男勇者「ここで仲間を選ぶんだな」ガチャ
マスター「いらっしゃい何のようかな?」
男勇者「俺は勇者だ、魔王討伐の仲間を探しに来た」
マスター「なるほど、じゃああそこのテーブルの周りに居るのがそうだよ」
男勇者「ありがとう」スタスタ
マスター「一度に連れていけるのは三人までだからね」
男勇者「分かった、ふむ……まずは話をしてみるか、ちょっといいか?」
戦士「お?もしや勇者のお出ましか?」
男勇者「ああそうだ、ちょっとみんなを集めてくれ」
戦士「あいよ、みんなー勇者が来たぞ」
ワイワイガヤガヤ
男勇者「さてと……順番に聞くか」
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戦士「俺は戦士だ、色んな武器が扱えるぜ」
剣士「俺は剣士だ、剣の扱いなら誰にも負けん」
僧侶「私は僧侶です、回復魔法が得意です」
賢者「私は賢者です、様々な魔法と色々な知識をもっています」
男勇者「ふむふむ……ん?そっちの二人は?」
戦士「おい呼ばれてるぞ」
魔法使い「ひゃっひゃいっ」
男勇者(ひゃいって何だよ?)
魔法使い「まっ魔法使いです、あの……その……初級魔法が使えます」
男勇者「……ん?初級魔法だけ?」
魔法使い「はい……その……あんまり魔法得意じゃなくて」
男勇者(何で魔法使いになったんだろ?)
魔法使い「それと……攻撃強化の魔法ならなんとか使えます」
男勇者「あ……ああそうか、そっちは?」
武闘家「……」
男勇者「……?」
武闘家「……」ジワァ
男勇者「え?」
武闘家「……」ササッ
魔法使い「あの……武闘家ちゃんは無口で人見知りで恥ずかしがり屋なんです」
男勇者(だから何で武闘家目指したの!?)
魔法使い「えっと……その、私達強いです」
武闘家「……」コクコクグスッ
男勇者「あ……ああそうか、んーちょっとマスターと話してくるよ」スタスタ
戦士「さて……誰が選ばれるかね?」
剣士「選ばれたくはあるが、ダメでもそれで終わりではないさ」
僧侶「そうですよね」
賢者「目的は皆同じですからね」
魔法使い「選ばれるかな?選ばれるといいね」
武闘家「……」ヒシッ
魔法使い「よしよし」ナデナデ
戦・僧・賢(((それに実質四分の三だろうし)))
剣士「……どうやら決まったみたいだな」
男勇者「お待たせ、連れて行くのを決めたよ」スタスタ
戦士「誰なんだ?」
男勇者「戦士と僧侶と賢者の三人にしたよ」
戦士「よしっまかせな!」
僧侶「精一杯頑張ります」
賢者「魔王討伐の一助となるべく、粉骨砕身致します」
男勇者「これからよろしくな」
魔法使い「ダメだったかぁ……」
武闘家「……」シュン
剣士「……余り者同士、飯でも食うか?今日位は奢ってやる」
魔法使い「え?あっありがとう剣士さん」
武闘家「……」ペコッ
剣士「別に構わんさ、マスター注文を」
ガチャ
女勇者「あのー」
マスター「おやいらっしゃい、何かようかな?お嬢さん」
女勇者「あの、私勇者なんですけど……仲間を探しに来ました」
マスター「え?」
マスター「さっき勇者と名乗る青年が来たんだが」
女勇者「あっそれお兄ちゃんです、お兄ちゃん私よりも歩くの速いから」
マスター「そうなのかい?」
女勇者「えっと仲間の人達は?あっちに居るのがそうかな?」
マスター「ああそうだね、でもお兄さんがもう仲間を選んだ後だから、三人しか残っていないんだ」
女勇者「えっと……確か三人しか連れていけないんだよね、それならちょうどだね!私挨拶してくる」スタスタ
マスター「……うーん、確かにあれは少し心配だな」
ーーーーー
男勇者「マスター1つ頼みたいんだが」
マスター「おや何かな?」
男勇者「実は勇者は俺だけじゃない、俺の妹も勇者なんだ」
マスター「兄妹揃って勇者とは、凄いじゃないか」
男勇者「そうでもないさ、妹はまだ小さくてね、経験もほとんどないから心配で」
マスター「なら止めればよかったんじゃ?」
男勇者「実力はまだまだだがやる気はすごくてね、無理矢理止めるのは逆効果なんだ」
マスター「それは大変だね」
男勇者「そこでだ、あの剣士に妹を守ってもらおうと思うんだ、あの中では彼が一番腕が立ちそうだからね」
マスター「確かに彼はベテランだが」
男勇者「本当なら魔王討伐に共に行きたいところだが、どうしても妹が心配でね」
マスター「そうかい」
男勇者「そういう訳で、それとなく剣士に伝えてくれないかな?」
マスター「ああ分かったよ」
ーーーーー
女勇者「私女勇者だよよろしくね」
魔法使い「まっ魔法使いです、こっちは武闘家ちゃんです」
武闘家「……」プルプル
女勇者「魔法使いちゃんと武闘家ちゃんだね、よろしくね」ニッコリ
魔法使い「ひゃっひゃい」
武闘家「……」ペコッ
剣士「剣士だよろしく頼む」
女勇者「こちらこそよろしくお願いします、剣士さん」
剣士「……」
マスター「おーい剣士、ちょっと来てくれ」
剣士「何だ?」スタスタ
マスター「実はーーと言うわけなんだ、あの三人をよろしく頼む」
剣士「ふむ……まあ分かった」
マスター「ありがとな」
剣士「じゃあ行ってくる」スタスタ
女勇者「よーし魔王を倒すぞー」
魔法使い「お、おー」
武闘家「……」アセアセ
剣士「……もっとも、危険はほぼないだろうがな」
女勇者「まずはどうしようか?」ペラッ
魔法使い「どこにいきますか?」
武闘家「……」キョロキョロ
剣士(……向こうに魔物がいるな、襲ってはこないようだが)
女勇者「えっと……まずはこの北の村に行けばいいのかな?」
魔法使い「北の村ですか?」
武闘家「……?」スタスタ
剣士(……ふむ大丈夫そうだな)
女勇者「歩いて半日……位かな?」
魔法使い「うぅ……結構ありますね」
剣士(……終わったか)
武闘家「……」スタスタ
女勇者「時々休憩しながら行こうか」
魔法使い「それなら大丈夫そうです」
武闘家「……」キョロキョロ
剣士(……気配はないな)
女勇者「よしっしゅっぱーつ」
魔法使い「おー」
武闘家「……」アセアセ
剣士「ふむ……」
女勇者「それでねお兄ちゃんはすごいんだ」スタスタ
魔法使い「そうなんですか、私一人っ子だから羨ましいです」スタスタ
武闘家「……」スタスタ
剣士(……ん?あれは)スタスタ
女勇者「あれ?何だろうあれ?」
魔法使い「休憩所……ですか?」
武闘家「……?」
剣士「こういった物は、街道のいたる所につくられている」
女勇者「そうなんだ、じゃあここで少し休んでいこうか」
魔法使い「はい、ふぅ疲れた」
武闘家「……」アセアセ
剣士「……いい、俺が行ってくる」スタスタ
女勇者「あれ?剣士さん?どうかしたの?」
剣士「ちょっと周りを見てくる、三人はゆっくり休んでいてくれ」スタスタ
魔法使い「ありがとうございます」
武闘家「……」フリフリ
剣士「……さてと、この辺でいいか?」スタスタ
剣士「おい出てこい」
野盗1「ひひひ、勘がいいな」ゾロゾロ
野盗2「まああまり関係ないけどな」ゾロゾロ
剣士「……六人か……随分と舐められたものだな」
野盗3「なぁにすぐに向こうも終わるさ」
剣士「……向こうにたったの四人とは、彼女たちも随分舐められたものだ」
野盗達「「「は?」」」
ズドォォォン
野盗1「なっなんだ!?」
剣士「お前たち、彼女たちを弱いと思ってないか?」ニヤ
野盗達「「「へ?」」」
とりあえずこの辺で。
昨日は急に止まってすみませんでした。
ちょいと再開……できるかな?
野盗7「……なぁ」
野盗8「ああ分かってる」
野盗9「あの魔法使いが呪文を唱えたら」
野盗10「巨大な火の玉が飛んできて」
野盗達「「「「大穴が……」」」」
魔法使い「あっあの、当たってないですよね?」
野盗7「おっお前上級魔法が使えんのか!?」
魔法使い「えっ?違いますよ?」
野盗8「いや実際こんな大穴開けといて」
魔法使い「今のは初級の火炎魔法ですけど」
野盗9「……初級?」
魔法使い「はい、私魔法学校の落ちこぼれで、中級以上の魔法は全然使えないんです」
野盗10「初級であの威力?」
魔法使い「はい!私魔法の制御はダメダメだけど、魔力だけは凄いって先生が誉めてくれました」
野盗7「……えーと、何か分かりやすい物ある?」
魔法使い「えっと、魔法学校の攻撃魔法の参考記録持ってます」
野盗8「参考記録?」
魔法使い「その……威力をはかる装置を壊しちゃって、それで参考記録って事に」
野盗9「へ……へー」
女勇者「魔法使いちゃんすごいよ!」
野盗10「……作戦タイム!」
女勇者「あっどうぞ」
野盗7「おいどうする?」
野盗8「どうもこうもねえよ、あんなのくらったらお前、消し飛ぶぞ?跡形もなく」
野盗9「どう見ても上級魔法並みの威力だぜ?」
野盗10「いや……魔法学校の装置壊したって事は、それ以上なんじゃ?」
野盗7「さっき爆風すごかったもんな」
野盗8「危うく吹き飛ぶ所だったしな」
野盗9「ヤバくね?俺ら死ぬんじゃね?」
野盗10「いやでも、当てるつもりないみたいだし、呪文唱えてる間に一気に近付いちまえば」
野盗7「上手くいくか?」
野盗8「でもあの武闘家弱そうだぞ」
野盗9「さっきからずっとプルプルオロオロしてるしな」
野盗10「……やるか」
野盗7「あっ作戦タイム終了で」
女勇者「はーい」
野盗8「突撃じゃー」ダダダ
武闘家「……」ビクッオロオロ
野盗8「邪魔だー!」バッ
武闘家「……!」アワアワペシン
野盗8「アバルボベァッ」ドギュッドザザザザザザ
野盗達「「「……へ?」」」
武闘家「……」アワアワオロオロ
女勇者「うわー武闘家ちゃんもつよーい」
野盗9「……えーと……えっ?」
魔法使い「あの、武闘家ちゃんは何年も師匠と二人で修行してて」
野盗10「修行?」
魔法使い「元々恥ずかしがり屋さんだったのに、無口で人見知りにもなっちゃって」
武闘家「……」カァァオロオロ
魔法使い「でも武闘家ちゃんの師匠さんが言ってました、普通に闘えば自分よりも強いって」
野盗9「……その師匠って、どの位強いのかな?」
魔法使い「えっと確か、ゴーレムなら片手でいけるって」
野盗10「二度目の作戦タイム!」
女勇者「あっどうぞ」
野盗7「確実にヤバいよな?」
野盗9「オロオロしながらの平手であれだろ?」
野盗10「拳で殴られたらどうなるよ?」
野盗7「そりゃあお前、そこが消し飛ぶんだろ」
野盗9「あれ?それってつまり、どっちでもくらったら消し飛ぶの?」
野盗10「とてもじゃないが、助かる気がしないぞ」
野盗7「本気で攻撃されたらひとたまりもないな」
野盗9「むしろ跡形もないな」
野盗10「誰がうまいことを言えと」
野盗7「うまいか?」
野盗9「と言うかどうするよ?」
野盗10「……勝ち目はないしなぁ」チラッ
勇・魔・武「「「?」」」
野盗10「……あれ?あいつだけ弱そうじゃね?」
野盗7「いや他の二人も見た目は弱そうだぞ?」
野盗9「仮に弱くても、あの二人をどうにかできるか?」
野盗10「無理」
野盗7「こうなったらあれだな」
野盗9「ああそうだな、あれだな」
野盗10「やることは一つだな」
剣士「何をするんだ?」
野盗達「「「ひゃえっ?」」」
女勇者「あっ剣士さんお帰りなさーい」
剣士「どうした?何をするんだ?」
野盗7「いや……えっ?あいつ等は?」
剣士「お仲間なら全員のびてるぞ」
野盗9「えっえーと」
剣士「とっとと行け」
野盗10「はい今すぐに」アハハ
野盗達「「「お騒がせしました」」」アハハ
女勇者「あっバイバーイ」
野盗達(((……足洗おうかな?)))ズリズリ
ここまでで。
ではまた。
>>13
ん、これって何かの過去の話?
>>23男勇者が連れて行った三人の事かと。
生存報告。
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