リスカ「私の日記」【オリジナルSS】(6)

*登場人物も何もかもオリジナルですがある漫画の世界観を参考にしています。
*亀更新、書き溜めなし
*安価以外のSSは初めてです。
*合わないと思った方はそっ閉じ推奨です。

625年某日ー


何日たっただろう。
彼等から逃げるためだけに、いく宛も無しに歩き続けて何日たったのだろう。
休みたいのは山々だがいつ追手がくるか分からない。
それに…ここは危険だ。
彼等の住む”街”のように魔獣を退けるための結界が貼られているわけでもない、ただの陸地。
体を休ませるのには適していない。
それでも水分だけはとっておこうと、私は形見の鞄の中を探る。
魔術により見掛けよりも中に入る容量が多いこの鞄は、しばしば私が入れた覚えもない物が出てくることがある。
このときもーそうだった。

バサリ。

水筒を取ろうとした拍子に鞄から放り出されるように落ちた何か。
私はそれを確認するべく手に取る。

「手帳……?」

それは、深紅の皮表紙に金色の線が入った綺麗な手帳だった。
下の方には特徴ある父の文字で「リスカへ」と書かれている。
大方、私への誕生日プレゼントか何かだったのだろう。
何年前に買われたものなのか検討もつかないが、手帳はその優美さを失わないまま、私の手の中にあった。

「さて…どうするか」

私へのプレゼントというならば、私が使っても大丈夫だろう。
しかし、問題はそこではない。
どういう用途で使うかだ。
手帳

メモなどとして使うにも、このような周りに私以外人が居ないような状況ではなかなか使う機会はないだろう。
ならばーーー日記はどうだろう。

日記。

彼等から投与された薬によってもう200年もの間を生き続けている私は、正直年月の感覚が曖昧だ。
今から記憶していこうにも、なかなか骨が折れる。
ならば日記として、文字として、形に残せば簡単に年月を記録していくことが可能だろう。
それに日記は、日々の自分を振り替えるのにも大いに活用できる。
そうと決まれば善は急げ、だ。
私は周りに魔獣がいないことを確認すると、ペンをとり記念すべき1P目を書き始めた。

一旦ここまでです。
眠いので書き込んだ内容があやふやです。
文法ミスや誤字脱字等ありましたら、ご指摘いただけると幸いです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom