神か悪魔かロボットガールズ(33)


謎の男「擬人化……そう“擬人化”です」

謎の男「貴方方読者の大体は擬人化、と言えばこうお思いになる事でしょう」

謎の男「ロボットが、美少女になる事だと」

男「ええそうです。これは昔から画集、または漫画において名のあるデザイナーから個人の趣味までと幅広く、とてもよく題材とされてきた事です」

謎の男「ついこの間、ロボットガールズZという番組が丁度最終回を迎えましたね……」

謎の男「永井豪先生の生み出したスーパーロボット、マジンガーZ、及びダイナミックロボ軍団が、あの名悪役ロボ達が美少女となり、ドタバタコメディーを繰り広げた作品……」

謎の男「おっと、別に宣伝しようという訳ではありません。お間違えのないように、あくまで、擬人化作品のお話ですよ」

謎の男「そしてこれは、SSにおいても題材とされ、今日に至るまでに数々のロボット達が美少女となってきました……」

謎の男「果たして、これ等の驚異的な進歩は、この何十年間もの間に私達の子ども心を鷲掴みにするロボット達を生み出した、偉大なる先人達なしにあり得たでしょうか?」


謎の男「もちろん“否”です」


謎の男「残念ながら“だからと言ってこうします”という訳ではありません。その点は……ご理解とご協力の方をお願いしますよ」


謎の男「しかしながら……その擬人化したロボット達が、地球や宇宙の文明に関係があるとはとても、思えませんね……」

謎の男「ところが以外にもあるんです。それはもう、実に大変あるんです」

謎の男「そう……世界を、私達の文明を、迫り来る侵略者を、私達の地球を、この宇宙でさえも、滅ぼしてしまえるような……美少女達ならば」

謎の男「もちろん、このSSの中だけの世界……そう言った方がよろしいですかな」

謎の男「“この場合は特に”」

~光子力町のなんか高い所~

あしゅら男爵「光子力町……活気に溢れた実にいい町だ」

あしゅら男爵「これも光子力のおかげかしらね………」

あしゅら男爵「しかし、その力は我等地下帝国の町内征服の為に利用させてもらう!!」

あしゅら男爵「そして、その為に作り上げた機械獣ガール達がいるわ!!」

あしゅら男爵「ふっふっふっふっ……はーっはっはっは!!」

あしゅら男爵「見ていてくださいDr.ヘル!!」

あしゅら男爵「このあしゅら、必ずやあなた様の命を成し遂げてみせましょうぞ!!」

あしゅら男爵「皆のもの!!光子力強奪作戦開始ぃ!!」

~漁港~

ポセスO2「作戦発動、いくでクロン」

ザパァ ヨジヨジ ノソノソ

グロッサムX2「後がつっかえてるんだから早くしなさいよ」

ポセスO2「の、登りにくいでクロン……」ヨジヨジ

バランガM2「あらあら~それならわ・た・し・が~」サワッ

ポセスO2「ひゃうっ、やめるでクロッ……///」

グロッサムX2「馬鹿!今そんな事したら」

ツルッ

ポセスO2「あっ……落ち」ムギュッ

バランガM2「いやんポセスちゃんのお尻が」ツルッ

グロッサムX2「だから言ったでしょうが!!」

?「チッ、何でアタシが買いモンなんかしなきゃなんねぇンだよ」

?「うわっ、生臭ぇ……」

ギャアァァァーッ ドッボーン

?「あぁ?誰か落っこちたか?」ザッザッ

?「おーい、大丈夫かテメェらー」

グロッサムX2「縄か何か投げて!!」

?「落っこちたクセに偉そうに……持ってくるまでに沈むンじゃねぇぞ」

グロッサムX2「喋る暇があるんならさっさと持って来なさいよ!!」

ポセスO2「お願い……するでクロン」

バランガM2「なら私はその間に~」

グロッサムX2「海のモズクにしてやる!!」

?「おらよ」グイッ

バランガM2「ありがとうございます~何ならその縄でーーー」ドテッ

?「おい、これで全員か?」

ポセスO2「はい、そうですクロン」

?「オメェら、泳ぐンならもうちっと向こうでしろよ」

?「ココは浜辺じゃねぇ、漁港だ」

グロッサムX2「そんな事、あんたなんかに言われなくても分かってるわよ!!」

?「オイ、テメェ……それが人に礼を言う時の態度か?」ギロリッ

ポセスO2「ひぃっ……」ビクッ

グロッサムX2「う、うっさい!食らえー!!」ジャキッ

?「ざけんなコラァーッ!!」バキィッ

グロッサムX2「がはっ!」

?「俺に上からしゃべんじゃねぇー!!」ガシッ

バキィッガスッゴスッゴギャッバキィッガスッゴキッメシャッ

?「お次はどいつだ?」ユラァ

~商店街~

ガイアQ5「作戦が発動されました」

グロマゼンF9「よっしゃあ、ほな行くで」

キングタンX10「あのぉ……暴れると言っても具体的には……」モジモジ

グロマゼンF9「何てぇ?ちゃんとハッキリ言わな分からんでぇ?」

キングタンX10「暴れるといっても……その……私の能力で大丈夫でしょうか……」モジモジ

ガイアQ5「データを見る限り、あなたの能力なら作戦に差し支えないでしょう」

グロマゼンF9「何ならウチが手本見したろか?」

ガイアQ5「グロマゼンF9、まずはあの建物をーーー」

グロマゼンF9「イオン光せーん!!」ビビビビーッ

ガイアQ5「ってどこに向けて撃ってるんですかー!?」


ペタッ

?「………」

?(後はコノ一枚を、貼れば終わりだ)

ビビビビーッ

?「………」ヒュッ

?「……敵か」スッ

ガイアQ5「すいませーん!大丈夫でしたかー!」パタパタ

?「………」

?「前を通っただけだ。ケガはない」

グロマゼンF9「ほんっますんません。でも、あれが当たってたらエラい事になってたでーいや~ほんまに当たらんで良かったなぁ」

?「………」

キングタンX10「えっと……あの……その……」

グロマゼンF9「ハッキリ言わんかい!!」ペシッ

キングタンX10「あう……ごめんなさぁい……」

グロマゼンF9「ちょい待ち、別に謝らんでええんちゃうの?ウチら悪の軍団やで?」ゴニョゴニョ

ガイアQ5「あ、そういえばそうですよね。作戦続けましょうか」ゴニョゴニョ

ガイアQ5「キングタンX10、まずはこの人を捕まえて……」ゴニョゴニョ

キングタンX10「分かりました」ゴニョゴニョ

?「もういいか?」

ガイアQ5「あのー迷惑ついでで申し訳ありませんが」

グロマゼンF9「ちょっと人質になってもらうで!」

キングタンX10「えいっ!」ガバァッ

ヒュッ

キングタンX10「えっ?」スカッ

ゴリッ

キングタンX10「うひゃあっ!!?」

?「私には、殺るコトがあるんでな」

?「撃ち砕いてやろう」

~光子力研究所っぽいところの手前~

あしゅら男爵「さあ、行くわよ二人とも」

あしゅら男爵「目標は目と鼻の先だ。気を抜くな」

ダブラスM2「了解なの~」パクパク

ガラダK7「しっかし、男爵も考えたよなぁ」

ガラダK7「機械獣ガールズのほとんどを陽動部隊に回して、少数機動部隊で本丸へ直接乗り込むなんてさ」

あしゅら男爵「ふっふっふっ、人間の知恵とは無限だ」

あしゅら男爵「それと同時に、悪知恵もまた無限である」

ガラダK7「へいへいそうですかー」

ダブラスM2「分かった~悪の限りを尽くしてやるの~」

あしゅら男爵「さて、乗り込むぞ」

あしゅら男爵「まずは変装からだ」

ボスボロット「どうか光子力をよろしくお願いしま~す」

友情出演枠テキサスマック「ヘイユ!光子力をよろしくお願いシマース」

弓先生「お願いします」

ボスボロット「光子力を~」

ボスボロット「おうお前、風船いるか?」

子ども「ありがとうー」

ボスボロット「ヘヘッ、いいってことよ」

子ども「ばいばーいお姉ちゃーん!」

ボスボロット「バイバーイ……」フリフリ

ボスボロット「って違うだろがよう!何で俺様なんだよ!あいつ等にやらせればいいだろうがよ弓先生!」

弓先生「すまないね、ボスボロット、それにテキサスマックまで」

テキサスマック「ノープロブレム、このぐらいオヤスイゴヨウだゼ」チッチッチッ

ボスボロット「大体、派遣会社の奴等がチンタラしてっからこんな目にあってんじゃねぇかよ」

テキサスマック「ヘイ、ボス。あんまりフューリーするとスキンに良くないゼ?」

弓先生「あの娘のオーバーオールに少し手間取っててね、もうしばらくすればこっちに来るさ」

ボスボロット「ふーん、この仕返しにケツでも揉んでやろうかねぇ」

テキサスマック「ヘイ、来たゼ」

あしゅら男爵「遅れてすいません。何せ酷い渋滞があったもので……」

ボスボロット「遅ぇぞ!」

弓先生「渋滞?」

あしゅら男爵「はい、どうやら事件があったみたいで……それもかなりの」

弓先生「事件、か……」

ボスボロット「へー穏やかじゃねぇな」

テキサスマック「弓ティーチャー、気になるならミーが見てくるゼ」

弓先生「つくづくすまないね」

テキサスマック「パスチャー!」ピュイ

パカラッパカラッパカラッパカラッ

テキサスマック「イェア!」バッ

テキサスマック「ゴーパスチャー!ヒィウィゴー!ハーッハァーッ!!」パカラッパカラッ

ボスボロット「あいつ……まだ配んの残ってんのに行っちまいやがった」

弓先生「途中で配ってくれるさ」

ボスボロット「あいつなら桜吹雪みてぇにバラ撒くんじゃねぇでしょうかねぇ、こうブワァーッと」

あしゅら男爵「あの……私達は何をすれば良いのでしょうか?」

ボスボロット「おう悪ぃ悪ぃ、あんたは後ろの嬢ちゃん達と一緒にこのチラシを配ってくれ」

あしゅら男爵「分かりました。あなた達、張り切っていくわよ」

ガラダK7「頑張りまーす!」

ダブラスM2「おお~頑張ります~」

ボスボロット「一緒に頑張ろうぜ」

弓先生「よろしくお願いします。ボスボロット」

ボスボロット「何スか?」

弓先生「すまないが私は研究所に戻る。後は頼んだよ」

ボスボロット「あいよ、このボスボロット様にお任せあれってんだ!」

あしゅら男爵「………」

あしゅら男爵「今だ!!」

ガラダK7「あいあい!」シャキィン ブンブンッ

ボスボロット「のわっとっとっと、危ねえだろうがよ!!」サッサッ

ダブラスM2「ビィ~ム」ピロロロー

ボスボロット「おわぁっ!!」サッ

ボスボロット「何だテメェら!ただの派遣会社じゃねぇな!!」

あしゅら男爵「はーっはっはっはっ!その通りだよボスボロットさん」バサァッ

あしゅら男爵「我が名はあしゅら男爵!機械獣ガールズと共に地下帝国からはるばる光子力を奪いにきた!!」

ボスボロット「光子力をだと?面白ぇ、やってみろ!!」

ガラダK7「後ろだよ!」ブンッ

ボスボロット「んなもん当たるかよ!食らえクソガキ!」ヒョイッ

ダブラスM2「さらに後ろからビィ~ム」ピロロロー

ボスボロット「な~クッソ~二人掛かりとは卑怯な奴等だぜ」ヒョイッ

あしゅら男爵「あっはっはっはっ!何とでも言いなさい。今のあなたでは防戦一方ですからね!」

ボスボロット「うるせぇ!この……あんだぁ!!?」

ボスボロット「ヤバイヤバイ!!」ダダダダダ

あしゅら男爵「二人とも、あいつを逃す……ん?」

あしゅら男爵「あれは!!?」


ヒュウウウゥゥゥゥ

ドッゴオオオォォォォンッッッ


ガラダK7「うわぁーっ!」

ダブラスM2「と、飛ばされるぅ……」

あしゅら男爵「何事だ!!?」


ズズズーン……


あしゅら男爵「攻撃か?いや……それにしてはあいつの逃げ方が異常だ……」

ガラダK7「これじゃあなんも見えねぇよ」

ダブラスM2「モクモクなの~」

あしゅら男爵「二人とも、気をつけなさい。煙に乗じてあいつがくるかもしれませんよ」



「ターボスマッシャーパーンチ!!」


ボシュウゥゥゥ ギャオオオォォォォォ


ガラダK7「へ?」

ダブラスM2「わ?」


ゴスッッッ バキャッッッ


ガラダK7「かッ……」メキメキメキメキ

ダブラスM2「うッ……」メキメキメキメキ


ドウッッ

ズッシャアァァァアアア ゴロゴロゴロゴロ


あしゅら男爵「ッ!……ッッ………ッ!!?」



「やいテメェらー!よくも俺がいない間に悪さしようとしやがったなー!!」


ズゥンズゥンズゥンズゥンズゥン


「けどな!それもここまでだ!!」


ズゥンズゥン ズンッッ


マジンカイザー「このマジンカイザー様が現れたからにはな!!」ズオォォォォ

あしゅら男爵「マジン……カイザー……!?」

マジンカイザー「どうした!怖気付いたのか?!」

あしゅら男爵「くっ……機械獣ガールズ集結よ!!」

マジンカイザー「いいぜ!もっと来やがれ!!」

あしゅら男爵「どうした!?応答しろ!第一チーム!?第二チーム!?どっちでもいい!!」

?「悪ぃな、片方はムリだ」


ドシャアァァアアッ


第一チーム(海侵攻)「………」ボロッボロ


あしゅら男爵「グロッサムX2、ポセスO2、バランガM2!!?」

?「かぁ~やっぱコイツら敵だったのか、加減して損したぜ」

マジンカイザー「やるじゃねぇか、マジンSKL」

マジンSKL「おうよ!って、姉貴じゃねぇか!いつの間に帰ってきたんだ?」

マジンカイザー「ついさっきだぜ。それて、カイザーSKLはいないのか?」

カイザーSKL「ここにいる」


ドシャアァァアアッ


第二チーム(陸侵攻)「ううぅ……」ボロッボロ


あしゅら男爵「ガイアQ5、グロマゼンF9、キングタンX10!!お前達までこんなにボロボロに!!」

カイザーSKL「おかえり」

マジンカイザー「おう、ただいま、カイザーSKL」

マジンSKL「あーらら、アイツらも可哀そうにナ、急所の代わりにあちこち滅多撃ちされてやがる」

カイザーSKL「あの程度なら死にはしない」

マジンSKL「そりゃあ丁度いいや、アタシのは斬っちまったから死んでるかもしれねぇもんな」

マジンSKL「ま、アタシ達地獄を相手にしたんじゃあ」

カイザーSKL「当然の結果だ」

マジンカイザー「やるなぁ、お前ら。よし!姉貴も負けてらんねぇな!」

カイザーSKL「姉さんの出る幕はない」

ガラダK7「まだだぁーッ!!まだ終わっーー」バッ


ガォオォンッ


ガラダK7「ッ……武器がッ……!?」

カイザーSKL「残念だったな」ドガガガガガガガ


ガガガガガガガガガアァァァン

ドサッ


カイザーSKL「チャンバラごっこは他所でやるんだな」

マジンSKL「オイ!あいつ剣持ってんだからアタシの得物だろうが!」

カイザーSKL「早いモノ勝ちだ」

マジンカイザー「おいおい、せっかくオーバーオールしたてなのに出番なくなっちまうよ」

カイザーSKL「姉さんのはあの親玉だ」

マジンカイザー「嘘だろ~俺の活躍それだけ?」

マジンカイザー「けどそうなる前に……」

マジンSKL「ならアタシはアイツだ!!」ギュオオオォォォォォ

マジンカイザー「待てってマジンSKL!」

ダブラスM2「び、びーむ……」

マジンSKL「オラァッ!!」バオォォォッッ


ギャオオオォォォォォオオッッッ


ゴシャアァッッッッ ドウッッ

ズッシャアァァァアアア ゴロゴロゴロゴロ ズザアァァァァ


マジンカイザー「またかよー!!」

マジンSKL「ハッハッハ~!まあアタシにかかりゃあ、ザッとこんなモンよ」カチッカチ

マジンカイザー「お前もちょっとは遠慮しろよ!」

マジンSKL「残念だったな姉貴、早いモン勝ちだ」

マジンカイザー「カイザーSKLと同じ事言いやがってこの~!」グイッ グリグリ

マジンSKL「や~め~ろ~!」ジタバタ

あしゅら男爵「その隙に、必殺杖ビーム!!」ビビビーッ

マジンSKL「おっと姉貴、出番だぜ」ヒョイッ

マジンカイザー「おう!」


バチバチバチバチ


あしゅら男爵「はーはっはっは!油断したなマジンカイザー!!」

マジンカイザー「光子力ビーム!!」


ビギャアアァァァァァァッッッッ


あしゅら男爵「へ?」パラパラ

あしゅら男爵「ええ~!!私の杖が~!!?」

マジンカイザー「ヘッ、そんなへなちょこビームが俺に効くかよ!」

あしゅら男爵「そんなの反則よ~!」

マジンSKL「ま、姉貴のカタさならしゃあねぇよな」

カイザーSKL「私達ですら傷一つ付けられんだろうな」

マジンカイザー「どうした!もう終わりか?!」

あしゅら男爵「こうなったら……かくなる上は……」

マジンSKL「お?やんのか?」ズオォ

カイザーSKL「………」ジャカッ


あしゅら男爵「許してっ」キャピッ


マジンカイザー「……………」

マジンSKL「地獄はまだまだこれからだぜ!!」

カイザーSKL「噛み締めろ」

マジンカイザー「はい分かりました、って許す馬鹿がいるかよ!!」


あしゅら男爵「そ、そんなぁ~!!」

マジンカイザー「三人同時攻撃でトドメだ!!」

マジンカイザーSKl「「おう!」」

あしゅら男爵「お願い待って~!!」


マジンカイザーSKL「「インフェルノ……!!」」

マジンカイザー「ファイヤー……!!」



「「「ブラスター!!!」」」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォオオオオオッッッ


ドワッ……ズオォォォォォォォォォ


ズドドドドドドオォォォォォオオオオオッッッ


ボスボロット「どわあぁぁぁ何だぁ!?」ドンカラガッシャーン


ォォォォォォォォォォ………



オオオオオォォォォォォォォォォ………


マジンカイザー「一昨日来やがれってんだ地下帝国!!」

マジンSKL「いつでもリベンジ上等だ!!ジャンジャンかかって来いや!待ってるぜ!!」

カイザーSKL「暇潰しにはいいだろう」

マジンSKL「あんま歯応えのねぇヤツらだったけどな」

カイザーSKL「あの程度なら遊びにもならんな」

マジンSKL「その割にはツメが甘かったよなぁ?」

カイザーSKL「黙れ」

マジンSKL「またお得意の豆鉄砲で自分に酔ってンのか?」

カイザーSKL「お前のブサイクな戦い方よりはマシだ」

マジンカイザー「こら、喧嘩するなよ」

マジンSKL「はいはい分かってンよ、姉貴」

カイザーSKL「マジンSKL、買い物はどうしたんだ?」

マジンSKL「ああ、それならウィングルがいたから渡しといたぜ」

マジンカイザー「よーし、じゃあ研究所に帰るか」

マジンSKL「にしても腹減ったなーまだ晩飯にはちと早いか」

カイザーSKL「もう少し待て、今夜は祝いだそうだ」

マジンSKL「おっ、姉貴のオーバーオール祝いだな」

マジンカイザー「しかも、ビューナスさんやウィングルさんの手料理まであるんだってよ」

マジンSKL「ほーそりゃ腹も減らしがいがあるってもんだよな、カイザーSKL」ニヤッ

カイザーSKL「フッ、減らしがい、か……」ニヤッ

マジンカイザー「減らしがいってお前らまさか……」

マジンSKL「姉貴」

カイザーSKL「姉さん」


マジンカイザーSKL「「勝負だ!!」」


マジンカイザー「ヘッ、お前らならそういうと思ってたぜ!」

マジンカイザー「いいぜ!!どこからでもかかって来やがれ!!」

マジンSKL「おう!!全力でいくぜ!!」ズオォォォォ

カイザーSKL「ブレストリガービームパルスモード……」チャキッ

マジンカイザー「カイザーブレード!!」ジャキィン


三人「「「ウオオオォォォォッッッ!!!」」」


ボスボロット「あいででで……あいつらまたおっ始めやがったよ」サスリサスリ

ボスボロット「あれ?パーツどこだ!!?」

~地下帝国の本部~

Dr.ヘル「それで、その様で帰ってきたというワケか、あしゅらよ」

あしゅら男爵「もうじわげございまぜ~んドグダ~ヘルゥ~ぞれに機械獣ガールズだぢにまでけがざぜでぇ~」グスッグス

Dr.ヘル「どうやら、貴様の作戦に穴があったようじゃな」

あしゅら男爵「どうふのかどにあだまをぶづげでじんでじまいだいじんぎょうでず~」ズビーッ

Dr.ヘル「ええい寄るでないわ!メソメソと泣くでないわ!みっともないぞ!!」ゲシッ

あしゅら男爵「そ、ぞんなごと言っだっでぇ~」ドテッ ビエーン

Dr.ヘル「いいか!よく聞けあしゅらよ」

Dr.ヘル「お前はこのDr.ヘルの右腕なのだぞ!ならばメソメソと泣くよりも、もっと胸を張らんか!!」

あしゅら男爵「Dr.ヘル様ぁ……」

Dr.ヘル「いいか!儂等地下帝国は世界征服ーーーいや、町内征服を目指しておるのだ!!」

Dr.ヘル「それを一度や二度の失敗で終えてはならん!!」

Dr.ヘル「あしゅらよ!貴様は儂に忠誠を誓った身、ならば貴様は人間の無限の知恵、無限の悪知恵を働かせ、見事マジンカイザー共を討ち果たし、必ずや町内征服を果たしてみせるのじゃ!!」

Dr.ヘル「死ぬのは、それからでも遅くはない……」

あしゅら男爵「うっ……ううぅぅっ……うわぁ~んお父さぁ~ん~!!」ダキッ

Dr.ヘル「儂は貴様のお父さんではない!!やめい、離さんか!!」

あしゅら男爵「パパァ~」スリスリスリスリ

Dr.ヘル「貴様はこのDr.ヘルを汁まみれにする気か馬鹿者!!」ゲシゲシッ

Dr.ヘル「ん?」

機械獣ガールズ「「「「「「「「お父さ~ん!!」」」」」」」」


ドドドドドドドドドドドドッ


Dr.ヘル「ぬうぅあぁぁぁーっ!!おのれマジンカイザー!!」


ドザザザサアァァァァー


Dr.ヘル「やめっ……おおおわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」




謎の男「いかがでしたか、この茶番劇は」

謎の男「貴方方からすれば全く以て馬鹿馬鹿しく、結末なんてものは既に目に見えていたでしょう」

謎の男「揃いし三人の魔神」

謎の男「それ等によって完膚無きまで叩きのめされる地下帝国……」

謎の男「ええええ、もう私も見ていてつくづく地下帝国側を応援したくなりましたよ」

謎の男「凄まじく、二度と立ち上がらぬように悪を打ち倒す彼女達を見てね」

謎の男「彼女達は、光子力町の守護神であり、魔神の名を関する勇者達でもあるのです」

謎の男「そしてこれからも、人々に平和をもたらし、光子力の名の下に、地下帝国に地獄を……茶番劇を見せてくれる事でしょう」

謎の男「しかし、まだ終わっていないものもあります」

謎の男「そう、私が言った世界……」

謎の男「それはこの先……近い将来、もしかしたら何らかの理由で明らかになるかもしれませんね」

謎の男「役者が揃った時に」

謎の男「それでは、またお会いしましょう」

謎の男「“その時”に」

謎の男の台詞通り、一旦終わりです。

マジンカイザー夢の共演をやりたかっただけの作品です。

全員の性格は操縦者を元にしました。若干の違和感は否めなかったりしますけど……マジンカイザーのテーマ通りの話にしました。

あと、Dr.ヘルはモニターではなく人間です。

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