※やはり俺の青春ラブコメはまちがっている(俺ガイル)とペルソナシリーズとのクロスオーバー作品
※ペルソナシリーズの設定は主に1と2。たまに3と4があるぐらい
※たまに安価をするかも
※月に数回しか更新できないと思うので温かい目でお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397673260
>千葉県某所 園村サイコセラピー
??「それじゃあ、比企谷くん。今日の診察は終わり」
八幡「……どうも」
??「何度も言うけどキミが降魔しているペルソナは、千差万別あるペルソナの中でも特に意地が悪いからあまり耳を傾けないようにね?」
八幡「分かってますよ。園村先生」
【比企谷 八幡(ひきがや はちまん)】
千葉市立総武高等学校の二年生
奉仕部に所属している。
かつて妹の小町とペルソナ様をした事により、不運にもペルソナ能力が覚醒した。
【園村 麻希(そのむら まき)】
元聖エルミンに在籍していた女性。
その時に起きた事件がきっかけでペルソナ能力を覚醒。
柊サイコセラピーに勤めていたが独立をして自分のサイコセラピーを開業した
幻夢境(カダス・マンダラ)へ行ける境地に達している最高クラスのペルソナ使い
【幻夢境(カダス・マンダラ)】
フィレモン・ニャルラトホテプがいる普遍的無意識の最深部より一段浅い領域。
ペルソナや悪魔の元型が眠る場所で、フィレモンやニャルラトホテプの庇護にある場所
【ペルソナ】
人の内にある可能性ともいえる人格が神々や悪魔や英雄の姿をとって現れる存在。
ペルソナ様という儀式を行う。強い死を体感する。もう一人の自分と向き合う。ことによって覚醒する。
【ペルソナ使い】
ペルソナを使役する人物を指す。
ペルソナ使い同士は共鳴をすることがあり、それによって相手に悪意があるかを見分ける事もできる。
また普遍的無意識のどこかにいる「剣聖となった自分」や「銃の名手となった自分」等と意識とリンクすることで、身体能力が跳ね上がっており、防御力も普通の人よりも上である。
麻希「一応、ペルソナを抑制する薬があるけど処方しておく?」
八幡「……お願いします」
麻希「うん。分かった。だけどあくま服用するのは、ペルソナを鎮めたいときだけ。あまり体に良い物じゃないからね」
八幡「……(コク」
>園村サイコセラピー 受付
受付「比企谷さん、お会計が3,580円になります」
八幡「……」(4000円を机に置く)
受付「4000円お預かりします」
受付「420円のお返しです」
受付「それとお薬が出てるので、状態によって服用して下さい」
>ペルソナ鎮静剤×5を手に入れた
??「あれ? 先輩じゃないですか!」
八幡「……」
受付「お大事に――」
??「ちょ。無視しないで下さいよ!」
八幡「なんでお前がここにいるんだ。一色」
いろは「奇遇ですね、先輩」
【一色 いろは(いっしき ー)】
千葉市立総武高等学校の一年生
色々とあったが生徒会長に就任。
近日行われる体育祭に向けて奮闘中。
八幡と同じクラスの葉山に好意を向けているようだが……
いろは「生徒会長をしていると色々とストレスがあるんですよ。とある先輩がぜんっぜん手伝ってくれないんで、本当に溜まるんです」
八幡「手伝いは葉山に頼めばいいだろ……。それが目的の一つだったはずだ」
いろは「葉山先輩はとある先輩と違って、サッカー部で忙しいので中々難しいんですよ」
八幡「俺も暇ってわけじゃない。きちんと部活には行ってる」
いろは「でも、最近は依頼がなくて時間になるまで本を読んでいるだけじゃないですか。ソースは結衣先輩」
八幡(そういえば由比ヶ浜は、一色が依頼に来る前からの知り合いだったな)
八幡「……ッ(ビクッ」
いろは「……!(ピクッ」
八幡(ペルソナの……共鳴? 悪意は感じない。一瞬だったからどこの誰に反応したかは分からない)
いろは「……」
??「一色。一色いろはさん。どうぞ」
いろは「……呼ばれてるんで行きますね。それじゃ先輩。また――」
八幡「あ、ああ」
八幡(何か一色の奴。急に元気がなくなったな。……まさか、な)
>特に寄り道をすることなく家へと帰った
今回はここまでです
あ、書き忘れてた。
原作とは少し時間が前後しています
原作はいろはが生徒会長になるのは体育祭の後ですが、この作品では前となってます
また奉仕部の関係も修学旅行前の状態です
前、ペルソナ書いてた人?
少しですが投稿します
>>12
いえ、ss速報でペルソナを書くのは今回が初めてです
後、ペルソナのアルカナ分け方は3と4を基準にしています
1と2基準だと女神転生のような分け方になるため。
>???
ニャルラトホテプ『……』
八幡「なんの用だ」
ニャルラトホテプ『そう構えるな。お前は我で、我はお前だ。自分自身に何を怯れる』
八幡「別に怯えてなんていない」
ニャルラトホテプ『クッククク……。これから面白いことが、お前の周囲で起こる。それを知らせてやろうと思ったまでだ』
八幡「面白い事、だと?」
八幡(ニャルラトホテプがこう言う時は、間違いなくロクでもない事が起きる前兆なんだが)
八幡「……お前が何か仕組んだのか」
ニャルラトホテプ『私はお前のもう一つの人格に過ぎない。ただ私以外の我が何を企てようと感知はしない』
ニャルラトホテプ『精々、いつものように上手に踊るといい。我が半身よ……』
>ニャルラトホテプの嘲笑が聞こえなくなると同時に目が覚めた
【ニャルラトホテプ】【アルカナ:道化師(愚者)】【神経・精神・闇/無効 火炎/弱点】
クトゥルー神話に登場する無貌の神。
無貌故に変幻自在の存在であり、様々な姿に変幻しては人々の前に現れては混乱を招いた。
八幡が降魔しているニャルラトホテプは、他のペルソナとは異なりよく語りかけてくる。
ただ語りかけた内容を鵜呑みにすると、まず間違いなくロクな事が無い。ロクなことがない。
>比企谷家 リビング
??「あれ、今日は起きるの早いんだ、お兄ちゃん」
八幡「……妙に夢見が悪くてな」
??「ああ、それでいつにも増して目付きが悪いんだねー」
八幡(放っておけ)
【比企谷 小町(ひきがや こまち)】
比企谷八幡の実妹。中学三年。
兄である八幡を反面教師にしているためかコミュ力は高い。
あと可愛い。とにかく可愛い。千葉県においていもうと度でトップクラス。
かつて八幡とペルソナ様をしたようだが、ペルソナ能力は未だ開花していない
>小町が作った朝食を食べた
>つけているテレビからニュースが流れてくる
アナウンサー『最近、仮面を被ってる日々を過ごす人が増えているそうですね。解説者さん』
解説者A『ええ。特に若い人ほど仮面をつける傾向があるようです』
解説者B『若者はすぐにストレスを抱え込む傾向にあるのと、みんながしているからと言った安直な行動でしているのでしょう』
八幡(仮面をつけて日々を過ごすねぇ。……どう考えても過ごし難いと思うんだが)
小町「あっこれ。小町の学校にも仮面をつけて登校して来る子がいるよ」
八幡「それってただの厨二病だろ?」
小町「どうなんだろうねー?」
小町「お兄ちゃんは大丈夫と思うけど気をつけてよね」
小町「あ、今の小町的にポイント高い」
八幡「……」
八幡(ニャルラトホテプが言ってたことは関係がありそうだが。まぁいい。俺には関係ないことだ)
>朝食を食べ終わると自転車で学校まで向かった。
今日はここまでです。
ニャルってアルカナ塔だった気がするが
それにしてもニャルをきちんと操作した上、
精神力で封印したのって公式じゃレイジしかいないんだよな
どうなるやら
更新します
最新刊のいろはすが本当に可愛かった
二期のアニメ化に合わせてゲームていろはルートがあるなら即買しそう。
>立総武高等学校 校舎正門
ガヤガヤガヤガヤ
八幡(……なんだか騒がしいな)
>近寄ってみると、無貌の仮面を顔につけた男子生徒と女子生徒が数名、登校して来ていた
八幡(今朝のニュースでやっていたのは、これのことか?)
八幡(……)
八幡(なんだろうな。アイツらから妙なプレッシャーを感じる)
教師A「おい。なんだその仮面はッ。仮面を直ぐに外せ!」
仮面をつけた男子生徒A「……いやだ」
仮面をつけた女子生徒A「そうよ。せっかく個から開放されたのに」
仮面をつけた女子生徒B「また束縛されるのは――嫌」
教師A「ええい。訳の分からんことを。全員、職員室へと来い!!」
仮面をつけた男子生徒A「……」
仮面をつけた女子生徒A「……」
仮面をつけた女子生徒B「……」
>怒る教師にしぶしぶと従う感じで、仮面を付けた生徒たちは校舎へと入っていった
>まだザワツキが残っている。
八幡(……あー、嫌な予感がしてきた)
八幡(とりあえず教室へと行くか)
>教室では今朝の一件でいつもよりざわついている
八幡(……俺には関係ないな)
??「おはよう。八幡!」
八幡「ああ、おはよう」
【戸塚 彩加(とつか さいか)】
総武高校二年F組所属で、出席番号は20番。八幡のクラスメイト。
八幡にとって極小数である友達と呼べる間柄の人物。
テニス部に所属しており、テニススクールにも通うほどに真剣にテニスに取り組んでいる。
男子だが、下手な女子よりも女子っぽい。
そして八幡にとって心が癒やされる特別な相手。
八幡(悪魔(ニャルラトホテプ)がいるから、本当に戸塚の癒し存在がありがたい)
戸塚「うん? どうかした?」
八幡「……いや。なんでもない」
戸塚「それにしても何だか今日は騒がしいね」
八幡「そうだな」
戸塚「何かあったのかな」
八幡「それは……」
??「HRを始めるぞ。席に付け」
【平塚 静(ひらつか しずか)】
総武高校の国語教師で、奉仕部の顧問。八幡たちのクラス担任でもある。
年齢はアラサー。独身。強い結婚が願望を持っている。
誰か早く嫁にもらってあげて下さい。マジで。
なんだかんだで八幡に強い影響を与えている。
>平塚先生から今朝の出来事について説明があった
>悩みなどがあれば一人で抱えずに友達、親兄弟、先生などに相談をするようにとのことだ
八幡(悩み、か……。アレはそう言ったことだけじゃないような)
八幡(とはいえ、何か証拠があるわけじゃなく)
八幡(強いて言えば直感。そしてニャルラトホテプが言った言葉だ)
ニャルラトホテプ『クッククク……。これから面白いことが、お前の周囲で起こる』
八幡(……こういうのは葉山のような主人公タイプが解決に乗り出すだろう。俺が関わる事はないはずだ)
>学校全体が不安な空気に包まれていたが、放課後まで特に変わったこともなく時間が進んだ
>とりあえず奉仕部に行くことにした
【奉仕部(ほうしぶ)】
平塚先生が顧問をしている部活。
部員は比企谷八幡、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣の三人。
本校生徒らの自己改革を促し、悩みを解決するその手助けを行う言わば相談所的な部活動。
【雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの)】
総武高校二年J組所属。奉仕部部長。
黒髪ロングにニーソの絶対領域というツンデレを絵に描いたような少女(デレの割合は1以下であるが)
運動でも音楽でも大抵のことは3日でそれなりに修得できるという完璧超人
その半面、長続きはせず、また致命的に体力がない。
今までの経験から、人の嫉妬などの醜い部分を含めて世界を変えるため奉仕部で活動している。
【由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)】
総武高校二年F組所属で、八幡のクラスメイト。
雪ノ下とは対照的に今時のギャルといった感じで胸も大きく、犬が好きで猫が苦手。
周りの空気を読むことに長けており、周りに合わせるタイプ。
平塚先生から強制的に入部させられた八幡と雪乃と違い、自ら入部した。
>奉仕部へ行く途中の廊下
いろは「あ、せーんぱい!」
八幡「……」
いろは「ちょっと、先輩! 無視しないで下さいよぉ」
八幡「なんのようだ。これから部活に行くから、生徒会は手伝えないぞ」
いろは「あ、それならちょうど良かった。これから私も奉仕部に行こうと思ってたところなんですよ」
八幡「……は?」
いろは「うわぁ、あからさまに嫌な顔をしましたね」
八幡(今日は休むか――)
>いろはは突然腕を組んできた
八幡「……なんのつもりだ」
いろは「いえいえ。このままだと先輩は、奉仕部に行かずに帰りそうな気配がしたので」
八幡(え、なにこの子。妖怪サトリみたいに心を読めるの)
いろは「ほら先輩。奉仕部に行きますよ」(グイグイ
八幡「分かったから、腕を離せ……。いや、マジで離して下さい」
いろは「い・や・で・す」
八幡(生徒会長自らイジメをするのってどうよ。ぼっちに女子と腕組なんてレベル高すぎなんですが)
>奉仕部
いろは「失礼しまーす」
八幡「……」
雪ノ下「……」
由比ヶ浜「……。あ、やっはろ……」
八幡(雪ノ下から物凄く睨まれ、由比ヶ浜は一瞬なぜか唖然としている)
いろは「あの、実はちょっと相談がありまして」
雪ノ下「どうぞ」
いろは「えっと、先輩方は「ペルソナ」って知ってますか?」
由比ヶ浜「ぺるそな?」
雪ノ下「ラテン語で仮面を表す言葉よ。この言葉スイスの心理学者であるカース・グスタフ・ユングが作り出したの」
雪ノ下「人が自分以外の人間や出来事と向かい合い時に、表に出す人格がペルソナよ」
雪ノ下「年齢や職業、生活空間が変わることで多様に変化していって、人間は一生の内で数多くのペルソナを身につけて生きていく……」
雪ノ下「ただ、表向きの顔であるペルソナと、深層心理である自己が同一化してしまうと、精神が不安定になり病気になってしまうらしいわ」
由比ヶ浜「へぇ……」
八幡(久しぶりに聞いたなユキペディアさんの薀蓄)
いろは「ペルソナの言葉自体はそれなんですけどぉ」
いろは「実はですね。ペルソナという名前のサークルが流行ってるらしくてですね」
いろは「夏休み明けぐらいから広まってるらしくて先生の話だと、近所の学校にも増えて来てるらしいんです」
八幡「……そう言えば小町も言ってたな。仮面をつけて奴がいるって」
由比ヶ浜「あ、もしかして今朝の?」
いろは「はい。あの人達も『ペルソナ』に入会してたみたいなんですよ」
雪ノ下「……それで私達に何を依頼するつもりなのかしら?」
八幡「ペルソナってサークルを潰せとかなら、警察に行け」
いろは「言われなくても、そんな事は依頼しませんよ」
いろは「先生方から生徒会の方でも、「ペルソナ」サークル対策を話すように言われましたけど、体育祭関連で忙しくて、時間も人も割けないので、奉仕部の人にお願いしようかな……と」
雪ノ下「――残念だけど、私達は何でも屋でも便利屋でもないの」
雪ノ下「自ら自己意識改革をしない人達にしてあげられる事はないわ」
由比ヶ浜「……ゆきのん」
雪ノ下「でも、自ら奉仕部に赴き困ってるようならば、今までどおり相談ぐらいには乗る」
雪ノ下「……と言う感じでいいかしら、一色さん」
いろは「あ、はいっ。それで構いません」
いろは「生徒会としても何らかの指針を出さないとダメでしたので」
雪ノ下「出す前に文章を見せて貰うわ。下手に誇大拡張に言われても、私達が出来る事は限られているのだから」
いろは「分かりました」
>色々と確認を行い、今日の奉仕部の活動は終わった
ブブブブブブブブブ
八幡「ん……なんだ。メールか」
『先輩へ
個人的に少し話があるので、総武高校から歩いて10分ぐらいの所にあるアラヤ神社に来てください』
八幡「……なんで一色が俺のメアドを知ってるんだ?」
八幡「まぁいい。向こうは既読かどうか分からない。つまり気づかない振りも出来る……なっ」
『ps.
もし来なかったら、全校集会の時に先輩のあることやないことやないことを発表しちゃいますから』
八幡(これって脅迫……だよ、な。)
八幡(物凄く面倒臭いが、行くとするか)
>アラヤ神社
八幡「来たはいいが、一色の奴はいつ来るんだ?」
八幡「メールにも時間は書いてなかった」
八幡「来るまで本でも読んで……!!」
八幡(これはペルソナの共鳴反応ッ。しかも、クッ)
>境内で火柱があがる
八幡「……ッ」
仮面の少女「ああ、避けましたか。せっかく一撃で終わらせようと思ったのに」
八幡「その声……一色か」
仮面の少女「それはイエスでありノーです。今の私は『一色いろは』ではありません」
八幡「どういう意味だ」
仮面の少女「そのままの意味ですよ」
仮面の少女「――ちょっと「一色いろは」でいるのが疲れました」
仮面の少女「男子たちからは外見だけで中身は見られず、女子は軽薄な笑みを浮べ友達の振りをして裏では悪意と害意を振りまく」
仮面の少女「それを自覚してるのに、何も学ばず進歩しない、「一色いろは」が一番キライ」
仮面の少女「だから、私は「一色いろは」が持つ様々な因果の束縛から開放された者です」
八幡「……」
>今朝、校舎正門でいた女子生徒の言葉を八幡は思い出す
仮面をつけた女子生徒A『そうよ。せっかく個から開放されたのに』
仮面をつけた女子生徒B『また束縛されるのは――嫌』
仮面の少女「比企谷さん。『ペルソナ』に入るなら何もしません」
仮面の少女「……でも、入ってくれないと、ちょっと痛い目に合うことになります」
八幡(比企谷さんか。一色関連から開放されたから、俺の後輩というのも除外されているのか)
八幡(それは今は置いておくとして。一色と今朝のことを考えると)
八幡(ペルソナと言うサークルは個を出来るだけ無くし、何もないことを目標としてると思う)
八幡(分からない事があるとすれば……)
八幡「なんで俺を誘うんだ?」
仮面の少女「だって比企谷さんはペルソナ使いですよね? しかも強力な……。だからです」
仮面の少女「ぼっちの比企谷さんなら、別にペルソナに入っても対して変わらないですよね」
八幡(……。人の関わりがなく、束縛から開放される。ぼっちの俺からすれば、確かに今までと対して変わらない)
八幡「だが、断る」
仮面の少女「……え?」
八幡「確かに俺はぼっちだ。今までの人生だって失敗をして、嫌になるぐらい色々とトラウマも抱えている」
八幡「ただ、それを全部引っ括めて『比企谷八幡』だ。それを全てなくせば、今までしてきた事を全否定することに為る」
八幡「だから俺はペルソナには入らない」
仮面の少女「――。は、ははは。さすが、先輩です。弱そうに見えて、本当は強いんですね」
仮面の少女「でも。それじゃ、決裂ですね」
仮面の少女「……出来るだけ優しくするので、覚悟して下さい」
仮面の少女「ペルソナ!! 玉藻!!」
【玉藻】【アルカナ:剛毅】【魔法全般に強い/物理全般に弱い】
玉藻前(タマモノマエ)
平安時代末期に鳥羽上皇に仕えた九尾の狐が化けたという伝説上の絶世の美女。
上皇が病に倒れると、陰陽師である安倍晴明に原因とされ追われ、斃される間際に自らを殺生石へと変えた。
>アラヤ神社の境内に、玉藻が放つ火炎魔法が広範囲に降り注ぐ
八幡「グッ、あぁぁ」
八幡(相性……悪すぎる。俺のペルソナは火炎系に弱いのが致命的だ)
ニャルラトホテプ『我を使え』
八幡「……ッ」
ニャルラトホテプ『向こうはお前を重体を負わせる気で攻撃して来ているぞ』
ニャルラトホテプ『目には目を。ペルソナにはペルソナだ』
ニャルラトホテプ『確かに火炎はダメージが大きいが、やりようは幾らでもある』
ニャルラトホテプ『さぁ、我の半身よ。我を喚び。目の前の敵を倒せ』
ニャルラトホテプ『臆するな。相手は敵だ。お前を最悪殺すかもしれない奴だ』
ニャルラトホテプ『第一、相手は「一色いろは」の因果を断った以上、お前とは赤の関係に近いはずだ。何を躊躇う?』
八幡「黙れッ……」
八幡(だが、このままだと確かにマズイ)
八幡(どうする……。どうすればいいッ)
※究極の選択-DEAD OR ALIVE-
1.ペルソナを発動する
2.ペルソナを発動しない
安価。↓3でお願いします。
今回はここまで。
>>ニャルってアルカナ塔だった気がするが
ペルソナシリーズでは作品によってアルカナが変わることが多いので……
八幡的にはアルカナは道化師か塔で迷って、ニャルが道化師の方が似合いそうだなぁってことで道化師になりました。
ミスったorz
正しくは
>>25
ペルソナシリーズでは作品によってアルカナが変わることが多いので……
八幡的にはアルカナは道化師か塔で迷って、ニャルが道化師の方が似合いそうだなぁってことで道化師になりました。
愚者/道化師 八幡
魔術師 材木座
女教皇 平塚
女帝 あーし
皇帝 ゆきのん
法王 葉山
節制 ガハマ
世界 はるのん
こんな感じかな八幡は隠者とか月とかでもよさそう
orz
安価のやり方を失敗しました。
本当は↓3で多い方をしようと思ってましたけど、↓3だけだと3つめになるんですね……
慣れないことをするからこうなる。
失敗したのは>>1の責任なので、今回は選択肢1と2の両方を書きます。
まずは選択肢の多かった1から。
①ペルソナを発動した場合
八幡(ニャルラトホテプの言葉に乗るのは嫌な予感がするが)
八幡(暴走しそうになったら鎮静剤を飲めば良いか……)
八幡「ペルソナ! ニャルラトホテプ!!」
ニャルラトホテプ『ハァーハッハハ。ついに我を召喚したな、半身よ』
仮面の少女「あれが……比企谷さんのペルソナ? なんて、禍々しいんです……」
仮面の少女「玉藻! あれに近づかず中・遠距離で相手をして!」
玉藻『――』
幾つもの火球を玉藻は周りに出現させ、ニャルラトホテプに向けて放射した。
質よりも量で対抗してニャルラトホテプを近くに寄せ付けない作戦である。
ニャルラトホテプは腕を前に出す。すると地面が隆起して、幾つもの火球は地面にぶつかり防ぐ。
ニャルラトホテプ『次はコチラから行くぞ』
邪念の影がニャルラトホテプの周りに現れ、今度は玉藻の方へ放った。
それに対して玉藻は再び火球を撃ち、邪念の影を相殺していく。
周りから見れば二人はほぼ互角であった。だが、このまま戦えば分が悪いのは八幡の方である。
八幡(クッ……ソ。精神力の減りが早過ぎる。このままだと)
ニャルラトホテプは八幡と最高の相性を持つペルソナだが、その精神消費は並ではない。その分、強力ではあるのだが。
ニャルラトホテプ『――(ギンッ』
ニャルラトホテプの無貌に目が現れ怪しく爛々と怪しく光る。それはまるで異次元から見つけられる視線だ。
仮面の少女はその目を直視すると、全身に痛みが走る。
――アレは見てはいけない
そう思ったが時は既に遅かった。
玉藻は反撃するために、魔法を放とうとするが何も起きない。
ニャルラトホテプ『無駄だ、狐! さきほどの攻撃で、貴様は魔封の効果で魔法は使用できないぞ』
それは玉藻を封じたのも同義であった。
魔法全般に強く幾つもの魔法を扱う玉藻だが、物理攻撃の手段は全く無い。
ニャルラトホテプは嘲笑を浮べ、玉藻へと近づき無残に屠った
ペルソナとはもう一人の自分自身。
受けたダメージは、使用者へとフィードバックする。
仮面の少女「――あぁ嗚呼嗚呼アアアアア」
仮面の少女は雄叫びを上げた。
被っている仮面に無数の亀裂が入り砕け散ると同時に、一色いろはの身体は地面へと倒れる。
ニャルラトホテプは一色へと攻撃しようとする
八幡「やめろ!」
>八幡はペルソナ鎮静剤を1錠服用した
ニャルラトホテプ『……――』
>ニャルラトホテプは大人しくそのまま消えていく
八幡「……ハァハァ。一色」
いろは「――」
八幡「おい……しっかりしろ」
いろは「――……う、あ。せん、ぱ、い?」
>虚ろな瞳でいろはは八幡を見つめている。
いろは「わた、し……。うっ、あう。ごめんな、さい」
八幡「……喋るな。ペルソナをあんなにヤられたら、ダメージも相当だろ」
八幡「ほら、手を貸せ」
いろは「……ありがとう、ござ、――」
グシャ
>いろはの胸に黒い腕が貫いた
>嘲笑が頭の中に響く
>いろはは口から吐血をし、地面に赤い液体が広がっていく
八幡「あ、ああ、な、な……」
いろは「……ゴホッ、ガホッ」
ニャルラトホテプ『ハハハ――アーッハハハッハ!!』
>黒い腕がいろはの身体から抜け、八幡の腕と重なると、いろはの血が腕へと付着する。
八幡「……――あ」
いろは「せ、んぱ……い――」
一般人A「お、おい。お前、何をしてるんだ!」
八幡「……」
一般人B「爆発音がするから来てみれば……。大人しくしていろ。警察を呼んだ!!」
一般人C「その制服は総武な奴だな。学校にも連絡しろ!!」
ザワザワザワザワ
ガヤガヤガヤガヤ
八幡「……」
>パトカーのサイレンの音が近づいてくる
>八幡は、呆然と……まるで精神喪失したかのような状態となり一色いろはの遺体を見ていた。
>そして八幡の頭の中には、這い寄る混沌の嘲笑い声が響きわたっている。
-BAD END-
今回はここまでとなります
次からは>>52で2を選択した場合の物語となります
DEAD OR ALIVEと言っても誰が死ぬかは言ってないわけで……。
ニャルラトホテプが関わってる時点で、全員に死亡フラグは起ってるんですけどね。
あと個人的ですが、あまり魔法の名称を叫んだけするのは好きではないので、戦闘シーンだけ地の文有りにしましたが、
やっぱり地の文は無い方がいいのでしょうか?
念のため使用した魔法の補足
玉藻
・幾つも火球……マハラギオン
ニャルラトホテプ
・邪念の影……拡散閃影殺
・異次元から見つけられる視線……這い寄る混沌
>>67
とりあえず。
確定
【道化師(愚者)】:比企谷八幡
【剛毅】:一色いろは
暫定(変更の可能性大)
【魔術師】:比企谷小町
【女教皇】:雪ノ下雪乃
【女帝】:平塚静
【正義】:戸塚彩加
【隠者】:材木屋義輝
【節制】:由比ヶ浜結衣
【星】:葉山隼人
【太陽】:城廻めぐり
本人の名前からしてペルソナみたいな名前だけどな
どうでもいいことだがニャルラトホテプのセリフのところを材木座に書き換えてもまったく違和感が無さそう
ほんの少しだけ更新します
②ペルソナを発動しなかった場合
八幡(うるさい! 俺はお前の指図は受けない)
>ペルソナ鎮静剤を1錠服用した
>頭の中に鳴り響いていたニャルラトホテプの声が消えた。
八幡(ペルソナを押さえ込んだとはいえ、一色のペルソナとは相性が最悪だ)
八幡(ここは逃げたほうが良いだろう。三十六計逃げるが勝ちと昔の偉い人は言っていた)
八幡(神社の入り口は一色がいて、そこを通り抜けて逃げるのは無理。どう考えてもデッドエンドの未来しか浮かばない)
八幡(周りは大木に囲まれているから入るのは無理そうだ)
八幡(あ、これって詰んでないか。俺?)
八幡「熱っつ!」
>真横で炎が爆ぜた。
仮面の少女「比企谷さん。ペルソナを喚ばないと、焼け死んじゃいますよ?」
八幡「喚ぶ、喚ばないは、そんなの俺の勝手だろ」
仮面の少女「そうですけど……。このまま無抵抗のままするのは、なんか後味が悪いんですよね」
仮面の少女「ま、死なない程度に手加減はしますから、ペルソナを発動しないのなら、大人しく直撃を受けて下さい」
仮面の少女「コッチも精神力をかなり披露してるんですから」
八幡「『一色いろは』の束縛から開放されたって割には、まだ性格とか抜けきってないんだな」
仮面の少女「……ムッ。精神を揺さぶろうとしても無駄ですから」
八幡(そんなつもりは毛頭ないし。余裕もない。頭脳系キャラ()ならそうするんだろうけど、俺はそんなキャラじゃない)
仮面の少女「これで終わりです!!」
玉藻『――』
>玉藻は今までより一回り大きい火球を作り出し、八幡へ向けて放つ
八幡(――あ、これは死んだな)
>八幡が諦め、火球が直撃する直前。
>火球は氷結に包まれて砕け散った
仮面の少女「――うそ。玉藻の火球を凍りづけにして無効化した? 誰が」
???「何をしているのかしら」
仮面の少女「……ヒィ」
>一色の後ろに現れたのは黒い仮面に、雪のように白い服装をしているため誰なのか分からない。
八幡(一色の奴が急に震えだした? まぁ気持ちは分からなくはないけどな)
八幡(新手の奴は、一色とは圧倒的に格が違う。それにペルソナの共鳴も、吐き気がするぐらいのプレッシャーを感じる)
???「もう一度聞くわ。何をしているのかしら?」
仮面の少女「え……えっと、その、これはですね?」
???「貴女には言っていたはずだけど、「比企谷八幡には手を出さないように」ってね」
???「なのに、どうして比企谷八幡と戦っているのかしら?」
仮面の少女「……それはっ」
???「学校での事と言い何か企んでいたようだけど、あまり動き回られると迷惑だわ」
???「ペルソナ……ニュクス」
【ニュクス】【アルカナ:???】【光・闇・精神・神経/無効 他あらゆる攻撃に強い】
夜の女王
ギリシャ神話に登場する原初の神で、夜の女神である。ニュクスとはギリシア語で夜の意味で、夜の神格化である。
混沌の神カオスからガイアとほぼ同時に生まれた最初の存在の一人。
死と同義語である神々(モロス、タナトス・ケール)やヒュプノス(眠り)、オネイロス(夢)、メネシス(復讐)、ピロテース(愛欲)など人間のありように関する神々を何柱も産んだとされる。
娘のへメラ(昼)と世界の昼夜を司っている。
???「貴女のコトだから、比企谷八幡に重体を負わせて、この件に関わらせないようにしようとしたんでしょうけど」
???「比企谷八幡には、やってほしい事があるの」
いろは「……そう、ですか!! 玉藻!」
玉藻『――』
>幾つもの火球がニュクスに向けて放たれ、それが全て直撃した。だが、ダメージを受けている様子がない。
>一色いろはは、その隙に八幡の方へ近寄ってきた。
いろは「先輩。逃げて下さい。ここは私が足止めしますから」
八幡「いや、逃げろって言われてもな? アレが簡単に逃してくれるとは思えないんだが」
いろは「大丈夫です。彼女は、今のところは先輩に危害は加えません。今のところ攻撃対象は私だけですから、安全に逃げられるハズです」
八幡「今のところはって処に物凄く不安を感じるんだが……」
八幡「って言うか、なんでお前は俺に――」
いろは「生徒会選挙の時に色々として貰いましたからそのお礼です変に勘違いしないで下さい他意はありませんから」
八幡「あ、ああ」
いろは「……それに」
???「ラブコメを展開するなんて、随分と余裕があるのね、お二人さん」
???「これは少し痛い目にあった方が良さそうね」
八幡「……なぁもう一度訊くが見逃してくれると思うか?」
いろは「無理そうですね」
八幡(どこをどう見てラブコメ展開に見えたんだ? 目が悪いにも程があるだろ。眼科いけ眼科に)
八幡(それは置いておくとして。今の俺達では、二人掛かりでも目の前の相手には勝つことは難しい。と、言うよりは不可能だ)
八幡(勝てる可能性は、由比ヶ浜が料理で見た目も味も美味しいと感じられるぐらいの物を作るぐらいの確率)
八幡「……絶望的だな」
いろは「そうですね……」
???「ニュクス――。相手を常夜の世界へいざな……ッ。」
???「なに勝手な事を言って。……っ。――分かったわ。確かにまだ早すぎたかもしれないわね」
???「比企谷八幡。また会いましょう。世界が変革する前に、また……」
>相手は闇に包まれ姿を消した
八幡「……助かった、のか?」
いろは「たぶん、助かりました、ね」
>色々なとこが起こりすぎて、考えが追いつかない
>これからの事を考えるために、八幡はいろはを連れて園村サイコセラピーへと移動した
今回はここまでとなります。
この物語における比企谷八幡のアルカナ『道化師』は、『愚者』のアルカナにおける逆位置を強調したものとなってます
つまり逆位置のキーワード「幻滅・愚考・失敗・陳腐・軽率・無謀・偏見・惰性・不安定・消極的・気まぐれ」ですね。
同じアルカナに属するキタローや番長の真逆の存在のような感じですね。八幡は。
それ故の道化師のアルカナです
基本、ペルソナの設定は1と2が主なのでワイルド能力は八幡は持ってません
ただ道化師(愚者)アルカナに属しているニャルラトホテプは、全キャラと相性が最高と言う罠。
八幡に限って言えば終盤までニャル様で行きます
その時に、八幡の成長次第では新たなペルソナが発現する可能性が微レ存。
えー、これからGWで投稿できる暇がありそうにないDEATH orz
この時期は仕事先が忙しくて忙しくて……
間が開きそうなため、今回は番外編となります
>>アラヤ神社 境内
少女「うっ、うっぅう、グスッグス……」
悪魔『キャハハハ』
悪魔『ねぇねぇ、今度は何して遊ぶ?』
少女「うわぁぁぁぁん」
>どうやら少女は運悪く悪魔に目を付けられ、弄ばれているようだ
>アラヤ神社には精神世界の神を祀っており、そのためか普遍的無意識世界の悪魔が出現しやすくなっている
>出現しやすくとは言っても、実際に出会う確率は宝くじで一等が当たるぐらいの確率ではある。
少女「うっうっううう、お家に帰して……」
悪魔『だめだめ。だってまだ私達は遊び足りないもの』
悪魔『うん。こっち側で見える人はあまり居ないから、遊べないものねー』
悪魔『そうだよ。ボク達が飽きたら帰してあげるホー』
少女「――ッ」
???「ペルソナ!! 牛若!」
【牛若】【アルカナ:戦車】【物理攻撃に強い 魔法に弱い】
牛若丸。
後の源義経のこと。
11歳の時に鞍馬寺へ預けられ、稚児名を遮那王と名乗った。
伝説では、鞍馬天狗(鬼一法眼)から剣術を習ったそうである。
>「牛若」は身軽な動きで剣を抜き、悪魔たちを斬り裂いた。
悪魔『ヒッ。ヒッーホー!!』
>悪魔は逃げ出した。
少年「大丈夫か?」
少女「……」
少年「この時間は、ここでは遊ばないほうがいいぞ。変なものが現れるからな」
少女「……――あ、あり、」
??「おにいちゃん」
少女「……」
>少女はなにか言いかけたが、他の声がすると境内から走って去っていき、ちょうど入れ替わるように少年の妹がやって来た
幼い小町「……。お兄ちゃん。女の子を泣かすのはどうかと思うよ? 小町的にポイント低い」
幼い八幡「いやオレが泣かした訳じゃないからな」
幼い小町「う~ん、でも、女の子はちょっとした事で傷つくんだから、気をつけてよね」
幼い八幡「はいはい」
>空がオレンジ色になり始めた。
幼い八幡「そろそろ帰るか」
幼い小町「そうだね」
幼い小町「あ、そういえば『ペルソナ様』を、この前のお祭りの時に、ここでしたけど、何か変わったことあった?」
【ペルソナ様】
小学生から高校生の間で流行っている儀式。
噂では「願いが叶う」「自分の未来が見える」などと言った超常現象が起きているいう。
今年の夏祭りの時に、八幡と小町は二人で「ペルソナ様」を行い、八幡は数日後に「牛若」を覚醒させた。
幼い八幡「……別になかったぞ」
幼い小町「う~ん、やっぱり噂は噂でしかなかったんだねー」
>幼い八幡は境内から出ようとすると、黒い金属の匣が落ちている
幼い八幡(……さっきの子の落し物か?)
>幼い八幡は匣を拾いあげた。
????『――畏れず、開け。ヒラケヒラケヒラケヒラケヒラケヒラケ』
>脳内に昏い声が響き、幼い八幡は無意識の内に匣を開けた
>匣の中には、輝く黒い多面体の球形で出来た結晶体が入っている。ところどころに赤い線が入っている
>その瞬間。結晶体は強烈に輝き始め、あまりの眩しさに、思わず匣を地面に落とした
>幼い八幡は膝を地面につけた
幼い小町「……おにいちゃん。大丈夫!」
幼い八幡「あ、ああ。それが突然、光ってな」
幼い小町「? 周りにはなにもないよ」
幼い八幡「は?」
>幼い小町が言ったように、周りには黒い匣は落ちてないようだ
>気のせいだったのだろうか。
幼い小町「もう。そろそろ夜になるから帰ろうよ」
幼い八幡「そう……だな」
>アラヤ神社を出て、二人は家路へとついた
>幼い八幡の頭に昏い声が響く。
????【クッククク。ハァーッハハハハ。特異点よ。これで貴様の運命は決まったぞ】
>比企谷八幡のアルカナが【戦車】から【道化師】へと変異。
>比企谷八幡のペルソナ【牛若】が消滅。
>新しく【ニャルラトホテプ】が降魔した。
今回はここまでとなります
ニャルラトホテプが全キャラと相性が良いのは、ペルソナ2で「ネガティブマインドの集合体」と位置付けされたためです。
ネガティブマインドがない人間はいないと言う意味を兼ねて全キャラと相性が良いと言う風にしました。
最後に出てきたのは勿論「輝くトラペゾヘドロン」です
異聞録では「無貌の仮面」が封神具でしたが、今回の物語では「輝くトラペゾヘドロン」がニャル様を降魔させる封神具となります
降魔すると無条件でアルカナが書き換えられた上に、ペルソナを強制消滅。
呪いのアイテムと言うかペルソナ。
感じ的には、桃鉄の貧乏神でしょうか。アレと違って誰かに移すことが出来ない分、厄介なんですけどね。
補足として、八幡は初期ペルソナの「牛若」の事は忘れており、初めから「ニャルラトホテプ」だと思ってます
これは幼少期だった事と、ニャルラトホテプが記憶を少し弄ったことが関係しています。
それでは更新します
ペルソナ4ゴールデンのアニメ化決まったようですね。夏からの放送。
嬉しいと言えば嬉しいですが、そろそろ1や2にもアトラスは目を向けて欲しいなぁ
正直、お祭りみたいなQにはゲストでもいいので1や2のキャラを登場させて欲しかった。
例えば達也とか麻希とか。
いろは「ほら、先輩。早くして下さいよ」
八幡「……なんで当たり前のように、お前は俺の自転車の後ろに座るんだ?」
いろは「園村さんの所まで、そこそこ距離があるじゃないですか」
八幡「確かにそれなりにはあるな」
いろは「だからです」
八幡「――意味がわからないんだが」
いろは「あのですね。ペルソナを使うと、精神力を消費するんです」
八幡「それぐらいは知ってる」
いろは「さっき『玉藻』を使用して疲れたんですよ。精神力を消耗してヘトヘトな私を、もしかして歩かせるつもりですか?」
八幡「その『玉藻』で、殺されかけたんだけどな」
いろは「イヤですね……。そんな事しませんよ。ちょっと長い間、入院生活をする程度には抑えるつもりでしたから」
いろは「それも已む終えない事情があったわけなんです」
いろは「その辺りは、園村さんの所で話しますから早く行きましょう」
八幡「……」
悪魔「ねぇねぇ」
八幡「――(悪魔がなんか話しかけてきた)」
悪魔「なんでキミは、そんな死んだ魚のような目をしているんだい?」
八幡「ぼっちだからだ」
いろは「――せんぱい」
>いろはは八幡を憐れみの目で見つめる
悪魔「ぼっち? ……ああ、キミは一人ぼっちなんだね!」
悪魔「なら、死んじゃえ」
>悪魔はいきなり攻撃をして来た
>八幡はとっさに回避した
八幡「……クッ」
悪魔「一人ぼっちって可哀相だから殺してあげようと思ったのに。なんで避けるの?」
八幡「――」
悪魔「どうせキミが死んでも誰も悲しまないし、生きていたとしても誰も関心を向けられないだろう」
悪魔「ただただ無為に生きていくだけの人生なんて、とてもツマラナイ。だから、ここで死んだ方が……ギャ」
>嘲笑う悪魔は赤い炎に包まれて消滅した
いろは「先輩。人間相手にコミュニティーが出来ないのに、悪魔と会話なんてできる訳がないじゃないですか」
いろは「それとですね。先輩が死んだら、私が知る限りでも片方の手で数えるぐらいは、涙を流して本当に泣く人がいるので、それを忘れないで下さい」
八幡「……確かに戸塚と小町は、泣いてくれるかもな」
いろは「誰ですか?」
八幡「え。その5人の中に含まれてないのか?」
>いろはと八幡が喋っていると、辺りの雰囲気は一変していた。
>今までアラヤ神社でしか出現していなかった悪魔たちが、普通に街中を闊歩している
いろは「あの人がどうやら悪魔を放ったようですね」
八幡「……あの人? さっき『ニュクス』を使っていた奴か」
いろは「はい。……私も「ペルソナ」に入ったのはつい最近なので、あまり知らないんですけど」
いろは「何かとてつもない事を企ててるようです」
八幡「とてつもない事……か」
八幡(……全力で関わりたくないな)
いろは「それはそうと。さっき悪魔を倒してあげたんですから、まさか漕ぐのがイヤとかいいませんよね?」
八幡「――ハァ」
八幡(仕方なく一色を後ろに乗せて、自転車を漕ぐことにした)
八幡(やはり人一人乗ると重い。まだ小町の方が軽いが、これは言わないでおこう)
八幡(それよりも……だ)
八幡「一色。そんなに引っ付くな」
いろは「イヤです。落ちて怪我したくありませんから」
八幡「ペルソナを降魔してるんだ。自転車から落ちたぐらいだと怪我はしないだろ」
八幡(車に撥ねられたら話は違うけどな)
八幡(それよりも、背中に柔らかいものが当たるんですが。そういうラブコメ染みた真似は葉山辺りとして欲しい)
???「あれ? 比企谷くんだ。おーい」
八幡「……」
いろは「先輩。なんか大学生っぽい人が呼んでますよ。……あれ? 誰かに似てますね」
八幡「一色。しっかり掴まっていろ。スピードを上げる」
いろは「えっえっ」
>八幡は全力でペダルを漕ぎ、猛スピードで呼んだ相手がいる所から去っていった
???「逃げられちゃったかぁ」
【雪ノ下 陽乃(ゆきのした はるの)】
雪ノ下雪乃の実姉。国立理工系大学に通う19歳
総武高校に通った事があるOGで、平塚先生の元教え子。
優秀であるが「優等生」ではなかったと言うのが評価。
雪乃以上に頭脳明晰にして容姿端麗な完璧超人の外面を持っているが、内面はかなり腹黒い。
陽乃「……雪乃ちゃんがいるのに、比企谷くんも隅に置けないなぁ」
陽乃「あ、さっきたまたま撮った、比企谷くんが自転車の後ろに女子を乗せている写真」
陽乃「せっかくだから雪乃ちゃんへ送信……っと」
八幡「ハァハァハァ……ッァ……」
いろは「ちょ、先輩、大丈夫ですか?」
八幡「……ああ」
八幡(陽乃さんとはできるだけ関わりあいになりたくない)
八幡(あの人が関わると、俺の少ない人間関係が尽く弄り回される)
八幡(路地裏をフル活用したし、追ってはこないだろう)
いろは「先輩!!」
八幡「……っ」
>路地裏という場所が悪かった。周りには幾種類もの悪魔たちが溢れている
悪魔『ペルソナ使イダ。コロセ』
悪魔『女王様ヲ裏切ッタ愚カ者ヲ処分セヨ』
いろは「……」
>いろはは顔色を青ざめて怯えている
八幡(どうする。一色はアラヤ神社の件でペルソナを使いすぎて、この数の悪魔を相手をするのは厳しいハズだ)
八幡(……ニャルラトホテプを喚ぶか? アイツならこの数の悪魔が相手でも十分に戦えるだろうが)
八幡(下手すると一色を巻き込む可能性がある)
>同時刻。園村サイコセラピー
>診察室の中に、世にも珍しい金色に輝く蝶が机の上に止まっている
>麻希は金色の蝶は何も言わずに互いに見ている
>そこへ一人の青年が入ってきた
??「麻希さん。さっきの人でとりあえず患者は終わりました」
麻希「うん、ありがとう。――ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」
??「構いませんよ」
麻希「本当なら私が行ければいいんだけど。戦闘タイプのペルソナは、今は降ろしてないからさ」
麻希「比企谷くんと一色さんが、ちょっとピンチらしいから、助けてきてくれる?」
麻希「悠くん」
悠「はい」
【鳴上 悠(なるかみ ゆう)】
東京のとある私立大学に通っている大学生。
高校二年生の時に、ある事件に巻き込まれ、その時にペルソナ能力を開花させた。
その時に経験した出来事や人々との関わりから、大学で心理学を専攻しており、臨床心理士の資格を取得しカウンセラー目指している。
ペルソナ使い同士と言う訳も有り、週に数回、不定期だが園村サイコセラピーへアルバイトに来ている。
今回ここまでとなります
痣はついてません。
達也の腕は、ニャル様が罪を思い出した時に付けられたものなので。
八幡の「特異点」の位置づけは漫画「ペルソナ~罪と罰~」に出てくる主人公に近い感じです
ペルソナ4の主人公・鳴上悠を出しましたが、あくまでサブです。
メインは俺ガイルのキャラ達です。
>鳴上悠は金色の蝶に案内され、八幡達のところへ向かっている。
>しばらくすると金色の蝶が空中で停止する。
悠「この先か……」
>悠は竹刀袋から真剣を出し、路地裏を進んでいく
???「待てぇェェェい」
悠「――ッ」
>悠の進行方向に、突如としてタライやら色々な物が上空から地面へ落ちる
悠「誰だ!」
???「ここから先は我が通さん!」
>現れたのは、コートを羽織り腕抜きグローブを装着しており、顔には仮面をつけている小太りの男だ
悠「急いでいるんだ。通して貰うぞ」
???「……ゥッ。そ、そう睨むな。我はただ命令されたから、こうしてだな」
悠「……」
???「ゥゥゥ」
>小太りの男は悠の睨みに後ろへと思わず退く
悠「お前、何者だ。正体を現せ! 『イザナギ』」
>悠は「イザナギ」を召喚し、「イザナギ」は巨大なナイフを手に持ち小太りの男へ向かっていく
???「……」
???「ペルソナ。『デウス・エクス・マキナ』」
???「アカシック・レコード」
【デウス・エクス・マキナ】【アルカナ:??】【すべての攻撃に強い。ただ自らが攻撃する事はできない】
ラテン語で「機械仕掛けから出てくる神」を意味する。一般には「機械仕掛けの神」と表現される。
劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。
所謂「どんでん返し」の一つ。ご都合主義。なんでもありの事を指す。
>小太りの男が呼んでペルソナは、無貌の仮面を色々な場所につけた機械で出来た物だ。
>突如と光り、フィルムのような物に写す
悠「何をした」
???「人の心の奥底……普遍的無意識と呼ばれる概念がある。我のペルソナは網目を伝い人の心にアクセス出来るのだ!」
???「鳴上悠。この愉悦なる舞台に演出(あ)がりたければ、この試練を打ち勝ってみるがいい」
>「デウス・エクス・マキナ」に付いている無貌の仮面が5つ剥がれ、小太りの男の前に仮面が並ぶ
>無貌の仮面にノイズが奔ると変化した。
悠「な、なん……だと」
>5つの無貌の仮面は、里中千枝、天城雪子、久慈川りせ、白鐘直斗、マリーの姿へとなった。
里中千枝『ハラエドノオオカミ!!』
天城雪子『スメオオカミ!!』
久慈川りせ『コウゼオン!』
白鐘直斗『ヤマトスメラミコト!!』
マリー『伊邪那美大神……』
物凄く短いですが、ここまでです
上のレスですが、まさか見抜かれるとは思わなかった。
あ久しぶり。なんかよく分からない奴が出て来たが羅喉の件もあるし、
どっかであいつが化けてるんじゃないかと気が気で無かったり
それにしても見抜かれたってなんだ。誤爆したのか
ナイフっていうか多分矛じゃない?
イザナギが日本作る時に使ったのが天沼矛っていう矛
イザナギ 天地開闢とかイザナギ 国産みでググると矛で日本の原型をかき回してる絵がヒットすると思う
>>162
>>98のこと。
見抜かれたって表現は少し違いました。
>>163
ペルソナのイザナギが持ってるのはナイフだと公式資料画集に書かれてたのでナイフと表現しました
スマホから画像処理したので少し見にくいかも?
マリーのペルソナは伊邪那美大神ってよりカグヤっぽい
前回の更新が6/12か……
月日が立つのは早いなぁ
>>165
公式でマリーのペルソナがカグヤになりましたね
脳内変換で伊邪那美大神からカグヤに変更をお願いします
>悪魔たちの激しい攻勢になんとか耐える八幡といろは
八幡「大丈夫か、いろは?」
いろは「……あまり大丈夫じゃないです」
いろは「もう精神力も限界ですし、後ペルソナを呼べても2回ですね」
八幡「そうか――」
八幡(もうニャルラトホテプを喚ぶしかないか。このままだと最悪二人とも……)
八幡「一色。後は俺に任せろ。そして俺がペルソナを喚んだら、後は全力で逃げろ」
いろは「ちょっと待って下さい! それだと先輩が!!」
八幡「……ニャルラトホテプがお前に何もしないと言う保証がない。分かってくれ」
いろは「――っ」
悪魔『逃ゲル相談ヲシテモ無駄ダァ』
悪魔『特ニ女ハ絶対ニ逃ガサナイ』
>悪魔達はいろはの逃走ルートに集まり逃がさないようにする
八幡「……くそ」
いろは「先輩。囮役は私が。あいつらの狙いは今は私だけ――」
>いろはが言いかけると、無数の雷が悪魔達に降り注いだ
悠「待たせたな」
八幡「……誰だ、あんたは」
悠「麻希さんに頼まれて助太刀に来た」
悠「サイコセラピーでアルバイトをしている。たぶん会ったことはあるよ」
八幡「園村先生に? ――助太刀の割には、だいぶダメージを負ってないですか?」
悠「――少し手強い妨害にあったからな」
>悠は遠い目をして言った
いろは「――! さっきの攻撃で悪魔達が興奮してるっ」
悠「一色いろはだったか。まだペルソナを喚べるか?」
いろは「は、はい」
悠「なら火炎系の魔法を発動してくれ。後のタイミングは俺が合わせる」
いろは「ペルソナ! 玉藻」
狐の貌(カタチ)をした玉藻は、炎の球体を生み出す。
同時に悠もペルソナ・イザナギを召喚した
炎の球体とイザナギの巨大なナイフとの攻撃が合わさり、炎と衝撃波が辺りを奔り、次々と悪魔を屠っていく。
八幡「……合体魔法」
八幡「初めて見たな」
八幡(――ん? なんだ、この感じ)
悠「塞いでいた悪魔は片付いたな。だが、まだ油断はしない方がいい。急いでサイコセラピーへ向かおう」
いろは「そうですね」
悠「立てるか」
いろは「あ、ありがとうございます」
>地面に座っているいろはに悠は手を差し伸べる
八幡「一色!」
いろは「え、なんですか。せん――キャッ!」
>悠はいろはが差し出した腕を強引に掴むと引っ張った。
いろは「ちょっ。なんですか! 離して下さい!」
>悠の存在にノイズが走ると、そこには小太りの男が現れる
>顔から悠の貌を模した仮面が地面へと落ちる
>どうやら鳴上悠の仮面を被ることで、その存在になりきっていたようだ。
???「クックック。一色いろはは貰って行くぞ八幡」
八幡「クッ。させるか!」
八幡(どこから聞いた事のある声の気がするが……。気のせいだろう)
八幡(今は一色を取り返す事だけを考えるんだ)
八幡「ペルソナ。ニャルラトホテプ」
ニャルラトホテプ『クックックク。こうなったっか』
>愉快そうに嘲笑うニャルラトホテプ
八幡(なんて強い共鳴反応だ。敵意とかじゃない。似た存在でシンクロしているのか……)
>ニャルラトホテプの手から毒々して紫色の閃光が???に向けて放たれた
>しかし???の前に魔法障壁が現れ閃光を弾く
???「我を捕らえるには八幡。お前はまだ未熟!」
八幡「――ガアッ!!」
>八幡はサイコキネシスのような技で壁へと叩きつけられる
八幡「いっ……しき!」
いろは「先輩!!」
>空間が捻れ、???といろは消えようとする
>八幡は立ち上がりいろはへ手を伸ばす
>またいろはも???に捕まりながらも、八幡に向けて手を伸ばす
>しかし二人が振り合う寸前に、???といろは空間移動をしたため消えた
八幡「――!! クッ。クソッッぁぁぁぁぁぁぁ」
>八幡はいろはに届かなかった拳を地面に何回も叩き付けた
悠「……強いな」
>悠はボロボロだった。
>りせの「コウゼオン」で行動を全て読まれ、他の四人がそれに合わせて攻撃や防御をしてくるため、一方的な防戦になっていた
悠(このままだと麻希さんに頼まれて二人が。しかし相手が手強すぎて先に進めない)
>悠が刀を構え相手を見据え、どうするべきか悩んでいると異変が起きた
>五人の少女たちが、まるで蝋燭のように溶けて消えたのである
悠「消えた……。まさか!!」
>悠は相対していた五人が塞いでいた路地裏を進むのだった。
今回はここまでとなります
>>174
×八幡(どこから聞いた事のある声の気がするが……。気のせいだろう)
○八幡(どこかで聞いた事のある声の気がするが……。気のせいだろう)
脳内変換をお願いします
P4GAの番長のイザナギは改造してるレベルでしたねぇ
刹那五月雨撃ちがメギドラオン級の破壊をしてましたからww
ほんの少しですが更新します
もう少しで折り返し地点までいけそうです
>園村サイコセラピー
麻希「そう――。そうなったんだ」
悠「すみません、麻希さん。俺の力不足です」
麻希「ううん。悠くんが気に病むことはないよ。キミが足止めされたんなら、誰が相手でもそうだっただろうし」
悠「……」
麻希「――問題は攫われた一色ちゃんと、落ち込んでいる比企谷くんかな」
>重い空気が部屋を包み込む
看護婦「麻希さん!」
麻希「ん? どうかした?」
看護婦「さっき来たばかりの比企谷さんが、黙って外に出て行って」
看護婦「静止したんですけど、聞く耳を持たないまま、その」
麻希「うん。分かった。ありがとう」
>看護婦はひと通り伝えると室外へと出る
麻希「……悠くん。念のため比企谷くんを探してくれる?」
麻希「そのまま家に帰るのなら良いんだけど、今の街の状態と、比企谷くんの精神状態を顧みると、ちょっと不安だから」
悠「分かりました」
>???
いろは「……ぅん。ここ、は」
>いろはが意識を覚醒をさせ周りを見回す
>どうやら学校の屋上のようだ
???「目が覚めたようね」
いろは「――ッ!?」
>屋上の高い位置に???がコチラを見下ろしている
いろは「た、玉藻っ!」
>いろはは己のペルソナを召喚しようとする
>だが、召喚する時の湧き出るような力の気配がまるでない
???「無駄よ。貴女のペルソナは、ココにあるわ」
>???の手には玉藻が描かれたカードがある
いろは「そんな。ペルソナを抜き取った……?」
???「今の貴女は何の耐性もないただの人間」
???「裏切ってくれたお礼に悪魔どもをけしかけて嬲り殺しにしてもいいのだけど……」
???「比企谷八幡に不評を買いたくないからしないわ」
いろは「……」
いろは「先輩の不評を買いたくないなら、もう、こんな事を止めにしたらどうです?」
いろは「だって、目標としている事は夢想ですよ。人間の醜い部分のない綺麗な世界なんて、」
???「黙りなさい」
いろは「――」
???「残念だけど、私は貴女の意見は求めてないの」
>???が持っているペルソナカードに黒い瘴気が集まり吸収していく
???「一色さん。貴女が覚醒させたペルソナ。「玉藻」は九尾の狐の一つの側面の仮面でしかないわ」
???「そしてコレが、貴女のペルソナの可能性の一端……」
>『玉藻』は???の力により傾国の悪女「妲己」へと変異した
>???は『妲己』をいろはへと戻した
いろは「あっ、あっ、あああ、ぁぁぁあああああ――」
???「これが裏切ってくれた、貴女への罰よ」
>道端
>先ほどまで曇り空だったが今は大きな雨粒が降り注ぐ
>そんな中、比企谷八幡は傘をささずにトボトボと歩いていた
八幡「……」
八幡「……? 犬?」
>どこかで見たような犬が息を吐きながら足元にしがみつく
由比ヶ浜「サブレ――。いきなり走らないでよ」
由比ヶ浜「ってヒッキー? どうしたの! 傘をささずにっ。ずぶ濡れじゃない!」
八幡「――放っておいてくれ」
由比ヶ浜「……!」
>去る八幡の腕を由比ヶ浜が掴む
由比ヶ浜「そんな顔をしているヒッキーを放っておける訳ないじゃん……」
今回はここまでとなります
ペルソナにおける雪の女王編で、ペルソナを抜かれて雑魚戦で4桁のダメージを受ける羽目になったのは懐かしい出来事
このSSまとめへのコメント
期待
p3とかp4のクロスはあるけどその前のシリーズは珍しい
期待