清麿「ツボ押すからちょっとこいガッシュ」(1000)

ガッシュ「ヌァァァァァ!嫌なのだ嫌なのだ!!」

清麿「ええい、甘えるんじゃない!オレのアンサートーカーが告げている!お前の○○をほじくれと!」

ガッシュ「助けてくれーコルルー!!」

コルル「」ガタガタガタガタ

清麿「大人しくしろ!お前を強くするためだ!」

ガッシュ「ヌァァァァァ!!」

ズブゥ

清麿「今日はこんなもんでいいだろ」

ガッシュ「」ドサッ

コルル「ガッシュー!」

清麿(ガッシュも日々の特訓とツボ押しによって大分強くなった)

清麿(やはり一度ガッシュを王へと導いたことによる経験、知識…そしてオレのアンサートーカーによるものが大きいか)

清麿(どういうわけかオレだけが記憶はそのままの状態でタイムスリップし、もう一度魔界の王を決める戦いに参加しているが…)

清麿(前回では本を燃やしてしまったコルルを行き残させ)

清麿(前回も力を貸してくれたキャンチョメ・フォルゴレ組とティオ・恵さん組、更にはブラゴ・シェリー組とも友好的な関係となった)

清麿(すべてがいい方向へと向かっている。さすがアンサートーカーだ)

ガッシュ「コルル…いつか清麿を倒そうぞ」

コルル「お兄ちゃん怖いからやだ」

学校

校長『では、みなさん、有意義な休みを送るよーにしてください』


清麿「ハァ…やっと終わった」

水野「高嶺くん高嶺くーん。やっと夏休みに入ったね。色々予定あるみたいだけど大丈夫?」

清麿「ん?…ああ…大丈夫だ」

清麿(…そう…この夏休み、オレは大事な予定があるんだ…)

ホワンホワンホワーン

ティオ「え?イギリス!?」

清麿「親父から、夏休みに入ったら遊びにこいって葉書がきてね」

ティオ「じゃあ今日聞きたいことがあるってのは…イギリスに行くことと関係あるのね」

清麿「いや、聞きたいことがあるってのは嘘だ」

ティオ「!!」

清麿「今からツボ押しだ。ガッシュ、コルル。ティオを押さえとけ」

ティオ「い、い…いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

相変わらずで安心したwww

ティオ「ちょ、ちょっと待って清麿!!」

清麿「なんだ」

ティオ「いいこと教えるから!だから許して!」

清麿「いいこと?」

ティオ「前にイギリスでガッシュに似た子を
清麿「ゼオンだろ。知ってる」

ティオ「が、外見は似てて私もハッと
清麿「どうでもいいから」

ティオ「…………」

ティオ「」グスン

清麿「ガッシュは右腕。コルルは左腕な」

ガッシュ「」ガシッ
コルル「」ガシッ

ティオ「ま、まってよぉ!お願い清麿、それだけは…それだけはっ!!」ジタバタ

清麿「じきに楽になる」

ズブゥ

ホワンホワンホワーン

清麿(とにかく早く旅行の準備をしないとな。三日後には飛行機に乗るんだ!)

清麿「……ん?そういえばなんで水野がイギリスに行くこと知ってんだ?」

水野「え?何言ってるの?夏休みの予定っていえば私達との遊ぶ約束よ!!」

水野「高嶺くん、結構みんなと約束してたよ!まさか忘れてたの!?」

清麿「忘れてたよ!!」

水野「えぇ!?」

清麿「じゃあな!!」


ガッシュ「せっかく友達が誘ってくれたのに断るとは何事だ清麿」

清麿「だってめんどくさいじゃないか」

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>>19
清麿 強くてニューゲーム でググれ

ガッシュ「またいじめられっこの引きこもり根暗ぼっちに戻ってもよいのか」

清麿「…………」

清麿「」ガタガタガタガタ

コルル(!!お兄ちゃんの弱点を見つけた!!勝てる!!)

清麿「ガッシュ、協力してくれ!!上手くいけばお前も連れてってやる!!」

ガッシュ「ウヌ、本当か!?」

コルル「お兄ちゃん!私は!?」

清麿「コルルはさっき反抗的なこと考えたから駄目だ」

コルル「!!」

夏休み一日目

山中「悪いな高嶺。部の奴らに内緒で特訓をしたいんだ」

清麿「でも…オレあまり野球できねーぜ」

山中「キャッチボールができればそれでOKだよ!」

清麿「そうか、じゃあとことん付き合うぜ!」

山中「ありがとう。じゃあオレの新兵器…炎の消える魔球が完成するまで付き合ってくれよ!」

清麿「ザケル!」ゴッ

山中「ギャアァァァァ!!」

清麿「燃えた!そして消えた!完成だよ山中!!」

山中「ほ…本当か!?オレには電撃が出たように見えたが…」ガクガク

清麿「それはお前が馬鹿なだけだ!!」

山中「そうか」

清麿「じゃあな!」


清麿「いくぞガッシュ」

ガッシュ「ウヌ、次は山で虫とりだったな!」


「さ、目標はセミ10匹、カブトムシ5匹、蜂8匹だよ!」
清麿「ザケル!」

「ギャアァァァァ!!」

清麿「次は川だ」

ガッシュ「ウヌ、この山の中の川だな!」


「よーし、50匹釣るまでは帰らせねーぞー!!」
清麿「ザケル!」

「ギャアァァァァ!!」

清麿「次はツチノコか…」

ガッシュ「ウヌ!」


金山「ツチノコ捕まえるまでは帰
清麿「ザケルァ!!」

金山「ギャアァァァァ!!」


清麿「次はUFOだ」

ガッシュ「ウヌ!」

清麿「お前そろそろマント操って飛べるくらいは出来るようになったよな」

ガッシュ「ヌ?そこまではさすがにまだできないのだ」

清麿「…………」

ガッシュ「…………」

清麿「ツボ」

ガッシュ「!!!!」ビクビクゥッ

酉忘れてた

清麿「頭こっちに向けろガッシュ」

ガッシュ「嫌なのだ嫌なのだ!!それはもう嫌なのだー!!」

ズブゥ

ガッシュ「ヌオォォォォォォ!!」


岩島「遅いよー高嶺くん!」

清麿「またせたー」

岩島「さ、一緒にUFOを呼ぼう。ポーズをとって僕と一緒に呪文を唱えて」

清麿「呪文を唱えるんだな!?おう!!わかった!!」

岩島「アーブダークショーン!!!!」

ガッシュ「」ブーン

岩島「!!あ、あの円盤型の黒い物体は…!!」

岩島「た、たた高嶺くん!早く呪文を一緒に唱えて!!」

清麿「ザケルルルァイ!!」

岩島「ギャアァァァァ!!」

清麿「ど、どうしたというんだ岩島!?」ダッ

岩島「た…高嶺くん…今あの円盤から…電撃が…」ガクガク

清麿「本物のUFOってことだよ!よかったな岩島!」

岩島「へ、へへ…僕は…やっと…UFOを…!」ガクガク

岩島「」ガクッ

清麿「……見ろよガッシュ。この幸せそうな顔を。岩島は本望だったと思うぜ」

ガッシュ(清麿のほうが幸せそうなのだ。同級生に電撃を撃つのが楽しいのだ。歪んでるのだ。清麿こそが最悪の悪魔なのだ)

清麿「ツボ」

ガッシュ「」ガタガタガタガタ

夏休み二日目

清麿「今日は水野達とプールか…」

コルル「私もプールいきたい!」

清麿「お前水着持ってるのか?」

コルル「…そういえば持ってない…」シューン

清麿「仕方ない。女児水着売り場まで買いにいくか…」


清麿「通報されたんだが」

ガッシュ「不思議だの」

コルル「不思議だね」

プール

水野「あ、高嶺くーん!」

清麿「…………」

中村「おそいぞー」

清麿「はは、すまない」

ガッシュ「ウヌ!たくさん遊ぶのだ!」

コルル「あそぶー!」

清麿「ハッハッハ。あんまりはしゃぎすぎんなよー」

水野「ウフフフフ、私達もいっぱい遊ぼうね高嶺くん」

清麿「…………」

コルル「お兄ちゃーん!」

ガッシュ「こっちなのだ清麿ー!」

清麿「ワッハッハ。今いくぞー」

水野「…………」ポツン

水野「うん!今日の高嶺くんは比較的優しいな!」

夏休み三日目

清麿「さ、行くぞガッシュ!!」

ガッシュ「ウヌ!」

コルル「私もいく!」

清麿「駄目だ!二人分子守りすんのはダルい!!」

コルル「つれてってくれたら私の分の朝ごはんのデザートのぶどうゼリー食べたの許すの」

清麿「仕方ないなぁ」



清麿「よし!空港に向かう途中に寄ったファミレスにコルルを置き去りにした!」

清麿「頼んでおいたコルルの分のお子様ランチもコルルがトイレ行ってる間にオレが食った!!」

清麿「今のうちに行くぞガッシュ!!」

ガッシュ(私は悪くないのだ。すべて清麿が悪いのだ)

清麿「コルルのお子様ランチ少し食ったろ。共犯だ」

ガッシュ「ヌァァァァァ!プリンを渡されたらそりゃあ食べてしまうであろう!人として!!」

清麿「お前魔物じゃねーか」

しおり「その理屈はおかしい」

イギリス

清麿「さて、イギリスに着いたが…」

清麿「オレが関わってない事に限っては前回の時間軸と全く同じことが起きる、ということがすでに分かってる」

清麿「つまり…この辺に荷物を置いて放置すれば…」ポイ

セッコロ「…………」ガシッ

清麿「ガキが釣れる、と」

ガッシュ「泥棒なのだー!?」

セッコロ「わぁー!!」ダッ

清麿「ザケル!」ゴッ

セッコロ「うわぁぁぁあ!?」

セッコロ「」ガクガク

清麿「なんかボロボロだなお前」

ガッシュ「ウヌ、清麿のせいだ」

清麿「さて…親父が教授をしてる大学にいっても親父はいないし…」

ガッシュ「な、なに!?では父上殿はどこにおるのだ!?」

清麿「ここから離れたところにある古城…そこに親父やセッコロ…この泥棒の親が捕らわれている」

ガッシュ「父上殿が…さら、さら、さら、さささささ…」ガタガタガタガタ

清麿「目を覚ませガッシュ!!」バキィッ

ガッシュ「ウグホハッ!!」

ガッシュ「」ピクピク

清麿「よし」

コォォォ

清麿「新しい呪文が本に出たな。上手くガッシュのツボを押せたぜ」

清麿「さ、行くぞガッシュ。親父を助けるんだ」グイグイ

ガッシュ「」ズルズル
セッコロ「」ズルズル



清麿「ここが…ホーバーク・キャッスル…誰一人帰ってこない悪魔の古城…」

清麿「ガッシュ、よく聞け…」

ガッシュ「ヌ…?」

清麿「この城に入ればもう後戻りはできん。お前のようなアホには何が起こるかも何がでてくるかもわからん…オレにはわかるけどな」

清麿「だが、親父は絶対に助ける!何があってもだ!!」

ガッシュ「ウヌ!もちろんだ!!清麿のようなアホがどうなろうと父上殿は必ず助ける!!」

「…ふ…暴れてる…暴れてる…今度は誰が入ってきた?」

『二人組だよ。一人は子供くらいの大きさ』

「ククク…いい酒の肴ができたぜ。今度の奴はどこまでこれるかな?」

「まぁどうせ最初の部屋でオレの不死身の騎士達にボコボコにされるんだろうがな…」



清麿「ガッシュ、SET」

ガッシュ「ウヌ!」

清麿「ジケルド!!」

ガチャコーン

ガッシュ「ウヌ!?この術は…!」

清麿「あぁ…お前の新たな力だ。磁力の塊をぶつけ、対象を磁石のようにする拘束技…!」

清麿「しかしジケルドはもう二度と使わん」

『ステング、奴らが最初の部屋を突破したよ』

ステング「ふん…まあいい…どうせ次の部屋でおだぶつよ…なんせ二百本もの剣が…同時に侵入者に襲いかかるんだからな!!」

『二番目の部屋、突破されたね』

ステング「まだだ!落とし穴の部屋が
『突破されたよ』

ステング「次が
『最後の罠も突破されたよ』

ステング「…………」

コック「フフフフフフフフフフフフフフフ」

ステング「コック!料理がまじいんだよ!!」ビシッ

コック「!」ビクゥ

最初からザケルで壁をぶち抜きゃ良いのに…

ステング「準備はいいな!?バルトロ!!」

バルトロ『もちろんだよステング』

清麿「おっす」

ガッシュ「父上殿はどこだー!?」

ステング「ふ……どうした?やっと罠を抜けてオレのところまでこれたんだぜ…」

清麿「ガッシュ。このデッケェ鎧着た犬は実は偽物なんだ。本体はこいつの中にいる」

ガッシュ「ウヌ」

清麿「こいつの能力は、花をくっつけた物を操る能力。このデッケェ鎧着た犬も操っているだけにすぎん」

清麿「まずは花を見つけろ。そして自力でむしりとれ。オレがツボを押しまくった今のお前ならできる」

ガッシュ「おかげで十円ハゲができたのだ。ところでその間清麿はなにをしてるのだ?」

清麿「お腹すいたからご飯食べるよ」

ガッシュ「ウヌ。大事だの」

ステング「チッ…このバルトロの巨体を見てびびらねぇとは…気に入らねぇな!ゼベルオン!!」

バルトロ『ルォォォォォ』

ガッシュ「ウヌ…マントをプロペラのようにして飛び…」ブーン

ガッシュ「目標に向かってマントで攻撃…なのだ!」ニョーン

ステング「くっ…!?まさかもうバルトロの花に気付いたのか!?早すぎるぜ!」

清麿「コック!!つまみがまじいんだよ!!」ガン

コック「!」ビクゥ

ステング「ガキがぁ…ならばこれでどうだ!!ゼベルセン!!」ドンドンドンドン

ガッシュ「ヌァァァァァ!?」

清麿「コック!!早く次の料理持ってこい!!」

コック「!」ビクゥ

ガッシュ「ヌゥ…!さすがにデカイのだ…!」

ステング「ハッ、いいねぇ。お前の必死な反撃も…オレのバルトロには通用しねえんだ!」

ステング「オレに文句を言う奴は警察だろうが、村のクソ親父だろうが…全部力でだまらせられる!」

コック「黙りやがれ!!」

ステング「コック!?」

コック「てめぇ…両親をさらわれた子がどうやって生活してるか知ってるのか!?」

清麿「よし、打ち合わせ通りだコック!」

ステング「チィ!コック!」

ステング「コック!邪魔すんじゃねぇよ!」

コック「!」ビクゥ

清麿「コック!そこだ!殺れ!」

コック「!」ビクゥ

ガッシュ「ウヌゥ…残りの花はどこなのだ…?」

コック「おーい!ここにも花がついてるよー!!」

清麿「コック!そんなことより腹が減ったぞコック!」

コック「!」ビクゥ

ステング「コラコック!!てめぇからまずはぶっ飛ばす!!」

コック「!」ビクゥ

ステング「さあこれで最後だーっ!!死ねぇえええええっ!!」

バルトロ『』グォッ

コック「!」ビクゥ

清麿「コック!!!!」

セッコロ「うぁあああああ!!」ダダダダ

ステング「なっ!?ガキがコックを!?」

清麿「チィ!コック!!」

コック「!」ビクゥ

セッコロ「大丈夫かコック!」

コック「わっ」

セッコロ「な…何が古城の悪魔だ!?もう…てめえらの…てめえらの好き勝手になんかさせるかよ!!」

ステング「だったら死んでから後悔しなーっ!!」ギュオォ

セッコロ「うぉおおおっ!!」

セッコロ(な…なんだよこれ…怖い…怖い…怖い…でも…)

セッコロ「オレだって父さんや母さんを助けるんだーっ!!」ダッ

ステング「調子にのるなーっ!!」

コック「セッコロー!右だー!!」

ステング「な!?」

コック「あの巨人の動きは離れてるオレ達の方がよく見える!オレの声に従うんだ!」

セッコロ「コック!」

ステング「コックテメェ!!」

ステング「ハッこざかしい!無駄なあがきはやめやがれ!!いくら攻撃をかわせても、お前らのいる場所からはどんどん離れ…」

ステング(ちょっと待てあいつ…どこに行った!?今もそうだ、どこから声をかけてる?)

ステング「まさか!?」

清麿「コックを持って動き回るセッコロに夢中で」

清麿「セッコロに向かって近づいているオレ達には気が回らなかったようだな…」

清麿「よくやった、セッコロ…」

セッコロ「へ…お安いご用だ…」

ステング「こ…コックを取り戻したからなんだ!?まだオレのバルトロは壊れちゃいねえぜー!!」

バルトロ『』ズズズズ

ステング「なっ!?バルトロの身体が崩れていく!?」

ガッシュ「やっと全部の花を取ったのだ」

清麿「おう、やるなガッシュ。コックとかセッコロとかなんの役にも立たなかったぜ」

バルトロ「」ヒョコッ

ガッシュ「本体が出てきたのだ」

バルトロ「ケケーッ!!」

清麿「うるせぇこのクソ犬!!」バキィッ

バルトロ「グケッ」

清麿「お前だけは許さねぇ!!オレが直々にぶっ飛ばしてやる!!」バキッバキッバキッバキッ

ガッシュ「最初から清麿が戦えばいいのに」

メラメラ

ステング「うわぁぁぁ!バルトロー!」

バルトロ「グェプ…ゲブェ…オブケブェ…」ピクピク

スウゥ

清麿「よし、城が崩される前にバルトロを始末できたな」

清麿「セッコロ。人命救助とか後はお前がやれ」

セッコロ「えっ」

清麿「任せたぜコック」

コック「わっ」

清麿「親父もどうせ無事だしスルーでいいか」

ガッシュ「清麿ォー!!!!」

清麿「さて…残るは…そうだな。あの森のイベントを消化しておくか」

ガッシュ「ヌ?」

清麿「行くぞガッシュ」


清麿「この森が…親父がガッシュを見つけた森、ガッシュが死にかけていた森だ」

ガッシュ「ふむ」

清麿「そして…妖精が住む森だ」

ガッシュ「ウヌゥ!?妖精!?」

「ま~~~~~~っ!!!!」

清麿「!出た!ガッシュ、どんなに目を背けたかろうと決して目をそらすなよ!!」

ガッシュ「ウ、ウヌ!」

清麿「」スウゥ

清麿「ザケル!!!!」

ダルタニアン「」ピクピク

ガッシュ「き、清麿!?誰だかわからぬがただの人間に電撃などと…!」

清麿「妖精だ」

ガッシュ「…………」

清麿「妖精なんだ」

ガッシュ「お、おう」

清麿「忘れるんだガッシュ。そろそろ着くぞ」


清麿「ここがガッシュがいたところだ」

ガッシュ「ス、スマヌ清麿…ふ、震えが止まらぬ」

ガッシュ「わぁあああああああっ!!!!」コォォォ

清麿「よし、イベント回収」

俺らが一度クリアしたゲームをやり直す時も、こんな感情なのかな…

ガッシュ「」

清麿「ガッシュ?」

ガッシュ「」

清麿「ガッシュ…ガッシュ!」

ガッシュ「」

清麿「…………」

ズブゥ

ガッシュ「ヌワァァァァァァァァ!?」

清麿「ガッシュ、大丈夫か!?オレがわかるか!?」

ガッシュ「できれば…わかりたくもないのだ…」ガタガタガタガタ

ガッシュ「…………私はこの森を知っている」

清麿「そうか。まぁ話さんでよし。どうでもよろしい」

ガッシュ「ウヌ。そうだと思った」

清麿「それよりこのイベントを見たことによってあの呪文が出たことが重要だ」

清麿(この術を使いこなすためには…ツボ押しと催眠術が必要だな)

清麿(元々ガッシュには常日頃からツボを押し、感受性を豊かにしている)

清麿(それにより催眠術の効果は増大し、思い込みの力も相まって修行の効率も上がる)

清麿(更に普段からガッシュに対しては辛辣に当たるようにし、感情をある程度抑制する)

清麿(同い年であり、同じ魔物であるコルルを傍に置くことで感情の捌け口を作ることもした)

清麿(その環境に慣れたガッシュは今は感情の捌け口が見つからず、溜め込んでしまう)

清麿(そしてついに感情が爆発したとき、例の呪文のタガが外れるだろう)

清麿(その後のコントロールはガッシュを成長させつつ徐々にやっていけばいい)

清麿(とにかく例の呪文の真の力を引き出すことこそがガッシュの最大の課題だろう)

清麿(本に現れる呪文は魔物の精神的な成長により増えていく)

清麿(また、術自体の効力も魔物が大きな壁を乗り越えた時に上昇する)

清麿(例の呪文を早く使いこなすには前回以上にガッシュの精神的な成長が必要となってくる)

清麿(そのためにもガッシュの自力を上げ、パートナーに頼らずとも魔物と戦えるようにし、精神的な自立をさせる)

清麿(その上で自分の限界を知り、パートナーとの連携の大切さ、絆を学ばせ、深い信頼を結ぶこと)

清麿(今まで対魔物での術の使用率を出来るだけ抑えてきたのもこの時のため)

清麿(必要以上にガッシュを遠ざけ、依存させないようにしたのもすべて例の呪文の為だ)

ちょっと寝てしまってた
三十分くらい休憩します

清麿「…………」

ガッシュ「どうしたのだ清麿?」

清麿「いや…」

ガッシュ「まぁどうせ清麿のことだ。また私に意地悪することでも考えておるのだろう」

清麿「そんなところだな」

ガッシュ「…………ん?」

~♪

ガッシュ「何やら楽しい歌声が聞こえぬか?」

ヨポポイトポポイスポポポーイ

ヨポポ「」ヨポポイトポポイスポポポーイ

ヨポポ「」ヨポポイ
ガッシュ「」ヨポポイ

ヨポポ「」トポポイ
ガッシュ「」トポポイ

ヨポポ「」スポポポーイ
ガッシュ「」スポポポーイ

ヨポポ「」ニッ

ガッシュ「」ニッ

ガッシュ「お主
ジェム「捕まえたーっ!!こいつめ!こいつめ!!」ガンゴン

ガッシュ「ウヌ!ヌォオ!」

ジェム「ヨポポ、とどめを!!」

清麿「…………」ジー

ジェム「ミケル!!」

カッ

ガッシュ「ヌァァァァァ!!」

ジェム「どう!?少しは懲りたかしら!?」

ヨポポ「…………」オロオロ

清麿「……大丈夫かー?ガッシュ」

ガッシュ「ヌゥ…マントが間に合ったのだ…」

ジェム「くっ…まだ倒せてな……!!」

清麿「人違いか?」

ジェム「そ、そうみたい…ごめんなさい…」

ガッシュ「ウ、ウヌ!心配いらないのだ!私は大丈夫だぞ!」

ジェム「えっ…!?な、なんで無事なの!?」

清麿「…ガッシュも魔物だからさ」

ジェム「え…」

清麿「別に構えなくていいぞ。戦う気はないから」

ジェム「そ、そう…」

清麿「しかし君達はそうでもないんだろ?倒したい相手がいる」

ジェム「……え?な、なんでそれをあなたが知ってるの!?」

清麿「気にすんなよ」

ジェム「うん」

清麿「だからヨポポは躍り続けてるんだな…その倒したい相手を呼び寄せるために」

ジェム「そ、そうなの。何から何まで知ってるのね」

清麿「なぁガッシュ。この二人、守ってやらないか?」

ガッシュ「ヌ?」

清麿「この子達は魔物に家や家族を襲われたんだ」

ガッシュ「そうなのか?」

清麿「魔物が家や家族を襲う理由…わかるか?」

ガッシュ「ウヌゥ…なんでかのう…」

清麿「魔物の目的は、同じ魔王候補を減らし、自分が魔王になるためだ」

清麿「魔王候補を減らすにはそれぞれの魔本を燃やす必要がある」

ガッシュ「……つまり本を探すために家を襲ったのだな?」

清麿「そうだ。そして本の在処を吐かせるために人を痛めつけた…」

ガッシュ「…………」

清麿「許せるか?」

ガッシュ「絶対に許せぬ」

清麿「許せなかったらどうする?」

ガッシュ「ヌ?…ウヌゥ…魔王にはさせられぬ…」

清麿「つまり、どうするんだ?」

ガッシュ「…私が倒す」

清麿「そういうことだな」

ジェム「……ヨポポがいない…」

ガッシュ「ヌ?」

ジェム「おねがい!一緒にヨポポを探して!あの子、きっと魔物を見つけたのよ!」

ジェム「バカよ!あの子なんで一人で戦おうとしてるのよ!?」

清麿「ジェムを戦いに巻き込みたくないんだよ…」

ガッシュ「ヨポポはジェムが好きなのだ。危ない目にあわせたくないからヨポポは一人で戦ってるのだ…」



ヨポポ「ヨポポーッ!!」

イギリス紳士「もういいわ!死になさい!!アムド・シザルグ!!」ジャッキン

ヨポポ「!!」

ガッシュ「ヌワァァァァァァァァ!!」ガシッ

清麿「マントでヨポポを引き寄せたか」

ジェム「なんか気持ち悪いわあのマント」

ガッシュ「き、清麿!今のは呪文を唱えるべきであろう!?間一髪であったぞ!」

清麿「ん?知らねーよ」

ガッシュ「なっ…守ってやらないかと言ったではないか!」

清麿「提案しただけでオレもやるとは言ってねーよ」

清麿「相手を倒すこともヨポポ達を守るのも最終的に自分で決めたことだろ」

ガッシュ「ヌゥ…」

清麿「自分で責任持て。オレは一切関知しない」

ガッシュ「清麿の馬鹿者め!そのような場合ではないだろう!」

清麿「」ツーン

むしろゼオン組がそれっぽい

>>133
デュフォー「頭悪いな頭悪いな」
ゼオン「」

清麿「俺は知らん」
ガッシュ「ウヌゥ…」


なるほど!

清麿「ヨポポーッ!!」

ヨポポ「…ヨポイ?」

清麿「ジェムはガッシュが守る!!奴らがいくら攻撃してこようとケガ一つ負わせねえ!!だから戦え!!」

清麿「後ろを気にせず…呪文の力で存分に戦え!!」

ジェム「ドレミケル!!」ドレドファッ

キクロプ「ルォッ!!」

イギリス紳士「その程度の攻撃じゃキクロプを倒すのに100回は必要ね」

清麿「さて…どっこいしょ」

ガッシュ「清麿!守っておったら攻められぬ!!」

清麿「じゃあ前に出ればいい。代わりにヨポポが危ないが」

清麿「守るか攻めるか。どちらもお前が決めたことだ。どっちを優先するんだ?」

ガッシュ「ウヌ…」

イギリス紳士「アムルセン!!」ドドドド

ヨポポ「ヨポー」ドカッ

ジェム「ヨポポ!」

ガッシュ「き、清麿!ラシルドを…!」

清麿「知らん」

ガッシュ「くっ…ヌオォォォォォォ!!」ブーン

清麿(マントを伸ばし、オレとジェムの前に壁を作って術を弾いたか)

イギリス紳士「ふん…マントが厄介ね…エムルロン!!」

清麿(きた。このままだとジェムに当たる)

ガッシュ「ヌォオ!!」ニュニュッ

清麿(ガッシュもマントで守ろうとするがあれじゃ間に合わん)

清麿(ヨポポもジェムを守ろうと動いてはいるが…本はおそらく守りきれない)

清麿(ここでジェムを守れず、ヨポポが魔界に帰ってしまえばガッシュには重い後悔が生まれる)

清麿(自分がもっと強ければヨポポを守れたのに…という自責の想いをこれから抱き、精神的な成長へと繋がるだろう)

清麿(…………)

清麿(たとえこの場でオレがヨポポを助けたとして、ヨポポが自分たちだけの力でこの先生きのこる可能性は…)

清麿(…………)

ガッシュ「清麿ー!頼む!ヨポポを助けてくれー!!」

清麿「…………」

清麿「嫌だ」

ジェム「キャアアアア!!」ドカァァ

ガッシュ「!!」

ジェム「本が!!」

ジェム「ダメ!ダメ!熱いっ!!ああ、ヨポポが…ヨポポが消えちゃう!ヨポポ!!ゴメン!ヨポポ!!」

ヨポポ「ヨポポイ!」ニコリ

ガッシュ「ぐっ…ウワァァァァァァ!!」

イギリス紳士「ええい!死に損ないが!!とっととくたばりやがれぇえ!!アムド・シザルグ!!」

ガッシュ「ヌグアァ!!」

清麿(まだあの程度の呪文も完全に防げない、か…)

ガッシュ「ぐ…許…さぬ…ぞ、お主達…これ以上あの者達を攻撃したら…絶対に…許さぬぞ…」

コォ

清麿(新しい呪文が出たが…これ以上ガッシュ一人でやっても勝てそうにないな)

清麿「SET」

ガッシュ「!」

清麿「ザケルガ!!」

ガッシュ「」ジュバッ

イギリス紳士「んなっ!?」

清麿(一直線に走る、一点に力が集中した貫通力のあるザケル)

清麿(オレのアンサートーカーによって最も装甲の薄い部分を狙い打つ)

キクロプ「ガルァアアアア!!」ゴシャアアアア

イギリス紳士「キクロプの鎧が…キクロプの鎧が…」

ジェム「ヨポポーッ!!」

ヨポポ「ヨポイッ!!」

ジェム「ドレミケル!!」

キクロプ「ルォォォォォ!!」

メラメラ

イギリス紳士「許してくれ…許してくれー!!」ダッ

ジェム「ありがとうヨポポ…大好きよ」

ヨポポ「ヨポポイ!」


翌日

清麿「どうだガッシュ?守るって言ったのに守れなかった気分は」

ガッシュ「……何故助けてくれなかった」

清麿「は?」

ガッシュ「清麿には相手の攻撃を避けられる能力があるではないか!それなのに清麿はジェムの近くにいながら守ろうとしなかった!」

清麿「なんでオレが守らなきゃならん」

ガッシュ「なに…!」

清麿「オレが守ろうが守るまいがお前はジェムを守ると言っておいて守れなかったのは事実なんだ。オレを責めるのは構わんが責任転移はするなよ」

清麿「それが悔しいならもっと強くなったらどうだ。オレの力無しで魔物の相手ができるくらいによ」

ガッシュ「…………」

清麿「それともやっぱり優しい王様はやめるか?」

ガッシュ「やめるわけ…なかろう…」

清麿「まぁいいや。お菓子でも買ってやるから元気出せよ」

ガッシュ「……」トボトボ

清麿(…あの場でヨポポを生き残らせたってまた別の魔物にやられてた…日本にいるならまだしもイギリスにいるんじゃオレ達が守るわけにもいかんし)

清麿(心苦しいがガッシュの成長のために利用させてもらった…だがそれは今後のガッシュに大きく影響するはずだ。現に第五の術がさっそく出た)

キャンチョメ「…………!」

清麿(ヨポポの犠牲は無駄じゃないんだ。無駄じゃないんだ。うん)

キャンチョメ「……?……?」

清麿「!」

キャンチョメ「あ」

ガッシュ「ヌ」

清麿「おう」

キャンチョメ「見つけたぞ清麿ー!!僕が絶対に倒してやるー!!」

清麿「いきなりなんだ」

キャンチョメ「なんだじゃない!清麿に受けた恨みは忘れてないぞ!」

清麿「オイオイ、キャンチョメの相手はガッシュだろ」

ガッシュ「清麿を倒すというのなら協力するのだ」

キャンチョメ「お、そうかい!ガッシュも清麿をブッ飛ばしたいんだね?」

ガッシュ「ウヌ!」

清麿「おい」

キャンチョメ「強くなった僕の力を見せてやる!きてー!フォルゴレー!!」

清麿「…………」

ガッシュ「…………」

キャンチョメ「……そういえば僕は今フォルゴレを探しているんだったよ」

清麿「ザケル!」

キャンチョメ「うえーん!!」

キャンチョメ「一緒にフォルゴレを捜してくれよ。いいだろ?」プスプス

清麿「一人で捜せるだろ?」

キャンチョメ「僕はフォルゴレがいなきゃなんにもできないよ」

清麿「…仕方ない。友達だもんな。捜してやるよ」

キャンチョメ「いや、友達じゃないよ。清麿は敵」

清麿「…………」

キャンチョメ「まぁガッシュは友達にしてやってもいいぜ!」

ガッシュ「ウヌ!私たちでこの鬼畜生の清麿をボコボコに

清麿「ジェララララァァ!!!!」

キャンチョメ「ひひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

清麿「オレ達友達だもんな」

キャンチョメ「友達だぜ!」

清麿「とにかくフォルゴレがどこにいるかはもう知ってる。病院だ」

キャンチョメ「じゃあフォルゴレはケガを!?」

清麿「あぁ。今からすることになる」

キャンチョメ「」ガタガタガタガタ

清麿「見つけたぞ!ザケル!」ゴッ

フォルゴレ「ん?ギャアアアアアア!!」

キャンチョメ「な、なんで攻撃するんだよー!?」

清麿「フォルゴレを見るとつい」

キャンチョメ「鉄のフォルゴレ~♪」

フォルゴレ「無敵フォルゴレ~♪」スクッ

清麿「ザケル!」ゴッ

フォルゴレ「う、うわぁぁぁぁ!?危ないじゃないか清麿!!」

清麿「つい」

フォルゴレ「さすが清麿だ!なんて極悪非道な奴だ!こんな奴は許しておくわけにはいかん!行くぞキャンチョメ!」

キャンチョメ「うん!」

清麿「いいかガッシュ。強くなりたきゃ全員を相手出来るようになれ」

ガッシュ「全員…?」

フォルゴレ「ディマ・ブルク!!」ボワン

ワンチョメ「ウオオォォォォ!!」
ツーチョメ「ウオオォォォォ!!」
サンチョメ「ウオオォォォォ!!」
ヨンチョメ「ウオオォォォォ!!」
ゴチョウメ「ウオオォォォォ!!」
ロクチョメ「ウオオォォォォ!!」
ナナチョメ「ウオオォォォォ!!」
ハッチョメ「ハァーハッチョメハッチョメ!」

フォルゴレ「やれやれー!そっこだー!」

キャンチョメ「いっけいけー!」

清麿(このディマ・ブルク対ガッシュは半日かかった)

フォルゴレ「ゲッ!コンサートに遅れてる!」

キャンチョメ「なんてこったい!急ごうフォルゴレ!」

フォルゴレ「清麿!今回は見逃してやる!!絶世の美男子、イタリアの英雄、パルコ・フォルゴレさ!!」

清麿「ザケル!」

フォルゴレ「ギャアアアアアア!!」

キャンチョメ「フォルゴレー!!」

清麿「帰れ!!」

今シスターエルの声が聞こえた気がした

清麿(しかしその甲斐あってガッシュは肉弾戦に目覚め…)

清麿(また新しい呪文も手に入れたのであった)

ガッシュ「清麿!勝負なのだ!」

清麿「またかガッシュ。何度やっても無駄だ」

ガッシュ「今日こそ清麿のアホを這いつくばらせてやるのだ!」

清麿「うるあぁぁぁぁぁぁ!!死ねコラァァァァァァ!!」バキィッ

ガッシュ「グホウベブ!?」

清麿「じゃかあしい!!オレに勝とうなんざ百年早い!!」ゲシゲシ

清麿(ガッシュもこのとおりじゃれてくるようになった。きっとキャンチョメと殴りあったおかげでストレス解消になったのだろう)

ガッシュ(くそう…せっかく覚えた首関節を清麿にぶちこみたいのだが…)

清麿(しかし対術はまだまだだ。もう一度キャンチョメでレベル上げしたいもんだぜ)

清麿「負けた罰ゲームだ。ツボ押しするぞ」

ガッシュ「」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

ブラジル
アマゾン川流域

ブラゴ「………………」

ワニ「じー…」

ブラゴ「気にくわんな…」

ワニ「ぐるるる…わに!わに!」

ブラゴ「弱ぇクセにオレに牙を向けるんじゃねえ」ドン!

ワニ「痛い!わに!」



ワニ「」パチパチ

ブラゴ「なぜ焼く…?生のほうが力がつくと言っ
シェリー「な、生!?なにが生なの!?生クリームなの!?生チョコなの!?」

シェリー「まさか生キャラメルだったりするの!?」

ブラゴ「シェリー。しばらく甘いもん食ってないからってはしゃぐんじゃない」

シェリー「」ハッ

ブラゴ「シェリー、お前少し疲れてるだろ?体力つけないと敵と戦う前に倒れるぞ」

シェリー「平気、足手まといにはならないわ!」

ブラゴ「ならいいがな…」

シェリー「休みすぎたわ。急ぎましょう。敵を追い詰めるわよ」

ブラゴ「ふん…」

ブラゴ(無理をしやがって…しかし…なぜこの魔界の王を決め
シェリー「はふぅ…眠くなんかないんだからね」

ブラゴ(……決める戦いはこんな弱
シェリー「お菓子…なんて食べたくないんだから」

ブラゴ(…………弱い人間と組まねば
シェリー「あ、ちょうちょ」

ブラゴ「やかましい!!考え事の邪魔をするな!!」

シェリー「」ハッ

今のガッシュの望みは、優しい王様でも清麿がボロボロにならずとも勝てる力でもなく、清麿をぶっ飛ばせる力だな

ブラゴ(まあ、でも…1日に一度寝る人間の中では土曜日と日曜日に夜更かしできるのはマシなほうか…)

ブラゴ(よほどこの戦いを終わらせたいとみえる…)

シェリー(おしっこしたいな…でもそんなこと恥ずかしくて言えないし…)

シェリー(でもこの歳でおもらしなんかしたらみんなに笑われちゃうし…)ウルッ

ブラゴ「シェリー!!」

シェリー「きゃっ!?」ビクッ

シェリー「びっくりさせないでよ!危ないところだったじゃない!」プンスカプン

ブラゴ「敵だ、追い詰めたぞ」

ブラゴ「逃げ回るだけの根性の持ち主だな。どうする?」

シェリー「…知れたことよ。情けは一切かけない!!一気に本を燃やすわよ!!」

シェリー(私の目的はこの戦いを早く終わらせること!!)モジモジ

シェリー「さぁ、おとなしく本を渡しなさい!!渡さないなら力ずくでも奪います!!」

ベリコ「い、嫌だ…誰が…渡すか…僕はこの力でお金持ちになったんだ。これからもお金をかせぐ…僕は…僕はもっとお金持ちになるんだーっ!!ジュロン!!」

シェリー「グラビレイ!!」ズン

ベリコ「」

シェリー「レイス!!」ドゴァア

ベリコ「うぉおおおっ!!」

シェリー「力の差は歴然ね。早く本を渡しなさい」ハァハァ

ブラゴ「!…………」

シェリー(漏れちゃうよ…)ウルッ

ベリコ「嫌だ…嫌だー!!バルジュロン!!」ズァア

シェリー「きゃっ…!?」ビクッ

シェリー(なにこの木のおじさん達…?恐い…)フルフル

ベリコ「たのむぞ木の戦士!ジュルク!!」ザザザ

シェリー(木々があの子達をおおうように!?)

ブラゴ「チッまた隠れるつもりか?シェリー、今のうちに協力な奴であの一帯ごとふきとばせ!!」

シェリー(だ、だめ…さっきのおじさん達が恐くて…もう…っ!)プルルッ

シェリー「レイシュ…」ドカァァ

ブラゴ「何!?冷酒!?」

ブラゴ「チィイ!!何をしてるシェリー!?なぜギガノ・レイスを使わな…!!」

シェリー「きゅう…」ヘタリ

ブラゴ「シェリー!!…やはり疲れか?肝心なときに…」

シェリー「だ…大丈夫よ…こんな…つらさ…なんてことないわ…」プルプル

ベリコ「なれない密林でへばってるのか?そうだろ?長い鬼ごっこだったもんな」

シェリー(こんなところで…立ち止まってられないわよね…)プルプル

ブラゴ「チッ…奴の位置さえ見つかればこんなうざい戦い…」

シェリー「いいわ…姿が見えなくても…みんな潰しましょう…」プルプル

シェリー「アイアン・グラビトイレ!!」

ブラゴ「何!?」

シェリー「あぅ…間違えちゃった。アイアン・グラビレイ!!」ズドン

シェリー「力の放出を続ける!!周り全てを一掃しなさい!!ブラゴ!!」シャー

ベキャベキャベキャベキャドン

ベリコ「」

ポッケリオ「」

ブラゴ「フン、生きてるか…不思議だな。あれだけの力を発しながら人や魔物を殺してない…」

ブラゴ「力のコントロールか?それとも何か特別な思いか?」

ブラゴ「……おいシェリー。本を燃やすぞ。火をくれ」

シェリー(悪いわねブラゴ…少し休むわ…)

シェリー(……またやっちゃった……)

ブラゴ「チッ…おやすみの時間か…これしきで倒れやがって…クソ…」

ユサッ

ブラゴ「なぜこの戦いはこんな弱いやつらと組まねばならん…」

ブラゴ「……ん?背中が少し湿っぽいが…汗か。汗だな」

清麿「ああ…日本人だ…日本の空気だ!帰ってきたぞ!よし、ガッシュ!家まで一気に行くぞ!!オレをおぶれ!!」

ガッシュ「ウヌ、清麿、荷物を忘れておるぞ!」

清麿「いや、あれはフェイクだ!本物の荷物ならここに」

ガッシュ「ウヌ、さすがは清麿なのだ。まるで犯罪者のような手際なのだ!」

清麿「アッハッハッハ。くたばれ!!」

ハッハッハッハ

ハッハ

ハハッ

ゴンゴンゴンゴン

「…………」

「…………?」

「メルメルメ~メルメルメ~」

「…………」ポツーン

「…………」ショボーン

水野「わーい高嶺くんおかえりー!!」

山中「どうだった!?イギリスは楽しかったか!?」

岩島「反復横とび得意だよ」

清麿「よう山中、岩島…水…水…水…野…あ、そうだ水野だ」

水野「…………」

水野「よかった。高嶺くん無事帰ってきて」

清麿「…………」

山中「ああ、そうだ。心配したぞ」

岩島「何かあったら僕たち泣いてたよ」

清麿「山中、岩島…ありがとな」

水野「…………」

岩山「さあ、宿題を教えてくれ」

清麿「ああ、お前達用にわかりやすいように解説をまとめといた。これ持って帰ってやっとけ」

山中「なんだよー高嶺んちでやろうぜー」

清麿「そうしたいのは山々なんだが…ウチ、時々電撃が降ってくるんだよ」

山中「なにぃ!?電撃!?何故かオレ電撃トラウマなんだよ!!」

岩島「僕もさ!!」

清麿「よし、じゃあ気をつけて帰れよ」

岩山「おう!」

清麿「SET、ザケル!」

岩山「うわぁぁぁぁ!本当に電撃だぁぁぁぁぁぁ!!」

清麿「マズイ、早いとこ逃げろ!!」

岩山「お邪魔しましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バタン

水野「…あ、あの…私は…部屋にいていいのかな…?」モジモジ

清麿「あぁ。水…水……あなたは普通に帰ってくれ。あなた用のまとめ作ってないんだ。ごめんな」

水野「い、いやいや!いいのいいの高嶺くん忙しいもんね!ごめんね突然お邪魔しちゃって!迷惑だったよね!」

清麿「ああ」

水野「…………」

水野「うん!じゃあまたね高嶺くん!」

清麿「また学校でな」

水野(…………学校始まるまで会いにくんなって言われた気がするけど)

水野(うん。今日の高嶺くんは九分九厘優しかったな!)

清麿「よし…水野達は帰した。あとは…」



コルル「」プクゥ

清麿「コルル、ただいまー!」

コルル「」プイッ

清麿「ハハハハ、なに怒ってるんだコルル?」

コルル「」ププイッ

清麿「そうだ。一緒にファミレスでもいくか」

コルル「」プイプイッ

清麿「ココスだぞ」

コルル「!」

コルル「…………!…………っ……………!……………!!………………」

コルル「」プイプイプイッ

清麿「チッ。もうちょっとだったのに」

まあ、一周目は恵とくっつきそうだもんね…今更同級生の一人程度知らないよね


お守りがアップになり、清麿が瀕死で涙流した感動シーンはなんだったのか…

コルル「わーい!雪見だいふくー!」

清麿「ふぅ…なんとか機嫌直してくれたか」

コルル「はぷっ…はむはむはむはむ…」

清麿「…………」ジー

清麿「雪見だいふく一個だけくれない?」

コルル「しゃ!しゃしゃしゃしゃー!」

清麿「うわっ!悪い悪い!」



清麿「最近コルルがティオ化してきていかん。あとで催眠術だな」

ピンポーン

清麿「そういうティオがきたか」

ティオ「ごめんくださーい!清麿いますかー?お邪魔しまーす!」ガチャッ

清麿「返事する前から入ってくんな」

ティオ「はっ!清麿!」

ティオ「清麿の首をしめるには…まず背後から零距離で飛び付き、一気に…」ブツブツ

清麿「本人を前にして暗殺の作戦練ってるんじゃねーよ」

ティオ「ふんだ!いつか倒してやるんだからね!」

清麿「それよりティオ。お菓子があるんだが…」

ティオ「……はぁ?お菓子で私を釣ろうって言うの?子供扱いするんじゃないわよー!!」

清麿「そうか…じゃあここに女の子用のバルカン、バルンルンがあるんだが…」

ティオ「!!」

清麿「右~」ヒョイ

ティオ「あっ!あっ!」ピョンピョン

清麿「左~」ヒョイ

ティオ「よっ!よっ!」ピョンピョン

清麿「ガッシュー」

ガッシュ「なんだ清麿。喧嘩でもしにきたか」

清麿「ひと昔前の不良漫画みたいなこと言ってんじゃねーよ」

ガッシュ「清麿など人をいじめて楽しむ変態なのだ。変態ときく口などないのだ」

清麿「これを見てもそんなことが言えるか?」

ブリ「」テーン

ガッシュ「ヌッフハホ!!ブリなのだ!ブリなのだ!」

清麿「さぁガッシュ!ブリが欲しければブリダンスを踊ってみやがれ!」

ガッシュ「ブ!リ!ブ!リ!ピッチラピッチラ!!ブ!リ!ブ!リ!ピッチラピッチラ!!」

清麿「ハッハッハッハッハ!さすがガッシュだ!いいアホっぷりだぜ!!」

「メルメルメ~」パッカラパッカラ

清麿「ガッシュ。あの棄て犬拾ってこい」

ガッシュ「ウヌ!」

「…メ?」

ガッシュ「おーい!お主ー!」

「メルメルメ~!!メルメルメ~!」ガバッ

ガッシュ「オッホホホ!元気のよい者だのう!」

ガッシュ「でも……スマヌ」

「?」

ガッシュ「ブリには……ブリだけには逆らえぬのだ…」グスッ

高嶺宅

コルル「…………」

ティオ「…………」

ガッシュ「…………」

「メ?メル?メルメルメ?」オロオロ

清麿「さぁ、今日のツボ押しを始める」

コルル「」ガタガタガタガタ
ティオ「」ガタガタガタガタ
ガッシュ「」ガタガタガタガタ

「メル!?」

清麿「安心しろ。ただお前の○○の奥の○○○をほじくりまわして○○○を刺激し、オレの○○○○をお前の○○○○に突っ込んで引っ掻き回すだけだ」

ティルルッシュ「」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

清麿「ちゃんと押さえてろよお前ら」

ティルルッシュ「はい!」

「メ…!?メル!?メ、メルメルメ~!!メルメルメ~!!メル、メル、メー!!!!」

ズブゥ
ズブゥズブゥズズブゥ


ガッシュ「」キ

コルル「」ヨ

ティオ「」マ

「」ロ

清麿「こいつら…器用に四当分してダイイングメッセージを残してやがる…」

清麿「つーか大袈裟過ぎるんだよお前らは…」

「メル…メルメルメー!!」ガバッ

ガッシュ「や、やめるのだ!清麿には絶対に敵わないのだ!!」

清麿「カカカカカカカカカ!!」

「メルブォウ!!」

清麿「こいつの名前はウマゴンだ!うちの庭に住むことになった!」

ウマゴン「!?」

ティルルッシュ「ワッー」

ウマゴン「メル!メル!」ブンブン

清麿「なんだ嫌なのか?なにが嫌なんだ、名前か?」

ウマゴン「メルメルメ~!!」

コルル「どっちもみたい」

清麿「わかったよ…じゃあ、ウマゴン、シュナイダーで多数決だ!!」

ウマゴン「!!」

清麿「ウマゴンがいいと思う人!!」

ティルルッシュ「はい!!」

清麿「決定だ!!」

ティルルッシュ「ワッー」

ウマゴン「!?」

清麿「そして…うちに住むのが嫌というが…」

ウマゴン「メル!」コクコク

清麿「知るか!!」

ウマゴン「!?」

清麿「今日の家族会議終了」

ガッシュ「ではさっそくブリの続きなのだー!」

コルル「じゃあパナップたべよっとー♪」

ティオ「ねぇねぇ誰かタンスの上に置かれたバルンルン取ってくれない?」

清麿「…お前には人参やるよ」

ウマゴン「……メル……?」

ウマゴン「」ガリッ

ウマゴン「ブボォォォォォ!!」

清麿「アッハッハッハッハッハッハッハ」

清麿(後にガッシュの相棒とも呼べるほどに頼りになる素晴らしい仲間、ウマゴンと交遊を深めた)

清麿(オレの大親友のキャンチョメ、フォルゴレペアも以前とは見違える程成長していたし)

清麿(修羅の道を歩んでいるであろうブラゴ、シェリーペアももしかしたら前回以上に強くなってるかもな)

清麿(ガッシュの成長については今後は慎重にならざるおえないが、順調と言えば順調だろう。仲良しだし)

清麿「さて、二学期も始まって水…水…水…谷さん?が不良になったりしたけどオレには関係ねーぜ!」

清麿「ガッシュ!必ず優しい王様になろうな!」

ガッシュ「はい」

きりがいいのでとりあえず寝ます
途中で何度か寝てたみたいですいません

>>303
あぁそっちかthx

>>304
ちなみに四巻な

6だった
4巻は同時発売の文庫ガッシュだった
ごめんなさい

ゼオンも泣き叫ぶの?

>>324
ブラゴの例もあるからそれは無いだろう

そもそも作中で披露されたのは、脳を刺激して感受性を鋭くし精神を成長させやすくするものだから、当時のゼオンにゃ必要無かったかもしれない

清麿「よし、コルルがトイレに向かったぞ!今のうちにコルルのお子様ランチくっちまえ!」

ガッシュ「よ、よいのかのう…」

清麿「気にすんな。ほらプリンもあるぞ」

ガッシュ「も、もももうそんなものに惑わされたりはせぬ!」

清麿「チャーハンに旗もついてるぞ」

ガッシュ「…………!!」



コルル「お待たせお兄ちゃん。ガッシュ」

シーン

コルル「…………」

コルル「しゃしゃしゃしゃしゃ」

ガッシュ「よいのかコルルを置いてきて」

清麿「あぁ。残念ながら今回の戦いにコルルを連れていけそうにない」

ガッシュ「戦い?」

子供「ねーねーお兄ちゃん。このお店、どこかわかりますか?」

清麿「あの向かいのビルだ」

子供「ありがとうお兄ちゃん」

清麿「おう!轢かれろ!」

車「」ゴッ

子供「ひゃあ!赤信号なのに僕ったらうっかり飛び出しちゃったよ!早くお店に向かいたいばっかりに車に気づかないだなんてまたドジやっちゃったなぁ!昔っから僕はそうなんだよね。へへっ」

「リグロン!!」

ガッシュ「な…何…が?」

清麿「無数のロープを出し、掴んだ物を操る能力だ」

ガッシュ「ではあの車が浮き上がったのは…!」

清麿「そう。魔物の術だ」

「」スッ

ガッシュ「!本の持ち主が行ってしまうのだ!」

清麿「公園だ。公園に先回りするぞ」


公園

「」ピーヒャラピーヒャラ

ナオミ「……///」

「」パッパパラパー

ナオミ「……//////」

ガッシュ「オエーなのだ」

「君の本は何色だい?」

清麿「鮮血の赤だ」

「僕の本の色は空色だ」

ガッシュ「そうなのか」

「ゴメンヨ君たち。少し用事ができたんだ。もう行かなきゃ…」

子供「えー!もう少し遊んでよー」

ナオミ「……/////////」クネックネッ

ガッシュ「オボロロロなのだ」


「安心しなよ。話をしたいだけだ。それとも君は戦いたいのかい?」

清麿「そんなことはないさ。多分一番オレが優しいんじゃないかな」

「よかった。僕は旅が好きなだけでね…戦いには興味がないんだ」

清麿「オレもオレも。あいつら野蛮だよなーまったく。人に向かって氷とか出してくるんだぜあいつら」

アポロ「僕の名はアポロ。君は?」

清麿「高嶺清麿だ」

ガッシュ「ガッシュ・ベルなのだ」

アポロ「僕にとっては魔界の王の争いなんてどうでもいいんだよ」

ロップス「かうかう~」

アポロ「ハハハ…このことを言うとロップスは怒るけどね」

アポロ「僕の家はアメリカの小さな財閥でね」

アポロ「跡を継ぐ前の最後の自由を…」

清麿(こいつ話長いよ)

アポロ「君は…戦ってるのかい?」

清麿「オレはガッシュを王にしたい…」

ガッシュ(どの口が言うのかの)

清麿「とにかくよかった。あんたとは戦わずにすんで…みんなこうだといいのにな…なんでみんなオレ達みたいに優しくないんだろ…それを考えるたびにいつも心を痛めているよ」

アポロ「ほーん」

清麿「………………」

清麿「それでいいのかな?」

アポロ「…………ん?」

清麿「二人があんまり自由で幸せそうに見えたからつい言っちまったー」

清麿「じゃあ」

アポロ「……待ってくれ。君はどうやら僕にないものを持っているようだ」

清麿(金持ちが釣れた)

アポロ「清麿、僕と戦わないか?君の魔物も僕の魔物もいつかは消える…ならば僕は君と戦ってみたい」

清麿「やっぱ男はバトルだよな!」

アポロ「ありがとう清麿。逃げ出さずによくきてくれた」

清麿「おう」

アポロ「君はその魔物を王にしたいんだろ?だったら…僕に本を燃やされたらこまるんじゃないかな?」

清麿「おう」

アポロ「そうだ清麿?君のその強さ、大きさを…見せてくれ!!リグロン!!」

清麿「アポロとロップスの基本的な戦術はロープで岩石を掴み、投げてくる」

清麿「それに対処してる隙をアポロが突く。奴は特別な勘を持っており、とても効率的に動ける」

ガッシュ「ウ、ウヌ」

清麿「向こうはパートナーである利点を最大限に発揮する戦闘スタイルなんだ。こちらもそうでないと簡単には勝てない」

清麿「だからこそ今回はガッシュに一人で戦ってもらう」

ガッシュ「結局いつも通りなのか。一周回ってバカなんじゃないかの清麿は」

清麿「つべこべ言ってんじゃねーぞガーッシュ!!おら岩が落ちてくるぞ!受け止めろ!」

ガッシュ「む、無理なのだこんなに大きな岩!」

清麿「ったく、最近のガキはすぐ根をあげやがる。オレの頃はみんな大岩くらいじゃへこたれなかったぜ」

ガッシュ「清麿はどこの魔界に住んでおったのかの」

清麿「ラウザルク!!」

ガッシュ「!!」バチチッ

清麿「肉体強化だけは唱えといてやる。だからはよ対処しろポンコツ」

ガッシュ「しめた!これで清麿に勝てる!!」

清麿「セイッラッシャァァァァァイ!!」ズブゥ

ガッシュ「オゴォォォォォォ!!」

清麿「言われたことをやれ!!」

ガッシュ「ヌォリャアア!!」ガシッ

アポロ「僕たちが投げた大岩を受け止めた…?」

清麿「よし、投げ返せガッシュ!」

ガッシュ「ウオォォォ!!」ブンッ

アポロ「面白いな…こっちも投げ返すぞロップス!リグロン!!」

清麿「こっちもだガッシュ!お前がくたばるまで続けろー!!」

ガッシュ「くっ…おのれ清麿め!今度は清麿に向かって投げ込んでやるのだ!」ガシッ

清麿「あ、ラウザルクの効力解けた」シュゥ

ガッシュ「ヌホォオオオオオオ!?」ドガシャァァァァァ

清麿「よし!」

アポロ「お、僕たちの勝ちかな?」

清麿「まぁそんなところだ」

ガッシュ「清麿ー!私を見捨てるでなーい!」ガラッ

清麿「チィイ!生きてやがったか!」

アポロ「…………」

アポロ(清麿の頭の良さ、危険回避能力、戦闘力…全て僕を上回る)

アポロ(ガッシュはバカだが並外れた耐久力、そしてあのマントによるトリッキーな動き…攻撃にも移動にも防御にも使える万能さ)

アポロ(スペックでは遥かに向こうが上回っているのに…何故こんなにも心が通じあってないんだ?)

清麿(とかアポロが考え出している頃だろうな)

清麿(これからアポロは単純な力比べではなく、オレ達の力を試すような戦術に変えてくるはずだ)

アポロ(…少し試してみるか)

アポロ「ロップス!リグロン!!」

ロップス「かう!」

ガッシュ「ヌォオオ!?今度はロープが直接私たちの方に!?」

清麿「オレの指示なしで避けてみな」スカッ

ガッシュ「無理だぁぁぁあ!!グホゥ!!」

清麿「ハハッ、地面に叩きつけられてやんの」スカッ

ガッシュ「ヌゥウ…動けないのだー!」

清麿「オレに助けてもらいたい時は、もう逆らいません清麿様。これからの私のおやつを全て献上いたしますからどうか助けてください、と請え」スカッ

ガッシュ「グヌヌヌヌ…!もうよい!私一人で勝ってみせるのだ!」

清麿「あ、そ」

アポロ「お前も本気でかかれ清麿!手加減は無用だ」

清麿「え?」

アポロ「リグロン!!」

清麿「…………」スカッスカッ

アポロ「な…全てかわした!?しかも前進して!?」

アポロ(僕は清麿の動きを予測して攻撃してるんだぞ!なのになぜ!?)

清麿「オレを狙うことでガッシュのロープが緩んだな」

ガッシュ「ヌォオオ!抜けられたのだ!」

清麿「しかしお前アホだからまたつかまっちまうぞ」

ガッシュ「うぐ」

清麿「お前も少しはオレのありがたみがわかったろ…よし、たまには協力するか」

ガッシュ「!」

ガッシュ「きょ、協力…?清麿、そんな言葉を知っておったのか…?」オロオロ

清麿「」バチン!

ガッシュ「ヌアー!?」

清麿「するのか?しないのか?」

ガッシュ「…………ま、まぁ清麿がしたいというのなら…私は…別に…」

清麿「なにをもじもじしてやがる。気持ち悪い」

ガッシュ「ヌァアアアア清麿の馬鹿者めー!」

アポロ(…ガッシュがいい顔になった)

アポロ(まるで、仕事ばかりで全然構ってくれなかったパパがたまに遊んでくれる時のような)

清麿「オレもいく、オレをかついで突っ込めガッシュ!ラウザルク!!」

ガッシュ「ウヌ!」ピョンカピョンカ

アポロ(速い!?めっちゃスキップしてきた!!)

アポロ「くっ…近付かれるのはまずい!リグロン!!」

清麿「ガッシュ!あのロープをつかめ!」

ガッシュ「ウヌ!」ガシッ

ロップス「か、かうー!?」

ガッシュ「そしてこっちに引き寄せろ!!」

ガッシュ「ヌゥ!」グイッ

ロップス「かう~」ピョイーン

アポロ「ロップスー!?」

清麿「ラウザルクのパワーで引っ張ったロップスの顔面に!!ラウザルクのスピードが乗ったオレの拳を!!」

清麿「叩きつけえぇぇる!!!!」ゴスンゴッ

ロップス「がぶるぁっ!!」

ロップス「」

アポロ「ロップス!」

清麿「どうだガッシュ?1人1人では敵わない相手も力を合わせれば勝てるんだ」

ガッシュ「ウヌゥ…清麿なら1人でも勝てそうだがのう…」

清麿「ハッハッハッハッハこいつめ!お世辞をいうような年頃になったのか!」ズビシ!ズビシ!

ガッシュ「あいだっ!あいだいだいっ!」

ロップス「かう…!!」ググググ

アポロ「……ロップス、王様になろう」

アポロ「王様になって、ああいう暴力魔を懲らしめてやろう」

ロップス「かう!」

アポロ「清麿…礼を言うよ。こんな気持ちは初めてだ…だが…僕も負けるわけにはいかなくなった…」

アポロ「ディノ・リグノオン!!」

ゴゴゴゴゴ

ガッシュ「ヌ…!?い、今までの大岩の何十倍もある大きさなのだ!!」

清麿「こりゃラウザルクでも無理だな」

ガッシュ「どうするのだ清麿!?さすがの清麿もこれ食らったら死んで…………」

ガッシュ「………………」

ガッシュ「死ぬよな?」

清麿「当たり前だ。オレは普通の中学生だぞ」

ガッシュ「清麿が普通だったら今頃この世界は世紀末であろう」

清麿「…………」キュイーン

ガッシュ「清麿!早く逃げねば!」

清麿「まてガッシュ…オレが狙いを定めているところがわかるか?」

ガッシュ「わからぬ。だって清麿の目、ぐるぐるしててこわいんだもの」

清麿「オレ達が心を通い合わせればきっとわかる」

ガッシュ「無理なのだ。魔物と悪魔は別種なのだ」

アポロ「いくぞおぉおおお清麿ー!!」

清麿「いいから狙え!SET!!」

清麿「ザケルガ!!」

ガッシュ「」ドシュウ

アポロ「そんな術でこの術は破れな…!?」

アポロ(一発の電撃で…わずかに軌道がずれた!?まさか…まさか…!?それだけで…僕の最大呪文が破れるのか!?)

清麿「あ、ちょっと破片落ちてくるわ。ガッシュ、たかいたかーい」ガシッ

ガッシュ「ヌ!?…や、やめるのだ清麿ぉ~…もうそんな歳では…は、恥ずかしいではないか…」

ガッシュ「あがふふふっ!?頭上から破片が!?」

ガッシュ「」バタッ

清麿「よし!」

アポロ「……まいったね…どれだけふんばっても体が動いてくれないよ」

清麿「……」

アポロ「決着はまたにしようよ。いいだろ清麿?僕も清麿ももっと強くなってから戦おう」

清麿「アポロ」

アポロ「ああ、こんなのは初めてだ…どうしてだろう?勝負に勝てなかったのに…体力も使い果たしたのに…気持ちがいいや…」

清麿「アポロ!!」

アポロ「…………」

清麿「…………」

アポロ「……ごめんなさい。僕の敗けです…」

清麿「よし」

清麿「あのな、アポロ。お前のロップスは近日中に魔界に帰る」

アポロ「な!?」

清麿「ゼオンというガッシュの兄に、オランダで倒されるんだ」

アポロ「オランダ…?確かに近々旅をする予定だが…」

清麿「絶対に戦うな。お前達じゃ絶対に勝てない。無理ゲーだ」

ロップス「かう~!」

清麿「なんだやんのかテントウムシ」シュッシュッ

アポロ「しかし…何故そけまでわかる?まるで未来を予知できるかのように…」

清麿「…………」

アポロ「清麿…君は…何者なんだ…?」

清麿「気にするな」

アポロ「そうなのか」

ガッシュ「ウヌ、ではいってくる!」

清麿「おう」

ウマゴン「メルメルメ~」

ガッシュ「ウヌ、ウマゴン。ついてくるでない!今日、私は決闘にいくのだ!」

ウマゴン「!」

ガッシュ「そう…私も少しは強くなったのだ!あのいじわるなナオミちゃんにいつまでもいじめられてはおれぬ!」

ガッシュ「今日こそは私が勝っていじめをやめてもらうのだ!」


コルル「ガッシュっていじめられてばっかりだね」

清麿「そうか?」

コルル「…………」

清麿「なんだその目は」

清麿「それよりチョコモナカジャンボちょっとちょうだい」

コルル「がぶ!」

清麿「いてぇ!?」

ガッシュ「ただいま」

清麿「おかえり」

ガッシュ「…………」

清麿「どうしたガッシュ?遊びにいったんじゃなかったか?」

ガッシュ「ウヌ、ナオミちゃんと決闘しにいったのだが…」

ガッシュ「そもそも誰もおらなんだわ」

清麿「そりゃお前、約束をすっぽかしてみんなで遊びにいったんだよ」

ガッシュ「…………」

ガッシュ「ヌグワァァァァァァァ!!何故だー!!」ジャバー

清麿(ナオミちゃんとやらもなかなかやるな…気が合いそうだ)

清麿「あんまり泣くなガッシュ…明日いいとこ連れてってやるから」

ガッシュ「ウヌ、本当か清麿!!」

翌日

清麿「行くぞガッシュ」

ガッシュ「ウヌ、どこにいくのだ?清麿」

清麿「美術館だ」

コルル「私もいく!」ピョイーン

清麿「ホラコルル!アイスの実だ!!それぃっ!!」ブォン

コルル「アイスの実ー!」ピョイーン

清麿「今のうちだガッシュ!」ダッ

ガッシュ「ウ、ウヌ」


ガッシュ「またコルルはお留守番か。私もアイス食べたいのう」

清麿「大丈夫だガッシュ。投げたのはから箱だ。中身ならちゃーんとオレが食っといた」




コルル「ふしゅるしゅるりー…がるるる…」

美術館

ガッシュ「ここがびじゅちゅかんか…おっきいおうちだのう…」

「じじい!どーした!?何があった!?」

ガッシュ「ヌ!?なにか声が聞こえるのだ!」

清麿「よし、行ってみよう」


「遅いわ…ダニーボーイ!シェミラの像が奪われた」

ダニー「え!?」

「早く…早く取り戻すのじゃ!!」

清麿「オレも手伝うよゴルドーさん」

ダニー「誰だ!」

ダニー「てめぇ…魔物だな!?」

清麿「誰が魔物だコラ」

ダニー「ハッ、オレをだまそうったって無駄なんだよ…どこに人間と魔物の区別がつかねえ魔物がいんだよ?」

清麿「やっきゃましぃ!!」バキッ

ダニー「ぬぐはっ!?」

清麿「助けるってんだ!!ゴチャゴチャうるせーぞこんダラズがぁっ!!」

ダニー「」ビクッ

ゴルドー「な、ならば手掛かりを探せ!!何としてでも…」

ガッシュ「私の鼻で…追えるぞ。像を奪った者の臭いさえ残っておれば…」

清麿「いや、もう場所はわかってる。お前なんかの出番はねぇ」

ガッシュ「ヌグー!清麿のアホー!!せっかく私も役に立とうと頑張っておるのにー!!」ジタバタ

ダニー「あ、こっちが魔物か…」

ダニー(あまりの邪悪なオーラに騙されたぜ…)



ゴルドー「どうやら像はこの船の中じゃな。この船でこのまま逃げる気か…」

ダニー「じじい、警察に連絡は?」

ゴルドー「イヤ…奴らは素人ではない。警察が動けば感づいてこの船から逃げるかも知れん」

ダニー「じゃあ決まりだな」

清麿「像はオレ達で取り戻す!!」

ダニー(なんでこいつが仕切ってんだ)


清麿「この部屋だダニー!」

ダニー「お、おう!」ガチャッ

着替え中で下着姿のナイスバディなバンビーナ「キャー!!!!」

ダニー「うわぁぁぁぁぁ!?ゴ、ゴメンナサイ!!!!」

清麿「アッハッハッハ!」

ダニー「殺すぞテメー!!」

清麿「冗談だ。気にするな」

ガッシュ「そうなのか」

ガッシュ「この部屋から臭ってくるぞ!!」

ゴルドー「フム…すまんなガッシュ、清麿。こんな危険なことに巻き込んで…」

ガッシュ「何を言う?こんなことよりも清麿といる方が一万倍危険なのだ。毎日が命の危機なのだ」

ダニー「ま、まぁいざとなりゃあオレの本の力で守ってやる!」

清麿「……タダノジオルクしか使えないくせに…」

ダニー「なんか言ったか清麿コラァ!!」

マフィア(ふん。馬鹿が…誰だか知らねぇが丸聞こえなんだよ。扉を開けたらすぐに倒れてもらうぜ)

清麿「SET、ザケル!!!!」

ドゴシャアァァァ

マフィア「ぐがぁああああ!!」

ダニー「さぁ…泥棒退治といこうじゃねーか!!」

清麿「ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザケル!!ザーケルァッ!!!!」

ズゴシャゴンゴゾゾゾバガギギソバー

ダニー「…………」

ガッシュ「ウヌ…みんなコゲコゲだの」

ダニー「て、てめぇ清麿!!全員たおしちまいやがって!犯人に像のありかを吐かせなきゃならねーのによ!!」

清麿「おーい、シェミラ像見つけたよー」

ダニー「…………」

ゴルドー「何からなにまですまんなガッシュ、清麿。ダニーボーイはまったく役にたたなんだわ」

ダニー「…くそぉ……なんだよなんだよぉ…」シューン

ゴルドー「まあ、とにかく像が戻ってよかった。明後日からの一般公開に間に合ったわい!」

ゴルドー「これもガッシュと清麿のおかげじゃ。うちのダニーボーイよりよっぽど頼りになるわい」

ガッシュ「何をいう?ダニーだって…ダニーだって…」

ガッシュ「…………よう考えたらダニーは何もしておらぬの」

清麿「アッハッハッハ!」

ゴルドー「ハハッ、単なるバカじゃ!」

清麿「アッハッハッハ!」

ダニー「くそぉぉ…」フルフル

清麿「よかったなガッシュ!いい兄貴分ができて…アッハッハッハ!!」

ダニー「清麿コラァ!!テメー表でろや!!」

清麿「あ、前見て前前」

ダニー「!前のトレーラーのタイヤが!!」

ダニー「うぉおおおおお!!」ドガァ

グラァ

ダニー「衝突したトレーラーの荷が落ちてくるぞ!!」

清麿「あ、ガッシュ。ダニーの本持て」

ガッシュ「ウヌ」

ダニー「く…みんな外に出ろー!!」

ダニー(!シェミラの像…シートに挟まって…)

ガッシュ「ダニーはなぜ出てこぬ!?」

清麿「シェミラ像庇おうとしてるのさ」

ガッシュ「そうなのか」

ダニー「うおおおおおおおっ!!!!」

ガッシュ「ダニー、がんばるのだ!私が今助けるのだー!!」

ダニー「だめだ!くるなガッシュ!!お前と一緒でもこいつは持ち上がらねぇ!!」

ガッシュ「そんな…ならばどうやって!?」

ダニー「お前の電撃でオレごとこの荷をぶっとばせ…早くしろ!!このままでは像が下敷きに…」

ゴルドー「バカモノ!ダニーボーイ!!お前の本もその中にあるんじゃろ!?」」

ガッシュ「いや、それは私が…」

清麿「だ、だめだダニー!!だったら本が一緒に燃えちまうかも知れねえ!」

ガッシュ「また清麿の悪巧みが始まったのかの」

ダニー「……………………」

ダニー「…………いいから…撃ってくれ…」

ダニー「オレは今…この像を守る仕事をしてるんだ…そうだろ?じじい…」

ゴルドー「…………」

ゴルドー「撃ってやれ…わしからも頼む。あのままだとダニーボーイも潰される。本もあの荷の下敷きになってしまう、そうなると助けようもない…」

ダニー「早く…早く撃てーっ!!!!」

清麿「うん。ラウザルク」

ガッシュ「とうっ」ゲシッ

ダニー「ふぁっ…」

清麿「イェーイガッシュよくやった」

ガッシュ「ウヌゥ!」

ダニー「………………」

ダニー「……ホラじじい…像は…無事だぜ…」

ゴルドー「ああ、確かに…」

ダニー「……本は?」

清麿「はいこれ。返すよ」

ダニー「お前が持ってたのか」

清麿「うん。ごめんな」

ダニー「いや……なんかさ、助けてくれるなら早めに助けてくれよな」

ダニー「なんかさ……あんなに張り切ってたのがさ……馬鹿みたいで恥ずかしいじゃんか…」

清麿「フフッ…いや、かっこよかったぜダニー」

ガッシュ「ウヌ…元気出すのだダニー」ポンポン

ゴルドー「……よくやったな、ダニー」

ダニー「慰めはやめれよ!!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」ダッ

清麿「フフッ……プクフフフフ」

清麿「さて…ゴルドーさん、これからはどうするんだ?」

ゴルドー「うむ…しばらくは日本に滞在するつもりじゃ。ダニーボーイの機嫌を直すために少しくらい遊んでやらなくてはの」

ガッシュ「ウヌ!それはよいのだ!私もダニーとは遊びたいからの!」

清麿「おう、オレもダニーで遊びたいな」

ゴルドー「フフフ…ありがとうよ。ダニーボーイも喜ぶじゃろ」

ダニー「」チラッチラッ

清麿「あんな遠くからこっちを伺ってるな」

ゴルドー「あとでたい焼きでも食わせてやるかの」

ダニー「な、なんだよ!どこいくんだよ!」

清麿「オレんちだ」

ダニー「な、なに!?てめぇオレになにするきだよ!?」

清麿「なに言ってんだダニー。オレ達友達だろ?友達の家にいって遊ぶのがおかしいことかよ」

ダニー「友…達…?」

ガッシュ「ウヌ!私たちは友達だぞ!コルルもウマゴンもおる!一緒に遊ぼうぞ!」

ダニー「…しょ、しょうがねーなぁ…ちょっとだけだぜ?」ドキドキ

清麿「あぁ…少しの時間で済む…」

清麿「ただいまー…」

コルル「あんぐっ」ガチン

清麿「うおっ!あぶねぇ!」サッ

コルル「がじがじがじがじ」

清麿「まてコルル!落ち着け!お前のためにお土産を買ってきた!」

コルル「」ピクッ

清麿「たい焼きだ!!ホラ!!」

コルル「」ジー

清麿「カスタードクリーム味もあるぞ!」

コルル「」クンクン

清麿「牛乳もあるぞ!」

コルル「お兄ちゃん!!」ピョイーン

コルル「はむむむぐ」ガジガジ

コルル「んくんくっ」クピピピ

コルル「おいしいー!」

清麿「ハッハッハッハッハ。よかったよかった」

ウマゴン「メルメルメ~?」

清麿「おっと。君がいたかウマゴン君」

ウマゴン「メッ!」ザッ

清麿「君にはポテチだ」

ウマゴン「メル~?」クンクン

ウマゴン「もしゃもしゃ……!!」

ウマゴン「メルホッホッホッホッホッホォ!!」

清麿「アッハッハッハッハッハッハッハ。所詮はガキだ!!」

ダニー「なんかガキばっかいる家だな」

清麿「お前もガキだろ」

ダニー「てめぇのがガキだ!」

ガッシュ「まぁまぁ喧嘩するでない。まったく子供だのう」

清麿「さてダニー。お前を呼んだのは他でもない」

ダニー「あーん?」

清麿「ジオルクしか使えず、得意の肉弾戦もガッシュ以下なお前がこの先生きのこれると思うか?」

ダニー「ぁがっ…!!」

ガッシュ「超直球だの」

清麿「そこで…お前が強くなれるようにオレがどうにかしてやろうと思うんだが…どうだ?」

ダニー「なっ…だ、誰がてめぇなんかの…」

清麿「ちなみにガッシュもやってる」

ガッシュ「」ガタガタガタガタ

ダニー「うわっ」ビクッ

清麿「ガッシュはこの方法で確実に強くなっている。やるか?」

ダニー「…へっ…なんだが知らねぇがガッシュの様子を見る限りじゃ…普通じゃねぇ方法みたいだな?」

清麿「ダニーの○○を開いて○○○を入れ、さらに○○が○○○○になる前に○○○○で引っ掻き回す」

ダニー「引くわ…」

清麿「ガッシュでも耐えられたことから逃げ出すのか?」

ダニー「な、なんだと!!よし、やってやろうじゃねぇか!!」

清麿「」ニコッ

ガッシュ「ま、待つのだダニー!」ガタガタガタガタ

ダニー「見てなガッシュ!男を見せてやるぜ!!うおおおおおおおっ!!!!」

ダニー「こい!!清麿ぉおおおお!!」

清麿「おう」スッ

清麿「いたっ」

ダニー「ぉおおおお……え?」

清麿「なんだよお前の髪…なんでこんなチクチクしてんの」

ダニー「いや、そういわれてもよ……」

清麿「やめだやめやめ!いたいのは嫌いなんだ!ふん!」

ダニー「…オレの強くなるって話は……」

清麿「うっせ!お前なんかにゃ押してやらん!ふん!」

ダニー「…………」

ガッシュ「お、おぉぉぉ…清麿のツボ押しを回避したのだ…!」

コルル「しゅごいっ…!」クピピピ

ウマゴン「メルモッシャー…!」ムシャムシャ

ダニー「お邪魔しました…」

ガッシュ「またなのだ!ダニー兄貴!」

コルル「あにき!」

ウマゴン「メルォ!」

ダニー「何故か慕われてしまった」


清麿「もうダニーは知らん!ツボ押させてくれない奴なんて嫌いだ!!」

清麿(……元々ツボ押しは脳に刺激を与え、発想力やイメージ力を十二分に発揮させ、精神的な成長を促すためにやる)

清麿(それは魔物の新たな術だったり自らに備わっている能力の覚醒…それらにとても影響することだ)

清麿(しかし呪文がジオルクしかないダニーには、そもそもツボ押し自体の効果の望みが薄いのかもしれん。元々持っている特殊能力もないし)

清麿(だったら下手なことをせず、肉体のトレーニングのみに特化した方が効率がいいかもな)

ティオ「…あ、あのさ…次の日曜日…恵と遊園地いくんだけど…くる?」

清麿「次の日曜か。いいぞ」

ティオ「べ、別にあんたといきたかったわけじゃないから…ただ恵がその日は暇だって言うし…」

清麿「その日は恵さん、撮影だろ?大丈夫なのか?」

ティオ「!!な、なんで清麿が恵のスケジュールしってんのよ!?」

清麿(アンサートーカー便利やわ)

ティオ「撮影は午前中に終わるの!だから暇なの!」

清麿「まぁそれならいいんだが…オレでいいのか?」

ティオ「ホラ、私達本と魔物の事情を知ってる同士じゃない?だから恵がリラックスできるというか…私はどっちでもいいんだけど…」

清麿「はぁ。じゃあオレでよければ」

ティオ「う、うん…」

ティオ(よ、よし!これで清麿とジェットコースターに乗って…あわよくば落としちゃうんだから!」

清麿(後半漏れてるぞ)

ガッシュ「わ、私も行けるのか?行けるのだな?」

コルル「じぃー」コッソリ

ウマゴン「メルメルメ~…」コッソリ

日曜日

清麿(遊園地で出会う魔物二匹はティオの誘いがなくともオレ達だけで相手しようとは思ってたが…)

清麿「まぁ誘ってくるだろうとは思ってた。前回より仲良しだし」

ガッシュ「行くぞ清麿ー!遊園地!遊園地!」

清麿「まてまてガッシュ。コルルとウマゴンに怪しまれずに遊園地までいかなくては」

ガッシュ「ヌ?一緒に行けばよいのではないか?」

清麿「馬鹿野郎。もらったチケットは2枚だ。コルルとウマゴンを連れていくとなっちゃオレのおこづかいが大変なことになる」

ガッシュ「それは大変だの」

清麿「だから奴らにはバレないように行くぞ!」

ガッシュ「ウヌ!」

コルル「おはようお兄ちゃん」

清麿「ようコルル。悪いがオレ達ちょっと出掛けてくるよ」

コルル「どこいくのー?」ヨジヨジ

清麿「登んな」ヒョイ

コルル「あうー」プラーン

ガッシュ「ウヌ。ちょっとティオ達と遊園…」

清麿「喋んな」フミッ

ガッシュ「ウニュ!」

ウマゴン「メルメルメ~メルメルメ~」パッカラパッカラ

清麿「なんなんだお前ら。今日はやけに絡むな」

コルル「別にー?ねえウマゴン」プラーン

ウマゴン「メル~?」

清麿(チッ…勘づいたか…)

清麿「そうだ。美味しいお菓子があるんだが」

コルル「じぃー」プラーン

ウマゴン「メッ!」プイッ

清麿「オモチャもあるぞ。カマキリリーンとかいう」

ガッシュ「カマキリジョーなのだ!!まったく清麿は!!まったくもう!!わかっておらぬ!!」プンスカプン

清麿「お前は黙ってろ」フミッ

ガッシュ「ウニュニュッ」

コルル「お菓子とオモチャで釣られるだなんて思わないで!私たちもう子供じゃないのよ!」プラーン

ウマゴン「メルッ!メルッ!」コクコク

清麿(遊園地に釣られるのは子供じゃないのか)

ネルシルド

遊園地

清麿「早く着きすぎたな」

ガッシュ「ウヌウ、遅れるよりはいいのだ!」

清麿「待ってるのも退屈だし少し見ておくか」

ガッシュ「ウヌ、やったのだ!!では、あのスーパーシャトルに行くのだ!!」

ガッシュ「ずっと気になっておったのだ!私もあれに乗って空を飛ぶのだ!!」

ガッシュ「楽しみだのう…楽しみだのう!!」ドッキドッキドッキドッキ




ガッシュ「」

清麿「諦めろガッシュ。身長制限だ」

ガッシュ「なぜだ!?ズルイではないか!?小さいから乗れないなんてあんまりではないか!?」

清麿「アッハッハッハ。ざまーみやがれ。オレは乗ってくるからお前は指でもしゃぶって見てろ」

ガッシュ「うわぁぁぁぁぁ!!清麿のあんちくしょーめ!!あんちくしょーめ!!」

清麿「フゥッフゥー。楽しかったぜー。ぐるんぐるん空を飛んでめちゃ気持ちよかったぜー」

ガッシュ「」ガチガチガチガチ

清麿「どうしたガッシュ?あんなに楽しかったのに顔を真っ赤にして」

清麿「あぁそうか。ガッシュはチビだから乗れなかったんだよな。ブフーッ!!」

ガッシュ「ヌワァァァァ!!今日こそ倒してやるぞ清麿ォォォー!!」

清麿「ジュワッ!!」ズブゥ

ガッシュ「ヌッホォォォォォオ!?」

カバン「ちょっとお兄ちゃーん。あんまり揺らさないでよー」

バッグ「メルメッ!」

清麿「すまんすまん」

「小さいからダメだと!?ふざけるな!!」

清麿「お、きたか」

ルーパー「いい加減になさいパピプリオ」

パピプリオ「何!?ルーパー、お前どっちの味方!?海賊船だぞ海賊船!!あそこの先っちょの席に座るんだよ!!」

パピプリオ「乗りたい乗りたい乗りたーい!!」ジタバタジタバタ

ヒゲ「もう諦めなクソガキ…あまり恥ずかしいことすんじゃねえ」

ゾボロン「」ノッソノッソノッソノッソ

清麿「なぁパピプリオ」

パピプリオ「なんだ!お前誰だ!?」

清麿「ちょっと見ててな」

清麿「イヤッホォォウ!!」

カバン「きゃぁぁぁん!!こ、こわいよー!!」

バッグ「ンメー!!」

ガッシュ「」ガチガチガチガチガチガチガチガチ

パピプリオ「」ガチガチガチガチガチガチガチガチ


清麿「フゥッフゥー。楽しかったぜー。海賊船がぐるんぐるん空を飛んでたぜー」

清麿「んー?どうしたガッシュ、パピプリオ。そんなに歯ぎしりして」

清麿「……あぁ!お前らみたいなチビは海賊船にも乗れないんだもんな。ごめんな、オレ達ばかり楽しんできて…ブッフォッホッホッホ!!」

パピプリオ「ルーパー!!ルーパー!!こいつぶっ殺すぞ!!!!」

清麿「よし、逃げるぞガッシュ!」

ガッシュ「天誅なのだ清麿ー!!」

清麿「セイヤッサーッ!!」バキッ

ガッシュ「オゴロロォ!!」

プールエリア

ルーパー「あら、えらいわね。人のいないところを戦いの場所に選ぶなんて」

清麿(さて…パピプリオはこの先割りと重要な役割があったりなかったりする…ここでギタギタにするのは簡単だがどうしたものか)

清麿(あのトカゲは雑魚だからさっさと魔界におくっちまおう)

パピプリオ「僕達は戦いたくてウズウズしてたんだぜ!」

ルーパー「ダレイド!!」

清麿「おっと。出てこいウマゴン!!」ゴソゴソ

ウマゴン「メル?」プラーン

ウマゴン「メルメー!?」ビチャビチャ

パピプリオ「チッ!あいつ馬を盾にしやがった!馬だ馬だ!かわいいな!」

ヒゲ「小僧、私を忘れてはおらぬか?ドグラケル!!」

清麿「これ重いや」ドサッ

カバン「!?」

清麿「ガッシュ!!あれはスピードはないがめちゃくちゃな破壊力だ!!当たったらもうめちゃくちゃ痛いぞ!!」

カバン「」ビクビクビクビク

清麿「歯医者さんよりも痛いぞ!!泣いちゃうぞ!!だからさっさと避けるぞ!!」

ガッシュ「ウ、ウヌ!」

カバン「歯医者さんより痛いの……!?」ビクビクビクビクビクビクビクビク

コルル「わぁーん!こわいよぉー!」ヌギヌギ

清麿「ハハハハハ。ほら早く出てこないと逃げられないぞー。痛いぞー」

ドゴォォォオ

コルル「ひゃー!!」

清麿「ハッハッハッハッハ。危ないところだったなコルル」

コルル「」ヨジヨジヨジヨジ

清麿「登んなっての。オレを木かなんかと勘違いしてんのか」

ガッシュ「ウヌウ、木は空気を綺麗にしてくれるが、清麿は空気を最悪にするのだ。対極の存在なのだ」

コルル「ばかー!!お兄!ちゃんの!ばか!!」ポコポコポコポコ

清麿「こ、こら!オレの灰色の脳細胞を殴るな!!いて、いててて!」

パピプリオ「フハハハハ!仲間割れだ仲間割れ!!そんなんじゃ我々のような最強コンビに勝つことはできんのだよ!!」

ウマゴン「メルメルメルメ~!!」

コルル「ばか!ばか!ばか!ばか!ばか!」

清麿「ええい、やっかますぃー!!お前らがどうしてもついてくるっていうから詰めてきたんだ!!嫌なら帰れタコ共!!」

パピプリオ「どうだ?素直に本を差し出せば…」

ウマゴン「メル…?」ピトリ

清麿「ウマゴン!なんでオレにくっついてやがるんだ!?邪魔だこの馬!!」

ガッシュ「なにやらウマゴンが清麿の服にくっついて離れるぞ」

清麿「チッ!さっきのダレイドか!…ってコルルはいつまでオレの肩に座ってんだ!!」

コルル「お兄ちゃん号はっしーん」

パピプリオ「……なにやらあいつら我々を無視してるぞ!!」

パピプリオ「くっそー!いくぞルーパー!」

清麿「マズイ…オレだけなら避けるのは簡単だが…アホなガキ二人がオレにくっついてやがる!!」

コルル「ガキってゆーなー」

ウマゴン「メルメルメ~」

清麿「重い重い!ガッシュ、オレを担げ!ラウザルク!!」

ガッシュ「ヌ!」ガシッ

清麿「奴らの攻撃を避けつつ隙を突くぞ!!」

ガッシュ「ヌ!」ダッ

コルル「はやいはやーい!」

ウマゴン「メルメルメ~メルメルメ~」パッカラパッカラ

ヒゲ「お、おい!こっちにきやがる!なんとかしろクソガキ、ババア!!」

ルーパー「クソヒゲに近付いてるのがわかるならその周辺で待ち構えればいい話よ!ポレイド!!」

清麿「ぬお!?あたる!オレにあたっちまう!ガッシュ、引け!」

ガッシュ「ウ、ウヌ!」

清麿「チィ…ガキ二人のせいでオレ自身では動きにくい…こいつら絶対太ったろ」

コルル「ふ、太ってないもん!」ポコポコポコポコポコポコポコポコ

清麿「だーからオレの頭を殴るんじゃねぇ!!」

ウマゴン「メルホッホッホ!!」

清麿「笑ってんじゃねぇ!!」

清麿「…オレが動けないとガッシュに運んでもらうしかねーが…こいつはめちゃくちゃアホだから今みたいにオレまで攻撃される恐れがある…」

ガッシュ「さっきの破壊力のある術に投げ込んでやろうかの」

コルル「やっ!私たちまで痛いからやっ!」

ウマゴン「メルッ!」

ヒゲ「はははは!逃げるので精一杯か?ならばとっとととどめを刺してやる!!オル・ドグラケル!!」

清麿「ガッシュ!逃げろ逃げろ!」

ガッシュ「ヌワァァァァ!!」ダッ

パピプリオ「逃げた先には我々がいるぜ!」

ルーパー「ダレイド!!」

清麿「ガッシュ!マントでガードしろ!」

ガッシュ「ウヌ!」ニューン

パピプリオ「うわ!なんだこのマントは!?」

清麿「そのままそいつを掴んであの術に投げ飛ばせ!!」

ガッシュ「ヌ!」グイッ

パピプリオ「うわぁぁぁぁぁ!!やめてやめてやめてやめてー!!」

ルーパー「パピプリオー!!」

パピプリオ「ぶべるぁー!!!!」ドゴグシャゴッ

ヒゲ「なにやってんだあのクソガキは」

パピプリオ「ぐぇふっ…」ビターン

ルーパー「パピプリオ!しっかりして!」

ヒゲ「チィ!もう一度だ!オル・ドグラケル!!」

清麿「よし、あの術を避けつつヒゲとトカゲに近付け」

ガッシュ「ウヌ!」ダッ

ヒゲ「うわー!?こっちにきやがる!!ババア、オレを守れ!!」

ルーパー「うっさいわよクソヒゲデブ!!」

ヒゲ「そりゃ言い過ぎだろマネキンババア!!」

清麿「この術は何かにぶつかるまでオレ達を追ってくる。なら対処は簡単だ。あの醜いヒゲとトカゲをぶつけちまえばいい」

ガッシュ「ウヌ、マント万能だの」

ガシッ

ヒゲ「ギャアアア!マントが絡み付いてきやがる!……んっ…そ、そこはダメだ……っ!」

ゾボロン「」ジタバタジタバタ

清麿「フルスイングだー!!」

ガッシュ「ヌォォォォ!!」ブォン

ヒゲ「うぐわぁぁぁぁ!!ゾボローン!!オレを守れー!!」

ドゴグシャゴッ

ヒゲ「ギャアアアー!!本がー!!」

ゾボロン「」スウゥ

清麿「なんとかなったな……おい、ウマゴンはしょうがないとして…コルルはさっさと下りろ」

コルル「やーだ。ここは私の席なの」

ガッシュ「私も乗ってみたいのだ!清麿!」

清麿「お前、マントの下フルチンだから絶対やだ」

ガッシュ「たまにはパンツはいておるぞ!!」

清麿「たまにしかはかないとかお前は露出狂なのかよ!!」

清麿「あぁ…今日は疲れた…早く家帰って休もうぜ…」

ガッシュ「馬鹿者ー!!これから遊園地であろうがー!」

清麿「……あ、ティオと恵さん忘れてた」

コルル「乗り物のりたーい!」

清麿「じゃあまずはオレから降りてくれ」

ウマゴン「メルメルメ~メルメルメ~!」

清麿「お前はそもそも馬なんだから乗れんぞ」

ウマゴン「!!!!」

ガッシュ「馬だからの」

コルル「馬だもんね」

ウマゴン「メル…」ショボーン

ティオ「」プラプラ

恵「ほらティオ。足ぷらぷらしないの」

ティオ「だって…清麿いないもん…」プラプラ

恵「三十分も遅れちゃったからね…やっぱりもう中に入っちゃったのかな?」

ティオ「やだ…清麿と一緒にジェットコースター乗るんだもん…一番高いところから突き落とすんだもん…」プラプラ

恵「……もしくはもう帰っちゃったとか…」

ティオ「…………」

恵「…………」

ティオ「やーだ!やだやーだ!ジェットコースター乗るのー!清麿を落とすのー!!」ジタバタジタバタ

恵「は、はいはい、わかったわ。一緒に探しましょ、ね?ほら飴ちゃん」

ティオ「ムグムグ…」

ガッシュ「清麿ー!!早くティオ達と合流するのだー!!」

清麿「わかったよ。こっちだ」

コルル「はっしーん。ぴーっ」ポチ

清麿「じゃかあしい!!オレの鼻を押すな!!」


ティオ「ムグムグ…」

恵「あ、ほらティオ!あっちに清麿くんがいるわ!」

ティオ「!!」ピョイーン

ティオ「清麿ー!」ダッ

清麿「くらえ!!」ブォン

ガッシュ「わ、私を投げるなー!!」

ティオ「ぐわほいっ」ビターン
ガッシュ「ぬげふんっ」ビターン

清麿「アッハッハッハッハッハッハッハ。仲良しだなお前らー」

コルル「めっ。ぴーっ」

清麿「押すな!!」

ティオ(おのれ清麿め!絶対ジェットコースターで突き落としてそれを写真にとってばらまいてやる!!)


ティオ「」

清麿「身長制限だ。残念だったな」

ティオ「うあーあんまりよー!!小さいから乗れないってどういうことー!?」

ティオ「恵、タンコブよ!私の頭を思いっきり叩けば…」

恵「よしなさい」

清麿「オレがやろうか?」

ティオ「絶対いや」

清麿「なんと」

コルル「私は乗れるねこれ」

清麿「お前は肩車してるからやろがい振り落とすぞ」

コルル「や!」ギュッ

清麿「ぐえっ…い、息が…」プルプルプルプル

ガッシュ「やれ!もうちょっとだ!」

恵「ウン、これなら乗れるわ

ティオ「え~こんなの幼稚よ~」

ガッシュ「ウヌ、楽しそうなのだ!」

ティオ(まぁこのくらいの高度でも突き落としたらただじゃすまないでしょ。清麿敗れたり!!)


ティオ「い、いや、ダメよ!空飛んでるじゃない!!お…落ち…落ち落ち!!」フルフルフルフル

清麿「だぁー!しがみつくなっての!こっちはウマゴンもいるからめちゃくちゃ暑いんだ!」

ウマゴン「メルメルメ~メルメルメ~」

コルル「大変だねお兄ちゃん」ギュムー

清麿「お前が一番鬱陶しいんじゃ!!高いところが怖いなら頭にしがみついてるんじゃねぇ!!」

コルル「この席は譲らないんだから」ギュムー

清麿「譲ってほしくなんかねぇ!!」

ガッシュ「まったく後ろがうるさいのう」

恵「あら、ガッシュくんは高いところ平気なのね」

ガッシュ「ウヌ、凄いのだ。空を飛んでるのだ!!」

恵「フフフフフ…じゃあもっと動かしちゃえー」ガコンガコン

ガッシュ「ヌォォォォー!!あぶ…危ないのだー!!」

恵「あはははは」

ガッシュ「ヌゥ…清麿は酷いが…恵も中々いじわるだの」

恵「……清麿くんてひどいの?」

ガッシュ「ウヌ、なにかあればすぐにぶん殴ってくるのだ」

恵「へぇ…」

ガッシュ「昨日なんての…」



ガッシュ「…ということがあったのだ。奴は人の皮を被った鬼畜生なのだ」

恵「」ゾクゾク

ガッシュ「ヌ?」

ティオ「はぁ…はぁ…」

清麿「大丈夫かティオ。高いところ苦手ならそう言えよ。知ってるけどな」

ティオ(ふ、不覚…!まさかあんなに高いだなんて…下から見るのとじゃ大違いね)

ティオ(でも今度は失敗しないわ!清麿暗殺作戦第二段よ!)

ティオ「き、清麿…私お弁当作ってきたんだけど…」

清麿「お、本当か!?」

ティオ(くくくのく!清麿ったら私のお弁当と聞いて飛び付いてきたわ!)

ティオ「はいどうぞ清麿!!」

清麿「いただきます!」

ティオ「うん!召し上がれっ!」

清麿「よし、ガッシュ食え」ズボゴッ

ガッシュ「ムガムガ…!!」

ティオ「…………」

ガッシュ「ブホホウッ!?か、辛い!!辛いのだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

清麿「アッハッハッハ!ばーか!そんな手がオレに効くか!」

ティオ「ぐにゅぬぬぬ…」

恵「」ゾクゾク

コルル「あーん」

恵「え?あ、はい。あーん」

ウマゴン「むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ」

コルル「お馬さんいっぱーい」

ウマゴン「メルメルメ~メルメルメ~!」パッカラパッカラ

恵「最後にメリーゴーランド乗らない?」

清麿「うん、じゃあ」

ガッシュ「」

ティオ「乗りたい!」

清麿「よいしょ」

恵「あ、作り物より本物に乗った方が楽しくない?清麿くん」

清麿「いやウマゴンに乗るのはキツいだろう」

恵「う、馬なら…ここに…」ペタン

清麿「……なにいってんの恵さん」

恵「え?あれ?そういう流れじゃないの?」

清麿「いいから早く立てよ。みんな見てるぞ。あそこに恥ずかしいアイドルがいるってな」

恵「は、はい…」ゾクゾク

恵(清麿くん…やっぱり酷いわ…)

恵(初めて逢ったとき…上から目線で命令された時…不思議と従っちゃうあの感じ)

恵(なんだかすごく気持ちよかったのよ清麿くん。それなのにいけずなんだから)

清麿「あんまこっち見んなよ」

恵「はい」

清麿「まぁこんなどうでもいい奴は放っといて…ティオのお弁当、全部食べてたけどおいしかったかガッシュ?」

ガッシュ「」

清麿「おっとガッシュは死んでたんだった。よっぽどまずかったらしい。ブフッ」

ティオ「な、なんですってー!清麿殺す!!」

清麿「ほーらたかいたかーい」ヒョイ

ティオ「あ、やっ、ダメ!降ろして降ろして!!」ジタバタ

清麿「アッハッハッハ。ばーか!!」

恵「」ゾクゾク

清麿「相談したいことがある。ガッシュ。オレは今、ある魔物を助けるかどうか迷っている…」

ガッシュ「ヌ!?」

清麿「というのは嘘だ。騙されたか」

ガッシュ「転べ!!」

清麿「実はな、ウォンレイという魔物が香港に捕らわれている。そこで本の持ち主であるリィエンがオレに助けを求めた」

清麿「後にウォンレイは頼もしい仲間となる。たまに裏切るが」

清麿「そこでオレ達はリィエンと一緒に今から香港にいく」

ガッシュ「い、今からか!?」

清麿「あぁ。すでにリィエンは空港で待っている…が」

清麿「オレ達が来なくて不安になってリィエンがくまで焦らすことにする。だからゆっくりいくぞ」

ガッシュ「朽ち果てろ!!」

香港

リィエン「あれがウォンレイが閉じ込められているところ…妖岩島ある」

清麿「知ってる」

リィエン「この島には父の組織の財宝や武器が隠されてるって噂で聞いたある」

清麿「知ってる」

リィエン「……本当に危険なのはここからある」

清麿「知ってる」

リィエン「…………」

リィエン「ふぇ…っ…」ポロポロ

清麿「な、泣くな!!」

リィエン「だって清麿は…いじめっこある…さっきだって…」ポロポロ

清麿「わかったから!な!?泣き止めって!」オロオロ

ガッシュ(初めて清麿に勝てそうな者が現れおった)

>>914
清麿「オレ達が来なくて不安になってリィエンが泣くまで焦らすことにする。だからゆっくりいくぞ」

字が抜けた


清麿「警備が物々しいな…みんな銃を持ってやがる」

ガッシュ「ヌ。ではジケルドを使えばよいのではないか?」

清麿「なんだその呪文は。聞いたことがない」

ガッシュ「ヌ!?」

清麿「いちいちザケルを唱えるのも面倒だ!全員倒せガッシュ!ラウザルク!!」

ガッシュ「また私を酷使するつもりか!?」

清麿「あとでご褒美やるって」

ガッシュ「……し、仕方ないの…」ドキドキ

マフィア「くっそぉおお!!何者だ!?たった3人でこんな奥まで…」

ガッシュ「ヌゥ!」ゴンッ
マフィア「うーふん!」

リィエン「ハイー!!」バキィ
マフィア「だぱんっ!」

清麿「ジュラララララララァ!!」
マフィア「ぴぃぃぃい!」

マフィア「こ…の…これでもくらえー!!」ガチョン

清麿「丸太のトラップだ!!」

リィエン「キャアアアア!!」

清麿「よし!」

リィエン「…………ふぇっ」

清麿「」ビクッ

リィエン「ふぇぇぇぇぇん…痛いある…痛いあるー…」グスッ

清麿「気にすんな。大した傷じゃない」

リィエン「気にするある…」ウルウル

リィエン「傷物になっちゃったある…お嫁さんになるのが夢だったのに…」ウルウル

清麿「が、がんばれリィエン!ウォンレイが捕らわれている牢への道を探そう!」

マフィア「へ…へへ…誰が…誰がいかせるかよーっ!!」ドカァ

リィエン「ふぇっ…牢へ続くエレベーターが…!」ジワァ

マフィア「このエレベーターが動かなきゃ頂上までは絶対にたどりつけねえ。ざまあみろだ!!」

リィエン「ビエー!!」

清麿「よし、直った。さ、いこう」

マフィア「」

ガリオント「……ん?何かがここへ上がってくるな」

ザバス「!この感じは…面白い…面白いよ」

ザバス「上がってくるな奴も魔物だ!オレ達ここで一気に二匹の魔物を倒せるよ!!」

ギーガタン

リィエン「!あなた誰ある!?ウォンレイはどこあるか!?」

清麿「ザケルガ!!」

ザバス「フン!簡単にはじいて…」

ザバス(な…オレの鎧の羽を…つきぬけ…)

ザバス「ぐぉおおおおおおっ!!」

ガリオント「ギャアアア!!」

メラメラ

清麿「よし、最速記録更新だ!」

リィエン(ウォンレイ…ウォンレイ…私…きたあるよ!一緒に戦うあるよ!)

リィエン「ウォンレイ!!」

ウォンレイ「…………何をしにきた?リィエン…」

清麿「ウォンレイー!!てめぇ!まだリィエンを傷つけるつもりかー!?オレはリィエンをここまで連れてきた!大体の事情も聞いている!
リィエンがここにくるまでにどれだけ危ない目にあったと思う!?リィエンの傷だらけの体を見ろ!ボロボロの服を見ろよ!!リィエンはあんたと一緒に戦いたいんだよ!!
リィエンは全てを捨ててあんたの王になる夢を手伝いたいと言ってるんだよ!!」

清麿「……すぅー…」

清麿「あんたはその思いを無駄にするのか!?リィエンを巻き込むことにまだ怯えてるのか!?リィエンが大切なら守りやがれ!!
お前がリィエンの盾になるんだ!!傷一つつけるんじゃねえ!!それもできないで何が王だ!?てめぇみたいに戦うことから逃げていて何が夢だ!?運命や障害に立ち向かわないで何が王だーっ!!!!」

ウォンレイ「…………」

リィエン「」ウルウル

ウォンレイ「……お、おう…」

ウォンレイ「…あ、ありがとう。えーと…あなたの言葉が私を導いた。これまでリィエンを助けてくれたことといい、なんて礼を言えばよいか…」

清麿「貸しだからな」

ウォンレイ「…………」

清麿「貸し」

ウォンレイ「う、うむ」
清麿「オレ達がエレベーターで降りるからその隙に崖を飛び降りろ」

リィエン「えぇ!?そ、そんなの…私怖いある…」グスッ

ウォンレイ「では私の背に乗って、リィエン」

リィエン「ウォンレイ…」ポッ

ウォンレイ「リィエン…」

清麿「」ゲシッ

ウォンレイ「なっ…!?」ヒューン

リィエン「落ちるあるー!ビエー!」

清麿「……帰ろう。オレ達の日本へ」

ガッシュ「何度めの殺人未遂かの」

清麿(イギリスや美術館、遊園地や香港にも行ったけど、オレ達は元気です)

清麿「さぁみんな!例の時間だよ!」

ガッシュ「」ガタガタガタガタ
コルル「」ガタガタガタガタ
ティオ「」ガタガタガタガタ
ウマゴン「」ガタガタガタガタ

清麿「大丈夫だから。徐々に気持ちよくなる」




ガッシュ「」キ

コルル「」ヨ

ティオ「」マ

ウマゴン「」ロ

清麿「よっしゃ!第二部完!!」


終わり

最後埋まるの怖くて急いだら誤字脱字が多くなったみたいですいません

オワルガ

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