ルルーシュ「それでは、いってきます。ナナリー」

ルルーシュは車椅子に座った妹ナナリーとメイドの咲世子にそう言って部屋を出て行った。


ナナリー「はい、行ってらっしゃいませ。お兄様」

ナナリー「…………」

咲世子「…………ルルーシュ様は出て行かれましたよ。ナナリー様」


ナナリー「はい、ありがとうございます」

ナナリーは瞑っていた目を開き、車椅子から立ち上がる。


ナナリー「……ふぅ」


咲世子「あの……ナナリー様、そろそろルルーシュ様にもお伝えしなくてもよろしいのでしょうか……」

ナナリー「足と目のことですか？」


咲世子「はい」


ナナリー「なんと言えば良いのですか？目も、足も、実は初めからなにも異常はなかったと？」


咲世子「いえ、そうではなく、せめて足も目も治ったとさえ言えば……」


ナナリー「ダメです咲世子さん。お兄様が、どこかに行ってしまいます」

名前うつの面倒ですから終わりと始まりだけ鳥つけますね

咲世子「ルルーシュ様がナナリー様から離れるはずは……」


ナナリー「咲世子」


咲世子「……はい。少々出過ぎたまねをいたしました。申し訳ありません」


ナナリー「……それで、今日はお兄様はどこまで？」


咲世子「またいつもの賭けです」


ナナリー「お兄様も好きですね」

咲世子「ええ。まったくです」


ナナリー「変装の用意をお願いします。今日は私も外に出ましょう」


咲世子「はい。承知しました」