車通りの少ない夜の峠道。
そこで事故は起こった。
それは一瞬の出来事だった。
目の前を走行している小型車が突然蛇行運転を始めたかと思うと対向車線を乗り越えてガードレールを突き破ったのだ。
谷底を転げ落ちる凄まじい音はすぐには止まなかった。
かなり下まで落ちたらしい。
自分の車を路肩に止め、崖下を覗いてみると、この峠道をもう少し下った先の道路まで転がり落ちたようだ。
冷静さを保ちつつ、急いで車に飛び乗り、十分ほど走らせる。
すると事故現場が見えてきた。
生存者はいるだろうか?
車体は横転し、運転席は潰れている。
これだから小型車は怖い。
車内を注意深く見てみると、ゆっくり動くものが目に留まった。
誰かは分からないがまだ死んでないらしい。
慎重に近寄り、後部座席を覗き込んでみる。
「ぐ、ぅあ……」
苦しそうな少女の声。
車内に腕を突っ込み、彼女を引きずり出してやった。
「良かった! 生きていたんだね!」
運転席にいたであろう彼女の両親はあの様子では生きてはいまい。
ひとまず目立った外傷のない少女に声をかけると、彼女は意外な反応をした。
女「どなたか、存じませんが……ありがとうごさいました」
女「えっと、それにしてもこの状況は……どう捉えれば良いんでしょうか」
女「どうも私、自分が何者かも分からないようなんですが……」
男「ひょっとして、記憶喪失なのか?」
恐らくは一時的なものだろう。
事故によるショックと、頭部への衝撃で意識が麻痺しているだけだ。
偶然に偶然が重なって、この奇跡的な状況が生まれた。
車通りの少ない峠道で記憶喪失の彼女と二人きり。
俺は、隠しきれない笑顔をそのままに彼女の手を握った。
男「怖かったね。でも、もう安心していいよ。僕は君の叔父なんだ」
男「大丈夫。ついておいで。安全な場所へ連れて行ってあげるよ……」
少女は頷いた。
だが、そろそろ起きて貰わないと困る。
警察に嗅ぎつけられるのも時間の問題だろうし、さっさと始めなくては。
俺はテレビの電源を消し、彼女を揺さぶった。
男「ほら、朝だよ。そろそろ起きなさい」
女「っ……ん?」
女「あ、おはようございます……」
男「……。なんだ、まだ記憶喪失中か」
女「え? あぁ……記憶喪失ですよね、やっぱり私……」
女「……あ、れ?」
女「なに、これ。拘束……?」
女「あの、すみません。これは一体……」
男「教えてあげよう。君には、一日限定で俺のオナホになってもらう」
女「おな、ほ?」
男「まぁ、いいや。俺の好きにさせてもらうさ」
女「これ、解いてください。叔父さん」
男「ははっ。断る」
女「どうしてですか?」
男「……あー、かえって面倒だな。記憶あった方が良かったか?」
女「そういえば、ここはどこなんですか? 叔父さんの家?」
男「 ここは今だけ借りてるんだよ。用が済むまではここにいる」
男「さてと、そろそろ始めようかな」
女「始めるって何を……?」
男「ちょっと待ってて。今準備中だから」
俺はマグカップに媚薬をぶち込むとそこへ麦茶を注ぎ入れた。
これで即効性に定評のある感度爆上げスペシャルドリンクの完成だ。
女「あの、私をどうするつもりなんですか……?」
男「そう怖がらなくてもいい」
男「事故で怖い思いをしただろう?
アフターケアが必要なんだよ、君には」
女「アフターケア?」
男「あぁ。すぐに気持ち良くさせてあげるよ……」
彼女は怯えている。
ベッド脇に腰掛け、安心させるつもりで頭を撫でようとすると、首を捻って避けられてしまった。
まぁ、拒絶されるのも、それはそれで悪くない。
嫌がる女の子を快感責めで陥落させるシチュエーションを楽しめるわけだし……。
男「そういえば、喉渇いてないか?
飲ませてあげよう」
女「いい。渇いてないです。いりません。それより、私を解放してください!」
ようやく現状を整理できたのか、彼女は焦りを見せ始めた。
男「いずれは解放するさ。まぁ、少なくとも今日中には」
女「あ、あなた、本当に私の叔父なんですか……? 嘘ですよね?」
男「さぁね。まぁ、そこはどうでも良いだろ?」
嫌がる彼女に馬乗りになって、くねくね動く細い腰を脚で押さえつける。
男「ほら、飲めって。気持ち良くなりたいだろ?」
女「やっ! いやです! やめてえ!」
懸命に抵抗するが四肢の自由が効かないのでは無意味に等しい。
俺は片手で彼女の鼻を塞ぐと、堪らず開いた口内にマグカップを押し付けた。
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