ルルーシュ「どうぶつのもり…」(13)
シャルル皇帝によっておかしく記憶を書き換えられたルルーシュ・ランペルージは、
日本のとある森のなかにあるとある村へと引っ越すことになった。
ガタンガタン・・・
ルルーシュ「……」
みしらぬネコ「」スタスタ
みしらぬネコ「あの、ちょっとすいませーん!今日って、3月28日で合ってるかなぁ?」
ルルーシュ「あ?ああ、合ってるよ」
みしらぬネコ「合ってたんだ、良かったー!ちょっと不安でねー…前、失礼するよ!」ヨイショ
ルルーシュ(なんだこの青いネコは…ま、まさか噂では聞いていたが、便利な道具を出せる例の奴か!?)
みしらぬネコ「ところでキミ…先に名前を教えてもらっていい?」
ルルーシュ「俺かい?俺は…ルルーシュ・ランペルージだよ、君h」
みしらぬネコ「へえー、ルルーシュさんかぁ…いい名前だね!」
ルルーシュ「まあな…親につけてもらった大事な名前なんだ」
みしらぬネコ「うんうん!女の子っぽくて、キミにピッタリだと思うよ」
ルルーシュ「え?俺、男なんだけど…」
みしらぬネコ「えぇっ!男の子だったのか!そいつは失敬!悪かったね」
ルルーシュ「いいよ、気にしなくて、よく女に間違われるからさ」
みしらぬネコ「それでルルーシュさん…キミはこれからどこへ行くの?」
ルルーシュ「確か…カメラのきた村だったかな」
みしらぬネコ「カメラのきた村にいくの?」
ルルーシュ「いや、冗談だって」ニコ
みしらぬネコ「じゃあもっかい教えて!」
ルルーシュ「(無反応ですか)ピザ村だよ」
みしらぬネコ「ピザ村に行くの?」
ルルーシュ「そう」
ルルーシュ(しかし自分で言っといてあれだが変な村名だな…)
みしらぬネコ「ふ~ん、ピザ村ねぇ…聞いた覚えがないけど、どこにあるんだろ…」
ルルーシュ「そうなのか?」
みしらぬネコ「あ、そうだ!地図、地図…この路線だと…おっ、もしかしてここかな?!」
ルルーシュ「ああ、多分そうだ」
みしらぬネコ「ここがピザ村だったんだね…それで、キミはそのピザ村にはよく行くの?」
ルルーシュ「それが、まだ行ったことがないんだよ」
みしらぬネコ「ってことは、今日が初めてなんだ!そりゃ楽しみだね。ちなみに、何しに行くの?」
ルルーシュ「引っ越しさ」
ルルーシュ(しかしさっきからこいつは何なんだ…一方的に質問ばかり…ま、まさかスパイか!?)
みしらぬネコ「へぇ~、そうなんだ!いいなぁ!」キラキラ
みしらぬネコ「けど、実際に行くのは今日が初めてってことは、お家は見ずに決めちゃったってこと?」
ルルーシュ「ああ…これから探そうと思ってね」
ルルーシュ(まずい…何も考えず俺の情報を話してしまった…)
みしらぬネコ「なるほど、着いてから探すんだ!そりゃあ余計に期待もふくらむね!」
みしらぬネコ「キミにピッタリのお家が見つかって、初めての土地での暮らしが楽しいものになることを願ってるよ!」
ルルーシュ「あ、ああ…ありがとう」
~♪
駅長『まもなくぅ~ ピザ村ァ~ ピザ村ァ~』
みしらぬネコ「おっと!もうピザ村に着くみたいだね。おしゃべりに付き合ってくれてありがとう!おかげで楽しかったよ」
ルルーシュ「俺もいい暇つぶしになったよ…あのさ、ところで君の名前h」
みしらぬネコ「それじゃ、元気でね!バイバーイ!」
ルルーシュ「ちょっとまt」
駅員「ピザ村ァ~ ピザ村ァ~ ウッキー!」
スタスタ
ルルーシュ「くそっ…結局怪しいネコの名前を聞けなかった…ん?」
ゴンザレス「おお!きっとあいつに違いねぇぜ!」
パトラ「ヤバーイ!それっぽいじゃん!」
アンチョビ「ほらぁ~あいさつしなきゃ~」
???「それじゃ、みなさんいきますよー、せーの!ピザ村へ…」
いちどう「よ~こそ~~!」
ルルーシュ(こ…これは一体…カバやらアリクイやら…)
???「ルルーシュ…村長!お待ちしていましたよ~!」
ルルーシュ「村長?あはは、人違いですよ」
???「………もぅ~、そんなワケないでしょ~!」
ルルーシュ「え?」
???「この列車に乗って来るって、ちゃんと約束してたじゃないですか~!」
ルルーシュ「いや、だから人違いですって」ニコ
???「またまたぁ~!だってほかに降りてくる人いませんでしたよ~?」
ルルーシュ「い、いや…そんなはずは…」
???「だまそうとしてもダメですから!ホントに楽しい方ですネ!うふふ…」
ルルーシュ「あの…だから…」アセアセ
???「ま、とりあえずくわしいお話は役場の中で!ピザ村の地図をお渡ししますからちょっと見ていただけますか?」
ルルーシュ(何なんだ…何がどうなっている…俺が村長だと?ふざけるな…)
???「さ、今から一緒に行きましょう!」
ルルーシュ「あ…ああ」
ルルーシュ(仕方ない…とりあえずしばらく様子を見てみるか)
アンチョビ「やぁ~村長さん、ピザ村へいらっしゃい!」
ルルーシュ(こいつは…スズメか?)
アンチョビ「キミのとうじょうシーン、えいがスターみたいでかっこよかったよぉ~」キラキラ
ルルーシュ「そ、そうかな?嬉しいよ」
アンチョビ「早くおともだちになりたいから、村長さんじゃなくてお名前でよばせてね?」
ルルーシュ「ああ、いいよ、俺の名前はルr」
アンチョビ「それじゃあ、ルルーシュくん。これからよろしく~!でシ!」
ルルーシュ「えっ…あ、ああ…君の名前は…?」
アンチョビ「」フイッスタスタ
ルルーシュ(なぜだ…なぜどうぶつたちは俺の話を聞いてくれないんだ…それに、なぜ俺の名前を!?)
ルルーシュ(やはりさっき電車の中で会ったネコは怪しいな…何で話してしまったんだろう)
ルルーシュ「なあ、君…」
???「地図を見れば役場の場所を確認できますよ!」
ルルーシュ「いや、そうじゃなくてさ、名前を教えてほしいんだけど…」
???「さあ、まずは役場へ行きましょう!」
ルルーシュ「…はい」スタスタ
ルルーシュ(リンゴの木…鳥のさえずり…青い空…歩けば草の音…自然に包まれているんだな、この村は)
ルルーシュ(まあ、こういうところで静かに暮らすのも悪くはないな)フッ
???「………」
~役場~
???「それじゃ、改めて村長、ここがお前の職場でもある役場だ」
ルルーシュ「!?」
???「まあ屋敷から越してきたお前からすれば少々ボロくさいと感じるかもしれないな」
ルルーシュ「!?!?」
ルルーシュ(なんだこの犬は!いや犬なのか!?なぜ俺のことを知っている!?)
???「ん、なんだその顔は?」
ルルーシュ「い、いや、何でもないよ」ニコ
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