白糸台高校　麻雀部部室

照「―と、いう訳で菫はまったく私服をもってない」

淡「」ｶﾞｰﾝ

菫「なぜお前がショックを受ける」

淡「これは一大事なのだよっ！！女の子たるもの、制服が私服だなんて言語道断！」

誠子「」ｳﾝｳﾝ

尭深「……」ｽﾞｽﾞｽﾞｯ

菫「いやいやそんなわけ―」

誠子「しかし、制服が私服って……想像できないです」

照「それはね、こういうこと」ｶﾞｻｶﾞｻ

照「」ｽｯ

誠子「」ﾋｮｲｯ

誠子「」ｶﾞｰﾝ

菫「おい！」

菫「なんで写真があるんだ！」

誠子「……はい、淡」

淡「どれどれ……」

淡「」ｶﾞｶﾞｰﾝ

菫「……」

淡「そんな……真っ白……」

菫「どうしてそんなにダメなんだ……」

菫「この制服……なかなか良いだろ……」

淡「ダメだよっ！」

菫「」ｶﾞｰﾝ

淡「よく着れるよこんなに真っ白の服」

誠子「」ｳﾝｳﾝ

菫「」ｸﾞｻｯ

淡「ふつう恥ずかしいでしょ」

尭深「」ｳﾝｳﾝ

菫「……」ｸﾞｻｸﾞｻｯ

菫「」ﾁｰﾝ

照「菫」

菫「……何だ」

照「服……買いに行こう」

菫「……ああ」

その夜　菫の自宅　

菫「……」

菫「」ｶﾞﾁｬ

菫「……」

菫「（そんなにダメだろうか……）」

菫「（一応、すべての制服に差別化がされてはいるのだが……）」ｶﾞｻｶﾞｻ

菫「（こっちの制服は……ああ、いつものより３ｍｍ丈が短いんだったな）」

菫「（ああ、こっちのやつはお気に入りの……そう、パッドを入れてないやつ……最近は着ていないが……）」ｶﾞｻｶﾞｻ

菫「（……）」

菫「」ｶﾞｻｶﾞｻ

ｸﾞﾛｰｽｨｰﾌｭｰﾁｬｰ!

菫「ん？」

菫「」ｽｯ

菫「はい―」

淡『スッミレー！！』

菫「やかましい」

淡『ねえねえ！あのね！』

菫「なんだ」

淡『明日、テルーと買い物行くんでしょっ？！』

菫「まあ、そうだな」

淡『この淡ちゃんも連れてってよっ！』

ﾌﾟﾂｯ

菫「……さて、風呂でも入るか」

ｸﾞﾛｰｽｨｰﾌｭｰﾁｬｰ!

菫「はい―」

淡『あー、切ったね！！』

菫「しつこいぞ」

淡『ねえねえ、いいじゃん！私ならスミレに似合う服選んであげられるよっ！』

菫「……」

淡『あ、その反応はオッケーってことだねっ？！』

菫「いや、そうは―」

淡『やったー！じゃ、また明日っ！』

ﾌﾟﾂﾝ

菫「……」

菫「（まあ、照の私服のセンスも計りしれないからな……）」

菫「（一番女の子らしい淡を連れていくのも一興……か）」

菫「（さて、風呂も入ったことだし勉強でも―）」

ｸﾞﾛｰｽｨｰﾌｭｰﾁｬｰ!

菫「またか……」

菫「」ｽｯ

菫「おい、しつこいぞ」

『あ、えっと……ごめんなさい』

菫「え……」

『ごめんなさい、かけ直します―』

菫「あ、あの、こちらこそすみません。人違いだったようです」

霞『あ、そうなんですか……えっと、私、永水女子の石戸霞と言います』

菫「ああ、石戸さんか！久しぶり」

霞『お久しぶりです』

菫「さっきはすまない……ちょっとしつこく電話してくるやつが居てな」

霞『なるほど……やはり弘世さんはモテますね』

菫「あ、いや、そういう事ではないんだが……」

霞『？』

菫「まあ、そんなことより……電話なんて珍しいな」

霞『ええ。今日はお願いがあって電話させていただきました』

菫「と、言うと？」

霞『昨日一昨日から団体メンバーで東京の方に泊まっているんですが、私たちは鹿児島の出身なので未だに東京の事がよく分からなくて……』

霞『もしよろしければ東京の案内をしていただけませんか？』

菫「なるほど……私は構わないが、いつ案内をすれば良い？」

霞『学校もあると思いますので、明日の放課後でどうでしょうか。ちょうど明日はオフの日なので』

菫「明日の放課後か……」

霞『都合悪いですか？』

菫「いや、そんなことはない。分かった、明日の放課後だな」

霞『ありがとうございます』

霞『えと、何時くらいに学校終わりますか？』

菫「ん……明日は午前中で終わるから……１２時だな」

霞『なるほど、それではその時間に白糸台高校に行きます』

菫「了解した……ん？白糸台まで辿りつけるのか？」

霞『あ……』

菫「」ｸｽｯ

菫「私がそちらに出向くよ」

霞『……ごめんなさい』

菫「何てことない。オフってことは東京へは合宿に来てるんだろ？」

霞『はい』

菫「それならそちらのホテルを教えてくれ。向かうよ」

霞『えっと……新宿駅前のＳＫＯＹＮってホテルです』

菫「ああ、あそこか」

菫「分かった。終わり次第、すぐに向かう」

霞『すみません、私が不甲斐ないばかりに……』

菫「いいんだ。ちょうど明日はヒマだったし……」

霞『そうですか……とっても楽しみです』

菫「ああ、私もだ」

霞『……それでは失礼します。夜分遅くにすみませんでした』

菫「ああ、お休み」

ﾌﾟﾂｯ

菫「……」

菫「永水……」

菫「（先約はあったが……こんな機会は滅多にない）」

菫「（まあ、大丈夫だろ、照と淡だしな）」

書き溜めてないし、溜めるつもりもないけど、もしそれでも良かったら見てくださいね

次の日　白糸台高校

菫「」ｷｮﾛｷｮﾛ

菫「……」

照「」ｽﾀｽﾀ

菫「！」

菫「照！」

照「？」

照「あ……」

照「どうしたの？」

菫「……すまない、今日の放課後、用事ができてしまって……買い物に行けなくなってしまった」

照「なんだ、そんなこと」

照「別にいいよ」

菫「すまない」

照「それよりも、用事って？」

菫「ああ、実は―」

ｱｯ、ｽﾐﾚﾄﾃﾙｰﾀﾞｧｰ

菫「」

淡「奇遇だねっ！」

照「……淡……なんで三年生のフロアに居るの？」

淡「なんででしょーか！」

菫「……」

照「……分からない」

淡「正解は、スミレの買い物に付き合うからでしたー」

照「……そうなの？」

菫「なんのことだ……」

淡「え、ひどーい」

淡「昨日電話までしたのにー」

菫「まだ三時間目だぞ」

淡「一年生は四時間目カットなのだよっ！」

菫「なん……だと」

照「淡」

淡「？」

照「菫は今日買い物行かないって」

淡「え……どうしてですかっ！」

照「それを今訊くとこ」

淡「なるほどっ！」

菫「ふむ……」

菫「あの……だな」

淡「うんうん」

菫「昨日、永水女子の石戸さんから電話があってだな、」

照「え……？」

菫「照、覚えてないのか？」

照「いや、覚えてるけど……」

菫「それでだ、」

淡「い……しど……？」

菫「東京を案内してもらいたい、とのことで今日の放課後、案内することになった」

照「……そう」

淡「ねーねー」

淡「いしどって誰～？」

照「……」

菫「ああ、石戸さんは―」

照「淡」

淡「？」

照「ちょっと黙ろう」

淡「え」

菫「！」

菫「……照？」

１です。
申し訳ないです。脳内補完お願いします

照「それじゃ、私は四時間目の授業に行くから……」

菫「あ、ああ……」

淡「え……と、じゃあ帰ろうかなー」

菫「……ん、ああ、すまないな淡」

淡「いえいえ……」

照「」ｽﾀｽﾀｽﾀ

淡「……」

菫「……」

淡「（テルー、いったいどうしたんですかっ！）」ﾋｿﾋｿ

菫「（まったくもって分からん）」ﾋｿﾋｿ

菫「……」

淡「……」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

菫淡「！」

菫「それじゃ、私も行くよ」

菫「今日は……すまなかったな」

淡「ま、まあいいですよっ……」

菫「じゃ、な」

淡「……」

菫「」ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

淡「……」

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照「……」

霞「……」

菫「……？」

照「……」

霞「……」

菫「なん……なんだ」

照「……」

霞「……」

菫「……待ってくれ、どうして黙ってるんだ」

照「……」

霞「……」

菫「おい、てｒ」

照「最低」

霞「」ｺｸｯ

菫「え……？」

照「どっちかにしてよ」

霞「そうね……どっちかにしてほしい」

菫「な、何を言ってるんだ……？」

照「だから」

霞「照と私、どっちがいいのかしら」

菫「……は？」

照「」ﾊｧ

霞「これだから優柔不断は嫌いなの」

菫「待て待てお前ら、どういうことなんだっ！」

照「」ｽﾀｽﾀ

霞「」ｽﾀｽﾀｽﾀ

菫「待て、待ってくれえええええええええええ」


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先生「弘世」

菫「？！」ﾋﾞｸｩｯ

先生「寝るなんて珍しいな……疲れているのか？」

菫「え……ああ、すみません」

菫「（……夢か）」

ｸｽｸｽ

先生「あまり、勉強に根を詰めすぎるのもよくないぞ？たまにはリフレッシュもしないとな」

菫「はい……気をつけます」

先生「さて、では次の問題―」

女子生徒（菫っ！）ｺｿｺｿ

菫「？」

女子生徒（菫の寝顔、可愛かったよ）ｺｿｺｿ

菫（やめてくれ、恥ずかしい）ｺｿｺｿ

女子生徒（ふふっ）

菫「……」

菫「（……）」

菫「（いつの間にか寝てしまっていたのか……）」

菫「（……何だったんださっきの夢……）」