水泳部女子更衣室
小咲「ど、どういうことなの?藪から棒に…こんなとこに呼び出して」アセアセ
万里花「小野寺さん、宮本さん…私、ジャンプに一矢報いたいのです」
るり「ジャンプって…週刊少年ジャンプ?」
万里花「はい」
小咲「なんでそんなことするの?」
万里花「どうしても、私がやらなければならないことだからです」
るり「だとしても…あなたの行動力があれば、一人でやれるんじゃないかしら?」
万里花「いえ、今回はお二人の同意と協力が必要なのです…」
るり(珍しい…嘘をついてる風もないし、何かあるわね)
るり「いいわよ。まず話を聞かせてくれる?」
小咲「る、るりちゃん…」
万里花「ありがとうございます。では、本題に入らせていただきますわ」
万里花「そもそもの発端は、第2回人気投票です」
るり「人気投票…」
小咲「人気投票といえば…二人におめでとうって言ってなかった!」
るり「……小咲、言わなくていいわ」
小咲「なんで?万里花ちゃん凄かったでしょ?るりちゃんも順位上がってて、二人ともでっかく載ってたよ?」
るり「…あんたが言うと、嫌味にしか聞こえないからよ」←4位
小咲「えっ…あっ!ご、ごめんね二人とも!そんなつもりじゃなかったんです!!」←1位
万里花「良いんですよ、小野寺さんがそんな方じゃ無いって知ってますから」←2位
万里花「二冠、おめでとうですわ」ニコニコ
小咲「あ、ありがとう万里花ちゃん」
万里花「おっと、話を戻しますわ。…その週はまだ、なんの問題もありませんでした」
るり「まだ?」
万里花「ええ、問題はその後の週です」
小咲「後の週で人気投票と関係あるのは…もしかして感想戦?」
万里花「そうです!感想戦です!」
るり「何か問題でも?」
万里花「大ありですわ!」
万里花「私が千葉県のYさんへ感謝のコメントをしたのは前回と同じですが…今回は小野寺さんと宮本さんも、お礼のコメントをしましたね?」
るり「したわ」
小咲「したよ。私にあんなに票をくれる人がいるとは思わなかったなぁ」
万里花「1位の小野寺さん、2位の私、4位の宮本さん…みんな特定の読者にコメントがありました」
るり(あ、なんかもう分かったわ)
万里花「なのに!3位の桐崎さんのお礼のコメントが載ってないのです!」ビシッ
万里花「不自然だとは思いませんか?5位のつぐみさんならともかく…上位の桐崎さんのとこが空いてるのですわよ?」
小咲「そ、そうかな…」
万里花「そうです!きっとこれはジャンプ編集部の陰謀です!私たちの印象を悪くしようとしているのですわ!」
小咲(それだと千棘ちゃんの印象が悪くなってるような…)
るり「確かに…桐崎さんだけコメントなしは変ね」
小咲「か…考えすぎじゃないかな?ほら、載せるの忘れちゃったとかさ」
万里花「わざわざひとりだけですか?…まあ、それはそれで嫌がらせですわね」
万里花「小野寺さん、他にもあるのですよ?ジャンプのニセコイのキャラへの嫌がらせは」
るり「なんとなく、それも察しがつくわね」
万里花「流石ですわ、宮本さん」
るり「もはや恒例と化した…来週の嘘予告でしょ?」
万里花「正解です」ピンポーン!
小咲「あ、それ私もやられたことある!」
万里花「しかも今回は酷いのです。見てください」
るり「つい最近のジャンプね。「ひな祭りに良からぬ事を企む万里花が…!?」」
万里花「お二人は、私がそんなことするとお思いですか?今原作では夏休みですよ…」ウルウル
るり「(思う)…いいえ」
小咲「ううん!そんなこと思わないよ!」
万里花「ありがとうございます、宮本さん、小野寺さん」ウルウル
万里花「まあ確かに…ケチャップをサービスしたとはいえ、桐崎さんのポテトが1本だったり」ボソッ
万里花「正直邪魔だからといって、因数分解で閉め出したりしましたが」
小咲「……ええええっ!!?1本?因数分解?どういうこと万里花ちゃん!?」
るり「いつものことよ小咲、そこに食いついたら桐…じゃなくてキリがないわ」
万里花「しかし…だからといって、私の誕生日を嘘予告に使うことないじゃないですか!」
小咲「万里花ちゃん、誕生日3月3日なの?」
万里花「はい…本編では明かされていませんが、ひな祭りです」
るり「けっこう同じ誕生日のジャンプキャラがいるわね」
小咲「じゃあきっと、次のニセコイは万里花ちゃんのカラーで始まるね」
小咲「ちょっと早いけど、誕生日おめでとう、万里花ちゃん!」
万里花「ふふ、そう言って貰えると嬉しいですわ。本編で、楽様も一緒なのが理想なのですが」
小咲「はは…そうだね。本編では千棘ちゃんの誕生日しかやってないもんね」
るり「まあ、全員の誕生日の話を毎年作ってたらネタが尽きるけどね」
るり「ところで橘さん、なんでドラゴンボールのネタなのかしら?」
万里花「実は、直接編集部に乗り込んで文句を言うという方法も考えたのですが…フィギュアが無い私は三次元に飛び出せないのです」
万里花「だからといって、三次元に出たことのある小野寺さんや桐崎さんに丸投げする訳にもいきません。自分から動かずに手に入るものなど無いのですから」
万里花「ならこの世界でジャンプ編集部に対してできることは?と考えた結果…「ジャンプの人気漫画をネタにして好き勝手やらせていただく」という方法に行き着いたのですわ」
万里花「感想戦の被害者の私たちがドラゴンボールネタを使って好き勝手すれば」
万里花「流石の編集部も、私たちへの扱いを見直すに違いありませんから」
小咲「大丈夫かな、そんなことして…打ち切られちゃうかもしれないんだよ?」オロオロ
万里花「その時はその時で、最終回までに楽様と結ばれるように頑張るだけですわ」
万里花「それに、アニメ放送中に打ち切るなんて事、簡単にはできませんもの」ニコッ
小咲「で、でも…それでも、打ち切られるのは怖いよお…」オロオロ
万里花「大丈夫ですわ。そのためのフュージョンなのですから」
万里花「確かに、私一人でやると…やり過ぎて本当に打ち切られるかもしれません」
るり(だいたい想像つく…というか、やりすぎって自覚はあったんだ)
万里花「しかし、小野寺さんとフュージョンするとその心配は無くなるハズなのです!」
小咲「どうしてそう思うの?万里花ちゃん」
万里花「孫悟天とトランクスがフュージョンした、ゴテンクスはご存知ですよね?」
小咲「うん。一条君に借りて読んだから」
るり「(いつの間に…)もちろん知ってるよ」
万里花「(後で私も借りに行きましょうか)ゴテンクスはどんな性格でしたか?」
るり「生意気ないたずら小僧」
小咲「る、るりちゃん!ジャンプの大先輩にその言い方は失礼だよ!せめて正義の死神とか、ウルトラスーパーサイヤ人とか」アタフタ
るり「それ性格じゃないし、どっちも自称だよ」
万里花「まあ先輩後輩のくだりは置いといて…その通りですわ宮本さん。なかなかのいたずらっ子です」
万里花「しかし、元の孫悟天とトランクスはどうでしたか?」
るり「そうね…イタズラはしても、ゴテンクスほどじゃなかったわ」
万里花「はい。…つまり、いたずらっ子同士のフュージョンでは、更に生意気になるわけです。ここまでは良いですか?」
小咲「う…うん」コク
万里花「この事実から仮定できることは1つです」
万里花「「フュージョン後の性格は、フュージョン前の足し算である」」
万里花「私はこれを利用して、小野寺さんの性格と私の性格を足すことで、ほどよく好き勝手できると踏んだわけです!!」
るり「…ちょっと無理ありそうね」
小咲「多分ちょっとじゃないよぉ…」
るり「正直、小咲があなたを止められるとは思わないんだけど」
万里花「それは普段の、私たちが別の人間であるときのお話ですわ」
万里花「小野寺さんは誰にでも優しく、私を止めるのにも加減をしてしまっているのです」
小咲「そ、そんなこと!」カァァ
万里花「ありますわ。私は桐崎さんやつぐみさんと仲良くできる気がしませんが、小野寺さんはどちらとも仲良しですから」ニコ
万里花「フュージョンすれば、止める相手は橘万里花ではなく自分自身になりますので、問題なく止められると考えています」
るり「じゃあ、今さらだけど…フュージョンなんてできるの?どう考えても二人とも一般人だけど」
万里花「そこはギャグ補正とか、ジャンプらしい友情や努力や勝利でなんとかなりますわ」
るり「フュージョンしたあと、一条君には何かするつもり?」
万里花「そうですね…フュージョンした私たちの姿を、見せに行くかもしれませんね」
るり「…ちょっと小咲と相談してから決めてもいいかしら?」
万里花「良いお返事を期待してますわ」
るり「やりなさい」ポン
小咲「いや、肩を叩きながら言われても…編集部に仕返しとか良くないよ」
るり「今日の小野寺さんで文句言ってたのに今更そんなこと言える?」
小咲「あ、あれは…」アセアセ
るり「まあいいわ。…建前よ。間違いなく見せるだけじゃ済まないよ。橘さんはいつもみたいに一条君にアタックするつもりよ」
るり「上手いこと便乗して、一条君との距離を縮めるチャンスじゃないかしら?」
小咲「そ、そういうのは良くないんじゃないかな。やっぱり自分でやらないと…」
るり「フュージョンしてからアタックするのは、あなたがアタックしてるのと同じじゃないかしら?ベジットやゴジータの活躍は悟空とベジータ両方の活躍で問題ないでしょ?」
小咲「そうだけど…そうだとしても、フュージョンしたら私と万里花ちゃんだって気付かないよ?」
るり「一条君だって一応ジャンプ主人公よ。フュージョンぐらい見抜けるよ(…多分)」
るり「ほら、行ってらっしゃい。合体して負けることなんてそうは無いから大丈夫よ」ポン
小咲(えっ、な、なにと戦うの私たち!?)
るり「お待たせ」ズルズル
小咲「やめてるりちゃん!ひっぱらないで!自分で歩くから!」ズルズル
万里花「どうですか?やっていただけますか?」
るり「やるわ。もちろん小咲が」
万里花「ありがとうございます」パアッ
万里花「では、さっそくフュージョンお願いしますね、小野寺さん!」
小咲「うん…(もう好きにしてふたりとも…)」
万里花「あ、その前にひとつだけ」
万里花「頼んでおいて言えたことではありませんが、失敗しないよう、全力でお願いします」
万里花「でないと、恐ろしいことになりますから…」
小咲「いきなりどうしたの万里花ちゃん、なんか怖いんだけど…」
万里花「本当に怖いのですよ、小野寺さん」
万里花「もし失敗したら…」ブルブル
小咲「や、やめてよ万里花ちゃん。不安にさせないで」ブルブル
万里花「失敗したら…」ブルブル
小咲「しっ、失敗したら、どうなっちゃうの?」ブルブル
万里花「楽様に太った姿を晒すことになるのですから!!!!」
小咲「」
小野寺さんの頭の中
楽「おーい小野寺!今日一緒に帰ろうぜー!」
ベクウ寺さん「うん」デブーン!
楽「」
楽「え…えっと」ズリズリ
ベクウ寺さん「い、一条くん?なんで後ずさりするの?」
楽「ひ、人違いでした!ごめんなさい!」ダッシュ!
ベクウ寺さん「待って一条くん!私だよ!小野寺小咲だよ!事情があって橘万里花でもあるけど!」ドスドスドスドス!
楽「俺にこんな知り合いはいねえ!お前は小野寺でも橘でもねえ!」
楽「助けてくれ千棘!小野寺と橘の合成魔獣がぁぁぁ!」ギャァァ!
千棘「馬鹿ねあんた、そんなのいるわけ…きゃあぁぁぁ!」ガビーン!
ベクウ寺さん「」
小咲(いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!)ギャァァァ!
万里花「いやです、絶対に嫌ですわそんなの!死んでもごめんです!」
万里花「万が一そんなことになったら、楽様の前に出られません!私の人生おしまい、おしまいです!」
万里花「ついでにヒロイン消滅でニセコイも終わりです!ですからくれぐれも………」
小咲「」マッシロ
万里花「小野寺さん?」
小咲「」マッシロケ
万里花「あの…どうなすったんですか?作画ミスですか?小野寺さんだけ色がないのですが」
るり「違うと思うけど。もしかして」ブンブン
小咲「」マッシロダッテバ!
るり「死んでる…(目とか全体的に)」
るり「残念だけど、これじゃ(しばらく)フュージョンは…」
万里花「ふぎゃあぁぁぁぁ!」ガーン!
万里花「すみませんでした!すみませんでした!」
小咲「」ビクンチョ!
るり(あ、戻った)
万里花「そんなつもりはなか!そげんつもりは!」
万里花「ただ小野寺さんもそれは嫌でしょうと思って回避のために確認しただけたい、小野寺さんから色を奪うつもりは無かったのですわ!」
万里花「わたくし、責任をとって立派なお葬式をあげますわ!貯金は貯めなおせばいいですから気になさらないでくださいまし!」
万里花「お墓も私がたてますわ!できるだけ景色の良いところに!毎日お墓参りにも行きます!」
万里花「せめて元通り色を」小咲「まって万里花ちゃん!勝手に殺さないで!ペンキで塗ろうとしないで!」
万里花「えっ?あれ?」
小咲「もう大丈夫だよ、復活したから!だからペンキは下ろして…ね?」
万里花「…小野寺さん!」ダキーッ
小咲「きゃっ!」ビクッ
万里花「良かった、良かったです!生きてたんですね!」ギュウウウ
小咲「ちょっ…苦しい、苦しいよ万里花ちゃん」
万里花「す、すみません、私としたことが」パッ
万里花「突然真っ白になってしまわれたので、取り乱してしまいました」
小咲「あはは…ごめんね。私たまにこうなっちゃって」
万里花「た、たまにですか?私、人が真っ白になるのは初めて見ましたわ」
小咲「そうだっけ?」
るり「小咲が真っ白になってる時はいつも、一条君に夢中だから見てないのよ」
万里花「すみません…今度からはちゃんと見て、すぐに色を塗りますわ。秋のゲーム発売前に小野寺さんを死なせるわけにはいきませんから」
小咲「色は塗らなくてもだいじょ……え!ゲーム!?ゲーム化するの!!?」ビクーッ!!
万里花「らしいですよ。OVAも単行本につけるみたいです」
小咲「本当に?」
万里花「はい」
小咲「やったね!」パァァ
万里花「はい!」ニコニコ
小咲「ゲームにOVA!凄いよね、るりちゃん!!」
るり「そうね」
小咲「あれ?そこはもっと「決まりました!!ついに決まりましたわー!!」とか」
小咲「「事件です!大事件ですわー!!」とかだよ!喜ばないと!」
るり「…とかじゃないわ小咲、キャラ崩壊もいいとこよ」
万里花(そのひとつ目のセリフ、懐かしいです)
るり「それに、ゲーム化を喜ぶより、今からすることを優先すべきじゃないかしら?」
小咲「……そうだった!フュージョンしないと!」
るり「まったく…」ヤレヤレ
万里花「いいではありませんか宮本さん、話を振ったのは私なのですから」
万里花「小野寺さん、そこに立っていてくださいね。私が距離をとります」
小咲「う、うん」コク
万里花「えーと」トコトコ
万里花「…だいたいこのぐらいですね」ピタ
万里花「お待たせですわ。ではでは、今度こそ本番といきましょう!」
小咲「うん!」
バッ
万里花「フュー…」チョコチョコチョコ
小咲「フュー…」さささささ…
るり(それにしても…)
万里花「ジョン」
ばばっ
小咲「ジョン」
るり(物凄く間抜けなポーズね。一条君にも見せてあげたいわ)
万里花「はっ!」
小咲「はっ!」
カッ!
ドン
?「よ、よっしゃー…!」モジモジ
るり「へぇ…本当にフュージョンできたのね」
?「当たり前だよ。ナンバーワンですから…一応」テレテレ
るり「名前の表記が?だけど名前は?あるんでしょ?」
?「はい。わたしの名前は…」
?「小野寺小咲でも、橘万里花でもない…」
?「楽君のお嫁さんです!」ビシッ!
?「…って、言えるようになりたいなぁ」モジモジ
るり(なにこれこの子)
るり「ベジットやゴジータの真似してないで名乗りなさい」
?「バレちゃいましたか…鋭いなぁ」
るり「結構有名なセリフよ」
?「そうだったね…私の名前は『たちでらまさき』です」
るり「たちでら………名字もくっついちゃうんだ」
まさき「そうみたいです」
るり「じゃあポタラなら『おのばなこりか』かしら」
まさき「そうかも」
るり「…予想はしてたけど変な名前ね」
まさき「へ、変とかいわないでください!一生懸命考えた名前…じゃ無いですけど」
るり「変な名前は良いとしても、全部平仮名だと面倒ね…漢字ではどう書くの?」
まさき「えっと…こうです」カキカキ
橘寺万咲
るり「当て字?」
万咲「考えたら、最初に出てきたんだよ…」
るり(名前に漢字ありのフュージョン、まるでヤム飯のようね)
万咲「えーと…よいしょ」
ドン
るり「え?」
万咲「わぁ…我ながら以外とかわいいかもです。特に髪型」
るり「前は小咲で後ろは橘さん…いやちょっとまって」
万咲「どしたのるりさん?」
るり「そのでかい鏡どこにあったの?」
万咲「なんか持ってたんです」
るり「なんかって…」
万咲「合体前の私はペンダントを壊す道具とか、金魚の紐を切るハサミをいきなり取り出せるから、合体後の私にもできるんだと思うよ」
るり「なるほどね…(たぶん、いや間違いなく橘さんの方ね)」
万咲「千棘さんもチョコの材料を取り出したりしたし、私だけの能力じゃないんですけどね」
るり「へえ…(桐崎さんまでそんなことしてたの…)」
万咲「まあそんなことはいいんだけど…」
万咲「この格好恥ずかしいよ!」バッ
万咲「胸のとこ開きすぎだよ!るりさんみたくちっちゃいならともかく、そこそこおっきいんで見えちゃいます!」カァァァッ
るり「」カチン
るり「橘さんの仮説も間違ってないようね…閉め出してもいいかしら?」グイグイ
万咲「わっ、わっ!やめてください!このまま外に出たら本編に出られなくなります!」
るり「良かったじゃない、登場しなければ扱いの悪さも気にならないわよ」グイグイ
万咲「ごめんなさいごめんにゃさい!謝るから!着替えるまでここにいさせてるりさん!」
るり「まったく…」
万咲「ふぅ…危うく凡矢理の痴女として残りの高校生活をおくるとこでした…」
るり「それで、着替えるって服は?フュージョンしたときに制服なくなったじゃない」
万咲「そんなこともあろうかと…」ゴソゴソ
万咲「用意しておいた凡高制服が!」ジャーン
万咲「…ありますけど、せっかくなんでフュージョンの力を使っちゃおうと思います!!」
お待たせして申し訳ないです。auスマホから書こうとしてるのですが、時々proxy規制が立ちはだかるのです
公開proxyは使ってないのですが…外出先でWi-Fi使わないとなかなか書けません
仕事前ですがちょっと投下します
万咲「合体前のわたしとわたくし」チャキッ
万咲「そして番外編のわたしとわたくし!」チャキッ
るり「ちょっとまさか」
万咲「そのまさかだよるりさん、行きます!」
万咲「マジカルパティシエ小咲ちゃんの鍵と!」キラッ
万咲「マジカルポリス万里花ちゃんの鍵で!」キラーン
万咲「変身です!」シュバッ!
バシュウウウウ!
万咲「ちょ、は、恥ずかしいから見ないでくださいまし!」カァァァ
るり「いきなり変身したのはあなたじゃない…!」
バシュウウウウ!
るり「えっ…?」
カッ!
万咲「マジカルパティリス万咲ちゃん、け、顕現です!」
万咲「ってあ…あれ?るりさん?」
ルーリン「うぅ…」シュウウウ…
ルーリン「どうやらあなたの巻き添えになったみたいね…」ゴゴゴゴ
万咲「す、スミマセン…すぐ戻します…」
るり「あら、結構あっさり戻してくれるのね」ポン
万咲(ほっといたらなにされるか…考えたくないよぉ…)ガクブル
るり(マジカルパティリス…か)
るり(正直ダサい。ポケモンのパチモノみたいな名前ね)
万咲「どう?見てよるりさん、結構実用的なんだよ?絞り袋と手錠の二刀流」
るり「そうね(どっちもでかくて邪魔なだけじゃないかしら)」
万咲「それにフュージョンしたあと、着替えるとどうなるかわからないですし…裸とかだと困りますから」
るり「そうね(じゃあメタモル星人の服のままでいいじゃない、私なら露出狂の方がずっとマシ)」
万咲(なぜそうね、としか言わないんだろう…)
万咲「とりあえず服の問題は解決したから、本来の目的を果たそうかな」
るり「で、なにするつもり?」
万咲「好き勝手するのですから、楽くんのために戦闘力を無駄遣いしたいですね」
万咲「飼育係のお手伝いとかしてみようかな…手料理の差し入れもいいかなぁ」
るり(意外とまとも……料理がフュージョンでどうなるか次第だけど)
万咲「30分しかないけど、学校内でデートもしたいな…図書館とかで」
万咲「…邪魔な千棘さんや羽さんにイタズラするのも悪くないです」ボソッ
万咲「偽の恋人や居候だからっていつもいつも…時間が余ったら、楽くんのついでに目にもの見せてやります」ニヤリ
るり(前言撤回。さっきのは小咲寄りの発言だったらしい)
るり「……ちょっとまって」
万咲「?」
るり「今「偽の恋人」って聞こえたんだけど、あなたが言ったの?」
万咲「言ったよ」
るり「不味いわよ!人間関係にヒビが…いや、地割れが起きる!」
万咲「開幕からメタ発言の嵐なのに今更そんなこと気にするの?」
るり「するわ。展開上都合が悪いもの」
るり(小咲が一条君を好きなのもそうだけど、橘さんが隠してるであろうこととか特に)
万咲「大丈夫だよ、合体したって漫画のキャラだから。不都合な部分は持ち越さないよ」
万咲「そうじゃないと、単行本やDVDの宣伝もできませんからね」
るり(なんか信用できないわね…)
万咲「さて、気を取り直しまして…」
万咲「合体も変身も済んだし」
万咲「ついでにゲームのパッケージセンター争奪もワンツーフィニッシュしたことだし」←万里花1位小咲2位
万咲「ありがとねるりさん、お世話になりました。楽くんとこ行ってきます!」バビュン!
るり「あっ」
このSSまとめへのコメント
なんかイイwww