勇者「わらしべ勇者の冒険」安価(784)

王様「そなたが魔王を倒すと志願した者か」

勇者「はい! 必ずや、魔王を倒してみせます」

王様「なるほど。お主の意気込みは、しかと受け取った」

王様「それでは、お主の意気込みをこれと交換しよう」

つ薬草

勇者「あの、薬草……ですか?」

王様「わらしべ長者は、わら一本から家を建てたと聞くではないか」

王様「お主も、薬草で魔王を倒してみせよ」

勇者「武器やお金はないのですか」

王様「わらしべの貧民に出来る事が、勇者に出来ないはずはなかろう」

勇者「マジっすか!?」

王様「無理だろうが期待しておるぞ」

~城下町~
勇者「くそっ! こんなんじゃ、本当に魔王なんて倒せないぞ」

勇者「魔王退治に志願したせいで、もう生活保護は貰えないし。。」

勇者「旅に出るしかないよな……、薬草一つで!!」

勇者「国を挙げてブラックかよ」

勇者(おっ、困っていそうな人がいるぞ。まあ、やってみるか)

勇者「お困りですか?」

>>5「はい。あなたは?」

犬「はい。あなたは?」

勇者「俺は勇者です。それでは娘さん、見たところ困って……」

犬「おいっ、その薬草をよこせ」ガリガリ

勇者「って、犬がしゃべった~! まさか魔物!」

犬「魔物とは失礼な! 誰に向かって言ってるんだ」

娘「あの、勇者さま。こう見えて、お父さんなんです」

勇者「おと……うさん?」

娘「はい。あ、いや。厳密には、まだ分からないんですけど」

勇者(何なんだ、これは。散歩中の娘じゃなかったのか?!)

娘「実はですね、今から診断結果を聞きに行く途中なんです」

勇者「診断結果?」

勇者(大丈夫だろうか。この娘は……)

娘「お母さんが待っているんですけど、お父さんが逃げてしまって」

娘「昔はウルトラな飛脚を追いかけたこともあるそうですが、ご覧の通り足を怪我してしまったのです」

犬「そういう訳で、その薬草をくれないか。逃げないといけないんだ」

娘「私からもお願いします。怪我を治さないと病院に行けません」

勇者「そうだな。では、何と交換してくれますか?」

犬「交換だとっ」

勇者「一応、俺も困ってまして。薬草を交換しましょう」

>>10

娘「じゃあ、犬と交換しましょう」

勇者「その犬と?!」

勇者「もしかして、君に薬草を渡して、俺は怪我をしたままの犬を受け取るという意味でいいのかな?」

犬「犬と呼ぶんじゃないっ!」バウッ

娘「いえ。このお父さんデカ過ぎストラップと交換します」ドスッ

勇者「でかっ!」

娘「以前、お母さんが『あなたのパパよ』って渡してくれて、ずっと大切にしていたんです」

娘「でも、本当のお父さんが見つかったから」ウルウル

お父さん「だから、違うと言ってるだろ」

勇者「よし分かったよ。薬草と犬のストラップを交換しよう」

娘「ありがとうございます!」

娘「はい、お父さん。薬草ですよ」ヌリヌリ

お父さん「勇者よ、ありがとう。では、逃げるぞ!」

ダダダッ

娘「あっ! お父さ~ん!」

娘「勇者さま、ありがとうございました。これはお礼です」

つ犬のデカ過ぎストラップ

娘「待って~! また怪我するわよ」

タタタッ

勇者「何だったんだ、あの散歩中の娘は。それにしても……デカ過ぎ!」


薬草→犬のストラップ

勇者「くそっ、重いな。これなら、薬草のままで良かったんじゃないか?」

子供「ねえねえ。あの人、ぬいぐるみを抱っこしてるよ。男の人なのに、変なの~」ジー

親「見るんじゃありません」

勇者(はぁ、もうこの町にはいられないな)トボトボ


門番「勇者どの。いよいよ、旅立ちですか?」

勇者「ああ、行ってくるよ」

門番「犬を仲間にしたのですね。魔王を倒し、平和な世界をお願いします!」

勇者「バカにしてるだろ、お前」ハァ

>>15「すみません。待ってくださ~い」

勇者「んっ?」

勇者の幼馴染ヤンデレ僧侶

幼馴染「すみません。待ってくださ~い」

勇者「んっ?」

幼馴染「私を置いていくなんてヒドいよ!」プンプン

勇者「あ…ああ、そうだな」

勇者(こいつ苦手なんだよな……)

勇者「ところで、その服はどうしたんだ? 血が付いてるけど」

幼馴染「ちょっと、ケガしちゃって。でも回復したから、もう大丈夫♪」

勇者「そうか。気を付けろよ。じゃあな」

幼馴染「じゃあなって、何よ。私も一緒に行くわよ」

勇者「俺は魔王退治に行くんだ。お前を危険な旅には連れていけない!」

幼馴染「勇者、優しいね// でも危険な旅なら、回復役が必要だよね」

勇者「じゃあ、こうしよう。この犬のデカ過ぎストラップを幼馴染にあげるから、それを俺だと思ってくれ」

門番「勇者どの。それをあげてしまうと、交換する財がなくなってしまいますよ」

勇者「ぐっ……」

幼馴染「分かった。とりあえず、>>19と交換しましょう」

血○×れ△メイス(呪われている)

幼馴染「分かった。とりあえず、血○×れ△メイスと交換しましょう」ゴソゴソ

つ血○×れ△メイス

勇者「おい、ちょっと待て。旅袋から出したメイスが、どうして血まみれなんだ!」

幼馴染「言ったでしょ。ケガをしたって」

??「衛兵さん、あの人です!」

勇者(さっきの親子。まさか、俺を通報したのか?!)


――掲示板――
巨大な犬のぬいぐるみを抱いた男が、町を歩いていた。
不審者にはお気をつけください。
―――――――

勇者(おいおい、冗談だろ!)

母親「私たちを襲ったのは、その女です!」

幼馴染「あらあら、もしかして殺されに来たの? せっかく回復してあげたのに」

母親「!! そっちの男は、犬を抱いた不審者っ!」

勇者「ちょっと待て。それは誤解だから!」

そう言ったとき、
幼馴染は血まみれのメイスを奪い取ると、母親をなぎはらった。

母親「いやあぁっ」ブシューーッ

母親「」ドサッ

衛兵「やめろ! やめるんだ!」

幼馴染「だって、その親子は、私の勇者をバカにしたのよ! 許せないっ」ブンッ

衛兵「ぐっ…」

勇者「まさか、その血は……」

幼馴染「えへへ、勇者は私だけのものだよ」

門番「拘束魔法っ!」

幼馴染「きゃあ。ゆ、勇者、助けて!」

勇者「お前は、してはいけないことをしてしまったんだ」

幼馴染「そ、そんな……」

幼馴染「うそよっ、うそ。捨てないで、私を捨てないでよおっ!」

ゴオオォッ

門番「勇者どの! すごい魔力ですっ」

勇者「わ、分かってる。何という邪気なんだ。まさか、呪われているのか?!」

門番「も、もうだめだ。抑えられないっ」

勇者「門番、頑張れ!」

門番「勇者さまなら、女神の加護があるはず。それがお約束なんです」

勇者「おや、お約束っ?!」

門番「だから、呪いを解いてください」ガクッ

勇者「くそっ! 幼馴染、やめるんだ!」

幼馴染「あはは、あははは。勇者を殺して、私だけのものに……」ブンッ

勇者「メイスに意識を支配されているだけだ。幼馴染、目を覚ませ!」

どうする
>>25

幼馴染「さあ、交換しましょ。私の愛を受け取って、命を捧げてよっ!」ブンッ

幼馴染がメイスを振り下ろす。
それをかわすと、今度は突き出してきた。

勇者「ぐっ…、これじゃあ近付けないぞ」

幼馴染「勇者ぁ、私のこと、愛してないの? 早く私だけのものになってよぉ」

勇者(あれだ!)


ブンッ
ザシュッ

勇者「犬のデカ過ぎストラップが役に立つとはな」

幼馴染「お…重い。それ、抜いてよぉ」

勇者「幼馴染。それが、お前の愛の重さだ」

幼馴染「えっ……」

勇者「愛を受け取って、命を捧げる。それは違うだろ!」

勇者「愛は対価を要求するものじゃない。一緒に育むものなんだ!」ギュッ

幼馴染「……//」

そして、
勇者は唇を重ねた。

幼馴染「う……うぅん」

勇者「気が付いたか?」

幼馴染「私、何を……」

勇者「そのメイスの呪いに支配されていたんだ」

幼馴染「!! この方たちは……」

勇者「生き返らせてあげてくれ」

幼馴染「はいっ。蘇生魔法っ!」

パアァァッ

母親「ひ、人殺しっ!」ビクビク

幼馴染「ち、違います。まだ未熟で呪われてしまって……、本当に申し訳ありませんでしたっ」ペコリ

門番「さすが、勇者どの。上手くいったようですね」

勇者「あ、ああ」

衛兵「事情は大体把握した。しかし呪いとは言え、僧侶が人を殺めたのは重罪だ」

幼馴染「……分かっています」

衛兵「魔力を封印し、裁きを待つことになるだろう。来いっ!」

幼馴染「勇者ぁ、ありがとう。気持ち、嬉しかったよ」

幼馴染「魔王退治、頑張ってね。さよなら」

勇者「くっ、幼馴染……」


犬のデカ過ぎストラップ→呪いのメイス(解呪ずみ)

門番「それでは勇者どの。今度こそ、旅立ちですね」

勇者「いや、一つ聞かせてくれ。どうして、俺が勇者だと知っているんだ?」

門番「勇者どのは、求人情報を見て志願されたんですよね。関係者なら、誰でも知ってますよ」

勇者「そうか。もう一度、城に行ってくる」

門番「幼馴染さん、刑が軽くなるといいですね」

勇者「……そうだな。ありがとう」

~お城~
王様「勇者よ。薬草がメイスになるとは、頑張っておるようだな」

勇者「おかげ様で、しなくて良い苦労をしております」ゲンナリ

王様「そうかそうか。若い頃は、苦労は買ってでもしろと言うからな」

王様「して、何の用があって戻ってきたのだ?」

勇者「はい。この城に、魔王と内通している者がいるのではと思いまして」

王様「内通者だと?!」

勇者「はい。間違いありません」

勇者「幼馴染に呪いをかけて、俺を殺そうとした者がいます」

勇者「そして俺が勇者に志願したことは、誰にも教えていません」

王様「つまり、城内に内通者がいるということか」

勇者「幼馴染に確認してみましょう」

王様「そうだな。牢からつれて参れ」

大臣「かしこまりました」

幼馴染「……」

勇者「元気にしてたか? ぬいぐるみはおばさんに渡しておいたから安心しろよ」

幼馴染「……うん。私たちにとって、大切なものだもんね」

王様「幼馴染よ。お前が牢から出されたのは、他でもない。内通者を知るためだ」

幼馴染「内通者ですか?」

王様「勇者を亡き者にするため、お前は利用されたのだ」

王様「呪いのメイスを誰から受け取ったのか、答えよ」

幼馴染「>>35です」

フードを被った魔術師(魔王の側近)

幼馴染「フードをかぶった魔術師です」

王様「顔は見ていないのか?」

幼馴染「はい。でも、ものすごい魔力の持ち主でした」

勇者「何か会話はしたか?」

幼馴染「え~っと、交換した!」

勇者「交換?!」

幼馴染「うん。>>38とメイスを交換したの」

祖母の形見の手鏡

幼馴染「うん。祖母の形見の手鏡と交換したの」

勇者「な…何だって、そんな大事なものとメイスを?!」

幼馴染「だって、勇者と旅をしたかったんだもん」

幼馴染「そしたら、魔術師さんが願いを叶えてやろうって」

勇者「それでメイスと交換したのか」

幼馴染「うん。旅には武器が必要だと思ったから……」

勇者「呪いのせいで、あの世に旅立ちそうになったけどな」

王様「勇者よ。巧いことを言うではないか」

大臣「城内の者を探しましたが、手鏡を持っている者はいませんでした」

王様「そうか。ご苦労であった」

勇者「くそっ、内通者はいなかったか」

王様「冷静に考えれば、当然のことだ」

大臣「そうですな」

王様「薬草しか持たぬ貧民など、恐れるに足りんではないか」

大臣「左様です」

王様「武器に交換できたようだし、期待しておるぞ。わらしべの貧民よ」

勇者「ブラック国家め」

王様「それでは、女を牢に戻せ。大臣は不審者の目撃情報を収集せよ」

大臣「はっ!」

兵士「ほら、歩け!」

幼馴染「……はい」トボトボ

勇者「待ってください! 幼馴染は呪われていただけです」

王様「では、わらしべの貧民よ。その罪人とメイスを交換してやろう」

勇者「メイスと幼馴染を?!」

王様「呪いの根源を解明することで、国防に役立つかもしれないからな」

王様「解呪ずみの武具でも良いと言っているのだ。悪い話ではなかろう」

幼馴染「勇者ぁ、、私を捨てないで」ウルウル


どうする
>>43

ツイッターでつぶやく

勇者(こういうときは、ツイッターでつぶやくのが良いと聞くが……)

勇者(あいにく、手持ちはメイスのみ。幼馴染も今は通信具を持っていない)

勇者(俺はどうすれば……。どうしたいんだ)

王様「勇者よ。答えを出せぬのか?」

王様「メイスか幼馴染か。それを選べぬ者に、強い意志があるとは思えんな」

王様「やはり貧民。心まで鈍したか」


どちらを選ぶ
>>45

幼馴染み

勇者「分かりました。メイスと交換します」

幼馴染「……」

勇者「確かに幼馴染がしたことは重罪だし、罪を償うべきだ」

勇者「だからそれを、魔王退治という形で贖罪に繋げていければと思う」

王様「そうか。幼馴染は何か言うことはあるか」

幼馴染「生き返るから殺しても良い。それは人の命を預かる僧侶として、恥ずべきことです」

幼馴染「悔い改め、勇者と未来を切り開いていきたいと思います」

王様「では、勇者よ。改めて、旅立つがよい!」

つ幼馴染

幼馴染「勇者、ありがとう//」

勇者「こうなったら仕方ない。二人で旅に出よう」

幼馴染「うんっ」テレッ

呪いのメイス→幼馴染

~フィールド~
門番「では、勇者どの。そちらの女性は、国外追放となります。ご武運、祈ってますよ」

勇者「分かった」

幼馴染「はぁ、追放されちゃった。勇者は私のこと、見捨てないでね」トテトテ

勇者「そのことなんだけどな……」

勇者「お前、何か持ってるか?」

幼馴染「何かって、さっきまで牢に閉じ込められていたんだし、荷物は没収されたから何も持ってないわよ」

勇者「そ、そうか」

勇者(ちょっと待て。これってヤバいんじゃないか?!)

勇者(思い返してみよう)


薬草

犬のデカ過ぎストラップ

呪いのメイス

幼馴染(今ここ)


勇者(薬草が僧侶になったことで、回復の点では優位になった)

勇者(だけど、これ以上は交換できないじゃないか!)

勇者(新しい何かを手に入れるしかないな)

幼馴染「ねえ、何を考えているの?」ジー

勇者「ちょっとな」

幼馴染「町を出てすぐなのに、もう隠し事するんだ」

勇者「これからどうしようかなぁと思って」

幼馴染「勇者は私にキスをして、お城から連れ出したんだから。もう帰る場所もないし、責任取ってよね//」

勇者「分かってるよ。お前は捨てない」

幼馴染「えへっ// じゃあ、隣町に着いたら>>51に行きましょ♪」

ラブホテル

幼馴染「えへっ// じゃあ、隣町に着いたらラブホテルに行きましょ♪」

勇者「らら、ラブホテルって、お前は僧侶だろ」アセアセ

幼馴染「僧侶が好きな男性と交わるのは悪いことなの?」

勇者「そんなことはない、けど……」

幼馴染「けど、何?」ジー

勇者「お金がないんだ」だきっ

幼馴染「勇者なら、公共施設の利用特典があるはず。そういう国家間協定が結ばれているから」

勇者「じゃあ……」ドキドキ

幼馴染「ちゃんとリードしてね//」

~隣町~
勇者「どんな町かと思ったけど、ずいぶん閑散とした所だな」

幼馴染「そうだね。とりあえず、今夜泊まるラブホテルを探しましょ//」

勇者「お前、積極的すぎるよ。もう少し女性らしくなれないのか?」

幼馴染「だって、それが私だから」ニコッ

勇者(一途なのは良いけど、それが時々疲れるんだよな)

勇者「おっ。どうやら、あそこがホテル街みたいだ」

幼馴染「う、うんっ」ギュッ

勇者「ホテル・ハニートラップ。積極的な幼馴染にぴったりだな」ハハッ

幼馴染「もう少しムーディなホテルにしようよ」プンスカ

勇者「ははっ。じゃあ、あそこにしよう。入り口がきれいだし」

幼馴染「そ、そうだね」ドキドキ

村人「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

村人「>>54

再安価
>>56

勇者様ですよね?最近悪さしてるエルフを退治して欲しいのですが

村人「勇者様ですよね? 最近悪さをしてるエルフを退治して欲しいのですが」

勇者「エルフ? 後で思い出したら、退治してやるよ」

幼馴染(そうそう。エルフよりエッチのほうが大切よ!)

村人「あー、今から、でしたか」

勇者「そういうこと。じゃあ、行こうか」

幼馴染「うんっ//」

村人「じゃあ、仕方ないですね」

村人「ふっ」

プスッ

勇者「ぐっ、吹き矢?! 身体が……」

幼馴染「解毒魔法っ! あなた、勇者に何するのよ!」

幼馴染が村人に殴りかかる。
さすが、元ヤンデレ。
しかし、すんでのところで思いとどまった。

勇者「幼馴染、逃げるぞ!」ガシッ

幼馴染「逃げるって、どこに?」

勇者「ラブホテルだ。中に入れば、手を出せないだろ」

村人「させるか! 風精霊」

ゴオォォッ

勇者「がふっ」
幼馴染「きゃあっ」ドスッ

激しい突風で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

村人「逃げるなんて、勇者様らしくないなあ」

勇者「くっ、やはりお前がエルフか」

エルフ「そういうこと♪」

勇者「何が目的なんだ!」ヨロッ

エルフ「その女の子、興味深い体質だよね」

勇者「どういう意味だ!」

エルフ「ボク好みってことだよ。拘束魔法!」

地面から無数の葛が伸び、勇者と幼馴染を縛り上げた。

勇者「幼馴染っ!」
幼馴染「むぐぅ、むうっ」

エルフ「じゃあ、この女の子は貰っていくね」

勇者「やめろ!」

エルフ「黙ってろ」ボスッ

勇者「ぐはあっ」

エルフ「じゃあね、勇者様」

幼馴染「むうっ!」

エルフ「おっと、そういえばお楽しみ前だったっけ」

エルフ「女の子の代わりに>>64をあげよう」

エルフ「女の子と交換だ」アハハハ

金の剣

エルフ「女の子の代わりに金の剣をあげよう」

エルフ「女の子と交換だ」アハハハ


ノシ金の剣


ゴスッ
勇者「ぐっ」

>>67「あのー、大丈夫でしたか?」

オカマ

オカマ「あのー、大丈夫でしたか?」

勇者「俺はいいけど彼女が……、とりあえず葛を斬ってくれ」

オカマ「あら、想像通りステキな声ね」クネクネ

勇者「早く斬ってくれないか」

オカマ「はぁい」

ザシュッ
ギシギシ

勇者「ありがとう、助かったよ。でもこの剣は、もう使いものにならないな」

オカマ「そうよね、金は柔らかいから」

勇者「とりあえず、換金なら出来るかもしれないな」

オカマ「それにしても、あなた。丸腰でホテル街を歩くなんて、どうかしてるわ!」

勇者「そうだ、幼馴染を助けないと」ヨロッ

オカマ「彼女のことは、もう諦めなさい。可哀想だけどね」

勇者「どういうことだ」

オカマ「さっきのエルフは好色よ。ホテル街を歩く女を攫い、心ゆくまで弄ぶの」

オカマ「そして飽きたら、色街に売ってしまう」

オカマ「今まで何人もの男が助けに行ったけど、彼らも売られてしまったわ……」

勇者「それで、この町は閑散としているのか」

オカマ「えぇ」

勇者「だけど、どうしてそんなに詳しいんだ?」

オカマ「……」

勇者(そうか。このオカマも売られた口なんだな)

勇者「分かったよ。それでも俺は、彼女を助けないといけないんだ」

勇者「彼女を見捨てないと約束したから!」

勇者「だからせめて、奴の魔法とねぐらだけでも教えてほしい」

オカマ「どうしても行くのね……」

勇者「ああ」

オカマ「あのエルフは、風と植物を操る魔法を使うわ。さっきも見たでしょ」

勇者「その二種類だけか」

オカマ「そうよ。風の魔法でスカートをめくり、植物の魔法で身体を縛り上げるの」

勇者「ただの変態じゃねえか!」

オカマ「だから、彼女はさらわれてしまったの。そして、秘薬で心を奪われることになるわ」

勇者「だったら、急がないといけないな。ねぐらはどこなんだ?」

オカマ「それは教えられない」

勇者「俺は急いでいるんだ! 早く教えてくれよ!」

オカマ「ここはホテル街よね。一緒にラブホに入るのが条件よ」ウフッ

勇者「な、何だって~っ?!」

オカマ「だって、さっきからアタシに要求ばかりしてるじゃない」

オカマ「葛を斬ってあげたし、エルフのことも教えてあげたし」

オカマ「人助けはここまでよ。ねぐらの情報とあなたの誠意。交換しましょ//」だきっ

勇者「くそっ、足下見やがって!」


一緒に入る?
>>74

はいらない

勇者「ちっ、離れろ!」バシッ

オカマ「がふっ……、あなた情報いらないの?」

勇者「幼馴染以外の……しかもオカマとホテルに入るくらいなら、自力で探し出す!」

オカマ「あなたバカね。本当に彼女が大切なら、プライドを捨てるべきよ」

オカマ「ただの一発じゃない」

オカマ「それだけで、すぐに彼女の所に行けるのよ」

勇者「だとしても、俺は彼女のために……」

オカマ「はあ……。その彼女はもう、あなたが断ったせいで間に合わないでしょうけどね」

オカマ「興が醒めたわ」

シュパ
プハー

勇者「ケホッ、何だよ、その煙草」

オカマ「エルフの麻薬よ。あなたもヤってみる?」

勇者「麻薬?!」

オカマ「やめたいけど、この町には教会がないの。だから、エルフに依存し続けるしかない」

オカマ「じゃあ、頑張ってね」

勇者「待ってくれ!」

オカマ「何よっ」クネッ

勇者「俺の彼女は僧侶だ。解毒魔法も使える」

オカマ「だから?」

勇者「エルフのねぐらを教えてくれれば、治療をしてやれる」

オカマ「……分かったわ。売られるのは、あなたの勝手だしね」

勇者「それで、手伝ってほしいことがあるんだ」


・・・
・・・・・・

オカマ「ちょっと、それ本気なの?!」

勇者「今聞いた場所なら、それが出来る。俺が勝つには、それしかない」

オカマ「みんな死ぬわよ。あたしにメリットはないわ!」

勇者「どうせ色街に売られるんだろ。同じことじゃないか」

勇者「それに、彼女は絶対に人を死なせない。だから助かる」

オカマ「あなた、彼女と心中するつもりね」

勇者「それくらいしないと、俺はエルフに勝てないよ」

勇者「ねぐらを聞いたんだ、力ずくでもそれを奪って実行する!」

オカマ「いい男だと思ったから声をかけたけど、失敗だったかしら……」

オカマ「まあいいわ、協力してあげる。でも、条件がある」

勇者「条件?」

オカマ「成功したら薬物依存の治癒。だけど失敗したら、あたしの男になりなさい」

勇者「失敗したときに、俺が生きていたらな」

~エルフの小屋~
エルフ「さあ、着いたぞ」ドサッ

幼馴染「私をどうするつもり!」

エルフ「どうするって、たくさん可愛がってあげるよ」

幼馴染「可愛がる?」

エルフ「ああ、喉が渇いただろ。まずは、これを飲むといいよ」グイッ

幼馴染「いやあ、やめてっ!」

コポッ
ゴクゴク…

幼馴染「あ、あぁ……、何、、これ」

エルフ「エルフの飲み薬。人間たちの間では、とても貴重なものだよ」

エルフ「どうだい? そんな貴重なものを飲めた感想は」サワッ

幼馴染「あぅん……。えっ、うそ……」

エルフ「素晴らしい媚薬だろ。少し飲んだだけで、その感度だ」

幼馴染「はぁはぁ…//」

エルフ「しかも君は、呪術への感受性が強い体質だろ?」

幼馴染「くっ、、やぁ…」

エルフ「心ゆくまで、楽しませてあげるよ」

エルフ「まず、>>82をしよう」

色々な魔法薬の準備

エルフ「まずは、色々な魔法薬を準備しよう」

エルフ「そのためには、君の愛液が必要だ。もちろん、協力してくれるよね」

幼馴染「いやっ、んぐうっ……」ヌリュッ

エルフ「まだ何もしていないのに、こんなにヌルヌルじゃないか」

エルフ「こんなにも協力的で、ボクはうれしいよ」クチュクチュ

幼馴染「あぅん// 勇者ぁ、助けて……」

エルフ「ははっ。二人まとめてというのも愉しいかもね」

エルフ「それじゃあ、このピペットで吸い出してあげるよ」

幼馴染「うそ……でしょ」

エルフ「この植物は、そういうことが好きなんだ」

エルフ「女性の陰部に寄生し、愛液を吸い上げる」

エルフ「そして、純度が高い果実を実らせるんだ」

ワサワサ

幼馴染「ひゃうっ、あぁんっ、だめぇっ」

幼馴染「やだぁ、外して……おかしくなっちゃうっ!」

エルフ「最高のクンニだろ、この植物は」

幼馴染「ああっ、いいっ…いいぃっ。あうぅっ……」

幼馴染「ああっ……もうだめぇっ、だめえぇっ」ビクビクッ

幼馴染「ぜえぜぇ……」

エルフ「ほら、見てみろ。たくさん収穫できたぞ。いやらしい女だな」

幼馴染「違…うもん」ゼェゼェ

エルフ「おっと、ひとつ潰してしまった」プチッ

トロォッ

幼馴染「ああっ……」

エルフ「これが君の愛液だ。もったいない、舐めろ」

幼馴染「いや……」チュパチュ

エルフ「あはは、偉いぞ。次は>>89をしよう」

勇者が来るまであえて何もしないでまってみる

エルフ「あはは、偉いぞ。次は、勇者が来るまで放置してやろう」

幼馴染「……ぇっ」

エルフ「その間に、ボクは魔法薬の調合を終わらせないと」ガサゴソ

幼馴染「はあはぁ……」

幼馴染(さっきの快感を忘れられない)

幼馴染(どうして……、もっと気持ちよくなりたいよぉ)

エルフ「つらいなら、解毒しちゃいなよ。ボクは今、手を放せないんだ」

幼馴染「あうぅっ……、なりたいのぉ」

幼馴染「気持ちよくなりたいのぉ……」ハァハァ

幼馴染「お願いだから、両手だけでもほどいてよ」

エルフ「……」

幼馴染「自分でするの。勇者が来るまで待てないの」モジモジ

幼馴染「ぅん…、あぁ、はやくぅ」

エルフ(この女、とてつもない逸材だ。まさか、こんなに呪術が効くとは……)

幼馴染(勇者ぁ、もう入れていいよ)

幼馴染(えへへ、ヌルヌルって、勇者がすっごく気持ちいいから//)

幼馴染(ニュル、クチュクチュ)

幼馴染(あぁ、入ってる。いきそうなの? イっていいよ)

幼馴染「あぁっ、いいっ……」ゼェゼェ


バタンッ!!

勇者「幼馴染っ、大丈夫か!」

幼馴染「! 勇者ぁ、待ってたよ。私としよっ//」

勇者「エルフっ! 幼馴染に何をした!」

エルフ「見ての通りさ。君も一緒に>>94したいかい?」

3P

エルフ「見ての通りさ。君も一緒に3Pしたいかい?」

幼馴染「勇者ぁ// みんなで私を、もっともっと気持ちよくしてぇ」

エルフ「ほら、彼女もそう言ってる」

エルフ「艶めいた表情、扇情的な乳房、乙女の熱い蜜壷。官能的な嬌声で誘われて、断る男なんていないよな」

勇者「黙れっ! 俺は幼馴染を連れ戻しに来たんだ!」

エルフ「勇者様のために、彼女の愛液から作った精力剤も用意しているんだよ。それでも興味はないのかい?」

勇者「断る!!」

エルフ「そうかい。では、二人でダンスの時間としゃれ込もうか」

~小屋の外~
オカマ「本当に、これで助けられると思ってるの?」

オカマ「あなたの作戦は、彼女の魔法に頼り過ぎている」

オカマ「これで死ななかったら奇跡だわ」

ボッ
メラメラ・・・

オカマ「これじゃあ、煙草を吸うには大きすぎるわ」

~エルフの小屋~
勇者「ずりゃあっ!!」ブンッ

エルフ「させるかっ! 拘束魔法っ!」

エルフが葛を召喚し、勇者の拘束を試みる。
しかし、何も起きなかった。

ゴスッ!

エルフ「ぐあっ! どういうことだ!」

勇者「お前は、植物の魔法を使えるんだってなあ。でも植物たちは、それどころじゃないんだろうよ」

エルフ「?! 何だ、この煙は……」

勇者「見ての通りさ。燃えているんだ!」

エルフ「バカな! 炎に囲まれている……」

勇者「驚いただろ。巨大な炎は上昇気流を呼び、風の精霊たちも興奮する」

勇者「そうなれば、エルフの制御なんて聞きやしない」

エルフ「冗談だろ……。3人で死ぬつもりか!」

勇者「まさしく3Pだな」

勇者「だけど、そんなつもりはない。幼馴染、いま縄を切るからな!」

ザシュッ
抱きっ

幼馴染「えへへ// やっと自由になれた」

幼馴染「ねぇえ、早くしようよぉ~」サワサワ

勇者「今はそれどころじゃないだろ! 炎や吹雪から守る魔法がないと、みんな死ぬんだ!」

幼馴染「身体が熱いの……。ずーっと勇者とエッチしたくて、待っていたんだよ」

幼馴染「ほらっ、こんなにヌルヌルでしょ」クチュクチュ

エルフ「彼女にとって、この熱さも快楽なんだ。危ないなんて理解できないさ」

勇者「お前、幼馴染に何をした!」

エルフ「エルフの飲み薬を飲ませただけだ。彼女は呪術への感受性が強くて、面白いほど効いてるみたいだね」

勇者「呪術?!」

エルフ「彼女は呪いに弱い。助かるかもしれない方法があるけど、ボクを信じるかい?」

勇者「助かるかもしれないだと」

エルフ「ああ。彼女の防御魔法がないと、ボクたちは全滅を待つだけだ」

勇者(この前、呪いのメイスに支配されたとき、キスで意識を取り戻したよな)

勇者(それがお約束ってヤツ……なんだよな?)


どうする
>>101

キス+豊満のむねを揉む…耳元に呪い解けたらもっと凄い事してやると囁く

エルフ「彼女の愛液から作った魔法薬で、怠惰の心を宿すものだ」

エルフ「怠惰になっても、身体は快楽を覚えている。その落差を繰り返すために作ったんだが……」ガサゴソ

勇者「幼馴染……」チュッ

勇者は幼馴染と唇を重ねた。
舌を絡め、膨らんだ乳房を揉み続ける。

勇者(柔らかい……)

幼馴染「あんっ、ああ、んんっ」レロレロ

勇者「呪いが解けたら、もっと凄いことをしてやるよ」

幼馴染「呪い? 解けてる、もう解けてるよ!」チュッ

勇者「んんっ、うっ」

幼馴染(好き、好きぃ)

幼馴染「んっ、んんっ……」レロレロ

エルフ「何、やってるんだ! そんなことをしたら、彼女が燃え上がるだけじゃないか!」

エルフ「どうして、こんな馬鹿なことをしたんだよ!」

幼馴染「むぐぅっ……んっ、んんっ」

勇者「ぷはっ」

エルフ「勇者っ! 何とかして、これを飲ませないと」

幼馴染「勇者ぁ、硬くなってるぅ~。もう入れたいな」サワサワ

勇者「どうやって飲ませる?!」


どうする
1、口移し
2、説得して飲ませる3、その他

>>104

kskst

2

勇者「kskstって、何のことだ!」

エルフ「勇者、落ち着け。無理やり飲ませろ!」

エルフ(吹き矢を使うしかないか)

ゴオォーッ

エルフ「ぐっ! ついに小屋が!」

勇者「幼馴染、待てっ。これを飲むんだ」

幼馴染「ずーっと待ってたもん。もう我慢できないよっ!」

幼馴染は勇者を押し倒し、馬乗りになった。
それと同時、小屋に炎に包まれた。


バッドエンド

>>106
入れ違いで申し訳ないです。。
機会があれば、安価なしで続きをします。

ツッコミがあったので、
>>104のバッドエンドを回避して、
kskst再安価>>106から続きをしてみます。

勇者「幼馴染、これを飲むんだ!」

幼馴染「どうして?」

勇者「えっと……」

勇者「もっと凄いことをしてほしいだろ?」

幼馴染「……うんっ」

ゴオオォッ

エルフ「ぐっ! ついに小屋が!」

勇者「幼馴染、危ないっ!」ドンッ

幼馴染「きゃうんっ//」

カラン
コロコロ・・・

幼馴染「勇者って、激しいのが好きなの?」

勇者(炎に巻かれずに済んだけど、鎮静剤が……)

エルフ「ふっ」

プシュッ

幼馴染「あぅっ……」ドサッ

勇者「幼馴染?!」

エルフ「それと同じ魔法薬を吹き矢で打ち込んだ」

エルフ「どのくらい効くかは分からないけど、少しは落ち着くはずだ」

メリメリ
ドガシャーン

勇者「エルフ、危ないっ!」

エルフ「ぐあぁっ!」

勇者「幼馴染、早く目を覚ましてくれ……」抱きっ

幼馴染「あぅっ……、どうなってるの」キョロキョロ

幼馴染「えっ、小屋が燃えてる!」アワワ

勇者「気が付いたのか!? 幼馴染、早く耐熱の防御魔法をっ」

幼馴染「う、うんっ。私たち、死んじゃうよね! 死んだら出来ないよね!」

幼馴染「環境適応魔法っ」パァァー

勇者「よしっ!」

幼馴染「これで大丈夫♪」

勇者「間に合って良かった……。幼馴染っ、早く逃げよう!」

幼馴染「えっ? 私、もう我慢できない。抱いてくれるんじゃないの?」ハァハァ

勇者(やっぱり、あまり効いてないのか……)

逃げるor抱く
>>114

逃げれたらもっと激しいことしてやるから

勇者「逃げれたら、もっと激しいことしてやるから!」ガシッ

幼馴染「きゃっ」

幼馴染「あ……、これっ」カラン

勇者「走るぞっ」

燃え上がる小屋を出て、
小屋を取り囲む火の海に飛び込む。
煙にせき込みながらも、二人は走り抜けた。

勇者「ぜえぜぇ……。幼馴染、大丈夫か?」

幼馴染「うんっ//」

オカマ「うふふ、無事に助けられたみたいね」

勇者「ああ、オカマか。どうにか……な」

オカマ「この子が例の彼女? あたしの服で良ければ、着せてあげなさい」

勇者「そっか、そんなことまで悪いな」

オカマ「いえいえ。その代わり、治療はしてもらうから」

勇者「わかってる。幼馴染、頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」

幼馴染(これを飲めば、もっと激しいことをしてくれるんだよね//)カラン

幼馴染(どんな味なのかな)ペロッ

幼馴染「何、こ……れ…」ドサッ

勇者「頼みたいことがあるんだけど……出来るか?」

幼馴染「むりっ」

勇者「あっ、お前、何を飲んだんだよ!」

幼馴染「……」ダラーン

勇者「うっわぁ…、この鎮静剤、効きすぎ」チャプチャプ

オカマ「仕方ないわね。明日でいいわ」

~ラブホテル・翌朝~
幼馴染「う、うぅん。ここ…は?」

勇者「起きたか。ここはホテルだ」

幼馴染「そう……。あの後、どうなったの?」

勇者「エルフは焼け跡から見つかった。本人も退治されたがっていたし、これで良かったと思う」

幼馴染「豊穣の神に関わる精霊なのに、この町はこれからどうなるんだろうね」

勇者「さあな。ここに住む人のやる気次第だろ」

幼馴染「そっか……」

幼馴染「ねぇ、勇者。抱いてほしい」

勇者「何だよ、唐突に」

幼馴染「私はずーっと、勇者のことを一途に想ってた。初めては、勇者だと思ってた」

幼馴染「だけど渡せなくて……。私、不安なの」

勇者(俺は一途過ぎて苦手だった。だけど今は……)

勇者「幼馴染は幼馴染だよ。俺の気持ちは変わらないから」

勇者「一緒に気持ちよくなろう」チュッ

幼馴染「うれしい! 勇者ぁ、激しくしてね//」

幼馴染「あんっ、、そう…いいっ、ぅんっ……」


幼馴染の貞操→金の剣
戦利品
エルフの飲み薬(怠惰)

~街中~
幼馴染「ねぇえ、勇者ぁ。これからどうする?」

勇者「そうだな。とりあえず、今から会ってほしい人がいるんだ」

幼馴染「会ってほしい人?」

勇者「ああ。オカマさんに解毒魔法をしてほしい」

幼馴染「解毒魔法を?」

勇者「この街には教会がないらしくて、麻薬中毒を治療出来ないんだって。エルフはもういないから、麻薬はもう買えないしな」

幼馴染「そっか。この服のお礼もしないといけないし、仕方ないわね」

オカマ「遅いわよ、来ないかと思ったわ」

勇者「すまない」

オカマ「まあ、いいわ。来てくれたんだし」

幼馴染「オカマさん、着替えありがとうございました」ペコ

オカマ「下着はいらないの?」

幼馴染「男の人の下着はちょっと……」

オカマ「失礼ね! 男じゃなくて、身も心もオカマよっ」イラッ

幼馴染「そ、そうなんだ。じゃあ、解毒魔法でしたよね。やってみます」

幼馴染「解毒魔法っ!」パアァ

幼馴染「どうですか?」

オカマ「! 身体が軽くなった気がするわっ」クネクネ

幼馴染「それは良かったです。じゃあ、勇者ぁ。早く行きましょ♪」

勇者「そうだな。オカマさん、お元気で」

~フィールド~
幼馴染「~♪」


勇者「街を出てから、ずっとご機嫌だな」

幼馴染「だって、勇者と結ばれたんだもん。私、すごく幸せで」

幼馴染「次に行く街は、どんな所なのかなあ」

勇者「聞いた話では>>126が有名な街らしいな」

巨乳美女しかいない事

勇者「聞いた話では、巨乳美女しかいない事が有名な街らしいな」

幼馴染「きょ、巨乳美女しかいないっ?!」

幼馴染「勇者、巨乳好きだもんね」ムスッ

勇者「>>128

幼馴染が一番さ!

勇者「幼馴染が一番好きさ!」

幼馴染「……//」

勇者「そういう事だから、俺を信じてほしい」

幼馴染「うんっ」ギュッ

~巨乳美女の街~
勇者「うわぁ、本当に巨乳美女しかいないんだ」

幼馴染「何を食べたら、あんなに大きくなるんだろ。あの幼女も、巨乳美女になるのかなぁ」

勇者「もしかして僻んでる?」ニヤニヤ

幼馴染「そんな訳ないでしょ。勇者こそ、じろじろ見すぎ!」プンスカ

勇者「ははっ。とりあえず、今夜泊まる場所を探そうか」

幼馴染「そうだね」

勇者「外壁がおしゃれだし、このシティホテルにしようか。どうせ勇者はただなんだし」

幼馴染「うんっ、今夜も激しくしてね//」

勇者「いっぱい感じさせてやるよ」ギュッ


受付美女「!!」

勇者「何か?」

受付美女「いえ、、勇者特約ですよね。お部屋はこちらになります」

勇者「ありがとう」

幼馴染「見てみて。このベッド、すごくフワフワだよ」

幼馴染「ねぇえ、今からしない?//」

勇者「そうしたいけど、金の剣も換金しておきたいから」

幼馴染「私たち、貧乏だもんね……」ショボン

~武器屋~
看板娘「いらっしゃいませ」

勇者「こんにちは。武器の見積もりをお願いします」

つ金の剣

看板娘「これですか?」

勇者「はい」

看板娘「金は薄く延びますからねぇ。調べないと判りませんが、メッキが主流ですよ」

看板娘「それに血を拭いた跡があるし、鈍器として使ってますよね。柔らかいので、かなり変形しています」

勇者(厳しいな…)

勇者「それで、いくらになりそうですか?」

看板娘「うーん。>>134Gですね」

134

看板娘「うーん。134Gですね」

勇者「134G?! 桁を間違えているんじゃないのか。だって、金だぞ!」

看板娘「確かに純金ですけど、血が付いてますからねぇ」

看板娘「だけど、この紋が気になるので、価値が上がる可能性はあります。預けてくだされば鑑定しますよ」

幼馴染「うぅっ、ヒドいよ。あんまりだよ……」

勇者「幼馴染?」

幼馴染「だって、それは私の初めてを奪った剣なんだよ」

幼馴染「それなのに134Gだなんて、私の価値はそれだけしかなかったって事なの?」

幼馴染「あんまりだよ……。この人には、絶対に売りたくない」グスン

看板娘「えっと、その……」オロオロ

勇者「すみません。見積もり、ありがとうございました」

勇者「幼馴染、ツラいことを思い出させてごめんな」抱きっ

幼馴染「……」

~公園~
勇者「少しは落ち着いたか?」

幼馴染「…うん」

勇者「俺のせいだな。斬って殴って、それが駄目だったんだ」

勇者「金の剣って、装飾品だろうし」

幼馴染「そうかも……しれないね」ショボン

勇者「じゃあ、戻ろうか」

??「あのー、すみません」

勇者「んっ?」

巨乳美女「あなた、勇者さまですよね?」

勇者「一応、そうだけど」

勇者(谷間がすごいな//)

巨乳美女「きゃあ~、やっぱりぃ。実はぁ、少しお願いしたいことがあるんですぅ」

勇者「どんなことですか?」

お願い
>>140

勇者様の子種が欲しいんですぅ。
勇者様の子供を産みたいのぉ。
私を妊娠させてぇ。

巨乳美女「勇者さまの子種が欲しいんですぅ」

勇・幼「えっ?!」

巨乳美女「勇者様の子供を産みたいのぉ。私を妊娠させてぇ//」ムギュッ

勇者「ごめん、意味が分からないんだけど」チラッ

幼馴染「勇者、行くわよ」グイッ

巨乳美女「ま、待ってくださいっ」

巨乳美女「あのですね、この街には男の人がいないじゃないですかあ」

勇者「確かに、まだ男の人は見てないな」

巨乳美女「でしょでしょ。だから、み~んな旅の人から子種を貰っているんです」

巨乳美女「勇者さまぁ、私にいっぱいお願いします//」ドキドキ

勇者「>>144

任せとけ!
ほかにもいるなら呼んでこい!
幼馴染、よかったらお前も一緒に3Pしようぜ!

勇者「任せとけ! ほかにもいるなら呼んでこい! 幼馴染、よかったらお前も一緒に3Pしようぜ!」

幼馴染「はあっ?! 何、言ってるのよ!」

巨乳美女「そうですよ。他の人を呼んだら、3Pにならないじゃないですかぁ//」ニコッ

幼馴染「あなたは黙ってて!」

幼馴染「勇者、言ったよね。私が一番好きって! 俺を信じてほしいって言葉はウソだったの?」

勇者「>>147

幼馴染が一番大事だ!結婚しようぜ!
しかし、この人たちは困ってるんだ。
困っている人を助けるのも勇者の務め。
それがどんな内容でもだ!

安価を拾って下さった方には申し訳ありませんが、同一IDの方が三回続いているようです。
公平を期すため、再安価といたします。

再安価
1、>147と同じ内容でOK
2、その他

勇者「>>151

1

勇者「幼馴染が一番大事だ! 結婚しよう!」

幼馴染「け……結婚っ//」

勇者「だけど、この人たちは困ってるんだ。困っている人を助けるのも、勇者の務めだろ。それがどんな内容でもだ!」キリッ

幼馴染「そうかもしれないけど……。この人が巨乳で美人だから、そう言ってるだけじゃないよね?」

勇者「幼馴染、俺が好きなら、俺を信じろ!」

幼馴染「信じろって、浮気を許せってことなの?」

巨乳美女「じゃあ、こうしましょう。私が無理やり襲ったことにすれば良いんです」

巨乳美女「うふふ、勇者さまぁ~。私のお家に連れ込んじゃいますよぉ♪」抱きっ

幼馴染「もうダメっ。もう許せない!」

どうする
1、エルフの飲み薬(怠惰)を巨乳に少し飲ませる
2、巨乳ではなく勇者に少し飲ませる
3、怒って一人で帰る

>>156

3

巨乳美女「勇者さまぁ」チュッ

幼馴染「!! 私の勇者に何するのよっ!」

咄嗟に拳が出る。
しかし、殴ることは思いとどまった。

巨乳美女(ふふっ)

巨乳美女「やぁん、何か硬いものが当たってますよぉ//」

勇者「巨乳美女さんこそ、おっぱいが…」ムニュッ

幼馴染「うぅっ、、勇者のバカァ!」ダッ

勇者(幼馴染、ごめんな)

~ホテル~
幼馴染(勇者……、どうして追い掛けて来てくれなかったの?)

幼馴染(私が巨乳じゃないからなのかな……)

幼馴染「あの、ただいま戻りました」

受付美女「あっ、幼馴染さま。お帰りなさいませ」

受付美女「お連れ様はご一緒ではないのですか?」

幼馴染「勇者なら、後から帰ってくると思います」

受付美女「かしこまりました。それでは、こちらが部屋の鍵になります」

受付淑女「あっ、幼馴染さまーっ」アセアセ

幼馴染「はい?」

受付淑女「あのっ、勇者特約のアメニティなのですけど、担当者が忘れていまして……」

受付淑女「お帰りになられたと聞いたので慌てて来たのですが、ここでお渡ししてもよろしいでしょうか?」

幼馴染「構いませんけど…」

つ避妊具

幼馴染「これ……ですか?」


いる、いらない?
>>161

いらない

幼馴染「別に結構です!」プンスカ

受付淑女「えっ?! でも、ご用意するのが規則なんです」

受付淑女「受け取ってくださらないと私たちも困りますし、受け取ってくださいませんか?」アセアセ

受付美女「そ、そうですよ、幼馴染さま。仲直りするときに必要なものですし、ねえ」

幼馴染(それはそうだけど……)


やっぱりいる?
>>164

妊娠したいから、何か別の頂戴

幼馴染(謝ってくれないなら要らないし、謝ってくれたら要らないもん)

幼馴染(だって、私も妊娠したいからっ!)

幼馴染「あの、私は妊娠したいんです。だから、何か別のものをくれませんか?」

受付美女「……申し訳ありませんが、幼馴染さま。それは致しかねます」

受付淑女「そうですね……。幼馴染さまのご所望ですし、また必要となりましたらお申し出ください」ショボン

幼馴染(……あれ? 何か変じゃない?)

幼馴染(受付美女さん、仲直りって言ったよね)

幼馴染(どうして、そのことを知っているの?!)

~巨乳美女の家~
メイド「お嬢さま、お帰りなさいませ」ペコリ

巨乳美女「うん、ただいま。紹介するね、こちらは勇者さま」

勇者「こんばんは、勇者です」

メイド「あなたが勇者さまですか。素敵な殿方ですね//」

勇者「…ハハ」

巨乳美女「そうでしょ♪ 運命的な出逢いだよぉ」ルンルン

巨乳美女「大切なお客様だから、何か軽い物をお願いね」

メイド「はい」

勇者「メイドを雇っているって、裕福な生活をしているんだな」

巨乳美女「一人で住むには、少し広い家だしね」

勇者「うちはギリギリの生活をしていたから、何だかうらやましいよ」

巨乳美女「そうなんだぁ」

トントン

メイド「お嬢さま、お茶をお持ちしました」

巨乳美女「ありがとう。じゃあ、もう外して大丈夫よ」

メイド「かしこまりました。ごゆっくりお過ごしくださいまし」

巨乳美女「どうぞ召し上がってください」カチャ

勇者「あ、ああ…」チラッ

巨乳美女「うふふ、勇者さまぁ。どこを見ているんですか//」

勇者「えっと……、かわいい部屋だなと思って」ササッ

巨乳美女「本当はぁ、私のおっぱいを見ていたんでしょ?」

巨乳美女「ずっと、勇者さまを待っていたの。逢えて、すごくうれしいな//」ニコッ

勇者(可愛いすぎるだろ。でも……)

勇者「少し聞きたいんだけど、どうして俺が勇者だと知っていたんだ?」

巨乳美女「>>171

神託があったんです。
今日、出逢う人は勇者で、
勇者の子供を宿さないといけないって。

巨乳美女「神託があったんです」

勇者「神託?」

巨乳美女「はい。今日、出逢う人が勇者さまだから、その子供を宿さないといけないって」

巨乳美女「男の人は勇者さましかいませんしぃ、すぐに分かりましたよ//」

勇者「じゃあ、その歳で巫女なんだ」

巨乳美女「えへへ。この手鏡が応えてくれるんです」

勇者「なっ! どうして、その手鏡がこんな所に?!」

それは、
幼馴染が大切にしていた祖母の形見の手鏡だった。

~ホテル~
幼馴染「あの、どうして、私たちがケンカした事を知っているんですか?」

受付美女「それは……」

幼馴染「答えてください」

受付美女「……分かりました」

受付美女「勇者さまは久し振りの殿方ですから、みんな彼の噂で持ちきりなんです」

受付淑女「そうそう。巨乳美女ちゃん、ずっと勇者さまが来るのを待っていたし、報われて良かったですよね」

受付淑女「私たちにも、子種を分けてくれないかしら//」ウットリ

幼馴染「ふざけないでよ!」

幼馴染「この街の女性は、旅で立ち寄った男性の子供を生むのが普通なんですか?」

受付美女「そうですよ。何か、おかしいですか?」

そんなの、おかしいに決まっている。
だけど、巨乳美女が言っていたことと整合性が取れている。
それがこの街の習わしなのだろうか。

幼馴染「おかしいに決まってるじゃない! そもそも、男の人がいないのは何故なんですか?」

受付美女「だって、旅をなさっていますもの」

幼馴染「旅人なら、そうかもしれません。でも、男の子が一人もいないのは不自然ですよね」

受付美女「それは……」

幼馴染(出生時男女比は、男児のほうが僅かに多い)

幼馴染(だから、僧侶として断言できる。この街は、何かがおかしい)

受付美女「幼馴染さま。旅の方が、私たちの街の風習に口を挟まないで下さいませんか?」

幼馴染「風習?」

受付美女「はい、風習です」

幼馴染(つまり、男の子が生まれたら……)ゾクッ

幼馴染(じゃあ、もしこの街に男の人が居着いたらどうなるの?)

幼馴染(いや、最悪の場合、この街に来ただけで殺される……)


勇者を助けに行く
行かない
>>178

助けに行かない

幼馴染(いや、そんな訳ないか。みんな勇者に興味があるみたいだし)

幼馴染(それに、勇者も満更でもなさそうだったよね……)

幼馴染「はぁ、何だかムカついてきた」

受付美女「それでは、幼馴染さま。ごゆっくりなさってくださいね」

受付淑女「あの……。避妊具が必要なら、フロントまでお願いします//」

幼馴染「……はい」

??「受付美女さ~ん」

受付美女「あら、武器屋の看板娘ちゃん。どうしたの?」

看板娘「勇者さま、ここにいますか?!」

受付美女「今は巨乳美女ちゃんの家で、逢瀬を楽しんでいるはずよ」

看板娘「そっかぁ……」

受付美女「何なに、看板娘ちゃんも狙ってるの?」ニヤニヤ

看板娘「そうじゃなくて、勇者さまの金の剣が大変なんです!」

受付美女「えっ、どう大変なの?」ワクワク

看板娘「紋を調べてみたら、エルフの証だったんです。しかもですよ、エルフの血が付いているんです」

受付美女「それって、すごいの?」

看板娘「凄すぎですよ! 道具屋さんの話だと、エルフの飲み薬を作れるかもしれないって」

受付美女「えぇ~っ! 最高級の美容液なんでしょ? 私も欲しいっ」

看板娘「ねっ、すごいでしょ!」

看板娘「あっ、あなたは!」

幼馴染「あの剣、そんなに価値が高いものだったんだ」

看板娘「ぜっ、ぜひ買い取らせてください!」

幼馴染「確か134Gなんですよね?」

看板娘「じゃあ>>183Gで!」

999999999

看板娘「じゃあ、999999999Gで!」

幼馴染「やっぱり、あなたには絶対に売りません!」

看板娘「な、なんでよっ」

幼馴染「だって、10億Gから1Gをケチろうとする根性が気に入らないもん」

幼馴染「それに大金すぎて、何だか怪しい。一回で払ってくれるの?」

看板娘「ぐぬぬ……」

幼馴染「ほら、払えない」

看板娘「分かりました。勇者さまに、直接交渉します」

看板娘「道具屋さんに先を越されても困るしね」タタタッ

幼馴染「ちょっ、待ちなさいよ!」

~巨乳美女の部屋~
勇者「その手鏡は、どこで買ったんだ?」

巨乳美女「買ったんじゃなくてぇ、フード姿の魔術師さんに交換してもらったの」

勇者「魔術師と交換?!」

勇者(間違いない! 幼馴染に呪いのメイスを渡した魔術師だ!)

勇者(おかしいとは思っていたけど、想像以上だったな)

勇者「その魔術師は、どこに行ったんだ!」

巨乳美女「知らな~い。そんなことより、早くしようよぉ」ギュッ

勇者「もう止めるんだ。キミはその手鏡に、心を支配されているだけだ」

巨乳美女「ふふっ、そうは言っても、ここは硬くなってるよ//」サワサワ

巨乳美女「やっと、勇者さまに逢えたんだもん。たくさん子種を出して欲しいの」チュッ

勇者「……くっ」

勇者(彼女の呪いを解くには、どうすれば良いんだ……)

>>188

巨乳美女を妊娠させれば呪いが解ける

勇者(やっぱり、彼女を受け入れるしかないのか……)

巨乳美女「ちゅっ、んっ、んんっ……」レロレロ

勇者「巨乳美女さん、本当にいいんだな?」

巨乳美女「勇者さまも、私としたいから部屋まで来たんでしょ」

巨乳美女「だったら、逢瀬を一緒に楽しみましょ」脱ぎぬぎ

勇者(ランジェリーから、おっぱいが溢れてる//)ハァハァ

巨乳美女「勇者さまぁ、きて……」

勇者「……分かった」

ベッドに押し倒し、抱きしめる。

巨乳美女「勇者さまぁ、うれしい//」

巨乳美女「んんっ、あぁ……」

勇者「いやらしい、おっぱいだな」揉みもみ

巨乳美女「やぁん、恥ずかしい//」ハァハァ

どうする
>>192

セックスして、中に出してあげる

勇者「こっちはどうかな?」

サワサワ
クチュクチュ…

巨乳美女「ひゃうんっ?!」

勇者「もうヌルヌルじゃないか」ニュルクチュ

巨乳美女「やんっ、言わないでよぉ」

巨乳美女「あぅん、そこ……だめぇ、あぁ、いぃっ……」ハァハァ

勇者(もう大丈夫だな)
カチャカチャ

巨乳美女「これが勇者さまの……」テレッ//

勇者「じゃあ、入れるぞ」

巨乳美女「ええっ?! ちょっと待ってよ」

勇者「中にいっぱい出して欲しいんだろ?」

巨乳美女「そうだけど……、もう入れちゃうんだ」

巨乳美女「勇者さまともっとイチャイチャしたいしぃ、私はまだ何もしてあげてないよ?」

巨乳美女「私だって、勇者さまを気持ち良くさせてあげたいな//」ドキドキ

勇者(うっ、かわいい)


何かしてもらう?
>>196

我慢できん、入れるぞ!
そして、二回戦するぜ!

勇者「そんなに可愛い表情をされたら、我慢出来るわけないだろ」

勇者「二回戦をすればいいんだ、入れるぞ!」

巨乳美女「勇者さま……、初めてだから優しくしてくださいね//」

勇者「巨乳美女さん、処女だったのか」

巨乳美女「この街には男の人がいないし、ずっと勇者さまを待っていたから……」

勇者「じゃあ、ゆっくり入れてあげるよ」クチュッ

巨乳美女「んっ……」

トントン
ガチャ


メイド「お嬢さま、お楽しみのところ申し訳ありません」

勇者「!!」
巨乳美女「きゃ~っ、メ、メイドさんっ!?」ドキッ


巨乳美女「は、外すように言ったじゃないっ」アセアセ

メイド「お客さまが来られているのですが、いかが致しましょうか?」

巨乳美女「もう夜遅いし、帰ってもらいなさい」

メイド「それがお三方とも急用とのことで、帰ってくださらないのです」

巨乳美女「はあ……。じゃあ、客間に入れてあげなさい」

メイド「かしこまりました」

メイド「ところで、お嬢さま」

巨乳美女「な、何よ//」

メイド「そ、その……、私にも勇者さまをシェアさせていただけないでしょうか//」ドキドキ

勇者「?!」

巨乳美女「じゃあ、後でね」

メイド「あ、ありがとうございます//」

メイド「勇者さま、あとでお願いしますね// 避妊具、置いていきます」ドキドキ

巨乳美女「勇者さまぁ、びっくりしたね」

勇者「あ、あぁ……」

勇者(この後、メイドさんとも出来るのか。彼女は巨乳で童顔だよな//)

勇者(それにしても巨乳美女さんは、本当に呪われているのか?)

勇者(もしそうなら、メイドさんも呪われていることになるぞ)

巨乳美女「ねぇえ、何を考えてるの? 早く、続きしようよぉ//」チュッ

勇者「そうだな」

~客間~
メイド「お待たせ致しました。どうぞ客間でお待ちくださいませ」

道具屋「ありがとう、助かるわ」

看板娘「メイちゃん、どれくらい待てばいいかしら?」

メイド「分かりかねます」

道具屋「まあ、そうだわね。勇者って、どのような方なのかしら」

幼馴染「……」

看板娘「良い男でしたよ」

メイド「そうそう、凛々しいお方です。お嬢さまに、シェアをお願いしちゃいました//」

道具屋「ええっ、シェアしたの?!」

看板娘「それじゃあ、まだまだ勇者さまに会えないじゃない」

メイド「すみません// お詫びに、お紅茶を準備しますね」

幼馴染(勇者ってば、そんなに巨乳が好きなんだ)

幼馴染(私じゃ、ダメなの?)

道具屋「ねえ、メイちゃん。シェアをする前に、会うことは出来ないかな?」

看板娘「私たち、勇者さまに用事があるんだよね。終われば、すぐに帰るから」

メイド「うーん……」

幼馴染「ここまで来て、待てる訳ないじゃない!」ムカムカ

メイド「お客様、それは困ります!」

看板娘「そうだよ。邪魔すると悪いじゃない」

幼馴染「邪魔って、私が勇者の彼女だもん」

幼馴染「睡眠魔法っ!」

三人「…Zzz」

~巨乳美女の部屋~
巨乳美女「あうんっ、んっ…勇者さまぁ、入れてほしい」ハァハァ

勇者「じゃあ、入れるぞ」

巨乳美女「……//」

勇者(いや、待て。お客が三人来てるんだよな)

勇者(もしかすると、幼馴染がいるかもしれない)

勇者(裏切っても良い……のか?)

巨乳美女(やっと勇者さまと結ばれる)

巨乳美女(願いが叶うんだ……//)ドキドキ


どうする
>>207

セックスする。

幼馴染みが来たらラリホーで眠らしとく

勇者(こんなに可愛い巨乳美女が半裸で、しかも処女なんだ)

勇者(我慢出来る訳ないだろ!)

巨乳美女「くっ…つぅっ、勇者さまぁ」

勇者「ゆっくり入れてるから」

巨乳美女「ああっ、うん。んんっ……」

勇者(もう理性が吹き飛びそうだ)

勇者「巨乳美女ちゃん、動くよ」

巨乳美女「んっ…くっ、いぃ、いいっ……」ハァハァ

勇者「気持ち良いよ、巨乳美女ちゃんの中は」

巨乳美女「…やぁん、勇者さまぁ…なって、気持ち良くなって」

ようやく結ばれた悦び。
陰茎はとても熱く、動くたびに硬さが増しているのが分かる。
粘膜が擦れあい、破瓜の痛みが快感に呑み込まれていく。

巨乳美女「ぁあん、んんっ…あぅっ、ちゅっ……」


バタンッ
幼馴染「なっ、何してるの?!」

勇者「やっぱり、幼馴染が来ていたのか」

勇者「睡眠魔法!」

勇者「駄目だ。俺は魔法を使えない」

幼馴染「……そっか、やっぱりそうなんだ」

巨乳美女「ぁあん、ああ、気持ち良いよぉ…。勇者さまぁ、もっと動いて。たくさん子種が欲しいのぉ」ハァハァ

勇者「巨乳美女ちゃん、イクっ!」

ドピュッ
ビクビクッ

巨乳美女「はうんっ、ビクビクって、たくさん出てる。勇者さまぁ、すごくうれしい//」

勇者「はあはぁ」

幼馴染「これ、避妊……具? うそでしょっ、本当に中に出しちゃったの?!」

勇者「……はっ! 幼馴染、これは違うんだ!」

幼馴染「何が違うって言うのよ! 私より、その巨乳としたいんでしょ!」

勇者「彼女は呪われてて、それで……」

幼馴染「俺を信じろって言ったよね? 裏切られた……、もう絶対に許さない!」

巨乳美女「幼馴染さん、客間でお待ちくださいませんか?」

幼馴染「いい気にならないでよ!」

勇者「彼女は違うんだ! その手鏡が原因で呪われてるだけなんだ――」

幼馴染「手鏡? ……祖母の手鏡が、どうしてここに?」カタッ


『汝の願いは何だ』

幼馴染「っ!!」

幼馴染(私は二人を許さない。絶対に許さない!)

『それが汝の願いか』

ゴオオォ…

幼馴染「あはは、あははは!」

巨乳美女「な、何なの、あなたは!」

勇者「幼馴染、しっかりしろ!」

幼馴染「ねえ、最強の魔法使いって、どの職業なのか知ってる?」

幼馴染「それはね、慈愛と生命を司る魔法を操る、僧侶なんだよ」ニタァ

幼馴染「二人とも、絶対に許さないんだからっ!」

幼馴染「即死魔法っ!」

巨乳美女「いやあああっ……」
勇者「ぐああっ」


バッドエンド

何となく経緯
・幼馴染の願い
>>39
>>45(叶う)

・巨乳美女の願い
>>140
>>192>>207(叶う・バッドエンド)

・巨乳美女の呪いを解く方法
>>188

>>214から再開してみたいと思います。

~巨乳美女の部屋~
巨乳美女「あうんっ、んっ…勇者さまぁ、入れてほしい」ハァハァ

勇者「じゃあ、入れるぞ」

巨乳美女「……//」

勇者(いや、待て。お客が三人来てるんだよな)

勇者(もしかすると、幼馴染がいるかもしれない)

勇者(裏切っても良い……のか?)

巨乳美女(やっと勇者さまと結ばれる)

巨乳美女(願いが叶うんだ……//)ドキドキ

どうする
>>218

>>216

勇者「巨乳美女さん、先にお客の話を聞こう」

勇者(幼馴染がいたらヤバいしな)

巨乳美女「……えっ、ここまでして止めちゃうの?」

勇者「急用らしいし、その後からでも出来るだろ」

巨乳美女「私は、勇者さまの子種が欲しいの。我慢しなくて良いんだよ?」

勇者「俺はここで待ってるから、服を着て用事を済ませてきなよ」

巨乳美女「勇者さまがそう言うなら……。戻ってきたら、たくさんしてね//」

・・・
・・・・・・

巨乳美女「じゃあ、勇者さまぁ。部屋で待っててね」チュッ


バタンッ
幼馴染「ちょっと! 私の勇者に、何してるのよ!」

巨乳美女「あら、あなたは確か……」

勇者(やっぱり、幼馴染が来ていたのか)

巨乳美女「客間でお待ちくださるよう言ったはずですけど、どうしてこちらに?」

幼馴染「言わないと分からないの?」

巨乳美女「私はぁ、勇者さまを譲ってくれたと思ったんだけど」

幼馴染「そんな訳ないでしょ!」

巨乳美女「あなたの他に、お客さまがいらしているんですよね。先にその話を済ませましょう」

幼馴染「その必要はないわ、みんな寝てるから」

勇者「寝ている?!」

幼馴染「だって、二人の邪魔をするなって言うんだもん」

幼馴染「勇者ぁ、避妊具があるんだけど、ここで何をしていたの?」

勇者「>>223

俺の子孫を残して貰おうかと思ってた

勇者「俺の子孫を残してもらおうかと思ってた」

幼馴染「うそでしょっ、本当に中に出しちゃったの?!」

勇者「……幼馴染、それは違うんだ!」

幼馴染「何が違うって言うのよ!」

幼馴染「俺を信じろって言ったよね? 裏切られた……、もう絶対に許さない!」

勇者「待てよ! そう思ってしまったけど、俺は思いとどまったんだ」

勇者「俺が一番好きなのは、幼馴染だけだ!」

幼馴染「……えっ// 信じて…いいの?」

勇者「幼馴染、この旅が終わったら結婚しよう」抱きっ

幼馴染「勇者ぁ、うれしい」

勇者「巨乳美女さん、そういう訳だから、やっぱり出来ない」

勇者「この街に男性がいない理由は、最初は呪いだと思った」

勇者「だけどメイドさんの態度を見て、呪いに違和感を感じたんだ」

勇者「俺は一応勇者だけど、そうじゃなくて、巨乳美女さんだけの勇者と出逢って愛しあってほしい」

巨乳美女「私の勇者さまは、あなただけなのっ!」

巨乳美女「やっと願いが叶うと思ったのに……」脱ぎぬぎ

巨乳美女「勇者さまぁ、本当はしたいんでしょ。私の中にたくさん出して欲しいのっ」

勇者「ふ、服を着るんだ//」

幼馴染(この街の風習に口を挟むつもりはない)

幼馴染(だけど、この人は異常だ)

幼馴染「私の勇者に近付かないで! 勇者、帰りましょ!」

勇者「あ、ああ。でも待ってくれ」

幼馴染「どうしてよ」

勇者「巨乳美女さんが、幼馴染の手鏡を持っていたんだ」

幼馴染「!! 祖母の手鏡が、どうしてここに?!」カタッ


『汝の願いは何だ』

幼馴染「…っ!」

幼馴染(私は……勇者と一緒にいたい。この女に分からせてやる!)


『それが汝の願いか』

ゴオオォ…

幼馴染「ねえ、勇者ぁ。私を好きなら、それを証明してほしいな」ニコッ

勇者(幼馴染の雰囲気が変わった。まさか……)

幼馴染「約束してくれたよね。今夜も、いっぱい感じさせてくれるって//」脱ぎぬぎ

勇者(そ、そうだ。幼馴染は、呪術への感受性が高い)

勇者(だから、疑わしい手鏡を見せてはいけなかったんだ!)

巨乳美女「勇者さまぁ、私にはこう言ったよね。二回戦すればいいんだって」

巨乳美女「私が一番でぇ、次に彼女さんとしたら良いじゃない♪」

幼馴染「そんなの、許せる訳ないでしょ!」

巨乳美女「でも私は、今夜しか出来ないもん」

勇者「>>230

>>229

勇者「幼馴染、女性なら子供がほしい気持ちはわかるだろ」

勇者「だから、二人で話し合ってくれ。そしてお互いに納得したら、俺と行為をしよう」

幼馴染「それって、私たち任せで無責任すぎる!」

幼馴染「勇者が拒絶すれば済む話でしょ!」

勇者「巨乳美女さんの呪いを解くには、何故か俺の子供を妊娠するしかないんだ。そうしないと、彼女は手鏡の呪いで死んでしまう」

勇者「困っている人を助けるのは、勇者の務めだろ。だから、それも踏まえて話し合ってほしい」

幼馴染「それはそうだけど……」

巨乳美女「幼馴染さん、二人で話し合いましょう。私は勇者さまの子種が欲しいんです!」

幼馴染「私は絶対に許さない。エッチしていいのは私だけだと、あなたに分からせてあげるわ!」

巨乳美女「つまりぃ、私は死んでも良いって事ですか?」

幼馴染「そうは言ってない!」

巨乳美女「でも、そういう事ですよね?」

巨乳美女「それとぉ、メイドさんに勇者さまのシェアを頼まれたからぁ、彼女のことも考えてあげないと」

幼馴染「……シェア?」

勇者(二人は今、矛盾する呪いに捕らわれている。話がまとまることはないだろう)

勇者(以前、幼馴染が魔術師に願いを叶えて貰えると信じて、手鏡を呪いのメイスと交換した。その手鏡が、今ここにある)

勇者(つまり巨乳美女さんも願いを叶えて貰えると信じて、何かと呪われた手鏡を交換したわけだ)

勇者(メイスの一件を考えると、主体となっている巨乳美女さんの願いを叶えれば、手鏡自体の呪いも解けるはずだ)

勇者(だけど巨乳美女さんは、今夜しか出来ないと言っていた)

勇者(一晩だけで妊娠出来るとは思えないし、何か別の願いがあるのかもしれない)

勇者(まあ、話し合いで呪いを解消出来れば凄いことだし、幼馴染が話し合いで納得するなら、我ながら名案としか言いようがないな)

勇者(もしかしたら、この手鏡を割るだけで呪いが解けるかもしれないけどな)


割る
割らない
>>236

>>235

勇者(いや、止めておくか。幼馴染の大切な手鏡だし、今は巨乳美女さんの私物でもある)

勇者(幼馴染を信じて、二人の答えを待とう)


・・・
・・・・・・

幼馴染「勇者、どうするか決まったわ」

勇者「話し合いがまとまったのか」

幼馴染「うん」

勇者(二人の願いは背反していたのに、どうやって妥協したんだろ?)

幼馴染「だからね、私といっぱいしましょ//」

巨乳美女「それでは、幼馴染さん。私は客間でお待ちしております」

巨乳美女「勇者さまぁ。いっぱい気持ちよくなって、たくさん出してくださいね//」チュッ

ガチャッ
バタン

勇者「えっ、良いのか……これで」

幼馴染「勇者ぁ。私たち、結婚するんだよね? だったら、勇者の子供を妊娠したい!」

勇者「それは旅の途中だし、まずいだろ!」アセアセ

幼馴染「でも、巨乳美女さんの中に出そうとしてたよね」

勇者「本当にごめん! でもこの街に違和感があって、彼女の言動が怪しいと思ったからで……」

幼馴染「その時、私の気持ちを考えてくれた? 許して欲しかったら、今からいっぱい愛してよね//」

勇者(これが二人の出した答えなら、それで良い)

勇者「幼馴染、愛してるよ」チュッ

・・・
・・・・・・
~話し合い中~
幼馴染「シェアって、何なの?」

巨乳美女「避妊具に出した子種で、妊娠することだけど」

幼馴染「?! 意味、分かんないんだけど」

巨乳美女「この街には男の人がいないし、当然のことでしょ?」

幼馴染(そういえば、ホテルの受付淑女さんが、しつこく避妊具を渡そうとしてきたっけ)

幼馴染(正直気持ち悪いけど、この街にはシェアが必要なのかもしれない)

巨乳美女「えっ? あなた、それの使い方を知らなかったの??」

幼馴染「私たちの街では、間違った使い方だから」ハァ

幼馴染「ところで、あなた。セックスをしたいの? それとも、精液が欲しいだけなの?」

・・・
・・・・・・
幼馴染「やぁん、ああ…いぃ、いつもより激しぃ、ぅんっ」

勇者「幼馴染、イきそう!」

幼馴染「出して、いっぱい気持ちよくなって……。あぁぁ、私もイっちゃう!」

勇者「イクっ!」

ドピュッ
ドクドク…

幼馴染「はあはあ、気持ちよかった」

勇者「他人の部屋だと思うと、いつもより興奮するよな」ハァハァ

幼馴染「そうだね// もう一回しようよぉ。二回戦するでしょ?」

勇者「本当に、幼馴染はエッチな僧侶だなぁ」

幼馴染「だって、勇者とするのが好きなんだもん//」

幼馴染(使い終わった避妊具を、結んでごみ箱に捨てる)

幼馴染(今まで普通にしてきたことだ。ここに来なければ、あのホテルでしていたことだ)

幼馴染(それがどうなるか、知らなかった事にしておけば良い)

幼馴染「今夜は出し尽くしてあげるから、覚悟してね//」

~客間~
看板娘「う、うーん」パチクリ

巨乳美女「看板娘さん、お目覚めですか」

看板娘「確か、魔法で眠らされて……。勇者さまの仲間は乱暴だなぁ」

道具屋「ふぁ~あっ、よく寝た」

看板娘「そ、そうだ! 巨乳美女ちゃんがいるって事は、勇者さまは?!」

巨乳美女「勇者さまなら、幼馴染さんと逢瀬をしていますよ」

看板娘「あの娘かぁ。やっぱり、精力的じゃないと戦えないのかなあ。避妊してたら、シェアして欲しいな//」

巨乳美女「急用って聞いたけど、もしかしてシェアしたかったの?!」

看板娘「さすがに、四人目は難しいでしょ~。私たちは、金の剣が目的なの」

巨乳美女「金の剣って、あの装飾品のこと?」

巨乳美女「あれって、エルフが作った宝飾品よね。武器屋なのに、使えない武器が欲しいの?」

看板娘「そうなの。それで、勇者さまに話があるの」

巨乳美女「私も勇者さまとの思い出、欲しかったんだけどな……」

看板娘「巨乳美女ちゃんは勇者さまの子供を生むから、もう良いじゃない」

巨乳美女「その子供のためにとも、思っていたんだけど……」

巨乳美女「とりあえず、様子を見てくるね」

トントン
ガチャ

巨乳美女「お、お邪魔でしょうか?」

勇者「今、そっちに行こうとしてたとこだから」

幼馴染「約束は守ってあげたから。私はいつも通りに愛し合って、普通に旅に出ただけだからね!」プイッ

巨乳美女「あ…、ありがとうございますっ」ぺこり

勇者「それで、何の用かな? 巨乳美女さんの部屋で言う言葉じゃないけど」

巨乳美女「看板娘さんと道具屋さんが、勇者さまに話があるそうです」

勇者「話?」

幼馴染「その金の剣のことよ。実はエルフの剣で、価値のある宝飾品だったの」

勇者「エルフの剣って、当然だろ。エルフが交換してくれたんだから」

巨乳美女「あの、勇者さまぁ。よければ、私にエルフの剣を譲っていただけないでしょうか」

巨乳美女「生まれてくる娘に、勇者さまがいた証を見せてあげたいのです」

巨乳美女「もちろん、ただで欲しいとは思っていません」

勇者「分かった。でも一応、話を聞いてくるから」

幼馴染「勇者ぁ、看板娘には売っちゃ駄目だからね!」

勇者「えっ? あ、あぁ」

ガチャ
バタンッ

ガサガサ

巨乳美女「これが勇者さまの……、三回も出したんだ。まだ温かいよ」ハァハァ

巨乳美女「一つはメイドさんで、看板娘さんもシェアしたいって言ってたっけ」

巨乳美女「あぁ、勇者さまぁ。私の中にいっぱい出して……」クチュクチュ

巨乳美女「あぅん、あぁ、勇者さまぁ」
キュッ
トロトロ・・・

~客間~
看板娘「勇者さま、その金の剣ですけど、10億G出します!」

勇者「134Gじゃなかったっけ?」

道具屋「ぷぷっ、そんな安値を付けたんだ」

看板娘「だって、私は武器屋だもん。エルフの紋って知ってたら、こんなに驚いてないわよ」

道具屋「確かに見た目で買うなら、血が付いた金メッキの鈍器だと思って、見積もりは90Gにするかな」

幼馴染「じゃ……じゃあ、あの時サービスしてくれてたんだ」

看板娘「そのつもりだったんだけど。ほら、鑑定も勧めてあげたでしょ」

幼馴染「取り乱した自分が恥ずかしい」アセアセ

道具屋「で、どうします? エルフの血が付いているけど、拭き取ったせいで飲み薬を作るのは大変そうだし」

道具屋「うちは看板娘さんの半値を出しますよ」

幼馴染「看板娘さんも実は良い人オチだったし、10億Gって凄くない?」

勇者「いや、換金しようと思っていたんだけど、これは幼馴染の心そのものなんだ」

勇者「だからやっぱり、お金には替えられない。見積もってくれて、ありがとうございました」

看板娘「じゃあ、どうするんですか?」

勇者「巨乳美女さんと交換するよ。幼馴染は不満に思うかもしれないけど、二人で呪いと向き合って乗り越えたんだ。彼女なら、この剣を渡しても良いと思う」

幼馴染「何となく、そうなると思ってたわ」

看板娘「そっか……。でも、そんな理由なら仕方ないですね」

勇者「そういう訳だから、幼馴染、行こうか」

幼馴染「う、うん」

道具屋「看板娘」

看板娘「何?」

道具屋「はっきり言って、彼女の旅袋に入っている飲み薬のほうが、はるかに価値が高いから」

道具屋「効果は分からないけど、間違いなくエルフの飲み薬だよ」

看板娘「ええっ! エルフの飲み薬?! さすが勇者さんだね//」

メイド「看板娘さま。お嬢さまから、シェアをしたいならと預かったのですが、いかがしますか?」

看板娘「えっ、ええっ。ゆ、勇者さまの?!」オロオロ//

~巨乳美女の部屋~
巨乳美女「話はもう良いのですか?」

勇者「ああ。この剣だけど、巨乳美女さんに譲ろうと思う」

巨乳美女「本当に良いんですか!」

勇者「詳しくは言えないけど、この剣は幼馴染の心そのものなんだ。だから、一緒に呪いを乗り越えた巨乳美女さんが相応しいと思う」

巨乳美女「幼馴染さんの心そのもの……。それなら、この手鏡を幼馴染さんにお返しします」

つ祖母の形見の手鏡

幼馴染「えっ、本当に良いの?!」

巨乳美女「文化が違うのに、私にシェアしてくださったお礼です。この手鏡は、とても大切なものなんですよね」

幼馴染「……うん、ありがとう!」

勇者(呪いは解放されたみたいだな)

勇者「じゃあ、幼馴染。そろそろ、ホテルに戻ろうか」

巨乳美女「ま、待ってください」

勇者「んっ?」

巨乳美女「あの……エルフの剣は、その手鏡と>>253で交換しようと思っています」

>>251

―確認―
・男性がいない街なので、巨乳美女さんは勇者の装備一式を持っていません。
従って、男物は買うことになります。
→買い物をさせると、物々交換(わらしべ)にはなりません。

・幼馴染は呪術に弱いので、魔法関係の装備は出来ません。

・換金しないと言ったので、お金は貰えません。

・あと文脈的に、複数ではなく単品でお願いします。

再安価
>>256

―補足―
同一ID、同一傾向の安価が、三回以上続いていると考えられます。
公平を期すため、今回の安価を>252と>253のIDの方が拾った場合または拾ったと考えられる場合、再安価とします。

―再安価>>250
巨乳美女「ま、待ってください」

勇者「んっ?」

巨乳美女「あの……エルフの剣は、その手鏡と>>258で交換しようと思っています」

>>257

巨乳美女「あの……エルフの剣は、その手鏡とエッチな下着で交換しようと思っています」

幼馴染「えっ?!」

脱ぎぬぎ
つエロい下着


巨乳美女「愛する勇者さまが現れる日を信じて購入した、特注品なんです」

勇者「気持ちはうれしいけど、ランジェリーを貰っても……なあ」アセアセ

幼馴染「さすがに、釣り合っていないような気が。。」

薬草

犬のデカ過ぎストラップ

呪いのメイス←(幼馴染の手鏡)

幼馴染『の貞操』

金の剣

エロい下着と(幼馴染の手鏡)

幼馴染(呪いのメイスと手鏡が等価値だから……)

幼馴染(えっ?! 価値が上がってるっ!)

巨乳美女「あの、でもこのランジェリーは、この街で織られた最高級品なんですよ」

巨乳美女「女性を扇情的に彩り、男性を昂らせることができる逸品なんです//」

勇者「う、うん。分かったから、そろそろ何か着てくれないかな」チラッ

巨乳美女「ふふっ、勇者さまぁ。私とぉ、四回戦を頑張りますか?」

勇者「さすがに今夜は……」

幼馴染「今夜は、じゃないでしょ!」

勇者「じゃあ、ホテルに戻ろうか」

幼馴染(結局、巨乳に負けてランジェリーを受け取ってしまったわね)ハァ

幼馴染(んっ? ランジェリー?)

幼馴染「あのっ、巨乳美女さん! 下着を何枚か頂けませんか!」

巨乳美女「ごめんなさい。エッチな下着は、その一枚しか持っていないんです」

幼馴染「そうじゃなくて、私。下着を持っていないんですっ!」

巨乳美女「?! そんな趣味が……」ジーッ

幼馴染「わわっ、違います! 全部燃えてしまって…。この服も男物なんです」アセアセ

幼馴染「贅沢は言わないので、譲ってください。困っているんです」ペコペコ

巨乳美女「体形的に、お古のブラなら着られるかなぁ。それとショーツに服か……」

巨乳美女「そうだ。メイドさんにも聞いてみましょう」

幼馴染「ぜひお願いします!」

メイド「これが幼馴染さまには、お似合いかと思いますよ」

幼馴染「こっちのほうが、セクシーで好きだな~」

メイド「そ、それは駄目ですっ//」

巨乳美女「これなんて可愛いんじゃない?」


ワイワイ
キャッキャッ


巨乳美女「とりあえず、試着してみましょう」

どんな服?
>>265

どんな下着?
>>267

体のラインがバッチリ出るセクシーなワンピース

加速します
kskst

ひも

幼馴染「ちょっ、冗談でしょ! この下着、どう見てもただのヒモじゃない!」

巨乳美女「今まで何も着てなかったんだし、贅沢は言わないっておっしゃっていたじゃないですかぁ」フフッ

メイド「幼馴染さま、フロントトップで蝶結びにしてみました」

幼馴染「エ…エロ可愛いとか、言わないんだから!」プイッ

巨乳美女「これなら下着のラインが出ないし、大胆なワンピースを着れるよね」ワクワク


勇者「おっ、試着してみたんだ。胸元が開いてて、ボンキュッて感じで可愛いよ//」

幼馴染「……そ、そう?」クルッ

ヒモ、ハラリ

勇者「あっ……」

幼馴染「め、メイドさん! ちゃんと結んでよっ」カァァッ//

巨乳美女「面白かった~。その下着、差し上げますよ」

幼馴染「要らないし!」

メイド「とりあえず試すところが、お好きですよね」

巨乳美女「まあ、今のは冗談として、お好きな物を持って行ってくださいね」

幼馴染「えぇ、ありがとう」

勇者「じゃあ、今度こそ帰ろうか」

巨乳美女「勇者さま、ありがとうございました。またお会い出来る日を楽しみにしています//」

勇者「ああ、また会おう」

巨乳美女「はいっ! だけど、この街は男性の染色体に作用して死に至らせる、見えない毒に侵されています」

巨乳美女「だから一日も早く、旅に出てください」

勇者「幼馴染、そうなのか?」

幼馴染「毒かは分からないけど、この街の人を見れば分かるでしょ」

勇者「そう…だな。じゃあ、巨乳美女さん。行ってくる」

巨乳美女「……はい。お気をつけて」

~ホテル・翌日~
受付美女「勇者さま、幼馴染さま。行ってらっしゃいませ」ニコニコ

受付淑女「行ってらっしゃいませ」ショボン

トテトテ

勇者「なあ、幼馴染。この街に来て良かったよ」

幼馴染「どうして?」

勇者「巨乳好きには堪らないし、噂通り美人しかいないし」

幼馴染「ふ、ふうん……」

勇者「それに、呪いに対して、意志の力で立ち向かえることが分かったから」

幼馴染「そうだね。呪いは、人の弱さや願望に付け入る呪術なのかもしれないわね」

??「勇者さま~っ」

勇者「えっと、こんにちは。確か、看板娘さん」

看板娘「こんにちは。ハアハア、間に合った……」

勇者「何の要ですか?」

看板娘「実はどうしても、お別れの前に勇者さまに会いたくて//」

看板娘「私、勇者さまのことが好きになりました!」テレッ//

勇者「えっと。好きと言われても、俺は幼馴染のことが……」

看板娘「分かっています。でもどうしても、シェアしてくれたお礼をしたくて……」

看板娘「だから勇者さまに、これを使って欲しいんです」

武器
>>274

グレネードランチャー

勇者「これって、グレネードランチャーだね」

看板娘「はいっ! 各国が採用しているモデルで、極大爆発魔法を込めた擲弾を発射できます」

看板娘「最大射程は400mで、安全距離は30m。擲弾の種類を変えれば……」

勇者「研修生時代に使ったことがあるから、使い方は思い出せると思う。ありがとう」

看板娘「はいっ//」

勇者「でも、これを持っていると近接格闘が出来ないんだよな……」

看板娘「そ、そうですよね。小銃かダガーを用意します」アセアセ

勇者「いや、お店の商品なんだろ。その気持ちだけで十分だよ」

勇者「それで、弾は何発あるの?」

看板娘「えっと、>>276発です」

秒数
一の位÷3
弾数=商+余り+1

はい

看板娘「えっと、3発です」

勇者「それだけあれば、常用は出来ないけど役に立ちそうだな」

看板娘「突撃前に一発撃ち込めば、いい感じですよ♪ ぜひ役立ててください!」

つグレネードランチャー

幼馴染「ふと思ったんだけど、それを背負って街にいたら怪しくない?」

勇者「確かに……。旅袋に入れておいて、使うときだけ装備しよう」

看板娘「それでは、あまり長居をされて、体調を崩されると心配ですので……」

勇者「そうだな。そろそろ街を出るよ」

看板娘「あの、勇者さま、幼馴染さん。生まれてくる娘と世界中の人々のために、武器がいらない平和な世界をお願いします」ペコリ

勇者「……分かった。看板娘さん、お元気で」

幼馴染「さようなら。巨乳美女さんに、よろしく言っといてね」ノシ

看板娘「えぇ、さようなら……」

金の剣→エロい下着

頂き物
グレネードランチャー
幼馴染の着替え

大切なもの
祖母の形見の手鏡

一息ついたので、
また少し休みます。

~勇者の故郷~
王様「大臣よ、勇者が旅立ち日が経つが、何か報告はあったか?」

大臣「はい。隣町のエルフを退治したそうで、禁断症状により発狂する奴隷や公娼が増えています」

大臣「それによる経済的損失は、計り知れません」

王様「なんと! 我が国の勇者がしたと知れたら、隣国と紛争になるではないか!」

大臣「女はすでに国外追放しておりますし、経済支援の用意が出来ています」

王様「……ご苦労。わらしべの貧民め。薬草一つで、とんでもない損害だな」

大臣「ところで、王様。国家間協定の勇者特約の利用明細をご覧ください」


―――明細報告―――
・隣町
ラブホテル宿泊
ラブホテル飲食代

計○○G


・巨乳美女の街
シティホテル宿泊
シティホテル飲食代

一般旅行者パック
未使用違約金

計○○G

――――――

王様「我が国に損害を出すだけではなく、何をしておるのだ!」

大臣「新婚旅行のつもりかもしれませんな」

王様「女と行かせたのは間違いだったか」

大臣「勇者への処罰は、いかが致しましょうか?」

王様「そうだな――」


>>285
1、一時的に勇者の権利剥奪
2、お咎めなし

2 勇者にばれるとまずいのでとりあえず放置

王様「そうだな――。今回は不問としておこう」

王様「さすがに放置する訳にはいかんが、勇者には功績もある」

大臣「功績ですか?」

王様「呪いのメイスは、魔王が関与していた疑いが強いではないか」

王様「呪いの仕組みを解析出来たのは、我が国にとって強みとなるだろう」

大臣「左様ですね。勇者の件、今回は不問といたしましょう」

~高級ラブホテル~
幼馴染「あんっ、あぁっ、いいよ…勇者ぁ」ハァハァ

勇者「幼馴染、イクっ」ドピュッ

幼馴染「うふふ、いっぱい出たね//」

勇者「幼馴染がエロいからだろ。いやらしい僧侶だな」

幼馴染「だってぇ、勇者が好きなんだもん。こんなにムーディーな部屋が無料だなんて、旅に出て良かった」

勇者「そりゃあ、俺が勇者だからな」

勇者(……勇者、か)

勇者(はぁ……。俺は旅に出て、何をしたんだろ)


>>291
1、変態エルフを退治した
2、女性だけの街で子作り
3、幼馴染とセックス三昧

3

勇者(そうだな。まず幼馴染を誘拐した変態エルフを退治して、初めて俺たちはセックスしたんだよな//)

勇者(それから巨乳美女の街で、幼馴染が何度も何度も迫ってきたっけ)


勇者(……んっ?)


勇者「旅に出てから、幼馴染とセックス三昧じゃないか! というか、セックスしかしてない!」

幼馴染「わわっ// セックス三昧とか、大きな声で言わないでよっ」テレテレ

勇者「なあ、俺たちは勇者らしいこと、何もしてないんじゃないか?」

幼馴染「どういうこと?」

勇者「ほら、俺たちは結局セックスしかしてないだろ」

幼馴染「私たち婚約してるし、別に良いじゃない」

勇者「それはそうだけど、ラブホに泊まれるのは王様のおかげだからな」

勇者「そういう訳で、たまには勇者らしいこともした方がいいと思うんだ」

幼馴染「それで何をするの?」

>>295

魔王をたおす

勇者「もちろん、たまには勇者らしく魔王を倒す!」ビシッ

幼馴染「たまには、なんだ」

勇者「俺にとって魔王は、その程度の相手なんだよ」キリッ

幼馴染「それで、どうやって倒すの?」

勇者「そう慌てるなよ。魔王を倒すには情報が必要だろ」

勇者「まずは>>298に行って、情報を仕入れよう」

魔王が支配している街

勇者「まずは魔王が支配している街に行って、情報を仕入れよう」

幼馴染「いきなり魔王の領地に行くの? しっかりとした情報を仕入れてから、行くべきだと思うんだけどな」

勇者「いや。魔王の生の情報は、魔王が支配する街でしか手に入らないだろ」

幼馴染「……分かった。勇者がそう言うなら、そうする」

勇者「それで魔王の領地なんだけど、海を渡らないと行けないんだよな」

幼馴染「じゃあ、船に乗るのね」

勇者「ああ。勇者特約で、旅客船に乗れると思う」

幼馴染「じゃあ私、豪華客船に乗りた~い♪」

勇者「豪華客船か、もちろん乗せてやるよ」

幼馴染「ありがとう、どんな船かなあ。楽しみ~//」ルンルン

~港町~
勇者「ここが港町か。この匂いが潮の香りってやつかなぁ」クンクン

幼馴染「そうなんだぁ。これが海の匂いなんだ」

勇者「だと思うぞ。それじゃあ、豪華客船に乗りに行こうか」

幼馴染「そうだね。新鮮な魚料理も楽しみだよぉ」

トテトテ..

勇者「すみません、乗りたいんですけど」

船主「勇者特約のご利用ですね。もちろん大丈夫です」

船主「ただ、豪華客船の出発は明日になっております」

幼馴染「明日?」

船主「はい。お急ぎなら、定期便が大変便利ですよ」

勇者「定期便だと嫌だよな?」

幼馴染「もちろん!」

勇者「じゃあ、明日まで何をしようか?」

幼馴染「えっと>>304をしたい」

魚釣り

幼馴染「えっと、魚釣りをしたい」

勇者「道具がないから、魚釣りはちょっと……」

幼馴染「え~っ、魚釣りが出来ると思ったのに」ムスッ

勇者「そうだ! 船主さん、釣り竿と餌を貰えますか?」

船主「いくら勇者でも、特約にないことは無理だ」

幼馴染「はあ……。私たち、勇者特約が使えなかったら貧乏だもんね」プイッ

勇者「幼馴染、ごめんな」

船主「いや、ちょっと待ってください。知り合いの漁師に頼んでみるから」

幼馴染「えっ、お願い出来るんですか?」

船主「可愛い子ちゃんのためだからな」

幼馴染「可愛いだなんて、ありがとうございます//」


PiPoPa...


船主「ちょうど出るところだったみたいです。すぐに来てくれると思いますよ」

~沖合い~
漁師「へぇ、それで旅をしてるのか」

勇者「はい。隣の大陸に渡って、魔王領の境界に向かうつもりです」

漁師「なるほどな。それにしても魔王は、軍隊をも寄せ付けない強さらしいじゃないか」

勇者「そんなにですか?」

漁師「ああ。戦闘への集中力と判断力。それらに秀でているんだと」

勇者「集中力と判断力か……」

漁師「おっと、着いたぜ」

幼馴染「いよいよ、魚釣りね!」

漁師「お嬢ちゃん。まあ、見てな」

幼馴染「はいっ」ワクワク


つ電極
バチッ!!

〆<プカァァ

漁師「いっぱい浮いてきた。ほらっ、網だ」

つ たも網

幼馴染「えいっ…」ジャブジャブ

漁師「おっ、いいねえ。海に落ちるなよ」

幼馴染「えいえいっ、せやあっ……」


〆<グデーン...


幼馴染「はっ!! 私がしたいのは魚すくいじゃなくて、魚釣りなのにっ」

漁師「お嬢ちゃん。この魚を餌にして、大物を狙うから」

幼馴染「そうなんだ。安心しました」


ポイッ
ピチョン


勇者「あの、漁師さん。電気ショック漁法って、禁止ですよね?」

漁師「そっちの国では禁止なのか。お嬢ちゃん、引いてるぞ」

幼馴染「えっ、どうしよ、どうしよう」グイッ

勇者「まっ、幼馴染が楽しそうだから良いか」

~港町~
幼馴染「ありがとうございました」ペコッ

漁師「良いってことよ。じゃあ、魔王退治を頑張んなっ」

勇者「はい」


幼馴染「勇者ぁ、魚釣り楽しかったね」

勇者「ああ。まさか、幼馴染に負けるとは思わなかったよ」

幼馴染「勇者ってば、一匹も釣れなかったもんね」フフッ

勇者「くっ……」

幼馴染「何だか遊び疲れたし、どうしようか?」


>>312
1、もう休む
2、もう少し何かをする(内容)

1

勇者「そうだなあ、もう休めるところを探そうか」

幼馴染「そうだね。私、海が見えるラブホテルに行きたいな~♪」

勇者「じゃあ、砂浜を歩いて行こうか」

幼馴染「うん//」

幼馴染「ところで、漁師さんの話。どこまで本当なのかな?」

勇者「各国が手をこまねいているのは、確かだな」

幼馴染「そんなの相手に、私たち二人だけで勝てるの?」

勇者「勝てるに決まってるだろ。だから、俺に着いてきてくれ」

・・・
・・・・・・

~豪華客船~
幼馴染「ふわぁ、おしゃれな客室だね」

勇者「姫みたいだぞ」

幼馴染「あら、そうかしら。今夜もダンス、ご一緒よろしくて?」

勇者「それはもちろん。フロントに行って、貰って来るよ」

幼馴染「ふふっ、勇者はそちらのダンスが楽しみなのね//」

幼馴染「今夜は特別な場所だし、このランジェリーを着てみようかな~//」

つエロい下着

勇者「おっ、ついに着るんだ」

幼馴染「この部屋の気品に負けないのは、このランジェリーだけだから」

勇者「幼馴染のランジェリー姿、楽しみだな//」

幼馴染「ふふっ//」

勇者「じゃあ、そろそろ夕食にしようか」

幼馴染「うんっ。料理はどんなだろうね♪」

執事「お食事の準備は終わっております。ごゆっくりお過ごしください」

勇者「どうも」

幼馴染「へぇ~、ビュッフェ形式なんだ」

勇者「パーティーみたいだな。まるで別世界だ」キョロキョロ

幼馴染「巨乳美女さんの服を貰って、本当に良かったよ。場違いになるところだったわ」ルンルン

勇者「でも、俺の服は……なあ」

幼馴染「明日からは、フロントに服を借りましょ」

勇者「……そうするよ」

幼馴染「さっ、食べましょ。この>>319って、美味しいのかな?」

ksk

魔王特製ハンバーグ

幼馴染「さっ、食べましょ。この魔王特製ハンバーグって、美味しいのかな?」

勇者「魔王特製ハンバーグ?! 幼馴染、食べるな!」

幼馴染「そ、そうだね」

勇者(見たところ、乗客は人間ばかりだ。怪しい者はいない)

執事「いかがなさいましたか?」

勇者「このハンバーグなんだけど、まさか魔王が作ったのか?」

執事「それは魔王が考案したレシピに基づいて作った、特製ハンバーグです」

勇者「魔王の考案レシピ?!」

執事「はい。この客船は魔王領の隣国に寄港するので、特別に提供しております」

勇者「そんなハンバーグ、食べて大丈夫なのか?」

執事「みなさん、美味しく召し上がってますよ」

勇者(確かに減っているな)

幼馴染「ねえねえ、魔王は料理好きなのかなぁ」

勇者「魔王は世界征服を企んでいるんだぞ。きっと、裏があるに違いない」

幼馴染「例えば?」

勇者「食べると洗脳されたり、呪いをかけられたりとかな」

執事「作っているのは当客船の調理師ですので、そのようなことはございません」

勇者「勇者として、作っている所を見せて貰わないと信用できないな」

執事「調理場は、関係者以外立ち入り禁止でございます」

勇者「勇者でもか?」

執事「はい。衛生面や食材管理の問題がありますので、申し訳ありません」

幼馴染「ねえ、勇者。カース・マルツゥまであるし、貴族のニッチな要求に応えているだけじゃないかな」

勇者「カース・マルツゥ?」

幼馴染「うじ虫チーズだって」

勇者「貧乏な私たちには、理解出来ない世界ってことか……」ゲンナリ

訂正
勇者「貧乏な俺たちには、理解出来ない世界ってことか……」ゲンナリ


幼馴染「カース・マルツゥは見なかったことにして、魔王の特製ハンバーグ、食べてみようかなぁ」

勇者「幼馴染は絶対に駄目だから。呪いとか魔術にかかったら、どうするつもりだ」

幼馴染「でも、みんな食べてるじゃない。魔王のレシピって、興味ない?」

勇者「魔王のレシピなんて、俺は食べない」

幼馴染「>>325
食べる、食べない

食べない

幼馴染「……分かった。私も食べない」

勇者「それが良い。他のを食べよう」

幼馴染「じゃあ、生ハムのカルパッチョと白身魚のトマトパスタに――」

勇者「俺は香草焼きとリゾットにしようかな。これも美味そう」

勇・幼「いただきます」

~客室~
幼馴染「すっごく美味しかった~♪ ついつい食べ過ぎちゃった」

勇者「ああ。こんなに食べたの、久し振りだよな」

幼馴染「……うん。ホテルに泊まれないと、野草か木の実しか食べられないもんね」ショボン

勇者「ま、まあな」

幼馴染「港に着くまで一週間あるし、頑張って食い溜めするわよ!」

勇者「食いすぎて太るなよ」アハハ

幼馴染「だ、大丈夫よ」アセアセ

幼馴染「それじゃあ、お風呂に行ってくる」

勇者「ええっ、部屋風呂じゃなくて?」

幼馴染「せっかくの豪華客船だもん。満喫したいし♪」

勇者「そっか……。なら、俺もそうするかな」

幼馴染「エステも楽しみだよぉ//」

勇者「なんだか、本当に姫みたいだな」

~女湯~
チャポン……
幼馴染「はあぁぁ、気持ち良い//」

幼馴染(巨乳美女さんたち、勇者の子供を妊娠したのかなぁ)

幼馴染(私も魔王を退治して、早く妊娠したいな~)

幼馴染「魔王退治、頑張るぞっ」オーーッ

幼馴染(でもその前に、豪華客船を満喫するわよ!)

>>331「こんばんは。魔王退治って、勇者さまなんですか?」

>>331
人間・女

女賢者

女賢者「こんばんは。魔王退治って、勇者さまなんですか?」

幼馴染「勇者は連れですけど、あなたは……」

女賢者「私は女賢者です。あなたは、勇者さまのお仲間なんですね」

幼馴染「仲間というか、婚約者かな。僧侶の幼馴染です」

女賢者「そうなんだぁ//」

女賢者「あの、本当に魔王を倒せるんですか?」

幼馴染「勇者は自信があるみたいだし、何とかなるんじゃないかな」

女賢者「へ~、凄いです!!」

幼馴染「女賢者さんは、どうしてこの客船に?」

幼馴染「観光か何かなんですか?」

女賢者「>>335

新婚旅行です

実は両腕とも右腕でしかも指が六本ある魔物に姉を殺されたんです。姉の安らぎのために奴は殺さなきゃならないんですだから旅に!

女賢者「実は両腕とも右腕で、しかも指が六本ある魔物に姉を殺されたんです」

幼馴染「えっ……」

女賢者「姉の安らぎのために、奴は殺さなければなりません。だから旅に!」

幼馴染(両腕とも右腕だと、どうやって物を掴むんだろ)

幼馴染(というか、そんな辛い事情があるのに、こんな豪華客船に?)

幼馴染(私をからかっているのかなぁ)

幼馴染「その話って、本当なんですか? 豪華客船に乗っているのが不思議で……」

女賢者「――」


>>336->>339
1、本当です
2、冗談です(>>334新婚旅行を採用します)

安価は多数決で決めます

2

他所でも同じ様なネタ書いてたよ、右腕の話。
だから2で。

安価
>>338から>>340の多数決に変更します

重ね重ねすみません
>>337を有効とし、あと2レス募集します。

1

安価は絶対じゃないのかよ

おっしゃる通り、安価は絶対です。
なので、幼馴染はリアクションを返しました。
今回はあくまでも、その話の真偽についての安価です。
申し訳ありませんが、お願いします。

女賢者「うふふ、冗談です」

幼馴染「もう、びっくりしたじゃないですか~」アハハ

女賢者「本当は新婚旅行なんです」

幼馴染「新婚旅行? 豪華客船でクルーズだなんて、素敵な旦那さんですね//」

女賢者「幼馴染さんこそ」

幼馴染「えへへ、確かに// 勇者特約で乗れるって聞いたから、絶対に乗りたくて」

女賢者「勇者になると、そんなのがあるんですね。いいな~」

幼馴染「でも、魔王退治に行かないと駄目なんですけどね」
女賢者「でも、それが命懸けか――」


チャプチャプ
ワイワイ...

幼馴染「そろそろ、上がりませんか?」

女賢者「そうですね」


チャプチャプ
フキフキ


女賢者「あら、幼馴染さん。モルト・キャリーナを着ているんですね」

幼馴染「これ、ご存知なんですか?」

女賢者「女性だけの街でプロデュースされている、高級ブランドですよ//」

幼馴染「ええっ! これって、そんなに高級なんですか?!」

幼馴染(ただのエロい下着だと思ってた。やっぱり、あの街の女性は男性を魅了させることに真剣なんだ……)

女賢者「幼馴染さん、今夜は勇者さまにアプローチしないとね//」

幼馴染「そんなアプローチだなんて//」カァッ

女賢者「じゃあ、今日はお話出来て良かったわ」

幼馴染「そうですね。色々と話が出来て楽しかったです」

幼馴染「あの、良ければ、一緒にエステに行きませんか?」

女賢者「今夜は主人が待ってるの。またよろしくね」

幼馴染「……はい。お幸せに♪」

女賢者「幼馴染さんこそ、頑張ってね」

~数日後・甲板~
幼馴染「海風が気持ち良いぃ~」

幼馴染「ここに来る度に、世界って丸いんだな~って実感するよ」

勇者「そうだな」

幼馴染「世界って、どうして丸いか知ってる?」

勇者「表面積が最小になるのは、球形だからだろ」

幼馴染「…」

幼馴染「……信仰が足りない!」

勇者「ええっ?!」

幼馴染「もし世界に端っこがあると、うっかり落ちちゃうかもしれないでしょ」

勇者「そうかもしれないな」

幼馴染「だから、神様が端っこをなくして、みんなを引っ張ってくれているの」

幼馴染「世界が丸いのは、中心にいる神様の慈愛なんだからね」

勇者「ああ、なるほど……」

勇者(どうでもいい)

幼馴染「ねえ、勇者。来て……」

タタタッ

勇者「船首に立つと危ないから、戻って来い」

幼馴染「ねえ、勇者ぁ……」

幼馴染「私がこの世界を受け止めるから、勇者は私を支えてくれる?」

バッ!

勇者「世界を受け止めるなら、うつ伏せにならないと駄目だろ」

幼馴染「いいから、私を支えてよ。私の力になってほしいの」

勇者「ほらよ」ガシッ

幼馴染「気持ち良いぃ~。この世界は私のものだあっ」

勇者(おいおい……)

勇者「ほら、気が済んだか?」

幼馴染「うん♪ このポーズ、一度やってみたかったのよね~」ルンルン

勇者「じゃあ、戻ろうか」

幼馴染「そうだね。お腹が空いたし、ランチにしましょ」ウキウキ

執事「勇者さま、こんな所に!」ゼェゼェ

勇者「そんなに慌てて、どうしたんですか?」

執事「実は、お客様方の様子がおかしいのです」

勇者「様子がおかしい?」

執事「はい。パーティールームで、お客様方が>>351をしているのです」

魔王と側近拝んでいる。

執事「はい。パーティールームで、お客様方が魔王と側近を拝んでいるのです」

勇者「何だって?!」

幼馴染「魔王たちが、この客船に攻め込んできたのかな……」

勇者「幼馴染、行ってみよう!」

幼馴染「うんっ!」

~パーティールーム~
『魔王さま、側近さま』
『魔王さま、側近さまぁ』

ペコリペコリ...


勇者「何なんだ、この怪しい儀式は……」

執事「ご覧の通りです。あっ、あまり近付かないでください」

『魔王さまに仇なす者めっっ!』

ボコッ、ドスッ
グシャッ...

従業員A「ぐふうっ!」ドサッ

執事「不用意に近付くと、襲われてしまうのです」

執事「我々スタッフでは、この事態を治めることが出来ません。勇者さま、お願いします!」

勇者「困っている人を助けるのは、勇者の務め。やってみましょう」

執事「ありがとうございます!」

幼馴染「今朝までは、みんな優雅だったよね。どうして、こんなことに……」


『魔王さま、側近さまぁ』


ガツガツ
ムシャムシャ、バリボリ...


幼馴染「あっ! 私たちのランチがっ!」

勇者「ま、まさか……」

勇者「魔王の特製ハンバーグだっ!」

執事「それが何か……」

勇者「魔王のレシピには、やっぱり幻覚作用や呪いの効果があったんだよ」

勇者「だから魔王を崇拝するようになり、魔王のレシピを求めて食べ続けているんだ!」

執事「そんな、まさか……」

幼馴染「私たちは食べてないから、平気だったのね」

勇者「そういうことだ」

『魔王さまぁ、側近さまぁ……』

『我々に魔王料理を――』


ゾロゾロ
ペコリペコリ...


勇者(どう考えても、調理師が怪しいな)

勇者(以前は入ることを断られたが、どうする――)


>>358
1、調理場に行く
2、この暴徒を抑え、従業員の治療をする

1

勇者「執事さん、調理場に案内してください」

執事「ですが、調理場は――」

勇者「どう考えても、食べ物に原因がある。このままだと、もっと大変なことになりますよ!」

執事「……、分かりました」

~廊下~
勇者「くそっ、こんな所にも」ドスッ

幼馴染「睡眠魔法っ」

『ぐあぁっ』
『Zzz..』

執事「さすが勇者さまですな」

勇者「急ぎましょう」

女賢者「幼馴染さん、これは一体……」

幼馴染「あっ、女賢者さん! 無事だったんですね」

勇者「こちらは?」

幼馴染「女賢者さんと旦那さんです」

旦那「はじめまして。妻がお世話になっております」

幼馴染「そうだ、女賢者さん! 治癒魔法と神経系の魔法は使えますか?」

女賢者「ええ、もちろん……」

幼馴染「だったら、パーティールームの方、鎮圧お願いします!」

女賢者「えっ、ええっ?!」

~調理場~
『料理、喰わせろぉ』

ムシャムシャ
バリボリ...

勇者「くそっ、調理師まで暴徒に!」ゴスッ

『ぐはあっ……』

執事「何ということだ。調理場がぐちゃぐちゃだ」クラクラ

幼馴染「お気を確かに……」

勇者「ここのチーフは誰だ!」

チーフ「私ですが、何か?」

幼馴染「勇者、この調味料を見て。覚醒剤じゃない?」

勇者「覚醒剤!?」

チーフ「小娘、魔王のレシピに触るな!」

幼馴染「きゃっ」


チーフが、フォークを投げつける。
かろうじてかわすと、それは壁に刺さった。


勇者「お前は、乗客達に何て物を食べさせていたんだ!」

チーフ「何て物?」

チーフ「ここの料理は間違っている。だから作ったんだよ」

チーフ「本当の魔王の料理をな!」

チーフ「さあ、私の料理を食べろ! 食の安全神話なんて崩壊させてやる」

チーフ「そして、食の千年王国を築くのだっ!」クシカツ

『魔王さま、側近さまぁ』

ムシャムシャ
ガリガリ...

勇者「こいつら、お前の料理というより、食材ばかり食べているような――」

チーフ「黙れっ!」
チーフ「こいつでも喰らえっ!」
>>366

絶対に逃げられない処刑方
千本包丁投げ

チーフ「こいつでも喰らえっ!」

チーフは戸棚を開けると、巨大なカゴを取り出した。
ずしりと重たい音が鳴る。

チーフ「オラオラオラオラ!!」


ザシュッ
ドスッビシュッ


チーフ「超一流の調理師は、千本もの包丁を使い分ける。お前たちは最高のミンチ肉にしてやるぜ!」

勇者「つっ、避けきれない」ザシュッ

幼馴染「きゃあっ!」

チーフ「オラオラ、どうしたあっ!!」

幼馴染「防御魔法っ!」

カン
カンカンコン

チーフ「何っ?!」

幼馴染「避けられないなら、避けなくても大丈夫なようにします♪」

勇者「そして、防御魔法で強化された拳で殴り飛ばす!」


ガシカァン!!

チーフ「ぐはあっ」

勇者「ただの料理人が、勇者に勝てるわけないだろ」

チーフ「ぐふふ…ぐははははっ!」

勇者「気でも触れたか?」

チーフ「これらの包丁は、何を切った包丁なんだろうな」

勇者「まさか……」

幼馴染「いやああぁぁっっ!!」

チーフ「魔王レシピが効いてきたか」

チーフ「刃を介して、血管から食べたんだ。その効果は、口から摂取した場合の数倍だ!」

勇者「幼馴染っ!」

チーフ「しかし、さすがに勇者には効かないようだな」

『お前の望みはなんだ』

幼馴染(私はランチを食べたい。いっぱい食べたいの!)

幼馴染「あははっ! 美味しいっ、お魚美味しいよぉっ!」ムシャムシャ

幼馴染「ちょっと、このサラダは私が食べるんだから!」

幼馴染「げふっ、おえぇぇっ」

幼馴染「はあはあ……。お腹、空いた」

チーフ「ふははは、暴食に捕らわれ醜い女だなあ」

勇者(俺には効かないのに、幼馴染にはかなり効いている?)

勇者(間違いない。魔王レシピは覚醒剤ではなくて、呪術的なものなんだ!)

勇者(チーフは人間だ。今までの経験から、この人が呪いの主体なのは間違いない)

チーフ「さあ、もっと私の料理を食べるのだ!」


ぐつぐつと煮込んだスープの大鍋に、二本のお玉を回し入れる。
そして、すくい飛ばした。


勇者「熱っ!」

チーフ「どうだ、魔王スープの味は」

幼馴染「香りが広がって美味しいよぉ」ペロペロ

勇者「そんなの舐めるな!」ガシッ

幼馴染「やぁん、離して! 食べたいよぉ」

勇者(幼馴染……。どうすれば、呪いを解けるんだ)

勇者(このチーフにも、魔術師に付け込まれる願いがあったはずなんだ――)


>>373

自分の血を飲ませる

勇者(この人は食に強い執着がある。だから、何かを食べさせれば良いかもしれない)

勇者(しかし、何を――)

勇者(つぅっ。防御魔法が解けて、切られた傷が開いてきたな……)

勇者(そうか、血だ! 女神の加護が呪いを弾くなら、俺の血に解呪の効果があるかもしれない)

勇者「でやあぁっ!」

チーフ「ぐっ、何をする」ドンッ


勇者はチーフを押し倒し、血が滴る腕を口元に押し付けた。


チーフ「ぐああぁぁっ……」

シュゥゥッ
ドサッ


幼馴染「けほっけほっ、私は何を――」

『あれ、何をしていたんだろ』

勇者「やった! 呪いが解けたぞ」

~調理場~
女賢者「皆さん、大丈夫ですか!」

勇者「えっと、女賢者さんだっけ。もう呪いは解放しましたよ」

女賢者「すごいっ! さすが勇者さまです」

幼馴染「うぅ…はあはぁ……」

女賢者(あれ? 幼馴染さん?)

幼馴染「……治癒魔法!」

勇者「ありがとう。もう大丈夫か?」ギュッ

幼馴染「うん//」

勇者「さて、あなたに聞きたいことがあるんだが」

チーフ「な、何をでしょう」オドオド

勇者「この客船に乗る前、魔術師に何か願いを叶えてもらいませんでしたか?」

チーフ「私はただ、食べる人を魅了する料理を作りたかっただけなんです! 許してください」ウゥッ

勇者「食べる人を魅了する料理か――。そのとき、何か交換しましたか?」

チーフ「はい。このネックレスを交換してもらいました」ジャラッ

チーフ「もう怖いですし、呪いのアイテムなら勇者さまに差し上げます」

勇者「もう大丈夫なはずです。自分への戒め、真に人を魅了する料理人になるために大事にしてください」

チーフ「……いえ。失敗は失い敗れると書きます。失うことで、成長への糧としたいのです」

勇者「分かりました」


つネックレス

幼馴染「ありがとうございます。勇者ぁ、似合う?」ジャラッ

勇者「え、ああ…」

勇者(やはり呪いは解けているみたいだな)

勇者「ところで、その魔術師はどこに行きましたか?」

チーフ「さあ、そこまでは――」

勇者「そうか。ありがとうございます」

勇者(これは厄介なことになりそうだな)

勇者(チーフの願いを利用し、魔術師は魔王のレシピを作らせた……。どう考えても、魔王と無関係とは思えない)

勇者(そして魔術師は、物々交換をしながら呪いを振り撒いている)


??


メイス
↓(幼馴染)
祖母の形見の手鏡
↓(巨乳美女さん)
ネックレス
↓(豪華客船のチーフ)
??


勇者(幼馴染はその魔術師を、ものすごい魔力の持ち主と言っていた)

勇者(つまり、魔王の重要ポストの者だろう)

勇者(魔王は人々の願いにつけ込み、呪いを振り撒いて何かを企んでいるんだ――)

執事「勇者さま。船内は平穏を取り戻し、従業員は持ち場に戻りました」

執事「本当にありがとうございます!」

勇者「それは良かったです」

女賢者「あのぉ……。それは船内の秩序が一時的に回復しただけで、問題は現在進行形で悪化していますよね」

旦那「そうだな。ここの惨状を見れば明らかだ」

執事「その件は、どうかまだ他のお客様には内密でお願いします」

女賢者「分かっています」

勇者「一体、何が問題なんだ」

執事「食糧が食い荒らされ、足りないのです」

勇・幼「ええっ?!」

執事「幸いにして対処が早かったので、被害は深刻ではありません」

執事「ですが、今のままでは、節約しても足りないのです」

幼馴染「そんな……」

勇者「近くの港で補給すれば良いんじゃないか?」

執事「いえ、この近海に港はありません」

調理師A「ウミガメのスープしかないのでしょうか」

チーフ「それは駄目だ!」

執事「しかし、このままでは……」

勇者「ウミガメのスープを作れば助かるのか?」

女賢者「待ってください。ウミガメのスープというパズルがあって――」


>>384
作る、作らない

作らない

>>383
ググればすぐ出てくるよ

※今回のバッドエンドを回避しました


勇者「それで助かるなら、作った方が……」

女賢者「勇者さま、私の話を聞いてください!」

女賢者「私たちの国には、レストランでウミガメのスープを食べた男が自殺した、という謎を探るパズルがあるんです」

勇者「パズル?」

女賢者「はい。その答えは、『過去に船旅で遭難した経験があり、死んだ同船者を食べていたことに気付いたから』というものです」

勇者「えっ?! それって……」

女賢者「ウミガメのスープとは、人の肉です」

勇者「さすがに、それは認められないな」

幼馴染「そうだね」

執事「では、どうすれば……」

旦那「足りないのは何食分なんですか?」

執事「およそ4食分です」

幼馴染「あっ、思い付きました。私、魚釣りが上手ですよ!」ブイッ

勇者「この前はたくさん釣ってたけど、さすがに乗客分は無理だろ」

幼馴染「それは……」

勇者「そういえば、同じ港から定期便が出ていますよね」

執事「はい」

勇者「救難信号を出して、助けてもらえば良いんじゃないかな?」

女賢者「そっちに避難するんですか?」

旦那「いや、定期便から食糧を分けてもらうんだろ」

勇者「そういうことです」

執事「ありがとうございました。では、航海士と打ち合わせをして来ます」

執事「勇者さま方は、ごゆっくりお過ごしください」

~パーティールーム~
旦那「さすが勇者さまだな。この事態を収束させてしまうとは……」

勇者「いえ、お二人の協力があったからですよ」

旦那「そう言っていただけるとは、とても光栄です」

女賢者「うふふ、勇者さまの力になれてうれしいです」

幼馴染「でも、私の釣りテクニックを披露出来なくて残念だよぉ」ショボン

勇者「少し釣れても、仕方ないだろ」

幼馴染「そんなことないもん。女賢者さん、精霊魔法を使えますよね?」

女賢者「ええ……」

幼馴染「光属性、電撃の魔法も使えますよねえ?」

女賢者「使えますけど……」

幼馴染「私、考えていたのよ。女賢者さんがいれば、電気ショック漁が出来るって!」

勇者「それなら、たくさん魚を取れそうだな」

幼馴染「でしょ♪」

勇者「だけど漁船じゃないのに、どうやって魚群を探すんだよ」

幼馴染「勇者のイジワルっ。お二人は名案だと思いますよね」ウルウル

女賢者「……えっ、私たちですか」

>>391->>392

危険がないならやってもいいと思います

確かにいいアイディアかも知れませんが……。海の中にも魔王の部下がいるかも知れません。無闇に攻撃するのは…

女賢者「危険がないならやっても良いと思いますよ」

旦那「確かに、いいアイディアかも知れないな」

旦那「だけど、ここは魔王領も近い。海の中にも魔王の部下がいるかも知れないから、無闇に攻撃するのはどうだろうな」

女賢者「あー、そっか。許可されてるのも、一部の海域だけだしね」

幼馴染「ほらっ、二人とも良いアイデアだと言ってくれてるじゃない」フフッ

勇者「いや、俺にはそう聞こえないけどな」

女賢者「あはは――」

幼馴染「女賢者さん、私の部屋で話しませんか?」

女賢者「えっと……」

旦那「行ってきなよ」

女賢者「じゃあ、お邪魔します」


トテトテ...

~客室~
幼馴染「今日はありがとうございました。大変でしたね~」

女賢者「こちらこそ、勇者さまと一緒に戦えて感激です//」

幼馴染「それでそのお礼に、このランジェリーを差し上げようかと思いまして♪」

女賢者「ええっ?! いただけませんよ」アセアセ

幼馴染「ちゃんと洗ってあるし、まだ新しいから綺麗ですよ」

女賢者「だって、それはそういう下着だし、幼馴染さんも必要でしょ」ムリムリッ

幼馴染「だから、なんです」

幼馴染「私たちは今まで、物々交換をしながら旅をしてきました」

女賢者「物々交換?」

幼馴染「はい。つらいことが多かったけど、そうして人の絆も繋がっていると思うんです」

幼馴染「このランジェリーが女賢者さんを彩って、女賢者さんは旦那さんの愛情を受け止めて妊娠しますよね」

女賢者「……」

幼馴染「そうすると、生まれてくる子供に私たちの想いが繋がるんです」

幼馴染「それって、素敵なことだと思いませんか?」

女賢者「幼馴染さんにそんな言い方をされたら、断れないじゃないですか」

女賢者「生まれてくる赤ちゃんに、お二人の想いが繋がる……か//」

女賢者「でも、良いんですか? そのランジェリーは、モルト・キャリーナですよ」アセアセ

幼馴染「大丈夫です。それを着て、旦那さんをヘロヘロにしちゃってください//」

女賢者「…// もしかして幼馴染さん、そんなに激しいんですか?」

幼馴染「えへへ// 早く魔王を退治して、子供が欲しいです//」

女賢者「勇者さま、どっちも頑張らないといけないわね」テレッ//

幼馴染「ホント、そうだよね~」アハハ

女賢者「じゃあ、物々交換ですよね。部屋から>>399を持ってきます」


>>399
単品

謎の赤石(せきせき)
(誰が何のために作ったかわからない紅い宝石。その実態は魔法増幅装置である)

女賢者「じゃあ、物々交換ですよね。部屋から赤石を持ってきます」

・・・
・・・・・・

幼馴染「きれい// ルビーの指輪ですか?」


つ謎の赤石


女賢者「幼馴染さんは僧侶だし、賢者の石があれば良かったんだけど新婚旅行中で……」

女賢者「それは魔力を補い、増幅することが出来るんですよ」

幼馴染「魔力を…おぎな……う?」ガクガク

女賢者「はい――」

幼馴染「ああぁっ、いやあああぁぁっっ!!!」

指輪を嵌めた瞬間、赤石から猛烈な勢いで魔力が吹き出してきた。
それは赤い渦となり、幼馴染を包み込んでいく。


女賢者「えっ……。な、何なの?!」

幼馴染「うぐぅぅぅっ……」


身体が許容出来る魔力の限界を超え、呻きながら崩れ落ちる。
そして、すべての魔力を放出した赤石は砕け散った。


幼馴染「――っ」ゼェゼェ

女賢者「幼馴染さんっ!!」

・・・
・・・・・・
幼馴染「――」スゥスゥ

勇者「これは、どういうことなんですか?」

女賢者「幼馴染さんと交換しようって話になって、魔力を増幅する魔道具を渡したんです」

女賢者「そうしたら、突然暴走を始めて……。こんなことになるなんて思わなくて――」

勇者「……分かりました。それで、石の無い指輪を」

女賢者「本当にすみません!」

勇者「幼馴染は魔道具を使えないんです。どうやら、魔力をすべて引き出してしまうらしくて」

女賢者「そうだったのですね……」

女賢者「幼馴染さんは、本当に魔王と戦えるのですか?」

勇者「それは、どういう……」

女賢者「魔道具の魔力をすべて引き出してしまうなら、同じく呪術も引き出してしまうことになりますよね」

女賢者「調理場で幼馴染さんの様子が優れないように見えたけど、それは呪術だったのではないですか?」

勇者「……そうです」

女賢者「だったら、すごく危険じゃないですか」

勇者「分かっています。だけどそれは、長所でもあるんです」

女賢者「まさか、幼馴染さんが僧侶なのは――」

幼馴染「ちが…います!」

勇者「幼馴染、大丈夫か?!」

幼馴染「……うん。少しびっくりしただけだから」

勇者「そっか、良かったよ」

女賢者「あの、さっきはごめんなさい!」ペコリ

幼馴染「そんな…、私は大丈夫ですから。こちらこそ、魔道具を壊してしまってごめんなさい」

女賢者「ううん、良いんです。無事で良かったです」

幼馴染「さっきの話だけど、私が僧侶になったのは慈愛の魔法を届けたかったからです」

幼馴染「精霊魔法は関係ありません」

女賢者「そっか……。魔王、そんな体質で怖くないんですか?」

幼馴染「きっと、勇者が助けてくれるから」

女賢者「うん、分かった。勇者さま、幼馴染さんをしっかり守ってあげてくださいね」

勇者「当然です!」

幼馴染「勇者、ありがと//」

女賢者「ところで、赤石が壊れてしまったから交換になりませんよね」

幼馴染「そんなことないですよ。気持ちだけでうれしいです」

女賢者「いえ……。お詫びの意味も込めて、部屋から>>408を持ってきます」


>>408
単品。
お詫びなので、魔法関係の物だった場合は再安価とします。

メタルスライムを溶かして作った
メタル防弾チョッキ。

女賢者「いえ……。お詫びの意味も込めて、部屋からベストを持ってきます」

・・・
・・・・・・

幼馴染「シンプルなベストですね。どの服にも合いそうです♪」

女賢者「このベスト、溶かしたメタルスライムを精錬して、裏生地と中綿に編み込まれているんですよ」

女賢者「防弾チョッキになるくらいの衝撃吸収力があるし、天然素材だから大丈夫かなと思って」


つメタル防弾チョッキ


幼馴染「女賢者さん、ありがとうございます。さっそく、着てみます」

幼馴染「ねえ、勇者。似合ってる?」

勇者「可愛いよ」

幼馴染「ふふっ、ありがと//」

~大陸の港・船内~
『到着しました。お忘れ物に気をつけて――』

幼馴染「もう着いちゃった。優雅な日々はあっという間だね」

勇者「また帰りも乗ろうな」

幼馴染「うんっ//」
トテトテ...

女賢者「幼馴染さ~ん、勇者さま~」

幼馴染「女賢者さん、こんにちは」ニコッ

女賢者「こんにちは。間に合って良かったです」

幼馴染「何かあったのですか?」

女賢者「幼馴染さんに、これを渡したくて」


>>413
女性が身に着けるもの
(気を使わずに貰える範囲)

ネックレスと魔道具以外でお願いします

もらったベストと同じ素材のスカート。

駄目なら↑のか、ベストと同じ素材の帽子。

>>413さま
ベストと同じ素材だと、高級品になると思います。
気軽に貰えないので、普通のスカートにさせていただきます。

幼馴染「これって、スカートですか?」

女賢者「はい。そのベスト、きっとまた交換するんですよね」

女賢者「そうすると、私からの気持ちが幼馴染さんに残らないんじゃないかと思ったから」

女賢者「よろしければ、着てみてください」

幼馴染「ありがとうございます。着替えが少なくて、ちょうど困っていたんです♪」


つスカート


幼馴染「あっ、すごくかわいい// 大切にしますね」

女賢者「ところで、幼馴染さん。あの下着、すっごく好評でしたよ//」ヒソヒソ

幼馴染「わぁ…、どうだったんですか//」

女賢者「すごく褒めてくれて、一緒に興奮しちゃって――//」ヒソヒソ

幼馴染「ふふっ。これからも、思いっきり愛し合ってくださいね//」

女賢者「幼馴染さんこそ勇者さまと、ね//」

幼馴染「うんっ。私も女賢者さんみたいに、幸せになりますから!」


女賢者「それでは幼馴染さん、勇者さま。魔王退治、頑張ってくださいね!」

旦那「勇者さまに会えたこと、とても光栄だと思う。二人のご武運を祈っています」

勇者「ありがとう、全力で頑張ってくるよ。二人ともお幸せにっ!」

幼馴染「お幸せに♪」

エロい下着→メタル防弾チョッキ

頂き物
謎の赤石(砕けて消滅)
かわいいスカート

大切なもの
ネックレス(巨乳美女さんの物)

~勇者の故郷~
大臣「王様! 勇者の国家間協定の新たな明細書が届きました!」

王様「そうか。見せてみよ」


―――明細報告―――
・旅人の街
高級ラブホテル宿泊
高級ラブホテル飲食代
計○○G

・港町
ラブホテル宿泊
ラブホテル飲食代

豪華客船7泊8日の旅
特別割引60%
計○○G

・大陸の港町
ラブホテル宿泊
ラブホテル飲食代
計○○G
――――――

王様「何だ、これはあっ! ふざけておるのか!!」

大臣「王様の温情があったことも知らず、欲望のままに豪遊を続けておりますね」

王様「わらしべの貧民め! さすがに、もう許せんぞ!」

大臣「しかし王様。一応は、魔王城に向かっているようです」

王様「……、確かに向かっているようだな」

大臣「はい。豪華客船のクルーズ中に事故があり、それを解決したとの報告もあります」

王様「たまには、勇者らしいこともしておるのか」

王様「しかし、貧民に特権を持たせると、ろくな使い方をせんな」


>>422
1、豪遊した分だけ勇者の権利剥奪
2、温情を示す

王様「よし決めた。勇者の権利を剥奪するぞ!」

大臣「そうですね。魔王の領地では、勇者の肩書きがないほうが動きやすいでしょう」

王様「ああ、そうだ。わらしべの貧民と国外追放した女のために、我が国が費用負担をする必要はない」

大臣「ですが、王様。もし魔王を倒せた場合、勇者の所属が問題となります」

王様「むむ、そうだな。仕方がない、魔王城に向かっておるなら目をつむってやろう」

大臣「では、今回も勇者特約を継続します」

王様「うむ。そうしてくれ」

大臣「ところで、王様。神官がメイスの件で話があったとか……」

王様「ああ。魔王の配下が、呪いのメイスを手鏡と交換した理由について話をしていた」

大臣「それで、神官は何と……」

王様「まだ仮説の域を出ないが、魔王は世界を呪いで繋ごうとしているようだ」

大臣「世界を呪いで繋ぐ?」

王様「信じられんが、この世界そのものを巨大な呪具とするつもりなのかもしれんな」

~フィールド~
勇者「そろそろ、魔王の領地だな」

幼馴染「うん、いよいよ……だね」

勇者「ああ、まずは魔王の情報を仕入れよう」

幼馴染「それなんだけど、本当にこれで良いの?」

勇者「何が?」

幼馴染「だって、魔王が支配する街に行くんでしょ」>>298

幼馴染「あのときは納得したけど、やっぱり考え直した方が良いんじゃないかと思って」

勇者「考え直すって、どうして?」

幼馴染「魔王が支配しているってことは、その街には魔物が住んでいるはずでしょ」

幼馴染「勇者一行の私たちが、どうやって魔物から情報を集めるの?」

勇者「……!」

勇者(誰だよ、魔王の支配している街で情報を仕入れようなんて言った奴は!)

勇者(……って、俺か)

幼馴染「もしかして、何も考えてなかったとか?」

勇者「いや、一応作戦はある。だけどその作戦は、幼馴染にも頑張ってもらう必要があるんだ」

幼馴染「私、勇者と一緒なら、どんなことでも頑張るから!」

勇者「そう言ってくれると、心強いよ。幼馴染、一緒に頑張ろうな」


勇者「!! 隠れろっ!」ズサッ

幼馴染「――うきゃんっ…」ガサッ

勇者「大丈夫か……。何かいるようだ」


>>429
人影、その他

銭湯態勢の王様

ガサガサ
チラッ

勇者「どうやら、ただの親父連れのようだな」

幼馴染「待って、勇者。あの人、この国の王様じゃない?」

勇者「王様?! 言われてみれば、確かに……」

勇者「そうなると、一緒にいる親父はSPか」

幼馴染「ねえ、王様から情報を仕入れましょうよ!」

勇者「いや、待て。何か様子がおかしくないか?」

勇者(なぜ、風呂桶とタオルを抱えた銭湯態勢なんだ)

勇者(しかも、ここは魔王の領地が近いというのに――)

幼馴染「この近くに露天風呂があるのかな?」

勇者「どうやら、そういう訳ではないみたいだぞ」


魔王領の方から、同じく銭湯態勢の男が歩いてくる。
そして、王様に近付いた。


勇者(!! 風呂桶を交換したぞ!)

幼馴染「ね…ねえ、これって――」

勇者「ああ。風呂桶の中に隠していた何かを交換したんだ」

余計なお世話かもしれんがageた方が安価すぐ来るんじゃないか

>>432
そうかもしれませんが、基本的にsage更新でやっています。
ありがとうございます。

幼馴染「もしかして、この国の王様は魔王と繋がってるの?」

勇者「それは分からないけど、魔王領側の人間と繋がっているのは確かだな」

幼馴染「ふぅん……って、わわっ。王様が脱ぎ始めた!」アセアセ

勇者「ちゃんと露天風呂もあるのか。そうでないと、銭湯態勢は不自然だしな」

幼馴染「ねえ。どう考えても、見てはいけない現場を見ちゃったよね……」

勇者「そうだな。見つかる前に、ここを離れよう」

幼馴染「で、これからどうする?」

勇者「魔王の情報も仕入れておきたいけど、取引相手も気になるし……」

幼馴染「何だか怪しかったし、知らないほうが良いこともあるんじゃないかな?」

幼馴染「私、また捕まったり、牢屋に閉じ込められるのは嫌だよ……」ドヨーン

勇者「確かに、真っ当な取引ではなさそうだったよな」

勇者(知りすぎると、社会的に殺されるかもしれない)


>>437
1、魔王が支配する街に向かう
2、取引相手の尾行をする

1

勇者「やっぱり、魔王の情報を仕入れに行こう」

勇者「俺たちの使命は王様の裏取引を暴くことではなくて、魔王を倒すことだしな」

幼馴染「うん、そうだね。でも魔王が支配する街に行くのは良いけど、どうやって情報を仕入れるつもりなの?」

勇者「どんな街か分からないんだ。着いてから考えよう」

幼馴染「えーっ、やっぱり何も考えてないんじゃない。もし何も聞き出せなかったらどうするの?」

勇者「そのときは、聞き出せる情報はない、という情報が手に入るだろ」

幼馴染(うわぁ、すごく不安になってきた)

幼馴染「一応、作戦があるんだよね。頑張るから、勇者も頑張ってね!」

勇者「ああ!」

~魔王が支配している街~
勇者「さて、街に着いたのは良いけど、どうしたものか……」

勇者(どの入り口も、一体ずつ魔物が門兵をしていた)

勇者(中に入るには、必ずどこかの魔物を倒さなければならないようだ)

勇者(そして俺たちは、気付かれずに侵入しないといけない)


勇者「よしっ、睡眠魔法を使って突破しよう!」

幼馴染「睡眠魔法?!」

幼馴染「別に良いけど、魔物には効かないかもしれないわよ」

勇者「ええっ、そうなのか?!」

幼馴染「うん。神経系の魔法は、脳の構造を理解しないと使えないの」

幼馴染「人と構造が近ければ、効くかもしれないけど……」

勇者「睡眠魔法だけに頼るのはリスキーだな」

幼馴染「私もそう思う」

勇者「とりあえず、使えそうな物を確認しよう」


武器
グレネードランチャー:擲弾3発
※中距離専用

防具
メタル防弾チョッキ:E幼馴染

道具
エルフの飲み薬(怠惰):怠惰になる効果
祖母の形見の手鏡

幼馴染「改めて考えると、無謀だよね……」

幼馴染「だって、私たちナイフすら持ってないんだよ!」

幼馴染「おかげで、野草と木の実しか食べられないし……」グチグチ

幼馴染「正直、女賢者さんが仲間になってくれれば、温かい物やお肉も食べられるようになるぞと――」クドクド

勇者(かなり鬱憤が溜まっているようだ)

勇者「それは俺も分かる。だから今は、街に入る方法を考えよう」


>>444
1、グレネードランチャーを撃って陽動
2、エルフの飲み薬を少し使う(参考>>117)
3、あえて睡眠魔法(秒が偶数なら効果あり)
4、その他


ksk

1

勇者「よしっ、グレネードランチャーを撃ち込もう」

幼馴染「逆に魔物が集まらないかなあ」

勇者「集まるから、別の場所から入れるようになるんだ」

幼馴染「なるほど! それじゃあ、やってみましょ!」

勇者「行っけえぇっ!!」カチッ


ドゴオォォーーン

擲弾3→2

勇者「うっわあ、すごい破壊力だな……」

幼馴染「ねえ、他の門兵が持ち場を離れる様子がないんだけど」

勇者「じゃあ、吹き飛ばした場所から入るぞ! 魔物が集まってくる前に、さっさと行こう」

幼馴染「分かった!」

ダダダッ
ササッ


『爆発があったのはこっちか』
『そうだ。行ってみよう!』

ワイワイガヤガヤ

勇者「さて、魔物たちが爆発現場を野次馬しているうちに、手早く情報を仕入れようか」

幼馴染「でも、魔物からは聞き出せないよね。私たちは勇者一行だし」

勇者「そうだなぁ。人を探すか書物を調べるくらいしか、情報は入手出来ないだろうな」

幼馴染「それじゃあ、どうするの?」

どうする
>>449

この街の首領を見に行く

勇者「まずは、ここの首領を見に行こう」

幼馴染「ちょっ、ちょっと待ってよ! 私たちの装備で、どうやって倒すの?!」

勇者「倒すんじゃなくて、見るだけだ。将来的にこの街を奪還するなら、必要な情報だろ」

幼馴染「それはそうだけど、どこにいるか分かってるの?」

勇者「恐らく、あの立派そうな屋敷が根城だと思う」

勇者「今は魔物がいないんだ。いつ行くか、今だろ?」

幼馴染「……分かった」

勇者「よしっ、急ぐぞ」

~首領の根城~
幼馴染「ね、ねえ。街と比べて魔物が多くない?」

勇者「そうだな。これだと近付けないな……」

勇者(くそっ、想定外だ!)

勇者(街の入り口を爆撃したことで、魔物たちの陽動には成功した)

勇者(だけど同時に、要人警護は厳しくしてしまったんだ)

勇者(気付かれない方法で侵入するべきだと考えていたのに、結果を焦ったか――)

勇者(…! 誰か出て来たぞ)

首領「どうだ、不審者は見つかったか?」

魔物A「いえ、まだです。ただの爆発事故だったのではないでしょうか」

首領「魔法弾が炸裂する事故など、ゲートで起きるものか。侵入者は必ず……」ニヤッ

魔物A「首領さま?」

首領「……女神の加護。侵入者は、勇者か」

勇者(!? 見つかった!)

>>454
首領の能力
四大精霊のどれか

これって首領の能力は四大精霊のどれかなんだろうか?

取り敢えず精霊なら↑
他に能力なら、魔法探知。魔法がきかない。
その分直接攻撃に弱い、で。
精霊だけなら後のは無視してください。

>>454
そのつもりだったのですが、分かりにくくてすみません。

首領「大地の弾丸(テラ・ブリット)!」


距離にして20メートル。
首領の足元から、無数の小石が飛んできた。
そのうちの数発が勇者と幼馴染に被弾し、勇者を貫く。


勇者「ぐあぁぁっ!!」

幼馴染「勇者ぁ! 治癒魔法っ」

勇者「――ありがとう。大丈夫か?」ゼエゼェ

幼馴染「うん、ベストが防いでくれたから」

勇者「幼馴染、にげるぞっ!」

道具
祖母の形見の手鏡:E勇者


勇者は幼馴染の手鏡を装備すると、胸元で構えた。
そして太陽の光を反射し、首領の顔を照らしつける。


首領「くそっ……」ピカァー

勇者「よしっ、今だ!」

幼馴染「うんっ、逃げましょ!」

ダダダッ...


首領「くっ……、勇者を逃がすな!」

幼馴染「はぁはぁ、危なかったね――」

勇者「ああ、首領は土精霊の使い手みたいだな」

勇者「あれは防具や防御魔法がないと、間違いなく瞬殺されそうだ。小石がない所で戦わないといけないな」

幼馴染「そうだね。女賢者さんとベストを交換してて、本当に良かったよぉ」

勇者「それにしても、街に魔物が戻って来たか……」

幼馴染「これじゃあ、逃げられないね」

勇者「…!!」

>>460「あなたが勇者ですか?」

人間、男

ガンマン

ガンマン「あなたが勇者ですか?」

勇者「お前は何者だっ」

ガンマン「俺はガンマン。首領の屋敷に勇者が現れたと聞いて、探していたんだ」

ガンマン「ここにいては危ない。ついてきてくれ」

幼馴染「ねえ、胡散臭くない?」

勇者「このまま残っていても見付かるだけだ。行ってみよう」

~首領の根城~
魔物A「首領さま、勇者を取り逃がしました」ビクビク

首領「逃がしただと!!」

魔物A「申し訳ありませんっ」

首領「仕方がない、ワシが探そう。勇者をそのままにしておく訳にはいかんからな」

首領「女神の加護。この街では臭すぎるぞ!」

首領「魔法探知!」

ブウゥン...

首領「――」

魔物A「首領さま?」

首領「勇者は地下通路だ。人間どもめ、いつの間にそんな抜け道を……」ククッ

魔物A「では、その地下通路を崩落させれば!」

首領「いや、行かせよう。人間どもの根城をあぶり出し、襲撃するぞ!」

魔物A「はっ、了解しました」

~フィールド~
勇者「あの地下通路は、お前が作ったのか?」

ガンマン「掘ったのは、俺たちの仲間です」

勇者「仲間?」

ガンマン「ああ。俺たちは魔王が支配している街を奪還すべく、準備を進めてきた」

ガンマン「今も多くの人々が、奴隷として労働を強いられている。一日も早く、彼らを助けたいんだ!」

ガンマン「勇者、協力してほしい!」

勇者「分かった。協力しよう」

勇者(レジスタンスに手を貸すと、武器が手に入る可能性も高いしな)

~レジスタンス~
ガンマン「勇者を連れてきました」

リーダー「ご苦労さま。何か変わった様子はありましたか?」

ガンマン「この二人が、街で暴れたくらいです」

リーダー「そうですか。ようこそ、勇者さま。私はリーダーです」

勇者「リーダー?」

幼馴染「ねえっ、銭湯態勢の男の人だよっ!」

リーダー「取引を見ていたのですか」

幼馴染「わわっ、しまった!」

勇者「そうだな。国王との取引を、偶然見てしまった」

リーダー「なるほど、そうでしたか。魔王領の西半は、本来は我々の国の領土なんです」

リーダー「だから、街を奪還して奴隷を解放するために、国王に援助をしてもらっているのです」

幼馴染「じゃあ、裏取引じゃなかったんだ。銭湯姿が怪しくて……」

リーダー「…裏取引? 銭湯姿は、魔物の目を欺くためですよ」アハハ

リーダー「それでは、仲間を紹介しましょう」


>>467->>468

聖騎士

ドラゴンライダー

リーダー「こちらが聖騎士で、彼がドラゴンライダーのDRだ」

聖騎士「はじめまして、勇者殿」

DR「どうも」
ドラゴン「グルルッ……」

勇者「何だか、ものすごく偏ったパーティーだな……。回復役や魔法使いはいないのか?」

リーダー「街の偵察に出ていて、もうすぐ帰ってくるはずです」

勇者「そうなんだ」

幼馴染「ね、ねえっ。この人たちがいれば、私たちがいなくても魔王を倒せるんじゃない?」

勇者「>>470

魔王の配下は倒せても、
魔王は勇者しかとどめをさせないから、
俺たちがいないと無理だぞ。

勇者「魔王の配下は倒せても、魔王は勇者しかとどめをさせないからな」

勇者「だから、俺たちがいないと無理だぞ」

幼馴染「そうなの?」

勇者「ああ」

バタン

??「リーダー、大変です! 土の首領が――」


ドゴオォォーン


リーダー「魔導師ぃっ!!」

勇者(どういうことだ……。人が突然、爆発したぞっ)

首領「人間ども、見つけたぞ! 勇者よ、案内ご苦労だったな」ククッ

リーダー「どうしてここが……。迷彩で見えないはずなのに」

雑兵「わざわざ首領の方から来るとはな。死ねえっ!」ダッ

魔物A「火炎魔法っ」

雑兵「ぐあぁぁっ」ドサッ

首領「ここでは戦いにくいだろう、表に出ろ」

リーダー「いいだろう。お前たち、やるぞっ!」

幼馴染「私、二人を蘇生してから行くから」

勇者「ああ」

幼馴染「勇者、首領を倒してね。防御魔法、適応魔法っ!」チュッ

勇者(首領は土精霊の魔法を使っていた。それが最も得意とする属性なのだろう)

勇者(そして、火炎魔法を操る魔物。翼竜のドラゴンがいる時点で、俺たちに負けはない)


※参考>>113

リーダー「首領! お前たち魔王軍は人々を苦しめ、世界を支配しようとしている」

リーダー「まずはお前を倒し、街を奪還して人々を解放する!」

首領「ふははは、何を言う! ワシらを闇に閉じ込め迫害してきたのは、お前たち人間と神々ではないか!」

首領「権利を取り戻すことの何が悪い!」

リーダー「そこに至る歴史、お前たち魔王軍に正義はない!」

リーダー「首領の石つぶては、すべてガンマンが撃ち落とす。安心してかかれっ!」

首領(ガンマンとは、あの魔法銃を構える男か)

首領(そして、飼い慣らされた翼竜。くくっ、面白いではないか)

DR「はいやあっ!」ビシィ
ドラゴン「グリュウッ!」

首領「人間どもよ。ここの土地は地下水が豊富にある」

首領「だから人々は井戸を掘り、温泉を楽しむことが出来るのだ」

勇者(確かに、国境付近には露天風呂があった。しかし、それがどうしたんだ?!)

首領「土を操るとは、こういうことだ!」

ゴボオッ!

DR「ぐはあっ」
ドラゴン「プギャァッ」
ガンマン「う、動けんっ!」


二人と一匹が地面の中に沈んだ。
もがくこともせず、ただ絶叫するばかりだ。


首領「ダイラタンシー現象。精霊魔法を極めることは、現象を支配することでもあるのだ」

首領「それが分からずにガンマンとは、片腹痛いな」ガハハハ

リーダー「DR、ガンマンっ!」


>>478
1、助ける
2、見捨てる

1

リーダー「今、助けるぞ!」

DR「リーダー、無理だ! もう肩まで浸かって、動くことすら出来ないんだ」ズブズブ

ガンマン「早く首領を倒してくれ」

リーダー「仲間を見捨てるなんて、出来るわけないだろ!」

リーダー(近付けば沈んでしまう。縄をかける場所も首しかない)

リーダー(どうすれば良いんだ)

首領「大地の弾丸!」


無数に放たれる弾丸。
それらがリーダーに被弾し、そしてDRたちの頭を吹き飛ばす。


リーダー「ぐはあっ!」

DR「」ブシュウッ
ガンマン「」ボスッ

首領「ふははは。使えぬ仲間を助けるより、自分の命を心配しろ」

首領「愚かだぞ、人間よ!」

雑兵たち「DRさんとガンマンの仇を!」ウオォォッ

雑兵A「ぐはあっ」

首領「ははっ、楽しい射的大会の始まりだ!」

雑兵B「……?!」ドプンッ


雑兵Aが撃たれたことに危機を感じ、雑兵たちの多くが立ち止まる。
その瞬間、立ち止まった雑兵たちが地面に沈んだ。


首領「ダイラタンシーの沼だ。立ち止まると沈むぞ」

首領「さあ、的たちよ。走れ走れ!」


聖騎士「治癒魔法っ!」

リーダー「ぐっ、すまない」

幼馴染「ね、ねえ。あの人たち、何で走り回ってるの?」

聖騎士「……沼に入ってしまい、沈まないように走るしかないんです」

幼馴染「!! 惨い……」

魔導師「水精霊、召喚! 沼を取り除けっ!」

リーダー「雑兵たちよ、冷静になれ! 一時、撤退しろ!」

首領「……水精霊か。ならば、次を仕掛けよう」

聖騎士「沼がなければ、何も出来まい! 参るっ!」

首領「大地の弾丸!」

聖騎士「そんなもの、叩き落としてくれるわっ!」


ザシュ
ザシュッ


魔物A「首領さま!」

聖騎士「ホーリーブレイドっ!」

ガコンッ!

聖騎士「何っ?」

首領「鉱物は万物に転じる。最強の盾もまた、土から生まれる」

首領「そして、剣もしかりっ!」ザシュッ

幼馴染「防御魔法っ!」

聖騎士「ぐっ!」スタッ

聖騎士「せいやあっ!」ザシュッ

首領「……ちっ」

雑兵たち「行ける、聖騎士さまに続くぞ!」

首領「魔物A、一気に吹き飛ばすぞ!」

魔物A「了解しました。爆発魔法!!」

ドゴォォンッ

雑兵たち「ぐふああっっ!」ドサッ

魔導師「な、何て威力なの……」

首領「地殻表層部の元素の存在割合は、酸素とケイ素が多数を占めている」

首領「従って、火精霊の能力を数倍にも増幅する」

首領「さあ、人間どもよ。もっとワシを楽しませてくれ」

リーダー「くそっ、雑兵たちが全滅した。レベルが違いすぎたんだ――」

勇者(最悪の状況だな……)

勇者(確かに首領は強い。だけど、幼馴染に精霊魔法を使わせれば一撃で勝負が着くはずだ)

勇者(幼馴染は魔道具と同じように、使役する精霊の魔力もすべて引き出してしまうからな)

勇者(しかしそれをすると、幼馴染の魔力が空っぽになってしまう)

勇者(その状況だけは絶対に避けたい。ならば、考えるんだ――)

勇者(実際のところ、首領はほぼ無力化している)


底無し沼は魔導師が水精霊で無力化し、
弾丸と爆発魔法は幼馴染の防御魔法で無力化出来る。
問題は、首領の剣と盾だ。


勇者「魔導師さん、土精霊に弱点はないのか?」

魔導師「えっと、風属性です。風化現象を利用すれば、岩盤さえ脆くなります」

勇者「岩盤が風で脆くなる?」

魔導師「…はい」

勇者「この一帯の剣に魔力を宿し、すべて魔法剣にする事は出来るか? いや、して欲しいんだけど」

魔導師「すべてですか?! やってみます!」

聖騎士「勇者殿、それで首領を倒せるでしょうか?」

勇者「まだ、いくつか仕掛けを討つ。誰かアイデアがあるなら、言ってみてくれないか」


>>491

露天風呂の水を使って溶かす

幼馴染「ねえ、露天風呂のお湯を使って、盾を泥みたいに溶かしてしまえば良いんじゃない?」

勇者「水で溶けるなら、石壁作りの家を建てられないだろ」

幼馴染「うぅ……」シュン

聖騎士「いや、ここの泉質は酸性泉なんだ。鉱物なら腐食させられる可能性がある」

幼馴染「ですよね!」

勇者「でも、魔導師さんにはしてもらいたい事があるんだ。風と土と水を操るのは、大変だと思う」

魔導師「私、やります! 死んだみんなの分も頑張りたいです!」

幼馴染「皆さん、頑張ってくださいね。防御魔法、適応魔法!!」

聖騎士「幼馴染殿、魔導師さん。援護を頼みますよ」

魔導師「任せてください。まずは風の魔法剣、作ります!」


勇者「よしっ、行くぞっ!」

首領「ついに勇者が動いたか。精々、あがいて見せよ!」

首領「大地の弾丸!」

聖騎士「その技はすでに見切ったわあっ!」

カンッ
ズシャッ

前衛で駆け出した聖騎士が、飛び交う弾丸をたたき払う。
そして首領に一気に詰め寄り、斬りかかった。


聖騎士「ホーリーブレイドっ!」ザンッ

首領「その程度で、この盾は破れんぞ」

勇者「はあっ!」ブンッ

首領「ちいっ!」カキンッ


首領は聖騎士を振り払い、勇者の剣を受け止めた。
振り払われた聖騎士は、聖剣を手放してしまい手近な剣を構える。


聖騎士「くらえっ、聖なる衝撃っ!!」

聖騎士「でやあっ!」ブンッッ


振り下ろした剣の直線上に、光の柱が立ち上っていく。
その光が首領と勇者を包み込み、魔族である首領を蝕む。


首領「うぐああぁぁっ!!」

勇者「やったか?!」

魔物A「首領さまっ! 爆発魔法っ!」

ドォォンッ

しかし、勇者たちには効かない。


魔物A「バカなっ!」

リーダー「遅れてすまないっ!」ザシュッ

魔物A「ぐうっ……。凍結魔法っ!!」

パキィィン

勇者「なにっ?!」
聖騎士「しまった!」


勇者たちは凍りついた。
氷に包まれ、動くことが出来ない。


首領「惜しかったな。今、楽にしてやるぞ」

魔導師「みんなっ!」

幼馴染「あなたは、あなたの役目を!」

魔導師「……はいっ。シルフ、ウンディーネ、全力で頑張って!」


精霊たちを召喚した瞬間、雑兵たちの剣が舞い上がった。
風に乗って舞い、次々と首領たちに降り注ぐ。
さらに首領の武具を腐食すべく、魔法剣を避けて酸性泉の雨が降る。

要求される、精密な精霊たちのコントロール。
それは膨大な魔力と精神力を消耗していく。


幼馴染「勇者たちに当たっても、絶対に大丈夫だから。私の魔法を信じて!」

魔導師「はいっ!」

首領「舐めるなっ!」

土の鎧をまとい、降り注ぐ剣をかわし続ける。
しかし、全てはよけきれない。
風の魔法剣と酸性泉は、首領が使役する土精霊を確実に疲弊させている。

それが第1の策だ。
そして、第2の策が発動する。

魔物A「うぎゃああぁぁっ」ドサッ

リーダー「よしっ!!」

勇者「まだだ、油断するな!」チャキッ


魔物Aが息絶えたことで、凍結魔法が解除された。
それを見計らって、幼馴染が首領の顔を手鏡で照らしつける。

首領「くっ…、小賢しい真似をするな!」

ブスリッ

首領「がはあっ……?!」

首領の返り血を、何もないはずの空間が受け止める。

レジスタンスの隠れ家は、迷彩の魔道具で見えなくなっていた。
それを幼馴染が生き返らせた雑兵に、装備させたのだ。


首領「ぐっ!」

魔導師「ノームさんっ、地中の剣を!!」


想定外の存在。
見えない雑兵が振るう剣は、風に舞う魔法剣とは違う軌跡を描く。
その軌跡をくらますため、魔導師が地中に沈んでいた剣を射出させる。


首領「人間どもがふざけおって!」グッ


そして、最後の策を――。

首領「大地よ、崩落せよぉっ!」

ドンッ
ゴゴゴゴ・・・

魔導師「きゃあっ!」
幼馴染「わわっ!」

首領「言ったはずだ。ここは地下水が豊富だと!」

首領「容器を壊せば、大地は崩落する!」

勇者「くそっ!」


勇者たちは崩落する岩石を飛び移り、地上へと飛び移る。
しかし、幼馴染と魔導師、雑兵は地の底へと落ちていった。


勇者「幼馴染ぃぃっ!!」

幼馴染「勇者ぁ! 私と魔導師さんは無事だからぁっ!」

勇者「…!! お前、生きていたのか!」

ドラゴン「グルッ、グルルゥッ!」バサァバサァ

魔導師「勇者さま! シルフ行きますっ!」

勇者「分かった!」

飛び交う魔法剣。
その中の一本は、聖騎士が装備していた聖剣だ。

勇者は持っていた剣を捨てる。
そして、向かってくる聖剣を掴み取った。
聖剣が女神の加護に包まれ、光を帯びる。


勇者「首領、食らえぇっ!」

首領「ぐはあぁぁっ!!」


そして振り下ろした聖剣は、首領の身体を両断した――。

今日はここまでです。
レス数に対し、安価少なめですみません。

勇者「やった…、首領を倒したぞっ!!」

聖騎士「勇者殿。まさか、この策で本当に倒してしまうとは――」

幼馴染「勇者ぁ、格好良かったよ//」抱きっ

勇者「でも、多くの犠牲を出してしまったな――」

幼馴染「そう……だね」

リーダー「幼馴染さん、仲間たちを生き返らせてくれないだろうか?」

幼馴染「それは無理です」

リーダー「無理って、どうして!」

幼馴染「皆さんの遺体は地の底に落ち、どこにもないからです」

リーダー「俺は、みんなを守ることが出来なかった。だから――」

幼馴染「つまり、保身のために蘇生魔法を?」

リーダー「それは……」

幼馴染「私だって、出来ることなら蘇生させてあげたいです」

幼馴染「でも、人が死ぬのは摂理なんです。消えた命を無価値なものにしないために、未来に繋げていく努力をするべきだと思います」

聖騎士「未来に繋げる……か」

幼馴染「はい。死んでも、魔法で生き返るから大丈夫。そんな考えは、命の価値を希薄にするだけなんです」

リーダー「うぅっ……。DR、ガンマン、みんなすまない――」

・・・
・・・・・・
聖騎士「勇者殿、これから魔王を倒しに行かれるのですか?」

勇者「ここまで来たのは、そのためだしな」

聖騎士「ならば、この聖剣を使ってください。これは私ではなく、勇者殿が持つべき剣だ」

勇者「分かった。この剣で魔王を倒してみせるよ」


つ聖剣


幼馴染「その聖剣を受け取るなら、このベストを渡さないとね」脱ぎぬぎ

聖騎士「…?! 幼馴染殿は、聖職者であろう!」アセアセ

幼馴染「街を奪回するなら、戦いはまだ続きますよね。女性用ですが、ぜひ役立ててください」

リーダー「聖騎士、魔導師。首領を倒した今が、西半を奪回する好機だ」

リーダー「王様に協力を要請し、一気に攻め込もう!」

聖騎士「そうだな。態勢を整え、攻め込もう」

魔導師「あの……。私は勇者さまと共に、魔王と戦いたく思っています」

リーダー「…! どうして」

魔導師「勇者さまのパーティーは、僧侶の幼馴染さんだけです。力になりたいんです!」

勇者(彼女の精霊魔法は魅力的だ。しかし首領に一度殺されているし、魔王と戦うのは危険かもしれない)

魔導師「勇者さま――」


>>511
仲間にする、断る

仲間にする

幼馴染「彼女もそう言ってるし、連れて行きましょうよ♪」

勇者「俺は、あまり乗り気じゃないんだけどなあ」

幼馴染「だってほら、その剣でお肉を切れるし、彼女がいれば温かいものを食べられるようになるのよ!」ジュルル

幼馴染「もう、野草と木の実だけの生活から解放されるじゃない!」

勇者(幼馴染の不満も尤もだしな)

勇者「分かった。魔導師さんを連れて行こう」

魔導師「えっ…?! 私、コンロ代わりなの?!」

勇者「そういう訳じゃないけど、魔王を倒すまでよろしくね」

リーダー「それじゃあ、魔導師。勇者さんと頑張ってくれ」

リーダー「その間に、こっちも襲撃をかける」

魔導師「はい、頑張ります!」

勇者「じゃあ、行こうか。魔王を倒しに――」

幼馴染「そうね、行きましょう!」

魔導師「は、はいっ!」

メタル防弾チョッキ→聖剣

仲間
魔導師(魔女さん)

~フィールド~
魔導師「あの…。それでは改めまして、私は魔女と言います」

勇者「魔導師じゃなくて、魔女さん?」

魔女「それが真名なんです。レジスタンスで本当の名前は使いたくなくて――」

勇者「そっか、よろしくね」

魔女「はいっ//」

勇者「ところで、魔王退治に役立ちそうな物は持ってますか?」

幼馴染「見たところ、何も持ってないよね」

魔女「首領が地盤を割ったときに、アジトも一緒に崩落しちゃったから何も――」

勇者「そうか……」

魔女「でも、この>>507は、>>509の効果があるんです」

>>507
アクセサリー

>>509
魔法効果

髪飾り


安価間違ってます(-_-;)
>>517 >>519ですよね?

>>517
そうです。
うっかり、申し訳ありません。

>>520
再安価
髪飾りの魔法効果

効果も入れちゃってよいのかな?

味方以外の魔法を跳ね返す効果

重ね重ね申し訳ありません。
同一IDの方のため、再安価とします。

>>523
1、>>520の効果
2、その他

上で絶対に上手くいくとは限らず壊れる時もある

魔女「この髪飾りは、魔力回復の効果があるんです」

勇者「魔力回復?」

魔女「はい。髪飾りに祈りを捧げると、魔力を補ってくれるんです」

勇者「じゃあ、魔力の心配はいらないんだ」

魔女「でも祈りを検知するときに、それが負担になって壊れるときがあるんですよね……」

勇者「回復したいときに壊れるって、微妙な魔道具だなぁ」

魔女「まあ、半分はおしゃれですしね//」

魔女「その壊れるって性質上、予備をもっているんですけど幼馴染さんも使いますか?」

幼馴染「べ、別に大丈夫です。魔女さんが使ってください」アセアセ

魔女「遠慮なさらなくても結構ですよ」

幼馴染「私、魔道具を使えないんです。だから――」

魔女「魔道具を使えない? そんな人、聞いたことないけど」

幼馴染「とにかく、ごめんなさい。気持ちだけ、ありがとうね」

~魔王城~
勇者「いよいよ、来たな」

幼馴染「そうだね。でも、どうやって魔王城に入るの?」

勇者「さすがに、前みたいに派手な侵入はマズいよな」

勇者「それに、首領よりも強いと考えたほうがいい。無策で入るのは、殺されに行くようなものだ」

幼馴染「確か、魔王は料理が好きだよね。みんなの食事に毒を盛れば、バタバタ倒れるんじゃない?」

勇者「一応聞いてみるけど、どうやって?」

幼馴染「>>529

女体盛りを出すテヘッ

幼馴染「女体盛りを出す」テヘッ

勇者「……誰が?」

幼馴染「わ…私は勇者専用だから、魔女さんかな」

魔女「ええぇっ、私ですか!?」

幼馴染「魔女さんはレジスタンスで潜入の経験があるし、可愛いからトロイの木馬――みたいな?」

魔女「そ、そんなぁ。そもそも、どうやって食事を用意するんですか?!」

幼馴染「>>532

コンビニで色々食べるもの買ってきたから、早く脱いで
そして女体盛りのまま、魔王の前に登場よ

すみません。
>>520のケースみたいにバタバタしてしまった訳ではないので、
安価を普通に拾わせていただきます。

幼馴染「コンビニで色々食べるものを買ってきたから、早く脱いで♪」

魔女「ええぇっ! いつの間に?!」

幼馴染「そして女体盛りのまま、魔王の前に登場よっ」

魔女「……うぅ、脱ぎます」ショボン

脱ぎぬぎ

幼馴染(……)チラッ

勇者「……」ドキドキ

魔女「ふと思ったんだけど、お金がないから何も買えませんよね」

魔女「それに、入るための手段が目的になっていませんか?」

幼馴染(あっ、気付いた)

幼馴染「あと一枚だったのに――」

魔女「えっ……!?」

勇者「まさか、本当に脱ぐとは……//」ニヤニヤ

魔女「ゆ、勇者さま! 見ないでくださいぃっ」カァッ//

魔女「幼馴染さん、どうしてこんな事をしたんですか//」プンプン

幼馴染「だって、勇者が全然してくれないんだもん」

魔女「ふぇっ?!」

幼馴染「露天風呂があるって分かったとき、一緒に入れると思っていたのに引き返してくれないし……」>>435

幼馴染「魔女さんが仲間になってくれて食事は充実したけど、気を使って抱いてくれないし……」

幼馴染「ここで死ぬかもしれないなら、死にたくないと思えるように抱いてほしいの」

幼馴染「勇者も我慢してるんでしょ?」

魔女「そ、そう言えば、お二人は婚約しているんですよね」

幼馴染「そうだよ//」

魔女「私が気を回さないといけないのに、愛し合う時間を作ってあげられなくてすみません!」アセアセ

魔女「しばらく魔王城を偵察してきますから、お二人はセックスをなさっていてください//」

勇者「そんな言い方をされると、恥ずかしいんだけど……」

>>541
1、幼馴染と子作り
2、魔王を倒すまで我慢だ

1

幼馴染「勇者ぁ、魔女さんもそう言ってるし、今から……ね//」ギュッ

勇者「そうだな// でもその前に、魔女さんに頼みたいことがあるんだ」

魔女「何でしょう?」アセアセ

勇者「食事に毒を盛る作戦、行けると思うんだ」

魔女「やっぱり、女体盛りをしないといけないんですね」ハゥ・・・

勇者「そうじゃなくて、この地域は地下水が豊富で井戸を掘っているんだろ」

勇者「魔女さんは潜入の経験があるし、これをつるべに入れてきてほしいんだ」


つエルフの飲み薬(怠惰)

魔女「これは何ですか?」

勇者「エルフの飲み薬で、強力な鎮静剤なんだ。これを飲めば、しばらく無気力になる」

魔女「なるほど。これを飲み水に混ぜて、敵を一網打尽にするんですね」

勇者「そういうこと。念のため、1回分は残しておいてくれ」

魔女「分かりました。頑張ります!」

幼馴染「それじゃあ、魔女さん。気をつけて行ってきてね♪」

勇者「ヤバそうなら、すぐに逃げろよ」

魔女「はいっ! お二人は、ごゆっくりなさってください//」

~魔王城・庭~
魔女「土精霊、城壁を砂にしろっ」

ボフッ
サラサラ...

魔女(まずは、庭に侵入成功っと)

魔女(次は井戸を探さなくちゃ)

魔女(水精霊召喚!)

魔女(…あっちに水があるのか)

トテトテ


魔女(で、エルフの飲み薬を井戸水に)コポコポ

魔女(意外と楽勝だったわね)

魔女(でも、何だか違和感があるのよね……。水精霊の力が――)

魔女(!? 誰か来るっ)


>>548
隠れる、逃げる

隠れる

魔女(とりあえず、あの建物の陰に隠れよう――)

ササッ

魔女(魔物と女?)チラッ


魔物「どうやら西の土魔神を殺ったのは、勇者らしいな」

女「へえ、そうなんだ。もうすぐ、ここに来るのかなあ?」

魔物「だろうな。怖いのか?」

女「まっさかぁ。勇者を食べちゃいたいくらいだわ//」

魔物「ははっ、お前ならそう言うよな」

女「もちろんよ。でもその前にぃ、あなたを食べさせて♪」

魔女(えっ?!)

魔女(ちょっ、こんな所で服を脱いで何を……)

女「その触手で、あたしを感じさせてね//」

魔物「おうよ! 虜にしてやるぜ!」ウネウネ

女「あぅん……、ヌルッとしてる//」

魔物「相変わらず、いやらしい身体だな」ニュルッ

女「ひゃうん// そう…それ、上手よ」ハァハァ

魔女(……//)ゾクッ

魔女(勇者さまと幼馴染さんも、今頃セックスしているのかなぁ//)

魔女(……だよね。その間、私がここにいるんだから――)

女「あんっ、ああ……そのヌルヌル、中に入れてみてぇ」

魔物「入れるぞ」ウネウネ

女「あふぅっ……いいわぁ。もっと激しくして//」ハァハァ


魔女(触手が入ってる// 私も勇者さまのモノ、入れてほしいな)ハァハァ


>>553
1、オナニーする
2、その場を離れる

2

魔女(はあ……。私、何を考えてたの。勇者さまは婚約しているんだから)

魔女(見るようなものじゃないし、もう戻ろう)スタッ

魔物B「おやおや、サキュバスちゃんの声がすると思って来てみたら、人間がいるじゃないか」グヘヘヘ

魔女「……!」

魔物B「しかも、興奮しているのか?」ガシッ

魔女「あぐうっ……」

魔女「このっ! 爆発まほ――」

魔女(駄目だ。爆発魔法で攻撃すると、あの二人にも気付かれちゃう)

魔物B「ほら、どうした。二人を見て、したくなったんだろ?」

魔女「いやっ、触らないで……」ビクッ

魔物B「そう言うなら、もっと抵抗してみせろよ」グイグイ

魔女「うぐっ…、いやあ……」

魔女(どうしよう、何とか脱出しないと)


>>557
1、エルフの飲み薬で無気力にさせる
2、他の魔法で攻撃

1

魔女(そうだ、エルフの飲み薬が残っているはず!)カポッ

魔女(えいっ!)

魔物B「ぐほっ…、何を?!」

魔物B「……」ダラーン

魔女「うわっ、本当に効くんだ」

魔女(今の内に逃げよう)

タタタッ...

~フィールド~
幼馴染「んんっ……あぁ、いいっ。もっといっぱい突いてぇ」ハァハァ

勇者「幼馴染、イきそう!」

幼馴染「うん、いいよ。中に出してっ//」

勇者「もうイクっ」

幼馴染「あうぅっ…私もイっちゃう!」

ドプッ
ドピュッ

勇者「はあはぁ……。幼馴染、愛してるよ」チュッ

幼馴染「私も、だよ//」ハァハァ

幼馴染「勇者の赤ちゃん、出来るかもしれないね」

勇者「そうだな。お前のこと、絶対に守るから」

幼馴染「私も頑張るから……」抱きっ

魔女「勇者さま、幼馴染さ~ん。任務終了しましたぁ!」

勇者「?!」
幼馴染「……」ジトー

魔女「はわわっ// ごめんなさいっ」カァッ//

・・・
・・・・・・
勇者「で、魔王城はどうだった?」

魔女「計画通り、井戸水に混ぜてきました」

勇者「そっか、ありがとう」

魔女「ただ、帰りに見つかってしまって……。全部使ってしまいました」

勇者「そうか。念のため、1回分は残しておいて正解だったな」


魔女「すみません」

勇者「まあ、いいよ。それじゃあ、朝になったら乗り込もうか」

幼馴染「そうだね。魔女さん、ありがとう」ニコッ

魔女「い、いえっ。どう致しまして」

~翌朝~
幼馴染「今日は門番がいないね」

勇者「エルフの飲み薬がちゃんと効いているって事だな」

魔女「でも昨日、私が見つかってしまったから、攻めてくると見越して城内で大挙しているかもしれませんよ」

勇者「そうだとしても、見張りは必要だろ。襲撃してくる人数が分からないと、後手に回るじゃないか」

魔女「なるほど」

幼馴染「ねえ、勇者。この前みたいに、グレネードランチャーを撃ち込んでみたら?」

勇者「そうだな。侵入経路を撹乱出来そうだ」

幼馴染「そうじゃなくて、エルフの飲み薬が効いてなかった場合、私たちに勝ち目はないんでしょ」

幼馴染「一発撃ち込んでやれば、作戦失敗なら、魔物がわらわらと出て来るんじゃないかなあ」

魔女「魔物に効くことは確認済みですよ」

幼馴染「でも、井戸水に混ぜたんだから濃度が違うでしょ。効かないかもしれないわよ」


>>565
1、撃ち込む
2、撃ち込まずに突撃

1

勇者「幼馴染の言うとおりだな。念のために、一発撃ち込んでみよう」


カチャッ
ズドオォーーン


勇者「うん、素晴らしい威力だ。城の入り口が吹き飛んだぞ」

モクモク...

幼馴染「魔物、出て来ないね」

勇者「つまり、エルフの飲み薬が効いたって事だな」

魔女「そうみたいですね」

勇者「よしっ、魔王を倒しに行くぞ!」

擲弾:2→1

~魔王城、数時間前~
ハーピー「魔王様ぁ、朝食の準備が出来ましたよ♪」

魔王「うむ、ご苦労」

チャキッ
カチャカチャ

魔王「むっ、この朝食を作ったのは誰だ!」

ハーピー「えっ、それはどういう……」アセッ

魔王「香りが違うではないか! それに見ろ、この肉の断面を!」

魔王「ハーピー、料理長を呼べっ!」

ハーピー「申し訳ありません! あたしが作りました」ペコリ

魔王「ハーピーが? 料理長は何をしておる!」

ハーピー「それが……、リビングでサキュバスさんと――」

魔王「ヤツは、余をなめておるのか? ハーピーに不味そうな飯を作らせて、戯けたことをしやがって!」

ハーピー(不味そうって)ショボン

魔王「根性を叩き直してやる。行くぞっ!」ガタッ

魔物C「」ダラーン
魔物D「」デレーン

魔王「どういうことだ、これは?」

ハーピー「今朝から、みんな、こんな感じなんです」

ハーピー「元気なのは、私とリリスちゃんくらいで――」アセアセ

魔王「それで、お前が朝食を作ったのか?」

ハーピー「はっ、はいっ!」

魔王「そうか、ご苦労だったな。とりあえず、サキュバスに会ってみるぞ」

魔物たち『はぅ~ん』

魔王「なん…だ、このザマはぁ!」ドンッ

魔王「むっ?!」


サキュバス「魔王さまだぁ、私を食べて~//」

魔王「お前、何をしておるのだ……」

サキュバス「――女体盛りぃ」エヘッ//

魔王「驚いたが、見れば分かるわっ!」

魔王「どうして、そんな事をしておるのだ!」

サキュバス「それはぁ//」

サキュバス「――」

サキュバス「……」

サキュバス「――面倒くさい」ダラーン

魔王「お前もシャキッとしろぉっ!」

ハーピー「ま、魔王様。落ち着いてくださいっ」

>>573
女体盛りの経緯
1、聞き出す
2、想像がつくからいい

2

魔王「はあはあ……そうだな。危うく、サキュバスのペースに飲まれる所だった」

ハーピー「そうですよ、魔王様。これくらい、サキュバスさんなら通常運転です」

魔王「ただ、この料理が問題だ。ハーピー、食べて見ろ」

ハーピー「あたしが女体盛りを、ですか?!」ムリムリッ

魔王「良いから、食え」

ハーピー「あれ? いつもと味が違う」モグモグ

ハーピー「……!」ダラーン

魔王「やはりな。サキュバスの色香に負けて手を出すと、毒を食らうことになる訳か」

魔王「サキュバス自身も、皮膚吸収したようだな」

魔王「リリス、いるんだろ。サキュバスをロビーに運び出すぞ」

リリス「は、はいっ」

魔王「これは勇者どもの仕業だろう。こいつらが正気になるまで、井戸水は使うなよ」

リリス「分かりました」ズリズリ

サキュバス「あんっ、痛気持ちいい//」

リリス「彼女をロビーに放置して、勇者たちに殺されないでしょうか……」

魔王「サキュバスが勇者の精を奪い尽くせば、それが一番良い」

魔王「しかし、サキュバスが勇者に殺されても、それはそれで面白いではないか」

リリス「そうかもしれないけど、少し勿体ないですね」ハァ・・・

魔王「勇者の血は、男児に継承されていく。それを壊すには、サキュバスがうってつけだ」

魔王「ふははは……」

~魔王城・現在~
勇者「さすがに、吹き飛ばし過ぎたな。正面から入れないぞ」

幼馴染「ねえ、ここから入れそうだよ」

勇者「じゃあ、そこから入ろう」


ギィ
バタンッ


魔女「……お邪魔しまぁす」トテトテ

幼馴染「勇者っ! あそこに魔物が!」

魔物E「……」グデーン
魔物F「……」ダラーン

勇者「近付いても襲ってこないな」

幼馴染「……だね。ちゃんと警備しなさいよ」アハハ

魔女「でも、こっちを見てますよ」

幼馴染「動けるようになってから、一斉に襲われたら大変だよね」

勇者「そうだなぁ」

>>580
1、トドメを刺す
2、先を急ぐ

2

勇者「そうだなぁ。先を急ごうか」

魔女「トドメを刺さなくて良いんですか?」

勇者「幼馴染が飲んだことがあって、量にもよるだろうけど、半日は効果があることが分かっているんだ」

勇者「剣の切れ味も落ちるだろうし、魔女さんも魔力を温存した方がいい」

魔女「そうですね。分かりました」

幼馴染「魔王城って、部屋が多いんだね。どれが魔王の部屋なんだろ?」トテトテ

勇者「仮にも王様だし、一番奥じゃないか」

幼馴染「ああ、そっか。じゃあ、階段を探さないと」

魔女「勇者さま、あの広間に階段がありますよ」ホラッ

勇者「本当だ、行ってみよう!」

タタタッ...

女体盛り「……」デンッ!

勇者「なんで、こんな所に女体盛りがあるんだよ!」

魔女「あわわ//」

幼馴染「魔王も考えることは同じなのね。女体盛りを勇者の前に出すなんて――」

勇者「お前が考えた作戦が、魔王サイドで実施されている事に驚きだよ」ハァ・・・

幼馴染「それだけ、優れた作戦だったのよ♪」

魔女「うぅっ、脱がなくてすみません」

女体盛り「勇者、私を食べて~//」ウフフ

勇者「いや、食べないし」

女体盛り「そんなぁ……。面倒くさいから、勇者に食べてもらいたいのぉ」エヘッ//

勇者「…?!」ゾクッ

勇者「幼馴染……」

トテトテ

幼馴染「何?」

勇者「好きだよ」チュッ

女体盛り「えへへ、私もだよ//」チュッ

幼馴染「…なっ! ちょっと、何してるのよおっ!!」

幼馴染「勇者、離れなさいっ!」グイッ

勇者「ぬおっ」ドスンッ

魔女「幼馴染さん、思い出しました。あの魔物、サキュバスです!」

幼馴染「サキュバス?!」

魔女「はいっ! 昨日、見たんです!」


男性は射精しないと、いずれ淫夢を見て夢精する。
そのときに理想の女性が夢に現れ、性行為をするそうだ。
その概念が実体化した存在が、淫魔・サキュバスだ。

つまり、サキュバスは男性の性欲そのものだと言える。


サキュバス「勇者ぁ、私をめちゃくちゃにしてね♪」マグロ...

勇者「相変わらず、エッチが好きなんだな」

サキュバス「勇者が私をエッチにさせてるんだよ//」

勇者「今日もいっぱい感じさせてやるよ!」

魔女「わわっ、勇者さま脱がないでぇ。幼馴染さんっ!」キャア//

幼馴染「……分かってる」

幼馴染(夢精ならともかく、サキュバスに射精すると精気まで奪われてしまう)

幼馴染(男性ではサキュバスに勝てないし、私が何とかしないと――)


>>588

サキュバスは睡眠魔法で眠ってもらい、サキュバスに女体盛り食材を食べさす。
勇者には自分の中で射精してもらう。

>>588
サキュバスは人間ではありません。
なので、>>439>>441の条件を採用させていただきます。

幼馴染「お願い、効いて! 睡眠魔法っ!」

サキュバス「やぁん、勇者ってばヤらしいっ//」ムニュッ

幼馴染「やっぱり、夢魔に睡眠魔法は効かないのね……」

魔女「幼馴染さんっ、相手はマグロよ! 女体盛りをたべさせましょう!」

幼馴染「そうか、これにはエルフの飲み薬が使われているはずだもんね!」

サキュバス「うぐぅっ……もぐもぐ」ゲプッ

リリス「あらあら。彼女が女体盛りになった経緯を知らないって、本当に怖いわねえ」クスクス

魔女「うそっ…、魔力が上がっていく」

幼馴染「まさか、効かないの?」

リリス「あーあ、やっちゃった」クスクス

魔女「……?! 上から!」

リリス「水に毒を入れたのは、あなた達でしょ。見え見えの罠を、仕掛ける訳がないじゃない」

リリス「彼女は怠惰になって、淫夢の制御が面倒になった。そして、魅了された料理長が食事を盛り付け、魔王城はこうなったのよ」

魔女「という事は――」

リリス「うふふ♪ 淫夢はさらに深くなるの」

サキュバス「ね~、そろそろ一発目が欲しいな//」グデーン

勇者「もう、こんなにヌルヌルだもんな。そんなに欲しいなら、いっぱい注ぎ込んでやるよ!」クチュクチュ

幼馴染「だめえっ! 勇者とエッチして良いのは、私だけなんだから!」ドサッ

勇者「ぐっ!」


幼馴染は勇者を押し倒す。
そして、馬乗りになって訴えかけた。


幼馴染「ねえ、勇者ぁ。サキュバスが見せる理想の女性って、誰なの?」

幼馴染「昨日は、あんなに私を抱いてくれたじゃない! 私じゃ、ダメなの?!」

魔女「幼馴染さん……」

幼馴染「サキュバスなんかに渡さない。勇者の精液、私の中にいっぱい出して!」クチュッ

サキュバス「……」

幼馴染(勇者ぁ、サキュバスなんかに渡さない。勇者の精液、私の中にいっぱい出して!)

幼馴染(勇者ぁ! 彼女じゃなくて、私を見て……。私の方が気持ち良くしてあげられるよ!)

勇者「幼馴染ぃ、好きだよ」

幼馴染「! 私も好きだよっ」

幼馴染「……って違う、私を見てな……い?」

サキュバス「ふふっ」

幼馴染(勇者、彼女が私たちの邪魔をするのぉ。何とかならない?)

勇者「……幼馴染」スタッ

幼馴染「きゃあ」


勇者は起き上がり、剣を構えた。
そして、幼馴染と向かい合う。


幼馴染「嘘でしょ……。堕落したサキュバスに、ここまで男性を操る力があるなんて――」

幼馴染「勇者っ! サキュバスが見せる理想の私じゃなくて、現実の私を見てよ!」

幼馴染「本当の私を見て欲しいの!」

勇者「本当の幼馴染……?」

魔女「勇者さま。あなたは今、サキュバスに支配されている。本当の愛を見失わないでください」

勇者「うああぁぁっ!」

・・・
・・・・・・
勇者「どっちが本当の幼馴染なんだ?!」ゼエゼェ

幼馴染A(私が幼馴染よ!)

幼馴染B(彼女じゃなくて、私が本当の幼馴染よ!)

勇者「くそっ、分からない。何か、幼馴染を識別する方法はないのかよ――」

幼馴染B(勇者ぁ、私を信じて!)

勇者「そうだ!」

勇者「幼馴染Bに『幼馴染Aが本当の幼馴染か?』と訊ねたら、『はい』と答えるか?」

幼馴染A(うん、そう答えると思う)


>>597
本物は幼馴染A
いや、幼馴染Bだ

Aに聞いてるんだよね?
BにAが本当かと聞いて、Aが本当と答える。
う~ん、Bが本当と答えるよね、普通。

Aがおかしいよね?

なので、B

これ、どっちに聞いてるかで答えが変わるような。

勇者(偽物の幼馴染は、本物に成りすますために嘘を吐いている)


勇者(もし幼馴染Aが本物だった場合、幼馴染Bは偽物だ)

勇者(その偽物BにAが本物かと訊ねたら、成りすますために『いいえ』と答えるだろう)

勇者(つまり、本物AにBが『はい』と答えるかと質問すると、Bが『はい』とは答えないことを想定して、『いいえ』と答えることになる)


勇者(続いて、幼馴染Aが偽物だった場合を考えると、本物は幼馴染Bとなる)

勇者(その本物BにAが本物かと訊ねたら、当然『いいえ』と答えるだろう)

勇者(すると偽物Aは、Bが『はい』とは答えないことを想定して、『はい』と答えるだろうと嘘を吐く)


勇者(今回、幼馴染Aは『はい』と答えた。従って、幼馴染Aは偽物だ)

勇者「お前が本当の幼馴染なんだな」

幼馴染(そうだよ)

勇者「ずっと一途に想っていてくれて、エッチがすごく好きで――」

勇者「僧侶なのに呪われたり、全然らしくないけど、それが本当のお前なんだよな」

幼馴染(うん、やっと分かってくれたんだね// それが本当のわたしなの――)

勇者「幼馴染、俺はそんなお前が好きなんだ!」

幼馴染(ありがとう// 私も勇者のことが大好きだよ!)チュッ

サキュバス(嘘でしょ……、私じゃなくて彼女を選べるなんて――)

・・・
・・・・・・

勇者「幼馴染、俺はそんなお前が好きなんだ!」

魔女「……// 今、夢で告白してるんですかねえ」ドキドキ

幼馴染「勇者はやっぱり、私を想ってくれているんだ//」ギュッ

魔女「勇者さま。何だか、楽しい夢を見ているみたいですよ//」

幼馴染「うんっ//」

魔女「幼馴染さん、良かったですね」ニコッ

幼馴染「えへへ。硬くなってるし、抜いてあげようか♪」シュッシュ

魔女「あわわ// 今の内に、サキュバスを倒しましょうよ!」アセアセ

サキュバス「……」

魔女「相手は動かないマグロ。女性の私たちには無力です!」


魔女は聖剣を拾い上げ、サキュバスに歩み寄ると振りかぶった。
そのとき、忘れていた視線に気が付いた。


リリス「うふふ♪」

魔女「さっきから、ずっと見てますよね。仲間が殺されますよ?」

リリス「いいわよ。どうぞ、ご自由に」クスクス

魔女「えいっ!」

幼馴染「拘束魔法っ!」

魔女「えっ…?!」ピタッ

幼馴染「魔女さん、サキュバスは殺してはいけないんです!」

魔女「どういう事ですか?」

幼馴染「サキュバスは概念的な存在、男性の性欲そのものなんです。今は勇者の夢に入り込んでいるから――」

魔女「サキュバスを殺すと、勇者さまは性欲を失う?」

幼馴染「……はい。私は勇者とエッチしたいから、サキュバスを殺させません!」

サキュバス「もう面倒くさいから、あなたと勇者をエッチさせてあげるね♪」ニコッ

勇者「幼馴染……うくっ」ドピュッ

魔女「きゃあっ// ゆ、勇者さま。い、今のが夢精……ですか?」カアァ//

幼馴染「ま、まあ、夢の相手が私なら……ねえ」

サキュバス「はうぅ、いっぱい出たぁ// もっと楽しんでね、幼馴染さん♪」

勇者「……うっ」ドクドクッ

魔女「わわっ、また射精しましたよ// これって、まさか――」ゾワッ

幼馴染「サキュバスが、私との淫夢を見せ続けているの?!」

魔女「幼馴染さん! このままだと、勇者さまの精気が奪われてしまいますよ!」

幼馴染「……分かってる。でも、サキュバスは殺せないの!」

魔女「殺さないと、勇者さまが死んじゃいます!」

サキュバス「勇者ぁ、もっと幼馴染さんにかけてあげて♪」ダラーン


勇者の下半身が精液で汚れていく。
そのたびに、サキュバスに精気を奪われる。

愉悦感に満たされた表情で、勇者はどんな淫夢を見せられているのだろう……。


幼馴染「勇者ぁ、同じことを私にしても良いんだよ――」

幼馴染(このままでは、勇者が殺される)

幼馴染(蘇生魔法があるけど、サキュバスを倒さないと問題は解決しないし、勇者が死ぬなんて耐えられない)

幼馴染(サキュバスを殺す場合、子作りを昨日したので妊娠する可能性はある)

幼馴染(だけどその一回で妊娠するとは思えないし、もっとエッチをしたいからサキュバスは殺せない)

幼馴染「サキュバスを殺さずに勇者を助けるには、どうすればいいの!?」

リリス「いやぁん♪ 勇者が死ぬか、勇者を去勢するか。究極の選択ねっ」クスクス


>>607
幼馴染どうする

勇者の下半身に付着した精液を、

サキュバスに与える。

それで解決しないなら気絶させてみる。

去勢でいいじゃん

幼馴染「やっぱり、勇者を助けるにはサキュバスを殺すしかない」ギリッ

リリス(これで勇者は子孫を残せない。魔王さまの思惑通りね)クスクス


幼馴染「魔女さん。せめて、私に殺させてください」トボトボ

魔女「……」

つ聖剣

バチッ!

幼馴染「きゃあ!」


聖剣を掴もうとした瞬間、衝撃を感じて足元に落としてしまった。


幼馴染「……っ。ごめんなさい、私では触れないみたいです」

魔女「触れないって、これは聖剣ですよ。聖なる力を引き出せるかは別にして、誰でも扱えるはずです」

幼馴染「きっと、私の体質のせいだと思う。聖剣も詰まるところ、魔法剣だから――」

幼馴染「魔女さん、代わりにお願いします」

魔女「本当にいい……のね?」

幼馴染「はい……」コクッ


魔女は聖剣を拾い上げ、力強く構えた。
そして、サキュバスへと振り下ろす。

しかし、すんでのところで思いとどまった。

魔女「私も出来ない……。サキュバスを殺せない!」

幼馴染「どうして? さっきまで、殺そうとしてたじゃない」

魔女「昨日、愛し合う二人を見てしまったから――。幼馴染さんは、勇者さまと愛し合えなくなってもいいの?!」

幼馴染「そんなの、嫌に決まってるじゃない!」

魔女「だったら、考えようよ。勇者さまの男性らしさを奪うことは、僧侶として許される行為なの?」

幼馴染「それは……。ありがとう、私どうかしてた」

魔女「きっと、あるはずです。サキュバスの淫夢を醒ます方法が」


>>611
1、勇者の精液を飲ませる(>>606の方法)
2、その他

再安価
>>613

1

魔女「そういえばサキュバスって、最初は勇者さまとセックスしようとしてましたよね」

魔女「でも今は、勇者さまに振られてしまったから、仕方なく幼馴染さんの淫夢で射精させています」

幼馴染「そうだろうけど、それがどうしたの?」

魔女「つまりですよ、サキュバスは勇者さまの精液が欲しいんじゃないんですか」

幼馴染「それはまあ、サキュバスはそういう淫魔だから――って、まさか勇者の精液を?!」

魔女「そうです。サキュバスは今、飲み薬のせいで動けませんよね」

魔女「だから、淫夢を見せ続けているんじゃないですか?」

幼馴染「えーっ!」

幼馴染「精液が欲しいって、以前にもあった気がする……」

幼馴染「今回は人間じゃないし、やるしかないんでしょ」ハァ・・・

魔女「では、試してみてください」

幼馴染「あなたも手伝ってよ」

魔女「……え?」

幼馴染「こぼさないように気をつけてね」トロッ...

魔女「あわわ// もうお嫁に行けないよぉ……」ウゥッ

幼馴染(勇者の精液、ほとんど精子が混ざってない。私でも、こんなに頑張らせないのに――)

幼馴染(勇者、さっきは迷ってごめんなさい)チュッ

魔女「あうぅ、恥ずかしい……//」クチュクチュ

サキュバス「はぅん……精液だ~// でも、薄い気がする」ショボン

幼馴染「悪いけど、これで納得してくれる?」クチュクチュ

サキュバス「入れてないから、いや……」プイッ

幼馴染「いやって、これ以上は無理だから!」

幼馴染「ん? 入れてない……から?」

幼馴染(何となく、分かった気がする――)


サキュバスは今、勇者の性欲そのものだ。
もし勇者の性欲が私に挿入して射精したいというものなら、私はまだそれをしていない。
サキュバスは今、私が受け止めないと納得しないのだ。


魔女「幼馴染さん、何を?!」

幼馴染「やっと分かったの! 勇者っ、もう一回だけ頑張って!」

魔女「はわわっ//」テレッ


幼馴染は勇者に跨がり、陰茎を騎乗位で挿入した。
ゆっくりと腰を動かし、粘膜が擦れ合う快感を楽しむ。


幼馴染「あんっ、んんっ……頑張れそう? 硬くなってきたよ……」ハァハァ

サキュバス「……そうそう、中に射精してほしいの//」

幼馴染「勇者ぁ! 中に出してぇ」

勇者「幼馴染……」ピュッ


あまり射精の脈動を感じない。
だけど、絶頂に達してくれたことがうれしかった。


幼馴染「勇者ぁ// 頑張ってくれて、ありがとう」ギュッ

勇者「くっ……俺は一体……」

幼馴染「…! 勇者っ、身体は大丈夫?」

勇者「何だか、だるくて仕方ないんだけど……」グッ

幼馴染「それはまあ、いろいろと頑張りすぎちゃったもんね//」

勇者「頑張りすぎって……、何で裸なんだよ?!」

魔女「もう、恥ずかしくて見てられないです。二人とも、早く服を着てください//」アセアセ

サキュバス「やっぱり、薄すぎて物足りない。新しい人、来ないかなぁ……」ダラーン

幼馴染「サキュバスは納得してくれたし、次の相手はあなたですか!」

リリス「うーん、好きに通れば良いんじゃない?」

魔女「……えっ?」

リリス「私は怠惰を司る悪魔。魔王様から命令を受けてないし、戦うのは面倒なのよね」

勇者「通してもらえるなら、無駄な戦いは避けよう」

幼馴染「……そうだね」

リリス「それじゃあ、頑張ってね。聖剣を触れない、穢れたお嬢さん♪」クスクス

勇者「どうやら、追ってくる気はないようだな」チラッ

幼馴染「ねえ、勇者……」

幼馴染「淫夢に支配されたとき、サキュバスよりも私を選んでくれて、すごくうれしかったよ//」ギュッ

勇者「当たり前だろ。いつも言ってるじゃないか、お前が一番好きだって」

幼馴染「うんっ// あの時、どんな夢を見ていたの?」

勇者「それが、よく覚えてなくて――」アセアセ

幼馴染「本当に? 夢で見たこと、一緒にしようね//」

勇者「……ははっ」

魔女「ところで、あの悪魔が幼馴染さんのことを、『穢れたお嬢さん』と言ってましたよね」

幼馴染「う……うん、そうだったっけ」

魔女「聖剣を触れないなんて聞いたことがないし、何か心当たりはないんですか?」

幼馴染「心当たりって言われても――」

勇者「魔女さん、幼馴染はそんな体質なんだ。気にかける必要がある事だけど、敵の言葉を真に受けるのは止めよう」

魔女「……そうですね。すみません」

~魔王の間~
勇者「ここが魔王の謁見の間みたいだな」

幼馴染「律儀にそう書いてあるもんね。迷うからかな?」

勇者「自分の城で迷うヤツはいないだろ、さすがに……」

魔女「あの、いよいよですね。みんなの仇、絶対に取らないと!」ギリッ

幼馴染「私は魔王を倒して、勇者と結婚する!」

勇者「ああ、そうだな。それぞれの目標のために、三人で頑張ろうっ」

幼馴染「じゃあ、気休めだけど、勇者の体力を回復しておくね。回復魔法っ!」

勇者「ありがとう」

魔女「幼馴染さん。気休めって、どういうことなの?」

幼馴染「頑張りすぎて基礎体力まで消耗しちゃったから、もうスタミナ不足なのよね」ハァ・・・

魔女「あ、あぁ……、そうなんだ。さすがにあれは、死ぬんじゃないかと思ったもん」カァッ//

勇者「面目ない……」ショボン

幼馴染「それじゃあ、みんなに防御魔法と適応魔法も唱えるから」

パアァッ...

魔女「幼馴染さん、ありがとございます」

勇者「よしっ、突撃だ!」


>>627
グレネードランチャー
景気付けの一発
撃つ、撃たない

残しても仕方ないから撃っとく

ガチャ
魔王「来たな、勇――」

勇者「いたな、魔王! 先手必勝だ!」カチッ

魔王「な、何ぃっ?!」


ズドオォォンッ・・・


凄まじい爆発により、謁見の間が吹き飛んだ。
床が崩れ、魔王が下階へと転落する。
そして、次々と崩落する瓦礫の下敷きになった。


勇者「やったか……」

擲弾:1→0

魔女「や、殺れたでしょうか?」

勇者「魔王を倒せるのは勇者だけだ。これくらいでは死なないだろう」


そう言った直後、瓦礫が砂になって城外へと吹き飛ばされた。
怒りに震える魔王が、砂煙の中から現れる。

魔王「ふざけおってえぇっ!」

幼馴染「魔女さん、地の利は私たちにあります!」

魔女「そうね。食らえ、魔王! 爆発魔法っ!!」

ポンッ

魔女「……!?」

魔王「土精霊、勇者どもを落とせ!」


魔王が上階の勇者たちに向けて、腕を伸ばす。
その瞬間、石床が砂に変わった。

さらさらと崩れ落ち、勇者たちもなすすべなく転落する。
その真下には、魔法で作った石槍が敷き詰められていた。


勇者「ちっ!」
魔女「う、嘘でしょ!」
幼馴染「……」

グシャア――

グシャア
ズザザザ……

勇者たちが落下した衝撃で、石槍のほうが砕けた。
幼馴染の防御魔法は、それほど強力なのだ。
降り積もった砂がクッションになり、痛みもない。


幼馴染「二人とも大丈夫?」

魔女「……大丈夫です」パサパサ

勇者「さすが、幼馴染だな」

幼馴染「えへっ」

魔王「人間どもよ。なぜ、余を討たんとするのだ」

魔女「あなたは、世界に闇をもたらす存在だからです。人々を支配し、仲間を殺し、それらを許せる訳がありません!」

魔王「私怨と正義感か。しかしそれは、お前たち人間と神々がしてきた事でもあろう!」

魔王「闇に閉じ込めて迫害し、魔物たちを無差別に狩り滅ぼす!」

魔王「我々が権利を取り戻すことの、何が悪いのだ!」

勇者「そんな話、どうでも良いんだよ。俺は勇者として、闇をもたらす魔王を討つだけだ!」

魔王「ならば、問う。余を討つと、地位や富を得ることが出来るのか?」

勇者「当然だろ」

魔王「では人間よ、取引をしようではないか。余の配下となるなら、世界の半分を与えてやろう」


>>634

半分じゃなく全部くれるならあんたの支配下になります

勇者「半分じゃなくて、全部くれるなら配下になりますよ」

魔王「ほう、全部だと?! 言うではないか!」

魔女「勇者さま、正気なんですか! 魔王の配下だなんて!」

幼馴染「勇者……」

魔王「そうだな――。言葉ではなんとでも言える」

魔王「余の配下となるなら、その使えない魔導師を殺してみせよ!」


>>638
1、魔女さんを殺す
2、出来る訳ないだろ(配下にならない)

2

勇者「……分かった。彼女を殺そう」


勇者は聖剣を抜いて、魔女と向かい合った。
そして剣先を、魔女の首もとに当てる。
彼女は困惑と失望の入り混じった表情で、勇者を見つめた。


魔女「勇者さま、本気……なんですか?」

勇者「疾風のように突き殺してやる。だから、安心しろ」ニヤッ

魔女「そんな――」

魔女(こんな筈じゃなかった……)


首領と戦ったときの勇者さまは、とても格好良かった。
策が見事にはまり、自分たちより強い敵に勝つことが出来た。
それなのに今は、魔王の手先になろうとしているのだ。
勇者さまへの憧れが、ただただ失望へと変わっていく。



幼馴染「ま、魔女さんっ!」


勇者さまが、おもむろに剣を構える。
その瞬間、ふと疑問に思った。

幼馴染さんの防御魔法が効いているのに、どうやって殺すつもりなのだろう?

魔女「……!!」


今、私からは魔王の姿が見えない。
勇者さまが、剣を抜いて移動したからだ。
つまり今、私の行動も魔王から見えない。


勇者『疾風のように突き殺してやる』

魔女(そうか、だから勇者さまは!)

勇者(気付いたようだな。魔女さんを殺すなんて、出来る訳ないだろ)ググッ

魔女「風精霊、召喚っ!」

そよそよ……

勇者「お、おいっ」

魔女「えぇっ?! 全力でやったのに!」

魔王「どうするのかと思えば、とんだ茶番だったな。だから言ったのだ、使えない魔導師など殺してしまえと」

勇者「ちいっ!」ダダッ

魔王「爆発魔法!」

ドゴオォォン...

ガサッ・・・
勇者「くそっ!」

魔王「ふむ、ダメージは僅かのようだな」

魔女「どうして……。どうして、魔法を使えないの?!」

魔王「それが、余とお前のレベルの違いなのだ」

魔王「精霊魔法を極めることは、現象を支配することだ。そして現象を支配することは、精霊を支配することでもある」

魔王「小娘ごときが使役できる精霊など、ここにはおらんのだっ!」

魔女「そんな……、私、本当に使えない魔導師だったんだ」


昨日、魔王城に潜入したときに違和感を感じていた。
水精霊の力が、いつもより弱かったのだ。
その違和感を放置したせいで、こんな事になるなんて――。

気付けるチャンスは、何度もあった。
そして気付いていれば、違う作戦を立てることも出来た。


魔女「それなのに、私は……」

勇者「魔女さん、諦めるな! 策はまだあるはずだ。何が出来るか考えるんだ!」

魔王「ふはははは! 小娘よ、風精霊の使い方を教えてやろう」

魔女「……?! まさか――」ドサッ


力なく、魔女さんが崩れ落ちた。
狂ったように痙攣し、そして視線が定まらなくなっていく。
これが、風精霊による攻撃なのか?!


魔王「空気の主成分は窒素と酸素だ。そして酸素濃度を操るだけで、人間は容易に窒息する」

魔王「防御魔法など、風精霊の前では無力だと思い知るがいいっ!」

魔女「あぁ……ぅ………」ピクピク

勇者「魔女さんっ!」

幼馴染「魔女さんは私が看るから、勇者は魔王を!」

勇者「頼んだぞ!」


勇者はそう言うと、剣を構えて魔王と向き合った。
じりじりと間合いを詰めながら、お互いに睨み合う。


魔王「勇者よ。一国の軍隊にも勝る歴代の魔王が、なぜ勇者の小隊に勝てなかったと思う」

魔王「それは、勇者に女神の加護があったからだ」

勇者「……、何を言いたい」

魔王「つまり、女神の加護さえなければ、勇者など恐れるに足らんのだ!」

魔王「インクリーズ・アン・クリンド」


魔王が呪術を唱え、力強く構えた。
勇者を中心として、呪術の陣が展開されていく。


勇者「ぐああぁっ!」

魔王「サキュバスとの戦いで分かったことがある。女神の加護は呪術を祓うが、自己の欲望には効力を発揮しない」

魔王「つまり、世界の半分に対し、世界のすべてを要求する強欲。その大罪を膨張させれば、女神の加護は穢れて堕落するのだ!」

勇者「うぐぐ……くそっ」ドサッ

幼馴染「ゆ、勇者ぁっ!」

魔女「幼馴染さん……げほっ、勇者さまを」

幼馴染「でも、呪術だけは――」

魔女「はや、く!」

幼馴染(女神の加護が呪われてしまうと、魔王に勝つことは出来なくなる。そうなると、みんな死んでしまう)

幼馴染(だから、僧侶として解呪しないといけない。でも、どうすれば……)


>>650
1、キスをする
2、その他

幼馴染(私がメイスに呪われてしまったとき、勇者はキスをしてくれた)

幼馴染(それが私たちの旅の始まり。キスは私たちにとって、大切な絆なんだ)


だから、
そうするべきだと思った。
それ以外にないと思った。


幼馴染「……勇者、愛してるよ」


そして私は、
勇者と唇を重ねた。

幼馴染「うぐっ、うあああっ!」


幼馴染がキスをしたことで、勇者を取り巻く呪術がすべて解放された。
穢れてしまった、女神の加護。
それが呪いとなって、幼馴染の中へと引き出されていく。


勇者「ぐっ……、幼馴染。どうしてこんな事を――」

幼馴染「私が呪われ…たとき、勇者はキスをして……くれたでしょ」

幼馴染「女神の加護が慈愛の力なら、一緒に育むもの……だよね」

幼馴染「だから――」

魔王「呪いを取り込んだだと?! まさか、お前が鍵なのか!」

最初は薬草だった。
そんなものだけ渡されて、魔王を倒すなんて不可能だと思った。

それが犬のストラップになり、メイスになり、ついには聖剣となった。
俺たちの想いが、人々の想いが、この聖剣に詰まっているのだ。

女神の加護は慈愛の力。
慈愛の根源は人々を想う力だ。


その想い。
みんなの想いを、俺が魔王にぶつけてやる!

魔王「な、何だと?!」

勇者「世界に闇をもたらし、人々を支配する。ならば、その人々の想い、受け止めるがいい!」


残された女神の加護を、絆の力が増幅していく。
そして膨れ上がった女神の加護に包まれ、聖剣が光り輝いた。


勇者「魔王っ! くらえぇぇっ!!」

魔王「なめるな! サラマンダー、勇者を焼き尽くせ!」


勇者は、力強く聖剣を振り下ろした。
放たれた閃光が火精霊を斬り、魔王を包み込む。
そして、斬撃が魔王を切り裂いた。

勇者「や、やった!」フラフラ

幼馴染「勇者っ! 魔王、私たちがやっつけたんだよね!」

勇者「そうだ。幼馴染がいてくれたから、俺も頑張れたんだ。ありがとう」

幼馴染「うんっ、お疲れさま♪」チュッ


魔女「勇者さま、やりましたね」ゼエゼェ

勇者「ああ、どうにかな。魔女さん、身体は大丈夫?」

魔女「回復の途中だったので、まだ息苦しいです」

幼馴染「そ、そうでした。治癒魔法!!」アセアセ

ズブッ!
勇者「ぐはあっ!!」

幼馴染「!?」


突然、地面から槍が伸びてきた。
それが勇者の胸を貫き、串刺しにする。
勇者は倒れることが出来ず、血を吐いてだらりと脱力した。


幼馴染「ゆ、勇者! 鎮痛魔法!」

勇者「幼馴染……、すま、ない……」

魔王「ちっ、急所を外したか」

魔女「魔王、どうして?!」

魔王「致命傷にもならぬほど、女神の加護が弱まっていたのだ。回復に手間取ったが、惜しかったな。ふはははは!」

魔女「そんな……」

魔女(スタミナ不足と、弱まった女神の加護。とどめを刺すには、力不足だったんだ――)

幼馴染「魔女さんっ、この石槍を抜いてよっ!」

魔女「魔王が精霊たちを支配しているから――」

幼馴染「それじゃあ、治癒魔法が! うぅっ……勇者っ、勇者あっ!」

魔女「精霊魔法を使うには、敷地外の精霊を使役するしかないと思う。だけど、その精霊も支配されてしまえば意味がない……」

魔女(グレネードランチャーを使えたのは、それが理由だ。だけど、分かるのが遅すぎた)ウウッ...

幼馴染「そぅ、それだけで良いんだ――」ユラリ

魔王「娘よ! 身体を貫かれたままでは、治癒魔法でも治せまい。どうだ、余と取引をしようではないか!」

魔女「取引?!」

幼馴染「……」

魔王「余の配下になるなら、勇者を助けてやろう。女神の加護が弱まった勇者など、恐れる必要がないからな」

魔王「どうだ、悪い話ではなかろう。我々に力を貸してくれないか?」

幼馴染「誰が魔王なんか! 私の勇者にこんな事をして、絶対に許さないっ!」


>>660
四大精霊のどれか

この地域は地下水が豊富だ。
勇者の治癒が出来ないなら、その地下水で魔王を殺してやる!


幼馴染「防御魔法、適応魔法っ。ウンディーネ召喚!」


膨大な魔力が水精霊の力を引き出し、
魔王城周辺の地下水を上空へと運んでいく。


魔王「ここでは精霊魔法など使えんぞ!」

幼馴染「凍結魔法っ!」

・・・
・・・・・・
聖騎士「リーダー、魔王城の方を見てくれ!」

リーダー「何なんだ、あの禍々しい黒雲は――」

聖騎士「もしかして、勇者たちの身に何かあったんじゃ」

ドラゴン「グルリュウ……」

リーダー「魔王、か――」

魔王「ぬおっ!」

ズドン
ズドンズドン!

雲となり、魔王城の上空で凍結した地下水が、巨大な氷塊となって魔王めがけて降り注ぐ。
それは城を破壊し、氷塊と瓦礫が散弾のように飛び交っている。


魔女「幼馴染さん! やりすぎですっ、きゃあ!」

魔王「くそっ、ふざけおって!」

幼馴染「稲妻よ、魔王に直撃しろ! 雷撃魔法っ!」


積乱雲の中で、氷の粒が激しく衝突している。
その摩擦で蓄積された静電気が、稲妻となって魔王に直撃した。

落雷による高熱と、それによる空気の膨張。
暴れ狂う水精霊と崩れ落ちる城壁。


幼馴染「こんなに精霊たちが乱れ狂ったら、いくら魔王でも支配なんて出来ないよねえ」

幼馴染「私が水精霊の使い方、身を持って教えてあげるわ」ニヤッ

魔王「…!」ゾクッ

幼馴染「体細胞の水分を、すべて凍結させてあげる。凍結魔法っ!」

魔王「ぐああぁぁっっ!!」

幼馴染「はあはぁ……。魔女さん、今なら頑張れば魔法を使えるはずです」

魔女「……! う、うんっ。土精霊!!」


荒ぶる土精霊を制御し、勇者さまを貫く石槍を取り除いた。
そしてついでに、凍結した魔王を粉々に砕く。


魔女「ふうっ、スッキリした//」

勇者「ぐっ、ううっ……」

魔女「ゆ、勇者さま!」

魔女「幼馴染さん! 勇者さまに治癒魔法を!」


石槍が抜けたことで、出血が酷くなった。
このまま放っておくことは出来ない。


幼馴染「……。私が精霊魔法を使うと、こんな状況になって魔力が空っぽになってしまうのです」


降り積もる氷塊と瓦礫。
魔力の制御が出来るなら、こんな状況にはならない。
余りにも規格外すぎる。


魔女「じゃあ、治癒魔法を使えないんですか?!」

幼馴染「そう……なんです」

幼馴染(私が僧侶になったのは慈愛の魔法を届けたかったからなのに、必要なときにそれが出来ないなんて――)ウウッ...

魔女「そ、そうだ! 私、魔力を回復する魔道具を持っていますよ!」

幼馴染「でも、私は魔道具を使えません」

魔女「このままだと、勇者さまは危険な状態ですよ!」

幼馴染(魔力が空っぽの今なら、中程度の回復アイテムを使えるかもしれない)

幼馴染「分かった。やってみる!」


>>668
(魔女さんの髪飾り)
秒が3の倍数で、回復して壊れる

>>669
(予備の髪飾り)
秒が3の倍数で、回復せずに壊れる

どやっ!

―参考―
・魔女さんの髪飾り
効果>>521->>526
→魔力を回復したいときに祈りを検知して、それが負担になって壊れることがある

・幼馴染の体質
魔道具使用>>400->>402
→魔道具の魔力をすべて引き出し、過剰に効果を発揮する。
そして、魔道具が壊れる。

・結論
幼馴染が髪飾りを使うと、
?@祈りの検知で魔力をすべて引き出し、回復できずに魔道具が壊れる
?A魔道具の効果を発揮して、過剰に回復して魔道具が壊れる

魔女「それじゃあ、髪飾りを着けてみてください」

幼馴染「う、うんっ」


つ髪飾り


幼馴染(お願い、勇者を治癒したいの……)

魔道具が幼馴染の祈りを検知する。
その瞬間、髪飾りの宝石から魔力が放出された。

それは、幼馴染の魔力を回復するためではない。
祈りを検知する機能を、過剰に発揮するためだ。
そして髪飾りの宝石は、幼馴染の魔力を回復することなく壊れてしまった。

幼馴染「……」

魔女「その髪飾り、私が何度も使ったから壊れたのかも。予備がもう一つあるし、大丈夫だよ」ガサゴソ

幼馴染「よし、今度こそ!」


つ予備の髪飾り


しかし、効果はなかった。
予備の髪飾りも同じく、祈りを検知して過剰に魔力を放出してしまったからだ。
そして、幼馴染の魔力を回復することなく壊れてしまった。


幼馴染「ううっ、どうして……」

魔女「そんな……、本当に魔道具を使えないなんて――」

幼馴染「勇者、勇者ぁ!」ウウッ...

勇者「やっぱり、その魔道具は使えなかったか」ウグッ

魔女「勇者さま! 動くと出血が酷くなりますよ!」

勇者「大…丈夫。急所は外れているし、鎮痛魔法がまだ効いてくれてる……」

幼馴染「……うん」

勇者「それに、トドメを刺せるのは勇者だけだ。また魔王が復活する前に、俺がトドメを刺す!」

魔女「でも、魔王の身体は粉々に砕きましたよ。これ以上、どうすれば――」

勇者「蘇生するには、魂が必要だろ。だから魔王の魂、闇を斬るんだ」

魔女「闇を斬る?!」

勇者「ああ。俺の血には、女神の加護がある。それを聖剣に吸わせて、闇を直接斬るつもりだ」

勇者「そうすれば、女神の加護が弱まっているとはいえ、かなり効果があるはずだ」

魔女「なるほど!」

勇者「だから、幼馴染。治癒魔法が出来なかったからこそ、魔王を倒す策を思い付けた」

勇者「すべてが、魔王を倒すために繋がっている。最後まで諦めないでくれ」

幼馴染「……うん。勇者のこと、信じているから!」

勇者「ぐっ、やるぞ!」


胸から溢れる血液を、聖剣に拭いつける。
そして、意識を集中させた。

凍結して砕け散った肉片が、もぞもぞと蠢いている。
それらの一点。
そこに魔王の魂を、闇の存在を勇者は感じた。

勇者「そこか! みんなの想い、その魂で感じ取れっ!」


聖剣が輝き、光の剣となる。
そして、闇を斬り裂いた。


魔王『ぬおおぉぉっ!』

魔女「魔王の気配が、消えた――」

勇者「やった……か」ドサッ

幼馴染「勇者っ! 死なないで!!」

勇者「大丈夫だ。これくらいじゃ、俺は死なないよ」グッ...

勇者「それより、ここに来るまで、魔物をまったく倒していない」

勇者「早く逃げ…るんだ」

魔女(これだけ破壊されていたら、魔物も生きてはいないはず。それより、勇者さま――)

幼馴染「一緒に行こうよっ! ねえ、ねえっ!」

勇者「……」ガクリ

・・・
・・・・・・
幼馴染「ねえ、起きて。勇者、起きてよぉ」

勇者(俺は死んだのか?)

魔女「勇者さまっ!」

勇者(……そうだ。俺は魔王を倒して、それから死んだんだ)

幼馴染「わわっ、ちょっと!」

勇者「ぐはあぁぁっ!!」

ドラゴン「グリュウ、グルルリュウ!」ゆさゆさ

聖騎士「ドラゴンも勇者が心配みたいだな。あんなに懐いて――」

勇者「逆に殺されるわっ!!」ガバッ

ドラゴン「グルウッ!」びくっ

幼馴染「勇者ぁっ! 目が覚めたのね!」

勇者「…! 幼馴染、心配かけてごめんな」

幼馴染「ううん、そんなことない。勇者が無事で、良かったよぉ……」ウルッ

勇者「俺を助けてくれたのは、聖騎士なのか」

聖騎士「ああ。どうにか、治癒魔法が間に合ったようだ」

ドラゴン「グルッグリュウ!」

勇者「そうか。ドラゴンもありがとうな」

聖騎士「しっかし、壮絶な戦いだったんだな。魔王を倒してしまうとは、さすが勇者殿だ」

勇者「当然だろ。たまには、勇者らしいことをしないとな」

幼馴染「……あはは」
魔女「……あははは」

勇者「ところで、この聖剣なんだけど、もう使えないみたいだ」ボロッ

聖騎士「役目が終わったんだろうな。その剣を勇者殿に渡して良かったよ」

勇者「この剣がないと、素手だったからな」ハハハ

聖騎士「それじゃあ、先に戻って王様に報告してくる」

勇者「ああ、頼んだぞ」

ドラゴン「グリュウ!」

魔女「勇者さま。色々あったけど、魔王を倒してくれて格好良かったです//」

勇者「魔女さん、俺だけでは勝てなかった。みんなの想いが一つになって、だから勝てたんだと思う」

魔女「そうですね。私もそう思います//」

幼馴染「みんなの想い……か。これで、世界に平和が戻るんだよねえ」

勇者「当たり前だろ、そのために戦ってきたんだから。でも結局は、人間次第なんだよな……」

幼馴染「そうだよね。魔王の領地をどう分配するか、国境争いが始まる可能性もあるし」

勇者「まあ、それは俺たちが考えることじゃないさ。とりあえず、王様に報告しに行こう!」

幼馴染「うんっ!」
魔女「はいっ!」

聖剣→魔王退治の名声

頂き物
魔女さんの髪飾り(使用済み)

使ったもの
エルフの飲み薬:空瓶
グレネードランチャー:残弾なし

せっかくの安価なのに自由度がないね

>>684
すみません。
直前の安価のことなら、上手くいくとは限らないという性質上>>523、恣意性を排除するためです。
良い結果になっていたと思います。

~魔王城~
リリス「けほっ、けほっ……。ひどい目に遭ったわ」

魔王の側近「しばらく離れている間に、魔王様は討たれてしまったか……」

リリス「…! 側近さまっ! お疲れさまです、溜まってませんか?」

サキュバス「側近さま~、私たちと良いことしましょうよ//」

側近「久々に帰ってきたのに、それしか言えんのか! お前たちに関わったら、身体が保たんわっ!」

サキュバス「……」ショボン

側近「ところで、頼んでいたことはしてくれたのか?」

リリス「はい。どうやら、勇者の精液に女神の加護はないようです」

側近「ということは、勇者は女神が抽出する存在で、遺伝はしないということだな」

リリス「恐らくは。もし女神の加護があるなら、リリムが浄化されていたはずですし」

サキュバス「私は大丈夫です。欲求不満です!」

側近「なるほど。危険な任務、ご苦労だったな」

側近「勇者と対をなす魔王様が崩御された今、勇者は女神の加護を失ったはずだ。魔王様の布石、無駄にはしないぞ!」

リリス「そうですね。側近さま、頑張ってください」

~勇者の故郷~
大臣「王様、大変です!」

王様「なんだ。言うてみよ」

大臣「勇者がレジスタンスと協力し、魔王を倒したのです!」

王様「何だと、わらしべの貧民が魔王を?!」

大臣「はいっ! その件について、各国から賞賛や衛兵教育の問い合わせが殺到しています」

王様「おお、そうか。あいつ、やりおったかっ!」

王様「やはり、勇者特約は残しておいて正解だったな」

大臣「はい。魔王を滅したことにより見込まれる経済効果は、エルフ退治や豪遊による損害額を超えて利益が出るでしょう」

王様「そうか」

大臣「つきましては、勇者たちに褒美を用意すべきかと思いますが、いかが致しましょうか」

王様「そうだな。勇者には>>691をやろう。連れの女は、国外追放の取消で良いだろう」


>>691
物品

不老長寿の秘薬人数分

王様「そうだな。勇者には不老長寿の秘薬をやろう。連れの女は、国外追放の取消で良いだろう」

大臣「不老長寿の秘薬って、王様が愛飲しているものではないですか。それを勇者たちに分けて良いのですか?」

王様「大臣よ、考えてみろ。わらしべの貧民は、終始一貫して卑猥な事しかしておらん。奴らには、打ってつけの薬ではないか」

大臣「ま、まあ、そうかもしれませんな」

王様「レジスタンスには、1本で良いだろう。大臣、用意しておけ!」

~港町の国王~
国王「――と、いうわけで預かっておる。魔王退治の褒美として、受け取るが良い」

つ不老長寿の秘薬×3

勇者「ありがとうございます!」

幼馴染「ねえ、勇者。私が飲んでも大丈夫かな?」

魔女「幼馴染さんは、ぜーったいに飲まないほうが良いと思います」

魔女「さっきの話から察するに、い…淫乱になっちゃうかもですよ」アセアセ

勇者「そうだな。魔法薬の可能性を考えると、飲まないほうが良いだろうな」

幼馴染「……分かった」

国王「ところで、勇者よ。お主の国の王が、興味深い仮説を提言しておるのだ」

勇者「興味深い仮説ですか?」

国王「その仮説によれば、魔王の配下が世界中を呪いで繋げようとしているらしいのだ」

勇者(やはり、そうか――)

国王「崩壊した魔王城を調査したが、出てくるのは魔物や下級魔族の骸ばかり」

国王「その配下が旅をしていたなら、城にいなかった可能性が高い。今も呪いを拡散しているのではないだろうか」

勇者「確かに、魔王の配下はいなかったです」

国王「やはり、そうか。調査してくれないだろうか、もちろん報酬を出す」

勇者「>>696

報酬しだい。
少なくとも最強の装備と
王を越える権力、財力が無いと。
優秀な仲間もそろえてもらおうか。
魔王は倒れたから女神の加護がなくなるんだからこれぐらいはしてもらおう。

勇者「報酬しだいだ。少なくとも最強の装備と王を超える権力、財力が無いとな」

国王「わしを超える権力と財力?!」

勇者「それと、優秀な仲間もそろえてもらおうか。魔王が倒れて、女神の加護がなくなるんだ。これぐらいはしてもらおう」

魔女(うわー、魔王のときと同じパターンだし)ハァ...

幼馴染「ちょっと、勇者っ! いくら何でも、それは有り得ないよ」

国王「かの王には、薬草一つで魔王を倒した勇ましい者だと聞いていたが、残念だ。調査依頼は取り下げよう」

~リゾートホテル~
幼馴染「勇者、どうしてあんな要求をしたの?」

勇者「幼馴染に呪いの調査をさせたくなかったんだ。身体が大事だろ」

幼馴染「その気持ちはうれしいよ。でもだったら、普通に断れば良かったじゃない」

魔女「そうですよ。魔王のときは全世界を要求して、痛い目に遭ってたじゃないですか」

勇者「ごめん。気をつける」

幼馴染「うんうん。気をつけないと、また痛い目に遭うよ」

魔女「でも、呪いの調査を断られたのは、失敗かもしれないですね」

幼馴染「どうしてですか?」

魔女「魔王は、幼馴染さんを必要としていました。恐らく、魔王の配下も幼馴染さんを必要とするはずです」

勇者「魔王の配下が?」

魔女「はい。もしかすると、幼馴染さんを探し出して会いに来るかもしれません」

勇者「その相手から来るっていうのは、ないんじゃないかな」

魔女「どうしてですか?」

勇者「幼馴染はもう会ってるんだ、その魔王の配下に」

魔女「えっ!?」

幼馴染「フードを被った魔術師だよね」>>35

勇者「それから、俺たちは意図せず後を追う形で旅をすることになったけど、魔術師には一度も会っていない」

幼馴染「これが、そのときの物だよ」


祖母の形見の手鏡
ネックレス

魔女「あのっ、それって、幼馴染さんはその魔術師と3回も接点があったことになりませんか?」

幼馴染「私たちも魔王城に向かってたし、偶然じゃないの」

魔女「もし偶然でないなら、仕向けていた可能性がありますよ」

勇者「確かに、三連続は出来過ぎかもしれないな」>>379

勇者「でも、魔術師が企んでいることと幼馴染が、どう繋がるんだ?」

魔女「そこまでは……」

幼馴染「私たちだけで分かるのは、これくらいみたいだね」

勇者「そうだな。じゃあ、>>703をしよう」

↑に付け足しで

自国の国王が、魔王の配下と怪しげな取引をしているのを銭湯で見た、
と報告

勇者「そうだな。ここの国王に無償で報告をしよう」

幼馴染「報告って、呪いの調査に協力するの?」

勇者「魔女さんの言うことも、一理あると思って。幼馴染を守るには、必要な情報かもしれない」

幼馴染「そうだね」

勇者「じゃあ今日はもう遅いし、報告は明日にするか」

魔女「では幼馴染さん、せっかくのリゾートホテルですし、一緒に満喫してきませんか♪」

幼馴染「あっ、良いですね~」

勇者「あの、魔女さん。王様から貰った、不老長寿の秘薬を飲んでみようかと思ってるんだけど――」

魔女「えぇっ! 勇者さま、セックス出来るんですか?!」

魔女「ずっとしてないようだったので、てっきり空っぽにされたんだと思っていました!」アセアセ

勇者「いや、また溜まるし。というか、こっそりチェックしてるんだ……」ジトー

魔女「あわわ// じゃ…じゃあ、幼馴染さん。どうしましょうか//」

幼馴染「実は、妊娠したみたいで――。激しいことは出来ないけど、勇者と感じ合いたいな//」

勇者「えぇっ、妊娠!?」

魔女「おめでとうございます! あの時ですか//」

幼馴染「……うん//」

勇者「そ、そんなに早く判るものなのか?!」

幼馴染「私、僧侶だから。自分の身体に新しい生命が誕生したら、すぐに分かるわよ」

勇者「そ、そうか! じゃあ、今まで以上に幼馴染を大切にしないとな!」

幼馴染「……うん// 勇者、好きだよ」チュッ

魔女「では、お二人はごゆっくり//」

幼馴染「魔女さんに、また気を使わせたみたいだね」

勇者「そうだな。でも激しいことが出来ないなら、今回は飲まなくて良いか」

幼馴染「別に我慢しなくても……」

勇者「いや、幼馴染の身体が大事だし、普通にしよう」チュッ

幼馴染「ありがとう。勇者、パパになるんだから、生活のことも考えていこうね」

勇者「――分かってる」
・・・
・・・・・・

~港町の国王~
国王「なるほど。つまり、その魔術師が呪いを拡散しているわけか」

勇者「はい」

国王「ならば、その娘に護衛を付けねばならんな」

幼馴染「私に護衛ですか?」

国王「当然だろう。目的が分からない以上、魔術師の手に渡ることは避けねばならん」

国王「魔女よ、お主が護衛するのだ。魔王軍に支配された街の奪回や魔王退治など、実績も多分にある」

魔女「任務、拝命致しました」

勇者「それと、もう一件。自国の王様が魔王の配下と怪しげな取引をしている現場を、銭湯で見たのです」

幼馴染「えぇっ! そんなの、いつ見たの?」

国王「その娘は見ておらんようだが? もしかして、若者が使う『友達の話なんだけどね――』という話ではあるまいな」

勇者「……」クッ

国王「ほう……。わしが取引をしている姿を、露天風呂で見たわけか」

国王「さすがに、王を超える権力を求める男だ。しかし、あれはレジスタンスだ。叩いても埃は出んぞ」

勇者「……、それは知っている。自国の王様が、情報に通じている理由が気になっただけだ」

国王「確かにそうだな、調べてみよう」

国王「それでは、勇者と幼馴染よ。魔王討伐、大義であった。故郷に帰り、労をねぎらうと良いだろう」

勇者「ありがとうございます」

幼馴染「ありがとうございます!」

国王「では、二人は下がれ。魔女は残り、大臣と旅の打ち合わせをしてくれ」

魔女「はいっ」

大臣「それでは、魔女よ。こちらに――」

大臣「国王さま。かの国の王に探りを入れましたが、魔王の配下と通じてはいませんでした」

国王「だろうな。海を越えて銭湯で取引など、聞いたことがないわ」

大臣「どうやら、魔術師が幼馴染殿に使用した呪具を解析したため、呪いに詳しいようです」

国王「……ふむ」

大臣「そして仮説ですが、恐ろしい情報を聞き出しました」
国王「何だ、それは?」

大臣「実は――」

~リゾートホテル~
魔女「ただいま、戻りました」トボトボ

勇者「ああ、お帰り。旅支度をしているんだけど、王様、何か言ってた?」

魔女「それは……」

幼馴染「これって、絶対に厄介払いだよねえ」ハァ...

勇者「実家に帰れるんだし、良いじゃないか」

幼馴染「それはうれしいけど……って、魔女さん、どうしたの?」

勇者「そう言えば、元気がないな」

魔女「>>714


1、国王に言われたことを勇者に話す
2、ごまかす

魔女「幼馴染さん、すみません。勇者さまと二人で話をさせてください」

幼馴染「私がいたら出来ない話なの?」

魔女「……はい」

幼馴染「分かった。お風呂に入ってくるね」

トテトテ...
パタン

勇者「それで、何を言われたんだ。護衛任務の他に……」

魔女「勇者さまは、幼馴染さんを……殺せますか?」

勇者「……?!」

勇者「そ、そんな訳ないだろ! 妊娠が分かって、幸せになろうってときに!」

魔女「ですよね……。私も同じ気持ちです」

魔女「だけど、殺さないと世界を救えないんです! どこにいても無駄なんですっ!」

勇者「どういうことだよ!」

魔女「まだ仮説ですけど、魔術師の目的はこの世界そのものを呪具とすることらしいのです」

魔女「分かりますよね。それが発動すれば、幼馴染さんはどこにいても、その呪いをすべて引き出してしまうんです!」

勇者「そうなのか……。でも、今すぐ殺そうとしないのは何故なんだ」

魔女「幼馴染さんの体質を知っているのは、私たちだけですから」

勇者「いや、俺の国の王様は、ある程度は把握しているはずだ。それで動かないということは、まだ希望があるということか――」

魔女「希望……ですか?」

勇者「そもそも、仮説なんだろ。それに呪いが完成する前に、魔術師を倒してしまえば良いじゃないか」

魔女「……! 確かに!」

勇者「まずは故郷に戻って、王様の話を聞いてみるしかなさそうだな。今の話、幼馴染の耳には入れるなよ」

魔女「分かっています」

トントン
カチャ

幼馴染「話は終わった?」

勇者「ああ、終わった。思ったよりも、早く帰れるみたいだ」

幼馴染「そう……なんだ。で、何の話だったの?」

勇者「それなら、日程確認だった。明日から、魔女さんは護衛任務に就くからね」

幼馴染「それだったら、私も交えて打ち合わせしたほうが良いんじゃないの?」

魔女「すみません。対象者の幼馴染さんには、聞かせられない内容もあったので……」

幼馴染「ふうん、そうなんだ。まあいいわ。明日から、改めてよろしくね」

魔女「……はい」

~魔王の側近~
側近「では、その願いを叶えてやろう」

男「これでついに!」パアァッ

側近「さあ、男よ。行くが良い」

男「あざっス!」

サキュバス「ねえ、男さ~ん。あなたを食べさせてほしいのぉ//」キュンキュン

男「おお…! さっそく、理想の貧乳ちゃんが俺に逆ナンを!」

側近「ちょろいな。色欲に飲まれて、果てるが良い」

リリス「側近さま、この街が最後のポイントでしたよね」

側近「ああ、これで世界は闇に飲み込まれる。後は発動させるだけだ」

むんっ!!

側近「……」

リリス「どうしました?」

側近「一カ所、呪印が外されているのだ。あそこは、あの娘がいた国か……」

側近「どうやら、気付いたようだな。リリス、サキュバス、呪印の再設置に行くぞ」

リリス「ほら、リリム。次の街に行くわよ」

サキュバス「待ってよぉ。まだ私がイってないのに……」ショボン

男「貧乳はステータス――」ドサッ

リリス「ところで、側近さま。あの娘は、本当に必要なのですか?」

側近「あの娘は、呪術への感受性が高いのだ」

リリス「それは知っています。だから、七つの罪の洗礼を与えたのですね。聖剣を触れないほど穢れていましたよ」クスクス

側近「ほう、そこまでの域に達していたのか。見立て以上に、素晴らしい逸材だな」

リリス「はい。では彼女が――」

側近「そうだ。大罪を受け入れ、穢れを溜め込んでいる彼女の存在が、加速度的に闇を引き出してくれる鍵となるだろう!」

~勇者の故郷~
門番「お前たち、何者だっ!」

側近「我々は旅の者だ。すまないが宿を取らせてくれないか」

門番「……。どうぞ、お通りください」

側近「ご苦労。街では楽しませてもらうぞ」

リリス「何だか、簡単に入れちゃいましたね」

側近「人の体型に近いからな。堂々としていれば、門番などザルだ」

サキュバス「それで、この街では何をするんですか?」

>>724

男は皆殺しに、女はルックスの良いのはわしの子を孕ませ、それ以外は殺す。

お前たちも気に入ったのがいれば連れて帰っても良いぞ。

側近「男は皆殺しにて、女はルックスが良いのはわしの子を孕ませる」

サキュバス「えっ……」

側近「それ以外は殺すから、お前たちも気に入ったのがいれば連れて帰っても良いぞ」

サキュバス「男を皆殺しにするなら、私たちは楽しめないじゃないですか」グスン...

リリス「そうです。異議ありっ!」

側近「分かった分かった、気に入った男は生かしておいてやる。呪印の設置をしてくるから、お前たちはその間に楽しんでこい」

サキュバス「は~い♪」

・・・
・・・・・・
側近「では、その願いを叶えてやろう」

幼女「うんっ、これと交換だよね」

つ羽根のストラップ

側近「それでは暴食に捕らわれ、お店のケーキを食べ尽くすがいい」

幼女「ふえぇ。食べ放題に行ってくるぅ~」ジュルリ

側近「ふははは、これで呪印が完成したぞ!」

側近「呪いの連鎖により、この世界は巨大な呪具になった。闇に飲み込まれ、魔族と魔物が支配する世界になるだろう。もう、誰にも止められんっ!」

側近「さて、また呪印を外されても困るし、この街を制圧して皆殺しにするか」

側近「あいつら、うまくヤっているかな?」


サキュバス「あんっ……そこっ、もっと大胆に舐めなさい//」

青年「美少女ちゃん、可愛いすぎる! もっと気持ちよくしてあげるよ」ハァハァ

サキュバス「それ……いいのぉ。私の中にエッチなお汁、たくさん出してぇ//」

青年「あぁ…イクっ!」ドピピュッ

サキュバス「んんっ……あぁ、たくさん出てるよぉ// 青年さん、大好きっ♪」

青年「美少女……ちゃん……」グタッ

リリス「ほらっ、もう出しなさい。たくさん出さないと殺すわよ」ギシギシ

男「うぐぅっ」

衛兵「お前たちか! 街で淫らな行為をしているのは!」

リリス「あらあら、とんだおじゃま虫ね。楽しんでいるんだから、邪魔をしないでくれる?」ギロッ

衛兵「あぁ…ぐっ……」

リリス「ほら、もう生きるのが面倒になってきたでしょ」

衛兵(そうだ……、どうしてこんな事を――)

リリス「もう、すべてが怠惰になる。呼吸も心臓も止めちゃって良いのよ?」クスクス

衛兵「」ドサッ

リリス「うふふ// ほら、あなたは私を満足させて♪」

男「……イクっ」ドプッドプッ

リリス「だめね、勢いが足りないわ」ザシュッ

男「ぐはあっ」

~お城~
神官「王様! 街のケーキ屋にて、例の呪いを確認いたしました!」

王様「なんだと? それでは、あの魔術師が現れたという事か!」

神官「どうやら、そのようです」

王様「魔術師は魔王の配下だ。呪いが完成する前に魔術師を発見し、何としてでも殺してしまえ!」

神官「はっ! 了解しました!」

~勇者一行~
勇者「帰りは早かったな。もう着いたよ」

魔女「あれがお二人の故郷なんですね。何だか、楽しみです」ワクワク

勇者「魔王退治の報酬が、怪しげな秘薬だけしかない国だぞ。期待しないほうが良いと思う」

魔女「それでも、私は楽しみです♪」

幼馴染「ねえ、勇者。私は入れてくれるかなぁ。やっぱり人の命を奪うことって、とても重大な罪だと思うの」

幼馴染「今なら、それが本当に分かる……」

勇者「それを贖うための旅でもあっただろ。幼馴染は赦されたんだし、中に入れるさ」

魔女「何があったのかは知らないけど、私が知っている幼馴染さんは立派な女性ですよ」

幼馴染「うん……、ありがとう」

門番「勇者さま、幼馴染さま! ご帰還、お待ちしておりました。魔王を倒してしまうとは、素晴らしい!」

勇者「勇者として、当然のことをしただけだ。ところで、王様に謁見したいのだけど――」


ドオォォーン


門番「な、何だっ!」シャキン

勇者「お、おい! 街から煙が上がっているぞ!」

幼馴染「何かあったのかな?」

勇者「行ってみよう」

魔女「何、この臭い……」

幼馴染「もしかしたら、精液の臭いかも」

魔女「い……言われて見れば、その臭いですね。この国は、こんなにも開放的なんですか?!」オロオロ

勇者「いや、そんなわけないだろ。常識で考えてくれよ」

魔女「……! 男の人が、みんな裸で寝てますっ!」キャアッ

幼馴染「魔女さん、見て。この人たち、みんな射精してる!」

魔女「わわっ、分かってます。気付いているから、言わないで//」カアァッ


>>735
1、回復させて事情を聞く
2、察するから聞かない

1

勇者「とりあえず、事情を聞いてみよう」

幼馴染「回復魔法っ」パアァ

青年「う、うぅん……。僕は何をしていたんだ――」

魔女「気が付いたみたいですね//」

青年「ハッ、美少女ちゃんはどこに?!」キョロキョロ

魔女「私も美少女だと思うんだけど、失礼な人ですねえ」プンスカ

勇者「魔女さん。彼は今、混乱状態だから」

幼馴染「ところで、ここで何があったのですか?」

青年「あなたたちは?」

勇者「勇者です。何があったのか、教えてもらえますか?」

青年「可愛い美少女に声を掛けられたら、いつの間にか寝てしまったみたいで――」

魔女「寝てしまった?」

青年「何だか、夢を見ていたみたいです。美少女ちゃんを見ませんでしたか?」

幼馴染「いえ、見てないですね」

魔女「夢……。やっぱり、サキュバスの仕業なのか」

勇者「青年くん、ありがとう」

幼馴染「サキュバスだろうとは思っていたけど、どうしてこの国に……」

勇者「もしかすると、王様が呪いについて知りすぎたから、魔術師が殺しに来たのかもしれないな」

幼馴染「もしそうだとしたら、お城に急がないと!」タタッ

魔女「……勇者さま。あの話、覚えていますか」

魔女「もしものときは、幼馴染さんを……殺せますよね?」

勇者「……、どうだろうな」

~広場~
勇者「何ということだ……」


普段は憩いの場となっている、公園の広場。
そこに住民も衛兵も関係なく、男たちが倒れていた。

下半身が裸の者、そうでない者。
中には、殺されて血塗れになっている子供や女性もいる。

サキュバスに相対し、男たちはなすすべなく精気を奪われてしまったのだ。
そして、一緒にいた悪魔に殺されたのだろう。

彼女たちがその気になれば、淫夢で国を滅ぼすことも出来るのだ――。

魔女「ダメです。みんな死んでいます。中には息がある人もいるようですが、こんな子供まで……」

勇者「くそっ! 先を急ぐぞ!」

女「勇者、帰ってきたのね。みんな、あなたのせいよ!」

勇者「いつぞやの母親……。あの時は、幼馴染が大変な迷惑を――」

女「今もよ!! あなたが魔王を倒したから、報復されてこんな事になったのよっ!」

女「返してよ! 主人と子供を返してよお!!」ウウッ...

勇者「そんな馬鹿な! これは王様が――」

幼馴染「分かりました。私が蘇生させます」

>>742
蘇生させる、今は断る

蘇生させる

勇者「待て、今は魔力を温存するんだ!」

幼馴染「この人には、本当に申し訳ないことをしてしまったと思っているの」

幼馴染「蘇生させるのは、どの方ですか?」

女「彼とこの子よ。早くして!」

幼馴染「……はい。蘇生魔法っ!」パアァ

主人「ぐっ……、一体どういう――」

子供「うわあぁぁん……」

女「生き返った……// 良かった、良かったぁ!」ギュウッ

女「子供を傷付けて私を殺したこと、これで許したと思わないでよ!」

幼馴染「……はい。ただ、子供ちゃんの元気な姿を見れて良かったです//」

女「……。まあ、いいわ。ありがとう」プイッ

魔女「事情は知らないけど、蘇生させて良かったですね」

勇者「どうだろうな」


『なんで、あの女だけ!』
『私たちの息子も生き返らせなさいよ!』

わらわら・・・

幼馴染「わわっ、ちょっと離して!」ギュウギュウ

勇者「幼馴染、急ぐぞ! 教会の神父やシスターに任せればいい」

魔女「そ、そうです。今は魔力を温存するべきです」

幼馴染「ごめんなさい、皆さんの気持ちは理解できます。でも、今は無理なんです。睡眠魔法っ!」


『……zz』


幼馴染「勇者、魔女さん、行きましょう。こんな事、もう許せない!」

勇者「いたぞ!」

神官「勇者殿と……幼馴染!」

魔術師「よそ見をしている余裕はないはずだ。死ねい!」

神官「ぐはっ……」ドサッ

魔術師「勇者一行か。そちらから来てくれるとは、都合が良いな」

サキュバス「ゆ、ゆゆ、勇者……」オロオロ

リリス「何、キョドってるのよ」

サキュバス「だって、気まずいんだもん」ショボン

幼馴染「勇者。あの魔術師が、私にメイスを渡した人よ」

勇者「やはり、そうか!」

魔術師「娘よ。どうやら、身体いっぱいに呪いを溜め込んでいるようだな。素晴らしいぞ!」

勇者「呪いを溜め込んでいる、だと?」

魔術師「そうだ。七つの罪の洗礼を受け、呪いを溜め込む身体になった。その娘こそ、闇の扉を開く鍵なのだ!」

幼馴染「七つの罪の洗礼? 私が闇の扉を開くって、どういうことなの?!」

魔術師「お前に出会い、呪術への感受性が高いことに気が付いた。だから、それを引き出してやったのだ」


『憤怒』に捕らわれて人を殺し、勇者を独占するために命をも欲する『強欲』。
エルフに協力させて、お前を『色欲』に乱れさせ『怠惰』を宿した。

そして巨乳美女に『嫉妬』し、事情を知ってなお自分だけに性行為の権利があると思い知らせてやる『傲慢』さ。
旅の船では『暴食』に捕らわれ、食材を食べ尽くした。

それらの罪は聖剣を触れないほどに穢れさせ、呪いを溜め込む器にまでなったのだ――。

魔女「幼馴染さんは魔族に渡さない! 爆発魔法っ!」

魔術師「魔法反射」ピキーン


ズドオォォン!


魔女「きゃぁあっ!」

勇者「魔法を跳ね返した?!」

魔術師「別に大したことはしていない。精霊たちを操り、そのまま返しただけだ」

魔女「…うぐっ」

魔術師「さあ、娘よ。わしに協力するなら、勇者とその魔導師を助けてやろう」

幼馴染「勇者、魔女さん――」

幼馴染(私が世界を滅ぼすなんて、信じられない)

幼馴染(だけど、魔王も私に力を貸してほしいと言ってきた)

幼馴染(私は一体どうすれば良いの?!)

魔術師「決められないか。まあ、お前の意思は関係ない」

リリス「…! 側近さま、お待ちください。あの娘、男児を妊娠しています!」

側近「勇者の子供か?!」

リリス「恐らく、間違いないかと。堕胎させましょうか」

側近「勇者の精液に女神の加護が無いことは、すでに確認している。母体への影響が心配だ」

リリス「では、堕胎させないのですね。分かりました……」

側近「では、お前たちは城を制圧してこい。わしは呪具を発動させる」

勇者「させるかあっ!」


勇者は手近な衛兵の剣を拾い、魔術師に斬りかかった。
しかし間合いに入る直前、炎に包まれた。


魔術師「火炎魔法っ!」

勇者「ぐああぁっ……」ドサッ

幼馴染「…! 治癒魔法!」

魔術師「これでよく、魔王様を倒せたものだ」

魔術師「さあ、闇の扉よ開け! こんな世界など、闇に飲み込まれてしまうがいいっ!」

魔術師はそう言うと、『羽根のストラップ』を地面に押し付けて念を送った。
孔雀の羽根は、大罪を象徴するものだ。

そして呪具を発動した瞬間、地面から闇が湧き上がった。
その闇は幼馴染に向かって行き、激流となって飲み込んでいく。


幼馴染「いやああぁぁっ!」


苦悶の表情で闇を受け止める。
やがて溢れ出した闇が、天高く噴き出した。
それはまるで、漆黒の竜が天に昇っているかのようだ。


魔術師「ふははは! さあ、人間どもよ。我々の支配の始まりだ!」

~謁見の間~
大臣「王様、大変です! 恐れていた事態が発生しました!」

王様「分かっておる。巨大な呪具が完成し、発動したのであろう」

大臣「はい。しかも、あの女が依り代になっているのです!」

王様「何だと?! あの女、魔力だけではなく、呪いまでも引き出してしまうのか!」

大臣「以前は呪われることはあっても、引き出すようなことはなかったのですが――」

王様「どっちでも構わん! 残った兵で女を殺せ! このままでは世界が滅びるぞ!」

大臣「はっ!」

>>751
1行目、訂正
側近「」→魔術師「」

勇者視点なので、魔術師にしています。

~城内~
剣士「魔法使いさん……うくっ」

サキュバス「もう、逝っていいよ。たくさん気持ち良くなってね//」ギシギシ

魔法使い「剣士さんから離れろっ! 風精霊、あいつを切り裂いてっ!」

ズサッ
ブシュッ

サキュバス「きゃうん……」ドサリ

リリス「リリムっ!」

魔法使い「次はあなたよ!」

リリス「あらら、リリムを殺しちゃった」クスクス

魔法使い「何がおかしいの?」

サキュバス「うぅっ、この人の精液欲しかったのに……」ショボン

魔法使い「うそでしょっ、生き返った?!」

リリス「いいえ、あなたは殺したのよ。あなたの彼氏の性欲を」クスクス

魔法使い「まさか、それって――」

リリス「うふふ、残念ね。責任を取りたくないし、もう死ぬしかないわね」ギロリ

魔法使い「……そうかも。何だか面倒だし――」ドサリ

~城の外~
弓兵「狙いはあの娘だ!」

銃使い「了解っ!」

キリキリ
シュパッシュパッ


幼馴染「……うくっ」

勇者「櫓からの攻撃。止めろっ! 誰を狙ってるんだ!」

魔女「……みんな気付いたのよ。この闇の依り代が誰なのか」

魔女「世界を救うには、どうするべきなのか――」

魔術師「させるかあっ!」

ズドオォォン!

『ぐああっ!』

魔術師「ふははは! 守るべき人間が、必死になってお前を殺そうとしているぞ」

魔術師「どうだ、憎いだろう? このまま、滅ぼしてしまいたいだろう」フハハハ

幼馴染(勇者、助けて……。助けてよぉ……。私、何のために今まで――)ウウッ

魔女(魔術師は魔法を跳ね返す。私では倒すことが出来ない)

魔女(世界を守るには、もう幼馴染さんを殺すしかないんじゃないの?)

魔女(でも、未だに決められない。本当に殺すしかないのだろうか――)

魔女「勇者さまっ!」

勇者「俺は幼馴染を――」

>>760
幼馴染をどうする

殺される覚悟で抱きしめる

>>750
訂正
側近「」→魔術師「」

勇者は持っていた剣を投げ捨て、幼馴染に歩み寄った。


魔術師「女神の加護を失ったお前に、何が出来る! 爆発魔法っ!」


ズドオォォン!


勇者「ぐっ……。何があっても、俺は…幼馴染を守るんだ!」ヨロッ

魔術師「ちいっ、風精霊っ!」

魔女「勇者さまっ! 風精霊!」


魔術師と魔女が使役する精霊が衝突し、お互いに相殺された。
勇者さまの出した答えが幼馴染さんを守ることなら、私はそれを邪魔させないっ!


勇者「幼馴染、このまま世界を滅ぼすつもりなのか? 慈愛を届けたくて、僧侶になったんじゃないのか?」

勇者「思い出すんだ。この世界は呪いじゃない、人々の想いで繋がっていることを!」


勇者はそう言うと、
幼馴染を優しく抱き締めた。

幼馴染(勇者……、こんな私でも守ってくれるんだ//)

幼馴染(そう、この旅で私はたくさんの想いを受け取ってきた)

オカマさんから衣服を貰い、巨乳美女さんからは着替えを受け取った。
そして、女賢者さんから指輪とスカートを貰い、魔女さんからは髪飾りを分けてもらった。

手鏡やネックレスにも、たくさんの想いが詰まっている。


幼馴染(私の想いはみんなに繋がっていて、みんなの想いは私の中にあるんだ)

幼馴染(もし私が闇に飲まれてしまったら、みんなの想いまで失ってしまうことになる)

幼馴染(それにお腹の赤ちゃんに、闇に飲み込まれた世界なんて見せたくないっ!)

勇者「幼馴染、愛してるよ」

幼馴染「わた……しも、愛して…る」


その言葉を伝えた瞬間、
勇者はにこりと笑い、闇に飲まれて崩れ落ちた。


幼馴染(勇者の気持ち、受け取ったよ)

幼馴染(私は、慈愛を届けるために僧侶になったの)

幼馴染(この闇の根源が人々の願いならば、私は慈愛と希望を届けてみせる!)


その瞬間、呪いが反転した。
闇が幼馴染に引き出され、光となって天に噴き出していく。


魔術師「バカな! どうして、女神の加護を持っているんだ!」

魔術師(考えろ、考えるんだ)


あの娘は七つの罪の洗礼を受け、呪いを引き出す器となった。
それにより、彼女は大量の呪いを溜め込んでいた。


待てっ!
呪いを溜め込んでいた?


あの娘に与えた呪いは、暴食が最後のはずだ。
一体、いつ何を溜め込んだのだ――。

・・・
・・・・・・
魔王「側近よ。一国の軍隊にも勝る歴代の魔王が、なぜ勇者の小隊に勝てなかったと思う」

魔王「それは、勇者に女神の加護があったからだ」

魔王「つまり、女神の加護さえなければ、勇者など恐れるに足らんのだ!」

魔王「だから余は、女神の加護を穢れさせる方法を考えた」

魔王「これで間違いなく、勇者を倒すことが出来るだろう。ふははは!」

・・・
・・・・・・

まさか呪われた女神の加護を、大量に溜め込んでいたというのか!?

そうに違いない。
罪の器に呪いとして溜め込んでいたので、女神の加護が消えなかったのだ。


魔術師(しかし、なぜ呪いが解けたんだ?)

勇者はもう、女神の加護を持っていない。
ならば、お腹の胎児が呪いを解いたとしか言いようがない。

勇者の血は、男児に受け継がれる。
魔王様の言っていたことが、正しかったのだ。


そして女神の加護が遺伝するなら、なぜ精液には女神の加護がなかったのか。

答えが分かれば、容易に推測できる。
減数分裂により、染色体数が半分になっていたからだ。

幼馴染(魔道具の魔力を引き出してしまう体質。ようやく、私の役目が分かった)


私は、この世界を受け止めてみせる!
世界中に、希望と慈愛を届けてみせる!


幼馴染(それが、私の役目なんだ――)

幼馴染の身体が、まばゆい光に包まれる。
そして、その光が世界中を優しく包み込んでいった。



闇を浄化し、
笑顔で光を届ける女性。



その姿はまるで、
女神が舞い降りたかのようだった――。

~謁見の間~
王様「幼馴染よ、この度の働き。本当に大儀であった」

幼馴染「ありがとうございます!」

幼馴染「しかし、私が人を殺めた事実は変わりません。だから僧侶として、今まで以上に慈愛を届けていきたいと思います!」

王様「うむ、そうだな。お前が殺めた母親からも、畏敬と感謝の言葉が届いておった」

幼馴染「あの女性が、私に?」

王様「そうだ。今の気持ち、決して忘れるでないぞ!」

幼馴染「はいっ!」

魔女「ところで、王様。ひとつ、よろしいでしょうか?」

王様「何だ、言ってみよ」

魔女「先日の戦いで、サキュバスを殺してしまった人はいないのでしょうか?」

王様「淫魔たちが浄化されたという報告は聞いたが、殺したという報告はないな」

魔女「それなら良いのですけど、サキュバスを殺してしまうと性欲を失ってしまうらしいのです」

幼馴染「ああ、そっか。そんな衛兵さんがいるかもしれないね……」

魔女「でしょ。だから、これを飲ませてあげて欲しいのです」

つ不老長寿の秘薬

王様「それは、魔王退治の褒美ではないか」

魔女「そ、その……。これは男女の性的な活力を高めて、それにより心身を若々しく保ち続ける魔法薬なんですよね」

魔女「ならば、この秘薬が男性機能の不能に効くかもしれません」

勇者「そういうことなら、俺たちも返そうか」

幼馴染「そうだね。私は元々飲めないし」

つ不老長寿の秘薬×2

王様「お前たち、飲んでいなかったのか」

大臣「王様。今の話が事実なら、衛兵たちの志気だけではなく、将来の国勢にも関わります」

王様「そうだな。淫魔と相対し、性機能を失った者がいないか調査しろ」

大臣「かしこまりました」

王様「魔女よ。他国民ながら、報告してくれたことに感謝するぞ」

魔女「はいっ//」

王様「それでは、わらしべの貧民よ。お前なら、薬草だけで世界を救えると信じておったぞ」

勇者(調子いいな……)

王様「この旅で経験したことを活かし、この城で衛兵として邁進してほしい」


王様「頼んだぞ、勇者よ!」

勇者「……! ありがとうございます!」


王様「それでは、褒美を受け取るが良い。ますますの活躍、期待しておるぞ」


>>775
褒美(物品)
※魔法関係は不可

ずっと効果のある女神の加護、人数分

勇者「それで、褒美とは一体……」

王様「その褒美とは、ずっと効果のある女神の加護だ」

勇者「女神の加護?!」

魔女(女神の加護って、幼馴染さんの慈愛のことだよね……。どういう意味なの?!)

王様「分からぬか。幼馴染は、この世界を女神の加護で包み込んだ。しかし、闇も振り撒いてしまったのだ」

王様「確かに、魔族や魔物は浄化されたかもしれない。だが人々の心には闇が残り、完全な美徳を得たとは言いがたい」

王様「だから、お前たち国民に平和を約束しよう」

王様「それが世界を救った者への、最大の褒美だと思わんか?」


幼馴染「……!」


物品ではない。
金貨でもない。

ずっと効果のある女神の加護。
それは、消えることのない慈愛の心。


王様は平和を約束することで、
私たちに応えてくれたのだ――。


幼馴染「王様、ありがとうございました!」

~エピローグ~
勇者「何だか、上手く言いくるめられた気分なんだけど……」

幼馴染「良いじゃない。仕事が決まったんだし、平和が続くなら」

勇者「それもそうだな。子供も産まれるし、仕事が見つかって良かったよ」

幼馴染「素敵な結婚式も、ちゃんとしてよね♪」

勇者「分かってるよ」チュッ

幼馴染「えへへ//」

魔女「それでは、私は国に戻ります」

勇者「もう少し、ゆっくり観光していけば良いのに……」

魔女「……いえ。護衛任務が終わりましたので、あまり長くいることは出来ません」

勇者「そっか、気をつけて帰ってね」

幼馴染「魔女さん、また遊びに来てね」

魔女「はい、またお会いしましょう。勇者さま、幼馴染さん。お幸せにっ!」

勇者「じゃあ、俺たちも帰ろうか」

幼馴染「そうだね//」


少女「あっ、女神のお姉ちゃんだ~♪」

少女「ねえねぇ。あたしも、お姉ちゃんみたいな僧侶になれるかなあ//」

幼馴染「大丈夫だよ。だから、みんなを愛する気持ちを大切にしていこうね♪」

少女「……うんっ//」


人は想いで繋がっている。
だから、これからも届けようと思う。

世界中の人々に、
慈愛の心の大切さを――。

魔王退治の名声→不老長寿の秘薬
→ずっと効果のある女神の加護



勇者「わらしべ勇者の冒険」安価
―完―

最後まで安価・拝読してくださって、本当にありがとうございます!

それぞれの安価が絶妙に繋がりあって、きれいな展開と完結を迎えることが出来ました。
ひとえに、皆さんのおかげです。

また機会があれば、お願いします。
ありがとうございました!!

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