P「悪堕ちっていいな」 (139)

P「そう思いませんか、小鳥さん?」

小鳥「と、言われましても……」

小鳥「悪堕ち、ですか?」

小鳥「何ですか、それ?」

P「なるほど、まずはそこからですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395921091

P「悪堕ち。それは正義からの堕落」

P「純真無垢な少年少女、良識ある老若男女が……」

P「何かしらのきっかけにより、悪に染まってしまう」

P「それが悪堕ちなのです」

小鳥「グレるってことですか?」

P「似ていますが、少し違います」

P「悪堕ちというものは、強制的にグレさせられるようなものですね」

P「多くの場合、本人の意思とは裏腹に、『悪い子』になってしまうのです」

小鳥「うーん……」

小鳥「まだ分かりにくいですね。何かいい例はありませんか」

P「そうですね。有名どころでいうと……」

P「セーラームーンのブラック・レディがそうですね」

P「ちびうさが悪の力に染められて、敵の女幹部となったキャラクターです」

小鳥「ああ、そういうのですか!」

小鳥「なるほど、不思議なパワーで洗脳されちゃうことが悪堕ちですか」

P「いえ、洗脳だけではなく、調教や改造、寄生や催眠など何でもござれですよ」

P「いずれにせよ、文字通り『悪に堕ちる』。そうなることが悪堕ちなのです」

小鳥「はー……奥が深いですね」

小鳥「それで、プロデューサーさんはそれが好みなわけですか」

P「はい、そうなんです」

P「清純な女の子が黒く染められていって……」

P「悪そのものとなり、淫行、悪逆の限りを尽くす」

P「そのギャップがたまりませんね」

小鳥「これも一つのギャップ萌えみたいなものですかね」

P「かもしれません」

P「ともかく、最近は悪堕ちのことばかり考えていて……」

P「あの人が悪堕ちしたりとか、この人が悪堕ちしたら、なんてことを考えています」

小鳥「分かります。私もカップリングのことばかり考えています」

P「お互い、重症ですね」キリッ

小鳥「ええ」キリッ

(悪堕ちだと、765PよりもCGPのが語れそう。グリマス(765新人)勢にいるのかな?)

小鳥「しかし、悪堕ちですか」

小鳥「先ほど聞いた理論から考えると……」

小鳥「春香ちゃんとか、悪堕ちが似合いますね」

P「いえ、春香はちょっと……」

小鳥「どうしてですか? 春香ちゃん、いい子ですよ」

P「ほら、春香を悪い子にさせちゃうと……」

>>10
よく分かっていらっしゃる

春香『ふふっ、プロデューサーさん』

春香『そんなに私としたいんですか?』

P『あ、ああっ。もう限界なんだ』

P『楽に……楽にさせてくれ!』

春香『ダメですよ』

春香『プロデューサーさんの苦しそうな顔』

春香『私、もっと見たいんですから♪』

P『くうぅ……!』

P「ほら、春閣下になっちゃうでしょ?」

小鳥「ああ……なるほど」

P「春香はそのイメージが強過ぎて、どうも悪堕ちさせにくいんですよ」

P「悪堕ちのだいご味は、『思いもしなかった暗黒面』ですからね」

P「落差というぐらいですから、普段のイメージと地続きではいけないのです」

小鳥「深いですねぇ」

小鳥「しかし、だとすると、誰が似合うのでしょう?」

P「そうですね。王道でいけば、やよいでしょうか」

小鳥「やよいちゃんですか!?」

小鳥「あんなにいい子が悪に染まるとは思えませんが……」

小鳥「あっ、だからいいんですね?」

P「はい」

P「悪とは無縁な少女が『悪い子』になる」

P「あのやよいが、セックスあり、ドラッグありの不良になる」

P「純真無垢な少女のロリビッチ化……考えただけでもゾクゾクしますね」

小鳥「な、何だか分かる気がします」

P「そうですね、せっかくですからシチュエーションも考えてみましょう」

P「たとえば……そう、961プロに堕とされたやよい」

P「買い物バッグに『入れられた』商品を万引きと間違えられるやよい」

P「事務所に連れていかれそうになったところで、961のプロデューサーが登場」

P「彼の証言により、事なきを得るやよい。当然、やよいは去ろうとするプロデューサーを引き留めます」

P「そして、連絡先の交換。お礼のために奔走。『お礼のお礼』に慌てるやよい」

P「少しずつ親密になっていくふたり。近づいていくやよいと961Pの距離」

P「961Pの思惑通りに、事態はゆっくりと……しかし、着実に進行していきます」

小鳥「……ゴクリ」

P「どこまでも優しく接する961Pに、やよいは心を許していきます」

P「そして、その結果。とうとう、やよいは彼の自宅へと訪問してしまいます」

P「食事会という言葉の軽さに釣られ、さして抵抗感もなく961Pの自宅へ来るやよい」

P「彼女に対し……961Pは、薬を盛ります」

小鳥「薄い本展開、キタァ!」ハァハァ

P「軽いアルコールと、軽いドラッグ」

P「それでも、抵抗のないやよいはすぐに目を回し、」

P「多幸感を全身に覚えながら、床でぴくぴくと震えていました」

P「そして始まる凌辱」

P「腕も満足に動かせないやよいは、961Pから逃れることもできず、」

P「ベッドに運ばれて、処女を散らしてしまいます」

P「そして、何度も何度も抱かれ……」

P「薬の効果も手伝って、やよいはわけが分からなくなるほど感じてしまいます」

小鳥「ピヘェ」ハァハァ

P「以後、やよいは961Pと何度も関係を持つようになります」

P「ハメ取り写真を撮られていたから?」

P「765プロに迷惑をかけたくなかったから?」

P「それもあります。いえ、それもあり『ました』」

P「最初は脅されるように情交を重ねていたやよいは……」

P「ドラッグを使ってのセックス――キメセクの快楽と、」

P「巧みに心をくすぐる961Pの言葉によって、」

P「いつしか、彼に擬似的な愛情を抱くようになります」

P「ゴルゴ13に、女を堕とす専門のスパイが出てくるでしょう?」

P「容姿端麗。頭脳明晰。話術やセックスに優れ、女心を満たす男」

P「劇中ではロメオと呼ばれる存在」

P「彼らにかかれば、やよいみたいな少女はイチコロですよ」

P「当然のように男に愛情を抱いていって――」

P「毒が全身に回るように、徐々に価値観を崩されていく」

P「犯されたとか、脅されたとか、そんなことはいつまでもこだわっていられません」

P「『仕方がなかった』という理由を作れば……いや、やよいなら、その理由も自分で作ってしまうかもしれませんね」

P「こうして、時間をかけて、純真無垢な少女は――」

P「男のことを何でも聞く情婦へと変わっていきます」

小鳥「……」ゴクッ

P「もう、やよいは昔のやよいではありません」

P「表面上は以前のような『少女』のままですが……」

P「中身が根本的に変わってしまっています」

P「セックスやドラッグへの抵抗感は消え失せ、」

P「気持ちいいかどうか、男が喜んでくれるかどうかが重要なことになってしまっています」

P「価値観を崩す過程で、当然、タトゥーも入れているでしょうね」

P「『セックスぐらい』、『たばこぐらい』、『ドラッグぐらい』、『タトゥーぐらい』」

P「コツコツと価値観を崩されていけば、禁忌は禁忌でなくなります」

P「そして、禁忌が日常的になれば、また次の禁忌を犯させるのです」

P「そうすることにより、やよいはどんどん――悪に染まっていきます」

小鳥「ひぇぇ……!」

P「もうこうなってしまえば、やよいに765プロへの愛情はありませんよ」

P「やよいの男は961のプロデューサーですからね」

P「961プロのために働きたい、彼のためになりたい」

P「そして、もっと気持ちよくなりたい」

P「男に裏切れと言われたら、やよいは笑顔で765プロを裏切るでしょう」

小鳥「やよいちゃんが……私のやよいちゃんが」ボロボロ

P「何を泣いているのですか、小鳥さん」

P「悪堕ちはまだ終わりじゃありませんよ」

P「むしろ、これが始まりです」

小鳥「ええっ!? そ、それはどういう……」

P「腐ったみかんを放っておけば、他のみかんにカビが移るように……」

P「悪に染まった人間は、他の者を悪に染め始めるのです」

P「そうですね……たとえば、伊織」

P「伊織はやよいと仲がいいですよね」

P「それに、実家が金持ちでもあります」

P「961プロがこれを見逃すはずがありません」

P「仕事を理由にやよいにマンションを借りさせて――」

P「ここに伊織を招き、じっくりと時間をかけて堕としていくはずです」

P「そうですね……たとえば、伊織」

P「伊織はやよいと仲がいいですよね」

P「それに、実家が金持ちでもあります」

P「961プロがこれを見逃すはずがありません」

P「仕事を理由にやよいにマンションを借りさせて――」

P「ここに伊織を招き、じっくりと時間をかけて堕としていくはずです」

P「まずは何度か伊織を招き――常習性のあるドラッグアロマを焚きます」

P「始めは軽めのもの。自覚症状がないほどのアロマ」

P「でも、確実にそれは伊織を蝕んでいき、彼女の判断能力を低下させます」

P「麻薬の香りに包まれて、伊織はとろんと目を細めます」

P「そこでやよいが、伊織に錠剤を勧めます」

P「『合法だよ』、『とっても気分がよくなるよ』、『ストレス解消の役に立つよ』と囁いて――」

P「それでも渋る伊織に、やよいは『このアロマも合法のお薬なんだよ』と種を明かします」

P「すでに接種したものならばと、伊織は抵抗感を薄れさせ――ついに、ドラッグを口にしてしまいます」

P「そこからは、もう坂道を転がり落ちていくだけですね」

P「ストレスを解消させる効果があるのは確かですから、合法だ、アロマリラクゼーションだと自分に言い聞かせて、」

P「伊織は自分からやよいのマンションに通うようになります」

P「あとは、とろけた頭にキメセクの快楽を刻み込めば――もう、伊織は逃れられません」

小鳥「でも、伊織ちゃん、少し男嫌いなところがありません?」

小鳥「ドラッグをキメたからといって、セックスもできるようになるというのは……」

P「簡単なことですよ。どれもそうでしたが、価値観を壊すためには、軽めのものからコツコツと、です」

P「薬をキメさせて、軽くラリってる状態でお風呂にでも誘って……」

P「そこで、セックスの技術を体に教え込まれたやよいが、伊織をねちっこく愛撫するわけです」

P「薬の快楽と性的快楽は、合わせることによって、『一度知ると逃れられない』と言われるほどですから」

P「きっと伊織も、どろどろに溶けてしまいますよ」

P「そうなれば、あとは『お風呂に入ろう』だなんて、面倒な理由を作らなくても……」

P「ベッドの上で、やよいに体を開くようになります」

小鳥「キメセクやよいおりだなんて……ぼ、冒涜的ですよ」ハァハァ

P「やよいという前例があるのも強みですね」

P「やよいが『私もやっているから』と言えば、伊織は安心します」

P「際どい下着もはくでしょう。タトゥーも入れるでしょう」

P「もっと気持ちいいと言えば、男にだって身を許すでしょう」

P「961Pとやよいによって、優しく丁寧に、たっぷりと愛されて――」

P「伊織は、悪と快楽に染まっていくわけです」

P「こうなってしまえば、961プロの勝利ですね」

P「伊織を堕とせば、次は竜宮小町」

P「竜宮小町を堕とせば、次はプロデューサーである律子」

P「悪に染まった者を増やせば増やすほど、次の犠牲者を堕としやすくなります」

P「しかし、決して焦らず、着実に根を張り巡らせていけば――」

P「765プロは確実に倒れてしまうでしょう」

小鳥「あわわわ……」ガクガク

P「でも、そんなことは問題ではありません」

P「見てください。やよいたちの姿を」

ピッ

やよい『みんなー、集まってー! スマイル体操、はじまるよー』

やよい『ぜーったい、ハッピー♪ いち、に♪』

ピッ

伊織『楽しんでるー?』

伊織『にひひ♪ 次の曲も、大きな声を出さなきゃ許さないんだから♪』

ピッ

P「輝いているでしょう?」

P「キラキラしているでしょう?」

P「そんな子たちが、『悪い子』になってしまうかと思うと――」

P「俺はたまらなくなってしまうのです」

小鳥「わ、分かりたくないけど、分かってしまう自分がいます!」ハァハァ

P「ひょっとすると、もうやよいは961の毒牙にかかっているかもしれませんよ」

P「表面上はいつも通りふるまっているだけで……」

P「裏では、961P相手に腰を振っているかもしれません」

P「太ももの付け根辺りに、真っ黒なタトゥーが彫られているかもしれません」

P「俺たちが気づいていないだけで、事態は進行している」

P「そんな想像も、悪堕ちでは乙なものですね」

小鳥「薄い本が捗りますね」ハァハァ

P「さて、ここまでは『現実的に起きうる悪堕ち』について語りましたが、」

P「今度は、空想上でしかあり得ない悪堕ちについて語りましょうか」

小鳥「空想上でしかあり得ない悪堕ち、ですか?」

P「ええ。先に言ったブラック・レディなどがそうですね」

P「悪のパワーに染められて洗脳される、なんてのはいかにもそうです」

小鳥「ああ、なるほど」

P「とは言っても、洗脳や催眠などは現実にあるものですから」

P「差別化を図って、いっそ『寄生』を題材にしますか」

小鳥「寄生???」

小鳥「え、どういうことですか?」

小鳥「寄生って……寄生虫のことですか?」

P「まさしくその通りです」

P「寄生……つまりはパラサイト」

P「何かしらの生物が人間に寄生する」

P「そして、人間の意識を乗っ取って、他の人間に魔の手を伸ばす」

P「寄生=悪堕ちではありませんが、結果的に悪堕ちになっているものが多いのです」

小鳥「???」

P「まだ分かってなさそうな顔をしていますね」

小鳥「いえ、だって、寄生虫に意識を乗っ取られるというのがピンとこないというか……」

P「なるほど。でしたら、いくつか例を挙げますね」

P「『寄生獣』」

小鳥「!?」

P「『遊星からの物体X』」

小鳥「あ、ああ!」

P「映画『パラサイト』」

P「バイオハザードシリーズの『プラーガ』」

P「『ドラえもん のび太と銀河超特急』」

小鳥「分かります、分かります!」

小鳥「なるほど、確かに、寄生生物に意識を乗っ取られていますね!」

小鳥「あー、思い出しました。エイリアンシリーズが流行ったせいなのか、」

小鳥「一時期、狂ったようにパラサイト映画が作られていましたね」

小鳥「四週連続でパラサイト特集、みたいなのがあったのを思い出しました」

P「はい、そうなんです」

P「あの頃はよかった……金曜ロードショーはエログロに満ちていました」

P「宇宙でウイルスに感染して、エイリアンみたいな怪物になってしまった男女の交尾」

P「なんてものを平然と流す映画もありましたからね」

P「ドラえもんでさえ、寄生生物に乗っ取られたスネ夫が、お風呂に入っているしずかちゃんを襲うような時代でした」

P「あいにく、しずかちゃんへの寄生は失敗に終わりますが……」

P「もしも成功していたら、『ヤドリしずかちゃん』なんてエロい少女ができていたはずです」

小鳥「薄い本が捗りますね」

P「他には、ドラゴンボールGTの『ベビー』なんかがそうですね」

P「他の生物に寄生して、卵を産み付ける軟体生物」

P「卵を産み付けられた生物は、ベビーに洗脳されてしまい、彼の支配下に入ります」

P「劇中ではすごかったですからね。なんと、すべての地球人が洗脳されちゃいますから」

P「つまり、全員、体内に入られて卵を産み付けられたというわけで……」

P「少年期の俺は、ベビーに付き従うブルマを見て、わけもなく興奮していましたよ」

小鳥「よく考えればエロいってパターンが多いですね」

P「さて、話を戻しますが……」

P「このように、寄生の大部分にエロが付随していることが分かります」

P「それはなぜかというと、寄生生物が仲間や子孫を増やそうとするからですね」

P「パラサイトものの多くがエロいのは、寄生生物がエロいことしか考えていないからです」

P「寄生する。体を乗っ取る。卵を産みつける。卵を産ませる。子どもを産ませる。子どもを寄生させる。仲間を増やす」

P「『人間に寄生して、他の人間を食べる』というパターンもありますが……」

P「基本的に、寄生生物は子作りのことしか考えていません!」

P「だからエロい。つまり、寄生生物に乗っ取られた人間はエロくなる」

P「エロとは無縁の少女も、寄生されれば一瞬で淫蕩になる」

P「いわゆる即堕ちというものですが……そこがまたいいのです」

小鳥「な、なるほど」ゴクリ

小鳥「だとすると、765プロの場合、貴音ちゃんが餌食になるのでしょうか?」

P「え? なぜですか?」

小鳥「ほら、貴音ちゃん、宇宙人説があるじゃないですか」

小鳥「それつながりで、エイリアンに寄生されて……って流れで」

P「そうですね、そういったのもありですが」

P「……ありですね! うわぁ、全然ありです、それ!!」

P「子宮……いや、尻穴に寄生されて、体の内側から責め苛まれる貴音!」

P「火照る体を持て余した貴音は、とうとう、夜の町で男を誘うようになって……」

P「そして、セックスの最中に、寄生生物が男に卵を産み付けて……」

小鳥「プロデューサーさん! プロデューサーさん、帰ってきてください!」

何故尻穴なのか

P「す、すみません。いいネタが浮かんじゃって」

小鳥「気持ちは分かりますが……本命があるんですよね?」

小鳥「まずはそちらを聞かせてくださいよ」

P「そうですね。では、そちらから」

P「俺が考えていたのは、響なんですよ」

小鳥「響ちゃん、ですか?」

小鳥「ああ、分かりました! 響ちゃん、動物が好きですから」

小鳥「また変な卵を拾ってきて、それが孵って――っていうパターンですか?」

P「止めてください! いいネタを振らないでください!」

P「小鳥さんは寄生の天才ですか!!」

小鳥「す、すみません」

>>54
貴音だから

P「さて、本題に戻りますが……」

P「響と言えば小鳥さんの言う通り動物です」

P「動物番組も好評で、地方では再放送もされています」

P「その動物番組で、響のやつ、探検家みたいな服を着ているじゃないですか?」

P「そこから連想したのですけど……」

P「響が藤岡弘みたいに、ジャングルに挑む! という特番に参加したとします」

P「アマゾンに行き、比較的歩きやすい道を進み――」

P「つつがなく、収録は終わろうとしていました」

小鳥「……そ、それで?」

P「催した響は、そこらの茂みでトイレを済ませようとします」

P「ズボンを脱ぎ、パンツを下ろして、響は放尿して――」

P「そして、ポケットティッシュでふいて、彼女はパンツとズボンを上げます」

P「――パンツに、奇妙な芋虫がくっついていることも知らず――」

小鳥「あ、ああ! 響ちゃん!」

P「結局、響はそのことに気づかないまま、ホテルに帰ります」

P「小さな小さな芋虫ごと、響は部屋に戻ります」

P「『あー、今日もよく動いたなー』」

P「『おかげで、何だか眠たいぞ』」

P「そんなことを言って、響はシャワーも浴びずにベッドに倒れ込むでしょう」

P「時差ボケと、慣れない気候のせいで――」

P「ここで着替えておけば、あるいは響は助かったのかもしれません」

P「芋虫を体から遠ざけておけば――」

P「しかし、もう手遅れです。獲物が動かなくなったのを感じ取った芋虫は、」

P「のそりと、縮こまっていた体を動かします」

P「芋虫の目的はただひとつ」

P「生き物の体内に寄生すること」

P「もっと言えば、『哺乳類の子宮』に寄生すること」

P「そのために備わった特殊な嗅覚によって、」

P「芋虫は、響の膣を目指します」

P「肌とパンツの間をゆっくりと……」

P「決して『宿主』を刺激しないように、慎重に」

P「メスの匂いが最も濃い場所に向かった芋虫は、」

P「やがて、響の膣に辿り着きます」

P「毒々しい色の芋虫は――」

P「全身から潤滑液代わりの麻痺毒を出しながら、」

P「響の膣内に潜り込みます」

小鳥「ああ、響ちゃん、響ちゃん気づいてー」ハァハァ

響『んっ……』

P「妙な違和感に、響は目を覚ましかけますが、」

響『んん……zzz』

P「疲れがたたったのか、はたまた虫の毒が効いたのか、また寝入ってしまいます」

P「ここで気がつけば、あるいは、まだ助かったのかもしれませんが――」

P「芋虫は、もう子宮口に取りついていました」

P「寄生が完了するのも、時間の問題でした」

小鳥「ああ、あああ」ハァハァ

P「小さな小さな芋虫は――」

P「身をよじって、響の子宮口に潜り込み――」

P「そして、そこが『巣』であるかのように、身を落ち着けました」

P「こうなってしまえば、もう、自力での摘出は困難です」

P「芋虫は、誰にも――宿主本人にも気づかれないまま、子宮に寄生してしまいました」

P「そして、響は、芋虫に寄生されたなど夢にも思わず、」

P「笑顔で、日本に帰ってくるのです」

小鳥「は、始まるのですね……!」

P「いえ、すぐには始まりませんよ」

P「芋虫は、すぐに事は起こしません」

P「響の子宮の中でゆっくりと育っていって――」

P「徐々に、宿主に影響を与えていくのです」

小鳥「ロードショーで見たパターンに入りました!!」

パターンに入ったところで、今日はいったん、終わります。

今日はもう眠いので、続きは明日の夜でノシ

俺はあまり知らないけどゼノグラシアの雪乃はどんな感じたったの?
ここのPが納得できる展開?

>>90
ゼノグラシアにいるのは「雪乃」じゃなくて「雪歩」
無論アイマスの方もそう

雪歩は確か「最初から敵陣営だったスパイ」じゃなかったっけ
悪堕ち以前にそもそも最初から・・・

>>93
待て待て、グラシアの雪歩はアレだ。
親友(春香)と尊敬する人(千早)、どっちを選ぶかという葛藤。
そして千早を選択したあとの一途すぎる行動から悪堕ちといってもいいんじゃないかと。
正確に言えば更生に失敗しただけだけど。

>>94
あー、確かにそう考えるとそうか・・・

悪堕ち議論が熱いのはいいことだ

さて、再開するよー!

P「知っていますか? 寄生虫って、宿主から栄養を得るだけじゃなくて……」

P「宿主と同化し、宿主に神経を張り巡らせて、やがて宿主の行動すら操るようになるんです」

P「生きていくために――そして、子孫を残すために」

P「寄生虫は、宿主を乗っ取るのです」

小鳥「パラサイト……パラサイトきたー……!」

P「響の子宮内に寄生した芋虫は、成長するにつれて、微小な神経糸を伸ばし始め、」

P「それは響の脊髄に沿って、やがて脳へとたどり着きます」

P「とはいっても、この段階ではさして影響力もなく、」

P「宿主は、わずかな違和感と体調不良に首をひねるだけです」

P「しかし、もう、響と寄生虫は不可分なほどに融合していて――」

P「やがて響の思考には、ひとつの変化が現れます」

小鳥「変化?」

P「ええ、変化です」

P「それは、『子どもを産みたい』、『子どもを増やしたい』というもの」

P「まだ言葉にできない漠然とした寄生虫の本能は、性欲の増大という形で現れ、」

P「響は、夜ごと、自慰に励むことになります」

小鳥「ひ、響ちゃんの自慰!」ハァハァ

P「慰めても慰めても熱が引かない体」

P「甘く疼く膣肉をいじっているうちに、その動きはどんどん激しさを増していきます」

P「どうしても満足感が得られない響は、昼でも自慰のことばかり考えるようになり、」

P「やがて、夜が待ちきれないようになり――」

P「あんなに大切だった動物たちを『邪魔』だと思うようになり――」

P「動物たちをペットシッターに預け、とうとう、仮病をつかって家にこもるようになります」

P「窓もカーテンも閉め切った部屋で、響は汗だくになって自慰にふけります」

P「頭の中がとけてしまいそうな快楽と、決して得られない絶頂」

P「どうしようもないもどかしさによって、響は、考え方が間違っていたことに気づきます」

P「『そうだ』」

P「『自分は入れる方じゃない』」

P「『入れる方――産ませる方なんだ』」

P「その結論を出した時、響の瞳は、妖しく、赤く染まっていきました」

小鳥「瞳の色や形が変わるのは重要なポイントですよね、分かります!」ハァハァ

P「それから数日が経ち、響の家には、彼女を心配した貴音が訪ねてきます」

P「病気はそんなにひどいのだろうか。しかし、懸念とは裏腹に、顔を見せた響はいつもと変わらぬ笑顔でした」

響『明後日には復帰するつもりだったんだぞ』

貴音『そうでしたか』

P「ほっとする貴音。彼女は、響が出してくれたお茶に口をつけます」

P「――そして、体を麻痺させて、床に倒れます」

小鳥「き、きた! 凌辱展開きたー!」ハァハァ

貴音『こ、これは?』

P「困惑する貴音。しかし、響はそんな彼女を見ても、にこにことしたままで――」

響『こっちから呼ぼうと思ってたんだ。手間がはぶけてよかったぞ』

貴音『何を!?』

P「笑顔のままで、貴音の服を脱がせていく響」

P「自身も裸になった響は、貴音の秘所に手を伸ばします」

P「拒絶しようにも、腕さえ自由にならない貴音は――」

P「響に、好きなように弄ばれてしまいます」

P「確かめるように貴音の局部をまさぐった響は、」

P「再度、大きく笑ってこう言うのですよ」

響『――うん。これなら、たくさん赤ちゃんを産めるな!』

小鳥「ま、まさかのふたなり展開ですか!?」

P「いえ、せっかくの寄生虫なので――」

P「ここは、輸卵管の登場です」

小鳥「輸卵管!?」ドキッ

P「ええ。成長した寄生虫が、響の子宮内から伸ばした輸卵管」

P「男根にも芋虫にも似た生物的なロッドを使い、響は貴音を犯します」

P「快楽を得るため? 擬似的な男根で女体を征服するため?」

P「いいえ、子孫を残すためです」

P「寄生虫に乗っ取られた響は、もう響であって響ではありません」

P「今の響にとって、貴音は親友であり――それ以上に、子どもを産ませるためのメスです」

P「潤滑液代わりの媚毒を擦り込みながら、響は何度も何度も腰を振りました」

P「新たな毒に侵された貴音は、抵抗さえもできず嬌声を上げました」

P「そして、貴音の体が緩みきった頃――」

P「響は、貴音の子宮内に蟲の卵を産み付けました――」

小鳥「ひどい……なんて酷いことを考えるのですか、プロデューサーさん」ハァハァ

P「と、まあ、パラサイトや寄生虫を使った悪堕ちはこんな感じですね」

P「意識は元のままですが、本能や行動原理が寄生生物のそれへと変わっています」

P「仲間や子孫を増やす。それが最優先順位となって、そのことに疑問すら抱かなくなります」

P「そのためなら、友情や愛情すら利用するようになりますからね」

P「調教や洗脳などと並び、立派な悪堕ちと言えるでしょう」

小鳥「はー……なるほど」フゥ

P「ちなみに、寄生ならではの楽しみとして、」

P「『産卵』とか、『幼虫の出産』、他には『隠れ責め』などがありますね」

小鳥「隠れ責め?」

P「ええ。子宮や腸内に寄生した場合は、体の内側から」

P「体の外側に寄生した場合は、幼虫が下着のような形になって――または下着に擬態して、宿主を責め苛むのです」

P「こうして、宿主に快楽を刻み込み、進んで子孫を残すようにするのです」

小鳥「ぴへー……」

P「『産卵』や『幼虫の出産』は言葉通りですね」

P「先ほどのパターンだと、」

響『さっ。もうすぐ事務所に着くぞ、貴音』

貴音『は、はい……』ハァハァ

響『あっ、ダメだぞ。ここじゃなくて、ちゃんと事務所で産むんだぞ』

響『みんなが――子どもたちの『入れ物』がある場所で』ニコッ

貴音『分かりました……ふふ』ハァハァ

P「こうなりますね」

小鳥「はー……」

P「ん? あっ、すみません」

P「ついつい、説明に熱が入ってしまいましたね」

P「自分ばかり話して申し訳ないです」

小鳥「あっ、いえいえ。そんなことはないです」

小鳥「ただ、話が話だったので、圧倒されてしまって……」

小鳥「ジャンルの世界って広いですね」

小鳥「まだまだ私の知らないこともたくさんありそうです」

P「ふふ、ですね」

小鳥「それよりもプロデューサーさん」

小鳥「そろそろ、春香ちゃんたちを迎えに行く時間じゃないですか?」

P「えっ? うわっ、もうこんな時間だ!」

P「す、すみません、小鳥さん! 俺、行ってきます!」

小鳥「はい、お気をつけてー」

<ドタバタ

<ウワー、マニアウカー!?

<ブルルルル……

小鳥「……」

小鳥「……」

小鳥「……ふふっ」

小鳥「プロデューサーさんったら、鋭いんだか鈍いんだか分からないんだから」

小鳥「悪堕ちだなんて――」

小鳥「それも、『寄生』だなんて」

小鳥「バレちゃったんじゃないかって、ドキドキしちゃったじゃないですか」

小鳥「知らないふりをするっていうのも、難しいものですね」

……キィー、ギィ

小鳥「あんっ……ふふふ」

小鳥「もう、ダメでしょう?」

小鳥「こんなところでオイタはダメよ」

小鳥「プロデューサーさんのお話みたいに、みんなには見せつけませんからね」

小鳥「『ニンゲン』は怖いですからね」

小鳥「誰にもバレないように――」

小鳥「ゆっくりと……」

小鳥「ゆっくりと…………」



小鳥「子どもを増やしていきましょうね♪」


おしまい。

洋画の話が出たので、最後も洋画っぽい引きで終わり。

さあ、次は魔法少女ものやヒーローもの、洗脳や催眠による悪堕ちを、CGプロの方で書きましょうかね!(ゲス顔)

これが悪堕ちのすべてではないけれど、765プロには適材がいないんだ

反面、CGプロは堕としがいがある子が多いね!(ゲス顔スマイル)

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