ネットで知り合った男が女だった (56)

男(うぅー布団布団。今布団を求めて全力で畳を転がる僕は高校に通うごく一般的な男の子。強いて違うところをあげるとすると特に何も無いかいかナ)

男「ふぅー寒い寒い.....秋未満夏以上なのに何でこんな寒いんだろ.....」ゴロゴロ

男(学校友達は多くいたが、不幸にも私立校なので皆住んでいる場所が離れ過ぎていて、移動賃やら金銭的にも毎日遊べるというわけでもなかった)

男(ので、集まれない休日などはメールでくだらない事を送信し合ったりオンラインゲームで対戦したりしていたが、どうも今ひとつだった)

男(中高一貫だったのだが、中学時代最初はコレにうんざりしていた。そして、ひょんな事から僕はネットを頻繁に使うようになった。今思うとまさか自分がここまでネラーになるとは思わなかった。今ではiPhoneが手放せない程だ)

男(その結果高校生になる頃には今こうして画面の向こう側で見ている諸君と同じような結果になっているのである。あぁ、きっとネットなど見なければこんな汚れた青少年にはならなかっただろう.....)

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アーチーチーっアーチーっ燃えてるんだろうか~♪

男(おや。マナーモードにし忘れていた。折角ちょっと早い冬眠に入ろうと思ったのに誰だ邪魔をする者は)

男(ん?)

『○○ ? ?今何してますか~?』

男(お、こんな時間にもう...あれ?部活じゃなかったっけ?)

男『ゴロゴロなうです(

『イメ画描いてくれました?(笑)』

男『「描こう」と思った時には「終わって」いたでごぜぇます(キリッ』

『なん....だと?(笑』

男『(`・ω・´ )ドヤ?』

『ショタめ(笑)』

男『⊂(゚д゚#⊂))))))))』

『\(・ω・\)

男『何もやることないです』

『ですね~』

男『何かします?』

『何を(笑)』

男『決着でもつけますか』

「何の?!』

男『人生の』

『なぬ(笑)』

男(ん?どうして後輩相手に敬語かって?だってメル友のネット友といえど顔の知れない相手ですから無意識に)

男『××ちゃんとオフ会しては?』

『もうしてます(笑)』

男『あるぇ?(笑)』

『前に言ったじゃないですか(笑)』

男『あるぇ~~?』

『とうとう呆けちゃいましたか....』

男『わしゃまだピッチピチじゃわいΣ(゚д゚)』

『え(笑)』

男(.......あの英語の先生なんて言ったっけ....よ....よ....吉田....?)

男『オフ会ってどなた達としました?』

『んーとですね ? ?××ちゃん位?(笑)』

男『あーなるへs.....一人だけやないかい!(笑)』

『あは(笑)』

男(因みに××さんとは同じくネットメル友の後輩の女の子です。畜生やるなこのボウズ)

男『オフ会いいなぁ~(?ω? )』

『します?(笑)』

男(はい?)

男(......暇だけど面倒くさい.....けどちょっと興味ある....ていうかちょっと会ってみたい....でもなぁ.....うーんやっぱ面倒くさい.....)

男(............でも誘われちゃったしなぁ......むーぅ.........まぁ三年近い仲だし.....大丈夫.....かな?)

男(どうしよ)

男(..........)

男(..........)

男(なるようになっちゃえ)ポチッとな

男『是非d(?ω? )』

『わーい!』

男(あ、これやっちった)

.

>>7みてるぞ
人は来ないからってかくのをやめるなよ

>>8
ありがたや(´;ω;`)

それから一週間位?

プシュー

△△駅ー△△駅ーー

男(来てしまった。来ちゃった)

『えっとですね....じゃぁ日時とか場所とか.....』

男(軽いノリで行って来たけど、こうして来ると何か後悔というかそんな感じのモノがこみ上げてくる。正直帰りたい)

男(えーっと、改札を出て......あり?改札出てすぐの所で待ってるって書いてあった.....げ。メール届いてたの気づかなかった)

『すいません遅れるかもです!』

男(ばっちし遅れましたね)

男『待ってますよ~(・ω・)ノシ』

男(さて、と)

男(......久しぶりにオシャレしたかも。ワックスの付け方ちゃんとハッちゃん教わればよかったかな.....)

男(......髪の毛チェック服チェック口チェック顔チェック。チャックオープンしてた。いやん)

男(たかだか男の子の後輩に会うだけに何してるんだ自分は?)

男(さて.....)

男(........)

10分後

男(.......遅い。何か会ったのかな?)

男『大丈夫ですか~?』

『えーっと....何処にいます?(笑)』

男『改札の前でございます』

『え』

男『え?』

『俺もそこに.....(笑)』

男「........????」キョロキョロ

男(それらしい姿は見えn.....何だあの馬の尻尾並に長い髪の女の子ハ.....)

男(えっと何でいない....あ、改札間違えたのか)

男「えーっと......」キョロキョロ

女「......」キョロキョロ

キョロキョロキョロキョロ.....

キョ.......

男「.........」

女「.........」

男(まさかな)

女「.........」ジーっ

男(........まさかな)

女「.........」オドオド

男(.......MASAKANA)

男「.........」

女「......」

男「あの、ちょっといいですか?」

女「んぇっはい?」ビクッ

男「ひょっとして.......○○さ.....ん?」

女「あ、は、はい」ペコっ

男「.........」

女「..........」

男「..........」

女「.......ほ?」クビカシゲ

男「...........」

※脳内BGM 交響曲第5番ベートーヴェン「運命」

男(えええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ)

男(衝撃的展開に茫然自失。その時の僕を彼女は「立ったまま死んだ人みたいになっていた」と言う)

男「え、あ....はい?」

女「あ.....えっと、◇◇さん(本名)ですよね?」

男「え、は、はい、そうでございますrる」←噛んだ

女「あの、すみません!ちょっと携帯何処かにやっちゃっててw」テヘペロ

男「.....アーハイソウデスカ....」

男(そっちじゃない。そっちじゃないんだよ聞きたいのは)

男(それからとりあえず落ち着いて話を聞いた。実は見た目は女の子の男の子とか二次元的な事を考えたがそんな事は一切無く正真正銘の女の子だった。とりあえず言っていた「後輩」というのは正しかった。まず背が僕の頭一つ分下だし.....胸膨らんでいるし....髪めっさ長い....馬の尻尾?ガチの馬の尻尾?)

男「生きてきた中で一番衝撃的だったと思う」

女「すみません....知ってると思ってました....」

男「知ってたらあんな軽い調子で3年近くも馴れ合えないっす」

女「あの、何で敬語?」

男「お気にせず」

女「あ、はい」ペコっ

男(素直過ぎる.....この子で間違いないみたいだ.....)

男(まじかぁ.....三年間男だと思ってたら女の子とイチャイチャしてたのか.....ていうかずっと気付かない自分がどれだけ馬鹿なのか一番身に染みた.....)←ゲンドウさんポーズ

女「大丈夫ですかー.....?」ウワメヅカイ

男「だ、ダイジョブ」

男(聞くと。彼女は母がフィリピン人のハーフなのだそうだ。そして会話中の彼女の一人称で気付いたが.....まさかの俺っ子のようだ。おら三次元で俺っ子に会ったの初めてだっぺ。どうりで顔立ちや髪の色が違うわけだ。ハッキリ言うと「どストライク」である。可愛い)

男(因みに僕の好みは歳下である。おい誰だ今ロリコンって言ったのは)

男「まるでラ○プラスでもやってる気分ですよ」

女「私はキ○キスのがいいですね。皆可愛いですから♪」

男(若干百合っ気があるようだ。最近の若者ってスゲー)

男(聞くと。彼女は母がフィリピン人のハーフなのだそうだ。そして会話中の彼女の一人称で気付いたが.....まさかの俺っ子のようだ。おら三次元で俺っ子に会ったの初めてだっぺ。どうりで顔立ちや髪の色が違うわけだ。ハッキリ言うと「どストライク」である。可愛い)

男(因みに僕の好みは歳下である。おい誰だ今ロリコンって言ったのは)

男「まるでラ○プラスでもやってる気分ですよ」

女「私はキ○キスのがいいですね。皆可愛いですから♪」

男(若干百合っ気があるようだ。最近の若者ってスゲー)

ミスった

男(とりあえず時間も勿体無いので話は置いといて約束していたカラオケに行く事に。久しぶりに女の子と連れ添ったかも。おら何かドキドキしてきたぞ)

男(着いてみると嫌がらせの如くシャッターが閉まっていた。どうやら店員側の都合で一時間延びたようだ。神様の嫌がらせだろうか?

そもそも元々の開店時間一時間前であった。5分前行動にも程があった。

チラッと女をみる。テヘペロと反省感なさそうにお辞儀。可愛いけどチョップしたい衝動に駆られる)

女「どしましょ?」

男「うーん、ゲームセンターとかってあります?」

女「いいっすね。あ、なんなら麻雀でもします?俺結構強いですよ?w」

男(最近のJCはおっさんかおい)

男(とりま、案内してもらったデパート(?)のゲームセンターで時間を潰す事に。ガンシューティングが設置されていて猛烈にプレイしたい衝動に駆けられたが女の子とやるものではないなと断念。.....と思ったら)

女「あ!これやりませんこれ?」

男(ご指名されたらやるしかなくなる。普段ゲーマーとしてそしてオーストラリアへのホームステイで鍛えた腕前を披露。魅せプレイに徹する。そしてまさかのランク1位。思わずコロンビアのポーズをとってしまう)

女「わっはぁーすごーい!」パチパチ

男(なぜ君がそんな嬉しそうにする。可愛い)

男(記念にプリクラでも、と思ったが恥ずかしいからと断れてしまった、残念。おそらく僕がイケメンではないのが含まれているだろう。彼女が言うにはどうやら自分の顔に自信がないようだ。その気持ちは解らなくもない。「可愛いですよ」というと否定しながらも嬉しそうに笑う。ほっぺをつっつきたくなる)

男(そんな事していると一時間というのはあっという間に過ぎてしまう。混まない内に足早にカラオケへ)

女「すいませーん」

店員「いらっしゃいませ。二名様ですか?」

男女「はい」

店員「お時間は?」

男「えっと....3時かn「6時間で」

女「6時間で」キリッ

男(.......ロクジカン?360分?え?のど自慢大会の練習じゃないよね?)

男(男連中と行ってもそこまで長い時間歌った事はないのでしばし唖然。そうこうしてる内にもう決められてしまった)

男(そうなってしまったら仕方がない。あまり歌う曲のレパートリーは少ないが、足掻いてみよう。と、扉を押さえてレディーファーストなど気配りは忘れずに考えておく)









男(........たった今気が付いた)

男(男と女の子が密室に二人きり?何それ何てギャルゲー?)

女「はいマイクどぞ」

男「いえいえお先に」

女「えぇー....マジっすかw」

男「レディーファースト」キリッ

女「あ、ずるい」

男「....ジャンケン?」

女「もち!」

男「じゃあああぁんけえええぇん」

女「ほいっ」

男「っし」※コロンビア

女「だはあぁ~.....」

男(というわけで女男女男という順番に。レディーファースト万歳)

男(選曲は最近の若い子らしくボカロやアニソンが多めだが、一々エンダアアァだったりタイタニックだったり何故か本気歌が多い。そして上手い。思わずパチパチと小さく拍手をすると照れながら「そんな事ないですよ~」と口元をすっごい緩ませながら言う。もうそのほっぺぷにぷにして伸ばしちゃいたい)

男(で?こちらも負けじと歌うが悲しいかな、音痴でいて声変わりで低くなっているのである意味恥晒し。歌ってる中でもう自分で耳が赤くなってるのがわかった)

男(彼女はというと、画面に映る歌詞かこちらを見ながら身体をちょこっと左右に揺らしてリズム取りながら聞いていてくれた

.....選曲古いけど大丈夫かな?郷○ろみとか歌ってるけど大丈夫だったかなこれ?)

男(交代交代で2、3時間歌った頃には何時の間にかデュエットになっていた。なんでだ)

男(ボカロアニソンが多め。知ってるのばかりで助かった)

そしてその時の悪夢がやってきた。

その後もショタ声で歌って歌ってとせがまれる公開処刑が続く中小腹が空いたので何か注文する事に。

彼女はマッシュポテトにチーズを挟んだようなおつまみ(?)を

僕は小っちゃなグラス的なものにもられた苺パフェを

.....男と女の食べる物が逆転していないか?キノセイサ、キノセイ

そして6時間後.....

男「ゼェ....ゼェ....」

男(ドリンク何杯おかわりしたかワカンネ....)

女「いやぁ久しぶりにめっちゃ歌いましたよ!」キラキラ

男(なんでこんな元気ハツラツなのこの子)

約6時間ほど男と少女が密室の中歌い合い、これといったエロゲのような展開もなく終わった。いやまぁ無くて逆に安心したけど。


割り勘で勘定を済ませ、二人で駅まで歩き、ホームで別れる事に。丁度お互い反対の電車だ。

男「今日はありがとうございました」ぺこり

女「いえいえこちらこそ!また良かったら、ぜひ!」

男「えぇ、勿論」

男(今度はカラオケ以外、ね)

男「お、そろそろお互い電車来ますね」

女「そっすね....あ」

男「?」

女「えいっ♪」

男「え?」

僕の中の時間が止まった。「ザ・ワールド」の能力が発動したように。

驚きの感情すらすぐに湧かなかった。

女の子に抱きつかれるなんて、思っても見なかったんだから。

すぐには反応出来なかった。
ただ、感触はあった。
彼女の手が僕の腰あたりに廻っている感触。

彼女の長い長い髪が舞い上がり、僕の手に絡む感触。

彼女の発育途中の胸が、腹の上部にあたった微かに柔らかな感触。

これだけの至近距離....いや、零距離だからだろうか。彼女のにおいがした。男のような汗臭さではない。これが、女の子のにおいなのだろうか?

僕の内側では色んな感情が入り混じっていた。驚き、喜び、焦り。そして、ハートを矢で撃ち抜かれるような感覚。

(この間0.5秒)

男「んぇっ?!」

女「えへへ。友達同士のハグですよー♪」

男(ハ、グ......あ....そっか....ハーフだったっけ.....あれ?でも産まれも育ちも日本て.....あれ?理解不能、理解不能.....)

男「ぉ、女の子が安易に男に抱き付くんじゃありません!」

女「大丈夫ですよ!友達だけにしかしませんから!」

男「あ....あーなるへそね!ハイハイハ....いやそういう意味じゃなか!」

女「えー(´・ω・`)」

女「ふふっ。◇◇さんの反応すごかったですよw」

男「そ、そりゃそうですよ.....」

女「また不意打ちでハグしちゃおうかな~?」

男「こらこら.....」

女「あ!電車来ちゃってますよ。では今日はありがとうございました!さよならー!」ダッ

男「気を付けて下さいねー!」

男(.....最近の子はわからん!!)




後に聞くと 彼女の「ハグ」は、ホントに信頼した人にしかしないのだと、彼女のお母様からこっそり教えてもらいますた

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