時間軸としてはアニメ1期の9話と10話の間、先輩禁止の前です。
ガチャッ
穂乃果「おっはよーございまーーーす!」
希「はい、おはようさん。って、そんな時間ちゃうやん!」ビシッ
穂乃果「いやぁ、芸能人は何時でも『おはようございます』って言うらしいから、まずはカタチから入ろうかと!」
希「まるでにこっちみたいなセリフやなぁソレ」クスッ
穂乃果「・・・って希先輩ひとりですか?」
希「今はそうやなぁ。そういう穂乃果ちゃんこそひとりなん?」
穂乃果「いやぁ~海未ちゃんは弓道部で、ことりちゃんはバイトらしくって・・・」
希「あぁ、そんなんや。ふたりとも頑張ってるなぁ」
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穂乃果「それで、絵里先輩や他のみんなは?」
希「エリちは生徒会の仕事でいま職員室や。終わってから部室に来るって」
希「そんで真姫ちゃんは音楽室で作曲中や。昨日話してた夏をアピールした新曲の」
穂乃果「ああ、海未ちゃんが歌詞書いてたやつですね!」
希「そうそう、その曲のイメージが湧いてきたからって。そしたらにこっちが・・・」
にこ『次の曲はにこがセンターなんだからかっこいいの作らないと許さないわよ!』
真姫『別に・・・いつも通りでいいでしょ?』
にこ『何いってんの!夏といえば水着!水着といえばアイドルよ!』
にこ『いいわ!この際だからアイドルとしてのサマーソングの重要性をタップリと…』クドクドクドクド
真姫『はぁ・・・じゃあ、私音楽室に行ってるから・・・』
にこ『ちょ・・・!まちなさーーい!』
希「って言いながらついて行ってしもうたん」
穂乃果「あはは・・・にこ先輩らしいというか・・・」
希「ちなみに花陽ちゃんと凛ちゃんは・・・」
花陽『ごめんなさい、今日アルパカ小屋の当番で・・・』
希『飼育委員のお仕事なんやし、ええよ気にせんでも』
花陽『はい・・・終わったらすぐに戻ってきますので』
凛『じゃあ、凛もかよちんのお手伝いするにゃーーー!』
花陽『ええぇぇ、でも悪いよぉ・・・』
凛『気にしないの!ふたりでやった方が早く終わるにゃーーー!』
凛『じゃあ、希隊長!凛二等兵かよちんのお手伝いにいってきます!』ダッシュ
花陽『凛ちゃん引っ張らないでぇぇぇぇぇぇ・・・』ダレカタスケテー
希「・・・っていう具合に」
穂乃果「うわぁ、簡単に光景が目に浮かぶ・・・」
希「というわけで、今はウチと穂乃果ちゃんのふたりだけやね~」
穂乃果「そうなんですか~・・・うーん、練習どうしよう?」
希「まぁ、エリちの方はそんなに時間はかからんやろうし、花陽ちゃんと凛ちゃんも終わったら来るやろ?」
希「何人か集まったらパート練習もできるし、それから屋上に移動したらいいんちゃう?」
穂乃果「そうですね、じゃあそれまでまってましょうか」
希「そういえば、穂乃果ちゃんとふたりっきりって初めてやね」
穂乃果「え?そ、そういえばそうですね~・・・」サササッ
希「・・・穂乃果ちゃん?どうして距離を取るん?」
穂乃果「い、いえいえお気になさらず~・・・」
希「ふーん、そう?・・・そんなに期待されてるなら何もしない訳にはいかんやん?」ニヤリ
穂乃果「ヒッ・・・!!」
希「うっひっひっひ・・・」ワシワシ
穂乃果「い、いやああああああぁぁぁぁ!」
希「・・・なーんて、じょーだんや」
穂乃果「の、希先輩・・・心臓に悪いですよぉ・・・」
希「お?それならウチが心臓マッサージを・・・」ワシワシ
穂乃果「けけけけ結構ですーーー!」ズザザッ
希「まぁ、冗談はこれくらいにしといて・・・」
穂乃果「はぁ・・・はぁ・・・うぅ・・・期末試験のトラウマが・・・」
希「でも、あの時はあれくらいしなきゃ3人とも勉強しなかったやん?」
穂乃果「うっ・・・それは・・・その通りですけど・・・」
希「まぁ、わしわしMAXが嫌やったら次からはちゃんと勉強することやね~」
穂乃果「ぜ、善処します・・・」
希「さて、せっかくふたりきりやし、ちょっとお話しよか?」
穂乃果「お話・・・ですか?」
希「そ。今のうちに穂乃果ちゃんに伝えておきたかったこともあったし・・・」
穂乃果「伝えて・・・おきたかったこと?」
希「うん、まぁ・・・お礼なんやけどね。エリちのこと・・・」
穂乃果「絵里先輩の?」
希「そうや・・・わかってると思うけど、エリちは昔から責任感強くてね」
穂乃果「絵里先輩、生徒会長ですもんね~」
希「そうや。いっつも誰かのことを優先して、それで自分は頑張りすぎて無理ばっかりして・・・」
希「μ'sに入る前のエリちは・・・母校を守りたいって気持ちはあっても、ほとんど生徒会長としての義務感で動いてた」
希「あのままやったら、やりたいことをずっと我慢して辛い思いをし続けてたかもしれない」
希「でもあの時・・・穂乃果ちゃんがμ'sに誘ってくれたから、エリちは救われたんよ・・・・・・」
希「だから、ちゃんとお礼を言っときたかったんや・・・ウチの大事な・・・大事な親友を救ってくれて・・・本当に、ありがとう」
穂乃果「そそそんな、お礼なんて!私はただ、絵里先輩と一緒に踊りたかっただけですし!」
穂乃果「それにあの時は・・・絵里先輩がスクールアイドルやりたがってたことを希先輩が教えてくれたから・・・」
希「それでも・・・穂乃果ちゃん達のガンバる姿がエリちの心を動かしたんや」
希「ウチは・・・ただきっかけを作っただけ・・・ウチはエリちを…支えてただけで救ってあげることは出来なかったんよ・・・」
穂乃果「希先輩・・・」
希「さて、そろそろみんな戻ってくる頃やね」
アー!エリセンパイダニャー!トツゲキーー!
リンチャンマッテー!
コラリン!ロウカヲハシラナイノ!
希「ほらな?」
穂乃果「アハハ、ホントだ」
ガチャッ
絵里「ハーイ・・・って希と穂乃果だけ?」
穂乃果「絵里先輩!えっと、海未ちゃんは弓道部で、ことりちゃんはバイトです」
希「そんでにこっちと真姫ちゃんは音楽室で作曲中や」
凛「真姫ちゃんはともかく、にこ先輩は邪魔してる気がするにゃー」
花陽「凛ちゃん、そんなこと言っちゃダメだよ~」
絵里「ていうか、あなた達いままでおしゃべりしてただけなの?ふたりでも柔軟や基礎練習くらいできるでしょ」
希「まぁまぁ、珍しいツーショットやったし今日くらいいいやん?」
絵里「良くないわよ!まったくもう・・・希はダンスは悪くないけど入部時期が遅かったぶん基礎体力が・・・」
希「わかっとるって。だから今日だけや~」
絵里「もう・・・まぁいいわ。ラブライブ出場枠決定まで時間もないし、今日はこの5人でしっかりレッスンするわよ!」
ほののぞりんぱな「はーい!」
凛「じゃあ、凛が屋上一番乗り~!」
絵里「だから凛!廊下走らないの!」
凛「きゃー!絵里先輩が怒ったにゃー!」
絵里「ちょ!凛!待ちなさーーーい!」
花陽「うわわわ、絵里先輩落ち着いてぇ」
タッタッタッタッタッタ・・・
希「ふふふっ、みんな元気やね」
穂乃果「あの・・・希先輩!・・・さっきの話ですけど・・・」
希「うん?どうしたん?」
穂乃果「その・・・希先輩が絵里先輩を救えなかったなんて・・・そんなことないですよ」
穂乃果「希先輩の支えがあったからこそ絵里先輩はガンバっていられたんだって・・・そう思います!」
希「穂乃果ちゃん・・・・・・うん、・・・ありがとう、穂乃果ちゃん」
穂乃果「さぁ、今日も頑張りましょ~!」
希「そうやね!頑張ろか!」
希(でもな、穂乃果ちゃん・・・本当はウチ、多分穂乃果ちゃんに嫉妬してるんよ・・・)
希(あの時・・・結果的にはウチの思惑通りにエリちはμ'sに入ったけど・・・)
希(でもあの時・・・、本当に・・・本当に大事な人を・・・なんであんなに・・・泣かせるほどに追い詰めてしまったんやろう・・・?)
希(1年の頃からの親友で・・・生真面目で、いじっぱりで、不器用で・・・いつも自分のやりたいことずっと我慢して・・・)
希(そんなエリちが自分から『アイドルをやりたい』なんて・・・絶対いえないことくらいわかってたのに・・・)
希(本当は・・・本当はウチがエリちを・・・大好きな人を救ってあげたかったのに・・・)
希(なんでウチじゃなくて穂乃果ちゃんだったんやろう・・・?)
希(そう思ってしまうんよ・・・)
希(独占欲・・・なんかな・・・?ウチ以外の誰かがエリちの『特別』になるのが・・・怖いんよ・・・)
希(・・・自分の気持ちを伝える勇気もないくせに・・・ウチ・・・いやな女やなぁ・・・)
希(でも・・・)
絵里「捕まえたわよ~、凛!」
凛「ひぃぃぃ!」
絵里「これは教育的指導が必要かしら?」ニヤリ
凛「ていうか、絵里先輩も走ってなかったかにゃ~!?!?」
絵里「私はいいの、生徒会長として生徒を正すためだもの」フフン
凛「ず、ずるいにゃ~!!」
花陽「ああああの・・・絵里先輩、そのくらいで・・・」
絵里「もう、冗談よ。でも廊下を走り回る元気があるなら凛だけ厳しくしようかしら?」
凛「大丈夫です!もう廊下は走りません!」
絵里「ハラショー♪」
希(エリちが・・・あんな風に笑ってるのを傍で見ていられる)
希(この関係を壊したくないって・・・そう思うのは・・・悪いことなん・・・?)
希(だからせめて・・・今だけはこのままで・・・)
END
以上になります。
勢いだけで書いたため、ところどころおかしな点はご容赦下さい。
短いのは、>>1の文章を作る能力と集中力のなさ故です・・・
あと、これ以上書いてると最終的に穂乃果とエリチカがくっついてのんたんがLove Marginalな結末になりそうだったので・・・
できれば何とか幸せな結末を迎えさせてあげたいので、続きが書けそうならまたの機会に・・・
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