ID:iwFds4Rm0の代行っす
代行ありがとうございます!
ありがとうございます!
レンタルビデオ店にて
洋榎「遂に来たで!このカーテンの向こうがアダルトコーナーやな…」
※ 18歳未満の方の立ち入りを禁じます! ※
洋榎「むぅ…」
洋榎「まぁ、ウチは今年で18んなるし…大丈夫やろ多分」
洋榎「それに、こんな脅し文句でひるむような洋榎ちゃんやないで!」
洋榎「おてんとさん!無事に姉妹レズ系のビデオを借りて帰れるよう見守っといてや!」
洋榎「よっしゃ!突撃やー!」
洋榎(…知り合いとかおりませんように!)ドキドキ
洋榎、アダルトコーナーへの侵入に成功
洋榎「…」
おっさんA「…」
おっさんB「…」
おっさんC「…」
洋榎(…おっさんが数人おるだけで、知り合いはおらへんようやな)
洋榎(一安心や。こんなとこ誰かに見られたらたまったもんやないで)
洋榎(もし、ウチの性癖が妹の絹恵にでもバレようもんなら…)
洋榎(…考えたくもあらへんな。その時点で人生終了してまうわ)
洋榎「えーっと…レズものの棚はあっちやな」
洋榎「…見つけたで!ここやここや」
えり「…」
洋榎(おっと、先客がおるやん)
えり「……」
洋榎(…この人、獲物を狙う猟師のような目ぇで棚のビデオを眺めとる)
洋榎(初めてここに来て緊張しとるウチとは、たたずまいからして違とるわ)
洋榎(きっと年季の入った、プロのレズやな…!)
えり(…三尋木プロに似た感じの女優さんいないかな~)
洋榎(おっ?なんや良さげなタイトルのビデオがあるで)
『お姉ちゃんやめて!実の姉に犯されるサッカー部の巨乳メガネっ娘』
洋榎(…ウチの性癖にドンピシャやないか!)
洋榎(このビデオに決定やな!…でも)
えり「…」
洋榎(よりによって、この人の真ん前にあるんやな…早よどいてくれへんかな)
えり「……」
洋榎(…はっ!まさかこの人、ウチと同じビデオ狙とるんとちゃうやろか!?)
えり(ふんふむ…この『和服美人を監禁してレズ調教しちゃおう!』がなかなか良さそうですね)
洋榎(そうは問屋がおろし大根ハンバーグやで!)
洋榎(そのビデオは絶対ウチが借りたるんや!)
洋榎(別のやつ選べ~!別のやつ選べ~!)
えり「…?」
えり(な、なんであの子、私を睨みつけてるの!?)
洋榎(洋榎ちゃん必殺!別のやつ選ばせ念波や~!)
えり(もしかして、私に気があるんでしょうか…?)
えり(でもごめんなさい!私には三尋木プロという、心に決めた人がいるんです!)
えり(さっさと『和服美人を監禁してレズ調教しちゃおう!』を借りて帰りましょう…)ヒョイ
洋榎(よっしゃ!案の定、別のビデオ選びよったで!)
洋榎「これで文句無しに、このビデオはウチのもんやな!」
洋榎「あとはこれをレジに持っていって…」
洋榎「家族が寝静まったあと、一人でゆっくりと鑑賞するだけやな!」
洋榎「うぇっへっへっへ、今から楽しみやで~!」
洋榎「…えーっと、レジはあそこやな」
いちご「いらっしゃいませじゃー」
洋榎「…」
洋榎「…なんで佐々野がレジにおんねん!」バンッ
いちご「ひっ!」ビクッ
いちご「ひ、洋榎こそここで何をしとるんじゃー?」
洋榎「何って、ビデオ借りに来たに決まっとるやないか!」
いちご「ちゃ、ちゃちゃのんはここでバイトしとるんじゃー」
いちご「正直、アイドル業だけじゃ生活が苦しいんじゃ…」
洋榎「せやったんか…って、そっちの事情はどうでもええねん!」
洋榎「まったく、知り合いがおらんくて安心しとったところに…」
いちご「へ?知り合いに会うと何かまずいことでもあるんかいの?」
洋榎「ギクッ」
洋榎「そそそ、そんなことあらへんがなまんがな!」ドギマギ
いちご「何言うとるんじゃ…」
いちご「ま、ええわい」
いちご「ビデオ借りに来たんじゃろ?早くレジに出してほしいんじゃが…」
洋榎「…言うなや?」
いちご「へ?」
洋榎「誰にも言わんって、約束せえや?」
いちご「一体どういう…」
洋榎「」スッ
『お姉ちゃんやめて!実の姉に犯されるサッカー部の巨乳メガネっ娘』
いちご「…」
いちご「洋榎、そういう趣味あったんか…」
洋榎「頼むで?ウチの性癖がバレてもうたら、家族会議もんや…」
いちご「わ、わかったわい…」
いちご「あ、ところで会員カードも出してくれんかの?」
洋榎「おぉ、そやったな。えーっと…」ゴソゴソ
洋榎「…」ゴソゴソ
洋榎「…」
いちご「…どうしたんじゃ?」
洋榎「…会員カード、家に忘れてきてしもた」
いちご「何しとるんじゃ…」
洋榎「ホンマすぐ取りに戻るから!待っとってや!」
洋榎「家までバーッて行って、すぐガーッて戻ってくるからな!」
いちご「わかったわかった。ちゃんと待っとるわい」
洋榎「そのビデオも取っといてや!?他の人に貸したらアカンで!?」
いちご「こんなマニアックなビデオ借りるんわ、アンタだけじゃ…」
洋榎「そんなんわからへんやん!」
洋榎「サッカーが好きな可愛い巨乳のメガネっ娘の妹が大好きなレズの姉が」
洋榎「この店に来んとは限らへんやろ!」
いちご「だから、そんなやつアンタだけじゃって!」
愛宕家
洋榎「ただいまー!」
絹恵「あ、お姉ちゃんおかえりー」
洋榎「…あれ?会員カード、ここに置いとったはずなのに…」
洋榎「絹!ウチのビデオ屋のカード知らへんか!?」
絹恵「あ、それならさっきトイレに落ちとったから、拾っといたで」
洋榎「ホンマか!サンキューベリマッチョやで絹!」
洋榎「さっきトイレに閉じ込められたときに落としてもうたみたいやな!」
絹恵「何かビデオ借りて来るん?やったらウチにも見せてーな?」
洋榎「…あっ、アカン!絹には見せられへん!」
絹恵「え?」
絹恵「なんでウチには見せられへんの?」
絹恵「…あっ、さてはいやらしいビデオでも借りるんちゃうの~?」
洋榎「ギクギクッ!」
洋榎「そそそそそ、そんなわけあらへんやろ!何言うてけつかんねん!」
絹恵「お姉ちゃんこそ何言うてんの…」
洋榎「そ、そんなんやなくて、普通にお笑い番組のビデオでも見たろー思てな…」
絹恵「だから、それ借りてきたら見せてーな。ウチもお笑い好きやで?」
洋榎「アカンって!あれはウチが夜中に一人でこっそり見たいねん!」
絹恵「なんで夜中なん!?」
場面は戻って、ビデオ店レジ前
いちご「お、戻ってきたみたいじゃのう」
洋榎「な、なんとかごまかして戻ってきたで…」
いちご「言われたとおり、ビデオはちゃんと取っといたわい」
洋榎「よっしゃ、ビデオは無事みたいやな」
洋榎「ほれ、会員カードや!これで文句あらへんやろ!」
洋榎「さっさとそのビデオを寄こさんかい!」
いちご「そんなに慌てんでもいいじゃろ…他には何か借りないんかの?」
いちご「ほら、この広島のローカル番組『水曜どうかいの』のビデオなんかどうじゃ?」
いちご「深夜番組じゃけど、ちゃちゃのんの数少ないレギュラー番組なんじゃ!」
洋榎「いらんわアホ!」
いちご「いらんのか、結構面白いのにのう…」
洋榎「早よ!早よ!早よ!」
いちご「そんなに急かさんでもええわい!」
いちご「…はいこれ、期限は一週間じゃ」
洋榎「や、やったで…ウチはやったで…」
洋榎「数々の困難を乗り越え、遂に!姉妹レズ系のアダルトビデオレンタルに成功したんや!」
いちご「大声で何言うとるんじゃこいつは…」
洋榎「おおきにな佐々野!ほなな!」
いちご「ありがとうございましたじゃー」
戻って愛宕家
洋榎「もっぺんただいまー!」
雅枝「…洋榎」
洋榎「げっ!オカン!」
雅枝「絹恵に聞いたで?」
雅枝「お笑いのビデオ借りてくんのに、絹恵には見せへん言うたらしいやないか」
雅枝「別に見せてもええやないの。何で絹恵に意地悪すんねん」
洋榎「い、意地悪してるんやなくてな、あの、その…」
雅枝「なんや、ビデオ持っとるやん。それオカンに見せてみ?」
洋榎「あっ、アカン!見んといてー!」
雅枝「洋榎…このビデオ…」ワナワナ
洋榎(み、見られてもた…)
洋榎(終わった、ウチの人生終わってもた…)
雅枝「…『水曜どうかいの』のビデオやないか!」
洋榎「えっ」
雅枝「オカン、これめっちゃ大ファンなんや!洋榎わかっとるなー!」
洋榎(…佐々野のやつ、ビデオ間違えて渡しよったな…)
洋榎(…)
洋榎(…命拾いやー!ホンマおおきにやで佐々野ー!)
絹恵「このビデオそんなにおもろいん?なら皆で見よーや」
ピンポーン
雅枝「おっと、その前にお客さんみたいやな」
いちご「お邪魔しますじゃー!洋榎はおるかいの?」
洋榎「さ、佐々野!?何しに来たんや!?」
いちご「いやー、すまんかったの。ちゃちゃのんが渡すビデオを間違えてもうたんじゃ」
いちご「でも安心するんじゃ!ちゃちゃのんが責任を持ってこの…」バッ
いちご「洋榎が借りた『お姉ちゃんやめて!実の姉に犯されるサッカー部の巨乳メガネっ娘』を持ってきたからの!」
絹恵「」
雅枝「」
洋榎「………このドアホーーーッ!」
終わり
終わりです!
ありがとうございました!
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