橘ありす「橘ありすの超絶論破!」 (58)
モバマスのSSです。
「橘ありす『橘ありすの完全論破!』」の続編です。
前作を読まなくても大丈夫ですが、見るとわかりやすいと思います。
もしよろしければ読んでみてください。
橘ありす「橘ありすの完全論破!」
橘ありす「橘ありすの完全論破!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397662021/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398423285
ありす「みなさんおはようございます。『橘ありすの完全論破』のお時間です。」
ありす「本日のゲストはモデルやアイドルとして活躍する佐久間まゆさんをお迎えしました。」
まゆ「よろしくおねがいします。」
ありす「よろしくお願いします。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、まゆさんは私と同じ事務所です。」
ありす「いつも名前で呼ばせて頂いていますので、今日もまゆさん、とお呼びします。」
まゆ「はい♪私もありすちゃん、でいいかしら?」
ありす「ええ、構いませんよ。どうぞ。」
ありす「手加減をするつもりはありませんので、よろしくお願いします。」
まゆ「うふふ、お手柔らかにね?」
ありす「それでは『橘ありすの完全論破』最後までお付き合いください。」
※ネットの反応も合わせてお楽しみください
34名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
ありすうううううううううううう
35名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
まゆって子、カワイイな。モデルの割にはそんな大きくないんだな
36名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
あら、かわいい。
37名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
かわいいけど…なんか独特の雰囲気の子だな…
38名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
今日は恋愛だったっけ?楽しみ。
ありす「今回のテーマはこちらです。」
『恋人のプライバシーにどこまで踏み込んでよいか?』
ありす「正直…私にはピンときませんね。恋人といっても他人同士なんですからわざわざ『恋人』と定義することもないはずです。」
ありす「つまり、通常通り。個人のプライバシーは尊重されるべきです」キリッ
まゆ「そうかしら?まゆはちょっと違うと思いますけど…そもそもどこまでがプライバシーなんですかねえ?」
ありす「はい、私も経験があるわけではありませんので、番組では独自に意識調査をしました。」タブレットスッスッ
―女子中学生Iさんの証言 ※画像・音声は加工されています
「そうね…とりあえずスマホの送受信履歴、メールは全て共有しているわ。」
「え?違うわよ、いちいち見せてもらうようなまどろっこしいことはしないわ。」
「専用のアプリを仕込んで全て私の方に転送されるようにしてあるの。」
「彼の時間を無駄にしたくはないでしょう?」
ありす「…最初からいきすぎのような気もしますが。」
まゆ「…?何か問題がありますか?」
ありす「え、だって…」
まゆ「まゆと…いえ、恋人さんとの連絡以外はお仕事の記録しか無いはずですよ?見たって別に…」
ありす「…そういうものなんでしょうか。」
―女子高校生Rさんの証言
「私はそんなにアレコレ詮索しないかな。…私物をチェックするくらい。」
「別に取ったりしないよ。他の女の匂いがついてないか、ファンデがついてないか、確認するだけ。」
「まあ、それだってバレないようにするよ。さりげなく。ね。」
ありす「浮気を心配する心からの行動でしょうか。まあ、わかるような、わからないような。」
まゆ「…後ろを通るときによく鼻をすすってるな、とは思ってましたけどねえ…」
ありす「?何か?」
まゆ「いえ、なんでもありませんよ?」
20代女性Hさんの証言
「…プライバシー?そんなもの、世界レベルで見たら実に小さなことよ。…つまりはそういうこと。OK?」
ありす「…?えっと…。」
まゆ「…最後の人ははなんだかよくわからないけど、共通しているのは相手のことを知りたいと思っていることですね。」
ありす「なるほど。確かにそうですね。」
まゆ「当然の気持ちじゃないかしら?大好きな相手の事をより深く知りたい…」
ありす「つまり、愛している故の好意だから問題はない、と?」
まゆ「ええ、二人の絆が深まれば、より愛も深まるんですよ?」
ありす「心情は理解できます。しかし、それでも守るべき一線があるのでは?」チラ
カンペ『お便り紹介して!』
ありす「…ええっと、議論の途中では有りますが、ここで番組宛に来たお便りを紹介したいと思います。」
ありす「前回の放送をご覧になったいちご農家の方からです。」
ありす「『放送を見て、とても勇気づけられました。
勝手ではありますが、今、私達の農園で作っている新種のいちごに「ありす」と
いう名前をつけさせてもらいました。ありすちゃんみたいに小さくて、とてもかわいらしいいちごです。
ありすちゃんに一番に食べてほしいと思い番組に送らせていただきます。』」
ありす「ありがとうございます。…その、とてもうれしいです。」
まゆ「よかったですね。ありすちゃん。」
ありす「はい…それでは、一休みにして向こうで一緒に食べましょう。」
ありす「わあ…すごくきれいな赤色ですね。おいしそう…ん」モグモグ
まゆ「…とっても甘いわねえ。」
ありす「はい!すっごくおいしいです!」
613名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
ありすちゃん前回からいちご食いまくってるな。
614名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
番組に送ればありすちゃんに食べてもらえるのか…
ひらめいた。
615名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
>>614 通報しといた
616名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
>>614 ちょっと練乳入ってそうな瓶買ってくるわ。
616名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
ありすちゃんのありすちゃんぺろぺろしたいよおおおおおおおおおおおお
まゆ「ほんと。小さくてかわいくて『ありす』って名前がぴったりだわ。」
ありす「えへへ…なんか照れちゃいますね…///」
\CMハイリマース/
~CM中~
ありす「まゆさん、ありがとうございます。正直今回のテーマは不安でしたが…おかげで何とか。」
まゆ「いいえ。ありすちゃんが上手だからですよ?」
ありす「そんな…でも、負けませんからね。」
まゆ「…ところで、今回のテーマは恋愛、だけど、ありすちゃんには好きな人がいるの?」
ありす「え///」
まゆ「その反応、好きな人いるのね?…同級生?」
まゆ(なーんて、まあ、Pさんよねぇ)
ありす「いえ、あの、…違います///」
まゆ「ひょっとして…年上の人?」
ありす「…///」コクン
まゆ(真っ赤になっちゃって、かわいいわぁ)
まゆ「でも、それじゃあ、ちょっと難しいかもしれないわね。大人になるまで待ってもらわないと…」
ありす「…そ、そんなことないです。」
まゆ「?」
ありす「…あの、その人、…『待ってくれる』って、」
ありす「前に私が、『待てますか?』って聞いたら…その、そう言ってくれて…///」
まゆ「……」
まゆ「 あらぁ? 」
ありす「あ、内緒ですよ!今の!内緒ですからね!」
まゆ「…うふふ♪」
ありす「まゆさん?」
まゆ「大丈夫ですよ。誰にも言いません。…それにしても、本当に小さくてかわいいいちごねぇ…」
ありす「はい。最近は大粒のいちごも多いですが、私はこういう小さいほうが食べやすくて好きですね。」モグモグ
まゆ「そうねえ…でも、いちごって…」
まゆ「こうして…」
グチュ
まゆ「押して…」
グチュ
まゆ「つぶして…」
グチュ
まゆ「練乳と混ぜて食べてもおいしいのよねぇ…?」
グチュグチュ
ありす「…」
まゆ「…ごめんなさい。ちょっとお行儀悪かったわねぇ。」
ありす「い、いえ」
\CMアケマース!/
ありす「あ、そろそろ戻りましょうか。後半もよろしくお願いします。」
まゆ「はい、こちらこそ…♪」
―ありす「さて、まゆさんの主張では相手の全てを知ろうという気持ちは当然のものである。ということですが。」
まゆ「ええ、より相手を深く知ることがより深い愛につながるんですよ。」
ありす「しかし!行き過ぎた好意はいわゆるストーカー行為にもつながるのではないでしょうか。」
ありす「こちらを御覧ください。」タブレットスッスッ
VTR
―『都内の某アイドル事務所に勤める男性P氏。彼は最近ある疑念を抱いている。』
『とある女性に彼のここ最近の行動が全て知られてしまっているのだ。』
『外出場所、食事内容、買い物の中身…彼のプライバシーに関わることは全てと言っても良い』
『我々は専門の業者を雇い、彼の身辺を調べてみた。』
業者「あー、これですね。ありました。」
『それはなんですか?』
業者「GPSですね。ダッシュボードの中に目立たないように仕掛けてありました。」
『なんと、彼の会社の車には常に居場所を監視する装置がしかけられていた。さらには…』
業者「おー、すごいなこれは…」
『次々とカメラや盗聴器が見つかったのだ。』
P「…」
『あまりのことに動揺を隠せないP氏。我々は掛ける言葉が見つからなかった…』
―ありす「いかがでしょうか。いかに好意からの行動とはいえ、もはやストーカーと言わざるを得ません。」
まゆ「…うふ。……全部ダミーですよぉ。」ボソ
ありす「?なんでしょうか?」
まゆ「ううん。なんでもないわぁ。…確かにこれはやりすぎかしらね?」
ありす「そうですよね。ということはやはり」
まゆ「でもね?ありすちゃん。愛しあう二人は段々似てくるものなんですよ?」
まゆ「趣味や嗜好、好きな食べ物まで…だから…なんとなくわかるだけじゃないかしら?」
ありす「ですが、現に監視するための機器が見つかっています。」
まゆ「そうねぇ…そもそも、本当にその機械はその女の子がつけたのかしら?」
まゆ「その車って会社の車、つまりお仕事の車よね?」
ありす「ええと…そうですね。」
まゆ「つまり…何かあった時のためにGPSがついていてもおかしくないんじゃないかしら?」
ありす「…ですが、監視カメラや盗聴器は…」
まゆ「それだって一緒ですよ?例えば、車の中で変なことしないか、とかね?」
ありす「へ、へんなことって!///」
まゆ「アイドル事務所だったらその辺はすごく気を使うんじゃないかしら?」
ありす「まあ…否定はできませんね。」
まゆ「仮に…恋人の仕業だったとしても、何も問題はないと思いますよ?」
ありす「…そうでしょうか?」
まゆ「ありすちゃんのタブレット。GPSついてますよね?」
ありす「はい。」
まゆ「きっとお父さんやお母さんに大切にされてるんでしょうね?ありすちゃんに何かあっても大丈夫なように。」
ありす「大人と子どもは違います」
まゆ「愛してる、って所は一緒ですよぉ。それに、何か行動が制限されたり、不都合だったりしたことはありますか?」
ありす「…いえ。」
まゆ「それならいいじゃないですか。わかりますよね?全ては愛してるから、ですよ。」
ありす「…でも…」
まゆ「それに…いいんですか?」
ありす「?」
まゆ「もしきちんと恋人のことを把握しておかなかったら…」
まゆ「こんなことになっているかもしれませんよ…?」
VTR ※映像はイメージです
~花屋の看板娘「いらっしゃい。今日は随分遅かったね」
P「ああ、もう閉まっていると思ったんだがな、意外だったよ」
花屋の看板娘「ふふ、だって今日は15日でしょ。特別に開けておいたんだよ」
P「そうか、すまないな。」
花屋の看板娘「ほんとマメだよね。毎月毎月結婚記念日に花を買って行くなんてさ。」
P「ははは、まあな…」
花屋の看板娘「ねえ、こっち来てよ。来ると思ってさ、特別な花用意しといたんだ」
P「そうなのか?わざわざ悪いな。…どんな花なんだ?」
花屋の看板娘「それはね…ほら、こんな花。」 ギュッ
P「お、おい!」
花屋の看板娘「大声出さないで。お父さんたち来ちゃうよ。」
P「…離れてくれ。頼む。」
花屋の看板娘「大丈夫。ここ、外からは見えないから。」
P「そういうことじゃなくてだな…」
花屋の看板娘「いいの?今、この状況見つかったら…P、どうなっちゃうのかな?」
花屋の看板娘「お父さんじゃなくても私がハナコを呼んだりしたら…」
P「…許してくれ……妻が…まゆが…待っているんだ…」
看板娘「大丈夫…特別に香りの強い花を選んでおいたから…帰る頃には私の匂いも消えちゃうよ…」
~まゆ「うふふ、まゆもVTRを用意していたんですよ。」
ありす「…あ、あの…///」
まゆ「それとも、こんなことになってたりして…」
VTR ※イメージです
~病弱っ娘「ごめんねPさん…もう仕事終わってるのに…」
P「いいんだよ。それより具合は大丈夫なんだろうな?」
病弱っ娘「もう、過保護だなあ…でも、早くまゆさんのところに帰りたいでしょ?新婚だもんね。」
P「おいおい、からかうなよ。」
病弱っ娘「えへへ…でも、病気も悪くないかな。こうしてPさんを独り占めできちゃうんだもん。」
P「バカなこと言ってるんじゃない。そんな軽口が言えるんなら来週には復帰できそうだな。」
病弱っ娘「…治らないよ。」
P「?」
病弱っ娘「私の一番の薬は…Pさんだもの。だから、もう少し病気でいたい…」
P「…もう帰るぞ。」
病弱っ娘「待って!…今朝からさ、ずっと両親がいなくて…気持ち悪かったんだ…」
病弱っ娘「…ねえ、汗ふいてくれないかな…」プチ プチ
~
ありす「ちょ、ちょっと!とめて!とめてください!」
まゆ「うふふ、ちょっと刺激が強すぎたかもしれませんね。」
ありす「あ、あう…///」
まゆ「ねぇ?ちゃーんと見ておかないと、悪い子たちが大事な人においたをするかもしれないでしょう?」
まゆ「だから…そんな子たちから大事な人を守るのが…まゆの使命なんですよ?」
ありす「で、ですが…その…そこは二人の信頼関係というか…」
まゆ「もちろんまゆは大切な人のことを信頼してますよ?」
まゆ「でも…いつ目を離した隙に泥棒猫さん達が寄ってくるか…」
まゆ「もしかしたら花屋の看板娘さんみたいにずるい手を使ってくるかも…?」
まゆ「それとも会社の事務員さんが仕事上での立場を利用して、無茶な要求をしてくるかもしれません。」
まゆ「優しい人だから…きっとまゆに心配かけまいとして…秘密にするでしょうねぇ…」
ありす「…だから、恋人の行動を把握しておく必要がある。と?」
まゆ「はい♪」ニッコリ
ありす「…」
ありす「だからと言って…その…あまり気分のいいものではないかと。」
まゆ「それは、バレたらそうかもしれませんね。でも…バレなかったら?」
ありす「…?」
まゆ「奥さんが旦那さんのお洋服のほころびを直すのと一緒ですよぉ」
まゆ「彼が気持ちよく生活できるように…そっと手助けしてあげるんですよ。」
まゆ「もちろんそんなこと気づかれない…でも、いいんです。まゆはそれだけでも幸せですから…」
ありす「何も知らなければ迷惑はかからない。問題なければ口出しもしない、と…?」
まゆ「そうですねぇ。」
ありす「…だとしても。人には知られたくない秘密があるはずです。」
まゆ「例えば?」
ありす「…えっと…人には言えない趣味、とか…」
まゆ「それってどんな?」
ありす「…アニメが好き。とか?」
まゆ「ふふっ。いいじゃないですか。そんなの。今どき珍しくないですよ?」
ありす「えっと…一人になりたい時がある、とか」
まゆ「まゆは一人になりたい時は邪魔しませんよぉ?…そっと陰から見守ってます。」
まゆ「ふふふ。ねえありすちゃん?」
ありす「?」
まゆ「色々と言ってるけど…まゆは愛してる人のことなら、なんだって受け止められますよぉ?」
まゆ「どんな事だって…ぜーんぶまるごと愛してあげられます…」
まゆ「それができなかったり…恋人のことを隅々までちゃんと知らないなんて…」
まゆ「本当は好きじゃないんじゃないですか?」ニコッ
ありす「あ、でも…」
まゆ「な あ に?」
ありす「あ…う…」
344名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
これは…そろそろかな?
345名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
TTPクル━━━━(゚∀゚)━━━━!?
346名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
お茶会の時間だあああああああああああああああ
347名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
T・T・P! T・T・P!
348名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
さて…そろそろカップを温めておくか…
349名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
>>348
素人乙。紙コップでほのかなぬくもりを楽しみながら飲むのがありすティーの正しい作法。
350名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
>>349
にわか乙。真の通は色とありすちゃんの表情を確認するためにプラカップで飲む。
――P(ヤバイな…まゆの奴…)
P「すいません!CM…」
まゆ(ニコッ)
P「おねが……まゆ?」
まゆ「もうおしまいかしらぁ?」
ありす「うう…えっと…その…」
まゆ「そんなに落ち込むことないですよ。ありすちゃんにはこの話題がちょっと早かっただけですから。」
ありす「そ、そんなこと…」
まゆ「まあ、ありすちゃんにはまだ 『好き』 っていうのもよくわからないですよねぇ?」
ありす「……」
ありす「…?」
ありす(好き…好きってなんだろう。私にはわからない?)
まゆ「大事な人の事は何でも知りたくなる…何でも受け入れる…それが好きってことですよ。」
ありす(…そんなことない。私だって…『好き』くらいわかる。)
ありす(私の『好き』…Pさん…)
まゆ「じゃあ、今日はまゆの勝ちかしら?」
ありす「…まってください。」
まゆ「あらぁ?」
ありす「…まゆさん、さっきは好きな人のことならすべて受けとめられるって、言いましたよね。」
まゆ「ええ」
ありす「だったら…どうして、『好きな人の秘密』は受け止められないんですか?」
まゆ「…」
ありす「誰にだって秘密はあります。見られたくないことも有ります。」
ありす「それなら、隠したいっていう気持ちも受け入れるべきじゃないんでしょうか?」
まゆ「…」
ありす「もし…好きな人が隠し事をしてないか常に不安でしょうがないなら…」
ありす「そんなの…悲しいと思います…」
765名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
あれ…おかしいな…ありすちゃんが論破してる…
766名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
【速報】ありすちゃんが論破
767名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
お前ら何言ってるんだ。ありすちゃんは毎週華麗に論破してるだろwwwwwwwwww
ホンマや……(困惑)
まゆ「あのね、ありすちゃん…」
まゆ「…好きな人のことを考えると不安で、切なくて、もどかしくて、どうしようもなくなる…それも愛なのよ?」
まゆ「ちょっと難しいかしらねえ?」
ありす「確かに…私は子どもで、まゆさんの言うように『愛』とか『好き』とかはよくわかっていないのかもしれません。」
ありす「でも、好きって…もっとあったかくて…心が満たされて…」
ありす「その人の事を想うだけで幸せになるような…そんな気持ちだと…私は思います…」
ありす「だから…その…うまく言えないけど…大好きな人のことを信じられないなら…」
ありす「そんなの…まゆさんがすごく…辛いと思います…」
まゆ「…」
ありす「…ごめんなさい。生意気なことを言ったかもしれませんね…」
まゆ「…ふふ」
まゆ「一本取られたわぁ♪」
ありす「まゆさん…」
まゆ「さすがですね。ありすちゃん。まゆ、感動しちゃいました。」
まゆ「参りました。まゆの負けですね…」
ありす「あ…」
まゆ「どうしたんですか?もっと喜んでいいんですよ?」
ありす「あ、いえ…なんていうか…今日は勝って嬉しいって言うより…」
ありす「その…大事なことに気づけたっていうか…大人になれたなっていうか…」
46名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
ありすちゃんやっぱ大人になっていたか…
547名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
この子テレビで何言ってるの?
548名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
大胆だな…
549名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
(キャプ画)
>大人になれたなっていうか…
550名前:名無しのP[sage] 投稿日:2014/04/26(土) **:**:**.** ID:*******
>>549 あー、これはメスの顔してますわ。
ありす「まゆさん。今日はすごく楽しかったです。ありがとうございました。」
まゆ「あらあら、どういたしまして。私もすごく楽しかったですよ?」
ありす「あの…ひょっとして、まゆさん最後のは…」
まゆ「ふふ…♪まゆはそんなにお人好しじゃないですよ?」
ありす「でも…」
まゆ「ありすちゃん。」
ありす「?」
まゆ「また『お話』しましょうね?今度はプライベートで、ゆっくりと…ね?」
ありす「…はい!」
ありす「…本日の『橘ありすの完全論破』いかがだったでしょうか。」
ありす「少し難しいテーマでしたが、私なりの考えは示せたのではないかなと思います。」
ありす「まゆさんのお陰ですね。本当に素敵な人だと改めて思いました。」
ありす「さて、次回はこどもの日スペシャルと題して、小学生アイドルのみなさんをゲストにお迎えしてお送りします。」
ありす「『せんせぇを好きになってしまいました』『パパとお風呂に入るのは何歳までOK?』など、色々なテーマを論じたいとおもいます。」
ありす「可愛らしい討論になりそうですね。論破というよりは私からのアドバイスになりそうです。」フフン
ありす「それでは『橘ありすの完全論破』この辺でお別れしたいと思います。」
ありす「みなさん素敵な週末をお過ごしください。橘ありすでした。」
ありす「…」バイバイ
P「…まったく。肝を冷やしたぞ。」
まゆ「うふふ。ごめんなさぁい。」
P「お前なら事前に何も言わなくても大丈夫だと思っていたが…途中、本気だったろ?」
まゆ「……薫ちゃんや仁菜ちゃんの『すき』と同じくらいだと思ってたんですけどねえ…」ボソ
P「え?」
まゆ「なんでもないですよ?ありすちゃんが可愛かったからちょっといじめたくなっちゃったんです。」
P「…おいおい。物騒なことを言うなよな…まあ、わからんでもないが…」
まゆ「ふふ…冗談ですよ。心配しなくても、Pさんやありすちゃんに恥をかかせることはしませんよぉ」
まゆ「…ああ…そういえば…ありすちゃんのこと『待ってる』らしいですねえ…?」
P「?なんのことだ?」
まゆ「やっぱり…困った人ですねぇ。」
まゆ(大方、撮影の待ち時間とでも勘違いしたんでしょうねぇ。まあ、まゆには好都合ですけど。)
P「?」
P「…ところでまゆよ」
まゆ「はい?」
P「いつまで俺の家にいる気なんだ?」
まゆ「?まゆの家はここですよぅ?」
P「本気でわからない、という顔はやめてくれ…お前、番組で言ってたことと矛盾してるだろ…」
P「ありすに論破されたろ?無理にプライバシーに立ち入らないんじゃないのか?」
まゆ「…変なPさんですね?まゆのいる所はPさんのいる所。」
まゆ「Pさんのいる所はまゆのいる所。二人はいつも一緒なんですよ?」
まゆ「だから…二人でひとつの私達には『秘密』も『プライバシー』も存在しませんよねぇ?」
P「…なるほどな。」ハア
まゆ「うふふ…思い出してくれて嬉しいです。」
P「うん、わかった。でも今日はさすがにもう遅いしな?」
まゆ「はぁい…わかりました。今日は忙しかったからお疲れのようですからねえ…」
まゆ「でも…せっかく作ったのでまゆの手料理、食べてくれませんか?」
P「…わかった。食べたら送ってやるから、寮に帰るんだぞ。」
まゆ「よかった。お昼は〇〇駅の立ち食いお蕎麦屋さんだったからお腹へってると思って…」
P「…」(なぜ知ってるかを問いただすのはやめよう)
まゆ「はい。仔ウサギのいちごソースがけですよ。」
P「おお…すごいな。」
まゆ「なんだか無性に仔ウサギを食べたくなっちゃって…ありすちゃんから頂いたいちごをソースにしてみました。」
P「うまそうだな。いただきます。…まゆは食べないのか?」
まゆ「私は味見してたらお腹いっぱいになっちゃいましたから…このいちごをいただきます。」
P「それもありすからもらったものか?」
まゆ「はい。とってもおいしいんですよ?後でPさんの分もありますからね。」
P「ありがとうな。…うん!おいしいよ!このソースがいい味出してる。」
まゆ「ふふ…よかったぁ…」
まゆ「本当…この『ありす』…甘くて、ちっちゃくて…おいしいわぁ…」
まゆ「やっぱりいちごは真っ赤に熟してないとおいしくないですよねぇ…」
グチュ
まゆ(真っ赤に熟すまではゆっくりゆっくり…)
グチュ
まゆ(優しくだぁいじに育てないと…ね)
グチュ
まゆ「…うふ。」
グチュ
~おしまい~
こんなおっさんのSSを読んでくれてありがとう。なんかレスくれるとホンマにうれしいで。
ままゆはこんな食べ方はしないと思うけど、そこは演出ということで一つ頼むで。
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