穏乃「宮永さんの処女膜を破っちゃった……」(129)

この事件はAブロック準決勝が終わり、

阿知賀の面々が決勝で使用される対局室を見学した後に起こった。

現場から少し離れた場所にいた山田 洋子(売店の店員 38才)は語る。


「ええと……ジャージの子がものすごいスピードで走っていって……なんていうか………ひょ、豹?」

「人ってあんなに早く走れるものなのかと、住む世界の違いを感じました」

「衝突の瞬間?バカ言わないでください。この位置ですよ?見えるわけないでしょう……年齢の問題でもないわ。あの速さだし」

「私に分かるのは、事件の前に阿知賀の子たちがうちでお菓子を買ったという事だけです」

「とんがりコーンとポッキーとチップスターを買って、すぐに袋を開けて美味しそうに食べていました」

「その後?ジャージの子がとんがりコーンを人差し指と中指に差し込んだのが微笑ましかったです」

「段数?確か5段重ねでしたね……それで左手にはポッキーを1本だけ持って……後はさっき話した通りです。すぐに走り去りました」

とんがりコーンを指にはめた高鴨の勢いは凄まじかったらしく、はっきりとした目撃証言がなかなか得られない。

諦めかけたその時、事件現場を目撃した人物が現れた。

射水総合高校の3年生、寺崎 遊月。帽子のアイツだ。個人戦に備えて見学に来ていたらしい。

「その時の様子?ああ、全部見たよ。ジャージの子がこっちに走ってきていて……」

「すごいスピードだった……しなやかに走る姿はまさに豹!という感じだった……え?他の人がすでに同じ例えをした?知らないよそんなの」

「……とにかく、文化系の大会会場に豹の居場所はない!私はそう思った。すると案の定、角を曲がってきた宮永 照に気付かずに……」

「ドーーン!!」

「な……失礼な事を言うのはやめろ!誇張などではないッ!私は話を作るほどうっすい人間ではない!」

「……詳細にね……ふん、分かったよ。高鴨も宮永も衝突を避けようと動いた」

「だが運悪く、避けた方向がたまたま同じだった……もはや2人に出来るのは覚悟を決めることのみ」

「……そうだよ……すごい音でね…………あと、その時に聞こえた音がもう1つあった。ドーンとぶつかってすぐに……」

「ツッツプー!」

「……2度言わせるな!間違いなく聞こえた!……確かに最初はなんの音か疑問に思ったさ……ただ、目を凝らしてみたら……」

「宮永の股間に高鴨の右手の人差し指と中指が入っていて……左手に持ったポッキーが宮永の肛門に刺さっていたのが見えた……」

「……しかしポッキーだったのは不幸中の幸いだな。もしもこれがプリッツ……しかもサラダ味だったら沁みただろう」

「何?驚いたに決まってるじゃないか。インターハイ会場で性器を見る事は滅多にないからな……」

この発言後、寺崎 遊月は目を閉じてその瞬間を思い返す。

2人が激突し、露になる性器。

そこへ迫るとんがりコーン……香りで焼とうもろこし味だと理解する。鼻の利く寺崎だから分かった事だ。

これが本物の焼とうもろこしで無かったのは宮永にとって救いか、それとも―――

そのような事を考えていると、遂に宮永の性器にとんがりコーンが入った。

スムーズに奥へと進んでいくその光景は、開発担当者が見たら驚くであろう。

まるで、宮永のそこがとんがりコーンにとってのハウスであるかのような錯覚を感じるほどだったから……

そして続くポッキーの突入。チョコを纏ったその姿は、肛門内の粘膜を傷付けたくないという意思の表れ。

先端の丸みも宮永に味方した……寺崎はそう感じて、母の優しさに包まれたような気がした。

2人がぶつかってからここまでわずか2秒足らず。これほど濃密な2秒が今まであっただろうか。

まさに奇跡ともいえるこの出来事を前に寺崎は言いようのない感動を覚え、うっすらと涙ぐむ。

……気付くと、寺崎は帽子を脱ぎ、2人に向かって敬礼していた。

何に対してかは分からない。ただ、自然と体が動いたのだ。

自然……そう、人間は自然に対して無力だ。雄大な山々や、生命溢れる海を見るといつもそう思う。

だからせめてペットボトルくらいはちゃんとリサイクルして…

「ん?ああ、すまない。いや、ちゃんと聞いていた……うん……」

「……だが、もういいだろう?デリケートな話なんだ。これ以上嗅ぎまわらないでやってくれ……ん?すでに話しすぎ?失礼なッ!」

穏乃「…………」

照「……………」

穏乃「あれ?わ、私……」ムクリ..

照「……………うぅ」

穏乃「………はっ!ぬ、抜かなくちゃ!」ズポポッ

照「ん……」ビクン

穏乃「……とんがりコーンをはめてた分だけ奥まで入っちゃった……って…………ぇ……これ、血……?」

照「え……?」ムクリ

穏乃「!」

照「っ」ズキン!

穏乃「あ、あのっ……無理して起きない方が……」

照「…だ、大丈夫………っ!」

穏乃「でも……とんがりコーン、ジグザグしてるし……中が傷付いてるかも……って……」ハッ!

照「ん……あなたは……高鴨さん……?」

穏乃「す、すいませんっ!!!」

照「え?」

穏乃「私が全力で走ってたせいでぶつかっちゃって……」

照「あ………ううん、私にも責任はある。考え事しながら歩いてたから……」

穏乃「でも私……5秒間目を閉じながら走るゲームをやってたし……そんなゲームしないで目を開けてれば……」

照「高鴨さん……」

憧「あ!いたいた!しず~………って……どうしたの?」タタタ

玄「急に走るからビックリしたよぉ……」タタタ

穏乃「え?」

宥「だ、大丈夫?」フルフル

灼「一体何が?」

晴絵「この状況は……」

穏乃「みんな……」

憧「って……宮永 照!?ちょ、ちょっとしず!どういう事?」

穏乃「それは……私が目を閉じながら走ったせいで宮永さんにぶつかっちゃって……」

晴絵「何してんの……」

穏乃「気が付いたら私の指が宮永さんの股間に入ってて……左手のポッキーがお尻に……」

照「え?」

灼「どんな確率……?」

憧「あ……とんがりコーンに血が…………これってまさか!!」

宥「?」

穏乃「う、うん……中をちょっと切っちゃったかも……」

憧「ちょっとどころじゃないよ!それ……処女膜を破っちゃったんだよ!」

照「!!??」ビクッ!

玄・灼・晴絵「!!!」

穏乃「しょ、しょじょまく……?」

憧「そう。大好きな女の子にバイブやディルドで破ってもらう大切なもの……それが処女膜だよ」

玄「え?私が聞いた事あるのは男の人と……その……する時って……」

憧「玄」ジロリ

玄「っ!」ゾクッ

憧「それは危険な思想だよ……世が世なら大変な事になってた。軽はずみな発言はやめて」

玄「ゎわ……ごめんなさい……」

穏乃「み、宮永さんの処女膜を……私が?そ、そんな……」

照「じゃあこの痛みは……処女膜が破れたから?」

憧「……そうだと思います」

穏乃「わ、私……とんでもない事………」グス..

憧「……うん……処女膜って超レアカードと同等以上の価値だから……」

晴絵「くっ!まさかしずが宮永さんの処女膜を破ってしまうなんて……想定外だ……」

灼「想定してたら怖いと思う」

穏乃「……………っ!」グッ

照「?」

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」

初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」

初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」

初春「そうネットに書いてありました」

佐天「なあんだネットかあ」

初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」

佐天「ふーん」

穏乃「宮永さん!!」

照「!」

穏乃「私の処女膜を破ってください!!」

照「!!」

憧「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

穏乃「そんな事で許されるとは思ってないけど……私に出来る償いは他にないです……だから」

憧「待って!しずの処女膜はあたしのゴールテープ……じゃなくて!しずが処女膜を破ってもなんの解決にもならないよ!!」

穏乃「でも……」

憧「み、宮永さんからも言って!」

照「…………」

憧「あ!そ、そうだ!非処女もいいかもしれないよっ?ねぇみんな!そう思わない!?非処女の立場から教えてあげてよ!」クルッ

玄・宥・灼・晴絵「…………」

憧「って、みんな処女だよね……あ!ハルエは!?いい年だし、経験済みっしょ!?」

初春「良スレが伸びてる理由はよくわかるし」

初春「こんな良SSは、書いてる奴は何ていう発想力してるんですかねぇ」

初春「こんなに独自性出せるならもっとさっさと創作やれっつーの」

初春「素晴らし過ぎて頭を垂れるわ」

佐天「初春?」

初春「結果として面白いので多少書くの遅くても許せます。許せるどころか面白いんでどんどん書いてほしいんですが」

初春「良SSを途中で書くのやめたりの寝落ちしちゃうのは許せませんね。期待を裏切って恥ずかしくないんですか?」

初春「休んでる暇があればとっとと書いて喜ばせてくれよ」

初春「そうネットに書いてありました」

佐天「なあんだネットかあ」

初春「一番の宝はそう思えるSS書いてる人たちなんですけどね」

佐天「ふーん」

灼「ハルちゃんは未経験に決まってる。そうだよね?ハルちゃん」

晴絵「……………」

灼「は、ハルちゃん?」

晴絵「あはは……私はエッチ経験は無いよ」

灼「ほっ」

憧「ちっ」

晴絵「でも昔、好奇心に負けて……長芋で破っちゃったよ」

灼「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

憧「じゃ、じゃあ非処女のメリットを宮永さんに教え…」

灼「うわあああああああああああああああああああ!!!!」ダダダダダ!

晴絵「灼!?」

玄「灼ちゃん……」

灼「一生とろろなんて食べるもんかああ!うわああああああ!!!」ダダダダダダ...

宥「行っちゃった……」

晴絵「灼……ごめん。でも……長芋のかゆみは消えても、過去は消せない……分かってくれ……」

憧「ま、まあ灼さんは後でフォローするとして、ほらハルエ!非処女のメリットを…」

穏乃「ダメだよ憧……悪い事したんだから、償わないと……」

照「高鴨さん……」

憧「で、でも!しずの処女膜を破ったからって何も……」

穏乃「それでも!」

憧「しず………」

穏乃「…………」

憧「……っ!だったら!しずの代わりにあたしの処女膜を破って!!」

穏乃「ううん!悪いのは私なんだから、私のを破るよ…」

憧「そんな……しずの処女膜を破られたら……あたしはなんのために晩成を蹴って……」ウゥ..

♪憧の体温であったかい!憧の体温であったかい!

憧「電話……こんな非常時に!……初瀬?まさか!」ピッ

憧「……もしもし」

初瀬『憧?今、憧の処女膜が危険だという直感が働いたんだけど……間違いだよね?』

憧「そ、それは……」

初瀬『……分かってる?あたしは憧の家に入り込んでる。これがどういう意味か……』

憧「………憧雑貨、総オナペット化計画にいつでも移行出来る……」

初瀬『そう。生理的嫌悪感を覚えたくなかったら、膜は守って……いいね?』

憧「…………」

初瀬『でないと、憧が持ってる高鴨さん関連のグッズをチェックするだけでは終わらないかもしれないよ?』

憧「………うぅ」

初瀬『ふふ、憧はさぁ……もしも高鴨さんに嫌われたら、Mとして生きて罵倒をオカズにするって言ってたけど……』

初瀬『私の頭脳をもってすれば、興奮出来ない程度に嫌われるよう仕向ける事も出来るんだよ?』

憧「くっ……」

初瀬『私たちの関係は信頼と友情の元に成り立ってる。それを忘れないように。じゃね』ピッ

憧「人生って……ままならないわね……」フゥ

穏乃「憧……?」

憧「…………分かった。しずが望むなら……好きなようにするといいよ」

憧(ここでしずの処女膜が散っても………あたしは諦めない!あたしの処女膜を移植するか、処女膜を1から作ってみせる!)ゴォッ!

穏乃「憧……ありがとう……」

憧「うん……だけど動画だけは撮らせて。そこが妥協点」

穏乃「絶対嫌だよ」

憧「……じゃあ写メ」

穏乃「絶対嫌だよ」

憧「……ホントままならない……」

玄「憧ちゃんファイト……」

穏乃「……宮永さん」

照「…………」

穏乃「これ……ポケットに入れてたチップスターです……この筒で……私のを破ってください」ハイ

照「…………」

憧「そ、そんな……太すぎだよ!せめてうまい棒にして!あたしがもしもの時用に持ち歩いてるやつをあげるから!」

穏乃「ううん……罪を償うのにあんな明るいパッケージの物は似合わないから…………宮永さん……お願いします」

照「………………」

憧「しず……」

玄「穏乃ちゃん……」

宥「あわわわ………」ガタガタ

晴絵「くっ!教え子の膜1枚守れないなんて……私はなんて無力なんだ……」

照「………………」

穏乃「……………」

照「………いい」

穏乃「えっ」

照「私は高鴨さんの処女膜を破る気はない」

穏乃・憧・玄・宥・晴絵「!!!!」

穏乃「ど、どうして……私に出来るのはそれぐらいなのに……」

憧「いやー、さすがインハイチャンピオン!寛大ですなぁ!よっ!」パチパチ

照「………ううん、高鴨さんにしか出来ない事があるよ」

穏乃「え?それってなんですか?」

照「その……」

憧「いっぱい食べて元気でいる事じゃないかな!しずは元気で可愛いのが一番!……って何?なんで引っ張るの?」

玄「ちょ、ちょっと静かにしようよ……ね?」

照「…………」

穏乃「?」

照「せ、責任をとって」

穏乃「責任?それは勿論ですけど……といいますか、責任をとるために私の処女膜を派手に……」

照「違う。えと………責任というのは…………私と付き合って、って事…」

穏乃・憧・玄・宥・晴絵「……………」

照「////」

穏乃・憧・玄・宥・晴絵「ええええええっ!!!?」

憧「待って!どうしてそうなるの!?説明してよっ!チャンプ!!」

照「………私、昔からお母さんに言われてる事があって……」

憧「…………」

照「『初めてを捧げる人はちゃんと選びなさい。そして、初めての人を深く愛しなさい』……お母さんが1本目の相手であるお父さんと結婚したからだと思うけど」

玄「あれ?やっぱり男の人とで合ってるんじゃ……」

憧「玄」ジロリ

玄「ひっ!」

憧「昔と今を一緒にしたらダメ。百合専門誌が頻繁にある今とは時代が違うんだよ?」

玄「う、うん……」

憧「次におかしな事言ったらぶつからね」

玄「わ、分かった……」ハワワ

宥「玄ちゃん……気を付けて……」フルフル

照「……私の中にはずっとお母さんの言葉があった……だから、初めてを高鴨さんに捧げた今……私は……///」

穏乃「で、でも……私の場合は事故で奪っちゃったんですよ?恨まれるならともかく、愛されるなんて……そんな資格……」

照「……いいの。私は今まで恋愛経験が全然無くて、処女膜は破れるどころか揺れもしなかった。むしろいい機会だったかもしれない」

穏乃「けど私なんか……」

照「ううん。私ね、準決勝を見ていて……いい感じでアレして淡を抑えた高鴨さんに興味が湧いてたんだ……制服も似合ってたし」

穏乃「…………//」

照「それで今こんな風になって……これは運命かな、とか感じてるんだ……///」

穏乃「え、えと……///」

憧「ま、待ちなさいよ!!罪滅ぼしで付き合えとか鬼畜っしょ!しずを奈良の現役JK性処理肉奴隷として扱う気!?」

照「そこまで求めるつもりは無い……ただ……お試しとして少しの間付き合ってくれればそれで……//」

憧「……嘘……それだけじゃ絶対収まらないはず」

照「嘘じゃない……」

憧「ふん!だったら乳首を見せなさいよ!エロい事考えてないならいつもの固さのはずだから!」スタスタ

照「…………」

穏乃「待って!!」

憧「しず……?」

穏乃「私……宮永さんと付き合う」

照「!」

憧「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

照「………いいの?」

穏乃「はい。責任はとるべきですし」

照「…………私の言い分……自分でも勝手だと思う。それでも……本当にいいの?」

穏乃「はい!……実は、前から綺麗な人だなって思ってたし……私に何か出来るなら喜んで///」

照「そ、そう……あ、ありがとう…///」

穏乃「い、いえ……そんな……お礼なんて……///」

憧「まさか……し、しずが…………うっ」ウプ..

憧「お、おええええ!」ピルルッ!

玄「わぁあ!!」バッ!

憧(うぅ……あたしがしずの前で吐くなんて……くっ、この色合い……せめてもっと可愛い色のを食べてれば……)

♪憧の体温であったかい!憧の体温であったかい!

憧「…………」ピッ

初瀬『大丈夫!?憧が吐いてる予感がしたけど……』

憧「……問題ないよ。しずが宮永チャンプと付き合うとか言うからビックリして胃にきただけ……」

初瀬『そっか……』

憧「………ねえ、2人を別れさせるいい方法はない?」

初瀬『あっても教えないよ。高鴨さんと宮永さんが付き合うのは私的には大歓迎なんだから』

憧「…あたしの靴下あげるから。お願い」

初瀬『…………プラス罵りボイスつき』

憧「……分かった」

初瀬『じゃあ協力する。ただ私の策は必ず成功するという類のものじゃないよ?2人が交際するきっかけになった要因を排除するだけ。あとは憧次第』

憧「それでもいい」

初瀬『オッケー…………よし、ボイスちょうだい』

憧「……みっともない顔しちゃってさ!とっととあたしの靴下で……イキなよ!」

初瀬『ああぁあぁあ………後で掛け直しゅぅう!!』

望『は、初瀬ちゃん?大丈夫!?』

初瀬『はぅぅん……もうらめぇ……でしゅう……』ブツッ

玄・宥・晴絵「…………」

憧(………頼むよ……初瀬……)

穏乃「///」

照「///」





淡「………………………」(陰から覗いている)

淡「はわわわわわ………」ガタガタガタ

淡「な、なんなのこれ?テルが……高鴨 穏乃と………?」

淡「っ!」ダダダッ!

【白糸台 控室】

淡「た、たた大変だよっ!!」ガチャッ!

尭深「あ、おかえりなさい」

誠子「お菓子買うのにずいぶん時間掛かったな」

淡「それどころじゃなかったんです!!い、今ね!テルが…」

菫「とにかく落ち着け」

淡「落ち着いてる場合じゃないんだよっ!大変なの!」

菫「……淡が大変だと言って本当に大変だった事は無かったじゃないか。落ち着いて話してみろ」

淡「う、うん……あのね!テルが阿知賀の高鴨 穏乃に処女膜を破られて、お尻の初めても奪われて、結果2人は付き合うって!!」

菫「…………ん?」

尭深「は?」

誠子「へ?」

淡「本当なの!!」

菫「………淡、お前は自分が何を言っているか分かっているのか?」

淡「わ、分かってるよ!」

菫「じゃあ、どうしてインターハイの会場で処女膜を破られるんだ。ありえるとしたら襲われた場合だろうが………だとしたら付き合う事になるわけがない」

淡「じ、事故で……」

菫「どんな事故だ。淡……嘘をつくにしても内容は考えろ。処女膜を破られたなんて……照が聞いたら気分悪くするぞ」

淡「っ!た、たかみ!」

尭深「…………ごめんね淡ちゃん。私も今の話はちょっと……」

淡「…………」チラ

誠子「大丈夫。私は淡の味方…」

淡「っ!」ダダッ!ガチャバタン!

誠子「ぅええっ!私は信じようとしたのに!」

【廊下】

淡(ダメ……誰も私を信じてくれない……)ダダダダ..

淡(もう………誰にも頼らない……)

淡(……………でも………)

?「………おい!止まれ!」

淡「え」ピタッ

智葉「廊下を走るな。危ないだろう」

淡「あんたは………臨海女子の……」

ダヴァン「OH!あなたはシライトダイの大星サン!」

淡「ジンガイさんも……なんでここに……」

智葉「見学だ」

ダヴァン「イエス!」ズルズル..

淡「………ラーメン食べながら歩くのはやめた方がいーよ……もし誰かとぶつかったら……その箸で誰かの処女膜を破っちゃうかもしれないし……」

ダヴァン「??」

智葉「おい……うら若き乙女が何を口走っている」

淡「……だってありえる事だもん……テルがそうだから……」ボソッ

智葉「…………なんだと?」

淡「…………」

智葉「おい……話してみろ」

淡「え?」

智葉「宮永に何があったんだ?」

智葉(今の話で宮永の名前が出てくるとは……嫌な予感がする)

淡「………ついさっき―――」

淡「―――というわけ」

智葉「……………」

ダヴァン「OH………」

淡「……信じてもらえないだろうけど……」

智葉「……いや、信じるさ」

淡「!!」

智葉「表情を見ればその人間が嘘をついているかどうかなんてすぐに分かる。お前は嘘をついていない」

淡「ガイトなんとか……」

智葉「辻垣内だ……まったく、宮永め……お前の処女は私がもらうはずだったのに……」ブツブツ

ダヴァン「オオホシサン!私も信じマス!」

淡「ジンガイさんも………」

智葉「で、これからどうするつもりなんだ?」

淡「え?それは………テルに付き合わないようにお願いするとか……」

智葉「ふむ……本来なら宮永の敵討ちをしたいところだがな」

淡「あ!それいい!じゃあこうしよう。私がテルのところに行ってテルを説得するから、タイミングを見てツジガイトが高鴨 穏乃に襲い掛かってくれる?」

智葉「なるほどな。お前が宮永の意識を高鴨から逸らし、その間に私が高鴨の処女膜を破る……」

淡「そうそう!」

智葉「よし分かった。その作戦で行く。では早速ロビーへ向かおう」スタスタ

ダヴァン「YES!」スタスタ

淡「わーい!」

智葉・ダヴァン「」スタスタ

淡「……………ふふっ」

淡(計算通り!)ギラリ

淡(あんたがテルを好きだってのは知ってるよ?だから……あんたが高鴨 穏乃を襲う姿をテルに見せてやる!悪いねー、ツジガイト。嫌われてもらうよ!!)ギラッ

智葉(……などと考えているのだろうな……だが甘い)

智葉(私はそれを利用し、高鴨を襲わずに宮永への愛をさりげなくアピールして好感度アップを狙ってやる)ニヤリ

淡(……とか考えてるんだろうね。ふん……甘すぎでしょ!)

淡(そんなあんたの好感度が下がるように『今からツジガイトがテルを落とそうと姑息な演技をするみたい』と伝えてやる)

淡(その結果、どれほど心を打つ言葉を言ったとしても、テルには響かない……あんたはピエロで終わる!)

智葉(……などと考えているのだろうな。だがまだまだ甘い。私は途中で宮永に演技をしようとしていたと自ら暴露し、罪の意識を感じているようにを見せる)

智葉(私がプライドを捨て、己の心をさらけ出す姿は宮永に戸惑いをもたらす。私の性格と過去の振る舞いを生かしたこの作戦に死角はなし!)

淡(………とか考えてる?バレバレだよ!私はおバカと思われがちだけど、テルに関してはマジだから!色々考えてるもんね!)

淡(ツジガイトが素直になったところで、私とテルの今まで過ごした時間を覆すほどの威力じゃない)

淡(ツジガイトが変な演技をしても、私がテルに抱きついて泣けばテルは私に意識が向く。あんたの言葉はテルには伝わらない!!)

智葉(……などと考えているのは分かっている。想定内だ。お前が泣きつくなら、私が宮永以上に情熱的にお前を慰める)

智葉(すると、宮永の目には私がとても優しく素晴らしい人間に映るだろう。そこで私も涙を流し『でもこの子以上に宮永が好きだ』と告白する……必ずときめく)

淡(……とか考えてるだろうね!でも私はツジガイトに慰められる前に『ツジガイトに襲われた』と嘘ついてテルに疑念を植え付ける!これで何をしても無駄になる)

智葉(……などと姑息な手段を用いるのは読めている……それならば私は………)

淡・智葉「……………」ムーン..ムーン..

ダヴァン「?」

♪3連覇は私たちの一大目標です!3連覇は私たちの一大目標です!

智葉「ん?電話か……ちょっとすまんな…………もしもし」ピッ

?『もしもし……辻垣内さんですか?』

智葉「………お前は誰だ」

?『私は初瀬と申します。訳あってあなたの携帯番号を入手し、電話を掛けさせていただいてます』

智葉「………訳とは?」

初瀬『宮永 照の処女膜について……と言えば通じるかと』

智葉「!!」

初瀬『私に協力して頂ければ、この案件を解決する事が出来ます』

智葉「………解決とはどういう意味だ。お前の立場と目的が分からなければ力を貸す事は出来ん」

初瀬『私は宮永 照と高鴨 穏乃の交際を阻止する……この1点を目指し動いています』

智葉「……………」

初瀬『私は頭がいい人たちが通う高校に通っている頭がいい女子高生です。頭がいい作戦で、必ず成功させてみせます……協力して頂けませんか?』

智葉「…………分かった。協力しよう」

初瀬『ありがとうございます。では私の指示通り動いて下さい。まずは……――――』

【ロビー】

照「こう……ツモる時に左手で卓をガシッて掴んで……」

穏乃「わ、左手見せて!……す、すっげータコが出来てる!これって卓ダコ!?」

照「は、恥ずかしいからあまり見ないで……//」

穏乃「でも……タコも可愛いよ……//」

照「そんな事ない……//」

穏乃「あるよっ!ほら、プニプニしてるし」プニニ

照「ぁ……///」ピクン..

穏乃「っ!ごめん!そ、その……敏感だね…//」

照「~っ//」カァァ..

玄・宥・晴絵「………………」

憧「……イチャイチャしちゃってさ……」ムググ..

憧(しずは……自分の罪を許してもらえるかもしれないという安堵感と、宮永と付き合う事が決まってテンションが上がってる…)

憧(……和の時もそうだったけど、しずって過ごした時間よりフィーリングを重視するから、仲良くなる時はあっという間なんだよね……ちっ!)

憧(宮永も……処女膜を失った事に対するショックより、しずと仲良く出来るのが嬉しいみたいだし……)

憧(なんでよ……処女膜って大切なものでしょ!?なんでそんなにあっけらかんとしてるのよ!しずが可愛いから付き合えて嬉しいのは分かるけど……)ギリリ

玄「憧ちゃん……大丈夫?」

憧「……うん……今のところはなんとか衝動を抑えてる」

玄「わ……さ、最後まで頑張ってね…」ビクビク..

宥「……あ、あの……な、長芋って……どうやるんですか……///」

晴絵「ふふ……知りたい?それはね……」





淡・智葉・ダヴァン「…………」(陰から覗く)

淡「どうやら……まずい状況になってるみたいだね……」

智葉「ああ……」

ダヴァン「どうしマス?飛び出しまスカ?」

智葉「……いや、もう少し様子を………ん?」

淡「あの人たちは……」

ダヴァン「エイスイでスネ!」ズルズル!ズルズ..ゴホッ!ゴホッ!

霞「阿知賀の皆さん、こんにちは」

穏乃・憧・玄・宥・晴絵「?」

霞「お手伝いに来ました」

玄「お手伝い?」??

初美「そうですよー」

巴「はい」

春「…………」ポリポリ

小蒔「…………」ウツラウツラ

憧「っ!まさか……」

憧(初瀬が手を回して……?)チラ

霞「…………」コクリ

憧(やっぱり……でもなんでこの人たちが?)

霞「処女膜でお困りと聞きましたもので……」

憧「それは……その通りだけど……」

霞「であれば、私たちにお任せあれ」ニコッ

玄「っ!お、おねーちゃん!あの人、私の決めゼリフを……っ!うぅ」グス..

宥「玄ちゃん……セリフを真似られたくらいで泣いちゃダメだよ?元気出して、ね?」

初美「そうそう。私たちは、みんなが……あったか~い……ってなる解決策があるですよー」

宥「!?」ギリリ!

玄「お、おねーちゃん?」ビクッ

宥「あ……だ、大丈夫だよぉ」ニ..ニコ?

憧「本当!?信じていいの?」

初美「もちろんですよー!3年生の私は1年生からすれば………お姉ちゃんだもん……」

宥「………さすがに2回目は……」ユラー..

玄「おねーちゃ……」ビクビク..

憧「宥姉、落ち着いてよ。怒って叩くのはいいけど、せめて助けてもらってからにしてよね」

宥「う、うん……そうだね。ごめんなさい……」

初美「?」

憧「……それで?解決策って?」

霞「姫様なら、宮永さんの処女膜を復活出来るわ」

穏乃「!!!」

照「!!!!」

穏乃「復活って……ほ、ホントですか!?」

霞「ええ……霧島神鏡の力でね」

玄「霧島神鏡ってすごい……」

穏乃「……お願いします!るーたんの処女膜を蘇らせてください!!」

照「しずにょん……」

憧「すでに愛称で……くそが!!」ペッ!

照「私はもう気にしてない……しずにょんとこうしてラブラブな事の方が嬉しいよ?」

穏乃「……ダメだよ」

照「…………しずにょんは私と付き合いたくないんだ……」シュン

憧「そうだよ!ごめんね!」

穏乃「やめてよ憧!!違うよ!るーたんと付き合うのは熱烈歓迎!今となっては、るーたんが処女でも非処女でも関係ない!」

照「しずにょん……」ウル..

憧「けっ」

穏乃「だけど……やっぱりお菓子で処女膜を破っちゃったのは反省してる。だからさ、るーたんの膜が元に戻るなら……私は……」

照「ありがとう……」

霞「ふふふ……では決まりね………姫様」

小蒔「あ……はい……」

霞「処女膜復活術の準備をお願いします」

小蒔「!……分かりました」

穏乃「……お願いします」ペコリ

照「お願いします」ペコリ

小蒔「は、はい!頑張ります」

霞「……高鴨さん」

穏乃「はい」

霞「この術を使うには、ある条件が必要なんです。その条件を満たす為に……高鴨さんにはお願いしたい事があります」

穏乃「るーたんの処女膜の為なら、私はなんでもやります!」

霞「ふふ……分かりました。ではまず放送室へ向かってください。そして…」





淡「………どうやら、テルの処女膜を復活させられるみたい」

智葉「すごいな霧島神鏡……今度お守りを買いに行くとしよう」

ダヴァン「もぐもぐ……サトハ、ブラックペッパー持ってませンカ?」

智葉「仕方がないな………無駄遣いするなよ?あとニンニクもあるから使え」ゴソゴソ

ダヴァン「サンクス!」ツーッ..ズルズル..

淡「……どうする?テルたちの会話を聞いてると、膜が戻っても付き合ったままっぽいけど……」

智葉「それは大問題だが……処女膜が復活するまでは動かない方がいいだろう」

淡「りょーかい。様子見、と」

ダヴァン「ズルズルズルッ!!」

5分後―――

照「しずにょん……頑張って……」

憧「…………」チッ

玄「あの……憧ちゃん……元気出して?」

憧「……分かってる………けどさ……」

宥「そ、そんなにかゆいんですか?」ドキドキ

晴絵「ああ、心から後悔したさ……ふふっ、私も若かった」





智葉「遅いな……」

ダヴァン「ズルズル!」

淡「ちょっと!さっきからスープが私の制服に飛んでるんだけど!シミになってるし!」

智葉「静かにしてろ。バレるぞ」

♪ピンポンパンポーン(場内アナウンス)

照・憧・玄・宥・晴絵「!!!」

淡・智葉・ダヴァン「!!!!」

穏乃『……阿知賀女子学院1年生高鴨 穏乃から、処女の皆さんにお願いがあります』

【会議室】

咏「!」ピクン!

えり「あ……今、反応しました?」

咏「えっ?」

えり「……三尋木プロって……その、もしかして……」

咏「ち、ちち、違うよっ!しょ、処女のわけねーじゃん!」

えり「…………」

咏「う……///」

【千里山 控室】

穏乃『どうか……皆さんの処女膜を少し分けてください!』

竜華「高鴨さん……」

セーラ「な、なんや……急に何を言っとんねん……//」

浩子「同感ですが……ふざけてる感じちゃいますね……」

雅枝「せやな。これは本心から処女膜を分けて欲しがっとる言い方や……間違いない」

セーラ「ほ、ホンマですか!?」

雅枝「ああ」

竜華「何があったんやろ?東京って怖いなぁ……」

【新道寺 控室】

穏乃『ほんの少しだけです!ですからどうか……お願いします!!』

哩「切実やね。もしうちが処女なら協力できよったばってん」チラ

姫子「はい……部長と一緒に繋がった後やけん、無理ですね///」

哩「姫子……///」

姫子「部長……///」

チュッ..ジュルウ...アハーン

美子「やっぱり2人はもう……仁美ちゃんは?」

仁美「……日本の行く末ば憂いながら指のみクチュしとったら……つい激しくしすぎて……」

美子「そ、そう……花田は?」

煌「……友達が……処女膜が破れた時の痛さについて知りたがっていたので、教えてあげようと思い……握り拳を……」スバラァ..

美子「な、なるほど……」

美子(処女は私だけと!?)

【白糸台 控室】

穏乃『とても大切に処女膜を守り続けてきた子がいるんです……なのに私は……その子から処女膜を奪ってしまった……』

菫「……これは……淡の言っていた事は本当だったのか?」

尭深「淡ちゃん……ずず……ぷはぁ………ごめん……ずずず………っはぁ……誰1人として信じてくれないのは……ずず……っぷぁ……辛いよね……ずず……っはぁ」

誠子「だから私は信じたって!………もしかして大量失点を怒ってる?」オドオド


【廊下A】

穏乃『そんな私が……皆さんに処女膜を分けて欲しいなんて都合がよすぎるって分かってる!でも……それでも私は……ぐす……』

優希「阿知賀の大将……真剣だじぇ……」

和「穏乃……」

和(あなたにも双方合意の上で破りたい処女膜が見つかったんですね……)

和(友達として嬉しく思います………私も……咲さんの……)ペロリン

【実況席】

穏乃『お願いですっ!どうか……皆さんの膜を分けてください…………うぅ……』

健夜「高鴨さん……」ウル

恒子「青春だね…………よし!私は協力するよっ!」グッ

健夜「えっ、こーこちゃん……しょ………した事なかったの?」

恒子「あはは………まぁね///」ポリポリ

健夜(明るくて元気で、男女問わず人気だから経験済みだと思ってたけど……そうだったんだ。よかった)ホッ

穏乃『うううぅ………え?あ……』

ガサガサ..

健夜・恒子「?」

霞『えー、私は石戸 霞です。高鴨さんの依頼を受け、ある人の処女膜を復活させる為に来ました』

霞『もし……皆さんの中に、処女膜を分けてもいいという方がおりましたら……開始の合図をしてから30秒間、右手を挙げたままにしてください……』

【廊下B】

霞『その右手から処女膜のカケラを吸い、カケラを集めて1枚の処女膜として復活させます』

京太郎「……なんかすげぇな………」

霞『カケラといっても肉眼で分かる大きさではなく、分けてもらっても外見に変化はありません。ですのでその点はご安心ください』

霞『もちろん強制ではなく、協力してもいいという方だけで構いません』

霞『……それでは、処女膜復活術を始めます。右手を挙げてください』

京太郎「…って、俺にどうこう出来る話じゃないし、早くタコス渡さねぇと」スタスタ

霞『あ、言い忘れました。これは男性の方のみの注意事項なのですが、術の最中は股間に手を当てて、決して離さないでください』

京太郎「へ?」ピタ

霞『でないと、陰茎と睾丸が体内に埋め込まれて取り出せなくなりますので』

京太郎「超怖ぇええええええ!!!」ガッシリ!

【ロビー】

憧「………どう?」

初美「とりあえずスタートダッシュは成功ですよー」

巴「姫様も集中してる」

小蒔「破!瓜!破!瓜!」バサバサ

照「…………」(目を閉じて座禅)

玄「みんな……穏乃ちゃんの為に力を貸してくれるかな……?」

春「……あいおおう。まうあんのいおあおうおくひへくええる……」ポリポリポ

玄「は、はい?」??

巴「大丈夫。たくさんの人が協力してくれてる、って」

玄「そうなんですか!わぁ、よかった~……」ホッ

初美「人の優しさが……あったか~…」

宥「…………」バサバサバサ!!

初美「ひぃ!」ドキン!

【会議室】

咏「べ、別にいいじゃんか……しょ……処女だって……///」スッ(右手を挙げる)

えり「……ですね」スッ

咏「は、針生さんも……?」

えり「はい!」ニコリ

咏「へ、へえ……そなんだ……」

咏(イメージ通りだけど……よかった)ホッ

えり(三尋木プロ……モテるから心配してたけど……よかった。これなら私にもチャンスがあるかもしれない……//)


【新道寺 控室】

美子「…………」スッ

煌「右手を挙げている姿……すばらです!」

仁美「うんうん」

哩「姫子……おっぱいキレイ……///」モニュ

姫子「部長……ぁん……気持ちいい……///」ハァン

【白糸台 控室】

菫「照の為ならば……協力しないわけにはいかないな」スッ

尭深「はい……ずず……っふぁ」スッ

誠子「ナンバー5として当然です」スッ

菫「………………」プルプルプル..

誠子「ひ、弘世先輩?」

菫「……いかん。手が疲れてきた……30秒は長すぎる……おそらく……最後までもたない…」ブルブルブル...

尭深「わ、私の頭の上に二の腕を乗せてください。少しは楽になりますから」スッ

菫「……本当だ。すまんな」キラリ

尭深「い、いえ……///」ポッ..

【廊下A】

優希「ふっ!しょうがないじぇ!私のを分けてやるじょ!」スッ

和「ゆーき……ありがとう」スッ

和(私の膜よ……穏乃に力を貸してあげて!)

【千里山 控室】

竜華・セーラ・浩子「…………」スッ

竜華(さっきまでは敵やったけど……試合が終われば関係ない。協力するで)ニコリ

?(私も協力するでー)

竜華「え?」

怜ちゃん(私も処女やからな)スッ

竜華「怜!そ、それって……本物の怜も処女って事?」

怜ちゃん(そやでー……って、いやん♪もう、竜華のエッチ~♪)

竜華「えへへへ……///」

竜華(よっしゃ!思わぬところからグッドニュース聞いたで~!)

【入口】

豊音「はぁはぁ……ギリギリセーフだよー」スッ

塞「ホント……間に合ってよかった」スッ

エイスリン「ハイ!」スッ

胡桃「連絡遅い!」スッ

白望「ダル……」スッ

トシ「…………」

トシ(晩成の子……まったく、いくら頭数が必要だからといってあんまり急かすもんじゃないよ)フフッ

豊音「あれ?熊倉先生は手を挙げないのー?」

塞「ちょっと!トヨネ!」

胡桃「考えたら分かる!」

豊音「そ、そう……?」

トシ「ふふ……」

トシ(その通り。私の処女はずっと昔……長芋に捧げてしまったからね)

【ロビー】

小蒔「霧島~……霧島~……」コォォ

照「…………」

憧「ま、まだ?」

巴「そろそろのはずなんですが……」

春「膜は結構集まってるはず……だけど」

穏乃『み、皆さん!すみません、あと1分だけ右手を挙げたままにしてください!お願いします!』

憧「いい声……」ウットリ

玄「あと1分って……どういう事なのかな?」

宥「何かあったのかも……」フルフル

霞「大変よ!」タタタッ..ボンヨヨン!ブリュリュンッ..タプュタプュ!

玄「ぅわわ……すごい……奇跡のおもち……」ゴクリ

憧「大変って何!?」

霞「膜が足りないわ!」

憧「!!」

宥「そんな……」

霞「人数的に余裕のはずだったのだけど、姫様が最近海外ドラマにハマってて寝不足で、吸う力が激減している……どうしてもあと1人分が足りないの!」

憧「1人ぐらいなんとかならないの!?」

霞「ならないわ……会場の外まで範囲を広げる場合、姫様に負担が掛かりすぎて明日筋肉痛になってしまうだろうから無理よ」

玄「ど、どうしよう!?おねーちゃん!?」

宥「えっ、ええと……」

晴絵「何か策は……」

憧「っ!ハルエ!灼さんは!?さっきの叫び声の音量から考えると会場の外まで行ってるっぽい!灼さんに戻ってきてもらえば……」

晴絵「あ、そうか!電話してみる!」ピポポ..プルルル..ガチャ

灼『………ハルちゃん?』

晴絵「灼!?今どこ!?」

灼『スーパー』

晴絵「え?あんたまさか……」

灼『勝手に1人で行動したのは謝る。でも長芋買ったらすぐ帰るから』

晴絵「っ!」

灼『店員さん……ハルちゃんが使ったのと……ぐす……同じ太さの長芋……くださいな……』グス..

店員『は、はぁ……?』

晴絵「灼っ!!」

灼『!』

晴絵「……私は今、好奇心に負けた過去の自分に怒ってる……」

灼『ハルちゃ……』

晴絵「だって……私の大切な灼を泣かせちゃったんだから……」

灼『!!』

晴絵「お願いだ……灼……長芋を捨ててくれ」

灼『ハルちゃん……!』

晴絵「灼の膜は………私が破るっ!!!!」ドドン!!

【スーパー】

灼「!!!!」

灼(ハルちゃん………ハルちゃん、ハルちゃんハルちゃん……っ!)

店員「あの……はるちゃん?は分かりませんけど、これぐらいが平均的な太さで……」

灼「ごめん!もう長芋で処女を捨てる気はないから!」ダダッ!

店員「え?あ、ちょっと!お客様!?」

灼(ハルちゃんに……今すぐハルちゃんに会いに行くんだ!!)ダダダッ!

【道路】

灼(早く……早く行かないと……あ!)

灼「来い!タクシィィィーーッ!」パチィィィン!

キィッ!ガチャ..バタン!

運転手「どちらまで?」

灼「ハルちゃんまで!」

運転手「あいよっ!」

ブロロロロ...

【インハイ会場】

キィィイィ..ッ!

灼(着いたっ!!)

灼「ありがとう!」ガチャ

運転手「あいよっ!」バタン

ブロロロロ..

灼「…………」ダダッ!

灼(あとはハルちゃんのところに行くだけ!)ダダダダッ!

灼(……確か、会場に入ったら右手を挙げてって言ってたっけ)ダダダッ..スッ..

【ロビー】

小蒔「!!!」

霞「っ!膜が来た!!姫様!」

憧・玄・宥・晴絵「!!!」

小蒔「KIRISHIMA’S MAGIC………処・女・膜……COME BACK!!!」バッササー!

照「!!!!!」

マックゥゥゥゥッ!!!

照「あ……痛みが治まった……」

霞「やったわ……成功よ」

憧「!!!」

霞「宮永さん……良かったわね」

照「う、うん……ありがとう……神代さんも」

小蒔「はい」ニコリ

穏乃「るーたぁああん!!!!」ダダダダッ!

霞「あら、戻って来たわね」ウフフ

照「しずにょん……」ウルッ..

憧「しずぅぅううう!!!!」ダダダダッ!

憧(ここでしずに抱きついて、誰と付き合ってるのか有耶無耶にしてやる!)ダダダダッ

穏乃「へ?」ダダダッ

憧「し~~~~ずぅ~~~!!!」

穏乃「ごめん、憧!どいて!」サッ!

憧「マジっ!?」

穏乃「るーたぁああん」ダキッ!

照「……しずにょん……///」ギュ..

憧「ままならない……ホントままならない……」

穏乃「永水の皆さん………ありがとうございました……なんてお礼を言ったらいいか……」

霞「いいえ、当然の事をしたまでよ」

小蒔「はい」

穏乃「そんな!せめて何かお返しをさせてください!」

霞「ふふふ……気にしないで大丈夫よ。料金だけで結構ですから」ニコリ

穏乃「………え?」

霞「出張費2万5000円、祈祷料が47万円、衣装代が3000円、儀式の説明料と放送室でのナレーション料金がそれぞれ1000円で合計50万円ですね」

穏乃「ご、ごじゅうまんえん!!!」

霞「はい。霧島はこのお値段でやらせて頂いています」ニコリ

穏乃「……………そ、そうですか……ちょ、ちょっと待って下さいね。親に電話します」

照「待って。その料金は治してもらった私が払うよ」

穏乃「ううん、元はと言えば私が悪いんだから……るーたんに払わせるわけにはいかないよ」

照「でも……ぼったくりみたいな額だし……」

穏乃「いいから。ね?」

照「…………だけど…」

淡「待て待てーーーーい!!」タタタタッ

穏乃・照「え?」

淡「私たちが払うよっ!」ザザッ!

智葉「……そういう訳だ」

ダヴァン「そうなんでスカ?」

照「淡?それに……レギュラー5人の中に留学生が4人いる臨海女子所属の、去年個人戦3位の辻垣内さんとラーメン大好きダヴァンさん……」

淡「テルも高鴨 穏乃も、お金は払わないでいいよ!」

穏乃「え……?」

智葉(そう……ここでお金を払う事で宮永に貸しを作れば、宮永は携帯の電話帳を操作して『恩人』カテゴリを作成し、私たちをそこに入れるだろう)

智葉(結果、私たちの頼りになる度はスカイツリーより高くなり、宮永が露出癖に目覚めた時に誘われる確率は跳ね上がる。初瀬とやら……なかなか出来るやつだ)

智葉(あとは……『大星は制服にラーメンのシミを作るようなスケベでみだらな子だ』と言いふらせば……宮永の頼りになる度は私に集中する!私の勝ちだ!)

淡(……とか考えてる?だから甘いって!そのシミはジンガイさんにぶっかけられたと正直に話し、ツジガイトの騙そうとしてくる度を上げる)

淡(証拠として、さっきの廊下にあった監視カメラの映像をテルに見せれば……テルは私を信じてキュンキュンするはず!これで私の勝ち!!)

智葉(……などと考えているのは読めている。だから私はあらかじめ会場に入ってすぐ、廊下にある監視カメラのレンズにカバーを付け、撮影出来ないようにした)

智葉(よって、大星がダヴァンのぶっかけを証明する事は不可能!そして、大星は気付いていないがぶっかけがもたらすのは頼りになる度の減少だけではない…)

智葉(大星とダヴァンの密会を連想させるのだ。しかも制服で事に及んだ、とな……もはや私の勝ちは揺るがない!)

淡(………とか思って勝利を確信してるみたいだね……哀れなヤツ……それも想定内だよ……)クク

淡(ツジガイトの生命線は私の制服のシミ……それを見越した私は、準決勝の前からすでに制服を2枚重ねて着ていた…)

淡(今着ている制服を脱いだらシミを指摘する事は不可能!お前がテルにシミの話をし始めた瞬間に脱げば、お前は嘘つきで終わる!!)

智葉(………などという手段を用いるのは昨日の段階で分かっていた。だが私は動かなかった……その理由が分かるか?)

智葉(アジアしか知らないお前はダヴァンのぶっかけを甘く見ている。あいつはラーメン屋で麺をすすった時、カウンター越しの店員全員の顔にぶっかけたという伝説の持ち主…)

智葉(お前は気付いていまい……勢いよく飛んだ汁が地面をバウンドし、内側に着ている制服のスカートにシミをつけた事を……ふふ……私の勝ちだ!)

淡(……とか思ってるだろうけど、そんなの知ってるよ?というか、私が誘ったんだよ……)

淡(ツジガイトは気付いてないけど、私は2枚目の制服の下にカッパを着てるんだ。汁を弾く最強の防具をね……だから私の勝ちだよ!!)ニヤリ

淡・智葉(……………)ムーーン..ムーーン..

ダヴァン「?」ズズッ...

霞「…………」

霞(お金を払うといいながら、ずっと黙ったままですね………この人たちは払う気なし、と)フゥ

穏乃「と、とにかく、私が…」

晴絵「しず!それなら部費でなんとかなるからさ。心配するな」

穏乃「え?い、いいんですか?」

晴絵「ああ。ま、とりあえずこの場は私が払うよ……………はい50万円」バサッ

憧「さすがハルエ。よく手持ちがあったわね」

晴絵「インハイ中にぼったくられる予感がしてたからね。大会前に下ろしてきたんだよ」

玄「赤土さんすごい……あと石戸さんのおもちも……すごい……」チラ..チラ..

霞「……あ、ごめんなさい。新札はありませんか?このお札はちょっと……」ピラッ

晴絵「………はい」

霞「……………」ヒーフーミーヨー...スカシ...ヒーフーミーヨー...スカシ...

霞「……確かに。ありがとうございました。それでは」

晴絵「あ、ちょっと!領収書お願いします!」

霞「……………こちら領収書と、おまけの飴です。ハッカとミント、どっちがいいですか?」

晴絵「えと……じゃあミントで」

霞「はい、どうぞ」カサッ

晴絵「ありがとう」

小蒔「……ふう……」

春「お疲れですか?」

小蒔「いえ、大丈夫です」ニコ

霞「無理しないで?頑張ってもらっちゃったから疲れて当然だもの……はい、飴どうぞ」

小蒔「ありがとうございます……うん、美味しい……青ぶどう味ですね」コロコロ

晴絵「!?」

霞「それにしても……成功してよかった……」

春「うん……処女膜再生の手術を扱ってる病院に勝つために、あんまり失敗したくない」

小蒔「はい」

玄(え?病院でなんとかなったんだ……でも手術って怖そうだからこれで治るならその方がいいよね………それにしても石戸さんのおもち……)チラチラ

霞「それでは、法外な料金だとバレる前にずらかりましょうか」スタスタ

春「ぼったくったお金で美味しい物食べたい」スタスタ

巴「横文字だらけのお店とかいいね」スタスタ

初美「トップレスありなとこにして欲しいですよー!」スタスタ

小蒔「…………」ウトウト..スタスタ..

照・穏乃・憧・玄・宥・晴絵「…………」

淡・智葉「…………」ムーン

ダヴァン「…………」ズルズル

玄「と、とにかく……宮永さんのが元に戻ってよかったね……あと石戸さんのおもち、すごかったね!」

穏乃「はい!赤土さん、ありがとうございます!!」

照「本当にすみません……あんな大金を……」

晴絵「ま、まぁ気にするな……それより、体は大丈夫?」

照「はい、すっかり元通りだと思います」

穏乃「でもなんか……前より可愛く見えるのはどうしてだろう……//」

照「しずにょん……//」

穏乃「あ、あはは……もう完全に好きになっちゃったみたい……///」

照「わ、私も…////」

穏乃「どうしよう……るーたんとくっつきたくて仕方ないよ……//」

照「私も同じだよ……しずにょん、そばに来て……///」

穏乃・照「////」イチャイチャ..

憧「…………」

玄「憧ちゃん……あの、なんて言ったらいいか………こ、こんな時は石戸さんのおもちを想像すると気持ちが楽に…」

憧「…………」

玄「……憧ちゃん?……あ、気絶してる」

晴絵「……とりあえず、今日はお疲れ様。憧のゲロを片付けたら帰ろうか」

玄・宥「はい!!」

宥「って……あれ?灼ちゃんは?」

晴絵「ん?ああ、そういえば遅いな……」

【入口】

高鴨 穏乃と宮永 照の処女膜貫通事件を目撃した射水総合高校の寺崎 遊月は、足を止めた。

視線の先には、必死の形相で右手を挙げながらこちらに向かって走ってくる阿知賀の鷺森 灼。

表情から推測するに、幼少期から憧れていた人が女教師にジョブチェンジして監督になり、色々あって念願のプロ行きを決意した上、両想い間近……

おそらくそのような状況なのだろう。

であれば、遊月がすべき事はたった1つ。灼の未来に幸あれ、と帽子を空に投げるだけだ。

そう思い、帽子に手を掛けようとした瞬間、遊月は息を呑んだ。

灼の進行方向に、横たわっている宮守女子の小瀬川 白望がいたのだ。ご丁寧に足をピーンと伸ばしている。

目的地に行く事に意識を向けていた灼は、白望に気付くのが遅れた。トップスピードのまま突っ込む。

ぶつかる―――

遊月がそう思った瞬間、ボーリングで鍛えた灼の脚力が割といい感じに働き、間一髪で飛び越える事に成功した。

灼がふう、と息を吐く。しかし、安心するのはまだ早かった。

白望を飛び越えた灼の目の前には、10を超えるモノクルがばら撒かれている。どうやらレンズを拭いている途中のようだ。

踏んだら弁償―――

不吉なワードが灼の頭をよぎる……これは絶対に回避しなくてはならない。

そう決意した瞬間、灼はボーリングのレーンにある三角のやつを見る時の目の良さで、次々とモノクルの位置を把握する。

そしてスピードを保ったままモノクルの合間を縫い、無事にモノクルゾーンを駆け抜ける事に成功した。

突破した灼を見た遊月は腕を組み、うんうんと頷く。

「そうだ。お前ならそれぐらいはやってもらわないとな」

今のモノクル以上の障害はあるまい。遊月は灼の勝利を確信する。

灼も遊月と同じ気持ちだったのだろう。モノクルゾーンを抜けた灼は、これで危機を切り抜けたと一安心。

しかしそこに迫る影―――

「走るのやめるそこ!」

鹿倉 胡桃がスライディングタックルを仕掛けてきていた。

遊月は驚愕する。ボーリングに対スライディングの極意は無い。万事休すか……いや、でも灼なら―――

灼の可能性を信じる遊月。すがるような目で灼を見ると……

「うわぁあ!」

普通に足を引っかけられていた。

だがまだ希望はある。灼はその場で倒れ込まず、体勢を崩したままではあるが前に進んでいたからだ。

しかし、やがて前のめりになって足がもつれる。そこに待っていたのは、落とした帽子を拾おうと前かがみになっている姉帯 豊音。

結末は見えた―――

遊月は目を閉じ、胸に十字を切る。そして1拍の間が空いた後……

ツププー!!

「ぎゃああぁぁぁだよー!!」

バタン……

そして静寂―――

もはや見るまでもなかった。灼の右手がスカートごと豊音の処女膜を破ったのは音で分かる。

……と思いつつも遊月はチラ見して確認する………やっぱり合ってた。

「と、トヨネ!」

地面にスケッチブックやペンを置いたまま絵を描いていたエイスリンが豊音に駆け寄る。

天使な留学生によって静寂が破られると、次々と人が集まってきた。

「野次馬どもめ……」

遊月はため息をついて呟き、灼たちに目を向けて思考する。

つい先ほど、宮永 照の処女膜をお菓子で破った高鴨 穏乃。

そして今、目の前で起こったセカンドインパクト。

インハイには魔物が棲むというが、まさか1日に2枚も処女膜が破れるところを目撃するとは思わなかった。

今日の事は決して忘れないだろう。

遊月は背筋を伸ばして帽子を脱ぎ、2人に向かって敬礼をした―――

1ヶ月後―――

【原村家 和の部屋】

咲「……ありがとう。それじゃまた」ピッ

和「………お姉さんですか?」

咲「うん。明日高鴨さんとデートするんだって嬉しそうに言ってた」ニコ

和「そうですか。仲良さそうでなによりです。咲さんもお姉さんと仲直り出来てよかったですね」ウフフ

咲「うん!最近のお姉ちゃん、すごく優しいし幸せそうだから私も嬉しいんだ♪新子さんって人がちょくちょく妨害してくるのが悩みのタネみたいだけど」

和「うふふ……憧らしいですね」

咲「でも『妨害を格好よく跳ね返すしずにょんが大好き』とか言って、結局ノロケられちゃったよ」アハハ

和「咲さんのお姉さんらしい柔軟な発想ですね」ペロリ

♪わっ…私まだおトイレ行ってないよっ わっ…私まだおトイレ行ってないよっ

和「あ、メール………………ああ……」

咲「誰から?」

和「阿知賀の赤土さんからです。これ……」

Title:近況報告

本文:2枚目の処女膜再生で合計100万が飛んだ。

さすがに部費では払いきれなかったから残りは私の契約金で払ったんだけど、正直複雑な気分……処女膜を破る為の長芋は200円足らずなのにな……

とまぁ、それはいいとして、厄介なのは灼が処女膜を破った姉帯さんの生まれた村の掟!

『処女膜を破られた者は、破った者を追っかけ続ける事。憎しみが勝れば復讐を遂げろ。愛情が勝れば一生尽くすべし』だってさ。うんこみたいな掟だろ?

そんで姉帯のヤツはさ、小さくてキュートな灼を見て『お人形さんみたいだよー』とか興奮しながら言ってやがんの!

最初は復讐されるよりいいと思ってたけど、なんかマジっぽいんだよね。卒業後は鷺森レーンで働くとか言ってるし…

多分住み込み狙いだよね。そこから交際に持っていこうと思ってるんだよ。何が『とおらば住み込み』だよ…そんな甘い考えは通らねえっての!

まったく、最近は大変な事ばっかりでホント困るよ…

憧は生徒会長を目指して頑張ってると思ったら、制服交換制度とか幼馴染同士の接吻の義務化とか欲望丸出しの公約を掲げて演説しまくってる上に、

転校してきた岡橋 初瀬って子が副会長に立候補して憧の右腕として動いてるんだ。本当に厄介だよ

しずのクラスでは週1で盗難か盗撮騒ぎがあるし、玄は玄で石戸 霞のおもちに魅せられてボーっとしてる

宥は決めゼリフがどうとか言って著作権について勉強してばかり……

灼は灼で姉帯に引け目を感じて私に手を出さないし、熊倉さんが姉帯をサポートしてるから私の方から動くわけにもいかなくてさ……あー腹立つ!!

もう長芋の封印を解きたくなってきちゃったよ……なぁ、和はどう思う?

咲「……な、なんかすごいね……なんて返すの?」

和「『頑張って欲しいと思います』と」

咲「そっかぁ」

和「はい。奈良は奈良で頑張ってもらいましょう。そんな事より……きょ、今日は咲さんにお話がありまして……」

咲「?」

和「咲さん、前にお母様のお話をしてくれましたよね?」

咲「え?うん」

和「は、初めての人を深く愛しなさいって……//」

咲「あ……///」

和「……私たち……付き合い始めてもう3日ですし……その……そろそろどうかと……正直、限界で……///」

咲「う……そ、そうだね……///」

和「本格的な物は恥ずかしくて買えませんでしたけど………これなら代用品になると思って買ってきました」

咲「それって……ゲームのコントローラー?」

和「はい……これが私、これが咲さんの分です。どうぞ」

咲「あ、ありがと///」

和「……それでは………は、始めましょうか?」

咲「う、うん……///」

和「あ………ちょっとごめんなさい。エトペン……少し我慢してね」

和はエトペンの目の部分にガムテープを貼り、クローゼットに入れて電気を消した。

そして服を引きちぎり、生まれたままの姿になる。

微かな音を立て、ボタンが床に散らばる。和はその音を拍手という事にした。

和「咲さんも……」

咲「うん」

咲も和のように服をちぎろうとするが、何度試しても破れない。血圧が上がるだけだった。

慌てる咲を尻目に、和は冷静だった。机から文明の利器であるハサミを取り出し、服を切っていく。

咲「さすが和ちゃん」ニコ

和「はい//」

全裸になった2人は、それぞれコントローラーを握り、構えた……

咲「……和ちゃん……これからもよろしくね」ニコリ

和「!……はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」

そして、愛と勇気を込めて……突き出した。

咲・和「Wiiiiiiiiii~~!!!!」





21世紀、世界の麻雀競技人口は数億人を越え、麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた。

高校でも大規模な全国大会が毎年開催され、そこではプロに直結する成績を残すべく、高校生麻雀部員たちが覇を競っていた。

これは、その頂点を目指す少女たちの軌跡――――

【完】

読んでくれた人、どうもありがとう

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