同時刻

黄巾賊アジト

正臣「悪い、ちょっと俺外出てくるわ」

舎弟「どうしたんですか、将軍？」

正臣「なんかパーキンソン病になっちまったみてーだわ、震えが止まらねぇんだ」

舎弟「お、俺もなんですよ」

正臣「は？」

舎弟2「俺も」

舎弟3「俺も」

正臣「ち、ちょっと待て、今震えが止まらねぇやつ、手ぇ挙げろ」

バッ

正臣「全員かよ…」

舎弟「これから客が来るのに不味くないですか？断ります？」

正臣「それはダメだ、今日の客は柴千春さんつって、黄巾賊立ち上げの時に一番世話になった人だからな…それまでになんとか震えを止めるしかねぇ」

正臣『くそっ、なんだってんだこんな時に！』

同時刻

杏里「！！」

罪歌「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だあの人はあの人達だけは愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない愛せない」

杏里「罪歌が強く拒否してる…一体池袋に何が起こるの…これから」

同時刻

？？？「すまん…少し道を聞きたいんだが…」

帝人「は…い？」

帝人『でっ…でっかい…それになんだあの全身のキズ…』

？？？「露西亜寿司ってのはどこにあるんだ？」

帝人「こ、ここを曲がったらすぐのところにあります」

？？？「そうかい、ありがとよ」

帝人「あ、あの…」

？？？「ん？」

帝人「お、お名前は…」

花山「花山薫だ」

このときの心情を後に竜ヶ峰帝人はこのように語っている

帝人「いや、あの時の事はよく覚えてますよ、いや、でかいとかそういうことじゃなくて…何て言うんですかね…イヤ、あなたも男ならわかると思いますよ…あの花山薫と初めてあったときにスデに勝てる勝てないの次元じゃなくて心が負けを認めてしまってること、それほどあの人は男として完璧なんですよね」

新羅「セルティってば！」

セルティ〔！！！〕

新羅「さっきから何度も呼んでるんだけど…」

セルティ〔どうした？〕

新羅「ごめん、今のチャット覗かせてもらったよ、でも今ので死刑囚が池袋に来ることがわかった」

セルティ〔？？？〕

新羅「シンクロニシティって知ってる？」

セルティ〔ああ、それがどうした？〕

新羅「それと同じことが起こったんだよ池袋で同時多発的に起こった正体不明の恐怖さ」

セルティ〔それを感じるのはおかしいことか？〕

新羅「いや、それはむしろ自分が強い、何か特別な力があって狙われると思ってる人に起こるものであってむしろその事を感じれるのは素晴らしいと思うよ、僕なんか標的にもされないから何も感じないしね」

セルティ〔じゃあ池袋にいる強いやつは何かを感じてるわけか？〕

新羅「そうだね、でも感じない人もいるかも」

セルティ〔？？？〕

新羅「例えば強すぎる人とかさ」

同時刻 新宿

臨也「お、お久しぶりです…」

波江『臨也が随分と下手に出ている…誰なんだこいつは…』

？？？「おォ、オメェの方こそ助手を雇うたァ偉くなったな」

臨也「お陰様で」

？？？「折原、オメェは池袋に来ねぇのか？」

臨也「ハハハ、俺なんか相手にもならないですよ」

？？？「フン、まあいい、それよりオメェに頼んだこと承諾したか？」

臨也「い、良いですよ」

波江「頼んだこと？」

臨也「勇次郎さんに不利な状況になるように死刑囚に情報を流せってさ」

波江「は？」

勇次郎「俺にはそのぐれぇのハンデがねぇとな」

波江「確かに見るからに強そうですけど相手は死刑囚ですy「やめろ！」

波江「え？」

臨也「この人を誰だと思ってるんだ！地上最強の生物と言われる範馬勇次郎… ビッ

臨也「」

勇次郎「喋りすぎだぜ折原」

臨也「す、すみません…では、とりあえず死刑囚にあなたの情報を流しておきます」

勇次郎「ああ…邪魔したな…」

ガラッ バッ

波江『この階から飛び降りた！』

臨也「はぁ…あんまりあの人の前で余計なこと言わないでよ」

波江「どういうこと？」

臨也「あの人に逆らったら殺される、素直に従うしかないんだ…」

波江『あの臨也がここまで動揺するとは…』

同時刻 池袋駅

？？？「すまないがこの辺で強い人を知らないか？」

男「あ？誰だよお前、見たところ日本人じゃねぇな？」

？？？「話を聞いていたか？強い人を知らないかと言ったんだ」

男「知らねぇよ、そんなに強いやつが良いなら俺が殺してやろうか？ああ？」
ガッ

男「グアアアッ、て、テメェ襟首に剃刀が…」

？？？「お前じゃない」

男「ふざけんなぁ！」

？？？「…」
ピッ

男「」
ブシュウウウウ

？？？「大したことないな…俺は敗北が知りたいんだが…」

？？？「ん？携帯？この画面は…ダラーズ？なるほど、ジャパニーズギャングというわけか…面白い…」

ガヤ「あ、あれって指名手配中の」

ガヤ「ド、ドイルだよな…」

ドイル「一度ここから離れるか…」

ドイル、池袋上陸ッッッ！

同時刻

警察官「な、何しに来たスペック？」

スペック「まぁそう構えるな」
ググッ

警察官「なにを？」

スペック「フンッッッ！」
バカッ

警察官「り、留置所の牢屋が…」

スペック「あいにく俺は宿が無くてな今日からここを借りさせてもらうぜ」

警察官「なっ…」

スペック「まぁ、お前たちが俺に危害を加えない限り俺はお前になにもしない…ま、とりあえずパソコンを一台用意してもらおう…」

警察官「は、はい…」

警察官『く、葛原さんに連絡しなければ』

スペック『さて、ずっと気になっていた妖刀罪歌…その効力とやらを見せてもらおう…』

スペック、池袋上陸ッッッ！

同時刻

黄巾賊「人にぶつかっといて謝りもなしかよこのデカブツ！」

黄巾賊2「死刑囚のドリアンだかバナナだか知らねーけどな、池袋じゃ俺達黄巾賊が最強だって相場が決まってをんだよ」

ドリアン「ほう、最強なのか…」

黄巾賊「そうだ、分かったらワビ入れろや！」
シャキン

ドリアン「こんなものが最強なのか？」
ドガッ

黄巾賊2「」

ドリアン「ナイフさえ持っていればどんな相手にも勝てる素人が考えそうな事だ」

黄巾賊2「ふ、ふざけんな！お前なんか将軍に頼んで殺してもらうからな」

ドリアン「将軍…黄巾賊とやらのリーダーか…面白い…では、これを宣戦布告として伝えてくれ」
ヒュッ

黄巾賊2「へ？」
グチャッ

ドリアン「とりあえず、しらみ潰しに探してみるか…」

ドリアン、池袋上陸ッッッ！

同時刻

静雄「花山、久し振りだな」

花山「静雄、今日はお前に忠告があって来た」

静雄「ん？」

花山「死刑囚がお前を狙ってる」

静雄「は？なんで俺が狙われないといけないんだよ」

トム「あいつらは強いやつを探してるからな、花山さんと昔殺し合いをしたことがあるお前なら充分強いやつになるだろ」

静雄「トムさん、俺はゆっくり暮らしたいんですよ、なんで狙われなきゃなんないんスか」

花山「いや、狙われるだろうな…あいつらはこう言って脱獄したらしいからな『敗北を知りたい』と」

サイモン「オーノーケンカハヨクナイヨー」

花山「お前も気を付けろよ、サイモン」

静雄「話はそんだけか？折角来たんだゆっくりしてけよ」

花山「生憎組の方でなんかあったらしくてなもういかなきゃならねぇ」

静雄「そっか、気を付けろよ」

花山「ああ」

翌日、夜

新羅「一体何なんだ今日は…」

新羅「毒ガスに侵されたような患者が多すぎる…セルティも出ていっちゃったし…」

新羅『…この症状は猛毒ってあだ名の死刑囚柳龍光の空道に似てる』

柳「今日は忙しいですね」

新羅「！！！」

柳「驚かないでくださいよ、ここは病院だ、私以外の死刑囚にやられてくる患者もくるはずだ…」

新羅「四面楚歌ってこと？」

柳「そうですね…ま、私はあなたに興味がありませんから」

新羅「じゃあどうしてここに来たのさ？」

柳「都市伝説の首なしライダー、それがここにいると聞いたのでね」

新羅「！」

柳「今は居ない、無駄足だったようだ」

新羅「待…」
トンッ

新羅「」
ガクッ

柳「さて…」

同時刻

セルティ〔…何か嫌な予感がする…早く新羅の所に帰らなければ〕
ブオオオン

？？？「そう急ぐなよ」
ガシッ

セルティ〔シ、シコルスキー！！！〕

シコルスキー「都市伝説に会えるとは、俺はラッキーだ」

セルティ〔やっぱり強いヤツを求めているのか？〕

シコルスキー「その通りさ」

シコルスキー「で、手始めが首なしライダーだ本当なら岸谷新羅の所へ行き、お前の居場所を…」

セルティ〔させるか〕
ズオオオ

シコルスキー「ほう、コレが噂の影の鎌か」

セルティ〔新羅に手を出したら…ただじゃおかない〕

シコルスキー「フ、首なしライダーにもそんな感情があるとはな」

セルティ〔お前は私が倒す〕
ヒュッ

シコルスキー「遅い」
ドカッ

セルティ〔！！！〕

シコルスキー「驚いたな、仮面の下は本当に首が無いのか」

セルティ〔悪かったな〕

シコルスキー「それならば」
ザクザクザクザク

セルティ〔指で体が斬られた！！！〕
ドサッ

シコルスキー「力の差が分かっただろう？」

セルティ〔まずい、新羅を逃がすことに専念しなければ！〕

通行人「あ、あれは都市伝説の黒バイク！」

シコルスキー「逃がさん！」

そのときの様子をたまたま通りかかっていたサラリーマンの三島太郎は次のように語っている

三島「いやー、ビックリしましたよ黒バイクが一目散に逃げる姿には」

三島「え？あんまり驚いて見えないって？そりゃそうですよ、次の瞬間のシコルスキーを見れば逃げるのは当たり前ですから」

三島「いやぁ信じられますか？掴んだんですよ、指一本でバイクを…そしてそのまま、黒バイクごと地面にグシャアって潰したんです」

シコルスキー「つまらん…」

同時刻 警察署

警察官「いやー、お早い到着でオリバさん」

オリバ「いやなに、私以上の自由を許せない質なんでね」

警察官2「に、日本語うまいッスね」

警察官『何が自由だよ…あんな豪邸のような刑務所で何を反省するってんだよ…』

オリバ「私が来たからにはもう大丈夫だ、死刑囚を捕まえてやろう」

？？？「ガタガタうるせえんだよデブ」

オリバ「ん？」

警察官「く、葛原さん」

葛原「あんま俺達をなめてんじゃねーよ、スペック程度俺が倒してやるわ」

オリバ「私の力はいらないと？」

葛原「テメーも犯罪者だろうが」

葛原「おい、案内しろ」

警察官「え？」

葛原「スペックの所に案内しろ」

同時刻

ドイル「平和島静雄だな？」

静雄「ん？」

ドイル「噂じゃ池袋最強とか言われてるらしいな」

静雄「最強じゃないッスけど？」

ドイル「ダラーズの方が強いのか？」

静雄「そうッスね」

ドイル「ホントかどうかは、俺が試すことだ」
ギラッ

静雄「！！！」
ザクッ！

ドイル「本当に弱いな…あの程度が避けられないとは…ダラーズの所へと急ぐ…」
ドゴッ

ドイル「かはっ…」

ドイル『な、なんだ今の腹部への衝撃は』

静雄「人をいきなり斬りつけるってのはよぉ…殺そうとしてるって事だよなぁ？じゃあ俺も殺していいんだよなぁ？」
ビキビキ

ドイル「いきなり様子が変わるものだな」
カチッ

静雄「また、刃物出しやがったな？」

その時の様子を見た交番勤務の島崎弘樹は後にこう語っている

弘樹「ドイルはなんか手術…だったかな？を受けて色々武器を仕込んでるんですよね…あれじゃ死なないワケだ」

弘樹「え？交番勤務とは言え警察の癖に何で止めなかったかって？」

弘樹「あんたらは分かってないんですよ、平和島静雄って男を」

弘樹「ドイルが刃物を出した瞬間、静雄は引っこ抜いたんですよ」

弘樹「え？何をかって？標識です、道路標識」

ドイル「馬鹿力だな」

静雄「うるせえ殺す」

ドイル「その程度では俺には勝てない」

静雄「わかった殺す」

ドイル「行くぞ」
スパッ

静雄「あ"？」
グシャア

ドイル「グハッ」

静雄「刃物はやめろって言ったろうが！」
バキバキ、グシャッ

ドイル『今度は自動販売機…避けきれん…なぜだ何故刃物が通らん！』

静雄「もう殺してやんぜ」

ドイル『こうなれば奥の手だ』
ドカアアアン

ドイル『や、やったか？』

静雄「幽にもらった服をよくも破いてくれたな」

弘樹「え？その後ですか？ぶちギレた静雄が何をしたかって？」

弘樹「滅多打ちでしたよ、道路標識でドイルのことを…」

ドイル「も、もうやめてくれ私の敗けだ…降参だ」

静雄「そうか殺す」
バキッバキッ

ドイル『だ、ダメだ…こいつには何も通じない…』

トム「静雄、そろそろ取り立て行くぞ」

静雄「あ、はい、わかりました」

ドイル『一体何なんだあいつは…』

同時刻

門田「ドリアン…だな？」

ドリアン「誰だね君達は？」

遊馬崎「私はLです」
ガジガジ

狩沢「ゆまっちソレ古くない？」

遊馬崎「そうッスかね？」

門田「くだらねぇこと言ってねぇでさっさと仕事しろボケ」

ドリアン「一体何の用だ？」

門田「ドイルもだが俺達ダラーズの人間を3人ほど殺しただろ？」

ドリアン「なるほど仇討ちと言うわけか」
ヒュッ

遊馬崎「は、早っ！」
バキッ

狩沢「ゆまっち！」
バシャッ

狩沢「な、なにコレ、灯油？」

ドリアン「オートワラヴィ～」
フッ、ボオオオオ

門田「狩沢！」

ドリアン「君も終わりだ」
ピイイイン

門田『う、腕が』

ドリアン「これが繊維の切れ味だ」

門田「ま、待ちやがれ！」

遊馬崎「ドタチン、無理ッスよそんな腕じゃ！」

門田「くっ…」

ドリアン「これでまた私が狙われるようになるかね…」

翌日

正臣「いやー、怖いね最近の池袋は」

帝人「死刑囚の中で捕まったのドイルだけだっけ？」

正臣「それもそうだけど…あれは納得いくじゃん？相手があの平和島静雄だったんだし」

杏里「じゃあ何が怖いの？」

正臣「ドタチンとかもやられたらしいぜ、ドリアンに…つまり、俺が言いたいのは…」

帝人「死刑囚は思ったよりよっぽど強敵なんじゃないかってこと？」

正臣「そういうこと」

杏里「街で次々と死人が出てるらしいし…」

帝人「今日はまっすぐ帰ろう」

正臣「…だな」

スペック「話題にのぼることは悪い気はしないな」

三人「！」

スペック「そう険しい顔をするな、俺はある妖刀の親を探しているだけだ」

杏里『何で罪歌の事を…』

スペック「あるいは黄巾賊」

正臣『とっくに調べはついてるか…』

スペック「あるいはダラーズ」

帝人「…」

柳「黄巾賊を潰すとは聞き捨てならんな」
ビシィッ

スペック「！！！」

柳「昔の話だが…池袋で遊び相手が居なくなってね…あるチームに興味本意で入ったことがあるんだ」