域への影響を修正中や」
透華「市民の避難は全て完了しているとはいえ、随分と大きな被害が出てしまいましたわね…」
ゆみ「…だがあの連中を倒せて、ついでに侵略者も追い払えたとなれば」
菫「ああ、これなら極めて軽微な損害だったと言えるのではないかな?」
小蒔「ええ… ですが私にはあの方たちがiPSの力を持つ最後の5人だったとは思えないのです…」
尭深「こ、これは…!? 大変です、爆心地に5つの生命反応がッ!!」
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美穂子「あの人たち、随分と諦めが早いと思いましたが」
和「ええ、夢中になって爆弾投下がされていたのを忘れていました」
竜華「ふぅ、今回ばかりはさすがに死ぬかと思ったで」
灼「あ、ハルちゃんのネクタイが汚れちゃっ…」
憧「そんなの洗えばすぐ落ちるでしょ? さ、そろそろ帰ろうか」
終わる
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