美希「ミキのせいじゃないの!」(57)
代行
2013/07/22(月) 16:13:24.36 ID:P5uNock9P (5)
美希「ミキのせいじゃないの!」
で頼む
ID書いてあるのに必死だなぁ
代行ありがとうぼちぼち書いてく
美希「ミキのせいじゃないの!」
美希「だって、あれは律子…さんが悪いの!」
律子「いや、ちゃんと美希に言っておいたじゃない」
美希「そんなこと言われても聞いてないの!!」
律子「……今回は相手が穏便に済ませてくれたし、何事もなかったけど」
律子「もし事務所に空き巣でも入られたらどうするのよ」
美希「ミキだってどうするの!?」
律子「だから鍵をかけておけばいいじゃない……どうしてそれくらい考えてわからないの?」
美希「とにかくミキは聞いてないの!」
律子「はぁ、そう。まだシラを切るの?」
美希「シラって何なの?意味わかんないの!」
律子「美希、一瞬電話に出たでしょ?」
美希「な、なんのことなの?」
律子「あれは別の電話よ。私が確認のためにかけたの。すぐ戻るって言ったけど、何かあると困るから」
美希「し、知らないの。勝手に受話器が動いたの」
律子「いいえ、電話口でハニー。って聞こえたわ。貴方、事務所で会う約束でもしてたんでしょ?」
美希「そんなことしてるわけないの!!意味わかんないの!!」
律子「じゃあどうして貴方が電話にでるのよ。ちゃんと留守を頼んだのに私が帰ってきた時にはいない。でも、電話には出た」
美希「だ、だからミキは本当に知らなかったの……だから買い物してて、ちょうど帰ってきただけで……」
律子「いいえ、確かにあの電話は美希の声だったわ」
美希「……あ、思い出したの!ミキが帰ってきた時ちょうど電話がなって、取ろうと思ったら切れちゃったの」
美希「ハニーなんて言った覚えはないけど、そう聞こえちゃったのかも。すぐ切れちゃったから」
律子「すぐ切れちゃったから、ねぇ」
美希「その後に忘れ物して、またすぐ外に行っちゃったの。そういえば誰もいないなって思ったのは帰ってきてからで」
律子「電話なんてしてないわ」
美希「……え?」
律子「ねぇ美希、何かあるとそうやって嘘で誤魔化すの、辞めなさい」
美希「み、ミキ嘘なんてついてないの!!律子が嘘ついてるの!!」
律子「確かにさっきのは嘘。だって貴方の嘘がわかってたから」
律子「電話なんてしてない。くる予定だった取引先の方からは私に直接電話が来て、今から向かうって」
美希「嘘なの!」
律子「本当よ」
美希「なんで、なんでそういうこと言うの……律子、ミキのこと嫌いなの……?」
律子「嫌いならこんなに問い詰めたりしないわ」
美希「じゃあどうしてそんなにミキのこと疑うの!?」
律子「スキャンダルが怖いからよ」
美希「……してない。ミキ、そんなことしてないのに……」
律子「ねぇ美希、ちゃんと本当のことを話してもらえないかしら。今なら大したことにもならない」
美希「なんのことかわかんないの……」
律子「ねぇ、美希。それじゃあどうして、私の伝えを無視して」
美希「だから聞いてないの!」
律子「言ったじゃない。携帯で一度、その後直接、少しの間だけ事務所を見てて。って。快く返事をしてくれたじゃない」
美希「なんで……聞いてないのに……」
律子「その私の伝えを」
美希「聞いてないって言ってるの!!」
律子「聞いて。なんで留守番をほったらかして、外に行ったの?」
美希「……」
律子「すぐ帰ってくるって言ったわよね?確かに少し長引いちゃった。それは謝るけど、数十分のことでしょう?」
美希「……」
律子「そうならないようにはしてたけど、もし先に相手の方が着いてたら失礼じゃない。今日に限ってタイトなスケジュールだったってのもあるけど」
美希「……ごめんなさい」
律子「ねぇ、どうして?」
美希「ごめんなさい……ミキ、もう今日帰るね……」
律子「美希」
美希「……」
律子「ちょっと美希!」
美希「離して!!」
律子「貴方がちゃんと話してくれるまでは無理よ」
美希「なんで……ちゃんと謝ったのに……」
律子「……」
美希「じゃあどうすればいいの?ミキ、アイドルやめればいいの?」
律子「そんなこと言って」
美希「言ってるの!!律子はただミキのことが気に入らないからいろんなことミキのせいにして八つ当たりしてそんなに楽しいの!?」
律子「……美希」
美希「そうじゃなきゃミキ、どうすればいいの?謝ってもダメなら、ミキ」
律子「謝るってことはそれなりに理由があるでしょ」
美希「離して……」
律子「その理由を話して欲しいの。わかる?」
美希「痛いの……離して……」
律子「ねぇ美希」
美希「離してッ!!!!」
律子「……」
美希「……嫌だったの」
律子「え?」
美希「こんなこと……律子、さんにも話すの嫌だったのに」
律子「話してくれると嬉しいわ」
美希「セクハラされてるの」
律子「え?」
美希「あの、くるって言ってた人、いつもの男の人でしょ?背が結構高い」
律子「えぇ、そうだけど」
美希「あの人、いっつもミキのことジロジロ見てて。この前、他の人と話してて挨拶だけしたら急に……その、お尻を触られて… 」
律子「……」
美希「やめてって言ったの!でも、脅し、みたいなことも言われて……ちょっとずつセクハラされる事も増えて、もう耐えられなくて……」
律子「……」
美希「……今日は二人になっちゃうかもって分かったら急に怖くなって、律子、さんに言おうと思ったけど……言えなくて」
律子「逃げだしちゃったのね」
美希「……うん」
律子「じゃあ今すぐその人の所に行きましょう」
美希「……えっ? ど、どうして?」
律子「どうしても何も、美希は被害者でしょう?」
美希「そ、そうだけど……行ってどうするの?」
律子「とりあえず一発殴るわね」
美希「え!?」
律子「そりゃ当たり前でしょう?うちの商品って言ったらもちろん言い方が悪いけれど」
律子「大切な大切なアイドルに手を出したんだもの。法で制裁を下す前に、ケジメはつけないと」
美希「……」
律子「美希だって当然このままでいいなんて思ってないでしょ?」
美希「あ、う、うん……で、でもその、叩いたりしたら事務所とか……」
律子「どうなって構わないわ、そんなの。私の責任でなんとかするわ」
律子「セクハラされて黙っていられるような業界じゃ、この先何されるかわからないもの」
美希「……」
律子「行くわよね、美希?」
美希「あ、え、っと」
律子「どうしたの?」
美希「い、く……けど」
律子「そう。それなら美希も一発や二発……いえ、股間の一つでも蹴り上げてやんなさい」
美希「り、律子さん……?」
律子「いえ、それだけじゃ収まらないわねぇ。ちゃんとした言質をボイスレコーダーに収めて、それをダシに事務所ごとつぶすとか」
美希「あ、あの」
律子「これでミキに近づく輩はいなくなるわ。一人として、貴方に近づく男はいなくなる。どう?」
美希「……」
律子「ねぇ、行くんでしょう?」
美希「律子、さ……」
律子「はぁ……全く」
美希「……」
律子「嘘、なのよね」
美希「……」
律子「沈黙は肯定よ?」
美希「……の」
律子「え?」
美希「……違うの」
律子「ふーん、まだ言うの。でも、私は本気だったわ。それでもまだ粘るの?」
美希「……」
律子「全く、変な意地貼り続けてたらいつか本当に痛い目見るわよ?」
美希「……」
律子「今回はこれに免じて許してあげるけど、これからはもう下手な嘘はつかない。わかった?」
美希「……」
律子「さてと……あ、もしもし。すみません突然、765プロの秋月ですけれども」
美希「……」
律子「いえ、そちらの方……はい、この前来ていただいた」
律子「その方にですね、うちのアイドルがここ最近セクハラを受けてると」
美希「えっ……」
律子「はい、はいそうなんです。ですから本人を……えぇ、ありがとうございます」
美希「な、なんで……?」
律子「なんでって、貴方嘘を認めなかったでしょ? セクハラはホントに合ったのよね」
美希「違……」
律子「何が違うの?」
美希「……」
律子「間に合わなくなるわよ」
美希「……」
律子「……あ、これはこれはどうも突然。いえ、今日は個人的な用件と言いますか」
美希「……ダメ」
律子「実はですね、うちのアイドルの星井が貴方から性的な……」
美希「ダメぇ!!!」
律子「痛っ……」
美希「はぁ、はぁ……も、もしもし?」
美希「……あ、れ?」
律子「……どう?」
美希「……」
律子「残念だけど、電話も芝居。ごめんなさいね」
美希「なんで……」
律子「なんで……? いい加減にしなさい、美希」
律子「貴方のその嘘が! 事務所にどれだけ迷惑をかけるかもしれないってこと、まだわからないの!?」
美希「……」
律子「しかしよくもまあ……あんな嘘を平気で……」
律子「これに懲りたらもう二度とあんな嘘はつかないで」
美希「……」
律子「……もうだいたい検討はついてるから、最初のことはいいけれど」
律子「今の嘘は、下手をすれば……いえ、あやうく犯罪一歩手前の嘘だった」
美希「……ごめ……さい」
律子「本当に謝ってるの!? ねぇ、美希!!」
美希「ごめん、なさいぃ……律子、さん……」
律子「……はぁ。もう嘘はつかない?」
美希「……」
律子「美希。ちゃんと口に出して」
美希「……ぐすっ……はい」
律子「約束できるわね?」
美希「……はい」
律子「なら、私は貴方を信じるわ。……私は次の仕事の支度があるから。美希も適当に帰りなさい」
美希「……うん」
律子「はい、でしょ全く。気をつけて帰るのよ?」
美希「……」
美希「……もしもし?」
美希「なんで……なんで出ないの、ハニー……」
美希「あの時間、事務所には誰もいないから、二人で過ごすって言ってたのに……」
美希「……ハニーのことしか考えられなかったのに」
prrr
美希「あっ……なんだ、ハニーじゃない……仕方ないの」
ピッ
美希「あっ、もしもし”ハニー”! ううん、すっごく嬉しい! 声、聞きたかったの……」
美希「えへへ……うん。お仕事終わったから……よかったら今日、会えるかな?」
美希「多分、大丈夫なの。……わかった。それじゃ、待ってるね? 愛してるの、ハニー」
ピッ
終
美希が虚言癖になったらどうなるかと妄想した結果
この後スキャンダルが発覚して大人数に囲まれてもあーだこーだ言い逃れようとするんだろうなぁ
他に虚言癖が似合いそうなキャラは千早とか伊織?
代行支援サンクス気が向いたら他のキャラやら美希の今後も書いてみたい
急に終わってる風だけどこのままグダグダ続けてもなぁと思って
何か案があれば続き書きたいとは思うんだけどこんなもんかね
即興だし変なとこは補完してくれ
それじゃ繰り返しになるが代行ありがとう
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