美琴「ねぇねぇ!」上条「はいはい、今度はなんだ?」(1000)


※ご注意

禁書SS まったり系なのでバトル、シリアス等はありません

おそらく上琴目録。所により他キャラも登場するかも



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1326123565(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)


CASE 1 年賀状


美琴「ねぇねぇ!」

上条「ん?」

美琴「アンタから年賀状が届かないんだけど」

上条「そりゃ出してねえから届くわけないじゃん」

美琴「はぁ!? なんで出さないのよ!」ガァァ

上条「普通出さないだろ」

美琴「なんでよ!?」

上条「いや、だってさ…」

美琴「元旦から毎日楽しみに郵便屋さんを待ってた私の純情を返せ!」

上条「……朝っぱらから郵便受けの前でソワソワしてると思ったら、そういうことだったんかい」

美琴「べ、別にいいでしょ!?///」

上条「風邪引かれたら大変だからやめような?」

美琴「だって……!」

上条「大体一緒に住んでるんだから年賀状なんて出さないだろ?」

美琴「あ、そっか」


禁書「お餅うまうま」モグモグ


CASE 2 初詣


美琴「ねぇねぇ!」

上条「今度はなんだ?」

美琴「五円ちょーだい!」

禁書「私もー!」

上条「はいはい、そんじゃあ御参りすっか」


チャリーン パンパン!


上条(去年よりエンゲル係数が下がりますように……)

禁書(みんなが幸せでありますように……)

美琴「今年こそアイツに思いが通じますようにっ!」


CASE 3 おみくじ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「おみくじ引きたい!」

禁書「私もー!」

上条「そうだな。折角だから引いてくか。……どうせ大凶だろうけど」


チャリーン


美琴「大吉ね。ふっふーん、まあこんなもんよね」ドヤッ

禁書「末吉なんだよ。末にいいことがあるのかな?」

上条「おおーっ!? 中吉だ!」

禁書「運気ゼロのとうまが!?」

美琴「でも金運が最悪、あと女難の気ありだって」ケラケラ

上条「結局不幸なのかよ……」ズーン


参拝客((((クソがっ! テメエのどこが不幸なんだ!))))イライラ


CASE 4 お年玉


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お年玉ちょーだい!」

禁書「私もー!」

上条「ちょっ、貧乏な上条さんにたかりますか!? インデックスはともかく、御坂は俺より金持ちじゃねーか」

美琴「えー、いいじゃん。ケチケチすんなー」

禁書「すんなー」

上条「むう……。ちょっと待ってろ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「ほらよ、お年玉」

禁書「わーい、ってこれスーパーボールなんだよ!?」

上条「上条さんにはそれが精一杯なんです……」


美琴「あはは、見て見て! ベランダから下に投げたら……ほらー、帰って来た!」キャッキャッ

上条「よかったな」

禁書「私もやってみる!」ポイッ


ヒューーーーーーーーン メキョ!!


土御門「痛ってええええええええええ!!? て、敵襲かっ!?」キョロキョロ


CASE 5 お雑煮


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お雑煮になんだけど、いくつお餅入れる?」

禁書「えっとね! えっとね! んん~、十個っ!」

上条「俺は二個で」

美琴「オッケー♪」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条美琴目録「「「いただきまーす」」」


上条「……ん、出汁が効いてて旨いな」モグモグ

美琴「んんーん。んぅぅんん?」ビローーン

上条「どんだけ餅を伸ばしてんだよ……」

美琴「ん! ………ふぅ、よく伸びるお餅ねぇ」

上条「実家から送られてきたんだよ。インデックスも喉に詰まらせないように良く噛んで――」チラッ


禁書「…………」グッタリ


上琴「「インデェェェェーーーーーーーーーックス!!?」」ガビーン


CASE 6 羽根突き


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「羽根突きで勝負よっ!」ビシッ

上条「いいけど……やっぱり負けたら罰ゲームか?」

美琴「当然!」

上条「しょーがねえなぁ」

禁書「私は寒いからパスー。スフィンクスと炬燵でお昼寝するんだよ……zzz」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「いつでもいいぜ。かかってきな」

美琴「いっくわよー! 超電磁……サァァアアアアアアアーーーーーーーブ!!!!!」ビリビリ


バシューーーーーーーーーーーーーー


土御門「さっきの攻撃は一体……うにゃ!?」


ズドォォォォォォォォォォォォーーン!!!!


土御門「…………」プスプス


上条「つ、土御門おおおおおお!?」

美琴「わ、わざとじゃないわよ……?」オロオロ


CASE 7 お詫び


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お隣の土御門さんにお詫びに行こうと思うの」

上条「……是非そうしてくれ」

美琴「だ、だからね、その……ついて来て欲しいんだけど……///」モジモジ

上条「はいはい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「それで謝りにきたのかにゃー?」

上条「悪いな。ほら、御坂」

美琴「ご、ごめんなさいっ!」ペコリ

土御門「律儀な子だにゃー。オレは気にしてないから頭を上げるぜよ」

美琴「ほんとですか……?」オズオズ

土御門「男に二言は無いんだぜい」

美琴「メイド服を着てご奉仕しなくても、許してくれるんですか……?」

土御門「カミやん、お前……」ジトー

上条「あ、あははは……」


CASE 8 みかん


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「えいっ♪」ピュッ

上条「ぎゃあああああ!? 目が、目がああァァァーーーーーー!!?」ゴロゴロ

美琴「……スゴイ威力ね、流石みかん汁」ゴクリ

上条「お、おまっ! ふざけんな!」

美琴「昔ね、パパもアンタと同じリアクションをとってたわ」

上条「悪魔かおまえはっ!!」

美琴「ママにも怒られたのよね~」

上条「じゃあその時に学べよ! みかん汁を人に向けてはいけない――」

美琴「それっ♪」ピュッ

上条「んぎゃああああああああああああああああ!!?」ゴロゴロ


禁書「きなこ餅が……おいしいんだよ……」スヤスヤ


CASE 9 炬燵


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「炬燵っていいわよねぇ。まさに文化の極みだわー」ヌクヌク

上条「確かに」

美琴「ふふっ、炬燵でヌクヌクするために、アンタんちに移住したといっても過言ではないわ」

上条「マジかよ……」

美琴「マジよ。ねー、スフィンクスー♪」

スフィンクス「にゃー」

上条「まあなんでもいいけどな。それより晩飯どうすっかなぁー」

禁書「すき焼きが食べたいかもっ!!」シャキーン!

上条「却下」

禁書「ええーーーっ!?」

美琴「すき焼きなら出来るわよ? 年明け前に材料一式は買い揃えてあるから」

禁書「やっぱりみことは天才なんだよ!」パァァ

美琴「あっははは、それ程でもあるかもねー」

上条「もうご利益が……。今年は幸先がいいなぁ」ホッコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


黒子「お姉様ぁ……。黒子は、黒子は寂しいですの……」グッスン

初春「白井さんも炬燵に入りましょうよ。御坂さんをして、白井さんより魅力的な炬燵ですよ?」

黒子「うわあああああああんっ!!」メソメソ

佐天「あぁ……おこたにミカンは鉄板ですねぇ」モキュモキュ


CASE 10 うたた寝


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今日はこのまま炬燵で寝ていい?」

上条「風邪を引くからダメです。ベッドに寝代わりなさい」メッ

美琴「ええーっ、たまにはいいでしょ? ねえってばぁー」ユッサユッサ

上条「だーめ」

美琴「インデックスとスフィンクスも寝てるし、みんなで雑魚寝しようよ!」

上条「お前とインデックスはベッド。スフィンクスは炬燵。そして上条さんはバスタブ。OK?」

美琴「ああーなんだか急に眠くなってきたー」ボーヨミ

上条「お前なぁ……」

美琴「おのれ睡魔めー。うわーやられたー」パタリコ

上条「…………」

美琴「ぐぅ……ぐぅ……」

上条「はぁ、俺だけでも寝代わりますか」

美琴「ッ!?」ギュッ

上条「スウェットの袖を握ってやがる……」

美琴「ぐぅ……ぐぅ……」アセアセ

上条「……しょーがねぇなぁ。今日だけだぞ?」

美琴「…………ッ!」コクコク

上条「おやすみ御坂、インデックス」


禁書「お正月から……みんな仲良しで……幸せなんだよ……お餅おいしい……」スヤスヤ

といったところで今回は終了
一先ずCASE 100を目指して書いていこうかとー

投下しますー


CASE 11 福袋


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「初売りで福袋を買ってきたのよ」ジャーン

禁書「わあー、何が入ってるのかな?」ワクワク

上条「どうせ体のいい在庫処分だろ」

美琴「夢がないなぁー。せっかくの縁起物なんだから楽しもうよ」ヤレヤレ

禁書「みことの言うとおりかも! とうまは夢が足りないんだよ」

上条「福袋ひとつで偉い言われようだ……」

美琴「それでは開封します!」

禁書「何が出るかな♪ 何が出るかな♪」

美琴「まずは一つ目……じゃーーん!」

上条「……何の変哲も無いオセロなんだが」

美琴「う~ん、ゲームコーナーの福袋なんだけど、すっごいアナログなのが出たわね」

禁書「もう一個入ってるみたいだよ」

上条「どれどれ……DX人生ゲーム。また古いのが出たな」

美琴「ま、まあみんなで遊ぶのには丁度いいじゃない!」

禁書「早速遊んでみよー!」


CASE 12 オセロ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「せっかくだし負けたら罰ゲームってのはどう?」

上条「お前 罰ゲーム好きだよなぁ。別にいいけどさ」

電磁目録「「…………」」ニタァァ

上条「ん、なんだよ?」

美琴「べっつにぃ~。それより勝負よ勝負! こてんぱんにしてあげるから覚悟なさい!」

上条「ハッ、やれるもんならやってみな!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「はい、これで止めよ!」パチ

上条「ば、盤上が真っ白だ……」

美琴「弱いわねぇ~アンタ」ニヤニヤ

上条「こんなのインチキだ! 一つ残らずひっくり返されるなんてあり得ねーだろ!?」

美琴「オセロなんて打てるパターンに限りがあんのよ。第三位の演算力なめんな」ドヤッ

上条「くそっ、エリートめ……」

禁書「みことが凄いんじゃなくて、とうまが弱すぎかも」

上条「ほぅ……言うじゃねーか。上条さん、久々にキレちまったぜ」ムカッ

禁書「ふふん、身の程を教えてあげるんだよ!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「これでお終いだね」パチ

上条「ば、盤上が真っ白だ……リターンズですかそうですか」ガックリ

禁書「あらゆるパターンを記憶している私に勝とうなんて百年早いんだよ」ドヤッ

上条「……二度とお前らとはオセロしねーよ」


CASE 13 人生ゲーム


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「次は人生ゲームで勝負よっ!!」

上条「なんという鬼畜。上条さんの不幸体質を知ってるくせに運ゲーで勝負なんて。美琴センセーは陵辱プレイをご所望ですか?」

禁書「大丈夫だよ。みことも私も運に見放されてるから」ニコニコ

美琴「アンタほどじゃないにしろ、絶望との遭遇率はカンストしてるもんねー」ケラケラ

上条「……言ってて悲しくないか?」

電磁目録「「あはははは……」」シクシク


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「よっしゃ、結婚マスに止まったぞ! もちろん結婚しま――」

美琴「却下」

上条「はぁ? ゴール時のボーナス的に考えて結婚して損はないはずだろ?」

禁書「損とか関係ないんだよ。結婚なんて認められないかも」

上条「理不尽だ……」

美琴「よーし、次は私の番ね。ルーレットを回してっと……3、ね」

上条「俺と同じマスかよ。てことは……」

美琴「け、結婚する? わわ、私はべべべ別に構わないっていうか、なんていうか……///」モジモジ

上条「……なにそのリアクション」


CASE 14 罰ゲーム


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はぁ……罰ゲームだろ?」

美琴「わかってるじゃない。いい心がけね♪」

禁書「たい焼き たこ焼き ホットドッグ クレープ アイス ケーキ プリン……。うう、迷っちゃうんだよ」ジュルリ

上条「どれか一つでお願いします……。つーか食い物ばっかじゃねえか」ゲンナリ

禁書「う~ん、ならアイスがいいかも♪」

上条「このクソ寒い日にアイスかよ……」

禁書「暖かい炬燵に入りながら、冷た~いアイスを頂くの。最高の贅沢だと思わない?」

上条「うわぁー」

美琴「ダメ人間の発想よねー」

禁書「むうっ! 私知ってるもん! 電気はえころじぃなエネルギーなんだよ! ふーりょくはつでんだから地球に優しいんだもん!」

上琴「「…………」」ポカーン

禁書「ふふーん、ぐぅの音も出ないのかな?」

上琴「「インデックスがアニメとグルメ番組以外を見てたなんて……」」

禁書「どういう意味かな!?」


CASE 15 アイス


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「みんなで食べ比べしましょう!」

禁書「さんせー!」

上条「いや、あのな……」

美琴「じゃあ早速、一口貰うわね。はむっ……」パクッ

上条「ああっ!? 三分の一もっていかれた!?」

禁書「次は私の番だね♪ あーむっ……」ガブリ

上条「ちょっと待てーーーー!? 全部食うとか何考えてんだ!?」ガビーン

美琴「結構イケるわねぇ」

禁書「お口の中が爽やかで、悪くない後味かも」

上条「人のアイスを食い散らかしておいて、言う事はそれだけか……」

美琴「まあまあ、怒んないでよ。ほら、あ~ん」スッ

上条「お、おう。はむっ……」パクッ

美琴「どう?」

上条「ん、おいしいな。インデックスのは……」

禁書「……けふっ」

上条「この野郎!? 全部食いやがった!?」


CASE 16 浦島太郎


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「浦島太郎って上島○兵のご先祖さまに違いないわ」

上条「…………はぁ?」

美琴「インデックスに昔話を聞かせてたら気付いたのよ」ドヤッ

上条「なに言ってんだお前?」

美琴「察しが悪いわねぇ。乙姫は何て言って玉手箱を渡したか知ってるでしょ?」

上条「えーっと確か、絶対開けないでください……だったっけ」

美琴「そう。なのに浦島太郎は開けちゃうのよ。開けるなよ? 絶対に開けるなよ? っていう振りだと勘違いしちゃったのね」

上条「寧ろその場合、乙姫が上島○兵のご先祖さまって事にならないか?」

美琴「…………」

上条「…………」

美琴「その可能性は思いつかなかったわ!」

上条「お前、実はバカだろ」


CASE 17 パートナー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「よく考えたら私たちって何かしらのパートナーが居るのよね」

上条「ん~、俺にインデックス、御坂に白井、あとは……一方通行に打ち止めみたいな?」

美琴「そうそう」

上条「でもインデックスはパートナーっつーか、スフィンクスと同じレベルな気がするなぁ」

禁書「ひどっ!?」ガビーン

美琴「仕方ないわよ。実際、妖怪食っちゃ寝だもんね」

禁書「みことまで!?」

上条「その点、白井は頼りになるんじゃないか? 風紀委員だし」

美琴「……それを潰して余りあるくらい変態なのよ」ドンヨリ

上条「あぁ……」

美琴「だからインデックスは今のままでいいのよ。こんなに素直で可愛いいんだもん」ナデナデ

禁書「そ、そうなのかな?///」テレテレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


白井「お姉様が寮に帰ってこないのは、きっとわたくしの愛が足りないせいですの!」

初春「えー、白井さんが変態すぎるからだと思いますけど」

佐天「初春……」

白井「ハァハァ、お姉様……嗚呼お姉様……お姉様」ハァハァ

佐天「なんで五・七・五?」


CASE 18 携帯


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「携帯見せて」

上条「……何を企んでいやがりますか、お嬢様?」

美琴「アドレスの登録人数で勝負よ! って思ったんだけど、私のアドレス帳 全然埋まってない……」グッスン

上条「あ、あー……友達は数じゃなくて質だから気にすんな」

美琴「そうかしら……?」

上条「おう」

美琴「因みにアンタは何件登録してるの?」

上条「えーっと、……一万千ちょい?」

美琴「わああああああん!! アンタなんか嫌いだぁぁーーーーー!!!」タッタッタ


禁書「……サイテーかも」ジトー

上条「ええっ!? 大半は妹達とイギリス清教絡みのアドレスなんですけど!?」


CASE 19 フォロー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「見て見て! じゃーーーん!!」パカッ

上条「おおー、あとちょっとでアドレス一万件超えそうだな」

美琴「ふふっ、妹達にね『お姉様とアドレス交換したい』って言われてね、一気に増えたの!」ニッコニコ

上条「よかったな」

美琴「うん! あ、もうアンタにも負けないんだからねっ!!」ビシッ

上条「まだまだ二千近く開きがありますけど?」

美琴「そのくらいすぐに縮めてみせるわよ!」

上条「はいはい」


禁書「……(クールビューティーに頼み込んだ甲斐があったね、とうま)」ホッコリ


CASE 20 枕


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「枕交換して!」

上条「高さが合わなかったのか?」

美琴「そうじゃないんだけど……ただ何となく、ね?///」モジモジ

上条「ふーん、別にいいけど」

美琴「あ、ありがと……///」テレテレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「えへへー」ニコニコ

禁書「何かいい事でもあったの?」

美琴「んふふー、コレよコレ!」ポフポフ

禁書「……とうまの枕?」

美琴「うん、私のと交換してもらったんだ♪」

禁書「いいなぁ~……」

美琴「サイズも大きいし、二人で使いましょ?」

禁書「いいの!?」

美琴「そんなの当たり前じゃない。さ、早く寝よう?」

禁書「うんっ! おやすみ、みこと」

といったところで今回は終了
このSSは日常生活で拾ったキーワードを、上琴目録エンジンでコンバートしてるだけですので
細かい理屈や理論はスルーして頂けると助かりますー

今晩も投下ー


CASE 21 たまご焼き


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「アンタのたまご焼きが美味しすぎるんだけど!」

上条「そうか?」

禁書「とうまのたまご焼きは甘くて大好きなんだよ」

上条「砂糖しか入れてないからな」

美琴「え、お出汁は?」

上条「そんな贅沢品は使えませんことよ」

美琴「……(学校の先生はお出汁を入れたほうが美味しいって教えてくれたのに……)」ワナワナ

禁書「しいなのと同じ味だよね」

上条「親子だし多少は似ちまうもんかもな」

美琴「先生の嘘つきぃぃーーーーーーーーーーーー!!!」ガァァ

幻想目録「「ッ!?」」ビクゥ


CASE 22 洗濯


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「洗濯するからスウェットを脱いで」

上条「ん」ヌギヌギ

美琴「ぎゃああああああ!? 目の前で脱ぎだすんじゃないわよ!?///」カァァ

上条「おお、悪いな」

美琴「ままま、まったくっ!! 私だって女の子なんだから気を遣ってよね!///」

上条「へーへー」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「んんー、いい天気。絶好の洗濯日和ね」パンパン

上条「干すの手伝うぞ」パンパン

美琴「ありがと……ってぎゃああああああああああ!?」

上条「な、なんだ!?」

美琴「平然と私のパンツを干してんじゃないわよ!?///」ギャース

上条「はぁ?」

美琴「~~~~~~~~~ッッ!!///」

上条「インデックスので慣れてるから、別になんとも思わないっつーの。大体こんなカエルパンツに…」

美琴「死ねええええぇぇーーーーーーーーー!!!///」シュッ

バキッ

上条「がふっ!?」


禁書「みことは何を怒ってるんだろうね?」

スフィンクス「にゃー」


CASE 23 にわか雨


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「そろそろ夕飯の買出しに……雨っ!?」

上条「そりゃ不味い。さっさと洗濯物を取り込まねーと」

美琴「うん! ってナチュラルに私のパンツを取り込むなやこらーーーーーーー!!!」タックル

上条「あぶねっ!?」ヒラリ

美琴「へ……きゃああああああああああ!?」ドンガラガッシャーン!!

禁書「頭から物干しに突っ込んだんだよ……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「うぅ、痛い……」グッスン

禁書「大丈夫?」

美琴「だいじょばない……」

上条「あーあ、でっかいタンコブが……。こりゃ冷やした方がいいな」

美琴「誰のせいよぉ……」

上条「はいはい、全部上条さんのせいですよ」

スフィンクス「…………」ジー

美琴「スフィンクス?」

スフィンクス「にゃあ」ペロペロ

美琴「……ッ!?」

禁書「こら、みことのタンコブを舐めたらダメ。ベトベトになっちゃう」

スフィンクス「にゃー……」ションボリ

美琴「…………」プルプル

禁書「みこと?」

美琴「や~んスフィンクス可愛いぃぃ~~~~~~!!」ギューーーッ

スフィンクス「にぎゃあああああーーーーー!!?」ジタバタ

上条「おー、嫌がってる嫌がってる」


CASE 24 猫ちゃんのキモチ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「スフィンクスに嫌われた……」ズーン

上条「そりゃあ あんだけ強く抱きしめればそうなるだろ」

美琴「そんなぁ……。私が触れる数少ないにゃんこなのにぃぃ……」

禁書「みことも悪気はなかったんだよ。だから許してあげて?」

スフィンクス「…………」ツーン

美琴「もうしないから許して……?」

スフィンクス「ふかーーーーーっ!!!」キシャァァァ!!

美琴「!?」ビクッ

上条「取り付く島もないな」

美琴「うわぁぁ~~~ん!!」メソメソ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「とうまとうま。このままだと みことが可哀想なんだよ」

上条「しゃーねぇなぁ。秘密兵器を使いますか」スッ

禁書「なぁにそれ?」

上条「どんな猫でも一発KO! 魔法の布ってヤツだ」

禁書「えっと、『猫ちゃんのキモチ マタタビシート』って書いてあるんだけど……」

上条「細けぇこたぁいいんだよ。こいつを泣き疲れて寝てる御坂のそばにセットして――」


CASE 25 仲直り


美琴「……んぅ?」

スフィンクス「にゃー」

美琴「あれ……? スフィンクス?」ナデナデ

スフィンクス「にゃぁ~ん♪」ゴロゴロ

美琴「あ……」パァァ



CASE 26 仲良し


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ほらっ!!」

スフィンクス「にゃー♪」ダッコ

上条「おー、仲直りしたのか」

美琴「当ったり前でしょ! なんたって私とスフィンクスは仲良しだもん。ねー♪」ニコニコ

スフィンクス「にゃお!」

上条「そっか。良かったな」

美琴「うん!」


禁書「一件落着なんだよ」ホッコリ


CASE 27 お裾分け


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「色々あって買出しに行きそびれちゃった……。どうしよう?」ションボリ

上条「う~ん、困ったなぁ。米と調味料しかないぞ」

禁書「それはピンチかもっ!?」ギャース

美琴「もう最終下校時刻過ぎちゃってるから買出しに行けないし……」

ピンポーン

上条「はいはーい、今出ますよっと」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「カミやーん、お晩ですたい」

上条「おう。こんな時間に珍しいな」

土御門「いや~、今日は舞夏がメシを作りに来てくれたんだにゃー」

上条「はは、相変わらず仲がいいな」

土御門「当然! で、だ。舞夏が張り切っちまってシチューを作りすぎたんですたい」

上条「まさか……!」

土御門「余らせるのは勿体無いから、お裾分けだにゃー」

禁書「きゅ、救世主が降臨したんだよ!」


CASE 28 舞夏のシチュー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「このシチューってば、私のよりずっと美味しいんだけど!?」

土御門「そりゃそうぜよ。何と言っても舞夏の愛情シチューだからにゃー」ドヤッ

美琴「舞夏かぁー。流石はメイドさんね」

土御門「義妹とメイドの最強コラボだぜい?」

美琴「最強……」チラッ

上条「おい、御坂に変なこと吹き込むんじゃねぇよ」

土御門「なんだと!? 義妹とメイドの何処が変なんだ!!」ガァァ

上条「テメエの性癖全般がおかしいんだよ!」


禁書「おかわりおかわり♪」


CASE 29 メイドさん


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなん、ぶふぉっ!?」

美琴「じゃーん! 美琴ちゃんメイドverでーす♪」

禁書「わぁぁ、とっても似合ってるんだよ!」

美琴「ふふっ、ありがと」

上条「…………///」プイッ

禁書「とうま! 女の子がオシャレしてるんだから、褒めてあげるのが紳士の嗜みかも」

上条「んなこと言ったって……」

美琴「……似合わないかな?」オズオズ

上条「そんなことないぞ! か、かわ……///」

美琴「かわ?」

上条「かわうそって可愛いよな! あはは、おやすみーっ!!///」スタコラサッサー


禁書「男のツンデレなんて見苦しいだけなんだよ」


CASE 30 ツンデレ


美琴「ねぇ、インデックス」

禁書「なにかな?」

美琴「アイツ、さっき顔が赤かったよね……?」

禁書「真っ赤っかだったかも」

美琴「そっかぁー。ちょっとはその、か…かわいいとか思ってくれたのかな?///」モジモジ

禁書「当たり前だよ。みことはとっても魅力的だもん」

美琴「……そ、そうかしら///」テレテレ

禁書「とうまの鈍感さ加減は常軌を逸してるんだよ。さっきも自分が照れてるって自覚がないんじゃないかな」プンプン

美琴「ふふっ、それはそれで可愛いわね」クスクス

禁書「そんな風に思っちゃう、みことも大概なんだよ……」ヤレヤレ

美琴「あ、あはは……///」

禁書「明日から学校なんでしょう? もう寝ないと起きられないよ」

美琴「はぁーい」

禁書「おやすみなさい、みこと」

美琴「うん、おやすみー」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「なにドキドキしてるんですか上条さんは!? 相手は中学生なんだぞ!///」ドキドキ

上条「しかも御坂だぞ!? ビリビリで怒りっぽくて、最近は素直で普通に可愛いかも、って違ぁぁーーーーーう!!」ブンブン

上条「クソッ、明日から朝早いのに眠れないじゃねえか……」モンモン

といったところで今回は終了
稀にいちゃいちゃはあっても、ラブちゅっちゅは無いのでご了承くださいませー

深夜ですが投下ー


CASE 31 お弁当


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「はい、お弁当っ!」ジャーン!

上条「おおーっ、スゲー! 御坂が作ったのか?」

美琴「まあね」ドヤッ

禁書「私の分は!?」

美琴「もちろん用意してるわ。ほらっ!」ズシーン!

禁書「わぁー、ありがとう みこと!」パァァ

上条「……(なんつーデカさだよ。俺の弁当箱の三倍以上じゃねーか!?)」

美琴「それじゃ途中まで一緒に行きましょ」

上条「あ、ああ」

禁書「二人とも、いってらっしゃい」フリフリ

上琴「「いってきまーす」」


CASE 32 通学路


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今日は始業式だから早く終わるでしょ? 帰ったらインデックスも連れて遊びに行かない?」

上条「……冬休みだけでも大変だったのに、新学期早々 ガキのお守りだなんて不こ――」

美琴「あはっ♪」バチバチ

上条「――上条さんは全然オッケーですのことよ!?」

美琴「よろしい」


上条「あ、学舎の園って向こうだろ」

美琴「ちぇっ、もう分かれ道か……」

上条「はは、なに拗ねてんだよ。そんなに上条さんと離れたくないんですかぁ?」ニヤニヤ

美琴「んなっ!? そそ…そんなわけない! ……わけじゃないけど、うう……///」モジモジ

上条「え、なにそのマジっぽい反応?」



土御門「…………」ピロリーン♪


CASE 33 密告者


上条「はよーっす」


青ピ「…………」ゴゴゴゴ

姫神「…………」ゴゴゴゴ

吹寄「……上条、貴様という男は」ゴゴゴゴ


上条「な、なんだよ?」

青ピ「カミやんの裏切りものォォーーー!!! 常盤台の子とデキとんやてワレ!?」ガァァ

姫神「……この。ロリコン」

上条「はぁぁ!?」

吹寄「しらばっくれるつもり? 動かぬ証拠があるのよ!!」ズイッ

上条「俺と御坂の写メ……? っていつの間に!?」

青ピ「吹寄裁判長、判決を!」

吹寄「死刑」

上条「はやっ!? アメリカもビックリなスピード裁判ですね!? つーか俺は無実だ!」


土御門「やれやれ、同棲までしておいて往生際が悪いにゃー」


一同「「「同棲……だと……」」」

上条「あ、終わった」


CASE 34 デルタフォース


上条「ちくしょう……酷い目にあった……」ボロボロ

土御門「当然の報いぜよ」

上条「お前がいらん事を暴露したからだろうがっ!!」ガァァ

青ピ「でも事実なんやろ?」

上条「うぐっ、客観的に見ればそうかもしんねーけど……」

土御門「実際は子守り状態。よく言って手の懸かる妹分ってとこかにゃー?」ケラケラ

上条「テメエ……知っていながらあの仕打ちか……!」

青ピ「ええやん、中学生に甘えてもらえるんなら。僕もあやかりたいわぁ~」

上条「まあ……うん、悪くはないな///」テレテレ


青ピ「……土御門君、コイツ塩にしてもええかな?」イラッ

土御門「奇遇だな。オレもそう思っていた」イラッ

上条「なんで!? てか口調がシリアスモードになってる!?」



吹寄「新年を迎えても、三馬鹿(デルタフォース)は相変わらずね」ヤレヤレ

姫神「……許すまじ。常盤台の女」


CASE 35 美琴弁当


美琴『ねぇねぇ!』

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴『お弁当おいしかった?』

上条「今食べてるとこ」

美琴『それでそれで? 煮物とか頑張ってみたんだけど どうかな?』

上条「煮物? おお、これか。はむっ……」モグモグ

美琴『…………』ドキドキ

上条「ん、よく味がしみてて美味しいぞ」

美琴『よかったぁ……』ホッ


青ピ「なんやのアレ? 不幸な僕への当て付けなん?」イライラ

土御門「舞夏の弁当は最高ぜよ」モグモグ

青ピ「お前も裏切りものやったんかっ!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「んん~~~っ! とってもおいしい!!」パクパク

スフィンクス「にゃー?」

禁書「スフィンクスのごはんもあるんだよ」スッ

スフィンクス「にゃぁ~ん♪」モグモグ

禁書「早く帰ってこないかなぁ」


CASE 36 美琴弁当・裏


美琴「ねぇねぇ!」

上条『はいはい、今度はなんだ?』

美琴「お弁当おいしかった?」

上条『今食べてるとこ』

美琴「それでそれで? 煮物とか頑張ってみたんだけど どうかな?」

上条『煮物? おお、これか。はむっ……』モグモグ

美琴「…………」ドキドキ

上条『ん、よく味がしみてて美味しいぞ』

美琴「よかったぁ……」ホッ


黒子「おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇッ!!! 類人猿めぇぇぇ!!!」ギリギリ

美琴「黒子」

黒子「お姉様ッ!? やっと黒子の存在に気付いて――」パァァ

美琴「電話中だからうるさくしないで」

黒子「……はいですの」ショボーン

美琴「一応アンタの分も作ったから、良かったら食べて?」スッ

黒子「信じておりましたわぁぁーーーー!!! お姉様ぁぁーーーーーーーー!!!」イヤッホゥ!!


CASE 37 魔法少女


美琴「ねぇねぇ」ヒソヒソ

上条「はいはい、今度はなんだ? つーか寒いから早く部屋に入れよ」

美琴「しーっ! インデックスが何かしてるんだけど」ヒソヒソ

上条「うん? どれどれ……」ソロー


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


テレビ『――次回もお楽しみに!』

禁書「ほえ~、魔法少女……ちょっとカッコいいかも!」

スフィンクス「にゃあ?」

禁書「えっと確か……魔術少女、フィジカル☆インデックス! あなたの煩悩 食べちゃうゾ♪」キラーン

スフィンクス「にゃにゃー!?」ガビーン

禁書「そうだ! スフィンクスをお供の使い魔に任命するんだよ!」

スフィンクス「にゃにゃにゃッ!?」フルフル

禁書「あははー♪ なかなか様になってるかも」ニコニコ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上琴「「~~~~~~~~ッッ!?」」プルプル


CASE 38 聖女☆陵辱


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「魔術少女、フィジカル☆インデックス! あなたの煩悩 食べちゃうゾ♪」キラーン

上条「ぶふぉっ!?」

禁書「な、な、な、な///」カァァ

上琴「「あはははははッ!!!」」ゲラゲラ

禁書「なんで知ってるのぉぉぉーーーーーーーーーーー!!??///」ギャース

上条「ククッ、そりゃ見てたからな。ポーズまで決めてノリノリだったじゃん」ニヤニヤ

美琴「スフィンクスが使い魔なのよねー?」ニヤニヤ

禁書「いやああああああああ!? そんな目で見ないでぇぇーーーーー!!!///」イヤンイヤン

美琴「折角だし、おもちゃ屋さんで魔法少女グッズを買おっか?」

上条「財政的にはヤバイけど、これは必要経費だな」ウンウン

禁書「忘れてっ!? お願いだから忘れてよぅ……///」

上琴「「魔術少女、フィジカ――」」

禁書「きゃああああああああああ!? もうやめてぇぇぇーーーーーーーー!!!///」

上条「いやぁー、カメラで録画しとくべきだったな」

美琴「ねぇねぇ! もう一回やってみてよ!」

禁書「……暇を持て余した結果がごらんの有様なんだよ///」ガックリ


CASE 39 引き篭もり


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「インデックスがお風呂場に引き篭もっちゃった」

上条「少し弄りすぎたかな?」

美琴「あはは、恥ずかしがる姿があんまり可愛いもんだから、つい……」テヘヘ

上条「とにかく謝ってみよう。……インデックスー? 俺たちが悪かったから開けてくれー」コンコン


シーン……


美琴「あちゃー、完璧にへそを曲げちゃってるわね」

上条「一応秘策ならあるんだが」

美琴「ほんとに!?」

上条「ああ……。だけど未曾有の大恐慌が上条家を襲うことになるッ!」

美琴「この際、背に腹は変えらんないわ。負担は私も負うからやりましょう!」

上条「わかった! 二人でインデックスを救い出そう!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「インデックス、ドアを開けてくれ。そうしたらお前に――――


CASE 40 オペレーション・天岩戸


禁書「ねぇねぇ!」

上条「なんだ?」

禁書「ほんとにどのお皿でも食べていいのかな!?」ワクワク

美琴「好きなだけ食べなさい。今日は美琴センセーの奢りだから」

禁書「やったぁー! ウニにイクラに中トロを三皿ずつー!」

上条「初っ端から飛ばすなぁ」

美琴「回転寿司なら安いもんよ。ヒラメとつぶ貝お願いしまーす!」

上条「……これが格差か。タマゴとエビを一皿ずつー!」

美琴「しょぼっ! もっと高いの頼みなさいよ」

上条「贅沢は敵なの! 美味しいもんは極力口にしないのが節約のコツなんです!」ガァァ

禁書「ん~~♪ ウニおいしぃ~♪」モグモグ

美琴「ヒラメも新鮮でおいし♪」モグモグ

上条「……豪華な晩飯のはずなのに、虚しいのはなんでだ?」モグモグ

禁書「はい! 中トロをあげるから元気を出して?」スッ

美琴「私もつぶ貝をあげるから」スッ

上条「お前ら優しいなぁ……」ホロリ

美琴「あはは、何泣いてんのよ」

上条「泣いてねーよ。わさびが目に沁みただけだっての。てか中トロうまっ!?」モグモグ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「あーおいしかった♪」

美琴「回転寿司も意外に侮れないわね」

上条「上条さん、生まれて初めて中トロなんて食べましたよ」

美琴「貧乏くさいわねー」ケラケラ

上条「くさいんじゃねえ! ガチで貧乏なんですぅ!」

禁書「お金が無くっても、とうまとみことが居れば私は幸せなんだよ」ニコニコ

美琴「ふふっ、そうね」ニコニコ

上条「……いい話のつもりだろうが、テメエらが食った金額は上条家一ヶ月分の食費に相当するんだからな」クドクド

美琴「お腹も膨れたし、次はカラオケに行こっか?」

禁書「うん!」

上条「聞いちゃいねえ……」ゲンナリ

といったところで今回は終了
先に終わらせる事があるので、次回はちょこっと間があくかもですー

久々に投下ー


CASE 41 カラオケ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「せっかくカラオケに来たんだから、点数で勝負よっ!」ビシッ

上条「例によって最下位は罰ゲームなんだろ?」

美琴「もちろん!」

禁書「えーっ!? 私、カラオケ初めてなんだよ!?」

上条「いやいやインデックスさん。勝負の世界は非情なんです。新兵だろうがベテランだろうが、弾は平等にぶち当たるんです」

禁書「うう、とうまのいじわる……」ショボン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「――加速する~そのいた~みから~ 誰かをきっと~まも~れるよ~♪」


上条「マジでうめぇ……。サシの勝負だったら絶対負けてるだろ」

禁書「勝てる気がしないんだよ……」ズーン

上条「はは、折角なんだし楽しもうぜ! 御坂だってインデックスには酷い罰ゲームなんてさせないだろうし」

禁書「……そだね」


美琴「――そ~の~先に遥かな~想いを~♪」


上条「おおー! 御坂って歌上手いんだな」パチパチ

禁書「カッコよかったんだよ!」パチパチ

美琴「ありがと。まあ黒子たちと結構よく来るしねー♪」

上条「ん? 採点が終わったみたいだ」

ジャーン!

禁書「きゅ、94点!?」

美琴「ふっふーん、どうよ?」ドヤッ

上条「初っ端から未知の領域なんですけど……」ポカーン


CASE 42 一級フラグ建築士


上条「――いつか掴む 現実の~僕が~ 君にな~るよ~♪ ……どうだっ!?」

ジャーン!

禁書「そんな……」

美琴「89点……。結構やるわね」

上条「おおっ! 自己ベスト更新!」

禁書「二人とも上手すぎるんだよ……」ションボリ

美琴「大丈夫よ」ナデナデ

禁書「……みこと?」

美琴「インデックスが悲しい思いをしなくて済むようにするから」

上条「なに言ってんだ?」

美琴「初心者のインデックスにハンデをちょうだい」

上条「10点水増しするとか?」

美琴「いいえ、私とのデュエットの得点を採用するってのはどうかしら?」

上条「……(いくら御坂が上手くても89点を越えるのは無理だろ。ここでOKしても上条さんの負けにはならないハズ!)」

美琴「あれ? もしかして怖気ついちゃった?」

上条「オーケー、そのくらいのハンデは問題ねーよ」

美琴「よっし、それじゃ一緒に歌いましょ」

禁書「うん、よろしくね!」


CASE 43 賛美歌


禁書「みこと、いつでもオッケーかも」

美琴「うん。……それじゃあ」

電磁目録「「私たちの歌を聴けぇぇーーーーーーーー!!!」」



電磁目録「「――Joy to the world! The Lord is come」」

上条「……英語?」

電磁目録「「Let earth receive her King」」

上条「……(な、なんだこれ? クリスマスの曲?)」

電磁目録「「Let ev'ry heart prepare Him room」」

上条「……(意味はわかんねーけど、上手いってことはわかる)」

電磁目録「「And heaven and nature sing」」

上条「……(それに聞いてるだけで、何だか幸せな気持ちに……)」

電磁目録「「And heaven and nature sing」」

上条「……(はは、これが試合に勝って勝負に負けたってヤツなんかな)」

電磁目録「「And heaven and heaven and nature sing 」」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


電磁目録「「――And wonders, wonders of His love」」


美琴「……ふぅ」

禁書「とうま、どうかな?」

上条「スゲー良かった! 曲も何も知らなかったけど、二人とも輝いてたよ。こんなの初めてだ!」パチパチ

禁書「えへへ///」テレテレ

美琴「私たちが組めば、ざっとこんなもんよ!」

ジャーン!

上条「お、点数も出……あ、あれ……?」

禁書「やったよ みことっ! 100点満点だって!!」キャッキャッ

美琴「これで私たちの負けは無くなったわね♪」

上条「試合にも負けてた……」ガビーン


CASE 44 敗者


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「罰ゲーム、なんにしよっか?」

上条「……なるべくお金のかからないのでお願いします」

禁書「お腹はへってないし、う~ん……」

美琴「逆立ちで学区一周とか?」ニッコリ

上条「死ぬわっ!」

美琴「じゃあ多摩川で寒中水泳は?」ニッコリ

上条「だから死ぬっての! なんですか、お前はそこまでして上条さんを亡き者にしたいんですか!?」

美琴「わがままねぇ。仕方ないから そこのレンタル屋さんで勘弁してあげる」フフン

禁書「カナミンがいいかも!」

上条「……出来れば旧作でお願いします」


CASE 45 レンタルビデオ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ここってレンタルだけじゃなくて、ゲームも売ってるわ。ちょろっと見て…」

上条「見ると欲しくなるからダメ」

美琴「ちぇー」

禁書「とうまとうま! 私はこれに決めたんだよ」スッ

上条「はいはい、御坂もさっさと選べよ」

美琴「急かさないでよ。う~ん、なんかいまいちパッとしないラインナップなのよねぇ」

上条「おっ、ホラー映画か。久しぶりに借りてくかな」

美琴「ホ、ホラー?」

禁書「ジャパニーズホラーは怨念や情念の怖さが醍醐味だよね。シスターとしては興味をそそられるんだよ」

上条「だよなー。よし、貞子! キミに決めたっ!」

美琴「ッ!?」ビクッ

禁書「みこと?」

美琴「ななな、なんでもない! あはは、早く借りて帰りましょ」アセアセ

上条「そうだな」


CASE 46 呪いのビデオ


美琴「ねぇねぇ……」クィクィ

上条「はいはい、今度はなんだ? ていうか服を引っ張るな」

美琴「やっぱりビデオ見るのやめない?」

上条「はぁ? 折角借りたんだから見なきゃ損だろ」

美琴「で、でも……」オロオロ

禁書「でぃーぶいでぃーセット完了なんだよ!」

上条「んじゃ再生っと」pi

美琴「うぅ……」

禁書「みこと、もしかして怖いの?」

上条「ククッ、なんですかぁ? 美琴センセーともあろうお方が、ホラー映画にビビッてるんですかぁ?」ニヤニヤ

美琴「び、ビビッてなんかないわよっ!!」

禁書「無理しなくてもいいんだよ?」

美琴「無理してない! いいわ、そこまで言うなら見てやろうじゃない!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


テレビ『の、呪いは終わったんじゃなかったのか!? ひぃ、く、来るなぁ!!』


美琴「や…やだ……」ビクビク

幻想目録「「…………」」ニヤニヤ


テレビ『ぎゃあああああああああああああああああ!?』


美琴「きゃあっ!?」ビクッ

上条「……インデックス、ちょっといいか」ヒソヒソ

禁書「なにかな?」ヒソヒソ


テレビ『く~る~きっと来る~♪』


美琴「……そ、そんなに怖くなかったわね」

シーン……

美琴「あ、あれ……?」


CASE 47 そして誰もいなくなった


美琴「ねぇねぇ」オドオド

シーン……

美琴「インデックスー? スフィンクスー?」

シーン……

美琴「アンタも隠れてないで出てきなさいよ!」

シーン……

美琴「ねぇってばー!」

ガタッ

美琴「!?」ビクッ

シーン……

美琴「お、お風呂から音が……。ね、ねぇ、二人ともお風呂場にいるの?」ガクブル

ガチャ

美琴「……いない」

ゲコッ ゲコッ ゲコッ ゲコッ

美琴「ッ!? あ……アイツから電話!」パァァ

pi

美琴「もしもし! 急に居なくならないでよ、びっくりしたじゃないっ!」ガァァ

電話『…………』

美琴「ねぇ、聞いてんの? 何か言いなさいよ!」

電話『…………ばん…だ』

美琴「はぁ? よく聞こえな――」


電話『 次 は オ マ エ の 番 だ 』


プツッ

美琴「へ……? え、な、なに……今の? 次は私の番って……アイツの声じゃなかったし……ま、まさか呪い!?」ガクガク

プツ

美琴「きゃっ!? ま、真っ暗!? なんで!? こんな時に停電なの!?」アウアウ


CASE 48 開かずの扉


美琴「うぅ、暗いよぅ……ってそうだ! 電撃を照明代わりにすれば――」ハッ


――うちに住むのは構わないけど、室内でビリビリは禁止な。もし破ったら即退去ってことでよろしく


美琴「そんなのやだっ!」

スゥ……

美琴「ひっ!? 今そこに何かが……」ビクッ

シーン……

美琴「あ、アンタ! いいい、いい加減にしなさいよっ!?」オロオロ

シーン……

美琴「私を脅かそうったって、そうはいかないんだか――」

カタッ

美琴「きゃああああああああああああああああああああ!!!」ダダッ

ガチャガチャ

美琴「なんで玄関が開かないの!?」

ガチャガチャ

美琴「開けて! 開けてよォォォ!!!」

ガチャガチャ

美琴「もうやだぁぁ……」メソメソ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「あ、やべっ、泣いた」ソトカラドアオサエチュウ

禁書「とうまの馬鹿っ!! やりすぎなんだよ!」


CASE 49 お風呂


美琴「…………」ブクブク

禁書「ごめんね、みこと。悪気は無かったんだよ」

美琴「…………」ブクブク

禁書「なんでもいうこと聞くから許して?」

美琴「……髪を洗って」

禁書「洗髪?」

美琴「うん……。目を瞑って洗うと怖いから洗って欲しい」

禁書「お安い御用かも」ニッコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「カミやんちの前に粗大ゴミが捨てられてるぜよ」

舞夏「違うぞー兄貴ー。これ上条当麻だ」ツンツン

上条「」プスプス


CASE 50 川の字


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ……つーか問答無用で焼きやがって……」ボロッ

美琴「ふんだ、自業自得でしょ」

禁書「みことの言う通りなんだよ」ウンウン

上条「……自分だけちゃっかり難を逃れやがって」ジトー

美琴「どうせアンタが唆したんでしょーが。インデックスがあんな意地悪するはずないもん」

上条「はいはいそうですよー。上条さんは意地悪ですよー」

禁書「ブレイカーまで落とすなんて、やりすぎかも」ヤレヤレ

上条「やるなら徹底的にってな!」キリッ

美琴「反省しろー!」ポカッ

上条「痛っ!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「もう遅いし寝ましょうか」ゴソゴソ

禁書「そうだね」ゴソゴソ

上条「………」

禁書「とうまも早くお布団に入れば?」

美琴「風邪引いちゃうわよ?」

上条「……何ゆえに川の字に布団が敷かれているのでせうか?」

美琴「美琴センセーを泣かせた罰っ!」

上条「なるほど。で、怖いからみんなでネンネしたいと?」ニヤニヤ

美琴「こ、怖くなんてないわよ! ただ……そう! 一応警戒しておこうっていう私なりの配慮っていうか……別にいいでしょ!?///」

上条「あはは、一体何に警戒するんだよ」ヘラヘラ

美琴「そりゃお化けとか…」

カタッ

美琴「ひぇっ!?」ビクッ

幻想目録「「…………」」プークスクス

美琴「わ、笑うなぁ! ちょっとビックリしただけよ!///」カァァ

上条「はいはい、分かったからもう寝ましょうね」ニヤニヤ

美琴「ああーっ! アンタ馬鹿にしてるでしょ!? 私は全っ然! これっぽっちも怖くないんだからね!///」

禁書「みことは怖がりさんだね、スフィンクス」クスクス

スフィンクス「にゃあ」

といったところで今回は終了
やっとターニングポイントに到達! って半月もかかってるー!?

カニバはいかんでしょ。ともかく投下ー


CASE 51 早起きは三文の徳


禁書「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

美琴「んぅ、もう朝ぁ……?」ショボショボ

上条「ぐぅ……ぐぅ……」スヤスヤ


美琴「まだ六時か、ていうか二人とも一晩中手をつないでくれてたんだ……///」ホッコリ

上条「ぐぅ……ぐぅ……」スヤスヤ

禁書「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

スフィンクス「にゃあ」

美琴「お腹空いたの? でもちょっとだけ待ってもらえるかな」

スフィンクス「にゃおぅ」

美琴「ごめんね。もう少しだけこのまま……///」ギュッ

幻想目録「「…………」」スヤスヤ


CASE 52 お散歩


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今日はお休み! 空は雲ひとつありません!」

上条「そうだな」

美琴「そしてアンタは金も無ぇ、甲斐性も無ぇ、遊んでる時間もあんまり無ぇ」

上条「余計なお世話だ! ……ったく、宿題の邪魔すんなよ」

美琴「宿題なんて私にかかれば ちょちょいのちょいよ。大体、明日やれる事は明日に回すべきでしょ」

上条「……だから?」

美琴「みんなでお散歩に行きましょう!」

禁書「さんせー!」キャッキャッ

上条「テンション高いなぁ、お前ら」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「インデックス、あそこにプリムラが咲いてる!」

禁書「わあ、ピンクに黄色に赤も咲いてるね」

美琴「私はピンクが可愛くて好きかなー」キャッキャッ

禁書「黄色も温かいイメージで素敵かも」ウフフ

上条「花ねえ……。菊とかなら食えるけど、これは無理そうだな」

電磁目録「「…………」」ジトー

上条「な、なんだよ。その可哀想なものを見るような目は」タジタジ


CASE 53 遭遇


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「あそこにクソムカつく白いのがいるわ」

上条「んー? ……ああ、一方通行のことか」

禁書「ご飯を奢ってくれた優しい人だよ?」

上条「あのなインデックス。知らない人にたかるのはダメだし、ついて行くのはもっとダメなんだぞ」メッ

禁書「はぁーい」

上条「絶対わかってないだろ……。返事だけは花丸なんだが」ヤレヤレ

美琴「とにかく、あんなのと顔を合わせたら 折角のお休みが台無しになるから行きましょ」

上条「そこまで嫌わなくても……」

美琴「私は嫌いなものを嫌いって言える女なのよ」ドヤッ

禁書「ドヤ顔で威張られても困るんだよ……」

美琴「フン、白昼堂々と幼女を連れまわすロリコンなんて逮捕されるべきと思わない?」※ハワイの一件以来、非常に険悪な関係です


一方通行「オイ、誰のこと言ってやがンだァ?」


CASE 54 不倶戴天


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ? ってか一方通行が凄絶な形相でお前を睨んでるぞ」

美琴「放っておけばいいのよ。どうせ『オマエらと馴れ合うつもりはねェ』なんて中二っぽい事考えてるに決まってるわ」

一方通行「……ケンカ売ってンのか三下ァ」イラッ

美琴「はぁ? 自意識過剰なんじゃないの? ナルシストとかキモイんですけどー」

一方通行「オーケー、スクラップ確定だクソボケがァァァッ!!!」ガァァ

美琴「上等じゃない。いつまでも最強とか調子に乗ってんじゃないわよこらーーーーーー!!!」ガァァ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「と、とうま!? いきなり怪獣大決戦が始まったんだよ!?」オロオロ

上条「危ないから離れてような」

打ち止め「もう、またお姉様とじゃれあってる、ってミサカはミサカは辟易してみたり」ヤレヤレ

上条「おっす、打ち止めも一緒だったのか」

禁書「久しぶりだね」ニコッ

打ち止め「うん! お久しぶりー、ってミサカはミサカは元気いっぱい挨拶してみる!」

番外個体「一応ミサカもいるんだけど?」

上条「はは、お前らって本当に仲がいいよな」

番外個体「ヒーローさんたちには負けるよ」ニヤニヤ


CASE 55 悪巧み


番外個体「ねぇねぇ、ヒーローさん」

上条「ヒーローさんはやめてくれ。俺には上条当麻って名前があるんだからさ」

番外個体「細かい事は気にしない。んで、あっちでケンカしてる二人を何とかしたいんだけど、協力してくんない?」

上条「いいけど、迂闊に近寄れないぞ」

番外個体「大丈夫。ミサカに考えがあるから、ちょっと耳をかして」

ゴニョゴニョ

上条「ふむふむ、なるほどなぁ」

番外個体「いい考えでしょ?(ケケケ、第一位もお姉様もからかえる絶好のチャーンス♪)」ニタァァ


禁書「邪悪な笑みなんだよ……」

打ち止め「多分ろくでもない事を企んでるの、ってミサカはミサカは溜息を零してみたり」ハァ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「デカイ口叩いておいて、結局その程度かよ。まァオリジナルっつっても所詮は三下か」

美琴「まだまだここからよっ! 私の全力、受けてみなさ……え?」ピタ

一方通行「この俺を前に余所見たァ、随分と余裕じゃねェ……か?」ピタ



番外個体「もう、どこ触ってるのよ とーま☆」イチャイチャ

上条「ハハハ、堅い事いうなよ ハニー♪」イチャイチャ

番外個体「やだぁ、ハニーなんて恥ずかしいっ♪ いつもみたいにワーストたんでいいってばぁ♪」イチャイチャ

上条「ワーストたんは我侭だなぁ」イチャイチャ



美琴「……なにあれ?」ワナワナ

一方通行「さ、さあなァ(悪意を拾いすぎてイカレちまったのか?)」ゾクッ


CASE 56 真・ツンデレ


美琴「ねぇねぇっ!!」


上条「この後どこ行こうか?」

番外個体「あなたが決めてよ。ミサカはどこにでも着いていくから♪」

上条「う~ん、やっぱここはデートの定番――」


美琴「ねぇ……っつってんだろ無視すんなやこらーーーーーーーっ!!!」ガァァ

上条「ん? なんだ御坂か」

美琴「なんだじゃねーっつの! アンタ、私の妹に何を……」

番外個体「何ってデートに決まってんじゃん」シレッ

美琴「は……はぁぁ!?」

番外個体「ミサカたちの邪魔してないで、お姉様は第一位といちゃついてなよ」ニタニタ

美琴「誰があんなのと! あ、アンタも勘違いしないでよねっ!!」

上条「おおー、ツンデレだ」

美琴「ツ、ツンデ……ッ!?///」ガビーン


禁書「誤解を招くツンデレかも……」

打ち止め「でもケンカするほど仲がいい、ってミサカはミサカは危機感を覚えてみたり」

一方通行「三下なンざ、こっちがお断りだっての」


CASE 57 誤解


番外個体「ねぇねぇ、とーま♪」イチャイチャ

上条「なんだい、ハニー♪」イチャイチャ

番外個体「だからハニーはやめてってばー♪」イチャイチャ


美琴「ぐぬぬ……ッ!! そのやりとりは私の専売特許なのにぃぃ!!」ギリギリ

禁書「……二人ともノリノリなんだよ」ボソッ

美琴「インデックス」

禁書「な、なにかな!?」

美琴「あのデレデレしてるバカを引き剥がすから協力して」

禁書「え、えーっと」オロオロ

一方通行「無粋な真似すンじゃねェ。そンなだからオマエは三下なンだよ」

美琴「んなっ!? アンタだって嫌じゃないの!?」

一方通行「あァ? 何がだ?」

美琴「あの子はアンタの大切な……お、女の子でしょ?///」カァァ

一方通行「ハッ」

美琴「こ、この……! 馬鹿にしてッ!」イラッ

一方通行「あのガキが幸せなら 俺はどうこう口出しするつもりは無ェ。寧ろ厄介払いになって好都合だ」クックック

美琴「そんな……」


打ち止め「あれー? なんだか話が変な方に向かってる? ってミサカはミサカは大混乱」ハテ?

禁書「昼ドラみたいになりそうなんだよ……」ガクブル


CASE 58 スーパー美琴シネマ R15指定


美琴「ねぇねぇ!」

上条「美琴……もう終わりにしよう。俺たちは終わったんだよ」

美琴「なんで!? どうしてそんな事言うの!?」ユッサユッサ

番外個体「見苦しいよお姉様」

美琴「~~~~~ッッ!!」

番外個体「とーまはミサカのものだから。負け犬さんはどっか行ってよ」シッシ

美琴「嘘よっ!! きっと何か弱味を握られてるのよ! そうなんでしょ!?」

上条「…………」フルフル

番外個体「ギャハ☆ お姉様はオワコンなの。妹より優れた姉なんて存在しないの。いい加減気付けよ」ケラケラ

上条「今日からワーストたんと同棲すっから、お前は自分の寮に帰ってくれ」

◇◇◇
◇◇

美琴「…………」プルプル

禁書「みこと?」

美琴「やだぁぁ!! そんなのやだよぅ……」グスッ


一同「「「「「ッ!?」」」」」ビクッ


CASE 59 リミットブレイク


美琴「…………ッ」ギューーーッ

幻想目録「「痛たたたたたっ!?」」ミシミシ

美琴「…………ッ!」ギューーーッ

禁書「み、みこと? 強く抱きしめすぎッいたたた!?」ミシミシ

上条「落ち着け! 頼むから落ち着いてくれ御坂ぁっ!?」ミシミシ

美琴「やだっ!!」ギューーーッ

上条「やだってお前……あだだだっ!?」メキメキ

美琴「絶対に出て行かないっ! あの部屋は……アンタとインデックスは、私の居場所だもんっ!!」ギューーーッ

禁書「きゃああーーー!? お、折れる、折れちゃうーーー!?」メキョメキョ



一方通行「激しい愛だなァ……」

番外個体「やりすぎちゃったか……てへっ♪」

打ち止め「てへ、じゃないよ!? ヒーローさんたちから何かが軋む音が聞こえてくるよ!?」ギャース


CASE 60 姉ちゃんとしようよ♪


打ち止め「お姉様 冷静になってー! 全部 番外個体のイタズラだから大丈夫だよ、ってミサカはミサカはお姉様に縋りついてみたりぃぃ!」

美琴「ふぇ……?」

幻想目録「「あふん……」」パタリ

打ち止め「しっかりしてっ!? ヒーローさん! シスターさぁぁぁん!!」ユッサユッサ

禁書「も、もうダメかも……」ピクピク

上条「スフィンクス……上条さんは疲れたよ。あ、天使がお迎えに……」ピクピク

打ち止め「幻覚が見えてるーーーーー!? ってミサカはミサカは ああもうっ、しっかりしてーーーー!!」ガビーン

禁書「私の灰は、エーゲ海に撒いて欲しいんだよ……」ガクリ

打ち止め「寝ちゃダメぇぇええええええ!! 寝たら死んじゃうーーーーーー!!!」ペチペチ

上条「くっそぅ、御坂のヤツ 馬鹿力を発揮しやがって……」ガクリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「ありゃりゃ、なんだか大変なことになっちゃったぜ☆」キラッ

一方通行「オマエ、ろくな死に方しねェぞ」

番外個体「あっれー? 第一位がミサカの心配をしてるのかにゃーん?」ニヤニヤ

一方通行「随分と余裕だなァ。アレが見えないのか?」

番外個体「え……??」


美琴「妹ォォ……よくも……よくもこの姉を謀ってくれたわね」バチバチッ!!


番外個体「げぇっ!? お姉様ってば殺る気満々!?」

一方通行「楽しい楽しい鬼ごっこの開幕ってかァ?」クックック

番外個体「笑い事じゃないよ!? あわわわ、お、お姉様? さっきのはミサカ風の軽いおちゃっぴーなわけで……」ガクブル


美琴「黙りなさいっ!! アンタは電撃お尻ぺんぺん百回の刑だから覚悟なさいっ!!」ダダッ

番外個体「もうしないから許して!? てかお尻ぺんぺんは絶対にイヤだああああああああああああ!!!」スタコラサッサー


一方通行「ハァ、アホばっかだなァ」ヤレヤレ

といったところで今回は終了
基本的にレベル5はみんな仲が悪いんですよねー。つーか殺し合いばっかのような……

寒いっ! 寒すぎるから投下ー


CASE 61 お仕置き


上条「やれやれ、酷い目にあったなぁ」

禁書「私なんて完全にとばっちりなんだよ……」ゲンナリ

打ち止め「もう、番外個体のイタズラなんかに乗るからだよ、ってミサカはミサカは呆れてみたり」

上条「いやー、なんか面白そうだったからつい」

打ち止め「つい、じゃないの! 反省しないとダメだよ! ってミサカはミサカは注意してみる!」メッ

一方通行「ガキに説教されるなンざ、オマエも焼が回ったもンだな」クックック

禁書「説教人間が説教されてたら世話無いかも」クスクス

上条「う、うるせーよ」プイッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「お、お姉様? ミサカ、反省してるから許して欲しいなーって……」

美琴「お手洗いは済ませた? 神様へのお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えながら命乞いをする心の準備はオーケー?」ニッコリ

番外個体「こわっ!? それ女の子がしちゃダメな表情だよ!?」ガクブル

美琴「それじゃいくわよー。ひとーつ!」ビリビリ

番外個体「ま、待っ、きゃんっ!?」

美琴「ふたーつ!」ビリビリ

番外個体「ひんっ!? ちょ、いくらなんでも恥ずかし――」

美琴「みーっつ!」ビリビリ

番外個体「あひんっ!? だ、誰か助けてぇぇーーーーーーーー!!!」


上条「一方通行、助けてやれよ」

一方通行「ハァ? オマエがオリジナルを止めてやれよ」

幻想通行「「…………」」

一方通行「ほっとくかァ」

上条「ん、そうだな」

最終目録「「あきらめ早っ!?」」ガビーン


CASE 62 そして誤解は加速したっ!!


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「……さっき妹とベタベタしてたの、ほんとに演技だったのよね?」オズオズ

上条「当たり前だろ。モテない上条さんには過ぎた幻想だっつーの」

美琴「そっかぁ……」ホッ

上条「ま、打ち止めと番外個体は一方通行に御執心みたいだしな」

禁書「私たちも負けないくらい、仲良し三人組なんだよ!」

上条「はは、そうかもな」

美琴「かもじゃないわよ」クスクス

上条「まあなんにせよアレだ。番外個体たちには悪いけど、俺は御坂を応援してるから」ナデナデ

美琴「ちょっ、あたまっ、な、撫でっ!?///」カァァ

上条「でもあんまりツンツンしてると嫌われちまうぞ?」

美琴「う、うん……///」モジモジ

上条「いやーまさか御坂が一方通行に惚れてるなんてなぁ。上条さんは全く気付きませんでしたよ」ヘラヘラ

美琴「……………………………………はい?」

禁書「と、とうま?」

上条「いろいろと障害は多そうだけど頑張れよ!」ニコッ

美琴「ち、違っ!? そんなハズないでしょーが!!」アセアセ

上条「はいはい、ツンデレですね。つーか俺にしてどうすんだよ」ケラケラ

美琴「ううぅぅ~~~~、なんでこうなるのよぉぉ……」ガックリ


禁書「……(どうして自分以外の事は無駄に敏感なんだろう。あさっての方向にぶっ飛んでるけど……)」


CASE 63 空回り


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「私は一方通行なんて好きでもなんでもない! ていうか寧ろ大っ嫌いなの!」

上条「はは、わかってるって」ニコニコ

美琴「いくら妹達の恩人だからって、絶対に許したりしないんだから!」

上条「普通はな。だけど御坂は優しいから許したんだよな?」ニコニコ

美琴「んなわけあるかーー!!」ガァァ

上条「照れるなって。上条さんはちゃーんと理解していますことよ?」ニコニコ

美琴「……わかった。もう直球で行くしかないみたいね」

禁書「みこと、ふぁいとー!」

上条「ん? なんだ?」

美琴「わ、私は……アンタのことが、だ、大好きなの! いい加減気づけこのバカっ!!///」

上条「そ、そうか///」

美琴「……ア、アンタはどうなのよ///」ドキドキ

上条「もちろん大切に想ってる。御坂には誰よりも幸せになって欲しいからな」キリッ

禁書「うんうん!」

上条「だからインデックス、俺たちで御坂の恋が叶うようにサポートしような!」

電磁目録「「…………」」ポカーン


CASE 64 大破局


上条「なあ御坂」

美琴「なによぉ……」

上条「よく考えたら今の状況は不味いと思うんだ」

美琴「考えるまでもなく不味いわよ。最悪と言っても過言ではないわ……」ドンヨリ

上条「だろ? 友達とはいえ、別の男と暮らしてるなんてマイナスでしかないもんな」

美琴「え? なんの話?」

上条「俺たちの同居の話に決まってるだろ。んで話を戻すけど、お前自分の寮に戻れ」

美琴「な、なんで……?」プルプル

禁書「とうまっ!! 言っていい冗談と悪い冗談があるんだよ!!」

上条「冗談なんかじゃねーよ。俺は御坂のためを思ってだな――」

美琴「~~~~~~~~ッッ!!」ダダッ


禁書「みことっ!?」

上条「……俺、何か不味いこと言っちまったのか?」

禁書「言いまくりなんだよ! とうまのアホっ! 鈍感っ! スカポンタン!」ガァァ

上条「そ、そこまで言う?」ガーン

禁書「役立たずは家に帰って反省してて! みことは私が連れ戻すから!」テッテッテ

上条「…………」ショボーン


CASE 65 汝の隣人を愛せよ


禁書「ねぇ、みこと。隣いいかな?」

美琴「…………」

禁書「よいしょっと。へへ、土手に座ってお話なんて、すっごくベタかも」

美琴「…………」

禁書「とうまって酷い人だよね。みことのアプローチを悉く曲解して、悲しませて、まったくもう」プンスカ

美琴「…………」

禁書「信じられないんだよ。みこともあんな朴念仁のどこがいいの?」

美琴「私は……」

禁書「恋は盲目っていうのかな? 一度距離をとってみるのもアリなのかも。そうしたら――」

美琴「ダメっ!!」

禁書「…………」

美琴「それだけはダメよ! やっと少しずつ距離が縮まって、インデックスとも仲良くなれたのにっ!」

禁書「そうだね」

美琴「アイツもインデックスも、超電磁砲じゃなくて、在りのままの私を見てくれる。なのにそれを奪われたら……」ジワッ

禁書「大丈夫だよ? 誰にも みことの居場所を取り上げたりさせないから」ナデナデ

美琴「で、でも、アイツが……」

禁書「みことの中のとうまは、さっき私が言ったみたいな酷い人?」

美琴「ううん……」フルフル

禁書「だよね。とうまはバカでアホで鈍感でバカだけど、みことや私が悲しんでるのを放っておくような人じゃないもん」

美琴「うん……」

禁書「なら全部受け入れて信じればいいんだよ。鈍感なのも、誰より優しいのも、みことを大切に想ってるのも、全部 上条当麻なんだよ」

美琴「難しいなぁ……」

禁書「ふふっ、みことならきっと出来るよ」ニコッ

美琴「うん、頑張ってみる」ゴシゴシ

禁書「久々にシスターっぽい事をしたんだよ。あ、とうまだ」


CASE 66 雨降って地固まる


上条「おおーい! やっと見つけた」タッタッタ

禁書「とうま!」

上条「わりぃ、居ても立ってもいられなくってさ」

禁書「また みことを泣かせたりしたら……わかってるよね?」ニッコリ

上条「ああ」

禁書「だったら即行動っ!!」グイッ

上条「おっとっと、……御坂」

美琴「な、なによ」

上条「ごめんな。俺が無神経だったからお前を悲しませちまったんだよな」

美琴「……別にアンタだけが悪いんじゃない」ボソッ

上条「それでも俺に非があるのは明らかだ。具体的に何が悪いのかはわかんねーけどな!」

美琴「ぷっ、それじゃ全然ダメでしょーが」クスッ

上条「笑うなよ。お馬鹿な上条さんにだって大切なとこだけは、ちゃんと理解してるんだぞ」

美琴「大切なとこ?」

上条「御坂を泣かせない。いつだってお前が笑っていられるようにしたいんだ」

美琴「え……ええーーっ!?///」ボンッ

上条「だから人任せにするのは金輪際無しだ。もう決めた」

美琴「そそそ、それって……///」アウアウ

上条「考えるまでもないくらい簡単なことだったんだよ。俺が御坂を幸せにすれば良かったんだ」

美琴「ぷ、ぷ、プロっ、プロポ……ッ!?///」

上条「覚悟しとけよ。もういいですって呆れちまうくらい、ずっと一緒に居るんだからな!」

美琴「ふ」

上条「ふ?」

美琴「ふにゃーー///」ビリビリビリビリッ!!!

上条「ぎゃああああああああああああああ!? 漏電ッ、かつて無い規模の漏であばばばばばばばッ!!??」シビビビ


禁書「ああっ!? みことのビリビリが幻想殺しを突破しあばばばばばばばッ!?」シビビビ


CASE 67 羞恥プレイ


打ち止め「ねぇねぇ、ってミサカはミサカはあなたの袖を引いてみる」クイクイ

一方通行「なンだ?」

打ち止め「番外個体なんだけど……」チラッ


番外個体「クソッ! あの暴力姉め、公衆の面前でミサカに恥をかかせやがって……ッ!!」ムカムカ


一方通行「ほっとけェ。自業自得だろうがよ」

番外個体「干渉されるのもアレだけど、そこまで無関心決められるとなんかムカつくですけどー?」イラッ

一方通行「じゃあなンだ? ぺンぺンされたケツが二つに割れて大変ですねェ、とでも言ってりゃ満足か?」ニヤニヤ

打ち止め「お尻は最初から割れてるよ?」ハテ?

番外個体「むっかー! マジでムカついた!」

一方通行「衆人環視の中で羞恥プレイたァいい趣味してンな。けどよォ、お尻ぺンぺンが許されるのは小学生までだよなァ?」ニヤニヤ

番外個体「こ、この……っ!!」

打ち止め「でもでも、ミサカたちはみんな0才だよ? ってミサカはミサカはぶっちゃけてみたり」

一方通行「あァ許されるわァ。それは許されちまうわァ」プークスクス

番外個体「~~~~~~~~ッッ///」プルプル

一方通行「帰ったら黄泉川たちにも教えてやンねェとな」ニタァァ

番外個体「えっ、ちょ、やめてよ!?」

一方通行「俺がやめろっつって、オマエがやめたためしがあるか?」

番外個体「……あるよ?」シレッ

一方通行「よォォし、嘘つき確定! クソガキの醜態はネットの大海に放流決定だ、ギャハハハハハハ!!!」

打ち止め「……携帯を弄ってるなーって思ってたけど録画してたんだ、ってミサカはミサカはあなたの性格の悪さに戦慄してみたり」ゾクゾクッ

番外個体「待って!? 嘘ついたのは謝るから待ってっ!?」アセアセ

シーン……

番外個体「あ、あれ?」

打ち止め「あの人なら飛んで帰っちゃったよ、ってミサカはミサカは悲しい現実を伝えてみる」

番外個体「いやあああああああああああ!?!? 誰でもいいから第一位を止めてぇぇーーーーーー!!!」ギャース

打ち止め「……(あの人は優しいからきっと口だけで実行しないよ。多分……おそらく……きっと……もしかしたら……あれー?)」


CASE 68 平常運転


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「あははっ、なんでもな~い♪」ニコニコ

上条「なんだよそれ」クスッ

美琴「ねぇねぇ!」

禁書「なにかな?」

美琴「嬉しくなっちゃったから呼んでみただけ~♪」ヒャホゥ

禁書「ふふっ」クスクス


美琴「ところで、どうして二人とも煤けてるの?」

上条「あー、なんつーか」ボロボロ

禁書「……愛の代償なんだよ」ボロボロ

上条「あ、あはは……こんなの安いもんだから気にすんな」ボロボロ

美琴「???」


CASE 69 手をつなぐ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「三人で手をつないで帰りましょ」スッ

禁書「うんっ!」ギュッ

上条「…………」

美琴「んっ」スッ

上条「いやいや御坂さん? いくらなんでも往来で手をつなぐって……」アセアセ

美琴「んんっ!」スッ

上条「いや、だから……」オロオロ

美琴「もうっ、じれったいわね!」ギュッ

上条「おおっ!?」

美琴「じゃあ帰りましょ♪」

禁書「今日の晩ご飯はお鍋がいいかも!」ワクワク

美琴「んー、鶏団子のお鍋なら出来るかな?」

禁書「やったぁー♪ とりだんご、とりだんご♪」

上条「あのー、世間の目が大変厳しいのですが、そろそろ手を離しても――」

美琴「今アンタの左手と手をつないでるんだけど?」ニッコリ

上条「テメェ!? 無邪気に見せかけて脅迫しやがりますか!?」

美琴「ふっふーん、私はアンタに幸せにしてもらうんだもーん。もう我慢なんてしないんだから♪」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


青ピ「またカミやんだけ美味しい思いをしやがってッ!! 寒いわぁ……。心もカラダもカッチカチやで……」ブルブル

土御門「ならうちに来るかにゃー? 舞夏も鍋を作るってメールが来てるんだが」

青ピ「持つべきものは友達やなぁ!!」パァァ

土御門「メシ食ったらカミやんちに突撃ですたい」


CASE 70 来訪者


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「テーブルにカセットコンロを出して欲し――」


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


上条「うるせえええええええええ!!! 連打すんなっ!!」ガチャ

青ピ「こんばんわー♪」

バタン ガチャ

「ちょっ!? 問答無用で閉めんといてーー!?」ピンポンピンポンピンポン


美琴「い、いいの?」

上条「無視だ無視。うちは変態お断りなんです」

禁書「こもえも頭を悩ませてたんだよ。いろんな意味で……」ゲンナリ

上条「ダチとしてはいい奴なんだけどな」


「カミや~ん、開けて…熱っ!? なんなんこの赤い人!? めっちゃ熱っ!?」

「おまっ!? オレまで焼くつもりかにゃ!?」

「撤退! 消し炭にされんうちに撤退やー!」


禁書「なにか不穏当なワードが聞こえたような……」

上条「気にしたら負けだろ。とりあえず晩飯にしようぜ」

禁書「とりだんごっ!!」クワッ

美琴「ふふっ、もう出来てるわよー」


ピンポーン

といったところで今回は終了
最強寒波ってなんですか!? 最強内閣といい、世間では中二病が蔓延している様子ー

フルフロンタルさんではないです。では投下ー


CASE 71 ヤックデカルチャー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「大変よ!? ゼントラーディが攻めてきたわ!」

ステイル「…………」

禁書「みこと、この人は巨人族じゃないんだよ」

美琴「うそっ!?」ガビーン


ステイル「……上条当麻、彼女は英国紳士をなんだと思ってるんだい?」

上条「悪気はないんじゃないか? あ、あはは……」

ステイル「まったく、これだから学園都市は好きになれな……ん?」クイクイ

美琴「ヤックデカルチャー!」

ステイル「安心してくれ。キミたちに危害を加える意図はない」


幻想目録「「なんか会話が成立してるーーーー!?」」ガビーン


CASE 72 ギフト


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ステイルさんからジュースの詰め合わせを頂いたんだけど」

上条「こりゃまた凄い量だなぁ」

ステイル「うちのクソBBA……もとい、最大主教宛てのギフトなんだけどね。どうせ腐らせるだけだから持ってきたんだ」フフン

上条「勝手に持ち出すのは流石に不味くないか?」チラッ


禁書「ぷはっ、おいしぃーっ!? これ高級品だよ!」ゴキュゴキュ!

美琴「ほんとだ! 結構どころか一流ワイナリーのジュースじゃない!」コクコク


上条「……ありがたく頂戴します」ガックリ

ステイル「キミも苦労してるみたいだね……」ポンッ

上条「ハハハ、ガキのお守りは慣れっこですよ」ホロリ


CASE 73 お仕事


上条「んで、用件はなんだ?」

ステイル「特にないよ。たまたま仕事で学園都市に来たから、そのついでさ」

上条「お前も土御門も大変だなぁ」

ステイル「平和なうちに苦労しておけば、後々楽が出来るものだからね。先行投資みたいなものだ」

上条「そういう水面下のアレコレなんて、俺にはさっぱりわからん」

禁書「とうまはバカだもんねー」クスクス

ステイル「ククッ、そうか、キミもそう思うのか」クックック

上条「テメエら……」イラッ


美琴「違うわよインデックス」

上条「御坂! 上条さんはお前を信じてたっ!!」パァァ

美琴「コイツは馬鹿の中のバカ。キングオブバカなのよ!」

上条「……バカじゃないもん」グスッ


CASE 74 お鍋


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「折角だからステイルさんに夕飯を振舞いたいんだけど、いい?」

禁書「お鍋はみんなで囲んだ方がおいしいから賛成だよ」

上条「こう言ってるけど、都合は大丈夫か?」

ステイル「ああ、問題ない。ご相伴にあずからせてもらうよ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「はふ、はふ……んー! ポン酢の酸味がおいしーっ!!」モグモグ

ステイル「これがジャパニーズ・ナベか。体の芯から温まる、素晴らしい料理だね」モグモグ

禁書「そうなんだよ。あ、お豆腐が丁度いい感じだから よそってあげるね」

ステイル「……自分で出来るから、キミは食べるのに専念したらどうだい?」プイッ

禁書「むぅ、あなたはお客さんなんだから黙ってもてなされるんだよ!」ヒョイヒョイ

ステイル「ああ!? 一度にいっぱい入れたら、熱っ!?」


上条「炎の魔術師が鍋を熱がってる……っ」プルプル

美琴「お箸だとお豆腐が崩れちゃうから、お玉を使わないとダメよ」メッ


CASE 75 お給金


ステイル「そうだ。今月の給料の件なんだが、いつも通り全額寄付でいいかい?」

禁書「うん」

上条「え、給料って……?」

ステイル「彼女は必要悪の教会所属の魔術師だよ? 当然 手当が出るにきまっているだろう」

上条「ええっ!? そんな話聞いてないぞ!?」ガビーン

禁書「そうだっけ?」ハテ?

上条「そうだよ! つーか寄付ってなんだよ!?」

禁書「えっとね、恵まれない人たちを支援するための基金に寄付してるんだよ」

上条「……因みにおいくら万円?」

禁書「さあ? 私は知らないよ」

ステイル「円換算で、月に100万弱といったところかな」シレッ

上条「…………」ピシリ

禁書「私にはとうまとみことが居るから幸せなんだよ。でも世の中には不幸な人だってたくさん居るから……」

美琴「せめて寄付を、ってわけか。うん、偉い偉い」ナデナデ

禁書「えへへ///」テレテレ


上条「……(言えねえ……食費くらい入れろなんて、とても言えやしねぇ……)」シクシク


CASE 76 お見送り


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ステイルさんのお見送りに行きましょう!」

ステイル「気を遣う必要はない。玄関までで十分さ」

上条「もうすぐ最終下校時刻だから、タクシー乗り場まで見送りに行こうな?」

禁書「うん!」

ステイル「やれやれ……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「そんじゃ気をつけてな」

ステイル「キミに心配される謂れは無い。キミこそ破産しないように精々苦労するといい」ニヤリ

上条「けっ、相変わらず憎たらしいな! 御坂と同い年とは思えない可愛げの無さだ」

美琴「ヤックデカルチャー!?」ガビーン

上条「それはもういいっての!」ビシッ


ステイル「……今の生活は楽しいかい?」

禁書「もちろんだよ。でも、どうしてそんな事を聞くの?」

ステイル「意味なんてないさ。ただ、なんとなくね」

禁書「よくわかんないけど……またね」ニコッ

ステイル「……ああ、機会があればまた」


CASE 77 妖怪一足りない


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「コンビニに寄って、スイーツを買いましょう!」

禁書「はいはい! 大さんせーなんだよ!」ピョンピョン

上条「ステイルにジュースを貰ったばっかだろ」

禁書「とうまは何もわかってない! ジュースとデザートは別物なの。バナナがおやつにならないのと同じくらい大切なことなんだよ」

上条「はぁ、もう好きにしてくれ……」ゲンナリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


店員「お会計は\450になります」

上条「えっと、四百と四十、一、二……八、九、あれ? 一円足りない」

禁書「ひぃ!? 『妖怪一足りない』が出たんだよ!?」

美琴「な、なんなのそれ……?」

禁書「双六なんかで とうまを絶対に上がらせない恐怖の妖怪なんだよ。たまにテストや、今みたいにお金を払う時にも現れるの!」

美琴「それって単にツイてないだけなんじゃ……」

上条「いいから一円貸してっ!?」


CASE 78 トライにゃんグラー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「私の方が好きよね!?」

上条「は……?」

禁書「そんな事ないんだよ! きっと私の方が好きに決まってるかも!」

上条「え、えーっと……」アセアセ

電磁目録「「ねぇ、どっち!?」」

上条「いやぁ、甲乙つけ難いと言いますか、上条さん照れちゃいます///」テレテレ

美琴「はぁ?」

禁書「とうまが、じゃなくてスフィンクスが、ってことなんだけど」

上条「……ですよねー」ガックリ


CASE 79 動画サイト


佐天「ねぇねぇ、これ見て」

初春「なんですか、佐天さん」

佐天「某有名動画サイトなんだけどね? このAxって人の投稿動画が可愛いの!」

初春「わぁー、わんちゃんや猫ちゃんの動画がいっぱいですね」キラキラ

佐天「可愛いでしょ? でもそれだけじゃなくって、この動画を見てよ」カチッ

初春「……え、この子ってアホ毛ちゃん?」

佐天「知ってる子なの!?」

初春「は、はい。少し前に一度だけ会ったんです」

佐天「へぇー、世間って狭いものなんだねぇ」

初春「そうですね。……それにしても動画のアホ毛ちゃん、すっごく可愛いですね」ホッコリ

佐天「だよねー。これは愛がないと撮れないよ」ウンウン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「へっくし! なンだ風邪かァ?」

打ち止め「はい、風邪薬だよ、ってミサカはミサカはナイスタイミングで渡してみたり」スッ

一方通行「ガキはもう寝る時間だ。さっさと部屋に戻りやがれ」シッシ

打ち止め「はぁーい」テッテッテ


一方通行「……さて編集編集」カチカチ


CASE 80 寝相


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

禁書「んぅ~……」コロコロ フトンマキマキ

美琴「うぅ……さむい……」ブルブル

禁書「むにゃ……むにゃ……」スヤスヤ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ガチャ

美琴「…………」フラフラ


上条「ぐぅ……ぐぅ……」スヤスヤ

美琴「…………」ゴソゴソ

上条「ぐぅ……ぐぅ……」スヤスヤ

美琴「ん……あったかぃ……」スヤスヤ

といったところで今回は終了
なんだかんだでCASE 80到達! あと二回で目標達成ですなー

今日も今日とて投下ー


CASE 81 夢


上条「ぐぅ……ぐぅ……」スヤスヤ

美琴「んぁ……? なんかゴツゴツしてる……?」ハテ?

上条「んぉ……? なにか柔らかくていい匂いがする……」ハテ?


上琴「「…………」」


上条「あー、こりゃ夢だな。御坂が俺の上に乗っかってるなんて夢に決まってる」ウンウン

美琴「うん、これはきっと夢。アンタの意外に逞しいカラダの感触なんて夢に決まってるわ」ウンウン

上条「だったら抱きしめても問題ないよな?」

美琴「ぎゅーってして……?///」ポッ

上条「……ん、柔らかくて気持ちいいな」ギューッ

美琴「うん……好きな人に抱かれるのって こんなに気持ちいいんだ。知らなかった……///」モジモジ

上条「おー、夢のせいか御坂が素直だ」

美琴「せっかくだもん、夢の中でくらいアンタに……当麻に甘えたいもん///」

上条「やべぇ……。現実ならいいのにとか思っちまった」

ガチャ

禁書「とうま! みことが何処にも居ないんだ……よ?」ピシリ


CASE 82 お説教


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなん――」


禁書「私語を挟まないっ!! 今二人は私にお説教されてるんだよ!!」ガァァ


上琴「「す、すみません」」

禁書「まったくもう……仲良くするのはいい事だけど、節度は守るべきかも!」プンスカ

上条「いや、守ってましたよ? でも何故か朝起きたら御坂が…」

禁書「いい訳しない!」

上条「はい……」ションボリ

禁書「みこともガードが甘すぎ! もっと貞淑であるべきかも!」

美琴「それはわかるけどね? そ、その……///」モジモジ

禁書「なにかな?」

美琴「今夜も潜り込んじゃうかも……///」カァァ

禁書「みぃ~こぉ~とぉぉ?」ブチッ

美琴「だ、だって気持ちよかったんだもん!///」

禁書「とうまの馬鹿が染っちゃったのかな!?」


上条「……///(来るのか!? 今夜も来ちゃうのかっ!? よっしゃぁぁーーって何考えてんだ俺ーーーー!?)」モンモン


CASE 83 レコーダー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「レコーダーのランプが点滅してるわよ?」

上条「あ、本当だ。ハードディスクの容量が足りてないみたいだ」

美琴「何か消さなきゃ録画できないってことか」

禁書「!?」

上条「まあ中身はインデックス用のアニメばっかなんだよな。適当に消せばい――」

禁書「だ、ダメっ!!」クワッ

上条「見終わったヤツなら別にいいだろ?」

禁書「ダメダメっ!! どれも名作揃いなんだよ!? それを消すなんてとんでもない!?」アセアセ

美琴「ふぅ~ん、じゃあインデックスのオススメを見てみましょうよ」

上条「はぁ?」

美琴「常盤台の寮ってテレビがないから、アニメとか全然見れなかったのよねー」

禁書「んっとね、これが一押しなんだよ!」pi

上条「……ふぇいとぜろ?」


CASE 84 サーヴァント


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今見たのに出てきたサーヴァントに勝てる気がしないわ!」

禁書「仮にも英霊って設定だから当然かも。最弱のアサシンですら超人的な強さなんだよ」

上条「……どうにも主人公を好きになれなかったんだが」

美琴「戦術がえげつなかったもんねぇ。つーかどいつもコイツも人でなしばっかだったじゃん」

禁書「ま、まあ魔術師は基本的にそういうものだから」

上条「けどランサーはカッコ良かったな! いかにも騎士って感じだったし、宝具もなんか親近感が湧いたし」


電磁目録「…………」ジトー


上条「な、なんだよ?」

禁書「……とうまがマスターならサーヴァントはディルムッド一択に違いないんだよ」

美琴「この天然タラシめ」イラッ


CASE 85 魔法少女 再び


美琴「ねぇねぇ!」

禁書「なぁに、みこと?」

美琴「この前ごっこ遊びしてた魔法少女って、なんてタイトルなの?」ニヤニヤ

禁書「ッ!?」

上条「お、おい」

美琴「なんだったっけ? たしか――」

禁書「ッ……シスター・チョークスリーパァァァーーーーーッ!!!」

キュッ

美琴「かひゅ!?」ドサッ

上条「み、御坂ぁぁーーーー!?」ガビーン

禁書「魔術など花拳繍腿、関節技(サブミッション)こそ王者の技よ!」

上条「かけんしゅうたい……? って言ってる場合か! お前どうして御坂を……」

禁書「魔法少女ごっこなんて無かったんだよ。そうだよね?」

上条「いや、この前――」


禁書「 そ う だ よ ね ?」ニッコリ


上条「はい! 魔法少女なんてありませんでした!」キリッ


CASE 86 号泣


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「これは私たちにとって必要不可欠なものだと思うの。だから考え直さない?」

上条「却下」

美琴「で、でもアンタだって好きなんでしょ?」オロオロ

上条「あのな御坂? どんな事にも終わりは来るんだよ。いつまでも先延ばしにしても意味が無いだろ?」

美琴「そんな……!?」

上条「御坂には無理だろうから俺がやる。さあどいてくれ」

美琴「イヤっ!! 絶対にどかない!」イヤイヤ

上条「……いい加減にしないと怒るぞ?」

美琴「どうしてこんな事するの!? 私がここまでお願いしてるのに……ッ! ねぇ、答えてよぉっ!!」ブワワ

上条「埒が明かねえ……。インデックス、御坂を押さえてくれ」


禁書「みこと、今回は とうまが正しいと思うよ?」ギューッ

美琴「は、放してぇぇぇ!! いやああああああっ!!」ジタバタ


上条「今のうちに片付けますよーっと」テキパキ


美琴「おこた仕舞っちゃやだあああああーーーーーーーー!!!」ポロポロ


CASE 87 いじける


禁書「み、みこと?」

美琴「うっうっ……裏切り者ぉぉ……信じてたのにぃぃ……」メソメソ

禁書「寒波も過ぎたから、もう炬燵は必要ないと思うよ?」オロオロ

上条「そうそう、エアコンだけで十分です」

美琴「そういうんじゃないのよぉ……甲羅を奪われたカメがどうなるか知ってる?」

禁書「えっと……」

美琴「ノコノコみたいに無残に死んじゃうの。アンタは私に死ねって言ったも同然なんだから……」シクシク

上条「大袈裟すぎるだろ」ヤレヤレ

美琴「アンタは裸で外を歩けるっていうの!?」

上条「意味わかんねーよ!? お前にとって炬燵は服なのか!?」ガビーン

美琴「うぅ~~、おこたぁ……おこた返してよぅ……」グッスン


禁書「……最近、私のほうがしっかりしてる様な気がするんだよ」


CASE 88 甘やかす


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「おこた暖かいわよー。ほら、アンタたちも入りなさいよ」ヌクヌク


禁書「アッサリ根負けしちゃって、……情けない」ハァ

上条「だって仕方ないだろ? まさか御坂があんなに愚図るなんて思わなかったしさ」

禁書「それでもだよ。まったく、とうまの甘やかし癖には困ったものかも」ヤレヤレ

上条「ほう……そんな風に言うのか。わかった、今後お前が食い物をねだっても、上条さんは断腸の思いで却下するとしよう」


禁書「わぁーい、炬燵さいこーなんだよ!」ボーヨミ

美琴「でしょー?」ニコニコ


上条「聖職者にあるまじき掌返しですね……」


CASE 89 マッサージ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「そんなとこでひっくり返ってたら邪魔なんだけど」

上条「身体がバキバキで動きたくありませんのことよー……」グッタリ

美琴「ふ~ん……じゃあ、えいっ!」フミッ

上条「うおっ!?」

美琴「昔ね、パパの背中をこうやって踏み踏みしてあげたら気持ちいいって言ってたんだけど、どう?」フミフミ

上条「んんーー、中々いい感じ。あ、肩甲骨の辺りを頼む」

美琴「りょーかい。んふふ、ここがええのんかー、うりうり♪」フミフミ

上条「あ゛~~~~、踵がジャストフィット~~~」

美琴「あはは、お客さん凝ってますねぇー?」フミフミ


禁書「スフィンクスもブラッシングしてあげるね♪」

スフィンクス「に、にゃあっ!?」スタコラサッサー

禁書「あ、こらっ! 逃げたらダメなんだよ!」


CASE 90 大脱走


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「大変よ、スフィンクスが脱走したんだって!」

禁書「ベランダを伝って外に逃げちゃった……」ショボーン

上条「そんなに慌てなくても、腹へったら帰ってくるんじゃねーの?」

禁書「外は車も走ってるし、危険がいっぱいなんだよ……?」ウルウル

上条「はぁ、しゃーねぇなぁ。寒くないように厚着して探しに行くぞ」

美琴「そうこなくっちゃ♪」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「寒ィ……。なンでこの俺がパシられてンだ?」

打ち止め「ヨミカワもヨシカワも忙しいからミサカたちに白羽の矢がたったのだ! ってミサカはミサカはハイテンション!」

番外個体「夕飯の買出しの何処が楽しいのやら」ヤレヤレ

一方通行「だりィからさっさと済ませて帰……」ピタ


スフィンクス「にゃー?」ハテ?


一方通行「猫ちゃン……」キュン

番外個体「ぶふっ!?」

といったところで今回は終了
何か忘れてると思ったら、節分ネタを組み込みそこねちゃったー!?

週明けだけど気にせず投下ー


CASE 91 衝撃


番外個体「ねぇねぇ! 今なんて言った!? ミサカ、すっごい愉快な単語をキャッチしたんだけど!」ゲラゲラ

一方通行「何って、猫ちゃンの事か?」

打ち止め「わぁー、この猫ちゃん三毛猫だよ! ってミサカはミサカは近寄って撫でてみたり♪」ナデナデ

一方通行「おいクソガキ、猫ちゃンは顎の下を撫でてやると喜ぶンだ」

打ち止め「えーっと、こう?」ナデナデ

スフィンクス「にゃあ♪」ゴロゴロ

一方通行「嬉しい時は、そうやって喉をゴロゴロ鳴らすンだ。覚えとけ」


番外個体「あ、あの……」オズオズ


一方通行「あァン?」

番外個体「冷酷非情な第一位が猫ちゃんなんて、全然似合わないんですけど……」

一方通行「何言ってンだコイツ?」

打ち止め「猫ちゃんがどうかしたの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」


番外個体「猫ちゃんだよ!? おっかない第一位が猫ちゃんとかほざいてんだよ!?」


通行止め「「???」」ハテ?


CASE 92 自由


打ち止め「ねぇねぇ、番外個体は何を怒ってるの?」

一方通行「ほっとけェ。どうせ思春期を拗らせちまったとかだろ。それより猫ちゃンだ」ナデナデ

スフィンクス「にゃ~ん♪」ゴロゴロ


番外個体「……(おかしいっ、第一位が猫ちゃんなんて、こんなの絶対おかしいよ!?)」ワナワナ


禁書「あーーっ!! スフィンクスだ!!」テッテッテ

美琴「あ、ほんとだ!」タッタッタ

打ち止め「あれー? この猫ちゃんはお姉様の? ってミサカはミサカは意外な事実に驚いてみる」

美琴「そうよ、スフィンクスは私のにゃんこよ!」

禁書「……(ふふ、ほんとは私のペットなんだけどなぁ)」ニコニコ

一方通行「チッ」

美琴「なに? なんか文句でもあんの?」イラッ

一方通行「別に」


番外個体「くふふ、第一位が気に入らないお姉様に朗報だよ」ニヤニヤ

美琴「な、なによ」

番外個体「そこの冷血漢はねぇ、お姉様の猫にあろう事か『猫ちゃン』とか言って触れ合ってたんだよ! あひゃひゃひゃ似合わねー!!」ゲラゲラ

美琴「……?」ハテ?

番外個体「……あ、あれ? 可笑しくないの? 猫ちゃんだよ?」オロオロ

美琴「え、だって」キョトン

禁書「スフィンクスは何処からどう見ても猫ちゃんなんだよ?」


番外個体「ぐああぁぁーーーーッッ!? 駄目だコイツら、ミサカと価値観を共有できねーー!!」ギャース


CASE 93 正義


美琴「アンタが何を言ってるのかサッパリだけど、一つだけ絶対の真理があるわ」

番外個体「し、真理?」タジタジ

禁書「有史以来、何時でも何処でも誰でも! この真理だけは覆せない」

一方通行「善も悪も関係ねェ。理解も定義も必要ねェ」

美琴「そう! 全てはスフィンクスに集約されていると言っても過言じゃないっ!!」

番外個体「なんなのそれ!? み、ミサカ……そんなの知らない! わかんないよ!?」オロオロ

一方通行「だからオマエはガキなンだよ」ニタァァ

番外個体「クソッ、適当な事並べてるだけだろ絶対! そこまで言うならミサカにも分かるように説明してみなよ!!」


超一方目録砲「「「 かわいいは正義!!! 」」」ドヤッ!!


打ち止め「おおーーっ!!」パチパチ

番外個体「フリーダムすぎる……援軍は、味方はいないの……?」


CASE 94 運命


美琴「ねぇねぇ!」

番外個体「……なに」ゲンナリ

美琴「スフィンクス、かわいいでしょ?」ズイッ

スフィンクス「にゃあ」

番外個体「う……ま、まあ確かに可愛いけどさ」

一方通行「おいコラ三下。猫ちゃンを抱く時は、ケツを押さえてやらねェと怖がらせちまうだろォが」ギロッ

美琴「ッ!?」ビクッ


上条「おおーい、やっと追いついた……。闇雲に探し回っても、ってあれ?」タッタッタ

美琴「!!」ササッ

上条「どうしたんだ? 背中に張り付いたりして」

一方通行「猫ちゃンを雑に扱ったから軽く躾けただけだ」ヤレヤレ

上条「へ……? 猫…ちゃん?」

打ち止め「うん! 猫ちゃん! ってミサカはミサカは肯定してみたり」

上条「~~~~~~~~~~~ッッ!?」プルプル

禁書「とうま?」

上条「あはははははッ!! 一方通行が猫ちゃんって!! それはねーよ!」ゲラゲラ

一方通行「…………」ムカムカッ


番外個体「……ッ!!(仲間だっ!! 待望のまともな感性の持ち主が来た!!)」


CASE 95 統計


美琴「ねぇねぇ!」

上条「は…はいはい、こ、今度はなんだ……? つーか痛くて死にそうなんですけど……」ボロボロ

美琴「猫じゃない。にゃんこ、もしくは猫ちゃんでしょう?」メッ

上条「いや、大の男にそれはキツイといいますか……」

美琴「ペットに話しかける時、赤ちゃん言葉になるってのは統計的にも立証されてるの。だから恥ずかしい事じゃないわ」

上条「統計って、どこ調べだ?」

美琴「ミサカ調べ」シレッ

上条「へぇ……って全部お前の遺伝子持ちじゃねぇか!!」


番外個体「そうなの……? 妹達ってアホの子ばっかなの?」ワナワナ

打ち止め「猫ちゃん♪ 猫ちゃん♪ ってミサカはミサカはそっと抱きしめてみたり」ギュッ

スフィンクス「なぅー♪」ゴロゴロ

一方通行「…………」

禁書「携帯をラストオーダーたちに向けて何をしてるの?」

一方通行「俺に課せられた義務みてェなもンだ。気にするな」シッシ


CASE 96 歩み寄り


美琴「ねぇねぇ」

一方通行「あァン?」

美琴「今日は少しだけ、アンタのこと理解したわ」

一方通行「…………」

美琴「アンタは最低最悪の極悪人だけど、嫌いなことに変わりないけど……」

一方通行「このヤロウ……ッ」イラッ

美琴「それでも、猫スキーな仲間だってのは認めてあげる」

一方通行「ッ!? オマエ……」

美琴「ふんっ! それが最大限の譲歩だから!」プイッ


禁書「いつか二人が、もっと仲良しになれればいいね♪」

上条「そうだな」

打ち止め「大丈夫だよ。あの人は本当に優しい人だから、ってミサカはミサカは確信してみる」

番外個体「えー、そんなのミサカつまんなーい」ブーブー


一方通行「超電磁砲、勘違いすンな」

美琴「は、何をよ?」

一方通行「猫スキーじゃねェ……猫ちゃンスキーだろうが」キリッ

美琴「!?」ガーン


番外幻想「「~~~~~~~~~~ッッ!!!」」プルプル


CASE 97 お好み焼き


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「せっかくだからお好み焼きパーティーをしましょう!」

禁書「はーい! 私はさんせーなんだよ!」シュビッ

打ち止め「ミサカもー! ってミサカはミサカは元気いっぱい挙手してみたりー!」シュビッ

上条「何が折角なのかはわかんねーけど、いいんじゃないか?」

一方通行「待ってろ。黄泉川に連絡してみる」pipi

番外個体「ったく、最終信号には激甘だねぇ」ヤレヤレ

美琴「スフィンクスともっと戯れたいからじゃないの?」

番外個体「さ、流石にそれは……」

上条「いくらなんでも、なあ……?」


一方通行「買出しはいいから楽しンでこいだとよ」pi


CASE 98 ペットの入店お断り


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「スフィンクスを店内に連れて入っちゃダメだって……」ションボリ

上条「スーパーは仕方ないよな。それじゃあ誰かが店の外でスフィンクスの世話を――」

一方通行「俺がする」ズイッ

上条「え……?」

一方通行「 俺 が す る 」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


黄泉川「一方通行たちは友達とお好み焼きパーティーをするんだと」

芳川「ふーん、珍しいこともあるものね」

黄泉川「よって買出し部隊は全滅。我が家の夕飯はカップ麺に決定じゃん」

芳川「待ってちょうだい! それでは栄養が偏ってしまうわ」ガタッ

黄泉川「赤と緑、どっちがいい?」

芳川「いやっ! カップ麺は嫌よっ!! 研究職時代に食べ飽きて、今じゃ見るだけで吐き気がするのよ!?」ガァァ

黄泉川「じゃあ外食にするじゃん?」

芳川「折角だから、私は赤のほうを選ぶわ」ストン

黄泉川「そんなだから引き篭もりニートなんてレッテル貼られるんじゃん」ヤレヤレ

芳川「直射日光、及び月光にあたると灰になっちゃうのよ」シレッ

黄泉川「桔梗……(出前を取ればいいってのは黙っておこう)」


CASE 99 広島風


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お野菜をたくさん食べたいから広島風でいいわよね?」

上条「了解、んじゃ俺はキャベツを刻むわ」トントントントン


禁書「私はおこたにホットプレートを出すんだよ!」

一方通行「ガキが重いものを持つンじゃねェよ。ほら、寄越せ」ヒョイ

禁書「むむ、それならお皿を並べるんだよ!」

番外個体「一応お呼ばれしてもらってるからね。お皿くらいミサカが運ぶよ」ヒョイ

禁書「むむむ! それならソースとマヨネーズを……」

打ち止め「買ってきたソースとマヨネーズを開封しておくね、ってミサカはミサカはお手伝いに励んでみたり」

禁書「…………」クスン

美琴「インデックス、手が空いてるなら、玉が残らないように生地をよくかき混ぜてもらえる?」

禁書「まかせて欲しいかも!」パァァ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ジュー ジュー


禁書「んぅ~~~っ! もぐもぐ……お好み焼きにお餅は相性バツグンかも♪」ビローン

美琴「お正月の余りがあったから入れてみたんだけど」

番外個体「普通にイケるね」モグモグ

打ち止め「チーズも香ばしくっておいしいよ、ってミサカはミサカはもぐもぐ……」

上条「ははは、慌てなくても次が焼けるから。インデックスみたいに餅を詰まらせたら大変だぞ」ニコニコ

禁書「も、もうっ! とうまはデリカシーが足りないんだよ!///」カァァ

美琴「あの時はビックリしたわよねー。なんか白目剥いてたし」ニコニコ

禁書「みことも酷いんだよ! あ、アクセラレータも黙ってないで私の味方をして欲しいかも!///」チラッ


一方通行「…………」ピクピク


禁書「きゃああーーーーーーっ!!! 白目剥いて倒れてるぅぅーーーーー!?」ガビーン


CASE 100 こンなに嬉しいことはない


「ここは何処だ……? たしか俺は餅を喉に詰まらせちまって、そのまま……」


――ねぇねぇ! ニャン?


「誰だ……俺を呼ぶのは……?」


――しっかりして! ニャーン


「ハッ、悪党の俺にお似合いの最期じゃねェか……。もうほっとけよ……」


――やだよ!? 死んじゃヤダよぉぉ!! ニャー!


「泣くなよ……。俺なんかのためにオマエが泣くなよ……」


――お願いだから帰ってきて……! 我侭なんてもう言わないから、ってミサカはミサカは……     ニャオ


「……いつの間にか、俺にも帰る場所があったのか……」


――アクセラレータッッ!!!              ニャー?


「そうか……こンなに嬉しいことはねェ」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「ごふっ! がはっ! げほっげほっ! ハァ…ハァ……あァ?」


打ち止め「うわああーーーん!! 一方通行がーー!! ってミサカはミサカは……ッッ!!!」ポロポロ

番外個体「一方通行、餅を詰まらせて死す、なんつって」ケラケラ

美琴「なに不謹慎なこと言ってんのよ!? きっと大丈夫だから打ち止めも泣き止んで!?」アタフタ

禁書「じんこうこきゅーをするんだよ!? とうま、まうすとぅまうすなんだよ!?」アタフタ

上条「インデックスも落ち着け。一方通行なら水を飲ませたら落ち着いたから」


一方通行「何やってンだかなァ……。てかさっきの声とぬくもりは一体……?」

スフィンクス「にゃーん?」スリスリ

一方通行「オマエかァ……俺を連れ戻してくれたのは。ありがとうな、スフィンクスちゃン」キュンキュン

上条「……スフィンクスは雄なんだけどなぁ」ヤレヤレ

といったところで今回は終了

目標達成っ!! ってオチが一方通行になってる!? 上琴目録SSなのに!?
これはイカンでしょ、ってなわけで延長戦いきますー

延長戦投下ー


CASE 101 バレンタイン


美琴「ねぇねぇ!」

禁書「なにかな?」

美琴「明日はバレンタインデーよ!」デデン

禁書「!?」ビクッ

美琴「は、恥ずかしいけど、アイツにチョコを渡したいなぁ……なんて考えてるんだけどね? インデックスも一緒にどうかな?///」テレテレ

禁書「聖バレンタインの虐殺……血のバレンタイン……」ガクブル

美琴「ほ、ほら、二人でチョコケーキを作ってね? 夕飯は奮発して、ちょっとしたパーティーみたいなノリなら渡しやすいかなーって///」モジモジ

禁書「それとも聖バレンティヌス? た、たしかに恋人の守護神だけれども、その最期は血に濡れて……」ガクガク

美琴「ど、どうかな?///」

禁書「みことは恐ろしい子なんだよっ!!」クワッ


美琴「ふぇ……?」


CASE 102 齟齬


美琴「あっはははははは!」

禁書「わ、笑わないで……///」カァァ

美琴「チョコを渡すのは日本だけの習慣って知ってたけど、ぷくくっ」プルプル

禁書「私は敬虔なシスターだから仕方ないんだもん……///」プイッ

美琴「ごめんごめん、もう笑ったりしないから」

禁書「まったく、みことは不謹慎なんだよ。明日はお祈りをして過ごすのが十字教徒のスタンス――」

美琴「じゃあ残念だけど、インデックスはパスかしら?」

禁書「参加しないなんて言ってないかも!?」


CASE 103 打ち合わせ


禁書「ねぇ、みこと」

美琴「うん?」

禁書「ケーキの作り方なんて知らないんだけど」

美琴「インデックスは食い専だもんねー」ニヤニヤ

禁書「舌には自信があるんだよ」ドヤッ

美琴「あはは、褒めてないんだけどなぁ……。まあいいや、材料の買出しは私が行くから、インデックスは部屋の飾りつけをお願い」

禁書「……わっか?」

美琴「そう、わっかを作って飾るの」

禁書「それなら任せてくれて平気かも!」

美琴「そんじゃ材料を調達しに行きますか!」ガチャ


禁書「色紙♪ 色紙~♪ ……あとハサミ?」チョキチョキ

スフィンクス「にゃあ!?」ビクッ


CASE 104 売り切れ


美琴「勢い勇んで買出しに来たのはいいんだけど……」


ガラーン……


美琴「どうして肝心のチョコが売り切れてんのよ!?」ギャース


佐天「あれ? 御坂さん?」

美琴「うえっ!? さ、佐天さん!?」

佐天「奇遇ですね~。しかしお菓子売り場……しかもチョココーナーにいるとなれば」ニヤニヤ

美琴「あ、あはは……な、なんの事かなぁー?」アセアセ

佐天「例の同棲してる彼に渡すんですよね!!」

美琴「どどど、同棲っ!? わたっ、私は居候させてもらってるんであって、そそそんな事実はありませんのことよ!?///」カァァ

佐天「そんな動揺しなくても。日本語が変ですよ」クスクス

美琴「ううう……///」

佐天「御坂さんの彼氏、たしか……上条さんでしたっけ?」

美琴「かかか彼氏ッッ!!??///」ボンッ

佐天「違うんですか?」

美琴「ち、違っ!? まだっ、そのっ!? ああああーーーーもう訳分かんない!!!///」アウアウ

佐天「……(面白い人だ)」ニヤニヤ


CASE 105 失ったもの


禁書「ねぇねぇ、みこと!」

美琴「……なぁに?」ドヨーン

禁書「元気ないね。出先で何かあったの?」

美琴「友達からチョコを分けて貰えたけど、代わりに大切なものを失くしちゃったのよ。先輩としての威厳とか……」

禁書「大丈夫」ニコッ

美琴「インデックス……」

禁書「少しおバカなほうが男の人にモテるって、テレビで言ってたんだよ!」

美琴「バカって言うな!」プンスカ

禁書「みことは天才だと思うよ? でもとうまが絡むと途端に残念になるのが玉にキズかも」ヤレヤレ

美琴「~~~~~~~~ッッ!!///」

スフィンクス「にゃー」ペロペロ

美琴「スフィンクス~~、インデックスがいじめるぅぅ」ギューッ

スフィンクス「にゃっにゃっ!?」ジタバタ


ガチャ


上条「ただいまー」

美琴「!?」


CASE 106 家なき子


上条「ん? なんだこれ、生クリームにグラニュー糖って、お菓子でも作るのか?」

美琴「ああっ!! なにアレ!?」ビシッ

上条「へ?」クルリ

美琴「チャンス! ああーっと、手と足が同時に滑ったぁぁーーーーー!!」ガシッ

上条「み、御坂さん……?」


ガチャ ポイッ


上条「うおっ!?」ドサッ


パタン ガチャ


美琴「ふぅ……間一髪だったわね」ヤレヤレ

禁書「電光石火のスピードで とうまを家から閉め出したんだよ……」ポカーン

美琴「前日にバレちゃったらつまんないでしょ?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


カァー カァー


土御門「最近は日が落ちると、めっきり冷え込むから大変だにゃー、ってあれは?」


上条「…………」カチカチカチカチカチ


土御門「何があったんだカミやん!?」ガビーン

上条「……同情するなら……おうちに入れて……」カチカチカチカチカチ


CASE 107 悪友


土御門「どうだカミやん、少しは暖まったかにゃー?」

上条「すまん、助かった。……本当に助かった」ヌクヌク

土御門「んで? 何をやらかしたんだ?」

上条「こっちが聞きてーよ。家に帰ったら問答無用で部屋を叩き出されたんだ」ションボリ

土御門「心当たりは?」

上条「ねーよ、ねえ。まったくこれっぽっちもない」

土御門「ふーむ……ハッ! ま、まさか……」ギクッ

上条「なんだよ?」

土御門「……この前カミやんちに行ったとき、ベッドの下にこっそり忍ばせておいた、例のブツを発見されたか」ボソッ

上条「お、おい、例のブツってなんだよ!? 嫌な予感しかしねーぞ!?」

土御門「端的に言って、エロ本ですたい」ニッコリ

上条「おまっ、ふざけんな!! 絶対それが原因だよ! よりによって御坂が居るのに、なんてことしやがるッ!!」ガァァ

土御門「いやぁ、ハハハ///」テレテレ

上条「なんで照れてんだ!? 褒めてねーよ!?」

土御門「まあまあ、こんな時は飲んで忘れるに限るぜよ」カシュ

上条「なんの解決にもならねーだろうが! ああもうっ、不幸だぁぁーーーーーーーーー!!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「できたーー!! チョコレートケーキ、我ながらいい出来だわ!」

禁書「クラッカーに飾りつけ用のモールとわっかも完成したんだよ!」

美琴「あとはアイツに見つからないトコに隠したら準備オッケーね♪」

禁書「……ところで とうまは? 外はもう真っ暗なんだよ」ハテ?

美琴「あはは、勢いで追い出しちゃったけど鍵は持ってるし、そのうち帰ってくるでしょ」

禁書「み、みこと? そこに置いてあるのって、とうまの鍵と携帯じゃないかな? ……あとお財布も」オズオズ

美琴「……え゛」

禁書「この寒空に一文無し……?」


美琴「さ、探しに行かなきゃ!!」ダダッ

禁書「待って、私も探すから!?」テッテッテ


CASE 108 家主の帰還


ピンポーン

上条「インデックスー? 御坂ー? そ、そろそろ開けて欲しいなぁー、なんて……」


シーン……


上条「お前らが見つけたであろう禁書は上条さんのあずかり知らぬもの、っつーか土御門の仕業なんだよ!」


シーン……


上条「いやしかし全く興味が無いかと問われれば答えに窮するといいますか……と、とにかくスミマセンでしたぁぁ!?」


シーン……


上条「おかしいな……。よく考えてみれば、明かりはついてるのに物音ひとつ聞こえない……まさか!?」

ガチャ

上条「御坂!? インデックス!? いないのかッ!! ……ってこれは?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「とうまぁーーーーー!!!」キョロキョロ

美琴「どうしよう……何処にもいない」オロオロ

禁書「河原の方に行ってみよう! まだあっちは探してないから」

美琴「もしかしてスキルアウトに絡まれたりしたんじゃ……!? それとも何か事故に……!?」

禁書「しっかりして!! とうまならきっと大丈夫。だから今は精一杯探そう?」

美琴「う、うん」


CASE 109 サプライズ


美琴「ねぇどうしよう、アイツが見つかんないよぉ……」グスッ

禁書「もしかしたら入れ違いになったのかも」ムムッ

美琴「私のせいだ……私がアイツを……うぅっ……」

禁書「泣いたら負けなんだよ! みことは弱気になってるだけ。マイナスのイメージなんかに負けないで!」

美琴「で、でも……」

禁書「なら想像してみて。こんな時、とうまならどうする?」

美琴「…………ッ」

禁書「みことが感じてる不安なんて幻想なんだよ。そのつまらない幻想がみことを苦しめるっていうのならっ!」

美琴「まずは……そのふざけた幻想をぶち壊す!!!」

禁書「だよね?」クスッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「灯台下暗しって言うし、案外スタート地点に答えはあったりするものかも」

美琴「そうね……」ガチャ


パンッ! パンッ! パンッ!


美琴「きゃっ!?」ビクッ

上条「ハッピーバレンタイン!! ……イブ?」

禁書「わぁぁ、綺麗に飾り付けてるんだよ!? とうまがやったの!?」

上条「まあなー。ケーキやらなんやら出しっぱなしだったから、上条さんにも察しがつきましたよ」

美琴「……いたぁ」ウルッ

上条「ちょ、ええーーっ!? なにゆえに涙目に!? どこか痛いのか!?」オロオロ

美琴「無事だった……ッ。ほんとに……ほんとによかったよぉぉ……」ギューッ

上条「は、離れてください御坂さん!? 当たってる、柔らかい何かが当たってますからっ!?///」


禁書「はぁ……そこは黙って抱きしめてあげるのが甲斐性かも」ヤレヤレ


CASE 110 手作り


美琴「ねぇねぇ……」

上条「うん?」

美琴「い、一応ね? その……手作りなんだけど……///」モジモジ

上条「だろうなぁ、作りっぱなしで片付けは俺がやったわけだし」

美琴「うぐっ」グサッ

上条「でもまあ……うん、うまいっ!!」モグモグ

美琴「ほんと……?」

上条「当たり前だろ。御坂の料理の腕前は知ってるし、それに……」

美琴「それに?」ハテ?

上条「生まれて初めて貰ったバレンタインチョコだからな」ニコッ

美琴「…………///」テレテレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「スフィンクスにもケーキが届いてるんだよ」スッ

スフィンクス「にゃあ♪」モグモグ

禁書「差出人欄にはAxって書いてあるけど、誰なんだろう?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「うィっくしッ!!」ズルズル

番外個体「うわっ、汚ねえ!? てかオヤジ臭え!?」

打ち止め「誰かがあなたの噂をしてるのかな? ってミサカはミサカは推測してみたり」

一方通行「チッ、どうせ碌でもない噂だろうがな…………あっ!」

番外個体「なに? もしかして浮いたネタの一つでもあんの?」ニヤニヤ

一方通行「一日間違えた……」ガーン

番外止め「「……なにを?」」キョトン

といったところで今回は終了
猫ちゃん用のケーキって、人間さま用より高いんですねー

今回は若干シリアス含みますのでご注意をばー


CASE 111 複雑な乙女心


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「昨日、初めてチョコを貰ったって言ったよね……」オズオズ

上条「言ったな」

美琴「でもアンタは記憶を失ってる。だから……その、去年以前にチョコを貰った可能性もあるのよね」ションボリ

上条「あー、たしかになぁ……」

美琴「それにアンタって結構……も、モテたりするんだろうし! いいい、いっぱいチョコを貰うのよね!?」アワアワ

上条「あはは、無い無い」ヘラヘラ

美琴「じゃ、じゃあね!? 私以外のチョコは、あの……出来れば貰ったり……シナイデホシイ」ゴニョゴニョ

上条「ん? よく聞こえないぞ?」

美琴「う、ううん、なんでもないから気にしないで。あ、あはは……///」


禁書「……(とうまの事だもん。きっとみことをガッカリさせるに違いないんだよ。こうなったら私が一肌脱ぐしかないかも!)」メラメラ

スフィンクス「Zzzz……」


CASE 112 慟哭、そして……


青ピ「なぁなぁ、カミやん」

上条「な、なんでせうか?」ビクッ

青ピ「そのパンパンに膨れ上がった紙袋は……なんなん?」ギロッ

上条「チョチョチョ、チョコですが何か!?」

青ピ「ほぉ、景気のええ話やなぁ。……時にカミやん、格差社会についてどう思う?」

上条「よ、よくはないと思いますが、上条さん如き凡人にはどうにも出来ない――」

青ピ「因みに僕はゼロ個や。レベルと同じゼロ。……カミやんは?」ニッコリ

上条「…………」フルフル

青ピ「怒らへんから正直に言うてみ?」

上条「……百個くらいかな」

青ピ「百個っ!? みんな聞いた? これは死刑もやむなしやろ?」


男子一同「異議なし!! というか今すぐ死ね! この格差を広げる権化めッッ!!!」


上条「テ、テメエらそれがクラスメイトに対する言葉かよ!?」ガビーン

青ピ「カミやんが悪いんやない。キミのフラグ体質がイカンかったんや」

上条「知るかそんなもん! そう簡単に、殺られてたまるかぁぁーーーーーーッッ!!!」ダダッ


青ピ「逃げても無駄やで! 総員、見敵必殺! 資本主義の豚を血祭りにあげるんやーーー!!!」

男子一同「うおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


吹寄「ったく、本当に馬鹿ばっかりね。あんたは参加しないの?」ヤレヤレ

土御門「オレは本命さえ確保出来れば、他はどうでもいいにゃー♪」ニヤニヤ

姫神「この。シスコンめ」


CASE 113 義理チョコ


神裂「ステイル、あなた宛にあの子からチョコレートが届いてますよ」スッ

ステイル「ッ!?」パシッ

神裂「……(今の反応速度、聖人に匹敵する速さだった!?)」

ステイル「お、おお……主よ、今まで一度もあなたの存在を信じておりませんでしたが、今日から信じます!!」ニコォォォ!!

神裂「……ッ(なんという笑顔ッ! ステイルが年相応の笑顔を!?)」ガビーン

ステイル「わざわざ僕のためにイギリスまで送ってくれるなんて……! ああ……勿体無くて食べれない」

神裂「……(言えない。私も頂いたなんて、口が裂けても言えません!)」

ステイル「ハハハハ、世界はこんなにも素晴らしかったんだな! 今なら上条当麻とすら友誼を結べそうだよ!」ニコニコ

神裂「……(まして建宮たちも貰っているなんてッ!! 神はあまりにも残酷すぎる!)」

ステイル「おっと、僕としたことが少々浮かれすぎてるようだ」

神裂「……(浮かれるというレベルではありません! 寧ろイカレてました!)」

ステイル「そういえば建宮と仕事の打ち合わせが このあと入っていたな」

神裂「……ッ(いけません!?)」

ステイル「神裂、建宮は何処に――」

神裂「はあああっ!!」シュッ


ドゴッッッッ!!!


ステイル「ごっ、がああああああああああああああああああ!!??」バターン!


神裂「許してください、これも平和のため……。今のうちに緘口令をしかねば!!」


CASE 114 Only my precious


黒子「お~ね~え~さ~まぁ~ん♪」ギューーッ

美琴「ちょ、黒子!?」

黒子「今日のバレンタインのため、黒子は心を込めてチョコを作りましたの!」

美琴「へぇ、あんたにも気になる男子がいたのか」

黒子「んな訳ありませんの! わたくしがお慕い申し上げますのは、この世でお姉様ただ一人ですのにぃぃ!!」プンスカ

美琴「はぁ……私は遠慮しとく」

黒子「ぐへへ、そのように素っ気無い態度をとられても、黒子は全てお見通しですのよ?」ニタァァ

美琴「へ? なにが?」

黒子「またまたー。お姉様も用意してらっしゃるんでしょう? わたくしへの本命☆チョコ♪」

美琴「……ごめん、ないの」

黒子「ほーら、わたくしの思った通り無い……ってどういうことですのっ!? わたくしたちの初バレンタインですのよ!?」ガーン

美琴「こ、今年からはアイツ以外にはあげたくないっていうか……この想いには真摯でいたいっていうか……///」モジモジ

黒子「きいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! なんですのその恋する乙女な表情は!?」ギリギリ

美琴「もう、からかわないで……///」イヤイヤ

黒子「正気に返ってくださいまし! あのような朴念仁、お姉様に相応しくありませんの!!」

美琴「アイツは朴念仁なんかじゃないわよ!! 私を幸せにしてくれるって言ってくれたもん!!」ガァァ

黒子「は…あ……? い、今なんと……?」プルプル

美琴「え……あ、やだっ!? いいっ、今のなし!?///」ワタワタ

黒子「……認めませんの」

美琴「うう、恥ずかしぃぃ……///」

黒子「このままでは終わりませんのォォーーーーーーーーーーーー!!!!」ウガァァ!!


CASE 115 コーヒーゼリー


打ち止め「ねぇねぇ! 今日はバレンタインだよ、ってミサカはミサカはぐうたらしてるあなたを起こしてみたり!」ユッサユッサ

一方通行「……だりィ、やる気が出ねェ」

番外個体「ありゃ? いつにも増して無気力じゃん」

一方通行「なンで焦っちまったンだ、俺は。あァ……モフりてェ」

打ち止め「よくわからないけど、はい! ってミサカはミサカは感謝の気持ちを差し出してみる」スッ

一方通行「気持ちだけ貰っとく。甘いもンはダメなンだ」

番外個体「チョコなんて一言も言ってないよ? 騙されたと思って受け取りなよ」ニヤニヤ

一方通行「はァ? ……これは、コーヒーゼリー?」

打ち止め「うん、あなたの大好きなコーヒーのお菓子だよ、ってミサカはミサカは自信満々にスプーンを渡してみる」

一方通行「……うめェ」モグモグ

打ち止め「ほんとに!?」

一方通行「嘘は言わねェよ」

打ち止め「もうっ! それならもっと嬉しそうにすればいいのに、ってミサカはミサカは少し納得がいかなかったり!」

一方通行「クソガキ、オマエは俺にどンなキャラを期待してるンだっつの」ヤレヤレ


番外個体「……いつもの第一位だ。この前のはミサカの気の迷いだったのかな?」ウーン?


CASE 116 産地直葬


ピンポーン

配達員「受け取りのサインをお願いします」

禁書「かみじょう、っと」カキカキ

配達員「上条さんは国際派なんですねー。これ全部、海外からのお荷物でしょう?」

禁書「た、大した事でもないんだよ。はい、サインはこれでいいのかな?」

配達員「ええ、ありがとうございましたー」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「いつわを筆頭にチョコの大軍。これは壮観かも……」ゴクリ

スフィンクス「にゃー」

禁書「神に仕えるシスターが贔屓するのは、いけない事だけど……覚悟を決めるんだよ」キリッ

スフィンクス「にゃにゃっ!?」

禁書「スフィンクス……キミのご主人様の決死の特攻……最期まで見届けてね?」ニコッ

スフィンクス「にゃーーっ!?」

禁書「例えいつわ達に恨まれても! 親友のために私は逝くんだよ!!」ムシャムシャ バクバク


CASE 117 戦果


美琴「ねぇねぇ!」

上条「うぅ……全身が痛い。あいつら滅茶苦茶しやがってぇぇ……」ボロボロ

美琴「ど、どうだった? いっぱい貰えた……?」ドキドキ

上条「……驚きの戦果ですよ。そこの紙袋」

美琴「え……ええーーーーっ!? ちょっと何これぇ!? 大きな紙袋が二つもパンパンになるってどんだけ……」ガビーン

上条「貰える心当たりなんかねーし、恐らく記憶を失くす前に色々あったんだろ。昔の俺は一体何者だったんだろうな……」ゲンナリ

禁書「とうま、このチョコどうするの?」

上条「義理とはいえ、くれた子には申し訳ないけどさ、インデックス、食べてもらっていいか?」

禁書「任せて欲しいんだよ!(げふっ、……さすがにチョコは飽きたけど、まだまだやれるんだよ!!)」


美琴「いいの……?」

上条「う~ん、不思議とチョコを欲しいって思わなかったんだよなぁ」

美琴「え?」

上条「上条さん的には昨日のケーキで満足っつーか、うん……きっと満たされたんだよ」

美琴「そ、そっか……///」

上条「顔が赤いぞ?」

美琴「あ、赤くなんてないわよ! それより、ら、来年も貰ってくれる……?///」カァァ

上条「お、おう。もちろんだ」


CASE 118 もういない、あなたの為に


禁書「ふふっ、みこともとうまも嬉しそう」クスッ

スフィンクス「にゃー……」ブルブル

禁書「ベランダは冷えるね。まだまだ春は来ないみたい」ギューッ

スフィンクス「…………」

禁書「必要悪の教会のみんなには、みことに手伝ってもらってチョコを送れたんだけどね……」

スフィンクス「…………」

禁書「本命チョコは渡せないんだよ」

スフィンクス「…………」スリスリ

禁書「慰めてくれるの? ……ありがとうね」

スフィンクス「にゃあ」

禁書「どうして気付いてあげられなかったのかなぁ……。私のために命まで投げ出してくれたのに」

スフィンクス「…………」

禁書「私だけは絶対に気付かなきゃいけなかったのに……ずっと一人ぼっちにしちゃってた」

スフィンクス「…………」

禁書「でも、せめて……想い続けるくらいは許してくれるよね……?」

スフィンクス「…………」

禁書「ハッピーバレンタイン――」


CASE 119 女の勘


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「なんだかインデックスの様子が変じゃない? 今だってベランダで黄昏てるし」

上条「たしかに」

美琴「憂いを帯びた瞳、何処か儚げな表情……これは空腹のサインよ!」

上条「そうか? 俺には寂しさに耐えてるように見えるんだが……」

美琴「いいえ、間違いないわ。女の勘がビリッと告げてる!」

上条「……当てになるのかそれ?」ジトー

美琴「任せなさい! 伊達に十四年も女をやってないわ」ガチャ


上条「そこはかとなく不安だ……」


CASE 120 家族


上条「よっ、こんなとこに居たら風邪引くぞ」

禁書「うん……」

上条「空が真っ赤だなぁ」

禁書「綺麗な夕焼けだね」

上条「…………」

禁書「空がこんなに近い……ここならちょっとは距離を縮められるかなって思うんだ」

上条「天にまします我らの父よー、ってヤツか?」

禁書「ぶっぶー、ハズレ」クスッ

上条「あーあ、神様フラれてやんの」

禁書「内緒だよ? いつもの私は敬虔なシスターさんなんだから」

上条「敬虔ねえ、暴食は七つの大罪の一つじゃなかったっけか?」ニヤニヤ

禁書「と、とうまっ!」

上条「好意的に言って、食いしん坊ってとこか?」

禁書「どこに好意があるのかな!?」

上条「あはは、その調子なら大丈夫だよな。大体お前にシリアスは似合わないっての」

禁書「……とうまのくせに生意気かも」ボソッ

上条「家族のフォローに対して、それは酷くない!?」ガビーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「じゃじゃーん! 今晩は奮発してステーキにしましたー!!」

禁書「ビーフ!? とうま、松坂ビーフなんだよ!?」ジュルリ

上条「いやいや、流石に松坂牛なわけが…」

美琴「よくわかったわね」

上条「ええっ、マジで!?」ガーン

禁書「蕩ける食感ッ! ビーフ本来の臭みの無い味わいッ! そして最高の焼加減ッ! グッドなんだよ!」モグモグ

上条「うめぇ……つーかいくらすんだよこの肉」モグモグ

美琴「インデックスも元気出たみたいだし、いくらでもいいじゃない」ニコニコ



禁書(もう あなたには会えないけれど、私にはお互いを思い合える家族がいます。だから心配しないでください。いつか……また会う日まで)

といったところで今回は終了
一巻でお亡くなりになった上条さんにも救いが欲しい……

WAONがあるならNYAONもあっていいハズ! と主張したら失笑された……
愚痴もそこそこに投下ー


CASE 121 魔術霊装


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「みかんとってー」ゴロゴロ

上条「自分でとれよ」ゴロゴロ

美琴「いーや、おこたから出たくないもん」ヌクヌク

上条「俺だって出たくねーよ」ヌクヌク

美琴「うー、じゃあインデックスお願いー」

禁書「無理かもー」ヌクヌク

上条「インデックスの食欲を上回るコタツの魔翌力……恐るべし」

禁書「人間を亀に変えてしまう恐怖の魔術霊装なんだよ」

美琴「ふっふーん♪ やっぱり仕舞わなくて正解だったでしょ?」ドヤッ

上条「……そう言われると仕舞いたくなる。なあ、インデックス?」ニヤッ

禁書「ふふ、そうかも」ニッコリ

美琴「ちょ、なに結託してんの!? 二人していじわるすんなやー!」オロオロ


幻想目録((いけないと思いつつも、つい いじめたくなるのは何故だろう?))ゾクゾク


CASE 122 お冠


上条「おい、御坂」

美琴「…………」ツーン

禁書「すっかりお冠なんだよ」

上条「俺たちが悪かったから、拗ねないでくれよ」

美琴「…………」ツーン

禁書「もうしないから許して?」

美琴「…………」ツーン

上条「参ったなぁ……」ヤレヤレ

禁書「こんな時は気分転換にテレビをつけるんだよ」pi


テレビ『――本日限定! セブンスミストにご来店のお客様に、先着でゲコ太マスコットをプレゼント! 是非この機会に――』


上条「はは、折角の休み、しかもこのクソ寒い日に行くヤツなんていんのかよ」ヘラヘラ

美琴「行くわよっ!!」キリッ

禁書「ええーーーっ!?」


CASE 123 兵は拙速を尊ぶ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「いきなりテンション上げやがった……。さっきまでの不機嫌が嘘みたいだ」

美琴「細かい事は気にしない! ほらっ、さっさと準備する! 間に合わなくなってもしらないわよ!!」

禁書「うう、寒いから出たくないんだよ。二人で行ってよ」ヌクヌク

上条「俺だって嫌に決まってんだろ」ヌクヌク

美琴「限定ゲコ太なのよ!? 三人で行けば三個も貰えるのよ!?」ガァァ


幻想目録「「えー、一個でいいじゃーん」」


美琴「ダメ。観賞用、保存用、布教用に三ついるの!」

上条「鑑賞と保存は分かるけど、布教用って……」

美琴「きっとアンタたちにもゲコ太の可愛さが分かるわよ。だから一緒に来てくれる人は手を挙げて!」


幻想目録「「…………」」シーン……


美琴「それ以外は熱望とみなす!」

幻想目録「「横暴だっ!?」」ガビーン


CASE 124 限定品


美琴「ねぇねぇ!!」

上条「はいはい、ゲコ太をゲット出来てよかったな」

美琴「うんっ♪」ニッコニコ

禁書「ふふっ、寒い思いをした甲斐があったんだよ」クスッ

上条「そうだな」

美琴「三種類もあるなんて嬉しい誤算だったわね♪」

禁書「むしろ三種類で助かったのかも。もし五種類だったりしたら、無関係の犠牲者が出てたんだよ……」

上条「限定品だからなぁ。御坂も目の色変えてたし」ヤレヤレ

美琴「ゲ~コ太ぁ~♪ うちに帰ったらすぐに飾ってあげるからね」ニコニコ


禁書「まあみことの機嫌も治ったみたいだから、結果オーライかな?」

上条「タダだもんな。これがインデックスだったら財布が軽くなるから大変ですことよ」

禁書「もう! とうまは一言多いんだよ!」プンスカ


CASE 125 日用雑貨


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ついでに日用雑貨を買っていきましょう」

禁書「そういえば歯ブラシが痛んできてるんだよ」

上条「そうだな、洗剤と柔軟剤、あとシャンプーも買い足しておくか」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「……あの、御坂さん?」

美琴「なによ」

上条「何故にシャンプーとリンス、あまつさえ歯磨き粉と歯ブラシまでゲコ太なのでせうか?」

美琴「かわいいからよ」キッパリ

上条「答えになってねえ!? インデックスからも何か…」

禁書「かわいいなら仕方ないかも」

美琴「ねー?」


上条「高校生にもなってゲコ太歯ブラシを強いられるのかよ……」ゲンナリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「うう、ミサカのには猫ちゃんが入ってない……ってミサカはミサカは意気消沈」ションボリ

一方通行「チッ、俺が分けてやるから、シケたツラしてンじゃねェ」スッ

打ち止め「わあー、ありがとう! お返しにうさぎさんをあげるね!」スッ

一方通行「うさちゃン……」ホッコリ

打ち止め「本物は目の色があなたとお揃いね、ってミサカはミサカは指摘してみたり」

一方通行「!?」ガタッ


番外個体「動物ビスケットかよ……。ああ、なんとなくヒーローさんにシンパシーを感じちゃう……」ゲンナリ


CASE 126 パジャマ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「パジャマも買い換えない? アンタの痛んできてるでしょ?」

上条「んー、まだまだ使えそうだけどなぁ」

美琴「背だって伸びてるんだし、ちょっと余裕のあるサイズに変えたほうがいいってば」グイグイ

上条「わ、わかったから引っ張るな!」ズルズル


禁書「ん? ……いいにおい」クンクン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「無難にスウェットにするか」

美琴「よし、これがいい、これしかない、これにしなさい!」スッ

上条「なんで三段活用? ってこれゲコ太柄じゃねーか!?」ガーン

美琴「色違いもあるから、私とインデックスも買い替えちゃお♪」

上条「いやいや、ゲコ太パジャマとか無いから」

美琴「え……」

上条「うぐっ、そんな顔したってダメだからな! 上条さんは無地のスウェット(最安値)にするんです!」アセアセ

美琴「私とお揃いはイヤなの……?」ウルッ

上条「…………」

美琴「…………」ウルウル

上条「ハァ……わかったよ。もう好きにしてくれ」

美琴「うん、そうする」ケロッ

上条「ってオイ!? 嘘泣きだったのかよ!?」ガビーン


CASE 127 試食コーナー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「インデックスが見当たらないんだけど」

上条「やけに静かだと思ったら……もしかして迷子か?」

美琴「多分、地下の食品売り場にいるんじゃないかしら」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「いいにおいはこっちから……」フラフラ

店員「新商品の試食はいかがですかー」スッ

禁書「はむっ、もぐもぐ……」パクッ

店員「おいしいでしょう?」

禁書「美味っ!! もうひとつ欲しいかも!」パァァ

店員「じゃあもう一個だけね?」スッ

禁書「はむっ、もぐもぐ……」パクッ

店員「…………」

禁書「…………」ジー

店員「もう一個?」スッ

禁書「はむっ、もぐもぐ……」パクッ

店員「……(餌をねだる雛鳥みたい……)」プルプル



美琴「案の定、餌付けされてるわね」

上条「買わなきゃ不味いよな……」ガックシ


CASE 128 侵略


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「洗面用具一式、新調してみたんだけど どう?」

上条「……三色のゲコ太歯ブラシにゲコ太コップ、ゲコ太髭剃りとゲコ太タオル。洗面所が両生類に侵略されてやがる……」

禁書「これはスゴイんだよ……」ポカーン

美琴「やっぱり好きなものは共有したいじゃない? これを機にアンタたちがゲコ太を好きになってくれたらって思うの」

禁書「う、うん。考え方は間違ってないと思うんだけど……」オズオズ

美琴「だけど?」

上条「これはないな。どう考えても逆効果だろ」キッパリ

美琴「そんな!?」ガーン


禁書「と、とうま! お風呂場とトイレも侵略されてるんだよ!?」

上条「御坂、お前……」

美琴「だ、だってぇ……寮じゃ黒子がバカにするから、使いたくても使えなかったんだもん」ショボーン

上条「わかったから!? 御坂の好きにしていいから、そんな顔しないでください!?」オロオロ

美琴「うん、そうする」ケロッ

上条「またかっ!! また嘘泣きで上条さんを騙したのか!?」ガァァ

美琴「台所も侵略完了♪」

上条「聞けよ!?」


CASE 129 チェンジで


禁書「みことみことっ!」

美琴「どうしたの?」

禁書「ゲコ太のアニメが意外に面白かったんだよ!」

美琴「!?」

禁書「子供向けかと思えば、中々丁寧な作りで大人でも十分楽しめるかも!」

美琴「じゃ、じゃあDVD観てみる?」オズオズ

禁書「うん!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「もしもし、黒子?」

黒子『お姉様あああああああ!! これはSOSサインですわね!? 今すぐ黒子が忌々しい類人猿の魔の手から…』ガァァ

美琴「ううん、そうじゃないの」

黒子『…ですわよね』

美琴「今日はね、新しいパートナーができたから連絡したのよ」

黒子『…………………………………………はい?』

美琴「インデックスっていうの。ちっちゃくて白いシスターなんだけど、あんたも知ってるでしょ?」

黒子『ちょちょっ!? お待ちになって!?』オロオロ

美琴「初めての同性の理解者なの。だから元パートナーの黒子には一番に報告しておきたくってさ」

黒子『元ってなんですの!? 現在過去未来、お姉様のパートナーは黒子だけですのにぃぃぃ!!!』

美琴「私は幸せ者ね。インデックスと楽しく遊んで、アイツが優しく見守ってくれる……黒子、私は今、世界一しあわせよ」

黒子『黒子は世界一不幸ですのよお姉様あああああああああああああああああああ!!??』ギャース

美琴「ふふ、大丈夫よ。いつか黒子にも自分だけの居場所が、きっと見つかるから」クスッ

黒子『たった今そのサンクチュアリを侵害されて、蹂躙されて、略奪されてますの!?』


上条「あれ? インデックスって俺のパートナーじゃなかったっけ? もしかしなくても上条さん、ソロになっちゃうの?」

禁書「ツインテールがとうまとコンビを組めば解決するのかも」シレッ

上条「……チェンジで」ゲンナリ


CASE 130 着る毛布、それと動物ビスケット


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「見て見て! ほら、着る毛布~♪」モコモコ

禁書「あったかいんだよ~♪」モコモコ


上条「……着る毛布なのはいいとして、なんで二人羽織みたいになってるんだ?」


美琴「んふふー、こうやってインデックスと一緒にくるまって寝るために決まってるでしょ」コロコロ

禁書「きゃあー♪ 目が回るからやめてー」キャッキャッ

美琴「あはははっ♪」コロコロ


上条「お前らの将来に漠然と不安を感じるのですが……」


禁書「とうまも混ぜてほしいの?」

美琴「でも残念! この毛布は二人用なのよ!」


上条「さいですか」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「…………」ジー

番外個体「やっほぅ、何してんの?」ヒョコ

一方通行「…………」ジー

番外個体「それって昼間の動物ビスケットじゃん。小腹が空いてるし、ミサカに半分わけてよ」パキッ

一方通行「ッ!?」

番外個体「きゃは☆ 耳からきれいに真っ二つ♪」

一方通行「う……うさちゃンが……」プルプル

番外個体「おっ、結構おいしい」モグモグ

一方通行「………ろだ」ボソッ

番外個体「ん?」

一方通行「オマエの血は何色だァァァッ!!! 愉快に素敵に真っ二つ確定だクソ野郎があああああああああああ!!!」ガシッ

番外個体「ひぃっ!? い、痛い痛い痛い、さ、裂けちゃうってぎゃああああああああああああああああああああ!!!」ギャース


打ち止め「え、えっちなのはダメだよ! ってミサカはミサカは……///」チラチラ


番外個体「バカ言ってないで助けてぇぇぇーーーーーーーー!?」ミシミシ

といったところで今回は終了
次回は黒子のターン! っていうか上条さんと黒子で一回分やってみよう

ゲコ太愛会……なるほどそういうネタもありですねー。とりあえず投下ー


CASE 131 NTR?


初春「白井さん白井さん!」

黒子「ああン!?」ギロッ

初春「ひぇ!?」ビクッ

黒子「わたくし、今むしゃくしゃしていますの。下らない用事なら石の中に跳ばしますわよ?」

初春「いくらなんでも物騒ですよぅ! あそこに御坂さんがいますよ、って言おうとしただけなのに……」

黒子「お姉様ですって!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「見事にはぐれちゃったわねぇ。携帯も繋がんないし……ったく、何処にいるのやら」ヤレヤレ

禁書「この人ごみなら仕方ないかも」

美琴「じゃあ私たちもはぐれないように、手を繋ぎましょ?」スッ

禁書「うん! とうまとも繋いでおけば良かったんだよ」ギュッ

美琴「み、見つけたらそうする……///」テレテレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


黒子「…………」プルプル

初春「誰ですかね、あのシスターさん。すごく仲がいいみたいですけど」

黒子「冗談だと思ってましたのに……わた、わたくしのポジションがががッ!?」

初春「えー、白井さんより心を許してる感じですよ?」シレッ

黒子「う……」ジワッ

初春「鵜? 長良川のですか?」

黒子「うわああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!」ダダッ


CASE 132 類人猿


上条「くっそ、二人して迷子かよ。あいつら落ち着きないからなぁ」キョロキョロ


黒子「~~~~~~~~~ッッ」タッタッタ


上条「……白井?」

黒子「ッ!? こんの類人猿がァァァッ!!!」シュン!

上条「うわっ、テレポート!?」

黒子「あなたがお姉様を誑かしたせいで、黒子は……黒子は……」メソメソ

上条「ええっ!? 怒ってるかと思えば泣いてんのかよ!?」ガビーン


ヒソヒソ……ナニアレ? チジョウノモツレ? アノツンツンアタマ、サイテー


上条「ひいっ、なし崩しに上条さんが悪者にされてる!?」

黒子「お゛姉ざばをがえじでぐだざいまじぃぃぃぃ……」ポロポロ

チーン!

上条「こっちはこっちでお嬢様にあるまじき状態に!? つーか俺の服で鼻をかむな!!」


CASE 133 一時休戦


黒子「あ、あの……」

上条「なんだ?」

黒子「……先ほどは見苦しいところをお見せして申し訳ありません」ションボリ

上条「ん、まあ気にすんな」

黒子「しかし……」

上条「誰にだって不安定な時くらいあるだろ? それにあの程度で騒いでたら、うちのお姫様たちのお守りは務まらないっての」

黒子「…………」

上条「んで?」

黒子「……?」

上条「白井が抱えてる悩みって御坂のことだろ? 少しは力になれるかもしれないし、話してみろよ」


CASE 134 認識の違い


黒子「――というわけですの」

上条「あはは、あの二人は仲がいいからなぁ」

黒子「まったく、信じられませんの。 いつも気高く凛々しいお姉様が、公衆の面前であのような振る舞いを……ッ」ギリッ

上条「気高くて凛々しい? 御坂が?」

黒子「正にお姉様を表すために存在する言葉ですの」フフン

上条「そうか? 気高いっつーか人懐っこいし、凛々しいんじゃなくて無邪気だろ、あれは」

黒子「……はい?」

上条「いや昨日だってさ、インデックスと毛布にくるまって遊んでたぞ。それはもう楽しそうに」

黒子「そ、そんなバカな……」プルプル

上条「みんなで一緒に寝たいー、なんて我侭も言うし年相応……ていうか幼い感じだな。普段は取り繕ってるようだけど」

黒子「嘘おっしゃい! そのようなお姉様、見たことありませんわ!」ガァァ

上条「嘘じゃねーよ。なんなら家に来てみるか?」

黒子「んまっ!? へ、部屋に連れ込んで何をするつもりですの!?」

上条「何もしねーよ! てか何を想像しやがりましたかこの変態ジャッジメントは!?」

黒子「変態なんて失礼ですの!!」

上条「事実だろうが!」


CASE 135 犬猿の仲


上条「ったく、心配して損した。白井が女の子の前に、変態だってのをすっかり忘れてたぜ」ヤレヤレ

黒子「で・す・か・ら! わたくしは変態などではありませんの!!」

上条「はいはい、そうですねー」

黒子「……物わかりの悪さは正しく猿並ですの。さすが類人猿」ボソッ

上条「……完全無欠の変態に言われたくねえ。つーか俺が猿ならテメェは犬だろうが。ジャッジメントですワン」ボソッ

黒子「ぬわぁんですってぇぇぇ!!!」ガァァ

上条「わんわん! 犬語ワカリマセン」

黒子「このっ! このっ!!」ポカポカ

上条「いてっ、風紀委員が一般人に暴力を振るっていいんかよ!?」

黒子「類人猿には関係ありませんの!」ポカポカ

上条「だから猿じゃねーっつの!!」

黒子「お黙りなさい! この猿っ! バカざるっ! 類人猿っ!!」プンスカ

上条「お前こそ黙れ! この犬っ! 百合属性っ! 変態ジャッジメントっ!!」プンスカ

黒子「こ、この、減らず口をッ!!」

上条「きゃー助けてー。犬のお巡りさんに襲われるー」ボーヨミ

黒子「…………」ブチッ

上条「あれ? 今何かが切れたような音が……」

黒子「堪忍袋の緒が切れましたわ!! そこになおれ類人猿ンンンーーーーーーーッ!!!」キラーン

上条「ちょっ、鉄矢は反則だろ!?」スタコラサッサー

黒子「…………」シュッ! シュッ!

上条「ぎゃああああああああああ!? 無言で攻撃すんなぁぁーーーーーーーー!!!」


CASE 136 ケンカするほど何とやら


上条「ハァ…ハァ……御坂よりしつこい……」

黒子「ゼェ…ゼェ……だ、伊達に風紀委員を務めておりませんので……」

上条「その割には俺より息があがってんじゃねーか」ニヤ

黒子「ハァ、ハァ……男女差、しかも高校生と中学生の差もありますのに、大人気ない猿ですの」

上条「……そういえばそうだな。悪い、白井が年下なのをすっかり忘れてたよ」

黒子「ま、まあわたくしの年上の方を敬わぬ態度にも、問題があったのは認めますが」アセアセ

上条「んじゃケンカはこれでお終いってことで、仲直りのしるしに」スッ

黒子「……仕方ありませんわね」ギュッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


初春「うわ、白井さんが男の人と握手してる! こ、これはスクープですよ!?」ピロリーン


CASE 137 発覚


美琴「ねぇねぇ!」

禁書「なにかな?」

美琴「動物ビスケットが売ってる! うわー懐かしー」

禁書「かわいい形のビスケットだね」シゲシゲ

美琴「にゃんこやウサギさんのも入ってるのよ」

禁書「みこと、一つ買っていこう!」ワクワク

美琴「そうしましょうか……って、メール?」ゲコッ ゲコッ

禁書「誰から?」

美琴「んーと、友達から。初春さんっていうんだけ……ど」ピタ

禁書「どうかしたの?」

美琴「うう、うわ、ううわ……」プルプル

禁書「み、みこと……?」オロオロ

美琴「アイツが黒子と浮気してるぅぅーーーーーーーーーーー!!??」ガビーン


禁書「浮気って……。一応とうまはフリーなんだよ?」

美琴「い、いいでしょ別に!! 心はすでにこここ、恋人も同然なんだからっ!!///」カァァ

禁書「素直に甘えられるようになっても、やっぱり みことはみことなんだよ」ヤレヤレ

美琴「放っておいてよ、もう……///」モジモジ


CASE 138 共感


上条「――でさぁ、我が家は両生類に侵略されちまったんだよ」

黒子「まったくお姉様は……。わたくしがあれ程口をすっぱくして注意しておりましたのに」ゲンナリ

上条「やっぱ白井もおかしいと思うよな。御坂は可愛いけど、あのカエルはねーよ」

黒子「あれが許されるのは小学生までですの」ウンウン

上条「俺も注意するんだよ。『もうすぐ中三なんだから、そのカエルから卒業しろ』って」

黒子「そしてへそを曲げる、と」

上条「いいや、泣き落としにくる。第三位? なにそれおいしいの? ってな感じで」

黒子「マジですの!?」ガビーン

上条「ああ……残念ながらマジだ。さっきも言ったけど、嘘だと思うなら見に来いよ」

黒子「ではお言葉に甘えてお邪魔させていただきますの」

上条「それじゃあ家に帰るか。あいつらも帰ってるだろうし」


黒子「……上条さん」

上条「うん?」

黒子「率直に申しますが、お姉様をどう思っていますの?」

上条「前にも言った通りだよ」

黒子「御坂美琴と、その周りの世界を守る――でしたか」

上条「それと俺自身の手で御坂を幸せにする、ってのも追加しておいてくれ」シレッ

黒子「……今なんと?」

上条「そういやミカンがもう無いんだった。買って帰るかなー」

黒子「嘘だとおっしゃって!? そんなのはお姉様の妄想だと! 狂言だとおっしゃって!?」アワアワ

上条「御坂から何を聞いたのか知んないけど、妄想じゃないぞ? これは御坂と直接約束したし」

黒子「ぐっ、やはり殺すっ!! 抹殺してやりますの……って、どうして手を繋いでますの!?」ギュッ

上条「こうしてれば厄介な空間移動は使えないだろ?」

黒子「は~な~せ~! 離しやがれですのぉぉーーーーー!!」ジタバタ

上条「はいはい」

黒子「むきィィーーー!! 馬鹿にしてますわね!」プンスカ

上条「ははっ、これじゃどっちが猿だか分かんねーな」ヘラヘラ

黒子「ぐるる……わんわん!」

上条「そう切り返すの!?」ガビーン


CASE 139 新旧パートナー


禁書「私はインデックスっていうんだよ。仲良くしてくれると嬉しいな」ニコッ

黒子「……白井黒子と申しますの」ジー

禁書「え、えっと……」

黒子「どういう手口ですの?」

禁書「んと、何が?」オロオロ

黒子「正直におっしゃい! どのようにしてお姉様を攻略したんですのォォォ!!」ユッサユッサ

禁書「ななななな、何を言ってるのかななななな!?」クラクラ

黒子「妬ましいっ! お姉様と同衾しているなんてぇぇーーーーーー!!!」クンカクンカ

禁書「ひゃう!?」ビクッ

黒子「微かに香るこの匂いは!? お姉様の汗のにお…」


美琴「やめんかこの変態がああああああああああああああ!!!」シュッ

バキッ!!

黒子「あふんっ!?」パタリ

美琴「相変わらず変態なんだから、って黒子!?」

黒子「ああんっ! お姉様の麗しきおみ足……すぺすべのもっちもちですわぁ~♪」スリスリ

美琴「ちょ、ちょっと! やめなさいよ!?」ゾゾゾ



上条「うわー、変態だ……」ゲンナリ

禁書「とうまが連れてきたんでしょ! なんとかして!」プンスカ


CASE 140 HENTAI


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「なんだ? じゃないわよ!」

黒子「お姉さまぁ~ん♪ 類人猿など放っておいて、黒子と熱い夜を……ぐへへ、もう辛抱たまりませんわ~~!!」ギューッ

美琴「こらっ、黒子! あ、アンタも見てないで助けてよ!?」

上条「白井やめとけ。御坂が嫌がってるだろ」

黒子「断固拒否しま…」

上条「言っとくが、うちは変態お断りだからな?」

禁書「HENTAIさんは直ちに退出してもらうかも」

黒子「チッ」サッ


美琴「ふぅ……まったく、油断も隙もあったもんじゃないわね」ヤレヤレ

禁書「大丈夫?」

美琴「うん。インデックスは黒子に近寄っちゃダメよ?」ギューッ

禁書「わわっ!? み、みこと……お客さんの前で恥ずかしいんだよ……///」テレテレ


黒子「うがあああああああああッッ!!! なんですの!? なんなんですのォォーーーーー!?」ザクッ! グサッ!

上条「ちょ、おまっ!? なに床に鉄矢を刺してんの!?」ガビーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「少しは落ち着いた?」

黒子「落ち着いてられるわけありませんの! そもそも何故この殿方と同居していますの!?」ガァァ

美琴「許可なら取ってるわよ」

黒子「はぁぁ? あの寮監から? あり得ませんの」

美琴「……信じられないのも無理ないか。でも特別な事情があったから認められたの」

黒子「事情……ですの?」ハテ?

美琴「そう。……あれは年の瀬の頃、バカ母の爆弾発言から始まったのよ」


上条「何か語り始めたんですが……」

禁書「しーっ! 静かに!」

といったところで今回は終了
次回はCASE 0的なお話になる予定ですー

諸般の事情により今回は地の文があります。
読みにくかったら申し訳ないっす。ではでは投下ー


CASE 0 全てはここから始まった




美鈴「ママたち離婚するから」


御坂美琴は混乱の極みにあった。様々な事件に関わり、解決に導いた実績のある彼女をして冷静ではいられない。
それほどの破壊力を秘めた言葉が、母の口から飛び出した。


美琴「え……なに? 今日ってエイプリルフールだっけ?」

美鈴「やーねぇ、何を言ってるのよ美琴ちゃん。今は年末じゃない」


必死に現実逃避を試みる美琴に、御坂美鈴があっけらかんと現実を突きつける。母のそんな軽い態度に娘は激高する。


美琴「ちょ、ちょっと待ってよ!? 離婚するって、ええっ!?」

美鈴「美琴ちゃん、落ち着いて?」

美琴「これが落ち着いてられる状況かっ! い、いきなり離婚するなんて言われても訳分かんないわよ!」

??「まあまあ二人とも」


怒れる美琴とお気楽な美鈴のやりとりに待ったをかける第三者が現れた。誰あろう御坂旅掛その人である。


旅掛「突然の事だからね、美琴ちゃんが混乱するのも仕方ないことだと思う」

美琴「そう思うならっ!」

旅掛「だが既に決めた事なんだ。夫婦でしっかり話し合って結論を出したんだよ」

美琴「い、嫌だ。そんな……なんで? どうしてパパとママが別れなきゃいけないの!?」


諭すように語りかける旅掛を、美琴は頭を振りながら否定する。美琴は必死だった。普段は口や態度に表さないが
世間一般並みには両親を愛しているのだ。そんな娘の感情を知ってか、美鈴は美琴を優しく抱きしめる。


美鈴「大丈夫だから。ママもパパも美琴ちゃんを愛してるから」

美琴「……じゃあ離婚しないでよ」

美鈴「それは無理。ママもパパも納得してるもの」

旅掛「美琴ちゃんにはすまないと思ってる。しかし既にこの件はうちだけの問題じゃないんだ」

美琴「どういうこと……? ま、まさか誰かに脅迫されたりしてるの!?」


旅掛の言葉に美琴は戦慄する。仲の良かった両親が突然離婚すると言い出し、それが家族内の問題に収まらないと言う。
美琴の脳裏に学園都市の闇が掠める。『妹達(シスターズ)』の件で世界の汚さと容赦の無さを知ったからこそ恐怖する。

――自分のせいで、両親が何らかの脅迫行為に晒されているのではないか、と。

そんな美琴の不安とは裏腹に、両親は一瞬顔を見合わせると盛大に笑い出した。


美琴「なっ、なに笑ってんのよ!」

美鈴「あっははは、美琴ちゃんったら漫画の読みすぎ! どんな飛躍をすれば脅迫なんて発想になるのよ」

旅掛「第一脅迫ごときに屈するパパだとでも思うのかい?」

美琴「うぐっ……」


これには美琴も黙らざるを得ない。両親は学園都市で行われた凄惨な実験など全く知らないのだ。


美琴「だ、だったら誰に迷惑がかかるのよ! その年になって運命の人に出会ったから別れますってんじゃあるまいし!」

美鈴「…………」

旅掛「…………」

美琴「どうして黙るのよ!? え、まさか本当に……?」


美琴の背中に嫌な汗が伝う。頬を桜色に染めてモジモジしている両親に、自分はとんでもない地雷を踏んだのでは? と不安が
押し寄せてくる。そこへ追い討ちをかけるように美鈴が口を開く。


美鈴「ママね……運命の人に出会っちゃったの///」

美琴「…………」

美鈴「最初は感じのいい人だなぁ~ってくらいだったのよ。でも何度も会ってるうちにね、その……///」


初心な乙女のように恥らう母を見るに耐えぬと視界から外す。これは酷い、いくらなんでもあんまりじゃないの? と頼みの綱である
父に目で訴えてみるが……。


旅掛「わっはっは、分かるぞぉ~。パパも女神に出会ってしまったからな!」

美琴「…………」

旅掛「久しく忘れていた情熱が蘇ってきたんだ。人妻なんて関係ないッ! 必ずものにしてやるってね!」

美琴「人妻って何考えてんだこらーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


己の父によって家庭崩壊に追いやられたであろう一家に、心中で土下座をする美琴だった。



いくら悲観し嘆いても状況は変えられない。そう判断した美琴は、詳しい事情を聴くことにした。


美琴「離婚云々は置いといて、一体全体どういう状況なのよ」

旅掛「パパとママがお隣の上条夫妻にフォーリンラーブ! よっしゃ、略奪愛だぁぁぁ!! と乗り込んでみたら」

美鈴「刀夜さんたちもママたちにフォーリンラブでしたー♪ ってわけ」

美琴「……相手も頭がお花畑だったんかい。って、上条夫妻……?」

美鈴「そう! 美琴ちゃんの大好きな上条君のご両親よん♪」

美琴「は……はぁぁああああああああ!?」


母は今なんと言った? アイツの両親にフォーリンラブ?


美鈴「それでね? 美琴ちゃんは御坂美琴のままがいい? それとも上条美琴になりたい?」

旅掛「ちなみに当麻君は上条性のままらしいぞ」

美琴「バカ言ってんじゃないわよ! そんな漫画みたいな展開認められるわけないでしょーが!!」


罪悪感に押し潰されそうになる心を叱咤して美琴が吠える。こんなのはおかしい、世間が認めるはずがない。だから自分が止める。
何よりも、自分のヒーローである上条当麻を不幸にするわけにはいかない。そう決意した美琴に美鈴が囁く。


美鈴「いっそのこと上条美琴になればいいじゃない。そうすれば美琴ちゃんと上条君は兄妹になれるのよ?」

美琴「だから――」

美鈴「兄妹なら素直に甘えたり出来るんじゃないかしら? 今よりもっと仲良くなりたいんでしょ?」

美琴「…………」

美鈴「家庭の事情で不安定になってるから、気心のしれたお義兄ちゃんと暮らしたいって学校に申請してもいいのよ?」

美琴「アイツと一緒に暮らす……?」

美鈴「もうっ、アイツなんて他人行儀はダーメ! お兄ちゃん、兄さん、んー呼び捨てってのもありかもね」

美琴「当麻……お兄ちゃん……?」

美鈴「そうやって妹ポジションから少しずつ距離をつめていって、上条君をゲットすればいいのよ」

美琴「お兄ちゃんをゲット……」

美鈴「血の繋がりはないから将来的にも問題ナッシング! どう? 魅力的でしょう?」

美琴「うん、そうかも……ってんなわけあるかぁぁぁッ!!!」


悪魔の囁きにあっさり屈しそうな美琴だった……。


所変わって上条家。居間はカオス空間へと変貌していた。例によって御坂夫妻と同じく、イカレたテンションで
息子に離婚を告げた上条夫妻。そのあんまりな理由に真剣にへこむ上条当麻は諦めの境地にいた。


上条「はぁ……もうお互いで話がついてるなら認めるしかないじゃねーか」

刀夜「流石は当麻! 理解があって助かるよ」

詩菜「ええ、ほんとうに」

上条「俺の事はどうでもいいんだよ。問題は御坂だ。あいつ……きっと傷ついてる」


上条の脳裏に美琴の絶望に染まった顔が浮かぶ。超能力者だの常盤台のエースだの関係ない、上条にとって美琴は
守ると誓った大切な存在だった。傷心であろう彼女を慰めるため、上条は席を立つ。


上条「んじゃ俺は部屋に戻るから」

詩菜「強行軍で疲れたでしょう? そのまま使えるようにしてあるから、ゆっくり休んでくださいね」

上条「サンキュー、母さん」


詩菜が言ったように、長らく主が不在だった部屋はキレイに手入れされていた。疲れきっていた上条は、ほこり一つない
ベッドに倒れこみながら携帯を取りだす。そして慣れた手つきで着信履歴を開き、御坂美琴へ発信する。


上条「……俺だって戸惑ってるんだ、女の子の御坂はきっと落ち込んでるよな」


鬱屈しそうになる気持ちをグッと押さえ込む。今は悲しんでいる場合ではない。自分よりもっと辛い思いをしている少女が
いるんだ、と上条は意識を携帯へと向ける。三度、四度とコール音が鳴り、五度目が鳴る手前で繋がった。


美琴『……もしもし?』

上条「上条だけど、今いいか?」

美琴『う、うん』


携帯から聞こえる美琴の声音にいつもの溌剌さを感じない。だがそれも当然だと上条は思う。大人びているとはいえ、美琴は
まだ中学生だ。そんな美琴に配慮して、上条は極力優しい口調を心がける。


上条「その……もう聞いたよな? 俺たちの親が、あー……別れるって、さ」

美琴『ッ……うん』

上条「明日は俺たちを含めた全員で話すらしいけど、その前にどうしても御坂と話しておきたかったんだ」

美琴『どうして……?』

上条「そんなの心配だからに決まってんだろ」


淀みない上条の返答に携帯から息を飲む気配が伝わる。


美琴『あ…あはは、アンタが私の心配なんて明日は槍でも降るのかしら?』

上条「御坂……」

美琴『気持ちはありがたいけど私なら平気よ。大体 一年中親元を離れてるんだから別に問題ないでしょ?』


美琴の言葉はもっともだと思う。上条も美琴も学園都市の学生だ。上条に昔の記憶は無いが、小学生から大学生まで
皆 学生寮で暮らしているのは知っている。ホームシックになる子供も存在するが、大半は親が傍にいない生活が平常なのだ。

ならば両親が離婚したとして何か問題があるのか、と御坂美琴は問う。

その問いの明確な答えを上条はもち得ない。……しかしだ、それは感情を排した論理で、感情によって動く上条を納得させる力など無い。


上条「問題ないハズあるかよ! 現にお前、落ち込んでるじゃねーか!」

美琴『ッ!?』

上条「無理に取り繕うなよ。嫌なら嫌って言えばいいんだ。溜め込んだままじゃ絶対しこりが残っちまうぞ!」

美琴「…………」

上条「あ……わ、悪い。急に怒鳴っちまって……」

美琴『……ううん、嬉しかった。そ、その……私のために怒ってくれたんでしょ?』

上条「別に御坂のためってわけじゃ……ただ俺がムカついたから、ってなんでいい訳してんだ俺は!?」

美琴『私が知るわけないでしょうが。もう、バカなんだから』


電話口からクスクスと美琴の笑い声が聞こえてくる。上条はホッと一息吐くと、気を取り直して美琴に話しかける。


上条「まああれだ、もっと落ち込んでるかと思ってたけど、いつものお前で少し安心したよ」

美琴『ふふん、美琴センセーを舐めんなっつの。両親が納得してるなら、私は祝福してあげるわよ』

上条「はは、意外と逞しいな」

美琴『まあねー。……メリットだってあるし』

上条「メリット? リンスインシャンプー?」

美琴『アンタと兄妹になるのも悪くないって思ったの!』

上条「そっか、そういうのもアリかもなぁ……って兄妹!?」

美琴『だって私が母について行ったら上条美琴になるのよ? そうしたらアンタは私のおに、お、お……お兄ちゃんになるじゃん……』


蚊の刺すような声で爆弾を投下する美琴。そして上条は混乱の極みにあった。


上条「た、たしかにそうだけど! え、御坂が上条さんの妹!? いやそれなら御坂当麻に俺はなる!」

美琴『ちょっと落ち着きなさいよ』

上条「なんでお前はそんなに冷静なんだよ!?」


上条はてっきり美琴は父方について行くと思い込んでいた。なのでこれは完全に想定外だ。御坂が妹ォ? としきりに首を捻っている。
美琴を元気付けるために電話したハズなのに、本末転倒だった。


美琴『私だって混乱してるわよ。でも現実を正しく認識するのも大切でしょう?』

上条「そりゃそうだが……御坂が妹とか。うわぁ……」

美琴『な、なによ! 私じゃ不満だっていうの!?』

上条「…………」


上条の脳内で御使堕し(エンゼルフォール)の時の美琴が再生される。屈託の無い笑顔で上条にじゃれつく美琴。
うん、全然ありだと思う。上条はそう結論した。


美琴『もしもーし? アンタ寝てんの?』

上条「な、なあ御坂。ちょっと頼みがあるんだけど」

美琴『は、なによ?』

上条「お兄ちゃん♪ って呼んでみてくれないか?」

美琴『…………』

いたたまれない空気が携帯を挟んで漂っていた。

上条「今の無し!? 気の迷いなので忘れてくださいぃぃぃ!!??」


あまりの痛さに上条が絶叫する。一人っ子だから兄妹に憧れがーとか、隣人の義妹萌えが感染したんだ俺は悪くないーとか
意味の分からない釈明をする上条。その言い訳の嵐を止めたのは、美琴の一言だった。


美琴『お……お兄ちゃん……?///』

上条「~~~~~~ッッ!!?」


まるで気弱な病弱系妹の囁くような『お兄ちゃん』に上条当麻は撃ち抜かれた。同時にこれは不味いと自覚した。
これは麻薬だ、味を占めたが最期、時速300kmでシスコン街道を爆走してしまう!? そう上条の本能が警告していた。


上条「…………」

美琴『どうしたの、お兄ちゃん?』

上条「ダメだっ!! お兄ちゃん禁止! こんなんじゃ上条さんがおかしくなっちゃいます!?」

急な上条の狼狽に一瞬面食らう美琴だったが、そこは第三位。鍛え抜かれた明晰な頭脳が、ここは攻め時だと判断する。
母親譲りの悪い笑みを浮かべると、畳み掛けるべく攻勢を開始した。


美琴『ねぇねぇ! 何がダメなのお兄ちゃん?』

上条「ぐはっ!?」

美琴『ねぇってばぁー、教えてよお兄ちゃん♪』

上条「キャラ変わりすぎだろお前!? いつものビリビリは何処に行っちまったんだ!?」

美琴『ひ、酷い……私には上条美琴っていう名前があるのに……。お兄ちゃんは私のこと嫌いなの……?』

上条「ごめん、そんなつもりじゃ……って誰が上条美琴だ!? お前は御坂だろうが!!」

美琴『あははは、いいじゃん別に。つーかアンタの妹になるってのも楽しそうねえ』

上条「勘弁してくれ……」


溜息を零しながら不幸だ、と呟く上条。初めて上条をやりこめた喜びと、素直に想い人と話せている喜びとで絶好調な美琴。
二人の間には最早、両親のトンデモ離婚に対する悲壮感や憂いは無かった。

この空気がさせたのか、はたまた美琴が勇気を振り絞ったのか、または両方かは定かでないが、二人の関係を激変させる言葉を
美琴が放った。


美琴『こんな風にバカやりながら、アンタと一緒に暮らしたいなぁ……』

上条「……へ?」

美琴『ねぇねぇ、学園都市に帰ったらさ、その……アンタの部屋に行きたい』

上条「そ、それはまあ、構わないけど」

美琴『そしてね? 出来れば居候させて欲しいなぁ……なんて///』

上条「無理無理っ! 絶対無理です!! うちにはすでに二匹も居候がいるんです!」

美琴『……ダメ?』

上条「うぐぅ……だ、ダメじゃないけど無理だろ。常盤台って校則が厳しいらしいじゃねーか」


半ば落とされかかっている上条は常識の壁に縋った。何せ常盤台はお嬢様学校だ。こういえば美琴も大人しく諦めるだろうと
上条は考えた。仮に諦めなくても校則の壁は越えられまい、そう確信した。


美琴『じゃあ学校から許可が下りたらいいの?』

上条「ああいいとも。美鈴さんや学校を説得したなら、同居だろうがなんだろうが認めますことよ」

美琴『ふっふーん、今の言葉、忘れるんじゃないわよ♪』


結果から言うと上条の目論みは外れた。家庭の事情と(上条が原因の)漏電現象を盾に、美琴は常盤台を説き伏せたのだ。
第三位を封じ込める術を持つのが、上条だけだったのも功を奏した一因だった。

上条当麻は御坂美琴の性分を見誤っていた。ハードルが高ければ高いほど、それを乗り越えようとする彼女の在り方を……。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



美琴「――という流れで今に至るってわけ」

黒子「あり得ませんの!! そんなママレードな展開があってたまりますかっ!!」ガァァ

美琴「嘘じゃないわよ、ねぇ?」

上条「……コメントは差し控えさせていただきます」ゲンナリ

禁書「大体あってるんだよ」

黒子「マジなんですの!? 本当に上条美琴お姉様になってしまわれたんですのっ!?」

美琴「えへへ……て、照れちゃうわね///」カァァ

黒子「いやあああァァァッ!!? 後生ですから否定してくださいましぃぃぃ!!!」ギャース

禁書「じゃあ次は私とみことが仲良くなっていく過程を克明に…」

黒子「さらに追い討ちをかけるつもりですの!? 死体を蹴るが如く残酷な仕打ち!?」

美琴「最初はそりが合わなくて大変だったわよね」クスッ

黒子「聞きたくない! 聞きたくありませんのお姉様あああああああ!?」イヤイヤ


禁書「本当はまだ籍を移したりしてないから『みさか』のままなのにね?」

上条「理解してるなら白井を弄って遊ぶなよ……」

といったところで今回は終了
地の文があるのはママレードな上琴SSを殴り書きしてた名残だったり
次回からはまた台本オンリーになりますー

あと久々に禁書SS総合スレに投下したのでよろしければ読んでやってくださいませ、という宣伝

ん?以前次回作はママレードと予告してた作品があったような…?
1年くらい前

>>363
予告とかはしてないので別人だと思います
ニッチなSSしか書いた事ありませんし

ママレード自体がそうとう古い作品ですからね。私は愛蔵版で読みましたし
ともかく投下ー


CASE 141 定期考査


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「もうすぐ定期考査だけど捗ってる?」

上条「……そ、それなりに」フイッ

美琴「こら、目を逸らすな!」

上条「は…ははは、大丈夫。多分赤点は免れそうだから」

禁書「志が低すぎるんだよ」ヤレヤレ

上条「いやいやインデックスさん、人には分相応というものがありましてね?」

美琴「いい訳しないの! テストまでまだ時間があるんだから努力するのよ!」

上条「えー」

美琴「私たちが見てあげるからテキストを出しなさい」

上条「はいはい……」ガックリ


CASE 142 現国


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「……アンタ真剣に考えてる?」

上条「当たり前だろ。上条さんにふざけてる余裕なんてありませんよ」

禁書「問1 はかない、を漢字に変換し例文を作成しなさい」

上条「僕の友人は健康のためにパンツを穿かない」キリッ

美琴「…………」ポカーン

禁書「問2 問1の類義語を書きなさい」

上条「脱ぐ、もしくはキャストオフ!」キリッ

美琴「……アンタがアホなのはよくわかったわ」ゲンナリ


CASE 143 数学


美琴「ねぇねぇ」

上条「…………」

美琴「ねえってばー!」

上条「…………」

美琴「そこ間違ってるわよ!」

上条「…………」

美琴「無視しないでよ、ねえ!」ユッサユッサ

上条「サイン、コサイン、タンジェント? ワカラナイ、シラナイ、コムギコカナニカダ」プスプス


禁書「きゃあああ!? とうまの頭がショートしてるんだよ!?」ガビーン


CASE 144 日本史


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「次は日本史だけど大丈夫……?」

上条「日本史には自信があるぜ!」

美琴「ほほう、それじゃ年表の語呂合わせいってみましょうか」

上条「なんと大きな平城京遷都!」

禁書「710年だね」

上条「鳴くようぐいす平安京!」

美琴「これは基本よね」

上条「いい国作ろう鎌倉幕府!」

禁書「武士の時代の幕開けなんだよ」

上条「いざ都に行かん室町幕府!」

美琴「1338年室町幕府の成立ね」

上条「いちごパンツだ☆本能寺の変態!」

美琴「1582年本能寺の……苺パンツってアホかーーーーーーー!!!///」ガァァ

上条「覚えやすいだろ?」ドヤッ

美琴「~~~~~~~~~ッッ!!///」ポカポカ

上条「いてっ、なんで叩くんだよ!?」


禁書「さすがデルタフォースの一角なんだよ……」ゲンナリ


CASE 145 化学


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「元素周期表はちゃんと覚えてる?」

上条「完璧にバカにしてやがるな中学生……」

美琴「ふふん、悔しかったら答えてごらん?」ニヤニヤ

上条「えっとたしか……Hでリッチなミコっちゃん、ルビーせしめてフランスへ」

美琴「誰がえ、エッチだこらーーーー!!///」カァァ

上条「あ、K子さんだったっけ?」シレッ

美琴「わざとらしいのよ、この! このっ!!///」ポカポカ

上条「おやおや、人の寝床に潜り込んでくるのはエッチなのでは?」ニヤニヤ

美琴「そ、それは……だって……///」モジモジ

上条「だって?」

美琴「き…気持ちいいんだもん……///」

上条「ぶふっ!? お、おまっ、言い方考えろよ!?」

美琴「アンタが言わせたんでしょーが! このバカっ!!///」


禁書「これはもう赤点は免れないかも」ヤレヤレ


CASE 146 保健・体育


美琴「この変態っ!///」

上条「いきなりなんだ?」

美琴「私とインデックスが居るんだから少しは気を遣いなさいよ!///」

上条「は……?」

禁書「保健の勉強は一人でやって欲しいかも……///」カァァ

上条「なになに、卵巣から吐き出された卵子が子宮の…」

美琴「わざとか!? わざとだろこのバカあああああああああああああ!!!///」シュッ!


ゴキッ!!!


上条「ごっ、がッ!?」バターン

美琴「ハァ…ハァ……///」

禁書「す、すごい音がしたけど大丈夫かな……?」オロオロ

美琴「自業自得よ! もう……///」


CASE 147 政経


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「モンテスキューって可愛いと思わない?」

上条「…………」

美琴「特に語尾の『きゅー』ってのが鳴き声みたいよねー」

禁書「きゅー?」ハテ?

美琴「きゅきゅきゅー!」

禁書「きゅきゅ!?」ビクッ

美琴「きゅー!」ウンウン


上条「お前らにだけはバカって言われたくねえ」ヤレヤレ


CASE 148 試験当日



小萌「それでは始めてくださーい」


上条(こ、これは……!?)

カリカリ

上条(分かる、分かるぞ!)

カリカリ

上条「上条さんにも問題の答えが分かる!」


小萌「しゃらーっぷですよ! 試験中はお静かに!」メッ


上条「は、はい、すみません」

カリカリ

上条(怒られてしまったが、まあいい。それより今はテストだ)

カリカリ

上条(やれる、やれるじゃないか!)

カリカリ

上条(フフ、フハハ……フーハハハハハハ!!!)ニタァァ


小萌「ひぃ!? か、上条ちゃんの顔が大変なことになってます!?」ビクビク


CASE 149 虫食い


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「テスト、どうだった?」

上条「フフフ、聞いて驚け! なんと解答欄を全て埋めてやったわ!」ドヤッ

美琴「はい……?」

禁書「すごいんだよ! いつもは虫食いだらけなのに!?」

上条「そうだろうそうだろう。上条さん自身、驚きを隠せません」

禁書「これで赤点は回避できそうだね!」

上条「ありがとう、インデックス。御坂も手伝ってくれてサンキューな!」ニコッ

美琴「え、ええ」

禁書「今日はお祝いなんだよ! とんかつが食べたいかも!」

上条「いいですとも!」


美琴(だ、大丈夫なのかしら? ……不安しか感じないんだけど)


CASE 150 圧倒的な差


小萌「それではテストを返却しまーす」


上条(確かな手応えを感じた。何も不安は無いはずだ!)

小萌「上条ちゃーん」

上条「はい!」

小萌「いい返事ですねー。テストのほうは――」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「ねぇねぇ!」

上条「……なんですか」ドンヨリ

美琴「うわっ、アンタ負のオーラが出てるわよ」

上条「そりゃそうですよ。こんな結果じゃあ、ねえ?」スッ

美琴「ええっと……保健以外 全部39点!?」ガビーン

禁書「ひぃぃ!? 妖怪一足りないが大繁殖してるんだよ!?」

上条「ケアレスミスやら解答欄が一個ずれてたやら、はは、もう笑うしかねーよ……」ズーン

禁書「久しぶりに不幸体質が炸裂したんだね……」

美琴「お、落ち込まないでよ。テストなんかじゃアンタの良いトコなんて計れないんだし」

上条「御坂……」

美琴「私もインデックスも、アンタが本当は凄いヤツだって知ってるから、ね?」ニコッ

上条「……因みにお前は何点だったんだ?」


美琴「……………………………………満点」ボソッ

上条「ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ブワワ

禁書「とうま、ふぁいと!」

といったところで今回は終了
しばらくはマッタリペースでいきましょー

いい国作ろうじゃイカンのか!? し、知らんかった……
気を取り直して投下ー


CASE 151 雪


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「外めっちゃ雪降ってるわよ」ワクワク

禁書「積もるかな」ワクワク

上条「えー、積もらないほうがいいだろ。歩きづらいし、野菜の値段は上がるし」

美琴「所帯じみたこと言わないでよ」ヤレヤレ

禁書「そうなんだよ。とうまはもっと情熱を持つべきかも!」

上条「……なんでボロカスに言われてんだろ、俺」

美琴「とりあえず雪だるまは作るとして、何して遊ぼっか?」

禁書「うんとね、スキーがしたいんだよ」

上条「どんだけ積もらす気だ。スキー出来ちまうくらい積もったら、そもそも外に出れないから」

禁書「じゃあ雪合戦は?」

上条「却下。お前らが上条さんをフルぼっこにする光景が鮮明に…」

美琴「それ採用っ!」

禁書「やったぁー♪ 二人でとうまをやっつけようね」キャッキャッ

美琴「雪球を超電磁砲で乱れ撃ってやるわ!」キャッキャッ


上条「なんで上条さんを倒すのが前提になってんだよ!?」ガビーン


CASE 152 遠足の前日


美琴「ねぇねぇ!」

上条「……んぁ? ふあぁぁーーー……なんだよ真夜中に……」ショボショボ

美琴「雪が積もるって考えてたら、興奮して寝れなくなっちゃった」ワクワク

禁書「私もー」ワクワク

上条「ガキかお前ら……いや、ガキだけど」ゲンナリ

美琴「こんなの劇場版ゲコ太の封切り前以来よ。うぅ~♪ 楽しみね~」

上条「いいから寝なさい」

電磁目録「「はぁーい♪」」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「ぐぅ……ぐう……」スヤスヤ

美琴「ねぇねぇ、寝ちゃった?」

上条「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

禁書「ぐっすり寝てるね」

美琴「もう積もったかな。……ちょっとだけベランダに出てみない?」ウズウズ

禁書「うん!」


CASE 153 凍える吹雪


禁書「わぁー、辺り一面が真っ白なんだよ!」

美琴「それじゃあ開けるわよ」カラカラ


ビュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!


禁書「みみみみみみみみみみこと!?」ブルブル

美琴「ななななななななななにかしら!?」ブルブル

禁書「さささ寒すぎて、顔が痛いんだよ!?」ガタガタ

美琴「あ、あはは……ぱ、パジャマしか着てないもんね。てか吹雪いてる!?」ガビーン


上条「さむっ!?」ビクッ


CASE 154 おしくらまんじゅう


上条「なあ?」

美琴「んぅー、あったかぁーい///」ヌクヌク

禁書「冷えたからだに心地いいね♪」ヌクヌク

上条「何故にお二人は上条さんの布団に潜り込んでやがりますか?」

美琴「だって寒いんだもん///」

禁書「私たちのお布団がね? ベランダに出てる間に、すっかり冷えちゃったんだよ」

上条「それくらい我慢しろよ! シングルに三人って、ぎゅうぎゅうじゃねーか!?」ギュウギュウ

美琴「い、いいじゃない。アンタだって暖かいでしょ!///」ギュウギュウ

禁書「ちょっと、とうま!? もっと詰めてくれないとはみ出ちゃう!」ギュウギュウ

上条「クソッ、じゃあ俺が御坂の布団で寝ればいいんだろ!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

禁書「むにゃ……むにゃ……」スヤスヤ


上条「うう、さみぃー……風呂場よりマシかもだけど」ガクブル

スフィンクス「にゃーん」ゴソゴソ

上条「おおっ!? スフィンクス、あったけー!」モフモフ

スフィンクス「にゃあ♪」ゴロゴロ

上条「にしても雪合戦ねぇ。せめてもう一人居ればボコられずに済みそうなんだけどなぁ」フム


CASE 155 銀世界


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「見事に積もったわねー。これが本当の銀世界ってヤツかしら」

上条「うわ、太陽の光を反射してんのか? スゲー眩しい」

禁書「スフィンクスも一緒にお出かけしよう?」

スフィンクス「にゃ!? にゃにゃにゃー!?」フルフル

上条「嫌がってるじゃねぇか。スフィンクスは留守番だ」

美琴「肉球が霜焼けになったら可哀想だもんね」

禁書「むー、そういうことなら仕方ないんだよ」

スフィンクス「にゃー」ホッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「ねぇねぇ! お外に雪が…」ワクワク

一方通行「却下」

打ち止め「もうっ!! お話は最後まで聞いて! ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」プンスカ

一方通行「聞くまでもねェ。寒い、ダルい、めンどくせェ。外出しない三拍子が揃ってンだろうが」

打ち止め「いいもん! 番外個体に…」チラッ

番外個体「だが断る」

打ち止め「またなの!?」ガビーン

番外個体「誰が好き好んで雪中行軍すんの? そんなのアホとその保護者くらいのもんだっつの」

打ち止め「でもでも雪だるまが作れちゃうんだよ、ってミサカはミサカは必死に説得してみる!」アセアセ


番外通行「「興味ないしー」」


打ち止め「うわぁぁん、ちくしょー、もう頼まねえよぉぉ!! ってミサカはミサカは捨て台詞を吐いて飛び出してみたりぃぃ!」テッテッテ


CASE 156 御神体


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「じゃーん! 見てよ、この等身大ゲコ太像(雪だるま)」ドヤッ

上条「……無駄にクオリティーが高いな」

禁書「みことの能力を余すとこなく発揮して作ったんだよ。ほら、表面がこんなに滑らか!」

上条「チェーンソーもどきで削ったんかい。なんつー能力の無駄遣いだよ……」ゲンナリ

美琴「ふふん、どこぞの雪祭りに出展してもいい出来栄えね」

禁書「むしろ御神体として部屋に持って帰りたいかも」アリガタヤ

美琴「それ採用っ!」クワッ

上条「やめて!? お願いだからお持ち帰りは勘弁して!?」



打ち止め「あっ!」テクテク


CASE 157 お一人様追加


打ち止め「わあぁ、ゲコ太だぁー、ってミサカはミサカは感嘆の溜息を零してみたり」ホッコリ

美琴「あら、打ち止めじゃない」

上条「一方通行たちは一緒じゃないのか?」

打ち止め「聞いてよ、あの二人ってば寒いから外に出たくないーって引き篭もってるの! ってミサカはミサカは告げ口してみる」プンプン

上条「ああ……気持ち分かるわー。出来れば俺もそうしたかった」シミジミ

美琴「だーめ! こんなに雪が積もるなんて滅多にないんだから、今日は遊び倒すの!」

上条「はいはい、御坂はわがままだなぁ」ヤレヤレ

禁書「ふふっ、なんだかんだ言っても付き合ってくれるんだね♪」クスクス


打ち止め「いいなぁー……くしゅんっ!」

上条「寒いのか? 仕方ねーなぁ」クルクル

打ち止め「ま、マフラー? ってミサカはミサカはされるがままだったり」

上条「風邪引いたりしたら大変だからな。貸しといてやるよ」ナデナデ

打ち止め「ありがとう! 素敵なゲコ太マフラーね、ってミサカはミサカはお礼と感想を伝えてみたり♪」キャッキャ

上条「いえいえ、どういたしまして……」ゲコタテブクロ ソウビチュウ


禁書「お一人様追加なんだよ!」


CASE 158 雪合戦


打ち止め「それっ♪」ポイッ

禁書「今までの とうまの回避パターンだと次は……そこかもっ!」ポイッ

美琴「どうかしら? 音速の三倍でかっ飛んでいく雪球の味はっ!!」バシューー!!


上条「ちょっ、三対一とか卑怯だろ!? つーか御坂は自重しろ!!」ヒラリ


禁書「一発も当たらない!?」

美琴「なんつー逃げ足よ! こっちは全力全開だっていうのに!」


上条「伊達に今日まで生き延びてねーんだよ。……ッ、今だ、打ち止め!!」


禁書「へ?」

打ち止め「チャーンス♪ ヒーローさん、今だよ、ってミサカはミサカはお姉様に抱きついて足止めしてみたり!」ギューッ

美琴「ま、まさか裏切り……!?」ギョッ


上条「ナイス打ち止め! おらぁッ、反撃開始だあああああああああ!!!」ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ


美琴「きゃふっ!? ちょっ、ぷへっ!? 顔を狙うのは反則…っぷはっ!?」ビスッ ビスッ ビスッ ビスッ ビスッ

禁書「ラストオーダーが伏兵だったなんて……!」ギリッ

打ち止め「ふっふっふ、敵は目の前だけとは限らないよ、ってミサカはミサカは勝ち誇ってみる」ドヤッ


上条「前提条件は全てクリアだ! インデックス、降伏するなら今のうちだぞ?」ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ ポイッ


禁書「くぅぅ! とうまのくせに狡猾なんだよ!」プンスカ

美琴「にゃぷっ!? こ、降参するから、へぷっ!? もう許し、ひゃぁん!? 冷たぁぁーーい!?」ビスッ ビスッ ビスッ ビスッ ビスッ


CASE 159 激怒


番外個体「ねぇねぇ」

一方通行「ああン?」

番外個体「ゆ~き~やコンコン、あ~ら~れ~やコンコン、って歌があるでしょ?」

一方通行「あァ」

番外個体「あの歌でいうと、最終信号ってまるっきり子犬そのものだと思わない?」

一方通行「雪が積もってンのに、ちょこちょこ走り回るしなァ」ヌクヌク

番外個体「そんでもってコタツでヌクヌクしてるミサカたちは、さしずめ猫ってとこかな?」ヌクヌク


ブチッ


一方通行「……今なンつった?」ギロッ

番外個体「あ、あれ? なんでそんなにキレてるの!?」オロオロ

一方通行「俺やオマエが猫ちゃンだと……?」ワナワナ

番外個体「え、うん」

一方通行「ンなわけねェだろォがクソボケがァァァァァッ!!!!」ガァァ

番外個体「へあっ!?」ビクッ

一方通行「猫ちゃンはなァ……可愛くて、気高くて、何者にも媚びねェ……正に自由と正義の象徴なンだ!」クワッ

番外個体「へ……えぇっ!?」

一方通行「俺たちみてェな悪党と同一視してンじゃねェぞ!! 謝れっ! 全ての猫ちゃンに謝りやがれ!!」プンスカ

番外個体「み、ミサカ、わけわかんないよ!?」アウアウ

一方通行「わかンないで済ンだら風紀委員は要らねェンだよ! オラっ、スフィンクスちゃンのチャームポイントを言ってみろ」

番外個体「えっと、えっと……毛並みが綺麗なとこ?」オズオズ

一方通行「バカかオマエは! 全部だろォが、全部! ピンポイントに絞れるとか自惚れてンじゃねェ!!」

番外個体「理不尽だああああああああああああああああああ!!??」ガビーン


CASE 160 大勝利


打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカはヒーローさんの袖を引っ張ってみたり」クイクイ

上条「ん、なんだ?」

打ち止め「作戦通り、ミサカたちの大勝利だね、ってミサカはミサカはお姉様を破った快挙に大興奮!」

上条「たまには勝っておかないと、年上としてのメンツがあるからな」


美琴「あんな騙まし討ちで、勝ち誇ってんじゃないッくちゅん!!」ブルブル

禁書「へくちっ! うう、大人気ないんだよ……」ブルブル


上条「負け犬の遠吠えが心地いいですなー、打ち止めさん?」ニヤニヤ

打ち止め「まったくどすなぁ、ヒーローさん、ってミサカはミサカは勝利の美酒に酔ってみたり♪」ニヤニヤ


美琴「くっそー、誰が負け犬ですってぇぇぇッ!!!」ガァァ

禁書「…………」ジー

美琴「インデックス! あんたも何か言い返して……って、どうしたの?」

禁書「雪にね? カキ氷のシロップをかけたら美味しそうかも……」ジュルリ

美琴「と、唐突ね……」

禁書「みこと! シロップを買いに行こう!」グイグイ

美琴「ちょちょ、ちょっと!? アンタも見てないで止めなさいよ!?」ズルズル


打ち止め「……雪って食べれるの? ってミサカはミサカは疑問を呈してみる」

上条「さ、さあ?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「どうだ? 少しは猫ちゃンの可愛さが理解出来たか?」

番外個体「はい……」

一方通行「ン、ならいい」ウンウン

番外個体「……(どうして土曜日のにゃんこを三時間もぶっ通しで鑑賞させられてんだろ……? てかどんだけ撮りだめてんだよ第一位!)」

といったところで今回は終了
福岡なのに雪が積もって真剣に困りました。交通機関が一部麻痺とか……

性別=一方通行じゃないかなーと
ともかく投下ー

ゲンナリ
CASE 161 過保護


番外個体「ねぇ、第一位」

一方通行「ああン?」

番外個体「さっきから上位個体がネットワークから切断されてるんだけど」

一方通行「!?」ガタッ

番外個体「自分の意志じゃないっぽいね。もしかして誘拐…」

一方通行「出かける」カツ、カツ、カツ

番外個体「あひゃ♪ 流石ロリコン! 行動がはやーい☆」ニヤニヤ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「……ったく、雪が積もってんだから、きちんと靴に防水処理しなきゃダメだろ?」

打ち止め「高いたかーい♪ ってミサカはミサカは大はしゃぎ!」キャッキャ

上条「聞いちゃいねえ……」


美琴「いいなぁ……おんぶ」

禁書「あとで頼んでみたら?」ニヤニヤ

美琴「うん、そうする」キッパリ

禁書「照れなくても……って、ええっ!?」ガビーン


打ち止め「ハイヨー、と馬ー! ってミサカはミサカは命令してみたり♪」

上条「ニュアンスがおかしい! と馬じゃなくて当麻だからな!?」


CASE 162 ひな祭り


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「そういえば今日ってひな祭りよ」

禁書「とうまとうま! 雛あられが食べたいんだよ!」ジュルリ

上条「そんじゃ買って帰るか。んで、晩飯はちらし寿司にすっか」

禁書「ピンクの甘いのも入れる!?」

美琴「桜でんぶね。もちろん入れるわよ」

禁書「やったぁー♪ ラストオーダーも一緒に食べようね」ニコニコ

打ち止め「そうしたいけど、あの人に連絡しないと心配かけちゃうから、ってミサカはミサカは……」オズオズ

上条「一方通行には俺からメールしておくから心配すんな」

打ち止め「うん!」


美琴「でもおかしいわね。ミサカネットワークを使えば番外個体とも連絡とれるんでしょ?」ハテ?

打ち止め「う~ん、さっきからネットワークに接続できないの、ってミサカはミサカは頭を捻ってみたり」


CASE 163 タクシー


番外個体「ねぇ、第一位」

一方通行「ああン? クソガキを見つけたのか?」

番外個体「いや、まだだけど。闇雲に探しても効率悪いじゃん? なんかいい手はないかな?」

一方通行「……タクシーを呼ぶ」pipi


結標『もしもし……? あなたから電話なんて珍しいわね』

一方通行「第七学区セブンスミスト前まで来い」

結標『はぁ?』

一方通行「いいから来い。駄賃に動物ビスケットをやるからよ」

結標『ケンカ売ってるの?』イラッ

一方通行「あァ? 俺に格下を嬲る趣味は無ェっつっただろうが。物覚えが悪すぎねェか、三下ァ?」

結標『聞いた覚えないわよ! 誰かと勘違いしてるんじゃないの?』

一方通行「三下(女)なンざ一々把握してられっか。三下(男)だけでも覚えるのがだりィってのによ」

結標『ああそう、でも生憎私も暇じゃないの。他をあたって』pi


一方通行「チッ、切りやがった」

番外個体「ミサカが言うのもアレだけどさ、切られて当たり前だと思うよ?」

犬「ワンワン!」フリフリ

一方通行「おォ、お隣さンちのポチじゃねェか。わりィな、今は食い物を持ってねェンだ」ナデナデ

ポチ「くぅーん……」

一方通行「少し待ってろ。そこのコンビニでジャーキーを買ってやるからよ」


番外個体「……その優しさを人間にも向けるべきじゃないかなぁ。まあミサカには関係ないけどさ」


CASE 164 風紀委員


番外個体「ねぇ、第一位」

一方通行「ああン? 今度こそクソガキを見つけたのか?」

番外個体「違うけど。そこの風紀委員に聞いてみたら? 写メくらい持ってるんでしょ」


黒子「お呼びになりました?」

一方通行「あァ、迷子を捜してンだ。このガキなンだが、見てないか?」スッ

黒子「ふむふむ、この女の子ですのね……って! こ、この子はっ!?」ズキューン!

番外個体「あ、すっごい嫌な予感」

黒子「ムッハァァーーーーーーッ!! まるで小さなお姉様ではありませんか!? ああっ、こちらには大きなお姉様が!?」ハァハァ

番外個体「げっ、キモっ」ゾゾゾ

黒子「これは夢にまで見たお姉様パラダイス!? まずは大きなお姉様から頂きますのォォーーーー!!!」ピョーン

番外個体「うわっ、こっちくんな!」ビリビリ!

黒子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!? お姉様とは微妙に違う電撃がががッ!?」シビビビ

番外個体「あんまり効いてない!? 何コイツ、電撃に耐性でもあるの!?」

黒子「黒子にとって、お姉様の電撃は寧ろご褒美ですのよ」ハァハァ

番外個体「こ、これ以上近づいたら風紀委員を呼ぶよ!」

黒子「わたくしがジャッジメントですの!」キリッ

番外個体「そういえばそうだったぁぁーーーーーーーーー!?」ガビーン


一方通行「ン、上条からメール?」


CASE 165 御坂パラダイス


打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカはヒーローさんの服を引っ張ってみたり」クイクイ

上条「はいはい、どうしたんだ」

打ち止め「部屋の中がゲコ太グッズで満ち溢れてるよ! ってミサカはミサカは驚きと興奮を抑え切れなかったり!!」キラキラ

美琴「いいでしょー?」

打ち止め「うんっ、とっても素敵! ってミサカはミサカは羨望の眼差し向けてみる」

上条「……遺伝って怖いな」

禁書「セブンスミストの雑貨屋さんに売ってるから、アクセラレータにお願いしておそろにすればいいんだよ!」

美琴「あいつは気に食わないけど、カワイイものを見る目だけは確かだもんね」ウンウン

打ち止め「なるほどー」


上条「すまん、一方通行。お前んちのカエル侵略を防げそうにねえよ……」ゲンナリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「相変わらず気色悪いったらないねぇ、このキモガエル」

黒子「あら? お姉様が御執心のファンシーキャラではありませんか」

番外個体「まったく、こんなのが好きなんて趣味悪いよ」ヤレヤレ

黒子「同感ですの」ウンウン


一方通行「……(カエルに興味は無ェが、ぬいぐるみはモフモフしてやがる。やべェ、この感触、癖になる)」モフモフ


黒子「あの殿方は何をしてらっしゃいますの……?」

番外個体「ああ、気にしないで。持病みたいなもんだからさ」ゲンナリ


CASE 166 お雛様


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ほらっ、お雛様とお内裏様! カワイイでしょ?」

上条「……ゲコ太お内裏様verに2Pカラーのゲコ太お雛様」

美琴「2Pカラー言うな! この子はピョン子って名前があんのよ!」ガァァ

上条「はいはい、打ち止めたちに雛あられを出してやってくれ。俺はちらし寿司を作るからさ」


禁書「雛あられっ!?」ジュルリ

打ち止め「綺麗な色がいっぱいあったよ、ってミサカはミサカは期待を膨らませてみたり」ワクワク


美琴「もう、二人とも花より団子じゃない」クスッ

上条「花よりカエルなヤツより健全だと思いますがね」

美琴「だからカエルじゃなくてゲコ太! 何回言わせんのよ、このバカっ!!」

上条「はいはい、美琴たんはゲコ太が大好き中学二年生ですもんねー」ニヤニヤ

美琴「た、たん言うなー!///」カァァ


CASE 167 宅急便


ピンポーン

美琴「はいはーい」


ガチャ


一方通行「よォ」

美琴「あ、アンタは……ッ!!」

一方通行「白黒パンダの宅急便だ。クソガキと変態を届けに来てやりましたァ」

黒子「誰が変態ですって! あと白黒パンダとはわたくしの事ですのっ!?」プンスカ

一方通行「他に誰がいンだよ?」

黒子「真っ赤なお目々のウサギさんに言われる筋合いはありませんの!」

一方通行「うさちゃン……俺がうさちゃン……」

黒子「真っ白な髪と肌といい、服のコーディネートといいピッタリではありませんの?」フフン

一方通行「オマエ、見所あるじゃねェか。白井黒子だったな。よし、覚えた」パァァ

黒子「わかれば結構ですの」ドヤッ


美琴「……どんな組み合わせ?」ポカーン

番外個体「はぁ、ミサカが聞きたいよ」ゲンナリ


CASE 168 仲間意識


番外個体「ねぇ、ちょっといいかな?」

上条「おお」

番外個体「あなたはまともな人だよね?」



美琴「うふふ、ゲ~コ太ぁ~♪」ニッコニコ

黒子「なっ、なんですのこのカエル空間は!? お姉様っ、そのようなカエルより黒子を構ってくださいましぃぃぃ!!!」ギャース

禁書「もぐもぐ……」ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ


一方通行「無添加の高級かつお節だ。食べるかァ?」スッ

スフィンクス「にゃあ♪」ペロペロ

一方通行「俺の手から直接だと……!?」クラッ

打ち止め「いいないいなぁ、ってミサカはミサカは代わって欲しい気持ちを視線で送ってみたり」キラキラ

一方通行「帰りにうまい棒買ってやるから、あっち行ってろ」シッシ

打ち止め「いーやーだー! ミサカもスフィンクスに餌あげたいー! ってミサカはミサカは駄々っ子モード!」ジタバタ

一方通行「呼び捨てにすンじゃねェ! スフィンクスちゃンだろうがッ!! あと餌じゃなくてご飯だ!」ガァァ



番外個体「どっちのグループにも属せない常識人だよね!?」セツジツ

上条「もしかして……お前もなのか?」

番外個体「よかった……! ミサカがおかしいんじゃなかったんだ!」ホロリ

上条「ああ、間違ってるのは俺たちじゃない! 世界のほうだ!」


CASE 169 序列


美琴「ちょっと! 何うちのスフィンクスを誑かしてんの!」

一方通行「ちゃンを付けろよ三下ァァッ!!」ガァァ

美琴「ハッ、私とスフィンクスは呼び捨てOKな間柄なのよ」フフン

一方通行「なン……だとォ……」ギリッ

美琴「名前を呼べば飛んでくるんだから! ねー、スフィンクス?」オイデ オイデ


スフィンクス「にゃん?」ハテ?


美琴「あ、あれ?」

一方通行「なンだハッタリか……。焦らせやがって」ホッ

美琴「嘘じゃないわよ!?」オロオロ

一方通行「オマエにゃ愛が足りてねェ。なァ、スフィンクスちゃン?」オイデ オイデ

スフィンクス「にゃお♪」スリスリ

美琴「!?」ガーン

一方通行「忘れたのかァ? 俺とオマエには埋めようの無い実力差があるってことをよォ?」ニタァァ

美琴「それは能力の……」

一方通行「結果が全てだろうが。スフィンクスちゃンは俺を選ンだ。断じてオマエじゃねェ」


美琴「そんな……う……うぐっ……ひっく……」ポロポロ

禁書「わわっ、泣かないで みこと!?」アタフタ

上条「…………」ブチッ


CASE 170 大激怒


上条「なあ、一方通行」

一方通行「な、なンだ?」ビクッ

上条「どういうつもりで、うちの御坂を泣かしてくれてんだ。あァ?」ギロッ

一方通行「いや、泣かすつもりなンて…」


上条「現に泣かせてるだろうがっ!! ふざけた事抜かしてんじゃねーぞテメェ! 大体お前は女の子相手にも
  容赦がなさすぎるんだ! 打ち止めと番外個体に見せる優しさを、どうして他人にも分けてやれないんだ!
  そもそも御坂はまだ中学生なんだぞ? それなのにお前ときたら三下だの格下だの、ちゃんと名前で呼べよ。
  お前だってロリコンだのモヤシだの言われたら傷つくだろうが! そしてこれが一番重要なんだが、俺が
  滅茶苦茶ムカついてんだよ!! 人の可愛い妹分をいじめやがって……クソッ、分かってんのか!?」ガミガミ


一方通行「ハイ、ゴメンナサイ」ペコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「うわぁ……第一位が正座して謝ってる」

美琴「ふん、いい気味よ」プイッ

打ち止め「あの人も悪気は無かったと思うの、ってミサカはミサカはフォローしてみたり」

禁書「そうだね。動物に優しい人に、悪い人はいないんだよ」

美琴「分かってるわよ、そんなこと……」

禁書「じゃあ仲良くしないとね?」ニコッ

美琴「無理! 絶対にあり得ない!」

黒子「まったく……そのような狭量、お姉様らしくありませんわよ?」ヤレヤレ

禁書「みことは大体こんな感じなんだよ。とーっても手の懸かる女の子だもんね?」

美琴「ちょ、インデックス!?」ギクッ

打ち止め「えーっ、お姉様はいつもカッコいい、ってミサカはミサカはネットワークの情報を思い出してみたり」

番外個体「お姉様も大変だねえ。姉ぶったり、先輩風吹かせたりさ」ニヤニヤ

美琴「そ、そんな事ないわよ。私はいつだって…」

番外個体「――この子達は私の妹だから。ただそれだけよ」キリッ

美琴「~~~~~~ッッ///」カァァ

黒子「――アンタは私の後輩なんだから、こんな時くらい『お姉様』に頼りなさい」キリッ

美琴「ぎゃああああああ!? 他人から聞かされると死ぬほど恥ずかしいぃぃーーー!?///」イヤンイヤン


上条「――アンタと私は、同じ道を進んでいる。その事を忘れんじゃないわよ」キリッ

美琴「言ってない! そんな事言ってないもん!?///」ポカポカ

といったところで今回は終了
このSSの上条さんは、潜在的シスコンの気があったりするのかも

現在進行形でギアス視聴中です。ある意味最強のシスコン主人公ですが、そこがイイ!
てなわけで投下ー


CASE 171 風邪


美琴「ねぇねぇ……」

上条「はいはい、いいから寝てましょうね」

美琴「うう……頭が痛い……」pipipipi

上条「三十八度三分、こりゃ風邪だな」

禁書「大丈夫、みこと?」

美琴「うん、平気よッくしゅん! ……うあー、くしゃみが」グシグシ

上条「ほら、ティッシュ」スッ

美琴「ありがッちゅん!」グシグシ


幻想目録「「…………」」プルプル


美琴「なによぉ……。何がおかしいってのッくしゅ!」グシグシ

禁書「だ、だって みことが変なタイミングでくしゃみするから」プルプル

美琴「そんなの知らないッくちんっ!」グシグシ


幻想目録「「~~~~~~~ッッ」」プルプル


美琴「わ、笑うなッくしゅん!」グシグシ


CASE 172 お薬


美琴「ねぇねぇ……」

上条「どうした、寒いのか?」

美琴「お薬なんだけど……」

上条「心配すんな。さっき薬局で買ってきたから」

美琴「……苦くない?」ボソッ

上条「え……?」

美琴「そのお薬、苦くない?」

上条「うーん、多分苦いな。顆粒タイプの風邪薬だし」

美琴「…………」フルフル

上条「飲めないのか?」

美琴「いつも飲み薬を処方してもらうから。その……甘いやつ」オズオズ

上条「よし、わかった。ちょっくら先生の病院まで処方してもらってくるわ」

美琴「……いいの?」

上条「いいも悪いもねーよ。病人が気を遣うなっての。インデックス、御坂を見ててくれ」


禁書「はぁーい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


冥土帰し「で、僕のところに来たんだね?」ヤレヤレ

上条「はい、お子様でも安心して飲める薬をお願いします」

冥土帰し「シロップ入りのを処方しておく。毎食後30分以内に飲ませるんだよ?」

上条「わかりました」

冥土帰し「仲がいいのは結構だけど、甘やかしすぎないようにね?」




御坂妹「……妬ましい、とミサカは自身の不遇ぶりを嘆きつつお姉様に嫉妬します」


CASE 173 面会謝絶


黒子「あら?」バッタリ

上条「ん?」

黒子「こんな所で会うとは奇遇ですわね」

上条「そうだな。白井は風紀委員の仕事か?」

黒子「ええ、見回り中ですの。ところでお姉様のお姿が見えませんが……」

上条「御坂なら風邪で寝込んでる。心配なのはわかるけど、薬もあるから大丈…」

黒子「お姉様が病気っ!? それはいけません、今すぐこの黒子が看病に参り――」クワッ

上条「ちょっと待て」ガシッ

黒子「クッ、またテレポート出来ない!?」

上条「御坂は今、変態謝絶だから遠慮してくれ」

黒子「ぐぬぬ、あなたこそ病気なのをいい事に、お姉様に狼藉を働くつもりではありませんの!?」プンスカ

上条「はぁ?」

黒子「弱っているお姉様の手を握ってさしあげたり、添い寝してさしあげたり、あまつさえお体を拭いたり……ぐはっ!?」プシュー

上条「うわっ、鼻血噴きやがった」

黒子「許せませんの……断じて許してはおけませんのォォーーーーーー!!!」

上条「妄想と現実をごっちゃにすんな。カラダを拭くのはインデックスがしてるから勘違いするなよ」ヤレヤレ

黒子「ま、まあそうですわよね」

上条「誤解も解けたようだし、帰るな」

黒子「はい、お姉様にお大事にと伝えてください」

上条「おう。白井も仕事、頑張れよ」スタスタ



黒子「……ん? 添い寝については弁解がありませんでしたわね…………ま、まさか!?」


CASE 174 暗黒物質(ダークマター)


禁書「ねぇ、みこと」ユッサユッサ

美琴「……んぅ?」

禁書「少しは食欲出ないかな? 栄養を取らなくちゃ風邪も治らないんだよ」

美琴「あはは、そうよね。んー……お粥くらいなら食べれそうかな?」

禁書「じゃあ私が腕によりをかけて作ってあげるね♪」ニコッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


グツグツ

美琴「……(等と、インデックスの優しさに感動していたのもつかの間、目の前に暗黒物質が展開してるんですが)」ダラダラ

禁書「栄養価の高いものをタップリ入れたから、きっと精がつくんだよ!」

美琴「……お粥なのにど、どうして緑色なのかしら?」

禁書「水の代わりに青汁で作ったからだよ」ニコニコ

美琴「……ぷかぷか浮いてる、この赤いのは……」ガクガク

禁書「苺だよ?」

美琴「……(むりムリ無理っ!? こんなの食べれないってば!?)」ガクブル

禁書「みことが早く良くなるように、一生懸命作ったから食べてほしいな」ニッコリ

美琴「……(ああっ、そんな顔で見ないで! なんだか私が悪いみたいじゃない!?)」

禁書「もしかして美味しくなさそうだった……?」ションボリ

美琴「そそ、そんな事ないわよ!?」

禁書「……ほんと?」

美琴「もちろんよ! わ、わあー、オイシソウダナー(ええいっ、女は度胸よ!)」パクッ


CASE 175 ダイイングメッセージ


上条「ただいまー」ガチャ


禁書「うわああーーーーん、みことぉ、死んじゃやだよぉぉ!!!」ポロポロ

上条「インデックス! 一体何があったんだ!」

禁書「と、とうま……みことが、みことがぁ……うっうっ」メソメソ

上条「とにかく落ち着け。御坂がどうしたって?」ナデナデ

禁書「……ごはんを食べてたら、みことが急に苦しみだして……へ、返事をしてくれなくなって……うぅ、どうしよう」

上条「それって……お、おい、御坂?」チラッ


美琴「」トガナクテシス


上条「み…御坂あああああああああああああああああああ!?」ガビーン


CASE 176 三途の川


美琴「……あれ? ここは……」

ミサカ「おや、お姉様ではありませんか、とミサカは思いがけない再会に驚きます」

美琴「へ、アンタは妹達よね? 何号かしら?」ハテ?

9982号「このミサカの検体番号は9982号です、とミサカは薄情な姉に告げます」

美琴「ご、ごめん」ションボリ

9982号「フフ、冗談です、とミサカは真面目なお姉様をフォローします」

美琴「……ったく、姉をからかうんじゃないわよ」

9982号「久々の再会に嬉しくなってしまい、つい意地悪をしてしまいました、とミサカは宝物をお姉様に見せ付けます」スッ

美琴「あ……それって」

9982号「はい、お姉様から頂いたミサカだけの宝物です、とミサカは缶バッチを愛おし気に撫でます」

美琴「…………」

9982号「そんな顔をしないでください。お姉様が気に病むことなど、何一つありませんよ、とミサカはお姉様を抱きしめます」ギュッ

美琴「でも……私が……」

9982号「お姉様がいたからこそミサカは生まれて、こうして出会えたのです。悲しい結末でしたがミサカが生きた事実は誰にも否定させません」

美琴「……アンタは幸せだったの?」

9982号「もちろんです。ミサカは一であり全ですから、例えこのミサカが朽ち果ててもミサカの想いはネットワークに、他の個体に受け継がれています」

美琴「…………」

9982号「死んでしまったのは悲しいですが、決して辛くはありません、とミサカは泣き虫な姉を慰めます」ヨシヨシ

美琴「な、泣いてないわよ!」ゴシゴシ

9982号「フフ、そろそろお別れのようです、とミサカはお姉様から離れます」

美琴「もう、会えないの……?」

9982号「いつでも会えますよ。ミサカは10032号たちの中から、いつだってお姉様たちを見守っていますから……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「う~ん、う~ん……」グッタリ

上条「しっかりしろ! 御坂っ、御坂ああああああああああああ!?」ペチペチ

禁書「すぐに回復の術式を!? ああでも私もとうまも魔術は使えないんだよ!?」アワワワ


CASE 177 味見


禁書「ねぇねぇとうま、どうしよう!? 救急車を呼べばいいの!?」アタフタ

上条「御坂なら大丈夫だ。熱も下がってきてるし呼吸も安定してる」

禁書「で、でも!」

上条「……言い難いんだが、御坂が気絶したのってお前のお粥が原因だと思う」

禁書「え?」

上条「え、じゃねーよ! なんなんだよ、このヘドロ!? どう見たって人間の食いモンじゃねーだろ!」

禁書「酷っ!?」ガビーン

上条「クサっ!? このヘドロめっちゃクサイ!? ちゃんと味見したのかよ!?」

禁書「………………………………したよ?」

上条「あーん」スッ

禁書「…………」フルフル

上条「食べ物を粗末にするのはダメだよなぁ? 責任を持って食べやがれ!」グイグイ

禁書「ンンーーーーーー!!??」ムグムグ

上条「食材はオモチャじゃないんだ。もうテキトーに料理すん…」

禁書「あっ、意外とおいしいかも!」パァァ

上条「…なよ、って嘘だろ!?」ガビーン

禁書「ひたひたの苺がとってもジューシー♪」モグモグ



美琴「うう……きもちわるい……水……だれか、おみず……」ピクピク


CASE 178 おうどん


美琴「ねぇねぇ」

上条「ん、どうした? 喉が渇いたならアクエリ飲むか?」

美琴「うん、それとお薬も飲みたいから、何か食べないと」

上条「んじゃ鍋焼きうどんを作ってやるよ。うどんなら食べやすくていいだろ?」

美琴「……デス・クッキングはやだよ?」チラッ


禁書「デス・クッキングって何かな!?」ガーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「お待ちどうさん。上条さん特製鍋焼きうどんですよ」

美琴「わあ、美味しそう」

上条「あっさり風味だから胃に優しいと思うぞ」

禁書「とうまとうま! 私のは!?」キラキラ

上条「はは、心配しなくても用意してるって」


CASE 179 ふぅーふぅー


美琴「ねぇねぇ」

上条「どうした、食べにくかったか?」

美琴「うん、ちょっと熱い……」

上条「しょーがねぇなぁ。ほら、貸してみろ」

美琴「ん」

上条「ふぅーふぅー、ほれ、あ~ん」スッ

美琴「あむっ……」モグモグ

上条「無理しないでゆっくり食えよ」

美琴「うん……」

上条「水分も取らないと良くならないからな。コップにストローを差しておいたから、飲みやすいはずだ」スッ

美琴「…………」チュー

上条「ふぅーふぅー、もう一口、あ~ん」スッ

美琴「はむっ……」モグモグ


禁書「うんしょ、うんしょ、氷枕スタンバイオッケーなんだよ」

スフィンクス「にゃあ?」ハテ?

禁書「お、重い……ちょっと氷を入れすぎたかも」ヨロヨロ


CASE 180 看病


禁書「ねぇ、とうま」

上条「どうしたんだ、眠れないのか?」

禁書「みこと、明日には治ってるかな?」

上条「ああ、多分治ってると思うぞ。先生が処方した薬を飲んだからな」

禁書「ふふっ、じゃあ安心だね」ニコッ


美琴「う…う~ん……」


上条「結構汗をかいてるな。熱が下がってきてる証拠だ」フキフキ

禁書「とうまも寝ないとダメだよ。みことが良くなっても、とうまが寝込んじゃ本末転倒だから」

上条「上条さんは平気ですよ。バカは風邪を引かないって言うだろ?」

禁書「あはっ、たしかにそうかも♪」クスクス

上条「だからインデックスは先に寝てな。御坂は俺が看てるからさ」

禁書「はぁーい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「……ん…う?」

上条「目が覚めたのか。具合はどんな感じだ?」

美琴「んー……うん、もう大丈夫みたい」

上条「おお、流石先生の薬は良く効くなぁ」ウンウン

美琴「……きっとそれだけじゃない。インデックスとアンタの看病のおかげよ」ボソッ

上条「ん、なんだって?」ハテ?

美琴「お……おに///」モジモジ

上条「鬼?」

美琴「お兄ちゃんのお陰だって言ったの!///」カァァ

上条「…………ッ!?」ズキューン!!

美琴「そんなに驚かないでよ。来年には、その……兄妹になってるんだし、今からお兄ちゃんって呼んだっていいじゃん///」

上条「みみみ、御坂さん!? その呼び名は禁止だといいましたよねぇ!?」ガクガク

美琴「お兄ちゃん?」ハテ?

上条「グハッ!?」

美琴「な、名前は無理でも、お兄ちゃんなら普通に呼べそうかも……うん///」テレテレ

上条「嫌だ……土御門の同類になるなんて、絶対に嫌だああああああああああああああああああッッ!!!」ギャース


禁書「……(アンタとかこのバカなんて呼ばれるよりは、ずっと良いと思うのにね)」ヤレヤレ

といったところで今回は終了
次はホワイトデーネタですかね。ステイルさん(14)をメインでいこうかとー

ホワイトデーにはまだ間があるので、つなぎを投下ー


CASE 181 兄レベル


禁書「ねぇねぇ、とうま」

上条「なんだ?」

禁書「美琴の風邪が治ってよかったね」

上条「だな。すっかり元気になって、今日は白井たちと遊んでるし、一安心だ」ウンウン

禁書「病み上がりだから、まだちょっと心配かも」

上条「大丈夫だろ。フルアーマー御坂に換装してやったし」

禁書「ふるあーまー?」

上条「常盤台指定コートに各種ゲコ太防寒具(帽子、マフラー、手袋)を装備。ついでにカイロを三つ持たせてある」

禁書「……シスコン」ボソッ

上条「んなっ!? 誰がシスコンだ!」ガァァ

禁書「ふぅーふぅーしてアーンしたり、寝ずの看病をナチュラルにしちゃう とうまの事だよ?」ジトー

上条「……あれ?」

禁書「自覚なしにやってるんだから、真性のシスコンといっても過言ではないかも」

上条「な、何やってんだ俺……///」カァァ

禁書「恥ずかしがる事ないんだよ。みことが素直に甘えられる場所を作るのが、とうまの最優先事項でしょ?」

上条「……そうだな。うん、確かにそうだ」

禁書「だったらシスコンは褒め言葉なんじゃないかな? それだけみことを大事にしてる証拠だもん」

上条「インデックスの言う通りだ! そうだよ、妹を大切にして悪いわけないじゃないか!」

禁書「これからは気合を入れて兄レベルを上げるんだよ。みことの為に」

上条「おう!」


上条さんの兄レベルが1に上昇した!!


※兄レベル1=標準的なシスコン兄貴。公衆の面前だろうが構わず甘やかしまくる。


CASE 182 快癒


佐天「御坂さん御坂さん、もう風邪はいいんですか?」

美琴「うん、もうすっかり」

黒子「大事無くて安心しましたわ。類人え…もとい、上条さんに伺った時は、それはもう心配で堪りませんでしたのよ」

初春「あはは、支部で意味も無くブリッジしたりしてましたもんね♪」ニコニコ

美琴「心配かけてごめんね」

黒子「お気になさらずに。それよりもお姉様、上条さんに不埒な真似はされませんでした? 添い寝されたり、ペロペロされたり!!」クワッ

佐天「なんですかペロペロって……。そんな事するの白井さんだけですってば」ヤレヤレ

美琴「普通に看病してもらっただけよ」

初春「看病!? どんな風に看病してもらったんですか!?」クワッ

佐天「あ、それ私も気になる!」キラキラ

美琴「え、ええっと……」タジタジ

初春「定番のアーンはしてもらいました!?」

美琴「うん……おうどんをね? ふぅーって冷ましてくれて、それからアーンって……///」テレテレ


初春佐天「「きゃーーーーーーー!!!」」キタワァ

黒子「がああァァァーーー!? それは本来わたくしの役目でしたのにぃぃぃ!!!」グギギ


美琴「インデックスにも色々してもらったし、ほんと家族のありがたみが身に沁みたわ」シミジミ

佐天「わかるなぁ。私も経験あるから」ウンウン

初春「いいなー御坂さん」

黒子「そんなに羨ましいならタダで差し上げますわよ? 上条さんにお姉様はもったいなさすぎますの」

美琴「だ、ダメよっ!! お兄ちゃんは私のなんだから!」ガァァ


初春佐天「「……はい?」」ポカーン

黒子「チッ」


美琴「ハッ!? い、今の無し!///」カァァ


CASE 183 普通はケンカばっかり


佐天「ねぇねぇ! お兄ちゃんって何!?」ズズイ

美琴「え、えっと、その……」オロオロ

黒子「言葉通りの意味ですの」シレッ

初春「ええっ!? 上条さんって御坂さんのお兄ちゃんだったんですか!?」ガビーン

佐天「まさか生き別れの兄弟だったとか!?」

美琴「……色々あったのよ。はは、色々と……ね?」ドンヨリ

初春「そ、そうなんですか」

黒子「ケッ、深刻ぶっても無駄ですの。その恩恵を遺憾なく享受しているくせに!」ムキー!

美琴「あ、あはは」

初春「まあまあ、それよりどうなんですか?」

美琴「どうって?」ハテ?

初春「噂のお兄さんに決まってます! やっぱり優しかったりするんですか!?」キラキラ

佐天「初春は兄弟に幻想を持ちすぎ。兄弟なんて普通ケンカばっかりだよ」ヤレヤレ


美琴「え?」

佐天「ん?」


CASE 184 逆上


美琴「ね、ねぇ佐天さん」

佐天「なんですか?」

美琴「兄妹ってケンカばかりするものなの……?」

佐天「そりゃそうですって。テレビのチャンネル争いなんて当たり前だし、ホント下らないケンカが絶えないのよねぇ」

美琴「…………」

佐天「離れてる今だからこそ、弟たちのありがたみが分かるけど、一緒に暮らしてたら鬱陶しいだけだよ」

黒子「そういうものですの?」

佐天「ですです」ウンウン


美琴「そんな事ないわよッ!!!」クワッ!


黒子初春佐天「「「!?」」」


美琴「アイツはいつだって私の我侭を聞いてくれるもん!」

黒子「お、お姉様?」

美琴「レベルとか常盤台とか関係なくて、ありのままの私をちゃんと見てくれてるもん!」

初春「え、え?」オロオロ

美琴「たまに意地悪もするけど、鬱陶しいわけない! だって、私はお兄ちゃんの事が大好きなんだから!!」

佐天「大好きなのかぁ……」ホッコリ

美琴「大好きよ!」


CASE 185 妹レベル


初春「ねぇねぇ、白井さん」ヒソヒソ

黒子「……なんですの?」ゲンナリ

初春「あれっていつまで続くんですかね?」チラッ


佐天「それでそれで? お兄さんはどうしたんですか?」ニヤニヤ

美琴「全然怒ってなかったのよ。それどころか私を優しく慰めてくれたの///」テレテレ

佐天「へぇー、優しいんだ」ニヤニヤ

美琴「それにね? 私のチョコ以外はいらないって言ってくれたんだ……///」モジモジ

佐天「愛されてるんだぁ」ニマニマ

美琴「うん……///」


黒子「ぐぎぎぎ……ッ!! わたくしの愛のほうが深いに決まっていますのにぃぃ!」ギリッ

初春「白井さんのは愛じゃなくって、偏愛っていうんですよ」シレッ

黒子「……初春ぅ~?」ギロッ

初春「もういい加減に卒業しましょうよ。同性愛なんて非生産的です」

黒子「ほ、放っておいてくださいまし!!」プイッ



ミコっちゃんの妹レベルが2に上昇した!


※妹レベル2=抜きん出たブラコン。一歩間違えばヤンデレになっちゃうレベル。


CASE 186 悲しい現実


打ち止め「ねぇねぇ、なんの番組をみてるの? ってミサカはミサカは質問してみたり」

一方通行「ドキュメンタリーだ」

打ち止め「あなたがドキュメンタリー番組なんて珍しい、ってミサカはミサカは腑に落ちなかったり」ハテ?

一方通行「クソガキが見ろ見ろうるせェからな。仕方なく見てンだ」


番外個体(ひひっ、お優しい第一位にはちょーっと刺激が強いかもね☆)ニヤニヤ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


テレビ『毎年約50万匹の犬猫が保健所で殺処分されています』

通行止め「「ッ!?」」ガタッ

テレビ『その事に反対する人も少なからず存在しますが、どうにも出来ない現実の壁もまた存在します』

通行止め「「…………」」プルプル

テレビ『ここで専門家の――教授にお話を伺ってみます』

打ち止め「どうして……? どうしてわんちゃんや猫ちゃんが殺されなくちゃいけないの?」ポロポロ

テレビ『これは感情論の問題ではないのです。いわば必要悪といえ――』

一方通行「ふっざけンなああああァァァ!!!」ブオッ!!


ズガガガガガガガッッ!!!


テレビだったもの『』プスプス


一方通行「認めねェ……絶対に認めねェぞ、こンなクソッタレな現実はよォォ!!!」


CASE 187 カルマ


打ち止め「ひっく……ぐすっ、こんなの酷いよ……。必要だから殺すなんて……」ポロポロ

一方通行「これ以上はやらせねェ。だがどうすればいい? 闇雲にぶっ潰しても問題の解決にはならねェし……」ブツブツ


芳川「スゴイ音がしたけど、隕石でも落ちたのかしら?」スタスタ


一方通行「芳川……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


芳川「なるほど。絶対能力進化と重ねているなら、あなたもつくづく業が深いわね」

一方通行「チッ……」ムスッ

打ち止め「ねぇ、ヨシカワ。猫ちゃんたちを助けられないの……? ってミサカはミサカは藁にもすがる思いで聞いてみる」ウルウル

芳川「個人の力ではどうしようもないわ」キッパリ

打ち止め「そんなぁ……」グッスン

芳川「でも可能性はある。長く険しい道になるでしょうけどね」

一方通行「ッ!? ……教えろ」ピク

芳川「偉くなればいいのよ。大勢の想いを背負って立つ……政治家なら理不尽な現実を覆す可能性があるかもしれない」

一方通行「シンプルな答えだな。時間はかかるがそれしかねェか……」

芳川「千里の道も一歩からよ。まずは必要最低限の学歴を得るためにも、学校に通いなさい」

一方通行「黄泉川ァァァッ!!! 学校に通うことにしたから手続きしてくれ!!」ビュン!


番外個体(あ、あれ? なんだか大事になってる……?)


CASE 188 復学


小萌「転校生の一方通行ちゃんと番外個体ちゃんでーす。みなさん、仲良くしてあげてくださいねー」

一方通行「どォも」

番外個体「あ、あれー? なんでミサカも通う事になってるのかな!?」ガビーン


青ピ「おおーーっ!! 美少女キターーーーーーーーーーーーー!!!」クワッ!

姫神「私。唯一のパーソナリティーががが……」ワナワナ

上条「…………」ポカーン

土御門「……(何故ここに一方通行が? 何が始まるってんだ?)」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「な、なあ一方通行」

一方通行「ああン?」

上条「どうしてここに居るのでせうか?」

一方通行「くだらねェ世界をぶっ壊すためだ」キッパリ

上条「へ……?」

番外個体「ちょちょ、ちょっとこっちに来て!」グイグイ

上条「お、おう」ズルズル


青ピ「またかっ!? またカミやん病患者なんかっ!?」ギャース


CASE 189 スクールデイズ


番外個体「――ってなわけで、復学するハメになったんだよ」

上条「復学するのはいい事だと思うけど、動機が凄まじいな……。つーかあり得ねえ」ゲンナリ

番外個体「でしょ!? 良かった、やっぱりあなたはまともだった!」パァァ

上条「でも何でうちの高校にしたんだ? お前らなら長点上機も楽勝だろ?」

番外個体「黄泉川曰く、重要なのは最終学歴なんだってさ。だから高校は自由度の高いトコにするべきとかなんとか」

上条「ふーん、そういうもんか」フムフム

番外個体「……最近鬱憤が溜まってたから、ちょっとした意趣返しのつもりだったんだけどなぁ」

上条「はは、まあいいじゃねーか。折角だしスクールライフを満喫すんのも悪くないだろ?」

番外個体「能天気だねぇ」クスッ

上条「せめてポジティブと言ってもらえませんかね!?」ガーン

番外個体「あっはは、そうだよこういう反応が見たかった! きゃは☆これは存外楽しめそう♪」ニタァァ

上条「やぶ蛇だった!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


青ピ「なぁなぁ、君って実は女の子でしたー! ってことあらへん?」

一方通行「ねェよ」

青ピ「じゃあ実は男の娘でしたー! ってのはないん?」

一方通行「ねェな」

青ピ「じゃあ水を被ると女の子になります! ってな設定は?」

一方通行「そンな愉快な設定はねェよ」

青ピ「じゃあなんならあるん?」

一方通行「動物ビスケット、食うか?」スッ

青ピ「あ、うん」


吹寄「ちょっといいかしら?」

一方通行「あァ、何か用か?」

吹寄「委員会についてのプリントを渡しておくわ。何かしら委員に所属する決まりだから、よく読んでおいてちょうだい」スッ

一方通行「おォ」

青ピ「僕はクラス委員やけど、君はどの委員がいいん?」

一方通行「なるべく楽なのが…………ッ! おい、この飼育委員ってのはなんだ?」ヨミヨミ

青ピ「不人気な委員やね。たしか校舎裏にある飼育小屋の動物を世話するんや。ウサギやら鶏とかなー」

一方通行「…………」ニッコリ

青ピ「ッ!?///」ズキューン!


CASE 190 ズルイ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「番外個体たちがアンタの高校に転校したって本当なの!?」

上条「あー、うん、転校してきた」

美琴「そんなのズルイ!」

上条「……?」

美琴「私だってお、お兄ちゃんと一緒の学校に通いたいのにズルイわよ!!」プンスカ

上条「んなこと言ったって、お前はまだ中学生なんだから仕方ないだろ」ナデナデ

美琴「番外個体なんてまだ0才なのに! なんで私はダメなのよ!」ガァァ

上条「我侭言うなよ」メッ

美琴「うぅ~、お兄ちゃんのバカ!」プイッ

上条「!?」ガーン


禁書「学校かぁー……。なんだかひょうかに会いたくなっちゃった」

風斬「呼びました?」シュン!

スフィンクス「にゃあ!?」ビクッ

禁書「どどど、何処から出てきたの!?」ガビーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカは学校のお話をおねだりしてみたり」

一方通行「飼育委員になった」

打ち止め「飼育委員?」ハテ?

一方通行「うさちゃンたちの世話をすンだ。やりがいのある仕事だぜ」ニッコォォ

打ち止め「わあー、いいなぁ、ってミサカはミサカは羨望の眼差しをむけてみたり!」キラキラ

一方通行「今度連れていってやる。みンな可愛いから期待しとけ」

打ち止め「わぁーい♪ 約束だからね、ってミサカはミサカは嬉しさのあまり小躍りしてみたり♪」キャッホゥ

一方通行「俺も楽しみで仕方ねェ。早く明日になンねェかなァ」ウズウズ


黄泉川「番外個体はどうだった?」

番外個体「……この疎外感から逃れられるだけでも、学校に通えて良かったのかも」ゲンナリ

黄泉川「しっかり青春を満喫するじゃんよ!」ケラケラ

といったところで今回は終了
次回でCASE 200! 意外と順調なのかなー

一方「この子はですねェ、ホワイトタイガーという、全身白い毛の珍しい虎の赤ちゃンなんですよォ。いやぁ、可愛いですねぇ。虎ではありますが、この子…ベクトラちゃンはとても人懐っこい子でしてェ…ホラ、喉をゴロゴロしてやると…」ゴロゴロ

ベクトラ「がうー」ゴロゴロ

一方「いやァ可愛いですねェェ!」ニタァ

ベクトラ「っ!」ビクッ!ガブッ!

一方「クカキケカキコカコクキケ!遊んで欲しィンですねェ」ニタァ←流血中


ムツゴロウさん改めてアクセロウさんになりそうですね

とりあえず投下ー


CASE 191 英国紳士


ステイル「神裂、少しいいかい?」

神裂「はい、なんですか?」

ステイル「参考までに聞きたいんだが、女性に好まれる贈り物を教えて欲しいのだが……」

神裂「……はい?」

ステイル「恥ずかしい話だが、僕は今まで魔術一筋で生きてきたからね。そういった機微に疎いと自覚している」

神裂「は、はぁ」

ステイル「だからと言って、そこに甘んじるのは英国紳士の名折れだ。だから頼む! プレゼント選びに付き合ってくれ!」ペコリ

神裂「……要はあの子へのホワイトデーの御返し、というわけですか」ヤレヤレ

ステイル「身も蓋もないね……」

神裂「彼女も一応魔術師ですから、それなりの霊装を贈ればいいのでは?」

ステイル「…………」ジー

神裂「ステイル? 私の顔に何かついてるのですか?」

ステイル「……これだから脳筋は。人選を間違えたか」ボソッ

神裂「聞こえてますよ!? し、失礼ですね、誰が脳筋ですか!」プンスカ


CASE 192 助言


オルソラ『まあ、贈り物でございますか? それは大層喜ばしい事ですわ』ポワポワ

アニェーゼ『贈り物? そんなモン、適当に食い物でも送っておけば問題ないでしょう』

五和『贈り物ですか……。やはり手作りの品が嬉しいと思いますけど……上条さんが選んだものなら何でも……///』ゴニョゴニョ

アックア『贈り物であるか。何を贈るかより誠意……気持ちが大切なのではないか?』

建宮『贈り物ねぇ。……ははん、ついに禁書目録を攻略する気に、うわっち!? こ、こら、イノケンティウスは反則なのよな!?』


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ステイル「ダメだ……誰も頼りにならない」

ローラ「ステイル」

ステイル「いっそ上条当麻にも相談してみるか? ……いや、それは僕のプライドが」ブツブツ

ローラ「ちょっと聞いているの?」

ステイル「……待てよ。彼女の同居人……たしか御坂美琴だったか。そうだ、彼女なら的確な助言を期待できる!」

ローラ「こ、このっ!! 最大主教を無視するとは許し難し!」プンスカ

ステイル「ん? なんだ、居たんですか」

ローラ「なんという横柄な態度! 覚悟は出来とろうかしらー!?」ガァァ

ステイル「あ?」ボゥッ!!

ローラ「な、なに!? 炎なんて出して、この私を恫喝したもうつもり!?」ビクッ


CASE 193 出張


ローラ「ね、ねぇ、ステイル」

ステイル「なんです、最大主教?」

ローラ「一仕事頼みたいのだけど……」

ステイル「そういう事なら早く言ってくれませんか。僕も暇ではないので」

ローラ「うう、部下が反抗的すぎて胃に穴が開きそう……。折角、禁書目録関連の仕事を回しけるのにぃぃ……」イジイジ

ステイル「なんなりとご用命を!」キリッ

ローラ「……お前もいい性格になりしものね」ゲンナリ

ステイル「それで具体的に何をすればよろしいので?」

ローラ「機密文書の護送よ。学園都市の土御門まで届けるだけの簡単なお仕事」

ステイル「……土御門に?」

ローラ「詮索は無用なりよ」

ステイル「わかりました。拝命しましょう」



ローラ「…………」クスッ


CASE 194 付き合う


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ステイルさんが付き合って欲しいんだって」

上条「……………………なんだって?」ギギギ

美琴「だからステイルさんが、私に付き合ってほしい…」

上条「ダメだダメですダメに決まってんだろの三段活用ッ!! お兄ちゃんはぜーーーったいに許しませんことよ!?」ギャース

美琴「え、ええっ?」

上条「魔術師なんてヤクザな野郎に、うちの可愛い妹を任せられるかっ!!」ガァァ

美琴「かか、カワイイ!?///」カァァ

上条「当たり前だ、目に入れても痛くねーよ」

美琴「ふ、ふにゃー///」クテン


禁書「魔術師ってヤクザな職業だったの!?」ガビーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「え、ホワイトデーのお返しの相談?」

美琴「女性の意見を知りたいそうなのよ。……インデックスには内緒ね」ヒソヒソ

上条「……付き合うってそういう事だったのか。ハァ、心配させんなよ」ホッ

美琴「ふぅ~ん、何を心配したのかなー、お兄ちゃん?」ニヤニヤ

上条「…………///」プルプル

美琴「あれー? この間みたいに、お兄ちゃん禁止ーとか言わないの?」ニヨニヨ

プチン

上条「お兄ちゃんをからかうんじゃありませんーーーー!!!」グリグリ

美琴「痛いイタイいたい!? ごめん、謝るからぐりぐりしないでぇぇーーー!!??」ギャース



禁書「私はシスターだもん……聖職者だよ……ヤクザじゃないもん」グッスン

スフィンクス「にゃー……」スリスリ


CASE 195 センス


ステイル「今日は都合を聞いてくれて助かる」

美琴「いえいえ、インデックスのためなんでしょ?」

ステイル「……まあ、そうなるのかな」プイッ

美琴「ふふ、じゃあ何か形に残るものがいいわね。高価すぎないアクセサリーとか小物とか」

ステイル「なるほど」フムフム

美琴「んじゃ早速、お店に行きましょ」

ステイル「……ところで、どうして君がここにいる?」ジロッ

上条「付き添いだ」デデン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「指輪はちょっと重いから、ここら辺のネックレスなんかが…」

ステイル「このシルバースカルの指輪なんてどうだろう?」

美琴「…………」

ステイル「十字架付きのチョーカーもクールでいいね」

上条「…………」

ステイル「意表をついてドクロネックレスも…」

美琴「ストーーーップ!」

ステイル「なんだい?」

美琴「あり得ないでしょ! インデックスに贈るのに、なんでパンクでロックなチョイスなのよ!?」

ステイル「だ、ダメなのかい?」タジタジ

美琴「ダメに決まってるでしょーが! こっちの普通のでいいのよ!」ガァァ


上条「……(ふむふむ、三千円もしないのばっかだな。これなら買えそうだ)」


CASE 196 クレープ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「そろそろお腹が空かない?」

上条「たしかにもういい時間だな。テキトーになんか食っとくか」

ステイル「僕も異論はない」

美琴「じゃあねじゃあね、駅前のクレープ屋に行きましょ?」グイグイ

上条「駅前って結構遠いぞ? そこのファミレスでいいだろ」ズルズル

美琴「だーめ! 今あそこのクレープ屋で、ラブリーミトンの協賛フェアをやってるの!」

上条「まーたゲコ太かよ。この前、セブンスミストで貰ったばっかじゃねーか」ヤレヤレ

美琴「それはそれ、これはこれよ!」

上条「別にフェアは今日まで、とかじゃないんだろ? だったら日を改めて白井たちと行けよ」

美琴「イヤ! 今日行きたいの! ねぇ、いいでしょう?」

上条「けどなぁ……」チラッ

ステイル「僕に気を遣う必要はないよ」

美琴「ステイルさんもオッケーだって! だから行こうよ、ねえってばー」ユッサユッサ

上条「はいはい、わかったから揺らすな」


ステイル「…………」


CASE 197 俗に言う若い二人に任せる


上琴「「ただいまー」」ガチャ


禁書「おかえりなさい」


上条「今日はお客さんが来てるんだ」

ステイル「やあ、お邪魔するよ」ヌッ


禁書「いらっしゃい。久しぶりだね」ニコッ

ステイル「ああ、久しぶりだ」


美琴「……ちょろっと出るわよ」ヒソヒソ

上条「ん?」

美琴「ちょっとそこのコンビニに行ってくるから、ステイルさんのお相手よろしくね、インデックス♪」


禁書「ちょ、みこと!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「もうっ、お客さんが来てるのに何処か行っちゃうなんて、とうまもみことも酷いんだよ」プンスカ

ステイル「……(彼女の気遣いを無駄には出来ないな)」

禁書「ごめんね、せっかく遊びに来てくれたのに」

ステイル「いや、一度君とゆっくり話してみたかったから問題ないよ」

禁書「お話?」

ステイル「君とは反目してばかりだったからね。まずは誤解を解いておきたかったんだ」

禁書「何も誤解なんてしてないよ?」ハテ?

ステイル「ケジメみたいなものかな。とにかく、君や上条当麻を不快にさせる言動をとってきた事を謝罪する。すまない」ペコリ

禁書「ええっ!? いきなり謝られても困るんだよ!?」アセアセ

ステイル「そして誤解しないでほしいのは、僕は決して君が嫌いじゃないって事だ」

禁書「当たり前だよ。私だって嫌ってなんかないもん。だってあなたは私の仲間で同僚でしょう?」ニコッ

ステイル「……同僚、ね」ズキッ


CASE 198 一歩前へ


禁書「ねぇ、どうしたの? なんだか辛そうだよ」

ステイル「……気のせいさ。それよりバレンタインチョコ、とても嬉しかった」

禁書「ふふっ、よかった。デパートで一生懸命選んだんだよ」ニコニコ

ステイル「欲を言えば手作りが最上なんだけどね」

禁書「……デス・クッキングでも?」ウルッ

ステイル「ああ、例え豚の餌であろうとも、君が作ってくれたなら嬉しいよ」キリッ

禁書「豚の餌は酷すぎるかも!?」ガビーン

ステイル「上条当麻から聞いたよ。御坂美琴を三途の川に送ったんだって?」クスクス

禁書「と……とうまのスカポンタンーーーー!!!」プンスカ

ステイル「そう、それだ」

禁書「ふぇ?」キョトン

ステイル「僕のこともファーストネームで呼んでくれないか?」

禁書「……ステイル?」

ステイル「うん、インデックス」ニコッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「どうしたんだよ。あいつ等をほったらかしにしたら不味いだろ」

美琴「ハァ、アンタは相変わらずか。少しは気を利かせなさいよね」ヤレヤレ

上条「気を利かせる? ……そうだな、そうさせて貰うか」

美琴「何言ってんの?」ハテ?

上条「ほら、バレンタインのお返し。お菓子より形に残るものがいいんだろ?」スッ

美琴「え……ええーーーっ!?///」カァァ

上条「さっきセブンスミストでこっそり買ったんだ」

美琴「開けていい……?///」

上条「もちろん」

美琴「……わぁ、ネックレスだ」パァァ

上条「ハートの中に猫の足跡ってデザインが、なんとなく御坂に似合うかなーって思ったんだ」ポリポリ

美琴「ありがと、大切にするね」ニコッ

上条「う、……喜んでくれたなら上条さんは満足です///」テレテレ


CASE 199 ホワイトデー


禁書「ッ!? ねぇねぇ、ステイル!」

ステイル「なんだい?」

禁書「そ、そのポケットからはみ出してるのは、まさか!?」プルプル

ステイル「え゛!?(ななな、なんだ!? 一体何がはみ出している!? 婦女子を困惑させるような物は何も持ってないはずだが……)」

禁書「ゲコ太じゃないのかな!」

ステイル「は……ああ、クレープ屋で貰ったキーホルダーか」

禁書「いいなぁ……」ジー

ステイル「欲しいならあげるよ」スッ

禁書「いいの!?」パァァ

ステイル「僕には価値を見出せないからね。欲しい人が持つべきだろう」

禁書「ありがとう、ステイル!」ニッコリ

ステイル「……どういたしまして///」プイッ

禁書「あ、そういえば今日はホワイトデーだったんだね」

ステイル「あ、ああ、そうだね」ソワソワ

禁書「じゃあこのゲコ太キーホルダーは、ホワイトデーの贈り物だったのかな?」

ステイル「いや、それじゃな…」アセアセ

禁書「さり気なく私の欲しいものをプレゼントするなんて、さすが英国紳士なんだよ!」キラキラ

ステイル「ハ、ハハハ、それほどでもないさ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「で、結局渡せなかったと」

ステイル「手伝ってもらっておいて、面目ない……」ションボリ

美琴「私たちの事は気にしないでよ。それに」チラッ


禁書「見て見てとうま! ステイルにゲコ太を貰ったんだよ」ニコニコ

上条「おっ、そりゃよかったな(俺の分は打ち止めにでもやるかな?)」

禁書「ホワイトデーなのに、とうまは何もないのかな?」

上条「はいはい、ちゃんと用意してるっての。ほれ」スッ

禁書「ありがとう! 何かな何かなー、って! お食事券!?」ガビーン

上条「俺たちが学校に行ってる間ひまだろ? その時にでも使ってくれよ」

禁書「……嬉しいけど、女心を全く理解してないんだよ」ジトー

上条「食欲魔神のお言葉とは思えませんな」ニヤニヤ

禁書「とうまはそんなに噛み砕かれたいのかな? それとも肉体言語でお説教がお好み?」ニッコリ

上条「ひっ、暴力反対!?」ビクッ


美琴「インデックスを笑顔にしたのは、紛れも無くステイルさんの力でしょ?」

ステイル「……若干不本意だが、まあ よしとするか」ヤレヤレ


CASE 200 任務


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「いつかステイルさんが報われる日が来るといいわね」

上条「……ノーコメントです」ムムム

美琴「娘を取られる父親の心境ってヤツ?」ニヤニヤ

上条「だれが父親だ! つーか俺ってそんなに老けて見えんの!?」ガーン

美琴「あはは、言葉の綾じゃない」ケラケラ

上条「……ったく、お兄ちゃんをからかうんじゃありません」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「禁書目録関連でオレに機密文書を運んで来た?」

ステイル「最大主教、直々の任務だ。キナ臭い事この上ない」

禁書「……帰ってこい、って事なのかな?」ショボーン

ステイル「だとしたら無視すればいい。その間に僕がなんとかしてみせるさ」

禁書「ステイル……」

土御門「まあまあ、そうと決まったわけじゃないぜよ。とにかく読んでみないことには……ってなんじゃこりゃあああああ!?」ヨミヨミ


ステイン「「!?」」ビクッ


土御門「お、オレと舞夏のサンクチュアリが……あの雌狐めぇぇぇッ!!!」ガァァ

ステイル「どうしたんだ土御門」オズオズ

土御門「……これを読んでみろ」

ステイル「なになに、『ステイル=マグヌスに禁書目録護衛の任務を命ず。活動拠点は土御門宅とする。拒否権は無きことよ?』」

禁書「え、ええーーーっ!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


アレイ☆「やれやれ、必要悪の教会の、しかも正規の魔術師を常駐させるとは正気の沙汰ではないな」

ローラ『これはお互いにとってプラスではなくって?』

アレイ☆「それは戦力として数えても構わない、と?」

ローラ『使いこなせるならね。私としては、禁書目録の心をこちら側に戻せればそれで良きにつき』

アレイ☆「その折衷案が、ステイル=マグヌスを土御門の監視下に置くという訳か」

ローラ『それならば誰も下手を打てない。あのムッツリ思春期の悪戦苦闘を楽しむ余裕もありけるものよ』ニッコリ

アレイ☆「……それが本音か」ゲンナリ

ローラ『他人の色恋沙汰に勝る娯楽なんて無かろうでしょう♪』

といったところで今回は終了
シスコン軍曹にルームメイトが追加されましたー

今日も今日とて投下ー


CASE 201 お隣さん


土御門「……なあ、ステイル」

ステイル「なんだい?」

土御門「これだけは言っておくぞ。……舞夏に手を出したらコロス」ギロッ

ステイル「心配は無用だ。興味の欠片も無い」キッパリ

土御門「なんだと!? 貴様ッ、舞夏に魅力が無いとでも言うつもりか!!」ガァァ

ステイル「手を出したほうがいいのかい?」

土御門「Fallere825!」チャキ

ステイル「僕に銃を向けるとはいい度胸だ。Fortis931、イノケンティウスッ!!」ボボボボゥ!!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


パン! パン! メラメラ!! ギャアアアア!? スプリンクラーガ!?


上条「……うるせえ」イラッ

美琴「超電磁砲ぶち込んでやろうかしら……」イライラ

禁書「二人とも落ち着いて!? 短気は損気なんだよ!」アセアセ


上琴「「インデックスがそういうのなら」」


禁書「……似たもの兄妹を止めるのも一苦労なんだよ」ゲンナリ


CASE 202 苦情


禁書「ねぇねぇ!」

ステイル「なんだい?」

禁書「ケンカするのは自重して欲しいかも! 毎朝迷惑してるんだよ」プンスカ

ステイル「え?」

禁書「何それ意外……みたいな顔しないで! この前なんて銃弾が壁を突き抜けて、とうまのお尻を掠めたんだよ!?」

ステイル「……チッ、掠めただけか」ボソッ

禁書「聞こえてるよ!?」ガビーン

ステイル「冗談さ」ニッコリ

禁書「仮にも神父ともあろう人が、不謹慎すぎるんだよ!」プンプン

ステイル「怒りすぎは健康に良くない。飴をあげるから、糖分を補給するといい」スッ

禁書「こ、こんな物に釣られないんだからね!」

ステイル「いらないのかい?」

禁書「………………………………いる」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ステイル「おいしいかい?」

禁書「うん!」ペロペロ

ステイル「それで何か用事があったみたいだけど」

禁書「……あれ? 私、何しに来たんだっけ?」ハテ?

ステイル「忘れるくらいだから、大した事じゃないんだろう」ウンウン

禁書「そうかも……なんて言うわけないんだよ! 私の完全記憶能力は健在なんだから!」

ステイル「……ああ! あったね、確かそんな能力が」

禁書「忘れないでほしいかも!?」ガビーン


CASE 203 飼育委員


番外個体「……ねぇ、第一位」

一方通行「ぴょンぴょこ跳ねるよ うさ太郎~♪ 必死に食べるよ うさ太郎~♪ 大好きなのは~ 新鮮なセロリ~♪」

うさ太郎「~~~~~♪」シャクシャク

一方通行「いっぱい食って、大きくなれよ」ニコニコ

番外個体「きゃは☆ ミサカを華麗にスルーしてウサギと喋ってるよ、このクソヤロウ」イラッ

一方通行「ウサギじゃねェ。こいつにはうさ太郎っつゥ立派な名前があンだろうが!」ガァァ

番外個体「第一位が勝手にそう呼んでるだけじゃん!」ガァァ

うさ太郎「…………」ジー

一方通行「なンだ? セロリ、もう一本欲しいのか?」スッ

うさ太郎「~~~~~♪」シャクシャク

一方通行「カワイイなァ……。猫ちゃンとはまた別種の可愛さだ」ホッコリ

番外個体「だからミサカを無視すんな!」

一方通行「ああン? 暇なら向こうのコッコたちに飼料をやれよ。オマエも飼育委員だろうが」

番外個体「誰かさんが勝手に決めたせいでね!」

一方通行「よし、うさ太郎はこのくらいで十分だろ。次はコッコたちだな」カツ、カツ、カツ


番外個体「うう、どうしてミサカがこんな目に……。早起きして動物の世話とか何の罰ゲームだよ」ガックリ


CASE 204 動物奇想天☆GUY


番外個体「ねぇねぇ、上条当麻」

上条「お、ようやくヒーロー呼ばわりをやめてくれたのか。でもなんでフルネーム?」

番外個体「そんなことより、あれは何?」クイッ


一方通行「この可愛らしい三毛ちゃンが、上条ンちのスフィンクスちゃンだ」

吹寄「ほう、たしかに綺麗な毛並みのにゃんこね」ホッコリ

姫神「何度見ても。まごうことなき美猫ちゃん」ホッコリ

一方通行「だろォ?」

吹寄「にゃんこもいいけど、わんこの写真は無いの?」

一方通行「抜かりねェよ。わんちゃンの貯蔵も十分だ」ドヤッ


上条「……違和感なく溶け込んでるのが、逆に違和感を醸してやがる」

番外個体「クラスのみんなは第一位のアハギャハ言ってる姿なんて知らないもんね」

上条「でもいい事じゃねーか。誰にも迷惑かけてないんだしさ」

番外個体「かかりまくってるよ!? ミサカがどんだけペースを乱されてるか分かってるの!?」

上条「ほとんどお前の自業自得じゃねーか。いい加減、一方通行に嫌がらせすんのやめてやれよ」ヤレヤレ

番外個体「ふ~ん、そういう態度とっちゃうんだ?」ニヤリ

上条「な、なんだよ」

番外個体「あなたの不幸を加速させてあげるだけだよ♪」ギューッ

上条「ちょ、おまっ!?」


土御門「にゃー!? カミやんが番外個体を抱きしめてるぜよ!!」※逆です

クラス一同「「「「「「なんだってーーーーー!?」」」」」」


CASE 205 四面楚歌


番外個体「ねぇねぇ、今どんな気持ち? ねぇどんな気持ち?」ニヤニヤ タッタッタ

上条「お前ぇぇ!! マジふざけんなっ!?」タッタッタ


土御門「あの節操無しを捕まえるにゃー!」ドドドドド

吹寄「上条当麻! 貴様というヤツはっ!!」ドドドドド

姫神「君のような節操無しには。この魔法のステッキで。おしおきする」ドドドドド


上条「誤解だぁぁーーーー!! 全部、番外個体の自作自演なんだーーーーー!!!」タッタッタ

番外個体「ぶひゃひゃひゃ! そんなの誰も信じないってば♪」タッタッタ

上条「お前が言うな!!」タッタッタ

番外個体「この感じ、この感触こそミサカの本懐だよ。これから毎日からかってあげるね☆」タッタッタ

上条「全力でお断りだあああああああああああ!?」


クラス一同「「「「「「逃げながらイチャつきやがってぇぇーーーーーー!!!」」」」」」ドドドドド


上条「ああもうっ、不幸だーーーーーーーー!!!!」ギャース

番外個体「きゃは☆いい感じ♪」ニコニコ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「何やってンだろうな」ヤレヤレ

青ピ「せ、せやね」ソワソワ

一方通行「オマエは上条を追わねェのか?」

青ピ「そういう君はどうなん?」

一方通行「俺にとっちゃ上条様々だぜ。クソガキの面倒を見てくれてンだからなァ」クックック

青ピ「……君も大概変わってるんやね」


CASE 206 天使


美琴「ねぇねぇ!」

上条「…………」シーン……

美琴「返事が無い、ただのしかばねのようだ」

上条「……勝手に殺すなよ」ボロボロ

美琴「あはは、こっぴどくやられちゃたわね」

上条「うう、みんなしてボコりやがって……。上条さんには味方はいないんですか……?」

美琴「いるじゃない」

上条「……?」ハテ?

美琴「私はいつだって、お兄ちゃんの味方だよ?」ニコッ

上条「…………」プルプル

美琴「御坂が味方? 味方が御坂……ふふっ、御坂と味方って韻を踏んでる」クスクス

上条「妹のあまりの健気さに、お兄ちゃん感激っ!」ギューッ

美琴「え、ちょ、ええっ!?///」ボンッ

上条「御坂は優しいなぁー。まるで天使みたいだ」ナデナデ

美琴「……///」テレテレ


チャラララチャチャチャーーン♪


上条さんの兄レベルが2に上昇した!!


※兄レベル2=傑出したシスコン兄貴。妹に関する事なら、普段の三倍の力を発揮できる。ただし、妹相手には必ず負ける。



CASE 207 ドレミの歌


上条「ド~は竜王の顎(ドラゴンストライク)の~ド~♪」

美琴「レ~は超電磁砲(レールガン)のレ~♪」

番外個体「ミ~はミサカの~ミ~♪」

一方通行「ファ~はファイブオーバーのファ~♪」

禁書「ソ~は空から落ちてくる系のヒロイン~♪」

打ち止め「ラ~は打ち止め(ラストオーダー)のラ~♪」

土御門「シ~はシスコンを~♪」


ステイル「さあ、う・た・い・ま……って、どうして僕が歌う必要があるんだ!?///」カァァ


一方通行「クソガキの情操教育のためだ」

打ち止め「教育番組でやってたよ、ってミサカはミサカは歌のお兄さんを思い浮かべたり♪」

美琴「楽しければいいじゃない。ねー♪」

禁書「うん!」


ステイル「意味がわからないよ……」ガックリ

土御門「郷に入れば郷に従え。人間諦めが肝心だにゃー」

上条「……この年でお遊戯は辛いのですが」ゲンナリ

番外個体「……ミサカも同感」ゲンナリ


CASE 208 ねこじゃらし


打ち止め「ねぇねぇ、何してるの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」

一方通行「…………」フリフリ

スフィンクス「にゃっ! にゃにゃっ!!」ピョン ピョン

一方通行「…………」フリフリ

スフィンクス「にゃお!」ネコパンチ

一方通行「ナイスパンチ」ニコニコ


打ち止め「むぅ~~! ミサカも猫ちゃンと遊びたいぃぃ!!」ダダコネ


一方通行「これは別に遊ンでるわけじゃねェ。適度な運動とストレス発散も、猫ちゃンの健康を保つ秘訣なンだ」フリフリ

スフィンクス「……ッ、にゃん!」キャッチ

一方通行「ナイスキャッチ。スフィンクスちゃンはカワイイなァ」ナデナデ

スフィンクス「にゃ~♪」ゴロゴロ


打ち止め「わかったからミサカにもやらせて! ってミサカはミサカは猫じゃらしの引渡しを要求してみる!」

一方通行「まァいいけどよ」スッ

打ち止め「ありがとう! ほら、猫じゃらしだよ♪ ってミサカはミサカは見よう見まねで猫じゃらしを振ってみたり」フリフリ

スフィンクス「にゃ! にゃー!」ピョン ピョン

打ち止め「一生懸命ジャンプしてカワイイ♪ ってミサカはミサカはご満悦」ホッコリ


一方通行「……(最っ高の絵が撮れそうだぜェ……ってヤベェ!? 携帯のバッテリーがもう無いだと……ッ!?)」ニコニコ ガビーン


ステイル「聖者のような微笑から、この世の終わりみたいな表情。何か悩みでもあるのかな?」

禁書「きっと私たちには理解出来ないくらい、難しい事を考えてるんだよ」


CASE 209 充電


一方通行「オイ!」

美琴「な、なによ」ビクッ

一方通行「この携帯を充電してくれ。オマエの能力なら一瞬だろ! 頼む!」ペコリ

美琴「…………はい?」ハテ?


上条「……なあ?」

番外個体「……なにかな」

上条「一方通行って家でもこんな感じなのか?」

番外個体「……まあ、ね」

上条「それでストレスが溜まるのは理解できるのですが、上条さんで発散するのは止めて貰えませんでしょうか……」

番外個体「断固☆拒否」ニタァァ

上条「不幸だ……」ガックリ


ボンッ!

美琴「あ、力加減ミスっちゃった」

一方通行「あああああァァァァァッッ!?!?」ガビーン

美琴「ひっ!?」

一方通行「俺の天使たちのメモリー(今日の分)がァァ!? オマエッ!! どォしてくれihbf殺wq――ッ!?」ドバァァ!!

美琴「あ、あ……」ガクブル


番外個体「うおぅ、第一位がブチ切れてる♪」

上条「ぎゃあああ!? 御坂が殺され……って、させるかああああああああああ!!!」ダダッ


CASE 210 ホームステイ


美琴「う…うぐっ、えぐっ、……怖かったよぅ」メソメソ

上条「な、泣くなよ御坂。もう怖いことはないからさ」オロオロ

禁書「そうなんだよ! とうまがちゃんと守ってくれたから心配ないよ!?」オロオロ

美琴「~~~~~ッッ」ギューッ

上条「あー……トラウマを抉られたんだよな。でも大丈夫だぞ。お兄ちゃんもインデックスも傍にいて、御坂を守るから」ナデナデ

禁書「みことを怖がらせる人は、みーんな私たちがやっつけちゃうんだよ」ギュッ

美琴「……ありがと。でも、アイツの宝物を壊しちゃったのも事実なのよね」ションボリ

禁書「みことは何も気にする必要ないかも」

上条「アフターケアまでこなしてこそだろ? 一方通行にはちゃんとフォロー入れといたから」

美琴「……?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「で、全力でそげぶされた第一位なんだけど……」


黄泉川「おっ、その猫ちゃんどうしたんじゃん?」

打ち止め「えっとね、ヒーローさんちからホームステイに来たの! ってミサカはミサカは撫で回してみたり」ナデナデ

スフィンクス「にゃあ♪」ゴロゴロ

一方通行「…………」ニッコォォ

黄泉川「カワイイな。なんて名前なんだ?」

一方通行「スフィンクスちゃンだ」ドヤッ

黄泉川「いい名前じゃん。まあ世話さえしっかりしてくれれば、私からいう事はないじゃん」

芳川「あら、可愛らしい猫ちゃんね?」スタスタ

打ち止め「スフィンクスっていうの。すっごく賢くて大人しいにゃんこだよ♪ ってミサカはミサカは紹介してみたり」

芳川「君、スフィンクスっていうの?」ナデナデ

スフィンクス「にゃお!」

芳川「ふふ、おりこうさん。それにこのモフモフした毛並み……まさにリア獣ね」クスッ

一方通行「ホームステイ記念に全員で写真撮ろうぜ」

黄泉川「名案じゃん! ちょっと待ってろ、昔買った一眼レフが確か……」イソイソ


番外個体「寧ろミサカの中の、第一位のイメージがマッハでそげぶされてるんだよね……」ゲンナリ

といったところで今回は終了
なんだか一方さんSSになりつつあるんで、軌道修正が必要な予感ー

深夜だけど投下ー


CASE 211 目撃


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「晩ご飯なにがいい?」

禁書「オムライス!」

上条「オムライスかぁ……いいな」

禁書「チキンとグリンピースをたっぷり入れて、ケチャップだけで味付けしたのが食べたいかも!」

上条「あーわかるわかる。デミグラスソースとか邪道だよなー」ウンウン

美琴「おっけー、それなら買出しせずに帰っても作れそうね」

上条「俺も手伝うな」

美琴「えへへ、兄妹でお料理だ♪」ニコニコ

禁書「私も何か手伝…」

上条「インデックスにはお風呂の掃除を頼みたいんだが!」アセアセ

美琴「そそそ、そうね!? うん、ソレガイイトオモウナー」アセアセ

禁書「あからさまに遠ざけられてる!?」ガビーン



御坂妹「…………」プルプル


CASE 212 アイデンティティ


御坂妹「お姉様! とミサカは語気を荒げて呼び止めます」

美琴「あら、アンタは……」

上条「おっす、そのペンダントは御坂妹だよな」

禁書「久しぶりだね、クールビューティー」

御坂妹「お久しぶりです……などと悠長に構えている余裕はない、とミサカはお姉様に掴みかかります」グイッ

美琴「きゃっ、な…なに!?」

上条「おい、落ち着けよ! 何があったのかは知らねーが、御坂に……俺の妹に乱暴するのはやめてくれ」ズイッ

美琴「お、お兄ちゃん……///」モジモジ

御坂妹「そう、それです! お姉様が妹キャラだなんて、一体全体どういう事ですか!? とミサカは説明を求めます」イライラ

上条「あー……それはだな」カクカクシカジカ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「――ってなわけで上条さんと御坂は兄妹になる予定……っつーかもう兄妹なんだよ」ナデナデ

美琴「もう……恥ずかしいから頭撫でないでよ///」カァァ

上条「おお、悪い。なんか撫で心地が良くってつい」

美琴「べ、別に嫌ってわけじゃないのよ。……私も気持ち良かったし///」

御坂妹「…………」ワナワナ

禁書「クールビューティー?」ハテ?

御坂妹「お、お姉様でありながら妹属性……? まさかのハイブリッドというヤツですか……?」プルプル

美琴「……お兄ちゃんはとっても優しいし、妹も悪くないのよね///」テレテレ

御坂妹「この泥棒猫! とミサカは自身のアイデンティティを奪った鬼畜姉に猛抗議します」プンスカ

美琴「へ……?」


CASE 213 茶番


御坂妹「…………」クイクイ

上条「なんだよ。服の裾を引っ張ったりして」

御坂妹「妹はミサカの個性を示す、いわば自己証明です、とミサカはあなたに目で訴えてみます」ジー

上条「え、えーっと」オロオロ

御坂妹「お姉様は既に姉でありツンデレなのです。それに加えて妹属性までなんて理不尽です、欲張りです、ズルっ子です」

美琴「なっ!? 私はツンデレじゃないわよ!」ガァァ

御坂妹「…………」シラー

美琴「あー! 信じてないわね!」プンスカ

御坂妹「ツンデレなお姉様では、素直になる事など出来ないはず、とミサカは鼻で笑います」プークスクス

美琴「フフン、それはどうかしら?」

禁書「情報が古いんだよ。今じゃすっかり甘えん坊さんだもんね、みことは」ヤレヤレ

美琴「なによー、そんな風になったのは甘やかしん坊なお兄ちゃんのせいだもん」プイッ

禁書「だってとうま? ここはみことの兄離れの為にも、少し距離を取ったらどうかな?」

美琴「えっ?」

禁書「あんまり兄妹でベタベタしてると、世間体が悪くなるのは避けられないかも」

上条「そっか……御坂のためならこの上条当麻! 涙を呑んで妹離れも辞さない所存!」

美琴「嫌よそんなの!?」ギューッ

上条「くっ、俺だって御坂を突き放すなんて嫌だ。けどな…」

美琴「妹がお兄ちゃんに甘えて何がいけないのよ!」ドドン

上条「!」ピシャーン!

美琴「誰がなんと言おうが、私はお兄ちゃんの傍にいるんだから!」

上条「……そうだな、御坂の言う通りだ。兄が妹を甘やかして何が悪い!」クワッ

美琴「お兄ちゃん……!」パァァ

上条「ごめんな? 世間体とかお前のためなんて綺麗事に拘って、本当に大切な事を忘れちまうとこだった」ナデナデ

美琴「もう、バカなんだから……///」テレテレ



御坂妹「な…なんですか、この茶番は? とミサカは目の前で繰り広げられるアホなやり取りに絶句します」プルプル

禁書「傍から見ればアホでも、当人たちが幸せなら それでいいんだよ♪」ニコニコ


CASE 214 ナチュラル


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お花見したい!」

上条「ああ、いいぞ。今度みんなを誘ってやろうな。弁当とお菓子にジュースを用意してさ」ナデナデ

美琴「うん!」ニッコリ


御坂妹「……ナチュラルにおねだりしてますね、とミサカは虚ろな眼差しで二人を見やります」ドヨーン

禁書「ふふっ、桜を見るのは初めてだから楽しみなんだよ」

御坂妹「あなたは彼を取られて悔しくないのですか……? とミサカは躊躇いがちに質問します」

禁書「取られてなんかないよ?」ハテ?

御坂妹「ですが……」

禁書「私と とうまにスフィンクスが居て、その輪にみことが混ざっただけ」

御坂妹「…………」

禁書「みことのお陰で、私もとうまも笑顔がグッと増えたんだ。だから奪われるどころか、たくさんの幸せを貰ってるんだよ」ニコッ


美琴「インデックスー! お花見に持っていきたいお菓子を教えて」フリフリ

上条「お、おい。インデックスのリクエストを聞いてたら財布が……」オロオロ

美琴「やーねぇ、お菓子は300円までに決まってるじゃない」

上条「遠足かよ!?」


禁書「ね?」

御坂妹「……それはそれで妬ましい、とミサカは嫉妬の心を隠しきれません」


CASE 215 とばっちり


番外個体「ねぇ、第一位」

一方通行「ああン?」

番外個体「最終信号が見当たらないけど、何か知らない?」

一方通行「俺のベッドでスフィンクスちゃンと昼寝中だ」

番外個体「ふーん……ッ!? ぎゃああああああああああああああ!?」ピロリーン

一方通行「……?」

番外個体「妬ましいぃぃ!! ミサカを差し置いて独り占めなんて許せないッ!!」イライライライラ

一方通行「まァ落ち着け。確かにスフィンクスちゃンと昼寝は羨ましいが…」

番外個体「ちっげええええええ!! ああもう! 全ミサカの嫉妬の念がミサカにぃぃ!?」ギャース

一方通行「妹達にも圧倒的な人気なのかよ。流石だなァ」ホッコリ

番外個体「だから猫じゃないっつってんだろ、このアホ!」

一方通行「ハイハイ、今日は機嫌がいいからオマエの暴言も気になンねェよ」

番外個体「くっそぉー! 誰だよ、あの人とお姉様のアホ動画をネットワークにアップしたヤツは!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


御坂妹「フフフ……順調に情報が伝達されています。ネットワークが嫉妬一色に染まるのも時間の問題です」ニヤ

禁書「……悪い顔をしてるんだよ」


CASE 216 入れ替わり


御坂妹「お姉様」

美琴「何かしら?」

御坂妹「一生のお願いがあるのですが聞いてもらえますか? とミサカは必死に懇願してみます」

美琴「ええ、いいわよ。私に出来ることなら聞いてあげる」

御坂妹「では今日一日だけで結構なので、ミサカと入れ替わって頂けませんか?」

美琴「……は?」

御坂妹「ミサカもお兄様に甘えてみたいです、とミサカはぶっちゃけます」

美琴「だ、ダメっ!! つーか誰がお兄様よ!?」アセアセ

御坂妹「…………」ジー

美琴「そんな目で見つめてもダメだからね! お兄ちゃんは私のなんだから!」ガァァ

御坂妹「ちょっとだけ」

美琴「一口だけ、みたいに言うな!」

御坂妹「ケチですね、とミサカは狭量な姉に少し失望します」ヤレヤレ

美琴「ケチでいいもん! わ、私はお兄ちゃんとインデックスに挟まれてないと、安眠できないんだもん!」

御坂妹「添い寝、ですか……。それは家庭訪問の必要がありますね、とミサカは混ぜて貰う気満々で言い放ちます」イラッ

美琴「来なくていい!」


上条「ハハ、これじゃどっちが姉か分からないな」

禁書「みことがいないと寂しいよ?」

上条「一日くらい我慢出来…………ないかもしれない」ガクガク

禁書「でしょ?」


CASE 217 真・いもうと


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「妹がいじめる……」ウルウル


禁書「告げ口してるんだよ……」ゲンナリ


上条「いじめるっつってもなぁ。御坂妹はお前の妹だろ?」

御坂妹「はい、ミサカはお姉様の妹です。そしてあなたはお姉様の兄ですよね? とミサカは確認します」

上条「ああ」

御坂妹「つまりミサカにとっても、あなたはお兄様なのです、とミサカは一部の隙も無い論理を披露しました」ドヤッ

上条「……ッ!?」

美琴「ちょ、ちょっと!? 何丸め込まれてんのよ!」

上条「いや、一理あるかも……」ムムム

御坂妹「一理ではなく真理です。ミサカが天然の妹キャラだとすると、お姉様は後付けの養殖モノにすぎません、とミサカは力説します」

美琴「養殖ってなんだこらーー!!」ガァァ

上条「でも鯛とかは天然より養殖の方が美味しいんだよなー」

美琴「お、おいしいって……何バカな事言ってんの!?///」カァァ

御坂妹「……ミサカを魚類と同列にしないでください、とミサカは溜息を吐きます」ヤレヤレ


禁書「鯛……お刺身、塩焼き、煮付け、しゃぶしゃぶ、お茶漬け……」ジュルリ


CASE 218 姉妹


美琴「ちょっと! アンタは妹なんだから少しは遠慮しなさいよ!」プンスカ

御坂妹「お姉様こそ年長者の余裕が足りないのでは? とミサカは反論します」

美琴「そんな事言って、余裕なんて見せたらお兄ちゃんを取っちゃうつもりでしょ!」

御坂妹「…………」ニヘラ

美琴「こらー! なんとか言いなさいよ!」


禁書「このままじゃキリがないんだよ。ここはとうまがビシッと……って、とうま?」

上条「ムキになってる御坂もカワイイなぁ」ニコニコ

禁書「……痘痕も笑窪ってレベルじゃないかも」

上条「そういうなって。一人っ子の上条さんには何もかもが新鮮なんですよ」

禁書「この半年は私も一緒だったのに?」

上条「お前とは兄妹ってガラじゃないし、友達ってのも何か違うよな」

禁書「前にみことが言ってたみたいに、パートナーが一番しっくりくるかもね」

上条「んー、やっぱペットってのが一番馴染むよな。餌やって遊んでの繰り返しだし、気に入らないとすぐに噛むし」

禁書「と~う~まぁ~?」シャキーン!

上条「い、インデックスさん!? ここで噛み付けば、自分の非を証明することに…」

禁書「噛まれるような事を言う、とうまが悪いんだよーー!!」

ガブッ

上条「ぎゃあああっ!! 最近噛まれてなかったのに不幸だーーーー!!??」


CASE 219 ドッペルゲンガー


御坂妹「お姉様、ドッペルゲンガーをご存知ですか? とミサカは意味深に問いかけます」

美琴「知ってるわよ。ゴーストの進化系でしょ。……友達いなかったから図鑑を埋められなかったけど」ションボリ

禁書「それはゲンガー違いなんだよ。ドッペルゲンガーは死期の近い人が目撃する、自分にそっくりな偽者の事」

美琴「へぇー、そうなんだ」フムフム

上条「そっくりさんねえ……。今更だけどお前ら見た目はそっくりだよな」

御坂妹「……案外、ミサカはドッペルゲンガーなのかもしれませんよ? とミサカはお姉様に揺さぶりをかけます」ニヤリ

美琴「ちょ、怖い事いわないでよ!?」


禁書「…………」ササッ

上条「…………」ササッ


美琴「どうして二人とも距離を取るの!?」

御坂妹「さあ、世にも奇妙な物語の開幕です、とミサカはお姉様に にじり寄ります」ユラァ

美琴「え、え? アンタは妹達でしょ……?」オロオロ

御坂妹「なに言ってんの? 私は御坂美琴よ」

美琴「御坂美琴は私よ! てかいつものヘンテコな口調はどうしたのよ!?」

御坂妹「…………」ジリジリ

美琴「無言で近寄るな! こ、怖いでしょーが!」ビクビク

御坂妹「ダイジョウブ、スグにコワくなくナルヨ?」ニタァァ

美琴「ひぅ!?」ビクッ


幻想目録「「……(助けたいけど、怖がってる姿も見ていたいッ! なんという二律背反!)」」プルプル


CASE 220 幽霊


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「あの子は妹達で、ただの10032号なのよね!?」ユッサユッサ

上条「当たり前だろ。ほれ、右手で触ってもなんともない」ナデナデ

御坂妹「……///」テレテレ

禁書「でもドッペルゲンガーは割りとポピュラーな怪異だから、みことの恐怖心が本物を引き寄せる可能性もあるんだよ」

美琴「じょじょ冗談でしょ!?」

禁書「嘘じゃないよ。怪談をすると霊が寄ってくるっていうでしょう?」

上条「へえー、んじゃ試しに百物語でもやってみるか。土御門たちも誘えば出来そうだし」

美琴「なんで試すのよ!?」

上条「天使が居たから幽霊もいるのかなー、って思ってさ」

美琴「そんな非科学的なもの いるわけないじゃない!」アセアセ

御坂妹「いますよ、とミサカは驚愕の事実を伝えます」

美琴「う、うそよ! 騙そうったって、そうはいかないんだから!」

御坂妹「死んでいったミサカが夜な夜な語りかけてくるのです……」

美琴「な…なんて?」ガクブル

御坂妹「上条当麻をものにしろ。お姉様に遠慮する必要はない、とミサカは自分の都合のいいように意訳します」シレッ

美琴「…………」

御坂妹「というわけで、今日一日お姉様は病院で寝泊りしてください、とミサカは確固たる意志を持ってお泊りに望みます」

美琴「望むなっ!」ガァァ

御坂妹「夜の病院は怖いですよ? 廊下から聞こえる足音や謎の呻き声、果ては…」

美琴「いやああああ!? 聞きたくない! 聞かせないでぇぇーーー!?」イヤイヤ


上条「よくよく考えたら御坂妹が普通に一泊すればいいんじゃねーか? 手狭になるけど問題ないだろ」ハテ?

禁書「乙女心はフクザツなんだよ」ヤレヤレ

といったところで今回は終了
ミコっちゃんはドMで、御坂妹はドS。唐突に電波を受信してしまったんやー

久しぶりの更新ー


CASE 221 腹ペコ


ステイル「土御門、一応確認したいのだが、僕におかしな所はないだろうか?」イソイソ

土御門「特にないぜよ。柄にもなく鏡と睨めっこしているかと思えば、もしかしなくても禁書目録とデートなのかにゃー?」ニヤニヤ

ステイル「違う! ただ昼食に誘うだけだ!」ガァァ

土御門「世間一般じゃそれはデートのお誘いって言うんだぜい?」

ステイル「そ、そうなのかい!?」ガーン

土御門「ま、精々嫌われない程度に頑張るんだにゃー」

ステイル「言われずとも……というか学校はいいのか? 上条当麻たちは朝早くに登校していたようだが」ハテ?

土御門「多重スパイも色々と辛いんですたい。たまにはリフレッシュ休暇が必要ぜよ」グッタリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「暇だったからお外に出ちゃったけど、なんだかお腹がペコちゃんなんだよ……」グキュルルル

禁書「……そうだ! 今こそとうまから貰ったお食事券を使う時かも!」キュピーン

禁書「そうと決まればお店を求めてレッツゴー♪」


CASE 222 何腹?


ステイル「…………」ドキドキ

ピンポーン

ステイル「…………」ワクワク

シーン……

ステイル「出ない。おかしいな……」

ピンポーン

ステイル「…………」ドキドキ

シーン……

ステイル「留守なのか……」ガックリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「繁華街には美味しそうなお店がいっぱいあるんだよ」キョロキョロ

禁書「でも今の私は一体何腹なんだろう?」

禁書「中華、イタリアン、お寿司、カレー、ラーメン……私の胃袋は何処に行きたいのかな?」

禁書「…………」クンクン

禁書「風に乗って漂うこのいい匂いは……焼肉! 今日のランチは一人焼肉にするんだよ!」


CASE 223 孤独のグルメ


店員「らっしゃっせー、一名様ですか?」

禁書「うん」

店員「では、こちらの席にどうぞー」


禁書「……(ちょっと汚い店内が、いかにも隠れた名店って感じかも)」

店員「お冷とおしぼりです」スッ

禁書「……(ロースターも鉄板もいい感じ。ホットプレートじゃ出せない火力がいいんだよね♪)」

店員「ご注文はお決まりですか?」

禁書「う~ん……とりあえずカルビに丸腸、焼野菜に……あとご飯を大盛りでお願いするんだよ」

店員「お飲み物は?」

禁書「ウーロン茶がいいかも」

店員「はい、少々お待ちください」


禁書「……(ランチタイムなせいか、お店は満員、食欲をそそる香りが充満してる)」

ジュージュー

禁書「……(お肉の焼ける音が私の胃を刺激するんだよ!? 店員さーん、早くお肉を持ってきて欲しいかもー!?)」ジュルリ


CASE 224 一人焼肉


店員「お待たせしました。カルビと丸腸です」

禁書「わあ、とっても美味しそう♪」キラキラ

店員「すぐにご飯もお持ちしますね」クスッ


禁書「さて、早速焼いてみるんだよ!」

ジュージュー

禁書「これこれ! この音が絶対美味しいから期待してって言ってるみたい♪」

ジュージュー

禁書「もう食べ頃かな?」パクッ

モグモグ

禁書「ッ!? おいしー♪」パァァ

禁書「脂身が少ない割りにジューシーで歯ごたえがある、いかにも肉って肉なんだよ♪」

ジュージュー

禁書「タレとの相性も抜群! 甘辛で肉の味を引き立ててる! これはご飯が欲しくなる味かも」

店員「ご飯の大盛りです」スッ

禁書「待ってたんだよ♪ ……んー♪ やっぱり焼肉には白いご飯が一番合うんだよ」


店員「……(美味しそうに食べるお客さんだなぁ)」


CASE 225 おかわり


禁書「……(丸腸も脂のしつこさが無くて、口の中でジュワっと蕩けるんだよ)」モグモグ

禁書「……(この店にして大正解! ……って、もうお肉が無くなっちゃった)」

ピンポン

店員「はい」

禁書「えーっと追加で、カルビとロース、あとご飯もおかわり!」

店員「少々お待ちください」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「……(あ、お肉にばかり気をとられてたら、お野菜焦がしちゃった……。一人焼肉って意外と忙しいかも)」

ジュージュー

禁書「うう、苦い……。これが失敗の味なのかな?」モグモグ

ジュージュー

禁書「失敗は次に活かすんだよ。よーし、ペースを上げていこう!」

ジュージュー

禁書「……(お肉とタレとご飯が奏でる見事なまでの三重奏! 全部がハイレベル且つ、同レベルだからこそ実現している奇跡!)」ムシャムシャ

ジュージュー

禁書「……(か、カラダが熱い……ッ!! 今の私はまるで人間火力発電所なんだよ! まるでみことみたい!)」ウオォォーン

店員「こちら、ウーロン茶です」スッ

禁書「次はハラミとサガリ肉を頼むんだよ!」

店員「かしこまりましたー」


CASE 226 お会計


禁書「食べた……もう何も入らないかも」ケプッ

店員「お会計ですね。一万五千円になりまーす」

禁書「このお食事券でお願いするんだよ」スッ

店員「はい、三千円分ですね。残り一万二千円ですが現金でお支払いですか?」

禁書「え……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


教師「――であるからして」

美琴「はぁ、退屈ねぇ。授業早く終わんないかなー」ポケー

教師「……御坂、思いっきり本音が漏れているぞ」ゲンナリ

美琴「ええっ!?」


クスクス ミサカサマッタラ


美琴「す、すみません……///」カァァ

教師「以後気をつけるように」

美琴「はい……///」

ゲコッ

美琴「……(メール……インデックスから? なになに、『たすけて』……ッ!?)」ガタッ

教師「急に席を立ったりしてどうした?」

美琴「早退しますっ!!」タッタッタ


教師「理由は、ってもう居ない……」


CASE 227 カラダで払う


店員「持ち合わせが無いなんて、困ったねぇ」

禁書「い、今家族に連絡したから少しだけ待ってください……」シオシオ

店員「お代さえ用意できるなら、うちとしても文句は無いよ。出来ないなら身体で払って貰うけどね♪」

禁書「かか、カラダっ!? いいい、インデックスを食べたっておっ、おいしくないんだよ!?」アタフタ

店員「いや、そういう意味じゃないんだけど」ヤレヤレ

バンッ!

美琴「インデックス!」

禁書「ッ、み、みことぉ……」ウルッ

美琴「アンタ泣いて……ッ、……一体これはどういう状況かしら?」バチバチッ!

店員「どうもこうも其方のシスターさんが無銭飲食をしちゃったんですよ」ニコニコ

美琴「……………………………………うちの馬鹿シスターがご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ありません」ペコリ

禁書「うう、ごめんなさい。でも馬鹿シスターはあんまりかも」グッスン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「ねぇねぇ、みこと」

美琴「口を動かす暇があるなら手を動かしなさい」バシャバシャ

禁書「どうして私たちはお皿を洗ってるんだろう……」バシャバシャ

美琴「無銭飲食なんてするからでしょーが!」

禁書「うう、立て替えてくれれば良かったのに」

美琴「だーめ、そんなのインデックスの為にならないでしょ。ちゃんと食べた分は働いて返すのよ」メッ

禁書「みことが厳しい……」ションボリ

美琴「手伝ってあげてるんだから文句言わないの!」


店員「皿洗いが終わったら店先の掃除をお願ーい」


電磁目録「「は、はぁーい!」」


CASE 228 行方不明


ドカーン!!

ステイル「上条当麻!」

上条「ちょ、おまっ!? 何玄関吹っ飛ばしてんだよ!?」ガビーン

ステイル「そんな事よりインデックスは何処に居る!」

上条「家に居ないから、外で御坂と遊んでるんだろ」

ステイル「その二人と連絡が取れないんだ。一体どうなっている!?」

上条「夢中で遊んでて着信に気付かないだけじゃないのか? よくゲーセンとか行くし」

ステイル「何を悠長な! この街の治安は最悪だと言うのに!」

上条「大袈裟だなぁ」ヘラヘラ

ステイル「ああ……ッ、こうしている間にも彼女が」オロオロ

上条「そんなに慌てんなって。俺たちの携帯は お互いを追跡出来るように設定してあるから、すぐに見つかるさ」



土御門「……んな機能をつけてる段階で、過保護全開なんだけどにゃー」ヤレヤレ


CASE 229 アルバイト


ステイル「上条当麻、ここで合っているのか? ……ただの焼肉屋に見えるんだが」

上条「ハハ、大方インデックスが無銭飲食でもして御坂にSOS。御坂に怒られながらバイトしてお金を返してるんだろ」

ステイル「……やけに具体的だね」

上条「保護者ですから!」ドヤッ

ステイル「君の苦労が忍ばれるね……」ゲンナリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「いらっしゃいませー、ってとうま!?」

上条「ほら、予想通りだろ?」

ステイル「インデックス……まさか本当に食い逃げを……」プルプル

禁書「ひ、人聞きが悪いかも!?」ガーン

上条「そうそう、逃げたりする様な卑怯者じゃないもんな、インデックスは」

禁書「もちろんなんだよ!」エッヘン

ステイル「アバウトというか、大らかというか、問題はそこではないだろう。僕の感性がおかしいのか……?」

上条「ところで御坂は?」

禁書「あっちで接客してるよ」


店員「中々筋がいいじゃない。このままうちでバイト続けない?」

美琴「あ、あはは、買いかぶりですってば///」テレテレ


上条「誉められてる! 御坂が誉められてるぞインデックス!!」パァァ

禁書「流石みことなんだよ」ウンウン


CASE 230 ご馳走


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ここのお肉、すっごく美味しいわね♪」モグモグ

上条「御坂とインデックスがご馳走してくれるから尚更な」モグモグ

禁書「いつもご飯を作ってくれる とうまに自分で稼いだお金でご馳走したかったんだよ」ニコッ

上条「インデックス……」ジーン

美琴「張り切ってバイトしたせいか、不足分を払っても余りが出ちゃったのよ。受け取るのも何だか悪いし、折角だからみんなで使っちゃおってね」クスクス

ステイル「僕も一緒して良かったのかい?」

禁書「うん! 一人で食べ歩きも楽しいけど、ご飯はみんなで食べたほうが美味しいんだよ」

上条「あ、ステイルの前の肉がいい感じに焼けてるぞ」

禁書「むむっ、ベストな焼き具合かも! 焦げないうちに……はい、あ~ん♪」スッ

ステイル「……は?」

禁書「これはステイルが焼いてたお肉でしょう? だからあ~ん♪」

ステイル「……オーケー、これは僕の願望を読み取った敵性組織の精神攻撃だな」

禁書「何を言ってるの? 今が一番おいしいんだから早くー」

ステイル「上条当麻。右手で僕の頭を――」チラッ


上条「さっさと食ってやれよ。インデックスが困ってるじゃねーか」ニヤニヤ

美琴「……///(風邪引いたとき、私もして貰ったのよね……///)」モジモジ


ステイル「なんの羞恥プレイだ!///」ガァァ

禁書「え、嫌だった……?」ガーン

ステイル「~~~~~ッッ!? わかった、食べればいいんだろう!?///」

禁書「あ~ん♪」スッ

ステイル「……///(ああ、彼女にアーンして貰えるなんて最高じゃないか! ……なんて流されるなステイル=マグヌス!
お前は誇り高い英国紳士だろう!? ここは柔らかく断って……でもこんなチャンス滅多に、いやもう二度と
無いかもしれない……どうする……一体僕はどうすればいいんだッ!?)」



この後 散々悩んだ挙句、ちゃっかり役得を堪能したステイル少年なのでした。

といったところで今回は終了
孤独のグルメが終わってしまった……。毎週楽しみに見てたのにー

ずいぶんと久しぶりの更新ー


CASE 231 春休み


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「せっかくの春休みなんだし、どこか出かけようよ」

禁書「さんせー!」

上条「ダメだ」キッパリ


電磁目録「「ええ~~~~~っ!!!」」ギャース


上条「うわっ、いきなり大声出すなよ」キーン

美琴「なんでダメなのよ! 宿題も補習もないんだからいいでしょ!」ガァァ

禁書「そうなんだよ! 駅ビルでやってる北海道物産展に行きたいー!」ガァァ

美琴「そのあとラブリーミトンの新作を買いに行くって、インデックスと話してたのに!」

上条「あー、わかった。明日連れて行くから今日は勘弁してくれ」


電磁目録「「イヤだっ!! 今日行きたいの!」」


上条「はぁ……。上条さんも意地悪で言ってるんじゃないんだぞ?」ヤレヤレ

テレビ『午前から午後にかけて、学園都市全域に春の嵐が吹き荒れています。学生のみなさんは外出の自粛をお願いします』

上条「ほらテレビでも警報が出てるだろ」

禁書「ヤダヤダ! 物産展は今日までなんだよ!? カニとイクラとウニが私を呼んでるのにぃぃ~~~~!」ジタバタ

上条「駄々こねるなよ。危ないから今回は我慢…」

クイクイ

美琴「……ダメ?」ウルッ

上条「ぐふっ!? みみ、御坂さん!? お兄ちゃんはお前たちの安全を第一に考えてですね…」オロオロ

美琴「…………」ウルウル

上条「…………ああもうわかったよ! 連れて行けばいいんだろ!?」


電磁目録「「うんっ!!」」ニッコリ


上条「ちくしょう、コイツら確信犯だよ……」ゲンナリ


CASE 232 強風ハロー注意報


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「風が強すぎてドアが開かないんだけど!?」

禁書「私たちを部屋に閉じ込めてしまうなんて、さすが強風ハロー注意報なんだよ……」ゾクッ

上条「やっぱり外出は控えるか?」

禁書「そんなっ!?」ガビーン

美琴「うぐぐ、負けてたまるかぁぁーーーー!!!」グググ

禁書「みこと、ふぁいと!」

美琴「風如きに! 私のゲコ太愛を止められると思うなああああああああああああ!!!」グググ

禁書「こうなったら私も手伝うんだよ!」


電磁目録「「せーの! 開けええぇぇーーーーーーーーーーー!!!」」グググ


上条「頑張るなぁ」ホッコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「はぁ……はぁ……び、ビクともしない……」グッタリ

禁書「うう、これ以上力が入らないかも……」ヘロヘロ

上条「んじゃそろそろ出かけるか」ガチャ

美琴「えっ、あっさり!?」ガーン


ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


電磁目録「「きゃあああーーーー!? と、飛ばされるぅぅ!?」」ギューッ

上条「うお、スゲー風だ」


CASE 233 戦略的撤退


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「もう一回挑戦よ!」

上条「何言ってんだ。まともに立ってられなくて、部屋に逃げ帰ったのは誰だよ」ヤレヤレ

美琴「に、逃げてないわよ! あれは……そう、戦術的撤退だったのよ!」

禁書「後ろに向かって全力前進したんだよ!」

上条「あはは、それなら仕方ないな」

美琴「でも負けたままじゃ済まさないわ。絶対に新作ゲコ太グッズを手に入れてみせるんだから!」

禁書「海の幸は譲れないんだよ!」

上条「まあ、あれだ。要はカニと新作ゲコ太グッズが今日中に手に入れば満足なんだろ?」

禁書「ただのカニじゃなくって、特選カニ飯が食べたいんだよ!」

美琴「私は特に目当てのグッズは無いかな。発売日の今日ゲットすることに意味があるのよ」

上条「そっか」


上条「……(下手な台風より危険な風が吹いてんだ。危ないから外出なんてさせられないよな。ここは上条さんが一肌脱ぎますか)」キリッ


CASE 234 決死隊


上条「ステイル、行くぞ」

ステイル「いきなりやって来てなんだい?」

上条「とある最重要ミッションをこなさなきゃなんねーんだ。手を貸してくれ」

ステイル「はあ?」

上条「本当なら俺一人でやり遂げるべきなんだが、ブツを安全確実に持ち帰るにはステイル、お前の協力が必要なんだ!」

ステイル「話が見えないんだが……」

上条「来ればわかる。いいから来てくれ!」グイグイ

ステイル「は、離せっ!! 馴れ馴れしく触るんじゃない!!」ズルズル


土御門「逝ってらっしゃーい♪」

舞夏「こんな日に出歩くなんて、あいつら何考えてるんだー?」ハテ?

土御門「同じ魂の色を持つ、ソウルブラザーのオレには解るぜい。義妹のためなら嵐なんざ屁のかっぱですたい!」


CASE 235 熱風 疾風 イノケンティウス


ステイル「上条ォォ当麻ァァァーーー!!!」

上条「ああっ!? 何か言ったかァァ!?」

ステイル「何が悲しくてこの強風の中、お遣いなんてさせられてるんだァァ!!」


ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


上条「はァ!? 何言ってんのか聞こえねーよ!?」

ステイル「もういい! 僕は帰らせてもらうッ!!」

上条「なにぃぃ!? テメェはインデックスのお願いひとつ叶えてやれないへタレなのかよ!?」

ステイル「何故彼女の名が出てくる!?」

上条「今日までしか買えないカニ飯をッ!! インデックスが食いたがってんだよォォ!!」

ステイル「ッッ!?」

上条「だったら! この程度の風で! 一々立ち止まってられるかってんだ!!」

ステイル「うおおおおおおっ!! イノケンティウスッッ!!!」


イノケンティウス「…………」ユラァ


ステイル「今こそ我らの力を示す時! 我が炎が無敵である事を証明して見せろ!!」

イノケンティウス「GAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」グオッ!


上条「イノケンティウスが風を押し返してる……!」スゲェ


CASE 236 共闘


ステイル「上条当麻ッ!!」

上条「なんだッ!!」

ステイル「カニ飯は僕が責任を持って確保するッ! だから君は君の成すべきを成せッ!!」

上条「へっ……上等ッ!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「うわぁー、窓がミシミシ音を立ててるよ、ってミサカはミサカは戦慄してみたり」

番外個体「台風並みらしいからねぇ」

打ち止め「ちょっとお外に出てみたい! ってミサカはミサカは…」ワクワク

番外個体「却下」

打ち止め「うわーい、速攻即答大否定ー!?」ガビーン


一方通行「…………」スヤスヤ

スフィンクス「…………」スヤスヤ


CASE 237 残念だが当然


店員「いらっしゃっせー」

ステイル「ハァ、ハァ……か、カニ飯を六つ……」フラフラ

店員「九千円になります。お支払いは現金とニャオンが使えますが」

ステイル「にゃ、ニャオンで」スッ

ニャオン!

店員「商品とレシートです。ありがとうございましたー」


ステイル「さて……あとは来た道を帰るだけだが」チラッ


ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


ステイル「正直気が滅入るね。だが……今一度奮い立てッ! イノケンティウス!!」クワッ

シーン……

ステイル「……なるほど、魔力切れか。しかし、諦めるわけにはいかない……! インデックスの願いを叶えるまでは!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ビュオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


上条「なん……だと……?」


張り紙『本日は強風のため閉店させていただきます』デデン


CASE 238 スキル発動


上条「……(閉店だと!? ふざけんなっ! 御坂があんなに楽しみにしてるってのに手に入りませんでしたで済まされるか!!)」

上条「……(これも俺の不幸体質のせいだってのか!? ……違うな、間違ってる! そんな甘ったれた考えは、テメエの不幸に酔ってるだけだ!)」

上条「……(考えろ! 何か手はあるはずだ…………ッ、そうだ! ラブリーミトンのショップは学園都市内に全部で三店舗)」

上条「……(内二店舗は繁華街に独立して出店しているが、最後の一店は第三学区にあるホテルに出店していたはずだ!!)」

上条「……(ホテル内なら風の影響を受けない。かなり距離があるけどこの際しょうがないと割り切る!)」

上条「……(少しばかり金はかかるがモノレールを使えば問題ない。フフ、勝利条件は見えた!)」※ここまで0.01秒

上条「フフ……ハハ、フフハハハ!! なんだ簡単じゃないか! 焦らせやがって…」


ピンポンパンポーン♪

アナウンス『強風のため、モノレールは一時運行見合わせになりました』


上条「……歩いて行けば問題ないだろ。まだ致命的なミスは…」


黄泉川「あ、お前は小萌先生んとこの上条じゃん!」

上条「げっ!?」ギクッ

黄泉川「こんな場所で何をやってるんだ。今日は外出禁止だと放送してただろう!」

上条「い、いえ……その、新発売のカエルグッズを捜索中でして」アセアセ

黄泉川「訳がわからないじゃん。何にしても外は危険だ。車で寮まで送るから、さっさと乗れ」ヤレヤレ

上条「ちぃッ! 今捕まるわけには……!」ダダッ

黄泉川「こらっ!! ちょっと待つじゃんよ、って速っ!?」


CASE 239 カニ飯


禁書「ねぇねぇ!」

ステイル「……なんだい?」グッタリ

禁書「このカニ飯、ほんとに食べていいの!?」

ステイル「……ああ」

禁書「わぁーい! いただきまーす♪」モグモグ

美琴「少し落ち着きなさい。ほら、ほっぺにご飯がついてるわよ」クスクス

禁書「え、ど、どこ!?///」カァァ

美琴「右側のほっぺよ。……せっかくだからステイルさんに取ってもらえば?」ニヤニヤ

ステイル「なっ!?」

禁書「うう~、恥ずかしいから早く取ってほしいかも///」モジモジ

ステイル「いや、僕が取るほうが恥ずかしくないか……?///」テレテレ

美琴「じゃあ私が取ってあげよっか?」

ステイル「待ってくれ! 三分でいい、決断する時間が欲しい!」

美琴「よろしい」ウム


禁書「全然よろしくないんだよ!? ちょっと洗面所に…」


美琴「ダーメ♪」ギューッ

禁書「ちょ、みこと!?」

ステイル「……(クソッ、僕はどうすればいいんだ!? 前回とは違い、今回は彼女が恥ずかしがっている。アーンがよくてこれはダメなのか!?)」

禁書「は、離してー!?」ジタバタ


CASE 240 二階級特進


美琴「ねぇ、インデックス」

禁書「なぁに?」

美琴「風、止まないわね」

禁書「うん」

美琴「アイツ、遅いね……」

禁書「どこで道草を食ってるんだろうね。途中までステイルと一緒だったらしいけど」

美琴「……もしかして、私がわがまま言ったから無茶してるのかな?」ションボリ

禁書「シスコンだもんね」クスッ

美琴「笑い事じゃないわよ、もう……。心配するほうの身にもなれっつの」

禁書「ブラコンだもんね」クスクス

美琴「…………いいでしょ別に、ブラコンだってさ」プイッ


ガチャ


上条「た…ただいま~……」フラフラ


美琴「ッ!」

禁書「おかえりなさい、とうま」

上条「遅くなってわりぃ。けど晩飯はステイルに頼んでたから大丈夫だったろ?」

禁書「うん! とっても美味しかったんだよ」ホッコリ

上条「そりゃ良かった。ステイルにお礼を言っとかないとな……って、どうかしたのか御坂?」ハテ?

美琴「……こんな日に出歩いて、心配させんな……ばか」

上条「はいはい、わかってますことよ」

美琴「ッ、私は怒ってるんだからね!」プンスカ

上条「んじゃお詫びのしるしに、これをお納めください姫」スッ

美琴「あ……これって」

上条「桜色のカエル、えー、なんだったけ……ピョン吉?」

美琴「ピョン子! わぁー、新作のぬいぐるみだ」モフモフ

上条「それでよかったんだよな?」

美琴「うん♪ あ、でも無茶はダメなんだからね!」ビシッ

上条「……ったく、元はと言えば お前が無茶を言い出したんだろうが」ボソッ

美琴「あとその……あ、ありがと、お兄ちゃん///」モジモジ

上条「お、おう。こんなのお安い御用だ」ズキューン!


禁書「ふふ、よかったね みこと」ニコニコ


チャラララチャチャチャー♪

上条さんの兄レベルが4に上昇した! ミコっちゃんの妹レベルが3に上昇した!

※兄レベル4=革新的なシスコン兄貴。妹のためなら、自分も世界さえも変えてしまえそうなレベル。

 妹レベル3=理想的なブラコン妹。臆面もなく、私のお兄ちゃんはこんなにもカッコいい! と公言して憚らないレベル。

といったところで今回は終了
なんだか忙しくなってきたので更新頻度が低下しそうです
このSS自体は細々と続けていくので、よろしければ今後ともお付き合いくださいませー

時間が取れたのですかさず投下ー


CASE 241 真面目


青ピ「なあカミやん、何しとるの?」

上条「見てわかんないのかよ」カリカリ

青ピ「いまいち自分の目に自信が持てんのや。……カミやんが勉強しとるやなんてあり得へん」ゴシゴシ

上条「あのなぁ……」ヤレヤレ

吹寄「私はいいことだと思うわ」ウン

姫神「でも。どういう心境の変化? 上条くんが自主勉するなんて確かにあり得ない」

青ピ「せやろ?」ウンウン

上条「身近にスッゲー頭が良くて、能力もトップクラスで、しかも最高に可愛い妹がいるからな。少しは見習わないと情けないだろ」ニコニコ

青ピ「…………」

吹寄「…………」

姫神「…………」

上条「俺が馬鹿なせいでイジメられたりしたら大変だし、何よりあいつに誇ってもらえる兄貴になりたいんだ」カリカリ

吹寄「ま、まあ動機はちょっとアレだけど、やる気が出てなによりじゃない?」

姫神「この。シスコン……」ジトー

上条「おう、上条さんは最高のシスコンになってみせるぜ!」キリッ


青ピ「カミやんは引き返せんところに逝ってしまったんやね……」シミジミ

土御門「カムカムウェルカムぜよ。だが正直、あの超電磁砲がいじめられるなんて想像できないにゃー」


上条「んなこたねーよ。ああ見えて意外に繊細だから上条さんはいつもいつも心配で――」


CASE 242 ハイパー上条劇場 心配編


生徒A「御坂さまには お兄様がいらっしゃるそうですが」

美琴「ええ、いるわよ」

生徒B「やはり高位能力者なのですか? レベルはおいくつなのでしょう?」

美琴「え、えっと……」オロオロ

生徒A「御坂さまのお兄様ですもの。きっとレベル5に違いありませんわ!」

美琴「その……」

生徒B「第何位なのですか? 御坂さま以上となると一位か二位しかありませんが」

美琴「……レベル0なの」ボソッ

生徒A「え……?」

生徒B「無能力者、ですの……?」

美琴「う、うん」


生徒A「レベル0なんてあり得ませんわ。御坂さま……いえ御坂さんがレベル5なのも疑わしくなりました」ヒソヒソ

生徒B「レベル3程度ならまだしもレベル0なんて……。正直幻滅ですの」チラッ


美琴「うう、どうしよう……。周りの目が冷たい気がする」グスッ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「――みたいになってたらどうしよう!?」オロオロ

土御門「根拠のない妄想……と言い切れないのがなんとも。お嬢様とはいえ、女子のいじめは陰険だからにゃー」

吹寄「頑張ってレベルを上げるしかないわね」

青ピ「けどその難儀な右手がある限り、カミやんはレベル0のままやろ?」

姫神「いっそ。切り落としてしまえばいい」

青ピ「ちょ、いくらなんでも物騒…」ギョッ

上条「そうかっ!! その手があったか! よし、用務員さんにのこぎりを借りて――」ガタッ

土御門「早まるなカミやん!? みんなカミやんを取り押さえるんだにゃー!!」ギャース


番外個体「はぁ……飼育委員の仕事も楽じゃないよ……って、なんの騒ぎ?」ハテ?

一方通行「さあな」


CASE 243 不真面目


美琴「ふあぁぁ~~~」

生徒A「やだ御坂さまったら。そんな大きな欠伸なんてはしたないですわ」クスッ

美琴「堅いこと言わないでよー。昨日遅くまで遊んでたから寝不足なのよ」

生徒B「まあ、夜更かしですか」

美琴「うん、ルームメイトの子なんだけどね。その子とお喋りするのが楽しくって、気付いたら夜中の二時だったの」

生徒A「そんなに遅くまで起きていた事ありませんわ。寮監に怒られませんの?」

美琴「あはは、寮監なんて今の寮には居ないからね。あ、でも……」

生徒B「でも?」

美琴「お兄ちゃんに怒られちゃった。早く寝ろー、ってさ」ニコニコ

生徒AB「「…………」」

美琴「お兄ちゃんってば心配性なのよねえ。私だってもう中三なんだし、少しくらい夜更かししたっていいと思わない?」

生徒A「そ、そうでしょうか」

美琴「そうよ。なのにいっつも私を子供扱いするんだから」フニャフニャ

生徒B「き、きっとお兄様は御坂さまが大切ですから心配なさっているのではないでしょうか?」

美琴「えへへ、そっかなぁ……? だったら嬉しいな///」テレテレ


生徒AB「……((間違いありません!! 御坂さまはブラコンですわーーー!?))」ガビーン


CASE 244 紹介


生徒A「御坂さま」

美琴「ん、なーに?」

生徒A「よろしければお兄様を紹介して貰えませんでしょうか?」

美琴「……え」

生徒B「それは名案ですわ♪ わたくし、常々御坂さまのお兄様にお会いしたいと思っていましたの」

美琴「そ、そんな珍しいものでもないわよ!? ごく普通の高校生だし、レベルだって0なのよ!?」アセアセ

生徒A「殿方の魅力にレベルなんて関係ありませんわ。それは御坂さまを見れば一目瞭然ですの」

生徒B「御坂さまがお慕いになる男性ですもの。さぞ素敵な殿方に違いありません」

美琴「やめたほうがいいってば! お兄ちゃんって結構女の人にだらしないから幻滅する! うん、きっとする!」

生徒A「そんなことないと思いますけど」

生徒B「御坂さまのお話を聞く限り、優しくて紳士的で素敵なお兄様を想像していますよ?」

美琴「気のせい! そんなのは幻想よ!」

生徒A「そうでしょうか?」


美琴「……(アイツに女の子を紹介ですって!? もしそんなことしたら――)」


CASE 245 スーパー美琴シアター 略奪編


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「クラスの子を紹介したいんだけど…」

生徒A「まあ! 御坂さまのお兄様ったら超イケメン!」メロメロ

上条「え?」

生徒B「是非 懇意にさせて頂きたいですわ!」メロメロ

上条「いえ、上条さんには命よりも大切な妹がいるのでお付き合いとかはちょっと……」タジタジ

美琴「そうよ! お、お兄ちゃんには私がいるんだから諦めてよ!」アセアセ

生徒A「始めはお友達からで結構です。そうすればわたくしの良さを理解してもらえますわ」ズズイ

上条「ち、近い……!?」

生徒B「兄妹なんて大人になれば離れるもの。その点、私は将来有望だとは思いませんか?」グイグイ

上条「いえいえ上条さんには学園都市のグリーンゲイブルズとして御坂を一生守っていくつもり、って胸を押しつけないでください!?///」テレテレ

美琴「ああーーっ!! 人のお兄ちゃんを誘惑してー! アンタも何鼻の下伸ばしてんのよ!?」プンスカ

上条「…………」フッ

美琴「鼻で笑われた!? 胸か! そんなに母性の塊が好きかこらーーー!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「――みたいにお兄ちゃんを取られちゃう!?」オロオロ

先生「……御坂、いつまで妄想に耽っているんだ? もうとっくに授業は始ってるんだが」

美琴「妄想なんかじゃないもん! 実際、お兄ちゃんはすっごくモテるんだから!!」ガァァ

先生「あまり風紀を乱すようなら、学長に掛け合って うちの寮に戻してもらおうか?」

美琴「!?」

先生「もう先生の言いたい事は理解できているな?」

美琴「はい! この上条美琴、粉骨砕身の気概で授業に臨む所存です!」キリッ

先生「うむ。キミのような優秀な生徒を持てて、先生は幸せだ」


クラスメイト(((((……上条?)))))ハテ?


CASE 246 最強


美琴「あ、ねぇねぇ!」タッタッタ

上条「ん? おお、御坂も今帰りか」

美琴「うん、一緒に帰りましょ」ニコニコ


青ピ「おおっ! あの子は噂のカミやんの妹ちゃんやん!」

土御門「常盤台の超電磁砲だにゃー」

青ピ「これはお嬢様にフラグが立つチャンス! なあカミやん、僕ら友達…」キタコレ!


上条「御坂に悪い虫がついたら大変だ。お兄ちゃんがしっかり守ってやるからさっさと帰るぞ」ギュッ

美琴「え、う、うん……///」ギュッ

上条「つーことで悪いな、土御門。今日は寄り道パスさせてもらうわ」


土御門「了解ですたい。ダチより義妹を優先する……それでこそマイ・ソウルブラザーぜよ」ウンウン

青ピ「ちょ、ちょっと待ってあげて!? 紹介くらいしてくれてもええやん!」

土御門「…………」グイッ

青ピ「いたたたたっ!? そない万力みたいな握力で肩掴まんといて!?」ギギギ

土御門「青髪……温厚な土御門さんも、人様の義妹に手を出す輩だけは許さないんだぜい?」

青ピ「せ、せやかて妹ちゃんめっちゃ可愛いやん」

土御門「警告はしたぞ? 今まで黙っていたが、これでも最強のレベル5、しかも序列一位なんだ」ゴゴゴ

青ピ「へ……?」

土御門「レベル4のカミやんほど、オレは優しくないにゃー」

青ピ「何言ってはるの? 土御門くんも僕と同じレベル0のはずやろ?」オロオロ

土御門「誰も能力強度だなんて言ってないんだなこれが。オレのはスペシャル(兄レベル)なんだぜい?」ニッコリ


CASE 247 たまごっち


ステイル「ちょっといいかい?」イライラ

禁書「なぁに?」

ステイル「何を呑気に構えてるんだ! このたまごっちのあり様は一体何事だ! またおっさんになってるじゃないか!」ガァァ

禁書「う~ん、なんだかもう飽きちゃったかも」ピコピコ

ステイル「は……あ……?」ピシリ

禁書「ものぐさな私には向いてないんだよ。何回育ててもオジサンになっちゃうんだもん」ピコピコ

ステイル「お、お見合いを……僕のたまごっちとお見合いさせる計画は……?」プルプル

禁書「知らないよ?」ピコピコ

ステイル「……そうだろうね(擬似的にインデックスとお見合いする為の仕込みで、たまごっちを渡したなんて言えないからね)」

禁書「それより時代はポケモンなんだよ! コンプリートしたいから一緒に始めない?」

ポチッ

ステイル「し、仕方ないから僕も始めるとしよう。本当は興味の欠片もないんだがね」

禁書「……光の速さでポチっておいて、その言いぐさは通用しないんだよ」ジトー

ステイル「いやー便利だね。インターネット通販」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ローラ「アメリカの通販会社から請求がこんなに!? しかも必要経費って……」ガビーン


CASE 248 連携プレイ


美琴「ねぇねぇ! もうすぐ始まるけど準備はいいかしら?」

上条「心配しなくても勝利への道筋は見えている」キリッ

美琴「じゃあ私は時計回りに攻めるから」

上条「俺は反時計回りだな。御坂、信じてるぞ」

美琴「まっかせといて! 私の戦場に敗北の二文字はあり得ないわ」

上条「それでも油断すんなよ。相手も歴戦の猛者たちなんだからさ」

美琴「おっと、もう時間か……。無駄話はここまでみたいね」

上条「お互いの戦果に期待する! 散開ッ!!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上琴「「ただいまー」」


禁書「おかえりなさーい、って、スゴイ大荷物なんだよ!?」パタパタ


上条「大漁だろ?」

美琴「スーパーのタイムセールの戦利品よ!」

禁書「…………」

上条「特売品を網羅できたのも、俺たちの連携プレイあっての事だもんな」

美琴「任せてよ。特売の日程も、燃えないゴミの日もバッチリ把握してるんだから」ドヤッ


禁書「みことのお嬢様属性が、とうまの庶民属性に上書きされちゃったんだよ……」


CASE 249 もふもふこう


一方通行「ンー、痒いとこは無ェか?」スッ スッ

スフィンクス「なうー♪」ゴロゴロ

一方通行「そォか。ンじゃ次は腹のほうだな」

スフィンクス「にゃあ」コロン

一方通行「スフィンクスちゃンは賢いなァ。人間の言葉がわかるのか?」

スフィンクス「にゃお!」

一方通行「そォかそォか。謙遜するなンて、なんて奥ゆかしい猫ちゃンなンだ」ホッコリ

スフィンクス「にゃー?」ハテ?



番外個体「猫の毛をすきながら会話しちゃってるよ……。第一位はもうダメかもしんないね」ゲンナリ

打ち止め「え? なんとなくだけどミサカもスフィンクスとお喋り出来るよ、ってミサカはミサカは事実を伝えてみたり」

番外個体「……なるほどね。異端なのはミサカのほうってワケか」

打ち止め「落ちこまないで?」ヨシヨシ

番外個体「フフン、別に気にしてないよ。ミサカには最高のおもちゃがあるからね☆」ニタァァ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「ッ!?」ゾクッ

美琴「どうしたの?」

上条「今 不幸センサーに、こう……ビビっと来た。上条さんの本能が明日は不幸だと告げている……」ドンヨリ

禁書「なーんだ、いつも通りなんだよ」

美琴「が、がんばって?」

上条「お前らなぁ……」


CASE 250 CLOSE GAME LIFE


美琴「ねぇねぇ! 全然眠くなんてないから、もうちょっとだけ起きててもいいでしょう?」

上条「はいはい、今日は夜更かししないで寝ましょうね」

美琴「やだ!」プイッ

禁書「こうなったら梃子でも動かないかも」ヤレヤレ

上条「問題ねーよ。こんな時のためのアサルトコンバットパターン・御坂だ!」

美琴「はい……?」ハテ?


上条「ターゲットを中央に固定!」ガシッ

美琴「ふぇ!?///」ドッキーン

上条「そのまま速やかに火力(ゲコ太)を集中!」ポイポイッ

美琴「ゲコ太!?」キュピーン

上条「最後は中央を――」ヒョイ

美琴「ふにゃ!? だだだ抱っこされてるぅーー!?///」

上条「――突破ァァ!!」ダダダ ドサッ

美琴「……///(あわわわ、お布団の上でお兄ちゃんに押し倒されているいるいるーー!?)」クテン

上条「お兄ちゃんもインデックスも一緒だから、今日はもう寝ような?」

美琴「……///」コクリ

上条「よし、いい子だ」ナデナデ


禁書「……呆れるほどに有効な戦術なんだよ」

といったところで今回は終了
なんとか二週間以内には投下できましたー。まずは満足

久しぶりの投下ー


CASE 251 欠乏症


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「スフィンクスを迎えに行きましょう!」

禁書「うん?」ハテ?

上条「唐突だな。一方通行たちにも都合があるだろうし、明日学校で聞いてみるから待ってくれ」

美琴「イヤ! ダメっ! 無理! もう我慢できないっ!!」ハァハァ

禁書「ど、どうしちゃったの、みこと?」オロオロ

美琴「もうずっとスフィンクスをモフモフしてないのよぉぉ!!」ギャース

上条「あはは、なんだよそれ。ゲコ太のぬいぐるみじゃダメなのか?」

美琴「ゲコ太も好きよ? でもスフィンクスはもっと好きなの!」


ゲコ太『美琴ちゃん、今日は僕で我慢してほしいな』ピョコ


禁書「……とうま、それ腹話術のつもり? いくらなんでもお粗末すぎ…」

美琴「ゲコ太が喋った!?」キュピーン

禁書「あっさり釣れちゃった!?」ガビーン


CASE 252 返還


スフィンクス「にゃあ」スリスリ

一方通行「ン?」

スフィンクス「みぅぅー……」グゥ

一方通行「腹減ったのか。待ってろ、すぐに猫缶を開けてやるからな」ナデナデ

スフィンクス「にゃー♪」


番外個体「今日も今日とて猫の世話に精が出てるねえ」ニヤニヤ

一方通行「クソッ、猫ちゃンだっつってンだろォが。何回言わせりゃ覚えるンだ」

番外個体「はいはい、猫ちゃんね」

一方通行「おい、そこの棚から猫缶を取ってくれ」

番外個体「えーっと、これ?」スッ

一方通行「あァ」

番外個体「ふと思ったんだけどさぁ」

一方通行「あン?」

番外個体「スフィンクスっていつ返すのかな?」

一方通行「………………………………………………………………は?」

番外個体「だからいつシスターさんに返すの?」

一方通行「え?」


CASE 253 思い出は走馬灯のように


一方通行「はァ……。学校って意外に疲れるもンなンだなァ」グッタリ

スフィンクス「にゃあー」ペロペロ

一方通行「励ましてくれてンのか?」

スフィンクス「にゃお!」

一方通行「スフィンクスちゃンは優しいなァ。明日も頑張れそうだ」ニコニコ

――――……

打ち止め「スフィンクスー! こっちこっちー♪ ってミサカはミサカは猫じゃらしを振ってみたり」フリフリ

スフィンクス「にゃっ! にゃにゃっ!!」ピョンピョン

打ち止め「あははー♪」

スフィンクス「にゃー♪」


一方通行「ふゥ……」●REC

番外個体「……もうミサカはつっこんであげないからね」ゲンナリ

――――……

芳川「あら、パソコンに向かってるなんて珍しいわね」

一方通行「スフィンクスちゃンの健康管理をしてンだ。毎日の体重変化にメシの量とかな」カタカタ


黄泉川「足元に何かいると思えばスフィンクスじゃん」

スフィンクス「みぃー」スリスリ

黄泉川「なんだ? ツマミのイカくんが食べたいのか?」


一方通行「イカは食べちゃダメだァァァ!!??」ガタッ

芳川「そうなの?」ヘー

――――……

一方通行「あったけェなァ……」モフモフ

スフィンクス「…………」スヤスヤ

一方通行「猫ちゃンのいる生活……もうスフィンクスちゃン無しの生活なンざ考えられねェな」モフモフ

スフィンクス「にゃふぅー……」スヤスヤ

一方通行「幸せだなァ」ニコニコ

―――
――


一方通行「…………ッ! ~~~~~~ッッ!!??」プルプルプルプルプルプルプルプルプルプル

番外個体「うわっ、どしたの!?」ガビーン


CASE 254 借りパク


番外個体「ねぇ、大丈夫?」オロオロ

一方通行「…………あァ」ユラァ

番外個体「とてもそうは見えないんだけど……」

一方通行「俺は平気だ。それよりうちのスフィンクスちゃンにご飯をやらねェとな」

番外個体「え、うちのじゃなくてシスターさんの…」

一方通行「 う ち の ス フ ィ ン ク ス ち ゃ ン だ 」ズズイ

番外個体「いや、違…」

一方通行「はァ? 何が違うンですかァ?」

番外個体「な、何がって、スフィンクスはシスターさんの猫じゃん」タジタジ

一方通行「誰がいつどこで何時何分地球が何回まわった時に決まったンですかァ!?」ガァァ

番外個体「だ、第一位?」

一方通行「ホームステイは仮の姿で、実は養子縁組だったンだ。だからスフィンクスちゃンはうちの子なンですゥ」

番外個体「それって借りパク…」

一方通行「むしろ奪われたのは俺のハートだろォが!!」

番外個体「意味分かんないよ!?」ガビーン


CASE 255 ホッとした


上条「なあ、一方通行」

一方通行「あン?」

上条「そろそろスフィンクスを迎えに行こうと思うんだけど、今日都合いいか?」

一方通行「あァ……俺も暴食シスターに頼みがあるンだ」

上条「へ……? インデックスに?」ハテ?

一方通行「心苦しいが、避けては通れねェ重要な頼みなンだ」キリッ

上条「……いいぜ。よくわかんねーけど、お前の必死さと真摯な気持ちは伝わった」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「…………」ソワソワ

青ピ「そないソワソワして どないしたん?」

一方通行「やっぱ挨拶っつゥと菓子折り持参は当然だよな? ならシスターの好みも把握する必要が……」ブツブツ

青ピ「何言うてんの? まるで彼女の親御さんに挨拶に行くみたい……って、ええーーーっ!?」ガビーン

一方通行「ンだよ うっせェな」

青ピ「キミって彼女おるんか!?」

一方通行「いねェよ」

青ピ「で、でも今さっき、菓子折り持って挨拶がどうのって」アセアセ

一方通行「そりゃオマエの勘違いだ。そもそも俺は女になンざ興味は無ェ」キッパリ

青ピ「そ、そっかぁ……」ホッ


クラス一同(((((どうしてあからさまにホッとしてるのーーーーーー!!??)))))


CASE 256 番外幻想 反逆の上条さん


番外個体「ねぇ、今の見た!?」ユッサユッサ

上条「はいはい、見てたから。だから揺らすな」

番外個体「あひゃひゃひゃ! 第一位にまさかのホ○疑惑かよ」ケラケラ

上条「ねーよ」

番外個体「なんだよノリが悪いぜー☆」

上条「…………」ニヤニヤ

番外個体「なにニヤニヤしてんの?」

上条「ハハ、何だかんだ言っても一方通行が気になってしょうがないんだろ?」

番外個体「は……はぁぁ!?」

上条「青春ですなぁ」ウンウン

番外個体「いやいやいや、何勘違いしてんの!? ミサカが第一位をなんてあり得ないから!!」

上条「ふ~ん」ニヤニヤ

番外個体「うがああああっ!! 信じてねーなコノヤロウ!!」ムカムカ

上条「信じて欲しいなら証明してみろよ」

番外個体「は、どうやって?」

上条「今度の週末、上条さんとデートしてくれたら信じますのことよ?」ニヤニヤ

番外個体「はい……? ミサカとあなたがデート?」キョトン

上条「おう」

番外個体「~~~~~~~~ッッ///」カァァ

上条「何赤くなってんだよ(フハハハハ! 俺が弄られるだけの存在と思ったら大間違いだ)」

番外個体「赤くなってないっ!! ……いいよ、相手になってやろうじゃん!///」ビシッ

上条「じゃあ週末は空とけよ(今まで散々弄り倒された分、熨斗をつけて返してやる!)」ニッコリ


クラス一同(((((たまげたなぁ……鈍感大王の上条が普通に口説いてやがる)))))ポカーン


CASE 257 ご挨拶


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「なんで一方通行がうちに来てんのよ」ヒソヒソ

上条「さあ? 俺もインデックスに大切な話があるとしか聞いてない」ヒソヒソ

ステイル「ほ……ほぉ……た、大切な話とはね。いいだろう、身の程を思い知らせて…」ワナワナ

上条「はいはい、炎は禁止だからな。つーか何でいるんだよ」ガシッ

ステイル「離せええぇぇーーー!!! 僕は絶対に認めないぞ!!!」ジタバタ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


禁書「アクセラレータからお話って珍しいね」

一方通行「あ、あァ」ソワソワ

禁書「それで、どんなお話なのかな?」

一方通行「…………ッ」ゴクリ

禁書「…………」ニコニコ

一方通行「す、スフィンクスちゃンを……スフィンクスちゃンを俺にください! お願いします!!」ペコリ

禁書「……ほえ?」ハテ?


ステイル「なんだ、そんな事か」ホッ

美琴「…………ッ! ~~~~~~ッッ!!??」プルプルプルプルプルプルプルプルプルプル

上条「み、御坂さん!?」ギョッ!?


CASE 258 本気モード


美琴「んな事 認められるかこらーーーー!!!」ガァァ

一方通行「そこを曲げて頼むッ!!」ペコリ


幻想目録「「アクセラレータが御坂(みこと)に頭を下げたーーー!?」」ガビーン


一方通行「頼む、この通りだ」

美琴「な、なによ! らしくない姿で油断させようたって、そうはいかないんだから!」オロオロ

一方通行「どう思われようが構わねェ。俺にはスフィンクスちゃンが必要なンだ!」

美琴「ちょ、ちょっとやめてよ……」


禁書「あんなに真面目なアクセラレータ、初めて見たんだよ」

上条「どうするんだ?」

ステイル「猫とはいえ立派なひとつの命だ。物のように扱うのは感心しないね」

禁書「私はスフィンクスの幸せが一番大切だと思う。だから――」


CASE 259 折衷案


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

一方通行「お邪魔しまァす」

美琴「どうしてコイツが毎日うちに来るのよー!」ガァァ

上条「どうしてって言われてもなぁ」チラッ


スフィンクス「にゃあー♪」スリスリ

一方通行「今日も可愛いなァ。クソ鬱陶しいオリジナルに苛められてないか?」ナデナデ

スフィンクス「みぃ……」

一方通行「電磁波が鬱陶しいが、まだ我慢できるレベル? おいコラ上条ォォ!!」


上条「な、なんだよ」ビクッ


一方通行「スフィンクスちゃンが傍にいる時は、ちゃンと右手でオリジナルに触れていやがれ! 見てみろ、折角の毛並みが痛んでるだろォが!!」

禁書「あ、ほんとだ」

一方通行「ったくよォ……猫ちゃンはストレスに弱ェンだから、もっと気を遣えっての」シュッシュッ

スフィンクス「にゃー♪」ゴロゴロ

禁書「わぁー、ブラッシングしてるのに大人しくしてるんだよ」キラキラ

一方通行「オマエもコツを掴めば出来る。スフィンクスちゃンは賢いからな」

禁書「じゃあ教えて欲しいかも!」

一方通行「いいぜ。まずはリラックスしてもらうために――」


上条「二匹……いや一人と一匹か。すっかり一方通行に懐いちまったな」ヤレヤレ

美琴「ううー、なんでこうなるのよぉ……」グッスン

ステイル「ぐぬぬ……猫をだしにするとは卑怯な……ッ!」ギリギリ



スフィンクスを愛でるために、一方通行が上条さんちに入り浸るようになりました!


CASE 260 決戦前


打ち止め「ねぇねぇ、どうしてさっきから鏡と睨めっこしているの? ってミサカはミサカは疑問を呈してみたり」

番外個体「準備」

打ち止め「なんの?」ハテ?

番外個体「あのシスコンヒーローを完膚なきまでに叩きのめすためだよ」

打ち止め「ヒーローさんとケンカしちゃったの? ダメだよ、仲良く…」

番外個体「売られたケンカは言い値で買う主義なんだっつーの! デートくらい、ミサカなら余裕でこなせるって教えてやる!」メラメラ

打ち止め「だからデートなんてしちゃダメ……って、あ…あれ? デ、デートーーー!?」ガビーン

番外個体「経験値ゼロの童貞のくせにミサカをからかいやがって……! くふふ、散々弄んでボロ雑巾みたいに捨ててやる」ニタァァ

打ち止め「うわー、それってきっと負けフラグだよ、ってミサカはミサカは迂闊な妹を案じてみたり」

番外個体「リスクがあるから楽しめるんだろー。弄んでいいのは、弄ばれる覚悟のあるヤツだけってね♪」


黄泉川「ま、小萌先生のとこの上条なら弄ばれても大丈夫じゃんよ」ケラケラ

芳川「でしょうね。話に聞くだけでも完全無欠のお人よしだもの。責任はとるんじゃないかしら?」ウンウン


打ち止め「そういう問題じゃないでしょう!? ってミサカはミサカは思わずつっこんでみる!」ビシッ

といったところで今回は終了
ヤンデレは今後の流れに致命的な損害を与えそうなのでパスかな? でもネタフリは有り難いですー

番外幻想のターン! なのだろうか……?
ともかく投下ー


CASE 261 驚愕


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今日はお休みでしょ? 暇なら一緒に映画観に行こ?」

上条「んー悪ぃ、今日は無理だ」

美琴「あ、もしかして土御門のお兄さんたちと遊ぶ約束してた?」

上条「いや、番外個体とデートするんだよ」シレッ

美琴「そっかー。だったら仕方ないわね」

上条「ごめんな?」ナデナデ

美琴「ううん、気にしないで。元々インデックスと二人で行くつもりだったから///」テレテレ

上条「あんまり無駄遣いしちゃダメだぞ」

美琴「はぁーい」

上条「んじゃ、ちょっと出かけてくるな」スクッ

美琴「いってらっしゃーい♪」ヒラヒラ


ガチャ バタン


美琴「はぁ、デートならしょうがないわよねー………………って、はあああああああああ!!??」ガビーン


ガチャ


禁書「ただいまー」

美琴「ふにゃああーーーーーーーーーーーーーー!!!」タックル

禁書「きゃあああああ!? どうしたのみことーーーー!?」ドシーン!


CASE 262 理解不能


美琴「ねぇねぇ! 嘘だと言ってよインデックスーー!!」ユッサユッサ

禁書「おおおお、落ち着いて、みみみ、みこと!?」クラクラ

美琴「これが落ち着いていられるかってのよー!」

禁書「うぅ……頭がクラクラするんだよ。それで何があったのかな?」

美琴「お兄ちゃんが番外個体とデートするって言ったのよ!」ガァァ

禁書「え……ええーーーーーーっ!?」

美琴「どうしよう!? このままだとお兄ちゃんを取られちゃう!?」オロオロ

禁書「と、とうまがデート……? にわかには信じられないかも」ウーン

美琴「でも……」

禁書「ああ見えてとうまは意地悪だからね。ワーストに裏を取ればいいんだよ」pipi


番外個体『もしもし、シスターさん?』

禁書「ちょっと聞きたい事があるのだけど、今いいかな?」

番外個体『うん、それでー?』

禁書「とうまとデー……遊びに行くって本当?」

番外個体『うん』

禁書「ア、アクセラレータたちも一緒なんだよね……?」

番外個体『ううん、上条当麻とミサカの二人っきりに決まってんじゃん♪』

禁書「」ピシリ

番外個体『ごめんねー、色々と準備で忙しいから切るね』pi


禁書「」

美琴「インデックス……?」

禁書「……本当だった。二人でデートするって……」ワナワナ

美琴「そんなぁ……」グスッ

禁書「一体何を考えてるのかな、とうまはーーーー!!!」ムッキーー!!


CASE 263 下準備


一方通行「クソガキが妙に浮かれてると思ってはいたが……何考えてンだ?」

上条「あの理不尽極まりない番外個体に一泡吹かせるんだ。クックック……」ニタァァ

一方通行「オマエも暇なンだなァ」ヤレヤレ

上条「他人事みたいに言うな! 大体お前が相手をしてやらないから、俺に被害が及んでるんだよ!!」プンスカ

一方通行「つっても他人事だしィ」

上条「……まあいい。だが情報提供くらいはやってもらうぞ」

一方通行「はァ? なンで俺が…」

上条「来週末、スフィンクスをお前に預けてもいい……と言ったら?」

一方通行「……き、金曜から日曜の二泊三日でか?」ピク

上条「もちろん」ニッコリ

一方通行「なンでも聞いてくれ」キリッ

上条「じゃあ早速 番外個体に関する情報を教えてもらおうか」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「――俺が知ってる範囲では、こんなもンか」

上条「サンキュー、参考になった」

一方通行「あンまり酷い事すンなよ? うちで暴れられたら面倒だからな」

上条「わかってるって」



上条(フハハハ! 事前に収集するべき情報は全て揃った。勝敗を決するのは戦術じゃない、戦略なんだよ)ニヤ


CASE 264 先制攻撃


番外個体「おっ、ミサカより先に来てるとは感心感心♪」

上条「誘ったのは俺のほうだしな」

番外個体「それで、今日はどうするのかな?」

上条「お互いの趣味嗜好も知らないし、喋りながらセブンスミスト辺りを冷やかそうと思ってるんだが」

番外個体「ふぅーん(ちっ、無難に映画とかだったら暗闇に乗じて簡単に籠絡できるのに……)」

上条「結構接点はあったのに、お前のこと全然知らないからな。色々教えてくれよ、好きなものとかさ」

番外個体「きゃは☆ 本当にデートする気あったんだ」ニヤニヤ

上条「当たり前だろ。番外個体みたいな美人とデートできるなんて、上条さん史上稀にみる幸運だからな」ニコッ

番外個体「……物好きだねぇ///」カァァ

上条「ん……? なんだかいつもと違うな」ジー

番外個体「そりゃミサカだって少しは気合いを入れて来たっていうか……ま、まあ? 鈍感なあなたには解らない程度の…」ゴニョゴニョ

上条「あ、クマが無い! 薄っすら化粧してるのか?」

番外個体「ッ!?」

上条「ナチュラルメイクって言うんだろ? スッゲー自然だから気付きにくいけど」

番外個体「そそ、そんなに大層なもんじゃないよ!? 時間だってあんまりかけてないし、聞きかじりのぶっつけ本番だったし…」ワタワタ

上条「んな事ねーよ、似合ってんじゃん。すごく可愛いよ」

番外個体「か、かわ……っ!?///」ドキッ

上条「あはは、何照れてんだよ。時間も勿体ないし、ほら」スッ

番外個体「な、なんだ!? 右手を差し出してなんのつもり!? やんのか、あァ!?///」ドギマギ

上条「どうしてケンカ腰なんだよ。エスコートするんだから、手をつなぐくらいの役得があってもいいだろ?」

番外個体「お、お前は誰だぁぁーーーー!? 上条当麻がこんなに気障なわけがない!!///」ガァァ

上条「いいから行くぞ」ギュッ

番外個体「ええっ!? ちょちょ、ちょっと待って!? ミサカにも心の準備をさせて!?///」

上条「却下。上条さんはもう待てませんことよ」グイグイ

番外個体「~~~~~~~~ッッ///」


上条(情報通り意外と初心じゃないか。しかし立て直す時間など与えるものか。このまま一気に押し切ってやる!)ニヤリ


CASE 265 化かし愛


上条「おおー、流石に週末は人が多いな」

番外個体「い、いつまでミサカの手を拘束するつもり!? もし知った顔にでもあったら……///」

上条「もうすぐ夏だし、服から見てまわるか?」

番外個体「ミサカの話を聞けーー!!」ガァァ

上条「聞いてるって。でも意外に初心だなー。日頃の態度はハッタリなんですかぁ?」クスクス

番外個体「はぁ!?」ムカッ

上条「しょーがねえなぁ。恥ずかしがり屋のワーストたんに免じて…」

番外個体「上等だよ! そこまで言われて引き下がるミサカだと思わない事だね!」

上条「無理しなくていいんだぞ?」

番外個体「無理なんてしてねえ! ……ずいぶんと余裕かましてるけど、ミサカの心配より自分の心配をしたら?」フフン

上条「なんでだよ?」

番外個体「あなたにミサカの服を選んでもらうから。ま、あなたのセンスに期待するだけ無駄かもだけどー?」クスッ

上条「ほほう、そう返すのかよ」イラッ

番外個体「何? 図星をつかれてムカついたのかにゃーん?」ニヤニヤ

上条「いいぜ……お前に似合う、最高の服を選んでやるよ!」


番外個体(なんとか立て直せた! 童貞ボウヤが焦らせやがって……。主導権を握るのはミサカなんだよ)ニタァァ


CASE 266 デート


番外個体「ねぇ、試着してみたんだけど、どうかな?」

上条「お、いいんじゃないか? やっぱ夏は白とか空色みたいな爽やか系がいいよなー」

番外個体「だよねー。ただでさえ暑いんだから、服くらいは涼しげなのがいいよ」

上条「……そらっ!」スポッ

番外個体「きゃっ!? な、なに!?」ビクッ

上条「麦わら帽子。うん、深窓の令嬢っぽくてよく似合ってる」ウンウン

番外個体「……それって嫌味? ミサカとは対極にあるようなワードだけど」

上条「ぶぇっつにぃー♪ 被害妄想じゃねーの?」ヘラヘラ

番外個体「……えいっ!」スポッ

上条「…………」ツンツン

番外個体「ツンツン頭が邪魔すぎて、うまく帽子をかぶれないって……ぶふっ!?」プークスクス

上条「ほっとけよ!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「へぇー、ファストフードで済ませると思ったのに、洒落たお店知ってんじゃん。童貞くんの癖に無理しちゃったのかなー?」ニヤニヤ

上条「処女なワーストさんも満足なようで、紳士な上条さんは大変満足してますよ?」ニッコリ

番外個体「言うねえ……ま、否定はしないよ」

上条「本当に処女だったのか……///」カァァ

番外個体「違うよ!? あなたのエスコートに満足してるってこと!!///」ギャース

上条「えっ、経験あるの!?」ガビーン

番外個体「あるわけないだろ!? てか何言わせてんだこのド変態っ!!///」


上条「あっ、店員さん。このおすすめパスタランチを一つ」


番外個体「ミサカを無視して注文するなー! あ、ミサカも同じものをお願いします」


CASE 267 やぶ蛇


番外個体「ねぇ」

上条「ん?」

番外個体「もうすぐ日が暮れるね」

上条「もうそんな時間かぁ。随分と日が長くなったなー」シミジミ

番外個体「時間が経つのは早いねえ。……楽しい時間は特にさ」

上条「まあ……そうかもな」

番外個体「結構いい息抜きになったよ。当初の予定は狂っちゃったけど、普通にデートするってのも悪くないね」

上条「あれが普通なのかはさておき、上条さんも楽しかったですよ」

番外個体「楽しませて貰ったお礼に、明日からもビシバシ嫌がらせしてあげるから♪」ニコッ

上条「……はぁ、結局そうなるのかよ」ガックリ

番外個体「けっけっけ、このミサカは攻略難易度ハードだからねー。超イージーなおねーたまと一緒にすんな」

上条「攻略……?」

番外個体「まあ他の人にとっては、難易度ナイトメアなんだろうねえ。あなたが交際なんて許すとは思えないし」ニヤニヤ

上条「当たり前だろ。御坂の可愛らしさときたら、それはもう天使級といっても過言じゃねーんだ。あんな出来た妹は世界に七人と居ないね。もちろん一番は御坂だけどな!」ウンウン

番外個体「ふ、ふーん」ズキッ

上条「だからあんまり御坂をいじめるなよ? あいつの泣き顔だけは見たくないんだ」

番外個体「よし、いい事聞いた。明日からおねーたまを徹底的にいじめてやる♪」ニタァァ

上条「ちょ、おまっ!?」

番外個体「邪魔したいんならお好きにどーぞ♪ ミ、ミサカは心が広いから、特別にあなたで我慢してあげてもいいんだけど?」


上条「……いいぜ」


番外個体「!? ……へぇー、なんだか殊勝じゃん。べ、別にミサカはどっちでもいいんだけどね」ニコニコ

上条「お前が御坂をいじめるって本気で思ってるなら!」ガシッ

番外個体「あ、あれー? どうしてミサカにヘッドロックを極めてるの!?」

上条「まずは! そのふざけた幻想をぶち殺すっ!!!」グリグリ

番外個体「電撃を出せなあだだだだだ!? じょじょ冗談だってばーーーー!?」

上条「御坂とその周りの世界を脅かすヤツは! 絶対に許さねぇぇーーーー!!!」グリグリ

番外個体「ミサカもその世界の一部なのにぃぃッ!? ふ、不幸だあああああああああああああああああ!!!」ギャース


この後も、二人で刺しつ刺されつ楽しく?過ごしましたとさ。


CASE 268 落涙


上条「ただいまー♪」ガチャ

禁書「とうまあああああああああああああああーーーー!!!」シャキーン!

上条「な、なんだ、ってぎゃあああああああああああああああああああああ!?!?」

禁書「あんなにみことを悲しませて! 天誅なんだよーーー!!」ガブガブ

上条「二度噛みしないでぇぇーー!? めっちゃ血が出てますからあああああああ!?」ピュー!

禁書「とうまのアホーーーーーーっ!!」ガブガブ

上条「理不尽だーーーーーーーーー!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「ねぇ、痛くない?」

上条「ああ、御坂が治療してくれたおかげで、もうなんともないよ」

禁書「……ていっ!」ペチ

上条「んぎゃああああああああああああ!?」ズキズキ

美琴「こ、こらっ、インデックス!」メッ

禁書「ふーんだ。とうまが悪いんだもーん」プイッ

上条「うぐぐ、さっきから何なんだよ!?」

禁書「一から十まで説明しないと分からないの!? みことを泣かせておいて気付きもしないなんてサイテー!」プンスカ

上条「え……?」

美琴「い、いいから! 私があれこれ口出しする事でもないし……恋愛は個人の自由だし……わ、私はお姉ちゃんだし……」ジワッ

上条「み、御坂さん?」

美琴「でも……それでも……ッ、わた、わたし……私はぁ……」ポロポロ

上条「ええっ!? 何故に泣いておられるのですかー!?」オロオロ

美琴「やだぁ……私のお兄ちゃんを取っちゃやだぁぁ……」メソメソ

上条「誰も取り上げたりしないから泣くなよ! なっ?」


禁書「どの口が言うのかな」ツーン


CASE 269 カンスト


禁書「大まかな事情はアクセラレータに聞いてるんだけど、本当にデートじゃなかったの?」ガミガミ

上条「はい、デートというのは建前で、番外個体にギャフンと言わせたいが為に行動を起こしました」セイザ

美琴「ほんと……?」グスッ

上条「はい、本当です」セイザ

禁書「突然デートだなんておかしいと思ったんだよ。馬鹿でアホで鈍感でバカなとうまに限ってあり得ないもん」

上条「おっしゃる通りです、はい……」セイザ

禁書「これに懲りたら、もう二度と女心を弄ぶような真似はしちゃダメだからね!」メッ

上条「肝に銘じます……」セイザ

禁書「まったく……みことも怒っていいんだよ?」

上条「ごめんな、御坂。電撃でも何でも受け入れるから勘弁してください」セイザ

美琴「じゃ、じゃあね? 一つだけワガママを聞いて欲しい」オズオズ

上条「うん?」セイザ

美琴「あ……で、でもね? 迷惑だったら断ってくれていいから」

上条「お前を迷惑だなんて思うはずないだろ? 何でも叶えてみせるから言ってみろよ」セイザ

美琴「……………………そばにいさせて」

上条「…………」セイザ

美琴「もう子供っぽい我儘も言わないから……ゲコ太も卒業するから……だから……ずっと傍にいさせて」ギューッ

上条「御坂……」セイザ

美琴「彼女なんて作っちゃやだよ……」

上条「あはは、こんなに想ってくれる妹がいるんだもんな。これ以上なんて望んだら罰が当たっちまう」ギューッ

美琴「うん、大好き……///」


禁書「世話の焼ける二人なんだよ」ツンツン


上条「ぎゃあああああ!? 痺れた足をつつかないでぇぇーーー!?」ゴロゴロ

美琴「きゃあーーーっ♪///」ゴロゴロ マキコマレ


チャラララチャチャチャーー♪

上条さんの兄レベルが5に上昇した! 兄スキル『絶対遵守』を取得した!

※兄レベル5=最強シスコン兄貴。妹に向ける深い愛情は、夢や信念すらも凌駕する。唯一人のためのヒーロー。

『絶対遵守』=常時発動型。妹に見つめられながらお願いされると、絶対に嫌とは言えないギアス。オールハイルミコっちゃん!


CASE 270 期待はずれ?


打ち止め「ねぇねぇ! デートはどうだったの!? ってミサカはミサカは息も荒く問い詰めてみたり!」

番外個体「……ノーコメント」

打ち止め「えーっ!! ケチケチしないで教えてー、ってミサカはミサカは駄々を捏ねてみたりぃぃー!」ジタバタ

番外個体「これだからお子様は。ミサカが纏ってる不愉快オーラで察してよ」ニコニコ

打ち止め「不愉快……? どこが? ってミサカはミサカは理解できずに聞き返してみる」ハテ?

番外個体「もう最悪だよ。あの人ときたら、このミサカを相手に普通のデートなんて本当に馬鹿にしてる」ニコニコ

打ち止め「楽しかったの?」

番外個体「んなわけないってば。退屈でしかたなかったけど、童貞くんに合わせて楽しんでる振りをしてやったんだ。うわっ、ミサカ優しー☆」ニコニコ

打ち止め「つまらなかったんだー、ってミサカはミサカは何となく察してみたり」ニマニマ

番外個体「上条当麻も存外、大した事ないね。ミサカくらい心が広くないと付き合ってらんないよ♪」ニッコリ

打ち止め「それで? 帰ってからずーっと大事そうに眺めてる、そのお洋服と帽子はなに? ってミサカはミサカは核心を突いてみる」

番外個体「気に入ったから買っただけ。深い意味なんてないよ?」ニッコニコ

打ち止め「白いワンピに、リボン付きの麦わら帽子……まるで良家のお嬢様みたいね」

番外個体「ま、ガラじゃないけどミサカなら着こなせるからね。……あんにゃろー、絶対にギャフンと言わせてやる」ボソッ

打ち止め「ヒーローさんに褒められたの?」

番外個体「か、上条当麻は関係ないっつーの!///」カァァ

打ち止め「へぇー、ふぅ~ん、ほっほーう?」ニヨニヨ

番外個体「……本当に関係ないし///」プイッ



黄泉川「若いって素晴らしいな! お前も少しは見習うじゃんよ」

一方通行「一部の抜かりもねェ。いつでもバッチ来いってンだ。クカカカ、来週末が待ちきれねェぜ!」ヒャッホゥ!!

芳川「大掃除をしてると思えば、そういうこと。あなたも意外と隅に置けないのね」クスクス

といったところで今回は終了
次回は歪みない上琴目録でお送りしますー

大丈夫、スパロボでゼロ&カレン無双したから憂さは晴れました
てなわけで投下ー


CASE 271 予定キャンセラー


美琴「あ、あの……ちょっといい?」オズオズ

上条「はいはい、今度はー……ってあれ?」

美琴「もし暇なら、その……一緒に映画を観に行きたいなぁ……なんて///」モジモジ

上条「……誰てめえ?」ハテ?

美琴「ッ!?」ガーン

禁書「とうまーーー!!! どうしてそんなにデリカシーがないのかなっ!?」ガァァ

上条「いやだってさ、いつもは『ねぇねぇ!』ってな感じで元気に我儘言ってくるだろ?」

美琴「だって……もう我儘は言わないって約束したし」ションボリ

上条「ハハ、なんだそういう事か」

禁書「約束を守るのは大切だけど、私は無理に我慢しなくていいと思うんだよ」

上条「そうだな」

美琴「……いいの?」

上条「いいも悪いもあるかよ。御坂が甘えてくれないと、お兄ちゃんは寂しくて死んじゃいますよ」ナデナデ

美琴「えへへ、そっか……///」テレテレ


禁書「それでとうまは暇なの?」

上条「おう、暇ひま星人ですことよ」

美琴「ねぇねぇ! だったら一緒に映画を観に行こ!」ユッサユッサ

上条「はいはい、つーか昨日観に行かなかったのか?」

禁書「誰かさんのデート騒ぎで、それどころじゃなかったんだよ。みことは泣いちゃうし大変だったんだからね!」ジトー

上条「あー、そりゃ悪かったな」ポリポリ

美琴「あ、あはは……///」


CASE 272 3D


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、飛び出す貞子ちゃんを観たいんだろ?」ニヤニヤ

美琴「ち、違うわよ!?」

上条「でも他に目ぼしいのが無いぞ。それに3Dのホラーって興味あるんだよなぁ」

禁書「3D……そういうのもありかも!」ワクワク

美琴「ダメっ! インデックスもアレを観るって決めてたでしょ!?」ワタワタ

禁書「んー、私はハシゴするのも吝かではないんだよ」

上条「じゃあそうすっか」

美琴「うぅー……私が怖いのダメなの知ってるくせにぃぃ……」ショボーン

上条「ッ!?」キュピーン

美琴「ねぇ、ホラーはやめようよ」ユッサユッサ

上条「イエス、マイシスター!」キリッ

禁書「と、とうま?」

上条「御坂が嫌なら観ねーよ。それより、どの映画を観たいんだ?」

美琴「えっとね、あの阿部さんが主演のが観たい!」ニッコニコ

上条「はいはい、上映時間も気になるし、さっさと行こうぜ」


禁書「???」ハテ?


CASE 273 ポップコーン


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ポップコーン買って!」

禁書「私もー!」

上条「しょうがねーなぁ。それで何味がいいんだ?」ヤレヤレ

禁書「当然、塩味一択なんだよ。これは譲れないかも」

美琴「何言ってんのよ。ポップコーンといえばキャラメル味に決まってるわ」


電磁目録「「…………」」


禁書「み、みことはお子様だもんね。大人はキャラメル味なんて邪道に手を染めるはずないもん」ヒクヒク

美琴「た、ただの塩味なんて味気ないでしょ? 味覚後進国の誰かさんには解らないかもだけど」ヒクヒク


電磁目録「「…………」」カッチーン


禁書「……フィッシュ&チップスを舐めてもらっちゃ困るかも!」ゴゴゴ

美琴「……上等じゃない。いくらインデックスでも譲れない一線があるんだから!」ゴゴゴ


上条「わりぃ、醤油バター以外は売り切れだった」


電磁目録「「ああん!?」」ギロッ


上条「ひいっ!? ……って、なんでパシられた上に睨まれてんの?」ビクッ


CASE 274 テルマエ


美琴「…………」

禁書「醤油バターも割とイケるんだよ」ムシャムシャ

上条「……さいですか」ゲンナリ

美琴「しぃーーー! 上映中はお静かに!」ヒソヒソ

幻想目録「「はーい」」


テルマエハ、ローマジンノホコリナンダ! オノレ、ヒラタイカオゾクメ!


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「んーー! 結構おもしろかったな」ノビノビ

禁書「ツッコミ所は多かったけど、有無を言わせない勢いがあったんだよ」ウンウン

美琴「…………」

クイクイ

上条「どうしたんだ御坂?」

美琴「テルマエに行くわよ!」クワッ

禁書「さんせー!」

上条「テルマエってお前……。隣の学区の銭湯くらいしかないぞ」

美琴「いいからいいから♪ お風呂道具を取りに帰りましょ」グイグイ

上条「はいはい、しょーがねぇなぁ」


CASE 275 道連れ


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度は何だ?」

美琴「一時間後、ここに集合ね」

上条「長ぇ……」ゲンナリ

土御門「…………」

禁書「女の子の入浴は色々と手間がかかるんだよ」

上条「そんなもんか?」

美琴「そんなもんよ! じゃあ、また後でねー♪」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「やれやれ、一時間も湯に浸かってたらのぼせちまうよなー」ゴシゴシ

土御門「……どうでもいいが、何故オレまで銭湯に連行されてるのかにゃー?」ゴシゴシ

上条「気にすんなよ。旅は道連れて言うだろ?」

土御門「用法を間違えてるぜよ!?」ガビーン

上条「だって、野郎一人で銭湯なんて寂しいじゃん」バシャーー!

土御門「ならステイルを連れてくれば良かっただろう!」バシャーー!

上条「アイツ、刺青してっから入れないんだよ」

土御門「……………………すっかり忘れてたぜい」ゲンナリ


CASE 276 妹自慢


上条「なぁ、土御門」チャポン

土御門「なんだ?」チャポン

上条「最近 御坂が可愛くてしかたないんだが、どうすればいいと思う?」

土御門「解るぜぇ、その気持ち。オレも舞夏が可愛くて死にそうなんだにゃー」ウンウン

上条「だよなー。明けても暮れても御坂が気になって仕方ねぇ」

土御門「シスコンは皆、そんなもんぜよ」

上条「いやいや、きっと御坂がぶっちぎりに可愛いせいだろ」

土御門「それは認めるが、うちの舞夏には一歩及ばないにゃー」

上条「……はあ?」イラッ

土御門「ルックス、家事能力、etc……。総合力で判断した結果ですたい。まあ、全てにおいて舞夏が至高なのは真理ぜよ」

上条「何言ってんだテメエ。確かに家事能力は一歩譲るかもしんねえけど、ルックスで御坂に敵うヤツなんて居ないだろうが!」

土御門「……ほほう?」ムカッ

上条「整った顔立ちに、すらっとした体型! 美人でありながら、年相応の可愛らしさも兼ね備えた完璧超人だぞ」

土御門「胸は無いけどにゃー」

上条「だが成長の余地はあるッ!!」

土御門「性徴の余地……淫靡な響きだぜい」ハァハァ

上条「何考えてんだこの野郎!?」ガビーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「…………///」ブクブク

禁書「隣からシスコン談義が筒抜けなんだよ……」ウンザリ

美琴「もう、バカなんだから///」イヤンイヤン


ムネハナイケドニャー


美琴「む、胸は関係ないだろこらーーーーーー!!!!///」ザパァーーン!!


CASE 277 流しっこ


美琴「ねぇねぇ!」

禁書「なにかな?」

美琴「せっかく広いお風呂に来たんだから、背中を流しっこしましょう!」

禁書「いつもやってるのに、せっかくも何もないんじゃないかな?」クスッ

美琴「い、いいでしょ別に! こういうのは気分の問題よ!///」カァァ

禁書「なら仕方ないね。先に洗ってあげるから、そこに座って?」クスクス

美琴「オッケー♪」


禁書「んしょ、んしょ、お客さん、痒いところはございませんか?」ゴシゴシ

美琴「んっとね、もう少し右下の辺りが…って、ひゃん!?」ビクッ

禁書「んー、ここら辺かな?」モミモミ

美琴「ちょ、インデックス!? どこを揉ふにゃ!?///」

禁書「揉めば大きくなるって、テレビで観たんだよ♪」モニュモニュ

美琴「アンタは黒子かっ! あんっ、こ、こら! やめなさいってば!?///」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「パラダイス(女湯)から女神のあえぎ声が聞こえてくるにゃー///」ハァハァ

上条「女神なのは同意だが、聞くんじゃねえ!?」ギャース

土御門「今度是非、うちの風呂で舞夏と一緒に入ってもらいたいぜい///」

上条「ちょっ、何してんのインデックスさーーーーーん!?」


CASE 278 ドライヤー


上条「…………」ドヨーン

美琴「おっまたせー♪ ……って、どうかしたの?」ハテ?

土御門「放っておいてやれ。精神にダイレクトアタックを喰らっただけだにゃー」

美琴「……? よくわかんないけど元気出して?」

上条「元気出た! 御坂のエールで元気が出ましたよ!!」シャキーン

禁書「やれやれなんだよ」ヤレヤレ

土御門「義妹の励ましは、ベホマ以上の回復力ぜよ」ウンウン


上条「にしても意外と早かったな。一時間も経ってないぞ」

美琴「あはは、待たせちゃ悪いかなーって」

禁書「急いで上がったの」

上条「あのなぁ、気を遣ってくれるのは嬉しいけど、髪が湿ってるじゃねーか」

美琴「あ、あれ?」

上条「ほら、ちょっとこっちこい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「おおー、やっぱ御坂の髪はサラサラだな」ブオーン!

美琴「そ、そう?///」ブオーン!

禁書「あちちっ!? みこと、ドライヤーが地肌に当たってるんだよ!?」ギャース

美琴「ええっ!? ご、ごめんね」アタフタ

禁書「髪は女の命なんだから、気をつけてほしいかも」

上条「インデックスのはスゲー長いから、手入れが大変そうだもんな」

禁書「毎朝毎晩のケアは欠かせないんだよ」



土御門「三人並んで、仲良くドライヤーをかけてやがる……。周りの目なんかお構いなしだぜい……」ゲンナリ


CASE 279 牛乳 or コーヒー牛乳?


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「風呂上がりと言えば、やっぱり瓶牛乳でしょ!」

上条「……要は俺に買えってことですね」チャリーン

美琴「ありがと♪ じゃあ早速…」

禁書「とおーりゃーーー!!!」pi

美琴「ああっ!?」ガビーン

禁書「ふっふっふ、甘いんだよみこと。練乳よりもスウィートなんだよ」ドヤッ

美琴「うぐぐ、横取りされるなんて……ッ!」

禁書「大体、牛乳なんて今どき流行らないんだよ。時代はコーヒー牛乳かも」ゴクゴク

美琴「……昼のポップコーンといい、決着をつける必要があるみたいね」


上条「上条さん的には、フルーツ牛乳が一番なんだけどなー」


電磁目録「「お兄ちゃん(とうま)は黙ってて!!」」ガァァ


上条「……はい」

土御門「因みにオレは豆乳派ですたい」


CASE 280 目撃DQN


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お兄ちゃんは私の味方よね?」

上条「ああ、もちろんだ」

禁書「ああーっ!! とうまを丸めこむつもり!?」ガビーン

美琴「へっへーん、これでこっちは二人になったから、多数決で牛乳派の勝ちよ!」ドヤッ

禁書「物の良し悪しは、数で決まったりしないんだよ!」プンスカ

美琴「でも負けは負けよねー♪」

禁書「むぅーーー!! アクセラレータとラストオーダーならきっと私の味方をしてくれるもん!」

美琴「ここに居ないから無効票でーす♪」

禁書「くうぅ、納得いかないかもーーー!!」


上条「まだ争ってたのかよ……」ヤレヤレ

土御門「三人寄れば姦しいと言うが、二人でも十分うるさいぜよ。カミやんも大変だにゃー」

上条「静かすぎるよりはいいさ」

土御門「ハハ、そうかもな。ていうかステイル……」ホロリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


食蜂「あらぁ? 御坂さんが男連れって、どういうコトぉ?」キラーン

といったところで今回は終了
みさきちが絡んでも、シリアス展開なんてあり得ないのでご了承をばー

久しぶりの投下ー


CASE 281 心理を掌握できてない


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなん…」


食蜂「こんばんはぁー、御坂さん」


美琴「げっ」

上条「……どちら様でせうか?」ハテ?

食蜂「食蜂操祈、御坂さんのドーキューセイになるのかしらぁ?」

禁書「学校のお友達なんだね。いつもみことがお世話になってます」ペコリ

美琴「……こんなのに頭を下げる必要なんて無いわよ」キッ

食蜂「やだ、御坂さんてば怖ぁーい♪」ギューッ

上条「えっ、ちょっ!?」

美琴「なに人のお兄ちゃんに抱きついてんのよ!?」ギャース

食蜂「へー、御坂さんのお兄さんなんだぁ。イケメン力は普通だけど、意志力はとっても強そうねぇー」

美琴「いいから離れなさいっ!!」グイグイ

食蜂「ムキになちゃって。そんなにお兄さんが好きなのかしらぁ?」クスクス

美琴「好きよ!」デデン

食蜂「ま、ツンデレ(笑)な御坂さんには酷な質問……って、あら?」


上条「…………」ジーン

禁書「……とうま、感動してるのはわかるけど、とりあえず涙と鼻水は拭いてほしいかも」ゲンナリ

土御門「羨ましいにゃー。最近の舞夏は反抗期なのか、好きなんて言ってくれねえんですたい……」


CASE 282 シスコン&ブラコン


美琴「ねぇねぇ!」

上条「なんだ? お兄ちゃん、御坂のお願いなら何でも聞いちゃうぞー♪」ニッコニコ

美琴「お兄ちゃんは他の女に、うつつを抜かしたりしないわよね?」

上条「ああ、約束したもんな」ナデナデ

美琴「えへへ……。そ、そういうわけだから、変なちょっかい掛けないでもらえる?///」フニャフニャ


食蜂「…………」ポカーン


上条「お兄ちゃん的には御坂に変な虫が付かないかってほうが、気になって仕方ありません」

美琴「あはは、大丈夫よ。そんなのに興味ないし」

上条「そうは言ってもなぁ。お前みたいな美少女を野郎どもが放っておくわけがねえ」ムムム

美琴「も、もう……身贔屓でしょ///」テレテレ

上条「いいや客観的事実だね。色んな国に行ったけど、御坂より魅力的な女の子なんて居なかった。つーか興味すら湧かなかった!」キッパリ

美琴「ふ、ふにゃー……///」マッカッカ


土御門「数多の女たちをスルーし続けた、カミやんだからこその説得力だぜい」ウンウン

禁書「死して屍拾うもの無し、なんだよ」

食蜂「…………」ピ


CASE 283 無効化


美琴「ねぇねぇ///」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「ア、アンタも……お兄ちゃんも、その……す、素敵っていうか……カッコいいよ///」モジモジ

上条「!?」ピシャーン!


食蜂「え……? どうして?」

禁書「どうもこうもないんだよ。もう二人だけの世界だから外野の声なんて聞こえないよ」ヤレヤレ

土御門「…………」ジー

食蜂「読心力も洗脳力も効果がない? そんなはずは……」ピ、ピ、ピ、ピ

土御門「……(よく見ればコイツ、第五位じゃないか。性根が腐っていると聞いているが、さて……)」


美琴「いつも照れくさくて言えないけど、誰より頼りにしてるから……///」ゴニョゴニョ

上条「…………」プルプル

美琴「えへへ///」スリスリ

上条「お兄ちゃん、感動の涙で前が見えません……」ダバダバ


CASE 284 宇宙の帝王(笑)


食蜂「……(リモコンの調子が悪いのかしら?)」ピ


美琴「!?ッ」バチィッ!!

上条「御坂っ!?」

美琴「痛ーーーーーーッ!!」ズキズキ


食蜂「普通に動作してるわよねぇ」ハテ?

土御門「……オイ、悪いことは言わない。さっさと逃げろ」ボソッ

食蜂「どうしてかしら?」


禁書「みこと! どうしたの!?」

美琴「……あんにゃろうが攻撃してきたのよ」

上条「誰だ?」ユラァ

美琴「へ……?」キョトン

上条「御坂を傷つけようなんて考えた、ふざけた野郎は誰だ?」ゴゴゴ

禁書「と、とうま?」オロオロ

上条「絶対に許さねえぞ、クソったれ! じわじわとなぶり殺しにしてやるッ!!」ギリッ

電磁目録「お兄ちゃん(とうま)がブチ切れたーーーー!?」ガビーン


食蜂「な、なんなのアレ? 憤怒力が爆発してるみたいだけど」ゴクリ

土御門「シスコンという名の鬼ぜよ」


CASE 285 悪


美琴「ね、ねぇねぇ!」ユッサユッサ

上条「大丈夫だぞ、御坂。もう目星はついたからな」チラッ


食蜂「!?」ギクッ


美琴「違うってば!? アイツじゃないから!」アセアセ

上条「御坂は優しいなあ。だけど食蜂だっけ? あいつの表情はそう言ってないみたいだ」

美琴「私は気にしてないから! こんなの日常茶飯事なのよ!?」ワタワタ

上条「日常的に攻撃してきやがるのか……」ムカッ


食蜂「なによぉ、文句でもあるの? 淑女力が高そうに見えても、一応レベル5なんだケドぉ?」クスクス

上条「…………」ツカツカツカ

食蜂「手加減なしの干渉力なら………えっ」ピ

上条「今、なにかしたのか?」ニタァァ

食蜂「…………ッ」ピ、ピ、ピ、ピ、ピ

上条「レベル5? よくそんな大ボラが吹けるなぁ……この程度で超能力者とか……くっくっく……」

食蜂「あ……ああ……」ガクブル

上条「いちいち癇に障るヤローだ!!!」クワッ

食蜂「ひっ!?」ビクッ


禁書「とうまが怒ったアクセラレータみたいになってるんだよ……」

美琴「もっとヤバイことになってるわよ!?」


CASE 286 悪ノリ


食蜂「~~~~~~~ッッ」ビクビク

上条「なんてな♪」ヘラッ

食蜂「……………………え?」

上条「あっははは、冗談だよじょーだん」ケラケラ

食蜂「冗談……?」ポカーン

上条「さっきのって、高位能力者同士のスキンシップみたいなもんだろ? 俺もよく電撃を浴びせられたからな」

食蜂「そ……そうなのよぉ。私と御坂さんなりのコミュニケーションっていうのかしらぁ?」アセアセ

上条「やっぱりなー」ニコニコ

食蜂「もう、勘違いされて焦っちゃったゾ☆」

上条「まったくだ。危うく幻想殺しをぶっ放すとこだったぜー。……よかったな、御坂のおかげで命拾いして」ボソッ

食蜂「…………ッ」ゾクッ

上条「ごめんなー、怖がらせて」ニッコリ

食蜂「き、気にしないでぇ……」フルフル

上条「そっか」


食蜂「ところで、お名前を伺ってもいいかしらぁ?」

上条「おう、俺は上条当麻。よろしくな」

食蜂「フフ、こちらこそぉ♪(この男が例の幻想殺し……。さすがの防御力ってトコねぇ)」



美琴「……なに和やかな雰囲気を醸してんのよ」ギリッ

禁書「イマジンブレイカーってぶっ放せるものなの?」ハテ?

土御門「義妹への愛があるなら、あるいは……」ムムム



CASE 287 水と油


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「……なによ」

食蜂「さっきはゴメンなさいね♪ 反省してるわぁ」クスクス

美琴「アンタが反省? ハッ、なんの冗談よ」

食蜂「反省してるのはホントよぉ? ……あんな風に殿方に迫られたの、初めてだしぃ///」ポッ

美琴「んなっ!? ま、まさか……」

食蜂「なんてね☆」キラッ

美琴「…………」イラッ

食蜂「反省なんてするわけないじゃなぁい♪」クスクス

美琴「……アンタねえ」

食蜂「でも、あの殿方を止めようとしてくれたお礼はさせてもらわないとねぇ?」

美琴「結構よ」プイッ

食蜂「そうはいかないわぁ。御坂さんに借りを作ったままなんて怖すぎるもの」ニコニコ

美琴「……もしかしなくても、ケンカ売ってるのかしら?」ムカムカ

食蜂「そんなことないゾ☆」キラッ

美琴「…………」イライラッ



禁書「へくちっ!」クシュン!

上条「冷えてきたな。そろそろ帰るか」

土御門「帰ってもむさい神父と二人きり……。激しく萎えるぜい」ガックリ


CASE 288 どんより

~翌日~

禁書「ねぇねぇ、とうま」

上条「はいはい、なんだ?」

禁書「……手を貸して欲しいんだよ」チラッ


ステイル「インデックスにハブられた……除け者にされた……僕は土御門以下の存在だと言外に思い知らされた」ドンヨリ


上条「…………」フイッ

禁書「ああーっ!! 無関係を決め込むつもり!?」

上条「い、いやほら、ステイルも上条さんに慰められても嬉しくないだろうし、……な?」

禁書「とうまの役立たず」ジトー

上条「せめて御坂がいてくれたらな……」

禁書「私と とうまで何とかするしかないよ。みことは、みさきと遊ぶって出かけたでしょ?」


ステイル「ただでさえ学園都市の白いヤツに遅れをとっているのに……ッ!! 白いもの同士惹かれあうとでも言うのか!?」ギャース

ピンポーン

一方通行「邪魔するぜェ」ガチャ

ステイル「出たなっ! ホワイトパーソンめ!!」クワッ

一方通行「……はァ?」キョトン


幻想目録「「よくわからないけど、波乱の予感が……!?」」



CASE 289 スカウター


美琴「で? 呼び出したりして何の用?」

食蜂「借りは返すっていったじゃなぁい。ハイ、これを貸してあげる♪」スッ

美琴「こ、この戦闘力を計測できそうなのは、まさか!?」

食蜂「戦闘力なんて計れないわよぉ」ヤレヤレ

美琴「はぁ、なーんだ……」ガッカリ

食蜂「コレはもっと優れものなのよ? とにかく着けてみて」

美琴「はいはい」

食蜂「なんとソレを着けるだけで、他人の愛情力を測定できちゃうんだゾ☆」キラッ

美琴「ふーん…………愛情力たったの5」ピピピピ

食蜂「だって御坂さんのこと嫌いだしぃ?」

美琴「まあ、そうよね」クスッ

食蜂「私の能力を応用した試作品だから、精度は保障するわぁ」


CASE 290 愛情力


美琴「中々面白いオモチャね」

食蜂「でしょぉ?」

美琴「けど私には必要ないから。好意だけ受け取っておくわ」

食蜂「ふぅ~ん」ニヤニヤ

美琴「……なによ」

食蜂「愛しのお兄さまの愛情力を知りたくないのぉ?」

美琴「計るまでもないわよ。大体こんな機械で計れるほどヤワな絆じゃないっつーの」フフン

食蜂「そんなコト言っちゃっていいのかしらぁ? 実際は白井さんのほうが上だったりして♪」

美琴「そんなッ…………そんなわけないわよ。絶対、きっと……多分」

食蜂「じゃあ試してみましょう♪ 私としてもデータを採らせて欲しいしぃ」

美琴「い、いいわよ。やってやろうじゃない!」


食蜂「因みに愛情力の基準は、御坂さんが好きそうな少年漫画の戦闘力を参考にしてるそうよぉ?」

美琴「……アンタにとって私はモブのオッサンレベルなんかい」ゲンナリ


といったところで今回は終了
ペルソナが面白すぎて止められないッ!! 最近ハマるのに限って、シスコンものばっかりだなー
次回はミコみさコンビのターン! ってなわけで、週内には更新できるかな?

上条さんとみさきちが邂逅していたとは知らんかったー!?
単行本組は情報が遅いからつらいぜ。と言いつつも気にせず投下ー


CASE 291 後輩


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「なによ?」

食蜂「早速サンプル見ぃーつけた♪」


佐天「う・い・は・る~~~~♪ パンツ穿いてるか~~♪」ファサー

初春「きゃあああーーーーー!?」

佐天「おーっ、今日は緑のシマシマかぁ」

初春「さ、佐天さん!?///」プンスカ


美琴「アンタねえ……。人の友達にサンプルなんて言葉、使わないでもらえる?」

食蜂「低能力者と無能力者のくせに、御坂さんと対等な付き合いをしてる点は認めてるわよぉ?」

美琴「……価値観が違いすぎて噛みあわない。あっ」ピピピピ

食蜂「計測出来たぁ? 私がモニターした時の平均値は100くらいだったから…」

美琴「佐天さんが1480……初春さんが1770ってとこね」

食蜂「…………」ピシリ

美琴「ヤムチャとクリリンってどうなの……? 高くもなく低すぎず、う~ん……?」

食蜂「つ、次のサンプルを探しに行きましょう」ヒクヒク

美琴「はいはい」



CASE 292 おでこ


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「なによ?」

食蜂「あの人、なんていったかしらぁ?」


婚后「困りましたわ。まさかエカテリーナちゃんが脱走してしまうなんて……」


美琴「!?」ピピピピ

食蜂「ん~~、確か、こん……金剛さん?」

美琴「610! 餃子と同じ! わかったら、さっさと逃げるわよっ!!」グイグイ

食蜂「手袋を引っ張らないでぇ!? 伸びちゃうでしょぉ!?」ズルズル

美琴「エカテリーナちゃんは不味いのよ! つべこべ言わずに走りなさい!」

食蜂「どーして?」

美琴「エカテリーナちゃんはデッカイへびなの! アンタはニシキヘビ探索ツアーに参加したいの!?」

食蜂「それは無理だゾ☆」キラッ

美琴「ムカつくけど、初めて意見が一致したわね!」スタコラサッサー



CASE 293 クローン


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「なによ?」

食蜂「あそこにいるの、貴女のクローン体じゃない?」


御坂妹「漸く発見しました、とミサカは小猫用総合栄養食を手に取り悦に入ります」ニヘラ

19090「こちらの缶詰も買いましょう、とミサカは提案します」

御坂妹「ダメです」

19090「何故ですか? とミサカは疑問を呈します」ハテ?

御坂妹「その手の嗜好品は猫のストレス解消には使えますが、栄養面では必要ありません、とミサカは白いヤツ経由の知識を披露します」


美琴「あの子たちは……」ゲンナリ

食蜂「すっごく目立ってるわねぇ」クスクス

美琴「何考えてんのよ、もう」ピピピピ

食蜂「さて、気になる数値はおいくらかしらぁ?」

美琴「二人とも1200……サイバイマンって、いくらなんでもあんまりでしょ……」

食蜂「せ、1200……。それが一万人近く……?」プルプル



CASE 294 ストーカー


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「なによ?」

食蜂「派閥なんて興味無い風を装って、実は下剋上を狙ってない?」セツジツ

美琴「はぁ? って、めっちゃ反応してる!?」ピピピピ


褐色の男「…………」ニコッ


美琴「よ、42000!?」

食蜂「……あの褐色の男(人間の精神にしては妙ねぇ……。中に不純物が混じってる?)」ピ

美琴「こわっ!? 赤の他人なのに妹達の40倍近い愛情力とか なんなのよ!?」

食蜂「ストーカーじゃなぁい?」クスクス

美琴「怖いこと言わないでよ!」

食蜂「だって42000よぉ? お友達でも1000そこそこなのに、……アナタまさか男漁りしてる?」ジトー

美琴「するわけないでしょーがッ!!!」ガァァ

食蜂「御坂さんてば不潔ぅー♪ 上条さんに告げ口しちゃおーかなぁー?」ニコニコ

美琴「あ、そっか。お兄ちゃんに守ってもらえばいいんだ///」モジモジ

食蜂「や、やりにくいわねぇ(この子って、こんなにユルかったかしらぁ?)」ゲンナリ



CASE 295 変態リターンズ!


食蜂「ねぇ、御坂さぁん」

美琴「なによ?」

食蜂「暫定サイキョーが現れたわよぉ。これは計測が楽しみねぇ♪」クスッ


黒子「ムムっ!? この微かに香る、わたくしを魅了して止まない、芳醇かつエレガントなフェロモンは――」チラッ


美琴「うげっ」

黒子「ああ~~~~ん、やはりお姉さまでしたの!!」ガバチョ

美琴「ええいっ、離れんか!」ピピピピ

黒子「全力でお断りですの♪」

美琴「アンタねえ……って、120000!?」


食蜂「じゅじゅ、じゅうにまん……(私の一番の側近でも500もないのに……ッ)」ワナワナ


美琴「変態だと思ってはいたけど、特戦隊の隊長クラスの数値を叩きだすなんて……素直に喜べないわね」

黒子「お姉さままで!? わたくしは断じて変態ではありませんの!!」ガビーン

美琴「どうかしら……。たまに変なポーズをとったりしてるし」

黒子「変なポーズとは何ですの?」ハテ?

美琴「いつもアンタがやってるヤツよ。えっと、こうだったかな……ジャッジメントですの!!」ビシッ

黒子「!?」ガーン!



CASE 296 コントロール


美琴「たっだいまー」

食蜂「お邪魔しまぁーす」

黒子「……またもや、忌々しき類人猿の巣に踏み入る事になろうとは」ゲンナリ


禁書「おかえり、みこと。みさきもいらっしゃい♪ ……ヘンタイさんは出来ればお断りしたいかも」ボソッ


黒子「フフン、減らず口も今日までですの。わたくしとアナタ、どちらがお姉さまのパートナーに相応しいか決着をつけましょう」

禁書「どうやって?」ハテ?

黒子「ささっ、お姉さま。シスターさんの愛情力を計ってくださいまし!!」

美琴「インデックス、ちょろっとごめんね?」ピピピピ

禁書「わわっ、なにそのメガネ!? はいてくなんだよ!」

黒子「これは身につけている人間に対する、愛情を数値化できるメガネですのよ。それで数値はいか程でして? わたくしを超えることなど不可能でしょうけど」クスッ

美琴「えっと………………5000」

黒子「勝ったッ!! 見ましたかお姉さま!? やはり黒子こそがパートナーに相応しいのですわ」パァァ

美琴「そんなぁ……」ションボリ

禁書「誰かを大切に想う気持ちに優劣なんてないよ。でも、みことが期待してくれてるなら、ちょこっと本気を出すんだよ!」キリッ


黒子「そのような負け惜しみを――」


美琴「ッ!? 数値が上昇してる!」ピピピ

禁書「親友で、何より家族だもん。みことを想う気持ちは、とうまにだって負けないかも。もちろん、ヘンタイさんにも!!」ゴゴゴ

美琴「70000、80000、90000、100000、まだ上昇してる! ……13、14、15、16、17、じゅ、180000!?」

黒子「あ、ありえませんの!? この黒子をもってしても120000が限界だったというのに……ッ!!」ギリッ

美琴「やったーー!! インデックス大好き♪」ギューーーッ

禁書「ちょ、苦しいよ///」テレテレ


食蜂「御坂さんばっかズルイ……(べ、別にたくさんの人に好かれても、うっとーしぃだけよねぇー?)」ショボーン

一方通行「流石は暴食シスター。スフィンクスちゃンの恩人なだけはあるぜ」ウンウン



CASE 297 予想外


美琴「ねぇねぇ!」

禁書「はいはい、何かな?」

美琴「お兄ちゃんは何処にいるの?」

禁書「とうまならコンビニに…」


上条「ただいまー」ガチャ


禁書「…って、もう帰って来たんだよ」

上条「何だか人が増えてるなぁ。おっす、食蜂に白井」

食蜂「……お邪魔してまぁーす」シオシオ

黒子「…………」マッシロ

上条「食蜂、なんだか萎れてないか? それになんで白井は真っ白に燃え尽きてるんだ……?」

美琴「あ、あははは……」ピピピピ

禁書「ところで、とうまの愛情力はどれくらいなのかな?」ワクワク

上条「愛情力?」ハテ?

美琴「えっと…………え?」

食蜂「どうせ私を嘲笑うようなトンデモ愛情力なんでしょぉー? 一匹オオカミを気取ってた頃が懐かしいわぁ……」トオイメ

禁書「今のとこ、私が一位なんだよ!」ドヤッ

上条「勝ち誇るのは上条さんを負かしてからにしろっての。な、御坂――」


美琴「…………」フルフル


上条「――って、どうして泣きそうになってんのー!?」ガビーン

美琴「す、数値が……ゼ、ゼロって出てる……ウソよ……こんなのウソよぉぉ」メソメソ

上条「マジで!? 上条さんの溢れんばかりの愛情がゼロですと!?」


食蜂「あっれー、誤作動かなぁー? (ザマァァーー!!! 御坂さん、超ざまぁー♪)」ニッコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


絹旗「ハッ!!」キュピーン

浜面「ん?」ハテ?

絹旗「今、どこかで私のアイデンティティーが超侵害された気がします!」

浜面「ハハ、誰が好き好んでノーパン中学生なんて実践すんだよ」ヘラヘラ

絹旗「私はノーパンじゃありませんっ!!///」ブンッ!!


ドッゴオオオオオオッッ!!!


浜面「や、やめ…うわらばーーーーーーーーっ!!??」グシャッ!!


CASE 298 垂れ流しラブ


食蜂「ねぇ、御坂さぁーん? 信じてた人に裏切られて、今どんな気持ち? ねぇ、どんな気持ちぃ?」クスクス

美琴「裏切られてなんかないっ! ……裏切られてないもん」グスッ

食蜂「でもゼロだったのは事実だしぃー? フフ、嫌われ者の私でも流石にゼロはなかったんだけどぉ?」


一方通行「…………(自分で嫌われ者とか言ってやがる。コイツ………真性のマゾかよ)」ガーン!


上条「なんでだ!? い、幻想殺しのせいか!?」オロオロ

禁書「落ち着いて、とうま」

上条「け、けど……」アタフタ

禁書「こうは考えられないかな? とうまの愛情が強力すぎて計測できないだけかもって」

上条「!?」

一方通行「そォかもな。所詮は機械、ホンモノは計れないってなァ」

禁書「だから心で念じてみて。零れそうになる愛情の波を最小にコントロールするんだよ」

上条「わかった!」


食蜂「どれだけ綺麗事を並べても、私たち(レベル5)は孤高の存在なのよ」

美琴「うっうっ……う?」ピピピピ!!!!!

食蜂「周りの人間なんて信じるに値しないわぁ。アナタもいい加減その辺りを学ぶべき…」

美琴「………………ッッ!?」ポイッ、ダダッ

食蜂「……あら?」ポカーン


美琴「お兄ちゃあああ~~~ん!!!」ガバチョ

上条「うおっ、み、御坂!?」

美琴「不安にさせんなぁ……ばかぁぁ」ギューーッ

上条「わりぃ、ごめんな」ヨシヨシ



一方通行「どォにか収まりそうだな、スフィンクスちゃン?」ナデナデ

スフィンクス「なぅー♪」ゴロゴロ

禁書「とうまの愛情力に、みことは安心出来たんだね」ホッコリ

食蜂「むぅー、つまんなぁーい」プンプン


CASE 299 規格外


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「最小限に気持ちを抑えてたのに、あの数値だったのよね?」キラキラ

上条「フッフッフ、この上条さんはレベルアップするたびに愛情力がはるかに増す。そしてそのレベルアップをあと三回も残している」

上条「この意味がわかるな?」ニヤ

美琴「レベルアップ?」ハテ?

上条「でも苦労したぞ実際。ちょっとでも油断すると、御坂への愛情が溢れだしちまうからな。レベル2に落とすのが限界だったぜ」

美琴「そっか、えへへ……そっかぁ///」テレテレ



食蜂「結局、上条さんが一番だったなんてねぇ。気になる愛情力は……!?」ヒョイ

禁書「どうしたの?」

食蜂「………………ッ」スッ

禁書「うんと、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん……530000!? 私の三倍近いんだよ!?」ガビーン

食蜂「……私もホンモノの愛情力が欲しいなぁ」ボソッ

禁書「大丈夫だよ」

食蜂「何が大丈夫なのよぉー……」イジイジ

禁書「みさきもコレで計ってみて? きっとたくさんの愛情力を見つけられるんだよ」スッ

食蜂「どうせ5とか10ばっかりに決まって…………は、あ?」ピピピピ

禁書「そんな事なかったでしょう?」ニコッ

食蜂「御坂さんが408……白井さんは177……第一位が139……上条さんは……1」ワナワナ

禁書「あ、あれー?(とうまーーーー!? いくらなんでも低すぎるんだよ!)」アセアセ

食蜂「でもっ!! シスターさん、アナタは5000もあるッ!!」パァァ

禁書「うん?」ハテ?

食蜂「改竄力を使ってないのに、私を好きになってくれるなんてぇ!? 奇跡? これは奇跡なのかしらぁー!?」イヤッホゥ!!

禁書「み、みさき? 少し落ち着いてほしいかも」オロオロ

食蜂「よよよ、よろしければ、わわ、私とオ……オトモダチになってくれると、嬉しいんだゾ☆///」モジモジ


美琴「こ、こらーーーー!! インデックスを誑かしたら許さないんだから!!」ガァァ

上条「いいじゃねーか。誰とでも仲良くなれるのは、インデックスの才能みたいなもんだろ?」

黒子「ハッ、これはまさかの捲土重来フラグでは!?」シャキーン

ステイル「……僕に、救いはないのかい?」


チャララチャッチャッチャー♪

ミコっちゃんの妹レベルが4に上昇した!

※妹レベル4=魔王的なブラコン妹。兄にちょっかいを出す輩は、凛々狩る☆マジ狩る☆なレールガンで説得(オハナシ)するレベル


CASE 300 絆MAX


打ち止め「ねぇねぇ! ミサカにも触らせて、ってミサカはミサカは上目づかいでおねだりしてみたり」

一方通行「…………」ニコニコ ナデナデ

スフィンクス「にゃあー♪」ゴロゴロ

打ち止め「わぁーい、またシカトされちゃったー! ってミサカはミサカは意地悪なアナタを攻撃してみたりぃぃ!」ポカポカ

一方通行「ちっ、うっせェな」

スフィンクス「にゃー?」

一方通行「どォしたンだ? え、クソガキの面倒を見てくれるってのか?」

スフィンクス「にゃお!」スタコラサッサー

打ち止め「あ、待ってーー! ってミサカはミサカはスフィンクスを追いかけ猛ダッシュ♪」テッテッテ

一方通行「子守りまで出来るなンて、スフィンクスちゃンは万能だなァ」ニッコニコ


番外個体「まーた猫を連れ帰ったと思えば、今度はなにアホ面してんの?」


一方通行「猫ちゃンだっつってンだろクソがっ!!」クワッ

番外個体「はいはい、猫ちゃん猫ちゃん。……ん? そこにある変なメガネは何?」

一方通行「あァ、第五位に押し付けられたヤツか」スチャ

番外個体「ぎゃは☆ 全然似合わないっていうか、何のコスプレ!?」ゲラゲラ

一方通行「……(愛情力、1500か。同じレベル5っつっても、流石に第五位よりはマシみてェだな)」ピピピピ


スフィンクス「みぃ~♪」テッテッテ


一方通行「ン?」ピピピピ!!!

スフィンクス「なぅー♪」スリスリ

一方通行「ス、スフィンクスちゃンに反応してやがる! 10万、20万、30万……オイオイ、まだ上がるってのかァ!?」ピピピピ!!!

番外個体「なんだか焦げ臭くない?」

一方通行「70万、80万、90万、ひゃくま…うおッ!?」ピピピ、ボンッ!!!

番外個体「ば、爆発した!?」ビクッ

スフィンクス「!?」スタコラサッサー


番外個体「ちょっ、何そんな物騒なもんを家に持ち込んでるの!? いきなり爆発って……第一位?」

一方通行「……くっ、ククク、クカコキクカカカカカッッ!!!!」クワッ

番外個体「うわっ、キモっ!!」

一方通行「来た……来たキタきやがったぞ、俺とスフィンクスちゃンの時代がよォォォーーーーーー!!!」ヒャッハー!!



打ち止め「どうしちゃったのかな? ってミサカはミサカはあの人の乱心ぶりを心配してみたり」ナデナデ

スフィンクス「にゃあー?」ハテ?

といったところで今回は終了
悪ノリが過ぎたので、次回はパロネタは自重……いや待て、ペルソナ4にもシスコンネタが……

そういえば何気にCASE 300突破してたんですねー
ともあれ投下ー


CASE 301 弱体化


佐天「ねぇねぇ、初春」

初春「なんですか?」

佐天「最近の御坂さんって、私でも勝てそうなくらい腑抜けてない?」

初春「えー、いくらなんでも言い過ぎですよ。佐天さんが御坂さんに敵うところなんて、節約術だけですって」ヘラヘラ

佐天「……事実だけどさぁ、もうちょっと言い方ってもんが……って、あれ御坂さん?」



美琴「なんでアンタが着いてくんのよー!」プンスカ

食蜂「私はオトモダチとのひと時を楽しんでるだけよぉ? ねぇ、シスターさぁーん♪」

禁書「うん、みさきはお友達なんだよ。みことはどうして怒ってるの?」ハテ?

美琴「インデックスは騙されてるのよ! この性悪女の本性を知らないから…」

禁書「そういう決めつけはダメだよ、みこと」メッ

美琴「そ、そりゃそうだけど……」

禁書「二人に何があったのか、私は知らないよ。でもね? これからは三人で仲良くやっていけると思うんだよ」

食蜂「しょーがないから、御坂さんもオトモダチにしてあげてもいいわぁ」ニコニコ

美琴「どうしてアンタは上から目線なのよ!!」ガァァ

禁書「ケンカはダメ!」メッ

美琴「でも……!」

禁書「…………」ジー

美琴「う~、わかったわよぅ……」ションボリ

食蜂「フフフ、よろしくねぇ?」



初春「……御坂さん、弱いですね」

佐天「ふっふーん、だから言ったじゃない」ドヤッ



CASE 302 超強化


青ピ「いや~、この面子で遊ぶのも久しぶりやなぁ。デルタフォース完全復活やで~」

一方通行「デルタフォース?」

土御門「別名、三馬鹿。ま、お前が加わったからデルタじゃなくて、スクエアになるのかにゃー?」

上条「……自分で馬鹿って認めるなよ」ゲンナリ

青ピ「何いうてはるの? 自分かて妹馬鹿、いわゆるシスコンやないか」

上条「そうなんだよな♪ なあ聞いてくれよ。この前 御坂がさ、『お兄ちゃん、大好き♪』なんて言ってくれてさ」デレデレ

青ピ「聞きたくないっ!! 他人の幸福なんて金貰っても聞きたないわ!!」

一方通行「いいンじゃねェの? 上条の不幸を考えりゃ、ちったァ良い目をみようが腹も立たねェ」

土御門「けど最近のカミやんは、あんまり不幸って言わないにゃー」

上条「ハッハッハ、幸運の女神(御坂)がついてる上条さんは、最早不幸とは対極の位置にいるんですことよ!」

青ピ「ほぉー、そこまで言うなら宝くじ買ってみろやワレ」イラッ

上条「えっ、何故に?」

青ピ「リア充は幸せ税を納めなアカンのや! 非モテ男子を代表して、僕が徴収したるから覚悟せェ!!」プンスカ

上条「完全に逆恨みじゃねーか!?」ガビーン

土御門「都合良く学生向けの売り場があるし、試しに一口買ってみるぜよ」

上条「ううっ、納得いかねえ……」

一方通行「アホらし」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「――で、買ってきましたよっと」

青ピ「貧乏くさっ!? これ一番安いスクラッチくじやん!」

上条「臭いって言うなっ! マジで貧乏なんだよ!!」

一方通行「救いようが無ェな」

土御門「まあまあ、それでも一等なら一千万円ですたい。早速削ってみようぜい」ワクワク

上条「おう! もし当たったら、御坂とインデックスに家族サービス出来る!」カリカリ

一方通行「……所帯染みてやがる」

上条「せめて五等一万円くらいは当たって……えええぇぇーーーーー!?!?」

青ピ「どないしたん?」ハテ?

上条「い、いっ……いいい、いっ」パクパクパク

一方通行「何金魚みてェに口パクパクさせてンだ?」

上条「~~~~~~~ッッ!?」スッ

一方通行「あン? …………オイオイ、マジで一等当たってンぞ」


青ピ土御門「「は……はあああああああああああああああああああああああ!?」」ガビーン



CASE 303 金持ち


上条「むっふっふ、これを見て驚くがいい!!」デデン!

青ピ「うおおおーー!! ゼロが七つも並んどる!?」

土御門「万年三ケタのカミやんの通帳が蘇って、いや転生したみたいぜよ!?」


一方通行「良かったなァ……(あンな端金で喜べるってのは、幸せなンだろうなァ)」


青ピ「上条隊長っ!!」

上条「なんだね、青髪ピアス隊員?」

青ピ「バイキングではない焼き肉が食べたいであります!」キラキラ

土御門「小官もでありますっ!!」キラキラ

上条「うむ、部下を労うのも上官の勤めだからな。今日は焼き肉パーティーだ!!」

青ピ土御門「「流石は上条隊長、太っ腹ーーー!! そこにシビれる憧れるぅぅ~~~!!」」イヤッホゥ!!

上条「金があると、心に余裕ができるぜ」


一方通行「……(世界中で戦ってきたのに、どォして貧乏だったンだろうなァ……)」ホロリ


CASE 304 ステータス三倍効果は当然アレにもかかっています


上条「貯金があるってのは素晴らしいなぁ。月末に餓死する可能性がゼロなんて幸せすぎる」ニコニコ

青ピ「あー、何回か死にかけてたの覚えとるわ。確か昼御飯が水だけの時期があったもんね」

上条「失礼な。二日に一回は砂糖水だったぞ!」

土御門「カミやん……」ホロリ

一方通行「貧しいってレベルじゃねェぞ……」ゲンナリ

上条「それも最早過去のことだ。これからは普通に御坂たちを養え…」

ドンッ!

男A「うわっ!?」

上条「あ、すみません。怪我はありませんか?」

男A「は、はい大丈……あれ、僕の鞄は?」キョロキョロ



女A「きゃああああーーーーー!?」コケッ

男B「おい! あの女の人、道路に落ちてた鞄を避けようとしてこけたぞ!」

男C「あ、危ねえッッ!!??」キキーーッ!!

ドンガラガッシャーーーーーーン!!!!

男B「今度はこけた女性を回避しようとした出前のにーちゃんが、向かいの高級ブティックに突っ込んだ!」

女B「いやああああああああっ!? 一着数百万もするお洋服に麺つゆがああああああああああ!?」

男C「お、俺は悪くねえ!? 俺は悪くねえ!!」オロオロ

女B「じゃあ誰が悪いのよ!?」

男B「あそこのツンツン頭の少年が元凶だと思いますよ?」

女B「ちょっと、ちゃんと弁償してくれるんでしょうね!!」


上条「…………」ポカーン

一方青ピ土御門「「「スゲー、ドミノ倒しみたいに不幸が連鎖した……」」」



CASE 305 借金


上条「…………」ボーゼン

土御門「か、カミやん?」


上条「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 宝くじで一千万当たったと思ったら、一千万の借金を背負っていた」


青ピ「めっちゃ高級そうな服を、ようさんダメにしてまったからなー……」ヒソヒソ

一方通行「転ンで怪我した連中の治療費も馬鹿にならねェ」ヒソヒソ

土御門「全部で二千万の賠償なんてにゃー。かわいそうに……」ヒソヒソ


上条「さらに信じられない事に、友達のはずの一方通行が債権者になっていた! 気が変になりそうだった」


土御門「第一位は伊達じゃないにゃー」ヒソヒソ

青ピ「キミがおらんかったら、カミやんは今頃塀の中やったね」ヒソヒソ

一方通行「上条にはデケェ借りがあるからな。この程度で返せたとは思ってねェよ」ヒソヒソ

青ピ「カミやん、どんだけ~~」ヒソヒソ


上条「ごめん御坂……お兄ちゃん、この年で借金持ちのダメ人間になっちゃいました……」ガックリ



CASE 306 無欲の勝利


禁書「ねぇ、みこと!」

美琴「うん?」

禁書「あそこに宝くじ売場があるんだよ! 一枚だけ買ってみよう?」キラキラ

美琴「あはは、どうせ当たんないわよ」

禁書「う~ん、そうなのかな」ムムム

食蜂「御坂さんてばケチねぇ。良ければ私が買ってあげるわぁ」クスクス

禁書「ありがとう、みさき!」パァァ

食蜂「どうせなら一番ハイリターンなくじがいいわよねぇー」

禁書「早く行こ♪」グイグイ

食蜂「フフフ、走っちゃ危ないわよぉー♪」


美琴「まったく……。無駄遣いはダメだって、お兄ちゃんがいつも言ってるのに」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


食蜂「すっごぉーい! これって三等じゃない!?」

禁書「三等は一千万円だって。シュークリーム何個くらい食べれるのかな?」ハテ?

美琴「コ、コンビニのなら十万個くらいかな? てかホントに当たったの!?」ガビーン


CASE 307 アンブレイカブル・フルクラム


禁書「シュークリーム♪ 山もりのシュークリームが食べたいなー♪」ルンルン

美琴「もう、インデックスったら」クスッ

禁書「みことと みさきにもご馳走するね♪」ニッコニコ

食蜂「それは楽しみねぇ。……ん? あの不幸力を撒き散らしてるのって、上条さんじゃないかしらぁ?」

美琴「あ、ホントだ♪」パァァ

禁書「とうまー!」フリフリ


上条「貧しくとも清く正しく生きて来たってのに……どうする……マグロ漁船なら……いや、いっそ必要悪の教会に身売りすれば」ブツブツ


美琴「お、お兄ちゃん?」

上条「……ああ、御坂か」ドンヨリ

美琴「どうしたのよ!? ちょっと尋常な雰囲気じゃないわよ!?」オロオロ

上条「なあ、マグロ漁船とイギリス清教に身売り、どっちが稼げるのかなぁ……」

美琴「え……ええーーっ!?」ガビーン

禁書「何があったの、とうま!?」

上条「色々あったんだよ……」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「――てことがありまして、上条さんは一千万の借金を背負うことに……」

美琴「はぁ……よかったぁ。それくらいなら私が…」ホッ

上条「ダメだ」キッパリ

美琴「ふぇ?」キョトン

上条「これは俺の借金だ。俺自身の力で返済しないと筋が通らねえ」

美琴「で、でも……!」

上条「ただでさえ友達に立て替えてもらってんだ。これ以上、誰かに迷惑をかける訳にはいかねーんだよ」



CASE 308 金は天下の回りもの


美琴「ねぇねぇ!」ユッサユッサ

上条「今回ばかりは、御坂のお願いでも聞くわけにはいかねえ」

美琴「嫌っ!!」

上条「あのなぁ……」

美琴「遠くに行くなんて絶対嫌っ!! 私のこと守ってくれるって約束したじゃない!」

上条「うぐっ、そ、それは……」

美琴「インデックスも言ってやってよ!」


禁書「とうま……」

上条「イ、インデックスさん?」タジタジ

禁書「とうまの力で稼いだお金なら、問題ないのかな?」

上条「あ、ああ」

禁書「じゃあ……はいっ!」スッ

上条「通帳……って、一千万も入ってるじゃねーか!?」

禁書「私は少しだけ食いしん坊だから。今までと、これからの食費なんだよ!」

上条「いや、こんなに受け取れねえよ」

禁書「それは困るんだよ。みことのご飯も好きだけど、とうまのご飯が食べられなくなるのは寂しいもん」

上条「インデックス……」

禁書「だからこれからも、三人一緒じゃなきゃダメだからね」ニコッ

上条「…………サンキューな」グスッ



CASE 309 エクレア


禁書「二人ともごめんなさい。シュークリーム、ご馳走できなくなっちゃった」ペコリ


電磁掌握「「…………」」プルプル


禁書「お、怒ってる……?」オズオズ

食蜂「そんなわけないわよぉー! むしろ心が洗われるようだわぁ」ムギューーッ

禁書「ひゃあ!?」

美琴「山盛りのシュークリームが食べたいのよね? 黒蜜堂は…」

食蜂「この時間なら開いてるわよぉ。あそこのエクレアは絶品だから、シスターさんにご馳走してあげる♪」

禁書「えくれあ?」ハテ?

食蜂「とぉーっても甘くて美味しいんだから。期待してもいいゾ☆」キラッ

禁書「それは楽しみかも!」

美琴「それじゃ、早く行きましょ♪」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「もう金を工面したのか!?」ギョッ

上条「ああ、インデックスのおかげでな」

一方通行「……やっぱ侮れねェな」


番外個体「…………ッ!?(え、ちょ、やだっ!? なんで上条当麻がうちに来てるの!?///)」ドキドキ

打ち止め「どうしてベランダに隠れてるの? ってミサカはミサカは末の妹の奇行につっこんでみたり」ハテ?



CASE 310 オムライス


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「今日の晩御飯、めっちゃ気合い入ってない?」

上条「そりゃあんな事があれば気合いも入るさ。しっかり味わってくれよな、インデックス」

禁書「やったーーー! オムライスなんだよ♪」ピョンピョン

上条「はは、喜んで貰えたなら頑張った甲斐があるな」


禁書「とうまとうま!」

上条「はいはい、ケチャップでさらさらーっと、ほい完成」ニュルニュル

美琴「ゲコ太!?」キュピーン

禁書「えへへー、ありがと♪」

美琴「わ、私のオムライスにもゲコ太を描いて!」キラキラ

上条「はいはい」ニュルニュル

美琴「わぁー、かわいい……」フニャフニャ


禁書「いっただきまーす! ……はむっ」ザクッ! パクッ!

美琴「!?」

禁書「ん~~~、おいしー♪」ウマウマ

上条「そっか」ニコニコ

禁書「とうまのオムライスは最高…」

美琴「ゲコ太を食べちゃダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」ギャース


幻想目録「「ッ!?」」ビクッ


このあと泣く泣くゲコ太オムライスを食べる、ミコっちゃんなのでした。


といったところで今回は終了
まだキリが悪いので、もう少しだけ続くんじゃよ

>男B「おい! あの女の人、道路に落ちてた鞄を避けようとしてこけたぞ!」

>男B「今度はこけた女性を回避しようとした出前のにーちゃんが、向かいの高級ブティックに突っ込んだ!」

どんくさいだけじゃないかwwwwwwwwww

大変ショッキングなゲームに出会ったのでネタとして投下ー
おのれ、プレステ……


CASE 311 アニモーゲーム


打ち止め「ねぇねぇ! ってミサカはミサカはアナタを呼び止めてみたり」

一方通行「あァン?」

打ち止め「このゲーム面白そうだよ! ってミサカはミサカは暗に購入を促してみる!」キラキラ

一方通行「トーキョージャングル……?」

打ち止め「見て見て! ポメラニアンだよ、ってミサカはミサカは精いっぱい興味を引いてみたり」

一方通行「なンてつぶらな瞳なンだァ……」フラフラ

打ち止め「きっと猫ちゃんも出てくるよ、ってミサカはミサカは殺し文句を放ってみる!」

一方通行「クソガキ、レジに行ってくるから待ってろ」キリッ

打ち止め「わぁーい♪ ってミサカはミサカは喜びのあまり小躍りしてみたり♪」ピョンピョン



一方通行「…………(いいねいいね、最っ高だねェ!! 俺のためにあるようなゲームじゃねェか!)」ニッコォォ!!

店員「よ、4980になります(ひぃぃ!? 笑顔なのに怖い!?)」ガクブル



CASE 312 ポメラニアン


打ち止め「ねぇねぇ、早く遊ぼ♪ ってミサカはミサカはもう待ち切れなかったり!」

一方通行「おォ」イソイソ

番外個体「あれ、もう帰ってたんだ。ってか第一位がゲームなんて珍しいね」

打ち止め「いろんな動物さんがね、いっぱい出てくるゲームなの! ってミサカはミサカは大興奮!」

番外個体「ふぅーん、何だか退屈っぽいね。ミサカ的には血で血を洗うバイオレンスなのがいいんだけど」ニヤニヤ

打ち止め「そんなの楽しくないよ!? ってミサカはミサカは残酷な妹に戦慄を禁じ得なかったり」ガビーン


一方通行「かァわいいなァ、ポメラニアン。よし、オマエの名前はポメちゃンだ」ポワポワ


打ち止め「あーっ!! 一人で始めてるー!」

番外個体「……第一位は今日も平常運転だね」ゲンナリ



CASE 313 捕食


打ち止め「ねぇねぇ! ミサカにもさせて、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり」ユッサユッサ

一方通行「待て、まずは俺からだ」

打ち止め「むうー……あっ! 草むらからひよこが出て来た!」

一方通行「ひよこさン……」キュン

番外個体「コントローラーのボタンを押せって表示してるよ?」

一方通行「お、おォ」ポチットナ


ポメ『がうっ!!!!』

ガブッ!!

ひよこ『ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??』パタリ


通行止め「「…………」」ポカーン

番外個体「ギャハハハハハハハハ!! 犬がひよこを食いやがった!? なにこれ最っ高じゃん!」ゲラゲラ

打ち止め「ううっ、酷い……」グスッ

一方通行「ひ、ひよこさァァァァァァァァァン!?!?!?」ガビーン



CASE 314 弱肉強食


番外個体「ねぇ見てよ! 今度はガゼルを食い殺してやったぜー!」ピコピコ


一方通行「なンて残酷なゲームなンだ……」ガクブル

打ち止め「うっうっ……」メソメソ


番外個体「ゴールデンレトリバー? 上等だよ、ミサカのポメちゃんに敵うと思ってんのか!!」

ガブッ!! キャイン!?

番外個体「そうそう、大人しく食われてりゃいいんだよ♪」


一方通行「血も涙も無ェ……あのガキは鬼だァ……」プルプル

打ち止め「うわぁぁーーん、もうやめてよぉぉーーーー!!!」イヤイヤ


番外個体「今いいとこだから嫌。……お、あんなとこに猫の群れが」ニタァァ

通行止め「「猫ちゃん逃げてぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??」」ギャース


黄泉川「なにやってるんだ、あいつら?」

芳川「さあ?」



CASE 315 感染拡大


キーンコーンカーンコーン

上条「今日も寄ってくだろ?」

一方通行「あァ」

番外個体「ね、ねえ、ミサカもあなたの部屋に寄っていい?///」オズオズ

一方通行「ッ!?」スタコラサッサー

上条「はやっ!? 一方通行のヤツ、急にどうしちまったんだ……?」

番外個体「……ミサカを無視するなんて、いい度胸だね」

上条「っと、ゴメンな。うちに来たいってんなら別に構わないけど、何か用事でもあるのか?」

番外個体「べ、別に他意はないよ? ただ第一位に面白いゲームを貰ったから、アナタにもさせてあげようと思っただけ///」テレテレ

上条「おー、そりゃ楽しみだな」

番外個体「当たり前だよ。ミサカが遊んであげるなんて、滅多にないんだからね///」

上条「はいはい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ポメ『がう、がうっ!!』

ガブッ、ガブッ!!

ネコ『に、にゃ…あ……』パタリ

ポメ『~~~~~~~♪』ムシャムシャ


電磁目録「「いやあああああああああーーーーーーー!?」」


上条「よっし、猫を駆逐完了っと。この縄張りは上条さんが頂きますよ」ピコピコ

番外個体「きゃは☆ 愛玩動物も容赦なく狩っちゃうなんて。あまりの残虐さに、ミサカ濡れちゃいそう♪」



CASE 316 ヒエラルキー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「今いいとこだから、ちょっと待ってくれ……くっくっく、草食動物だろうが容赦しねえ」ピコピコ

美琴「ぎゃああーー!? なに無抵抗な小鹿を襲ってんのよ!!」ギャース

番外個体「生きる為に決まってるだろー。食べなきゃゲームオーバーだし」

上条「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬだけだ」

美琴「そんな事ないっ!! だってアンタは……お兄ちゃんは、そんな幻想をぶち壊してきたじゃない!」プンスカ

上条「ノンノン。今の上条さんは、無人のコンクリートジャングルに生きる一匹のハンターなんだよ……うさぎ、うめぇ」ピコピコ

禁書「言ってる傍から狩りに勤しんでるんだよ……」

美琴「うう~~~~!!」


番外個体「ゲームなんだから目くじら立てないでよ、おねーたま」ケラケラ

美琴「ダメっ!! このゲーム禁止!」

禁書「私も賛成かも。ゲームはみんなで楽しく遊ぶべきなんだよ」

上条「えー、このゲーム中々面白いぞ。単純だけど意外に奥深い…」

美琴「お兄ちゃんっ!!!」

上条「!?」ビクッ

美琴「御坂美琴の名において命ずるわ。――今すぐそのゲームをやめなさい!!」

キュイーン

上条「イ、イエス・マイシスター」

美琴「うん、よろしい」ニッコリ


番外個体「よわっ!? ヒーローのくせにめっちゃ弱っ!?」ガビーン

禁書「うちのヒエラルキーの頂点は、みことなんだよ」


CASE 317 年の差


番外個体「ねぇ、もうすぐ夏休みじゃん? 何か予定とかあるのかな?」

上条「んー、盆に帰省するくらいかな」

番外個体「じゃ、じゃあさ、良かったら、その……ミサカと遊ばない?///」オズオズ

上条「上条さんは全然オッケーですよ」ウン

番外個体「や、約束だよ! 後になってキャンセルは効かないから!///」

上条「わかってるって。それより何処に出かけたい?」

番外個体「海がいいんじゃないかな? せっかくだし、夏らしい事をするべきだよ。…………み、水着とか褒めてほしいし///」ゴニョゴニョ

上条「うん? 最後のほう、聞き取れなかったんだが」

番外個体「……なんでもない///」テレテレ


美琴「…………」プルプル

禁書「うーみ♪ うーみ♪ 海の家で不味いラーメンを食べるんだよ」ニコニコ

美琴「わ、私も行くんだからねっ!!」


番外個体「えー、おねーたまってば中学生でしょう? ガキはガキ同士で遊んでなよ」シッシ

美琴「ガキっていうな!」プンスカ

上条「まあまあ、ケンカすんなよ。一方通行たちも誘って、みんなで行けばいいじゃねーか」

番外個体「げー、ガキのお守かよ」ゲンナリ

美琴「だからガキじゃねーっつの!!」ガァァ

禁書「ふふ、子供じゃないなら一人で寝ないとね。とうまに甘えるのも控えないと」クスクス

美琴「うぐっ!?」

上条「いやいやいや、甘えていいのよ!? 大人になっても甘えてくれていいんですのことよ!?」ギャース



CASE 318 謀略


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「いくら妹でも、デートなんて二度と許さないんだから!」プンスカ

番外個体「…………///」モジモジ ←以前のデート?をリフレイン中

上条「デートってお前……。友達と遊びに行くだけだろ」

番外個体「ちょっとこっち来て!///」グイグイ

上条「お、おお」ズルズル

美琴「……あやしい」ムムム


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「で、一体なんなんだ?」

番外個体「率直に言うけど、おねーたまを連れて行くのは反対だよ」

上条「いや、そうはいかねえだろ」

番外個体「……おねーたまって可愛いよね?」

上条「まあなー。可愛いっていうか、可愛すぎて辛いんだよな」ニコニコ

番外個体「海といえば水着。それはもうフリフリでメルヘンな水着を着るんだろうね」

上条「素材がいいから、何でも似合うんだろうなぁ」ニッコニコ

番外個体「そしたら他の男の目にも止まるんじゃないかな?」

上条「!?」

番外個体「可憐なおねーたまに群がる下心満載なヤローども。もし、万が一、あなたの目の届かないトコで悪戯なんてされたら……」

上条「あ、あり得ない。何があっても俺が御坂を守ればいいだけじゃねーか」オロオロ

番外個体「あり得ないなんてことは『あり得ない』んだよ?」

上条「そ、そりゃそうだけど……」

番外個体「本当に大切なら、危ない場所から遠ざけるべきじゃない?」

上条「……たしかに」

番外個体「何も全部を禁止にするわけじゃないよ。改めてプールにでも連れて行ってあげなよ。プールならフォローもし易いしさ」

上条「そうだな。それがいいか」ウンウン


番外個体「…………( 計 画 通 り )」ニタァァ



CASE 319 兄妹仁義


上条「――ってなわけで、夏の海は危険が危ないので、御坂たちはお留守番な」

美琴「は、はぁ!?」

禁書「危険が危ない?」ハテ?

上条「代わりにプールに連れて行くから勘弁してくれ。な?」

美琴「嫌っ!! 私も絶対についてくからね!」

上条「け、けどなぁ」


番外個体「おねーたまが心配してるような事はしないよ? 上条当麻にアプローチなんて絶対しないよ?///」シレッ


美琴「顔が真っ赤じゃない! ていうかお兄ちゃんにモーションかけても無駄よ」フフン

番外個体「なんで?」

美琴「お兄ちゃんと彼女なんて作らないって約束したもん」ドヤッ

番外個体「へえ……」イラッ

上条「ま、上条さんがいいなんて物好きは居ないけどな」

美琴「お兄ちゃんには、わ、私がいるからいいの!///」カァァ

上条「…………」ジーン

美琴「な、何か言いなさいよ……///」テレテレ

上条「大好きだっ!!!」ギューーーーーッ

美琴「ふにゃあ!?///」


番外個体「…………」イライライラ イアイアハスター

禁書「ひっ!? 邪神を召喚できそうな禍々しさなんだよ!?」ガクブル



CASE 320 反攻の狼煙


番外個体「ねぇ」

上条「ああ、心配してくれたのに悪いな。結局、御坂たちも連れてく――」

チュッ

番外個体「――ぷは///」

上条「――ぷあ、は……あ……え……?」

番外個体「きゃは☆ ごちそーさま♪///」


電磁目録「「な、なにしてるのーーーーーーーーーーーー!!??」」ガビーン


番外個体「なにって、見てわかんない?///」

美琴「…………ッ」プルプル

番外個体「おねーたまには悪いんだけど、ミサカってば上条当麻の隣が居心地良くなってるんだよね///」

美琴「」プツン

番外個体「だから宣戦布告……おねーたま?」

美琴「……なんで、そういう事いうのかしら?」ゴゴゴ

番外個体「だ、だから…」

美琴「私からお兄ちゃんを取り上げようなんて……。ねぇ、超電磁砲(オハナシ)しよっか?」ガシッ

番外個体「こわっ!? 目のハイライトが消えてるよ、ってミサカを何処に連れて行くつもりなの!?」ズルズル

美琴「…………」ニッコリ

番外個体「ミ、ミサカを亡き者にするつもり!? でも……負けるもんかああーーーーーーーー!!!」



禁書「ととと、とうまっ!? 二人を止めなくちゃ…」

上条「……上条さんの純情が……ふぁーすとちっすがぁぁ……」ヨヨヨ

禁書「こっちも重傷だったーーーー!?」ガビーン


といったところで今回は終了
とてもワイルドなゲームなので要注意です。それに超むずかしいっす

あれって人間でてくるんですか!? と、とにかく投下ー


CASE 321 でこちゅー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「さっきのがファーストキスってホント……?」オズオズ

上条「…………」

美琴「ね、ねぇ」

上条「……もしかして、アレはラッキーだったのか?」

美琴「なっ!?」

上条「俗に言う逆ナン? うわっ、興奮してきた!」

美琴「~~~~~~~ッッ!!」ポカポカ

上条「いてて、何を怒ってるんだよ?」

美琴「ん!///」ズイ

上条「……御坂さん?」ハテ?

美琴「んっ!!///」

上条「どうして顔を突き出しているのでせう?」


禁書「きっとワーストに嫉妬してるんだよ。立場が逆なら、とうまだって嫉妬するでしょう?」


上条「あー、うん。……御坂が望まない相手になんて、考えたくもないな」

美琴「んー!///」プルプル

上条「心配しなくても、お前が満足するまで誰のとこにも行かねぇよ」

チュッ

美琴「……おでこ?」

上条「これで勘弁してくれ。大体、女の子が自分を安売りするもんじゃありません」ナデナデ

美琴「むぅ、高値でふっかけてるつもりなのに……///」フニャフニャ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「…………(なに勢いでキスなんてしてんの!? アホっ、ミサカのアホーーー!!///)」プルプル

一方通行「なにプルプル震えてンだ。テメェが重ねた悪行(例のゲーム)を悔いてンのかァ?」

番外個体「ぎゃああーー!? 明日からどんな顔して会えばいいのー!? ミサカわかんないよ!?///」イヤンイヤン

一方通行「そりゃオマエ、あンだけの殺戮をしたンだ。償っていくしかねェだろうが」ウンウン


打ち止め「お、落ち着いてー!? ってミサカはミサカは事実を知り、怒り狂う下位個体たちを宥めて……あ、10032号が接続を切った!?」アタフタ



CASE 322 耳掃除


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「綿棒が見当たらないんだけど、知らない?」

上条「あ、そういや今朝切らしたんだった」

美琴「えー! 耳掃除できないの!?」ガビーン

禁書「綿棒がないなら、耳かきを使えばいいんだよ」

美琴「そうなんだけど苦手なのよねー。堅いから耳を傷つけそうだし」ムムム

上条「じゃあ俺がしてやるよ」

美琴「へ……?」キョトン

上条「ほら、膝に頭をのせてみな」ポンポン

美琴「う、うん……///」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「どれどれ、お耳を拝見」

美琴「うぅ~、恥ずかしい……///」

上条「ふむふむ、綺麗なもんですねぇ。何だか拍子抜けだな」

美琴「なっ!? 私のこと不潔とでも思ってたの!?」ガビーン

上条「んなこたねーよ。ただ……」

美琴「ただ?」

上条「なんつーか、こう……大物をかき出したい欲求があるんですよ」

美琴「あー、何となくわかるかも」


CASE 323 変な声


美琴「ねぇねぇ」

上条「はいはい、今は耳掃除中ですからお静かに願います」

美琴「優しくしてくれるのは嬉しいんだけどさ、もう少し強めにして欲しいな」

上条「へいへい……こんな感じ?」カリカリ

美琴「うん……うあー、耳掃除してもらうのって、こんなに気持ち良かったんだー」マッタリ

上条「そうだろうとも。なにせ、奇跡のイヤークリーナーと呼ばれた上条さんがやってるんだからな」カリカリ

美琴「へぇー、意外な特技ね」

上条「ま、ウソだけどなー」シレッ

美琴「ウソなんかい!」

上条「はは、冗談だって」ケラケラ

美琴「もう、危うく信じちゃうとこだったじゃない」

上条「御坂は素直だなぁ。よし、こっちの耳は完了っと」フーッ

美琴「ひゃう!?///」ビクン

上条「……御坂さん?」

美琴「ちょ、ちょっと! いきなり耳に息を吹きかけないでよ!? ……変な声出ちゃったじゃない///」カァァ

上条「……もう一回していい?」

美琴「ダメっ!!///」プイッ



禁書「……(二人とも、私が隣に座ってるのにお構いなしなんだよ……)」ゲンナリ



CASE 324 よだれ



上条「よし、綺麗になったぞ」

美琴「…………」スヤスヤ

上条「御坂?」

禁書「しぃーーー、気持ち良さそうに寝てるんだよ」ヒソヒソ

上条「そっか」ナデナデ

美琴「うへへ……お兄ちゃ~ん……」タラリ

上条「御坂、涎はアウトだろ。女の子的に考えて」フキフキ

禁書「文句を言いながらも世話を焼く、その目は優しかったんだよ」ニヤニヤ

上条「……うるせーよ」ニコニコ



CASE 325 切り札


禁書「とうまとうまー」

上条「なんだ?」

禁書「どうしてとうまは、みことを名前で呼ばないの?」

上条「んー、切り札だから」

禁書「切り札?」ハテ?

上条「どうにも御坂にお願いされると断れないからな。いざって時のセーフティーみたいなもんだ」

禁書「う~ん、よくわからないかも」

上条「あはは、俺もなんとなくってレベルでしか把握してないんだけどな」ナデナデ


美琴「ふにゃ……」スヤスヤ



CASE 326 ほっぺた


美琴「…………」スヤスヤ

上条「…………」ウズウズ

美琴「…………」スヤスヤ

上条「…………」プニプニ

美琴「…………むふぅ」スヤスヤ

上条「…………」ムビュムニュ

美琴「……んぅー?」

上条「かーわいいなぁー♪ てかほっぺた柔らけー」ビローン

美琴「…………///」プルプル

上条「これはアレだな。つきたての餅みてーな感触だ」プニプニ

美琴「……女の子にお餅は無いんじゃない?///」

上条「いえいえ、やきもち焼きの御坂にぴったりですよ」プニプニ

美琴「……誰のせいよ、バカ///」

上条「ちょ、いくらなんでもバカは酷いんじゃない!? ってあれ?」


禁書「お風呂あいたよー」トテトテ


CASE 327 自信満々


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、早くお風呂に入って寝ましょうね」

美琴「えー」

禁書「みことがお風呂に入ってる間、暇つぶしにオセロで勝負なんだよ!」

上条「……ほほう、何時ぞやのように上条さんを弄ぶつもりか?」

禁書「少しは成長しているか見てあげるんだよ」フフン

上条「いいだろう、そして刮目せよ! 弱者を虐げる、間違った力を行使する者全てに! 上条さんは抗う!!」キリッ


美琴「インデックスの次は、私と対戦するんだからね!」


上条「それは構わないが、早くしないとすぐに終わっちまうぞ」

禁書「そうだよ、とうまなんて10分持つかも怪しいもんね」

上条「俺だって日々成長してるんだ。凡人が天才に勝つことだってあるかもよ?」

禁書「ふっふーん、努力では埋められない決定的な差を教えてあげるんだよ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「我ながら手際よく洗えたわね♪ あとは肩まで浸かって100まで数えなきゃ」チャプン



CASE 328 絶対強者


禁書「はい、次はとうまの番だよ」パチ

上条「ああ(相手は完全記憶能力者。普通に戦えば敗北は必至。だが手の打ちようはある)」

上条「……(御坂がひらめき型の天才なのに対し、インデックスは蓄積型の天才。攻略のカギはそこにある)」パチ

禁書「……? 妙な場所に打つんだね」パチ

上条「なんだ、怖気づいたのか?(そう、敢えて定石を破り、インデックスの想定の外から攻めればいいだけのこと!)」パチ

禁書「寝言は寝てからにして欲しいかも。えっと、ここ……かな?」パチ

上条「……(インデックス、お前は卑怯だと俺を罵るか? フフフ、だが負ければそれは負け犬の遠吠えにすぎん!)」パチ

禁書「あ、あれ?」パチ

上条「フフフ……フフハハハハ!!! 前提条件は全てクリアだ。さあインデックス、お前に敗北をくれてやる!」パチ

禁書「…………」パチ

上条「どうだ、敗北の味は? 参りましたーって投了してもいいんですのことよー?」パチ

禁書「……ふふっ」クスッ

上条「……?」

禁書「負けているんだよ」

上条「は?」ハテ?

禁書「とうまは初めから負けてるんだよ。勉強は誰が教えた? テストで出題者の意図を看破する術を誰に習った?」

上条「!?(いつのまにか戦局がインデックスに傾いている!?)」

禁書「全て私とみことが与えたもの。つまり、とうまが独自に考えた戦略じゃないんだよ。だというのに……なんたる愚かしさっ!!」パチ!!

上条「ひっ!?」

禁書「とうま……敗者に権利なんて無いよね? 罰ゲームとして、冷やしハッピーターンを買ってくるんだよ!!」

上条「最終下校時刻はとっくに過ぎてるのに、不幸だーーーーーーーーーーーーー!!!」ギャース


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


美琴「ろくじゅーいち、ろくじゅーに、ろくじゅーさん…………あれ? いくつまで数えたっけ?」ハテ?



CASE 329 アルバイト


上条「くっそー、今度こそ勝てると思ったのにな」

ウィーン

ステイル「らっしゃーせー」

上条「…………」

ステイル「なんだ、お客様かと思えば上条当麻じゃないか」ヤレヤレ

上条「…………」

ステイル「何アホ面して突っ立ってるんだい? 他のお客様の邪魔だよ」

上条「…………」

ステイル「コンビニに来た以上、買い物なんだろう? 何が欲しい?」

上条「冷やしハッピーターン」

ステイル「税込105円になります」

チャリーン

ステイル「丁度お預かりします。ありあしたー」

ウィーン

上条「……え?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


舞夏「兄貴ー、不良神父の姿が見えないが、何処に行ったか知らないかー?」ハテ?

土御門「ニートは不健全だからアルバイトを始めたそうだにゃー」



CASE 330 新たなる火種


上条「ただいまー、ほれ、買ってきたぞ」

禁書「こ、これが夏限定、冷やしハッピーターン!」クワッ

美琴「私にも一つ食べさせて?」

禁書「うん♪」モグモグ


ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ、ゲコッ♪


美琴「こんな時間に誰よ。――もしもし、御坂ですけど」pi

美鈴『やっほー、美琴ちゃん。元気してるぅ~?』

美琴「……誰かと思えばアンタか」ゲンナリ

美鈴『もう、仮にも母親にむかってアンタは酷くない?』

美琴「酔っ払いにはアンタで充分よ。てか本当に仮になっちゃったでしょうが!」

美鈴『怒っちゃイヤ☆』

美琴「おやすみママ。私、明日早いから」イラッ

美鈴『ああーっ、切らないで!? 美琴ちゃんに朗報があるのよ!?』

美琴「なによ?」

美鈴『むっふっふ、当麻君との生活は楽しい?』

美琴「え……あ、うん……///」カァァ

美鈴『そんな幸せいっぱいな美琴ちゃんに、新しい家族が増えまーす♪』

美琴「うん…………うん?」

美鈴『ねぇねぇ、弟と妹、どっちが欲しい?』

美琴「」ピシリ

美鈴『なんなら両方でもいいわよ~♪ ママ、頑張っちゃうから♪』

美琴「ななな、何をがんばるつもりだこらーーーーーーー!?///」ギャース


上条「うおっ、本当にひやっとしてる!?」モグモグ

禁書「これは美味なんだよ!」ガツガツ


といったところで今回は終了
禁書&超電磁砲がギャルゲーになるらしいっすね。このSSにもギャルゲーネタを仕込むしか!

ママレ設定はアクティブだったんだよ! ってなわけで投下ー


CASE 331 鷲掴み


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「もしもの話よ? もし、うちの母か詩菜さんが、その……あ、赤ちゃんを産んだらどうする?」

上条「ぶふーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

禁書「わわっ、汚いんだよ!?」

上条「げほっ、げほっ……な、何を言い出すんだ!?」

美琴「……だって、さっきママが弟か妹、どっちが欲しい? なんて聞いてきたんだもん」ションボリ

上条「あのお気楽両親sめ……」ゲンナリ

禁書「赤ちゃん……きっと可愛いに違いないかも」ホッコリ

上条「たしかに……美鈴さんに似れば、超絶イケメンか極上美少女になる事が約束されてるもんな」

美琴「!?」

禁書「……とうやに似たら、絶対に周りが苦労するんだよ」

上条「父さんは何故かモテるからなぁ」シミジミ

禁書「とうまが言うな」ビシッ

上条「何故っ!?」


美琴「……(刀夜さん+バカ母=フラグ体質の美少女。お兄ちゃんの心を鷲掴みにされる→私はお払い箱!?)」ガーン


禁書「私は楽しみかも。新しい命は祝福されるべきなんだよ」

上条「俺も楽しみだな。御坂と同じように愛情を注いでやりたいし」ウンウン


美琴「生まれる前から鷲掴み!?」ガビーン



CASE 332 危機感


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「私はいらない子じゃないよねっ!?」ユッサユッサ

上条「お、おお」

美琴「妹が生まれても、ちゃんと私にも構ってくれるよね!?」ユッサユッサユッサ

上条「お、お、おお」

美琴「お兄ちゃんのお嫁さんは、私しかいないのよね!?」ユッサユッサユッサユッサユッサ

上条「お、お、お、おお……?」

美琴「よ、よかったぁ……」ヘナヘナ


禁書「さり気なく、とんでもない事を約束させてるんだよ……」



CASE 334 コウノトリ


禁書「とうまとうまー」

上条「ん、どうした?」

禁書「とうま達の妹(暫定)は、いつ頃コウノトリが運んでくるのかな?」


上琴「「はい……?」」


禁書「日本はコウノトリが運んでくるんでしょ? イギリスやアメリカはキャベツ畑からだけど」

上条「ア、アホか! コウノトリはともかく、人間が畑栽培なわけねーだろうが!?」ガビーン

禁書「えー、でもキャベツ畑で大量に生まれるから、かつての大戦でアメリカが勝てたんだよ?」

美琴「……いちいちコウノトリが運んでたんじゃ、人口に差が出るって理屈?」ゲンナリ

禁書「うん! 天草式の教皇代理が教えてくれたんだよ」ニコッ

美琴「そ、そう(笑顔が眩しすぎて、それはウソです、なんて言えないっ!?)」


上条「……神裂か? 悪いんだけどさ、何も聞かずに建宮を殴り飛ばしておいてくれ」pipi

神裂『ええっ!?』



CASE 335 夜食


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「お腹すいた……」クゥゥ

禁書「私もー」グキュルルルル!!

上条「夜食なんて食うと、太るんじゃねーの?」


電磁目録「「うぐっ!?」」ギクッ


上条「まあ腹が減ってるってんなら、作ってやるけどさ」


美琴「……大丈夫、太ったことなんて無いんだし、きっと大丈夫」ブツブツ

禁書「そう自分に言い聞かせていた彼女が激変するのに、たいして時間はかかりませんでした」タンタン

美琴「不吉なモノローグをいれないで!?」ガビーン



CASE 336 ラーメン


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」


美琴「やっぱりラーメンといえば塩ラーメンよねー」チュルチュル

上条「何言ってんだよ、醤油ラーメンこそ至高ですことよ?」ズズー

禁書「勘違いも甚だしいかも。とんこつラーメン以外は考えられないんだよ」ズバー!!


上琴目録「「「…………」」」


上条「ベーシック故に飽きのこない洗練された味! ラーメンの王道たる醤油ラーメンが最強だろうが!」キリッ

禁書「ラーメン王国の博多で一番親しまれているとんこつが最強なんだよ! コラーゲンのお肌ツヤツヤ効果も見逃せないかも!」クワッ

美琴「え、えっと…………塩ラーメンおいしいよ?」オロオロ


幻想目録「「…………」」


上条「し、塩ラーメンも美味しいよなっ!!」アセアセ

禁書「き、急に塩ラーメンが食べたくなっちゃった! 一口食べてもいいかな?」アタフタ

美琴「はい、どうぞ♪」ニコニコ



CASE 337 トレジャー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「はいはい、今度はなんだ?」

美琴「……ベッドの下からこんなのが出てきたんだけど///」スッ

上条「なんだこの雑誌? なになに、『義妹パラダイス☆背徳のスク水メイドはいかが?』ってなんじゃこりゃあああーーーー!!??」


禁書「…………」ジトー


上条「こ、これは罠だ! 上条さんを貶める狡猾な罠だっ!! だからそんなゴミを見るような視線はやめてください!?」ギャース

禁書「言い訳なんて男らしくないんだよ」

上条「まさかの上条さん株大暴落!? み、御坂はお兄ちゃんを信じてくれるよな!?」アセアセ

美琴「……スクール水着を着たら喜んでくれるの?///」モジモジ

上条「もちろん! 上条さんの心のSSDに焼き付けて永久保存させて頂きます!」

美琴「……バカ///」テレテレ

上条「兄バカだからな!」キリッ


禁書「むしろバカ兄が正解かも」ヤレヤレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


舞夏「兄貴ー、どうしてそんなに落ちこんでるんだー?」ハテ?

土御門「家宝が行方不明になっちまったんだにゃー……」ションボリ



CASE 338 肉食獣


上条「はよーっす」


土御門「おはようさん」

青ピ「今日も幸せそうやな。……リア充爆発しろ!!」ガァァ

一方通行「興奮すンな。動物ビスケットやるから落ち着け」スッ

青ピ「あ、うん」モグモグ


上条「……なんで青髪ピアスに目の敵にされてるのでせうか?」ゲンナリ

番外個体「あ、あの……」オソルオソル

上条「出やがったな、肉食獣!!」

番外個体「に、にく!?」ガビーン

上条「いきなり唇を奪いやがって! 温厚な上条さんも怒りが有頂天ですことよ!!」ガァァ

番外個体「う……ごめんなさい」ションボリ


クラス一同「「「「「唇を奪っただとぉぉーーーーーーーーーーーー!?!?」」」」」ガタッ



CASE 339 吸血鬼的なアレ


吹寄「これより裁判の判決を行う! 被告、上条当麻!! 被告、一級フラグ建築士!! 判決は死刑!! 死刑だ!!」クワッ


クラス一同「「「「「死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑! 死刑!」」」」」オオオオォォォォ!!!!!


上条「こわっ!? な、なんだよ一体!?」オロオロ

吹寄「教室を封鎖しろ! 廊下を見張れ! 女の敵を根絶やしにせよ!! 目標、上条!! 死刑執行っ!!」

上条「待てよ! 俺は被害者だぞ!?」

青ピ「……カミやんは哀れや。だが許せぬ!! 実を結ばぬ烈花のように死ね!! 蝶のように舞い、蜂の様に死ね!!」ガァァ

上条「意味わかんねーよ!?」ガビーン

青ピ「あないな美少女にキスしてもらって被害者面とか、こっちが意味分からんわ」ヤレヤレ

上条「キスなんてのは、お互い好きあって初めてするもんだろうが!」

青ピ「ここじゃ物が壊れる。屋上へ行こうぜ……久々にキレちまったよ……」ブチッ

上条「どこにキレる要素があったんだよ!?」

青ピ「僕なんて生まれてこのかたキスはおろか、女の子の手を握ったことすらないのに……不公平やん?」グスッ

上条「そんなの知るかーーーーーーーー!!!」



一方通行「クソガキ、オマエ……」

番外個体「うう、流石のミサカも今回は反省してるよ……」

一方通行「いいぞっ! もっとやれ!」

番外個体「うん、もっとやる……ってええーーーーーっ!?!?」ガビーン

一方通行「……(クソガキが上条と付き合う→邪魔になるシスターの世話をする名目で、スフィンクスちゃンといつでも一緒!!)」ニタァァ


土御門「碌でもない事考えてるにゃー」

姫神「フフフ。吸血殺しなのに蚊帳の外……」ズーン



CASE 340 不思議な薬、飲まされて


美琴「はぁ……お兄ちゃん遅いわねー」

禁書「学校のお友達と遊んでるのかな?」

美琴「そうかもね、ってメールだ」ゲコッ


From お兄ちゃん
Sub アニキトクスグカエレ
―――――――――――――
いつもの病院に来い



美琴「……え、ウソ」

禁書「と、とにかく病院へ行こう!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


冥土帰し「君たちか。彼なら…」

美琴「お兄ちゃんは!? お兄ちゃんは無事なんですか!?」

冥土帰し「手の施しようがない。こういう時、僕たち医者は無力だ」

美琴「そ、そんな……」ヘナヘナ

禁書「どうにもならないの!? とうまが死んじゃうなんて嫌なんだよっ!!」

冥土帰し「何を言っている? 彼ならピンピンしているよ?」ハテ?

電磁目録「「ほ、ほんとに!?」」

冥土帰し「友人とじゃれあって軽い怪我をしただけだからね? 看護師が消毒してお終いだったよ」

美琴「紛らわしい言い方しないでくださいっ!!!」ガァァ

冥土帰し「すまないね? ただ……」

美琴「ただ?」

冥土帰し「手違いでとある試薬を飲ませてしまったんだ。その効果で、ある意味大変な事になってるね?」


禁書「嫌な予感しかしないんだよ……」


といったところで今回は終了
マンネリ防止の一環として、上条さんが飲まされた薬の効果についてアンケートをとらせてください

A、性格反転。上条さんはやさぐれてしまったようです……。

B、入れ替わり。付き添いで来てた一方通行とボディーチェンジしてしまったようです……。

C、変身。猫ちゃんに変身した上条さんは最強にさらわれてしまいました……。


次回限りの効果なので、フィーリングで選んでもらえれば幸いです。今から24時間集計で一番多いものが反映されますー

このスレも残すところ僅かですが、今回分はいけるやん! てなわけで投下ー


CASE 341 反転


美琴「ねぇねぇ!」

上条「ああん?」ギロッ

美琴「ひっ!?」ビクッ

上条「チッ、ビビるくらいなら話しかけんな」

美琴「ビ、ビビってなんかないわよっ!!」

上条「あーあー、うぜぇ」

美琴「ウザいって……そ、そんな言い方……」ジワッ

上条「ケッ、第三位ともあろう方が泣くんですかぁ?」

美琴「泣いてないっ!! 泣いてないもん!!」ゴシゴシ


冥土帰し「興味深いねえ。彼本来の穏やかさはなりを潜め、粗暴さが顕著になるようだ」

禁書「これは酷いんだよ……」ゲンナリ

冥土帰し「性格反転(ターンオーバー)の効果は抜群のようだね?」

禁書「抜群じゃないんだよ! 早く元に戻して!!」

冥土帰し「心配しなくても、二十四時間後には効果も切れているはずだ」

禁書「そんなに待てないんだよ!?」ガビーン



CASE 342 本質


上条「ったく、バカみてぇに雁首そろえてご苦労なこった」ヤレヤレ

美琴「お、お兄ちゃんが来いってメールしたんじゃない!!」

上条「ハァ? 知らねーよ」

禁書「じゃあ誰がとうまの携帯からメールしたんだろ?」

上条「そういやさっき、クソ一位と痴女が泣きながら俺の携帯を弄ってやがったなァ」


電磁目録「「口悪っ!?」」ガビーン


上条「チッ、こんなケガは唾ツケときゃ治るってのに、余計な事しやがって」

禁書「きっと心配してくれたんだよ」

上条「知るかそんなもん」

美琴「もう……ちゃんとお礼をしなきゃダメよ」メッ

上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ

美琴「うん♪」

上条「ハッ!? お、俺は一体何を……?」


冥土帰し「えらく素直に従うね?」

禁書「性格が反転しても、本質は変わらないみたいだね」ホッコリ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一方通行「ヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖いヒーロー怖い」ブツブツ

番外個体「うぐっ、えぐっ……ミサカ、痴女じゃないもん……」メソメソ


打ち止め「二人ともどうしたの!? ってミサカはミサカは咽び泣く二人に驚愕を隠せなかったり!?」ガビーン



CASE 343 条件反射


美琴「ねぇねぇ!」

上条「うっせーな。気安く話しかけんな」シッシ

美琴「むう、ちゃんと私の話を聞いて!」

上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ

美琴「それでね、今日は外食しようってインデックスと決めたんだけど、何が食べたい?」

上条「ハァ? お前らだけで食ってろよ。俺はテキトーに…」

美琴「ダメっ! 一緒に食べるの!」メッ

上条「イエス、ユアマジェスティ!」キリッ

美琴「で、何処行こっか?」

上条「チッ、お前の好きにしろ」プイッ

美琴「うん♪」


禁書「パ、パブロフの犬みたい……///」プルプル


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「――もしもし、ヨミカワ!? 大変だから早く帰ってきて! ってミサカはミサカはSOSを送ってみる」

黄泉川『悪いな、今日は帰れそうにないじゃん』

打ち止め「何かあったの?」ハテ?

黄泉川『少しばかり厄介な奴が少年院から脱走したんだ。ま、警備員を総動員してるから心配するな』



CASE 344 親鳥


美琴「ねぇねぇ!」

上条「…………」モグモグ

美琴「ねぇってばー!」ユッサユッサ

上条「…………」モグモグ

美琴「無視しないで――むぐっ!?」

上条「どうせ一口寄越せってんだろ。分かってるから黙って食え」

美琴「うん♪」モグモグ

禁書「私も食べたいんだよ!」キラキラ

上条「…………」モグモグ

禁書「とうま――あむっ!?」

上条「チッ、かったりィ……」

禁書「とうまのも、おいしいんだよ♪」モグモグ


店員「……(餌をやる親鳥みたい……)」プルプル





蛇谷「呑気に飯食ってられるのも、今のうちだぜ……。おい、新型キャパシティダウンの準備はどうだ?」

スキルアウト「いつでも使えます」

蛇谷「コイツさえあれば簡単に名を上げられる。手始めに憎たらしい超電磁砲を血祭りに上げるぞ」ニヤリ



CASE 345 アウトロー


美琴「ねぇねぇ!」

上条「……オイ、何も聞かずに二人で帰れ」

美琴「はぁ? どうしてよ?」

上条「…………」ギロッ

美琴「むぅ、わかったわよぉ」

禁書「じゃあコンビニでアイスを買って帰ろう?」

美琴「それは名案ね」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「鬱陶しいのは追い払ったんだ。隠れてないで出てこいよ」


蛇谷「本命を逃がしちまったが、まあいい。超電磁砲をぶっ殺すにしても、人質がいれば確実だしなぁ?」

上条「…………」

蛇谷「お前、あのクソガキの連れらしいじゃねえか。レベルもゼロだと調べが…ごがッ!?」バキッ!!

上条「ベラベラと臭ェ口開くんじゃねーよ、クソ虫」

蛇谷「テ…テメエ……不意打ちなんて卑怯…ぶへっ!?」ガスッ!!

上条「喋るなっつっただろ?」

蛇谷「ひ、ひぃぃっ!? お、お、俺はビッグスパイダーの黒妻だぞ!? こ、こんな事してただじゃ…がひゅ!?」ドゴッ!!

上条「知らねーよ、テメーなんざクソ虫で十分だろうが」

蛇谷「…………」ピクピク


スキルアウトA「お、おい、一瞬で黒妻さんがやられちまったぞ……」ガクブル

スキルアウトB「ビビってんじゃねえよ!! 相手はただの無能力者だろ!? それにこっちは八人も…へぶしっ!?」ベキッ!!

上条「クソ虫が何匹集まろうが、所詮クソ虫なんだよ、ボケが」

スキルアウトC「う……うわああああああああああああああああっ!?」


上条「アイツに手出しするような害虫は、キッチリ駆除しとかねぇとなぁ?」ニタァァ



CASE 346 凱旋


美琴「おかえりー! ってシャツが血まみれじゃない!?」ガビーン

上条「あーあ、こりゃ捨てるしかねーな」ヤレヤレ

禁書「ケガは!? どこか痛いところは無いの!?」オロオロ

上条「んなもんねーよ」シッシ

美琴「これ全部返り血……?」

禁書「あっ、手から血が出てるんだよ!」

上条「うっせーな。こんなの唾つけときゃ治る…」

美琴「ダメっ!! 手当するからそこに座りなさい!」メッ

上条「チッ……」

美琴「救急箱を出すから、動いちゃダメだからね!」

上条「…………」プイッ


禁書「ケンカなんてダメだよ、とうま」

上条「へーへー」

禁書「もうっ! 明日元に戻ったらお説教するから、覚悟しておくんだよ!!」プンプン



CASE 347 ヤンキー


番外通行「「…………」」ガクブル


青ピ「二人とも震えとるけど、どうしたん?」

土御門「夏風邪かにゃー?」

一方通行「わ、悪い事は言わねェ……今日だけは上条に関わるな」

青ピ「なんで?」

番外個体「…………ッ」イヤイヤ

土御門「要領を得ないぜい。あ、カミやんが来たにゃー」

番外通行「「ッッ!?」」ビクッ


上条「あー、マジでだりィ……」ポタポタ


クラス一同「「「「「…………(なんか鞄から血が滴ってるぅぅーーーーーー!?)」」」」」ガビーン


青ピ「カ、カミやん?」

上条「ああん?」

青ピ「……鞄から血が滴っとるんやけど」ビクビク

上条「うわ、汚ェ……。次からは蹴りだけにすっか」

青ピ「また不良に絡まれてる子でも助けたん? それにしてもカミやんがケンカするなんて珍しいね」

上条「ケンカなんざしてねーよ。ただ」

青ピ「ただ?」

上条「クソ虫をぶっ転がしただけだ」ニタァァ


クラス一同「「「「「こわっ!?」」」」」ガビーン



CASE 348 時間切れ


小萌「上条ちゃん! 寝ないで授業を聞いてくださいー!」プンスカ

上条「…………」スヤスヤ


クラス一同「「「「「………(ダメーーーーー!? それを起こしちゃダメーーーーーー!?)」」」」」


小萌「もう! 先生の声が聞こえないのですかー!」

上条「…………」スヤスヤ

番外個体「あ、あのやめた方が……」オズオズ

小萌「隣の席の番外個体ちゃん! 上条ちゃんを起こすのを手伝ってください」

番外個体「む、無理ッ!?」フルフル


上条「……んあ?」パチ


番外個体「ひっ!?」ビクッ

上条「んー? なんでそんなに怯えているのでせう?」ハテ?

番外個体「え……元に戻った……?」

上条「元に戻るって………………えっ、あれは夢じゃないの……か?」ガクガク



CASE 349 黒歴史


◆回想◆


一方通行「大したことなくて良かったな」

上条「だから大げさだって言ったじゃねーか」ヤレヤレ

番外個体「念のためだよ。あなたは不幸体質なんだから、用心に越したことはないでしょ?」

上条「……そうだよな。二人とも、サンキューな」ニコッ

番外個体「お、お礼なんていいよ!? それより薬も飲んだ方がいいって!///」グイグイ

上条「ちょっ、それ何の薬…………ぷはっ!?」ゴックン


一方通行「オイオイ、大丈夫かよ? ……照れ隠しに無茶するンじゃねェ」ヒソヒソ

番外個体「冥土帰しが持ってきた薬だし、きっと栄養剤か何かだろ……///」ヒソヒソ


上条「ったく、強引すぎだろ。やっぱり肉食獣でせいか……いッ!?」ドクンッ!

番外個体「えっ」

一方通行「どォした!?」

上条「…………最悪の気分だ。得体のしれないモンを飲ませやがって、このクソ女が」ギロッ

番外個体「!?」ビクッ

一方通行「か、上条? オマエ、どうしちまったンだ?」

上条「どうもこうも無ェよ。昨日からそこのクソ女、いや痴女か。そいつのせいで――」


※以後不適切な表現が続きますので、公開は自粛させていただきます


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「うわああああああああああああっ!? お、俺はなんてことをーーーー!?」ガビーン

番外個体「うっうっ……良かった……元に戻って本当に良かった……」シクシク

一方通行「自業自得とはいえ、ありゃァ酷かった……。今だから言えるが、あれは最低だった……」シミジミ

上条「ぎゃあああーーーー!? いっそ誰か上条さんを殺してーーーーーーーーーー!?」ギャース


青ピ「なんなん?」ハテ?

土御門「俗に言う、黒歴史ってヤツかにゃー?」



CASE 350 被害拡大中


美琴「ねぇねぇ!」

上条「……なんでせうか?」ドヨーン

美琴「辛気臭いわねー。元気出しなさいよ♪」バシバシ

上条「無理です……うう、昨日の自分を殺してやりたい……」


不良A「おい! テメェ、上条当麻だな!」

不良B「お前にやられた連中の敵を取らせてもらうぜ!」


上条「い、いえ上条さんは…」

美琴「なによ! アンタたち如きが、お兄ちゃんに敵うわけないでしょ!!」ビシッ

上条「ええっ、御坂さん!?」


不良A「あァン!?」ギロッ

不良B「言ってくれるじゃねえか。てか無い胸張ってんじゃねぇよクソガキが!!」


美琴「なんですってぇーーーー!!」ムカッ

上条「お、落ち着けって御坂」オロオロ

美琴「お兄ちゃん!」

上条「!?」

美琴「お兄ちゃんは私のヒーローなんだから、あんなヤツらに負けないでっ!!」キラキラ

上条「イエス、マイシスター!!」キリッ


不良A「え、ちょっ、ほげっ!?」バキッ!!

上条「御坂の胸はなあ! あのサイズがベストなんだよ!!」ブンッ

不良B「う、ウソつけ!! あんなまな板じゃ前か後ろかも分からな…ぐはっ!?」メメタァ!!


美琴「さっすがお兄ちゃん♪ 強靭っ! 無敵っ! 最強!!」キャッキャ

上条「ハッ!? ま、またやっちまった……」ガックリ





番外個体「何言ってるのか聞こえないけど、カッコいい……///」テレテレ

一方通行「ヒーローってのは、いいもンだなァ」ウンウン

青ピ「ヒーローて……。あれじゃただのシスコンやん」ゲンナリ

土御門「義妹の声援を受けて奮い立つ……流石はソウルブラザーぜよ」ウンウン



といったところで今回は終了。因みに

Aは上条さん黒歴史ルート

Bは一方さん黒歴史ルート

Cはみんなでモフモフルートでした


丁度CASE 350で区切りがいいから次回からは新スレで投下しようかとー

埋めるの?

埋めないの?

ふむ…

              , -‐-x
            /ィ'''¨¨¨''ヾ:、  _,,,,,,,,,_
           〃     ,. : :'ヘ´:, : -‐-: :` : .、

            i      /: : ,: :' :i : : : : : : : : : : : ヽ
                    , : : , '.:: : :.i: : : : : : : : : : : : : : : ,
                 /: :.,:' : : : : l: : : : : : : :i: : : : : : : : :,
           、 ,   .': : ,': : : : : :l: : : : : : : :.lミ: : : :.ヽ: : :.
          ` ○     ': : i : : : : : :|: : : : :,イ:.:.:lミミ: : : : :i: : :'.
        " `   ': :l |:.:l: : : : :|: : : :/ i: :l `ミ : : : l.: : :.,
            /,ィ::l l:.:l:ハ:l: : |: : :/‐- 」:l   `ミ: : :__l: : : :.   
           / :l: l_l__l_ レヘ|: :/ 、   リ ̄ `//^i}: : : :'. 
              __/ヽヽ ヽ,__ レ'  i,,,,,,__    } ): /l:.: l: : ',
           //  ヽ_}_}_}ノ       ` ̄~...::::::r‐<_ l: :l.: :.lヘ
            /:::`ー‐‐^ーイ           ``` ソ / ̄¨ヽ」\N^ヽ
          八::::::::::::::::::::::ゝ._ ‐‐-    , イ/ -‐ー _ ヽ
           `  ー  ::::::::::::::l「ヌT     / , >''"¨ミト、l
                  `ヽ:::::iリ \ト、_ ィ>「l゙ l:::::::::::::::::::ハ
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>>1000なら打ち止めは俺の横で寝てる

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