カレン「あなたは私が止める!」 (180)
アヴァロン内
C.C.「初めてだよ…。お前みたいな男は……。」
ルルーシュ「C.C.…」
ドグシャッン!!!
ルルーシュ「なっ!?カレンッ!」
ガシッ!
ルルーシュ「くっ、しまった!」
カレン「あなたは私が止める!さよなら…ルルーシュ……」
C.C.「待て、カレン!」ウィーガシャン
カレン「乗り込むのが少し遅かったわねC.C. ……残念だけど、これで終わりよ!」
ルルーシュ「くっ…!」
C.C.「待てと言っているんだ!カレン…お前はこれでいいのか?本当にルルーシュを[ピーーー]ことがお前の望みなのか!?」
カレン「っ!ちがうッ!!!…違うけど、でも…私にはもう……私にはもうルルーシュの考えていることがわからないの!どうしてルルーシュがこんなことをするのか……いったい何が目的なのか……」
C.C.「カレン…」
カレン「ルルーシュは私を頼ってはくれない…もうルルーシュは…私なんか…」
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みたいなね?
ごめん、言ってなかったけど
初投稿SS
キャラ崩壊
そんなに長くない
その他
注意な
アヴァロン内
C.C.「初めてだよ…。お前みたいな男は……。」
ルルーシュ「C.C.…」
ドゴッン!!!
ルルーシュ「なっ!?カレンッ!」
ガシッ!
ルルーシュ「くっ、しまった!」
カレン「あなたは私が止める!さよなら…ルルーシュ……」
C.C.「待て、カレン!」ウィーガシャン
カレン「乗り込むのが少し遅かったわねC.C. ……残念だけど、これで終わりよ!」
ルルーシュ「くっ…!」
C.C.「待てと言っているんだ!カレン…お前はこれでいいのか?本当にルルーシュを殺すことがお前の望みなのか!?」
カレン「っ!ちがうッ!!!…違うけど、でも…私にはもう……私にはもうルルーシュの考えていることがわからないの!どうしてルルーシュがこんなことをするのか……いったい何が目的なのか……」
C.C.「カレン…」
カレン「ルルーシュは私を頼ってはくれない…もうルルーシュは…私なんか…」
ルルーシュ「……」
C.C.「それは違うぞッ!カレン!」
カレン「えっ!?」
C.C.「ふふふ、このぼうやはな、どうしようもないくらい大事なモノをたくさん抱えていてなぁ…その中でも特に大事なモノは遠くにおいておく、そういうやつなんだよ」
カレン「……ルルーシュ」
ルルーシュ「すまない、カレン。本当は君とは…黒の騎士団とは戦いたくなかった…。だが、俺の計画は絶対に潰させはしないッ!たとえ、君が相手でも!」
カレン「……そんな状態じゃあかっこつかないわね」クスッ
ルルーシュ「ふっ、まあな。…カレン、ここで俺を見逃してはくれないか?無理な願いであることはわかっている。だが、ここで俺を殺せば、今度はシュナイゼルによる恐怖政治が始まるぞ!君はシュナイゼルに、フレイアに勝つことができるのか?」
カレン「…条件があるわ。あなたの言う計画ってなに?それを教えて」
ルルーシュ「っ…それは…」
C.C.「ゼロレクイエム」
ルルーシュ「C.C.!それをカレンに教える必要はッ!」
C.C.「言わなければお前は殺されるんだぞ?仕方ないだろう…」
ルルーシュ「っ……」
カレン「C.C.続けてちょうだい」
カレン「嘘っ…。それじゃあ、ルルーシュは…。一人ですべてを抱えて死のうとしているの?」
C.C.「そうだ…。」
ルルーシュ「…すべて話したぞ、カレン。さあ、俺を解放してくれ!」
カレン「……認めない」
ルルーシュ「え?」
カレン「認めないわっ!そんなシナリオッ!あなた一人がすべてを背負って死ぬなんて!そんなの…」
ルルーシュ「カレン…」
カレン「そんなの…悲しすぎる…」
ルルーシュ「……今聞いたことは全て忘れてくれ。やはり君には教えるべきではなかった。」
カレン「……私も参加するわよ、その計画」
ルルーシュ「なっ!」
C.C.「ほぉ…」
カレン「でも、勘違いしないで!あなたのやり方に賛同したわけじゃないわ!あなたが生きている世界を…私は生きたいの…。」
ルルーシュ「……」
C.C.「まあ、いいんじゃないか。むしろ、カレンがいたほうが捗る部分もあるだろうし…」
カレン「ルルーシュ、ダメだって言っても無駄よ。私は決めた、あなたの世界を守るって!」ビシッ
ルルーシュ「…どのみち参加させなければ解放してはくれないのだろう?ならば、選択の余地はない。」
カレン「ルルーシュ!」パァッ
ルルーシュ「かなり時間を取ってしまった…。いそいでシュナイゼルの元へ向かうぞっ!」
C.C.カレン「了解っ!」
ダモクレス内部
シュナイゼル「まさか、フレイアを無効化して、ダモクレス内部に侵入してくるとはねぇ…」
カノン「いかがいたしましょう?」
ディートハルト「ここは一旦撤退をなさったほうが……」
グワゴッガッシャン!
シュナイゼル「なっ!ナイトメア!?」
ガシッ!
カレン「あなたは私が止める!さよなら、シュナイ……」
ルルーシュ「待て、カレン!殺すことはない!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……」キュイイイイイインン
シュナイゼル「すべてはゼロのために…」
カノン「そ、そんな……」
C.C.「なんだ、簡単だったな…。これならスザクの手を借りずとも制圧できそうだな」
カレン「さあ、早くナナリーのところへ行きましょう!」
ルルーシュ「ああ!…うん?カレン、お前何か踏んでいるぞ?」
カレン「え?本当?やだ、きたなーい」
ディートハルト肉「」
ナナリー「私がお兄様を止めなくては…。」カチカチカチカチカチ
ガラガラグワッシャン!
ガシッ!
ナナリー「……」
カレン「あなたは私が止める!さよなら、ナナ……」
ルルーシュ「待て!カレン!ナナリーはすでに気絶している!ダモクレスのカギは手に入ったし、殺す必要はまったくない!」
ナナリー「……」
カレン「え?そう?」
スザク『ルルーシュ、残ったナイトオブラウンズを全員撃破した後捕獲して、アヴァロンに乗り込んだ星刻達も包囲したよ』
ルルーシュ「よし!さあ、いくぞ!次は世界にこのことを伝えなくては!」
C.C.「やはり私が思った通り、カレンは桁違いに戦力となるな。ふふふっ、自分の人を見抜く才能が怖いよ」
ルルーシュ「ああ、お前には助けられてばっかりだな。C.C.俺の共犯者よ。ありがとう。お前無しではこの戦い勝つことはできなかっただろう」
C.C.「ルルーシュ…」
カレン「ちょっと!今がんばっているのはC.C.よりも私よ!わ・た・し!褒めるなら私を褒めなさいよ!」
ルルーシュ「もちろん、君にも感謝しているよ、カレン。おかげで俺の計画は盤石となった。君が変えられないほどにな…」
カレン「ルルーシュ…私はあきらめていないから……必ずあなたを救って見せるから!」
数週間後…
C.C.「ふふっ、随分と嫌われているようだな。支持率0%とは。」
スザク「もうこれ以上下げようがないね。ルルーシュ早く死んだ方がいいんじゃないかな?」
ルルーシュ「いやまだだ、まだ温い。次は…」
カレン「……」
カレン(このままじゃ計画通りルルーシュが死んじゃう…。絶対に止めなくちゃ!そのためにもまずは周りの人たちから説得しなきゃ…)
カレン「ジュレミア卿、少しお時間を拝借してもよろしいでしょうか?」
ジェレミア「うむ、かまわないぞ紅月卿」
ジェレミア「……」コツコツコツ
カレン「……」コツコツ
ジェレミア「それで何の用かね?」ピタッ
カレン「…突然ですが、ジェレミア卿」
ジェレミア「ん?」
カレン「…ジェレミア卿はルルーシュのことがお嫌いですか?」
ジェレミア「なっ!…なんだと!?そんなことは……」
カレン「……」
ジェレミア「そおぁぁんんなあぁぁことはぁぁぁ!ありえないッッッっ!!!!我が忠義は永遠であり!!!私にとって消えることのない幸福そのものなのだッ!!!!」ウワァァァァ
カレン「……」
ジェレミア「何故そのようなことを聞くッ!?何故だ!紅月カレンッ!」
カレン「…だったら」ボソッ
ジェレミア「?」
カレン「だったら!ルルーシュを助けてください!…お願いします……ルルーシュを…救って……」
ジェレミア「……なるほどな。そう言えば、君は元々ルルーシュ様の計画には反対だったな。ゼロレクイエムはルルーシュ様のご決断だ。私にはルルーシュ様を裏切ることなどできない!」
カレン「……」
ジェレミア「すまない…」
カレン「…子ども」
ジェレミア「え?」ピクッ
カレン「ルルーシュの子どもはかわいいだろうなぁー残念だなぁー」
ジェレミア「なっ!紅月卿!それは脅迫か!?」
カレン「ルルーシュの子どもはかわいくて、お利口で、ジェレミアージェレミア―ってくっついてきたりして…」
ジェレミア「ぐわああああああああああッッっっ!!!!!!紅月卿――――!!!!おのれ―――!ぐうぅぅぅぅ―――!」
カレン「それももうおしまいかぁールルーシュ似のかわいい子どもはおしまいかぁー」
ジェレミア「ぐはっ!!!!!くっ、わかった!わかった…。できる限り君に協力するッ!だから、子供は!ルルーシュ様の子供は…」
カレン「大丈夫です!私が元気な子どもを産んでみせます!」
ジェレミア「…子供」ガクッ
カレン「よし!まずは一人目!次は…」
咲世子「あら、カレン様?」
カレン「咲世子さん!お話があります!」
咲世子「はい、何でしょうか?」
カレン「ルルーシュを…助けてください!」
咲世子「……ゼロレクイエムのことですか。」
カレン「はい、私一人では止めることができません。しかし、みんなが力を合わせれば!」
咲世子「止めることができる…。しかし、それはルルーシュ様の意志を裏切ることになるのでは?」
カレン「それでも…それでも私は…生きてほしい。ルルーシュに生きてほしいんです!償うのであれば、生きて償ってほしい…」
咲世子「……」
カレン「…自分勝手でルルーシュを裏切ることになってしまうのはわかっています。でも、私はもう引けない…。もうルルーシュと離れたくない!ルルーシュと明日を生きたい!」
咲世子「!」
カレン「咲世子さん……お願いします!」
咲世子「そうですね…。一度はあきらめた道ですが、カレン様!あなたがいればできるかもしれませんね。」
カレン「!…はい!」
咲世子「ルルーシュ様のために!」
カレン「はい!私とルルーシュが築く未来のために!」
咲世子「うふふ、そうですね(ルルーシュ様と未来を築くのは私ですけど…)」
カレン「はい!よろしくお願いします!」
咲世子「では、わたしはこれからルルーシュ様生存計画のための諜報活動に励みますわ」シュタッ
カレン「これで三人目!C.C.は愛人枠とピザで抑えたし、後はスザクだけね!」
スザク「ダメだ!」
カレン「どうして……どうしてわかってくれないのよ!」
スザク「ルルーシュの罪は必ず償わせる…。たとえ、ルルーシュが中止したとしても、周りが許したとしても、僕はルルーシュを許すわけにはいかない!」
カレン「……スザク」
スザク「ごめん……カレン……」
カレン「……」
スザク「じゃあ、僕はもういくから…」
カレン「……待って!」
スザク「!」クルッ
カレン「実は…私のおなかには……ルルーシュの子どもがいるのっ!」
スザク「な、なんだってっ!!!」
カレン「だから、この子のためにも、ここで父親を失うためにはいかないのよっ!」
スザク「なっ…あっ……」
カレン「スザク!」
スザク「……カレン、悪いことは言わない。今すぐその子をおろすんだ。」
カレン「…!スザクあんた……」
スザク「君はまだ学生だ!子どもを育てるのにも苦労する。…それに父親はもうすぐいなくなる。」
カレン「っ!スザクのバカ!」ダッ
スザク「カレン……」
カレン「……」テクテク
スザク「あっ!カレン!戻ってき
カレン「スザクのバカ!脳筋!天然!意気地なし!」ダッ
スザク「カレン……」
スザク「(僕には……もう……)」
カレン「……」テクテク
スザク「あっ!カレン!また戻ってき
カレン「スザクのぐず!父親殺し!死にたがりや!」ダッ
スザク「カレン……」
スザク「(僕は……もう……悪口を言われたくない……)」
スザク「……戻るか」
ガンガラグワッシャァッ!!!!!
スザク「なにっ!紅蓮……?」
カレン「あなたは私が止める!さよなら、スザクッ!」
ガシッ!!!
スザク「しまった!(はっ!ギアスがっ!)」キュイイイイイイインン
スザク「僕は…生き…だめだ、どうしようもないや……」
カレン「はじけろっ!わからずやぁぁぁっっ!!!!!」
グワァッシャァァァン!!!!
スザク肉「」
カレン「はぁ…はぁ……これでルルーシュは……」ボトボト
スザク肉「」
カレン「ごめんなさいスザク……。でも私は退かない!絶対にルルーシュを救って見せる!」
カレン「……」チラッ
ルルーシュ「どこだっ!スザクはどこに行った!?」キョロキョロ
咲世子「それが…行方がまったく掴めない状況でして……」チラチラ
ルルーシュ「くそっ!これでは当初の計画が……」オロオロ
C.C.「スザクが抜けたとなってはまた計画を練り直す必要があるな…」チラチラ
ジェレミア「ルルーシュ様、何者かが庭園に腐った肉を放った模様です」チラチラ
ルルーシュ「ふん!俺を恨む民衆の仕業だろ。片づけておけ。それより今はスザクだ!」
カレン「ルルーシュ、私に一つ案があるわ」
ルルーシュ「なんだ?」
カレン「変えるのよ!計画そのものを!ルルーシュが死ぬという前提を!」
ルルーシュ「しかし、ここまで恨まれているのだ……。もはや、俺が死ぬのは絶対…」
カレン「大丈夫よ!私が…私があなたを救って見せるっ!」
ルルーシュ「……まさか、カレンがスザクに何かをしたんじゃないだろうな?」
カレン「し、してないわよ…」オロオロ
ルルーシュ「……」
カレン「してないったら、してないの!」アセアセ
ルルーシュ「……」ジー
カレン「うぅー……」ウルウル
ルルーシュ「…まぁ、カレンはこれまで嘘をついたことはないし……信じよう!カレン疑ってすまなかった。」
カレン「まったく!ほんとは簡単には許さないんだから!でも、信じてくれてうれしい…」
ルルーシュ「ここまで来たんだ…。いつも付き従ってくれている君を俺は信じているよ」
カレン「う、うん。(罪悪感がすごいわね…)」
ルルーシュ「…どうしたカレン?大丈夫か?」
カレン「私は大丈夫よ!私より、ルルーシュ。あなたの方が心配よ。ゼロの頃よりもやせたんじゃない?元々モヤシみたいな体だったのに今じゃカイワレ大根みたいよ」
ルルーシュ「ほっといてくれ…。と言いたいが実は俺自身心配でな…。このままでは皇帝の威厳もでない…。どうしたものか……。」
咲世子「あら?ルルーシュ様は毎日三食きちんと食べているはずですのにおかしいですね?」
ルルーシュ「……」
ジェレミア「もしや、何者かが毒を仕込んでいるのでは!?ルルーシュ様今すぐ専門医に!」
C.C.「落ち着けジェレミア。こいつの場合は…。そうだな…、精神的な物だろうな。」
カレン「精神的な物?」
C.C.「考えてもみろ。やりたくもない悪政をさせられ、日々民衆から罵られ、そう長くない未来に殺される予定なんだ。…誰だって不安に駆られる。悪夢や吐き気などの一つや二つあるだろうな……。」
ルルーシュ「……」
カレン「C.C.の言っていること本当なの?ルルーシュ?」
ルルーシュ「……」
ジェレミア・咲世子「ルルーシュ様…」
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュッ!」
ルルーシュ「……心配させたままにする嘘をつくよりも本当のことを言って少しでも改善できた方がいいだろうな。」
カレン「じゃあ、やっぱり!」
ルルーシュ「そうだ……この胸にのしかかる不安、苛立ち、絶望の重みに俺は参っているよ……だが、これもゼロレクイエムのためだと思えばなんてことはない。少しだけ我慢すればいい。そう、あと少しだけ……」
咲世子「……」
C.C.「……」
ルルーシュ「ふふっ、心配するな。ゼロレクイエムへの影響は少ない。それにスザクがいなくとも、もしもの時は誰かにギアスをかけ、演じさせればよい。だから、わざわざ計画を変更させる必要はないんだよカレン。このままで十分だ」
カレン「(ルルーシュの決意は固い…。何とかしないと…)」
カレン「……ルルーシュ、少し話があるんだけど…今日の夜あなたの部屋に行ってもいい?」
ルルーシュ「今日の夜か…」
カレン「…ダメかな?」
ルルーシュ「いや、かまわない。今日の夜だな」
カレン「うん!(もう時間がない!ゼロはいざとなったら替えが効く…。今日の夜に全てが決める!)
というわけでもう後半。
「夜」って書いてあるけどみんなが期待するようなエロはないんでよろしく~
まず先に、ごめん
今日投稿する予定のSSルルーシュのキャラ崩壊がひどいけど怒らないで
ルルーシュ皇帝陛下寝室
カレン「紅月カレンです」コンコン
ルルーシュ「ああ、入ってくれ」
カレン「失礼します」ガチャ
ルルーシュ「ふふっ。公私混同せず、きちんと身分をわきまえ、政務をこなせる…有能だなカレン」
カレン「そんなのゼロに仕えていた時からやってたでしょ?何よ今更…」クスッ
ルルーシュ「いや、それほど有能ならどこにでも勤めることができると思ってな…」
カレン「……」
ルルーシュ「カレンはゼロレクイエム後の目的はあるのか?」
カレン「目的?」
ルルーシュ「ああ、ジェレミアはオレンジ農園、C.C.は旅に出るそうだ。君はどうなんだ?」
カレン「…考えていない」
ルルーシュ「…そうか。まあ、学園に戻るっていうのが一番現実的だろうな。今頃はリヴァルが生徒会長だったりしてな」
カレン「…ルルーシュ、言ったわよね?一緒に学園に戻ろうって」
ルルーシュ「……」
カレン「…私今でも信じてるから。ルルーシュは私と一緒に学園に戻ってくれるって」
ルルーシュ「……。…カレン、すまない。どうやら、俺は君との約束を果たせないようだ…」
カレン「っ!」グイッ
ルルーシュ「っく!カレン、よせっ!」
カレン「ルルーシュッ!どうしてよっ!どうしてあなたはそこまでして!」
ルルーシュ「言ったはずだ…。ゼロレクイエムは絶対だとッ!誰にも止められはしない!世界のために必要なプログラムなんだ!」
カレン「その世界の中にあなたがいないじゃない!」
ルルーシュ「当然だッ!俺が殺されることで完成するんだ!言わばアポトーシスなんだ!ここまで完遂させたんだ!絶対にやり遂げてみせる!そのためにも、あともう一歩なんだ!あともう一歩で…!」
カレン「させない!絶対に食い止めてみせる!」
ルルーシュ「何故だ!?何故ここまできて邪魔をするんだカレン!?」
カレン「っ!それはあなたが好きだからよっ!」
ルルーシュ「…っ!……」
カレン「…もう忘れちゃったの?アッシュフォード学園であなたにキスをしたこと…。私ものすごく勇気を出してやったんだからね…」
ルルーシュ「……」
カレン「あの時、結局あなたからは答えを聞けなかったわね…。ねえ、ルルーシュ。C.C.がルルーシュは大事なモノを遠くにおく奴だって聞いて私すごくうれしかった…」
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュはこんなにも私を大事に想ってくれていたんだって。だから、私その想いに答えようって…。たとえ、ルルーシュとは違う道を選ぶことになってもルルーシュには…ルルーシュだけには生きてほしいって…そう考えたの…」
ルルーシュ「……」
カレン「ねえ、ルルーシュ答えてよ!私のこの想いはあなたにとって邪魔だったの!?私はもうあなたの傍にいてはいけないの!?」
ルルーシュ「……カレン、俺は君のことを信頼していたつもりだ。君の戦場での働きはナイトオブゼロに匹敵するものであり、政務では俺の命令を忠実にこなしてくれる。君は俺にとって大事な存在だった…。」
カレン「だった…?」
ルルーシュ「ああ…。だが、これまでだ!はっきり言おう!君は邪魔だ!俺の邪魔をするスザク並みに、勝手に行動するC.C.並みに、生きろというギアスがかかっているスザク並みに邪魔なんだ!」
カレン「……」
ルルーシュ「俺に君はもう必要ない。ふははっ、清々する。カレン俺の顔を見ろ。お前という邪魔者が消えて俺は今どんな顔をしている!?きっと、久しぶりに水を得る魚のように生き生きとしているだろう!」
カレン「……」
ルルーシュ「どうしたカレン?ふふっ、黙っていても構わないが早く部屋から出て行ってくれないか?お前ももう俺の顔なんて見たくもないだろう!」
カレン「…そつき」
ルルーシュ「?」
カレン「…ルルーシュの嘘つき」
ルルーシュ「なっ!?俺がいったい何の嘘をついたと言うんだ!?答えろッ!カレン!」
カレン「……」
ルルーシュ「答えろッ!!」
カレン「…だって」
ルルーシュ「だって何だ?」
カレン「…ルルーシュ、今泣いてるわよ?」
ルルーシュ「あっ!?いや、これは…」クルッ
カレン「……それとも、ルルーシュの涙はうれし泣き?」
ルルーシュ「そ、そうだ!うれし泣きだっ!お前と別れるのがうれしくて泣いているんだ!」ポタポタ
カレン「…そう。そんなに目を真っ赤に腫らせて…。そんなにうれしいんだ?」
ルルーシュ「ああっ!そ、そうだっ!ほんとに…うれしくて…うれしくて……涙が止まらないよ……」ポロポロ
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「……さ、さあ…。は、早くここがら出て行ってくれ…」ポロポロ
カレン「……」
ルルーシュ「……」ポロポロ
カレン「……」ギュッ
ルルーシュ「っなあ!?な、何をずる!?俺を離ぜ!俺をだれだっておもっでいるんだ!?」ウッウゥゥゥ
カレン「…悪逆皇帝ルルーシュでしょ?」
ルルーシュ「ぞうだ!だがら、もうっ!…もう、ごんなにも惨めな俺を……みないでぐれ……」グスッ
カレン「……無理よ。言ったでしょ?必ずあなたを救って見せるって…」
ルルーシュ「俺は……ざっき、グスッ、水を得だんだ…。久しぶりに水を得だ魚なんだ…。だからもう……救いなんで…」
カレン「……それは違うわよ…。ルルーシュ」
ルルーシュ「…?」
カレン「…魚は水が無いと死んじゃうんだから…。だから、水と魚は昔も今も一緒じゃないと…ね?」
ルルーシュ「!……あぁ。そうだったな…。俺どしたことが…。グスッ。魚は水が無いと死んでしまうんだよな」
カレン「うん…」
ルルーシュ「それじゃあ、カレン…。もう少しだけ……もう少しだけこの状態でいてくれ…」ギュッ
カレン「…わたしが傍にいてもいいの?邪魔にならない?」
ルルーシュ「君が俺に教えてくれたんだろ?魚は水と一緒じゃないと生きれないって…」
カレン「…私がルルーシュにとっての水?」
ルルーシュ「…ああ。俺は君無しでは生きれない魚の様だな……」
カレン「…ほらやっぱり、ルルーシュは嘘をついてた」クスッ
ルルーシュ「…嘘?」
カレン「ルルーシュは水を得たんじゃなくて、自分から捨てちゃってたってことじゃない」
ルルーシュ「ふっ…。そうか…。そうだな…。俺はいつの間にかたくさんの水の中で過ごしていたんだな…。C.C.にスザク、ナナリー、生徒会のみんな。それ以外にも…。そして、それが当たり前すぎてまったく気づかなかった…。俺は…もう少しで君まで失ってしまうところだった……」
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「……カレン、君の存在が俺にとって不可欠な様に、今の君も俺の存在が不可欠なんだろうな…」
カレン「……」コクッ
ルルーシュ「……君の気持ちがようやく理解できたよ。不思議だなぁ…。こんなこともっと早く気づいて当然だったのに…」
カレン「ルルーシュは、頭がいいから……気づけなかったのかもしれないわね…」
ルルーシュ「…そうだな。気づいてしまうといけない。とんでもないものだな。俺の計画を狂わせるカードがまだあっただなんて……」
カレン「!…それじゃあ、ルルーシュ!ゼロレクイエムは!?」
ルルーシュ「…すまない、カレン。それでも…それでも俺はゼロレクイエムを完遂する!!!」
カレン「!……そう…」
ルルーシュ「すまない…」
カレン「ううん、いいの。でも、今だけは…今だけはそのことを忘れさせて…」ギュッ
ルルーシュ「…いや、いいんだ。俺も今だけは…今だけは忘れていたいんだ…」ギュッ
カレン「(ルルーシュを止める方法…。本当は話し合いで解決したかった…。でも、ルルーシュの決意が固いことは知っている。だから、確実に止められる作戦は用意しておいた…。それでも……これだけはしたくなかったけど…ごめんなさい。ルルーシュ)」
ルルーシュ「zzzzzzz……」
ルルーシュ「…っうぅぅん……。……ここは?」ムニャムニャ
ルルーシュ「なんだこの狭く、暗い、何もない部屋は?牢獄か?いったい俺は昨夜何をしていた?」
-------------------------------------------------------------------------------------------------
カレン「……無理よ。言ったでしょ?必ずあなたを救って見せるって…」
カレン「ううん、いいの。でも、今だけは…今だけはそのことを忘れさせて…」
カレン「おやすみ…ルルーシュ……」
-------------------------------------------------------------------------------------------------
ルルーシュ「!…そうだ、カレン!」バッ
ルルーシュ「カレンはどこだ!?」キョロキョロ
コツコツコツコツ…
ルルーシュ「(!…誰か歩いてきている)」
ルルーシュ「誰だ!?誰かそこにいるのか!?」
ジェレミア「私です。ジェレミア・ゴッドバルトです」ヌッ
ルルーシュ「ジェレミア!?助かった!今すぐここから出してくれ!何者かが俺をここに閉じ込めたらしい!」
ジェレミア「……」
ルルーシュ「どうした?ジェレミア?」
ジェレミア「その前にぜひ見ていただきたいものがございます」ゴトッ
ルルーシュ「なんだテレビか…。そんなもの…。何故今見る必要…が…っ!」
テレビ「私、カレン・ヴィ・ブリタニアは婚約者であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを投獄し、皇位の座を奪ったことを発表すると共に、新たなるブリタニア帝国の皇女とし、君臨することをここに宣言する!」
ルルーシュ「なん…だと…!?どういうことだっ!?何故カレンがっ!」ワナワナ
ジェレミア「今の状況を作り出した黒幕…とでも言いましょうか。それはカレン様でござます」
ルルーシュ「なにっ!?そ、それでは…」
ジェレミア「左様にございます。ルルーシュ様を投獄するよう命じられたのもカレン様で
ルルーシュ「ちがうっ!一番聞きたいのはそこではない!」
ジェレミア「?…ああ、何故私がカレン様に付き従っているかという
ルルーシュ「それもちがうっ!何故だ!?何故……カレンが俺の婚約者になっている!?何故だ!?答えろジェレミア!」
ジェレミア「……ブリタニア皇族の皇位継承者となるためには一族になる必要がございます。故に、カレン様はルルーシュ様と御婚約をなされたことに……」
ルルーシュ「…終わりだ。ゼロレクイエムは完全に終わりだ……。もう、絶対に成功などしない…。」
ジェレミア「当然でありましょう。王座を奪われたとあっては…」
ルルーシュ「間違っているぞ、ジェレミア。ただ王座を奪われただけなら俺であれば再び奪い返せる」
ジェレミア「……」
ルルーシュ「問題は俺の婚約者であるカレンに奪われたということだ…。悪逆非道というイメージからただの色欲に溺れた間抜けな元王へと塗り替わってしまった…。これでは100%悪のイメージを築けない…。もう一度築こうとしても民衆に嘲笑されるだけだ…女一人にすべてを奪われたスザクよりも間抜けな王だと……」
ジェレミア「…枢木卿はさすがにそこまで国民にバカだと思われているお方ではないかと」
ルルーシュ「例えだ!例えっ!」
コツコツコツコツ…
ルルーシュ「!」
ジェレミア「これは、これは…。思っていたよりも御早いご到着でしたなぁ。カレン様」
カレン「…うん、早くルルーシュと話がしたかったから」
ルルーシュ「カレンっ…」ギリ
ジェレミア「では、私は政務の方へ戻りますので…」
カレン「うん、いろいろとありがとう」
コツコツコツコツ…
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「あのさ…」
ルルーシュ「……」
カレン「怒ってる…よね…。でも、私はどうしてもゼロレクイエムを止めたかった!どんな手を使ってでも…あなたを救いたかった!」グッ
ルルーシュ「……」
カレン「……ごめんなさい。あなたの気持ちを踏みにじって…。あなたはもう、私のことが嫌いなのかもしれないけど……私はいつまでもあなたが好きだから」
ルルーシュ「……」
カレン「だから、いつか話してくれる気になったら…話してくれると……」
ルルーシュ「……」
カレン「……うれしい。…あ、牢獄でもちゃんと生活できるように私がいろいろとお世話はするつもり。したいこともできる限りはするから。ここから出ることはしばらく出来ないけど…」
ルルーシュ「……」
カレン「…じゃあ、私……行くね…」
ルルーシュ「……」
カレン「…また、来るから」
ルルーシュ「……」
カレン「…またね」クルッ
ルルーシュ「……待て」
カレン「!な、なに!?」クルッ
ルルーシュ「……民衆は……民衆は俺のことを何と言っていたか……。わかるか?」
カレン「…うん。スザク以下の脳無しだって……」
ルルーシュ「…そうか」
カレン「……うん」
ルルーシュ「……それだけだ」プイ
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「…あっ!それと……」
ルルーシュ「……」
カレン「……スザクよりましな奴だと思ってたって……」
ルルーシュ「……」
カレン「あっ!それに!ルルーシュ以上にカレンとお似合いの奴はいないってリヴァルが……」
ルルーシュ「……」
カレン「それと、それと!あのね!」
ルルーシュ「もういいっ!」ガシャン
カレン「!」ビクッ
ルルーシュ「もういい…」
カレン「ご、ごめんなさい……」
ルルーシュ「……」
カレン「……」
ルルーシュ「……カレン、もしかして最後のはお前が考えたのか?」
カレン「……うん」
ルルーシュ「そうか……」
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「ま、またね…」
ルルーシュ「……」
カレン「(……………………………………ルルーシュ)」
数日後…
C.C.「朝も夜も恋焦がれて~星になるよ♪キミマモル♪戦いは行方
カレン「C.C.入るわよー」ガチャ
C.C.「知らッズ…なんだ、カレンか。入るならノックくらいしろ。おかげで興ざめだ…」ムスッ
カレン「何言ってんのよ!こっちはさっきから何回もノックしているんだから!」ウガー
C.C.「?…おかしいな?私には何も聞こえなかったぞ?」
カレン「これだけ大音量で歌ってたら聞こえるはずがないでしょう!まったく…」
C.C.「まあ、あまりカリカリするな。何か用があって来たんだろ?いったい何の用だ?」
カレン「……私、ルルーシュを怒らせちゃったみたい」
C.C.「……」
カレン「……ルルーシュ全然口をきいてくれないの」
C.C.「……」
カレン「……」
C.C.「え?終わりか?」
カレン「う、うん」
C.C.「それだけなのか?ルルーシュがお前に対して行ったのは本当にそれだけなのか!?」
カレン「うん」
C.C.「え?本当か!?嘘だろ!?もっと、罵ったり暴力をふるったり、いろいろあるだろ?」
カレン「あっ!そういえばっ!」
C.C.「なんだ、やっぱりまだあるじゃないか…」
カレン「…ルルーシュ全然私のことを褒めてくれなくなったの」
C.C.「……」
カレン「前は何かする度に『ありがとう、カレン』『おかげで助かったよ、カレン』って言ってくれたのに……」
C.C.「…そうか(私のことは全然褒めてくれないくせに…)」ギリッ
カレン「…手料理を持っていってもただ食べるだけで……」
C.C.「……(そこは食べるのか……)」
カレン「でも、手料理じゃない、宮廷料理を持っていった時のルルーシュの顔は恐かったわ……」
C.C.「…そうなのか(それには怒るのか……)」
カレン「……もうルルーシュは私のことが嫌いになっちゃったのかな……」
C.C.「いや、なっているだろう。お前が投獄したんだから……」
カレン「……もうルルーシュは私のこと許してくれないかも……」
C.C.「……」
カレン「…嫌だよ。そんなの……」グスッ
C.C.「…カレン。こうなることは簡単に予想できただろう?むしろ、このくらいで泣くってお前……。なんだかお前に賛同したことを後悔しそうだよ……」
カレン「わかっている!!!」
C.C.「!」
カレン「自分でも情けないのはっ!でも…実際にルルーシュにあんな態度をとられたら私……悲しくて……」
C.C.「……」
カレン「ぅうう……」ポロポロ
C.C.「……カレン。だが、それでもお前はもう立ち止まることはできないぞ?お前の望みを叶えるためにも、ここで泣いている暇はないぞ?」
カレン「……」
C.C.「お前が救うんだろ?ルルーシュを…ルルーシュの明日を」
カレン「……そうね。ごめんなさい、私自分に甘かった。もう泣かない。紅月カレンはもう退かない!」ダン
C.C.「カレン・ヴィ・ブリタニアだろ?今は」
カレン「…そうだったわね///」
C.C.「ふふっ、何だ、今更照れるな。そんなことではこの先思いやられるな……」
カレン「もう!今はどうでもいいことでしょ!」
C.C.「ああ、そうだな。それで今後どうするんだ?」
カレン「それはもう決めてある。私が次にやるべきことは……」
カレン「……黒の騎士団の解放っ!!!」
ここまで付き合ってくれた人ありがとう!
諸事情によりここで終わるけど>>1とみんなは墓友だよっ!
て言うのは冗談だよ。ごめん。たまにふざけたくなる時があるんだよ。
でも、たぶん来週までには終わると思うので付き合ってくれたらうれしい。
よろしくぅ~ん。
ごめんなさい
間違いがあったので訂正→
テレビ「私、カレン・ヴィ・ブリタニアは婚約者であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを投獄し、皇位の座を奪ったことを発表すると共に、新たなるブリタニア帝国の皇女とし、君臨することをここに宣言する!」
このセリフの部分の 皇女×
女帝○ がたぶん正しい
ブリタニア帝国内刑務所
玉城「おいおい、聞いたか!?何でもカレンが今のブリタニア帝国の支配者らしいぜっ!きっと、俺達をここから出してくれるに違いねえ!」
扇「……」
藤堂「……」
その他「……」
玉城「…おいおいみんなどうしちまったんだ!?俺達がここから出られるチャンスがようやくやってきたんだぜ?」
扇「……玉城。お前救いようのないバカだな…」
玉城「なっ!なに!?」
藤堂「忘れたのか!!紅月カレンは我々を裏切り、ルルーシュに味方した裏切り者だぞ!」
玉城「あっ……で、でも!もしかしたらルルーシュを倒すためにあえて裏切ったのかもしれないだろっ!」
扇「ニュースを見てなかったのか?あの戦いの一番の功績はカレンで、ルルーシュの独断によってナイトオブワンに任命されたんだぞ?」
玉城「だから、それはルルーシュを倒すためにあえて…」
藤堂「それに、聞けば紅月は、ルルーシュのすぐ側で護衛をしていたそうではないか。暗殺・捕縛どちらも十分狙えたはずだ。」
星刻「なのに、今更我々を助けるために裏切る…というのはいささか不自然ということか」
玉城「……じゃあ、俺達はこのまま?」
扇「……。だが、そうなるとカレンの狙いがわからない」
藤堂「考えられるのはルルーシュとの意見の食い違い、急な心境変化、王座を狙ってのこと…。いずれにしても、我々の処遇も近いうちに決まるだろう…」
玉城「えっ…。処遇って?」
扇「はぁ…。お前は…。元々俺達は死刑囚だろう。その処遇をいつまでも決めず、場合によっては何らかの反政府組織によって逃がされる可能性だってあるのにほっとくはずがない」
藤堂「つまり、近いうちに刑が執行されるな」
玉城「……」
扇「ああ…」
藤堂「今のうちに身辺の整理でもしておけ」
星刻「……」
玉城「…嫌だ」
扇「?」
玉城「…俺はまだ死にたくねえ!!!」
扇「……」
藤堂「……」
玉城「いやだー!!!誰か!誰かあぁぁ!!!」ガシャンガシャン
看守「誰だ!騒いでいるのはっ!!!」ドタバタ
死刑囚全員「……」
看守「…まったく。今日は女帝陛下がおいでになるというのに……」
玉城「!」
藤堂「いよいよか……」
扇「……」
星刻「(天子様…)」
コツコツコツ……….
看守長「全員並べっ!!!」
死刑囚全員「!」バッ
看守長「もったいなくも、女帝陛下自らがわざわざ貴様ら死刑囚のために足を運んできてくださった。女帝陛下は一人一人と直接話をしたいそうだ。よって、今から呼び上げる順番に、この牢から出て、指示に従え。」
扇「(カレン…何が狙いなんだ……)」
藤堂「(懐柔策か?それとも、見せしめにまずは何人か殺すつもりか?)」
玉城「(俺はまだ…死にたくねえよ……)」
看守長「まずは死刑囚001藤堂!貴様だ!おい、お前連れていけ」
看守「はい!」
看守「失礼します!」コンコンガチャ
カレン「来たわね…」
看守「死刑囚001藤堂連れて参りました!では、失礼しました!」ビシッ!ガチャ
カレン「久しぶりですね。藤堂さん」
藤堂「……」
カレン「…はぁ。私嫌われていますね。仕方ないですね…。さっそく本題に入りたいと思います」
藤堂「(やはり何かあるのか…)」
カレン「死刑囚001あなたはブリタニア帝国に刃向い、数々のテロ行為により、多くの市民を死傷させた行為は許し難く、本来ならば死刑となります」
藤堂「……(本来?)」
カレン「しかしながら、私の持つ権利により、死刑を免れることが可能です」
藤堂「なっ!(まさか本当に!?)」
カレン「……ただし、条件があります」ジッ
藤堂「……(くっ、やはりきたか。これは懐柔策!黒の騎士団を忠実な駒にするための卑劣な手)」
カレン「その条件というのが……」ジー
藤堂「……」ゴクッ
カレン「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアへ忠誠を誓うことです!」ビシッ
藤堂「なにっ!?ルルーシュだと!?」
カレン「はい…全国生中継で忠誠を誓ってもらいます」
藤堂「…意味がわからない。君ではなく、王座を奪い取られたルルーシュに忠誠を誓えというのか!?ルルーシュは君の宿敵なはず!謀反は君とルルーシュの芝居だったというわけか?いや、そもそもルルーシュに忠誠を誓わせることに、君に何の利益があるんだ!?」
カレン「……ルルーシュにはあなたの力が必要なんです!!!」
藤堂「……」
カレン「…お願いです!藤堂さん!彼を…助けてください……」
藤堂「……詳しく話してもらおうか、紅月」
カレン「はい……」
看守長「次!死刑囚002…」
玉城「(俺は…生きるっ!)」
C.C.「どうだ?黒の騎士団は全員説得できたか?」
カレン「ええ、玉城さん以外は…」
C.C.「…ほぉ?あいつはそんなにも頑固で信念を貫き通すようなやつだったのか」
カレン「ちがうわ。一対一になった途端、殴りかかってきたからその場でねじ伏せたの」
C.C.「……」
カレン「はぁ…。玉城さんだけは死刑を免れないかも…」
C.C.「だが、悪くはない進行状況だ。あとは……」
カレン「そう…。あとは…(ルルーシュ…にすべてを話して始める…。私の計画を……)」
テレビ「ご覧ください!あれこそが我らが女神・カレン・ヴィ・ブリタニア様です!悪虐皇帝ルルーシュと婚約後、クーデターを起こし、彼を王座から追放した手腕は今もなお健在であり、世界各国の復興に力を注いでいるとの…」プツン
コツコツコツ……
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュ……」コツ
ルルーシュ「……」
カレン「…終わったわ。計画のための準備は全て終わった」
ルルーシュ「……計画?」
カレン「!(やっと、話してくれた!)」
カレン「うん!私の計画!ルルーシュ帰還計画!」
ルルーシュ「ルルーシュ……帰還…計画……?」
カレン「そう!ルルーシュがもう一度みんなの前に姿を現すの!」
ルルーシュ「……」
カレン「♪」ウキウキ
ルルーシュ「…そして?」
カレン「…え?それで終わりだけど……」
ルルーシュ「……。カレン、何が目的だ?」
カレン「?…ルルーシュを救うこと」
ルルーシュ「……それで俺が救われるのか?皆の前に姿を現すことが俺にとっての救いか?」
カレン「……そう。そうすれば、もう一度やり直せる」
ルルーシュ「……」
カレン「悪逆皇帝からただのルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに戻ればルルーシュはもう一度やり直すことができる!」
ルルーシュ「……」
カレン「もうゼロレクイエムみたいなことはしなくていいのよ…。もう自分を殺すことなんて……する必要はなくなる!」
ルルーシュ「……」
カレン「みんなが許してさえくれればルルーシュは自分を殺さなくていい!」
ルルーシュ「………ふっ、フッフッ、ふふふっ、フハハハハハハッ!!!!」
カレン「ル、ルルーシュ?」
ルルーシュ「アハハハハッッ!!!アハッハッハハ…ハハ…ハッ……………
ふざけるなよ」ガシャン!
カレン「!」ビクッ
ルルーシュ「…そんな計画のために……。俺の…俺の…俺のゼロレクイエムは!」ギリッ
カレン「……なによっ」フルフル
ルルーシュ「そんな計画のためにゼロレクイエムは潰されたというのかッ!!!」
カレン「何よっ!!!」ドン
ルルーシュ「なっ!?」ビクッ
カレン「私の計画の何がダメだっていうのよ!!!」
ルルーシュ「…全てだッ!!!」
カレン「……」
ルルーシュ「そんなことでは俺は救われない!俺はそんな救いなど求めていない!!そして誰も……俺を許しなどしないっ!!!」
カレン「ちがうっ!!!」
ルルーシュ「…ちがう?何がちがう!?」
カレン「あなたを救いたいのは私のわがまま!あなたがこんな救いを求めていないのは…知っている……」
ルルーシュ「それならっ!」
カレン「でもっ!!!」
ルルーシュ「!」
カレン「それでもあなたが生きているならっ!あなたにもう一度チャンスがあるなら!……私はそっちに賭けたい…。あなたの生きている未来に賭けたい!」
ルルーシュ「未来など…いらない……俺が生きることで世界の憎しみが消えないのなら……俺は未来を…明日を望まない!!!」
カレン「憎しみは消して見せるッ!!!」
ルルーシュ「なに!?どうやってだ!?どうやって消すというんだ!?」
カレン「私がお願いするッ!!!」
ルルーシュ「っ!?」
カレン「……私がみんなに…世界中のみんなにお願いする!!!」
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュを許してって!ルルーシュを受け入れてって!ルルーシュとこの世界を生きて欲しいって!」
ルルーシュ「……そんな子供みたいな願い……誰も聞きはしない!そんなことで世界が俺を許すわけがないっ!」
カレン「許すわ!!!」
ルルーシュ「っく!何を根拠にっ……」
カレン「根拠ならあるわっ!……だって私、人を許したことあるもの、許されたことも」
ルルーシュ「それとこれでは訳が違うっ!!!俺は何千、何万人と殺し、世界を圧政により苦しめた悪逆皇帝!許されない!許されるわけがないっ!」
カレン「そんなことないっ!…時間はかかるかもしれない。もしかしたら、10年、20年……それ以上かかるかもしれない!」
ルルーシュ「……」
カレン「それでも、いつかは許される…。ずっと、その人を憎むことはできない……」
ルルーシュ「そんなもの……ただ、時間が経ち、皆忘れていっているだけだ……」
カレン「……」
ルルーシュ「君の言っていることは偽善だ、幼稚だ、妄想だ。都合のいいことを並べて、叶いもしない夢を見続けている理想主義者そのものだ」
カレン「……それでもみんなはいつかわかってくれる…。私の願いを……」
ルルーシュ「……。それも違う」
カレン「……」
ルルーシュ「君の願いはほんの一部の人に届くだけだ。みんな上辺は許しても、心の奥では憎んでいる。100年経とうが、俺のやったことは歴史として語り継がれるだろう…」
カレン「……」
ルルーシュ「…君の夢は叶わないんだよ、カレン」
カレン「……やっぱり、ルルーシュね」ハァ
ルルーシュ「……?」
カレン「現実的でないこと、不可能なことは否定する…」
ルルーシュ「当然だ。出来もしないことなど、俺ならしない。俺が起こした奇跡も現実的であり実行可能だったからだ」フン
カレン「…もし、私が奇跡の一つでも起こせば説得力が増すかしら?」
ルルーシュ「ふっ…。ああ、そうだな。君が俺の目の前で奇跡の一つでも起こせるなら、何でもしよう」
カレン「言ったわね?」ジッ
ルルーシュ「ああ、言ったさ。賭けてもいい」
カレン「そう。じゃあ、もしこの場で奇跡を起こせたならルルーシュには私の言うことを聞いてもらうわ」
ルルーシュ「いいだろう!そうだな…なら、もし、君が奇跡を起こせなかった…奇跡と呼ばれるほどのことをできなかったら……」
カレン「……」ゴクッ
ルルーシュ「君に俺を殺してもらおうか…」ニヤッ
カレン「!?」
ルルーシュ「君は今やこの世界の女神だ…。俺を殺すことで君はゼロ並みの人気を得るだろうな。まあ、黒の騎士団に参加していた部分がネックだが…。今考えられる中で一番世界が平和へと導かれる方法は、これだな」
カレン「……」
ルルーシュ「どうする?カレン?受けるか?」
カレン「……わかったわ」
ルルーシュ「そうか、ではさっそく見せてもらおうか?君の言う奇跡を」フッ
カレン「……」ゴソゴソ
ルルーシュ「……」
カレン「ここに鍵と銃があるわ」
ルルーシュ「…ああ」
ガチャンッ!
ガラガラガラ….
カレン「……」
ルルーシュ「…まさか、悪逆皇帝である俺を許す…。これが奇跡!っとでも言うのか?失笑ものだな…」
カレン「…はい、これ」ポイ
ルルーシュ「?」
カレン「ルルーシュ、今ならあなたはその銃で私を殺すことができるわ…」
ルルーシュ「!?」
カレン「私を許せない、皇位を取り返したいのなら、その銃の引き金を引いて……」グッ
ルルーシュ「カレンっ!?」
カレン「もし、私を許すことができるのなら私の手をとって」スッ
ルルーシュ「…こんな…こんなもの奇跡でもなんでもない!」
カレン「偽善で、幼稚で、妄想的な私の夢が叶う第一歩よ、あなたがあれだけ否定した私の夢の第一歩をあなたが叶える……これって奇跡じゃない?」
ルルーシュ「!?」
カレン「ルルーシュ…選んで……」
カレン「私を殺すか、私の手を取るか……」
カレン「……」
ルルーシュ「っ……」
ルルーシュ「(何を迷っているんだ…クロヴィスを、ユフィを殺したあの日から……俺は)」
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「(俺の邪魔をするならカレンだって同じだ!…俺は…俺はここでカレンを……殺す!)」
グッ……
カレン「……」
ルルーシュ「(くっ…ダメだ……指が動かない……落ち着け。落ち着いてまずは、今後の展開を考えるんだ。カレンを殺すことで俺の望む展開に何かプラスになればいい…。まずは、そのことを考えるんだ…。)」ブルブル
カレン「……(よかった。殺されるのかと思った。・・・でも、ルルーシュはまだ迷っている……)」
ルルーシュ「(まずカレンを殺せば、俺が賭けに勝った場合の約束は実行不可能。つまり、残るのはカレンの死のみ。そうだ!カレンが死ぬ!これは大きい!ゼロレクイエムをもう一度やり直せるほどの非道。女神と呼ばれ、多くの人々に支持されているカレンを殺す。民衆の怒りは凄まじいはず。俺が再び皇帝へと君臨することは難しくない。ブリタニア帝国の中枢はジェレミアが握っている。カレン亡き後は、俺へ忠誠を示すだろう…。)」ニッ
カレン「…!」ビクッ
ルルーシュ「出来た……。完璧だ。ありがとう、カレン。君のおかげゼロレクイエムは再び軌道に乗り出す…。国民の侮辱的な視線は憎悪に変わる」
カレン「……」
ルルーシュ「まったく…。俺としたことが……。何故気づかなかったのだろうな……。……どうやら君との生活は俺にとって好ましくないようだ。俺を怠惰にさせてしまう君とのつながりもこれで終わりだ……。」カチャ
カレン「…そう、決めたのね」
ルルーシュ「ああ…。さようならだ。カレン」カチッ
カレン「(伝えたはずなのに…。私の思いは…。全て伝えたはずなのに…。届かなかった…。)」
バァンッ!!!
カレン「(………ルルーシュ)」
ごめん
今日はもう終わり
あと、コードギアスの雑談が出てきてくれてうれしい
もっと、たくさん雑談をしてくれたらうれしい
ギアスss雑談が落ちちゃってたからここを代わりの場所として使ってくれてもうれしい
ルルーシュ「っく…くそ……カレン…うっ…どうしてっ。どうしてこんなことに……」
カレン「」
ルルーシュ「俺は……守れなかった……。何一つ守ることなどできなかった…」
カレン「」
ルルーシュ「約束したのに…。スザクと約束したはずなのに……。ゼロレクイエムを完遂させると……」
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「俺には…できない……カレンを殺すことなんて…できない……」グッ
カレン「……」
ルルーシュ「もうこれ以上何も失いたくない……」フルフル
カレン「ルルーシュ……」ギュ
ルルーシュ「!」
カレン「大丈夫……私はあなたの前から消えない。あなたの傍にずっといる…」
ルルーシュ「……俺は…弱い…」
カレン「私だって……変わらない」
ルルーシュ「……」
カレン「でも、ルルーシュのためなら……ルルーシュがいるから……」ギュウウ
ルルーシュ「……」
カレン「私は…ここまで来ることができた……」
ルルーシュ「……」
カレン「……」
ルルーシュ「……ふっ」
カレン「?」
ルルーシュ「俺は…君のその想いに負けたのかもな……」
カレン「!!ルルーシュ、それじゃあ!」
ルルーシュ「ああ、完敗だ。約束通り君に従うよ。……奇跡は起こせるものだな」
カレン「ルルーシュ!ありがとう!」ギュウウウウウ
ルルーシュ「カ…カレン、く…苦しい……」
カレン「♪」ギュウウウウウウウウウウウウウ
ルルーシュ「……」カチャ
カレン「!」ビクッ
ルルーシュ「……」カチ
カレン「ル…ルルーシュ?」
ルルーシュ「…心配するな。これは君に対してではない。けじめをつけるんだ。俺自身に」
カレン「ルルーシュッ!やめ…
バァンッ!!!
ルルーシュ「っぐ…くっ…っつ……」
カレン「ルルーシュ!」
ルルーシュ「…はぁ…はぁっ…っつ……。この、手の傷は……忠誠の証……俺へのけじめ…」
カレン「……そんな、そんなことしなくても……私は……」
ルルーシュ「カレン、覚えておくんだ……今、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが君に忠誠を誓ったことを。俺だけは…絶対に、絶対に君を裏切らないことを……」ギュ
カレン「……」コクコク
ルルーシュ「カレン……俺は、君を……ぁぃ…」
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「……!」
カレン「(き、気絶している!)」ガバッ
タッタッタッ……
カレン「(ルルーシュの気絶は緊張と失血からきたものでたいしたことはなかった。…いよいよ実行する。私の計画。ただ伝えるだけ。世界の人々に。私の願いを)」
それほど長くない月日が経過…
カレン「いよいよね…。ルルーシュ」
ルルーシュ「……」
カレン「いよいよ、日本国民の前に姿を現す時が来たわ」
ルルーシュ「……日本か。まさか、本当は俺を殺すつもりではないだろうな?」フッ
カレン「……」キッ
ルルーシュ「…すまない。冗談だ」
カレン「…言いたいことはわかるわ。あなたを一番憎んでいる日本人の前で行うんですもの。本当に…本当に殺されるかもしれない……」
ルルーシュ「……」
カレン「…でも」
ルルーシュ「心情的には日本人に一番に許してもらいたい。そして、日本が許してくれるのなら他の国だって……というところか?」
カレン「……」コク
ルルーシュ「俺は君に忠誠を誓ったんだ。今更何か言うつもりはない」
カレン「そう…」
ルルーシュ「…時間だ。いくぞ」
カレン「うん!」
ヒューヒュー
ざわざわざわざわ……
誰か出てきたぞ!
みろ!カレン様だ!
え!?本物!?
我らが女神!
女神?あの裏切り者が?
しっー!バカ、殺されるぞ
黒の騎士団を裏切り、ルルーシュ皇帝をも裏切った魔女
恐ろしや、恐ろしや
しかし、名君主と聞く
前のルルーシュ皇帝が悪逆過ぎたんだ…。
ルルーシュよりましというわけか
しかし、ここでいったい何を発表するというんだ?
日本の独立だったりしてな
もしくは、黒の騎士団の解放?
さあな、はじまるぞ……
ジェレミア「これより、カレン女帝陛下が演説を行う。静寂に……」
シーン……
カレン「日本の皆さん聞いてください…。私カレン・ヴィ・ブリタニアはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアのこれまでの非道なる行為を全て許し、彼を解放します!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ざわ!ざわっ!ざわ!ざわっ!!!
ルルーシュを!?
バカな!?あの男を許し、解放だと!?
一体何を考えておられるのだ!?
所詮ブリタニアに寝返った人間
ふん!やはり、魔女だったか…
ざわざわざわざわ…
カレン「…では、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアをここに……」
ルルーシュ「……」コツコツコツ
カレン「……ルルーシュ。私はあなたの罪を全て許し、ここにあなたを解放することを宣言します」
ルルーシュ「ありがたき幸せ。この恩はどうやって返せばよいものやら……」
ふざけんなっ!!!
カレン「!」
ルルーシュ「!」
そうだそうだ!!!
この裏切り者が!!!
ブリタニアの犬め!!!
全て茶番劇だったんだろう!?
魔女と魔王が作り上げたシナリオ通りというわけか!!!
殺せ!!!ルルーシュを殺せ!!!
魔女以外、誰一人として貴様を許さんぞ!!!
悪逆皇帝めっ!!!
ルルーシュ「……」
カレン「……」
やんや!やんやっ!やんや!やんやっ!!!
カレン「皆さん!!!」
……
カレン「言いたいことはわかります」
……
カレン「でも…お願いです。彼を…彼を許してくれませんか?彼の今後の行いは私が保障します!!!」
ルルーシュ「……(いたいけな少女の願いという演出か)」
カレン「お願いです!どうか、どうかルルーシュを救ってください!」
ざわざわざわざわ…
どうする!?
でっちあげだ…
嘘に決まっている……
信じられるか…
あの悪逆皇帝のことなんか……
藤堂「カレン女帝陛下の発言は我々が保障しよう」
!!!!!!!
藤堂!?
藤堂だけではない、黒の騎士団全員!?
黒の騎士団が保障するのか…
なら…俺は…
私は…
ルルーシュ「……(黒の騎士団を味方につけたか。しかし、信じるのは半分程度だろううなぁ)」
カレン「…今からルルーシュを皆さんの前に出します。もし、ルルーシュを許せないんなら……好きにしていただいて構いません……」
ざわざわざわざわ…
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「……」コク
コツコツコツ……
ヒュー…ヒュー…
カレン「(お願い……ルルーシュを……許してあげて……)」
コツコツコツ……ピタ……
ルルーシュ「……(風が強いな)」
カレン「(ルルーシュ…)」
ヒュー…ヒュー…
ビュウウウウウ
ゴォォォォ
バサッ
カレン「(風が!ルルーシュ!)」
ルルーシュ「そうか…」
カレン「?」
ルルーシュ「これが世界の答えか…」
カレン「!!!」
カレン「(遠くて、よく見えなかった。風のせいで、よく見えなかった。けど、たぶん、ルルーシュは……)」
カレン「ルルーシュッ!!!!!」
ルルーシュ「…カレン…俺は……
許されなかったよ……」ポタポタ
カレン「!!!」ダッ
キャアアアアアアアああああああああ!!!!!!!
どうなった!?
いったい何が!?
胸に剣が…
いったい誰が!?
お、俺じゃないぞ!
何故こんなことに!?
わ、わからない…
ジェレミア「ルルーシュさまあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
咲世子「急ぎ救護班を!!!」
藤堂「……終わりだな」
扇「ルルーシュ帰還計画は…完全に失敗した…」
星刻「希望とは薄いものだな……」
ルルーシュ「」ドサッ
カレン「どいて!ルルーシュから離れて!!!」グイグイ
ジェレミア「包囲しろ!!!会場から誰一人として逃がすな!!!!」
カレン「ルルーシュッ!!!」ダキッ
ルルーシュ「カレン…か……」
カレン「ルルーシュ!ごめんなさい!私のせいで…こんな…こんなことに……」ポタポタ
ルルーシュ「泣くな…。わかっていたさ…。こうなることは」
カレン「ルルーシュゥ…」
ルルーシュ「だけど、君の奇跡が……俺に夢をくれた……」
カレン「……」
ルルーシュ「君が見せてくれた夢は…本当に楽しかったよ……」
カレン「……」
ルルーシュ「できるなら…もう少しだけ……夢を……夢を………見ていたかった……」
カレン「ルルーシュ!いや!死んじゃだめ!」
ルルーシュ「……カレン、許すんだ」
カレン「!」
ルルーシュ「…俺に……俺に剣を刺したやつを……君が…っ……許すんだ……」
カレン「私が……」
ルルーシュ「……カレン」
カレン「私が…私が……」
ルルーシュ「…っ…くっ…っ……カレン…」
カレン「 私には無理だよ 」
ルルーシュ「!」
カレン「ごめんなさい……ルルーシュ」
ルルーシュ「……そうか」
カレン「私には…私には許せない!!!絶対に!絶対に許せない!」
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュ?ねえ、ルルーシュ?」
ジェレミア「カレン様!医療班が来ました!さあ、いそいで!」
ルルーシュ「」
カレン「…いや」ギュッ
ジェレミア「?」
カレン「いやああああ!!!!」ギュウウウウウ
ジェレミア「!!!」
カレン「いやだ!!!ルルーシュは…ルルーシュは渡さない!!!」ギュウウウウウウウウウウウウウ
ジェレミア「…カレン様」
カレン「もう、ルルーシュは……」
ジェレミア「……」
カレン「うぅぅぅぅ……」
ジェレミア「……」クルッコツコツコツ
カレン「ルルーシュゥゥゥ…うぅぅっ……」
ジェレミア「ルルーシュ様を殺した犯人は特定できておりませぬが、幸いなことに誰一人として逃がしてはおりません」
カレン「……」ナデナデ
ジェレミア「犯人特定までは時間の問題かと……」
カレン「…殺せ」ナデナデ
ジェレミア「え?」
カレン「全員殺せ!!!」ナデナデ
ジェレミア「…イエス、ユア・マジェスティ」
カレン「大丈夫だからね…ルルーシュ……仇はとったからね……」ナデナデ
ルルーシュ「」
C.C.「支持率1%か…すごい落ちぶりだな……」
カレン「……」ナデナデ
C.C.「いつまで愛でているつもりだ?」
カレン「…うるさい」ナデナデ
C.C.「…そうか。実はな、私もジェレミアも咲世子もお前のことを当てにはしていなかったんだ……」
カレン「!…じゃあ、どうして!?」
C.C.「何故だろうな…。奇跡をみてみたくなったんだ」
カレン「…奇跡?」
C.C.「ああ。もし、絶対にお前の計画がうまくいくんだったら、愛人枠なんかで私が満足するわけがないだろう?だから、これは夢のようなもので奇跡が起こらなければ叶いっこないって思うようにしていた」
カレン「……」
C.C.「だから、お前ほど動揺はしなかった…」
カレン「……」
C.C.「なあ、もういいだろう?解放してやれよ。ルルーシュを…」
カレン「……できない」ナデナデ
C.C.「……できるさ。アヴァロンでもルルーシュのことを理解して解放してやったんだ。今回も同じ。ルルーシュのことを理解してやれ……」
カレン「……」ナデナデ
カレン「(ルルーシュのことを理解……)」
ニュースキャスター「ご覧ください!!!あれが第100代目、唯一女帝陛下にして黒の騎士団エース・ブリタニア帝国女帝陛下カレン・ヴィ・ブリタニアです!!!そして、ご覧ください。愚かにもブリタニア帝国に刃向った囚人達の姿を。オール・ハイル・カレン」
リヴァル「カレン…これがお前のやりたかったことなのかよ……」
藤堂「……」
扇「カレン……」
ざわざわ……
名君主から一転…
今では前代以上の粗暴を働く独裁君主
虐殺など日常
ルルーシュ様の頃が懐かしい…
カレン「フン…」
ニュースキャスター「ん!?あれはなんだ!?」
ざわざわ……
リヴァル「ゼロ!?」
リナリー「ゼロ?」
カノン「ゼロですって!?」
玉城「ゼロって!?」
ゼロ「……」ダッ
ジェレミア「やつには手を出すな!私が相手をする!!!」ザッ
ジェレミア「ふん!」シュッ
ゼロ「……」サッ
ジェレミア「なに!かわされた!?(行け、仮面の騎士よ)」
ゼロ「……」シュタ
カレン「っち!」バッ
ゼロ「……」ジャキーン
カレン「しまった…銃が……」
ゼロ「……」スウゥゥゥゥ
カレン「……」
-----------------------------------
カレン「…わかったわ。ルルーシュを失ってようやくルルーシュのことを理解できた」
C.C.「やるのか…どうしても?」
カレン「ええ。世界の憎しみは、今私に集まっている。憎しみの連鎖を断ち切るためよ」
C.C.「……」
カレン「結局、私もルルーシュと同じね…」
C.C.「ああ、そうだな。どっちも大馬鹿者だ……」
カレン「…でも、私が許容することを拒んでしまった……」
C.C.「だから、ゼロレクイエム以外に道はない……」
カレン「世界が明日を迎えるためにも……」
カレン「C.C.あなたには英雄になってもらうわ。ゼロとして」
C.C.「本当はこんなに面倒くさいことは御免なんだが……愛した男と親友の頼みだ。聞かざるを得ないな」
カレン「ごめんなさい…C.C.」
C.C.「ふふっ…。そんなことでは悪逆女帝の顔は務まらんぞ。顔を上げて笑え」
カレン「……」ニコッ
-----------------------------------
ゼロ「……(カレン!)」
カレン「……」ニコッ
ッ!!!!!
カレン「……」ボタボタ
ゼロ「……」シュバ
カレン「……ごめんなさい。ルルーシュ。結局私は止められなかった。少し時間を稼いだだけ。何も止められなかった」ドサ
ゼロ「……カレン」
カレン「……でも、あなたと過ごした日々は…本当に…夢みたいに…楽しかった…。…もう少しだけ、見ていた…かった……」
ゼロ「……」
カレン「……」
ゼロ「…見れるさ。次は何もかも全てうまくいく」
カレン「」
ゼロ「だから、今回はもう休め。…おやすみ、カレン」クル
ゼロッ!!!ゼロッ!!!ゼロッ!!!ゼロッ!!!
救いのない夢
完
ごめんなさい
完って書いてあるけど、あくまでBADルートみたいな感じ
せっかく、カレンを主人公にしたのにBADルートで終わりじゃあ、意味ないんでGOODルートも書く
ルルーシュ「そうか…」
カレン「?」
ルルーシュ「これが世界の答えか…」
カレン「!!!」
カレン「(遠くて、よく見えなかった。風のせいで、よく見えなかった。けど、たぶん、ルルーシュは……)」
カレン「ルルーシュッ!!!!!」
ルルーシュ「…カレン…俺は……
……許されたのか?」
カレン「!」
ジェレミア「おお!ルルーシュ様ァ!!!」
藤堂「……」パチパチ
咲世子「……」パチパチパチ
ウォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
許された?悪逆皇帝が!?
何故誰も手を出さなかった?
信じたのか?女帝陛下を?黒の騎士団を?
わからない…わからない…
だけど……
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを…
救ってしまったな……
パチパチパチパチッ!!!!!!!ヒュー!ヒューヒュー!!!
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュ!」ダッ
ルルーシュ「俺は…生きているんだな……」
カレン「うん!」コク
ルルーシュ「ふふっ、こんな俺でもまだ生きていていいんだな…」
カレン「うん!うん!」コクコク
ルルーシュ「俺は…ここで死を覚悟していた……」
カレン「……」
ルルーシュ「死んだとしても、文句や恨みは無かった…」
カレン「……」
ルルーシュ「だが、今この時を過ごしてわかったんだ…」
カレン「……」
ルルーシュ「俺は生きたい――」
カレン「…うん!」
ルルーシュ「――生きて、君と明日を過ごしたい!」
カレン「私も、あなたと明日を……」モジモジ
ルルーシュ「カレン、正式なプロポーズはまだだったな?」
カレン「すご…え?えっ!?」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが望む…その…俺と共に…生きてくれ……一生を……」
カレン「」ポカーン
ルルーシュ「だ、だめか!?」
カレン「う、うん」
ルルーシュ「なっ!?くそっ!いったい、どこでミスをした!?」
カレン「ち、違う!そうじゃない!あなたのプロポーズにOKしたの!」
ルルーシュ「っ!本当か!?
カレン「本当よ!…でも、おかしい」クスッ
ルルーシュ「?」
カレン「だって、今更なんだもん。ルルーシュ私にどれだけ恥ずかしいセリフを言ってきたか覚えている?」
ルルーシュ「……知らん」
カレン「嘘!だって、さっきも“君と明日を
ルルーシュ「知らん!もう、俺は行くぞ!!!」プイ
カレン「待ってよ!ルルーシュ!」クスクス
宮殿内
ルルーシュ「…それでカレンこれからどうするんだ?」
カレン「えーと、まずは残った囚人たちの解放でしょ?それに
ルルーシュ「なんだと!?まだ解放していなかったのか!?」
カレン「だって、ルルーシュを助けることで精いっぱいだったんだもん!」
ルルーシュ「だからといって…」
カレン「もう!今は私が女帝よ!それに私に忠誠を誓ったんじゃなかったの?」
ルルーシュ「くっ……」
カレン「ふふん!」
スザク「やあ、ルルーシュにカレン!」
カレン「!!!」
ルルーシュ「ほぁっ!?スザク!!!お前今までどこに行っていたんだ!?」
スザク「うん、カレンに殺されかけてね……」チラ
ルルーシュ「なにっ!?」バッ
カレン「……」
ルルーシュ「カレン!本当なのか!?」
カレン「……嘘よ」
ルルーシュ「カレンは嘘だって言っているじゃないか。本当は何でいなくなったんだ?」
スザク「……カレンに関係しているよ」
ルルーシュ「カレン本当か?」
カレン「嘘よ」
ルルーシュ「スザク、いい加減にしろ。そろそろ本当のことを話してくれたって……」
スザク「……実は腹痛で」
ルルーシュ「……」
カレン「……本当なんじゃない?」
スザク「……(カレンッ!都合のいいことばかり!)」ギリッ
ルルーシュ「お前には心底がっかりさせられたよ。だが、昔の縁だ。これまで通り付き合うよ」
スザク「……」
カレン「もういいでしょ?じゃ、私達やることがあるから」
ルルーシュ「そうだな。またな、スザク」
スザク「……ゼロレクイエム」ボソッ
ルルカレ「!」
スザク「がっかりだよ。ルルーシュ、僕との約束を破るなんて……」
ルルーシュ「っ……」
スザク「やっぱり、ルルーシュは嘘つきだね」
ルルーシュ「ま、待て!ゼロレクイエムはお前が腹痛でいなくなったせいで、できなかっただろう!」
スザク「そんなの――いくらでも代わりをたてられたはずだ!!!」
ルルーシュ「うっ…」
スザク「逃げたな!ルルーシュ!死ぬのが怖くて逃げたな!?」
ルルーシュ「ち、ちがう……」
スザク「…本当はね、僕は君が、カレンが世界に許しを乞うたあの場所にいたんだ」
カレン「……」
スザク「本当は…あそこで君を、ルルーシュを殺すつもりだった……」
ルルーシュ「なら何故、何故俺を殺さなかった!?」
スザク「殺さなかった!?くふっ、まるで僕が自分でそう選んだ様な言い方をするんだね」
ルルーシュ「?」
カレン「?」
スザク「あれ?君たちの仕業じゃないのかい?C.C.に邪魔に入られて殺せなかったんだけど」
カレン「!―C.C.が!?」
スザク「本当に知らないのかい?」
カレン「知らない」
ルルーシュ「カレンが知らないと言っているではないか!スザクッ!」
スザク「そう…。まあ、いいけど。でも、君が償わなかったことに変わりはないよ」
ルルーシュ「……」
スザク「ルルーシュ、今からでも遅くはない。償うんだ!ユフィに!シャーリーに!」
ルルーシュ「……俺は」
カレン「…ルルーシュ」
ルルーシュ「…俺は決めたんだ!カレンと!明日を生きるとっ!!!」
カレン「ルルーシュ!」パァ
スザク「……そうなんだ…」
ルルーシュ「すまない、スザク」
スザク「いや、いいんだ。もう、いいんだ」
カレン「……」
ルルーシュ「……。カレン行こう」
カレン「……うん」
ルルーシュ「……」コツコツコツ
スザク「……」
カレン「……スザク」
スザク「…なんだい?カレン」
カレン「どうやって生き返ったの?確かにあなたは紅蓮の手で殺したはず……」
スザク「……。…そこで“自分の手で”と言わないところに腹がたつよ」
カレン「……」
スザク「……」
カレン「……」
スザク「はぁ…。……ギアスの力で生き返ったんだ」
カレン「ギアス!?」
スザク「うん。“生きろ”というギアスによって分散した僕の肉体が原子レベルで結合して、こうしてもう一度元の姿に戻ったんだ」
カレン「えっ………」
スザク「……」
カレン「わ、私もう行くね!じゃあ」タッタッタ
スザク「……」
スザク「……(引かれた)」
ルルーシュ「まったく、やるべきことがたくさんあるな」
カレン「そうね。まずはブリタニア帝国の中枢の解体、そしてその一部を黒の騎士団や各国の首脳に移転させる分散化」
ルルーシュ「まったく、忙しくて休む時間もないな」
C.C.「そうか。大変だな」
ルルーシュ「C.C.久しぶりに顔を見るな」
C.C.「まったく、あまり私を一人にするな。まあ、これからは毎晩一緒に入れるわけだが」
カレン「ちょっと、C.C.!毎晩ってそれじゃあ私はいつ――」
C.C.「三人で楽しめばいいだろう?」
カレン「…仕方ないわね」
ルルーシュ「?」
カレン「ねえC.C.……私の知らない間にルルーシュを救ってくれたんでしょ?ありがとう」
C.C.「……言ったからな。次は何もかもうまくいくと…」
カレン「ん?」
C.C.「……なに独り言だ」
ルルーシュ「カレン、おしゃべりの途中で申し訳ないがもう時間だ」
カレン「そうね!またね、C.C.」
C.C.「…幸せにな、カレン」
ルルーシュ「ナナリーはすぐ解放しろ。シュナイゼルにはゼロからの命令でブリタニアの内政を担当させろ。カノンは恐らく、シュナイゼルについていくだろ。玉城はそのままでいい。」
ジェレミア「承知いたしました!では、ゼロは咲世子にやらせましょう」
ルルーシュ「うむ、それでいい」
カレン「はぁ、結局政治はルルーシュに任せっきりね」
ルルーシュ「誰にでも得意不得意があるからな。まあ、政治に関しては俺が特に得意だったというだけだ」
スザク「ねえ、ルルーシュ僕のデスクがないんだけど…」
カレン「でも、もしもの時は政治よりも私を優先してよね。私の騎士ナイトオブゼロ・ルルーシュ」
スザク「え?ルルーシュが…ナイトオブゼロ?…僕のい、居場所は…?」
スザク「……」ビキビキ
スザク「ルルーーーシュッ!!!!カレーーン!!!」バッ
ルルーシュ・カレン「……」バッ
ルルーシュ「ああ、当然だろ。君がいるから俺はここにいる」タッタッタ
カレン「あなたとなら私は進める!さあ、行こっ!ルルーシュ!」アハハ
奇跡の起こった世界
完
やっと終わった
本当は30レスくらいで終わる予定だったけど、シリアス入れたら長くなってしまった…
今までレスしてくれた人ありがとう!
ほとんど毎日ニヨニヨしながらレス見てた!
こんなSSを
見てくれた人も本当にありがとう!
とりあえず、コードギアスSS雑談板がたつまでは特にHTML化依頼はしないでとっておこうと思う
ここはあとは好きに使って
さようなら
ごめん、終わったんだけどネタが浮かんだから書かせて
かっこつけて「さようなら」とかいわなきゃよかった。もう言わないから許して。
番外編
カレン「(世界がルルーシュを許してから一年がたった……。藤堂さんや扇さんは自分のやりたいことを始め、星刻たちは中華連邦自治区へと帰った。玉城さんは死刑を受けた。そして、私とルルーシュは……)」
ルルーシュ「ん?どうしたカレン?そんなにうれしそうな顔をして?」
カレン「うれしくてあたりまえよ!だって今日は――」
スザク「だって、今日はカレンの親御さんへと挨拶しに行くんだもんね!」
ルルーシュ「ああ、なるほど!だから、そんなにうれしそうなんだな!」
スザク「あはは、カレンはまだまだ子供だなー」
ルルーシュ「あはは!」
スザク「あはは!」
カレン「……(一人余計なのがいる……)」
カレン「だいたい何でスザクまでついて来るのよ!」
スザク「……君が悪いんだ」
カレン「はっ?」
スザク「君が勝手にルルーシュをナイトオブゼロに任命したから!――僕は職を失い、口座も凍結された!」
カレン「……」
ルルーシュ「……スザク」
スザク「だから、僕にはもうルルーシュの親友ポジションしか残っていないんだ!!!」
ルルカレ「……」
スザク「ルルーシュの親友ポジションにいれば、三食食べ放題、遊び放題!…僕はもう失うわけにはいかないんだぁ!」
カレン「……屑の発想ね」
スザク「黙れ!君のせいで僕は――」
カレン「ふざけないで!1度失職したぐらいでなによ!また履歴書考えて職を取り返せばいいじゃない!いつもみたいに働きなさいよ!工事現場の仕事!?それともコンビニのバイト!?何だってやりなさいよ!」
スザク「……」
ルルーシュ「カレン、俺も昔似たようなことを言われた気がする……」
スザク「だったら、僕を養え。女帝なら出来ることがあるだろう?」
ルルーシュ「あれ?俺昔それに似たようなこと言わなかったか!?」
カレン「……死ね」
スザク「っ!!違うだろカレン!そこは“しっかりしろ!スザク!!”だろ!」
カレン「どうして私が死にぞこないの化け物ニートなんかを応援しなくちゃいけないのよ?」
スザク「だから、これは君のせいで――」
カレン「そうやっていつも人のせいにして!働き口なら今全世界で急募しているわよ!世界はまだまだ復興の最中!人手が足りないくらいよ!」
スザク「ええー、でも、正直今更ナイトオブラウンズ以下の仕事とかありえないよ」
カレン「……」
スザク「だって、今のままだって食にも服にも寝る場所にも困らないし、ルルーシュが毎日おこづかいくれて何でも買ってくれるし」
カレン「!!ルルーシュ!?」
ルルーシュ「……すまない、カレン。スザクの要求を断るたびに”カレンにセクハラするぞ”とスザクが耳元で脅すものだから、つい……」
スザク「……」
カレン「……あんたって、最低っ!」ギロッ
スザク「……これはルルーシュのせいでもあるんだ。ルルーシュが僕にギアスをかけたから!ゼロレクイエムを中止したから!」
ルルーシュ「…すまない、スザク」
スザク「いや、いいんだ。もう、いいんだ」
ルルーシュ「……」
カレン「昨日もそのやりとりしていたわね」
ルルーシュ「昨日というか、去年、スザクが初めて言ったのを最初に、毎日言っているんじゃないか?」
スザク「そうだっけ?」
カレン「何が”いや、いいんだ。もう、いいんだ”よ!全然許して無いじゃない!」
スザク「もう、いいだろ。早くしないとカレンの実家に着かないよ」
ルルーシュ「そうだな早くいこう」
スザク「うん!じゃあ――
カレン「ちょっと待って!だからって、なんでまったく関係ない、あんたまでついて来るのよ!」
スザク「…うるさい!離れないぞ!ルルーシュからは絶対に離れないぞ!僕が離れた途端、今まで住んでいた場所を売り払って、僕を置いてどこか遠い場所に住むつもりだろっ!」
カレン「な、何言ってるのよ!そ、そんなことするわけないじゃない!」
ルルーシュ「そうだぞ、スザク。何を根拠に……」
スザク「聞いたんだ!咲世子とジェレミアが新しい宮殿について話していることを!」
ルルーシュ「なにっ!カレン本当か?」
カレン「……っ(咲世子さん!だから、あれだけスザクの身体能力には気をつけろと言ったのに!)」
カレン「……嘘よ」
ルルーシュ「なんだ、嘘か」
スザク「嘘なんかじゃない!僕は聞いたんだ!僕は500m以内ならどんな物音だって聞こえる!だから、嘘なんかじゃ――」
カレン「嘘よ」
ルルーシュ「スザク、もう嘘はいいだろ。ほら、いくぞ」
スザク「……(くそ!カレンめ!女狐め!)」
カレン「(危なかった……もうこんな脳筋ニートの世話はこりごりよ……)」
番外編終わり
番外編2
ジェレミア「陛下!」
カレン「ん?何か用?」
ジェレミア「いえ、失敬ながら陛下はお忘れになられているのではないかと思いまして」
カレン「え?何を?」
ジェレミア「…ルルーシュ様の子供」ボソ
カレン「!」
ジェレミア「私が口を挟むことではない。というのは理解しておりますが、こういうのは早い方がよろしいかと」
カレン「だ、大丈夫よ。こっちにも時期というかなんというか……」
ジェレミア「左様でございましたか。これは失礼いたしました。あと、私はこれから玉城の死刑を見届けるため少しの間留守にさせていただきます」
カレン「うん、わかった」
ジェレミア「どうか御健康体でお過ごしください。では」
カレン「……」
カレン「(……ルルーシュの子どもかぁ)」
C.C.「それで何の用だ?」
カレン「それが、ジェレミアに早く子供つくれってせがまれて…」
C.C.「なんだ、簡単じゃないか。プラカードに“歩く便器”とでも書いて首にかけとけばすぐに男共が
カレン「違う!ルルーシュの子どもよ!」
C.C.「……それは難儀だな。あの鈍感男をか……」
カレン「まだ初夜すら迎えていないのに……」
C.C.「ベッドに入ったらすぐ寝てしまう体質だったしな…」
カレン「はぁ……どうしよう……」
C.C.「よし!任せろ!とりあえずルルーシュを呼んでくる!」
カレン「呼んできてどうするのよ?」
C.C.「とりあえず、何とかしてみせよう」タッタッタ
カレン「(全然うまくいく気がしない)」
ルルーシュ「急に呼び出して、どうしたんだカレン?」
カレン「えっと―その―」
ルルーシュ「?」
C.C.「ほら早く伝えろ」
カレン「うん、ルルーシュ!私を――抱いて!」
ルルーシュ「……」
カレン「私あなたとなら――」
ルルーシュ「まったく、何を言い出すかと思えば」ダキッ
カレン「あっ…」
ルルーシュ「カレンはまるで子供だな」ヨシヨシ
カレン「えへへ」
C.C.「おいカレン、何を楽しんでいるんだ?目的をわすれるな」ビシッ
カレン「そ、そうだった!」
ルルーシュ「なんだもういいのか?」
カレン「……もっとヨシヨシして」
ルルーシュ「カレンは甘えん坊だな」ヨシヨシ
カレン「えへへ~♪」ニヘラ
C.C.「……(ダメだこいつ。それに――)」
ルルーシュ「……」ヨシヨシ
カレン「♪」ニコニコ
C.C.「……(――見ていてムカつく)」
C.C.「もういい。二人で勝手にそうしていろ!」コツコツコツ
ウィーン
ルルーシュ「どうしたんだ?C.C.は何を怒っていたんだ?」
カレン「し~らな~い。それよりもっとヨシヨシ~」
ルルーシュ「はいはい」ヨシヨシ
カレン「~♪」
ウィーン
スザク「あれ?ルルーシュに、カレン?何をやっているの?」
カレン「(……邪魔なやつがきた)」
ルルーシュ「スザクか。いまこうやってカレンを
スザク「あっ!わかった!セックスだね!」
カレン「……」
ルルーシュ「え?エックス?」
スザク「ちがうよ、セック
カレン「ちょっと来なさい」グイ
バンッ!
スザク「っああ!ぐふっ…」ゲホッ
カレン「いったいどういうつもり?説明してもらうわよ」
スザク「C.C.に頼まれたんだ。…カレンは使い物にならないからお前がフォローしてやれと」
カレン「へえー。それであんなことを言ったんだ。へええー」
スザク「そうなんだ。だから、あとは僕に任せ
カレン「ふんっ!」ドスッ
スザク「ぐわああああ!!!」ゴロゴロ
カレン「しばらく、そこで転がっていれば?バイバイスザク」
ウィーン
カレン「おまたせ!ルルーシュ!」
ルルーシュ「カレン、廊下の方から断末魔が聞こえるんだが…」
カレン「最近スザクがストレスの影響でよく叫ぶそうよ」
ルルーシュ「なに!?スザク――どうして!?」
カレン「ルルーシュが私との間に子どもを作らないことを悩んでいるそうよ」
ルルーシュ「…なるほど。しかし、どうしたらよいものやら」
カレン「?」
ルルーシュ「俺だって子供は欲しいが――――コウノトリがいなければどうしようもないな」
カレン「え?」
ルル―シュ「なんだ?カレン知らないのか?子供はコウノトリが運んでくるんだぞ?」
カレン「……(ルルーシュかわいい)」
ルルーシュ「俺の母もコウノトリが運んでくると何度も――」
カレン「ルルーシュ違うわよ。小中学校で習わなかったの?」
ルルーシュ「な、何を言う!俺はきちんと学んだ!!!」
カレン「ふーん、じゃあ小中学校で何を学んだか聞かせてもらおうかなー?」
ルルーシュ「いいだろ。まず、オスのコウノトリの性器を人間の女性の――」
カレン「え!?ちょっと待って!いったい何の話をしているの!?」
ルルーシュ「何って、子供の作り方の話だろ?」
カレン「違うわよ!明らかにおかしいわよ!なんでコウノトリの性器なんかが出てくるのよ!!!」
ルルーシュ「それは人間とコウノトリとの交尾活動により子供ができるからだ」
カレン「……(ルルーシュってこんなにバカだったかしら)」
ルルーシュ「コウノトリが運んでくるというのはこの事実を隠すための一種の隠喩で――」
カレン「ルルーシュそれ全部間違っているわよ」
ルルーシュ「なにっ!?」
カレン「いい?コウノトリは別に隠喩でも運んでくるわけでもなく、人間は人間との性行為で子どもをつくるのよ」
ルルーシュ「そ、そうか」ポリポリ
カレン「……」ジー
ルルーシュ「…な、なんだ?あまり見るな」プイ
カレン「もしかしてルル―シュって知識が偏っているんじゃないの?私が性について教えてあげるわよ」
ルルーシュ「……」コク
カレン「教えるといっても私は保健の教科書を今持ってないから、代わりに少女漫画を使って勉強しましょ」
ルルーシュ「ああ」
カレン「ええと、じゃあとりあえずこの中から好きな物を選んで」
ルルーシュ「随分とたくさんあるな。うーん、ではこれを――」スッ
カレン「!」手ペシッ
ルルーシュ「いたっ!何をするんだ、カレン!?」
カレン「“ちびまる子ちゃん”はだめよ!ギャグだらけで性の勉強にはならないわ!」
ルルーシュ「そうか、ではこっちの――」スッ
カレン「ダメよ!」手ペシッ
ルルーシュ「いたっ!何故だ、カレン!?」
カレン「“コジコジ”もだめよ!そっちはもっとギャグだらけなのよ!それに見て!作者が一緒でしょ?」
ルルーシュ「…なるほど。作者にも目をつけないとな」
カレン「……(さっきまでどこに目をつけていたのかしら)」
ルルーシュ「……」スッ
カレン「バカっ!」手ペシッ
ルルーシュ「ぐわっ!何故なんだ、何故読ませてくれないんだカレン!?」
カレン「“お父さんは心配性”もギャグだけで性のことなんかびっくりするぐらい少ないわよ!ちゃんと絵を見ていればギャグっぽいってわかったはずよルルーシュ!」
ルルーシュ「……カレンが選んでくれ」
カレン「そうね。じゃあこれなんか――」
スザク「ルルーシュ、僕ちょうどAV持っているんだけど見ない?」
カレン「……」
ルルーシュ「AV?」
スザク「まあ、正確にはAD(アダルトDVD)なんだけど
カレン「はあっ!」ゴスッ
スザク「ぎゃああああっ!!!」ジタバタ
ルルーシュ「何をやっているんだカレン!?スザクの額をつま先で蹴り飛ばすなんて正気とは思えんぞ!」
カレン「大丈夫よ。スザクは簡単には死なないから」
ルルーシュ「確かにそうだが、俺の親友なんだ。あまり蹴らないでくれ」
カレン「……蹴ってないわよ」
ルルーシュ「何っ!?本当か?」
カレン「本当よ」
ルルーシュ「俺の見間違いだったか。すまない、カレン」
スザク「嘘だッ!!!」
ルルカレン「!」
スザク「カレンは嘘をついている!ルルーシュだって見ていただろ!もう忘れたのか!?」
ルルーシュ「やっぱり蹴っていたのか」
カレン「嘘よ」
ルルーシュ「なんだ嘘か」
スザク「ちがうだろっ!!!どう考えたって嘘をついているのはカレンだろッ!」
ルルーシュ「なにっ!?カレンが――嘘を――?」
カレン「嘘よ」
ルルーシュ「やっぱりカレンは嘘をついてはいないようだぞ?」
スザク「……君はいつからそんなにカレンを信用するようになったんだ?」
ルルーシュ「スザク、人は変わるんだ。いつまでも同じ関係が続くわけではない」
スザク「それでもおかしいじゃないか!目の前で起こったことさえ否定するなんて!」
ルルーシュ「――俺は・・・・・・」
カレン「ルルーシュ私を信じて!」
スザク「ルルーシュ現実を見るんだ!」
ルルーシュ「俺は――」
カレン「私に忠誠を誓ったんじゃなかったの?ルルーシュ?」
ルルーシュ「!」
スザク「カレンッ!このビッチめ!ルルーシュを騙そうとするなんて!」
カレン「誰がビッチよ!私はルルーシュ一筋よ!ふざけないで!」
スザク「ルルーシュ!何も淫乱女の言うことを聞くことだけが忠誠じゃない!間違った道へ行くのを引き留めることも忠誠だ!」
ルルーシュ「……」
カレン「ルルーシュ……」
ルルーシュ「―すまないカレン。今回ばかりはスザクに理がある。どう考えたって君は蹴っていた。だが、淫乱女ではない。」
カレン「……」
スザク「それでいいんだよルルーシュ。さあこの後どうするか、わかるよね?」
ルルーシュ「ああ、カレン!」バッ
カレン「……」ビクッ
ルルーシュ「――嘘をついてはダメだろう?」メッ
カレン「ごめんなさい」シュン
ルルーシュ「す、すまない!怒りすぎたか?」
カレン「ううん、大丈夫。それにルルーシュの優しさも伝わったから」
ルルーシュ「そうか」
カレン「――私ってダメね。嘘をついてまで味方してもらおうなんて」
ルルーシュ「…そんなことないさ。君の嘘は人を救えるんだから」
カレン「…ルルーシュ。これからも私のそばにいて。これからも私を支えて…」手ギュ
ルルーシュ「…当然だろ。俺は君の夫なんだから」
カレン「ルルーシュ―――」
ルルーシュ「カレン―――」
スザク「そんなことよりルルーシュ、早くADを見ようよ」
カレン「……」
ルルーシュ「……」
カレン「……スザク出て行ってもらえる?」
スザク「どうしてだい?早くルルーシュにセック
カレン「うるさい!うるさい!早く出ていってよ!」
スザク「どうしたんだいカレン?ルルーシュとの間に子供を作りたがっていたんじゃなかったのかい?」
カレン「確かにそうだけど……今はいい……」
スザク「おかしい。やっぱりおかしいよ!」
ルルーシュ「?」
カレン「な、何がよ?」
C.C.「わざわざ少女漫画という遠回しな方法を使った点、ADをルルーシュに見せない点。なるほどなぁ。どうりで進展しないはずだ」扉ウィーン
カレン「!!―C.C.!」
ルルーシュ「どういうことだ!?何が言いたいんだC.C.!?」
C.C.「こいつは――」
カレン「やめて!言わないで!!!」
C.C.「――こいつはなお前のことを知りすぎたんだよ」
ルルーシュ「???―何を言っている?」
C.C.「――お前が純粋で天然だということを……」
ルルーシュ「純粋…天然…?」
C.C.「そうだ。あまりにも性に対する知識の無い純粋バカなお前をカレンは知ってしまい、それを好いた」
カレン「……」
C.C.「……カレン」
スザク「……カレン」
ルルーシュ「……どういうことなんだ?意味が分からない。説明してくれカレン!」
カレン「……だって、仕方ないじゃない」
C.C.「……」
スザク「……」
ルルーシュ「……」
カレン「……かわいかった……あまりにも純粋なルルーシュがかわいかったのよ!!!」
スザク「…だから君はあえて遠回しに、ルルーシュに少しずつしか知識を与えなかったんだね」
C.C.「そして少しずつ知っていくその姿を見て楽しむ」
スザク「少しずつ本当のことを知って頬を赤らめるルル―シュ」
C.C.「まるで初めて恋を知った少年のような初々しさ」
スザク「その初々しさが君を…変えたッ!」
カレン「……何よ。別にいいじゃない!私がどうルルーシュに教えようと!」
C.C.「いいわけないだろ!お前がルルーシュに全てを教えるのに何年かかると思っている!?10年か?20年か?私はそんなに待てんぞ!」
カレン「…っ」
C.C.「さあカレン、ルルーシュを引き渡してもらおうか。終わらせるんだ。このくだらない争いを」
カレン「…ルルーシュに何をするき?」
C.C.「ぼうやには私が教える。実演もかねてな」
スザク「僕も混ぜてよ」
カレン「ダメよ!ルルーシュには刺激が強すぎる!!!」
C.C.「今まで壮絶な経験をしてきた男だ。少し刺激が強いぐらいがいいんだよ」
カレン「……ルルーシュはどっちがいいの?」
ルルーシュ「……」
スザク「僕には教えてくれないのか!?」
カレン「ルルーシュ、私と一緒に少しずつ慣れていきましょう!」
C.C.「ルルーシュ、早く大人になるんだ!そんな萌え豚と一緒にいてはそのうち恐ろしいことになるぞ!」
カレン「誰が萌え豚よ!」
C.C.「さあ私の手をとれ!」
カレン「私を選んで!」
スザク「僕はどうすれば――」
「ルルーシュ!!!」
ルルーシュ「……決めた」
カレン「……」
C.C.「……」
スザク「……」
ルルーシュ「……」スッ
カレン「!」ギュ
C.C.「!」ギュ
スザク「……」
ルルーシュ「二人とも喧嘩はやめてくれ。大切な人が争う姿を俺は見たくない。二人が一緒に教えてくれないか?」
カレン「…そうね」ギュ
C.C.「…まあいいが、私もカレンと同じくらい可愛がれよ」ギュ
ルルーシュ「言えばするさ」
C.C.「…ばか、そんなの恥ずかしくて言えるか……」
ルルーシュ「そうか、なら俺が気づいてやらないとな」ナデナデ
C.C.「!……もっと……優しくなでろ……」ギュウウ
ルルーシュ「ああ、努力するよ」ナデナデ
カレン「……」ジー
ルルーシュ「カレンもな」ナデナデ
カレン「~♪」ギュウウ
スザク「……」スッ
スザク「……(ルルーシュには、もう僕は必要ない…)」
テクテクテク
ルルーシュ「……スザク」
スザク「(わかっていた。こんな筋肉不死身ニートじゃあ、いつかルルーシュは離れてしまうことは……)」
スザク「(……僕はこれからどうしたら)」
ルルーシュ「――スザク!」
スザク「!―――ルルーシュ?」
ルルーシュ「スザクお前にも言いたいことがある」
スザク「……」ゴクッ
ルルーシュ「働け」
スザク「……」ガクッ
ルルーシュ「ちゃんと職に就いて、いつもの俺の自慢の親友に戻ってくれ」
スザク「え?」
ルルーシュ「…俺にはお前が必要なんだ。スザクお前は他の何者にも変えられない」
スザク「……ありがとうルルーシュ」
ルルーシュ「……スザク俺にできることがあるなら手伝う。まあ、俺の助けなんて必要ないかもな」
スザク「そんなことないよルルーシュ!それじゃあ、さっそくだけど200万貸してくれない?」
ルルーシュ「……」
スザク「……スーツを買うために必要なんだ」
ルルーシュ「なんだそうだったのか。てっきりまた遊ぶのかと思った」
スザク「まったくひどいなぁ」
ルルーシュ「日頃の行いのせいだろ。クレジットカードでいいか?」ゴソゴソ
スザク「全然問題ないよ!むしろ歓迎だよ!」
ルルーシュ「そうかよかった」ホレ
スザク「ありがとう!またねルルーシュ!」バイバイ
ルルーシュ「ああ、がんばれよスザク」
C.C.「結局進展なしだったな」
カレン「そうかしら?ルルーシュはコウノトリと人の間に子どもを作ることは正しくないと学んだわよ」
C.C.「……純粋というか発想がエグイな。本当にバカなんだな」
カレン「でも、そんなルルーシュをC.C.も好きなんじゃないの?」
C.C.「私がか?」クスッ
カレン「だって、私よりもルルーシュとの生活は長いはずよ。あんなルルーシュを一番身近で見れて、教えてあげるチャンスが一番あったのだって…」
C.C.「……無駄にするどくなったな」プイ
カレン「素直じゃないのね」クスクス
C.C.「まったく可愛げな少女のままでいればいいものを」フン
カレン「あれから一年も経ったんだもの。成長するわよ」
C.C.「そうか、一年も経ったか。この一年でお前はルルーシュに、平和に、権力に、金。全てを手に入れたな」
カレン「私はルルーシュだけでよかったのに」
C.C.「…幸せだな、カレン」
番外編2 終
番外編3
ルルーシュ「時間だな」ガタ
カレン「あれ?ルルーシュどこいくの?」
ルルーシュ「久しぶりにナナリー達と会う約束をしていてな」
カレン「!」ダッ
ルル―シュ「ほぁっ!?」腕ガシッ
カレン「ダメよ!行かせはしない!あなたは私が止める!」ギュ
ルルーシュ「どうしたんだカレン?何をそんなに―」
カレン「忘れたの!?前会った時のことを」
ルルーシュ「前?」
--------------------------------------------------------------
ルルーシュ帰還計画から数週間
カレン「ルルーシュ、今日は」
ルルーシュ「わかっている。ナナリーと神楽耶との会談だったな」
カレン「…大丈夫?二人と話すのは“ルルーシュ帰還計画”から今回が初めてじゃない?」
ルルーシュ「問題ない。俺を誰だと思っている?」フン
カレン「私の夫でしょ?」ニコ
ルルーシュ「~~~っ?!///」
カレン「ふふっ、今さら何恥ずかしがっているのよ」ニヤニヤ
ルルーシュ「別に恥ずかしがってなど!」
カレン「へえ?それじゃあ、愛の証として抱きしめてもらおうかなぁ?」
ルルーシュ「なっ!?そんなことできるわけ――」
カレン「やっぱり恥ずかしいんだぁ~?」
ルルーシュ「……わかった。こっちに来い」
カレン「う、うん(そんなに真面目にやられるとこっちまで恥ずかしいわよ)」
ルルーシュ「(あと20cm、10、9…)」
カレン「(あっ、ルルーシュのにおいがする」
ルルーシュ「っ!?」バッ
カレン「! え!?あれ?」
ルルーシュ「カレンやっぱり止めだ。もう時間がない」
カレン「え?ちょ、ちょっと!」
ルルーシュ「ほら、いくぞ」
カレン「ま、まって!」
ナナリー「お待ちしておりました。カレンさん。――お兄様」
神楽耶「……」
カレン「(やっぱりルルーシュは警戒されているわね)」
ルルーシュ「(あの間。どうやら俺に対してまだ怒り、憎悪が残っているようだな。まあ、想定内だが)」
ルルーシュ「こうして会うのは初めてですね。ナナリー皇女殿下、日本国家元首・神楽耶様」
神楽耶「人質にされて以来ですね。“元皇帝”ルルーシュ様」
ルルーシュ「…そうでしたね。あの時はご無礼を働き申し訳ありませんでした」
カレン「……」
神楽耶「私はまだルルーシュ様のことを許したわけではありませんよ?」
ナナリー「……」
ルルーシュ「なるほど。そういうことですか…。この会談の目的は私に贖罪させることですね?」
神楽耶「よかったー、感の鋭さは昔のままですね。」
ナナリー「……」
カレン「……」
ルルーシュ「…受けましょう、罰を」
カレン「ルルーシュッ!」
神楽耶「カレンさん!ルルーシュ様は今自ら罰を受けると言いました。その想いを無駄にするんですか?」
カレン「……」
ナナリー「当然、私もまだお兄様を許していません。わかっていますね、お兄様?」
ルルーシュ「……」コク
神楽耶「では、最初の罰を言います。私のことを抱きしめなさい」
ルルーシュ「なにっ!?」
カレン「は?」ガタ
ナナリー「落ち着いてくださいカレンさん!とりあえず、お兄様は神楽耶さんを抱きしめた後私を抱きしめてください」
ルルーシュ「わけがわからない…」
神楽耶「わけがわからない。確かに一見そのように見えますね」
ナナリー「この罰は昔のお兄様との別れを意味しています。今のお兄様を受け入れるにはまずは昔のお兄様と決別しなければ」
カレン「……」
ルルーシュ「なるほど、そういうことか。罰はこれだけですか?」
神楽耶「まさか!これはあくまで前戯。この後に後戯が待っています!」
ルルーシュ「後戯?」
神楽耶「ええ。次にルルーシュ様には全裸になってもらいます」
ナナリー「これには新しいお兄様の姿を一から見るという意味が
カレン「……」床バンッ
ルルーシュ「ひっ……」ビク
ナナリー「カレンさんどうか心を落ち着かせてください。これはあくまで罰です」
カレン「あら?罰ならなんでもしていいわけじゃないわよ?」
ナナリー「……」カチ
ボイスレコーダー「…今からルルーシュを皆さんの前に出します。もし、ルルーシュを許せないんなら……好きにしていただいて構いません……」
カレン「(あれは!ルルーシュ帰還計画の時の!)」
ルルーシュ「……」
神楽耶「ねっ!」
ナナリー「ねえー」
カレン「っ…。何故こんなことを」
神楽耶「ですから、何度も言いますがこれは罰です」
カレン「違うっ!そんなの建前だ!」
ナナリー「……(さすがにカレンさんは気づいてますね。でも――)」
神楽耶「カレンさん、どのみちあなたは女帝として言葉の責任を取らなくてはいけません」
カレン「……」
ルルーシュ「…そうだな、わかりました。好きにしてください」
カレン「! ルルーシュッ!でも、それじゃあ――」
ルルーシュ「カレン、無駄だ。理屈では向こうに理がある」
カレン「でも……」
ルルーシュ「…例えどんな恥辱を受けようとも、俺は退かない。俺はカレンと前に進む!」
カレン「違う、違うの、ルルーシュ!神楽耶様の狙いは
神楽耶「さあ、ルルーシュ様。こちらの部屋へ移動してくださいね。これからルルーシュ様には私たちに一晩中付き合ってもらいます」
ルルーシュ「(拷問、尋問か…)」
ルルーシュ「待っていてくれカレン。必ず耐えて君の元に戻る」コツコツコツ
ナナリー「ふふふ」
カレン「(だめ!このままじゃルルーシュが!どうしたらいい…。どうすれば…)」
神楽耶「ルルーシュ様を婿にするなんて…やってくれますね」スッ
カレン「神楽耶ッ!」ギリ
ナナリー「お兄様の罪は深い。でも、私たちがお兄様を愛する気持ちはもっと深い」スッ
カレン「ナナリーッ!やっぱり、あんた達は!」
ナナリー「ごめんなさい、カレンさん。でも、仕方ないですよね」
神楽耶「“好きにしていただいて構いません”と言ったのはカレンさんですもんね」
カレン「……」グッ
カレン「(ルルーシュを救ったつもりだった。許されて自由になるはずだった。でも、ルルーシュはまだ縛られている。私の言葉がルルーシュを束縛してしまった)」
ナナリー「では、私たちはそろそろ」
神楽耶「そうですね。カレンさん、そこで待ってもらっても構いませんが朝までかかりますよ?」
カレン「(誰か、誰か助けて―ルルーシュを、解放してあげて――)」
カレン「(――誰か!)」
スザク「ルルーシュ!」バリン!
よかった。予定まで書けた。ようやく寝られる。
次の更新はたぶん遅い。
全然期待しないで。おやすみ。
やっと、番外編3書き終わりました。
でも、全然オチが思い浮かびませんでした。ごめんなさい。
あと、前から言っておこうと思っていたんですが、スザクや玉城は別に嫌いじゃないです。
なので、これからこの二人がどんなに目にあってもストーリー上の都合です。
ナナ・神楽耶「っ!」
カレン「スザク!?」
スザク「カレン!」
カレン「(私の願いが届いたの…?)」
スザク「ルルーシュは今どこにいるんだい?」
カレン「ルルーシュなら向こうの部屋に!」
スザク「そうか、よし!」ザッ
神楽耶「待ちなさい!あの部屋には行かせませんよ!」
スザク「無駄な抵抗だよ。外にいたガードマンは全員片づけたし、どれだけ湧こうと僕の相手じゃないよ」
ナナリー「スザクさん!お願いです!邪魔をしないでください!」
スザク「…いくらナナリーの頼みでも聞けないよ。僕は今すぐルルーシュに会わなくちゃいけないんだ」
ナナリー「今すぐ?」
スザク「うん。遊んでいたら、金が無くなって。それでルルーシュにクレジットカードを借りに来たんだ」
カレン「…え?」
神楽耶「あら?そうでしたの?なら、私のを差し上げますので今すぐ消え失せてくださいな」スッ
ナナリー「私のもどうぞ。もう二度と私達兄弟の前に姿を現さないでくださいね」スッ
スザク「二人ともありがとう!これならもうルルーシュに用はないよ!」
カレン「……」
スザク「よーし、じゃあ、さっそく――」
カレン「ダメ人間がっ!!」ドス
スザク「ガッ…ァ…」ドサ
カレン「もういい――」
ナナリー「?」
カレン「もういい!!!」ダン
ナナ・神楽耶「!」
カレン「もう誰も頼らないし、頼まない。私は自分の手でルルーシュを守るっ!!!」
神楽耶「あら?ブリタニア女帝陛下はずいぶんと乱暴なんですね。“好きにしていい”。この発言は嘘なんですか?」
ナナリー「それではカレンさんの権威も信頼も落ちてしまいますよ?」
カレン「そんなものどうでもいい!私は…私はルルーシュさえいれば…」
ナナリー「……」
カレン「私からルルーシュを奪おうといのなら――私は容赦しない!例え再び平和が壊れようとも、世界を敵に回してでも私はルル―シュを取り返す!!!」
ナナリー「! …本気ですか?」
神楽耶「…人々の望んだ平和を再び壊すつもりですか?」
カレン「私はルルーシュが笑って過ごせる世界しか認めない!!!例えそれが身勝手なモノでも、ルルーシュが望まなくても、私は自分の考えを貫き通すだけだ!!」
ナナリー「……」
カレン「……」ジッ
ナナリー―「…これ以上は無駄、ですね。今の私達ではあなたを止められそうにありませんし」
カレン「そう。じゃあ、進ませてもらうわ」ザッザッ
神楽耶「…御強いのですね。私達よりも何倍も何十倍も」
カレン「どうでもいいよ、そんなこと。じゃあね」扉ガチャ
スザク「まったくカレンには困ったものだよ」ガバ
ナナリー「憎まれ役お疲れ様です」
スザク「たいしたことじゃないよ。それより――」
神楽耶「…いかがなさるおつもりですか?」
ナナリー「……」
神楽耶「今なら女帝陛下の座が空いています」
ナナリー「そんなもの、いりません」
スザク「…残念だけど今の僕たちじゃあカレンを止めることはできない」
神楽耶「…負け、ですね」
ナナリー「…そう、ですね」
神楽耶「このまま負けたままでいるおつもりですか?」
ナナリー「まさか。今はお兄様を預けておきます。でも、最後には…うふふ。スザクさんにももうしばらくの間手伝ってもらいますよ」
スザク「うん、お互いの利害が一致している間はね」
スザク「(お互いの利害が一致している間は…。ナナリーの最終目標はルルーシュを手に入れること。でも、それは僕と同じ。最後にはナナリーでさえも――)
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「(防音性の部屋か?外の音がまったく聞こえないな。…カレンは潔く帰ったのか)」
ルルーシュ「(潔く?俺はカレンに何を期待していたというんだ?これは俺が受けなければならない業、罪、罰。カレンが救ってくれるともでも?)」
ルルーシュ「(確かにカレンは俺を救ってくれた。何度も何度も。――だが)」
ルルーシュ「(さすがに何の処罰も受けずにこのまま生きていられるわけがない。必ず報いは受ける。因果応報というものだ)」
ルルーシュ「(今回がその時。だから、カレンが帰るのも仕方ない。俺は罰を受けなければ)」
ルルーシュ「(俺はこの罰を乗り越えカレンの元へ帰らなければ)」
ルルーシュ「(……帰る?)」
ルルーシュ「(しまった!!帰ることはできるのか?罰とはなんだ!?中身を俺はまだ知らない!死刑も罰に含まれるではないか)」
ルルーシュ「(俺は…俺はここで死ぬのか?カレンにもう会うことはできないのか?)」
ルルーシュ「(俺は――)」
ルルーシュ「(――俺はカレンに会いたい!俺はカレンと共に生きたい!!!まだ生きたいんだ!!!!)」
ルルーシュ「(例え、ナナリーでも俺は…。俺はッ!!!)」グッ
ルルーシュ「(いや、やっぱりナナリーは無理だ…)」スッ
ガチャ
ルルーシュ「!」バッ
カレン「ルルーシュ!!!」ダッ ダキ
ルルーシュ「カレン!どうしてここに…」
カレン「私…私譲らない…。私はルルーシュを守り抜く。世界を壊してでも私はルルーシュに笑っていてほしい」ギュゥ
ルルーシュ「そうか…(どうやってかは知らないがナナリー達を退かせたのか)」
カレン「ルルーシュの幸せのために、ルルーシュの未来のために、私はあなたのそばから離れない」ギュゥゥゥ
ルルーシュ「…カレンらしいな」
カレン「だから、ルルーシュ私について来て!!私と共に来て!!私から離れないで!!!」
ルルーシュ「…なら俺にも提案がある」
カレン「?」
ルルーシュ「俺はカレンと共に生きたい、カレンと共に進みたい。だからカレンこれからも俺とずっと一緒にいてくれ」
カレン「うん!」
--------------------------------------------------------------
カレン「あの時ずっと一緒にいてくれって言ったじゃない!」ギュゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥウ
ルルーシュ「ぐおぉぉぉお…。落ち着けカレン…。何もお前と離れるわけじゃない…。それにナナリー達も反省しているそうだ…。だから…大…じょう……」
神楽耶「ルルーシュ様!」バッ ダキ
ルルーシュ「なっ!?神楽耶様!何故ここに?」クルシイ
神楽耶「ルルーシュ様に再び会えるのがうれしくて、つい乗り込んじゃいました」ギュゥゥゥゥ
カレン「ちょっと!衛生兵は何してたのよ!?」ギュゥゥゥゥ
ナナリー「スザクさんが招き入れてくれましたよ」ギュゥゥゥゥ
ルルーシュ「おのれスザクッ!」グフッ
カレン「あの裏切り者!って、勝手にルルーシュに抱き着かないでよ!私の特権よ!!」ギュゥゥゥゥ
C.C.「お前と私のな」ギュゥゥゥゥ
神楽耶「三人官女として契りを結んだ仲じゃないですかぁ~。私にも抱き着く権利があります!」ギュゥゥゥゥ
ナナリー「兄妹ですから当然私にも抱き着く権利くらいあります!」ギュゥゥゥゥ
カレン「抱き着くくらいなら許すけど…それ以上はダメよ!」
C.C.「私は許されるがな」
神楽耶「私も!」
ナナリー「私も!」
カレン「だめー!!!」
ルル―シュ「…もう、どうにでもなれ」ガクッ
番外編3終
番外編4
ルルーシュ「zzzzzzz……」
ルルーシュ「…っうぅぅん……。……ここは?」ムニャムニャ
ルルーシュ「なんだこの暗い、何もない場所は?どこだ?いったい俺は何をしていた?」
カレン「……」スゥ
ルルーシュ「カレン!?」
カレン「……」
ルルーシュ「よかった!カレンここはどこなんだ?」
カレン「あ…しょ」
ルルーシュ「ん?すまないが、もう一度言ってくれ」
カレン「あなたと私、二人だけの場所よ」
ルルーシュ「二人…だけ…?」
カレン「そう、二人だけ。ここでなら私の本当の気持ちをあなたに伝えることができる」
ルルーシュ「(本当の気持ち?カレンの本当の気持ちだと!?カレンは俺に好意を抱いていると思っていたが……まさか!?)」
カレン「私どうしてもルルーシュに聞いてほしいことがあるの」
ルルーシュ「ま、待てカレン!発言内容をまだ329パターンしか考えていない!」
カレン「ルルーシュ、私もう待てない。私の気持ち、ちゃんと聞いてほしいの」
ルルーシュ「(あきらかに悪い話だ!夫婦間の問題か?お互いの政治のやり方か?スザクか?)」
カレン「ルルーシュ、決着を付ける時が来たようね。私達のすれ違いに。いくわよ?」
ルルーシュ「(まずい、心の用意が!)」
カレン「ルルーシュ!ルルーシュ!ルルーシュ!ルルーシュぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルルーシュルルーシュルルーシュぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアたんのツヤツヤ黒髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
アニメ07話のルルたん実はかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
映画公開されて良かったねルルたん!あぁあああああ!かわいい!ルルたん!かわいい!あっああぁああ!
Blu-ray BOXも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!Blu-ray BOXなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル ル た ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!はじけろブリタニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!女帝なんかやめ…て…え!?見…てる?今目の前にいるルルたんが私を見てる?
目の前のルルたんが私を見てるよ!ルルたんが私を見てるよ!小説挿絵のルルたんも私を見てるよ!!
アニメのルルたんも私に話しかけてるよ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私にはルルたんがいる!!やったよC.C.!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルルたああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあゼロ様ぁあ!!シ、シスコンー!!共犯者ぁああああああ!!!ナイーブゥウウウ!!
ううっうぅうう!!私の想いよルルーシュへ届け!!目の前のルルーシュへ届け!」
ルルーシュ「……」ポカーン
カレン「これでもう十分伝わったでしょルルーシュ?」ザッザッ
ルルーシュ「待てカレン!近づくな!」
カレン「え!?そんな……私の想いは届かなかったの?それならもう体で直接伝えるしか…」ヌギヌギ
ルルーシュ「ちょっと待て!話せばわかる!話せば!――近づくな!脱ぎながら近づくな!」
カレン「ルルーシュぅぅううう!!!!!!!!!!!!」バッ
ルルーシュ「ぬわぁ!」ガバ
ルルーシュ「……ゆ、夢?」キョロキョロ
C.C.「zzzzzzzzz」
カレン「zzzzzzzzz……んぅぅ?」パチ
カレン「ふわぁぁ。おはようルルーシュ」
ルルーシュ「……」プルプル
カレン「ル、ルルーシュ?」
ルルーシュ「カレン!」バッ
カレン「きゃ!ルルーシュ!?」
ルルーシュ「よかった…本当によかった…」ギュウ
カレン「ルルーシュ?」
ルルーシュ「カレン、どんなことでもいい。俺に言いたいことがあるなら絶対に言ってくれ。ああなる前に君を必ず救って見せる!」
カレン「(ああなる前?)ええと…あっ!そうだ!ちょうどルルーシュに言いたいことがあったの!」
ルルーシュ「本当か!?ぜひ聞かせてくれ!夫婦間のことか?それともスザクか?スザクだろ?」
カレン「スザクもそうだけど、夫婦間のことが正解よ」
ルルーシュ「ほほう、それで何を言いたかったんだ?」
カレン「ルル!」
ルルーシュ「え!?」ビク
カレン「シャーリーがルルーシュのことを『ルル』って呼んでいたのが羨ましくて。私も『ルル』って呼びたいなぁ~なんて」
ルルーシュ「…ダメだ」
カレン「え?だ、だめ?なんで?」
ルルーシュ「絶対にダメだ!(夢の中のカレンに近づいてしまう!)」
カレン「どうしてよ!」
ルル―シュ「ダメなものはダメだ!」
カレン「…私女帝よ?」ジロ
ルルーシュ「……」
カレン「呼んでいいわよね?」
ルルーシュ「……」
カレン「その手の傷、忠誠の証を見てもう一度よく考えて」
ルルーシュ「……」
カレン「よ・ん・で・い・い・わ・よ・ね?」
ルルーシュ「…取引だ、カレン」
カレン「?」
ルルーシュ「『ルル』と呼ばない代わりにスザクを三か月間追い出す。どうだ、悪くないだろ?」
カレン「(スザクが三か月間いない!?それだけあればルルーシュと好きなことができる!)」
ルルーシュ「どうだカレン?」
カレン「…半年。最低でも半年じゃなければのらないわ」
ルルーシュ「半年だと!?長すぎる!半年ではダメだ!長くても四か月が限界だ!」
カレン「っく!(別にスザクが半年いなくてもいいじゃない!)」
ルルーシュ「(あいつを半年も放置すれば、何をするかわからない!それだけは止めねば!)
カレン「わかった。四か月で――」
C.C.「八か月だ」
ルルーシュ「な、なにぃ!?」
カレン「C.C.!」
C.C.「実は私もお前のことを『ルル』と呼ぼうと思っていた…ところだが、仕方ない。お前の四か月という条件にのってやろう」
ルルーシュ「バ、バカな!?」
カレン「さすがC.C.ね!」
C.C.「ふふ、褒めろ褒めろ」
ルルーシュ「くっ…おのれ…(C.C.も夢の中のカレンの様に変貌する可能性がある!それは避けねば!)」
ルルーシュ「わかった、俺の負けだ。八か月だな」
C.C.「話のわかるやつだ」
カレン「~♪」
スザク「やっぱり裏切ったね、ルルーシュ」
ルルーシュ「……」
C.C.「……」
カレン「……」
スザク「僕をまた裏切るなんて…ひどいよ…」
ルルーシュ「……」
C.C.「……」
カレン「……」
スザク「ねえ、ルル―シュ」
ルルーシュ「……」
スザク「ルルーシュ!!!」バッ
カレン「えい」ザシュ
スザク「っ!」バタン
カレン「ごめんなさいスザク……。でも私は退かない!絶対にあなた抜きでルルーシュと過ごす!」
C.C.「私もいるからな」
番外編4 終
スザク「ナナリーに頼まれていたルルーシュの監視・貞操守護はもう終わりだ」
<これは――>
スザク「――ようやく、始められる」
<一人の男による>
スザク「物語を、因果を戻すんだ!」
<反逆の物語である>
カレン「スザクが…敵に…?」
ジェレミア「急いでルルーシュ様にこのことを!」
カレン「でも、ルルーシュは今――」
<男が望むもの……>
ルルーシュ「どうしたんだ?スザク?急に呼び出したりして?」
スザク「うん、どうしても伝えたいことがあってね」
ルルーシュ「?」
スザク「ルルーシュ、悪いけどやり直させてもらうよ…ゼロレクイエムを!!!」
<勝つのは果たして>
カレン「渡さない!ルルーシュは私が守る!!」
<男を愛する者か>
スザク「ここで終わりにする。世界線を収束させるんだ!」
<男を憎む者か>
ナナリー「今こそお兄様を手に入れるチャンスです!」
<それとも…>
藤堂「奇跡の藤堂参るっ!!」
神楽耶「世界の新たなる火種となります」
玉城「助けに来たぜ…親友ッ!」
ヴィレッタ「扇が…死んだ?」
咲世子「ルルーシュ様はこの先に!」
カレン「必ず救ってみせる!」
C.C.「ギアスは人を孤独にする」
スザク「君は生きてはいけないんだ」
カレン「私の手を掴んで!ルルーシュ!!!」
スザク「生きるなぁああ!!!ここで死ねぇええ!!!」
ルルーシュ「さよなら――カレン――」
カレン「あなたは私が止める!」―反逆のスザク編―
完
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