プリズマ☆シキ! 首斬り魔法少女大活躍!? (47)

???「フフフ。 ようやく見つけたぞ『探シ者』」

???「今すぐ捕らえてくれるわ」

???「フフフ、ハハハ、ハッーハッハッハッハ!!」

ーーー
ーー


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カランコローン

アリガトウゴザイマシター

幹也「フー美味しかったね。 やっぱりアーネンエルベのブルーベリーパイは絶品だね式」

式「オレには甘すぎだよアレは。 口の中が甘ったるいったらありゃしない」

幹也「あれ? 式って甘いのダメだっけ? ダッツは好きなのに」

式「ダッツは別なんだよ」

幹也「ふーん。 それじゃあなんで僕と同じブルーベリーパイを頼んだんだい?」

式「…………そういう気分だったからだよ」

幹也「?」




???「ふふふ、見つけましたよ『適格者』。 コレでマジカルでキューティカルな物語を作ることが出来ますねー」

キャー!

黒桐幹也と両儀式が奥ゆかしくも甘い、じれったいったらありゃしねえスウィート結界を展開していると、その場を切り裂くような叫声が鳴り響いた!

幹也「近くで何かあったみたいだ式。 君はここで待ってて」ダッ

式「あっ、お、おい!幹也!!」

式が慌てて声をかけるも幹也はその場を離れ去っていく

式「全く。 何考えてるんだあいつは、オレの方が何倍も強いってのに心配して」

式「こんなんだからあいつはほっとけないんだ!」ダッッ!

幹也の後を追い疾駆する式。

しかしこの後思いもよらぬ阿鼻叫喚の光景が待ち受けているとは思いもしていなかった!

式「おい! みき……や…」

式が幹也の後を追い疾走して一分も経たない内に叫声の現場に辿りつく

しかし、そこは、正しく地獄であった

黒く黒い皮膚に、ローションのような粘膜がベタリとついたシュワルツェネッガーの腕周りぐらいある肉のロープとも言えるものがそこらじゅうを這いずりまわっている

所々にはその肉のロープに縛られ気絶しているような人間が何人もいた

そして、その、ありていに言えば触手とも言える物の根元に目を移していくと、式の良く見知った顔があった

幹也「うぎゅー…」

式「おい幹也! しっかりしろ!!」

愛用の短刀を構え幹也のもとへと駆け寄ろうする式。 しかしそれを一本の触手が阻む

式「! クッ!」シュバッ

ドガン!

鞭のように唸るハンマーの如き一撃を跳躍して逃れる式。
一秒前まで式がいたアスファルトの地面には大穴が空いていた

式「なんだコレは橙子が言っていた妖怪変化ってやつか?」

「うふふふ。 妖怪だなんて、そんなこと言わないで下さいよ両儀式さん。 私傷ついちゃいます」

式「! お前…なんでオレの名前を知っている。 狙いはオレか?」

ゆらりと、幹也の前に立ちふさがるように一人の女性が現れる
白髪のショートヘアに全身黒色のボディスーツのようなものを着て妖艶な、しかしどことなく報われないヒロイン属性のような雰囲気を漂わせている

「いえいえ、両儀さんは違いますよ。 私たちの狙いはもう確保しましたし」

式「確保?」

「はい。 あなたもさっきまで一緒にいた人ですよ。 ふふ。調査通り随分なお人好しのようですね。 そこに倒れてる人間に協力してもらい悲鳴をあげさせたら直ぐに来てくれました」

式「何故幹也を狙う!!」

「さぁ? 私は唯の戦闘要員ですから。 ただ命令に従うだけです」

「あぁ、そう言えばまだ私の名前を言ってませんでしたね。 私は触手怪人のメガサクー「いいよ」

「?」

式「お前の名前なんてどうでも良いよ。 覚える気なんてさらさらないし、幹也を狙う理由も知らないんなら尚更だ」

式「それに、今から[ピーーー]相手の名前なんて知っていても意味がないーーー」

「ーーーへぇ、あなたに私を殺せるんですか? 人を一度も殺したことのない殺人鬼が?」

式「はっ。 人だって? つまらない冗談だよ、それ。 あんたの『死』は、人なんかよりももっと醜悪でおぞましいものだ」

式の両目が、青くーー、蒼くーー、碧く光るーーー

「ふふ、面白いですね両儀さん。 お願いだから、簡単に潰れないでくださいよーー?」

式「! お前…なんでオレの名前を知っている。 狙いはオレか?」

ゆらりと、幹也の前に立ちふさがるように一人の女性が現れる
白髪のショートヘアに全身黒色のボディスーツのようなものを着て妖艶な、しかしどことなく報われないヒロイン属性のような雰囲気を漂わせている

「いえいえ、両儀さんは違いますよ。 私たちの狙いはもう確保しましたし」

式「確保?」

「はい。 あなたもさっきまで一緒にいた人ですよ。 ふふ。調査通り随分なお人好しのようですね。 そこに倒れてる人間に協力してもらい悲鳴をあげさせたら直ぐに来てくれました」

式「何故幹也を狙う!!」

「さぁ? 私は唯の戦闘要員ですから。 ただ命令に従うだけです」

「あぁ、そう言えばまだ私の名前を言ってませんでしたね。 私は触手怪人のメガサクー「いいよ」

「?」

式「お前の名前なんてどうでも良いよ。 覚える気なんてさらさらないし、幹也を狙う理由も知らないんなら尚更だ」

式「それに、今から[ピーーー]相手の名前なんて知っていても意味がないーーー」

「ーーーへぇ、あなたに私を殺せるんですか? 人を一度も殺したことのない殺人鬼が?」

式「はっ。 人だって? つまらない冗談だよ、それ。 あんたの『死』は、人なんかよりももっと醜悪でおぞましいものだ」

式の両目が、青くーー、蒼くーー、碧く光るーーー

「ふふ、面白いですね両儀さん。 お願いだから、簡単に潰れないでくださいよーー?」

式「! お前…なんでオレの名前を知っている。 狙いはオレか?」

ゆらりと、幹也の前に立ちふさがるように一人の女性が現れる
白髪のショートヘアに全身黒色のボディスーツのようなものを着て妖艶な、しかしどことなく報われないヒロイン属性のような雰囲気を漂わせている

「いえいえ、両儀さんは違いますよ。 私たちの狙いはもう確保しましたし」

式「確保?」

「はい。 あなたもさっきまで一緒にいた人ですよ。 ふふ。調査通り随分なお人好しのようですね。 そこに倒れてる人間に協力してもらい悲鳴をあげさせたら直ぐに来てくれました」

式「何故幹也を狙う!!」

「さぁ? 私は唯の戦闘要員ですから。 ただ命令に従うだけです」

「あぁ、そう言えばまだ私の名前を言ってませんでしたね。 私は触手怪人のメガサクー「いいよ」

「?」

式「お前の名前なんてどうでも良いよ。 覚える気なんてさらさらないし、幹也を狙う理由も知らないんなら尚更だ」

式「それに、今から殺す相手の名前なんて知っていても意味がないーーー」

「ーーーへぇ、あなたに私を殺せるんですか? 人を一度も殺したことのない殺人鬼が?」

式「はっ。 人だって? つまらない冗談だよ、それ。 あんたの『死』は、人なんかよりももっと醜悪でおぞましいものだ」

式の両目が、青くーー、蒼くーー、碧く光るーーー

「ふふ、面白いですね両儀さん。 お願いだから、簡単に潰れないでくださいよーー?」

ごめん寝る

また今夜書く


一触即発の空気が場を満たす
先刻まで平和そのもだった観布子市の大通りは、西部劇のガンマンの決闘の場のように緊張感に溢れていた

式「ーーー」

「ーーー」

二人は動かない。 だが、その身体は今に狩りを始める獣のような、これから起こる戦いを感じさせるような佇まいである

からん。 と、何処かで空き缶が落ちたと同時に、両儀式の身体と魂(こころ)は爆走する

式「ぜぇやぁああああ!!」

式と触手怪人との間は15m。 その15mのうち10mを式は僅か二歩で詰める

「ーーー!!」

まさかただの人類がここまでの速さで迫ってくるとは思いもしなかったのか、触手怪人は表情を強張らせ即座に身を翻らせる。

しかし

両儀式の魔手(まがん)は、確実に触手怪人の『死』を貫くーー!!

はずだった

???「ちょぉおおおおっとまったぁーーー!!!」

ガツンッ!

式「ぎゃふんっ!」

どこからかうねうねと気持ち悪い動きでウネリながら飛んできた『ステッキ』のようなものが今まさに仕留めんとしていた式の延髄に激突した

「っ!」バッ

これ幸いとバックステップし距離を取る触手怪人

???「もーダメですよ式さーんそんな簡単に相手を倒しちゃ。 式さんは満足でも視聴者は納得してくれませんよー」

そう、ぜってぇこいつうさんくせぇ。と万人が聞いたら万人が思う口調で悪びれもせずたわけたことを言い放ったのは、割烹着を着たメイド、ではなく、第二次性徴期を迎える前には殆どの少女が卒業するような、愛と勇気と夢に満ち溢れた魔法少女番組に出てくる先端がハートの形をし、両端部に羽が生えているステッキであった

式「な、なんだお前は…」フラ

延髄という人体の急所に思いっきりこのステッキの突貫が当たった事で流石にふらつく式。

気絶しなかった所を褒めるべきである

ルビー「初めまして式さーん。 私はカレイドルビーと言う者です! あなたを助けるためにここに来ました!!」

式「……」

またこのステッキは戯けたことを言う。
助けに来たとか言いやがってじゃあなんでさっきは邪魔したんだと、式の眼がちょっとだけ険しくなる

ルビー「ひぃいいいいい!! そんな視線だけで人を17分割できるような目で見ないで下さいよっーー!!」

式「一体何なんだお前、あいつらの仲間か」

ルビー「むっ。 それは聞き捨てなりませんよ式さん。 私をあちらさんと一緒にするなんてそんなの月が許しても私が許しません。
私はあちらさんとは対極の立場にいるものですし。
私はあなたの手助けをするために遥々ロンドンからこの極東の島国に来たんですよ?」

式「お前の助けなぞいらんっ。 あんなやつ、オレ一人で充分だ」

ルビー「そこですよー式さぁーん! 本当にあなた一人で充分だから困ってるんですよ!!
いいですか? 本来ならあなたは単身向かうもあえなく返り討ちあい絶体絶命。 その危機に私が颯爽と現れてあなたと『契約』するはずだったんですよ!!
それを何瞬殺しようとしてくれてるんですか!? あれ曲がりなりにも今の人類じゃ絶対到達できないオーバーテクノロジーで造られた怪人ですよ!?
何で人間のあなたの方が怪人より強いんですか!?」

式「……契約ってなんだ?」

もう先ほどまでの緊張感はどこへやら、あまりの落差についていけなくなりながらも、式は気にかかった部分の単語について尋ねる

ルビー「はい。 それはですねーー」

ヒュンッッ

式「っーー!!」バッッ

ドガガンッ!

ルビーの説明を遮るように触手の二連撃が式を襲うも、式は即座に横に跳躍しそれをかわす

「ふふふふふふふ。 私の前で好き勝手言ってくれますねお二方。
わたし、ちょっとキレちゃいました☆」

にこやかに言い放つ触手怪人であったが

式・ルビー(あいつ(あの人)のこと忘れてた(ましたー))

やっぱり不憫であった

式「あぁ、そうだった。 お前とは殺し合いをしてたんだったな。
いらん邪魔が入ったが、始めるとしようか」

「殺し合い? 違いますよ両儀さん。
今から始めるのはーーただの蹂躙です!!」

ドゴゴン!

式「なっ!!」

触手怪人が怒気と共にそう言い放つと同時式が立っていた地面から幾本もの触手が出現する

式「クッ!」

何とか逃れようとするも式を取り囲むように幾多の触手が行く手を遮っており退路が見つからない

その隙を突かれ一本の触手が式の足首を捕らえた

式「しまった!!」

カジキを釣り上げるように一気に吊り上げられる式。 短刀で触手を斬ろうとするもそれをやすやすと許すはずもなく式の全身を触手が縛りあげる

式「グッ」

足首から両肩まで隙間なく触手が式を逆さ吊りにしたまま縛りあげる
その様を見て笑みを深める触手怪人

「ふふふ。 随分と長いことお話ししていましたからね。
仕掛けるのは容易でしたよ?」

式(ここまでガッチリ縛られたらっ、縄抜けも使えないっ)

「ふふ。 あまり暴れないで下さいね。 アフリカ象を容易く絞め殺せる力ぐらいはあるんですから。
あんまり暴れちゃうと、つい力が入っちゃいます☆」

ギュギュギュッ

式「ーーっ、グッ、あああ!」

ルビー「あぁー!? 式さーん!!」

式「ステッ、キ…なんとかっ、ならな、いのか?」

ルビー「ダメですー! 私は契約を交わさないとただの空飛ぶステッキです!
今のままじゃ貴女を助けれません!!」

式「なんてっ、使え、ないっ…」

「ふふふ。 八方塞がりというやつですね。
出来ればあなたも捕らえろとは言われているんですが、別に絶対という訳でもないですし、このままゆっくり死んでもらいましょう☆」

グググッ

式「ーーーッ!!」

ゆっくりと締め上げられる式。 ギシギシと、骨の軋む音が聞こえる

式(死ぬの? わたし、こんな所で、こんな詰まらない事で)

式(こんな、詰まらない所で、『彼の想い(ユメ)』は終わるの?)

式「そっ……んな…こ……と」

ルビー「式さん! 契約です! 契約して下さいっ!!
「契約する」と一言言えばこのピンチを脱せれます!」

式(けいや……く)

もはや朧となりかけている頭でその言葉を反芻する式

猜疑心、警戒心、懐疑心、様々な思いが頭を巡るが

式「み……き…や」

最後に残ったのは、たった一つの想いだった

式「いい、だろうよ…ステッ、キっ、してや、るよ」

ググッと全身に力を込める式

『死』が浮かんでいたその目に、『生』の光がさす

ルビー「式さーーん!!」

式「オレはっ…、け……い……、や……」

言葉を紡ぐことに全力を使う。
遠のきそうになる意識を夢中で抱きとめる

ルビー「その調子ですよ式さん! これであなたもフリフリの愛と勇気が友達の魔法少女です!!」

ここまで

今日も書くよ

ピタッ

式「…………」

ルビー「式さん?」

式「魔法少女?」

ルビー「はい」

式「フリフリ?」

ルビー「フリフリのキャピキャピですよ」

式「………」

式「やっぱりやめる」

ルビー「えぇっ!?」

ルビー「ちょちょっと何言ってるんですか式さん! ここまで来てそれはないですよ! 期待していた読者もがっかりです!!」

式「うるさい。 そんなものになるくらいなら死んだ方がマシだ」

ルビー「式さーん!?」

ギャーギャーギャー

「………」プルプル

またしても自分をほっといて漫才を始める一人と一本に、堪忍袋の緒が切れたのか額に青筋をうかべる触手怪人

「本当に、本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に貴女たちは人をコケにするのが大好きなんですねぇ」プルプル

式・ルビー「……」

触手怪人の雰囲気に流石に黙る一人と一本。
こいつら珍しく「少し悪いことしたかな(しちゃいましたかね)」と反省してる

「良いでしょう両儀さん。
このまま死なせてやろうと思いましたがやめます。
あなたには自分の無力さを噛み締めながら死んでいってもらいましょう」

そう言うと触手怪人は、未だ気絶したままの幹也を触手で縛り上げ吊り上げる

式「貴様ッ!!」

「ふふ。 安心して下さい式さん。
幹也さんを殺す気はありませんよ」

ルビー「それでは一体何を……」

「ふふ。 式さん私たち怪人はですね、強大なパワーを有してる代わりに膨大なエネルギーを必要とするんです。
今までの戦闘でもおにぎり5万個ほどのエネルギーを消費してしまいました」

式「何が言いたいんだお前っ」

「焦らないでください。
もちろん事前にエネルギーは補充します。 ですが、もしもの事態でエネルギーが切れることも十分ありえます。
ーーあなたのような強者と戦闘になるといったような」

式「……」

ルビー(話し長いですねー)

「だからーーー幹也さんには私のエネルギー補充の役にたってもらいたいと思います」

ルビー「! まさか幹也さんの生命力を吸い取る気ですか!?」

式「なにッ!?」

幹也を縛り上げてる触手が蠢き始める。

幹也「ううっ…」

呻き声を上げる幹也。 しかし目を開く事はない

式「おい! 幹也っ! しっかりしろ!!」

「ふふ。 無駄ですよ式さん。
幹也さんにはお薬を打たせてもらいましまから。
声をかける程度では起きません」

式「ッッ!」

「ふふ。 そこで無様に見てて下さい。
愛しの人が無様に乱れるのを」

幹也を縛る触手は、もはや全身を這い回り、辛うじて見えるのは顔だけという有様だった

そして、触手から透明の粘液が滴る程に分泌されてゆく

幹也「うぅっ、うぅん~~」

粘液の効果なのか、頬を紅く染め、うめき声をあげる幹也

式「くッ!」

その醜態に思わず目を逸らす式

「ふふ。 本番はまだまだこれからですよ!!」

触手の粘液が更に分泌され、動きも速くなる。

幹也「うっ! ううぅっ~~~!! 」

式「幹也っ」

思わず名を呼ぶ式。
しかし、その声はどことなく弱々しかった

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