醜き陛下とカタツムリ その2(964)

すまん、書くのが遅れてしまった所為で該当スレがありませんと言われたもんだから…急遽二スレ目を作る事となっただよ
と言う訳で…前回の続きから書きます。

島風「敵影確認!戦艦と重巡がそれぞれ一隻ずつ居るよ!」

卯月「うわ、キツそうだぴょん…」

暁「戦艦はちょっとね…」

雷「ど、どうするの?」

響「…兎に角敵の弾を躱す事に集中して、敵がへばった所に先に進むよ」

島風「分かった!」

砲雷撃戦、開始!

ル級「喰らいなさいっ!」ドォン!!

卯月「ぴょっとぉ!」ヒョイッ

ル級「くそー…小癪な!」

リ級「それっ!」ドォン!!

電「当たらないのですっ!」ヒョイッ

リ級「あーもう!駆逐艦は脆い癖に回避が上手いったら!」

電「それ程でも…」テレッ

リ級「嫌褒めてないから、避けまくってウザいって意味だから」

雷「攻撃は…した方が良いのかしら?」

響「キス島に乗り込む事を考えると、消費を抑えた方が良さそうだね」

暁「分かったわ!兎に角回避すれば良いのね!」

ル級「ほらほら!逃げてばっか居ないで少しは攻撃しなさいっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!!

島風「おぁー!?」

響「大丈夫!?」

島風「…大丈夫、ちょっと着弾が近すぎてびっくりしただけだから」

ル級「…外したか…」

リ級「へー…ル級さんにもそんな事あるのねー」

ル級「ちょっと主砲の調子が悪いのかしら?ま、その方が面白いけど」

リ級「そんな物ですかねー……てぇ!」ドォン!!

雷「危ないわねっ!」ヒョイッ

リ級「くそー!やっぱ避けられるか…!」

ル級「正々堂々と戦いなさーい!!」プンスカ

卯月「じゃあお望み通り叩き込んでやる……ぴょんっ!!」ボシュッ!!

響「あ!魚雷は!!…まあ救助には必要ないから良いかな…?」

ドボォォォォォォォン!!!!!

リ級「……」中破!

ル級「あら、あらあら…美味しそうに焼けちゃって」

リ級「いや心配してよ!?」

卯月「むひゃひゃひゃひゃひゃ!!どうだぴょん!!」

島風「凄く悪役みたいな笑い方だね…」

ル級「ま、仕返しはしてあげるわよ…そいっ!」ドォン!!

ドガァァァァァン!!

響「くっ……やっぱり戦艦は脅威だね」

雷「何とか持ちこたえれれば良いけど!」

リ級「もう自棄糞だこのやろーっ!!」ドォン!!ドォン!!ドォン!!!

島風「うわわわっ!?」

響「くっ…乱射は照準が定まっていない分回避が難しい…!」

ドゴォォォォォン!!!

卯月「ぴょぁー!?危ないぴょん!!」プンスカ

ル級「第二砲塔、発射!」ドォン!!!

電「ひゃぁ!」ヒョイッ

ドガァァァァァァン!!!

電「ふぇぇ…怖かったのです…」

リ級「…当たらなすぎて泣けそう」ガックリ

ル級「あらあら…」

一時的なだけで、復旧するかもよ?

響「…敵が沈黙している、今だよ!」

島風「皆!私に付いて行って!」

雷「了解よ!」

パシャッパシャッパシャッ…

リ級「…あ、逃げられた」

ル級「成る程ー…無駄な消費は避けたかったのね、あの子達賢いわね?」

リ級「…これだから賢い子は嫌いだよ」

ーーーーーー

雷「ここね…キス島は!」

電「あそこに陸軍の皆さんが…!」

島風「…皆!気を引き締めて行くよ!」

暁「当然よ!」


ホ級(flagship)「良イカオ前ラ!キス島ニハ誰一人トシテ一歩モ通スナヨ!!」

ニ級「アイアイ!キャプテン!!」

ト級(flagship)「…ムム!噂ヲスレバ陰トヤラ…!!」

>>6
その時は…まぁ…そうねー…まあ折角立てちゃったんだし、ここで書きます。


島風「敵影確認!キス島包囲部隊だよ!!」

響「…軽巡のフラグシップが二隻、駆逐が二隻、申し訳程度に補給艦一隻…と」

雷「補給艦は…無視した方が良いかしら?」

響「そうだね、仮に砲撃して来たとしても躱せば良いし」

島風「じゃあ…取り敢えずは厄介なフラグシップの二隻を落せば良い?」

響「そうだね、それを落してから陸軍の皆を助けよう」

暁「来るわ!」

砲雷撃戦、開始!

電「えいっ!」ドン!!

ト級「ク…ヤハリ主力ヲ狙ッテキタカ…!」

ニ級「ヴェイ!!」ドン!!

響「無駄だね」ヒョイッ

卯月「ぴょんぴょん砲発射だぴょん!!」ドン!!

ホ級「チ…痛クハ無イガ…!」

雷「喰らいなさいっ!」ドン!!

会心の一撃!!

ト級「グワァ!?」中破!!

ホ級「ダ、大丈夫カ!?」

雷「あ…今のは手応えあったわ!」

響「良いよ!その調子で落とすんだ!」

ワ級「……」

ピピピピピピ……

ワ級『敵確認、コレヨリ砲撃ヲ開始セリ』

島風「…!気を付けて!補給艦が砲撃して来るよ!」

ドォォォン!!

暁「ひゃっ!……あ、あらら?」小破!

響「意外と…弱っちい?」

今日はここで寝ます、続きは明日の昼過ぎ位、起きれれば朝にでも

テスト

遅くなってすんません、用事が立て込んでた物で…今からグダグダ書きます

響「あくまでも…本当に『申し訳程度』なんだろうね…」

雷「…まあ、余り気にせず行くわよ!」

電「なのです!」

暁「てやっ!」ドォン!!

ホ級「クッ…!」小破!

暁「うーん…フラグシップって固いのねー」

島風「どうする?」

響「…ここは雷撃戦に賭けるか、的になってしまうザコから蹴散らすよ」

卯月「了解だぴょん!」

電「なのです!」

ワ級『砲撃開始セリ』ドォン!!

雷「そんな攻撃当たんないわよ?」ヒョイッ

響「それっ」ドン!!

ニ級「グワァ!?コ、今度ハ俺ヲ狙ッテキタ!?」中破!

ト級「雷撃戦ニ持チ込ムツモリカ…ソウハ行カナイゾ!!」

卯月「どかーん!どかーんどかーん!!」ドン!!

ハ級「ウワラバッ!!」大破!

島風「行けっ!連装砲ちゃん!砲撃だよっ!」ドン!!

ドガァァァァァァン!!!

ワ級『我中破セリ、危険タル』中破!

雷「駄目押しを喰らいなさいっ!」ドン!!

会心の一撃!!

ワ級『我、撃沈ス……ごめん…なさい」撃沈!

ホ級「ワ級ーーー!!!」

雷「一隻撃沈!」

響「この調子で行くよ!」

卯月「ぷっぷくぷー!当てるぴょん!!」ドドン!!

ハ級「ヌワーーーーーッ!!!!」撃沈!

ト級「クソ…撃テ撃テ撃テ撃テ撃テー!!」ドドドォン!!!!

電「ひゃぁ!」小破!

ニ級「オラオラオラ!!」ドドドドン!!!!

島風「うわぁ!?危ないってー!」

響「……よし、大分持ったね…雷撃戦の準備を!」

電「う…うん!」スチャ!

雷撃戦、開始!

島風「それっ!」ボシュ!!

暁「やぁっ!」ボシュ!!

電「魚雷装填…発射なのです!」ボシュ!!


ゴボボボボボボ…

前スレ直ったみたい、何だったんだろう。


バボォォォォォォォォン!!!!

ホ級「グワァァァァ……ッ…!!」撃沈!

ト級「コ、ココマデ…来レタト言ウノニ…」撃沈!

ニ級「オラーハ死ンジマッタダー…」撃沈!

雷「やったぁ!敵包囲艦隊突破よ!」

響「よし、早速救助に向かおう!」

ーーーキス島ーーー

「…おい!そこは大丈夫か!?」

「は、はい!今の所異常無しです!」

「救助が来るまでじっとしてろよ!」

「了解!」ビシッ

雷「みんなー!もう大丈夫よー!」

電「私達が助けに来たのです!」

「…お、噂をすれば救助が来たな!」


ワァァァァァァァァァ!!!

雷「ひゃっ!凄い歓声ね…」

<雷ー!俺だー!ケッコンしてくれー!

<何言うてんねん!駆逐艦とケッコンだなんて犯罪やで!?

<うるせー!お前に言われたくねー!このまな板!

<なんやて!?独特なシルエットって言って欲しいねん!!


電「な、何だか…陸軍じゃなさそうな人も混じってるけど…」

暁「皆、どうすれば良いかしら?」

「おう、ちょっと足早そうな奴に救助をさせてもらうわ」

島風「私の出番だね!」

「それとよ…ここに来たって事は包囲部隊をぶっ倒したんだろ?」

響「その通りだよ」

「それでだ…そいつらを倒したお前らに頼みがある」

電「頼み?」

「地下施設に居る逃げ後れた奴も助けてくんねえかな…」

雷「お易い御用よ!」

響「私達はその為に来たんだから」

「そうか…だが、気を付けろよ?奥にはヤバい奴が居るかもしれねえ、現に俺が見たからな」

暁「や、ヤバい奴?」

「あぁ…見た事もねえ気味の悪い馬鹿でかい蠍が、地下施設に入って行くのをよ…きっとそいつは奴らの新兵器に違いねえ」

卯月「あ!提督が言っていた新兵器ってそれだぴょん!」

雷「…分かったわ!気を付けて行ってくるわ!」

「すまねえ、お前らみたいなガキにこんな事頼んじまってな」

暁「子供扱いされなくても大丈夫よ!」

響「それで…逃げ後れた奴ってのは?」

「ああ……実は…」

ーーーその頃、深海棲艦サイドでは…ーーー

飛行場姫「ふっふっふっふ…」

コンゴウ「…何を笑っている?」

飛行場姫「いやね、今頃は陸軍の奴らもお陀仏かしらねって思ってただけよぉ」

コンゴウ「…キス島に送り込んだ新兵器…だったな?」

飛行場姫「そう…『地上制圧用決戦兵器 ナチュラルキラー・スコウピオン』…彼には私達の技術の粋を集めて作られているのよぉ」

コンゴウ「…そうか、ならばその地上制圧用決戦兵器とやらの力…見せてもらうぞ」

飛行場姫「送り込んだ個体は試作品だからね…弱くても怒らないでよ?」

コンゴウ「構わん、見せてもらおうか」

飛行場姫「は~い♪じゃあ…ナチュラルキラー・スコウピオンよ、暴れてやりなさい!!」

ーーーそして、艦娘サイドではーーー

雷「えぇ!?り、陸軍の皆が作った艦娘!?」

「ああ、輸送する為の潜水艇と強襲揚陸艦を作ったんだけどよぉ…如何せん使いにくくてなぁ」

響「それで…ここで調整しようとした所を深海棲艦に襲われたんだね?」

「情けねぇ事にな」ハハッ

電「その人たちは今何処に?」

「調整の途中で襲撃されたからよ、今頃は地下の改装室に居ると思うぜ?」

暁「分かったわ、助けてくるわね!」

「ヤベえ奴は放っといて良い!救助だけを考えろ!」

響「了解した」

島風「私はここの人を近くの港まで運んでくる!」

ーーー地下施設ーーー


電「…地下の改装室ってどこにあるんだろ…」

暁「手分けして探そうかしら?」

響「…そうだね、危険があるけど…」

卯月「…よし、スニーキング作戦執行だぴょん」

スニーキング作戦、開始!

雷「まずはどうするの?」

響「奥は私が調べる、皆は浅い所を調べて」

卯月「でもそれじゃあ…響が危ないぴょん」

響「大丈夫、不死鳥の名は伊達じゃないさ…」

暁「ちょ、響!」

響「じゃあ皆…無事で居ます様に」コツ…コツ…

コツ…コツ…

暁「こ、コラ!待ちなさいったら!」ダッ

電「あ、暁お姉ちゃんっ!」

雷「…行っちゃったわね…」

卯月「…兎に角、ここは響の言う通りにするぴょん」

雷「…じゃあ、私達はここを調べてる」

卯月「ん、じゃあ私は一階下の所を調べているぴょん」

ちなみに地下施設の部屋はこんな感じです

1F←雷と電が居る (娯楽室や休憩室、図書室など)

B1F←卯月が向かった (調理室や食料倉庫あり)

B2F←響を追いかけた暁が迷い込んだ (武器庫など兵器にまつわる部屋がある)

B3F←響が向かっている (最深部、睡眠室や通信室など)
ーーー1Fーーー

雷「…行っちゃったわね…」

電「ど、どうしよう…」

雷「…取り敢えずここは手分けして探しましょ」

電「……うん」

雷「電はこっちを調べて!私はあっちのほうを調べてくる!」

電「き、気を付けてね…」

タッタッタッタ……

電「……ちょっと…怖いのです…」ブルッ

電「…ダメダメ、折角ここまで来れたのに…足を引っ張ってちゃダメなのです」ペチペチ

電「勇気を振り絞って…本気を見せるのです!」フンス

電「まずは…えーと、娯楽室?」

ガチャ…

電「…中身は結構普通なのです」

電「えーと…ビリヤード台に麻雀テーブル…それと…?何だろこれ」

何かの箱

電「開けてみるのです……よっと…」ギィィィィィ…


地下施設の見取り図  <ゴマダレー

電「これは…地下施設の見取り図なのです!やったぁ!」

???「……」

電「早くこれを雷お姉ちゃんに見せなきゃ!」ルンルン

???「……」スッ……

パサッ

電「はわわ…落しちゃったのです…」シャガミ

ブゥン!!

ズバァァッ!!!

電「ふぅ取れた…の…です…?あれ?何で艤装が真っ二つに…?」フイッ

???「……」ジョキン、ジョキン

電「…………」


電「ひゃわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

ーーーその頃、雷はーーー

雷「うーん…図書室は特に目立った物があんまりないわねー…」

『ひゃわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?』

雷「電の悲鳴!?何かあったんだわ!!」ダッ

電「はっ…はっ…!」タッタッタッタッタ……

???「……」ガシャガシャガシャガシャ!

電「ひ…ひぇ…!」タッタッタッタ


雷「電ー!」タッタッタッタ…

電「!雷お姉ちゃん…!」

雷「どうしたのよ?一体何が…って何そいつ!?」

電「話は後なのです!今は逃げないと…!」ガシッ

雷「へ?ちょ、電!?」

電「下の階まで逃げるのですっ!」タッタッタッタッタ……

タッタッタッタ…

???「……?」キョロキョロ

ーーーB1Fーーー

雷「ふぅ…ふぅ…一体何だったのよアイツ?」

電「ひぃ…ひぃ…分からないのです…」

雷「…もしかしたら、あれがあの人が言っていた『新兵器』…?」

電「だとしたら…早く逃げ後れてる人を救助しないと…!」

雷「そうね……って、電…何持ってるの?」

電「あ!そうだ…はいなのです!」スッ

電は雷に見取り図を渡した。

雷「これって…まさか見取り図!?」

電「う…うん、箱を調べたら出て来たのです」

雷「やるじゃない!これで救助が簡単になるわ!流石私の妹ね!」

電「えへへ…」テレッ

卯月「あ、雷に電だぴょん、どうしたぴょん?」

雷「卯月ちゃん!電ったらここの見取り図を見つけたのよ!」

卯月「マジかぴょん!?出来したぴょん!」

電「…///」モジモジ

卯月「どうするぴょん?皆を見つけるぴょん?」

雷「そうね!暁と響に合流しましょ!」

電「なのです!」

???「……」ガシャッガシャッ……

卯月「…ん!?何だぴょんアイツは!?」

雷「え…?えぇぇ!?」

電「ま、また追いかけて来たのです!?」

雷「逃げるわよっ!!」

卯月「わ、分かったぴょん!」

???「…!!」ガシャコン!!フィーーーー…

雷「えぇ!?あ、足が変形して浮遊してる!?」

卯月「なんてインチキだぴょん!!」

???「…!」フィーーーーーー

電「こ、こっちを狙って来てるのです!?」

卯月「見取り図を持っている電から始末しようと言う訳ぴょんね…!」

雷「電!危ないっ!」

???「…」フィーーーーーー

電「はっ…はっ…あっ!?」コテンッ!

雷「あっ」

卯月「あ」


???「…!!?」フィーーーー……スカッ!

ドガァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

雷「大丈夫!?」

電「う、うん…何とか…」

卯月「……アイツ、そのまま壁にぶつかったぴょん」

雷「早いけど足が地面につかないから受け身が取れないのかしら?」

電「…とにかく今のうちに下に行くのです!」

卯月「ぷっぷくぷー!」


???「……」ギギギ…ウィィィン…ガシャコン!

ーーーB2Fーーー

雷「ここは…武器とかが一杯あるわね…」

卯月「もしかしたらここに…逃げ遅れた人が…」

「皆!」

電「あ、暁お姉ちゃん!?」

暁「皆無事だったのね!よかったぁ…」

電「暁お姉ちゃん!一階でここの見取り図を手に入れたのです!」

暁「まあ…いつの間にそんなに強くなって…」

卯月「何お母さんみたいなことを言ってるんだぴょん」

暁「あら、これでも暁はお姉さんなのよ?」

雷「ふふっ…じゃあ響も呼ばないとね!」

卯月「あ、じゃあ私がここの下を調べて来るぴょん」

雷「じゃあ私達が救助に行けば良いのね?」

電「了解なのです!」

暁「私も卯月に着いて行くわ、一人じゃ危ないもの」

電「じゃあ…また合流するのです!」

雷「またねっ!」

雷「ふぅ…ここまで順調ね!」

電「じゃあ…見取り図を見るのです!」

パサッ

雷「えーと…改装室は北東にあるみたいね」

電「だとすると…ここから丁度右に行けば着くのです!」

雷「よし!善は急げよ!」

電「なのですっ!」


???「……」ピピピピピ

ーーーB3Fーーー

卯月「うーん…響は何処に居るぴょん?」

暁「今二手に分かれるのは危ないと思うし…一緒に部屋を探しましょう」

卯月「はいな!」

卯月「まずは…なになに…睡眠室?から行くぴょん」

ギィィィィ……

「ぐー…ぐー…」

暁「な…何かキャタピラが付いた白いおモチみたいな生物達が雑魚寝してる…」

卯月「…ここは別に大丈夫そうだぴょんね」

バタン

暁「じゃあ…別のとこ探す?」

卯月「そうぴょんねー…何々?通信室?」

暁「開けてみるわよ」

ギィィィ……

卯月「し、失礼しまーす…」

響「…おや?姉さん達じゃないか」

暁「響!そこに居たのね!」

卯月「何をしていたぴょん?」

響「うん、ちょっと調べ物をね」

暁「調べ物?」

響「……この映像、どう思う?」

卯月「映像?」

???『…!』フィーーーー

電『こ、こっちを狙って来てるのです!?』

暁「な、何よこれ…!?」

卯月「か、カメラが電を追いかけてるぴょん!?」

響「……これは、『敵の新兵器』の視点で撮られた映像だよ」

暁「敵の新兵器…!?」

響「私が推測するに…この散乱する機材や、淹れられたばかりの紅茶が放置されている事から…」


響「…新兵器を開発し、操っていた者は…さっきまでここに居た可能性が高い」

暁「えぇっ!?」

卯月「それじゃあ!何と言うか…コントロール制御装置みたいなのを断てば…!」

響「…ダメだった」

暁「え…?」

響「それらしき者を見つける事は出来ても、破壊してコントロールを断つ事が出来なかったんだ…」

卯月「魚雷を使ってもダメだったぴょん!?」

暁「ねぇ!そのコントロールを制御する装置って…どこにあるの!?」

響「今は私が持っている、何も分からないとどうしようもないからね」

卯月「むー…取り敢えず、響と合流出来た事だし…雷達を追いかけるぴょん」

響「そうだね」

ーーーB2Fーーー

響「ここが…改装室だね」

暁「さっそく…開けるわよっ!」

ギィィィィ……

電「あ!皆!」

響「電、大丈夫かい?」

電「うん!今二人を助けた所なのです!」

あきつ丸「お手数掛けて申し訳無いであります、自分は陸軍の強襲揚陸艦のあきつ丸と言うであります!」

まるゆ「助けてくれて…ありがとうございます!まるゆはまるゆと申します!」

卯月「はりゃー…もう事は終わってたみたいだぴょん」

雷「それじゃあ!この雷様に着いて来な…」


???「……」ズゥゥン……

雷「……さい?」

電「て、敵!?」

卯月「えぇ!?どうしてここに気がついたぴょん!?」

響「…恐らく、二手に分かれた私達を狩るよりも、こうやって一点の場所に集まった私達を狩った方が効率がいいと考えているんだろうね」

あきつ丸「それって…つまり…!!」

まるゆ「まるゆ達は…貴方達をおびき寄せる為の餌になっちゃったの?」

雷「だ、大丈夫よ!まるゆちゃんたちは悪くないわ!」

卯月「弾薬は残り少ない…だけど、皆が持っている近接武器なら何とかなるぴょん」

雷「この…錨の事ね?」スッ

響「…これで奴に出来る限りのダメージを与えるよ」

暁「…やるしかなさそうね!」

電「く、来るのです!」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Q_e_ciTfmvA&list=PL0YN3mEp0MJP9T3Q2nH739yxToe-8I5kr

???「……!」プォォォォォォォォォォォ!!!!!

卯月「き、機関車の様な音を出したぴょん!?」

雷「これが奴の声ね!」

???「…!」ブン!!

電「ひゃっ!腕を振り下ろして来るなんて…ちょっとアグレッシブなのです…」

卯月「弾薬は残り少ない…だけど、皆が持っている近接武器なら何とかなるぴょん」

雷「この…錨の事ね?」スッ

響「…これで奴に出来る限りのダメージを与えるよ」

暁「…やるしかなさそうね!」

電「く、来るのです!」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Q_e_ciTfmvA&list=PL0YN3mEp0MJP9T3Q2nH739yxToe-8I5kr

???「……!」プォォォォォォォォォォォ!!!!!

卯月「き、機関車の様な音を出したぴょん!?」

雷「これが奴の声ね!」

???「…!」ブン!!

電「ひゃっ!腕を振り下ろして来るなんて…ちょっとアグレッシブなのです…」

あ、連投してしまった…ごめん

雷「ていっ!!」ブン!!

ガァァァァァァァン!!!!

雷「か、からびんびん…からからびんびん……」ビリビリ

卯月「か、固すぎるぴょんね…どうにか弱点を見つけるぴょん!」

???「…!」ヒュバッ!!

暁「ひゃ!」

電「この兵器のハサミの切れ味はとんでもないのです!気を付けて!」

暁「分かってるわ…ヤラレチャウ事の無い様に頑張らなきゃね!」

響(敵の弱点…どこだ…?)

???「…!」ガリッ!!

あきつ丸「!しっぽのハサミで地面を抉るつもりであります!!」

まるゆ「逃げてぇっ!」

響「っ!」ヒュッ!

ゴロッ!!

電「ひゃぁ…力も凄いのです!?」

雷「ちょ…これ本当に私達だけで勝てるの!?」

響「勝てる勝てないじゃない…勝つしかないんだ!」

暁(あの攻撃で出来た穴…どうにか使えないかしら…)


雷「くっ…弱点は何処よ!?」

響「…頭の部分は?」

電「でも…それだと危険なのです!」

雷「狙おうとした瞬間にグサッ!って可能性もあるものね…」

???「……」スォォォォォォ……

電「?何かを溜めている…?」

暁「…」

まるゆ「避けてぇっ!」

???「!!!」ドヒュルルルルルルッ!!!

暁「きゃぁ!?」

ドバァン!!!

???「……」ズズズ……

卯月「っ…これ、高圧水弾だぴょん!!」

雷「喰らったらひとたまりも無いわね…!」

暁(……それだ!!)

暁「…ねえ皆」

響「なんだい?姉さん?」

暁「…暁に良い考えがあるわよ?」

電「へ…?」

ヒソヒソ…ヒソヒソ…

雷「え…?大丈夫なの…?」ヒソヒソ

暁「大丈夫よ…暁を信じなさい」ヒソヒソ

響「行くよっ!」ドン!!

カァン!!

???「……」ガシャンガシャン

卯月「ちょ、何をしているぴょん!?」

響「ほらほら…こっちだこっち!」ドン!ドン!!

カン!!カン!!

???「…!」ガシャンガシャンガシャン!!

まるゆ「ひゃぁぁぁぁぁ!?こ、こっちに来ないでええええ!?」

卯月「響!!どういうつもりだぴょん!!」

響(もう少し…!)

???「……!」スォォォォォォォ!

暁「!今よっ!!」ダッ

雷・電「了解(なのです)っ!」ダッ

卯月「皆まで集まって…まさか!」

???「っ!!!」ドヒュルルルルルルルル!!!!


「「「「せーのっ!!!」」」」ブンッ!!!

ガッ!!

まるゆ「す、水弾を…」

あきつ丸「弾くつもりでありますか!?」

「「「「おぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」」グググッ!!

カキィィィィィィィン!!!

ドバァァァァァァァァン!!!

???「っ!!!」ヒュルルルルルルル…ドォォン!!!

卯月「!あ、穴に落ちたぴょん!?」

「「「「これで止めだっ!!」」」」ピョンッ!!

卯月「…っ!!?」ゴクッ!

「「「「必殺!!フォース・ユニゾン・アンカーっ!!!」」」」ギュォォォォォォォォ!!!!

???「!!…!!」ジタバタジタバタ

ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

卯月「っ…!」

雷「はぁっ…はぁっ…じゃ、弱点に入った筈よね!?」

響「…多分」

???「……」ピク、ピクピク…

電「…っ!」


???『機能一時停止、機能一時停止』ガクッ

雷「や……やったぁぁぁぁぁっ!!!」

卯月「…やったぴょんね…!」

響「…」スッ……

???「…」シーン…

響「……」ジッ

卯月「皆!もう大丈夫だぴょん!」

暁「待っててね、今扉開けるから…ふんっ!」グッ!!

電「…ど、どうしたの?」

暁「…開かないわ!?どうしてなの!?」

響「…何だって?」


「ふっふっふっふ……」

卯月「誰だぴょん!?」

あきつ丸「…まだ気がつかないのか?」

雷「あ、あきつ丸さん!?」

まるゆ「ふっふっふっふ……」

電「ま、まるゆちゃんまで?」


ピロピロピロ……ピチューーン!!



飛行場姫「ほーほっほっほっほっほっほ!!」ババン!!

コンゴウ「…ふっ、まんまと掛かりおって…」ババァーーン!!

雷「そ…そんな…!?」

電「こ…コンゴウ…さん…!?」

響「……まさか最初から…とらわれていた人物と犯人が『入れ替わっていた』なんてね…予想だにしなかったよ」


to be continued……


と言う訳で、今日の所はここまでです。
あきつ丸とまるゆに変装し、最初から電達を改装室に引き込むつもりで居たコンゴウと飛行場姫!
果たして第六駆逐隊の運命やいかに…!?

暁「こ…コンゴウさん!?どこに行ってたのよ!?」

コンゴウ「見れば分かるだろう、深海棲艦の所だ」

雷「え、えーと…私達の代わりに倒したの?」

コンゴウ「何を勘違いしている?」

飛行場姫「私達、もう仲間なのよぉ」

響「…!」

電「えっ…!?」

雷「じょ、冗談よね?」

コンゴウ「冗談ではない、事実だ」

飛行場姫「そうよそうよぉ、マヤって子を助けるお手伝いみたいな感じ?」

暁「でも、どうして深海棲艦と!?私達と一緒に戦えば良いじゃない!!」

コンゴウ「…人間が作り出した産物は信用出来んからな」

電「そん…な…」

コンゴウ「私達はその新兵器……『ナチュラルキラー・スコウピオン』を新兵器実験でキス島に放ったのだよ」

飛行場姫「それで…序でに陸軍も襲撃して地下施設も乗っ取り、通信室でこの子の様子も見てたのよぉ」

卯月「な、なんという…!」

響「…私達を一体どうする気かな?」

コンゴウ「それは当然……どうする?」

飛行場姫「どうしようかしらぁ?」

雷「考えてなかったの!?」

飛行場姫「いやあね、元々の目的はこの子の実験によるデータの収集。貴方達を始末するのは途中で思いついたからやってみようってなっただけよぉ」

コンゴウ「ああ、少し齧ってみる程度のつもりだった作戦がここまで上手く行くとは思わなかったのでな、お前達をどうするかは考えていなかった」

暁「えぇー…」

響「…確かなのは、私達は地下施設に着いた頃からずっとお前達の掌の上だった訳だ」

飛行場姫「ま、そう言う事ねぇ」

コンゴウ「…取り敢えずどうする?」

飛行場姫「んー…こんな弱っちい子達を殺すのもつまんないしぃ…取り敢えず本物の二人と一緒に縛って放置する?」

コンゴウ「そうだな…何も思いつかない時は取り敢えず縛っておけ」

飛行場姫「はいはぃ♪」コツ…コツ…

雷「や…ちょ…何をするつもりよ!?」

飛行場姫「安心しなさい♪ちょっと本物と一緒に縛られてもらうだけだからぁ♪」グルグルマキマキ

暁「ほっ、本物…?うぅっ!!」グルグル…ギチッ

コンゴウ「すまないな、お前達はこいつらを駆逐しようとしている…深海棲艦を倒されては困る」

電「わ、私達はっ…!」ギチッ

雷「マヤちゃんを助けるなら私達も手伝うわよっ…くぅっ!」ギチッ!!

コンゴウ「……心にも無い事を」

卯月「くそー!離すぴょん!!」ジタバタ

飛行場姫「自分で解きなさい」

響「くっ…!」ギチッ

コンゴウ「それにしても傷一つ付いていないとは凄まじい強度だな…この新兵器とやらは」

飛行場姫「ええ、霧のジャミングにも対抗出来るわ…コイツを止める術はコントロールを掌握する他無いわよぉ♪」

響(!!そうだ…破壊が出来ないなら…このコントロール装置を…!)グッグッ

コンゴウ「おいおい、そんな気味の悪い事を言うな」

飛行場姫「あ、ごめん…てへっ☆」

響(どうにかして…ユーザーを更新出来れば…!)ピッ…ピピッ…

飛行場姫「でも心配は無いわよぉ」

コンゴウ「本当だろうな?」

飛行場姫「ホントのホントよぉ!」

コンゴウ「そうか、期待しているぞ?」

響(……よし!これで…!)ピピッ……ピッ…

コンゴウ「…よし、そろそろコイツらを本物の所にぶち込むか…」

飛行場姫「さーて♪救援が来るまで待っててねー♪」


響「…残念だけど、そうは行かないよ」

コンゴウ「何?」

ギ…ギィィ…ガシャン…ガシャン…

スコウピオン「…」ガシャ、ガシャン……

飛行場姫「す、スコウピオンが再起動した!?」

雷「えぇ!?このタイミングで!?」

卯月「最悪の展開だぴょん…!!」

コンゴウ「…ふっ、これでコイツらもお終いと言う訳か」

飛行場姫「い、いや…何かが変よぉ…」

スコウピオン「……」ズォォォォォォ……ブンッ!!!

コンゴウ「!?」

ガキィィィィィィン!!!

コンゴウ「っぐ…さ、流石に重い…!」ギギギギ……

暁「い、一体何がどうなってるのよ!?」

飛行場姫「スコウピオン!何をやっているの!標的はこちらじゃないわ!!」

スコウピオン『…』ギギギギギ……

コンゴウ「っく!」キィン!!!

スコウピオン『……今の敵は、お前達2人成り。偽装行動は許さず』

飛行場姫「スコウピオン!!」

雷「い、一体何が起きたのよ?」

響「…やった……上手く行くかどうか不安だったけどね…」

コンゴウ「…貴様、何をした!」

響「ふ…これは何だと思う?」スッ

飛行場姫「あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?どうして!?どうしてそれを貴方が持ってるのよぉぉ!!?」

コンゴウ「落ち着け!混乱するな!」

響「……空き巣にはご注意を」

飛行場姫「……アポ?」

コンゴウ「そうか…私達が入れ替わっていた間に盗んだのか…!!」

響「どうやら、掌の上に載せられていたのは…お前達の方だったようだね」ドドォン

電「か…カッコいいのです…!」

飛行場姫「くぎぃぃぃ…!!許さない…絶対に許さない…!!」ガシガシガシ…

コンゴウ「……」


響「…君はスコウピオンと言ったね」

スコウピオン『…何でしょう』

雷「け、敬語…!?」

響「…私達の縄を切ってくれるかい?」

スコウピオン『お安い御用です…』スッ…

ズバッ!!ズバァッ!!!

卯月「ひょわー…!縄が切れたぴょん!」

電「あ…ありがとう…?」

コンゴウ「……そこのお前、名前は何と言う?」

響「…響だよ」

コンゴウ「そうか……響、お前は圧倒的に不利と思われた状況を一変して覆した」

コンゴウ「しかも前もって入手しておいた物、そして見つけたヒントから打開への道を切り開いた…お前の様な奴の洞察力には恐れ入るぞ」

響「はあ…どういたしまして?」

雷「えっと…何が言いたいの?」


コンゴウ「……これから戦い合う敵として…お前の仲間にも期待が出来ると言う事だ」

電「やっぱり…それは…変わらないのです…か…」

コンゴウ「……戻るぞ、飛行場姫」

飛行場姫「え…?それじゃあ負けを認めるって事に…!」

コンゴウ「馬鹿を言え、再び相見える時まで暫く待つと言っている」

コンゴウ「……武器庫の中にある大きな箱を調べろ、お前達に取って最良の出来事があるぞ」

電「どうして…そんな大事な事を教えてくれるの…です?」

コンゴウ「……」コツ…コツ…

暁「ちょ!待ってよ!まだ貴方に聞きたい事とか一杯あるのよ!?」

コンゴウ「では…さらばだ」

飛行場姫「べーっだ!」アッカンベー

ヒュィィィィィ……

電「…消えちゃったのです」

卯月「…恐らく空間転移だぴょん、霧にはつくづく謎が多いぴょんね…」

雷「それにしても…武器庫にある大きな箱?そんなのあったかしら?」

響「分からないね…スコウピオン、扉を破壊して」

スコウピオン『了解です』ブンッ!!

ドガァァァァァァン!!!

卯月「…何時見ても凄い破壊力だぴょん」

響「よし、ありがとう……武器庫に向かうよ」

ーーー武器庫ーーー

響「……大きな箱…?何処にあったんだろう?」

電「どれもこれも重火器ばかりで分からないのです!」

暁「むー…気を付けないと…うっかり転んだりなんかしたら爆発しちゃうわ」

卯月「…すんすん」

雷「どうしたの?」

卯月「むむ、さっきから私の感が疼いているぴょん…卯月だけに!」ピョンッ

雷「ぷふっ!止めてよ!」

卯月「多分私の予想では…箱はあそこの窓の近くにあるぴょん!!」ビシッ!

暁「窓の近く……何も無いわよ?」チラッ

卯月「可笑しいぴょんねー…何だかそんな感じがしたんだけど…」ガタッ

<おぉーい!そこから出して欲しいでありますー!!

電「…ってぇ!?卯月ちゃん!!下下!!」

卯月「え…?あ!箱を見つけたぴょん!!」

暁「あ!そんな所にあったのね!?」

響「早速開けてみようか」

ギィィィィ……

<ゴマダレー

あきつ丸(本物)「ぷはーっ!く、苦しかったであります!」

まるゆ(本物)「一生箱の中に居るままなのかなって思ってました…ありがとうございます!」

雷「貴方達が本物のまるゆちゃん達ね?」

あきつ丸「本物?何の事でありますか?」

響「…話はここを出てからにしようか」

ーーー数十分後ーーー

「おうお前ら!無事だったか!」

あきつ丸「曹長殿ぉ~!調整中だからって置いて行くなんて酷いでありますよ~!」

「悪ぃ悪ぃ、飯奢ってやるから許してくれよ」

まるゆ「もう!次から気を付けて下さい!」

「分かった分かった…さて、どんな事があった?聞かせてもらおう」

雷「実はね、実はね…」



「なるほどな…そんな事があった訳だ」

響「敵の新兵器も拿捕して来たしね、心配は無いよ」

「そうかそうか…すまねえな、艤装までぶっ壊れたのに無茶させて」

電「あ…べ、別に大丈夫…なのです」

「こういう時は無理するもんじゃねぇよ」

電「…ちょっと、怖かった…かな…で、でも!怖くても勇気を出して行かなきゃダメな時もあると思うのです!」

「…そうか、お前は強ぇな」ナデナデ

電「ひゃっ…」

雷「良かったわね!電!」

電「えへへ…なのです!」

暁「…良いなー」ボソッ

響「?何か言ったかい?」

暁「べ、別に何でもないわよ!」アタフタ

卯月「…うんうん、だぴょん」ウナズキ

響「…後は大丈夫そうですか?」

「ああ、俺達だけでも戻れそうだ…お前らのお陰でな」

暁「…良かったわね」

「じゃあ…先帰ってろ、提督さんに報告しないとな」

電「…分かったのです!」

響「スコウピオンも着いて来て、エスカルゴンさんにチューニングしてもらわなきゃね」

スコウピオン『了解』

暁「じゃあ…先に戻ってるわね」

「おう、じゃあな!」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

雷「ただいまーっ!」

デデデ「おお!作戦は成功したかZOY?」

雷「ええ!電のお陰でバッチリよ!」

響「序でに敵の新兵器も拿捕して来たよ」

スコウピオン『世話になる』ピコーン

エスカルゴン「ほうほう…宜しく頼むでGES」

デデデ「では…お前達、今日はもう休むZOY」

エスカルゴン「後でうまい飯が待ってるでGESからな」

雷「はーい!」

ーーー次回予告ーーー

金剛「ハーイ!お久しぶりデース!私は金剛デース!」

榛名「榛名です!」

比叡「比叡です!気会い入れて予告します!」

金剛「私達は今まで敵から沢山の海域の制海権を奪還してきマシタ」

榛名「実は…この度、その努力が認められた様で…『敵艦隊の前線泊地の殴り込み』が許可されました!」

比叡「軍から支給された戦力を使い、問題なく海域の制海権を奪う事に成功しましたが…!」

金剛「警戒線突破の作戦を終え、帰投しようとした所…『奴』は現れマシタ!!」

榛名「と言う訳で次回は!」

作戦No10『敵艦隊前線泊地に殴り込み!?海域一挙突破!ハチャメチャ大作戦!!』

金剛「を、お届けシマース!」

榛名「今度は長編ですので気長にお付き合い下さい!」ペコッ

と、言う訳で…前スレを見ずにここを見ていて『???』って成った方の為の人物紹介をお届けします


ーーー星のカービィ勢ーーー

デデデ
自称悪の独裁者。
基本的には乱暴でばk…げふん…頭が悪いが、艦娘達の前では何故か頭が良い所を見せている
ひょんな事から艦娘達を指揮し、深海棲艦から侵略された海域の制海権奪還をする事に成った。
空母ヲ級の可愛さに一目惚れした結果、彼女を鹵獲してそのまま仲間に迎え入れてしまった。
マッサージの腕は一流。

エスカルゴン
腕が良い科学者兼開発者
艦娘の装備等を担当している。
何時もデデデには頭が上がらない、時々タメ口は吐くが。

カービィ
星の戦士。
マホロアの船にこっそり侵入してやって来たピンクボール。
地球の人物に取って奇々怪々なコピー能力で敵を薙ぎ倒す。
食べる事が大好き。

マホロア
彼方からの旅人。
ローアに乗ってポップスターから地球に旅行しに行った所、深海棲艦にローアを撃ち落とされてしまった。
デデデ達にローアのパーツを集めて完全修復してもらった縁からカービィ共々仲間になる。
優しい性格だが、敵には容赦がない所も

カスタマーサービス
通称、カスタマー
デデデ達を地球に送り込んだ張本人で、何時もホホホと笑う。
デデデの様な客の傍若無人ぶりに対しても態度を変えずに接客する姿は圧巻。

タランザ
操りの魔術師。
地球を侵略し、セクトニアに捧げる為にやって来た。(ちなみにセクトニア達も同行)
口癖に『なのね』と付け、少し人を馬鹿にした様な態度を取る。
セクトニアに大しては基本敬語で、何時も忠誠を誓っている。
操りの技術は一級品で、メンタルモデルであるハルナとマヤを連れ去ってしまう程。
実は毎晩自分の妄想を持って自慰行為をしているのは彼だけしか知らないヒミツ

クィン・セクトニア
妖艶の女王。
以前は天空に城を構え、フロラルドを支配していた。
ポップスターの全土も支配しようと考えていた所タランザから地球と言う存在を聞き、地球を我が物にしようと乗り込む。
ある日を境に美と支配に執着し、暴虐の限りを尽くす。
以前は部下や国民に大しても優しかったらしいが……

セクトルディ軍団
セクトニアの親衛隊的存在。
その正体はフロラルドに住んでいるワドルディで、女王に仕えた結果強くしてもらったと言う
また、様々な種類も存在している。

メタナイト卿
仮面の騎士。
カービィ同様ローアにこっそり乗り込んでいた。
何時も高い所から登場するが、別に低所恐怖症と言う訳ではない。

ーーー艦隊これくしょん勢ーーー


暁型駆逐艦4番艦
暁姉妹の末っ子で恥ずかしがり屋さん。
毎朝美人を目指して牛乳を飲んでいるが未だに成果は無い。
敵に対しても優しい所があるが、人間を守ると言う立場上敵に何もしてやれない事に悔やんでいる所も
恐がりだがやる時はやるタイプ。


暁型駆逐艦4番艦
暁姉妹の三女。
デデデの役に立とうとあれこれしているが、デデデには余り反応されていない。(注目はしている模様)
そのひたむきな姿勢は陸軍にも注目が高く、一時この子を貸してくれとの要望があった程。


暁型駆逐艦2番艦
暁姉妹の次女
何時も冷静な性格で、物事をしっかり見極める物静かなタイプ。
時々本気を見せる事があり、キス島でピンチに陥った際に敵の新兵器のコントロールを操って打開した。
感情を余り出さないが、キレると某国の恐ろしさの片鱗を見せるらしい。
雷同様家族思いで、キレる要因は大体家族の気持ち等が踏み躙られた時。


暁型駆逐艦1番艦
暁姉妹の長女
何時も大人のレディーとして振る舞おうとしているが、子供扱いされる事がしばしば。
だが響の姉だけあって窮地の時に打開策を思いつく事がある。
ちなみにカレーは普通に作れる、だが甘口。

天龍
天龍型1番艦
何故か横須賀鎮守府の風呂の中に沈んでいた。
助けられて以降は鎮守府に住み着く。
相方の龍田を探している。

摩耶
高雄型重巡洋艦3番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
周りには乱暴な口調で接するが、心では信頼している様子。
男勝りな性格の所為で余り知られていないが、意外と乙女な所も。

北上
球磨型軽巡洋艦3番艦
エスカルゴンが建造で大井と共に引き当てた艦娘
面倒くさがりやだがやるときはやる。
大井っちとは親友。

大井
球磨型軽巡洋艦4番艦
エスカルゴンが建造で北上とともに引き当てた艦娘。
誰に対しても謙虚な姿勢で基本大人しい。
親友の北上に対しては、友情と共に恋愛感情を抱いている。

大鳳
大鳳型装甲空母1番艦
デデデが大型建造で一発で引き当てた艦娘
空母にあるまじき固さを持つ。
毎日の筋トレは欠かさず、何時もデデデを巻き込んで行っている。

吹雪
吹雪型駆逐艦1番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
頑張り屋で素直、憧れている人が居るがその人には未だに会えていない。
第六駆逐隊とは仲良し。

金剛
金剛型戦艦1番艦
似非外人口調で喋る艦娘。
デデデと出会った頃から一目惚れし、デデデを好いている。
お昼のティータイムは欠かさない。
故に料理の腕前は壊滅的。

比叡
金剛型戦艦2番艦
金剛をお姉様と呼んで慕っているが、金剛はイギリス産であり比叡は日本産である。
何時も気会い入れて作戦に掛かる。
金剛同様に料理の腕が壊滅的で、エスカルゴンが試食した時は
『コックカワサキの料理の方がなんぼかマシって一体…』と言わしめた程らしい。

榛名
金剛型戦艦3番艦
素直で優しい癒し枠。
デデデが建造で手に入れた艦娘。
何時も他人の事を気に掛け、自分よりも他人を優先するタイプ
料理の腕前は普通。

卯月
睦月型駆逐艦4番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
干支の兎を意味する卯を名に冠するだけあって『ぴょん』が口癖。
一人称は『うーちゃん』でおちゃらけた言動が目立つが、シリアスな時には『私』になり性格も真面目になる(それでも元の性格は抜け切れない)。
人参等の野菜が好きな方面にある。

皐月
睦月型駆逐艦5番艦
金髪おさげのボクっ子と言う盛り込みに盛り込んだ艦娘。
性格も男の子らしく、どんな脅威にも突っ走ってしまう。

島風
島風型駆逐艦1番艦
この世でたった一人しか居ない艦娘、早さに自信がある。
沖ノ島海域を攻略中のデデデ海軍の元にさっそうと現れ、以降は鎮守府に配属。
連装砲ちゃんというオトモが居る。

球磨
球磨型軽巡洋艦1番艦
その名の通り『クマ』が口癖。
基本的に真面目な性格で、どんなお仕事でも積極的に取り組む。
茶色のロングに巨大なアホ毛が特徴、短パンを着用している。
はいてない疑惑持ちの艦娘

多摩
球磨型軽巡洋艦2番艦
本人は否定しているが『にゃ』が口癖、行動も猫のそれっぽい。
好きな物もお魚、好きなおもちゃも猫じゃらし。
東部オリョール海にてデデデ海軍に拾われた。
その直前に深海棲艦の軽巡が倒されていたが、詳細は不明。

木曾
球磨型軽巡洋艦の3番艦。
沖ノ島海域の最深部にてデデデ達に拾われた。
多摩と同じく直前に雷巡が倒されている。
性格は勇ましいながらも提督を立たせるタイプ。
天龍とキャラかぶりしないかが心配らしい。

ーーー艦隊これくしょん勢(深海棲艦側)ーーー

駆逐級
深海棲艦の主な量産兵
クリーチャーの様な姿だが、性格は様々。
言葉はカタカナ表記。

軽巡級
大分人の形が現れて来たが、まだまだクリーチャーの様な外見。
基本的には駆逐級と同じ。

重巡リ級
駆逐等と同じく量産兵、
ここから大分違うタイプの個体が存在しなくなる。
言葉もひらがな表記。

軽母ヌ級
軽空母級の深海棲艦。
外見はヲ級の進化前とした姿だが詳細は不明。
主に『ゴワス』や、『だべ』等の方言が混じっている口調の個体が多い。

空母ヲ級
深海棲艦の空母級。
言わずと知れた敵艦隊のアイドル。
その不気味な中にも漂う可愛らしさをデデデに見抜かれて鹵獲されてしまう。
以降は鎮守府に住み着き、上からも『敵艦艇の兵器の実験』と言う名目で認められている。
口癖は『ヲ』、デデデからは『ヲーちゃん』と呼ばれている。

戦艦ル級
深海棲艦の戦艦級
基本的にはお姉さんタイプが多い。
火力が高い故に深海棲艦の中でも憧れの的。
ちなみにタ級という妹的存在が居る。

南方棲鬼
南方の海域に座する深海棲艦。
マヤを攫われた事により消沈していたコンゴウに仲間に成らないかと交渉を持ちかける。

戦艦棲姫
深海棲艦の統括する存在
詳細は未だに不明。

飛行場姫
深海棲艦の中でもトップクラスの個体。
主に作戦を立てたり、新兵器を開発したりとオールマイティに活躍する。

ーーー蒼き鋼のアルペジオ勢ーーー

イオナ
霧の艦艇 イ401
千早群像の船であり、霧のメンタルモデルの一種。
デデデ達とは硫黄島で出会った。
若干無垢な性格。

千早群像
デデデ達を硫黄島に招いた人物。
イ401の艦長。
何故か一部の霧のメンタルモデルを虜にしている。(本人は自覚ナシ)
基本的には真面目な性格、イオナの事を気に掛けている。

橿原杏平
雷撃と火器管制を担当している人物
千早群像の親友であり、彼を信頼している。
暇な時はイオナと一緒にアニメを見ている。
ノリが良いムードメーカー、大事だよね。

四月一日いおり
機関調整やメカニックを担当する子。
ちなみにまだss内では登場していない。
何時もヒュウガから貰ったイオナのデフォルメ人形を機関室に置いている。

八月一日静
主に索敵を担当する少女で、401の眼とも言える存在。
いおり同様にまだssには登場していない

織部僧
データ解析や群像に対するアドバイザーを担当。
顔を覆い隠すマスクを冠っており、素顔を誰も見た事の無いと言う謎の人物。
いおり達と同様にまだssには登場していない。

刑部蒔絵
霧の大戦艦ハルナの『友達』
ヨタロウの中身は今まで気にしていなかったが、デデデが気にしたのを境に自分も気になる様になった
キリシマの顔を見た時は『へー…そんな顔をしてたんだー』と発言
描写されていないが戦闘力も高い。
しかしハルナを攫われまいとタランザと交戦していたが軽く去なされ、抵抗空しくハルナを攫われてしまった。

キリシマ
霧の艦隊の大戦艦級
自分のメンタルモデルを失った為に暫くヨタロウの姿を取っていたが
デデデに強引にヨタロウのぬいぐるみを破壊された為に代わりの物を探す事となってしまった。
ちなみに中身はロリサイズのキリシマ(そして裸)であったことから、動物の気ぐるみがすっぽり入る。
ぬいぐるみが壊された時は心の中で落ち込んでいた様でそれなりに気に入っていたと思われる
タランザから渡された鎧で魔獣になり、カービィに撃滅された時に図らず服を取り戻している。
その為以降は気ぐるみを脱いだ姿で登場したりする。

ハルナ
霧の艦隊の大戦艦級
刑部蒔絵とは『友達』
キリシマのぬいぐるみが破壊された時は代わりの物をイオナとともに探した。
逃げるキリシマを追ってしまったデデデ達を待っていた所にタランザに強襲され、マヤと共に誘拐されてしまう。

タカオ
霧の艦隊の重巡洋艦級
ヒュウガのイオナLOVEに対して時化た反応をするデデデに『愛はね、人それぞれなのよ』と発言した。
だが群像命。

ヒュウガ
霧の艦隊の大戦艦級
嘗てイオナにボコボコにされてからイオナ無しでは生きて行けない体と成ってしまった(本人談)
イオナにセクハラ行動を行っては何時も誰かに報復を喰らっている。
ーーー蒼き鋼のアルペジオ勢(霧の艦隊側)ーーー

コンゴウ
霧の艦隊の大戦艦
東洋方面巡航艦隊の旗艦……だった
マヤと共に硫黄島を包囲していたが、良い匂いに釣られたマヤに急かされて赴く事になった。
その際、デデデに追われるキリシマを追いかけていた所にマヤを攫われ、消沈していた所に南方棲鬼が交渉を持ちかけて来た。
その際コンゴウはマヤを救う為に400と402の静止も聞かずに深海棲艦の元へと旅立ってしまった。
400から『旗艦から外されてしまうのですよ?』と問いかけても、『長年付き添っていたマヤが救えるなら構わない』と言って退けた。
この発言に関してはマヤが攫われてしまった所為で自覚無しに感情が生まれたのかは不明

イ400
霧の艦隊の潜水艦級
何時も誰に関しても敬語で、メンタルモデル達が次々と霧から離反している事に問題を感じている。
その為コンゴウがまさかの霧を離れると言う宣言をした時は静止しようとした。
402と協力しての戦術と索敵が得意。

イ402
霧の艦隊の潜水艦級
緑色のポンチョを着ている少女の姿、口調は乱暴で機械的だったが旅立つコンゴウを見て『霧はもうダメかもしれない』と発言した。
索敵が大の得意。この能力を駆使して何時もコンゴウ(とイオナ)を探しているとか。

人物紹介が終わった所で…ここでちょっとした警告をば。

注意*このssは以下の成分が含まれます。

1:キャラ崩壊(主にコンゴウ様が)
2:色々めちゃくちゃ(かも知れない)
3:安定しない投稿スピード
4:暁型メイン

これが許せると言う方のみ、ご覧ください。


402「…と言っても、見る人間が多いだろうがな」

400「402、それは言っては行けません」

ーーー数日後ーーー


エスカルゴン「へ、陛下ー!陛下ぁー!!!大変でGESよー!!」

デデデ「…やかましい!悪の大王の前で狼狽えるでないZOY!!」

エスカルゴン「これを見たら驚くでGESよー!」

デデデ「なになに…?差出人は…大本営?」

エスカルゴン「政府の最高総帥機関から直々に『敵前戦泊地の殴り込み』が許可されたんでGESよ!!」

デデデ「何ーっ!?それは本当かZOY!!?」

エスカルゴン「本当でGES!これで敵の泊地を撃滅し、上に沢山媚を売れるチャンスでGES!」

デデデ「ふむ…今週の予定はこれで決まりだZOY!」

エスカルゴン「まずは敵情視察からでGES、上から渡された新しい艦娘を使って偵察するでGES!」

ーーーーーー


デデデ「……して、お前達が支給された艦娘かZOY」

千代田「はい!私は千代田と申します!」

弥生「弥生です、気は使わなくて良い……です」

夕立「初めまして!夕立よ!」

デデデ「ほほう…宜しく頼むZOY」

弥生・千歳・夕立が仲間になった!

夕立「さあ!早速行きましょ!」

デデデ「まあ待つZOY、準備を整えてからでも遅くはなかろう」

エスカルゴン「そうでGESな、取り敢えずお前達は暫くそこで待ってるでGESよ」

千代田「分かりました!」

デデデ「してエスカルゴンよ、準備と言ってもどの様な事をするZOY?」

エスカルゴン「北上と大井居たでGESょ?今日はね、あれを改造します」

デデデ「ほうほう、するとどうなるZOY?」

エスカルゴン「あらビックリ!重雷装巡洋艦になるでGES!」

デデデ「おお!そう言えば前にそんな事も話した気がするZOY!」

エスカルゴン「大分連中も鍛錬が積まれて来たでGESからね、どうせなら一緒に改造してしまうでGESよ」

デデデ「では…ワシらの改装室に赴くZOY!」

ーーー改装室(横須賀鎮守府)ーーー

北上「へー…それで提督が呼んだ訳ねー」

大井「それならお易い御用です、北上さんともっと一緒になれそうな気がしますから」

エスカルゴン「好都合でGESな、じゃあ早速行くでGESよ」

ウィーーン、ガチャガチャガチャ!

デデデ「…でん♪でん♪でん♪でん♪でん♪でん♪でーでん♪」

エスカルゴン「?」

ボォォォォォォォォォォ!!!!

ギャァァァァァァ!!?

オ、オチツイテクダサイ!!

エスカルゴン「……随分手荒にやるなぁ」


プシュー…

ピカーン♪

北上(改)「…ただいまー」

大井(改)「提督、強くなってきましたよ」

デデデ「でーんでーんでーん♪ででででーででーん♪」

エスカルゴン「おめでとう!きたかみとおおいはらいじゅんに進化した!」

北上「今まで以上に活躍してみせるから、見ててよねー」

大井「北上さんと私が居れば最強ですっ!」

デデデ「よーし、では続いては編成に移るZOY!」

第一デデデ海軍艦隊
旗艦:北上改
大井改
千代田
弥生
夕立
吹雪

デデデ「…よし、この編成で行くZOY!!」

北上「さぁーて!ぎったんぎったんにしてやりましょうかね!」

デデデ「おいおい…行くのは偵察だZOY」

ーーー敵艦隊前衛泊地ーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Prelude


デデデ「よし…取り敢えずは進むZOY」

北上「はいはーい、ポチっとー」ポチッ

方角探知機(E)

吹雪「東ですね!行きましょー!」

ーーーーーー

ヌ級「怪しい奴が居ないか良ーく見ておくだよー」

ト級「ウーイ」

イ級「ウィーッス」


北上「…敵影確認ー、軽空母1隻と軽巡1隻、駆逐艦が2隻だよー」

デデデ「ふむ、まずまずと言った所かZOY」

大井「まあ、雷撃戦と成れば楽勝です!」

吹雪「…行きます!」

砲雷撃戦、開始!

吹雪「先陣は私が切っちゃうわ!」ドン!!

ドゴォォォォォォォン!!!

ハ級「アッーーーーーーー!!!!」撃沈!

ヌ級「き、奇襲!?そら卑怯だーよ!!」

休憩挟みます、質問とかあるならお願いします。

ト級「クッ…!撃テー!」ドン!!

北上「おっと危ない!」ヒョイッ

弥生「当たって…」ドン!!!

ヌ級「おわぁ!」小破!

イ級「チッ!」ドン!!

千代田「きゃっ!?危ないじゃない!」

北上「そーれっそー」ドン!!

ト級「ナンノ!」小破!

大井「それっ!」ドン

ト級「グッ!追撃ハヤメロ!」

ヌ級「だぁー!」ビシュ!!

ゴォォォォォォ

ドゴォォォン!!!

吹雪「きゃぁ!?」小破!

デデデ「吹雪ーーー!」

吹雪「たた…大丈夫です、これしきの事…!」

千代田「くっ…許さないんだから!」ドン!!

ヌ級「…あんまり痛くないだよ」

エスカルゴン「水上機母艦は火力が低いでGESからなあ」

千代田「ほ、放っといてよ!」

ト級「モエレヤー!」ドン!!

弥生「っ…大丈夫、まだ行ける」

夕立「それっ!」ドン!!

イ級「グワッ!」中破!

デデデ「ふむ…もうそろそろ雷撃戦かZOY」

エスカルゴン「皆の衆!取りかかれでGESよ!」


北上「よーし…あたしらも本気でやっちゃいますかね!」

大井「勿論です!」

雷撃戦、開始!

北上「あたしのフルパワー、喰らっちゃって!」ボシュ!!

大井「今こそ!雷撃が未来を切り開くとき!」ボシュ!!

夕立「届けっ!」ボシュッ!


ゴボボボボボ……

ドバァァァァァァァァン!!!!

ヌ級「ぬわーーっ!!!」撃沈!

ト級「グワァァァァァァア!!!!」撃沈!

イ級「キィィィャァァァァァァァ……」撃沈!

北上「よーっし!敵艦隊全滅!」

エスカルゴン「凄いでGESな…軽空母を小破から一撃で沈めるとは」

北上「いや~…まだまだこんなもんじゃないよ!」

大井「はい!今よりもっと強くなれば…最高の勝利を渡せます!」

エスカルゴン「期待してるでGESよ!」


<おぉぉぉぉぉぉぉい……!俺の台詞を取るなぁぁぁぁぁぁ……!

大井「あ!ごめんなさい!!」

デデデ「あの声は…木曾だな」

エスカルゴン「…よーく鎮守府から聞こえたでGESな…まあとにかく次に進むでGES」

ーーーーーー

デデデ「ううむ……」

エスカルゴン「どうしたでGES?」

デデデ「前方に渦潮があるZOY」

北上「あ、ホントだー…どうするー?」

大井「…少し正視ルートからは離れてしまいますが、目的地まで迂回しましょう」

エスカルゴン「そうでGESな」

ーーー敵艦隊泊地ーーー

千代田「ふむふむ…やっぱり迂回した方が良いですねー」

夕立「戦いも出来る限りは避けられるし、良い手っぽい?」

エスカルゴン「ただあんまり使い過ぎると『つまんね』とか言われるから出来るだけ使わない方向で行くでGESよ」

北上「メタ発言は止めなよー」

エスカルゴン「はいはい、じゃあ千代田!偵察機を飛ばすでGES!」

千代田「了解!」ビシュ!!

ババババババババ……
ーーーーーー

妖精さん「ふんふん…今の状況は…」


ワ級「zzz…」

ワ級「zzz……何故鼾にはガ行が似合う…zzz」

リ級「…知らんがな」

妖精さん「補給艦が2隻、重巡が1隻停泊してるのかー」

リ級「そもそもさあ…何で私が『泊地棲鬼』様からこの任務を仰せ付かったのかしら、他にも強い人は居るのに」

妖精さん(泊地棲鬼?)

リ級「まさか戻って来るまでの間、この補給艦達を守ってろなんて…しかも私1隻に」

妖精さん(…ふむふむ)

ーーー数分後ーーー

夕立「あ、戻って来たっぽい?」

千代田「どうだった?」

妖精さん「…」ワニャワニャ

千代田「ふんふん…今は補給艦2隻を1隻の重巡が守っている状態なのね?」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

北上「どうすんのー?」

デデデ「……少し揶揄いに行くZOY」

大井「…奇襲を掛けると言う訳ですね?」

弥生「…何だか、奇襲ばかりしている様な…」

吹雪「確かに…」

デデデ「何、気にする事は無いZOY」

北上「ま、いんじゃない?あたしもそれで良いかなー」

エスカルゴン「…うむ、では…少し驚かしてやるでGESよ!」

北上「よーっし!皆、雷撃行きますよー!」

夕立「了解したっぽい!」

ボシュッ!!!

ゴボボボボボ……

吹雪「…どうなるのかな…」ドキドキ

大井「当たると良いですね…」

リ級「……暇だなー」

ワ級「zzz……」

ワ級「バカと言うな……zzz…」

リ級「いや言ってないし…」


ドバァァァァァァァァァァァン!!!!!

リ級「うひぃっ!?何事!?」

ワ級「」ブクブクブク…

ワ級「」ブクブクブク……

リ級「に、2隻とも沈められた!?」



千代田「…命中したみたいです!」

北上「おぉっ!やっぱり決まると気持ちいいねー!」

エスカルゴン「アイツの驚いた顔が目に浮かぶでGESな☆」

デデデ「おい、種明かしに行くZOY」

エスカルゴン「でGESな!」

夕立「更に驚かしてやるっぽい!」



リ級「一体だれよー!こんな事したのー!!」

デデデ「ふっふっふ…ワシらだZOY!!」

リ級「むむ…やっぱりデデデ海軍の仕業だったか…!」

吹雪「あのー…ホントは偵察のつもりだったんだけど…」

弥生「いつの間にか奇襲に変わってたの…ごめんなさい」

リ級「謝ってもダメ!!」プンスカ

エスカルゴン「さて、どうするでGESか?」

千代田「補給艦は全て沈めたわよ?」

リ級「ぐぐ…!は、南方棲鬼様に言いつけてやるー!!」ダッ!!

ダッダッダッダ……

夕立「…テンプレ通りの台詞っぽい?」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

デデデ「ふむ…取り敢えずは一旦戻るZOY」

北上「えー?」

デデデ「何かしらのトラップがあっては大変だZOY」

吹雪「…そうですね、一旦帰還しますか?」

エスカルゴン「まあ良いでGESか…では鎮守府に帰るでGESよ!」

弥生「了解…」

>>92の所間違えてる…ごめんなさい。

×リ級「ぐぐ…!は、南方棲鬼様に言いつけてやるー!!」ダッ!!

○リ級「ぐぐ…!は、泊地棲鬼様に言いつけてやるー!!」ダッ!!


ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「ただいま帰投したZOY」

スコウピオン『お帰りなさいませ』ピコンッ

金剛「提督!お帰りなさいデース!」

響「敵の泊地はどうだった?」

北上「ん、補給艦2隻を守っている重巡が居たよー」

大井「まあ、沈めてしまったんですけどね…」

響「…そうかい、それは爽快だっただろうね」

千代田「でも…妖精さんとリ級が言っていた『泊地棲鬼様』が気になったんだけど…」

響(無視された……渾身のギャグが…)ズーン

スコウピオン『…お気になさらずに』ドンマイ

金剛「泊地棲鬼…?泊地の深海棲艦を統べる存在デスかね?」

エスカルゴン「分からないでGESなぁ…上からの手紙にも情報が記載されていないし」

吹雪「でも…もしそんなのが居るなら…少し厳しい戦いになりそうですね…」

妖精さん「…」ワニャワニャ

千代田「え…まだまだ敵の泊地はあそこだけじゃないかもしれない…?」

デデデ「何!?つまりワシらはハリボテを掴まされた訳かZOY!?」

弥生「多分…違う…と思います…」

エスカルゴン「ううむ…こう成ったら警戒線を突破し、奥を確かめるしか無いでGESか…」

響「…色々と大変そうだね」

エスカルゴン「仕方無いでGESよ、何てたって敵の泊地だもん…敵の最も重要な部分でGESから」

デデデ「…取り敢えず第一艦隊は休息を取るZOY!」

北上「了解よー」

大井「はい!」

ーーー司令室ーーー

デデデ「はぁ…これからどうするZOY…?」

任務娘「デイリー任務をやってみますか?」

デデデ「面倒くさいZOY」

任務娘「では、艦娘の皆に…いかがわしい事でも…」

デデデ「其の様な言葉を口にするな、仮にも女じゃないのかZOY?」

任務娘「冗談ですよ…ではお遊戯でも如何でしょう?」

デデデ「ワシは提督であり、大王だZOY!其の様な子供がやる踊り等出来るか!」

任務娘「ホホホ…ここでも困ったお客様で」ボソッ

ガチャ…

大鳳「提督、入ります」

デデデ「大鳳か、どうしたZOY?」

大鳳「暇でしたら筋トレ行きません?」

デデデ「……は?」

任務娘「良いですね、肥満体のへ…提督には丁度いいでしょう」

デデデ「貴様!その口の聞き方はな…」

大鳳「それじゃあまずは走り込みからです!」ガシッ

デデデ「待てー!朝来なかったから今日はやらないんじゃないのかZOY!?」

大鳳「少し寝坊しちゃっただけです!行きますよ!」ズルズル

デデデ「嫌ZOーY!!あんなに辛い思いはもう懲り懲りだZOーY!!」

大鳳「失礼しましたー」ズルズル

ガチャ……

任務娘「いやはや、モテる人は大変ですねー…ホホホホホ」

ーーーその頃、敵艦隊泊地の本部ーーー

泊地棲鬼「……」

リ級「うぇ~ん!泊地棲鬼様ぁ~!」タタタタッ

泊地棲鬼「…どうした?何かあったのか?」

リ級「ひぐっ…敵にっ…奇襲を受けてっ…それで…ぐ…」

泊地棲鬼「落ち着け、私は逃げないぞ」

リ級「ずずっ…ふー……補給艦を…守る事が出来ませんでした…」

泊地棲鬼「…」

リ級「任務を果たせず……申し訳御座いませんっ!こんな私なぞ…どうぞ煮るなり焼くなり!!」ドゲザァ

泊地棲鬼「…」


泊地棲鬼「大丈夫だ…私は怒ってなどいない」ナデナデ

リ級「ふぇ…?」

泊地棲鬼「…うっかりフラグシップの重巡と新米のお前を取り違えてしまった私の責任だ」

リ級「えぇー!?泊地棲鬼様にもそんな事があるんですか!?」

泊地棲鬼「恥ずかしながらな…だが、この私が取り違えてしまう程だ…お前もフラグシップになれるさ」

リ級「そんな事…無いですよ!」

泊地棲鬼「何を言う、只の新米のお前に私がフラグシップと取り違うか?」

リ級「で、でも…」

泊地棲鬼「…大丈夫だ、お前はお前なりに頑張れば良い」

リ級「……はい、これからも頑張ります」

泊地棲鬼「…フフ」ナデナデ

リ級「んっ…こ、これは一体どういう行為ですか…?」

泊地棲鬼「人間達の間では…『なでなで』と言うらしい」

リ級「なでなで…?」

泊地棲鬼「所謂グルーミングの一種だ、他者を安心させる為に使うらしい…」

リ級「安心…させる為…?」

泊地棲鬼「…フフ、どうだ…少しは落ち着いたか?」

リ級「…はい!」

泊地棲鬼「そうか…それならば…」

リ級「…?」

泊地棲鬼「いや、何でもない…お前は取り敢えず自分の部屋で休んでいろ…」

リ級「はいっ!泊地棲鬼様もお休みください!」

タッタッタッタ…

泊地棲鬼「…今は、もの凄く危機的な状況にある…だからこそ…彼女の様な笑顔を欲しているのかもしれないな…」

泊地棲鬼「なあ…霧の大戦艦」

コンゴウ「……私には理解し難いがな、そんな事をしている暇があるならば敵の対抗策を考えれば良い物を…」

泊地棲鬼「…人間は、縋る物が無いとダメになるらしい…私もその一人かもしれない」

コンゴウ「…やはり理解し難い」

泊地棲鬼「まあ…お前にも何時か分かる時が来る…」

コンゴウ「…ふん」

ーーー翌日ーーー

デデデ「ああ~……」グデーン…

エスカルゴン「どうしたでGES?何時もより元気が少なくて」

スコウピオン『まるで覇気の無いナメクジの様ですよ』ピコン

ヲ級「ヲ…それ、言い過ぎ」

スコウピオン『言い過ぎでしたか、失礼』ピピッ

デデデ「昨日は散々大鳳に筋トレに付き合わされたZOY…」

エスカルゴン「良い事じゃないでGESか、アンタのような百貫デブを直すには」

デデデ「こ、こいつ…!ワシが疲れているからって好き放題言いおって…!給料を減らしてやるZOY!!」

エスカルゴン「そ、それだけはご勘弁を!!」

ヲ級「…でも、提督がこんなんじゃ…指揮はどうするの?」

任務娘「お困りの様で」

デデデ「おお、大淀!」

ヲ級「どうしたの?」

任務娘「実は…海外より支援が届きました、それも艦娘…」

デデデ「おお!海外から艦艇が届くとは…何処に居るZOY?」

任務娘「既に作戦会議室に居ます、向かいましょう」

ーーー作戦会議室ーーー

雷「あ!司令官!」

電「司令官さんも来たのです?」

デデデ「お前達も大淀に呼ばれて来たのかZOY?」

雷「ええ、海外から支援が来たってだけ聞いて…」

今日はここまでで、海外からやって来た艦娘とは!?

任務娘「…お待たせ致しました、海外からの艦娘の登場です」

雷「あ!来るみたいね!」

電「誰なのかな…海外からだから美人さんかな…?」



エクゼター「イギリスの重巡洋艦のエクゼターです…雷殿、電殿…お久しぶりです」

雷「えっ…!?あなたが…エクゼターなの…!?」

電「お…お久しぶりなのです!会いたかったのです!」

エクゼター「はい、自分も…」

デデデ「…?お前達はどんな関係なのかZOY?」

雷「えっとね…昔の戦争の途中ね…電と一緒にこの人の乗員を助けたのよ!」

エクゼター「はい…その武士道溢れる精神に自分は感動して…何時か雷殿達に何か出来る事が無いかと思っていました」

デデデ「そんな事があったのかZOY」

エスカルゴン「成る程、道理でお前がこっちに来た訳でGES」

エクゼター「と言う訳で…自分、これからはここにお世話になります」

デデデ「うむ、宜しく頼むZOY」

英国の重巡洋艦 エクゼターが仲間になった!

デデデ「では…お前は命令があるまで待機するZOY」

エクゼター「了解!」

デデデ「それで…どうするZOY?」

エスカルゴン「今日は敵艦隊泊地の警戒線を突破しようと思うでGES」

雷「キツそうね…」

デデデ「なに、エクゼターが居るから大丈夫だZOY!」

エスカルゴン「リ級が言っていた『泊地棲鬼』も気になるでGESが…それは取り敢えず置いておくでGESよ」

デデデ「…とにかく、警戒線突破に有利な編成を考えるZOY!」

エスカルゴン「はいはい」

デデデ「…本当にこの編成で良いのかZOY?」

エスカルゴン「当たり前でGESよ、警戒線を突破するにはこれ位しないとダメでGESよ」

第一デデデ海軍艦隊
旗艦:ローア
エクゼター
摩耶
木曾
金剛
榛名

任務娘「ホホホ…随分と本気で」

デデデ「むう…まあ突然の災難を対処するにはこれが良いか…」

雷「エクゼター…頑張ってね!」

エクゼター「はい!必ずや雷殿達のお役に立ってみせます!」

デデデ「よし…では出撃だZOY!!」

ーーーーーーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Cordon breakthrough


デデデ「では…これより警戒線を突破するZOY!」

摩耶「おうっ!」

マホロア「進路はボクに任せてネェ」

エクゼター「分かりました!」

エスカルゴン「では…進撃でGESよー!」

ーーーーーーーー

ホ級(elite)「ココカラヘハ一歩モ通サナイゼー!」

イ級(elite)「ヒャッハー!」

???「…お前達、始めから慢心するな」

ホ級「ヘーヘー、ミョウコウ姐サンハ真面目過ギルッテノ…」

ミョウコウ「兵器として戦いは勝たねば成らない…それだけの事だ」

霧の艦隊の重巡洋艦ミョウコウ 登場

エクゼター「敵影確認!重巡洋艦と…軽巡級のエリートが2隻、駆逐級のエリートが1隻です!」

エスカルゴン「その内一体は…恐らく霧の艦艇でGES」

摩耶「ってオイオイ!?それじゃあ勝ち目がねえじゃねぇかよ!?」

デデデ「大丈夫、こちらにはそれに対抗出来る船が居るZOY」

金剛「ローアの事デスねー?」

榛名「ほ、本当に対抗出来るんでしょうか…?」

マホロア「またマルクがオーバーキルしてクレルヨォ!」

カービィ「ぽよぽよ」

マホロア「…エ?マルク、今ローアに乗ってなイノ?」

カービィ「ぽよ!」

エスカルゴン「はぁぁぁぁぁぁー!!?」

摩耶「本格的にヤバいじゃねぇか!?」

エクゼター「えーと…そ、そんなに強いのですか?霧って」

デデデ「奴らはビームを発射してくるZOY」

エクゼター「えー…そ、そんなのは艦艇の基準から離れています!」

エスカルゴン「それが『霧』でGESから」

エクゼター「…納得が行きません」

デデデ「よし、ならばあれを艦艇と呼べない様に叩きのめしてやるZOY」

マホロア「カービィ、もしもの時は頼んだヨォ」

カービィ「ぽよっ!」

砲雷撃戦、開始!

ミョウコウ「第三砲塔!撃てぇっ!!」ドォン!!

摩耶「おわあっ!?」ヒョイッ

ミョウコウ「…避けられたか」

ホ級「アイツラ、スバシッコイデスヨ!」

ミョウコウ「…人形だからな、仕方ない」

金剛「今度はこちらの番デース!fire!!」ドン!!

イ級「オット!コッチモ当ッテバカリジャナイゼ!!」ヒョイッ

木曾「弱すぎるっ!!」ドン!!

イ級「ア!シマッタ!!」中破!

ト級「間抜ケダゾ!!少シハ周リニ気ヲ付ケロ!」

榛名「行きますよっ!」ドォン!!

バキィィィィィィン!!!!

ミョウコウ「…効かん」

マホロア「ウ~ン…ハヤク浸食魚雷って奴発射してくれないカナァ」

エスカルゴン「カービィに吸い込ませるでGESな?」

マホロア「ウン、多分浸食魚雷の能力もコピー出来ると思うんダ」

カービィ「ぽ~よ?」

デデデ「そうすればクラインフィールドとやらも破れると」

エスカルゴン「しかし…それには魚雷を発射させなければ」

デデデ「幾ら次の奴らがカービィの能力で倒せると言っても吸い込ませなきゃ意味が無いZOY」

ミョウコウ『…貴様達はさっきから何を話している?』

マホロア「易々と教えると思うカイ?」

カービィ「ぽぉよ!」

ミョウコウ『……まあ良い』

摩耶「ちっ!余裕かましやがって…見てろよ!必ずお前に攻撃をブチ当てるからな!!」

ミョウコウ『…やって見るがいい』


エクゼター「先に厄介者を排除しておきます!ってー!」ドン!!

ト級「グワッ!」大破!

イ級「ギャハハハハハ!!!オ前モ人?ノ事言エナイナァ!!」プギャー

ホ級「オ前ラ頼リニナラナイナ…俺ガ手本ヲ見セテヤル」

イ級「オ?何デスカイ?」

ホ級「見ヨ……コレガ手本ダッ!!」ドン!!

木曾「うわっ!」小破!!

ト級「ウォー!小破サセタ!」

イ級「マジイカス!!」

ホ級「フッ…」ドヤァ

ヒュルルルルル……

ドカァァァァァァァン!!!!

ホ級「…大破!」

エクゼター「…ふふん」フンス

イ級「…ホ級サン…」

ホ級「言ウナ…」プスプス

ミョウコウ「第一砲塔、砲撃っ!!」

ドォォン!!!

デデデ「こ、こっちに向かって来たZOY!!」

マホロア「ローア!バリアー展開!」

ビシャァァァァァァン!!!

ドゴォォォォォォン!!!!

ミョウコウ「…彼方もクラインフィールドを発生させた…?」

デデデ「おーい!何か魚雷を撃つZOY!!」

エスカルゴン「堂々と受け止めてやるでGESよー!」

金剛「提督!?何をしているデース!」

摩耶「挑発なんて何考えてんだ!!」

ミョウコウ『浸食魚雷の事か…?』

デデデ「ふっふっふ…貴様ら霧の兵器等恐るるに足らんZOY!!」

エスカルゴン(あいつからしたら何言ってんのか分かんないだろうなぁ)

ミョウコウ『…良かろう、ならば全て受けてみるがよい!!』

ボシュッ!!ボシュッ!!ボシュッ!!ボシュッ!!!

エクゼター「提督っ!」

金剛「提督ーーーっ!!!」

ミョウコウ(何を考えてるのは分からないが…これで旗艦を落す!)



マホロア「……カービィ!吸い込みダヨォ!」

カービィ「ぽよっ!すぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」ギュォォォォォォォォォォ

ミョウコウ「…?浸食魚雷を吸い込んで何をする気か?」

ギュォォォォォォォォォォォォ!!!!!

榛名「…提督…!」ドキドキ

ミョウコウ「何だか知らないが…あれほどの数、流石に受け切れないだろう…」


カービィ「すぉぉぉぉぉ…………んくっ!」ゴクンッ

ミョウコウ「…馬鹿な!?あれ程の数を吸い込んだだと!?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=5T29yfNj4Zg

金剛「!そう言えばカービィが居ましたネー!」

デデデ「トーピードカービィに変身だZOY!」

エスカルゴン「いや、何か何時もと違う気が…」


カービィ「はっ!」キュピーン

金剛「何デスかー?あれは…」

メタナイト「あれは…スーパー能力!」

エスカルゴン「スーパー能力?カービィにまだそんな秘密があったでGESか!?」

メタナイト「あれはその一種…『イロウショントーピードカービィ』*だ!!」

デデデ「何だかカッコいい名前だZOY!!」

エスカルゴン「浸食魚雷を飲み込んだからイロウションね」

*はタイプミスです…すいません

デデデ「どんな技を使うZOY!?」

メタナイト「見てのお楽しみだ…」


カービィ「ぽよっ!!」ボシュッ!!

ミョウコウ「ぎょ、魚雷を発射して来た!?」

ズヴズヴズヴヴヴヴヴヴ……

ト級「ウ、ウォォォ!?」

ミョウコウ「それだけじゃない…あれは…浸食魚雷だと!?」

ボカァァァァァァァァァァン!!!!!

ト級「バイバイキーーン…!」撃沈!

摩耶「なんだあれ!?めっちゃ強ぇ!?」

ミョウコウ「ぐ…なんだあの生物は…こちらの浸食魚雷をコピーした!?」

デデデ「でぇはははははは!!これで奴を叩き潰すZOY!!!」

カービィ『魚雷投げっ!!』ボシュ!!

ズヴヴヴヴヴヴヴ……

ミョウコウ「くっ…こちらの兵器を模造するなんて…卑劣な!」

デデデ「ワシは最初から船体で受け止める等言っていないZOY!どははははははは!!」

エスカルゴン「何時も意地悪でずる賢い、それが陛下でGESよ~んだ!」

ミョウコウ「おのれ……だが…まだ効かない!」

シュゥゥゥゥゥ……

デデデ「ぐぬぬ…あれだけでは破れんか…」

木曾「くそ…どうする!?」

エスカルゴン「こうなったら…ゴリ押しでGES!!重巡洋艦に総攻撃でGES!!」

エクゼター「分かりました!!」

摩耶「おらおらぁ!喰らぇっ!」ドン!!

ガキィン!!

ミョウコウ「効かん!!」

金剛「どんどん砲撃してやるネー!」ドォン!!

榛名「全力で参ります!!」ドォン!!

ズガァァァァァン!!!

ミョウコウ(くっ…これ以上負荷が掛かるとまずい…!)

エクゼター「撃てーっ!」ドォン!!

木曾「無能だなっ!!」ドン!!

ミョウコウ「っ…黙れぇ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

エスカルゴン「せ、船体が開いた!?」

ミョウコウ「この『超重力砲』で……一掃してやる!!」

メタナイト「!敵のバリアーが消失した!」

マホロア「マジで!?」

メタナイト「マジで」

デデデ「何ZOYその若者言葉は!」

エスカルゴン「でも…確かにクラインフィールドの消失が確認出来たでGES!」

エスカルゴン「奴らは超重力砲と言う物を撃つ時は防壁が弱くなるでGESか!」

デデデ「そうかそうか…ではカービィ!奴らを蹴散らすZOY!!」

カービィ「ぽよっ!」ピョン!

ホ級「サセルカ!」ドン!!

ガキィン!!

ホ級「何!?」

エクゼター「そう言う事なら…あのピンク玉殿に当てさせる訳には行きませんね!」

金剛「いや…あの子の名前カービィって言うネ、ピンクボールじゃないデース」

エスカルゴン「カービィ!浸食魚雷をぶち込むでGESよー!」

カービィ「ぽよっ!はぁぁぁぁぁぁ……!」

ミョウコウ(間に合わないか…!?)


カービィ『浸食魚雷、連続射出っ!!』ボシュッ!ボシュッ!!

ズガァァァァァァァァァン!!!!!

摩耶「やったぜっ!命中だっ!!」

ミョウコウ「……ふ…」

ズヴヴヴヴヴヴヴ……

ミョウコウ(…沈むのか…まあ、仕方ないか……)

カービィ「ぽよ…?ぽよ!ぽーよ!」

ミョウコウ(ナチ、アシガラ、ハグロ……私は先に沈んでしまう様だ…)

カービィ「ぽよっ!ぽおよ…!」


ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

ホ級「ミョウコウ姐サーーーンッ!!!!」

エスカルゴン「やったでGES!!」

デデデ「これで奴も粉々ZOY!!」

エクゼター「やりましたね!」

マホロア「…?いや!あれは…!」


ミョウコウ「…う……?」

カービィ「ぽよっ…ぽよっ…しょ…」ヨイショヨイショ

エスカルゴン「め…メンタルモデルが居たでGESか!?」

デデデ「こらー!カービィ!敵を助けるとは何事だZOY!!」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!ぽよぽよ!!」

マホロア「…何々?敵でも助けたかった?」

カービィ「ぽよっ!」

マホロア「…ハァ、全くカービィはとんだお人好しダネェ…ま、そこが好きなんだけどネッ」

ミョウコウ「……」

マホロア「……とりあえずその子はローアの中に居れるとシテ…ドウスル?敵は撤退しちゃったヨォ」

デデデ「決まっている…進撃するZOY!!」

金剛「今のカービィが居れば、この先も余裕デース!」

ーーー警戒線眼前ーーー

エスカルゴン「ついに来たでGESな…」

木曾「途中潜水艦隊に出くわしたが…カービィのお陰で何とかなったな」

カービィ「ぽよ!」

エクゼター「しかし…油断は禁物ですよ」

榛名「心得ています…」

ル級(elite)「……霧の重巡洋艦も破られ、私達の潜水艦隊も破られた…今や私達が警戒線を守る最後の砦…」

ヲ級(elite)「ここから先…警戒線の先には行かせない……!」

リ級(elite)「あれから特訓したんだから!その成果を見せてやるわよ!」

ヘ級(elite)「オウ!」


エクゼター「敵艦隊確認、戦艦と空母、重巡軽巡がそれぞれ1隻ずつ居ます!」

デデデ「ふむ…ここを倒せば突破が出来るZOY」

エスカルゴン「どうするでGES?どちらから狙うでGES?」

摩耶「無難に厄介な奴から落そうぜ?」

木曾「戦艦から落すか、良いぞ」

金剛「私は無性に空母から落したいデース!」

マホロア「戦艦から落した方が良いと思うナァ」

デデデ「お前達!ワシを置いて話をするな!!」

エスカルゴン「来るでGESよ、各艦砲雷撃戦用意!」

砲雷撃戦、開始!

榛名「まあ…まずは戦艦からですね!」ドォン!!

ドゴォォォォン!!!

ル級「ちっ…まずは私を狙って来たか…」

ヲ級「させない」ビシュ!!

マホロア「艦載機が飛んで来たヨォ!!」

デデデ「各艦は対空体制を!」

金剛「了解デース!」ジャキッ


ゴォォォォォォォ……

ドォン!!ドォォン!!

ズガァァァァァァン!!!

木曾「っく!少し…涼しくなった…」中破!

エスカルゴン「中破したでGESか…少し痛手を喰らったでGESね」

榛名「っ…撃てっ!」ドォン!!

ヲ級「っ!」中破!

摩耶「喰らえっ!」ドォン!!

ズゴォォォォン!!!

リ級「っ!!少し響くけど…何とか持ちこたえれるわ!」

エクゼター「ぎ、艤装で防御するなんて…!」

エスカルゴン「奇襲されて泣いていた頃と違うでGESなあ」

リ級「どんなもんよ!」ドヤッ

デデデ「だが…それも浸食魚雷の前では無駄だZOY…マホロア!」

マホロア「分かった…カービィ…攻撃ダヨォ!」

カービィ「ぽぃえ?」

マホロア「あら?も、元に戻っちゃってるヨォ…」

デデデ「何ぃ!?どういう事だZOY!?」

風呂入ってくる、その間に何か聞きたい事とかあればどうぞ。

風呂出ました、続き書きます。

メタナイト「スーパー能力は制限時間がある、ここまで耐えれたのは奇跡だろう」

エスカルゴン「そういう事は早く言えって言ってるでGESょうが!!」

摩耶「ま、お前はそこで休んでろよ…アタシ達が勝利を持ってってやる」

カービィ「ぽーよ?」

木曾「ああ、俺達に任せろ」

リ級「そいやっ!」ドォン!!

ズガァァァァン!!!!

マホロア「ウワッ!!」

エスカルゴン「ぐ…ローアに被弾したでGESか…」

エクゼター「向こうは待ってはくれないみたいですね…!」

マホロア「善くもやってくれたネェ…!ローア!奴に魔法弾を放テェ!!」

ローア「…」ジジジジジ……バシュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

リ級「おっと危ない!」ヒョイッ!

ル級「あ!馬鹿!」

リ級「へ?」


ドガァァァァァァァァァン!!!!

ヲ級「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」撃沈!

リ級「あぁぁぁぁぁぁ!!?ご、ごめんなさいぃぃぃぃぃぃ!!」

ル級「もう!全く貴方って人は!!」

リ級「ごめんなさいっ!!」ドゲザァ

デデデ「でぇははははは!あの姿、愚かZOY!阿呆ZOY!!」

ヘ級「クソ…!馬鹿ニシテ…!!」

ル級「この…!」ドォン!!

金剛「きゃっ!」小破!

榛名「姉様っ!こんな事…榛名が許しませんっ!!」ドォン!!

ル級「うっ…!」中破!

リ級(あわわわわわわ……なんとかしなきゃ…!)

エクゼター「砲撃用意!発射!!」ドォン!!

ル級(不味いっ…!?)


リ級「させないっ!」バッ!

ル級「リ級!?」

ドゴォォォン!!

リ級「ご無事…ですか…?」中破!

ル級「馬鹿…ホントに馬鹿っ!どうして庇うのよ!?」

リ級「だって…さっきは私の所為でヲ級を沈めちゃったし…これ位はしないと…けほっ」

ル級「でも…中破しちゃったら…もう戦えないじゃない…」

リ級「…大丈夫です、あと一撃くらいは…!」

ル級「…でも」

リ級「お願いです…せめて出来る事をやらせて下さい!」

ル級「……頼むわよ」

リ級「…!はいっ!」

摩耶「中破している癖に何が出来る!?」

リ級「砲撃の火力が激減しているなら……役に立たなくなった艤装を投げれば良いだけっ!」ブン!!!

摩耶「何っ!?」

木曾「避けろっ!!」

カァンッ!!!

摩耶「ぎゃふんっ!!」中破!

デデデ「摩耶ーーーーっ!!」

エスカルゴン(パンツが丸見え……なんと羞恥心の無い…)メソラシ

リ級「やった!!」

ル級「その調子よ!」

ヘ級「調子ニ乗ッテ私モ艤装ヲ投ゲルゼー!!」ブンッ!!

ル級「あぁぁ!!?」

カンッ!!

ローア「……」シーン

マホロア「ブフォッwwwカンッwwwww」ダンダン!!

ル級「ちょっと!アンタは投げなくていいの!!」

ヘ級「エ!?マジデスカイナ?」

ル級「使えそうな物を捨てる馬鹿が何処におりますか!」

金剛「…敵はさっきから何をやっているデース」

マホロア「あれダヨォwwwwつまんないコントダヨォwwwww」

デデデ「草を生やすでないZOY!!」

マホロア「wwwごめんごめんwwww」

エスカルゴン(ウザっ……)

ル級「これじゃあまともに戦えないじゃない!」

リ級「そもそもあんな光の砲弾を撃って来る様な船が居る艦隊と戦うなんてまともと言えない様な…」

エクゼター「今更過ぎますって!」ビシッ!

金剛「ふふ…どうするデース?」

ル級「…撤退しましょう、これ以上は危険だわ」

リ級「くっ…何時かお返ししてやるんだからなっ!」

ザザァ……

摩耶「っつつ……お?お??敵が逃げて行ったぞ?」

エスカルゴン「撤退した様でGESな」

木曾「ふう…これで警戒線を突破出来るな」

エクゼター「やりましたねっ!」


WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Cordon breakthrough
征服完了!

ーーーーーー

エスカルゴン「お前達、お疲れさまでGESよ」

エクゼター「無事に警戒線を突破出来ましたね!」

デデデ「よし、それでは各艦帰投…」


「…そうは行かないぞ?」

摩耶「っ!?誰だ!!」

金剛「見た事の無いタイプデース…!」

泊地棲鬼「私の部下を可愛がってくれたとあっては…私としても通す筋があるからな」

リ級「…」コソコソ

デデデ「…お前が泊地棲鬼かZOY」

泊地棲鬼「その通りだ、会いたかったよ…デデデ海軍の提督…」

エスカルゴン(い、今までとは違うオーラを発している…!)

マホロア「ウーン…このタイミングで来ちゃうカァ」

摩耶「ったく…折角帰れると思ってたのにさ…」

泊地棲鬼「まあ今日はほんのお手並み拝見程度で来たからね、私一人で相手してやるよ」

摩耶「あぁ?舐めてんのかよ?」

泊地棲鬼「ただし…そちらも一人でね」

榛名「…そうですか、それなら良いでしょう」

泊地棲鬼「それで…誰が戦う?」

金剛「ここは私が…」

エクゼター「いいえ、ここは私が行きます」

金剛「えぇっ!?」

泊地棲鬼「…良いだろう、では…早速始めるとするか…」

木曾「おい!大丈夫なのか!?」

エクゼター「…大丈夫です、木曾殿…私を信じて下さい」

リ級(は、果たしてどうなるんだろう…!?)



エクゼター「喰らえっ!」ドォン!!

泊地棲鬼「当たらんさ…」ヒュッ!

金剛「頑張るデスよー!!」

摩耶「絶対負けんじゃねぇぞー!!」

エクゼター「く…なら!」ボシュ!!

泊地棲鬼「…?」

ボガァァァァァン!!

泊地棲鬼「成る程…魚雷か…」

エクゼター「えぇ!?効いていない!?」

泊地棲鬼「私は『鬼』だからな…深き水底に棲む鬼だ…」

摩耶「なんだぁ?かっこ付けやがって!」

エクゼター「く…!」

泊地棲鬼「どうした?もう終わりか?」

摩耶「頑張れーっ!!あんな奴に負けるなー!!」

エクゼター(く……どうする…?)

泊地棲鬼「……」

サァ……

泊地棲鬼「これは…?」

木曾「霧…?」

エクゼター(…そうだ!霧が立ちこめている内に…!)ボシュッ!!

泊地棲鬼「魚雷か?また無駄な事を」

ドガァァァァァァァン!!!

泊地棲鬼「っ!?これは…魚雷じゃない…普通の砲弾!!?」

エクゼター「録音しておいた魚雷発射音が砲撃音を隠す様に流しました…どうです?」

エスカルゴン「ていうか…録音機なんて持って来てたのかよ…」

泊地棲鬼「成る程…道理で音が変だと思ったぞ…」

エスカルゴン「そしてお前!変だと思ってたなら気付けよ!」

泊地棲鬼「……飽く迄もハンデだ」

デデデ「カッコいい事を言って誤摩化そうとしているZOY」

泊地棲鬼「余裕があると言ってくれ…」

摩耶「ホントのとこどうなんだよ?」

泊地棲鬼「……」



泊地棲鬼「さあ、続きを始めよう」

摩耶「無視すんじゃねぇ!!」

エクゼター「それっ!」ドォン!!

泊地棲鬼「ふん…当たらなければどうと言う事は無い!」

泊地棲鬼「まだ若いな……私が手本を見せよう!!」ドォォン!!

エクゼター「っ!?」

ドガァァァァァァァァァン!!!!

エクゼター「うわっ!!」大破!

エスカルゴン「い、一発で大破!?」

泊地棲鬼「どうだ…?これが『鬼』の力だ…!」

木曾「…思った以上にヤバいな」

エクゼター「まさか一発でやられちゃうなんて…しくしく…」

リ級「やっぱ…泊地棲鬼様ってカッコいい…!」

泊地棲鬼「…楽しかったよ、また会おう」

榛名「もう…行くのですか?」

泊地棲鬼「…元々本当に腕試しみたいな物だからな、決着は本拠地で付けよう」

リ級「その時には私はとーっても強くなってるんだからねっ!」

泊地棲鬼「では……また会おう!」

ザザァ……

エスカルゴン「去って行ったでGES……」

エクゼター「うぅ…あんなに強いなんて…」

金剛「エクゼターは悪くないデース!」

榛名「そうです!」

マホロア「……取り敢えず目的は果たしたシ…帰投して今後の作戦を考えようカ?」

エスカルゴン「そうでGESな…では改めて…各艦帰投するでGESよー」

摩耶「っかぁぁぁ…!疲れたぁぁ…!」

木曾「お疲れさん…さ、帰ろうぜ」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「…帰投したZOY」

ヲ級「ヲ帰り…」

雷「司令官お帰りっ!どうだった?」

デデデ「警戒線は突破出来たが…泊地棲鬼とやらにお試しで1隻大破させられたZOY」

エクゼター「はい…面目無いです…」

雷「鬼ってそんなに強いのね…豆をぶつけたら追い払えるかしら?」

デデデ「もうとっくに過ぎておるZOY」

エスカルゴン「ていうか泊地棲鬼の類に豆ぶつけても意味ないから」

雷「ふふっ…冗談よ!それよりどうするの?」

デデデ「取り敢えず飯を食って…壊れた奴は入渠するZOY」

エクゼター「はい、分かりました…」

ーーー補給室ーーー

雷「今日はどんな食べ物かしら?」

デデデ「楽しみな所だZOY」


マルク「ほーらほら!今日はボクが間宮さんの代わりに作ってやったのサ!残さず全部食べな!」コン!コン!!

デデデ「今日はマルクが料理を作るのかZOY?」

雷「今日は何時もと違う料理かしら?」

エクゼター「雷殿の所の食事ですか…楽しみです!」

マルク「はい!今日のお料理は健康と明日への気合いに力を注いだ食事なのサ!」

電「わぁ…!これは美味しそうなのです!」

球磨「思わず飛びつきたくなるクマ…!」

暁(や…野菜も食べなきゃダメかな…?)

マルク「野菜には栄養がたっぷりだから食わないと病気に成りやすくなるのサ!」

大鳳「健康に気を使うのは大事よね!」

マルク「…では、今日も……」

「「「「いたーだきーますっ!」」」」

カチャッ……

暁「…」カチャカチャ……

電「…はむっ」パクッ

球磨「クマっ」パクッ

大鳳「はむ…美味しい!」パク

球磨「料理は慣れているクマ?」

マルク「まあね、一人暮らしだと自然とそうなるのサ」

電「とっても美味しいのですっ!」

暁「もう、一目散に食べちゃって…子供なんだから」

マルク「肉と米だけじゃなくてちゃんと野菜も食べるのサ!」

電「が、頑張ってみるのです」

暁「……」

電「よし…はむっ!」パクッ

雷「躊躇せずに食べるなんて…勇気でたわねー!」

響「キス島での活動が主な要因だね…嬉しいよ」

電「……うぅ、少し苦いれす…」モグモグ

マルク「感想はちゃんと噛んで飲み込んでから言うのサ」

電「…」コクッ

エクゼター「あのマルク殿と言う男…意外と世話焼きですね」ヒソヒソ

デデデ「戦いの時は何度も血と肉片を見て来たかの様に豹変するがな」ヒソヒソ

マルク「そこ!話は食ってから!」

暁「…もぐもぐ…もぐもぐ…」

響「……美味しいね」モグモグ

大鳳「少し癖はありますけど…美味しいですね!」

マルク「お、試しに深海棲艦の生き血を入れてみたけど結構行けるもんなのサ」

暁「ぶっ!?」ブッ

雷「い、生き血!?」

マルク「冗談だって、冗談で食いもん吐くなよ…」

暁「だったら冗談言わなきゃ良いでしょ!?」

マルク「ちょっとしたスパイスなのサ、なーにマジになってんだか…これだからお・こ・さ・まは…」

暁「開き直った上に子供扱いしたわね!?もう許さないんだから!!」

マルク「そう言う事は…手ぇ付けてない野菜食ってから言うのサ」

暁「う…」

大鳳「思い切ってもぐもぐすれば大丈夫ですよ?」

響「そうだよ、ここで一皮剥こう」

暁「うぅ~…」

マルク「……ほら食いな!」

電「頑張るのです!」

雷「私達が居るわよ!」

エクゼター「じ…自分も!」

暁「…しょ、しょうがないわね!食べるわよ!」

マルク「おう!行ってやれ!」

ヒョイッ

暁「……」ドキドキドキドキ……

大鳳「頑張って…」

マルク「一気に行けば怖くないのサ!」

暁「…っ!」パクッ

マルク「よーし…そのまま噛むのサー…」

響「ゆっくりで良いからね」

暁「んぐ…むぐ…」モグ……モグ……


暁「う…ぶぇ…」ペッ

マルク「吐くなよ馬鹿!!」

大鳳「いや、そこまで厳しくしなくても…」

暁「うぅ…」ウルウル

マルク「目に涙溜めてもダメ!ほら一気に行ってしまえ!」

暁「…はむっ」パクッ

響「口に入れるのは大丈夫そうだね」

マルク「問題は咀嚼なのサ」

暁「もごもご…もごもご…(大丈夫…暁は一人前のレディーなんだから…!)」モグ…モグ…

マルク「なら…漢を見せろ!!」

電「暁お姉ちゃんは男の人じゃないのです!」

雷「ていうか…何で言ってる事分かるのよ?」

マルク「そんな気がしたサ、コイツは背伸びしたがりのガキンチョだってね」

暁「もごもご…!(この…!暁が喋れないからって言いたい放題ね…!!)」モグ…モグ…

マルク「分かったからさっさと飲み込めよ、野菜の咀嚼にも大分慣れて来たのサ?」

暁「もご…(あ…そう言えば)」

マルク「どうだ、いっぺん食べてみればどうって事無いサ」

エクゼター「暁殿、おめでとうございます!」

大鳳「これからはちゃんと全部食べれますね!」

暁「もご…(こんなにあっさり行けちゃうもんなのね…)んくっ」モグ…ゴクンッ

マルク「…グッボーイ」グッ

マルク「これからは出された物はきちんと食べれるのサ…一人前のレディーさん?」

暁「むぅ…」

雷「良かったじゃない!お野菜食べれる様になって!」

響「これでお子様だと笑われなくてすむね」

暁「…当然なんだから」


デデデ「……エスカルゴン」

エスカルゴン「陛下、ここはそっとしておくでGESよ」

デデデ「…あー!お腹減ったなー!おかわりもってこーい!」

マルク「はいはい!じゃあ…暁、これから好き嫌いで悩んだらボクに相談するのサ」

暁「無理矢理食べさせて終わりそうな気が…」

マルク「なに、自分と関係ないヤツの話題持ち込んで無理やり理解させて食わすよりはマシなのサ」

マルク「では…さらば!」


電「あの人…最初は怖い人かと思ったけど…優しいのです」

響「天龍さんと同じ感じかな」

暁「…」モグモグ

ーーーその頃ーーー

ミョウコウ「…ん……?」

マホロア「あ、起きたネェ?」

ミョウコウ「ここは…?」

マホロア「ボクの船、ローアの中ダヨォ」

ミョウコウ「……!そうだ…思い出したぞ…私は確かあのピンク玉に…!」

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「…そこ居たか、ならば都合が良い…」ヴン

カービィ「ぽ、ぽよ?」

マルクがいい奴で和んだ
原作ゲームのあいつならこんな優しくないどころか、あいつ自身が野菜めっちゃ嫌ってそうだよな

マホロア「ネェ、後で食べ物持って来るケド…何か欲しいのアルかイ?」

ミョウコウ「…要らん、私達『霧』には必要ない」

マホロア「食べないと元気でないヨォ、そうじゃなくても改造して元気出なくするケド」

ミョウコウ「…お前は鬼畜だな」

マホロア「人間じゃないケドネェ、彼方の星からやって来た宇宙人ダヨォ」

ミョウコウ「…私は人類が作った機械かと思っていたぞ」

マホロア「残念ながら違うヨォ、無論そこのカービィもネェ」

カービィ「ぽよー」

ミョウコウ「そこのピンク玉はカービィと言うのか…霧のネットワークには『ぷにぷに』として記録されていたが…」

マホロア「あ、なら更新しといテェ」

ミョウコウ「…分かった」

>>150
最初のマルクはとんでもなく厄介な戦闘狂で誰からも孤立する様にしようとしていましたが
話を書いているうちに次第に『霧にも対抗出来うる力を持ち、しかも面倒見が良い』と言うキャラが出来ていましたね。
多分子供の頃は食べ物すらまともに食えない星に居たので食べ物のありがたみを誰よりも分かってる…そんな感じの設定もあるかも
戦闘力が高いのも獲物を確実に仕留める為に進化したのでしょう。
まあ全部主の勝手な妄想ですが。

ミョウコウ「……ってそうじゃない!!そこのピンク玉を…!」

マホロア「どうやって始末するのカナァ?戦闘の要である船はもう無いヨォ?」

ミョウコウ「…メンタルモデルにも戦闘力はある、陸軍の小隊も一捻りだ」

マホロア「それは厄介ダネェ、カービィに吸い込んで倒してもらおうカナァ」

カービィ「ぽよー?」

ミョウコウ「止めろ…それを聞くと何故か体が震えるのだ…」ブルッ

マホロア「…それは『恐怖』ダヨォ」

ミョウコウ「…恐怖とは何だ?」

マホロア「自分に取って都合が悪い事態が発生した時、自分の身が竦むコト…ダヨォ」

ミョウコウ「そうか…これが…『恐怖』…」

マホロア「また一つ感情を獲得出来たネェ」

ミョウコウ「…お前、本当は私達『霧』の事を知っているのではないか?」

マホロア「クッククク、そんな事無いヨォ」

ミョウコウ「…なら良いが」

マホロア「……デ、どうすんノ?多分もう皆お風呂入っちゃってるヨォ」

ミョウコウ「……」

マホロア「マキシマムトマトでも食べル?」スッ

カービィ「ぽよ!?ぽよっ!!ぽよっ!」

マホロア「アー、カービィのじゃないからネェ!」

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「…いや、それは…」

マホロア「そっか…ジャア…コレは?」スッ

ミョウコウ「な、何だそれは?」

マホロア「宇宙一の高級食材『ゼボーン』…コイツを使えばキミも忽ち食べ物の良さが分かるヨォ」

ミョウコウ「食べ物の…良さ?」

マホロア「こいつを食べたイ?食べたいヨネェ?食べたいに決まってんだ、なあ?」

カービィ「ぽよー!」

ミョウコウ「お前には聞いていない」ビシッ

マホロア「宇宙一の高級食材を食べれる機会なんてそうそう無いかラ!食べちゃわないと損しちゃうヨォ!」

ミョウコウ「わ…罠ではないな?」

マホロア「アンタの様な奴に罠掛けても得しないヨォ」

ミョウコウ「う…」ズーン……

マホロア「じゃ、作ってくるから待っててヨォ」

バタン……

ミョウコウ「……おかしな奴だ」

カービィ「ぽよー?」

ミョウコウ「…」スクッ

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「……私は行く、食事は要らないと伝えておいてくれ」

カービィ「…」

ミョウコウ「……世話に…なっt」

ウィィン

吹雪「あ…」

ミョウコウ「……チッ」

吹雪「えと…その…ごめんなさい!」

ミョウコウ「…退け、艦娘…私は行く」

カービィ「ぽーよ、ぽよー」グイグイ

ミョウコウ「私を止めるなピンク玉!!」


チーン♪

マホロア「出来たヨォ!」

ミョウコウ「……」ムスッ

マホロア「出ようとしてたノ?ダメダメ!ちゃんと座ってなきゃネッ!」

吹雪「えーと…そ、そうですよ!」

ミョウコウ「……退けと言っているのが分からないのか!!」
 
マホロア「分からんネェ!ラッセーラー!ラッセーラー!ラッセーラッセーラッセーラ!!」グイグイ

吹雪「らっせーらー!らっせーらー!らっせーらー!」グイグイ

ミョウコウ「くそ…邪魔だっ!!」ブン!!!

ズドォォッ!!

吹雪「きゃっ!」ドガッ!

マホロア「背中痛ー!!」ドガッ!!

ミョウコウ「……私は行く」スタスタ…

カービィ「ぽよ~!」

スタスタ…

カービィ「……ぽよぉ」

ーーー翌日ーーー

デデデ「…何ぃ!?ミョウコウに逃げられたぁ!?」

マホロア「そうなんダヨォ…あの堅物アm…女メェ…」

吹雪「私も止めに入ったんですが…止められませんでした…」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

デデデ「ふむ…まあ放っておくZOY、直にひょっこり戻ってくるであろう」

吹雪「申し訳ありません…」

エスカルゴン「気にするなでGES、それよりも…」


デデデ「皆の衆、よくぞここまで頑張ってくれたZOY」

吹雪「はい!」

エスカルゴン「本日は…上より遂に『湾内突入』が許可されたでGES!」

デデデ「今までとは比べ物にならないかもしれない故、準備は怠らぬ様に!」

マホロア「了解ダヨォ!」

任務娘「ホホホ…そんな湾内に突入するにあたって噂を聞きつけた艦娘が2隻居ますよ」

デデデ「本当かZOY?」

任務娘「本当です、では…お願いします」


赤城「私が赤城です、一航戦の力をお見せしますよ」

長門「私が戦艦長門だ、敵艦艇との殴り合いなら任せろ!」

デデデ「おお!何だか凄そうなのが来たZOY!!」

長門「ああ、提督の力になってみせるぞ」

赤城「少し燃費を食ってしまうかもしれませんが…それに見合うだけの活躍をしてみせます」

エスカルゴン「頼むでGESぞ」

デデデ「では準備を整えた後、湾内に出撃だZOY!!」

長門「了解!」

吹雪「了解ですっ!」

第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:長門

赤城
エクゼター
ヲ級


ーーー湾内ーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Bay rush

金剛「今回は空母が主力デスか?」

デデデ「勿論、開発しまくって出した割と高性能な艦載機で圧し潰すZOY」

エスカルゴン「外道でGES!正に外道でGES!!」

雷「私はそんな司令官が好きよ!」

電「えぇ!?」

デデデ「では早速進撃だZOY!!」


ヌ級(elite)「よーし!おら達は泊地の防衛艦隊!ここを何としても死守するだよ!」

ヘ級(elite)「オー」

ニ級(elite)「オー」

ト級(elite)「オー」

ヲ級(elite(敵))「…ヲー」

ヌ級「なんだなんだ!?そんなやる気の無いかけ声ではダメだよ!声に張りを付けてー!!」

ヘ級「オーッ!!」

ニ級「オーッ!!」

ト級「オーッ!」

ヲ級「……ヲー」

ヌ級「…むう、ヲーさんももうちょっとやる気出してくれると良いべが…」


ヲ級(味方:分かり辛いので以下ヲ級*)「ヲ…敵影確認、空母と軽空母、軽巡と駆逐がそれぞれ1隻ずつ居る」

エクゼター「やはり先制空爆で何隻か落すつもりですか?」

デデデ「そのつもりだZOY」

長門「航空機の沈め漏らしは私に任せろ」

デデデ「期待しているZOY」

ヲ級*「…赤城、艦載機を」

赤城「分かりました!」

航空戦、開始!

ヲ級*「ヲ…行って」ヴン!!

赤城「皆さん!お待ちかねのパーティの時間ですよ!」ビシュッ!!

ゴォォォォォォォ……

>>162で間違えてもうた、軽巡2隻居たわ…

ヘ級「ン…?ナンダアレ?」

ヌ級「あれ?」

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!

ヘ級「グワッ!!」中破!

ヌ級「また奇襲だよー!!」小破!

ヲ級「ヲ…」小破!

ニ級「イヤーッ!!」撃沈!

ト級「卑怯ダゾー!!」ウガーッ


デデデ「…1隻沈め漏らしがあったZOY」

エスカルゴン「ていうか1隻しか沈めてないでGESよ?」

長門「まあ任せろ…撃てーっ!」ドォン!!!

ドゴォォォォォォォォォン!!!

ト級「グワァァァァァァァァァァ!!!」撃沈!

ヘ級「ト級ーー!!」

ヌ級「い…いきなりこんなに攻撃するなんて酷すぎるだよ!」

ヘ級「コノ独裁者メ!!」

デデデ「あーあの軽巡洋艦ワシに逆らったZOY!!」

電「司令官さん落ち着くのです!」

ヲ級*「これじゃあ戦いにならない」

デデデ「えー?折角良い戦いなのにZOY?」

雷「そうよ!ちゃんと戦ってあげなきゃ!」

デデデ「…仕方ないZOY」

エクゼター「…では、行きますよ!」

砲雷撃戦、開始!

ヌ級「お返しだべ!!」ビシュッ!!

ゴォォォォォ……

ドガァァァァァァァン!!!

ヲ級*「くっ…!」小破!

電「きゃっ!こ、これくらい喰らわないと平等じゃないのです…!」小破!

エクゼター「それっ!」ドォン!!

ヲ級「ヲっ…」中破!

ヘ級「ヘグナチャゴ!!」ドン!!

ヌ級「それはかけ声じゃないと思うべ」

長門「ふん…効かないぞ」キラーン

ヘ級「固ェ!アイツクソ固ェ!」


雷「それっ!」ドォン!!

ヘ級「チッ…!」ヒョイッ

電「か、躱されちゃったのです!」

ヲ級「ヲ…」ヴン!!

ドゴォォォォォォォォン!!!

エクゼター「くっ…!」小破!

ヲ級*「ヲ…艦載機…発艦!」ヴン!!

ドガァァァァァァァン!!!

ヲ級「ヲ…ヲ…」撃沈!

ヌ級「あぁぁぁ!!ヲーさんが!」

ヲ級*「ヲ…何時も…ごめんなさい…」ボソッ

ヘ級「畜生メッ!!」ドン!!!

赤城「くっ…!」小破!

ヌ級「だべっ!」ビシュッ!!

ドガァァァァァァン!!!

ヲ級*「痛い…」小破!

雷「むー…軽空母が厄介ねー…」

長門「…安心しろ、直に落してやる」

ヌ級「く…!」

ヘ級「ド、ドウスル!?」

ヌ級「ぐ…て、撤退するべ…!」

ヘ級「ワ…分カッタ…」

ザザァ……


長門「なんだ…逃げて行くぞ?」

エスカルゴン「撤退したんでGESょうな」

デデデ「でぇはははははは!作戦は効果抜群だZOY!」

電「さ、流石にちょっと可哀想な気が…」

エクゼター「ですね…」

エスカルゴン「気にしないで行くでGESよ」

ーーーーーー

ザザァ……

ヨ級(elite)「ねえねえ、久しぶりに登場した気分はどう?」

カ級(elite)「……」

ヨ級「ふふ…良かった♪私も嬉しいんだ~♪」

カ級「……」

ヨ級「?でもこの変なのはどうするかって?」

ミョウコウ「変なのと言うな!!」ガー!

カ級「…」

ヨ級「そっか…取り敢えず縛ったまま放っとくの?」

カ級「…」コクッ

ミョウコウ「く…」

ヨ級「…分かった、取り敢えず私の艤装の中に入れておくね♪」

カ級「…」

ミョウコウ「な、何をする!?は、離せっ!!」ジタバタ

ヨ級「はいはい、暴れないでね~♪」

カ級「…」

ゴクンッ

ヨ級「げふー…手伝ってくれてありがとね♪」

カ級「…」


長門「……敵が見えない」

エスカルゴン「何?潜水艦でGESかね?」

デデデ「あーしまった!こんな事なら駆逐艦をもっと用意すれば良かったZOY!」

雷「だ、大丈夫よ!倒せとも言われてないんだし!」

電「目的はあくまでも敵艦隊泊地の湾内に突入する事なのです!」

デデデ「…まあそうだな、してどうする?」

赤城「…ここは駆逐艦の子達に任せて迎撃しましょう」

デデデ「よし、分かったZOY!」

砲雷撃戦、開始!

雷「それっ!」ボシュッ!

ドゴォォォォォォォォン!!!

ヨ級「きゃんっ!」グラッ!!

ミョウコウ(うわぁぁぁぁぁぁっ!)

カ級「…」ポン

ヨ級「だ、大丈夫だよ~…ちょっとびっくりしちゃっただけ~♪」

2時間くらい休憩してきます、そろそろゲームにそった戦闘描写がマンネリ化してきたな…

電「あれ…当たってない?」

雷「水の中に潜っちゃったから分からないわね…」

ヨ級「ごぼごぼ…(ふふ、攻撃が当たらなければこっちのものだよ~)」

カ級「ごぼごぼ…(…どうだ…?お前達に打開策はあるのか…?)」

エスカルゴン「…ってアンタ喋れたんでGESか!?」

カ級「ごぼ……(水の中に居ると…自然に…言いたい事が…言える…)」

エスカルゴン「知らないでGESよ!」

ヨ級「ごぼごぼ…♪(ふふ、カ級ちゃんったら恥ずかしがり屋だから水の中じゃないと自分の言いたい事言えないんだよ~♪)」

カ級「ごぼ…(ヨ級…余計な事言うな…)」

ヨ級「ごぼ♪(ふふ、ごめんね~♪)」

ミョウコウ(こ、コイツらは一体何を話している…?)

電「ど、どうしよう…」

雷「赤城さんに対潜攻撃頼む?」

デデデ「赤城、行けるかZOY?」

赤城「大丈夫です…では少し待って頂いて…」

エクゼター「…?何ですかあれは!?」


ギュンッ!!

長門「危ない!!伏せろっ!!」



ズバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

雷「きゃぁっ!!」

長門「くっ…!」


カ級「ごぼぼ…!(敵襲か…!?)」

ヨ級「ごぼごぼ…(多分…新手だね~)」

カ級「ごぼ……(くそ…このタイミングで来るか…!)」

ピピピピーーピピピーー!!

ヨ級「ごぼ、ごぼごぼ…(はい、もしもし?)」

カ級「…ごぼ……(…泊地棲鬼様からか…)」

ヨ級「…ごぼ、ごぼぼぼ(…はい、直に行きます)」

カ級「…ごぼぼ(何用だったか…?)」

ヨ級「ごぼぼ…(敵に襲われたから直に来てって、多分また例の奴らみたい)」

カ級「ごぼ…ごぼぼぼ(分かった…こちらも向かおう)」


ザバァ……

雷「!浮上したわ!」

長門「そうか…今の内に…!」

ヨ級「…それは待って欲しいな~、話を聞いてもらいたいの~」

カ級「……」コクッ

ヲ級*「…*話?」

赤城「…時間を稼ぐつもりですか?」

ヨ級「そんな事やってる暇はないんだ、本当に危ないの~」

デデデ「…聞いてやろう、だが手短にな」

エクゼター「提督!」

エスカルゴン「ここは聞いておくでGESよ、また例の奴らかもしれないでGESし」

ヨ級「ありがと……実はね、今さっき泊地棲鬼様が何者か達に襲われたらしいんだ~」

雷「何者か達?一体だれよ?」

ヨ級「分からないんだよね…他の子達も既に戦闘に入ってるみたいだから私達にも来て欲しいんだって~」

長門「…見逃せと?」

ヨ級「違う違う~、貴方達にも着いて来て欲しいんだ♪」

ヲ級「ヲ…一緒に協力するの?」

ヨ級「うん♪貴方達ならきっとその何者か達も倒せると思うんだ♪」

エクゼター「…本当ですね?」

ヨ級「この状況で嘘をつくと思うかな?」

雷「司令官、どうするの?」

デデデ「…こやつの話を信じるZOY」

長門「提督っ!」

エスカルゴン「大丈夫でGESよ…多分」

ヨ級「ありがとね~♪」

カ級「……」

赤城「では…一時休戦と言う事で宜しいですか?」

ヨ級「それで良いよ…じゃあ早速行こうか~♪」

長門「…怪しい素振りを見せたら沈めるぞ」

ヨ級「はいはい、分かってるよ~」

ザザァ……


ミョウコウ(い、いい加減誰か私に気付いてくれ…狭くて気が狂いそうだ…!)

ーーー深海棲艦泊地本部ーーー

泊地棲鬼「ち…まさかここを嗅ぎ付けてくるとはな…」

リ級「は、泊地棲鬼様…!」

タランザ「クフフ…水底に棲む鬼とやらもたいした事無いのね?」

リ級「なんだとっ!?」

泊地棲鬼「今は本気を出せていないだけさ…それが『姫』になったらどうなる?」

タランザ「さあ、知らんざ」


ヨ級「泊地棲鬼様~!ただ今来ましたよ~!」

長門「…お前が泊地棲鬼か」

泊地棲鬼「…そいつらも来たのか、丁度いい…コイツらを撃退してくれるか?」

エスカルゴン「コイツらって…」チラッ


タランザ「なのねー」

エスカルゴン「…タランザ達の事でGES?」

泊地棲鬼「そうだ、お前に撃退してもらいたい」

デデデ「襲撃した奴らはやはりコイツらだったかZOY」

タランザ「…クフフ、お前達は何時ぞやの…!」

雷「今度は一体どういう目的で来たの!?」

タランザ「どういう目的かって?それは勿論…お前達を叩き潰す為なのね」

電「ど、どういう事?」

タランザ「…ここの泊地に襲撃したのは君たちを誘き寄せる罠、少し発動が遅かったけど結果オーライって事?」

泊地棲鬼「つまり私達はまんまと餌にされたと言う訳か?」

タランザ「そうそう、高級で扱いやすい餌は使わない訳にはイカんでしょ?」

エクゼター「…私達を呼び寄せ、撃滅する為だけに関係のないこの人達を襲撃した訳ですね…!!」

ヲ級「ヲ…許せない…!」

リ級「ヲ級ちゃん…アンタ…」

泊地棲鬼「…ふん、ならば少しかかった獲物と倍返ししなければな」

タランザ「クフ、良い度胸なのね…纏めてぜーんぶぶっ倒すだけだからね…いでよ!セクトルディ軍団!」

セクトルディ「…」スタッ

セクトラシューター「…」ギチッ…

セクトラナイト「…」ジャキッ

セクトラバート「…」ブブ……

エスカルゴン「うーん…泊地の至る所に隠れられてるでGESね…」

デデデ「くそう…ただ湾内に突入しようとしてたのに!」

タランザ「え?君たちって泊地の奴に会うから来たんじゃないの?」

エクゼター「いや…戦おうと…」

タランザ「……って事は…その戦いが終わった時に襲撃すれば良かったのね…?」

雷「えぇぇぇ!?私達と深海棲艦が一応敵同士って事知らなかったの!?」

タランザ「そんなの知らないのね!セクトニア様は『邪魔になる物達を排除する事が優先だ、詳しく知る価値は無い』って言ってたのね!!」

長門「…何だと?」

赤城「…私達は余り眼中に無い様ですね、その『セクトニア』にとっては」

タランザの発言の補足。
タランザは艦娘と深海棲艦については名前だけ知っていた。
よく分からないけど外見がそっくりだから仲間だろうと思っていた。
だから南西諸島で艦娘達がル級達と戦っていた所を爆撃した時は関係については特に気に留めなかった。

デデデ「ぐぬぬ…!ワシらを舐めおって!!」

エスカルゴン「今までの我々の戦い自体も関心を示していなかったと?」

タランザ「そうなのね、野望の達成に邪魔になる奴なんて取り敢えず吹っ飛ばせば良いって思ってたから…」

電「か、完全に舐められてたのです…」シュン

雷「ふーん…何かムカつくわね」

タランザ「クフフ…まあここで話してちゃ進まないし…そろそろ始めるのね」

エスカルゴン「何をでGES?」

タランザ「クフフ…君たちには少しゲームに付き合ってもらうのね」

長門「げーむ?」

タランザ「ルールは簡単、我々が占拠したこの泊地の奥にワタシは移動する…そこで君たちの誰かがワタシに触れば君たちの勝利」

タランザ「逆に、泊地の中に隠れたセクトルディ軍団に全員がやられたら君たちの敗北なのね」

エクゼター「そうですか…どうします?提督」

デデデ「うむ、こうなっては仕方ない…望む所だZOY」

長門「…本当に触るだけで良いのか?」

タランザ「モチのロン、ただその分警備する奴らも強いけどねっ」

雷「と…とにかく触れば良いのよね?」

タランザ「OKOKなのね、分かったらさっさと始めるのね」

長門「……分かった、ビッグ7の力…侮るなよ」

タランザ「では……ゲームスタートぉ!!」

プァーン!

タランザ「さて、ファンファーレが鳴った所で…ステージのご紹介です!」

泊地棲鬼(何時終わるのだろうか…)

ミョウコウ(そんな事より…私を…)

ーーー深海棲艦泊地の施設(aa作ろうと思ったけどで無理でした)ーーー

一番奥の所 泊地棲鬼の事務室 宝物庫

真ん中の所 補給物資貯蔵室 食堂 深海工廠

手前の所 作戦会議室 玄関 購買室

タランザ「と成っており、ワタシは奥の事務室に居るのね!」

泊地棲鬼「机の中とか勝手に調べないで欲しい…」

タランザ「セクトルディ達の居場所はヒミツ、何処から襲われるかが分からないドキドキのスリル満載ゲームなのね!」

リ級「ていうか…何でアンタが司会勤めてんのよ…」

タランザ「おっと行けない、じゃそう言う事だから宜しくなのね」

フヨフヨ……


ーーー玄関ーーー

長門「さて…どうする?」

エクゼター「…二手に分かれた方が良いと思いますよ」

雷「そうねー…どのチームに分かれる?」

このSSのタランザは意外とシビアな悪役だなw

今日はここまで、続きもまたお楽しみに

>>182
ですね、しかしそんな外道な性格も全ては女王様の為…
本当の性格はそんな酷い性格じゃない筈です。多分

電「えっと…まず、左の方は雷お姉ちゃんと長門さんと赤城さんに行ってもらって…」

エクゼター「残りの私達が右の方に行くと?」

電「なのです!」

雷「大丈夫なの?電一人で…」

電「大丈夫なのです!それに電は…一人じゃないのです、どんなに離れていても…心はずっと一緒なのです!」

雷「電……分かったわ、私達は左の方に行くわね」

赤城「…気を付けて下さいね、何時敵に教われるか分かりませんから…」

電「…行ってらっしゃいなのです」

トコ…トコ…

エクゼター「…行ってしまいましたけど…良かったんですか?」

電「うん、電ももう少し強くならなきゃダメだって思うから…」

ヲ級「ヲ…貴方の様な人…好き」

電「えへへ…さ、私達も右の方に行くのです」

ーーー深海棲艦の作戦会議室ーーー

長門「ここが…深海棲艦の作戦会議室か」

赤城「…にしては紙とか黒板とかそう言うのが見当たらない様な…」

雷「深海棲艦の暮らし方は私達とは違うのかも…」

長門「……ん?」


 ぺらぺらした何か

長門「これは…?奴らにとっての紙か?」

赤城「一応拾っておきます?」

長門「そうだな…」ペラッ

雷「…他に何かめぼしい物ありそうだけど…ちょっと私達には読めそうにないわね…」

赤城「ヲ級が居れば解読してもらえたでしょうけど…まあここで文句言っていても仕方ありませんね」

雷「そうね、取り敢えず次に進みましょ」

ーーーその頃、購買室ではーーー

電「ここは…?」

ヲ級「ここは私達の購買室、おやつとかそう言う物を買う所」

エクゼター「私達とそっくりですね…おやつって何ですか?」

ヲ級「ダイオウイカの触手とか、ヒゲクジラのヒレとか色々」

電「???よく分からないけどおやつってレベルじゃないと思うのです…」


セクトルディ「…」キュゥゥゥゥ……

エクゼター「あれ…?あそこに居るのって…敵!?」

ヲ級「…倒れてるみたいだけど…」

電「……近づいてみるのです」

エクゼター「き、気を付けて下さいね?」


電「もしもし…?大丈夫ですかー?」

セクトルディ「うぅ……貴方の為に歌う事が…こんなにも辛い事だったなんて…」

エクゼター「何の夢を見ているんですかね…?」

電「つ、次に進んだ方が良いのかな…」

エクゼター「ですね、面倒な事にならない内に…」


セクトルディ「…はっ!?」

電「はわわ!?目を覚ましちゃったのです!」

セクトルディ「…ちょっと君たち!夜になったら子供達におやつをあげないって約束したじゃないか!!」

エクゼター「一体何の夢を見ていたんですか!!」

ヲ級「…どうするの?」

エクゼター「…ザコに弾薬を使う必要はありません、ここは奥に逃げましょう」

セクトルディ「何が何だか知らんけど…私から逃れられるならばやってみろ!」ピョンッ!

電「えいっ!!」ゴスッ!!

セクトルディ「ぐふぁぁぁぁぁぁっ!!?」

エクゼター「!?」

セクトルディ「で…出落ち…ガクッ」ドサッ


ヲ級「……」

電「……さ!次に行くのです!」キラキラ

エクゼター(ああ…優しかった電殿は今何処へ…)

ーーー補給物資貯蔵室ーーー

長門「ここは…何か色々詰め込まれてるな」

雷「物資の貯蔵室なの?」

赤城「殆どが地上の物ばかり…地上から持って来た物かしら?」


シュッ!!!

雷「ひゃっ!?」

長門「槍が飛び出して来た!?」

長門「ど…何処に居る!正々堂々と出て来い!」

シュッ!!

赤城「こ、今度は下からですか!?」ヒョイッ

雷「一体何処に居るのよ!隠れてないで出て来なさい!」


シュッ!!

長門「そこだっ!!」ガシッ!!

セクトラナイト(あっ)

長門「そぉいっ!!」グイッ!!

ドガッ!!

セクトラナイト「!」ドサッ

雷「出て来たわね!」

赤城「今のうちに退治…」

ドスッ!!!

赤城「きゃっ!!」

雷「赤城さんっ!!」

赤城「うぅ…ひ、飛行甲板が…」

セクトラナイト「…」ジャキッ

雷「…只では済みそうにないわね…!」

長門「ああ…少しコイツを懲らしめるか」

セクトラナイト「…!」

長門達とセクトラナイト、戦闘開始!

ーーー深海工廠ーーー

ヲ級「ここは深海の工廠…」

電「ここで敵の船が造られてるのです?」

ヲ級「そう、詳しい事は言えないけど…」

またまた休憩挟んで来ます、続きはまた2時間後に。

遅れてすんません、おかんに捕まってた…今から続き書きます。


電「…何だか不気味なのです」

エクゼター「つくづく深海棲艦は私達の価値観とかけ離れていますね…」

ヲ級「いや、そんな事は無いと思う」

ブブ…ブブ…

電「な、何?」

エクゼター「虫の…羽音…?」


セクトラバートs「……」ブブブ…ブブブブ…ブブブ……

電「ひっ…!!?」

エクゼター「て、天井にうじゃうじゃ居る…!?」

ヲ級「…この数じゃ分が悪い、早く逃げないと…」

セクトラバートs「……!」カサカサカサカサ…

ブブブブブブブ!!!!

エクゼター「ぎょえぇぇぇぇぇぇぇ!!こ、こっちに向かって飛んで来たぁぁぁぁぁ!!」

電「誰か助けてぇぇぇ!!」

ヲ級「く…!」ヴン!!

ゴォォォォォォォ……

ヲ級「これでどうにか時間を稼ぐ、皆は早く奥に行って」

電「でも…ヲーちゃんは?」

ヲ級「…私は大丈夫、早く行って」

エクゼター「わ…分かりました、行きますよ…電殿」ガシッ

電「…」

タッタッタッタ……

ヲ級「ヲ…さて、上手く減らせると良いけど…」

ドゴォォォォォォン!!!

ヲ級「…く、数がありすぎて切りがない…!」

セクトラバート「…」ブブブブブブ……

ヲ級「艦載機に纏わり付いている…?」


グシャッ!!ベキッ!!!

ヲ級「そ、そのまま圧力を掛けて破壊した…!?」

セクトラバートs「……」ブブブブ……

ヲ級「…くっ……」

ーーー食堂ーーー

電「これは…扉?」

エクゼター「食堂に続く扉の様ですけど…開いてみます?」

電「うん…開いてm」

ズバァァァァァァァァァン!!

電「きゃぁぁぁぁっ!!?」

エクゼター「こ、今度は何ですか!?」

セクトラシューターs「…」スチャッ

エクゼター「ま…またさっきの奴らにそっくりなのが沢山…」

電「あれは…戦艦の装甲を貫く一撃を放つ奴らなのです!」

エクゼター「何と…しかもそれが横一列に並んで奥へと続く扉を妨げている…と」

電「…突破するしか無さそうなのです」

エクゼター「ええ…奴らを一気に叩かなければこの先には進めない…!」

電「私は右の方に魚雷を撃ち込むのです!エクゼターさんは左の方へ!」

エクゼター「了解です!」タタッ

セクトラシューター「…!」ギギッ

電「ほらほら!い、電はこっちなのです!」

セクトラシューター「…」ギギギ……

エクゼター「隙ありですっ!!」ボシュッ!!

ボガァァァァァァァァァァン!!!

セクトラシューター「~~~~…」ピューッ…

電「…よし!この調子で行くのです!」

ーーーその頃、長門達はーーー

長門「…手強かったな」

雷「そ、そうね…」

セクトラナイト「…」キュ~~

雷「赤城さん大丈夫?後で直すわね!」

赤城「私は大丈夫…それよりも…先に進みましょう」

長門「そうだな…着いて来い」

ーーー食堂ーーー

ドゴォォォォン!!!!

赤城「きゃっ!?なんだか凄い音が!?」

雷「多分電達が戦っているんだわ!」

長門「そうか…ならば援護をしなくてはな」

今の構図はこんな感じ

ーーーーー扉ーーーーーー

  雷 長門 赤城


弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲   →事務室に続く扉


  エクゼター 電

ーーーーー扉ーーーーーー


長門「喰らえっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

セクトラシューター「!?」ピューン

電「長門さん!?助けに来てくれたのです!?」

雷「話は後よ、今はコイツらを!」

トリデラのレベル6の最初のステージで流れるBGMが脳内再生されてきた

エクゼター「喰らえっ!」ドォン!!

セクトラシューター「~~~…!」ヒューン……

長門「よし、良いぞ!」

セクトラシューター「…」ギギッ…バシュッ!!

赤城「!危ないっ!」

ドゴォォォォォォォン!!!

長門「ぐ…だが…この程度では沈まんぞ」小破!

電「た、耐えたのです!流石ビッグ7…!」

雷「今度は私の番よっ!」ボシュッ!!

ドゴォォォォォォン!!!

セクトラシューター×2「~~~…」ヒューン……

エクゼター「二匹とも吹っ飛んでって行った……残りは後二匹!」

電「一気に行っちゃうのです!」

>>200
確か『月影の帝都セクトラトア』だっけ、良い曲ですよね。


セクトラシューター×2「!」ギギッ!!

雷「敵も構えたわ!」

長門「ここは先手を取るぞ!」


セクトラシューター×2「…!」グッ…

エクゼター(弓を下に向けた?)

雷「これで終わりよっ!」ダッダッダッ!

電「なのですっ!」ダッダッダッ!

バヒュルッ!!!

雷「…っえ?!」

長門「し、射撃の反動で体を飛翔させた!?」

セクトラシューター×2「…!!」クルクルクル…

ヒュルルルルルルル……

バキッ!!

雷「痛ったぁっ!?」

電「うひゃあ!?」

エクゼター「ゆ、ユニゾン攻撃!?」

セクトラシューター×2「…」スタッ

雷「てて…善くもやってくれたわね!?」

電「仕返しするのです!」ダッ!!

セクトラシューター×2「…!」スチャッ

雷・電「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」ダダダダダダダダッ!!

長門「い、一体何をするつもりだ!?」


雷・電「「そいやっ!!」」ガィンッ!!

セクトラシューター×2「~~~~~!!!」ヒョーン…!!

赤城「結局錨で吹き飛ばすんですか!!」ビシッ!

セクトラシューター×2「…」ポスッポスッ

雷「な、何とかしのげたわね…」

電「踏まれた所が痛いのです…」

長門「電…ヲ級は?」

電「…深海の工廠で他の奴を引き付けていたのです……」

赤城「そう…」

長門「ならば、進むしかあるまいな」

エクゼター「ですね!」

雷「ええ…さあ、親玉の部屋に突入よ!」

ーーー泊地棲鬼の事務室ーーー
ギィィィィィ…

電「…」

タランザ「ほほー…ここまで来たのね…ブラボーブラボー…」

雷「…さあ、後はアンタに触るだけ、もう後は無いわよ?」

タランザ「クフ…後が無い?君たちはそう錯覚しているだけなのね…」

長門「どういう事だ?」

タランザ「ホントは君たちに着いて来てる変な子にも見せたかったんだけど…まあ仕方ないよねっ」

赤城「さっきから何を言っているの?」

タランザ「クフフ…では見せてやるのね……かぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ボフゥンッ!!

長門「な、何だ!?」

雷「け、煙で見えない!」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ……


「クフフ……どうなのね?このワタシのストロングなボディ!!」

雷「へ…変身した!?」

タランザ「そう…ワタシが修行の末に身につけた戦闘形態…その名も『幻惑魔蟲アラクーネ』」

長門「や、やはり触るだけではなかったか!」

タランザ「確かにワタシに触ればクリアとは言ったけど、ただ動かないとは言っていないのね!!」

今日はここまでで、最後にこのssオリジナルのタランザの戦闘形態について。


幻惑魔蟲アラクーネ
タランザが修行の末に身につけた戦闘形態
前足が鋭い鎌の様な爪になって居るが、もとの手袋に付け替えも可能。
体を支える四本の足は二本の爪があり、獲物を捕獲するのに最適。
一番後ろの部位の上にはオレンジ色の目があり、それを使って幻惑を見せる。
その先っちょには牙頭の角と同じ様な突起がある。
ちなみに蜘蛛糸は口から吐き出して使う。

こんな感じです、ていうか戦う前にこんなに公表しちゃっていいのかな…
でもタランザがマジで戦う姿を見たいと思うのは俺だけじゃない筈。
…ではでは、

すんません…少し出かけて来るので書くのが遅くなりそうです。

雷「くっ…卑怯ものめーっ!」

タランザ「何と言われようと!全ては麗しきセクトニア様の為!!其の様な言葉を受ける覚悟は出来ている!!」

エクゼター「…最早、動いている体に触って済ませられる様な話じゃ無くなりましたね…」

長門「ああ…ここは奴を撃滅してしまおう」

タランザ「クフフ…二度と邪魔立て出来ない様に…腸を喰らい尽くしてくれるっ!!」

戦闘開始!

タランザ「ばぁっ!」ベシュッ!!

エクゼター「い、糸!?」

ベチャッ!!

雷「ひゃっ!?な、何よこれ!?」

長門「雷!ぼやぼやしていないで振りほどけ!!」

雷「分かってるわよ…!」グッグッ


タランザ「遅い」グイッ!!

雷「きゃぁ!?」

電「ひ、引っ張られちゃった!?」

エクゼター「く…!」ドォン!!

タランザ「ふん…効かないのね!」

電「前より…強い…!」

雷「きゃぁぁぁぁぁ!!」ギュゥゥゥゥン!!!

長門「くっ…!」ダッ


タランザ「はむっ」パクッ

雷「っ…!?」

エクゼター「!貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」ドォン!!

長門「吐き出せっ!」ドムッ!!

タランザ「やふぁね(やだね)…」ムグムグ

雷(だ、出しなさいよー!!)ジタバタ

電「えいっ!!」ガヅッ!!!

タランザ「…ぷえっ!」ペッ

雷「痛っ!」ベチッ!

タランザ「ち…何なのね?邪魔して来てさ」

長門「…お前に答える理由は無い!!」ドォン!!

タランザ「…ま、良いや」ガサガサッ

ドゴォォォォォォォン!!!!

長門「か…躱された…!?」

タランザ「君たちはここで潰える。それは確かなのね…多分」

雷「く…舐めないでよね!!」

エクゼター「私達が一緒ならば貴方なんて…!」

タランザ「…その姿勢は買ってやるのね、しかし……」ググ……

エクゼター「な、何をするつもりです!?」

タランザ「君たちには…これを耐える事は出来ないのね…!」キラァ…!

雷「な、何これ!?」

長門「こ、これは…!」


「あら、長門姉…どうしたの?」

長門「む…陸奥!?何故こんな所に!?」

陸奥「長門姉…心配してたのよ?」

長門「陸奥…」

タランザ「クフフ……良く見るのね、そいつは幻惑!」

雷「えっ…!?」

長門「幻惑?ふん…冗談も程々に…」スッ

陸奥?「…フふ」スカ

長門「…何だと…!?」

長門「み…認めないぞ!現にさっき喋って…!」

タランザ「…ねーさん何言ってるの?」




タランザ「そこにはだれもいないのね」

ポツン…

長門「…!!」ギリッ

エクゼター「…趣味が悪いですね」

タランザ「クフッ…クフフッ…キヒェヒェヒェヒェヒェ!!!!」

長門「気持ちの悪い笑い方をするな!!」

タランザ「いやあ、あんまりにも君が幻惑と現実を取り違えていたからねぇ…クフッ」

雷「…貴方…最低よ…!!」

タランザ「最低で結構…さあ、続きと行こうか…!」シャッ…シャッ…

エクゼター「喰らえっ!」ボシュッ!

タランザ「ぼっ!!」ベシュ!!

電「今度は…天井に吐いた?」

タランザ「それジャーンプ!」ビヨンッ!!

ドゴォォォォォォォン!!!!!

エクゼター「どうですか…っ?」


タランザ「クフフ…糸はこんな風にも使えるのね」ブチッ

雷「天井に逃げたのね…!こっちもアイツを狙うわよ!」ドン!!

タランザ「そんな鈍ら玉効かないのねっ!!」

長門「当たれ!!!」ドォン!!

ドガァァァン!!

タランザ「あだっ!!す、少し油断したのね…」ズズゥン……!!

エクゼター「チャンスっ!!」ボシュッ!!

タランザ「ヤバっ!」ブンッ!!

スパァンッ!!

エクゼター「えぇ!?ま、真っ二つ!?」

タランザ「この前足の鎌は…ダイヤモンドすら両断するのね」

雷「ひぇぇ…振り下ろされたら危険じゃない…!」

長門「隙が無いな…どう攻める?」

雷「…どうやって攻めよっか?」

エクゼター「うう…雷殿でも分からないなんて…」

タランザ「さて…そろそろフィニッシュと行くのね」

長門「く…どうすれば…!」


ドガァァァァァァァァァン!!!!

タランザ「おぉぉぉぉぉっ!!?」

電「あれは…ヲーちゃんの艦載機なのです!?」

エクゼター「無事だったんですね…!」

タランザ「クフ…アイツにじっとしていろって言い忘れたのね…!」


泊地棲鬼「すまない、ヲ級の救出に手間取ってしまった」

ヲ級「ヲ…皆は大丈夫…?」

雷「大丈夫よ…助かった~」ペタンッ

タランザ「…邪魔が入ったのね…」

泊地棲鬼「さあ…どうする?」

長門「無論、ここで沈める!」

電「絶対やっつけてやるのです!」

泊地棲鬼「…そうか、ならば私も手伝おう」

ヲ級「私も一緒に戦う、皆は戦える?」

雷「大丈夫よ!」

長門「こちらも問題ないぞ」

泊地棲鬼「よし…続きを始めよう」

タランザ「面倒くさい…コイツらの思考でも終わらせるのね」キラァ…!

雷「!あの光を見ちゃダメ!!」

長門「幻惑を見せられるぞ!!」

ヲ級「分かった」メカクシ

タランザ「クフフ…無駄無駄、目を閉じてもこの光は防げないのね!!」


イオナ?「電、群像が呼んでいる」

電「嘘…!?目を閉じてもダメなのです…!?」

長門「く…やはり耐えるしか無いか…!?」

キリシマ?「おいおい、こんな所で道草を食っていないで早く帰るぞ?」

泊地棲鬼「な、何なのだこれは…どうすれば良いのだ…!?」

ヲ級「…分からない」

長門「ふん…惑わされなければ良い事!!」ドォン!!

タランザ「!!」

ドガァァァァァァァァァン!!!!

雷「命中したわっ!!」

長門「ふん…呆気なかったな」



タランザ「残念、そいつはワタシのお稲荷さんだ」

長門「何っ!?」

タランザ「自分達に語り掛けてくる奴らだけが幻惑と思わない事なのね!」

泊地棲鬼「く…!」ドォン!!

タランザ「はいはずれー!」ガサガサッ!!

電「えいっ!!」ブンッ!!

タランザ「はい残念ー!!」ガサガサッ!!!

ヲ級「…艦載機の皆、お願い」ヴヴヴヴンッ!!!

ゴォォォォォォォ……

タランザ「うっひょぉー…厄介な奴らが二度も…」

ヲ級「…どう?」

タランザ「…あ、こうすれば良いの…ねっ!!」ベシュッ!!

電「ま、また糸を吐き出した…?」

雷「相手は沢山居るのよ!無駄よ!」

タランザ「それはどうかなっ!」ブンブン!!

泊地棲鬼「い、糸を振り回して…艦載機を捕獲している!?」

エクゼター「そ、そんなのアリですか!?」

タランザ「おらよっ!!」

泊地棲鬼「避けろっ!!」

ヲ級「ヲッ…!」ビュッ!

ドガァァァァァァァァァン!!!!!

タランザ「ちっ…外したのね…」ブチッ

長門「隙ありっ!!」ドォン!!

ドゴォォォォォン!!!

タランザ「ぐふっ!!さ、流石にこの一撃は堪えるのね…!」

泊地棲鬼「そこに駄目押しだっ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

タランザ「ぐふぁぁぁっ!!!」

電「やったぁっ!!」

雷「これならアイツも倒れた筈よ!!」

タランザ「ぐ…ぐぐ…」グググググ……

雷「どう?これでもまだやるつもり?」

タランザ「クフ…君たちの強さは十分に確認した、もう良いのね…とぉ!!」ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥ……

泊地棲鬼「姿が戻って行く…」

長門「ふう…少し厳しい戦いだったな」

タランザ「クフ、じゃあこのゲームも君たちの勝ちなのね!」

ヲ級「…やった」

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Bay rush
征服完了!

泊地棲鬼「さあ…大人しくここから退いてもらおうか」

タランザ「はいはい、もうこんな所には興味ないし…出て行くのね」

雷「待って…その前に聞きたい事があるの」

タランザ「ん?何じゃらほい?」

雷「貴方はどうして…ハルナさんとマヤ…だったかな?を攫ったの?」

タランザ「…部下から聞いた話によると、『霧』はとても強いらしいのね…だから拿捕したのね」

長門「な、何の話をしている?」

電「…後で教えるのです」

タランザ「さて…もう用事は済んだし、帰らせてもらうのね」

雷「…出来ればもう戦いたくないわね」

タランザ「…縁があったらまた会うのね、シーユーアゲイン!本当に美しいのは…どちらかなっ!?」

フヨフヨ……

ヲ級「…さって行く…」

泊地棲鬼「さて…君たちには迷惑を掛けた、すまないね」

電「いえ、大丈夫なのです」

長門「この一件で知ったよ…お前達も苦労しているのだな」

泊地棲鬼「こちらこそお前達に苦労を掛けてすまない…」

赤城「……すぴー…」

電「あわわ…赤城さん!起きるのです!」

泊地棲鬼「…今度、お前達の所で…本当に本当の決闘を受けて欲しい」

エクゼター「本当に本当の…決闘?」

泊地棲鬼「先ほどもこの様に邪魔が入ってしまったからね…お前達に正式に決闘を申し込みたいんだ」

長門「それには…提督の意見を聞かなくてはな」

電「じゃあ…司令官さんの所に戻るのです」

ーーー外ーーー

デデデ「おおお前達!無事だったかZOY!」

雷「この通り大丈夫よ!」

長門「…提督、突然ですまないが……かくかくしかじか」ヒソヒソ

デデデ「成る程、そいつはワシらに正式な決闘を申し込みたいとな」

泊地棲鬼「ああ、そこで提督であるお前の意見を聞きたい…」

エスカルゴン「陛下、どうするんでGES?」

デデデ「……認めよう、では明日我が鎮守府の正面に来るがよいZOY」

泊地棲鬼「…仲間も連れて来ていいか?」

デデデ「そうでないとつまらんZOY、連れてくるZOY」

泊地棲鬼「感謝する、では明日だな」

長門「待っているぞ」

デデデ「さてと…そろそろ帰投するZOY」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

スコウピオン『お帰りなさいませ』

デデデ「うむ、出迎えご苦労だZOY」

金剛「提督ー!どうだったデスかー!?」

デデデ「ああ…またもやタランザの奴に邪魔されたZOY!」

金剛「またあの蜘蛛オトコデスかー!」

雷「私達がやっつけたから大丈夫よ!」

金剛「で、敵はどんな感じデスか?」

デデデ「明日、この鎮守府の正面で正式に決闘を申し込むらしいZOY」

スコウピオン『決闘ですか…相手は敵の中でも上、一筋縄では行きませんね』ピコンッ

金剛「そうデスかー…私、明日は頑張りマース!」

デデデ「おお、頼むZOY」

長門「私にも任せておけ、奴らとの決闘に勝利を刻んでみせるさ」

エクゼター「じ、自分もお供します!」

エスカルゴン「よーし、じゃあ明日に備えて…休憩するでGES!」

電「はーい!」

赤城「ひ、飛行甲板直してきますね…」スゴスゴ

ーーーその頃ーーー
セクトニア「…タランザよ、結果はどうだったのだ?」

タランザ「…自分の新しい姿の練習にもなりましたし、相手の強さも垣間見る事が出来ました…上々です」

セクトニア「そうか…こちらは立った今南米の深海棲艦共を駆逐して来たぞ…」

タランザ「…それって、な~んにも知らない奴らにとっては自分達を助けたと勘違いすると思いますよ?」

セクトニア「フッ…違いない」

セクトニア「それと…前お前が捕獲した『霧』の奴らが脱走しようとしていたぞ…」

タランザ「そうなんですか?!」

セクトニア「…だが妾自らが出向き、奴らを再び独房に突き落とした。序でに逃げない様にと拷問も掛けてやった…」

タランザ「流石セクトニア様!ワタシ達に出来ない事をやってのけるッ!そこに痺れるッ!!憧れるゥッ!!」

セクトニア「……タランザ、これからの予定はどうする?」

タランザ「…ますは、捕らえた霧の洗脳を急ぎましょう」

セクトニア「そうだな…まずはそれを急ぐか」

タランザ「そして…それが達成された暁には……」

セクトニア「……ああ…」




「乗り込みましょう……『アイアンボトム・サウンド』に…」

「…そうだな、敵の最重要海域を落すか…」

今日はここまでで、セクトニア達の謀略が今、始動する…!!

ーーー翌日ーーー


デデデ「……」

「…待たせたな、デデデ提督」

エスカルゴン「随分遅かったでGESな?」

リ級(flagship)「女の化粧はね…長い物なの」

デデデ「…その姿が『姫』か」

泊地棲姫「ああ…今の私は『泊地棲姫』と言う名だ…」

リ級「泊地棲姫様のとーっても強い姿なのよ!」

デデデ「…で、その周りに漂う物体は何ZOY?」

浮遊要塞(a)「ピピー」

泊地棲姫「索敵や砲撃、雷撃や対空、炊事、洗濯等々色んな事をこなすユニットだ…名前は『浮遊要塞』」

エスカルゴン「ほほう、また厄介そうなのが…」

泊地棲姫「して…何時始める?」

デデデ「今でしょ!艦隊を呼んでくるから待っているZOY!」

ーーー数分後ーーー

第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:長門
金剛(改)
比叡(改)
北上(改)
大井(改)
夕立(改)


長門「…来たぞ」

泊地棲姫「ほう…私に挑む艦隊がそいつらか、中々に良い目をしている」

北上「まー…なんだかんだ私達は一番の古株だし」

デデデ「今回は主砲と雷撃で攻めるZOY」

泊地棲姫「そうか…では、演習場に行くぞ」

ーーー演習場ーーー

泊地棲姫「…さあ、始めるぞ」

デデデ「うむ、ここに来た以上…最早言葉ではなく……自らの武器で語るZOY!!」

吹雪「んっんん……では、いざ尋常に…」

泊地棲姫「!」スチャッ

長門「…!」ジャコッ



「始めぇッ!!!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Jlq8RbqUOZc

長門「喰らえっ!!」ドォン!!

浮遊要塞(a)「ピキー!」中破!

リ級「うぉう…やっぱり戦艦は伊達じゃないわね……てーっ!」ドォン!!

比叡「くっ…大丈夫、まだ沈みません!」小破!

リ級「あら…?少しミスっちゃったかも…」

泊地棲姫「おいおい…チューニングはちゃんとしておけとあれ程…」

リ級「…てへっ!」

泊地棲姫「まあいい…行け!浮遊要塞!」

浮遊要塞(b)「キェェェェェェェェェ!!!!!!」ゴォォォォォォッ!!!

北上「危なっ!?突撃して来た!?」ヒョイッ

泊地棲姫「隙ありだ」ドォン!!

金剛「危ないデースっ!」ドンッ!

北上「わっ…!?」バシャッ!

ドゴォォォォォォォォン!!!

泊地棲姫「ほう…身を挺して守ったか」

金剛「ま、間に合ったデース…」中破!

北上「ちょ…大丈夫なの!?」

大井「金剛さん!!」

金剛「だ…大丈夫デース、それよりも今は彼女を…!」

比叡「くっ…善くも!」ドォン!!!

浮遊要塞(a)「ビャォゥァァァァァァァ!!!!!」撃沈!

泊地棲姫「く…一隻やられたか」

夕立「こっちも続くっぽい!」ドン!!!

浮遊要塞(c)「グッ……!」小破!

泊地棲姫「ほう…コイツらもそれなりの力を付けているようだ…」

リ級「は、泊地棲姫様!」

泊地棲姫「狼狽えるな、まだ勝機はある」

リ級「で…ですよね…!それっ!!」ドォン!!

長門「くっ…少しキツいな」小破!

大井「喰らいなさいっ!」ドン!!

浮遊要塞(b)「ニャゥッ!!」小破!

泊地棲姫「やるな…しかしまだまだだ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!!

大井「きゃぁぁぁぁぁっ!!」大破!

北上「お、大井っちぃぃっ!!」

大井「ら、らいひょうふれす……」クラクラ…

リ級「うっひょー!まさか一撃で大破ですかー!!」

泊地棲姫「ああ…私の艤装は調子が良いようだ」


北上「…待っててね、大井っちの仇はぜーったいに取るから」

大井「ひゃ、ひゃい…(きゃーきゃー///き、北上さんの顔が…///)」

リ級(あれが…仲良しな女の人同士なのかな…)ジーッ…

夕立「振りかぶってー…第一球!!」ビシュッ!!

リ級「え!?何そ…」

ドゴォォォォォォォォォォォン!!!

リ級「……はい?」大破!

夕立「ストライクバッターアウトっぽい!!」

長門「い、今何をした!?」

夕立「手で弾を投げつけただけっぽい!」

泊地棲姫「…砲で撃てよ」

夕立「それは気にする事は無いっぽい!」

長門「そうか…投げれば良いのか…よっと!!」ビシュッ!!

ボガァァァァァァァァン!!!!

浮遊要塞(c)「ビャァァァァァァァァァァ!!!!」撃沈!

泊地棲姫「だから砲で撃てと言っているじゃないか!!」ウガー!

泊地棲姫「良いか?我らには『砲』がある、弾もそこから放て」

長門(何故私達は正座して聞いている…?)

夕立(分からないっぽい)

泊地棲姫「特に長門…お前のその誇り高き砲台は飾りか?違うだろう…その砲から放たれる火力はビッグ7の名も恣にする筈だ」

長門「!!そうだ…私は…ビッグ7だ…!その誇りを忘れてどうする…!」

泊地棲姫「そうだ…それでこそ日本が誇る船だ」

比叡「さっきから何をしているんですかー?続きを始めて下さーい!」

泊地棲姫「ああ、すまない…では続きを始めようか」

長門「ああ!」

北上「そーれっ!」ボシュッ!!

ドバァァァァァァァン!!!!

浮遊要塞(b)「ウゴォォォォォォ……!」撃沈!

北上「やりっ!」

金剛「残りは後一人デスねー!」

長門「喰らえっ!!」ドォン!!

泊地棲姫「ちぃっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァァン!!!!!!

比叡「っ…長門さんは!?」


長門「はぁ…はぁ…」中破!

泊地棲姫「……」中破!

北上「ふ、二人とも中破した!?」

夕立「次の一手で勝負が決まるっぽい…!」

リ級「…」ドキドキ

ダダッ!!!!

長門・泊地棲姫「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」ダッダッダッダッダッ!!

金剛「こ、拳で勝負を付けるつもりデス…!」

北上(な、何だか熱い展開に!?)

ボグシャァッ!!!!!!

長門「っ…!!」ググ……

泊地棲姫「…!!」ググ……

夕立「く…クロス…」

比叡「カウン…ター…!?」

長門「……っ」ドサッ

泊地棲姫「…ぐふっ」ドサッ!!

吹雪「っ!勝負ありっ!!」バッ!!

リ級「泊地棲姫様ーっ!!」

比叡「長門さん!!」


長門「……ふふ、良い拳だな…」

泊地棲姫「お前こそ…」

比叡「だ、大丈夫ですか!?」

長門「ああ…悔いの無い結末だ」

北上「そぉ…?なら良いけど…」


リ級「泊地棲姫様…負けて…しまいましたね…」

泊地棲姫「ああ…だが、不思議と悪い気分ではない…寧ろ清々しいよ…」

リ級「そうですか…泊地棲姫様」

泊地棲姫「…なんだ?」

リ級「私…もっと精進します」

泊地棲姫「…そうか」

ーーーーーー

泊地棲姫「…すまないな、私のわがままに付き合ってもらって…」

デデデ「いいや、良い戦いだったZOY」

吹雪「みんな…お疲れさまでした」

長門「ああ…ご苦労」

泊地棲姫「それで…褒美と言ってはなんだが…昨日すっぱり忘れてしまっていたコイツを…」スッ

ミョウコウ「」

デデデ「あー!お前そんな所に居たのかZOY!?」

泊地棲姫「ヨ級が飲み込んだままで居たから気絶してしまっているが…数時間もすればまた起きるだろう」

北上「そんな適当で良いの?」

泊地棲姫「本当は行けないがな…まあ、コイツをお前達に託す」

デデデ「まあ…良いZOY…」

金剛「それにしても…何でアナタ達の所に?」

泊地棲姫「知らんな、家出か何かだろう?」

夕立「…そんなに適当で良いの?」

泊地棲姫「…まあ、気にするなよ」

吹雪「みんな…お疲れさまでした」

長門「ああ…ご苦労」

泊地棲姫「それで…褒美と言ってはなんだが…昨日すっぱり忘れてしまっていたコイツを…」スッ

ミョウコウ「」

デデデ「あー!お前そんな所に居たのかZOY!?」

泊地棲姫「ヨ級が飲み込んだままで居たから気絶してしまっているが…数時間もすればまた起きるだろう」

北上「そんな適当で良いの?」

泊地棲姫「本当は行けないがな…まあ、コイツをお前達に託す」

デデデ「まあ…良いZOY…」

金剛「それにしても…何でアナタ達の所に?」

泊地棲姫「知らんな、家出か何かだろう?」

夕立「…そんなに適当で良いの?」

泊地棲姫「…まあ、気にするなよ」

泊地棲姫「では…また会おう」

長門「今度来る時はゆっくり茶でも飲むとするか」

リ級「その…またね…」フリフリ

ザザァ……

金剛「…終わりマシタね、彼女との戦いは…」

デデデ「ああ…これで一段落だZOY」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

任務娘「提督…その件はお疲れさまでした」

デデデ「ああ…長い戦いだったZOY」

金剛「結構キツかったデース」

任務娘「皆さんもお疲れでしょう、今日はもうお休みください」

北上「は~い…」

ーーーーーー

雷「聞いたわよ司令官!泊地棲姫に打ち勝ったんですって?」

デデデ「ああ、そうだZOY」

暁「凄いわね!後でカレーを作ってあげるわ!」

デデデ「おお…そうか…」

響「…司令官、疲れたのかい?」

デデデ「ああ…す、少し休んで来るZOY」

雷「体は大事にするのよー!」

ーーー数時間後 司令室ーーー

ガチャ…

金剛「提督…入りマース」

デデデ「…」

金剛「提督、紅茶を入れマシタ…どうぞ」コトッ

デデデ「…」

金剛「…今日、あんまり活躍出来なくてソーリーネ…次からは活躍してみせるから…」

デデデ「…」

金剛「…提督?聞いてマスか…」


デデデ「zzz…」

金剛「…寝てましたカ…」チラッ


大本営へ
本日、深海棲艦泊地の大将を落す事に成功した。
しかし、彼女らに敵意は無く、問題になりそうなのは…最近現れ始めた『蟲の軍勢』だ。
だが彼らについては謎が多く、どこに本拠地があるのかすら分からない始末。
また新たな情報が手に入ったらほうこ

デデデ「zzz……」

金剛「全く…疲れてるのに報告書を書くなんて…無茶し過ぎデース」

デデデ「むにゃ…お前達の…お陰だ……ぞい…」

金剛「!」

デデデ「zzz……」

金剛「…ふふ」

チュッ

金剛「…お疲れ様デース……goodnight my darling…」

ガチャッ…

暁「しれいかーん!ご飯つくった…」

金剛「しーっ!起こしちゃノーなんだからネー!」ヒソッ

暁「え…?あらら…寝ちゃってる…」

金剛「報告書を書いてる途中で寝ちゃったみたいデース、提督は働き者ネー」クスッ

暁「全く…しょうがない人ね…」

金剛「…暁、お疲れ様デース」

暁「…金剛さんこそ、お疲れ様…」






作戦No10 完了




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>>244
ここで間違えた…折角いい雰囲気だったのにごめんなさい。

ーーー次回予告ーーー
吹雪「と言う訳で、作戦No10はお終いです…ここまで見ていただいてありがとう御座います」

卯月「さて!ここからは2話くらい?の日常編だぴょんっ!」

皐月「日常編かー…一体どんな話になるんだろーなー!」

卯月「それは……ひっみっつだぴょ~ん!!ぷっぷくぷ~!」

皐月「え~!?少しでも良いから教えてよ~!」

吹雪「お願い!」

卯月「しょうがないぴょんね~…実は…ごにょごにょごにょ」

吹雪「…えぇぇぇ!!?だ、ダメダメダメダメダメダメ!!」

卯月「そうはいったって…作者が書く気満々なんだぴょん」

皐月「それに…凄く面白そう!」

吹雪「えぇ…そんな…///」

卯月「と言う訳で次回は!」

作戦(?)No11『恋の病、暁を覚えず。鎮守府も恋盛り!?』

卯月「を、お届けするぴょ~ん!!」

吹雪「だ、誰かこれ止めてぇぇぇぇぇぇ!!」

と、言う訳で10話はこれで終わりです。
次回の11話は前後編ではなく一話で終わる方針です。

ーーー数日後ーーー

デデデ「皆の衆、今日は良くやってくれたZOY」

エスカルゴン「ゆっくり休むでGESよ」

卯月「はーい!」

スタスタ……

雷「はあ…司令官は何時見ても素敵ね…」

球磨「雷は提督にホの字だクマー」

電「ホの字?」

卯月「惚れてるってことだぴょん」

電「てことは…はわわっ///」

暁「わ、私はレディーだから大丈夫よ!」

卯月「そう言えば…提督が信頼してる人ってどれくらい居るぴょん?」

電「そう言えば…気になったのです」

球磨「球磨は…この間提督に部屋掃除を任されたクマ」

暁「それって只の雑用係の様な気がするんだけど…」

球磨「いやいや、提督は『ワシはお前にやってもらいたいZOY』って言ったんだクマ、その言葉の真意を確かめようとしたら誤摩化されたけど…」

雷「そんな…ま、まさか提督は球磨ちゃんの事を…!?」

球磨「むー…まさか提督に限ってそんな事は無いだろうけどクマー…」


吹雪「あれ?皆どうしたの?」

響「珍しい組み合わせだね」

多摩「にゃ、球磨お姉ちゃんもそこにいたのにゃ?」

球磨「おお!多摩じゃないかクマ!」

暁「ちょっと提督は誰を信頼しているかを話していたのよ!」

響「信頼か…最初に沢山コンタクトを取ったのは私だしね…」

電「…凄い自信なのです」

吹雪「何だか面白そうなお話だねー…立ったままじゃあれだし食堂にいこっか?」

雷「……はっ!?そ、そうね!」

ーーー食堂ーーー

吹雪「で…司令官は一体誰を信頼しているかって話だったっけ?」

球磨「クマ、前に提督のお世話をした時に…この仕事はお前にやってもらいたいみたいなことを言われたから…」

卯月「それで…まあ単刀直入に言えば司令官は誰が好きなのか?と言う話だぴょん」

吹雪「へー…ふぇっ!?」

響「ふむ…それで結局司令官は誰が好きだと思う?」

電「えーと…まず私達と…金剛さん達と…それから他に居たっけ?」

多摩「あ、多摩は何時も提督に遊んでもらってるにゃ」

卯月「うーちゃんはねー…何時も司令官をくすぐってあげてるんだぴょん!」

雷「それは…好き?って事なのかしら??」

響「分からないね、卯月の詳しい事は余り分からないからね…」

卯月「謎多き艦娘、それがうーちゃんだぴょん!」

コンコンコン!!

マルク「へーいへーい!食事の時間なのサ!」

球磨「あ…食事の時間が来ちゃったクマ」

雷「あ…そ、そうね」ホッ…

吹雪「…ま、食べてからでも良いよね!」

暁「そうね!」

マルク「さあさあ!今日は一杯作ったのサー!一杯食って立派な船になるのサ!」

間宮「何時もお手伝いさせてごめんね…」コトッ

マルク「何、好きでやってるだけなのサ」

間宮「…マルク君って優しいのね?」コトッ

マルク「…別に、優しくなんかないのサ」コトッ…コトッ…

間宮「そんな事無いわよ、貴方何時も手伝ってくれてるもの」コトッ

マルク「…人を傷つけるかもしれない奴が、性懲りも無くこういう事をやってるだけサ」コトッ

間宮「…貴方は人を傷つける事は出来ない、私には分かるのよ」コトッ

マルク「…ふん、分かった様な事を…」コトッ

間宮「マルク君にも何時か分かるわ…きゃっ!?」コテッ!!

暁「ま、間宮さんっ!?」

マルク「あ、危ねっ!!」ガシッ!!

吹雪「り、料理が…!」

マルク「チッ…!」バッ!

球磨「おぉー!?」

マルク「オラオラオラオラっ!!」ガシッ!ガシッ!!

コトッ!

吹雪「わぁ…!」

卯月「一旦間宮さんのバランスを整えてから料理を届けるなんて流石だぴょん!」


マルク「よっ!!」ガシッ

間宮「っ…」ピタッ

多摩「おぉー…!」パチパチパチ

響「Хорошая работа」グッ

マルク「ったく…足下気を付けろっての…大丈夫なの?」


間宮「たた…大丈夫、平気よ?」ニコッ

マルク(…ッ!!?)ズキューン!!!

間宮「?どうしたの?」

マルク「え!?あー…いや…その…」

雷「?」

マルク「…け、怪我が無いなら…良いサ、次から気を付けるのサ」

間宮「はいはい」ニコッ

卯月(んんんん…?)

吹雪「マルクさんってやっぱり凄いね!あんなピンチを切り抜けちゃったんだもの!」

マルク「ま、まあ…当然…なのサ?」

多摩「もっと…もぐもぐ…自信を…もぐもぐ…持つにゃ」モグモグ

マルク「はいはい、賞賛の言葉は飲み込んでから言いな」

球磨「それで…さっきの話の続きだけどクマー…」

卯月「うーん…司令官の事がラヴの意味の好きな人って本当に居るぴょん?」

マルク(ラヴ?)

雷「こ…ここに居るわ!」

暁「私達まだそんな年じゃないでしょ」

雷「う…でも!私が司令官の役に立ちたいのは変わりないんだもん!」

マルク(…さっきの感覚って…ラヴなのか?)

マルク「…悪い、少し歩いて来る」ガタッ

響「食べないの?」

暁「私達にばっかり気を使って自分は食べないのは無しよ!」

マルク「…はいはい、分かってますって…」スタスタ…

ーーー廊下ーーー

マルク(一体なんなのサ…さっきから胸が締め付けられる様な感覚がするのサ……)

マルク(これが…これが『ラヴ』とでも言うのか?)


金剛「オー!マルクデースね!」

マルク「あ、似非外人」

金剛「何かお悩みのようデスねー?」

マルク「…何で分かる」

金剛「当たり前デース!乙女の感覚を舐めて貰っちゃ困りマース!」

マルク(…コイツなら、何か分かるか…?)

金剛「取り敢えず来るデース!お話は紅茶を飲みながら聞きマース!」

マルク「…ああ、そうさせてもらう」

ーーー金剛達のティールームーーー

金剛「さ!入るネ!!」

マルク「…上がらせてもらうのサ」

ミョウコウ「…お前か」

マルク「お前…妙齢だったっけ?」

ミョウコウ「ミョウコウだっ!!」

榛名「ふふ、私は榛名です」

比叡「比叡です!ささ、席に付いて下さい!」

マルク「分かった…」ギィ…

金剛「さ、まずは紅茶を飲むデース」

マルク「ん…」ゴクゴク……

榛名「あらら、一気に行っちゃって」

金剛「でも紅茶が好きって事デショ?私は嬉しいデース!」

マルク「…そうかい、ボクは単純にこれが好きなだけなんだけどね」

比叡「貴方って結構色んな食べ物を食べてたりとかします?」

マルク「うん、昔は食べ物が手に入らなかったからねぇ、平和なこの時代だと手当り次第に食っちゃうのサ」

ミョウコウ「…だが、お前はあのピンク玉程食べている様には見えないが…?」

マルク「カービィの事?アイツは別格、食べもん限定のブラックホール」

榛名「そんなに食いしん坊さんなんですか!」


金剛「…さて、本題に入りマス」

ミョウコウ「本題?」

金剛「マルク…アナタには今悩みがありマースね?」

マルク「…ある」

ミョウコウ「…悩み?」

比叡「聞かせて下さい!」

マルク「…ホントに聞きたい?」

榛名「何時もお世話になってますもの、今度は私達が助けます!」

マルク「じゃあ言うサ…ボクって間宮さんとこで手伝いしてるでしょ?」

金剛「うんうん、駆逐艦タチの好き嫌いを直したりと…その活躍は聞いていマース」

マルク「今日さ、料理を届ける途中で間宮さんがこけちゃってさ」

榛名「た、大変じゃないですか!?」

比叡「それで落ち込んじゃってるから励ましてあげたいんですか?」

マルク「そうじゃないそうじゃない、料理自体も無事にボクがキャッチして届けたし…間宮さんも助けたのサ」

金剛「アメイジング!!凄いデース!!」

ミョウコウ「…理解に苦しむな、なら何故お前は悩みを持っている?」

榛名「ですね…」

マルク「その…ここからが本題なんだけどさ…間宮さんを助けた時ね…」

比叡「うんうん…」

金剛「…ゴクッ」

マルク「その…間宮さんが間近で笑いかけたんだけど…それを見た瞬間に胸がズキューンって何かが突き刺さった気がして…」

金剛「えっ」

マルク「それからずっと胸が締め付けられる様な感覚がして…油断するとあの笑顔が浮かんでしまうのサ…これ何て言うもんなの?」

比叡「……姉様…これは…」

金剛「……ああ、間違いない…」

ミョウコウ「???」




金剛「恋だよ」

マルク「こ、恋?」

榛名「異性の人物に対して恋愛感情を抱く事です、まあ…ラヴの意味での好き?」

マルク「…やっぱりかー…駆逐の奴らが恋バナをしているのを聞いてもしかしたらと思ったけど…」

ミョウコウ「…恋とは何だ?」

金剛「恋…それは、人間誰もが避けて通れない道!人間にとって一番大事な物ネー!!」

ミョウコウ「…人間はそれを必ず経験するのか?」

金剛「YES!私も提督に…えへへへ…」

比叡「えーと…つまり姉様はここの提督が好きです、ラヴの意味で」

ミョウコウ「ほう…まあ後で他の奴に聞いておく」

マルク「で、結局ボクはどうすれば良いのサ?」

金剛「アナタは間宮さんに好きだと言う事を伝えれば良いのデース!」

マルク「は…はあぁぁぁぁぁぁ!!?出来る訳ないだろ!?」

金剛「しっかり気持ちさえ伝えれば大丈夫デスよ!」

榛名「そうです!貴方はもう間宮さんから信頼を勝ち取っています、後は気持ちだけです!」

ミョウコウ「…どうなんだ?」

マルク(ボクの…ボクの気持ちは…一体…)

モワンモワン……

マルク『間宮さん…ボクは…ずっと貴方の事が好きだったのサ…!!』

間宮『マルク君…私もだったのよ…ずっと待ってたのよ?』

マルク『間宮さん…』

間宮『マルク君…』

モワンモワン……

マルク「いぃぃぃやっ!!!断じて無いッッ!!!」

金剛「そんな筈はアリマセン!マルクにも恋愛と言う感情を理解している筈デース!!」

マルク「だとしてもだよ!?間宮さんにその気が無いなら…!」

比叡「そんな筈はありません、間宮さんがこけた時貴方は助けたんでしょ?」

マルク「え?ま、まあ…」

比叡「だったらマルクさんに好意を抱いている筈です!絶対に!」

金剛「デース!!」

マルク「…うん、間宮さんがボクに好意を抱いているかもしれないと言うのは分かったのサ」

マルク「けど問題はね、間宮さんにどうやって気持ちを伝えるかなのサ!」

ミョウコウ「…そんな物即興で良いだろう、即興で作る言葉程名言は出やすいからな」

マルク「えっ…そうなの?」

榛名「聞いた事ありません」

ミョウコウ「まあ、何が言いたいのかと言うと…そんなに緊張せずに告白すれば良い…と思う」

金剛「デスよ!だからマルクもそんなに緊張したらノーだからネ!」

比叡「気合いいれて告白しちゃいましょう!」

マルク「…分かった、出来る限り努力するのサ」

榛名「では、明日の食事時間に決行しましょう!」

「「「「おーっ!!」」」」

ーーー数時間後 ローアの船内ーーー

ウィィィン…

ミョウコウ「…」

マホロア「オカエリ!今日はどうだったのカナ?」

ミョウコウ「…相変わらず感娘とやらは分からんな」

マホロア「そっか…でも何時か分かるヨォ」

ミョウコウ「…今日そいつらが話していた『恋』や『恋愛』と言うワードが気になった」

マホロア「えっ…?」

ミョウコウ「何でも…人間はそれを必ず経験する物らしい」

マホロア「フーン…」

ミョウコウ「…お前なら知っているのだろう?恋愛とやらを…」

マホロア「…」ジリ…ジリ…

ミョウコウ「おい、聞いているのか…」

ガバッ!!

ミョウコウ「…っ!?何をするっ!?」

マホロア「…教えて欲しいんデショ?…恋愛って言うのをサァ」

ミョウコウ「た、確かにそう言ったが…!」

マホロア「…お願い通りに一晩中をかけて教えてアゲルヨォ」

ミョウコウ「やめろ…何をするつもりだ…!」ガタガタ…



マホロア「カービィがネッ☆」

ミョウコウ「……は?」

マホロア「いやー…驚かせちゃったカナァ?」

ミョウコウ「……」

マホロア「流石にそう言う事はしないヨォ、ボクだってそう言うトコロ弁えてるモン」

ミョウコウ「…!」プルプル

マホロア「まあ軽いジョークだから気にしないで良いからネェ」

ミョウコウ「っっ!!!」ブンッ!!

ボグシャッ!!!

マホロア「ぐふぉぉぉぉぉ!?ナ…ナンデ…」ドサッ

ミョウコウ「…ふん!」プンスカ

ーーー翌日 食事時間ーーー

マルク「ほらほら!食事の時間だよ!しっかり食いな!」コン!コン!!

暁「さてと!今日のご飯は何かしら!」

多摩「お魚が良いにゃあ」


金剛(マルク!手本通りにやるデスよ!)

マルク「…」コクッ

間宮「マルク君!」

マルク「ま、間宮さん?」

間宮「貴方…何時も頑張ってくれてるから…今日はお客さんとしてここで食べてくれる?」

マルク「え?でも…」

間宮「大丈夫よ、足下には気をつけるわ」ニコッ

マルク(くうう…その笑顔は反則なのサ…!)

マルク「…じゃあ……健康定食を」

間宮「はい、ただ今お持ちしますね!」


暁「あれ?マルク…今日はお客さんかしら?」

響「何時も頑張ってたもんね」

マルク「えっと…それから…」

間宮「な~に?」

マルク「その…出来れば…」

金剛(YES!そのまま言ってしまうデスよ!)


マルク「ま…間宮さんの…連絡先を」

間宮「えっ…?」

金剛(えぇぇぇぇぇ!!?何で告白しないんデスか!?)

マルク(仕様がないだろ!?あんまりにも思考が乱れてつい間違えちまったんだよ!!)

榛名(とにかくやってしまった事は仕方ありません、ここは連絡先を入手しましょう)

マルク(分かった…)


間宮「れ…連絡先って…///」

マルク「…つまり…間宮さんはとても魅力的で…ボクから見ても素敵な心と、沢山の奴に料理が振る舞える腕前とか…」

マルク「その…食べ物を沢山運ぶ為に意外と力持ちでもある所とか…」


雷「あら?何だか雲行きが怪しくなって来たわよ?」

マルク「つまり、ボクは、貴方に、とても、惹かれていてだね…」カクカク

間宮「そ、そうだったの…?」モジモジ

榛名(む、無理しないでください!)

金剛(本題本題!)


パカッ

マルク「お近づきの印に…メル友からお願いしまぁぁぁぁぁす!!!(やけくそ)」

間宮「えぇぇぇぇ!?」ビックリ

暁「ぶふっ!?」

電「め…」

雷「メル友!?」

多摩「にゃ?」

ざわ…ざわざわ……

マルク(ああああ!!やっちまったよ…やっちまった…)

間宮「…もう、早く言ってくれれば良いのに…」ピッ、ピッピッ

金剛(おおお…?)

榛名(これは…!)


間宮「登録…したからね?」

金剛(おぉぉぉぉ!!成功デース!!)パチパチ!!

暁「な、何だか知らないけど…成功したみたいよ!?」

電「皆で祝うのです!」

パチパチパチ!!

<おめでとー!!

<男を見せたね!

<ぽよー!

マルク「め…め……!」プルプル…


マルク「メアドゲットぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ガッツポーズ

パチパチパチ……!

マルク「」プシュー……

暁「お疲れさまー!」

響「頑張ったね…」

雷「今日はお祝いだからね!」

マルク「お…おう…」

金剛(マルク!水を差す様デスが、これでまだ終わりじゃないデスよー!)

マルク(ま、マジかよ…)


間宮「…~♪」ルンルン

ーーー数十分後 金剛のティールームーーー

金剛「…さて、次のステップに行くネ!」

マルク「こ、今度は一体何を…?」

比叡「メアドをゲットしたなら……メールを送ってデートに誘うんですよ!」

マルク「で、デートぉ!?」

金剛「大丈夫デース!メールなら伝えたいこと伝えられマース!」

マルク「メールなんて打った事ないのサ!!」

榛名「携帯電話持ってるのに!?携帯電話持ってるのにですか!?」

金剛「うーん…じゃあさ、試しにメールを打ってみてくだサーイ」

マルク「だから打った事ないって言っただろ!?」

金剛「今の貴方がメールを打ったらどんな風になるかを見なければアドバイスが出来ないデース」

マルク「えー…仕様がないな…ったく…」ポチポチ


比叡「い、良いんですか?姉様」

金剛「ああ言うのは取り敢えずやらせてみて…ダメだったらアドバイスをするんデスよ!」

マルク「出来たぞー」

榛名「あら?早いですね?」

ーーーーーーーーーー
宛先:間宮
件名:食事
本文:
マルクだ、今度食事に付き合え。
返事を待ってる
ーーーーーーーーーー

金剛「……」

マルク「…どう?」

金剛「固いデスよー!!」

比叡「そうだそうだー!」

マルク「そうかあ!?」

金剛「携帯と言う軽薄な物を使うには、何と言っても軽薄な心が必要デース!!」

マルク「そ…そう言うもんなのね、じゃあ…」ピッピッ

本文:
今度、お食事にでも行きませんか。


マルク「こんな感じ?」

金剛「んー…固い!」

マルク「…そっか…じゃ…」ピッピッ

本文:
今度ご飯でも奢ります。

マルク「今度、ご飯でも奢りますっと…これは?」

金剛「遊び心が欲しいデス!」

マルク「じゃあ…ご飯を消して…メシでどうだ!?」

金剛「あぁもう分かってないネー!!そこはこうデスよ!!」ピッピッ

本文:
今度、シーメーでも奢ります。

金剛「ほらどう!?」

マルク「おぉ!軽薄なのサ!」

比叡「では…仕上げは絵文字ですね!」

マルク「絵文字?」

比叡「メールで感情を表す時に使うんです!色んな種類があるから見てて楽しいですよ!」

マルク「感情ねー…ん?何これ?」ピッ



比叡「あ、それですか?実は私でもまだ分かってないんです…」

金剛「これは一体何の為にあるんデスかねー」

マルク「金剛達でも知らないのか…」

金剛「さて、最後はその絵文字を使って仕上げをするネ!」

比叡「頑張って下さい!」

マルク「…感情ね…そーゆーの苦手なんだよなぁ…」ピッピッ

金剛(苦手…ねぇ…)

榛名「…マルクさん」

マルク「んー?」



榛名「ハート」

マルク「……えっ?」

金剛「…デスよ!ハートネ!!」

比叡「ハートですってば!」

マルク「…」

榛名「…ハートですよ…」ヒソッ

比叡「そうですよ…ハート…」ヒソヒソッ

金剛「ラヴを伝えるならハートが一番ネー!」

マルク「ぐっ…」

比叡「ここで止まっていたら…男じゃありません!」

榛名「そうです!間宮さんにメアドをお願いした度胸を再び!」

マルク「…ぐぐぐ…!!」



マルク「……ハートぉぉぉぉっ!!!!」

ポチッ!!!

ーーー1時間後ーーー

マルク「」チーン……

比叡「お疲れ様です!」

金剛「見てくだサーイ!初めてにしては上出来ネー!」

本文:
マルクだよ☆
何時も無愛想な事を言っていて反省…↓↓
お詫びに今度シーメーでも奢ります♥

マルク「これを…ボクが書いたの…?」

金剛「YES!」

比叡「気持ちの籠った良いメールだと思いますよ!」

マルク「これが…ボクの気持ち…?」

榛名「はい!」

マルク「こんな…チャラチャラしてふざけたもんが…!!」ピキピキ

金剛「えっ!?」

マルク「こんなの送信出来るかぁぁぁぁッ!!!」

比叡「えぇぇぇぇぇ!!?」

マルク「ちまちまちま何やってたのサ…ボクのやる事じゃないのサ!」

金剛「そ、そんな事無いデース!」

比叡「そんな事言ってると気持ちが伝えられませんよ!?」

マルク「……おい、削除するから携帯寄越せよ」ゴゴゴゴ…

榛名「だ、ダメです!折角書いたのに!」

マルク「じゃあお前ら諸共スクラップにするのサ」ゴゴゴゴ…

金剛「えぇぇぇぇぇぇ!!」

ドゴォォォォォォォォォォンッ!!!!!

吹雪「きゃっ!!?」

天龍「敵襲かッ!?」


マルク「おいお前ら!送信すんなよ?送信すんなよ!?」

榛名「姉様!今の内に送信…」

ドゴォォォォォォン!!!

金剛「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」

榛名「姉様ーっ!」


ヲ級「…どうしたの…?何か…」

カチャッ

ヲ級「…?」

比叡「ひええええ…!」

マルク「…携帯出せよ」

比叡「せ、折角貴方の為に頑張ったのに…!」

マルク「良いから携帯出せっつってんだろぉ!!」


ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!

その夜、取り乱したマルクに八つ当たりされた金剛型姉妹(1隻不在)達の悲鳴が木霊した…

ーーーーーー


マルク「…取り乱して悪かったのサ、暴れてすっきりしたよ」テカテカ

金剛「そ、そうデスかー…」

マルク「…今回の事で良ーく分かった、ボクは…こういう恋に関してはてんでビビリだってね」

榛名「…もうメールは送らないのですか?」

マルク「ああ、やっぱりそう言うのはボクの口から伝えないとね」

比叡「そう…ですか…」


ヲ級「ヲ…」キラキラ

マルク「…間宮さんには直に伝えるよ…ボクの口から…ボクの気持ちをね…」

金剛「…デスね」

マルク「…絵文字で誤摩化す程、ボクの気持ちは安くないしね…」

榛名「…マルクさん…!」



比叡「あ…さ、さっきからヲーちゃんが携帯いじってますよ?」

マルク「ああああああああ!」

ヲ級「ヲ?」ポチッ

携帯電話<ピコーン!

マルク「」

金剛「…送信…」

比叡「されちゃいましたね…」

榛名「……」

ーーーその頃ーーー


デデデ「な、何だか凄い音がしたZOY?」

島風「提督は大丈夫だったの?」

エスカルゴン「一応大丈夫でGESよ」

天龍「しっかし…何かもの凄い音だったな」

皐月「一体何だったんだろう…あの音は…」

エスカルゴン「…どーせマルクの奴が暴れてるだけでGESよ」

デデデ「いやいや…そっちの方が大変だZOY!」

天龍「おいおい…どうする?被害が無いか隅々まで調べるか?」

デデデ「た、頼むZOY」

島風「私、金剛の所を見て来る!」ダッ

エスカルゴン「ああ、頼むでGESよ」

ーーー場面戻って、金剛のティールームーーー


マルク「お……送っちまった…」

金剛「ヲーちゃん…何時からそこに…」

ヲ級「ヲ?」

マルク「こうなったら…どうすりゃ良い?」

比叡「知りませんよ!」

ヴヴヴヴヴヴ……

ヲ級「ヲ…ヲ返事」スッ

マルク「ま、間宮さんから?」

ーーーーーーー
宛先:マルク
件名:お食事
本文:
間宮です、お食事ですか!?
嬉しいです…♨
い、何時にします!?
明日とか…明後日とか…!
ーーーーーーー

金剛「おおお!やったデスよ!」

榛名「これで間宮さんの心はマルクさんの物です!」

マルク「…」

比叡「どうしたんですか?折角のお返事ですよ?」



マルク「ッエーイッ!!!」

榛名「?!」

マルク「おいお前見た!?初めての間宮さンからのメールだよ!?俺に返信してきたンだよ!?」

金剛「わ、分かったから落ち着くデース!」

マルク「これが落ち着いてられるかァ!こうなったら直接都合を聞きに行く!!」

比叡「えぇ!?それじゃあメアドゲットした意味が無いですよ!」

マルク「くかっ……強まってるぜ俺はァ!!強まってるッ!!!」ダッ!!

金剛「…あれ絶対話を聞いていないネ」

榛名「相当嬉しかったんですね…」

ーーー廊下ーーー
マルク「ヒャハハハハァ!!もう誰も俺を止められねェ!!」ダダダダダッ!!

島風「ちょ、危ない!?」

マルク「あァ!?」

ゴッチーーン!!!

島風「きゃっ!ったぁ…」プルプル

マルク「ぐあっ…!?テメェ!何処に目を付けてやがる!?」

島風「それはこっちの台詞だよ!廊下を移動する時は走らずに前を見て歩こうって習わなかったの?」

マルク「…こちとら学校にも行けなかったんだよ」

島風「あ…ごめんなさい…」

マルク「…だがしかし!今の俺には間宮さンが居る!!あの人とデートをして間宮さンの心を鷲掴みだァ!!」

島風「気持ちは分かるよ…でも普通ここまで気持ちが高揚するかな…?」

マルク「もう俺は弱い生き物なンかじゃねェンだよ…!」

島風「分かったから…早く間宮さんの所に行ってきなよ!待ってると思うから!」

マルク「そうだなァ…じゃあ行ってくるわ」

島風「気を付けてよー!」

マルク「…くかっ……くかきけこかかきくけきききこくけきこきかかかーーー!!」ダッ!!

島風「…怖いよぉ…」ガタガタ…

ーーー食堂ーーー

間宮「…うふふ」


バァン!!!

マルク「間ァァァァ宮さァァァン!!」

間宮「ま、マルク君!?」

マルク「メール読ンだぜェ…何時行く!?」

間宮「えっと…その…!」

マルク「あ……んっんん…落ち着いたよ。で…何時行くのサ?」

間宮「え、えっと…私は日曜日が開いてるから…」

マルク「ふんふん」

コソコソッ
雷「ま、マルクが間宮さんに…何してるのかしら?」

卯月「…デートのお誘いとうーちゃんの勘が囁いているぴょん!」

暁「それって…歴史的な事件じゃない!」

響「皆も呼ばなきゃね」


マルク「今週の日曜日の…何時?」

間宮「えっと…午前9時に!」

マルク「随分早いな…どこに行く?」

間宮「えっと…それは…」

マルク「…思いつかなかったのね」

間宮「…///」

マルク「まあ良いや、街に出てめぼしいもんがあったらそこに行くとするのサ」

間宮「そ、そうですね!」


長門「何だ何だ?こんな所に集まって…」

暁「長門さん!大変なのよ!これは歴史的な瞬間になるわ!」

長門「一体何だ?歴史的瞬間と言うのは」

卯月「マルクが間宮さんにデートのお誘いに来てるんだぴょん」

長門「何っ!?(小声)」

響「成功すると良いけど…」

電「いや…あの雰囲気だと大丈夫だと思うのです」


マルク「でもなあ…一応集合場所とか考えとかないと…」

間宮「じゃあ…近くの港で!」

マルク「おし、じゃあ決まりなのサ!」

間宮「はい!土曜日に港で!」

暁「成功したみたいよ!」

長門「おお!」

卯月「ふふふ…これからあの二人がどうなって行くのかが見物だぴょん!」

雷「早速お祝い…」

長門「いや…ああ言う事は本人達に任せた方が良い」

雷「そう…ね…」

>>285
土曜日と日曜日を間違えた…ダメだ俺

ーーー金剛のティールームーーー

金剛「ど、どうでしたカ?」

マルク「ああ、日曜日の9時に近くの港に行く事になったのサ」

比叡「やりましたねっ!」

榛名「今からでも色々整えた方が良いですよ!」

マルク「いや…どこに行くかは殆ど決まってなくて…めぼしい所を回っ足りする予定サ」

比叡「そうですか…すいません、私達町のお店には疎くて…」

金剛「ソーリーネ…」

マルク「気にすんなよ、絶対間宮さんの心を掴んで来るからな!」

榛名「…頑張って下さい!」

マルク「…ああ、任せるのサ」

彼は…地球に来て初めて感じた『恋』

それを感じさせた間宮と共に町を歩く事を楽しみにしていた。

周りの仲間もそれを祝い、成功を祈ってくれた。

だからこそ、必ずデートに行きたいと思っていた…




しかし、それは幻想だった。

楽しみにしていた時は、ほんの出来事で壊れてしまうもの。

彼はそれを認めなかった、認めたくなかった

『恋』と言う名の幻想を夢見る彼を……女王の蟲達が彼を現実に突き落とす。

デート当日……

『それ』は…雨が降りしきる中やってきた……

ウーーーーーー!!!!!

警報が鳴り響き、艦娘達は次々と配置に付く。
彼の者達を撃退せんとする為に。

ザザァァ……

金剛「…マルク、約束の時間…過ぎちゃったネ……」

マルク「…言うんじゃねぇよ」

榛名「でも…せめて連絡くらい取らないと…」

マルク「良いから黙って配置に付けよ、どのみち電波も無いんだ…」

マルク「例の蟲共に中継アンテナが破壊されたらしい」

比叡「くっ…何でマルクさんのデートの日って時に…!」

マルク「……どーかしてたよ、ボクは凶悪な奴サ…元々普通の恋とかする資格なんて無かったんだよ」

榛名「そんな事…!」

諦めと悲しみが混じった彼の顔を見て、何時も元気な金剛の声にも力が無くなる。

金剛「…じゃあ、間宮さんは……?」

マルク「…縁が無かったのかもなぁ……」

比叡「…」

マルク「…さあ、分かったら配置に付け…」

金剛「…」ギリッ

彼は…自らの気持ちを察されない様に、金剛達に配置に付く様に命ずる。
何も出来ない、何もしてやれない自分を悔やむ金剛の姿がここにあった…


ドゴォォォォォォォォォン!!!!!

金剛「きゃっ!?」

マルク「…来やがったな」

マルクが轟音の原因を眼で捉える。
…蟲達だ。

セクトラシューター「…」ギギギギ……

比叡「くっ…タランザめぇ…!」

デデデ『あんな奴ら、薙ぎ払うZOY!!』

マルクは何時も乗っているマホロアの船にも乗らずに、艦娘達の前線の前に出た。
金剛達の静止も聞かず、せめて彼女だけは守ろうと……


最大のとっておきを…放つ。


マルク「こっから先は……死んでも行かさないのサ!!!」ゴバァァァァァァァァッ!!!

その破壊光線は敵の大隊を薙ぎ払い、敵の多くを消し去った。
しかし、それでも蟲達は沸き続ける。

セクトルディs「…」ワラワラワラ……

マルク「ちっ……ゴキブリかっての!!」

比叡「でも…さっきので大分削れました!」

榛名「ここは早く終わらせちゃいましょう!」

マルク「よし…!このまま畳み掛けるぞ!」


しかし、敵の一撃が艦娘達を怯ませる。
戦艦すらも貫く一撃を喰らったら駆逐艦はひとたまりも無いだろう。

皐月「うわっ!!」

マルク「大丈夫か!?」

良い所なのですが…出かけて来ます、ごめんなさい…
試しに地の文入れてみたけど…良いなこれ。
もうちょっと文才が上がれば…

まさかピンチになってマルクが覚醒してマルクソウルになるとか・・・無いな
ノヴァも無いし

>>292
このssでの設定では、ソウル形態は人知を超えた修行の末に身につけた姿と言う設定。
しかし今のマルクにはまだそれを制御する力が足りないので覚醒したとしても…

皐月「っつつ…!危ない!避けてっ!!」

マルク「…!!」

敵の一撃が、彼に届く。
それは誰の目にも映り、誰の心にも無慈悲に刻まれた。
普通の人から見れば、彼の死は絶対的な物だったであろう。

そう、普通の人から見れば…

マルク「……」

金剛「ぶ…無事だったデスね!?良かったデース!」

比叡「でも…何だか姿が…?」

彼は長い年月を…食料が手に入らない様な環境で過ごして来た。
それ故に食べ物に対する感謝だけでなく、獲物を確実に仕留める戦闘力と…獲物に一切の慈悲を与えない心も生み出してしまった。

…しかし、それが…更に修行を積み重ねたら?ただただ生きる為に…人知を超えた修行をしてしまったら?


生まれるのは『怪物』、である。


マルク「…kjvdqづaxoueoteaじichggjj!!!!!!!」

金剛「ひゃっ!?」

皐月「ま…マルク…!?」

その修行の末に生み出した姿は…余りも強大で、マルクの魂そのものが露呈した物。
その魂は…この姿を操る為の力が足りないマルクの意思とは関係なく暴れ狂う。



マルク「3abkおdco殺yaektzばcgetk!!!!!!!」ダッ!!

金剛「ちょ!?危ないデスよ!?」

榛名「戻って下さいっ!!」

数が減っているとはいえ敵の軍隊に単身乗り込むのは誰の目で見ても無謀だと思うだろう。


…しかし

ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!

マルク「…ggggいoijaiernぎb…」

比叡「全…滅…!?」


マルクの魂に宿る凶悪な戦闘力を持ってすれば、
大分削られた蟲の大隊を全て抹殺する事は…大量の蟲を殺す作業より簡単な物だったであろう。

金剛「あれは…悪魔…!?」

榛名「まさか大量の敵を全滅するなんて…」

皐月「凄い…凄いよマルク!!」ダッ!

歓喜に満ちた皐月がマルクに駆け寄るが…

マルク「……aieubn邪aeotntija」ギロッ

皐月「マル…ク…?」

相手はマルクの意思関係なく暴れる怪物。皐月の声など届く筈も無く…

ドッッッッッ!!!!!!

バガァァァァァァァァン!!!!

皐月「あ…が…」

皐月は吹き飛ばされ、悲鳴を上げる暇も無く鎮守府の壁に叩き付けられる。

比叡「さ…皐月ちゃんっ!?」

金剛「マルク!何をするデース!!」

マルク「aowruhge黙oaejtべaoetnboe死aoeunb!!!!」

榛名「一体…どうして…!?」

金剛達の疑問と驚き、そして怒りの籠った声も届かない。
殺人機械と化した彼は、ただ目に映る物を全て殲滅する。

マルク「aouetnb43ぐ24jh9un1oetかijert0!!!!!」ボシュッ!!!!

マルクは氷の玉を吐き出す、それは元の姿でも吐き出せたし、十分な威力も持っていたが…

ピシャァァァァァァァァン!!!!

金剛「きゃっ!!」

榛名「大丈夫ですか?!」

金剛「な、何とか……!?」

そこに広がっていたのは、極の地と見まごうばかりの『氷』
着弾した場所からそのまま一瞬にして広がったそれは、辺り一面を包んでしまっている。

比叡「…」アゼン

金剛「ま、マルクに…そんな力が…」

金剛達は恐怖せずにはいられなかった。何故ならこの世の物とは思えない怪物が目の前に居るからだ。
あの大隊を一瞬にして蹴散らした怪物が相手では勝ち目は無いだろう。
それは彼女達も理解していた。

マルク「……」ズン、ズン…

金剛「ま、マルク?お、落ち着くデース!」

比叡「お願いです!元に戻って下さい!」

マルク「aoijgbeげroubn倒veoaじwrnbo!!!!」

彼の魂の言葉に出来ない咆哮が響き渡る。
もう彼は元に戻らないのか、誰もが諦めてしまった時…


間宮「マルク君っ!!」

金剛「ま…間宮さん…!?」

榛名「どうしてここに!!危ないですよ!!」

一人の…艦が破った。

間宮「提督から聞いたわ…貴方が暴れてるって…」

マルク「………」

間宮「貴方はとても優しい子の筈…ご飯の時、皆の面倒を見る優しい人の筈よ!?」

マルク「……」

間宮の声を聞いたマルクの魂は揺らいでいた、あれは獲物なのか?と…だが…

金剛「マルクが…止っている…?」

マルク「……aoern2しaoeibte!!!!」ダッ!!

比叡「っ!!危ない!!!」

魂の本能が勝り、間宮にも牙を向こうとする…



マルク「っ…?」バシャッ!

ほんの僅かだった。魂の強すぎる『自我』が一瞬揺らいだのは。
しかし…元々意思の強いマルクにとって魂を押さえ込むのは、一瞬で十分だった。
体の主導権を握っていた魂が押さえつけられた時、体は水面に落ちる。

間宮「ま……マルク君っ!!」ダッ!

榛名「くっ…!」ダッ!!

間宮がマルクの元に駆け出したのと、金剛達がマルクの元に駆け出したのは…同時だった。
そこに居る誰もが、彼が元に戻る事を願っていたのだ。

マルク「はあ…はあ…」

間宮「マルク君…わ、私…」ポロポロ

金剛「マルク…どうして、さっきは大暴れしたんデスか?」

心配する間宮達に自分の事を詮索されない様に。
そして…更に心配をさせない様に。

マルク「…悪い、少しイライラしていたのサ…」

何時もの喋り方で、彼女達に言葉をかける。

比叡「…もう、次からイライラしてるからってこっちに攻撃して来ないで下さいね?」

マルク「…努力するのサ」

間宮「でも…良かった…元に戻って…!」ポロポロ

間宮の目からは涙が溢れる。
マルクはその姿を見て…少し可愛いと思ってしまう。

マルク(行けない行けない…あんな事になった後だってのに…)

マルクが…地球に来てから初めて『恋』を覚えた要因、間宮。
初めて一目惚れし、初めて自分の物にしたいと思った女性。
その存在は、恐らく魂にすら深く刻まれていたから、魂も襲うのを躊躇したのだろう。


グギュルルルルルル~~~!

間宮「…っ///」カァァァァ

暫くの静寂は、間宮のお腹の虫によって再び破られた。

マルク「わ…悪い!外出かけるんだったね?」

榛名「あ…そうでした!」

比叡「しかし…今からじゃ…」

間宮「あの……これ…思わず冷凍庫から取り出しちゃった物ですけど…」

間宮は今日はこれでと冷凍庫から持って来た料理をマルクに差し出す。

マルク「…食えそうにない…か?」

金剛「…デスね」


「…よーし、あのカチンコチンのお料理を…燃やさない程度に溶かしちゃってネ!」

「ぽよっ!ふーーーっ…!!」

突然、明後日の方向から熱風が吹く。

マルク「ん…?な、何か熱くなって来たぞ!?」

榛名「あ!料理が!」

…突然吹いた熱風により、料理を包んでいた氷は溶けてしまった。
序でにほかほかに暖まっていて見るからにも美味しそうだ。

間宮「まあ…!」

マルク「おぉ…!こりゃ美味そうなのサ!」


マホロア「任務完了ダヨォ!!」ビシッ!

カービィ「ぽよっ!」シャキーン!

人知れず手助けをしたカービィ達によって料理はおいしそうに暖まり。

マルクと間宮の心の間に、次第に恋と言う物が生まれようとしていた。


…それが幻想ならば、現実にしてしまえば良い。

例え恋と言う物が幻想ならば…それも現実にしてしまえば良い。

自分ならば…さらに力を付けさえすれば…魂も制御出来る。

と信じ、次の日も間宮に見守られながらも特訓に励むマルクであった。



作戦No11『恋の病、暁を覚えず。鎮守府も恋盛り!?』
作戦完了。

ーーー次回予告ーーー

402「画面の前の人間よ、久しいな」

400「次の回は私達が大戦艦コンゴウを探す話です」

402「しかし…コンゴウはどこに行ったのだ?レーダーにも反応はないし…」

400「霧のネットワークからも彼方から切断されていますし、逆探知は困難です」

402「こうなったら…401に聞くしか無いか…?」

400「いえ、まずはコンゴウを導いたあの…白い女性?を探す事ですね」

402「そうだな…あいつからコンゴウの居場所を聞き出すのも良いな」

400「おっと…長くなってしまいましたね、さてと次回は…」


作戦No12『霧の潜水艦も楽じゃない?旗艦コンゴウ捜索作戦!』

400「を、お届けします」

402「見ないと…お前が溜め込んでいる画像データを親しい者に流すぞ」

と言う訳で、思い出したかの様にアルペジオ勢登場。
次の話は402がコンゴウを探すお話です。

ーーー数日後ーーー

402「……」ピコーン…ピコーン…

400「どうですか?」

402「…ダメだ、何処にも反応がない」

400「…そうですか、一体どこに行ってしまったのでしょうか…」

402「……401に聞くか?」

400「何故ですか?」

402「…ここまで反応がないと…撃沈されている可能性が高い」

400「恐らくコンゴウを撃沈したと思われる艦艇…即ち401に聞き出すと言う事ですね?」

402「そう言う事だ」

402「よし、ならば善は急げだ…401を探すぞ」

400「了解です」

ーーーその頃、イオナ達はーーー


イオナ「…」

群像「イオナ、アメリカまではどれくらいかかる?」

イオナ「…後7時間くらい」

静「周りに敵は居ないんですか?」

イオナ「確認出来ない」

杏平「って事は、アメリカに着くまでなんもトラブルは無さそうだな」

群像「…まだ油断は禁物だ、敵は突然現れる可能性だってある」

織部「そうですね、何れにしろ…如何なる事態に備えて準備は整えるべきです」

杏平「んなマンガじみた出来事がある訳が…」


402「よう」コンコン

400「少しばかり用があります」コンコン

杏平「…あった」

タカオ「せ、潜水艦!?」

織部「このタイミングでですか…」

402「危害を加える事は無い、安心しろ」

群像「…何が目的だ?」

400「…コンゴウの居場所を知っていますか?」

イオナ「知らない」

タカオ「知らないわよ?」

杏平「俺も」

織部「私もです」

静「それどころか…あの日以来まだ会っていませんもの…」

群像「…まさかコンゴウの居場所が聞きたかっただけなのか?」

402「ああ、それだけだ」

杏平「…えー…」

タカオ「…貴方ってそんなキャラだったかしら?」

402「今霧は危機的状況に或る、このような事も仕方ない」

群像「…そうか」

402「…なんちゃって、これは嘘だ」

タカオ「アンタ…本当にそんな性格だったの…?」

402「気にするな」

400「402はコンゴウが消えた日から少し変わってしまいました」

杏平「…苦労してんのは嘘じゃ無さそーだ」

402「ああ、東洋方面の霧が大量に離反してしまった為にこちとらも用事が増えてな」

400「今真っ先にやらねばならない事がコンゴウの捜索です」

イオナ「…それに関しては、私達では力になれない」

イオナ「だけど、知り合いに知っている人が居るかもしれない」

402「…何?」

タカオ「ちょ、誰なの?その知り合いってのは?」

イオナ「皆も前に会ったと思う…あの人たち…」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「それで…ワシらの所へと赴いた訳かZOY」

402「ああ、お前達なら何か知っているかもしれないと401が言っていた」

エスカルゴン「…陛下、第六駆逐隊を呼ぶでGES」

デデデ「ああ、取り掛かろう」

402「おお…やはり401の言う通りだったぞ」

400「これでようやく糸口が掴めます…!」


ガチャッ

暁「司令官、この人達がお客様?」

響「何だかイオナと似てるね」

402「霧の艦隊の潜水艦、私がイ402、こいつが相方のイ400だ」

400「よろしくです」ペコッ

雷「よろしくね!」

402「さて…お前達ならば何か知っているのだろう?」

400「コンゴウの行方について教えてください」

暁「良いわよ、あれは…キス島に行ったときの話だったわ…」

ーーー説明……終了ーーー

402「なんと…『深海棲艦』とやらの仲間になっていたとはな…」

400「しかも…コンゴウを招き入れた女性も深海棲艦の一種ですか…」

響「うん、私達が出会ったのは『飛行場姫』と言う個体だよ」

402「コンゴウを招き入れた個体はコイツだ」ヴン

402はモニターを出現させ、自分が取った深海棲艦の一種の写真を映し出す。

雷「これ…じゃないわね、あの人は腕に爪なんか装備してなかったもの」

402「そうか…ではコイツは一体…」

エスカルゴン「!コイツは…南方棲鬼でGES!」

400「南方棲鬼?」

エスカルゴン「南方海域に出現した新たなる深海棲艦の一種でGES!」

400「そうですか…!これで少し掴めましたね」

402「情報の提供、感謝する」

雷「あ!序でに深海棲艦について私達が知っている事だけでも教えるわ!」

電「なのです!」

400「お願いします」

402「助かるぞ」

そして数分後……


402「ふむふむ…そんな者達が居たのか」

400「本当にありがとう御座います」

デデデ「まだまだ分からない事は多いがな…どはははははは」

402「で…敵の本拠地は掴めているのだろうな?」

デデデ「……え?」

400「本拠地ですよ、本拠地」

電「えっと…その…」

402「…分からないのか?」

暁「…ごめんなさい、それは分からないわ」

402「そうか…恐らく本拠地にコンゴウが居るかもしれないと思ったのだがな…」

暁「役に立てなくてごめんなさい…」

響「…あ、でも赤城さんが前に敵の泊地に行った時に変な紙みたいなのをゲットしたって言ってたね」

400「こんぶですか?」

雷「ううん、何か文字も書かれてたけど…私達には読めなかったわ」

電「それで…帰ったらヲーちゃんに解読してもらおうって思ったけど…忘れちゃったのです」

402「…まあともかく、その文字に本拠地の場所が記されているかもしれないと言う事か」

響「その通りだね」

400「では、ヲーちゃんとやらにその文字の解読を急いでもらえますか?」

暁「分かったわ!」

402「こちらも独自に本拠地を探す、お前達は文字を解読してくれ」

電「了解です!」

402「では…調査に出かけて来る、宜しく頼んだぞ」

400「大変ありがとうございました」ペコッ

響「こちらこそ」フリフリ

ーーーーーー

402「…さて、意外と情報は集まったな」

400「行ってみるもんですね」

402「今度401に何か奢ろう…ってそうじゃない、400は何処を探す?」

400「私は北と西を探します」

402「そうか…では私は東と南を探す」

400「情報が集まったら再びここで合流しましょう」

402「ああ、行って来る」

400「気を付けて下さいね」

そして…400と402は、それぞれ北と西、東と南に分かれ、コンゴウの居場所を探すのであった…

ーーー数時間後ーーー

深い海の中の、一人だけの空間。

仲間達の助けもあって、自分の心の蓋が、グラスの氷とともに溶けてゆく…


コンゴウ「深海の…静かな空間に…乾杯」

南方棲鬼「かんぱーい!」

コンゴウ「…何故お前が居る?」

南方棲鬼「良いじゃん別にー、私だってコンゴウと一緒に飲みたいもーん」

コンゴウ「酒を飲む様な言い方をするな…ったく」

南方棲鬼「…むっふーん」

ピピピピピピ!!!ピピピピピピピ!!!!

コンゴウ「…?」

南方棲鬼「あれー?コンゴウから音がしてるよ?」

コンゴウ「…他の奴らか?」ピッ

そう言って、何時もの様にモニターを開いた。
現れる会話相手も何時もの者だと思っていた…だけど


402『何処に居るのだお前ー!!!』ガー!!!

コンゴウ「よ、402!?何故私と会話が出来る!?」

現れたのは、予想外な客だった。

402『総旗艦様にお前を霧のネットワークに接続させたのだ!』

402『…まさかこんなに手こずるとは思わなかったぞ…!』

コンゴウ「…そうか、ヤマトが……して何用だ?私は今仲間とティータイム中だ」

南方棲鬼「ピース!」vv

402『やはりそいつらと共に居たか…とにかく霧に戻って来てくれ!』

コンゴウ「何故だ?私はマヤを攫った連中を叩き潰す為にここに居るまでだ」

402『何故って…これ以上お前がアホになったら迷惑するのはこっちだ!!』

南方棲鬼「何ー!?コンゴウに向かって何を言うかー!」

コンゴウ「…まあその心配をする気持ちも分かる…」

南方棲鬼「…え?」

コンゴウ「だかしかしだ、私はマヤを救うと決めた…その心は揺るがんぞ」

402『そんなの後にしろ!!というか重巡マヤのメンタルモデルは只の監視ユニットで…!』

南方棲鬼「ねえねえ見てよー…これ凄いよー?」

コンゴウ「…ふむふむ、四角い海綿のハンバーガー職人か…」

402『…おい?人の話を聞いているか?居場所を教えろ!』

ブツッ!!

プー…プー…プー…プー…

あまりにも話を聞いてもらえず、ネットワークの接続も再び切断されてしまった

402「……~~~~~!!!!!!」プルプルプル

402の心には、『屈辱』という感情が新たに生まれようとしていた。
そして…


402「絶対探し出すっ!!!!」

その心からの叫びにより、彼女は『機械』では無くなった…
ーーー翌日ーーー

400「…どうでしたか?」

402「ダメだ、本当に深海棲艦と共にしているのは分かったが…居場所までは…」

400「そうですか…どうします?」

402「こうなったら…潜航して手当り次第に探すしか無いだろう」

400「…それは余り推奨出来ません」

402「残された方法がそれしか無いのだ、仕方ないだろう」

400「…分かりました、では再び調査しましょう」

402「良い情報が手に入ったら報告を願う」

400「了解」

ーーー鉄底海峡ーーー

402「コンゴウ…何処に居る…?」

周りには見渡す限りの水、水、水。これでは到底見つかりそうにない。

402「くそ…諦めるしか無いのか…?」

402が諦めかけた…その時。


402「…ん?何だあれは?」


「毎度ー!カスティクラブのピザ配達員でーす!」

402「…あれは…」


コンゴウ『ふむふむ…四角い海綿のハンバーガー職人か…』

402「…まさか!!」

思いもよらぬ所でコンゴウが口にしていたワードと一致する物体を発見した402。
そそくさと近くの物陰に船体を隠す。

402「ふふふふふ…見つけたぞ…!」

「すぐ近くまで来てるけど…勝手に入らせてもらっちゃって大丈夫ー?」

コンゴウ「誰かに見られていなければな」

「大丈夫だよ!任せて!」


402「ふふふ…ふふふ…!」

402の目には歓喜が溢れていた、長い間見つからなかったコンゴウの居場所が遂に特定出来たかもしれないからだ
しかしまだ期待は禁物だ、別の人物が出て来る可能性だってあるのだ。


コンゴウ「…誰にも見られていないな…?」ヒソヒソ

「大丈夫だよ!」ヒソヒソ

コンゴウ「そうか…すまないな、わざわざここまで来てもらって」ヒソヒソ

「へへ…毎度!」ポスッ

しかし、コンゴウが直接応対しているのを見て402は確信した。
コンゴウは…この鉄底海峡に居ると。

402「ふふ…ふふ…!!」

コンゴウの居場所を特定出来た402はこれ以上無い程歓喜にうち震えていた。
ようやく、長い間見つからなかった彼女が見つかったのだから。



その日、402は異常な早さで潜航していた。
自分の目で見て、記録した事実を知らせたい…
そして、艦娘達が導きだした解読結果と照らし合わせ、本当に本拠地があそこなのかを確かめたかったからだ。
思わずうきうきとした口取りで400にもこの情報を知らせてしまう程に気分が良かったのである。

そして……

ーーー横須賀鎮守府ーーー

402「着いた…付いたぞ!!」

霧の潜水艦は、横須賀鎮守府に帰港した

400「早かったですね…今日の402は少し異常が発生している可能性があります」

402「知るか!そんな事より情報の照合だ!!」

400(…もう、あれで良いのかもしれませんね…)ハァ

興奮する402を前に、先が思いやられそうだと一人ため息を付く400の姿がここにあった…

ーーー司令室ーーー

バタンッ!!!

402「情報が手に入ったぞっ!!!!」

デデデ「おわぁ!?な、何ZOY!?」

球磨「クマー!?」

勢い良く扉を開けると、そこにはデデデのお腹の上に四つん這いで遊ぶ球磨の姿があった。
無論アレをしている訳ではない。

402「何を遊んでいる!これは人間が先へ進みだす為の新たなる鍵なのだよ!」

デデデ「一体何が何だZOY?」

402「鉄底海峡でコンゴウを発見したぞ!」

球磨「本当かクマ!?」

400「ええ、しかも…何やら怪しい海中の基地の様な場所からピザを受け取っていたらしいです」

球磨「な、何でピザ?」

デデデ「こちらも丁度解読が終わったのだZOY」

402「そうか、ならば早速ヲーちゃんとやらの所に連れて行け!」

ーーー検査室ーーー

大鳳「それで…こちらに来た訳ですか?」

402「そうだ、私は…この目で見た!」

ヲ級「ヲ…随分と…自信満々…」

400「では…早速照合しましょうか?」

大鳳「ええ、これで大きく前進しますもの」

ヲ級「外で…暫く待ってて」

402「分かった、良い結果を期待する!」ダッ!

400「待って下さい、もう…」

バタン!

大鳳「…何だか凄い興奮してましたね」

ヲ級「私に関して何も聞かれなかったのが証拠」

大鳳「…まあ、とにかく照合しましょう」

ヲ級「ラジャー」

ーーー廊下ーーー

400「…402、今日はどうして気分が高くなっているのです」

402「分からん、ただ単に目的が果たせた嬉しさだと思うぞ」

400「にしても…今日の貴方は異常です、少し点検をして直した方が…」

402「400…私はな…このままでも良いと思っている」

400「え…?」

402「タカオやコンゴウの様に、私達も感情を手にするもの良いと思ったんだ」

400「…やはり、リセットして正常に戻した方が良さそうですね」

402「ふん、その前に人間にとっての正常を植え付けてやるよ」

400「…そう…ですか…」


402「だが…私は、何時でもお前の味方だ…」

400「…」

402「もしも困った事があるならば言え、今日の様に最高速で解決策を見つけてやる」ニッ

400「……はい」

402「…フフッ、やはり今日の私達は少しおかしいかもな」

400「…今更過ぎますよ」

ガチャッ

ヲ級「ヲ…照合結果が出た、来て」

402「お、出来たみたいだぞ」

400「…向かいましょう」

ーーー検査室ーーー

402「…結果はどうだ?」

大鳳「間違いありません…紙に書かれていた文字の本拠地に付いての内容と、貴方の情報が一致しました」

402「おぉ!よしっ!!」

400「やりましたね!402!」

大鳳「それによると…深海棲艦の本拠地は…」


鉄底海峡……即ち、アイアンボトム・サウンド…!

402「アイアンボトム・サウンド……!」

400「…そこに敵の本拠地があるのですね」

ヲ級「うん、本拠地と言うだけあって…そこを守っている船は強力…」

402「そうか…感謝するぞ」

大鳳「いえいえ、こちらも前進しましたから」

400「早速司令室に行って伝えてきましょう」

ーーー司令室ーーー

デデデ「成る程…敵の本拠地はアイアンボトム・サウンドと言う所にあるのかZOY」

402「ああ、確かな情報だ」

デデデ「…分かった、直にでも大本営に知らせよう」

400「お願いします、こちらも401とそのクルーに伝え、貴方に協力する様お願いしてみます」

エスカルゴン「さてと…忙しくなるでGESよ」

デデデ「アイアンボトム・サウンドの正確な位置はこちらで調べる、安心せい」

エスカルゴン「陛下、それと新しい戦力も建造しないと」

デデデ「そうだったZOY」

402「では…私達は先に戻っている」

デデデ「気をつけるZOY!」

400「大丈夫です、心配には及びません」


…こうして…深海棲艦の本拠地を特定する事が出来たデデデ達。

その正確な位置はまだ分からないものの、エスカルゴンの情報収集能力でいつか解析されるだろう。

402達もイオナにこの事を伝え、デデデ海軍に協力する様に手配している。

そして…セクトニア達もアイアンボトム・サウンドの深海棲艦達を落そうと戦力を拡大させている…



……決戦の時は近い………


作戦No12『霧の潜水艦も楽じゃない?旗艦コンゴウ捜索作戦!』
作戦完了

と言う訳で…少し短かったですが12話は終わりです。
次回は遂に…サーモン海域へ!

ーーー次回予告ーーー

南方棲鬼「遂に鉄底海峡への出撃が許可され、戦力を整えるデデデ海軍」

飛行場姫「だけど、その進撃は…私達が止めちゃうわぁ」

装甲空母鬼「私も居るもの、あんな奴ら返り討ちにするよ!」

「そう…楽しみね」

飛行場姫「ふふ♪皆に最高の絶望をプレゼントしちゃうんだからぁ♪」

南方棲鬼「んん、と言う訳で次回は!」

作戦No13『鉄底海峡攻略作戦』

南方棲鬼「を、お届けしまーす」

飛行場姫「さあ…水底に沈んで行きなさい…!」

ーーー翌日ーーー

デデデ「…昨日の情報報告に付いて…上から指令が届いたZOY」

雷「な、なになに…?」

エスカルゴン「その前にまず我々が導きだした本拠地があるアイアンボトム・サウンドが何処にあるかを教えるでGES」

電「アイアン…ボトムサウンド…?甲冑の裾の音?」

デデデ「違う違う、そのまま訳して鉄底海峡だ」

暁「どうしてそうなるのよ?サウンドは音って意味じゃないの?」

エスカルゴン「サウンドは音と言う意味以外にも海峡と言う意味もあるでGES」

響「姉さん、ちゃんと覚えようね」

暁「む、子供扱いして…って怒っちゃったらお話が進まないわね、続けて?」

エスカルゴン「まず、そのアイアンボトム・サウンドはサーモン海域と呼ばれる場所の奥深くに存在するでGES」

雷「そのサーモン海域の最深部に敵の本拠地がある訳ね!」

デデデ「そこをふまえてだ、上から最重要任務が届いたZOY」

エスカルゴン「これは人類の運命を左右するかもしれない任務でGES、失敗は許されないでGESぞ!」

雷「い、一体どんな任務なのかしら…!」

デデデ「その任務とは…サーモン海域に乗り込み、最深部に潜む統率する存在を叩けと言う任務だZOY」

エスカルゴン「サーモン海域は敵本拠地の領海内、当然敵の防衛は厚いでGESぞ!」

響「…それ、今の戦力では少し厳しいと思うけど…」

エスカルゴン「今大本営が艦娘1隻と金剛型に装備させる為の『三式弾』をこちらに輸送しているでGESが…」

電「まだ…届いてないのですか?」

デデデ「そうだZOY、だから支援が来るまでははこちらで新たな船を建造し、十分に戦力を強化してからサーモン海域に乗り込むZOY」

響「…今度の相手はそれ程の手足れと言う事か」

エスカルゴン「そうでGES、まあ入り口はそう苦戦はしないでGESょうが…油断せず気を引き締めて行くでGESよ」

暁「任せなさい!」

デデデ「では…準備を整えた後、サーモン海域に出発するZOY!」

雷「おーっ!」

電「なのです!」

ーーー食堂ーーー
雷「どーもー!」

マルク「来たなー?ちびっ子!」

間宮「今日は大事な大規模作戦だからしっかり食べなきゃダメよ?」

暁「マルクは…今日はどうするの?」

マルク「あ?今の分の仕事終わらせたら…その…ふ、二人で出かける予定サ」

電「そ、それって…デート…!?」

マルク「バカ!言うんじゃねぇ!!」

響「その…具合とかは大丈夫かい?前に暴れ回ったって聞いたから…」

間宮「大丈夫…みたい?あれから毎日特訓してるし、少し休んだ方が良いと思って…」

マルク「で、間宮さんがこのデートを企画したのサ」

雷「否定しないんだ…」

マルク「うっさい!何食うの!?」

暁「何時ものお願いね!」

マルク「はいはーい!間宮さん、何時ものオーダーだよー!」カランカラン!

間宮「うーいむーっしゅ!」

ーーーその頃、工廠ではーーー

長門「むむむむ……!」

吹雪「だ、大丈夫ですよ!次こそは妹さんが来ますって!」

長門「むむむ……ポチッとぉ!!」ポチッ!!

投入資材
燃料:520 鋼材:680
弾薬:130ボーキ:40


ドック1<04:00:00 ピコンッ

長門「今度は大丈夫だろうな?!」

吹雪「た、たぶん…」

長門「よ…よしっ…!高速建造材を使うぞ…っ!」

ボォォォォォォォォォ!!!!!!

チーン♪


霧島「霧島です、艦隊の頭脳と呼ばれる様に頑張りますね」

長門「」

吹雪「あら…違うみたい…?」

霧島「?どうかしましたか?」

長門「…あ、いや…何でもない。ようこそ我が艦隊へ…歓迎するぞ」

霧島「あ…有り難う御座いますね」

霧島(何だか格好良いですね…同じ感娘なのでしょうか…?)スタスタ…



長門「くっ…う…っ…」グスッ

吹雪「大丈夫!次は来ますって!」

長門「もう…あれから毎日少しずつ試みているが…一向に出る気配がない…!」

吹雪「大丈夫です!もう一回やってみましょう!」

長門「く…こ、こんな所で…やられてたまるか…!」ポチッ!

ドック1<05:00:00 ピコーン

長門「来た…のか?」

吹雪「高速建造材を…!」

ボォォォォォォォ!!!!!!

チーン♪

長門「…」ゴクッ

吹雪「…!」ゴクッ



陸奥「長門型戦艦の陸奥よ…って長門姉?こんな所で何を…きゃっ!?」ダキッ!!

長門「…会いたかったぞ…陸奥…」ギュー

陸奥「えっ…と…どういう事?」

吹雪「実は…長門さん、ずっと貴方の事を見つけたがってたみたいで…」

陸奥「…そう、甘えん坊さんになっちゃったのね」

長門「…はっ!?わ、私とした事が…」

吹雪「長い間会ってませんでしたものね!」

陸奥「取り敢えずここの提督に会ってくるわ」

長門「あ、私が案内するぞ」

陸奥「ふふ、お願いね?」

吹雪(良かったですね!長門さん!)


ーーー開発室ーーー

瑞鳳「…むー」カチャカチャ

赤城「どうしました?」カチャカチャ

瑞鳳「赤城さん、いやあね…少しこの艦載機の整備難しいなって思って」カチャカチャ

赤城「あ、そこはこうするんですよ?」

瑞鳳「おー…ここはこうしてっと…ありがとう!楽に出来たわ!」カチャカチャ

赤城「困った事があったら何でも言ってね?」

瑞鳳「はい!」

赤城「ところで…大鳳さんは?」

瑞鳳「あ、大鳳なら走り込みに行っちゃったよ?」

赤城「…全くもう、あの子らしいわね」



各々はそれぞれで、重要な作戦へ向けて準備をしていた。

作戦から生きて帰って来れるか不安な者も居れば、必ず生きて帰ってみせると志を新たに固めている者も居る。

何れにせよ、それぞれが作戦を成功させようとして準備をしているのは間違いない。


そして……作戦の時はやってきた。

ーーー作戦会議室ーーー

デデデ「皆の衆、本作戦の説明をするZOY」

エスカルゴン「今回の作戦は…サーモン海域を攻略し、最深部に鎮座する将軍を落す作戦でGES」

デデデ「この作戦は日を跨いで行われる故、少しずつ海域を攻略して行くZOY」

雷「…」ゴクッ

暁「司令官…今回の作戦はとっても難しいの…?」

デデデ「ああ、下手したら命を落とすかもしれんZOY」

エスカルゴン(…関係ないけどここまでシリアスな雰囲気の陛下って始めて見た様な…)

暁「…」

デデデ「だが…安心せい、既にこちらには助っ人が居るからな」

電「助っ人?」


ガチャ

イオナ「皆、この作戦は必ず成功させる」

キリシマ「よう、私達も401の演算をサポートするぞ」

蒔絵「…私も…一緒に戦いたい!」

雷「皆!やっぱり来てくれたのね!」

イオナ「群像達に変わって私達が皆に挨拶をしに来た、少し変だった?」

暁「そんな事ないわよ!でも…何で蒔絵が?それは少し不思議よ」

キリシマ「…何でか蒔絵も一緒に戦いたいと言って聞かなかったからなぁ…」

響「蒔絵…どうして戦いたいと思ったの?」

キリシマ「やる事は他のクルーと変わりないのにな」

雷「それ言っちゃダメよ!」

蒔絵「…ハルハル達を攫った奴の消息はまだ分からないかもしれない、だから…今は皆の力になりたい!」

電「えっと…皆が大事な作戦に挑む時位は自分もしっかり手伝いたいって事?」

蒔絵「うん…」

キリシマ「…そう言う事だ、好きにさせてやれ」

雷「…分かったわ、一緒に戦いましょ」

蒔絵「!」パァッ!

響「だけど…生きて帰ろう、絶対にね」

蒔絵「…分かってる!」

デデデ「…おほん、それでは…編成を発表するZOY」

雷「…!」

エスカルゴン「では…これがサーモン海域の入り口を攻略する艦隊でGES!」

第一デデデ海軍艦隊
旗艦:電(改)
雷(改)
響(改)
暁(改)
イ401
長門

雷「…これが攻略の為の編成って訳ね」

デデデ「まあ…作戦の状況で編成は変わるZOY」

エスカルゴン「お前達は作戦を順調に運んでくれれば良いでGES」

イオナ「合点」

デデデ「では…出撃だZOY!」

ーーー近くの港ーーー

電「それじゃあ皆…行って来るのです」

マルク「…悪い、今日の作戦一緒に手伝えなくて…」

暁「大丈夫よ!貴方は間宮さんとデートを楽しんで来なさい!」

雷「皆、準備は万全かしら?」

長門「ああ、今日の私は気分がいいからな…良い働きを約束する」

イオナ「こっちも届ける物は届けた、気にせずに戦える」

響「それじゃあ…作戦開始だよ」

「「「「「おーっ!」」」」」

ーーーサーモン海域ーーー

WORLD E-1 Salmon waters

電「ここが…サーモン海域…!」

長門「…用心して進むぞ」

雷「ええ!」

雷達の目は作戦を成功させようと言う意思で輝いていた。
401の中も、やはり作戦を成功させると言う意思で溢れていた。

キリシマ「鉄底海峡…何としても突破せねばな」

群像「ああ、皆…必ず作戦を成功させよう」

ヒュウガ「何、私と姉様が居れば…」

キリシマ「頼むから作戦中に401に手を出すなよ…」

ヒュウガ「大丈夫!私もそこは弁えますもの」

群像「では…行くぞ!」

ーーーーーー

ホ級(elite)「…最早、ここで負ける訳には行かないぞ」

イ級(flagship)「俺達ヲココマデ追イツメタデデデ海軍…ココデ止メルゾ!」

ロ級(elite)「オウ!」


電「敵影確認なのです!軽巡のエリートを旗艦に駆逐艦が5隻居るのです!」

長門「…やはり一筋縄では行かないか」

雷「イオナ、今魚雷で落す事って出来る?」

イオナ『…出来る限りやってみる』

響「…来るよ、戦闘開始!」

イオナ「群像、今魚雷を放ったらダメ?」

群像「え?えーと……後に取っておいた方が良いと思うぞ」

蒔絵「えー?どうして?」

キリシマ「…恐らく、厳しい戦いを備えての事だと思うぞ」

蒔絵「ふーん…」


イオナ『ごめんなさい、ダメだった…群像から許可を貰えなかった』

雷「あらら…じゃあ私達でなんとかするしかないわね…」

イオナ『ごめんなさい…』

長門「…まあ良い、ビッグ7の力を見せてやる」

響「それじゃあ気を取り直して…戦闘開始だよ!」

暁「了解!」

戦闘開始!

長門「さあ…受けてみろ!」ドォン!!!

長門が先陣を切り、敵の旗艦にいきなり砲撃する。

ホ級「グワッ!!」撃沈!

弾は命中、敵はあっさり撃沈。

雷「あら…?弱い…?」

暁「ま、まあ…ここは入り口みたいなものだし…多分そんな物でしょ?」

雷「…まあ良いや…とにかく追撃するわよ!」

電「てやっ!」ドン!!

ロ級(elite)「ヌッ!」中破!

ニ級(elite)「バァァァァ!!」ドン!!!

雷「そんな攻撃当たんないわよ!」


蒔絵「おぉー…凄い…!」

キリシマ「海の上をあっちこっち動き回ってるな…私達では想像も出来ん」

ヒュウガ「あぁ…あれが姉様だったら…」

暁「はいはい、次次!」ドン!!

ニ級「グッ!」中破!

イ級「オラっ!!」ドン!!

長門「っく…!」小破!

響「…厄介な奴から落した方が良さそうだね…」ドン!!

イ級「チッ!」小破!

長門「喰らえ!」ドォン!!!

ドガァァァァァァン!!!!!

ロ級「ボロロロロロロ……」撃沈!


杏平「っひゃー…あれが戦艦の実力ってかよ」

静「艦娘もやはり戦艦と言うのは強いみたいです」

群像「…」チラッ

ヒュウガ「な、何よ!」

キリシマ「これは仕方ない事なんだ!」

群像「俺はそんな事思っていないが…?」キョトン

群像「ただ…ヒュウガ達もあの様な艤装が欲しいのかなと思っただけだ」

ヒュウガ「そんな事思ってないわよ!」

キリシマ「そうだ!それに私達は今のままでも十分だ!」

タカオ「分かった…分かったから…少し黙っててくれない?今良い所なの」

イオナ「私からもお願い」

ヒュウガ・キリシマ「…すいません」


電「とぉぉぉぅっ!!」ドン!!

雷「何そのかけ声!?」

ニ級「ボボボボ……」撃沈!

イ級「…」ザバァ!!

見るに見かねたイ級が巨体を利用して噛みつきにかかる。

電「危ないのですっ!」

長門「!!」バッ!!

ザバァァァァァン!!!

間一髪の所で長門は躱す、イ級は無意味に海に浮かぶ。

イオナ「群像!」

群像「分かった…4番発射管に魚雷を装填!敵を追撃しろ!」

杏平「了解!」ピッピッ!


ボシュッ!!

隙を見たイオナはイ級に魚雷を発射する、そして……

ドバァァァァァァァァァァン!!!!!

イ級「ヂヂ…ヂ…」撃沈!

魚雷はイ級に命中、イ級を撃沈させる。

雷「イオナちゃんね?」

長門「…霧と言うのは強いのだな」

イオナ『今発射したのは皆の所から借りた魚雷、浸食魚雷は別にある』

響「あー…イオナが持っていたんだね、魚雷の数が足りないと思ったら…」

暁「…さてと、どうするの?敵は疲れてるみたいだけど…」

長門「…このまま無視して次に進むぞ」

暁「え、無視しちゃっていいの?」

長門「敵の大将を落せば問題はない…」

暁「…それもそうね!」

イオナ『分かった、じゃあ先に進む』

雷「よし、じゃあ出発進行ー!」

ロ級「マ、待テ…」

止めようとするロ級を尻目に長門達は次に進んで行く…
ーーーーーー
ヌ級(elite)「あー…これからどうなるだべー?」

リ級(elite)「何かさー…色々問題込み合ってるんだってー?」

ヌ級「まあ艦娘だけじゃなく…あの蟲みたいな奴らまで攻めて来てるから仕方ないべさ」

ヘ級(elite)「コッチニハ霧モ居ルッテノニ…ドウナッテンダヨ彼奴ラノ戦闘力ハ…」


長門「…敵影確認、軽空母と重巡、軽巡と駆逐艦がそれぞれ1隻ずつか」

雷「何か愚痴ってたみたいだけど…」

響「よくよく考えれば、今の深海棲艦の状況って余り芳しくないかもね」

暁「私達はそこに攻め込んでいる、と…」

電「何だか敵が可哀想になって来たのです…」

イオナ『でも、これは仕方ない』

響「…そうだね、仕方ない事だ」

雷「皆を助ける為だものね…」

電(何とか敵と分かり合えたら…)

長門「…こちらに気付いたようだ、構えろ!」

暁「っ!」


ヌ級「ちっ…一昨日来やがれだべ!」ビシュッ!!

ヌ級は口に当たる部分から数々の艦載機を射出する。
吐き出された艦載機はそれぞれ散り散りになって長門達を攻撃する。

長門「くっ…対空体制に入れ!」ジャキッ!

響「了解っ!」ジャキッ!!

それに対抗すべく、長門達も一斉に対空体制に入る。

ドゴォォォォォォォォン!!!

雷「きゃっ!」中破!

響「くっ…!」小破!

ヌ級「おし…!このまま押し切るべさ!」

リ級「おうっ!」


タカオ「…少し不味いわね…」

イオナ「軽空母が厄介、先に撃沈しておきたい」

群像「分かった、今度は5番発射管に魚雷を装填だ!」

杏平「5番発射管だな!良し!」ピッ!

ガゴン……


長門「お返しをしてやろう!」ドォン!!!

ドガァァァァァァァン!!!!

ヌ級「おわっ!!」中破!

陛下とカタツムリ→カービィかと思った(

>>349
あ、デデデ達も出てますよ。
今は鎮守府に居るだけで。

リ級「はいぃ…やっ!!」バスッ!!

長門「くっ!?ち、直接攻撃して来るとは…骨が有るな!」

リ級「こちとら空手が得意なんでね!」


ヒュウガ「空手が得意な深海棲艦って何よ」

イオナ「近接戦闘特化型の個体の事」

キリシマ「いやそう言う事じゃなくてだ…」

イオナ「?」

蒔絵「ほわー…最近のあいつらもすっげいんだね~…」

群像「杏平、魚雷は発射出来そうか?」

杏平「何時でもOKだぜー!」

群像「よし…軽空母に発射だ!」

杏平「発射っ!」ピピッ!!

ボシュッ!!

ゴボボボボ……

ボガァァァァァァァァン!!!!

ヌ級「えーいどーりあーん…」撃沈!

リ級「…潜水艦も居るのー?ちょっとズルいんですけどー!」

長門「すまないな!提督の判断だ!」

ヘ級「アノ…クソ提督ガ…!!ウラァァァァ!!!」ドン!!

響「えっ!?」

電「違うのです!響ちゃんじゃ…きゃっ!!」小破!

イ級(elite)「グバァァァァ!!」ザバッ!!

電「えっ?!」

暁「しゅ、集中攻撃!?」

雷「避けてっ!」

電「っ!!」


ドガッ!!!

イ級「ガ…」大破!

長門「間に合った…大丈夫か?」

電「は…はい…」

雷「わぁ…!やっぱり戦艦って強いわね!」

長門「気を抜くな、まだ敵は居るぞ!」

ヘ級「ヌヘヘヘヘヘヘヘ……」

リ級「『ヌ』に、『ヘ』が8回で御座いますよー…ってやかましい!!」ボカッ!!

ヘ級「ヘキッ!!」小破!

雷「…あら?敵が仲間割れしてるわよ?」

長門「気にするな、あれは仲間割れではなくノリツッコミと言う物だ」

暁「えーと……えい?」ボシュッ!

ドバァァァァァァァァン!!!

リ級「わーっ…」撃沈!

ヘ級「ワーッ……」撃沈!

暁「あら…」

雷「凄いじゃない!一度に2隻撃沈するなんて凄い事よ!」

暁「そ、そうかしら?」

長門「ああ、自信を持て」

響「そうだよ、姉さん」

暁「……ま、まあ当然ね!」

イオナ『……どうする?次に進む?』

長門「そうだな…いざ、進撃だ!」

電「なのです!」

ザザァ……

イ級「マ…マッテ…置イテ行カナ…っ」

ーーー敵前衛主力艦隊ーーー

ル級(elite)「もう…行きたいって言ったから連れて行ったのよ?へまはしないで頂戴ね?」

タ級「大丈夫よ姉さん!私もうドッキドキのワクワク*よ!」

ト級(elite)「タ級姉サン…今日モオ美シイ……」

タ級「あら、褒めたって何も出ないわよ?」

ハ級(elite)「出ナクテモ良インデス!」

ル級「…もしタっちゃんに手を出したらお仕置きだからね?」

ハ級「ハッ…肝ニ命ジテオキマス……」



長門「敵影確認!戦艦が2隻、軽巡と駆逐艦が1隻ずつ居るぞ!」

響「2隻の戦艦の内1隻は…見た事の無いタイプだね」

雷「ホントだ!か、勝てるのかしら…」

電「分からないのです…でも…ここで挫けてちゃダメだと思うのです!」

長門「良くぞ言った!さあ…ここは真っ正面から突っ込むぞ!」

暁「了解っ!」

砲雷撃戦、開始!

タ級「…あ、敵が真っ正面から突っ込んで来たよ?」

ル級「あら、だったら…私達も相手をしてあげなくちゃね!」

長門「喰らえっ!!」ドォン!!

タ級「甘く見ないでよっ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!!


グラッ!!

ヒュウガ「っ…!」

杏平「す、すげぇ衝撃だ…!」

タカオ「ま、まさか弾同士が相殺しただけでこの衝撃なの!?」

キリシマ「艦娘…恐ろしい子!!」

蒔絵「恐ろしい…!?」ガクガク

イオナ「あの子達には害は無い」

ヒュウガ「だからそう言う事じゃなくてですね姉様…」


長門「…ほう、相殺したか」

タ級「あら…今日の相手は強いかな?」

ル級「そうよ、私達が何時も手を焼いている相手だから手を抜かない様にね」

ト級「ソリャ!」ドン!!

暁「もうちょっと射撃の腕を磨いてから来なさい!」ヒョイッ!

電「えいっ!」ドン!!

ハ級「ヘブッ!!」中破!

タ級「ああ!やられちゃった!!」

ル級「まああんな感じで強いから気を抜かないでね?」

タ級「くにゅにゅ…!仕返しじゃーっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァン!!!

電「うにゃぁぁっ!!」大破!

響「電ーっ!!」

タ級「どうよ!私の力は!」

暁「ふ、普通の奴より強い…!?」

ル級「自慢の妹ですもの、ね?」

タ級「ふっふーんだ!」

長門「ちっ…あの個体を先に落す!」ドォン!!

タ級「おわぁ!?危ないなぁ!」ヒョイッ

響「くっ…!」ドン!!

タ級「痛っ!!」小破!

ル級「ちっ…!」ドォン!!

響「当たらないよ…」ヒョイッ

ル級「くうう…!だから駆逐艦って苦手なのよ!」


織部「彼女達も攻撃が当たらないとイライラして来るんでしょうか」

杏平「するんじゃねーの?さっきのを見る限り、俺らみたいに感情は有るみたいだし」

キリシマ「私達霧とは大違いだな、元から感情を持っているとはな…」

ヒュウガ「んー…私は深海棲艦が何処から生まれているのかが気になるわね」

静「そう言えば…深海棲艦はどうやって生まれるのでしょうか」

群像「彼女達は…確か海の中に沈んだ船の怨霊が具現化した存在と言われているが…」

蒔絵「でも…本当に怨霊が具現化してたらさ…さっきみたいに愚痴ったりしないと思うよ!」

杏平「んだな、何かそんなイメージ考えにくいもんな」

織部「そういう…物ですかね?」

タカオ「そう言う物なの?」

蒔絵「た、多分…」



ト級「ト…突撃ーっ!!」ゴォォォォォッ!!!

長門「くっ!」ガッ!!

雷「受け止めたわ!」

暁「そこ動かないでよっ!」ドン!!

ト級「ギャース!!」小破!

長門「ふんっ!!」ボガッ!!

ト級「ボ…ボディ…ハ…」撃沈!

タ級「おわー!な、流れる様なコンビネーションだ!」

ル級「関心してる場合じゃないでしょ!」

タ級「ねえねえ!私達もあれやってみようよ!」

ル級「あれ敵がこっちに突撃して来ないと出来ないから!」

響「隙ありだね!」ドン!!

タ級「きゃっ!?」中破!

ル級「タ級!!」

長門「お前もだっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!

ル級「っ…!」中破!


イオナ「…弱り目に祟り目、魚雷で追撃して」

杏平「え?あー…了解!」ピッピッ!

群像「イオナ…お前…」

イオナ「…私にだって指示を出したい時が有る」

ボシュッ!!!


ボガァァァァァァァァァァン!!!!
タ級「きゃーっ!」大破!

ル級「くっ…!」大破!

雷「やったぁ!」

タ級「うぅ~…姉さん…ぐすっ」

ル級「く…覚えて居なさいよ!?」

ザザァ……

長門「…撤退して行ったな」

イオナ『…私達の勝ち』

WORLD E-1 Salmon waters
征服完了!

雷「やったわね!」

電「ごめんなさい…足を引っ張っちゃって…」

長門「気にする事は無い、お前は最後まで頑張ってくれたよ」

雷「そうよ!二戦目で中破しちゃった私に比べれば大丈夫よ!」

暁「さて、おしゃべりはそれ位にして一旦帰るわよ?」

イオナ『合点』

ーーー横須賀鎮守府ーーー

暁「ただいまー」

デデデ「作戦ご苦労だった、少し休むZOY」

エスカルゴン「次はルンバ沖海域でGESよ!」

群像「ルンバ沖海域…サーモン海域の中に或る海域の一つか」

デデデ「次はそこで…夜戦による攻撃によって撃滅を図るZOY」

イオナ「私の出番?」

エスカルゴン「そうでGESな、今日の入り口らへんでは活躍出来なかったでGESからな」

杏平「何だか大変そうですね…」

雷「敵の本拠地を守ってる所だもの、仕方ないわよ…ふぁぁぁ…」

長門「それで…決行は何時だ?」

エスカルゴン「今は午後6時だから…作戦は本日の午後9時に行うでGES」

静「…頑張って下さい、私達もサポートします」

デデデ「はっはっは、助かるZOY」

ガチャッ

ミョウコウ「何だか騒がしいぞ、一体何が…」

杏平「……誰?」

タカオ「アンタ…み、ミョウコウ!?」

雷「へ?知り合いなの?」

ミョウコウ「……」

バタン!!

杏平「あぁ!?逃げた!?」

ゴスッ!!バキッ!!ボカッ!!!グシャッ!!!!

ガチャッ!!

マホロア「ラッセーラーラッセラー!」

ミョウコウ「うわああああ!は、離せぇぇぇぇ!!!」ジタバタ

杏平「な、何か変なのに運ばれてる!?」

マホロア「そぉい!」ポイッ!

ミョウコウ「うぐっ!」ベチャッ!

マホロア「じゃ、ごゆっくりネェ」

バタン!!

タカオ「あ…アイツ何時ぞやの変な船の船長だったわね」

ヒュウガ「ああ、霧とは別のテクノロジーで出来た船の」

蒔絵「……じー」

ミョウコウ「……や、やあ…」

蒔絵「…縄で締まってるとこ大丈夫?」

ミョウコウ「大丈夫だ…くっ…もう慣れた」

蒔絵「…解いてあげるよ!」スッ

ミョウコウ「いや…別に大丈夫…ぐぁぁぁ!?し、締まってる締まってる!」ギュゥゥゥゥ!!!

蒔絵「あれれ…?」

群像「俺に貸してみろ」

ミョウコウ「ち、千早…群像…!」

群像「ふむ……」ホドキホドキ

ミョウコウ(て、手際が良い…?)

群像「……よし、これで大丈夫だ」

ミョウコウ「…ほ、本当だ…」スクッ

蒔絵「おー!千早艦長ってすっげいっ!!」

暁「縄を解くの上手だったのね!」

ミョウコウ「す…すまない…感謝…する…」

群像「礼には及ばないさ」

タカオ「…むー…」

電(た、タカオさんが…むっとしてるのです…?)

杏平「ところでさ、何でこんなとこに居んの?」

ミョウコウ「…少しばかりコイツらに艦艇を撃沈されてな…主な原因はピンクのぷにぷにだが」

カービィ「ぽよー!」

ミョウコウ「な!お前何時からそこに居た!?」

響「噂をすれば、と言う物だね」

イオナ「ぷにぷに、元気してたか?」

カービィ「ぽよっ!」

ミョウコウ「…コイツだ、コイツに浸食魚雷を飲み込まれ、性質をコピーされた挙げ句…艦艇を撃沈された…」

タカオ「ああ、この子コピー能力っての持ってるみたいだから」

ミョウコウ「コピー…能力…?」

ヒュウガ「私も詳しい事は知らないのよねー…体の仕組み見せてくれないし」

暁「只分かるのは…相手の能力をコピーしてそのまま自分の攻撃手段に使っちゃうって事!」

ミョウコウ「…そうか、分からないな…分かりたくもない」

カービィ「ぽよー?」

杏平「あーあ…相当このピンク玉がトラウマみたいだぜ?」

ヒュウガ(今度ミョウコウを揶揄ったりする時この子を使っちゃおっと…)

ミョウコウ「さてと…ここ、これで私は失礼する!」

イオナ「待って…」

ミョウコウ「さらばだ!」

バッ!

デデデ「待つZOY、ミョウコウ!」

エスカルゴン「お前にも夜の作戦に付き合ってもらうでGES!」

杏平「よ…夜の作戦!?」

ヒュウガ「コラ、オタクが反応しそうな表現使わないの」

ミョウコウ「嫌だね、それに私は艦艇を失っているのだぞ?」

エスカルゴン「ローアのクルーを担当すれば問題無いでGESよ」

ミョウコウ「……は?」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!」

ミョウコウ「そう言う事か…全く、よその船の演算の下請けをするとは…」

デデデ「演算ではない、クルーだZOY!船に異常が無いかを確かめたりするだけだZOY!」

ミョウコウ「出来ない事も無いが…バカらしい、私は降りさせてもら…」

マルク「おーっす、ただ今帰ったのサー」

雷「マルク!間宮さんとのデート楽しんで来た?」

マルク「だから二人っきりで出かけただけでなんでデートって言われなきゃ行けないのサ!!」

間宮「今日は食材の他にお洋服も買ってもらっちゃって…ありがとうね…?」テレテレ

マルク「気にすんな、女の人はお洋服沢山持っていた方が良いのサ」

タカオ(…見せつけてくれちゃって…)

ミョウコウ「……邪魔が入ったか」

マルク「まあ話は聞かせてもらった…その夜の作戦にはボクも参戦させてもらうのサ」

デデデ「おお!ビームを放てるお前が居れば百人力だZOY!」

ミョウコウ「び、ビーム?」

マルク「ボクは口からビームを放てるのサ、それも極太の」

エスカルゴン「基本的にはローアの甲板から発射するからローアの向きを傾ければ薙ぎ払う事だって出来るでGESよ!」

ミョウコウ「…そこのピンク玉で浸食魚雷をコピーし、そこのピエロがビームを吐く…か…」

ヒュウガ「まさかこの子達三人で私達霧の艦艇の主力兵装を模造してるなんてねー」

マルク「そーいや…言って見ればボクとカービィとアホロアの三人が霧のコピー能力みたいなもんか」

マホロア「誰が『アホロア』ダヨォ!!」

マルク「げ、聞かれてたのかよ」

マホロア「自分バッカリそこの女とイチャイチャしやがっテ!サッサと持ち場に戻レ!!」

マルク「時間までゆっくり喋るくらい良いだろう!?」

マホロア「黙れリア充!!普段勝ち組なお前にはこれくらいどうって事ないデショ!?」

ヒュウガ「あららら…喧嘩始めちゃったわね…」

ミョウコウ「…アイツ…冗談とは言え、私にあんな事を言っておきながら…///」ゴニョゴニョ

イオナ「何か言われたの?」

ミョウコウ「な、何でもない!」

間宮「あ、でしたら…私もローアのクルーになりますよ?」

マルク「…えっ?」

マホロア「何?変わりに料理でも作ってくれるのカイ?」

間宮「いえ!私…実は内部の通信状況とかを見たりするのも得意なんですよ!」

電「え!?そうだったのですか!?」

マホロア「…何?て事は…ソナーとか、ジャミングとかそう言うのも出来るノ?」

間宮「はい!お任せください!」

マルク「っはっはっは!流石はボクが惚れた女の人なのサ!」

マホロア「みんな分かってる事をワザワザ大声で自白してんジャネェヨ!!」

暁「そうだったんだ…間宮さんって大人のレディーね!」

マルク「ジャミングするレディーが何処に居るのサ」

タカオ「居ないわね…確かに居ないわね」

マホロア「…ハァ、結局任務の間でもイチャイチャぶり見せつけられるのカ…爆発しろヤ!!」

間宮「残念でしたね♪私は爆発して沈んでいませんもの♪」

マホロア「…モウ良いヨ、恋にどっぷり漬かった奴は耳も遠くなってんだろうネ!!」ダッ!!

雷「ま、待って!」

バタン!!

マルク「逃げてったのサ…」

蒔絵「放っといて…良いの?」

ミョウコウ「良い訳ないだろう…少し様子を見て来る」

ヒュウガ(んー?)

ミョウコウ「じゃあな、任務開始時刻になったら集合だ」

間宮「はい!」

マルク「まったな~」フリフリ

タッタッタッタッ……

ヒュウガ「…まあ、タカオも頑張りなさい?」

タカオ「えっ?あ…ああ…そうね…」

ーーー午後9時ーーー

デデデ「…よし、皆集まったな?」

島風「はーい!」

北上「今回は夜戦で撃滅図るんだっけ?」

デデデ「そうだ、その為には雷撃が強いお前達の力が必要だZOY!」

夕立「提督さん!私も出るっぽい?」

デデデ「ああ、その為にはもう一段階の改造が必要…らしいZOY」

エスカルゴン「お前は今までに鍛錬を積んで来た、きっと更なる強みへと進化が出来るでGESよ」

夕立「よく分かんないけど…提督さんが言うなら!」

北上「ズルいよ提督ー、あたしらも改造してよー」

大井「私も一緒に改造して下さい!」

デデデ「分かった分かった、では集まった他の連中は暫く待つZOY」

イオナ「合点」

カービィ「ぽよっ!」

バタン……

島風「改造って…何するのかな?」

イオナ「兵装を更に強める事、一種のレベルアップ」

島風「ふーん…じゃあ私も強くなったらそれが出来るのかなー?」

イオナ「出来る、私では無理だけど…」

島風「まあ…イオナは改造しなくても強いしね…」

カービィ「ぽよ?」

ガガガガガガガガガ……

キュィィィィィィィィィィン!!

島風「な、何の音!?」

イオナ「改造室の中は確認する事が出来ない、何かしらのジャミング加工がされて居る」

ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!

島風「ひっ!?」

カービィ「ぽよ!?」

イオナ「これは…」

プシュー……

北上(改二)「あー…やっぱ改造は何時やっても慣れないねー」

大井(改二)「北上さん…あんな大声出さなくても…」

夕立(改二)「まあまあ、折角改二になれたから良いっぽい!」

島風「えっと…」

夕立「ん?」

島風「貴方…だれ?」

カービィ「ぽよ」

夕立「酷いっぽい!?夕立の事を忘れちゃうなんて!」

島風「え!?貴方夕立なの!?」

イオナ「……確かに、細胞データが駆逐艦夕立と一致する」

北上(船の細胞って何だよ)

大井(まあまあ…そこは突っ込まずに…)

島風「そっか…見違える様にかっこ良くなっちゃったから…」

夕立「えっへん!改造した後はもっと活躍出来るっぽい!」

イオナ「頼りにしてる」

デデデ「では…早速出撃だZOY!」

カービィ「ぽよー!」

第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:ローア
イ401
北上(改二)
大井(改二)
夕立(改二)
島風

ーーールンバ沖海域ーーー

WORLD E-2 Rumba offshore waters

北上「ひゃー…やっぱ暗いわ」

夕立「提督さん、幾ら暗くてもそこの大きな船はバレるっぽい?」

デデデ「大丈夫だZOY!船には潜入用の特殊加工をしてあるZOY!」

島風「お仕事が速ーい!」

マホロア「そりゃドーモ」グデーン

ミョウコウ「おいおい!船長のお前がそんな事で良いのか!?」

マホロア「じゃアンタがやってヨォ」

ミョウコウ「こ、この腑抜けものが…!」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!」

マホロア「ア…カービィ…何かやる気が出なくてネェ…」

カービィ「ぽよ、ぽよよーよ…」

ミョウコウ「…はぁ、気を持て…逃げる私を無理矢理押し戻した気合いはどうした?」

マホロア「ウゥ…慰めてくれるんダネェ…リア充達とは大違いダヨォ」

マルク「そりゃすんませんでしたねー」

マホロア「クッ…!」ピキピキ

ミョウコウ「気に留めるだけ無駄だ、今は…任務に集中してくれ」

マホロア「…分かったヨォ、その分アイツを扱き使えば良いもんネェ」

デデデ「ではー…作戦開始だZOY!!」

北上「おー!」

ーーー敵警戒部隊ーーー

ヘ級(flagship)「聞イタカ?サーモン海域外部付近ノ奴ラガ撃退サレタラシイナ?」

ト級(flagship)「マジカヨ?幾ラ外部ダカラ手ヲ抜イテアッタトハ言エダ…ソンナ事有リ得ルノカ?」

ヘ級「…多分、此方ノ本拠地ヲ把握サレテシマッタ可能性ガアル」

ホ級(flagship)「…今ココニ攻メラレタラ不味イナ…マア流石ニソンナ事シテクル様ナ奴ラデハ無イダロウケド…」


北上「敵艦隊発見、軽巡のフラグシップが3隻だよー」

大井「んー…先制雷撃で終わらせれば大丈夫でしょうか…?」

マホロア「ダネェ、フラグシップが3隻と言っても所詮軽巡だもノ」

島風「じゃ…夜も遅いし、早く終わらせちゃお!」

夕立(ていうか…この大きな船ホントにバレてないっぽい…)

ミョウコウ「…聞いたか、401のクルーに通信で魚雷を発射させる様に通達しろ」

間宮「了解です!」ピピピ……


ピピピピ……

静「…?ローアからの通信…?」

タカオ「あ、近くのへんてこ船の名前よ」

静「……何々?『千早群像はイオナがお好き』?」

タカオ「えぇっ!?」

イオナ「!?」

群像「何…?」

イオナ「…!」ピピッ!


ミョウコウ(どうした401、何かあったのか?)

イオナ(…群像が私の事がお好きって情報…どこから手に入れたの?)

ミョウコウ(え…?ああ!間違えてしまったようだ…すまない、直に正しい通信を送るよ)

イオナ(…気を付けて)

イオナ「…間違い通信だったみたい」

タカオ「な、な~んだ!間違い通信ね?ミョウコウも可愛い所有るじゃない!」

静「は、はあ…」


ミョウコウ「…で、間宮…あの情報は何だ?」

間宮「わ、分からないです…」

ミョウコウ「ふん…まあ良い、とにかく本来の通信を送れ」

間宮「は、はい…」ピピピ……


ピピピ……

静「…あ、また通信です」

ヒュウガ「今度は変な物じゃないでしょうね?」

静「えーと…本作戦は、作戦の殆どで夜戦を行う為、魚雷発射に専念して欲しい…ですって」

タカオ「あ、大丈夫みたい」ホッ

杏平「…ていうかさ、それ普段俺達がやってる事じゃん」

キリシマ「要は何時も通りにしていろと言う事だな」ニュッ

ヒュウガ「い、何時からそこに居たのよ?」

キリシマ「何時って…何時だったか…?」

蒔絵「…ヨタロウ、忘れんぼさんはダメですよー?」

キリシマ「わ、分かっている…あともうその名で呼ぶのは止めろ」

群像「では…皆、何時も通りで頼む」

杏平「了解!」

我、夜戦ニ突入ス!

北上「行くよー!大井っち!」ボシュッ!!

大井「しー!静かに!」ボシュッ!

北上「あ…気付かれない様にするんだったね…あははは…」

ゴボボボボボ……


ドバァァァァァァァァン!!!!

ト級「ドワァァァァァ!!?」撃沈!

ホ級「奇襲カ!!」

ミョウコウ「おい、すまないが…魚雷を渡してくれないか?ピンク玉に飲み込ませる」

夕立「あ、はい!夕立の魚雷で良かったら!」スッ

北上(…会話だけ聞くとすっごい如何わしい様な……)

ミョウコウ「よい…しょっと…重いなこれ…よし!ピンク玉…吸い込みだ!」

カービィ「ぽよ!すぉぉぉぉ…!」ゴォォォォォォォ!!

ミョウコウ「ぐ…もの凄い吸引力だな…それ!」パッ!

ゴクンッ!

カービィ「ぽよっ…!」パァァァァァァァ……!

北上「おー!変身?!」

マルク「一体どんな風になるのサ…?」


カービィ『トーピードカービィ!!』

北上「お、それらしいじゃん」

ミョウコウ「ふむ…魚雷は出せるな?」

カービィ「ぽよ!」ボシュッ!!

ミョウコウ「よし…行くぞ!」

群像「こちらも行くぞ……8番発射管に魚雷を装填、発射だ!」

杏平「了解!」ピッピッ

ボシュッ!!

ドバァァァァァァァァァァン!!!!

ホ級「グォァァァァァ!!」撃沈!

ヘ級「クソ…!正々堂々ト戦エ!!」

デデデ「ところがどっこい、これは夜戦です」

エスカルゴン「ここを攻略する為には仕方無しでGESよーんだ!」

ヘ級「グヌヌ…喰ラエ!!」ボシュッ!!


ドガァァァァァァァン!!!

ヘ級「ヤッタカ!?」

シュゥゥゥゥゥゥ……

エスカルゴン「んん~?油断してフラグを使ったでGESな?」

ミョウコウ「いかん、いかんぞ君ぃ!」

マホロア「ミョウコウまで何でそんなにノリノリなんダヨォ」

ミョウコウ「ま、まあ気にするな…と言う訳で…カービィ!止めだ!」

カービィ「ぽよっ!」ボシュッ!!


ドバァァァァァァァァン!!!!!

ヘ級「ギャップイ!」撃沈!

ミョウコウ「良し、これで全て仕留めたな?」

島風「な、何だか早く終わり過ぎちゃって…可哀想な気もする…」

夕立「…悲しいけど、これ戦争なのよね」

エスカルゴン「だから何でそんなにネタを使うんでGESか」

デデデ「…ここには用は無い、さっさと次に進むZOY」

イオナ『合点』

ーーーーーー

ゴォォォォォォ……

ミョウコウ「…目の前に渦潮が有るぞ、どうする?」

マホロア「んー…皆ボクの魔法で宙に浮かせて、そのまま突破しちゃうとカ?」

マルク「良いねそれ!」

間宮「で、でも…これだけの重量を運べるんですか?」

マホロア「出来る、それは自信を持ッテ言えまス」

島風「すっごーい…!」

デデデ「では早速お願いするZOY!」

マホロア「では……びゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

エスカルゴン「かけ声格好悪!?」

マホロアの変な掛け声が響いた時、イ401から夕立までの全ての艦隊が水面から離れる。

マルク「ひょー…!こりゃ凄いのサ!」

マホロア「見タ?ボクのチカラを!!」

そういやレ級が実装されたらしいね…ガクブルガクブル


ミョウコウ「よし…いっその事このまま主力までひとっ飛びだ!」

マホロア「ヨーソロー!」

ゴォォォォォォォ……

ーーー敵前衛主力艦隊ーーー

ナチ「…敵がもうすぐやって来る様ですよ、戦闘準備を」

アシガラ「お!ようやくあたしの出番か!」

ヒエイ「…慌てないで、直に先行して撃沈されるのが落ちよ」

アシガラ「う、分かってるって…」

ハグロ「…ミョウコウも居なくなっちゃったし、ぶっちゃけアタシやる気無いし」グデーン

ナチ「そんな事ではダメです、とにかく敵の進行を阻止しましょう」

ヒエイ「そうね…そろそろ来る頃合いよ、準備して」

ハグロ「…了解」ハァ

北上「敵影確認、えーと…誰アイツら?」

エスカルゴン「あれは…霧の艦隊?」

デデデ「何ー!?ではカービィに浸食魚雷をコピーさせて…!」

イオナ『それだとこっちに気付かれる、まずは有功打を与えてからにしたい』

ミョウコウ「……あれは…まさか…」

マホロア「ん?心当たりでもあるノ?」

ミョウコウ「……あれは…ウチの次女達だよ…」

マルク「次女達?って事は…お前の家族?!」

ミョウコウ「馬鹿!声が大きい!」

大井「そ、それじゃあ…少し沈めづらい気が…」

ミョウコウ「……私の事は放って置いてくれ、お前達は任務に専念すれば良い」

北上「でも…」

ミョウコウ「良いから放っておけ!!敵地にて情を見せる事は死に繋がる!!」

北上「…ホントにそれで良いの?」

ミョウコウ「…」

北上「あんたは…本当にそれで良いのかって聞いてるの!!」

ミョウコウ「…敵はクラインフィールドを張っている、攻撃を当て、エネルギーを限界まで蓄積させて打ち消せ」

北上「無視すんなー!」

島風「貴方はそれで良いの!?」

ミョウコウ「良いな?では…砲雷撃戦だ!!」

夕立(ミョウコウ…)

砲雷撃戦、開始!


杏平「…一体何考えてんだか、ミョウコウは」

織部「…恐らく、自分の妹と戦っていると言う事実を否定し、無理矢理相手を敵だと認識させていると思われます」

ヒュウガ「…あの様子だと…何時か爆発するわね」

キリシマ「ああ…彼女も向こうを敵だと認識するのに必死だからな…」

蒔絵「どうにか…出来ないのかな…?」

イオナ「…私達では何も出来る事が無い、これはミョウコウの問題」

蒔絵「……」


北上「…」ボシュッ!!

ゴボボボボボボ……

北上から放たれた魚雷が、敵の艦隊に向けて海の中を進む。

ヒエイ「…魚雷を確認、此方も相手するぞ」

アシガラ「了解!」ザブンッ!!

ナチ「アシガラ!潜るならフィールドくらい張りなさい!」

アシガラ「…がばぼぼご!!(401が居るの!アイツとは一度やり合ってみたかったんだよ!)」

ナチ「…もう、仕方ないですね」

ハグロ「アシガラは相変わらずだね…よっと!」ボシュッ!ボシュッ!!

ハグロの艦艇から浸食魚雷が多数発射される。

ミョウコウ「…浸食魚雷で対抗して来たか…カービィ!今の能力を捨て、浸食魚雷を吸い込め!」

カービィ「ぽよっ!」

マルク「って!流石に全部吸い込めないだろ!?」

間宮「どうするんですか!?」

ミョウコウ「…どうしようか?」

マホロア「クッククク…今こそ、ボクの最高傑作の出番ダヨォ!」

ミョウコウ「最高傑作だと?」

マホロア「『時空間音速移動兵器 エアライド・スターシップ』、発艦せヨ!!」ピッ!!

ガゴン!!ゴゴゴゴゴゴゴ……

マホロアが声を掛けると、『それ』が格納されているドックが蠢く。

『エアライド・スターシップ起動指令を確認、準備シークエンスに入ります』

マルク「何!?何なのサ!?」

マホロア「ボクが『伝説のエアライドマシン』と『スターシップ』を合体させ、更なるスピードでの飛行を可能とした兵器ダヨォ…!」

『シークエンス1、完了。続いてシークエンス2に移行します』

ミョウコウ「…って!これではどう考えても間に合わないだろう!?」

マホロア「大丈夫!今来てる魚雷は魔法弾で撃ち落とすヨォ」

マルク「チッ…ここでやられちゃ堪んないからね…ボクが全部撃ち落とす」

マホロア「良いノ?」

マルク「準備に取りかかっているローアが魔法弾放てる訳無いのサ」

マホロア「…無理はしないデネ、こっちも出来るだけ急グ」

マルク「へーへー、期待しないで待ってるのサ」バッ!

そんな憎まれ口を叩いた後、マルクは海に向かって降下する。


アシガラ「…?(何かちっこい奴が海におりた…?)」

マルク「と言う訳で…いっぺん沈めやオラァァァァァ!!!」ゴバァァァァァァ!!!!

マルクは自らの口から破壊光線を放ち、潜航するアシガラごと浸食魚雷を撃ち落とそうとする。

アシガラ「がぼぼぼぼ!?(何!?フィールドを張らなくては不味い!!)」

それを視認したアシガラは慌ててクラインフィールドを展開する。
しかし、それでも薙ぎ払いによる衝撃は凄まじい物だった

ドゴゴゴォォォォォォォン……!

アシガラ「く…!なんて威力!?」

海底に轟音が響き渡る。

アシガラ『く…なんて奴!?浸食魚雷を一気に撃ち落とすなんて!』

ヒエイ『…不明よ、あんな生物は初めて見たもの』

ハグロ『ていうかさ…あの破壊光線?ぶっちゃけクラインフィールドを破れそうで怖いんだけど…』

ナチ『…十分に警戒して』

アシガラ『…了解!』


そんなやり取りをしている中…既にローア内では、最高傑作の発進準備が整っていた。

マホロア「…よし!発艦準備完了!何時でも行けるヨォ!」

ミョウコウ「そうか…カービィ、行けるか?」

カービィ「ぽよ!」

ミョウコウ「…では…えっと…その最高傑作の名称…は何だった?」

マホロア「時空間音速移動兵器 エアライド・スターシップ」

ミョウコウ「…では!時空間音速移動兵器、エアライド・スターシップ発進だ!!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Z9YFVxn2aCo(伝説のエアライドマシン スマブラXver)

ローアの前方に付いてる扉が開き、そこから音速の龍が飛び出す。

ハグロ「な、何あれ!?」

ヒエイ「艦載機…?」

ミョウコウ「カービィ!乗れ!」

カービィ「ぽよっ!」ピョンッ!!

幼き星の戦士は声を上げ、颯爽と音速の龍に乗り込む。

マホロア「ウンウン、G-ディフューザーシステムも問題なく稼働してるネェ」

デデデ「美しいZOY…!」

エスカルゴン「カービィもあんなに立派に育って…」シミジミ


マホロア『カービィ、そのエアライド・スターシップは君の心で動く。難しい事はしないから大丈夫ダヨォ』

カービィ「ぽよ!」

龍に乗ったカービィは、敵艦隊に突撃する。

ハグロ「げ、こっちに来る!?」

ヒエイ「各艦艇、対空体制に…」

ヒエイがハグロとナチに対空体制に入らせようとした時、ヒエイのクラインフィールドが突如音を立てて崩れる。

ヒエイ「な…!?」

ハグロ「えぇ!?クラインフィールドが消失!?」

ナチ「…恐らくあの兵器が音速でクラインフィールドを貫いたのでしょう」

ヒエイ「…恐ろしいな、これは厳重に行かないと落される」


ーーーイ401内ではーーー

杏平「あの兵器…突進だけで敵のクラインフィールドを叩き割ったぞ!?」

イオナ「…凄い」

織部「…敵のクラインフィールドを貫く程の速度を持つ兵器、ですか…」

群像「俺の所にも一つ欲しいな」

ヒュウガ「冗談言ってる暇があったら追撃しなさい!」

ミョウコウ「よし…そのまま敵を…!」


北上『…ホントにそれで良いの?』

ミョウコウ「っ…!?」ピタッ!

マホロア「どうしたノ?」

ミョウコウ(何故だ…何故…命令が出せない…!?)


ハグロ「あれ…?あれって…ミョウコウ?」

ナチ「え…?本当ですね…」

アシガラ「ぷはっ…!どうしたの?」

ハグロ「ねえねえ…あの変な船に居るの…ミョウコウじゃない?」

アシガラ「……本当だ、ミョウコウがなんでここに…?」

ヒエイ「……」

ミョウコウ「違う…違う…!アイツらは敵だ…!私の妹では…!」

マホロア「…ミョウコウ…」

マルク「おい!最初に作戦に集中しろと言ったのはだれなのサ!!」

ミョウコウ「うるさい…!少し黙れ…!!」


ハグロ「…ねえ、ミョウコウと話がしたいんだけど…良いかな?」

ヒエイ「……何故?」

アシガラ「…どうして人類のそばに居るのか…理由が聞きたい」

ナチ「私もです…お願いします」

ヒエイ「……分かった、良いだろう…」

ナチ「…ありがとうございます」

ヒエイから許可を貰い、ミョウコウが居るローアへと接近するアシガラ達。

ミョウコウ「…!?止めろ…来るな…!」

マルク「おいおい落ち着けっての!」

ミョウコウ「こんな…堕落してしまった私の姿を見るな…っ!!」

杏平「何だ何だあいつら!?旗艦に向かって行くぞ!?」

織部「どういう事でしょうか?まさか先ほどの兵器のドックを攻撃するつもりでしょうか?」

キリシマ「その可能性はあるが…私としてはミョウコウと接触しようとしていると思っている」

群像「何れにしろ…相手が危害を加えない限りは手を出さないでおこう」

イオナ「どうして?」

群像「…彼女達にも…事情が有るのだろう…」


アシガラ「ミョウコウー!どうしたのさー!」

ミョウコウ「あ…あ…!」

ハグロ「ミョウコウ、一体どうしてそこに…」


ミョウコウ「来ないでくれっ!!」

ハグロ「え…?」ピクッ

ナチ「…どういう事ですか?」

ミョウコウ「…私には…お前達に…合わせる顔がない…」

ハグロ「…どういう事さ?」

疑問に思ったハグロが問いかけに、ミョウコウは答え始める。

ミョウコウ「私は…深海棲艦の泊地の警戒線に配備されていただろう?」

アシガラ「うんうん、確か棲鬼サマってのが決めたんだっけ」

ミョウコウ「そこで私は…この艦隊に敗北を期し、そのまま鎮守府まで運ばれてしまった…」

ナチ「…それだけの理由なの?」

ミョウコウ「それだけではない…私はそこで生活を余儀なくされたのだが…」

ハグロ「…」

ミョウコウ「…情けない事に…暫く生活して居る内に…この生活も悪く無いと思ってしまったのだ…」

ハグロ「…えっ?」

ミョウコウ「笑える話じゃないか?元の場所に戻らねばと思っていたのにだ…そこの生活も良いと思ってしまった…」

ハグロ「…もしかしてそんな理由?」

ミョウコウ「そうだ、今もこうやって任務に参加している…私は人類に屈服したのだよ。霧として恥じるべきだ…」

ハグロ「…」

ミョウコウ「ふ…やはり許せないか…許せないだ…」

ダキッ!

ミョウコウ「…?」

突然アシガラに抱きつかれ、ミョウコウは拍子抜けしてしまう。

アシガラ「…何もされてなくて良かったよ…」

ミョウコウ「…な…?」

ナチ「ですね…居なくなった日から…ずっと心配で気が気でなりませんでしたもの」

ミョウコウ「お前達…?」

ハグロ「それにさ、ミョウコウは人類の生活も良いと思った事を霧として恥じるべきだって思ったんでしょ?」

ミョウコウ「あ…ああ…」

ハグロ「…なら良かった、アタシ…ミョウコウがこのまま開き直って完全に人類に着いていたら…超重力砲ぶちかましてたかも」

ミョウコウ「許して…くれるのか…?こんな私を…」

ハグロ「…当たり前だよ…だってさ…私達…」


「皆、おんなじ姉妹なんだから」

ミョウコウ(…ああ、そうだ…私達は『姉妹』…)

ミョウコウ(私は…そんな事も忘れようとしてしまっていたのだな…)

カービィ「ぽよ…?」

マホロア「だ、大丈夫カイ…?」オロオロ

ミョウコウ「……ああ、もう大丈夫だ」

アシガラ「……さて!続き…始めるか?」

ハグロ「姉妹っても…手加減しないからね?全力で連れ戻すから」

ナチ「覚悟して下さいね?」

ミョウコウ「……フッ、分かっている!」スクッ!

カービィ「ぽよ!」

ハグロ「じゃ…続き始めるよ!」

ハグロの声と共に、アシガラとナチも元の位置に戻ってゆく。

ミョウコウ「…カービィ、彼方が私を連れ戻すつもりならば…私は此方側に引きずり込もうじゃないか」

カービィ「ぽよっ!」キッ


タカオ「…話は終わったみたい…ね…?」

杏平「アイツら…一体何話してたんだろうなぁ?」

イオナ「分からない…けど、雰囲気からして…多分仲直りが出来たんだと思う」

群像「ああ…俺も確証がないが…そんな気がするよ」

蒔絵「何だかよく分からないけど…仲直りが出来たなら良かった!」


北上「…もー大丈夫なの?」

ミョウコウ「ああ…胸の閊えが取れた様な清々しさだ…」

大井「…無理なしないでくださいね?」

ミョウコウ「何を言う…今の私は絶好調だ…!」



ハグロ「…ミョウコウが無事で良かったね」

アシガラ「ああ……ヒエイも煩かったしな」

ナチ「さあ…行きましょうか!」

すまん…今日は…寝る…お休み…。

夕立「ミョウコウが元気になったっぽい記念の…魚雷っぽい!!」ボシュッ!!

島風「こっちも発射しちゃうよ!」ボシュッ!!

ゴボボボボボボ……

ボガァァァァァァン!!!!

アシガラ「はーっはっはっはっはー!効かない!効かないぞーっ!!」

夕立「あららら…どうするっぽい?」

北上「まずはあのバリアをなんとかしなきゃ行けないね…!」

ミョウコウ「ならばコイツに任せろ…行け!突撃だカービィ!」

カービィ「ぽよっ!!」バヒュンッ!!

カービィを乗せた龍は、そのままハグロの艦艇に向かって突っ込む。

ハグロ「何アイツ!?早っ…!」

ハグロが驚きの言葉を述べるよりも早く、その艦艇は破壊される。

ナチ「ハグロっ!?」

ハグロ「え!?ちょ、えええ!?」

突然燃え上がる艦艇に慌てふためくハグロ、刹那……

カービィ「ぽよ…」

ハグロ「…あら?」

ハグロはカービィに救助されていた。

ハグロ「…一体何が何だか…」


ミョウコウ「おお…これが最高傑作の力か…!」

マホロア「何せエアライドマシンとミルキーロードの力で出来た船を合体させたからネェ!強いのは当然ダヨォ!」


アシガラ「あ…ハグロがミョウコウに捕まっちゃった…」

ナチ「…あのへんてこ船と401が障害ですね」

ヒエイ「…旗艦を落せば401も弱体化する筈、あのへんてこ船を沈めるのよ!」

アシガラ「了解っ!」ザブンッ!!

このSSの世界でも以前カービィは「銀河に願いを」で出てくるミルキーロードの星々を繋げたことになってるんすか?

ナチ「ああもう!またフィールドも張らずに潜って…はぁ」

アシガラ(ナチ!こっちは水中を振動させて敵のソナーを掻き乱す!あんたは旗艦の気を引かせて!)

ナチ「…了解」ハァ

ヒエイ(…余り自治が取れていないわね…どうしましょう…)


カービィ「ぽーよ!」

ハグロ「ん、ありがと」スタッ

ミョウコウ「…残るは2人か!」

ハグロ「あれ?生徒会長さんは?」

ミョウコウ「……誰だ?その生徒会長とやらは?」キョトン

ハグロ「あれ?忘れちゃったの?」エッ?

ミョウコウ「忘れた」キッパリ

ハグロ「……」

>>404
マホロアとの旅の途中で『コピー能力が無くてもどうにか戦える様にしたい』
と思い立ったマホロアがカービィにミルキーロードを繋げさせ、スターシップを手に入れたと言う設定です。
ちなみにドラグーンの方はマホロアが既に入手していた模様。
ちなみに繋げた時にノヴァが体現した時に序でで『ある杖』の力が使える完成度の高いレプリカを入手しています。
そのある杖とは…最終話で明らかになります。

ハグロ「まあ…覚えていてもあんまり意味ないしね」

ミョウコウ「そう言う事だ」

ヒエイ『聞こえていますよ?』

ハグロ「ひぇっ!?」

ヒエイ『やはり貴方達は…ここで叩き直さなければならない様ですね…!』

激昂するヒエイの艦艇から魚雷が多数放たれる。

ミョウコウ「…怒りに任せて放つ攻撃程醜い物は無いな、誰だか知らないが」

ハグロ「ってそんな悠長にしてる場合!?これバリアでも防げそうに無いよ!?」

マホロア「その為のカービィです」

カービィ「ぽよっ!」ピロッ!

能力を捨て、龍にまたがったまま浸食魚雷の群に向かって行くカービィ。

ミョウコウ「カービィ!そのまま吸い込め!」

ハグロ「あーもう好きにして!」

カービィ「ぽよっ!すぉぉぉぉぉぉ…!!!!」ゴォォォォォォ!!!

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=06j1WbxMH5s(強いぞ星の戦士)

流星群の如く放たれた魚雷の一部を吸い込むカービィ。
彼の吸引から逃れた魚雷は水中に潜る。

ゴボボボボボボ…!!!!

アシガラ「ちょ!?なんでこんなに魚雷が…あ!」

突然、アシガラに名案が浮かぶ。

アシガラ「よっし…そのままごーーんっ!!」バッ!

アシガラは艦艇から強力な衝撃波を発し、周りの魚雷を破壊しながら爆音を鳴らす。
当然、401の中にも強い衝撃が走る。


群像「ぐ…っ!」

杏平「っ…おいおい、大戦艦が放った沢山の魚雷を衝撃波で爆破するかよ普通!?」

織部「一体何の意図があって…」

静「…!先ほどの衝撃波の爆音と大量の魚雷の爆発音でソナーが機能しません!!」

キリシマ「…敵に探知されない様にして一気に畳み掛けようって魂胆か!」

ヒュウガ「あの子…あんなに頭が回ったかしら?」

タカオ「問題は誰を狙っているかよ…!」

蒔絵「私達を狙っているのかも!?」

群像「…断定は出来ないな…」


その頃アシガラは爆風に紛れ、ローアの後ろに旋回していた。

アシガラ(ナチ!挟み撃ちにするよ!)チ…チ…

ナチ(…分かりました!)

ナチも続いてローアの前方に出る。

カービィ「ごくんっ…ぽよっ!」クルクル

それとほぼ同時に、浸食魚雷を飲み込み終えたカービィは変身しようとしていた。

ミョウコウ「さて…一体どの様になる!?」


カービィ「はっ!!」パァァァァァァ……!

変身を終えたカービィは海軍指揮官の制服を纏う如何にもな姿をしていた。

ハグロ「おー!かっこいー!」

マホロア「あれは…スーパー能力の一種、イロウショントーピードカービィなのダ!ダ!ダ!!なのダ!!!」

ミョウコウ「自前エコーご苦労だ」

ハグロ「まさか…浸食魚雷が撃てたりするの!?」

ミョウコウ「そのまさかだ」

ハグロ「ひゃー!この子アタシにちょうだい!!」

ミョウコウ「んー…誰の物でもなかった様な…」

ハグロ「そーなの?まあ良いか…カービィー!行っちゃってー!」

カービィ「ぽよっ!」

龍に乗りながら浸食魚雷を多数発射するカービィ。
殆ど誰を狙っているのか決めずに発射しているのでそれぞれの魚雷の行き先はバラバラだ。

ヒエイ「…『霧』でも無いのに浸食魚雷を使用するとは生意気な…!」

怒りが頂点に達したヒエイは、超重力砲を放つ体制に入る。

ヒエイ「こうなってしまっては…もう貴方達を吹き飛ばしてでもあの船を落す!!」ゴゴゴゴゴ……

アシガラ(ちょ!?それダメっ…!)

ここで少し休憩入れます、果たしてヒエイの怒りはローアに届くのだろうか!?

ヒエイ「何もかも…滅べっ!!」


静「重力子反応!敵の大戦艦が超重力砲を放とうとしています!!」

ヒュウガ「あーあ…あの様子だとお怒りみたいね」

群像「…奴のフィールドは破壊されている、ここは魚雷で落すぞ!」

杏平「了解!」ピピッ!!

ボシュッ!!

ゴボボボボボ……


ハグロ「うわわわわ…せ、生徒会長がお怒りじゃ…」ガタガタ

マホロア「醜いネェ、ああ醜いネェ、醜いネェ」

ミョウコウ「秩序の再構成が必要だと言っていた本人がこれではな…」ヤレヤレ

ハグロ「どーすんのさ!?生徒会長の撃沈が間に合わなかったら皆粉々になるんだよ!?」

ミョウコウ「…承知しているよ、だが…彼が居る限り大丈夫だ」

ハグロ「彼って…誰?」

ミョウコウ「……」


ヒエイ「無駄よ…無駄…!私を止める事は出来ない…!」

「それはどうかな?」

ヒエイ「何者!?」

刹那、艦艇が後方に吸い寄せられる。途轍も無い重力が艦艇を吸い寄せているのだ。

ヒエイ「こ、これは…どういうこと!?」

マルク「クク…ボクの必殺技の一つ…『ブラックホール』なのサ」

ヒエイ「まさか…艦艇を吸い寄せているの!?」

マルク「これはボクの体にも結構負担掛けるからね、あんまり使いたく無かったけど…やむを得なかったのサ」

マルクが放ったブラックホールがヒエイの艦艇の後部を引きちぎる。

ヒエイ「く…!だけど…すぐに再生してしまえば問題は…!」

続いてヒエイの艦艇の前部に401が放った魚雷が命中する。
その結果、残った部分も大打撃を受ける。

ヒエイ「な…!」

マルク「残念だったね……」



マルク「アンタはコンティニュー出来ないのサ」ドドン!

ヒエイ「くっ…!」


静「…敵の重力子反応、消失…」

杏平「…魚雷が当たったのは分かる…だけど、さっきのブラックホールみたいなのは誰がやったんだ?」

タカオ「…さあ?分からないわね」

群像「だが…重巡洋艦がまだ2隻居る、油断は出来ない」


アシガラ「…生徒会長がやられちゃったか…」

ナチ「…ここは私達2隻で行くしか有りませんね…」

アシガラ「ともかく…これで終わりだよ、へんてこ船!」

ミョウコウ「…挟み撃ちか…」

ハグロ「どうするの?ナチの方はカービィが相手するとして…アシガラは?」

ミョウコウ「……寄らせておけ、私がアシガラを相手する」

ハグロ「…分かった、アタシも付き合う」

ミョウコウ「…フッ」


その頃、ナチは音速で飛び回るカービィを迎撃しようと応戦していた。

ナチ(く…!あの兵器…速度が高すぎる!)

カービィ「ぽよっ!ぽよっ!」ボシュッ!ボシュッ!!

周囲には、回る様に飛び回りながら浸食魚雷を投げまくるカービィが居る。
このままではクラインフィールドがあっても耐えるのは難しいだろう。

ナチ(せめて…アシガラに何か手助けが出来れば…!)

ナチ「…アシガラ…」チ…チ…

アシガラ(どうした?)チ…チ…

ナチ「あの艦載機に少し手間取っています…そこに行くのは難しそうです」チチ

アシガラ(…そうか、挟み撃ちは難しいか…良い案だと思ったのにッ!)チチ

ナチ「そこでですが…私は浸食魚雷を水中に放ちます、さっきの様に振動を起こしてください」チ…チ…

アシガラ(…大分読めたぞ、そこで浸食魚雷をまた爆発させソナーに感知されない様にするんだな?)チ…チ…

ナチ「はい、そこであのへんてこ船に下から奇襲を仕掛けて下さい」チ…チ…

アシガラ(…分かった、成功するかどうかは分からないけどやってみるぞ!)チ…チ…

ナチ「頑張って下さいね…」チ…チ…

そうしている内に、爆音が響くと共に艦艇の一部が炎上していた。
カービィの攻撃が届いてしまった証だ。

ナチ「不味いですね…早く浸食魚雷を放たないと…!」ボシュッ!ボシュッ!

艦艇が完全に撃沈してしまう前に浸食魚雷を放つナチ。
それなりの数が射出された瞬間、艦艇が爆発を起こす。

ナチ(く…ここまでのようですね…アシガラ…上手く…やって下さいね…)

カービィ「ぽよっ!」ガシッ!

ナチ「はう…」プラーン…

ナチのメンタルモデル、カービィ手によって救助される。

>>416
今度は抜け字…たった一文字だけだし気にすんなよと思うかもしれませんがそうはいかんのです。

×ナチのメンタルモデル、カービィ手によって救助される。

○ナチのメンタルモデル、カービィの手によって救助される。

ミョウコウ「…残りは後1人か」

ハグロ「ナチがカービィに吊り下げられてる…正座以外の体制って始めてみたかも」

ミョウコウ「そう言えばそうだな…珍しいので保存しておくか」ピピッ

マホロア「で…問題は…アシガラがどこから来るか、ダネェ」

ミョウコウ「後ろからだろう?」クルッ

そう振り返ると、後ろに居たアシガラの艦艇は既にそこに居なかった。

ミョウコウ「……居ない…?」

ハグロ「ど、どこに行ったの…?」

ミョウコウ「…間宮に探知を依頼するか」

しかし、次の瞬間再び強い衝撃が船に走る。

ハグロ「うわっ!?」

ミョウコウ「…二度目か…またソナーが効かなくなったな…」

ハグロ「むー…一体何処から出ようってのさー!」


ザバァァァァァァァン!!!!!

突如、巨大な物体がローアの真下から飛び出す。
その際の衝撃で船体は巨大な物体に持ち上げられる。

ハグロ「わわわ!?」

ミョウコウ「…まさか真下から攻めるとはな」


アシガラ「ミョウコウーーっっ!!!」

ミョウコウ「…相変わらずだな、お前と言う奴は」

ハグロ「ま、真下から飛び出してどーしよっての!?」

アシガラ「……どうするんだ?」

ミョウコウ「……」

マホロア「……」

ハグロ「……」

シーン……

ガシッ!

アシガラ「はわっ!?」

ミョウコウ「…捕まっていろ」

アシガラ「ちょ、一体何を…」

ドガァァァァァァァァン!!!!!

アシガラ「か、艦艇が爆発…!?」

ハグロ「…カービィ!」

カービィ「ぽよ!」

ナチ「こ、この早さは異常です…」

アシガラ「…」ポカーン…

ミョウコウ「…チェックメイトの様だな」

カービィ「ぽ~よよい!」



ヒエイ「…く…彼らに敗北を期しただけでなく、生徒会のメンバーまで奪われてしまうとは…」

「…少し気を持て、まだ私が居るではないか」

ヒエイ「コンゴウ……様…?」

コンゴウ「私もマヤを連れ去られてしまったからな…その気持ちは分かるぞ」

ヒエイ「コンゴウ様…私…どうしたら…」

コンゴウ「…帰ろう、また来られる時も来るやも知れんからな…」

ヒエイ「…はい」

コンゴウ「さあ…今日は私が奢る、好きなだけ食え」



北上「……ぶっちゃけ、あたしら途中から空気だったね」

夕立「折角改装したのに…これじゃあ意味が無いっぽい!?」

島風「まあまあ…何とかなったみたいだから…良いんじゃないかな?」

大井「ですね…」


キリシマ「…もう終わったらしいぞ」

杏平「マジ?何か色々あってわかんねーわ…」

タカオ「戦いの時間が短い気がするわね…実は長かったんでしょうけど…」

蒔絵「…でも、気になるのは…皆は仲直り出来たのかな…?」

ヒュウガ「あら、それは心配無いんじゃない?」

蒔絵「心配ない…?」

群像「ああ、俺も不思議とそんな感じがするよ」

蒔絵「…そうなのかな」

ヒュウガ「ええ!ですよね?イオナ姉様…」


イオナ「ぐー…ぐー…」zzz

ヒュウガ「…あらら」

蒔絵「…寝ちゃってるね…」

杏平「っはぁ…のんきな奴だなー」

群像「まあ…そっとしておいてやれ」

イオナ「ぐー…ぐー…」zzz

デデデ「…見事な戦いだったZOY」

エスカルゴン「我々は何もしてないでGESがな」

アシガラ「…そちらの人は誰だ?」

ハグロ「カタツムリとペンギンって不思議な組み合わせだね」

デデデ「ワシはこの艦娘達の司令官、デデデ大王だZOY」

エスカルゴン「私目は装備の改造・開発・チューニング等を担当する…いわばエンジニアのドクター・エスカルゴンでGES」

ハグロ「デデデ大王とドクター・エスカルゴンね、宜しく」

マホロア「ところで…君たちの名前まだ効いてなかったネェ、何て言うノ?」

ミョウコウ「ここで教えたい所だが…鎮守府に着いたら教えよう」

アシガラ「鎮守府?どういう所なの?」

ミョウコウ「…まあ戦い以外は艦娘が平和に暮らしている場所と考えれば良い」

ナチ「鎮守府…ですか、少し興味が有ります」

デデデ「では…各艦艇に次ぐ!作戦の成功を確認、これより横須賀鎮守府に帰投するZOY!」

北上「了解!」

カービィ「ぽよ!」

WORLD E-2 Rumba offshore waters
征服完了!
ーーー横須賀鎮守府ーーー
デデデ「あー…只今帰投したZOY」

ミョウコウ「た、ただいま…」

アシガラ「おー…ここが鎮守府かー!」

ハグロ「アタシ達の周りには無かった物がいっぱい…」

金剛「あー…提督ぅー…お帰りデース…」

デデデ「金剛!どうしたZOY?」

アシガラ「おぁー!?コイツも金剛って言うのか!?」

金剛「はっ…今ので少し眠気が覚めましたデース、センキューデース」

ナチ「何だか私達のコンゴウとは別人ですね…まあ当たり前ですけど」

金剛「ユー達のネームを言ってプリーズデース」

エスカルゴン「あ、まだ眠気取れてないわこれ」

ナチ「私は霧の重巡洋艦、ナチです…別にどこかの軍とは関係ありませんよ?」

アシガラ「あたしはアシガラ!宜しくな!」

ハグロ「アタシはハグロ、まー宜しく」

金剛「オーナイストゥユーミトゥー」アクシュ

エスカルゴン「金剛、後の事は我々に任せてもう寝るでGES!」

金剛「そうはイカのテンタクルスデース、私と妹達が何時も居る場所にガイドしマース」

ミョウコウ「ああ…頼むよ」

金剛「ではではフォローミーデース」

ーーー金剛のティールームーーー

金剛「着いたネ、さっさとインするデスよハリーデスよ」ドガッ!

ミョウコウ「分かってる!だから蹴るなって!」

ハグロ「眠いと相当気分が悪いんだね…」

霧島「こんばんは…あら?お客さん?」

ミョウコウ「ウチの次女達だよ、ほら自己紹介しろ…」

ハグロ「ハグロでーす」

ナチ「ナチです、何度も言いますけどどこかの軍とは関係ありませんよ?」

アシガラ「アシガラだよ!宜しくな!」

霧島「私は霧島、宜しくお願いします」

榛名「私は榛名です!宜しくお願いします!」

比叡「私は比叡です、皆さんも気合い入れて頑張りましょう!」

アシガラ「…何かこっちの艦艇と同じ艦名だね、何者なんだ?」

ミョウコウ「艦娘と言うらしい、大戦時の艦艇の魂を少女の体に宿し、戦える様にした兵器だとさ」

榛名「はい!日夜提督の為に頑張ってます!」

ハグロ「へー…まああんまり深くは触れないであげる」

比叡「有り難う御座いますね」

ミョウコウ「ふむ…お前は彼方と違って中々どうして…何と言うか…押し付けがましく無さそうだな」

比叡「あれ?褒められてる…のかな?」

ナチ「あの…ところで一つ質問していいですか?」

榛名「何でしょう?」

ナチ「あなた方の後ろに居る…何か只ならぬ妖気を放っている物は…?」

榛名「へ?あの子ですか?」


ヲ級(flagship)「ヲ…」ゴゴゴゴゴゴゴ……

霧島「あれは提督が鹵獲した深海棲艦です」

アシガラ「し、深海棲艦を鹵獲!?」

ハグロ「どーしてそんな事を?」

ミョウコウ「…どうなんだ?それは前々から疑問に思っていたのだが…」

デデデ「ワシはあのヲーちゃんの可愛さに惹かれたのだZOY」

アシガラ「…そんだけ?」

エスカルゴン「そんだけでGESよ」

ナチ「……変なペンギンですね」

デデデ「だが…何故ヲーちゃんは只ならぬ妖気を放っておるのだZOY?」

エスカルゴン「一瞬敵が侵入して来たのかと思ったでGESよ」

ヲ級「ヲ…提督達が作戦に行っている間、とても暇だったから改造を二回済ませた」

エスカルゴン「そんな時間経ってたでGESか…済まないでGES」

ヲ級「謝るのは私の方、資材を改造とか新しい艦載機を作るのに勝手に使っちゃった」

エスカルゴン「ど、どれ位削ったのよ?」

ヲ級「この位」

使う前のの資材
燃料:8500 鋼材:7900
弾薬:7500ボーキ:8900
     ↓
     after
今の資材
燃料:1200 鋼材:1000
弾薬:100 ボーキ:1200


エスカルゴン「あらまなんて事を!?」

ミョウコウ「殆ど持って行かれてるな…」

デデデ「ぐぬぬぬ…こんなに資材を溶かしたら例えヲーちゃんでも許さんZOY!!」

エスカルゴン(まあ…たとえ愛していてもそれが普通の反応でGESよね…)

ヲ級「大丈夫、良い艦載機や装備が出たから」

デデデ「そうか?なら許すZOY」

エスカルゴン「良いのかよ!?」

ハグロ「このペンギンさあ、なんかヲーちゃんに甘くない?」

霧島「もうヲーちゃんで確定なんですね…まあ、提督が可愛さに惚れた程ですし」

アシガラ「んー…でも可愛いだけで付き合ったらあんまり長く続かないってネットワークにはあったんだけどなあ…?」

榛名「何でしょうか…一生のパートナー…別に変な意味ではなくて…何と言うか、相棒みたいな…」

アシガラ「相棒…ねぇ…」

ナチ「…不思議な物ですね、人間と言うのは…」

*ヲ級「ごめんなさい、でも…これに見合う活躍をしてみせるから」

デデデ「ああ、期待しておるZOY!」

金剛「トゥデイはもうスリープするデスかー?」

ハグロ「大丈夫、私達は睡眠しなくても大丈夫だよ」

榛名「でも…せめて一睡位した方が…」

ミョウコウ「そもそも寝床はあるのか?」

霧島「大丈夫です、用意しておきますよ」

比叡「その間に皆さんはお風呂に入ってて下さい!」

アシガラ「風呂?なんだそれは?」

ミョウコウ「人間が身を清める時に行う事だ、興味はあったが入る機会が無くてな…」

ハグロ「あれだあれだー!何か覗いちゃダメとかそう言うのでしょ?」

ナチ「少し違うと思いますね」

アシガラ「何だか楽しそうだ…はいはーい!入りたーい!」

榛名「では!ごゆっくりお楽しみくださいね!」

ミョウコウ「風呂か…楽しみだ」

ーーー浴場ーーー

ミョウコウ「ここが風呂か…」

ハグロ「データによると…このカゴに脱いだ服をしまうって」

アシガラ「なんで服を脱がなきゃ行けないんだ?」

ハグロ「体の汚れを落としやすくする為だってさ」

ナチ「成る程、でしたらこの服は脱ぎましょう」

ミョウコウ「お前達…もうちょっと羞恥心とか無いのか?」

ハグロ「ん、アタシは一応有るつもりだけど?」

ナチ「私もです、それに誰かに覗かれた所で私達が報復してしまえば良いだけですし」

アシガラ「しゅうちしんって何だー?」

ミョウコウ「……まあそうなのかもな、私達にとっては…」

アシガラ「ねえねえ、しゅうちしんって何さー?」

ハグロ「そんな事よりさっさとお風呂入ろ、先越されるのやだし」

ミョウコウ「…そうだな、そろそろ入るか」

アシガラ「おーい!」



カポーン……

アシガラ「入りまーっす!」ガララッ!

雷「あら、お客さんかしら?」

暁「ちょ!黒い髪の人!タオルくらい巻きなさいよ!」

ハグロ「ちぇ、先客が居たか」

ミョウコウ「紹介する、ウチの次女達だ」

響「ああ…北上さんから聞いているよ」

ナチ「そうでしたか、では紹介は不要でした?」

吹雪「はい…もう知っちゃってるので…」

ハグロ「まあいいや、とにかく入らせてもらうよー」

雷「暖かいわよ!入って入って!」

ザブ……

暁「へー…貴方達がミョウコウさんの妹さんだったのね?」

ハグロ「そ、暫く厄介になるから宜しくね」

アシガラ「お前達の名前は何て言うんだー?」

響「私は響、それで黒髪の方が暁姉さん、茶色の髪の…活発で面倒見が良い方が雷、少し控えめな性格の方が電だよ」

吹雪「そして…私は吹雪です」

ナチ「そうですか…宜しくお願いしますね」

ミョウコウ「所でだ、お前達は何故風呂と言う物に入る?」

暁「なんでって…レディーなら当然よ!」

響「戦いの疲れを洗い流すのに大事な事だから入っているよ、無論入りたいって思った時も入るけど」

電「私は…女の子はお風呂に入らなきゃダメだって思ってるのです」

ミョウコウ「成る程、性別がメスの人間は風呂が必要不可欠、と…」

アシガラ「新しい情報が手に入ったなー!」

吹雪「にしても…大きいですね…」

ミョウコウ「…何がだ?」

雷「その……お、お胸が…」

ミョウコウ「…胸…?」

アシガラ「そんな事気にして何になるのさー?」

暁「大人のレディーは胸が大きいのは常識よ!」

ナチ「…私達はその『大人のレディー』であると言いたいのですか?」

暁「それもそうだけど…一体どうしたらそんなに大きくなるのよ?」

ハグロ「いやいや…アタシ達言う程大きく無いよ?そりゃ皆と比べれば大きい方だけどさ…」

ミョウコウ「私達は…恐らく人間では標準的なサイズ…だと思うぞ」

響「それで標準的…ね…」

雷「あの…ハグロさんの胸…少し触らせて?」

ハグロ「え?何でアタシに頼むの!?」

雷「良いからお願い!」

ハグロ「えぇー……ミョウコウ、パス」

ミョウコウ「お、おい!?」

雷「分かったわ、じゃあ行くわよ…それっ!」ガバッ!

ムニッ

ミョウコウ「ひゃっ!?な、何をしている…」ビクッ!

雷「んー…やっぱり普通かしら…?」

電「わ、私も…ハグロさんの胸を触ってみるのです!」

ハグロ「やだ!てか何でアタシの胸に執着するのさ!?」

ミョウコウ「っ…あ、アシガラ!ナチ!!見ていないで…んっ…止めさせろ…!」ビクッ!

ナチ「いや…止めさせようって思っても止めてくれない様な…」

ミョウコウ「さ…さっきから…んんっ!体が熱を出している…!これは異常が起きているとしか言いようが…あっ…!」ビクンッ!

アシガラ「それは本当か!?大変だ!!」

ハグロ「はいはい!もう胸の話はストップストップ!もう止めにしよ!」パンパン!

暁「何でよ?」

ハグロ「だってって…ほら、吹雪を見なよ」


吹雪「そ、そんな…恥ずかしい所を揉んで……///」ブクブク……

雷「あああ!?ふ、吹雪が沈んじゃってる!?」

電「はわわわ…早く助けないと!」

ハグロ「はぁ…あい、終わらせたよ」

ミョウコウ「す…済まない…っ」ビクッ

アシガラ(……なんでミョウコウはびくんびくんしてるのかな…?)


ドバァァァァァァァァン!!!!

暁「きゃっ!?」

アシガラ「うわっ!!」

ミョウコウ「う、上から何か降って来たか…!?」

やべぇ…sageてた……

雷「い、一体何が降って来たのよ…?」

雷が落ちた物体に目を向けると、そこには巨大な尻尾が生えたコートの様な物を着た少女が浮かんでいた。

吹雪「…誰かな…?深海棲艦にも似てるけど…」

ミョウコウ「……此方のデータにも何も無かった、恐らくは新種だろう」

???「…」

電「と、とにかく…このままじゃこの子が心配なのです…お風呂から出してあげないと」

雷「そうね!まずは…この子は何処に運んだら良いと思う?」

ハグロ「あ…取り敢えず近くに置いたら?」

暁「そうね!」

ガラララッ!!!!

デデデ「お前達!大きな音がしたが大丈夫だったかZOY!?」

響「…あ、司令官…」

暁「あ…あ…」カァァァァ

吹雪「司令官…///」

デデデ「ん?どうかしたかZOY?」

ハグロ「入ってくんなぁぁ!!この変態っ!!!」ブンッ!!

デデデ「おわぁ!?貴様!何するZOY!!」

電「良いから出てって下さいっ!///」

デデデ「むう…仕方ない、後で司令室に来る様に!」

ピシャンッ

ミョウコウ「…全く、折角事が進みそうだったのに何故追い出す…?」

暁「れ、レディーのお風呂を覗いた司令官が悪いんだから!」

ミョウコウ「あれはどう見てもお前達を心配して駆けつけただろう、その恩を仇で返すとか…」

暁「う…そう…よね…」

ハグロ「アタシが悪いの…まさか本当に男の人が来るなんて思わなかったから…」ズーン

アシガラ「とにかく、少し風呂を堪能したらコイツ連れて司令室行くぞー」

響「そうだね…」

ーーー数十分後 司令室ーーー

ミョウコウ「…デデデ、入るぞ」

ハグロ「さっきはごめん…」

デデデ「いやいや…良く来てくれたZOY、して…さっきの音は?」

雷「えっとね…突然この子が落ちて来て…」スッ

デデデ「何ZOYこれは?」

エスカルゴン「んー…見た事の無いタイプでGESな」

ミョウコウ「霧のデータベースにもコイツの情報は全くない…完全な新種だと私は考えている」

ヲ級「……」ジー

雷「?どうしたの?」

ヲ級「…ううん…何だか見た事が有る様な気がしたけど…」

デデデ「心当たりが有るのかZOY?」

???「ん…」

尻尾「グル…?」

雷「あ!起きたわ!」

暁「…その尻尾みたいなのって唸るのね…」

???「……」ムクッ

響「あの…君は…?」

レ級「ボクの名前…?確か…『戦艦レ級』…だよ?」

エスカルゴン「聞いた事の無い名前でGESなあ」

レ級「それで…こいつの名前は『ラトニー』だよ、可愛いでしょー?」

暁「え…??ま、まあそうかもね…??」

ラトニー「…グォォォォォォォ!!!!!」

暁「きゃっ!?」

レ級「こ、こら!人の前で吠えちゃダメだって言ってるだろ!?」

ラトニー「…クゥーン…」シュン

雷「何か…犬みたいね…その尻尾…」

レ級「…この尻尾、結構凶暴でさ…コイツは近づいた物全部壊しちゃったんだ…」

エスカルゴン「うわぁ…見かけに寄らず厄介でGESな…」

レ級「何でそれがボクのお尻にくっ付いてるのかは分かんないけど…取り敢えず名前を付けて可愛がってるんだ」

ラトニー「グルル……」

ヲ級「……どうして貴方がここに?しかも浴場の天井から落ちたって…」

レ級「んー…それも分かんない」

ヲ級(……一体どうして…?)

ミョウコウ「…ふむ、貴様…レ級と言ったな…」

レ級「うん」

ミョウコウ「お前は…ここに来る前は何処にいたのか思い出せないか?」

ハグロ「そうだよ…なんかさ、お家みたいなのとかさ」

レ級「ボクは…お家?だったのかなあそこ……何かの部屋に閉じ込められてたんだ」

アシガラ「部屋?」

レ級「うん、たまに…そこのヲ級ねーちゃんみたいな…仲間?がいっぱい遊びに来たんだ」

電「ふんふん…」

レ級「最初の内はラトニーが皆食べちゃったけど…途中からボクが出来るだけ皆を襲わない様にと育てたら…余り人を襲わなくなったんだ」

アシガラ「…さらっと恐ろしいことを言ったな…」

ミョウコウ「…その尻尾の凶暴さ故に隔離されていたと言う事か…」

ヲ級「……」

デデデ「ヲーちゃん…何か知っているのかZOY?」

ヲ級「…この子は確か…ううん、何でもない」

エスカルゴン「え?」

ヲ級「それより…これからどうするの?」

レ級「んー…どうしようかな…」

休憩入れます、2時間位にまた…

雷「…暫くここに居たら?」

レ級「良いの?」

暁「良いわよ!私達と一緒に遊んだりしましょ!」

響「君の事ももっと知りたいし…」

レ級「…良いよ!良かったねラトニー!ここに居ていいって!」

ラトニー「グルル、グルル…」

暁「今のは…唸り声と言うよりかは…猫のゴロゴロ音?」

電「不思議な…生き物?なのです」

デデデ「遊ぶのも良いが…今日はもう早い、早く寝るZOY」

ミョウコウ「そうだった…もうこんな時間である事を忘れていたぞ」

暁「じゃあじゃあ!今日はレ級と一緒に寝るわ!」

雷「良いわね!レ級もそれでい?」

レ級「良いよ!ラトニーには寝てる間に襲わないでって言っておくから!」

ハグロ「じゃ…そう言う事で?」

ナチ「睡眠を取りますか…」

響「皆…お休み、良い夢を見てね」

デデデ「今日もお疲れさまだZOY」

ーーーその夜ーーー

響「すー…すー…」zzz

電「むにゃむにゃ…むにゃ…のです…」

暁「…うぅ、まだ冷えるわね…?」

レ級「…」スタスタ

暁「ねえ…何処行くのよ?もう寝る時間よ?」

レ級「大丈夫…分かってる、少し風に当たりに行くだけだから」

暁「私も着いて行くわよ…?」

レ級「ありがとう、でも…大丈夫だから」

暁「ホントに…?気を付けてね…?」

レ級「…ん」

ーーー停泊所ーーー

ヲ級(あの子は…計画だけ聞かされたから詳しい内容はよく分からなかったけど…まさか…)

レ級「あれ?ヲ級ねーちゃんも涼みに来たの?」

ヲ級「…そんな所」

レ級「そっか…」

停泊所に赴いたレ級はヲ級を見つけ、一人ではない事に安堵しながら地面に腰を掛ける。

レ級「…ねえ、どうしてここに居るの?」

ヲ級「…ここの提督に連れてかれた、それでそのままここに居る」

レ級「ふーん…」

ヲ級「…貴方は何故ここに?」

レ級「分かんない、お母さんに初めて外に連れて行ってくれるって言われて…それからは…」

ヲ級「……そう」

レ級「お母さん今どうしてるかな…会いたいよ…お母さん…」

ヲ級「…」

ーーー翌日ーーー
デデデ「…鼾はガ行が似合うZOY…」zzz

コンコン

「入って宜しいでしょうか?」

デデデ「ん…?誰ZOY?」

ガチャッ

大和「遅刻して大変申し訳有りません…私が大本営から使わされた艦娘、『大和』です」

デデデ「大本営…艦娘…?ああ…そんなのも送って来るとか言っていたZOY…」

大和「それと…これを」ゴロッ

三式弾×4

デデデ「これは!」

大和「アイアンボトム・サウンドに飛行場姫と呼ばれる個体が居ます、それに有功打を与える事の出来る兵器です」

デデデ「奴に挑む際はこれを金剛達に付けよと…分かったZOY」

大和「僭越ながら私も提督の戦いに参加させていただきますね」

デデデ「頼むZOY、お前が居れば百人力だZOY!」

旧日本帝国海軍超弩級戦艦『大和』が仲間になった!

ガチャッ
長門「提督、大和が来ているのか?」

デデデ「ああ、大本営から使わされて来たらしいZOY」

大和「宜しくお願いしますね」

長門「大和とともに作戦か…胸が熱いな」

大和「提督、今日はどうしましょう?」

デデデ「えーと今日は…昼にサンタクロース諸島海域に突入するZOY」

長門「そこを突破した後は…いよいよか」

デデデ「ああ……『アイアンボトム・サウンド』へと突入する」

長門「長かったな…」

デデデ「思えば右も左も分からずにエスカルゴン達に色々教えられていたのが懐かしいZOY」

大和「そうだったんですね…ここまでお疲れさまでした」

デデデ「いやいや…まだこれからだZOY」

長門「ああ、敵の大将を取らない事には終わらないからな…」

デデデ「…では、各自作戦開始時刻まで待つZOY」

大和「了解…」

ーーー午後12時ーーー

デデデ「…準備はできたかZOY?」

長門「ああ、完璧だ」

赤城「必ずや…海域を突破してみせます!」

大和「この大和の力…ご覧に入れましょう」

ハグロ「ローアだっけ?あの船のクルーはアタシ達がやるよ」

ナチ「私達も戦いに参加します…お力になれるかどうかは不安ですが…宜しくお願いします」

デデデ「良いだろう…では…出撃だZOY!!」

ーーーサンタクロース諸島海域ーーー
WORLD E-3 Santa Claus Islands waters
第一デデデ海軍艦隊
旗艦:ローア
イ401
長門
陸奥
大和
赤城

ローアの乗組員
船長:マホロア 副船長:ミョウコウ 通信担当:間宮 火器管制:アシガラ 
作戦参謀:ナチ 主砲:マルク レーダー員:ハグロ 隠し玉:カービィ

イ401の乗組員
艦長:千早群像 メンタルモデル:イオナ キリシマ ヒュウガ タカオ
火器管制:橿原杏平 ソナー手:八月一日静 機関調整・メカニック:四月一日いおり
データ解析・アドバイザー:織部僧 その他:刑部蒔絵


デデデ「さて…ここを突破し、敵の本拠地へと突入するZOY!」

長門「おーっ!」

陸奥「頑張ってみせるわよ!」

エスカルゴン「ではー…久しぶりに方角探知機をプッシュっ!」ポチッ!

方角探知機(SE)

大和「ええと…南東ですね?」

デデデ「よし!そこに進むZOY!」

風呂入ってくる、意見とか有れば(無いだろうけど)宜しく。

ーーーーーー

リ級(elite)「あー…やる気が出ない…」

ヘ級(elite)「ソンナンジャ駄目ッスヨ、幾ラアンナ事ガアッタト言ッテモヤル気ハ出サナキャ」

リ級「そんな事言われたって…ようやく一緒に外に出かけようって時に連れ去られたのよ?もう何の為に生きれば良いのよ」

ヌ級(elite)「これ以上ねぇ程落ち込んでるだな…」

ロ級(flagship)「…アア」


長門「…敵影確認、重巡と軽巡、軽空母、駆逐がそれぞれ1隻ずつ居るな」

赤城「んー…大半は艦載機の爆撃で落せますかね…?」

陸奥「相手に軽空母も居るから油断は出来ないわね…」

大和「敵の艦載機は此方で対処します、存分に艦載機を放って下さい」

赤城「分かりました、では…行きます!」

航空戦、開始!

何とかハルバードをローアみたいに話に絡ませられないですかね?
やっぱメタナイトがもうこっち来ちゃってるから難しいっすかね?

>>453
さ、流石にそれは…色々カオスになりそうなので難しいっすね。
まあ話に絡められそうだったら出せるかもしれんけど…無理だったらごめんなさい。

赤城「一航戦、出ます!」ビシュッ!!

ヌ級「おらの艦載機、目に物を見るだ!」ベシュッ!!

ゴォォォォォォォ……

ドドドド!ドドドドド!!

陸奥「くっ…向こうも数が多いわね…!」ドォン!!

長門「そろそろ一筋縄では行かなくなって来たか…!」ドドドドッ!

大和「ですが…諦める訳には行きません!」ドドッ!!

ドガァァァァァァァン!!!!

リ級「おう」中破!

赤城「っ…!」小破!

陸奥「うーん…微妙ね…」

イオナ『でも…相手は中破している、こっちの勝機はある』

長門「そうだな…行くぞ!!」

砲雷撃戦、開始!

長門「悪いな…お前から落させてもらうぞっ!」ドォンッ!!!

リ級「よ」グンニャリ

陸奥「あ…!?」

デデデ「何をやっているZOY!!」

長門(く…まさかあの様なやる気の無い動きで弾を避けるとは…)

リ級「それ」フルン

大和「っ!」ドガッ!!

陸奥「大丈夫!?」

大和「…大丈夫です、少し驚いただけです」

イオナ『でも…艤装で思い切り殴られてた』

大和「これしきの事は超弩級戦艦なら耐えられます!」

リ級「げー…まじー?」グデーン

陸奥「私の一撃を喰らいなさいっ!」ドォンッ!!

ドガァァァァン!!!

ヘ級「ゴ、ガアアアアア……!」撃沈!

リ級「あー…沈んじゃったー」

大和「…随分と薄い反応ですね?」

リ級「ああうん、何かどーでもいー」グデーン

ヌ級「しっかりするべ!オメェが守らんで誰が南方棲鬼様と装甲空母鬼様を守る!」

リ級「アンタ」

ヌ級「…やる気無いのは分かる、だけんど…こんな時こそ気張って行くのが兵士ってもんだろ!?」

リ級「はいはいそうですねー」


赤城「な、何だか彼方の様子が変ですよ?」

長門「喧嘩をしているのか?」

大和「と言うよりかは…叱咤?」

陸奥「一体何があってあんなにやる気がなくなったのかしら?」

イオナ『…何れにしても、戦わずに進めるかもしれない』

長門「どうする?喧嘩している間に通ってしまうか?」

大和「提督、どうしますか?」

デデデ「んー…弾薬と燃料を消費するのは避けたいな…うむ、ここは通ってしまうZOY」

赤城「分かりました、では進んでしまいましょう」

エスカルゴン「では行くでGESよー!」

ザザァ……

ヌ級「そんなんだから駄目であって…あ!そうこう話している間に逃げられただよ!」

リ級「さいでっかー」ダラダラ

ヌ級「…この海域が突破されたらオメェの所為だよ」

リ級「私があの艦隊相手にやる気出してもみんなやられて終わりだったじゃん」

ヌ級「う…まあそうかもしれねえが…!」

ロ級「……」ゴボボボボ……

ーーーーーー

マホロア「ここにも敵は居ないカ?」

ハグロ「ん、特に反応はないよー」

ミョウコウ「奇襲される可能性もあるかもしれん、油断するなよ」

アシガラ「あいあーい、キャプテーン!」ビシッ!

マホロア「キャプテンはボクダヨォ」


ザバァッ!!

長門「うわッ!?」

大和「奇襲とは…!」

ミョウコウ「…やはりどうしても通す訳には行かなさそうだな」

ロ級「…」ゴゴゴゴゴ……

ル級(elite)「…」ゴゴゴゴゴ……

ホ級(flagship)「…」ゴゴゴゴゴ……

陸奥「な、何だかさっきとは打って変わってピリピリしてるような…?」

長門「本拠地に近づいている証拠だろう」

赤城(本当に…只それだけなのでしょうか…?)

大和「しかもさっきの駆逐艦も居る…追いかけて来たみたいですね」

ミョウコウ「やはりここは…真っ正面からぶつかるか」

アシガラ「いよっ!待ってました!」

デデデ「では…奴らを駆逐するZOY!!」

砲雷撃戦、開始!

大和「私の砲撃…受けて見なさい!」ドォン!!

ル級「…っち」小破!

長門「何だか固いぞ?」

大和「あら…?」

赤城「敵も鍛錬を積んでいると言う事ですね…!」

ロ級「…!」バン!!ババン!!

ギュンッ!!

長門「うわっ!?」

陸奥「長門姉!大丈夫!?」

長門「大丈夫だ…少し頬を掠めたがな」

赤城「こうなったら…少しばかり…本気を出させてもらいますっ!」ビシュッ!!

ゴォォォォォォォ……

ル級「…撃ち落とす!」ドドッ!!

ドゴォンドゴォン!!

赤城「くっ…!」

大和「対空体制が厳しいですね…!」

ホ級「…!」ドドン!!

陸奥「っ!ようやく本気出して来たのね?」小破!

長門「…深海棲艦に一体何があった?」

赤城「分かりません…」

大和「まあ…そんな事を気にしていても始まりません、とにかく本拠地まで進まなくちゃ」

ミョウコウ「そうだな…アシガラ!敵戦艦に魔法弾を放て、一撃で落せ!」

アシガラ「了解!発射!!」ピピッ!

ギュォン…バシュッ!!

ドゴォォォォォォォォン!!!

ル級「く…」撃沈!

アシガラ「どうだっ!!」

間宮「うーん…やっぱり強すぎますね…」

ハグロ「こんなんで良いのかな…」

ミョウコウ「これ位しないと突破出来ないと言う事だろう」

ガリッ!!

ミョウコウ「ん!?何の音だ!?」

ナチ「…駆逐ロ級にローアの船体を齧られてます」

マホロア「同じロから始まる名前なのにこっちが強いから嫉妬しちゃったんダネェ…」

ハグロ「ってそれヤバいじゃん!どうすんの!」

ミョウコウ「大丈夫だ、この船が食い破られる事は無い。寧ろ他の奴にとって絶好のカモだ」


陸奥「それっ!」ドォン!!

ロ級「ガ…」撃沈!

ミョウコウ「な?」

ハグロ「な?じゃないよ、もしこいつが最上位の奴だったらどうすんの?」

ミョウコウ「知らんな」

ハグロ「…何時からそんな無責任になったのさ」

ホ級「……」

大和「どうします?逃げるなら今の内ですよ?」

ホ級「…」クルッ

赤城「あ、あらら?」

ザザァ…

大和「本当に去っていった…?」

長門「さっきから一体何なんだ…?奇妙な事ばかり起きる」

ハグロ「…訳が分からないよ」


イオナ『みんな、もう終わった?』

杏平『いい戦いだったぜー』


ミョウコウ「あいつら…出番が無かったのを良い事に悠々と観戦しおって…!」

ナチ「後で怖い画像データでも送っておきますか」

ハグロ「そうだそうだ、社会的にも怖い奴送ろうよ!」

マホロア「…君タチ結構酷いネェ」

ーーー敵機動部隊主力群ーーー

装甲空母鬼「何何…?デデデ海軍がこっちに向かっているですって?」

南方棲鬼「そうよ、それももう近くに来てるって」

装甲空母鬼「ふーん……」

南方棲鬼「こっちとしちゃ、今奴らには付き合いたく無いわね…私たちだって色々忙しいのに」

装甲空母鬼「そーよねぇ…あの子を探してるのに…こんなんじゃ捜索もままならないじゃない」

タ級(elite)「ねー」

リ級(elite)「何なんだろうね…いっつも人の邪魔ばかりしてさ」

ピコーン

ハグロ「んー…敵影確認、鬼クラスが2隻、戦艦と重巡のエリートが1隻だってさー」

マホロア「『鬼』カァ…相見えるのは初めてダネェ」

カービィ「ぽーよ」

ミョウコウ「十分に注意が必要だな」

長門「…どうする?航空戦で落とすか?」

大和「…ですね、鬼は落とせなくても…通常の個体は落としておきたいですからね」

陸奥「じゃあ…早速やってもらえる?」

赤城「了解です!」ビシュッ!!

ゴォォォォォ……

装甲空母鬼「ん…ほれ」ヴンッ!

南方棲鬼「…もう来たの?早いわね…」

装甲空母鬼「まあ、せっかちな人達だから…」

ゴォォォォォ……

長門「あ、相手も艦載機を出してきた!?」

大和「対空体制を!」ジャコッ!

陸奥「了解っ!」ジャコッ!

ドドドォォォォォォン!!!!

赤城「…!」

長門「相手も中々やるな…!」小破!

陸奥「これは少し骨が折れるわね?」小破!

大和「本気を出して行かないとですね…!」


装甲空母鬼「…はぁ、しつこいねぇ」

南方棲鬼「人間はそういう人を嫌うらしいけど…分かるわ」

リ級「ま、そーゆーウザい蚊は潰すだけ…行くよ」小破!

タ級「特訓の成果を見せてやるんだから!」

砲雷撃戦、開始!

イオナ「…私たちの出番が来た、行かなきゃ」

杏平「よっ!待ってました!」

キリシマ「…ん!?ね、寝てないぞ!?」

ヒュウガ「説得力無いわねー…しゃんとしなさい?」

群像「では…俺達も行くぞ!」

タカオ「はいっ!」

イオナ「杏平、3番から5番の発射管に魚雷を装填して」

杏平「了解!」ピッピッ

ガゴン……


装甲空母鬼「南方ちゃん、こっから私は戦ってるから貴方は接近戦頼んだわよ?」

南方棲鬼「了解!コンゴウの目的の邪魔はさせないよ!」ダッ!


長門「…!鬼1隻が接近してきたぞ!」

大和「なんとか迎撃を!」

ドォン!!ドドォォン!!

南方棲鬼「当たらない当たらない!」

ミョウコウ「素早いな…!アシガラ!撃ち落とせ!」

アシガラ「おっし!うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!」ピピピピピピピピピピピッ!!!

ハグロ「ちょ、押し過ぎ!?」

ローアから大量の魔法弾が雨の様に南方棲鬼に向かう。

長門「…幾らなんでもアレは…」

陸奥「ちょっと出し過ぎよね…」


南方棲鬼「…避ければ良いだけの事っ!」

右に旋回して弾を躱す南方棲鬼。
しかし、魔法弾はそのまま虚空へと飛ばずに彼女を追尾する。

南方棲鬼「ちょ、追尾式!?」

これでは流石に避けきれない…そんな状況の中、彼女は奥の手を使う。

南方棲鬼「ざぶんっ!」ザブンッ!

水中に潜る事で、魔法弾の脅威から逃れられると考えた南方棲鬼は一旦潜水する。

長門「す、水中に潜った!?」

陸奥「潜水艦でも無いのに卑怯よー!」


しかし、水中にいるイ401のクルーがそれを見逃すはずが無く…

群像「…今だ!装填した魚雷を発射しろ!」

杏平「任せろっ!」ピッ!

ボシュッ!!!

ゴボボボボボ……

潜水した南方棲鬼に向け、魚雷を多数発射したのである

南方棲鬼「ごぼぼ…(ここなら安心かな…ん!?)」

魚雷は南方棲鬼に狙いを付け、凄まじい速度で接近する。

南方棲鬼「ごぼぉ!?(嘘ぉ!?)」

急いで浮上する南方棲鬼、だが…

ゴオォォォォォッ!!!

南方棲鬼「えー…?」

なんとか水面に顔を出すと、追尾していた魔法弾がこちらに向かってきた。

南方棲鬼「ふ…踏んだり蹴ったりじゃなぁぁぁぁぁいっ!!」

その理不尽な状況に対しての慟哭は、魚雷と魔法弾が命中した音に掻き消される。

マホロア「アー…あれじゃあ耐えられる筈が無いネェ…」

ミョウコウ「…鬼があっさりやられて良いのだろうか…?」

長門「何れにせよ、厄介な敵を落とせた…これで戦いが有利に…」


「あーいたたたた……ちょっと乱暴すぎないかしら?」

大和「!?」

南方棲戦鬼「まさかこんなに早く『もう一段階の姿』を使う事になるなんてね…貴方達、ツイてるわよー?」

長門「す、姿が変わった!?」

陸奥「…この場で変身するなんてね…!」

南方棲戦鬼「さっきの手荒い歓迎のお礼をしなくちゃね…!」ゴゴゴゴゴ……

装甲空母鬼「ええ、こうなったらもう撃退では済まさないわよ」

タ級「ふっふっふ…私たちは飽くまでもハンデ!!」

リ級「南方棲鬼…いや、南方棲戦鬼様の面汚しだ!!」

ハグロ『そこまで自分を卑下しなくても…』

タ級「ふっふっふ…私たちも負けちゃいないよ!」

リ級「今の私なら南方棲戦鬼様を動かす事無く貴方達を蹴散らせるわよ!」

ハグロ『ごめん、やっぱウザい』

陸奥「見事過ぎる手の平返しね…」

南方棲戦鬼「という訳で…本物の砲撃を受けてみなさいっ!」ドォン!!

赤城「!!」

ドガァァァァァァァン!!!!

赤城「う…」大破!

長門「赤城っ!!」

ハグロ『えぇー!?一撃で大破ぁ!?強すぎでしょあいつ!?』

タ級「どうだ!これぞ南方棲戦鬼様の力!」

リ級「あんたらが敵う訳無いの!」

長門「黙れっ!!」ドォン!!

リ級「ぶへぇーーーーっ!!!」大破!

タ級「ちょ!?酷いよー!」

長門「ふん、お前達に比べればマシだ…!」

装甲空母鬼「まあ良いや…沈みなさい?」ヴンッ!!

ゴォォォォォォォ……

ハグロ「まーた艦載機ぃ…?」

ナチ「…ここは彼に頼みましょう、彼の力ならきっとあの数も…」

ミョウコウ「そうだな…間宮、彼に通達を」

間宮「了解です!」ピピッ


マルク「…よーやくボクの出番なのサ?」

間宮『はい!あの数を落とせるのはマルク君しか居ないの、お願い!』

マルク「お願い?愚問だねぇ…」


マルク「言われずとも…薙ぎ払うに決まってんだろっ!!」ゴバァァァァァッ!!
*
マルクは力を溜め、光線として一気に放出して艦載機を薙ぎ払う。

装甲空母鬼「むー…あれじゃあちょっと私の強みが出せないわねー」

タ級「ていうか…どこから発射してんだろ?」

大和「隙ありっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァン!!!!

南方棲戦鬼「っ…やっぱり大和型の一撃は少し堪えるわね…」小破!

陸奥「全然効いていない…!?」

長門「装甲も頑丈という事か…!」

タ級「そういう事!貴方達みたいに火力と装甲でゴリ押ししてみたんだよっ!」

大和「…くっ!」

タ級「てなわけで…さいならっ!」ドォン!!

陸奥「!!」

長門「危ないっ!!」

ドガァァァァン!!!

陸奥「…」中破!

タ級「いえいっ!」vv

長門「くっ…!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

タ級「きゃんっ!痛くしないでよー!?」中破!

南方棲戦鬼「仕返しするわよっ!!」ドドォン!!!

ドガァァァァァァン!!!!

長門「ぐっ…!」中破!


ドバァァァァァァァァン!!!!

南方棲戦鬼「!?」

装甲空母鬼「あらら…」大破!

南方棲戦鬼「ちょ、どういう事よ!?」


イオナ「…よし、敵の近接担当が気をとられている隙に装甲空母を落とす…群像、作戦は上手く行った」

群像「ふう…これで実質的な戦力は彼女一人となったな」

タカオ「後は…あの厄介な敵相手にどうやって戦おうかという事よね」

織部「でしたら、水中に狩り出して強力な振動で攻撃するというのはどうでしょう?」

キリシマ「それは…有効な作戦なのか?」

群像「やってみる価値はあるだろう…静、ローアにこの案を提出してくれ」

静「了解です」ピピ……


ピピピ……

間宮「?401のクルーからの通達です…」

マホロア「何カナ?」

間宮「えーと…さっきみたいに魔法弾で敵を水中に移動させ、強力な振動で打撃を与えるという物ですが…」

マホロア「さっきの様ナ魔法弾じゃ考え見透かされて躱されるに決まってるヨォ」

間宮「では…どうしたら…」

マホロア「…あのネェ、人間はネェ…なんか違う攻撃出せば同じ戦法じゃないって思ッチャウタイプなんダヨォ」

間宮「えっと…つまりどういう事ですか?」

マホロア「ニブい!果てしなくニブい!こういう時こそキミのマイボーイフレンドの出番デショ!?」

間宮「えぇぇ?だ、大丈夫なんですか!?」

マホロア「大丈夫!ボクを信じテ!」

間宮「はぁ…では通達します…」ピピピ……



ピピピ……

群像「何と言っている?」

静「ええと…『水中に狩り出すのにはウチの主砲を使う』と…」

ヒュウガ「主砲ぉ?あの船に主砲なんてあったかしら?」

キリシマ「それに相当する威力の技を持つ者の事だろう?」

イオナ「…群像、どうする?」

群像「…それで行こう、作戦に賛同すると伝えてくれ」

静「了解です!」ピピピ……

ピピピピ……

間宮「…OKだそうです」

マホロア「お、だったらマルクにはもう一仕事やってもらおうカナ…クッククク……!」

ハグロ(目が怖い…)


南方棲戦鬼「さーてと…そろそろ貴方も落とさなきゃね…?」

大和「くっ…」

南方棲戦鬼「じゃ…さよなら、大和」キュィィィィィ……

南方棲戦鬼が大砲に力を溜め、大和を沈めんと発射しようとした……


しかし、その姿勢は一筋の光で妨げられる。

大和「っ!?」

南方棲戦鬼「ちっ…良い所だったのに…!」ザブンッ!!

彼女は沈められる危険性を感じ、一旦水中に逃げ込む。

マホロア「クックック……まんまと掛かっちゃったネェ……お・バ・カ・さ・ん?」

ハグロ(凄くイラッと来たのはなんでだろ…)イラッ

南方棲戦鬼「ごぼぼぼ!!!ごぼぼぼぼぼっ!!(ムッカつく~~!!!どうして何時も邪魔してくるのよあいつらは~~!!!)」プンスカ

今まで散々作戦を邪魔され続け、今も自らの行動を邪魔された南方棲戦鬼は怒りに狂っていた。

南方棲戦鬼「がぼぼぶ…!ごぼぼぼぼ!(こうなったら…!討伐するのは諦めたわ!)」ゴボボボ……

水面下から大和に向かって泳ぐ南方棲戦鬼、次第に近づいて行くにつれ、彼女は大和に手を伸ばす。

南方棲戦鬼「ごぼぼぼ…!ごぼぼ、ごぼぼぼぼっ!(このまま中に引きずり込んで…そのまま連れ去ってやる!!)」

彼女は最早任務など考える事ができない、ただただ大和を水底に連れ去り、嬲り殺しにしたくて堪らなかった。
憎悪にまみれた手で大和を捕獲し、引きずり込もうとしたが…


ズ ゴ オ オ オ オ オ オ オ ン ン……

南方棲戦鬼「んぐっ……!?」大破!

海中にとてつもない衝撃が走り、彼女に大打撃が刻まれる。

南方棲戦鬼(なんで…なんで…くそ……)

無念の思いだけが残りながら、彼女の意識は薄れていく…

マホロアが悪者じゃないにしろいい感じにクズ(誉め言葉)で嬉しいな
この世界のローアは黒く染まってないからマストから竜巻出したりゲームみたいなことは出来ないんですか?


ザバァッ!!

装甲空母鬼「南方ちゃん!!しっかりっ!!」

南方棲戦鬼「…ぐ…」

彼女は海の底に沈む前にすぐに装甲空母鬼に引き上げられた。
しかし、強い衝撃によるショックの所為かとても戦えるような状態ではない。

装甲空母鬼「…許さない…絶対に許さんぞ…!!」ゴゴゴゴゴ……

大和「…!」

装甲空母鬼の憎悪に満ちた表情に驚く大和だが、彼女はその顔を大和には向けていない。
ただただ南方棲戦鬼を水中に狩り出した元凶を睨み据えている。

タ級「装母さん!ここは逃げよう!」

リ級「今あいつらに立ち向かっても撃沈されるだけだって!」

装甲空母鬼「……艦娘共、この恨みは必ず晴らすわよ」

タ級達に止められ、仕方なく撤退する装甲空母鬼。
去り際に大和達に対し、復讐宣言を行う。

>>481
出来ます、それは秘密兵器の一つなのです。

ザザァ……

大和「…撤退して行きます…」

長門「…強かったな…」

陸奥「……ええ、強かった」

デデデ『お前ら!そういう台詞はすべての戦いが終わったときに言うZOY!!』

エスカルゴン『こんなときに使っちまうなんてもったいない事を!!』

長門「はは、提督達は相変わらずで安心したよ」

陸奥「安心して良いのかしら…?」

デデデ「とにかく、ここはもう制圧した…一旦鎮守府に戻るZOY!」

大和「了解しました」

WORLD E-3 Santa Claus Islands waters
征服完了!!

ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「ただいま帰投したZOY!」

レ級「おー!お帰りー!」

ラトニー「グォォ!」

大和「だ、誰ですか!?」

デデデ「昨日ここの風呂に落ちてきた奴だZOY」

レ級「戦艦レ級だよ!んでこの尻尾はペットのラトニーだよ!」

大和「はあ…よ、よろしくです?」

陸奥「よろしくね?」

長門「改めてよろしく頼むぞ」

レ級「うっす!」

エスカルゴン「んで…周りにある傷はどういう事でGESか?」

レ級「これ?」

シュォォォォォォ……

レ級「んー…ちょっとみんなとはしゃいでた」

エスカルゴン「はしゃいだだけでこんなになるか!?もっとマシな言い訳考えろよ!!」

レ級「しょうがないだろ!?途中でラトニーが暴れだすしさあ!」

エスカルゴン「もっと加減て物があるでしょうが!!」

ギャーギャー!


陸奥「…あの子って何なの?」

デデデ「深海棲艦である事は確かだが…それ以上に謎が多いZOY」

マルク「てか、そもそもあの尻尾は何だよ!?」

マホロア「…ボクの予想だと…あの子はキマイラである可能性が…」ブツブツ

陸奥「まっさかぁ、そんな事は無いでしょ」

デデデ「まあ良い…傷ついている連中は風呂に入るZOY」

陸奥「ごめんなさいね、お風呂に入らせて貰うわ」

赤城「私も…」スゴスゴ


レ級「捕まえてみろー!この鈍間なカタツムリー!」ベー

エスカルゴン「んだと!?このガキ痛い目に会わせてやる!!」

マルク「落ち着けよ、大人げない」

レ級「ピーエロ!ピーエロ!」

マルク「…今更だけどボクの格好ってピエロなの?」

間宮「いや…私に聞かれても…」


レ級「むぅ…あ!えーと…」

マホロア「…んー?」

レ級「えーと…えーと…!」

マホロア「…ア"?」

レ級「」ビクッ

マホロア「…キャハッ!」ペカー

レ級「…!やーいやーい!ぶりっ子ー!ぶりっこー!」

ゴスッ!!

レ級「おうっ…!?」ドサッ…


ハグロ「…アンタ、最っ低…」

マホロア「ボクはボクなりに慈悲を与えたつもりダヨォ」

ミョウコウ「デデデ…次はいよいよ『アイアンボトム・サウンド』へと乗り込むのだろう?」

デデデ「そのつもりだZOY」

ミョウコウ「して…それは何時頃に行う?」

デデデ「…10時に行う」

ミョウコウ「なぜ一時間ずらす?」

デデデ「敵の本拠地に近いという事は?敵も強い筈だZOY」

ミョウコウ「……十分に士気を整えてから挑みたいという事か?」

デデデ「その通りだZOY」

ミョウコウ「……分かった、では10時に集合すれば良いな?」

デデデ「頼むZOY、金剛達を招集するのも忘れないように!」

ミョウコウ「了解」

長門「おーい…大丈夫か?」

レ級「たたた…」キュ~

ラトニー「クゥゥ……」キュ~

長門(何故攻撃を受けていない尻尾まで気絶している…?)

ーーー数時間後ーーー

デデデ「皆、よく集まってくれたZOY」

金剛(改)「いよいよデスねー…!」

エスカルゴン「ここまで長かったでGESなあ…」

比叡(改)「わ、私…勝利のときの祝辞をあげる時の為に…お料理いっぱい練習したんですよ?」

デデデ「まあ不味かったら要らんZOY」

比叡「大丈夫です!今度こそは!」

霧島「果たして本当に大丈夫なのかしら…?」

夕立「それは…今から行く場所を攻略してからのお楽しみっぽい?」

デデデ「では…準備は良いかZOY?」

金剛「ハイ!!」

デデデ「三式弾は?」

榛名「この通り!」ズシッ

デデデ「おやつは?」

霧島「もちろん持って…え?」

デデデ「皿洗いは!?食事は!?洗濯は!?」

夕立「え、えーっと…」

デデデ「炊事は!?建造は!?これを逃したら、海域が楽に攻略出来な…お?お??」

スッカラカラーン……

エスカルゴン「もうみんな行っちまったよ」

デデデ「……」



「そして、誰も居なくなったZO~~Y…!」

ーーーアイアンボトム・サウンドーーー
WORLD E-4 Iron Bottom Sound

第一デデデ海軍艦隊
旗艦:ローア
イ401
金剛(改 三式弾装備)
榛名(改 三式弾装備)
霧島(改 三式弾装備)
比叡(改 三式弾装備)
夕立(改二)←今回だけ特別に出撃させてもらった7隻目の艦艇


金剛「ついにやって来たネ!アイアンボトム・サウンド!」

榛名「ここを突破すれば…提督の役目を達成する事ができます!」

霧島「その為にも…私たちで頑張らなくちゃね!」

夕立「おー!」

「おお、お前達も来ていたのか」

夕立「あ!402と400ー!」

402「ここは私たちも陰からサポートする」

400「必ず作戦を成功させ、コンゴウを連れ戻しましょう」

金剛「では…者ども!進撃ネーっ!!」

比叡「I!I!captain!」

ーーーーーー

リ級(flagship)「さーてと…なんかこっちに誰か来てるみたいだけど軽く去なすかー」

ヘ級(flagship)「デスナ、今ノ我々ニハ彼ラニ構ウ暇ナド無イノデス」

ハ級(elite)「デモ…貴方達ガ奴ト戦ワナカッタラ……誰ガココヲ守ルノデス?」

リ級「アンタが守るのは当然でしょ」

ヘ級「ソーダソーダ、駆逐艦ハ大人シク壁ニナッテロ」

ハ級「二人トモアノ子ガ居ナクナッテ苛々シテルカラッテ酷イデスヨ!?」

ニ級(elite)「ニー」


金剛「敵影確認デース!重巡と軽巡が1隻ずつ、駆逐艦が2隻デース!」

霧島「……思ったより少ないですね?」

榛名「…それだけ今は本拠地の防衛に集中しているという事でしょう」

夕立「まあこれはウォーミングアップの為っぽい?」

402「ここは…『霧』の力を借りずとも行けるか?」

比叡「余裕のよっちゃんです!」

400「そうですか…では、貴方がた艦娘の力…見せてください」

金剛「では…ここは私タチに任せるデース!」

砲雷撃戦、開始!

比叡「どりゃ!!」ドォン!!

ボガァァァァァン!!!

ヘ級「ウオッ!?」大破!

リ級「あー…めんどくさいなー」

ハ級「ソンナ事言ッテナイデ戦イマスヨ!?」ドドド!!

霧島「ふふふ…そんな攻撃は効きませんよ?」

>>491
オムツはいいんでGESか?

夕立「貴方たちなんか余裕っぽい!」ドン!!

SMAAAAAAAAAAAASH!!!!!!

ニ級「ギャー!」撃沈!!

ハ級「一撃ィ!?」

夕立「っふっふっふ…この強さで…貴方達にソロモンの悪夢を見せてやるっぽい!?」

榛名(ただ単に打ち所が悪かっただけじゃ…)

ハ級「ド、ドウスンデスカ!?モウ面倒トカ言ッテラレナイデスヨ!?」

リ級「うるさいなー……はいはい、やる気出せば良いんでしょー」スクッ

霧島「…気を付けて、何かしてくるかも…」

リ級「んー…それ」ドォン!!

SMAAAAAAAAAAAASH!!!!!!

比叡「ひえーっ!!や、やっぱりフラグシップはキツいです!」中破!

402「…さっきから音がおかしい気がするのだが…」

>>495
仕込んだネタに反応してもらえて嬉しいですw

金剛「お返しデース!」ドォン!!

リ級「ぶふっ」中破!

ハ級「アアアアアアア!!」

リ級「おっかえしー」ブンッ!!

ガヅンッ!!

金剛「OH!?ぎ、艤装に傷が…」小破!

リ級「……なんか無理っぽくない?」

ハ級「貴方ガ最初カラヤル気出サナイカラデショ!?」

リ級「仕方ない、勝てる気がしないので退却ー」ジャバジャバ

ハ級「マ、待チナサーイ!!」ザバババババ……

お風呂入ってくる、30分ぐらいだと思う。

出ました、今から書きますん。

金剛「…に、逃げて行ったデース」

402「ほおお…凄いな、艦娘の力というのは」

400「ヒュウガが貴方達の艤装に細工をして居なくてよかったです」

金剛「細工?」

400「いえ…何でもありません」

402「さあ、次に進むぞ」

榛名「はいっ!」

ーーー敵迎撃艦隊ーーー
ヘ級(flagship)「デデデ海軍ガココマデヤッテ来タゾー!」

リ級(elite)「くっそー…!ついにここまで来られたか!」

ホ級(elite)「ココハナントシテモ…オレ達迎撃艦隊ノ名ニカケテ奴ラヲ迎撃スルゾ!」

ロ級(elite)「オー!!」


マホロア『…また雑魚が居るネェ』

金剛「うーん…さっきと殆ど同じ編成だからちょっとつまんないデスねー…主に視聴者が」

ハグロ「メタ発言やめようね…で?どうすんの?」

マホロア「どうしようカナァ…」

アシガラ「色々考えるのめんどくさいから皆船に乗せて突破するのは?」

ミョウコウ「そう簡単に行かないだろう?第一そんな事を考えているのなら視聴者に楽しんで貰うなど…」

マホロア「それダヨ、それ!」

アシガラ「何か変な事言ったか?」

マホロア「一回だけ!一回だけ皆を運んで目の前の艦隊飛び越えちゃおウ!」

ミョウコウ「却下」

マホロア「エェー?」

ミョウコウ「却下だ、それに401と402と400はどう運ぶというのだ?」

ハグロ「確かに…じゃあ没」

マホロア「…しょうがない、秘密兵器を使うカ…!」

ミョウコウ「何だそれは?」

ハグロ「あるならそれを先に出してって話だよ…」

マホロア「まあ見ててヨォ……ローア!竜巻を起こせ!」

ハグロ「はぁ?」


『了解、竜巻で敵を一掃します』

ハグロ「ちょ、冗談だよね?」

マホロア「すぅぅぅ………破ァァァァァッ!!!!」バッ!!

マホロアがかけ声を入れると、ローアのマストから竜巻が横方向に出現する。

金剛「な、何デスか!?」

マホロア『皆!伏せてテネェ!吹き飛ばされても知らないヨォ!』

比叡「っ!」

一斉にしゃがむ比叡達、その姿を確認すると、ローアは次第に向きを変え始める。

ヘ級「ン!?ウ、渦巻ガ向キヲ変エテイルゾ!?」

リ級「ぜ、全員退避ーっ!!」


マホロア「遅いヨォ、ノロマな豚ちゃん☆」

思惑空しく、次々と竜巻に飲み込まれるヘ級達。

ヘ級「メ、目ガ回ル~~!?」グルグルグルグル……

マホロア「じゃ、さいなラァ~!」

そして、飲み込まれたヘ級達は彼方へと吹き飛ばされる。

深海棲艦達「やな感じ~~~~っ!!」ピューーーーッ……

キランッ

金剛「…」ポカーン

マホロア『…サァ!次行こ!次!』ニカッ

霧島「え、ええ…」

ーーーーーー

金剛「…後どれ位デスかねー?」

マホロア『…奥はもう少ししたら着くヨォ』

402「……」ウーン

400「どうしたのですか?402」

402「いや……本拠地の位置…ここであっていたのだろうか…??」

400「402が自信を持って発見した事です、きっとありますよ」

402「…なら良いが…」


ザバァッ!!

榛名「っ!?」

霧島「待ち伏せ!?」


タ級(flagship)「ふっふふ…ここから先は通さないよ…!」

リ級(elite)「飛行場姫様が居るリコリス航空基地は絶対に行かせないよ!」

ホ級(flagship)「調子ニ乗ルナヨ……艦娘共!!」

ロ級(flagship)「貴様ラモココデ終ワリダ!!」

比叡「ひええ…まだ敵が…!?」

マホロア『げー…なんダカ面倒くさそウ…』

402「…これはうかうかして居られないな」

400「私たちもサポートします、皆さんは何時も通りに行動して大丈夫です」

金剛「わ、分かったデース」

霧島「よし…行くわよ!」

砲雷撃戦、開始!

榛名「それっ!!」ドォン!!

ホ級「ボァーー!!?」中破!

タ級「くっ!」ドォン!!!

霧島「危ないわねっ!」ヒョイッ!

金剛「fire!!」ドォン!!

タ級「…っ!」中破!

カービィWiiのローアEXの竜巻を初見で全部避けれた奴とかいるの?

>>502
>破ァァァァァッ!!!!
ちなこれでるろ剣の縁を思い出したのは俺だけでいい(あいつは破亜亜亜亜亜!!!だったっけ?)

リ級「あらよっと!」ドガッ!!

霧島「っ…この!よくもやりましたね!?」バキッ!!

リ級「ぐはっ…何すんだテメェ!!」ゴスッ!!

霧島「がっ…貴方こそ!!」ガスッ!!

榛名「え…いきなり殴り合いを始めた!?」

リ級「おうテメェ自分が何してるのか分かってんのかアァン!?」

霧島「分かっていますとも、貴方達の本拠地に向かっているのですよ」

リ級「だから!それは!!させるかっつってんだよぉぉぉぉぉ!!!」ドガッ!!

霧島「っ……貴方は!貴方達は!!何がしたいんですかっ!!」バキッ!!

リ級「お前に堪える道理は無いっ!!」ゴスッ!!

夕立「ちょっとちょっと!もうそこらへんでやめた方が良いっぽい!!」

金剛「そうデスよ!stop!stopデース!」

>>506
どーなんだろ……


リ級「うるせぇババア!」

夕立「何をー!?がばがば言うなっぽい!」

金剛「いや今のは私に言イマシタよね!?」


ロ級「魚雷ヲ食ラエ!オ前達ノ好キニハサセン!!」ボシュッ!!

400「402!躱して!」

402「分かった!」

発射された魚雷を躱そうと船体を動かす402、しかし尚も魚雷は追尾し続ける。

402「……さて、どうするか…?」

イオナ『402』

402「うおっ!?よ、401…どうした?」

イオナ『海底を這って、私が魚雷を撃墜する』

402「這う?こ…こうか…?」スッ……

402は手を突き出して地面に這わせる、その動作と連動して402の船体が海底を這う

イオナ『完璧』グッ

402「そ、そうか…!」

イオナ『そのままで居て、後は私がやる』

402「待て…401」

イオナ『?』

402「私とお前は………いや、何でもない」

イオナ『どうしたの?』

402「すまない、忘れてくれ」

イオナ『……』

ーーーイ401船内ーー

イオナ「…3番から5番の発射管に魚雷を装填、発射して…一つは402に向かってる魚雷に」

杏平「ん、了解」ピッ

ヒュウガ「姉様?なんだか寂しそうな声ですが…何かありました?」

イオナ「……何でもない、心配しないで」

ヒュウガ「姉様、寂しいならば私が慰めてあげますわよ?」クネクネ

イオナ「断る」キッパリ

ヒュウガ「ああ…辛辣なお言葉…」


ボシュッ!!

ゴボボボボボ……

放たれた三つの魚雷はそれぞれ別の方向に向かって行く。
一つは駆逐艦に、もう一つは戦艦に、もう一つは……


402(まだか…?早く来てくれ…!)

絶賛逃走中の402を追いかけている魚雷に向かっていた。

402(くそ…何時まで逃げ続ければ良いのだ!?このままだと本海域から離れてしまう…!)

それだけは絶対に避けなくてはならない、そう思考していた402は少し焦りが出ていた。

ボガァァァァァァァン!!!

突如、爆風が巻き起こる。

402「っ…なんだ?魚雷が当たったのか?」

しかし、402を追いかけていた魚雷を撃墜しようとしてた魚雷は標的を失い、そのまま遠くへと行ってしまう…

402「い…一体何が起こった…?」

「ふう…やっぱこういうウォーミングアップは大事だよねー」

402「…!?何者だ!!」

「ワタシ?ワタシはねえ……」


ドドォォォォォォン!!!

その頃、二つの魚雷は無事に標的へと命中していた。

タ級「っ…!」大破!

ロ級「グォォォォ……」撃沈!

金剛「YES!その調子で行くデース!」

霧島「おらっ!!」ゴシャッ!!

リ級「ぐわーーーーっ!!」大破!

K.O!!!

霧島「どうです!この私の頭脳!」

比叡「それ頭脳じゃないですよね?」


「そう、人はそれを『脳筋』と呼ぶ」

榛名「!?」

霧島「何者っ!」

アルバコア「よ、ワタシはアルバコア。アンタらを殺しに来たよ」

金剛「え、ええええ!?ちょ、な、えええええ!?そんな、え、いきなり!?」

榛名「何が目的です!」

アルバコア「目的?要らないねぇそんな物、ワタシはワタシの好きな様にやる、それだけさ」

マホロア『おうテメェボクの船を見てもそれ言えんノ?』

アルバコア「ん…?」チラッ

アルバコアが目を向けると、そこにはアルバコアが今まで見た事無い船があった。

アルバコア「えっ…と…」

マホロア『ドウカナァ?この洗練されたボディ!追尾式の魔法弾だって放てるシ、竜巻だって起こせる』

夕立「そ…そうよ!この船が旗艦!だから貴方はこの船を倒せるの?って聞いてるの!」

アルバコア「…む、無理だよ…流石に」

マホロア『そういうこった、諦めてさっさと帰るんダネェ』

アルバコア「や…やだよ!あんな事言った手前にそんな事出来る訳無いじゃん!!」

榛名(あれ?ホントは優しい子なのかも?)


リ級「な、何か話し合ってるけど…この隙に逃げるよ…!」バシャバシャ

タ級「ふぇぇぇ…」バシャッバシャッ

ホ級「……クソ」バシャッバシャッ

ザザァ…

夕立「あら、敵が逃げ出して行くっぽい?」

金剛「本当デース」

マホロア『そうだ……ネェネェ、深海棲艦は知ってル?』

アルバコア「当たり前だよ、霧の艦隊と蟲の軍勢って奴らもね」

マホロア『ここは一旦共同戦線を取った方が良いと思うケド…』

霧島「…ですね、ここは共闘しませんか?」

アルバコア「共闘…?良いよ」

比叡「そんな、一緒に共闘しましょう……ってえぇ!?軽い!?そんな軽い返事で良いんですか!?」

アルバコア「言ったっしょ、ワタシは自由に生きる、面白そうだと思ってオマエラに付き合うだけだよ」

榛名「…それでも、ありがとうございます」

アルバコア「ま、オマエラが弾薬を殆ど使っちゃった状態で殺しても嬉しくないしね…本当の戦いはオマエラの鎮守府で付けるよ」

霧島「ありがとうございます」

金剛「では…あれ?402は?」

アルバコア「あ、さっき出会ったよ…どーやら姉妹と共にデデデ海軍さんに協力してるんだってね?」

夕立「うんうん」

アルバコア「魚雷が追いかけてたからウォーミングアップ序でに魚雷を撃ち落としたよ、飽くまでもウォーミングアップだけど」

金剛「oh……口で否定しながらも私のフレンドを助けるなんて…!」

比叡「これが…噂の…ツンデレ……っ!」

アルバコア「何訳分かんない事言ってんの…?」

金剛「…さ!次行くデース!」

榛名「いよいよ奥地ですねっ!」

アルバコア「話聞けよ」
ーーー敵リコリス航空基地ーーー
飛行場姫「…あら、もうデデデ海軍がここまで来たのぉ?」

浮遊要塞「ピギャー」

飛行場姫「ふふ…せっかちな人達ね」

浮遊要塞「ピキー」

飛行場姫「そうね…来てもらったお客様には…たっぷりともてなさなきゃねぇ」

金剛「敵影確認!あ、あれは…にっくきヘンダーソン!」

402「ヘンダーソン?」

金剛「まさか彼女も居るなんてネ…!今度こそ沈めてやるデース!!」ダッ!

比叡「ちょ、姉様!?」

アルバコア「何?知り合い?」

榛名「はい、前に一度だけ…って!姉様を止めなきゃ!」


金剛「ヘンダーソン!」

飛行場姫「…!!金剛!!」

金剛「ヘンダーソンっ!!」

飛行場姫「金剛っ!!」

金剛「ヘンダーソンッッッッ!!」

護衛要塞「ゴエイヨウサーイ」

飛行場姫「アーンド、ヘンダーソーン」イエース

金剛「ほう…前会った時よりもセクシーで、且つノリが良くなったネー」

飛行場姫「貴方も…提督が好きって顔をしてるわよぉ?」

榛名「姉様!あまり敵に近づき過ぎると危険って言われませんでしたか!?」

霧島「下がってください!」グイグイ

比叡「姉様が沈んだら…困るのは私たちと提督なんですからーっ!」グイグイ

飛行場姫「あ…ドーモ、ハルナ=サンに、ヒエイ=サンに、キリシマ=サン。ヘンダーソンです」

霧島「え?あ、ど、どうも…」ペコリ

夕立「変な挨拶っぽい?」

飛行場姫「さて…ここまで来たという事は、私たちの邪魔めいた事する訳ねぇ?」

アルバコア「邪魔めいたというより、邪魔だけどね…暇つぶしに狩って……」

飛行場姫「?」

地上に立ちながらキョトンとする飛行場姫を見て、彼女はある事実について思い出した。

アルバコア「あ…ごめん、協力するって言ったは良いけど…こいつ地上に居るから魚雷が届かないわ…」

402「あ」

金剛「え、ええと……じゃあ、周りの護衛要塞やらを頼むネ」

アルバコア「うっし!」

飛行場姫「で、どうするのぉ?戦うのぉ?」

金剛「戦うに決まってるネ、慈悲は無い!」

榛名「なんだか色々忘れている気がしますが…貴方はここで倒します!!」

夕立「っぽい!!」

飛行場姫「実際こっちもそのつもりよぉ、ね?貴方たち」

浮遊要塞s「ヨロコンデー!」

金剛「では……長い因縁に決着を付けるネ!!」

飛行場姫「深海棲艦の上位種である『姫』…即ちカチグミ・プリンセスの力を見せてあげるわよぉ!」

霧島「さっきから変な喋り方ですよ!?大丈夫ですか!?」

そして……金剛とヘンダーソン=サンによる戦いのゴングが…

金剛「全門開け!fireーっ!!」ドドォン!!

飛行場姫「イヤーーッ!!!」ドドドッドォォォォン!!

静寂を破る二つの砲撃にて破られたッッッッ!!

ドガァァァァァァァン!!!

金剛「っ…!」小破!

飛行場姫「グワーーーッ!」小破!

榛名「…皆さん!榛名達も続きましょう!」

比叡「…はいっ!」ドォン!!

霧島「喜んで!」ドォン!!

浮遊要塞a「ンアーッ!!」小破!

護衛要塞a「アバーッ!!」中破!

アルバコア「とどめっ!」ボシュッ!!

ドバァァァァァァァン!!!

護衛要塞a「ギャーーーーッ!!!」撃沈!

霧島の一撃で中破した護衛要塞はアルバコアに駄目押しされしめやかに爆発四散!タツジン!

アルバコア「よっしゃっ!」

飛行場姫「ならば……このエアポート・ジツはどう!!?」バシュッ!!バシュッ!!

飛行場姫から大量の艦載機がばらばらに射出された!


ミョウコウ「敵飛行場から艦載機発艦!その数……102!!?」

ハグロ「はぁ!?あいつ頭可笑しいんじゃないの!?」

ナチ「く…この数だと対処がしきれません!」

アシガラ「どうするっ!?」

マホロア「…これは相当気合入れて行かないと厳しそうダネェ……間宮!」

間宮「はい!」

マホロア「カービィとマルクに伝達、あの艦載機を撃ち落とせと伝えテ!」

間宮「了解です!」ピピピピ!


ゴォォォォォォ……

マルク「ったく…なんであんなに艦載機積んでんだか…」ポリポリ

カービィ「ぽーよ?」

マルク「で…準備は良いのサ?」

カービィ「ぽよっ!」

マルク「念のためもう一度言うけど、お前が邪魔な奴らをエアライド・スターシップで撃破し、ボクが艦載機を殲滅するんだったよな?」

カービィ「ぽよ!」

マルク「うし!なら大丈夫そうなのサ!」バサッ

ラメの様に輝く翼をはためかせ、宙に浮くマルク。
その周囲にはどこか甘い香りも漂っていた。

カービィ「ぽよ…」

マルク「心配すんなって…必ず無事で来るからよ」

そういうと、放たれた艦載機に向かって飛び立つマルク。
カービィは彼の後ろ姿を、エアライド・スターシップを動かすまでただただ見つめていた…

マルク「さて、と…こんな大層な風に展開しちゃってくれて…」

彼を発見した艦載機達は一斉にマルクに向かい、量で押しつぶさんと襲いかかる。

マルク「はいはい……死にたがり屋さんは大歓迎ですよォ!!」ゴォォォォォォッ!!

自らの体を分断し、そこからブラックホールを発生させて接近して来た艦載機を飲み込む。
考えなしに突っ込んだ艦載機達は、只只暗闇の穴に呑み込まれる…。


カービィ「ぽよっ!!」

その頃、カービィは音速で飛び回りつつ、飛行場姫を護衛する浮遊要塞らと戦いを繰り広げていた。

浮遊要塞b「ピピー!!」ドォン!!

護衛要塞b「ピギー!」ドドン!!

彼らの放つ砲弾も、音速で飛び回られては擦りもしない。

カービィ「ぽよっ!」ギュンッ!!

瞬時にカービィを乗せた龍が護衛要塞達を貫く、その数秒後…

ボガァァァァァァァァン!!!

護衛要塞b・浮遊要塞b「アバーーーッ!!!」撃沈!

案の定と言うべきか、しめやかに爆発四散した。

飛行場姫「あらあらぁ、みんな実際本気出しすぎよぉ?」

比叡「残る護衛は後1基!」

金剛「さて…これでアナタもおしまいデース!」

飛行場姫「それはどうかしらぁ……イヤーッ!!」バシュッ!!バシュッ!!!

霧島「だから何ですかそのかっこ悪いかけ声!」

ゴォォォォォォォォ…!

金剛「ま、また沢山発艦したデース!?」

夕立「一体どれだけ積んでるの!?」


飛行場姫「私が所有している艦載機の数は『53万機』です、しかしこの全てを使って戦うつもりは無いから安心してねぇ」

比叡「……アイエエエエエエ!!!?」

金剛「ごじゅう…さんまん…!?」

飛行場姫「今私が積んでいるのは329機、だから安心して良いわよぉ」

榛名「ちっとも安心できませんっ!」

金剛「くっ…こうなったら早めにこいつを沈めマスか…!」

400「ぜろ」

イオナ『いち』

402「に」

400「そんな時こそ私たちに御任せです」

402「空をも飛べる浸食魚雷で捻り潰してやるよ」

アルバコア「あ!それがあるならワタシにも貸してよー!」ユサユサ

402「揺らしても無駄だ、お前は残り物を落としてろ」

アルバコア「なら殺してでも奪い取る!」ユッサユッサユッサユッサ

402「分かったから揺らすのを止めろ」

飛行場姫「わ、私には凄い装甲があるし!そんなの耐えられる!」

400「あまり霧を舐めては行けません……と言いたい所ですが、コンゴウと一緒に行動しているらしい貴方だと有り得なくなさそうですね」

飛行場姫「そうよ、こっちだって霧の凄さを知ってるんだからぁ」

イオナ『という訳で、今から貴方に浸食魚雷を集中砲火する』

飛行場姫「アイエエエエエエ!?」

霧島「貴方もですか!!」

2時間くらい休憩とってきます、ドロン!

ドーモ、戻りました。
早速し書きます。

飛行場姫「それ卑怯よぉ!卑怯過ぎるわよぉ!」

402「勝てば良いのだよ」

400「はい、ここは勝ちたいのです」

飛行場姫「ぐぬぬ…だけど!私には膨大な数の艦載機が居るッ!!」

マホロア『カービィとマルクがやっつけちゃうし意味ないヨォ』

飛行場姫「く……」

アルバコア「どうする?守りも後1基のみ、諦めるなら今の内だよ」

飛行場姫「…だが、ここでイクサを放棄してはシツレイよぉ…!」

霧島「うん…まぁその意気は関心しますけど…」

飛行場姫「という訳で…増援を呼ぶわぁ!」

榛名「増援?」

飛行場姫「おぉーい!誰かぁー!」

飛行場姫は助けを呼んだ!

装甲空母姫「お困りですかーっ!?」ザバァッ!!

南方棲戦鬼「助けに来たわよ!」

よべばくるやつがきた!

比叡「げげ…せっかく護衛要塞とか倒したのに…?」

飛行場姫「助けに来てくれたのねぇ!ユウジョウ!」ダキッ

装甲空母姫「ユウジョウ!」ダキッ

南方棲戦鬼「ユウジョウ!」ダキッ


402「…既に浸食が始まっているようだ」

金剛「ああ…ヘンダーソン…遅かったネ…ううっ…!」グスッ

霧島「ど、どういう事なの…?」

飛行場姫「私ねぇ、とある漫画にはまっててねぇ、漫画に出てくるコトダマを使えば強くなれるって思ったのよぉ」

装甲空母姫「私もそのコトダマを使い始めたのよ、お陰でなんだか強くなった気がするわ」

夕立「…もう突っ込みどころしか無いっぽい」

飛行場姫「さて…続きと行くわよぉ?」

装甲空母姫「昼の様には行かないわよ…?」

南方棲戦鬼「リベンジマッチと洒落込もうじゃない…!」

金剛「…良いデスよ、皆…もう少し頼めマスか?」

榛名「はい!大丈夫です!」

夕立「ここで勝てば、戦況が大きく進むっぽい!」

霧島「さあ…行きますよ!」

我、夜戦ヲ再開ス!

夕立「そぉっ!」ボシュッ!!

ドバァァァァァァァン!!!

護衛要塞「アバーッ!!」

飛行場姫「…これで要塞は全部撃ち落とされたわねぇ、せっかく1万も使ってレンタルしたのに…」ズーン…

ボガーン!!ボガーーン!!

装甲空母姫「あら、艦載機まで落とされちゃってる」

飛行場姫「くっそー…!艦娘死すべし!」

金剛「シャラップ!!」ドォン!!

ガンッ!!

飛行場姫「ぎゃふんっ!!」

南方棲戦鬼「だ、大丈夫!?」

飛行場姫「…さ、さっき当たったのって……三式弾?」

金剛「YES!最初の一撃は発射し忘れちゃったケドネ……」

飛行場姫「…いやああああああ!!!暑いの怖いいいいいいっ!!!」混乱!

南方棲戦鬼「ひ、飛行場姫様!落ち着いて!!」

装甲空母姫「そうよ!ヘイキンテキを保つのよ!!」

飛行場姫「ひいいいいいいいい」ガタガタブルブル

装甲空母姫「このままだとまともに戦えなさそうね…」

南方棲戦鬼「くそ…このやろっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!

比叡「ひえーっ!」大破!

榛名「比叡っ!」

霧島「く…!」ドォン!!

装甲空母姫「いたっ!!」小破!

アルバコア「仕事が増えたっ!」ボシュッ!

400「発射です!」ボシュッ!!

ゴボボボボ……

ドバァァァァァァァン!!!!

南方棲戦鬼「グワーーーッ!!」中破!

装甲空母姫「っ!」大破!

402「さてと…後は首領を倒せば問題ないな?」

イオナ『そう、彼女を無力化できればこの海域は制圧できるも同然』

402「…ここは、お前に任せるぞ」

イオナ『分かった、4番と8番の発射管に浸食魚雷を装填』


ガゴン……

イオナ「発射、いつでも合点」

キリシマ「…この一撃で全てが決まるという訳か」

イオナ「思えば長い戦いだった」

群像「俺達は途中参戦だったけどな」ハハッ

タカオ「そんな事言わないの、ほらささっとやっちゃいましょ!」

イオナ「合点…発射!」

ボシュッ!!

南方棲戦鬼「…っち!」ドガッ!

飛行場姫「きゃっ!?ちょ、何するの…」

ドバァァァァァァァァァァン!!!!

飛行場姫「……え」

南方棲戦鬼「が……っ」大破!

飛行場姫「な…南方…ちゃん…?」

南方棲戦鬼「ふふ…コトダマ使うのを忘れちゃうほど心配してるの?大丈夫よ…これぐら…がはっ!」

飛行場姫「酷い怪我…!早く救援を呼ばないとぉ…!」

南方棲戦鬼「いや…貴方は……最後まで…戦って…」

飛行場姫「最後…まで…?」

南方棲戦鬼「私たちは…深海棲艦…元々艦娘を沈めるのが仕事…!」

飛行場姫「!」

飛行場姫「そうだわ…私は…深海棲艦…っ!その心を忘れていたわぁ…!」

南方棲戦鬼「ええ…思い出したならば…解き放つのよ…!」

飛行場姫「解き放つって…何を…?」

南方棲戦鬼「私たちに太古から刻まれた…深みに生きる野生の魂を…!」

飛行場姫「…出来るのかな…?」

南方棲戦鬼「大丈夫…自分を、信じて…」

飛行場姫「…ええ、分かったわ…!」

かつて、大きな飛行場と持て囃された飛行場姫。
悠久の時を経て、彼女は深海棲艦となった。
その中で…彼女は今、仲間の危機を認識した。
そして…彼女は呼び覚ます…深みに生きる野生の魂を…!!

飛行場姫「うおおおおおおおっ!!!」パァァァァァァァ……!

金剛「な、なんデスかー!?」

比叡「美しい…?」


飛行場姫「おお……力が…溢れてくるわぁ…!」

そこに浮かぶ長髪の女性は、傍らに居た艤装と融合し、一つの生き物と化していた・
その風貌は力強く、そしてどこか物悲げな雰囲気を醸し出している。

飛行場姫「下がっててぇ、後は私がやるわ」

装甲空母姫「おぉ…!カッコいいわよ…!」

榛名「…勝てるのでしょうか…!?」

金剛「分からないデスが…あれでこそヘンダーソンデース…!」

何かのオーラを放ち、やっと水面に降り立つ飛行場姫。

飛行場姫「さあ…我が野生の力に屈服するが良い!なのよぉ!」

402「そんな物より…霧の力が強い!!」ボシュッ!!

400「霧に敵うと思わない事ですね!」ボシュッ!!

アルバコア「ようやく降りて来たね!ワタシの魚雷が炎を吹く!」ボシュッ!!

ゴボボボボボボ……

飛行場姫「ふんっ!」バシャッ!!

飛行場姫は潜水艦達が射出した魚雷を水面を叩き割り、周りの水ごと魚雷を破壊する。

402「うわっ!?」

400「な、なんと言う破壊力…!」

飛行場姫「今の私はただの飛行場じゃないわぁ…『航空棲戦姫』の通称が相応しい…!」

霧島「飽くまでも通称なのね…?」

飛行場姫「やっぱり付けてもらった名前は大事にしないとシツレイよぉ」

金剛「しかし…どうするネー…?」

比叡「あんな奴に勝てっこありませんよお!」

榛名「そうだ…超重力砲は!?」

イオナ『出来ない事は無い、だけど溜めるのに時間がかかる』

金剛「…よし、決めたネ」

霧島「姉様?」

金剛「私たちは彼奴の気を引いて、イオナの超重力砲のチャージの邪魔を阻止するデース!」

比叡「でも…仮にそれが成功したとして、超重力砲が彼女に命中したとしても…まだ沈んで居なかったら?」


金剛「当然、その時の止めは私が刺す」

比叡(か、かっこいい…!)

飛行場姫「さて、作戦会議は終わったかしらぁ?」

金剛「YES!必ずお前を沈めてやるネ!」

飛行場姫「ふふ…そう…じゃあ行くわよぉ!!」ダッ!!

アルバコア「ちっ!」ガシッ!!

走り出す飛行場姫にアルバコアは体を使って拘束を試みるが…

飛行場姫「邪魔よぉ!!」バキッ!!

アルバコア「うあっ!」小破!

野生の力を得た飛行場姫に難なく振り解かれてしまう。

アルバコア「っ…なんて力!」


比叡「イオナ!イオナ!」

イオナ『合点…超重力砲の発射シークエンスを開始して』

杏平「了解!」ピッ!

イオナが合図を送ると、イ401の船体から光が漏れだし、徐々にその割れ目を開いて行く。

飛行場姫「ふん…超重力砲ねぇ?自分から弱点を晒すなんて可愛い子ねっ!」

榛名「行かせませんっ!!」ドォン!!

霧島「一歩も通さないわよ!」ドドン!!

飛行場姫「っ…邪魔ねぇ…!」

ガッ!!

飛行場姫「きゃっ!?」

マルク「ボクらも忘れてもらっちゃ困るのサ!!」

カービィ「ぽよ!」

彼女の後ろには凶悪な戦闘力を持つマルクがしがみついており、傍らにはカービィが飛び回っている。

飛行場姫「ええい…!邪魔よ!邪魔よぉっ!!!」バキッ!!

マルク「ぐふっ!」

ここは進撃のカービィのSSと違ってアレな奴らがいなくていいな

金剛「くっ!」ドォン!!

飛行場姫「そんなのスゴイ無駄ァ!!今の私は艦娘の砲撃如きでは傷も付かないわぁ!!」

比叡「くっ…チャージはまだなの!?」


イオナ「群像、超重力砲のチャージは?」

群像「まだ40%だ、フルパワーで発射できるまでに時間がかかる」

タカオ「私たちだって頑張ってるんだからね!?これでも結構早い方よ!」

キリシマ「くっ…つ、疲れた…」

蒔絵「はいお水!」スッ

キリシマ「す、すまない…んく…」コクコク

イオナ(お願い…早く…!)


飛行場姫「どけどけどけぇ!!」バキッ!!

榛名「ああっ!」中破!

霧島「っ!」

金剛「榛名!霧島っ!」

>>539
更新速度とか不定期だからかな?

夕立「はいストップ!ここは通さないっぽい!」

飛行場姫「ふん…回避力だけ高い奴が何が出来るの!?」

夕立「回避力だけじゃないっぽい!」ドン!!

飛行場姫「うおっ!?」小破!

飛行場姫(何この子…普通の駆逐艦より火力が高い…!?)

夕立「駆逐艦って侮ってると…痛い目見るっぽい!!」

飛行場姫「だけど……装甲は甘いでしょうっ!!」ブンッ!

夕立「ひゃっ!?危ないっぽい!」

飛行場姫「貴方なんかにかまってる暇はないのよ、じゃあねぇ」ダッ

夕立「コラ!待てーっ!」

飛行場姫「待てと言われて待つ馬鹿がどこの世に居るのよぉ!」

その頃、イ401の船体近くでは…

402「401、居るか?」

イオナ『どうしたの?』

400「私たちも…演算を手伝います」

402「勘違いするな、早く事を終わらせたいだけだからな!」

イオナ『…でも』

402「嫌も言わせないぞ、黙って手伝われろ」

400「今の私たちは敵ではありません、ですから貴方は気にする事はありません」

イオナ『…分かった、お願い』

402「さて…姉者の許しも出た事だ、遠慮なくやってしまうぞ」

400「ええ、必ずあの深海棲艦を沈めましょう」

400と402はイ401の船体に近づき、超重力砲発射を早める為に演算を補助する。

飛行場姫「ちっ…!早めにアイツを叩かなきゃ…!」

ガシッ!!

マルク「…待てよ、まだ終わってねぇだろ」

飛行場姫「また貴方ねぇ…?邪魔なのよッ!!」バギッ!!

マルク「っ…ボクは…お前を行かせる訳には行かねぇ…!」

飛行場姫「しつこい男の子は…嫌われるわよぉ」

マルク「諦めの悪い女子も死ぬ程ウザいぜ?」

飛行場姫「…何をっ!!」ドガッ!!

マルク「げふっ…!」

飛行場姫「貴方達は私たちの事を何も知らない癖にッ!私たちの事をあれこれ言わないでッ!!」バキッ!!ゴズッ!!

飛行場姫は続けてマルクを殴り続ける。
今までデデデ海軍の艦娘達に邪魔をされ続け、挙げ句の果てによく分からない蟲の様な奴らにも危害を加えられた。
その上今自分の目の前で仲間を傷つけられた所為で今までの鬱憤が爆発し、当たり散らす様に彼に攻撃を刻む。

飛行場姫「はあ…はあ…」

飛行場姫(…何でこんな子に本気になってるのかしら…そんな事より早くアイツを…!)

イ401に向かおうとする飛行場姫。しかし…

グググ…ググ…

飛行場姫「…あのさ、もう起き上がらないで欲しいんだけど」グググ……

マルク「…」グググ…

飛行場姫「だから…しつこい奴は嫌われるって…言ってるでしょっ!!」ドガッ!!

マルク「っ…aoejがouaje!!」ガシュッ!!

飛行場姫「っ!?」

苛立ちの余り飛行場姫がマルクをもう一発殴打すると、直後にカウンターとしてマルクに艤装の一部を噛み千切られた。

マルク「…ふうっ…ふうっ…!」グルルル…

飛行場姫「…その目…」

彼の変異した姿と、野生に満ちた目を見て彼女は確信した。
彼は…『本気』なのだと。

飛行場姫「…本気と書いてマジと読む、か…そういう人好きよっ!!」ダッ!!

マルク「がぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダッ!!

両者はともに本気を出し、お互いに自らの力をぶつけ合う。

その頃、飛行場姫と戦うマルクの変貌した姿を見た金剛達はおののいていた。
なぜなら前に暴走し、敵味方関係なく攻撃していた時の姿と同じだったからである。

金剛「榛名、比叡、あれは…」

榛名「ええ…間違いありません…!」

霧島「え?え?」

比叡「前に…マルクは間宮さんとデートしようって予定を立ててた事があったんですよ」

霧島「ああ…聞いてるわ、でも邪魔が入ったって…」

榛名「はい、当日で邪魔が入りました…その時にマルクさんは攻撃を受け…怒りであの様な姿に変異しました…」

霧島「そうなの…それで、どうして怯えているの?」

金剛「…そうデス、彼は…あの姿になって敵を一掃した後に、こっちを攻撃してきたのデース」

霧島「味方を…攻撃…?!」

比叡「はい…今回も飛行場姫を倒した後に、私たちを襲ってくるんじゃないかと思って…」

霧島「…でも、だからといって今の私たちに何が出来るのかしら…?」

金剛「それは…」

霧島「…今は信じましょう、彼が暴走していない事を…」

マルク「があああああっ!!」バキッ!!

飛行場姫「っ…!さっきより重みがあるわねぇ!これが本気ってこと?」

マルク「aeirばoaetjnbッ!!!」ドガガガガガッ!!!

飛行場姫(手数も多くなって来た…何故急に強くなったのかしらぁ?)

疑問に思い、ふと彼の姿を凝視し、そしてある結論に達した。

飛行場姫「へえ…恐らくは『魂』自体が私と戦ってるってとこかしら?」

マルク「ぐおぉぉぁぁぁ!!!」ザシュッ!!

彼女が導きだした結論に正解とでも言うかの様に爪を振り下ろし、切り裂く。
切り裂かれた所から血が滲み出る。

飛行場姫「ふふ…その反応は御名答ってとこかしらぁ?これは熱い展開ねぇ!!」ゴスッ!!

マルク「aoregobijaer!!」ゴシャッ!!

お互いに殴り合い、切り裂き合う生々しい音を響かせ、激しく移動しながら戦闘を続ける飛行場姫達。
その合間に、彼女達には次第に好敵手の関係の様な物が生まれていた。
しかし…それを彼女達が知る術は無く、只只刻々と時が過ぎて行く。

ガキィンッ!!

榛名「っ…す、凄い音がしましたよ!?」

金剛「い、一体どっちが…!?」


マルク「が…」バシャッ

飛行場姫「っ…熱い、熱いわよぉ、だけど…もう一寸詰めが甘かったわねぇ」

約1時間に渡る激闘は、飛行場姫の一撃によって幕が下ろされる。

金剛「マルクっ!!」

飛行場姫「…ま、良い戦い方だったわよぉ、褒めてあげる…」

比叡「そんな…超重力砲のチャージは!?」

霧島「あと少しで終わるみたいだけど…あんな動きされたら放てても当たるかどうか…!」

金剛「八方塞がりデース…!」

完全に詰み、誰もが敗北を覚悟した。

飛行場姫「あー…久々に動き回ったからちょっと疲れたわぁ…」

飛行場姫「だからさ…もうホントに起き上がらないでくれる?」

間宮「マルク君…っ…!」

マホロア「マルク…!」






「悪いな、そいつは無理な相談だ」

飛行場姫「…チッ」

しかし…止めを刺されたと思われたマルクは、変異した姿はそのままに立ち上がる。
今の彼は、日々の特訓と極限の危機下に陥った事により、意思の力が一時的に魂を制御していた。

マルク「俺は…負ける訳には行かねぇっつっただろ…!」ググ…

飛行場姫「しつこい…しつっこいのよぉッ!!」ドォン!!

マルク「ふん…」バキィンッ!!

飛行場姫「なっ…」

今の彼ならば、彼女がフルパワーで放った光弾を弾くのに腕一本しか要らないだろう。
明確な意志が現れ、凄まじい力を見せつける。その彼の姿は艦娘達に希望を与えた。

マルク「さあ…ラストスパートと行こうじゃねぇか…!」

飛行場姫「…この…死に損ないがあああああッ!!!」ドォン!!

ズガァァァァァァァァン!!!!

マルク「オラオラ、もう少し照準合わせたらどうだ!?」

飛行場姫「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ!!!」ドォン!!ドガン!!ドゴォンッ!!

彼女は余りのしつこさに激昂し、一心不乱に殆どむちゃくちゃに光弾を撃ちまくる。
しかし、彼はそれを難なく躱し、弾き返す。

マルク「怒りに任せた攻撃なんて怖くねぇ!!」ドガッ!!

飛行場姫「ごふ…っ!」

間宮「やったっ!」

マルクの一撃が、怒り狂う飛行場姫に刺さる。


ガスッ!!

マルク「…!?」

飛行場姫「ええそうよ…だけど…怒りに満ちた一撃程怖い物は無いわよッ!」バスッ!!

カウンターを当てた飛行場姫は、続けてマルクに連続で拳を入れる。

飛行場姫「ほらほら!さっきまでの威勢はどうしたのかしらッ!?」ゴズッ!!バキッ!!グシャッ!!


ゴシャッ!!!ゴスッ!!


飛行場姫「あははははははッ!」バギッ!!メギャッ!

間宮「止めて…もう止めてぇ…」

飛行場姫「だから無理なのよッ!強くてもたった一人で私に挑もうなんてね!!」


ガシッ!!!


「…違う、それは違う…!」

飛行場姫「…は…?」

マルク「何言ってんだ?ボクは…最初っからお前と一対一でやり合うなんて言ってねぇんだよ…!」

飛行場姫「貴方馬鹿?一体何を言って…」チラッ


少し視点を変え、別の方向を見た時、彼女は自分が置かれている状況を理解した。
自分とマルクは今正に、イ401の真っ正面に位置している事に。

飛行場姫「しまったッ!!?ここは…!!!」

ヒュウガ「超重力砲のチャージ終了!いつでも撃てるわっ!!」

群像「よし…今だっ!!撃てっ!!」

イオナ「合点!超重力砲……発射っ!」

イ401は、飛行場姫に向けて開いた船体から極限までに溜めた力を一気に放出する。
飛行場姫はその光線を避けようと暴れるが、マルクが最後まで掴んで離さなかった。

飛行場姫「は、離しなさいっ!!」ジタバタ

マルク「やだね…ボクと一緒に地獄行きなのサ…!」

飛行場姫「あ…あ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

抵抗空しく、蒼き光線に貫かれる飛行場姫とマルク。
野生の力を得た飛行場姫は、霧の圧倒的な科学力に圧し潰された。

金剛「…マルクは…?」


マルク「……ふ、ようやくおとなしくなったか…」プスプス

飛行場姫「ひ、ひよこが見え…」ピヨピヨ

間宮「生きて…る…?」

マホロア「生きてるヨォ…!マルクはまだ死んじゃいなイ…!」

ハグロ「超重力砲をモロに食らって変身が解ける程度とか…さすがに立つのも辛そうだけど…」

間宮「マルク君っ!」ピョンッ!

ハグロ「ちょ、間宮さん!?」

ローアから飛び降り、海に降り立ってマルクに駆け寄る間宮。

マルク「よー…間宮さん…こいつならこのとーり倒したのサ」

間宮「マルク君っ…マルク君っ…」ポロポロ

マルク「…何で泣いてんの?ボクは…ボクらはこいつに勝った、それでいいのサ」

間宮「でも…貴方が死んじゃったら…」

マルク「ボクが死ぬ…?質の悪い冗談だねえ…」


マルク「ボクは…間宮さんが居る限り…死ぬ訳には行かないのサ…」

間宮「うう…無事で良かった…っ…」ポロ…ポロ…

マルク「大丈夫、間宮さんが泣き止むまでここに居るからさ…」

金剛「…ねえ、榛名、比叡、霧島」

比叡「何ですか…?」


金剛「愛って…やっぱり素敵な物デース…」

比叡「…はい…!」

WORLD E-4 Iron Bottom Sound
征服完了!


飛行場姫「くそ…負けちゃったわ…最後まで一人で突っ走って…!」

マルク「よー…起き上がっても無駄だぜー?」

飛行場姫「分かってる…こうなったら…」スッ

間宮「何を…!」


飛行場姫「セプク、あるのみッ!!」

南方棲戦鬼「ダメダメダメーーーッ!!?」

休憩とってくるネ、2時間後にまた書くデース!

装甲空母姫「まだ早まっちゃ駄目ッ!?」

飛行場姫「うるさい!死なせなさいよぉ!」

南方棲戦鬼「どうせ歯が立たないってば!」

ギャーギャー

間宮「あらら…」

マルク「折角良い所だったのにぶち壊しやがって…」

間宮「あはは…」

金剛「…ま、これで深海棲艦との戦いはおしまいデスね…」

比叡「長かった~」

飛行場姫「…」ピタッ

南方棲戦鬼「あれ?どしたの?」

飛行場姫「…今なんと?」

金剛「いや…深海棲艦との戦いもこれでFinishデスねーって…」


飛行場姫「何で?」

金剛「え?」

榛名「何でって…」

霧島「ここが本拠地なんでしょ?」

飛行場姫「私そんな事言ってないわよぉ?」

霧島「え?」

金剛「違うデース?」

飛行場姫「うん、本拠地はここのもっと奥…『鉄底海峡最深部』にあるわぁ」

マルク「…マジで?」

飛行場姫「だからマジだってんでしょうがぁ」

間宮「え…402さん?どういう事なの?」

402「…少し考えさせてくれ、どこか間違っているかもしれん」

地面に腰をかけ、何故か座禅を組んで思考を巡らせる402。
誰もがその姿を注目し、固唾を飲んで見守っていた。

比叡「あ…周りが…」

榛名「周り?」

比叡の言葉に釣られて周りを見渡すと、すっかり暗くなって来ていた。

榛名「あら…もう午前3時に……」

金剛「そんなに長く戦ってたんデスねー…ん?」

ふと上を見上げると、そこには行進曲の様な音を鳴らしながら移動する謎の巨大な船の様な物が金剛達の遥か上空を通り過ぎていた。
その周りには羽と嘴が付いた蟲のような物が飛び回っており、飛行している者が幾度か交戦している『蟲の軍勢』である事を裏付けている。
その物体に402が気づいている様子は無かったが、それを見た金剛達はざわめいていた。

金剛「あれは…前に襲って来た蟲の軍勢?」

比叡「てことは…タランザはここに来ていたという事ですか…?」

マルク「おいおい…マジかよ…」

飛行場姫「…い」ギリッ

400「え…?」

飛行場姫「…何でも無い…貴方達には関係ないわぁ」

夕立「み、皆もう少し静かに…402の考え事を邪魔しちゃ駄目っぽい」

霧島「でも…彼奴らはどこに向かっているのかしら?私たちには気づいていないみたいだけど…」

暫くの時が経ち、行進曲が聞こえなくなった所で402が突然立ち上がる。

402「…すまない、一つ謝っておかなければならない事がある」

金剛「何となく予想が付くケド…何デスか?」

402「…単刀直入に言う、私は本拠地の場所はここにあると勘違いしていたみたいだ…」

夕立「え?」

榛名「本拠地は見つけたんですよね?」

402「ああ、だが…如何せん海の中にあったのでな、どの海域の底にあるとかは分からなかったのだ」

比叡「それで…ヲーちゃんの解読結果を鵜呑みにしちゃってそこだと思っちゃったと…」

402「ああ…私はとんだ霧の恥さらしだ、どうか雷撃処分してくれっ!」ドゲザッ

400「402…か、顔を上げてください…」オロオロ

402「顔からか?まずは顔から爆破するのか?」

400「だからしませんよそんな事!」

マルク「オイオイ…しっかりしてくれよ…」

402「すまない…!不覚にも気が浮かれていたっ…!」

400「はぁ…大丈夫ですよ、この先の最深部を落とせば良いだけの話ですから」

402「すまない…本当にすまない…!」

金剛「…さて、どうするネ?」

飛行場姫「言っとくけど、明日になる頃にはここも防御固めてるとか野暮な真似はしないからねぇ」

南方棲戦鬼「強くなってリベンジはさせてもらうけどね?」

榛名「そうですか…ではもう遅いですし…一旦戻りますか?」

霧島「そうね、弾薬も無くなったし…」

夕立「アルバコアも寝ちゃったから…この子も連れて帰るしかないっぽい?」

アルバコア「むにゃむにゃ…見たか…ワタシの実力を…」zzz

金剛「…よし、では私たちは一旦帰りマース」

比叡「明日…別の子?がやってくるから覚悟してね?」

飛行場姫「ふっふっふ…楽しみだわぁ」

金剛「それでは…ドーモ、お世話になりました」ペコリ

飛行場姫「こちらこそ」ペコリ

装甲空母姫(…あれ?何か知り合いの家に泊まりに行った時みたいなノリになってる…?)

ーーー横須賀鎮守府ーーー

金剛「ただいまデース……って誰も起きてないデスよね…」

長門「んー…あ、金剛か…?」サスサス

榛名「長門さん、こんな夜更けにどうしたんですか?」

長門「陸奥と大和と共にレ級の遊びに付き合っていたのだ、お陰で陸奥達共々3回も一発で大破させられてしまったよ」

金剛「え…?3回も大破…?」

長門「アイツは強い!なんせ雷撃してくる癖に火力も高い、ヲ級から艦載機を借りていたし、装甲も厚かったぞ!」

比叡「ひえええ…そ、そんな強い奴だったのね…」

夕立「絶対敵に回したく無いっぽい!」

長門「そういえば…最近この時間帯位になるとどこからともなく音が聞こえてくるのだ」

金剛「音?」

長門「ああ、『カーン…カーン…』みたいな感じの」

榛名「何でしょう…とても不吉な予感がします」

金剛「…どこから聞こえてくるとか、具体的な事は分からないデスか?」

長門「うーん…確か工廠の方から聞こえて来た様な気が…」

金剛「分かりマシタ、私が様子を見に行ってきマース」

比叡「私たちが居た方が…」

金剛「大丈夫デース、比叡達は先に寝ててくだサーイ」

霧島「……分かったわ、後で戻って来てね?」

金剛「大丈夫デース、夜更かしはしない様に心がけて居るネ!」

長門「すまないが…頼んだぞ」

ーーー工廠ーーー

金剛「…てなわけで赴いた訳デスが…確かに音がしているネー」

カーン…カーン…

金剛「…地下の方かな?」

カーン…カーン…

ア…ンッ…!

金剛「…なんか別の方向からも変な声が聞こえマスが…む、無視して行くデース」

カーン…カーン…

ダメェ!ソンナトコロサワッチャダメダヨォ!

ヲ…スキンシップ…

金剛「……~~~~~~~!!!あ~もう分かったネ!!そっちも調べればOKなんデショ!?」

バダン!!

金剛「おうテメエら!!いってぇ何してやがんだ!デース!!」


瑞鳳「あ…金…剛さ…んっ!」ビクッ!!

ヲ級「ヲ…」ヌチャヌチャ

金剛「本当に何やっちゃってんのォォォォォォ!!?」

瑞鳳「お願い…助け…んうっ!」ビクンッ!

ヲ級「ヲ、今艦載機整備の後のスキンシップをやってる途中…」

金剛「……とにかく瑞鳳を離すデース」

ヲ級「どうして?」キョトン

金剛「良いから!!さっさと離すデースっ!!」グググググッ!!

ヲ級「痛い…分かったから…触手を引っ張らないで…」

ーーー数分後ーーー

金剛「はあ…無駄に疲れたデース…」

瑞鳳「あ…ありがとうございます…」

ヲ級「…折角のスキンシップだったのに」シュン

瑞鳳「ヲーちゃんは度が過ぎるのッ!」プンスカ

金剛「あ、あはは…じゃあ用があるし…もう部屋から出るデース」

瑞鳳「あ…待って、助けてくれたお礼に私も着いていきます!」

ヲ級「私も」

金剛「…好きにするデース」

ヲ級と瑞鳳が着いて行く事になった!

ーーー地下工廠ーーー

カーン…カーン…!

金剛「だいぶ音が近づいて来たネー」

瑞鳳「地下にもこんな大きな工廠があったなんて…」

ヲ級「私も知らなかった、だって今まで使われていなかったもの」

金剛「もう少し先に進んでみるデース」

ーーードックーーー

金剛「おー…これまたビッグな戦艦?デスねー」

瑞鳳「船の正面に仮面…なんだか作ってる人が分かっちゃったような…」

ヲ級「ヲ…あそこに誰か居る」

金剛「よし、問いつめてやるデース!」ズカズカ


金剛「HEY!そこのアナタ!物作っても良いけどサー…時間を弁えなヨー?」

メタナイト「その声は…戦艦金剛ですか?」

瑞鳳「メタナイト卿…やっぱり」

ヲ級「ここで何をしているの?」

メタナイト「…見ての通り、この戦艦を建造しているのです」

金剛「戦艦…?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=MiNqe_Y4Jqo

メタナイト「『戦艦ハルバード』…以前破壊された物を再構築し、更なる姿へと進化させた物です」

瑞鳳「つ、強そう…!」

メタナイト「以前から建造は進めていたのですが…思ったより作業が難航してしまいまして…」

ヲ級「難航?」

メタナイト「鋼材が圧倒的に足りない、弾薬も足りない、燃料になる物も手に入れるのが難しいと…問題が山積みでして…完成して実践投入できる様になるのは少なくとも…2日後でしょう」

金剛「それなら大丈夫デース!敵の本拠地の真の居場所が分かったし…明日にでも乗り込むつもりデース!」

メタナイト「そうですか、ではエンジニアのエスカルゴン殿にも伝えましょう」

瑞鳳「お願いします」ペコリ

金剛「にしても…自分の顔をでかでかと船に張っ付けるとか…」

メタナイト「何か問題でも?」

金剛「いや…凄く…ナルシストだなーって思ってサー…」

メタナイト「……」

瑞鳳「…メタナイト卿?」

メタナイト「…できるだけ早く完成を急ぎます、今日は寝ててください」

瑞鳳(あ、誤摩化した)

金剛「…?まあ良いネ、明日は…大事な日、必ず作戦を成功させマース」

ヲ級「大事な作戦を立てないと成功は出来ない」

金剛「う…分かっているネ!」

瑞鳳「では…私たちはもう寝ますね…」

メタナイト「分かりました…お休みなさい」

金剛「完成しなくちゃって思ってるからって…徹夜して体壊しちゃNO!なんだからネー!」

メタナイト「…善処します」

ヲ級「ヲ…それじゃあ…また明日…」

メタナイト「また明日」

ーーー次回予告ーーー

雷「金剛さん達はついにアイアンボトム・サウンドに乗り込み、死闘の末に飛行場姫を撃破したわ!」

暁「だけど…アイアンボトム・サウンドには敵の本拠地は無かった…え~~!?」

電「本当に本拠地がある場所は…深海棲艦本拠地最終防衛線、鉄底海峡最深部なのです!」

響「ついに訪れる決着の時、私たちも支援艦隊で参戦する」

レ級「そして、鉄が眠る海峡の奥で…ボクが見た物とは…」

雷「……という訳で次回!」

作戦No14『鉄ガ眠ル海峡』

暁「を、お届けするわ!」

響「最後の展開に…君は驚愕する!」

という訳で…いよいよこのssも終盤に近づいてきました。
なんとかハルバード出せた…

ーーー翌日 第六駆逐隊の部屋ーーー

暁「ふああ…もう朝…?」

雷「zzz…」

電「zz…」

暁「響は…先に起きたのかな、私も追いかけなきゃね」

テテテテ……

暁「お化粧しなくちゃね…よいしょっと」ガチャッ

シュルシュル、シュルシュル…

暁「何で寝た後に何時も寝癖が出来ちゃうのかしらね…」

レ級「じー」

暁「髪を整えた後はお顔も洗わなきゃ」

レ級「じー」

暁「…お願いだから居るなら言ってよ…びっくりするじゃない…」

レ級「ごめんごめん」

暁「…で、何の用なの?私は今お化粧してるのよ!」

レ級「お化粧って何ー?」

暁「知らないの?」

レ級「知らないよ?」

暁「…じゃあ教えるわ、良い?お化粧って言っても色々あって…」

レ級「ふんふん」
ーーー数分後ーーー
雷「ふわぁ…あれ?今何時?」

電「ええと…7時23分?」

雷「やば…完全に作戦会議に遅れちゃうじゃない!?」

電「響ちゃんと暁お姉ちゃんはもう起きてるみたいなのです!」

雷「急がなきゃ…ダッシュよ!」ダッ

電「ま、待ってよー!」


暁「でね、化粧を取らないまま寝ちゃうとお顔がぼろぼろになるのよ!」

レ級「へー…お化粧って怖い事もあるんだね…」

暁「まあそういう事を気をつけたり、毎日お顔を洗えばぷるぷるお肌が保てるわよ!」

響「姉さん…と、レ級も居るのかい?」

レ級「あ、響ー!」

暁「どうしたの?」

響「作戦会議に遅れるよ、早くしないと…」

暁「え…ほ、ホントに!?どうして早く言ってくれないのよー!」

レ級「いや…暁がお化粧してるからでしょ…?」

響「とにかく急ぐよ、雷や電はもう向かってる」

暁「あーもう!レ級も来なさい!」

レ級「りょーかい!」

ーーー作戦会議室ーーー

ガチャッ!

雷「はあ…はあ…司令官!まだ間に合う!?」

デデデ「おお、ぎりぎりセーフだZOY」

電「良かった~…」ヘナヘナ

吹雪「間に合ってよかった…もし遅刻して怒られたら…って思ってたもん」

雷「あれ?暁と響は?」

エスカルゴン「まだ来ていないようでGESな」

任務娘「ホホホホ、これでは遅刻確定ですね」

デデデ「仕方ない…では、今日の予定のブリーフィングを説明するZOY」

電(ああ…始まっちゃったのです…)


デデデ「昨夜…金剛達がアイアンボトム・サウンドに乗り込み、そこの奥に潜む飛行場姫を討伐した…」

エスカルゴン「しかし…どうやら402の早とちりで、本拠地はもっと奥にあったという事でGESよ」

雷「ええ…!?」

吹雪「もっと奥の海域…!?」

デデデ「静かに、それで…その海域の名前は『鉄底海峡最深部』との事だZOY」

電「なんだか恐ろしそうな名前なのです…!」

ガチャ…

暁「ごめん…御化粧してたら遅れちゃったわ…」

エスカルゴン「あ、まだ始まったばっかりでGESよ」

レ級「そお?なら良かった…」

デデデ「それで…その鉄底海峡最深部へは、5時に戦艦の戦隊で挑むZOY」

レ級「長門ねーちゃん達には話したの?」

エスカルゴン「ああ、もう話したでGESよ」

響「じゃあ…どうして私たちが呼ばれたのかな?」

暁「そうよね…長門さん達が行くなら私たちは別に待ってれば良い話だし…」

デデデ「そこでだ…お前達には『支援艦隊』として長門達が窮地に陥ったら参上して欲しいZOY」

レ級「それでボクらが呼ばれたんだね、でも…どうしてボクまで?」

エスカルゴン「聞く所によると…お前大和達と演習をしたそうでGESな?1対3で」

レ級「うん、ボク一人と大和ねーちゃん達と一緒に演習したよ」

雷「へー…私が寝てる間にそんな事してたのね?」

吹雪「け、結果は…?」オロオロ

レ級「ええと…3人とも…大破させちゃった」

響「え?」

電「え…?」

暁「もう…エイプリルフールはまだ先よ?」

レ級「深海棲艦、嘘ツカナイアルヨ」

暁「…ホント?」

レ級「ホント、修復の為の資材を沢山使っちゃったよ…たはは」

デデデ「貴様ぁ……まあここで怒っても話が進まないか…それでだ、お前のその強力な力で長門達のピンチを救って欲しいのだZOY」

雷「つまり…隠し球ね!?」

エスカルゴン「飽くまでももしもの為でGES、お前達は先に迂回路を辿って気づかれない様に潜伏しているでGESよ」

暁「了解よ!」

吹雪「はい!吹雪…頑張ります!」

任務娘「この作戦が彼らとの関係の行く末を分ける大事な境目です、くれぐれもミスはせぬ様に…」

電(なんだか任務娘さんが怖いのです…)

デデデ「よし、これにてブリーフィングは終わるZOY…ところで…大淀が最初とは性格が変わったような気がするZOY」

電「し、司令官さんもそう思ったのですか?」

任務娘「滅相も御座いません」

エスカルゴン「その態度が怪しいって言ってるんでしょうが!」

任務娘「…」

デデデ「教えろ…お前は何者だZOY?」


「「ホホホホ…全く陛下には敵いませんね」」

レ級「誰?」

エスカルゴン「貴様は…カスタマーサービス!」

デデデ「実物に出会うのは初めてだZOY」

カスタマー 任務娘「「ええ、全くで御座います」」

暁「…え?」

エスカルゴン「え…?」

デデデ「き、貴様…もしや…!?」

カスタマー 任務娘「「はい、この人形は私の…まあつまり遠隔会話装置です」」

デデデ「てことは…こいつは今までお前の人形だったという事かZOY!!?」

エスカルゴン「実質お前までここに来ていたでGESか…!?」

カスタマー 任務娘「「ホホホホホホ、陛下の働きを見る為には悪しからず」」

レ級「すっげい…!」キラキラ

暁「よ…良く分からないわ…どっちがどっちなのよ?」

カスタマー「これは私の遠隔会話装置、そして私が…陛下達を地球に派遣した『カスタマーサービス』で御座います」

吹雪「は…はあ…」

エスカルゴン「…まさかカスタマーまで来ていたとは」

カスタマー「地球に出張る為の準備が手間取りましてねえ、そこで派遣しておいた人形を介して私の言葉を伝えていた訳です」

雷「それで…時間まではどうすれば良いの?」

デデデ「時間までは…そうだな…とりあえず英気を養うZOY」

エスカルゴン「ちなみに…お前達が先に行く時間は…4時30分でGESよ」

暁「了解よ!」

デデデ「では…時間になったら出発するZOY!」

ーーー数時間後ーーー

レ級「いよいよかー…ボクはここに来たばっかりだから良く分かんないけど…」

雷「そっか…レ級はまだ来たばっかりなのよね…」

暁「私たちは…司令官とは結構長い付き合いよ?」

レ級「へー」

暁「だけど司令官ったら今でも私の事を子供扱いするのよ!」

響「それは仕方ないさ」キッパリ

暁「ちょ!それどういう意味よ!?」

レ級「…楽しそうだね」

雷「楽しいわよ!レ級もこれから楽し良い事がいっぱいあるかも!」

レ級「…そっか」

吹雪「…はい!これからもずーっと一緒で居ようね!」

レ級「…ところでさ…深海棲艦との戦いが終わったら…どうするの?」

電「えーと…どうするのかな…」

響「多分司令官について行くと思うけど…どうして?」

レ級「いや、何となく気になったからさ…」

電「そうなんだ…」

暁「…レ級は…お母さんとか居るの?」

レ級「へ?」

暁「いや…寝言でお母さんって聞こえたから…」

レ級「…居るよ、多分どこかに居る」

雷「…どこに居るのかは分からないの?」

レ級「うん…始めて来たときにも言った通り…お母さんと一緒に外に出るって話されてからの記憶が無いんだ…」

吹雪「記憶…喪失?」

レ級「多分違う、その時は嬉しくて寝ちゃったからさ…多分寝てる間にボクは攫われたんだと思うよ」

響「どうしてそうと言えるんだい?」

レ級「…お母さんはボクを捨てるような事はしないって思ってるから」

雷「…」

レ級「ボクがここに来たのも…きっと何か他の原因があっての事だと思う!」

吹雪「…信じてるんだね、お母さんを」

レ級「うん!ボクの自慢のお母さんだよ!」

雷「そっか…ちょっと羨ましいわね、私たちにはお母さんみたいなのって居ないから…」

レ級「でもお父さんは居るでしょ?」

雷「あー…まあそう言われちゃあそうなんだけど…」

響「間宮さんは…マルクと恋人同士になっちゃったしね…」

レ級「へー…ここってやっぱり楽しそうだな」


ピー!ピー!

電「…時間なのです」

響「確か先に海域に潜伏するんだったね」

吹雪「でも…どうやって…」

レ級「あ!ボクにいい方法があるよ!海の中に潜れば大丈夫じゃないかな?」

暁「そんな霧の皆みたいな事出来る訳ないわよ!」

レ級「大丈夫!ちょっと練習すればすぐに出来るって!」

響「…時間もない、とにかくそれで行こう」

暁「分かったわよ…じゃあ出発準備は良いかしら?」

吹雪「何時でも行けます!」

電「私も大丈夫なのです!」

暁「よし…では!第六駆逐隊、抜錨よ!」

「「「「「了解ッ!」」」」」

ーーーまたまた30分後ーーー

デデデ「いよいよだZOY…」

エスカルゴン「長かったでGESなあ…」

大和「帰って来れたら…ラムネを御馳走しますね」

ヲ級「ヲ、それは楽しみ…」

陸奥「この戦い…絶対に勝たなきゃね!」

長門「…さあ、進撃するぞ…暁の水平線に勝利を刻めッ!!」

デデデ「望む所だZOY!!」

ーーー鉄底海峡最深部ーーー

WORLD E-5 Iron Bottom Sound deepest part

第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:ローア
イ401
大和(改)
長門(改)
陸奥(改)
ヲ級(flagship)

エスカルゴン「さーてと…いよいよやって来たでGESな!」

デデデ「本拠地に近いから防衛も固い筈、最初から本気で行くZOY!」

長門「了解ッ!」

エスカルゴン「では早速進むでGESよ!!」

ーーー敵中枢部前衛艦隊ーーー

陸奥「…ここが最初の門みたいね」

泊地棲姫「やあ、久しぶりだな」

浮遊要塞「ヒサシブリー」

リ級(flagship)「久しぶりねっ!」

長門「おお…お前はあの時の…また殴り合えるのか…」

泊地棲姫「ああ、以前は敗北を期したが…今度はそうはいかないぞ!」

リ級「私たちだけでけっちょんけちょんに伸してやるんだからね!」

陸奥「そう簡単にやられてたまるもんですか、ね?」

ヲ級「うん…私たちはここで負ける訳にはいかない…!」ヴン!!

航空戦、開始!

休憩取ってきます、またまた2時間になりそうなのでお待ちを…

戻りました、今から書きます。

ゴォォォォ……

泊地棲姫「各艦、対空体制を厳としろ!」ドドン!!

リ級「りょ、了解!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!!

泊地棲姫「くっ!」小破!

リ級「…やるじゃない」小破!

浮遊要塞×2「ピギー」小破!

ヲ級「…出だしは順調だよ」

長門「よし…追撃するぞ!」

砲雷撃戦、用意!

長門「食らえ!!」ドォン!!

浮遊要塞a「ギャー!」中破!

リ級「それっ!」ドォン!!

大和「っ…まだ大丈夫ですよ!」

陸奥「…てーっ!」ドォン!!

浮遊要塞b「ボゲッ!?」中破!

泊地棲姫「むう…やはり5000円で買った物はそれなりか…!」

長門「5000円…?良く分からないな…」

泊地棲姫「まあ…気にするな!!」ドォンッ!!

陸奥「きゃぁっ!」

大和「そんな事言わずに…教えてくださいッ!」ドドォン!!

ドガァァァァァァァン!!!!

泊地棲姫「…っ!」中破!

リ級「このっ!泊地棲姫様を傷つけたなぁ!?」ドォンッ!!

SMAAAAAAAASH!!!

長門「くっ…!」小破!

マホロア『おー…やっぱり改になると固いネェ』

長門「鍛錬も詰んだからな、当然だ」

リ級「うんむ…固いですねー」

泊地棲姫「はっははは!長門!強くなったな!」

陸奥「あら?強くなったのは長門姉だけじゃないわよ?」

ヲ級「ヲ…私もさらにパワーアップ」

泊地棲姫「そうか…だが、こちらも何も手立てを撃っていない訳ではないぞ?」

長門「何?」

泊地棲姫「ふふ…いでよ、軽巡ナガラ!!」

ザバァ…!!

ナガラ「…」

陸奥「霧…!?」

ザバァ…!!

400『今度こそ本当に本拠地に近づいている印ですね…』

マホロア「遅いヨォ!400!402!」

イオナ『霧は私たちが引き受ける、皆は気にしないで』

大和「了解です!」

泊地棲姫「はっははは…今日は大サービスしてやろう、もう1隻受け取れッ!」

ザバッ…!!

ナガラ(2隻目)「…」

長門「にっ…2隻目だと!?」

大和「量産型ですか…!」

マホロア「そんなの…カービィが貫いちゃうヨォ…ハグロ!」

ハグロ「え!?えーと…は、発進準備!」ピッ

ガゴン…

ウィィィィィィン…

ハグロ「エアライド・スターシップ発進!」

ローアの艦載機発射口からカービィを乗せたスターシップが音速で発艦する、と同時に現れた2隻目のナガラを貫く。

ドガァァァァァァァァン!!!!

ナガラ「…」撃沈!

泊地棲姫「な…!?」

リ級「あれが噂の強い艦載機…軽巡クラスとはいえ霧を一撃で沈めるなんてただ者じゃないな!」

カービィ「ぽよっ!」バシュッ!!バシュッ!!

続けてスターシップは泊地棲姫達に向けて星の弾を放つ。

>>572
ありがとう
主のサービス精神に泣いた。ここまで読者のニーズ(我儘)に答えるとは....

そういえばこのSSはアニメにゲームの設定がいい感じに色々混ぜられてるけど
(マルク、マホロア、タランザ、セクトニアが出たり、デデデがかつてカービィと冒険したことになってたり)
このSSのデデデも食べ物盗んだり、ダークマターに憑かれたり、変なマスク着けてカービィと戦ったりしたのか?
どの程度までゲームの設定がアニメの世界に入ってきてるのかが知りたくてね

ドバァン!!

リ級「うわわ!?危ないなあ!?」

浮遊要塞a「ギャース!!」撃沈!

泊地棲姫「くっ…ナガラ!彼奴を頼む!」

ナガラ「…!」チ…チ…

泊地棲姫「リ級、修理を頼めるか?」

リ級「御任せください!」ビシッ!

長門「やらせはせんぞ!」

泊地棲姫「ふん…お前達は霧の実力をたっぷり味わっていろ…」スッ…

ザバァ…!

ナガラ(3隻目)「…」

大和「ま、また!?」

>>594
返事が遅くなってすいません…世界観としては。

1:カービィがポップスターにやって来る→デデデが買った魔獣を倒す。(ここまではアニメ第一話準拠)

2:デデデがププヴィレッジの食べ物を全部盗んでしまう→カービィに制裁される。

3:住民達がカービィにお礼として家を建てる。

4:それから暫くした後、ポップスターにダークマター一族襲来、安置されていたとある杖を破壊し、ポップスターを支配しようとする。

5:フーム達に迫られ、仕方なくカービィと共に冒険に行く事になったデデデとエスカルゴン→近くの星に逃げたダークマター一族を追ってポップスターを出る。

6:ダークマター リアルダークマターと交戦(その際に初代ハルバードは撃沈される)

7:ダークマター一族の主、『ゼロ』と対面→カービィ達は激闘の末撃退。(完全に討伐はして居ない)

8:ポップスターに無事帰還、カービィと少し仲が深まるデデデ。

9:その後もデデデがカスタマーの口車に乗せられて魔獣を買わされ、カービィが倒すなどの日常が繰り返される。

までを基準とし、このssの一番始めの頃に繋がる訳です。
ちなみにマスクドに関しては付けていませんの一言。しかしこれから付ける予定もあるかも…?
ダークマターに取り付かれた件に関しては取り付かれた設定です、メタナイトが。

>>596マホロアに関して追記。
マホロアはカービィをつれて地球に向かいますが、その際に様々な事を体験。
エアライドマシンを使ったレースにカービィを出場させ、優勝商品としてドラグーンを貰ったり。
ミルキーロードを繋げてスターシップを完成、現れたノヴァに破壊されたとある杖を修復(←レプリカの設定は撤回)したり。
と様々な星を経由し、地球にたどり着いた所で深海棲艦に撃墜される。といった具合でssに参戦。
ローアのクルーも増えた今では彼の性格も丸くなってるでしょう…多分。
では続きを…

402『ナガラはこちらが引き受ける!』

400『貴方達は旗艦を狙ってください!』

長門「分かっている!」ドォンッ!!

ドガァァァァァァァン!!!!

リ級「うわっ…人が修理している時に攻撃するなー!!」

ナガラ「…!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!

ミョウコウ「っ…!」

マホロア「船体に直撃カ…被害状況は!?」

ハグロ「…大丈夫、運用に支障は出ないよ!」

アシガラ「くっそー…せんちょー!仕返ししちゃって良い!?」

マホロア「あ、頼むヨォ!」

アシガラ「了解…!ナガラ達を沈めろっ!」ピッピッ

バシュッ!!バシュッ!!

ナガラ「…!」ビィィィィィ

ガキィィィィィィン!!!!


ハグロ「ナガラ、クラインフィールドを展開!」

アシガラ「く~~~ッ!何か腹立つ~!」

マホロア「分かるヨォ、自分が持ってる良いスキルを相手が持ってるとウザく感じちゃう事ってサ」

ミョウコウ「手を止めるな!撃って撃って撃ちまくってバリアを叩き割れ!」

アシガラ「そういうの…得意だよッ!」ピッピッピッ!!!

ドガァァァァァァァァン!!!!

長門「カービィ達も戦っている…私たちも行くぞ!」

陸奥「ええ!」

大和「先手は打たせていただきます!」ドォン!!

ナガラ「!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!!

大和「く…射撃の邪魔をしないで!」

長門「くそ…!」

陸奥「とにかく撃たない事には始まらないわ…それっ!」ドォン!!

ドガァァァァァン!!

リ級「っ…だから!もう少しでフルパワーの泊地棲姫様が復活するから黙ってナガラの相手をしててよ!」

長門「黙れ!」ドォン!!

ガキィィィィィン!!!!

ナガラ「…」

長門「ぐぐぐ…!」

陸奥「長門姉!お、押さえて!」アタフタ

ヲ級「…でも、ウザいのは分かる」

デデデ『ああいう輩が居るから嫌われるのだZOY』

エスカルゴン『全くでGESな』

ナガラ「…!」ピーーーー!!!

エスカルゴン「な~んでGESか!ヤカンみたいな音出しやがって!べ~だ!」アッカンベー

デデデ「べろべろべ~~!」ベー

ナガラ「…!!」ザァァァァァァ!!!

ハグロ「ナガラ、こっちに高速で向かって来る!」

デデデ「今だぁ!奴の修理を邪魔するZOY!!」

長門「!フッ…了解!」ドォン!!

陸奥「今しかないって事ね!」ドォン!!

浮遊要塞b「ピキー!」バッ!

泊地棲姫「ふ、浮遊要塞!」

ドゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!

浮遊要塞「ピギャー…」撃沈!

リ級「ああああああ!!ご、5000円もしたのに!」

泊地棲姫「突っ込む所そこではないだろう!?早く避けないと当たるぞ!?」

リ級「え?あっ」

ドゴォォォォォォォォォォン!!!!

リ級「…」大破!

泊地棲姫「言わんこっちゃない…とにかく下がってろ」

リ級「う~…面目ありません…」

泊地棲姫「…まあ、頑張ってくれたから良い」

リ級「!」

泊地棲姫「後は私達に任せろ…」

長門「…艤装状況はどうなんだ?」

泊地棲姫「あの子が良くやってくれたお陰でなんとか動けるよ」

陸奥「そう…なら続きをやりましょっ!!」ドォン!!

泊地棲姫「おっと危ない」ヒョイッ

大和「むう…当たりさえすれば良いんですが…」

泊地棲姫「折角来てくれたのだ、増援を呼んであげようじゃないか」パチン

陸奥「増援…まさか…」

ザザァ…

ナガラ(4隻目)「…」

ナガラ(5隻目)「…」

ナガラ(6隻目)「…」

ナガラ達は続々と戦いに参加してきた!

陸奥「また!?一体何隻あるって言うの!?」

泊地棲姫「私にも分からん、結構沢山あるぞ」

泊地棲姫「まあ…今回は私を中破させられたら通してやる」

大和「何ですって?」

長門「余裕をこいて大丈夫なのか?」

泊地棲姫「ふん、お前達に霧の防壁を破れる訳が…」

カービィ「ぽよっ!」ギュンッ!!

ズガガガガガガァァァァァァァン!!!!

ナガラ級、全艦撃沈ッ!

長門「おー…」

泊地棲姫「な…い?」

カービィ「ぽーよ?」

陸奥「で?中破させたら通してくれるんだったわよね?」

長門「この状況ではお前に取って厳しいぞ?」

泊地棲姫「…はっはっはっは!やはりお前達には敵わんよ…」

大和「…今の私たちならば、この奥に居る強大な存在だって倒せる気がします」

陸奥「諦めるなら今の内よ?」

泊地棲姫「負けたよ、完敗だ」

長門「随分と諦めが良いな?」

泊地棲姫「そりゃ…あの兵器を見ればそう思うさ」

カービィ「ぽよ?」

大和「まあ…考えてみれば突進するだけで霧の船を沈められる破壊力を持つ兵器って…結構ズルいですよね…」

泊地棲姫「さあ…先へ進め、我らが頂点を倒すのだろう…?」

長門「…ああ」

泊地棲姫「やはりそうだろうなあ…ならば行け、お前達の信じる方向に」

長門「…分かった、進ませてもらうぞ」

泊地棲姫「ああ…」

大和「…では、失礼しました」

泊地棲姫「御武運を祈ってるよ…」

ーーー敵最終阻止線ーーー

ナガトA(片目隠れの方)「…ふふ、例のお客さんがここに来るのね?」

ユキカゼ「…はい、泊地棲姫とナガラの艦隊を突破したとか…」

ナガトB(両目とも出てる方)「ですが、我々のこの編成では勝ち目は到底皆無…」

ヒエイ「ええ、この編成で…今度こそ奴らに復讐を…!」

ビスマルクA「油断するな、敵はナガラを一撃で破壊する兵器を持っている」

ビスマルクB「下手すれば戦いが始まった瞬間に全滅という事も有り得ます」

ヒエイ「でも…流石にこの編成ならば勝てるでしょう?」

ナガトA「慢心しないで、その油断が命取りよ」

ナガトB「奴らが全力で行っている様に…我々も全力で相手しましょう」

ヒエイ「…了解」

長門「な、何だ…あれは…!?」

402『霧が…計4隻も居る!?』

エスカルゴン「何でGESと!?」

400『しかもその内3隻が大戦艦級です!』

陸奥「うーん…これちょっと勝てないかも…」

大和「諦めては駄目です!こっちにはカービィ達が居ます!」

長門「何でもカービィ任せというのもいかんだろうに…」

マホロア『とにかく、霧のバリアを破ってどうにか通常兵器が効く様にしないとネェ…』

カービィ「ぽーよ!」

ヲ級「カービィ、頼める?」

カービィ「ぽよ!」

デデデ「では…かかるZOY!!」

ヲ級「了解した…!」ヴン!!

航空戦、用意!

ユキカゼ「…!皆さん、敵の艦載機が飛んできました」

ヒエイ「ふん、撃ち落とせば良いだけの事…!」

ビスマルクA「任せろ…」

ドォン!!

ドゴォォォォン!!!

ナガトA「ふんふん…意外とちょこまか動くタイプね」

ナガトB「だけど…霧からすれば止まって見える…」

ギュンッ!!

パリィィィンッ!!!

ナガトA「なっ…!?」

ナガトB「今のは…!?」

カービィ「ぽよっ!」

ナガトA「あ、あれは一体…!?」

ヒエイ『あれは…私が以前敗北を期した要因の一つ…!』

ユキカゼ『艦載機の群れに混じって…旗艦に突撃して来たという事ですか…』

ビスマルクA『…ってあの兵器に関心を持つ暇があったら対空砲撃とクラインフィールドの再構築を急げ!沈められるぞ!』

ナガトA「っ!」

ドォン!!

ドゴォォン!!

陸奥「頑張ってー!負けるなー!」

長門「応援してないで砲撃してくれ!奴に大打撃を与えられるのは今しかないんだ!」ドォン!!

陸奥「あっ…了解!」ドォン!!

ズガァァァァァァァァァン!!!!

ナガトB「くっ…」大破!

ナガトA「ど、どうして服が…」大破!

ビスマルクA「ああ…言わんこっちゃない…」

ビスマルクB「ナガトは船体の修復とクラインフィールドの再構築を急いでください!」

ナガトA『分かった…出来るだけだけやってみるわ』

ビスマルクA「何故自信なさげに言う?」

ナガトA『だって…修復分のナノマテリアル…半分コンゴウに渡してしまったもの…』

ビスマルクA「…そうか…」

ユキカゼ『何故コンゴウに?』

ナガトB『何故って…いつも話をしてい、あすし…最近は…態度も柔らかくなって来ましたし…』

ユキカゼ『確信しました、霧はもうダメです』

ビスマルクB「…何を今更」ハァ

>>609
誤字った…久しぶりやなぁ(ピグマ風味)

×ナガトB『何故って…いつも話をしてい、あすし…最近は…態度も柔らかくなって来ましたし…』

○ナガトB『何故って…いつも話をしていますし…最近は…態度も柔らかくなって来ましたし…』


群像「さて、どうする?」

蒔絵「どうする…って?」

静「相手は4隻の霧、この内どれを沈めれば大幅に戦力を削げると思いますか?」

蒔絵「どっちを沈めれば…?うーん……」

キリシマ「…ビスマルクだな、わざわざ遠方から来ている事からも相当の実力の持ち主…だと思う」

蒔絵「あ、そっか…海外の船ならここに呼び出されるって事は強いって事だもんね…多分」

杏平「んじゃ、こっちのターゲットはビスマルクって事だな」

イオナ「…了解、ターゲット:大戦艦ビスマルク」

タカオ「ビスマルクね!任せなさい!」

ヒュウガ「ただ姉様の演算を助けるだけでしょうに」

タカオ「そ、それでも一緒に戦ってるってことは変わりないでしょ!?」

長門「さて…次はあの駆逐艦だな」

陸奥「耐久は脆いかもしれないけど…油断しないで」

大和「では、先陣は…私が切らせて頂きます!」ドォン!!

バキィィィィィィン!!!

ユキカゼ「っ…」

長門「やはりクラインフィールドが邪魔だな…」

大和「ローアに破壊してもらいましょうか?」

陸奥「そうね…一旦ローアに向かいましょう…」


マホロア「こっちは…誰を狙ウ?」

アシガラ「はい!私ビスマルクー!」

ミョウコウ「…私はヒエイだな」

ハグロ「遂に呼び捨てに格下げ…まあ仕方ないっちゃ仕方ないけど…なんで?」

ミョウコウ「あの残念会長の事だ、私たちを連れ戻してくるに決まっている」

ナチ「ミョウコウ…ここぞとばかりに溜まってた鬱憤を吐き出してますね…」

グラァッ!!

ミョウコウ「っ!?」

ハグロ「き、巨大な物体がローアに突撃してきたよ!」

ミョウコウ「一体どんな物体だ!?」


ビスマルクA「ヒエイめ…一人で勝手に乗り込むなと言ったのに…」

ビスマルクB「『残念』ですからね、仕方ありません」


ヒエイ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ……

ミョウコウ「…やはり来たか…」

ハグロ「ちょっとしつこいよね…」

ヒエイ「…今の貴方達は規律が乱れています、今すぐ私の所に戻りなさい」

ミョウコウ「断る、そう簡単に『はい、そうですか』と戻るつもりは無い!」

マホロア「人生は諦めも肝心ダヨォ」

ヒエイ「黙りなさい!今この至近距離で私が超重力砲を放てばどうなるか分かって…!」

ザンッ!!

ドガァァァァァァァァァァン!!!!!

ヒエイ「い…る…?」

カービィ「ぽよ!」ギュンッ

大戦艦ヒエイ、撃沈!(艦艇を)

ガシッ!

ヒエイ「?!」

ミョウコウ「…何か言う事は?」ズイッ

ヒエイ「…ごめんなさい……」

ハグロ(さ、流石にちょっと可哀想な気が…)

ユキカゼ『…ヒエイが落とされたようです』

ビスマルクA「…そうか」

ビスマルクB「反応が薄いですね?」

ビスマルクA「まあ…分かっていたさ、こうなるのは…」ヤレヤレ

ユキカゼ『……私は、どうすれば良いでしょうか』

ビスマルクA「そうだな…ナガトの修復の手伝いをしてくれ」

ユキカゼ『分かりました』チ…チ…


ビスマルクA「すまない…ユキカゼ、お前には少しの間囮として働いてもらうぞ」


陸奥「敵駆逐艦、ナガトに接近中よ!」

大和「修復の補助をするつもりですか…そうは行きません!」

長門「先に駆逐艦を落とすぞ!」

ヲ級「了解!」ヴン!!

ゴォォォォォォォ……

ドガァァァァァァン!!!

ユキカゼ「っ…!沈まない…私は沈まない…!」

ナガトA『無理はしないで!こっちも出来るだけ全快になるよう急いでるから…』

ユキカゼ「で、ですが…」

パリィィンッ!!

ユキカゼ「あっ!」

ナガトA「クラインフィールドが…!」

長門「すまないな…ここで落とさせてもらうッ!」

ナガトB「…!」



ビスマルクA・B「撃てぇッ!!」ドォン!!

長門「…ッ!?」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

陸奥「長門姉ッ!!!」

長門「ぐ…ふっ…私と…した事が…」大破!

ビスマルクA『はーっはっはっはっは!油断したな艦娘共!!』

ビスマルクB『戦場では少しの油断も命取りとなる事を教わらなかったのですか?』

陸奥「卑怯者ッ!」

ビスマルクA『ふん、貴様達人類が何時もやっている事を真似したまでだ』

ビスマルクB『所謂見よう見まねです、私たちにその気はありません』

長門「善くもぬけぬけと…!」

ビスマルクA『さあ…我が霧の力、その体でたっぷりと味わうが良い!』

ドバァァァァァァァァァァァン!!!!!

ビスマルクA「……!?」

長門「あれは…」

大和「浸食魚雷!?」


402『大丈夫か!?』

400『後で修復を!』

長門「400…402…!」

イオナ『ヒーローは遅れて来る者だって杏平が言ってた』

陸奥「イオナちゃん…!」

ビスマルクA『ふ…油断が命取りとほざいた私がこのザマとはな』

ビスマルクB『してやられましたね』

大和「どうするんですか?まだ戦闘を続けます?」

ユキカゼ『…』

ナガトA『どうするの?』

ビスマルクA『これ以上の戦闘は無謀だ…撤退するぞ』

ナガトB『ヒエイは?』

ビスマルクB『放っておいても死ぬようなタマでは無いでしょう…ん?』

ヒュルルルルルルルル……

ズドォォォンッ!!!

ビスマルクA『…!?』

ヒエイ「」シュゥゥゥゥゥ…

ビスマルクB『へ、返却されたようですね…』

ビスマルクA『…つくづく不憫だな、ヒエイは』

陸奥「あ、あははは…」

ビスマルクA『では…失礼する』

ユキカゼ(どうせ撤退するなら格好いい事言って撤退したかった…)

ビスマルクB『果たして我らが姫に…勝てますかね?』

ザザァ…

長門「撤退して行ったか…」

デデデ「さあ、402達に修理をしてもらいながら進むZOY」

大和「て、提督!?いつの間に!?」

402『よし入れ、修理してやる』ガチャッ

長門「あ、ああ…」

ーーーその頃ーーー

コンゴウ「…『戦艦棲姫』よ、デデデ海軍の連中がこちらに向かって来るそうだぞ」

戦艦棲姫「ふうん…もうここまで来たのね」

コンゴウ「…あいつらはどうするつもりだ?」

戦艦棲姫「…飛んで火に入る夏の虫は、その虫ちゃんの望み通りに燃やしてあげるのが世の義理」

南方棲戦姫「おっそろしい事言うねー」

コンゴウ「そうか…ならば私も付き合おう、お前の憂さ晴らしにな」

戦艦棲姫「ありがとう、ところで…」

コンゴウ「何だ?」


ヤマト「…」ゴゴゴゴゴ……

ムサシ「…」ゴゴゴゴゴゴ…

翔像「…」ゴゴゴゴゴゴ…


戦艦棲姫「この人達とは話しなくていいの?」

コンゴウ「ああ、こいつらは知らん」

装甲空母姫「薄情ねぇ…」

ーーーそしてーーー

長門「よし…402、感謝するぞ」

402『これぐらい、霧では雑作も無い』

大和「さて、と…皆さん、いよいよ敵の本拠地近くに乗り込みます」

ヲ級「…」

大和「そこではどのような熾烈を極める戦いが待っているのかは見当もつきませんが…」

デデデ「…」


大和「必ず…勝利を収め、無事に帰りましょう!」

長門「当然だ!」

400『ここまで来たら…最後まで付き合います』

402『絶対にコンゴウも連れ戻すぞ!』

陸奥「あ、そういえば元々の目的それだったわね…」

2時間くらい休憩しますん。
いよいよ…戦艦棲姫(その他諸々)との戦い!!
ムサシもヤマトもあるよ!

遅くなってすんません…外に出かけてました…
今から書きます。


長門「では…いざ!最深部へ!!」

ヲ級「うん!!」

ーーー最深部ーーー

長門「とぉ!!神妙にお縄を頂戴するッ!!」


コンゴウ「だから!!戻らないと言っているだろう!!」

ムサシ「いい加減にして、何時までも意地っ張りなのはかっこ悪いわよ?」


陸奥「…あれ?なんだかお取り込み中?」

長門「…とりあえず事情を聞いてみるか?」

大和「そうですね…すみませーん」

ムサシ『あら…噂のデデデ海軍の皆さんね?良い所に来てくれたわ』

翔像『今深海棲艦に肩入れをし、なおかつ殆どの霧を深海棲艦に招いたコンゴウに霧に戻るよう直訴している』

402『…まさかこんな所で会えるとは思いませんでしたよ、『総旗艦様』』

ヤマト『あら、402と400じゃない!それと…401?』

翔像『という事は…群像が居るのか』


群像「あ、あれは…」

静「艦長、どうなさいました?」

群像「…親父…!」

ヒュウガ「えっ!?」

蒔絵「てことは…!?」

タカオ「ち、千早群像のお父様!?」

杏平「な、何で群像のオヤジがあんな所に居んだよ!?」

織部「しかも何故あの様なサングラスを付けているのですか?」

群像「いや本人に聞いてくれよ!」

イオナ「ぐ、群像…どうすれば…?」オロオロ

群像「と、とりあえず…話を聞こう」

コンゴウ「兎に角、私は何を言われようと、何を沈められようと、霧には絶対に戻らんぞ!」

ムサシ「へえ、飽く迄もその考えは歪めないって訳ね」

コンゴウ「それに、深海の暮らしも楽しい事があるぞ?こいつらは意外と普通に接して来るし、何より深海を探訪する事も出来る」

ヤマト「それは何時でも出来ると思うのだけど」

コンゴウ「いやいや!人類が未だ歩めぬ地に降り立つ事が出来るのは…彼女達の助けあっての物だ!」

400「いい加減にしてください!本当に一生のお願いですから霧に戻ってください!」

コンゴウ「断る!私はマヤを救うまでは霧には戻らん!」

402「まーだそんな事を言っているのか!何度も言うが、これ以上お前がアホになったらこっちが本当に迷惑するんだ!」

400「いやいやいやいや…402、そんな態度じゃ戻ってくれないのは当たり前でしょう!?」

大和(正直、何がなんだか良く分からないです…)

コンゴウ「もう茶番はおしまいだ!今から貴様達に深海の楽しさを教えてやろう!!」ビシィッ!!

ムサシ「…もう既にアホになってるわよ」

402「ああ…もう遅かった様だ…」

コンゴウ「南方棲戦姫!こいつらに深海の楽しい所を教えてやれ!」

南方棲戦姫「うぃーむっしゅ!皆にもネタバレしない程度に教えちゃうよっ!」

ヤマト「…良いわ、教えて見せなさい」

カッ!!

多数の浮遊要塞が光を照らし、南方棲戦姫のバックライト係となっている。

戦艦棲姫「貴方達も見て行ってね」

陸奥「な、何よ!?何を始めようっての!?」

装甲空母姫「それでは…ミュージック、スタート!」カチッ!

装甲空母姫の艤装から、楽しげな音楽が流れ出す。
と同時に南方棲戦姫も歌を歌い、踊りだす。

南方棲戦姫「ビバっ!」

浮遊要塞「vivaっ!!」


タカオ「て、敵が何か踊りだしたわよ!?」

杏平「さっきからいろいろと突っ込みどころ満載だなぁ…」

織部(録画しておきますか)ピッ

南方棲戦姫「楽しい深海っ♪」

浮遊要塞「HEY!」

南方棲戦姫「海の~底は~楽し~い♪所だよ~♪」

402(岩と砂ばっかりで実際はそんなでもないがな…)

南方棲戦姫「遺~跡も♪不思議な生き物もっ♪い~っぱ~い!!」

コンゴウ「なのだっ!」

南方棲戦姫「楽しい深海♪」

浮遊要塞「ワンモア!」

南方棲戦姫「楽しい深海っ♪イエスっ!」

シーン……

ヤマト「え…これはちょっと引くわね…」

ムサシ「あんなに豪語しておいて歌と踊りが下手だとは思わなかったわ…」

南方棲戦姫「何ぃ!?」

戦艦棲姫(…選曲間違えたかも…)

長門「……」

陸奥「……」

大和「……」

戦艦棲姫「あの…Take2お願いして良い?」

長門「断る」

戦艦棲姫「そうじゃなくて!貴方達はここから一旦離れて、私が良いって言ったらここに戻ってって事よ」

陸奥「あぁ…『長門「とぉ!!神妙にお縄を頂戴するッ!!」』からやり直しって事ね?」

戦艦棲姫「そ、お願い…」

長門「仕方ない…一旦下がるぞー」

ザザァ……

ムサシ「ほらー…帰っちゃったじゃない」

コンゴウ「く…!」

翔像「この状況になっても、お前は戻る気は無いのか?」

コンゴウ「無い!そんな物は無い!!」

戦艦棲姫「良いわよー、戻ってきてー」

<分かったー!

ザザァ…

ムサシ「あら?戻って来たわよ?」

コンゴウ「何?」


長門「とぉッ!!神妙にお縄を頂戴するッ!!!」

戦艦棲姫「ふふ…来たわねデデデ海軍、今日こそ貴方達の命を…!」

大和「奪われてたまるもんですか…いざ、勝負ッ!!」

戦艦棲姫「…はい!完璧よ!」

ヤマト『あ…Take2だったのね』

長門「ふう…で、どうする?」

戦艦棲姫「どうしようかしら…コンゴウを連れ戻したいのよね?」

陸奥「ええ、序でに言うと貴方も討伐したい」

戦艦棲姫「…言ってくれるわね」

コンゴウ「そうかそうか…そんなに私を連れ戻したいのだな?」

長門「ああ、一応な」

コンゴウ「…ならば、ここは勝負で決めるぞ」

ムサシ「勝負?」

コンゴウ「私達とお前達とで艦隊戦を行う、その結果によって私が残るか否かの結論が出る」

戦艦棲姫「貴方達が勝ったらコンゴウは霧に戻るけど、私たちが勝ったらコンゴウはそのままよ」

長門「…?それだけか?」

戦艦棲姫「?ええ、それだけよ?」

大和「…意外です、私たちがこれまで制覇した海域を全部返せと言うつもりかと…」

戦艦棲姫「今の私たちにとってはそんなのはどうでも良いわ、ここに居るのだって強い憂さ晴らしの相手を待ってるような物だから…」

陸奥「う、憂さ晴らし…?」

長門「…一体何があったのだ?」

戦艦棲姫「…貴方達には関係のない事よ、詮索しないで」

長門(…?)

コンゴウ「ただし、一つだけ戦闘の条件がある」

長門「何の条件だ?」

コンゴウ「そこの…ローアとやらから放たれる音速の艦載機は使わぬ事だ」

長門「ああ…あれは強すぎるからな…」

戦艦棲姫「どう?受ける?」

大和「当然です、その為に私たちは来たのですから」

戦艦棲姫「そう来なくちゃね…!皆っ!行くわよ!」

南方棲戦姫・装甲空母姫「おうよっ!!」

コンゴウ「お前達なぞには負けんぞ!」

長門「行くぞ!砲雷撃戦、用意!!」

砲雷撃戦、開始ッ!!

ムサシ(…私たちは…ここに居れば良いのかしら…?)

ヤマト(多分そうじゃないかしら?)

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=D2uqpqrYmMY(蒼き鋼のアルペジオopテーマ)

戦艦棲姫「私から行かせてもらうわッ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァン!!!!

陸奥「きゃっ!?」中破!!

長門「くっ…火力が高い!」

大和「先に深海棲艦を落としましょう!」ドォン!!

装甲空母姫「っ…私の装甲の前では!!」小破!

長門「まだまだぁ!終わりではないぞ!!」ドォン!!

装甲空母姫「っ!?」

ドガァァァァァァン!!!!

装甲空母姫「っ…!」中破!

陸奥「やった!」

長門「まだ1隻目だ、油断するな!」

南方棲戦姫「進化した私の火力を見ろッ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!

ローア「…」グラッ!!

ハグロ「っ…左弦に被弾!!」

ミョウコウ「ふん、怯むな…魔法弾で仕返しをしてやれっ!!」

アシガラ「了解!発射ッ!!」ピピピッ!

バシュッ!!バシュバシュッ!!

ドゴゴゴゴゴォォォォンッ!!!

南方棲戦姫「っ…どうだぁ!耐えてみせたぞ!」小破!


ハグロ「南方棲戦姫、健在!」

ミョウコウ「耐えたか…ならば褒美としてありったけをプレゼントしてやれ!!」

アシガラ「第二波!食らえっ!!」ピッピピピッ!

バシュッ!!

戦艦棲姫「…全部撃ち落とすわよ、コンゴウ」

コンゴウ「ああ…行くぞ!」

戦艦棲姫「…撃ち方初めッ!!」ドォン!!

コンゴウ「撃てッ!」ドォン!!ドォン!!

コンゴウと戦艦棲姫から放たれる砲弾が南方棲戦姫に向かう魔法弾を全て撃ち落とす。

コンゴウ「ふっ…まあこんな物だ」


アシガラ「ぜ、全弾撃ち落とされたぁ!?」

間宮「守りは堅いみたいです!」

ミョウコウ「ふっ…これで奴の防壁の固さが分かったぞ…アシガラ!散弾数は気にするな!兎に角撃ちまくれッ!」

アシガラ「もう数撃ちゃ当たるだぁ!!」ピピピピピピピッ!!

ヲ級「それっ…!」ヴヴヴヴン!!

装甲空母姫「くっ…こっちだって!」ヴヴヴンッ!!

ゴォォォォォォォォォ…!!

陸奥「こっちとあっちの艦載機が入り乱れているわね…!」

大和「対空体制はとった方が良いでしょうか?」

長門「…いいや!ここは一気に押し切るぞ!」

大和「分かりましたっ!」ドォン!!


群像「…コンゴウはまだこちらに気づいていないな?」

イオナ「大丈夫、今のコンゴウならこっちの注意が疎かになる筈」

群像「よし…浸食魚雷は発射できるか?」

杏平「何時でも準備万端だぜー!」

群像「いおり!機関の調子は?」

いおり「こっちも大丈夫!何時でも高飛び出来るよ!」

群像「各員、絶好調みたいだな」

タカオ「もちろんよ!今日で深海棲艦との戦いも終わりだもの!」

キリシマ「最後まで正体は分からずじまいだったが…そんな事はどうでも良いな」

蒔絵(そういえば…ハルハル…どうしてるのかな…)

杏平「…んで、艦長さんはどうするつもりで?」

群像「…当然、手が塞がって居るコンゴウに攻撃だ!」

イオナ「浸食魚雷を発射して!」

杏平「了解!」ピピッ!

ボシュッ!!

ゴボボボボボ……


コンゴウ「…?」

ドバァァァァァァァン!!!

コンゴウ「なっ!?」

戦艦棲姫「コンゴウっ!」

コンゴウ「くっ…クラインフィールドが破られたか…!」


大和「今ですっ!」ドォン!!

戦艦棲姫「!危ないっ!」

コンゴウ「っ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!!

大和「っ…!」中破!

コンゴウ「くっ…被弾したか…!」中破!

南方棲戦姫「コンゴウっ!」

長門「隙ありっ!」ドォン!!

南方棲戦姫「ほわっ!?」

ドガァァァァァァァン!!!

南方棲戦姫「っ~…!油断した~…!」大破!

戦艦棲姫「っ…この!」ドォン!!

長門「!」

ヲ級「危ないっ!!」ドンッ!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

長門「ヲ級っ!」

ヲ級「けほっ…大丈夫…この程度…長門は戦って!戦艦棲姫とっ!!」中破!

長門「…分かった!」スチャッ!!

戦艦棲姫「さあ…来なさい!」ジャキッ

一騎打ちッ!

長門「ビッグ7の力…思い知れッ!!」ドォン!!

戦艦棲姫「深海棲艦の頂点の力…その身で味わいなさい!!」ドォン!!

ズゴォォォォォォォォォン!!!!!!!

大和「っ…長門さんは!?」


長門「くっ…強いな…!」大破!

戦艦棲姫「くっ…小癪なっ!」中破!

大和「次の一撃で…勝負は決まる…!?」

戦艦棲姫「まだよ…まだ終わらんよッ!!」ポチッ!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

大和「な、何…?」

ザバァァァァァァァァッ!!!

突如海の中から、霧の意匠が刻まれた黒い帆船が思い切り浮かび上がる。
その上に戦艦棲姫は乗っていた。

戦艦棲姫「どう!?これぞ私たち深海棲艦と霧の科学力を融合させて生み出した帆船…その名も…!」


「『霧の幽霊船 フライングダッチマン改』だッ!!」

長門「何…だと…!?」

陸奥「もう…勝てないの…?」

イオナ『まだ諦めないで!私が居る!』

イオナ『戦艦棲姫…今度は私が相手する!』

戦艦棲姫「ふん、お望み通りすぐに落としてやるわよ…!」ゴォォォォォォ…

フライングダッチマン改から青い炎の塊が飛び出し、イ401に狙いを定める。

キリシマ「何だ!?あの青い炎は!?」

織部「分析では…普通の炎とは全く違う物質で出来ている事が分かりました」

蒔絵「ま、まさか…お化け…!?」

ヒュウガ「バカね、そんなの居る訳ないじゃない」

タカオ「って冷静に考察してる暇があったら逃げなさいよ!?」

群像「よし…いおり!機関最大!敵幽霊船の攻撃から逃れろ!」

いおり『突っ込みたい所色々あるけど…了解!機関最大ッ!』

戦艦棲姫「逃さないわよッ!!」ボシュッ!!ボシュッ!!

ドバァァァァァァァァァァン!!!!

ドバァァァァァァァァァン!!!

発射された青い炎は海中を泳ぎ、イ401を追跡する。

ヒュウガ「や、やっぱり本物の幽霊みたいね…!?」

蒔絵「だ、だから言ったでしょ!?」

群像「…炎の状況は!?」

織部「依然としてこちらを追跡しています!」

群像「…こうなれば、アレしか無いな」

静「アレ…ですか!?」

群像「いおり!」

いおり『なーに群像!?』

群像「船体を上に向ける!速度を上げて海上から飛び出すんだ!」

いおり『そんな無茶な!?』

群像「コレしかないんだ!」

いおり『…分かった、ちびイオナちゃんと一緒にやってみるっ!』

ちびイオナ(1号)『…!』

群像「イオナ!船体を垂直に傾けろ!背筋をピーンだ!」

イオナ「背筋をピーン…!」ピーン!

イオナが背筋をぴーんとさせると船体も垂直に傾き、そのまま海面へ向かって速度を上げる。


戦艦棲姫(…何かが来る…!?)

ザバァァァァァン!!!!

戦艦棲姫「な…ああ…!?」

その速度のお陰か、イ401の船体は無事海面からはなれ、一時的に空を飛んでいる状態となった。
一方でターゲットを黒い船体に阻まれた青い炎達は…

ズドン!!!!

戦艦棲姫「っ!?」

フライングダッチマン改の船底に命中する。
その後401は再び海中に潜る。

戦艦棲姫「ふっ…やってくれるわね…」ピピッ


コンゴウ「…もの凄い戦いだな…」
ピピッ!

コンゴウ「…戦艦棲姫か、どうした?」

戦艦棲姫「コンゴウ、衝撃波ってまだ出せる?」

コンゴウ「?ああ…なんとか出せるが…」

戦艦棲姫『少しやってもらいたい事があるの…良い?』

コンゴウ「…勿論さ」



ヒュウガ「やりましたね姉様!アイツに大打撃を与えられました!」

イオナ「…群像のお陰」

群像「しかし、まだ終わった訳じゃない…あの幽霊船を海に還さない限りは戦いに勝ったとは言えない」

いおり『ふー…でも久々の大仕事だからつかr』

ズ ド オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ン……!!

杏平「うわッ!?」

織部「これは…!?」

キリシマ「振動か…!」

群像「…一旦海面に浮上するぞ!」

イオナ「合点!」

ザバァッ!!

イオナ「海面に出た」

キリシマ「ふー…これで一安s」

ズゴォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

タカオ「きゃっ!?」

群像「今度は何だ!?」


戦艦棲姫「ふっふっふ…掛かったわね」

気づくと、イ401の船体の真横にフライングダッチマン改が突撃していた。

戦艦棲姫「さあ!砲撃してッ!」

コンゴウ『了解!』ドォン!!ドォォン!!!

ズガァァァァァァァァァァン!!!!!

群像「っ…!」

杏平「おいおい!そりゃズルいっての!」

キリシマ「なんとか抜け出せないか!?」

イオナ「今頑張ってる…!」

グパァ…!

フライングダッチマン改の船体が上下に開き、超重力砲の様な物を見せる。

戦艦棲姫「さあ…止めは華々しく…『疑似超重力砲』で決着をつけてあげるわ…!」


ヒュウガ「こ、これって…絶体絶命のピンチ!?」

蒔絵「そんなあ…!」

群像「くっ…!どうする事も出来ないのか…?折角親父を目の前にして…!」

タカオ「ぐ、群像様…」

群像「な、何だ…?タカオ…?」

タカオ「私…ずっと貴方の事…愛していたわ…!」

群像「……えっ?」

杏平(まさかの告白イベント!?)

タカオ「でも…もうそれも潰えてしまうのね…っ!」

群像「タカオ…」

イオナ「っ…!」

蒔絵「そんなぁ…ここまで来て…嫌だよぉ…」


戦艦棲姫「さあ…そろそろフィナーレと行こうじゃない…!」

フライングダッチマン改は溜めに溜めたエネルギーを放出しようとし、体を光らせる。

戦艦棲姫「終わりよッ!!401ッ!!!!」


ドガァン!!ドガァァァン!!!!

突然、二つの弾丸がフライングダッチマン改の露わとなった弱点を貫く。

戦艦棲姫「……えっ?」

イオナ「へ?」

タカオ「え…?」

杏平「え?」

その弾は、紛れも無く…『超戦艦』の2隻が放った砲弾だった。

ヤマト「危ない所だったわね…」

ムサシ「お父様の命令よ、私たちに手出し無用と伝えなかったのが仇となったわね」


戦艦棲姫(あ…もう…結果なんて決まってたんだ…)

エネルギーを制御しきれなくなり、大爆発を起こすフライングダッチマン改。
その爆発音と共に…

戦艦棲姫「あ゛ーーーーーーーっーー!!!!」

戦艦棲姫の…何とも言えぬ叫び声が響き渡る。

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!

群像「うわっ!?」

タカオ「げほっ…た、助かったの…?」

群像「それより…タカオ、さっきの…俺の事を愛してるって…」

タカオ「そ、それは…!あ、飽く迄も優秀な館長だからであって!その、別に変な意味とかは…!」


群像「…そうか、ありがとう。タカオ」

タカオ「はにゃ?!うにゃーー…////」プシュ~

イオナ「…むぅ」


ボガァァァァァァァァァァン……

長門「……」

大和「…長門さん…結局…どっちが勝ったんでしょうか…?」

長門「…恐らく私たちの勝ちだ…私たちは戦いに勝ったのだよ…」

大和「そうですか…では…あれが…『姫』の最期なのですね…」

長門「…ああ」


「ま、待ちなさいよ…!」

長門「!?」

戦艦棲姫「もうやる気は無いけど…勝手に殺さないで…!」大破!

大和「あの大爆発から生きているなんて…!なんと言う強靭な生命力…!」

ムサシ『…で、どうするの?』

ヤマト『デデデ海軍が勝ったからには…コンゴウは返してもらうわよ?』

戦艦棲姫「く…残念だけど…仕方ないわね…」

南方棲戦姫「…戦艦棲姫」

戦艦棲姫「…何?」

装甲空母姫「…強かったわね」

戦艦棲姫「……ええ」


「強かった」

コンゴウ「…」

ムサシ「…さあ、そういう事だから霧に戻るわよ」

コンゴウ「…戻る前に…彼女達に別れの言葉を告げさせてくれないか…?」

ムサシ「…」チラッ

ヤマト「…♪」b

ムサシ「良いそうよ」

コンゴウ「…すまないな…」ザザァ……

ザザァ…

戦艦棲姫「コン…ゴウ…」

コンゴウ「…」

陸奥「…」

コンゴウ「その…今まで…世話に…なった」

戦艦棲姫「…ううん、貴方も…今まで私たちの元に居てくれてありがとう…」

イオナ『…』ザザァ…

402『本当に…戻って来てくれるのだな…』ザザァ…

400『まだ信じられません…』ザザァ…

コンゴウ「すまないな…色々迷惑をかけた」



ザバァッッ!!!!

一同「!?」


雷「皆!遅れてゴメン!」

響「潜水の練習をしていたら遅れてしまってね」

長門「第六駆逐隊…!?」

レ級「ボクも居るよー!」

吹雪「吹雪も居ます!」

大和「皆!戦いはもう終わったのよ!?」

レ級「いいや!とっつかまえるまでは勝ったとはいえ…?」

戦艦棲姫「……」

暁「ど、どうしたのよ?」

電「親玉…捕まえないのですか?」


レ級「お…かあ…さん…?」

戦艦棲姫「レ…きゅう…?」

402『えっ?』

雷「えっ?」

響「おかあ?」

暁「さん?」

コンゴウ「…だと……!?」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?』

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Rgir4fBVq6g(スーパーマリオギャラクシーより、チコのテーマ)

驚く一同を尻目に、質問を続けるレ級。

レ級「本当に…お母さんなの…!?」

戦艦棲姫「…本当…よ…貴方の…お母さんよ…」

レ級「お母さんっ!」ダッ

目の前の彼女が、母親である事を確信したレ級は…彼女に向かって思い切り飛びつき、抱きついた。
何年も感じていない様に感じてしまう、母親の温もりをレ級は体いっぱいに受け取る。

レ級「会いたかったよ…お母さん…!」ギュゥゥ

戦艦棲姫「もう一生会えないと思っていたけど…まさかこんなにもまた早く会えるなんて…!」ギュゥゥ

ラトニー「グルルル♪グルルル♪」

ポカーン……

余りの出来事に殆どの者の思考が停止してしまう。
その少しの間の静寂を、長門の問いかけが破る。

長門「あの……」

戦艦棲姫「なぁに?」

長門「いや、その…ソイツは…?」

戦艦棲姫「ええ…この子は…私が生み出した…いえ、正確には作ったというのが正しいわね…」

レ級「…」ギュゥゥゥ

ヲ級「ヲ…やはり貴方の娘さんでしたか、と私は警察と呼ばれる職業の真似をする」

雷「えっと…つまりどういう子なの?」

戦艦棲姫「…この子は…」

戦艦棲姫は語り始める、自らの娘の誕生時について…
(注意、以下投稿主の勝手な妄想が出てきます、苦手な方は読み飛ばしをお勧めします)



…戦艦レ級は…深海棲艦の主、戦艦棲姫が生み出した実験個体。
かつて水上機母艦クラスの個体を生み出そうとした時に失敗し、その時の産物の艤装と
戦艦棲姫が作り上げた人間部分を合わせた、所謂『キマイラ』である。
故に人間部分と艤装部分に個々の意思があり、それぞれ独立している。
彼女の建造に関しては殆ど実験的な意味合いが強く、実用性が認められた後は量産される予定だった。

しかし、その力は予想以上に凶悪で、実用性を確かめようとした深海棲艦が今までに何度も艤装に食い殺された。
(レ級は戦艦棲姫が生み出した強力なパワーを秘めた人間部分で凶暴な艤装部分を抑止しようとするのが当初の目的だったので、水母を作ろうとして失敗した時よりは遥かに被害が少ないが)
一時、廃棄してしまった方がいいという声も出始めたが、すぐにそれは無くなった。
なぜならば、彼女はもう自分たちの仲間も同然。生み出した仲間は最後まで育てよう。
という意思が強かったからである。(何よりも戦艦棲姫が自分の生んだ娘を殺したく無いという意思が強かったのが決定打)
その為、どうにか凶暴な艤装を抑えようと人間部分に飼いならす方法を教えたり、戦艦棲姫自らが艤装の抑制を手伝ったりと様々な手段を尽くして遂に艤装の抑制に成功した。
ようやく、外に出す事が出来る。そう思った深海棲艦はレ級を海の上に連れて行こうという話が出た。


…その凶悪なる力を持つレ級を、『蟲』達が見逃すはずが無かった…

外に連れて行く前日、レ級が寝ている間にタランザ達が襲撃。
突然の強襲に深海棲艦は上手く対抗できず、最終的にはレ級が連れ去られるのをただただ見守るだけしか出来なかった…

響「そんな事が…」

戦艦棲姫「あの蜘蛛の様な男に攫われてからは、もう戻ってこないと諦めかけていたんだけど…こうして会えたの…」

レ級「ボクねー!なんだか雷達の鎮守府に落ちたんだってー!」

暁「あ…!多分レ級を運んでいる奴が途中でおっことしちゃって…その落ちた先が私たちの鎮守府だった訳ね!」

デデデ「なるほど、それなら天井を突き破って落ちて来た事も説明がつくZOY」

戦艦棲姫「皆さん…レ級を助けてくれてありがとう…そしてごめんなさい…今まで危害を加えて…」

電(あれ?なんだか勘違いされているのです??)

陸奥「もしかして…さっきの憂さ晴らしの相手って…」

戦艦棲姫「…そう、レ級が居なくなって苛立っていたから八つ当たりの相手が欲しかったのよ」

ムサシ「そう…だったのね…」

長門「まつたく…人騒がせな!」

雷「ぷぷっ…でもこれで…深海棲艦とは仲良くなれたのかしら?」

響「そうだね…」

コンゴウ「ははは…ん?」

ゾロゾロゾロ……

ヒュウガ「…その子が敵の親玉の娘と聞いて」

群像「ヒュウガにクラインフィールドを張ってもらっている、落ちる心配は無いさ」

コンゴウ「千早群像…お前達まで来てしまったのか…」

翔像「…ムサシ」

ムサシ「…はい、お父様…」

ムサシの張るクラインフィールドを伝い、群像の元へと降りて行く翔像。

群像「…親父」

翔像「久しぶりだな…まさかこんな形で会うとは」

群像「…俺もだよ」

蒔絵(わー…近くで見ると結構かっこいい…)

群像「親父は…どうして霧に入った」

翔像「…聞きたいか?」

群像「…ああ」


翔像「…実のところ、俺でも余り覚えていないんだ…」

群像「…えっ?」

翔像「もう…何年も前の話…になるのか?だから忘れてしまった…すまない」

群像「じゃあ…その…ムサシのメンタルモデルは覚えていないのか?」


ムサシ「へー…そうなの」

クルーA「そうなんだよ、それでその田中って奴がさあ…」

ムサシ「うふふ…変なの…」


群像「…お取り込み中みたいだな」

翔像「まあいい、今度暇ができた頃にでも聞く」

群像「分かったよ、たまには母さんにも顔見せてあげろよな」

翔像「分かっている…」


マホロア「…なんだか色々話が込み合ってるケド…結局どういう事?」

レ級「ボクはお母さんの子供!」

戦艦棲姫「私はレ級の母親です」ペコリ

マホロア「は…はア…」

雷「…ま、これで一件落着って所?」

電「なのです!」

響「じゃあ皆…しばらくしたら帰るよ」

長門「分かった」

ドォン!!

南方棲戦姫「!?危ないッ!!」ドンッ!!

戦艦棲姫「きゃっ!?」バシャッ!

レ級「うわっ!な、なにす…!」バシャッ!

ピシャァンッ!!

南方棲戦姫「う…にげ…て…」

レ級「…!南方ねーちゃんッ!!!」

戦艦棲姫「す、水晶に閉じ込められた…?まさかッ!」

ヒュウガ「えっ?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=3srGJeQx6q4(襲来!クッパ船団)

気づくと、辺りには大量の戦闘飛行船が浮遊していた。
中には拿捕した霧の艦艇を重そうに輸送している船も居る。

長門「なんだ…あれは…!?」

戦艦棲姫「あれこそ…レ級を攫った奴らよ!!」

雷「えぇ?!それが何でここに居るのよ!?」

響「…待ち伏せされたか」

翔像「兎に角!401クルーの者は全員直ちに401内に避難しろ!」

群像「分かった!」

ズシィィィィィィィィィィィンッ!!!!!

突然、何者かがイ401の船体に降り立つ。
それは……

ハルナ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ……

大戦艦ハルナのメンタルモデルだった、それを見た蒔絵は真っ先にハルナに向かう。

蒔絵「ハルハルっ!私だよ?蒔絵だよっ!!」

ハルナ「……」ギロッ

しかし、近づこうとする蒔絵をハルナは邪魔者を見る様な目で睨みつける。

蒔絵「えっ…?」ビクッ

キリシマ「おい!ハルナ!!」

ハルナ「…!」バッ

キリシマの呼び掛けにも答えず、ハルナは飛行船団を使ってイ401の船体を確保した。
鎖にまかれ、そのまま持ち上げられる船体。

イオナ「っ!?」

キリシマ「ハルナっ!!どういうつもりだ!」

ハルナ「…」ピョンッ

ハルナはそのまま鎖を伝い、401を持ち上げた飛行船に戻る。

群像「イオナっ!!」

イオナ「ぐ…群像…」

「クーフッフッフッフ!邪魔はさせないのねッ!!」

タカオ「その声は…!?」

タランザ「クフフ…そうなのね!セクトニア様の味方、魔術師タランザなのね!」

蒔絵「お前はあの時の…!ハルハルに何をしたの!?」

タランザ「クフフ、ちょっと操ってワタシの思い通りに動いてもらってるのね」

キリシマ「やはりか…!」

群像「どうしてイオナを攫う!?」

タランザ「いやあね…元は前おっことしちゃった深海棲艦を再び捕まえにやって来たんだけど…序でにこいつらも攫おうって事なのね」

タカオ「そんな…!」

タランザ「おっと…次は落としちゃった奴なのね、お前達はそこで見てるがいいのね!」

キリシマ「おい!!待てッ!!」

タランザ「やだねー!」

そんなやり取りをしている間に、完全に拿捕されてしまったイ401。

群像「イオナぁぁぁぁぁぁっ!!!」

イオナ「群像っ!!!」

何をする事も出来ない二人の叫びだけが、ただ空しく空を舞う。


レ級「ど、どうしよう…!」オロオロ

響「ローアの中に避難しよう!そこだったらなんとか…!」

雷「そうね…皆!ローアの中に逃げるわよ!」

大和「わ、分かりました!」

レ級「お母さんも一緒に!」

戦艦棲姫「……」

レ級「お母さん?」

戦艦棲姫「…コンゴウ」

コンゴウ「…ああ」シュワワワワワ……

レ級「え…?」

コンゴウはナノマテリアルでレ級の精巧なダミーを作り上げる。

戦艦棲姫「…ここは私たちが引き受けるわ、レ級は…皆と一緒に逃げなさい?」

レ級「そんな!?お母さんも一緒に行こうよ!!」

コンゴウ「それは無理だ…恐らく奴らが追いかけて来たら今のお前達には対抗出来る程の体力が無い」

レ級「でも…嫌だよ!!折角お母さんと会えたのに…っ!」

悲しに目から涙がこぼれてしまうレ級、心無しか艤装も小さな水の玉を目から流している。

戦艦棲姫「レ級…それはお母さんも同じよ、でも……」

レ級「…」ポロポロ


戦艦棲姫「せめて…貴方には…笑って生きてほしいな…」

レ級「だったら!お母さんも一緒に…!」

戦艦棲姫「……ごめんね」

レ級「お母さん?お母さんっ!!」

いやだ…いやだいやだ!折角会えたのに…また別れたくない!

だだっ子の様に泣きじゃくる暇もなく、暁がボクを引き止める。


暁「…レ級…中に乗って、時間がないのよ!?」

お母さんを置いて逃げなきゃいけない事に、ボクは胸がチクリと痛んだ。
せめて、後で助けに行くと伝えなきゃ。
そう思い立ったボクは、喉に力を込め、泣きながらも伝えたい事を声を出す。

レ級「えぐっ…必ず、必ず助けに行くから…!!」

戦艦棲姫「…ありがとう、でも…私は大丈夫だからね…?」

お母さんが慰めのつもりで放った言葉が、更に自分の心に突き刺さる。
その言葉を否定…する暇もなく、ボクはローアに乗せられた。

レ級「お母…さん…っ…」ポロポロ

すすり泣くボクに、やって来た丸っこいピエロみたいなのが励ます。

マルク「…安心しろ、あの蟲野郎どもから奪い返してやるからよ」

レ級「……」ポロポロ

暁「そうよ!だから…無理にとは言わないけど…元気出しなさいよね?」

レ級「っ…」

戦艦棲姫「…元気でね…」

コンゴウが張るクラインフィールドを伝い、コンゴウの艦艇へと上る戦艦棲姫。

コンゴウ「…本当に…あれで良かったのか?」

戦艦棲姫「…ええ、あの子は…傷付けたくない」

コンゴウ「…そうか…」

次第に迫って来るタランザと…ひときわ豪華で巨大な船を見上げながら答えるコンゴウ。
そして、巨大な船から一人の女性が戦艦棲姫達を見下ろす。

セクトニア「…」

万物の女王、クィン・セクトニアである。
彼女は戦艦棲姫達に対して語りかける。

セクトニア「戦艦棲姫…それと…大戦艦コンゴウ…」

コンゴウ「…なんだ?」

セクトニア「…お前達にはこれから妾の生み出す新たなる美しい地球の誕生に…立ち会ってもらうぞ…!」

そして、巨大な船から眩い光が漏れだす。

戦艦棲姫「っ!」

コンゴウ「…!」

セクトニアは両手を天空に掲げ、天に向かって叫ぶ。

セクトニア「妾が美なる後光を…遍く世界へッ!!」

そして、次第に眩い光は膨らみ、コンゴウの艦艇を包み込む。

織部「っ…あれは…!?」

ヒュウガ「分からないわ…あんな事は初めてよ…!」

ゆっくり光が消えると、そこには…何も居なかった。
気づくと多数居た船団も忽然と消えていた。

ヒュウガ「…」

杏平「…」

余りのアクシデントの連続に、ただただ沈黙する401クルー。
そこに…父である翔像が沈黙を破る。

翔像「…群像」

群像「…親父…」

翔像「……消沈するのはまだ早い、401を救出できる手立てはある筈だ」

杏平「そ…そうだぜ!諦めるのはまだ早いって!」

群像「だが…彼らの本拠地も分からないのに…どうやって…」

いおり「…そうだ!」

ヒュウガ「…へ?」

ムサシ「何か案でも浮かんだの?」

いおり「この…ちびイオナちゃんならイオナの運ばれる先が分かるかも!」

群像「それだ!」

タカオ「もうそれで行くしかないわね…!」

いおり「ただ…居場所の特定には少し時間がかかるかも…」

群像「そうか…それまではどうする?」

ヤマト「とりあえず…私に乗る?」

杏平「ん、あんたは…?」

ヤマト「超戦艦ヤマトよ、覚えておいてね」

杏平「俺は杏平、よろしくな!」

群像(…このメンタルモデル…どこかで見た様な…)

ヤマト「さあ、いらっしゃい?変な事しないから大丈夫よ」

タカオ「よ、余計安心できないんだけど…」

織部「とりあえず、ここはお言葉に甘えましょう」

群像「ああ…御邪魔させてもらうよ…」

翔像「…そろそろ戻るぞ」

402『…鎮守府への案内は私たちが行う』

400『総旗艦様は着いて来てください』

ヤマト「あら、じゃあお願いするわ」

ーーーそして…横須賀鎮守府ーーー

デデデ「…ただいま帰投したZOY」

カスタマー「お疲れさまでした、また大変な事になったそうで」

エスカルゴン「ああ…本当にあっという間の襲撃だったでGES」

翔像「今は…群像達が401のメンタルモデルの位置を模索している」

ヤマト「ここに帰りながらやったんだけど…まだちょっと時間がかかるみたいで…」

ムサシ「次いでだから私たちも一緒にここに来たって訳」

カスタマー「そうですか…大した持てなしも出来ないかもしれませんが、ゆっくりしていってください」

翔像「ああ…分かった」

ムサシ「お父様、暫く鎮守府の中を見て回りましょうか」

翔像「そうだな…では、少し鎮守府を見て回って来るぞ」

デデデ「ああ、分かったZOY」

ーーー食堂ーーー

翔像「…入るぞ」

間宮「あら、群像さんのお父さん?ゆっくりして行ってくださいね」

スッ…

翔像「ふむ…何にするか…」

ムサシ「あ、このマキシマムトマトのシチューってのが食べてみたいわ」

翔像「ふむ…ならば俺は…無難にステーキにするか」

ムサシ「食後のデザートって言うのは食べないの?」

翔像「…まあ腹にまだ入りそうだったら頼む」

ムサシ「じゃあ決まりね…すいませーん」

間宮「はーい」


金剛「…それは残念デシタね…」

レ級「…」

榛名「…元気出してください、きっと助けられますって!」

レ級「…」ズーン…

霧島(これは…思ったより重傷ですね…)

コトッ……

レ級「…?」

マルク「何時までもショボショボしてんじゃねーよボンクラ、メシ食ってさっさと元気出せ」

比叡「え、えっと…その分のお金は…?」

マルク「そのメシはこっちの気まぐれ、金は要らないのサ」

榛名「何時もすいません…」

レ級「…」

マルク「…腹が減ると、力が出なくなるだけじゃなくて、寂しくもなるって昔どっかのセイウチが言ってたぜ?」

マルク「腹ぁ満たせば…少しは気力も出るんじゃ無いの?」

金剛「そうデスよ!ご飯食べて元気を出すデース!」

レ級「……あむ」パク

マルク「…お」

レ級「んぐんぐ…んくっ…あむっ」モグモグ…ゴクッ…パク…

マルク「ふんふん…だーいぶ勢い付いてきたのサ」

レ級「むぐむぐ」

マルク「はい、しっかり噛んで呑み込んでから喋ろうな」

レ級「んくっ…ありがと、少し元気が出たかも」

金剛「ふう…ありがとうございマース、レ級に少し元気が戻ったみたいデース」

マルク「ん、良いって事よ…じゃ、注文来てるからそろそろ行くわ」

榛名「では…また…」


比叡「レ級ちゃん…元気でて良かった…」

レ級「…まだ整理付か無いけど…ごめん…」

霧島「気にする事は無いわよ?ほら、早く食べないと冷めちゃうわよ」

レ級「あわわそうだった…あむっ」パクッ

ーーー数十分後ーーー

翔像「ふむ…ここは中々に美味な料理屋だな」

ムサシ「げふー」

間宮「そういってもらえて嬉しいです♪」

翔像「…勘定はここに置いておくぞ」

間宮「ありがとうございます」ペコリ

翔像「ごちそうさま…ムサシ、次の場所に行くぞ」

ムサシ「あ…待ってお父様、置いてっちゃいやよ…」トコトコ

間宮(端からみると恋人か親子みたいで微笑ましいなあ…)

ーーー工廠ーーー

翔像「ここは…」

ムサシ「確か…艦娘を建造する為の場所って聞いたわよ」

翔像「想像がつかんな」

ムサシ「翔像だけに…なんちゃって」

翔像「……………」

ムサシ「…んっんん、ここは艦娘とか装備とかそういう所を管理する場所って聞いたわ」

翔像「ふむ…想像がつかんな」

摩耶「おうおう、随分失礼な事言ってくれるじゃねぇか」

ムサシ「貴方は?」

摩耶「重巡洋艦摩耶だぜ、よろしくな!」

翔像「お前も艦娘か」

摩耶「そうだよ…ってお前…敵の本拠地に乗り込んだ奴みてもそう思わなかったの?」

翔像「何ぶん見た事も聞いた事も無かったのでな」

ムサシ「つまり…貴方が初めての重巡洋艦って訳よ」

摩耶「勘違いされそうな言葉言うな、それでさあ…お前建造される瞬間見たくねえか?」

翔像「建造の瞬間?」

摩耶「そ、試しにあたしが資材ぶっ込んで作るからさ、お前見てかない?」

ムサシ「………どうするの?」

翔像「…どうせ暇だ、見ても損はあるまい」

休憩取ります、2時間くらいになるかも。

摩耶「んじゃ…どどどん!」ポイポイッ!

ムサシ(結構雑なのね)

ガゴン…ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ドック1<01:00:00

摩耶「お、軽巡洋艦か?」

翔像「建造時間で出る種類が分かるのだな」

摩耶「基本ランダムだからな、そればっかりはしょうがねぇ」

ムサシ「でも…軽巡洋艦でも1時間…待つのが少し面倒ね…」

摩耶「そんな面倒くさがりやさんの貴方にはこの『高速建造材』を」

翔像「…只のバーナーにしか見えないが」

摩耶「まあぶっちゃけバーナーだ、コイツで…」ポイッ

ガゴン…

ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!

ムサシ「如何にもな音が聞こえて来たわね」

摩耶「そして…出て来るぞ…」

チーン!

プシューーーー……

翔像「何が出て来る?」

摩耶「それは来てからのお楽しみだぜ!」


那珂「艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよ!よっろしくぅ!」

摩耶「お、良くも悪くも有名な奴が来たな」

ムサシ「どういう事?」

摩耶「コイツはなあ、割と初期の戦艦レシピで出て来るって他の提督が騒いでてな、それが原因で有名になったんだよ、良くも悪くもな」

那珂「じゃあお仕事行ってきまーす!」

ムサシ「でも元気な子ね」

摩耶「ああ、ああいうムードメーカーは大事だぜ?」

翔像「ところで…さっきの艦娘が向かった所と出口が違うが?」

摩耶「え?」

ガチャン

「解体室」

摩耶「」

ムサシ「か、解体室って…」

摩耶「あの…那珂は良く要らない船ってことで解体されんだけど…まさか気づいて居ないとは言え自分から解体室に入る那珂なんて初めて見たよ…」

ムサシ「こ、これからどうなるの?」

摩耶「まあここじゃあんまり機能してないけどな、解体室」

翔像「という事は…入っても大丈夫という事か?」

摩耶「勿論、今や単なる噂がつきまといやすいだけの空き部屋だぜ」

ムサシ「なんだ…よかったわ…こんな子供でも見れる事を保証するssでグロシーンとか誰得よ…」

摩耶「お前っ!!そんな発言はダメなんだぞ!」

ムサシ「どうして?」

摩耶「とにかくダメなんだよ!二度と使うなよ!」

ムサシ「…分かったわ、気を付ける」

翔像「…ムサシ、そんな言葉一体どこで拾って来た…?」ヒソヒソ

ムサシ「ズイカクのネットワークからよ、たまたま見かけたから使ってみたの」ヒソヒソ

翔像「…今後お前はズイカクのネットワークに接続するな」ヒソヒソ

ムサシ「…分かったわ、見ちゃダメって事ね」ヒソヒソ

翔像「ああ、頼む」ヒソヒソ

摩耶「さてと、そこのおっさんも注意してくれた事だし…那珂を救出して来る、お前らは先帰って良いぞー」

ムサシ「分かったわ、摩耶ちゃんまたねー」

摩耶「ちゃん付けやめろマジで…」

ーーー廊下ーーー

ムサシ「さて…もう位置は特定できている頃かしら?」

翔像「ヤマトの船内に行ってみるか」

マホロア「そうダネェ!、行ってみヨウ!」

ムサシ「……誰!?」

マホロア「ローアの船長、マホロア!アホロアっつった奴は終身刑を課すヨォ!宜しくネッ!」

翔像「初っ端から恐ろしい挨拶だな」

マホロア「ボクも付いて行くヨォ」

ムサシ「ええと…良いのかしら…?」

翔像「…あの船の船長ならば知る必要があるだろう」

マホロア「よし決まりダネェ、じゃあ早速行こウ!」

ーーーヤマトの艦内ーーー

ムサシ「お邪魔するわ」

ヤマト「あら、良い所に来たわね…今分かった所よ」

マホロア「どこに居たノ?」

いおり「ちょっと待ってて…ちびイオナちゃん、もう一度表示してくれる?」

ちびイオナ「!」ヴン

ちびイオナは自分を生み出した存在の位置を示したデータを表示する。
そこに記されていた場所は…

ムサシ「…硫黄島?」

そう、イオナは硫黄島に居ると記されていた。

杏平「俺らも驚いたよ、最初はまたそこに落っことしたのかと思ったけど…どうも違うらしい」

織部「恐らく、我々が廃棄した硫黄島に彼ら…『セクトニア軍』が本拠地を築いたのでしょう」

タカオ「何であんな所に本拠地築こうって思ったのかしら?」

ヒュウガ「…ただ単に自分たちに環境が合うってだけじゃないの?」

ヤマト「うーん…所謂自分にとって適正な場所だから硫黄島に本拠地を築いたって事?」

ヒュウガ「ええ、曲がりなりにも彼らは蟲だからね…硫黄島は住みやすいんじゃないかしら、多分」

「その話…聞かせてもらったZOY」

マホロア「あ、デデデ!」

デデデ「目的は定まった!硫黄島に赴き、敵の本拠地を叩くZOY!!」

群像「まて、まだあそこに本拠地があると決まった訳ではない」

翔像「そうだ、401のメンタルモデルが硫黄島にあるという情報だけでは不確か過ぎる」

デデデ「だが、だからといってそこに赴かない訳にもいかんだろう」

エスカルゴン「そんなに心配なら…自分で確かめて来ると良いでGES」

ムサシ「…良いわよ?総旗艦は?」

ヤマト「当然私も確かめに行くわよ」

キリシマ「おいおい…じゃあお前達はどうするんだよ?」

エスカルゴン「我々は作戦を練っておくでGES」

マホロア「もしも本拠地だとしたら…念には念を入れておかなくちゃだからネェ」

ヒュウガ「…どうするのよ?艦長とそのお父さんは」

翔像「俺は行くが…群像はどうするつもりだ?」

群像「……」

杏平「…ま、俺達は艦長の命令に従うだけだ。どんな事も付き合うぜ」

タカオ「尤も…既に答えは分かってるけど…どうするの?」


群像「…行くさ、そこに本拠地が無かったら無かったでイオナを保護するだけだ」

ヒュウガ「まっ、それもそうね」

ヤマト「…じゃあ、先に行って確かめて来るわね」

マホロア「良い作戦が思いついたら追いかけるヨォ」

ムサシ「じゃ…そろそろ発進するから、貴方達は外に出て?」

デデデ「ん、分かったZOY」ガチャッ

ムサシから外に出る様に言われ、港に降り立つデデデ達。

デデデ「…では気をつけるZOY!」

ヤマト『大丈夫よ、私は超戦艦だもの』

ムサシ『沈む心配なんて要らないわ』

ザザァ……

デデデ「さて、すぐに第六駆逐隊とその他大勢をローアに招集し、作戦を練るZOY」

エスカルゴン「了解でGES!」

ーーー数分後、ローア甲板ーーー

響「…どうしたんだい?こんなに大勢呼び出して」

榛名「何かの作戦会議でしょうか?」

マホロア「その通りダヨォ」

デデデ「ムサシとヤマトが敵の本拠地があると思われる硫黄島に向かったので、その間にあった場合の作戦を立てるZOY」

レ級「…どうやって本拠地に侵入するかって言う作戦?」

エスカルゴン「そうそう!正面突破か、裏口から侵入か、はたまた大将から叩くか…!」

金剛「うーん…普通に考えれば裏口から侵入するか、正面突破デスが…」

デデデ「恐らく裏口の警備も固いだろう、正面も防衛がされていないとも限らない」

雷「どうしたものかしらねー…」

エスカルゴン「…あ」

マホロア「どうしたノ?」

エスカルゴン「…私めに良いアイデアがあるでGES」

吹雪「良い…」

レ級「アイデア?」

エスカルゴン「ちょっと付いてくるでGES」スクッ

暁「え?あ、ちょ待ちなさいよ!!」

デデデ「エスカルゴン!待つZOY!」

ーーー地下工廠ーーー


エスカルゴン「ふー…着いたでGES」

比叡「ぜぇっ…ぜぇっ…な、何ですか急に走り出して…」

エスカルゴン「…見るでGES」

霧島「…?」

電「なっ…」

響「あれは…!?」

エスカルゴン「あれこそが空中戦艦、はるばー…」

デデデ「あれはハルバード!!?随分とかっこ良くなっているZOY!!」

エスカルゴン「…でGES」

マホロア「ローアよりも大きいネェ…!」

金剛「そういえば…深夜の謎の怪音の正体はこの戦艦を建造している音だったデース」

「エスカルゴン殿」

エスカルゴン「メタナイト、ハルバードは完成したんでGESな?」

メタナイト「はい、起動も問題ありません」

レ級「なるほどー…このでっかい船で正面の防衛を突破するんだね!?」

エスカルゴン「そう、コイツには何よりも主力兵装の『2連主砲』と、防衛メカの『ヘビーロブスターMk *鵺』など、多彩な兵器を持っているでGES!」

吹雪「それなら…それなら突破出来るかも!?」

マホロア「…」

>>688
また誤字った、ごめん…

×エスカルゴン「そう、コイツには何よりも主力兵装の『2連主砲』と、防衛メカの『ヘビーロブスターMk *鵺』など、多彩な兵器を持っているでGES!」

○エスカルゴン「そう、コイツには何よりも主力兵装の『2連主砲』と、防衛メカの『ヘビーロブスターMk.*鵺』など、多彩な兵器を持っているでGES!」

>>689
んー……また誤字ったか……なんで?

マホロア「…でもサァ、もし相手がとんでもない防衛力を誇ってたらどうするノ?」

エスカルゴン「え、そりゃ…」

マホロア「ハルバードを否定するつもりは無いケド、相手が沢山の攻撃で迎撃して来たら沈む可能性だってあル」

暁「じゃあどうするのよ!」

マホロア「そこでダ……ボクに安全策があル」

金剛「安全策…?」

マホロア「ウン、安全策っていうのはネェ……ごにょごにょごにょ…」

雷「…えっ…!?それじゃあ…貴方の船は…?」

マホロア「大丈夫、これが最も確実に突入出来ル」

メタナイト「しかし…」

マホロア「…ボクだってネェ、人の役に立ちたい事だってあるんダヨォ」

霧島「何時も役に立っている様な気もするけど…」

マホロア「…こういうクライマックスにはね、見慣れた誰かが活躍するもんなノ」

メタナイト「…後で必ず直します…」

マホロア「ん、頼んだヨォ」

エスカルゴン「じゃあ…私目は空母から艦載機を借りるから、その後陛下は作戦会議室に皆を招集するでGES」

デデデ「分かったZOY」

金剛「では…作戦会議室で待っていれば良いデスね?」

デデデ「うむ、少し待っていてほしいZOY」

電「了解なのです!」

メタナイト「ではこちらも準備を進ませておきます」

エスカルゴン「頼むでGESよ」

ーーー艦載機整備室ーーー

赤城「うーん…やっぱりここはここじゃないと…」

千代田「うーん…整備って難しいんですね…」

大鳳「だけど結構楽しいよ?どこを直せば良いかとか考えるのが…」

エスカルゴン「あのー…入って良いでGESか?」

大鳳「あ…エスカルゴンさん、どうぞー」

エスカルゴン「悪いけど…何かこう…敵の大量な攻撃避けれそうな艦載機ってあるでGES?」

赤城「ええと……あ、この子が良いわね、機動力は絶好調よ」つ紫電改二の矢

大鳳「私は…これがお勧めよ」つ震電改の矢

千代田「わぁ…凄い艦載機ばかり…!」

エスカルゴン「ふーむ…彼奴らも乗せるとなるともう少し必要でGESな」

ヲ級「そんな貴方にこれ」つ深海艦載機三ッ星

エスカルゴン「おわ!?いつの間に!?」

ヲ級「何に使うかは分からないけど…受け取って」

エスカルゴン「…感謝するでGES」

大鳳「ところで…どうして性能の良い艦載機が欲しかったの?」

エスカルゴン「何故かって?それは…今回の作戦に必要だからでGES!」

赤城「作戦?」

エスカルゴン「後で鎮守府中の全艦娘を集めた大作戦会議があるでGES、説明はそこでするでGES」

大鳳「…分かりました、後で作戦会議室に向かいます」

千代田「私も…役に立てるかどうか分からないけど…頑張ります!」

エスカルゴン「ああ…では私目は先に準備を進めておくでGES」

赤城「了解です!」

ーーー再び地下工廠ーーー

エスカルゴン「メタナイト、艦載機は取って来たでGESよ」

メタナイト「…そうですか」

エスカルゴン「…突入するメンバーも決めなくてはならないでGESな」

メタナイト「ええ、こういうメンバーを決めるのは大事ですから」

エスカルゴン「そうでGESな…」

ピンポンパンポーン

『ただいまより、大作戦会議を行うZOY!直ちに作戦会議室に集まる様に!』

エスカルゴン「あ、時間だ…私はもう行くでGES」

メタナイト「分かりました、私はは最終調整を進めます」

エスカルゴン「頼むでGESよ…」
ーーー作戦会議室ーーー
デデデ「おほん…こんな夜更けに集まっていただき、誠に感謝するZOY」

天龍「一体どんな作戦だってんだ!?」

デデデ「ワシらは本日の午後10時、蟲の軍勢に乗っ取られた硫黄島に突入する」

エスカルゴン「奴らは恐らく頑強な防壁を伴って居るでGES、だから秘密裏に建造していた『戦艦ハルバード』を用意たこの作戦で行くでGES」

長門「その作戦…というのは?」

デデデ「…これだZOY!」


天龍「…一体何考えてんだよ…マホロアの野郎は…!」

エスカルゴン「私もそう思ったでGESが、奴の意思は固いみたいでGES」

デデデ「そこでだ、さっきエスカルゴンが取りに行った艦載機に乗り、本拠地に突入するメンバーを決めるZOY!!」

エスカルゴン「戦う意思がある奴は名乗り出るでGES!」

エスカルゴン「えーちなみに…突入する主力精鋭チームはこちら決まってて…第六駆逐隊と戦艦レ級、そして吹雪でGES」

天龍「まあ妥当だよな」

金剛「自分のマザーを攫った奴に仕返ししたいのは良く分かりマース!」

デデデ「それと…もう一つのチームは霧のミョウコウ型の姉妹達とカービィだZOY」

エスカルゴン「それに…後3つのチームを足したのが突入チームとなるでGES」

木曾「その中で誰が本拠地に乗り込むかって募集している訳だな」

皐月「はいはーい!ボクが行きたい!!」

球磨「いーや!ここは球磨が行くクマ!」

多摩「どうせにゃら球磨型全員参加した方が良いクマ!」

北上「てことはあたしらの出番って訳ね?」

大井「北上さんと一緒に行けば百人力ですから!」

デデデ「ええい沈まれい!」

一同「」ビクッ

デデデ「…今から順番にチームの番号を言う、その中で誰が本拠地に行きたいか名乗り上げるZOY!」

エスカルゴン「分かったでGESな?」

皐月「う、うん…」

エスカルゴン「では…早速募集開始でGES!!」

ーーー数分後、募集終了ーーー
エスカルゴン「ふむ…残りの突入するチームはこれでGESか…」

チーム3
旗艦:球磨(改)
多摩(改)
木曾(改)
北上(改二)
大井(改二)
天龍(改)

チーム4
旗艦:金剛(改二)
比叡(改二)
榛名(改)
霧島(改)
長門(改)
陸奥(改)

チーム5
旗艦:皐月(改)
卯月(改)
弥生(改)
島風(改)
摩耶(改)
夕立(改二)

デデデ「えー…以上で突入チームの募集は終わるZOY」

天龍「おっしゃあ!なんだかワクワクして来たぜ!!」

木曾「油断するなよ、真っ先に死ぬぞ」

天龍「わ、分かってるって…」

大鳳「…じっと聞いていましたが、それで艦載機が欲しかったんですね」

エスカルゴン「ああ、あそこへと突入するのはどうしても機動力の高い艦載機が必要だったんでGESよ」

響「気になったんだけど…それぞれのチームは艦載機に乗って本拠地に突入するんだよね?」

デデデ「そうだZOY」

響「…私たち、乗れるのかな?」

大鳳「あ、大丈夫ですよ、艦載機の大きさは変える事が出来ますから」

球磨「凄いクマー!!」

デデデ「…では、作戦開始時刻まで先にハルバードで待機しているZOY!」

金剛「了解デース!」

ーーーーーー

エスカルゴン「…いやあ、マホロアも思い切った事を言ったでGESなあ」

デデデ「…そうだな、ワシも驚いたZOY」ゴソゴソ

エスカルゴン「そんで陛下は…一体何してんの?」

デデデ「…前にお前が開発した『マスク』を覚えているか…?」ゴソゴソ

エスカルゴン「ああ、カービィと決着を付ける為に作れって行って結局使わなかったアレでGESね」

デデデ「それと…同じくお前が開発した『ニューデデデハンマー』も覚えているかZOY?」ゴソゴソ

エスカルゴン「ん…?陛下まさか…!?」

ガシャンッ!!

デデデ「ああ…本作戦の勝負服はこれで決まりだZOY!!」

エスカルゴン「おわぁぉ…改めて見るとかっこいい様な…」

デデデ「セクトニア…この新しいワシ、『マスクド・デデデ』の力を見るが良いZOY!!」

エスカルゴン「…私も、お供しますでGES」

デデデ「頼むぞ……ふふふ…作戦決行の時が楽しみだ……はーっはっはっはっは!!」

エスカルゴン(せ、性格も変わっている…!)

ーーー次回予告ーーー
エスカルゴン「突入チームを決め、遂に本拠地へと突入する事が決まった我々デデデ海軍!」

デデデ「しかし…艦娘だけに美味しい所は持って行かせないぞ!ワシも出る!!」

エスカルゴン「何か勇ましい…」

デデデ「所でだ…タランザは蜘蛛だったか?」

エスカルゴン「それがどうかしたでGESか?」

デデデ「蜘蛛のアイツならば…食料が無いとき部下を食ってそうなもn」

エスカルゴン「おいやめろバカ」

デデデ「はっはっはっは…冗談だ冗談」

エスカルゴン(こ、こういう所は相変わらず…なのか…?)

デデデ「そんな事より!!」

エスカルゴン「…さらば…ローア…!」

デデデ「…次回!」

作戦No15『友情と謀略入り乱れる制圧戦』

エスカルゴン「を、お届けするでGES!!」

デデデ「エンディングまで…泣くんじゃない!!」

という訳で…最終回も目前となって参りました。
次回、遂にセクトラトアへ…!

ーーーその頃、硫黄島正面ーーー

ヤマト「…案の定、でっかい城があったわね…」

タカオ「うーん…401助けるの結構難しそうね…」

ヒュウガ(私のロボット使われてないわよね……)

城の頂上辺りからはヤマトとムサシの艦隊を見下ろすセクトニアとハルナが居た。

ハルナ「……」

セクトニア「ふん…生意気にもここに来たか…」

ハルナ「……」

セクトニア「…そんな不埒な愚か者どもには…少し驚いて貰わねばな…!」キィィィ……

セクトニアは城のすぐ正面に巨大な魔法陣を作り出すと、そこから拿捕した霧の艦艇を全て合成した巨大迎撃艦が現れる。


クルーa「て、敵本拠地正面に!謎の巨大物体が出現!」

翔像「…こちらに気づいたか」

ムサシ「ええ…どうしても行かせたく無いらしいわね…」

>>702
最初の所…その頃じゃなくて午後10時だった…ごめん。

>>702の違う所直した文章投下する。

ーーー午後10時、硫黄島正面ーーー

ヤマト「…案の定、でっかい城があったわね…」

タカオ「うーん…401助けるの結構難しそうね…」

ヒュウガ(私のロボット使われてないわよね……)

城の頂上辺りからはヤマトとムサシの艦隊を見下ろすセクトニアとハルナが居た。

ハルナ「……」

セクトニア「ふん…生意気にもここに来たか…」

ハルナ「……」

セクトニア「…そんな不埒な愚か者どもには…少し驚いて貰わねばな…!」キィィィ……

セクトニアは城のすぐ正面に巨大な魔法陣を作り出すと、そこから拿捕した霧の艦艇を全て合成した巨大迎撃艦が現れる。


クルーa「て、敵本拠地正面に!謎の巨大物体が出現!」

翔像「…こちらに気づいたか」

ムサシ「ええ…どうしても行かせたく無いらしいわね…」

セクトニア「さあ…見よ、この霧の艦艇を固めた艦の…超重力砲を!!」

迎撃艦はその大きな砲塔にエネルギーを溜めると……


ドギュォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!!

そのまま、遠方に向けて発射する。
遠方に向けられてるとは言え多数の霧を合わせた破壊力の超重力砲は周りに居る者も衝撃を与える。

ヤマト「っ…!」

杏平「…なんつー威力だよ…!まともに当たったら沈むんじゃねぇの!?」

タカオ「何もあそこまでしなくてもねぇ…」


群像達が驚いている様子を見て、セクトニアは呟く。

セクトニア「ふふ……この破壊力には皆恐れ戦いているようだぞ…!」

ハルナ「…?」

嬉しそうに呟くセクトニアを尻目にハルナが左に目を寄せると…何かが高速で接近して来る。
何かに気づいたハルナはセクトニアに高速で向かって来る存在を知らせる。
ハルナ「…」ポンポン

セクトニア「何ぞ?あそこに何かあるのか…?」

セクトニアが目を向けると、そこには高速で向かうローアの姿があった。
群像達もその存在を確認する。

ヤマト「あら…助けが来たみたいよ?」

杏平「マジで!?」

タカオ「マジよ…でも…どう突入する気なのかしら?」


ハルナ「…」

セクトニア「ふん…愚か者が…撃ち落としてくれる」スッ

セクトニアは迎撃艦を操り、砲台を出現させる。
と、同時にローアに向けての集中砲火が始まる。

ドォン!!ドドドドォンッ!!!!


マホロア「砲撃を開始したネェ…メタナイト、そのまま最大速度で突っ込んデ!」

メタナイト「了解…各艦載機の発艦準備も急げ!」

エスカルゴン「了解!」

更に速度を上げ、本拠地へと突撃するローア。

セクトニア「馬鹿め…死に急いでいるのか!!?ならば死なせてやろう!」

ローアは砲台の砲撃に被弾するが、速度を緩めない。
その様子を見た群像達は驚愕する。

群像「…どういうつもりだ…!?」

杏平「あれじゃあ幾らバリアを持ってるからって絶対沈むって!」

ヒュウガ「先行は止めなさーい!!」

キリシマ「言っても聞こえないと思うぞ…」


弾薬の雨に晒されるローアを、一筋の光が真っ正面から貫いた。

セクトニア「…勝ったな」

ハルナ「……」

貫いて尚も、駄目押しとして砲撃され続けたローアは耐えきれず、爆発を起こす。

杏平「ローアぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

タカオ「ちょ、まさか突き進んだだけ!?」


刹那、爆風から4機の艦載機が飛来し、ローアの船体とパーツを確保したハルバードが飛び出した。

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=R0llbDi-55k(スマブラx メインテーマ)

セクトニア「何ッ!?くそ…そういう事かッ!!」バッ!

ハルナ「…!!」

もう容赦は無用、そう考えたセクトニアは迎撃艦のみならず、城に設置されてある迎撃設備をフルに使って艦載機達を落とそうとする。


ヒュウガ「あ…あぁ!そういう事ね!!」

ヤマト「まさか油断させてからもう一つの船で艦載機を放つなんてね…やるじゃない」

群像「つまり…彼女達はあの艦載機に乗っているってことかな…!」

放たれる大量の光の雨を必死で避け続ける艦載機達。
そして徐々に本拠地へと向かって行く。


球磨『おぁーー!?避けるのが大変だクマーッ!!』

多摩『た、多摩に貸すにゃっ!』

木曾『余計な事すんな!球磨姉さんが失敗して撃ち落とされたらどうするんだ!?』

天龍『ってかこれ大丈夫なのかよぉぉぉぉ!!?』

北上『だいじょーぶ!もうすぐ強い奴が来るから!』

天龍『強い奴…!?』

天龍が見上げると、そこには音速で左から迎撃艦に向かう物体があった。
ミョウコウ達を乗せたエアライド・スターシップだ。


キィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!

アシガラ『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!早い!早いよこれぇ!!』

ハグロ『何回乗っても慣れないよぉぉ!!』

カービィ『ぽーよっ!』

ミョウコウ『敵迎撃艦に特攻、破壊するぞ!!衝撃に備えろ!!』

ナチ『っ!』

そして、音速の龍は……


ザンッッ!!!!!

セクトニア「……ッ!?」

目の前の艦載機に気を取られている迎撃艦や迎撃設備達を貫き、破壊する。

天龍『っしゃオラーーっ!!』

球磨『あ、危なかったクマー…!』

大井『このまま突入ですっ!』

ハルナ「……ッ!!」

セクトニア「……戻るぞ、ハルナ」

ハルナ「……?」

セクトニア「…今度は我らがたっぷり相手をしようではないか…!」

ハルナ「…」コクッ

迎撃艦の破壊を確認すると、そのまま城の中へと戻って行くセクトニア達。


雷『やったわっ!カービィ達がやってくれたわ!』

響『カービィ達の頑張り…無駄にしない様にしよう!』

暁『ええ…さあレ級!貴方のお母さんを助けに行くわよ!』

レ級『勿論っ!突入だっ!!』

次々と城の中へと突入して行く艦載機達とスターシップ。
それを見ていたヤマト達は…

ヤマト「あの作戦…ぜひとも参考にさせて頂きたいわね…」

ヒュウガ「けど私たちには艦載機が使えないッ!」

キリシマ「おお…なんと言う事だ…」

群像「一体何を言ってるんだ皆は…」

ヤマト「さてと…刑部蒔絵ちゃん、貴方は友達があそこに居るのよね?」

蒔絵「うん!」

ヤマト「そう……じゃあ貴方達、私はこの子を城まで送って行くわ」

キリシマ「待て!私が送る!」

ヒュウガ「私も、飽くまでイオナ姉様を助ける序でよ」

ヤマト「そう…じゃあお願いするわ」

キリシマ「任せろ…よいしょっと」グイッ!

蒔絵「ほわー…」

蒔絵をおぶるキリシマをタカオが揶揄う。

タカオ「あははは!とても似合ってるわよ!」

キリシマ「笑ってる場合じゃないだろう!!」

ヒュウガ「タカオ、あんたも来なさいよ」

タカオ「はいはい…じゃあ貴方達はここで待ってなさいよね」

群像「ああ…必ず無事で帰ってくれ」

タカオ「大丈夫よ…あの蜂から401をぶん捕って来るから」

キリシマ「では…行くぞ!蒔絵!!」

蒔絵「うん!」

こうして、キリシマとヒュウガ、タカオの3人は女王の根城と化した硫黄島へと殴り込む。


ムサシ「……お父様、私も行っていいかしら」

翔像「ダメだ、ここに居ろ」

ムサシ「必ず帰って来るから…」

翔像「それでもダメだ、第一この艦艇の制御は…」

ムサシ「クルーの皆に任せれば良いじゃない?」

翔像「だ、だが…」

ムサシ「…しょうがない人」

ムニッ

翔像「っ!?」

ムサシ「寂しいんでしょ…?お父様…」

翔像「お、お前何を…」

パッ

ムサシ「…じゃあ行って来るわね」

翔像「????」ポカーン

タッタッタッタ……

「親父」

翔像「っ!?」ビクッ

群像「…見ていたぞ」

翔像「いや違うんだ群像、これは…」

群像「分かってる、親父だって寂しかったんだろ?」

翔像(ん…?)

群像「…俺の友人とかでよければ…あそこに乗り込むまで紹介するよ」

翔像(勘違いされているぞ…?別の意味で…)

群像「…俺の親父だって言えば皆分かるさ」

翔像「あ?あ、ああ…」

群像「…行こう、ヤマトへ」

翔像「……分かった」

去り際にムサシに抱きつかれる所を目撃されたが。
息子に変な勘違いをされずに済み少し安堵する翔像であった。

ーーー帝都『セクトラトア』ーーー
WORLD 9 Moonlight Imperial City Sectrator

ゴォォォォォォォ……

セクトルディ「…んー?」

ドッッガアァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!

突如カービィ達が突撃し、警備中のセクトルディ達を吹き飛ばす。

セクトルディs「ギャーーーー!!!!」


アシガラ「突撃完了っ!」

カービィ「ぽーよ!」

ハグロ「ここが城の中ね…割と豪華だけど…」

カービィ達に続いて深海艦載機から暁達が降りる。

暁「ふう…突撃成功ね!」

ハグロ「後はそこのフードちゃんのお母さん探して親玉叩くだけダね!」

レ級「フード言うな!ボクにはレ級っていう立派な……これ、名前なのかな…?」

アシガラ「分かんない」シレッ

ジャキッ!!

ナチ「!!」


セクトラナイト「艦娘、そして霧が侵入したぞ!」

セクトラシューター「女王様の元へは行かせません!」

暁達を発見したセクトルディ達は、暁達を取り囲む様にして道を塞ぐ。

ミョウコウ「……私は左へ行く、お前達は正面へ行け」

暁「分かったわ!」

レ級「敵の数が多過ぎる…奴らを倒すのはボクに任せてよ!」

ラトニー「ワウッ!」

暁「じゃあ行くわよ…作戦開始ッ!」

ーーーその頃、とらわれたコンゴウ達はーーー

コンゴウ「…マヤ…」

ヒエイ「ここから出しなさい!」

マヤ『だメぇ!逃ガさナいよウに言わレてルんダもん、全てハ女王様のタめニ!」

拿捕されたコンゴウ達は、タランザに洗脳されたマヤによって閉じ込められていた。
その目には蜘蛛の巣の模様が移っていた。

ナガトA「こんな事をしたら…只ではすまないわよ?」

マヤ『ソういウ事はこコかラ出テカら言っテヨねえ」

コンゴウ「…マヤ…ここから出せ…出してくれ…」

マヤ『サあてト、パスを設定しなクちゃ!えエと………」ピピッピッピッ

友達であった筈の彼女からの頼みも尻目に、監獄のパスワードを設定し始めるマヤ。

コンゴウ(く…あの蜘蛛男め…何と卑劣な…!)

コンゴウはマヤを洗脳され、機械の様な喋り方でセクトニアに従わせているタランザに激しい怒りを覚えていた。
いつか、必ずあやつをこの手で倒してやると誓いつつ。

マヤ『……設定完了!こレでしバらくハ出ラれないヨお!」

ヒエイ「くっ…!」

ナガトB「目を覚ましなさい!」

マヤ『んジゃ、ばいばあい!」

マヤは無邪気な言葉を吐き捨て、そのまま立ち去る。


ナガトB「さて…どうしようかしら?」

コンゴウ「…無理矢理脱出する手もあるが…恐らく敵に感づかれてしまうだろう」

ヒエイ「くうう…!誰かの救助を待つしか無いの…?」


ゴトッ!ゴトゴトゴトッ!

ナガトA「…?あそこに置いてある段ボールが動いている…?」

コンゴウ「その流れ店聞いた事あるぞ…まさか…!?」

>>719
はいまた誤字りましたー

すいません
正しい奴 コンゴウ「その流れ…聞いた事あるぞ…まさか…!?」


段ボールが持ち上がり、そこから人物が正体を現す。



武蔵「待たせたな!」

コンゴウ「えっ」

超々々弩級戦艦、武蔵。推参

ヒエイ「す、スネーク…!」

コンゴウ「す、スネークは男の筈だったが…?」

武蔵「待っていろ、そこから出してやる」

ナガトA「でも…どうやって?」

武蔵「ふむ……」ピッ

武蔵は先ほどまでマヤがパスワードを設定していた制御モニターに向かい、難しい顔で思考を始める。

武蔵「…」

『パスワードを入力してください』

コンゴウ「わ、分かるのか?」

武蔵「……」



武蔵「…79102030」ピッピッピッピッ

ナガトB「あら?」

武蔵「8861031」ピッピッピッピッ

コンゴウ「行けるか…!?」

武蔵「79102030!」ピッピッピッピッ!


『パスワードは正常に受け付けられました、直ちに監獄を開きます』ピコーン

ヒエイ「い、一発!?」

コンゴウ「おおおお…!」

ゴゴゴゴゴゴ……

武蔵「さあ…出られるぞ」

ナガトA「助かったわ…スネークさん?」

武蔵「いや、私は違うぞ…?」

ヒエイ「何故?貴方はさっき段ボールの中に居たじゃない」

武蔵「私は前からここに潜入していた…戦艦武蔵だ」

コンゴウ「ああ…私は霧の艦隊の大戦艦コンゴウだ」

ナガトB「スネーク…ではないのね…」

武蔵「ああ、残念ながら別人だ」

ナガトA「実は変装している!だったら面白いのに」

武蔵「それも違う…夢を壊す様な真似をして申し訳ない」

コンゴウ「いや、助かったぞ…それで、大将が居る場所は何処だ?」

武蔵「……その部屋までは防衛が激しい、迂回する事になるが良いか?」

ナガトA「頼むわ」

武蔵「よし…行くぞ!」

コンゴウ「…!」

ーーーセクトラトア2階、調理室ーーー

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!

球磨「っと…突入だクマー!」

天龍「フフ…腕が鳴るなぁ!」ポキ…

北上「あたしらはこんななりでも軽巡並の紙装甲だから、攻撃に当たらない様にしてねー」

多摩「うにゃ、ここからはどうするにゃ?」

木曾「俺は北上と大井と行く、姉さん達は天龍と行ってくれ」

球磨「うむ、分かったクマ」

「何の音だ!?」

天龍「もう気づきやがったか…行くぞ!」

球磨「武運を祈るクマッ!」

ーーーセクトラトア1階、裏口ーーー

皐月「……」

摩耶「誰もいねえかー?」

皐月「大丈夫、異常なーし」グッ

スタッ

卯月「他の皆は…上手く乗り込めたかな?」

弥生「大丈夫。きっと…」

島風「早く大将の所に行こうよー!」

摩耶「しー!騒ぐんじゃねー!」

夕立「……くんくん」

摩耶「大丈夫か?まだ気づかれていないか?」

夕立「うん…大丈夫っぽい」

摩耶「ふー…よし、兎に角手分けして大将への道を探すぞ」

皐月「了解!」

島風「早く見つけちゃうんだからね!」

ーーーセクトラトア2階、倉庫ーーー

金剛「…」

長門「誰もいないな?」

金剛「YES、誰も居ないネ!」

霧島「ふう…とりあえずどうする?」

陸奥「潜入捜査よ、女王様とやらへの道を探すのよ」

比叡「そうですか…ならば早速行きましょう…!」

金剛「よーし…Mission startデース!」

ーーーセクトラトア一階、正面ホールーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=JDvlUGHKQ5M(月影の帝都セクトラトア)


レ級「どけぇっ!!邪魔だじゃまだぁっ!!」ドォン!!

セクトルディ「うわー!」

ラトニー「ガルルルッ!」ガシュッ!!

セクトラナイト「ぬわーッ!!」

雷「ひ、ひえええ…ラトニーで敵を食い千切りながら進んでる…」

吹雪「隔離されていた理由が何となく分かります…」

レ級「さあ…兎に角上に進むよ!!」

暁「え、ええ…」

ーーー左廊下ーーー

アシガラ「ひゃっほーーうっ!!やられたい奴はどこだぁーーっ!!」ドガドガドガドガドガッ!!

ミョウコウ「余り油断するな!どんなザコでも吹き飛ばす勢いで行けっ!」バキッ!!

ハグロ「どっちなのさっ!」バシィンッ!!

セクトルディ「くっ…強い!」

セクトラナイト「まだだ!我々の最高傑作、『セクトル五連砲』を出せ!」

セクトルディ「りょ…了解!」

ダダダダダダダダダッ……

ハグロ「…敵が去って行く?」

アシガラ「あたしの恐ろしさに戦いたんだね?きっとそうさ!」

ミョウコウ「しかし…『セクトル五連砲』とやらが気になるが…」

ナチ「まさか戦車が出て来るなんて事は…」

ドッガァァァァァァァァァァン!!!!

セクトル五連砲「…」ブロロロロロロロロ……

ナチ「…無いと思っていた時期が私にもありました」

セクトルディ『どうだ!これでお前らもおしまいだ!!』

アシガラ「どうだか!クラインフィールドで防いで終わりさ!」

セクトルディ『強がりもそれまでだ…撃て!撃てーっ!』

セクトル五連砲は…砲塔から鉄球を発射して来た。

アシガラ「うわっと…危ない…それだけ?」

続いてもう一発。

セクトル五連砲「!」ドォン!!

ミョウコウ「二連発だと?」ヒョイッ

そしてもう一発。

ナチ「ひゃっ…危ないですね…ま、まさか…!?」

更にもう一発。

ハグロ「うわっ!?まさかこんな危ないのを5回連続とか言わないよね!?」

そんなハグロの期待を裏切り最後の一発。

セクトル五連砲「!」ドーーン!!!

一同「うわーーっ!」

ドガァァァァァァァン!!!!

ハグロ「ちょ…マジー!?」

アシガラ「五回連続かー…!燃えて来たね!」

セクトルディ『さあ!もう逃れる事は出来んぞ!』

ナチ「く…ここは逃げるしか…!」

アシガラ「五回連続攻撃!あたしもやってみるーっ!」ヴヴヴヴヴン!

上空に攻撃用のクラインフィールドを展開するアシガラ。

セクトルディ『やれるものならやってみろ!』

アシガラ「じゃあ遠慮なく行かせてもらうよっ!」ギュンッ!!

セクトルディ『弾装填しろー!今度こそ一泡吹かせてやれー!』

ドガッ!

セクトル五連砲「っ!」

ミョウコウ「おお…それなり…か?」

ハグロ「なんか全然効いてない様に見えるけど」

ナチ「いえ…効いてないわ、アシガラ!無駄玉は止めなさい!」

アシガラ「えー!?まだ一発しかやってないよ!?」

ナチ「ここは逃げるのよ!」

アシガラ「くっ…!」

セクトルディ『もう遅い!お前達全員潰れてしまえ!』



「すぅーぱぁー……」

ミョウコウ「ん?」

ハグロ「え?」

セクトルディ『お?』

ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

ヒュウガ「チャァァァァァァァァーーージッ!!!!!」

地面から突如巨大なロボットアームと共に出現したヒュウガ。
それに続いて後ろからムサシとタカオ、キリシマが追いつく。

ムサシ「…待たせたわね」

ミョウコウ「これは…超戦艦ムサシ様ではないか、こうして対面するのは久しぶりだな」

ハグロ「…これ…何?」

ヒュウガ「私が地下に放置してあったロボットや発明とかの一部よ、まだコイツらに使われてなくてよかった~」

アシガラ「すっげぇ破壊力…あんな固い戦車がぺしゃんこ……」

ゾロゾロゾロゾロゾロ

セクトラナイト「一体何が起きた!!」

セクトラシューター「!見つけました!彼奴らです!」

タカオ「ふふん、通さないつもりならば…無理矢理通してもらうわよ!!」

ヒュウガ「貴方達なんぞこの私の発明があればっ!!」

セクトラナイト「撃てーっ!!」

セクトラシューターs「…!」ギチチ……バシュッ!!

キリシマ「させるか!」ヴン!!

タカオ「こんな攻撃なんて防げるわよ!!」ヴン!!

ガキィィィィィィィン!!!!

セクトラナイト「防がれた!?」

キリシマ「ヒュウガ!頼むぞ!」

攻撃を防いだ二人は素早くヒュウガの後ろに移動する。
その後、ヒュウガはロケットパンチで敵をなぎ倒す。

ボシュッ!!

ドガーーーン!!!

ヒュウガ「ふははははははははははっ!!!」

セクトラシューター「きゃーーっ!」ドガッ!

セクトラナイト「くっ…全員退避ーっ!」

ダダダダダダダダ……

ヒュウガ「ふっ…どんなもんよ」

アシガラ「ヒューッ!」

ミョウコウ「…助かった、感謝する」

ヒュウガ「お礼は…イオナ姉様を助けてからお願いするわ」

ハグロ「さてと…先に進んじゃう?」

アシガラ「それしかないよなー!」

ヒュウガ「…」ピッピッ

キリシマ「…どうした?」

ヒュウガ「ああいや…作ったロボットにちょいちょいっと命令与えたのよ」

ムサシ「…何の命令?」

ヒュウガ「『直ちにこの城の兵士を蹴散らし、我々に大将への道を開け』とね」

ナチ「何から何まで…ありがとうございます」

ミョウコウ「この任務を終えたらジュースを奢ってやろう」

ハグロ「それ死亡フラグだから!ミョウコウ死んじゃうから!」

ミョウコウ「なに、ユニオンコアさえ砕かれなければ大丈夫だ」

タカオ「そういう問題じゃない気が…」

ーーー裏口付近ーーー

ガシャンガシャン

皐月「な、何だアイツら!?」

摩耶「どうした!?」


ヒュウガロボ「…」ガシャンガシャンガシャン

夕立「まさか…もう気づかれたっぽい!?」

ヒュウガロボ「…」ガシャンッ

摩耶「テメー…何する気だ!」

ヒュウガロボ「ピロピロパラリポ」

摩耶「えっと何何…?敵じゃない…味方ってことか?」

ヒュウガロボ「ピロッ」コクッ

摩耶「…おーいお前らー!頼もしい増援が来たぜー!」

夕立「味方だった!?」

摩耶「ああ、これでコソコソせずに思い切り暴れられるぜー!」

島風「よーし!誰よりも早く大将の元へ行っちゃうからっ!」

卯月「なんの!私の機動力をなめるなぴょん!」

弥生「…ウサギって亀に負けてるよね…?」

卯月「ちょ!それ言わない約束だぴょん!」

弥生「…ごめんなさい」

摩耶「さあ…行くぜ!ロボ!!」

ヒュウガロボ「ピロリン」ガシャン

ーーー2階ーーー

暁「ふう…ここが2階かしら?」

響「何か仕掛けがあるかもしれない…ここからは注意しながら進もう」

レ級「分かった!」

天龍「…ん?お前らもここに来れたのか?」

雷「あ!天龍さん!」

大井「私と北上さんも居ますよー!」

暁「球磨と多摩と木曾さんは?」

北上「ん、別の道で別れたよ」

吹雪「そうですか…ここからは一緒に行きませんか?」

天龍「俺は良いけど…北上と大井はどうする?」

北上「…私は別に良いけど」

大井「私も構いませんよ?」

電「それじゃあ決まりなのです!」

天龍「よし、怖かったら俺の後ろに隠れてろよ」

レ級「間違ってもボクの後ろには隠れないでね?ラトニーがガジガジしちゃうから…」

暁「分かってるわよ…」

ブロロロロロロロ……

天龍「…ん?」

響「戦車の音…?」


セクトル五連砲「…」ブロロロロロロロ

北上「ちょ、何あれ!?扉の前に陣取っちゃったよ!?」

天龍「ヤベぇな…どうする?」

電「……!」

窓から外を覗いた電は、城壁に移動用の大砲が設置されている事に気づく。

電「皆!外に大砲があるのです!」

天龍「それがどうしたんだよ!?」

電「アレに乗って上に移動するのです!」

北上「そんな事が出来るの!?」

響「ここで耐えるよりも試してみよう!」

天龍「ちっ…分かったよ!」

北上「艤装が壊れないと良いけど!」

壁を伝って大砲に乗り込む天龍、そして大砲から天龍が発射され、城壁の上にたどり着く。

天龍「よし…おーい!行けるぞー!」

北上「じゃー行くよ!大井っち!」

大井「はい!」

続いて北上と大井も乗り込み、城壁の上にたどり着く。

北上「っと…大丈夫みたい」

大井「皆!早く!」

吹雪「は、はい!」

ドコォン!!

吹雪「っしょ…次の人ー!」

暁「私が行くわ!」スポッ

ドコォン!!

暁「っと…次ー!」

電「はーい!」

ドガァァン!!

雷「きゃっ!」

響「急がないと!ここも保たない!」

電「もう一緒に入るのですっ!!」ガシッ

雷「え?うわぁぁ!?」スポッ

ドコォン!!

電「っと…響ちゃん!レ級ちゃん!早く!」

レ級「分かってる!行くよ!」スポッ

響「っ!」スポッ

ドコォン!!

響「っと…何とか行けたね」


セクトルディ『くう…逃がしたか…!』


天龍「さてと…こっからどうする?」

響「ここから城の三階に行くのが得策だね…どこから行けるかな…?」

少し休憩を入れます、2時間後にまた会おうぞ!

ゾロゾロゾロ……

セクトラナイトs「悪いが、ここから先は通さないぞ?」

セクトルディ「女王様の計画を邪魔する奴は倒してやる!」

雷「げ…まだ居るの…?」

天龍「この数は流石に相手したくねえな…」

電「ううう…選択誤っちゃったかも…」


ドシュッドシュッ!!

誰もが死を覚悟していたその時、突如一筋の光が敵達を掠すめ、吹き飛ばす!

セクトルディ「結局こうなるのかぁぁぁ……」ヒュルルルルル……

北上「い、一体どっから来たのよ…?」

響「…ハルバードからだ、私たちの危機に駆けつけてくれたんだ」

暁「ふー…ハルバードが助けてくれなかったらダメだったかも…」

近寄って来たハルバードの甲板から何者かが勢いよく降り立つ。

ズシンッ!!

天龍「おわっ!?」

電「し、司令官さん!?」

レ級「そのカッコは…?」

デデデ「見ての通りだ…ワシも戦うぞ!」

暁(何かかっこいい…!?)

響「司令官が居るから心強いね」

天龍「何だ提督!?そのマスクめっちゃカッコいいじゃねーか!?」

デデデ「ははははは、もっと褒めろ!」

北上「そのハンマーもめちゃ強そう…」

デデデ「エスカルゴンに長い年月をかけて作らせた最高傑作だ、今日の勝負服にしようと思ってな」

大井「勝負服って言い方…カッコいいです…提督…」

電「何時もの口癖は…?」

デデデ「気合いが引き締まると口癖も忘れるもんだよ」

レ級「そ、そういう物なのかな…?」

天龍「ま…これで進みやすくなるな!」

デデデ「さて…ここから3階の中に入るか」

雷「ええ!」

ーーーセクトラトア2階、廊下ーーー

金剛「…」

陸奥「敵は居る?」

金剛「大丈夫デース、誰もいないデース」

比叡「よし…先に進みましょう!」

タッタッタッタッタッタ……

長門「…ん?」キキーッ

霧島「長門さん?何してるの?」

長門「いや……この妙に大きい段ボールが気になってな…」

榛名「段…ボール…?」

長門の目に留まった大きい段ボールはことことと小さく揺れていた。

長門「……」スッ

陸奥「ちょ…開けるのは気をつけて…!」


長門が段ボールを持ち上げると、そこにはぎゅうぎゅう詰めされた姿勢の武蔵達が居た

長門「………え?」

箱を開けてから一拍…

武蔵・ナガト・ヒエイ・コンゴウ「!」ビクッ!

一斉に長門達に振り向くと、驚いた様な感情を表し、一瞬にして全員が臨戦態勢に入る。

陸奥「え?え?え!?」

武蔵「…!」

長門「ま、待て!私たちはここに居る親玉を倒しに来ただけだ!」

武蔵「あ…そうか、それはすまない…私は武蔵だ、宜しく頼む」ガシッ

長門「ああ…宜しく」

コンゴウ「お前達も…クィン・セクトニアを倒す為に来たのか?」

金剛「YES!そしてイオナ達を助けるデース!」

ナガトA「そう…ならば私たちもその道に付き合いましょうかしら?」

霧島「お願いします」

ヒエイ「生徒会の子は来ているのか?」

比叡「誰ですか?」

ヒエイ「ミョウコウ、ナチ、アシガラ、ハグロの4人よ」

比叡「はい、来ています」

ヒエイ「そう…今度こそ連れ戻してやらないと…!」

コンゴウ「お前はもうそういうのは諦めろ」

ヒエイ「なりません!今の霧には自治が必要で…!」

コンゴウ「聞き飽きた、相槌うつのも面倒くさい」

ヒエイ「な…なんて事を!」

武蔵「はいはいそこまで、早い所女王への道を探すぞ」

榛名「これだけ人数が多ければすぐ見つかりますね!」

武蔵「では…行くぞ!」

長門「ああ!」

ーーー2階、セキュリティーコントロール室ーーー

カービィ「ぽよー…」

ハグロ「階段見つけて上ったは良いけど…何かここだけ異様にメカメカしい…」

キリシマ「ふむ…この根付き様を見ると、随分と前にここを占拠したらしいな」

ヒュウガ「そんなアイツらでも私の地下のロボット達は見抜けなかったと…」

ミョウコウ「確認を怠った結果だな」

ムサシ「それで…この筐体はどういう役割を持っているのかしら?」

ナチ「…この城のセキュリティーコントロールを管理しているようです」

ムサシ「へー…じゃあ城の構造とかも分かるのね」

ハグロ「早速中身覗いて見ようよ」

アシガラ「あたしに任せて!えーと…」

ピローン♪

アシガラ「うーん…えーと……」

カービィ「ぽよぽーよ?」

キリシマ「何か分かったか?」

アシガラ「えーと…あ、このセクトラチキンフライドって奴おいしそうだなー」

ヒュウガ「あのさ、今見取り図見てるんでしょ?そんな食べ物なんか後にして女王の部屋の場所を探しなさいよ」

アシガラ「ちぇーっ、ちょっと位良いじゃんか…何々?女王の部屋の場所だっけ?」

タカオ「そうよ、その扉にセキュリティーロックがかかってるなら解除するの、霧なら雑作も無い筈よ」

アシガラ「えーと…女王の部屋はと…?」

ミョウコウ「何処にあった?」

アシガラ「んー…3階の監獄エリアにある扉を超えた先の…4階に女王の部屋あり…と…」

ムサシ「ふうん…で、ロックが掛かってる扉ってある?」

アシガラ「何処も無いよ、けど…」

ハグロ「けど?」

アシガラ「3階にあ4階に続く扉……ロックこそ掛かってないけど、通るのは難しい」

タカオ「…何言ってんの?」

アシガラ「つまりね、4階に続く扉みたいなのは扉じゃなくて…単なる固過ぎる壁?」

ヒュウガ「ふーん…故にそれを通るのは難しいと」

ハグロ「壊すのは?」

アシガラ「それしか無いみたい、だけどさっき言った様に結構固くて…普通にやったんじゃ壊れないみたいだ」

ミョウコウ「ふむ…どうするか…?」

ムサシ「ていうかそこまで書いちゃって大丈夫なのかしら?」

キリシマ「ここは侵入される事を前提とした対処がされていないのが良く分かるな」

「そうではないぞ?」

ムサシ「誰かしら!?」

ロードアントラー「我は『ロードアントラー』、女王様を護衛する部隊の最上位種である」

ハグロ「…その最上位種さんが何の用?」

カービィ「ぽよ!!」

ロードアントラー「女王様はセキュリティーは必要ないと考えている訳ではない、寧ろ敢えてセキュリティーを掛けていないのだよ」

キリシマ「何故だ?幾らここの訓練された兵士やセクトル五連砲で城の防衛は完璧といっても、そういうセキュリティーの対処は大事じゃないのか?」

ロードアントラー「…試しておられるのだ、女王様は」

タカオ「試す?」

ロードアントラー「拿捕した霧の艦艇を合成して作った迎撃艦も落とし、遂にはここに侵入してしまったお前達が女王の部屋まで辿り着けるかと」

アシガラ「つまり…待ち構えてる訳?女王さんは」

ロードアントラー「ああ、自分の部屋に足を踏み入る事の出来る侵入者を排除すると仰られていたのである」

ムサシ「へえ…貴方がこの事を喋ったのも…多分その一環にしか過ぎないのね」

ロードアントラー「そういう事だ…まあ、なんと言うか…」

ゾロゾロゾロ……

アシガラ「何かぞろぞろ集まってるけど何?」

ミョウコウ「…構えろ」

ロードアントラー「お前達はここで……死ぬが良い」

ヒュウガ「オイオイ!何か女王に殺させる敵なニュアンスの台詞吐いた癖に結局自分たちで倒すんかい!?」

ロードアントラー「我々も仕事なのでな、行くぞお前達!!」

ムサシ「まあ…残念ながら霧には到底及ばない事を証明してあげるわ」

キリシマ「覚悟するんだな!」

ロードアントラー「お前達もなッ!!」

こうして、ミョウコウ達とロードアントラー達との戦いが始まる。

ーーー2階、倉庫近くーーー

摩耶「…よし、上に辿り着けたな」

皐月「にしてもここ広過ぎるよ…もうちょっと近道とか無いの?」

島風「多分無いと思う…」

卯月「でもさあ、こういう秘密基地は秘密の入り口が付きがちなんだよねー」

弥生「そうなの?」

夕立「うん、ラスボスの城って何か秘密の入り口とかありそうだよね」

球磨「如何にもありそうだけど、球磨達が調べた所何にも無かったクマ」

多摩「この城には夢が無いにゃ」

摩耶「マジかよ、本当に夢が無いなー……って!?」

木曾「よう、驚かせたか?」

島風「ちょ、ちょっと驚いたかも…」

木曾「ははっ!そうか…すまないな」

球磨「それよりも…こんな所で何してるクマ?」

摩耶「決まってるだろ、3階への階段探してんだよ」

多摩「それならあっちにあるにゃ」

皐月「え…?あ、本当だー!」

球磨「階段あがろうとしたら摩耶達が見えたから摩耶達も誘おうって思ったんだクマ」

皐月「よーし…そうと決まれば早速行こう!」

島風「一番は私だからねっ!」

球磨「気をつけるクマよ!3階には何があるか分からないクマ!」

摩耶「ま…だからといって行かない訳にも行かないだろうが」

卯月「自分に与えられた運命は、きちんと受け入れるべし…ってね」

弥生「なんだか良く分からないけど卯月って凄い…」

卯月「へへ…さ、行くよ」

ーーーセクトラトア3階 監獄エリアーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=avXgowJJCes(美の監獄)

雷「な、何か今までと違う雰囲気…?」

電「宝石がいっぱい漂ってるのです!」

レ級「ここにお母さんが…!」

デデデ「して、どう行く?」

北上「扉の周りに何か異空間ホールみたいなのがいっぱいあるけど」

響「…一つずつ片っ端から入る?」

暁「司令官はどうしたいの?」

デデデ「ふーむ…まあとりあえず一つずつ片付けるか」

天龍「おっし!提督の命令だ!どんな事でも乗り越えるぞ!」

北上「おーし、邪魔する敵はぶっ潰せー」

大井「では…早速入りましょう!」

キュォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!

ーーー3階 第一監獄エリアーーー

北上「さて、どうなってるのかなってうわぁ!?ほ、宝石の上に居る!?」

暁「綺麗ね…だけどちょっと目に悪いかしら…」

レ級「むむ…趣味が悪いね」

電「…親切にも離れてる宝石同士の間に橋が架かってるのです」

雷「私たちを試しているつもりなのかしら?」

レ級「そんな事は良い!それより奥に檻に閉じ込められた人が居るよ!」

大井「えっ!?」

天龍「うし…だいたい分かったぞ、ここには檻に閉じ込められた奴が居るんだ」

響「あの異空間ホールを通り、その行き先の奥にある檻から人を出せば良い訳だね」

デデデ「よし、そうと決まれば行くぞ!」

吹雪「おー!」

ーーー数分後ーーー

雷「…何事も無く奥まで行けちゃったわね」

暁「もっと何かトラップがあると思ったんだけど…」

デデデ「まあ兎に角助けるぞ…グイッと」

デデデは檻の下にあるレバーを引くと、檻が壊れて中から捕われていた人物が救出される。

ユキカゼ「うう…すまない…」

雷「よし!まずは一人目の救助完了よ!」

暁「ところで…貴方は誰?」

ユキカゼ「私は…霧の駆逐艦ユキカゼのメンタルモデルだよ」

吹雪「ちっちゃくて可愛いね…あれ?でも霧の駆逐艦ってメンタルモデル無いんじゃ…」

ユキカゼ「総旗艦様から演算能力の2%を分け与えられて作れる様になった」

デデデ「2%…だと…!?」

北上「今は味方だから良いけど…あのヤマトってメンタルモデル相当恐ろしい奴だったんだ…!?」

ユキカゼ「そうか…総旗艦様も来ているのだな」

雷「ええ、多分…」

ユキカゼ「…助けてくれた礼にお前達に情報を教えよう、先ほどコンゴウ達から監獄からの脱出に成功したとの情報があった」

電「ホント!?」

ユキカゼ「ああ、武蔵という艦娘が助けたそうだ、ヒエイやナガトも居るらしい」

吹雪「私たちが知らない所でも皆頑張ってるんだ…」

ユキカゼ「現在は2階に一旦迂回し、お前達の所の長門達と合流したそうだ」

デデデ「よし…元の場所に戻るぞ!」

電「なのです!」

キュォォォォォォォォォォォォ!!!

ーーー監獄エリアーーー

デデデ「戻ったな」

皐月「あれ…?司令官!」

雷「皐月じゃない!?貴方も来れたのね!」

摩耶「おう!道中で増援のロボットに助けられたからな!」

レ級「…気になったんだけどさ、この扉みたいなのって何かな?」

卯月「あ、そういえば…」

電「どうやって開けるのかな…?」

ユキカゼ「……」

暁「ど、どうしたの?」

ユキカゼ「…これは扉ではないな、ただ単にその絵が描かれているだけの壁だ」

デデデ「よし!ならば破壊してやるっ!!」ブンッ

ユキカゼ「言っておくが硬度は途轍も無い、そのハンマーですら傷をつけるのは難しいだろう」

ガキィィィィィィィィィン!!!!

デデデ「カラビンビン……カラカラビンビン……か、固い…」ビリビリ……

レ級「じゃあどうやって破壊したら良いの?」

ユキカゼ「…恐らく何回かに渡って強い衝撃を与える事が必要だ」

吹雪「何回かに渡って?」

ユキカゼ「ああ、今このペンギンがハンマーで一撃を与えたから、他の捕われている連中の力も借りた方が良いだろう」

島風「じゃあ早く助けなきゃって事だね!」

ユキカゼ「ああ、何回か衝撃を与えて壁をもろくし、最後に最高威力の衝撃を与えればきっと破壊出来る筈だ」

雷「じゃあ決まりね!捕まってる皆を助けましょ!」

レ級「うん!」

摩耶「じゃ、あたしらは左下にあるワープホールを選ぶぜ」

デデデ「ワシらは右下に行く!」

ユキカゼ「では私はこの扉でも殴って待っていよう」

暁「じゃあ…行って来るわ!」

キュォォォォォォォォォォォォ!!!!

ユキカゼ「ふむ、何回も殴るとどうなるかな」バキッ

ヌッ……

ユキカゼ「っ?!お前は…!!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

残りワープホール…後3つ。
ーーー第二監獄エリアーーー

雷「さて、ここも宝石だらけね」

レ級「さっきみたいに突破しちゃおう!」

ーーー数分後ーーー

レ級「よし!檻まで後少しだよ!」

電「このまま助けちゃうのです!」

天龍「楽勝だなぁオイ!」


バリッ!!!

天龍「しびっ!?」

雷「な、何!?」


クラッコ「……」モコモコ

デデデ「あれは…最強魔獣クラッコ!?」

暁「クラッコ?!」

北上「提督が元居た所に居た奴でしょ!?何でソイツが…!」

暁「と、とにかく構えないと…!」スチャッ

デデデ「まさかここで奴と対面する事になろうとはな…!」

クラッコ「…!」バリバリバリッ!!

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=tkRCVlK4WEg(強敵)

雷「食らえっ!」ドン!!

雷の砲塔から弾が放たれる、その弾はクラッコの雲で出来た体をすり抜ける。

電「す、すり抜けちゃった!?」

天龍「甘いな、こういうのはな…手元の武器使えば何とかなるんだよ!!」ズバッ!

クラッコに向けて力いっぱいに刀を振り下ろす、体に傷が付き、クラッコの瞳から涙が溢れる。

クラッコ「…!!」バリッ!!

響「ぐっ…!」バスッ!!

クラッコは反撃として響に向けて稲妻を落とす、寸での所で錨で防いで居なかったら黒こげだっただろう。

デデデ「どりゃぁぁぁ!!」ブンッ!!

ドガァァァァァ!!!!

クラッコ「っ!!」

暁「どうよ!」

クラッコ「…!!」バリバリバリバリッ!!

デデデの改良されたハンマーの一撃を諸に食らったクラッコ、涙で目を潤ませつつも本気を出し、徐々に力を解放する。

雷「今の一撃は流石に堪えたみたいね!」

天龍「油断するなよ、一発で殺られる事だってあり得るからな!!」

北上「経験者は語る」


クラッコは奥の足場を包んでいた霧を吹き飛ばし、左右両方の角を巨大化させて突撃して来る。

北上「ちょ、そんなのアリっ!?」

電「うにゃぁぁぁぁぁ!!」

宝石の足場を掠め、奥に戻った後は電撃の玉を乱射する。
薙ぎ払う様に彼方此方と。

雷「これどうやって避けるのよぉぉぉ!?」

天龍「ぼやぼやするな!ジャンプで躱せッ!」

玉を全て躱し、安堵している吹雪達にクラッコは稲妻を一発落とす。

バチンッ!!

暁「きゃっ!」

クラッコ「……」バチッ!!バチチチチッ!!

天龍「戦いはまだ終わっちゃいないって事か…分かってるよッ!!」ズバッ!!

クラッコ「っ……~~~~!!!」モコモコモコモコモコモコモコ……

雷「こ、今度は何…?」

クラッコは徐々に体を膨張させ、次第に吹雪達の真上を覆う程の大きさとなった

吹雪「っ…まさか…!!?」

デデデ「…!急いで大砲に乗り込むぞ!!」

吹雪達は自分たちが居る足場の近くにある大砲に乗り込み、奥の足場に避難する。
と、同時に……


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

膨張したクラッコからこれでもかという程に強烈な雷が落とされる。
その攻撃は、目映い光と爆音を掻き鳴らす。

雷「……」ポカーン

レ級「うっひゃー…あんなのに当たったらお陀仏だよ…」

デデデ「ふむ…彼の様な派手な技を見せてくれた恩返しをしなくてはな」


クラッコ「……」スィー…

奥の足場にデデデ達が逃げた事を確認したクラッコは自らもそこに追い付こうと移動する。





カキィィィィィィィィィィィンッ!!!

クラッコ「!?~~~~~~……!」シュゥゥゥゥゥゥゥ……

奥の足場に辿り着けるという所で再度デデデのハンマーを受けてしまい、体が消滅し始める。

デデデ「どぅだ!!ワシの腕はプロ選手クラスだ!!」

天龍「へっ…どんなもんだ!」

クラッコ「~~~………」シュワァァァァァァァァァ……

クラッコはその体を保てなくなり、遂に消滅する。

雷「は~…やったわね~…」

電「やられちゃうかと思ったのです!」

デデデ「…さて、檻を壊すぞ」

ーーー数分後ーーー

南方棲戦姫「あーたたた……ゴメンね、手間掛けさせちゃって」

レ級「大丈夫だよ!」

北上「なんとか助けられてよかったねー」

南方棲戦姫「で、扉?良いよ、とりあえず殴れば良いんでしょ?」

デデデ「ああ、結構な硬度でな…一発殴ってくれればそれで良い」

南方棲戦姫「へへん、私の艤装の力を見てなさいよね」

吹雪「じゃあ…一旦戻りましょう!」

ーーー監獄エリアーーー

雷「ただいまー!」

ユキカゼ「」

暁「あれ?どうしたの?ねえ!?」

レ級「…気絶しているだけみたい…」

天龍「一体何があったってんだよ…!?」

電「起きてー!起きてー!」ユサユサ

ユキカゼ「」

響「全然起きない…?」

暁「一体どうして…?」


『ザんネン♪ソの子ノコントロールはマやが止メちゃッてマあス!」

天龍「なっ…!?」

電「マヤ…ちゃん!?」

マヤ『今のマやハ女王様の忠実なル部下!女王様の邪魔すル奴殺シちゃウよ!」

レ級「き、気絶していたんじゃなくて…お前がコントロールを奪っていたのか!!」

マヤ『ご名答!今日の侵入者は頭ガ良い人ばカりデウれしイな!」

雷「お願い!目を覚まして!」

マヤ『コの子ハもウ一度預かラせてイタだキまス、返しテホしカったラ最後のワープホーr」

ドゴシャァァッ!!!

デデデ「減らず口を叩くなッ!!」

マヤ『ぴー…」ドシャッ!!

吹雪「ちょ、司令官っ!?」

マヤ『ぴぴー……返しテホしカったラ最後のワープホールで待っテるかラ、そこデマやを倒セたラ返シまあス!」

デデデ「ぐぬぬぬぬぬ……!」

マヤ『じゃ、マたネえ!」

ピシュンッ

天龍「クソッ!なんて奴だセクトニアの奴は!!」

暁「ええ!マヤさんをあんな風に洗脳するなんて!」

大井「セクトニアは絶対に倒さねばなりませんね…!」

キュォォォォォォォォォォォ!!

卯月「ただいま!飛行場姫を助けて来たよ!」

飛行場姫「ふー…助かったわぁ、あんな目に悪い空間に居たら気が狂いそうになるのよぉ」

摩耶「お前メンタル弱いって自分で言ってたもんなー」

雷「皆!大変な事になったわ!」

響「実は…」

ーーー事情の説明完了ーーー

摩耶「なんてこった…」

皐月「くう…!セクトニアって奴は酷い悪役な訳だ!」

電「攫われたハルナさんも…多分…」

南方棲戦姫「…なんだか大変な事になって来たね」

飛行場姫「もう色々事件が起きすぎてスゴイ・ツカレタけど…文句も言ってられないわねぇ」

南方棲戦姫「それで、扉に一撃与えれば良いんだっけ?」

レ級「うん、お願い!」

南方棲戦姫「了解……でいっ!!」ブンッ!!

ドガッッ!!!

南方棲戦姫「ふー…確かに固いわね」

飛行場姫「次は私のカラテを見てなさい…でりゃ!」ドォン!!

ドゴッ!!!

響「…素直に砲撃って言えば良いのに」

飛行場姫「う、うるさいわねぇ!」

デデデ「さて…次のワープホールに進むか!」

摩耶「あたしらはここで怪しい奴が来ねえか見張ってるよ」

北上「お願いねー」

吹雪「じゃあ…次のワープホールに行ってきます!」

島風「…気を付けてね」

キュォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

ーーー第四監獄エリアーーー
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=6-aWKtwPWfc(こうじょうけんがく)

プシュー……

暁「何よここ…何かの工場みたい…」

デデデ「うぷっ…あの時のトラウマが…」

吹雪「だ、大丈夫ですよ!私たちも居ますって!」

暁「皆で乗り越えれば怖く無いわ!」

ーーー数分後ーーー

ゴゴゴゴ…ズシィィィィィィン!!!!

デデデ「のわーッ!!もう帰る!帰るぞ!」

雷「ダーメ!折角ここまで来て逃げるのは許さないわよ!!」

デデデ「む、無理ったら無理だ!ほらあそこ!あそこに何が入ってるか分かるか!?」

天龍「あそこ…?」

デデデが指を指した先には、培養液に浸けられている何かの生物が入っていた。

天龍「な、何だアイツは…?!」

デデデ「謎だ!不気味だ!恐ろしい!!」

レ級「怖い怖い主張している暇があったら早く先に進んでよー!」

デデデ「何を言う!お前はこの恐怖を知らないからそうほざけるのだ!!」

レ級「ぐ…そう言われちゃ何も言い返せない…!」

暁「良いから!ホントに潰されちゃうわよ!?」

デデデ「は、はいーっ!」

北上(提督ってトラウマの事となると情けないなあ…)

ーーーまたまた数分後ーーーー

暫く進むと、屋外らしき光景が見える場所に出る。

デデデ「や、やっとあの地獄から解放された…」

天龍「どこだここ?屋外みてえだけど…」

響「ここは…本当に城の中なのかな?」

吹雪「どこか別の空間に繋がってるという事も…」


ゴォォォォォォォォォォ……

そんな事を話しているうちに、下から何かがやって来る。

雷「何か来る…?」

デデデ「…アイツか…?そうでないと信じたいが…」

そんなちょっとした願望を裏切るかの様に、純銀の体に包まれたロボットが現れる。

『侵入者確認、侵入者確認、直ちに撃滅行動に移す』ピピーピピッ

北上「破壊されるのはそっちの方だよ!」

デデデ「む、無理ったら無理だ!ほらあそこ!あそこに何が入ってるか分かるか!?」

天龍「あそこ…?」

デデデが指を指した先には、培養液に浸けられている何かの生物が入っていた。

天龍「な、何だアイツは…?!」

デデデ「謎だ!不気味だ!恐ろしい!!」

レ級「怖い怖い主張している暇があったら早く先に進んでよー!」

デデデ「何を言う!お前はこの恐怖を知らないからそうほざけるのだ!!」

レ級「ぐ…そう言われちゃ何も言い返せない…!」

暁「良いから!ホントに潰されちゃうわよ!?」

デデデ「は、はいーっ!」

北上(提督ってトラウマの事となると情けないなあ…)

デデデ「む、無理ったら無理だ!ほらあそこ!あそこに何が入ってるか分かるか!?」

天龍「あそこ…?」

デデデが指を指した先には、培養液に浸けられている何かの生物が入っていた。

天龍「な、何だアイツは…?!」

デデデ「謎だ!不気味だ!恐ろしい!!」

レ級「怖い怖い主張している暇があったら早く先に進んでよー!」

デデデ「何を言う!お前はこの恐怖を知らないからそうほざけるのだ!!」

レ級「ぐ…そう言われちゃ何も言い返せない…!」

暁「良いから!ホントに潰されちゃうわよ!?」

デデデ「は、はいーっ!」

北上(提督ってトラウマの事となると情けないなあ…)

ーーーまたまた数分後ーーー

暫く進んでいると、屋外へと出た。
周りには黒いビルが天に向かって立っている。

デデデ「よ、ようやくあの地獄から解放されたか…」

暁「ていうか何処よここ…」

響「…ここは本当に、城の中なのかな?」

吹雪「中って言うより…どこか別の異次元に繋がっている様な…」

そんな事を考察しているうちに、下から何かが飛来して来る。

ゴォォォォォォォォォォ……

大井「な、何…?」

デデデ「この駆動音は…間違いない…!」


『…』ゴォォォォォォォォォォ……

HR-H……!!

HR-H。

それは嘗てデデデとカービィ達が戦ったブルブルスターの都市防衛ロボットである。
今や誰も居なくなってしまった都市をただただコンピューターに刻まれた命令に従い、行く年月もの間たった一人で防衛して来た。
彼は今、セクトニアがその都市を忠実に再現した異空間の中で新たな仲間を携えたデデデ達と再開する。

雷「HR-H…!?」

天龍「なんだか知らねえけど…ヤバそうってことは確かだ」

HR-H『不法侵入者確認、不法侵入者確認、直ちに迎撃行動に移る』ピピピッ

響「話し合ってる暇は無いみたいだよ」

デデデ「そうか…まさか再び相見える事になるとはな、今度は悔いなく倒してやるぞ!」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=TQD0FysT0j4(VSメガレッグ)

先手を打ち、HR-Hは腕を思い切り振り下ろす。

北上「よっと!危ないねぇ!」

レ級「食らえっ!!」ドォン!!

レ級の尻尾から放たれる砲弾は、HR-Hのミサイルパックに被弾する

HR-H『ミサイルパックに被弾、損傷率21%』

吹雪「ご丁寧に被害状況とか教えてくれるなんて…」

デデデ「…」

天龍「見るからに固そうだな…打撃か砲弾での攻撃じゃねぇと効かなさそうだ」

デデデ「ふん…正にワシの相手に丁度良いと言う訳か」

HR-H『…未知の敵である可能性あり、データスキャンします……』ピピピピピ……

雷「させないわよっ!!」ドガッ!!

雷が振り下ろした錨はHR-Hの腕に当たる、しかし目立った傷は付けられない。

雷「固ッ…!?」

HR-H『スキャン完了、私の勝利する確率…68%!』

北上「みょ、妙にリアルな数字ですね…」

デデデ「そう主張するならば…このハンマーの一撃に耐えてみせろ!!」ブゥン!!

思い切り跳躍すると、HR-Hの頭部に向けて鉄で出来たハンマーを勢い良く振り下ろす。

グシャッ!!!

鉄のハンマーがHR-Hの頭部に辺り、砕ける様な鈍い音が響く。

HR-H『メインカメラ損傷、移動形態に移行し、サブカメラを起動します』グググ……

デデデ「気をつけろ!変形して来るぞ!」

天龍「変形かー…よくよく見るとアイツってカッコいい?」

雷「カッコいい…のかしら?」

響「なのかな?」

そうこう話している内にHR-Hは、エビ然とした形をしており、それでいて機械的な見た目に拍車がかかっていた。
HR-Eへの変形完了である。

響「…カッコいい気がして来た…」

暁「ええ…あのハサミとか良いわよね…」

北上「ほらほら!見とれてないで戦うよ!私たちの所に入っちゃったから!」

HR-E『ターゲットロックオン、照準誤差修正』ピピピピピ

大井「こっちだって砲撃は得意なんですから!」ボシュッ!!

北上「それ砲撃じゃなくて雷撃だよ」ボシュッ!!

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!

HR-E『鋏部損傷、39%』

北上「げ…ハサミで防がれちゃったよ…」

HR-E『速度最大、突撃開始』ゴォォォォォォォォォ!!!!

吹雪「え?え?え!?」

デデデ「じ、ジャンプで避けろッ!」

デデデ達は一斉にジャンプする、と同時にHR-Eがハイウェイを閃光の如きスピードで突き抜け、そこから宙返りして定位置に戻る。

天龍「な、なんだありゃ!?」ワクワク

電「司令官さんが合図出してくれなかったら…はわわわ…」

HR-E『重力子制御異常なし、戦闘を続行』

レ級「しつこいなあ!!ボクは早くお母さんを助けなきゃ行けないのに!」

雷「さっさとやっつけちゃいましょ!」

HR-E『エネルギー充填、雷玉発射』ボシュシュシュシュシュシュシュ!!

HR-Eは鋏から電撃の玉を大量に放つ。

雷「っ…さっきのクラッコが使ってたのと一緒ね!」

響「こんな物、打ち返してやるさ!」カキィン!!

打ち出された電撃の玉の内一つを響が打ち返し、見事HR-Eの胴体に被弾。

HR-E『電撃により、一部移動設備が故障。一時的に移動が不可能な状態』

天龍「チャンスだ!」

デデデ「止めはワシに刺させろっ!!」ガスッ!!

デデデは勢い良く鉄のハンマーを振り上げ、自信の体の何十倍の大きさもあろうHR-Eの体を搗ち上げる。
そしてHR-Eはひっくり返る姿勢になり、弱点を晒す格好となる。

デデデ「でぇぇりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブンッ!!!

すかさずデデデは跳躍し、ハンマーを弱点に向けて思い切り振り下ろす。
それは


ガッシャァァァァァァァァ!!!!

HR-Eの弱点にクリーンヒット、HR-Eに完全に止めを刺す。

HR-E『先ほどの攻撃で甚大な被害を確認。損傷率89%』バチッ!バチチチ…

雷「やったぁ!!」

デデデ「……」

HR-E『これ以上の戦闘は危険、機能てい…し…しま…す』ピューン……

そう告げた後、HR-Eはぱたりと動かなくなる。
彼は再びデデデ達に敗れ、機能停止したのだ。

デデデ「…HR-E…お前は、指示に従った。それだけだ…」

吹雪「司令官…」

ずっと町を一人で守って来た彼に対し、切なく思いを馳せながら励ましの言葉を贈るデデデ。
その後、何処からか檻がつり下げられて降りて来る。

レ級「…来たよ」

雷「早速降ろしてみましょ!」

デデデ「…ああ」

デデデがレバーに手をかけ、檻を破壊するとそこには…


「痛たた…こんな所に置かれるなんて不幸だわ…」

「ふふ、こんな事した蜘蛛を八つ裂きにしてやりたいわね~」

吹雪「あ、貴方は…扶桑さんと山城さん!?」

天龍「と、龍田!?」

龍田「あら、天龍ちゃんお久しぶり~」

扶桑「町を歩いていたら突然攫われて…」

山城「それでこんなへんちくりんな所に連れて行かれたのよ!?」

吹雪「そ、そんな事が…でも、私…会えて良かったです…」

天龍「龍田も攫われたのかよ?そんなタマには見えねえけどなあ」

龍田「不意打ちって分かる~?」

天龍「…ああ…何となく分かった」

レ級「綺麗な人だなぁ…」

天龍「ああ…コイツは綺麗な人の皮かぶった狼だから」ヒソヒソ

レ級「えっ?」

龍田「あら~?何話してたのかな~?」

天龍「な、何でも無いっす。とにかく…戻るぞ!」

雷「そうね!」

吹雪「事情は歩きながらで良いですか?」

扶桑「構わないわ」

山城「なんだか良く分からないから説明お願いね…」

吹雪「はい!ええとですね…」

ーーー監獄エリアーーー

吹雪「…という訳なんです!」

摩耶「お、帰って来たか!」

響「ただいま」

扶桑「…それで、この壁を壊す為に私たちの力が必要なのね?」

吹雪「はい!お願いします!」

山城「まあ良いわ、私と姉様にこんな仕打ちをした奴には少し仕返しをしてやらなくちゃ!」

龍田「この壁に衝撃を与えれば良いのね~?」

デデデ「ああ、お願いする」

扶桑「まずは…扶桑型戦艦1番艦、姉の扶桑、行きます!」ドォン!!

扶桑の砲撃は扉に当たる、続いて…

山城「扶桑型戦艦2番艦、妹の山城、行きます!」ドォン!!

皐月(いちいち名乗る必要ってあるのかな?)

龍田「天龍型軽巡洋艦2番艦、妹の龍田、いっくよ~!」ドッ!!

龍田はグレイブの柄で壁をどつく。

扶桑「さてと…これで良い?」

吹雪「はい!ありがとう御座います!それと…」

山城「それと?」


吹雪「で、出来れば…サインを…この主砲に…」モジモジ

デデデ「ペンも持ってるぞ」スッ

扶桑「え、ええ…じゃあ失礼して…」カキカキ

山城「次は私ね?」

吹雪「わくわく…!」

扶桑「…はい、これで良い?」

吹雪「ありがとうございますっ!」

山城「私の番ね…はい、どうぞ」カキカキ

吹雪「本当にありがとう御座いますっ!吹雪、感激です!」

デデデ「特殊な軍事用のペンだからな、一生刻んだ名は残るぞ」

吹雪「えへへ…帰ったらゆっくり鑑賞しよっと!」

束の間の急速の後、最後のワープホールが開かれる。

暁「…じゃあ、行かなきゃね」

響「そうだね…皆、行ってk」

「待て!」

雷「誰?」

コンゴウ「私も…連れて行ってくれ」

ヒエイ「コンゴウ様がマヤを助けたいと行って聞かないのです」

コンゴウ「何故だか…奥にはマヤが居る気がするんだ…!」

レ級「…デデデ、良いかな?」

デデデ「ああ…構わん!」

コンゴウ「感謝するぞ、人間…」

デデデ「では…いざ、最後のワープホールへ!!」

キュォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

ーーーセクトラトア、中央大闘技場ーーー

コンゴウ「ここは…」


「スト、スト、スト、スト、ストッピ、なのね~!」

雷「その声はッ!!」

タランザ「やあやあ、驚いたのね?」

マヤ『マやもイるよォ!」

コンゴウ「早く洗脳を解け、そうすれば見逃してやる」シャキンッ!

タランザ「おお怖い怖い、いきなり剣作ってこっちに向けるなんて危ないのね」

暁「私たちは貴方と遊んでる暇なんて無いのよ!!」

タランザ「…それはこっちだって同じ、もう本当に遊んでいる場合じゃないのね」

タランザ「それにさ、洗脳は解かない方が良いのね」

響「…何を言っているのかな?」

電「なのです!マヤちゃんの洗脳は必ず解いてみせるのです!!」

コンゴウ「お前達…」

タランザ「…ん?今、マヤって言った?」

電「え?は、はい…」

タランザ「誰の名前?」

コンゴウ「お前が操っている者の名前だ!!」


タランザ「こりゃ驚いた…この子にはマヤなんて名前が付いていたのね!?まるで人間の女の子みたいな名前なのね!」

雷「知らなかったの!?操っておいて!?」

タランザ「うん、洗脳してからは完全に放置してたから話す事も無かったのね」

コンゴウ「…さっき、洗脳を解かない方が良いと言っていたが…あの発言の意味は何だ?」

タランザ「んー…何て言ったら良いのかな、コイツはデータセーブの為のメモリーカードが無いPSPって言った方が分かりやすいかな?」

デデデ「…まさか…!?」

タランザ「そう、コイツは402と400らが操っていた只の木偶人形、意思も感情もへったくれも無いロボット、それをワタシが洗脳した事によってセクトニア様の従者たるワタシの操り人形なのね!」

コンゴウ「何…!?」

暁「惑わされないでッ!」


タランザ「ワタシから洗脳を解いても…お前と過ごした記憶は無い、ていうかワタシに洗脳される前よりお前の事なんか知らないってさ!」

コンゴウ「な…に…?」

タランザ「クフフフッ!!悲しいねぇ!醜い海の底の亡者にも魂を売ってまで助けようとした奴がこんなんじゃねぇ!」

コンゴウ「ま…や…」

吹雪「黙って…黙りなさいッ!!!」

タランザ「クフフッ!さてと、ワタシはお邪魔の様なので一足お先に女王の部屋に行くのね」

レ級「待てよッ!!」

タランザ「君たちはワタシの操り人形と遊んでいるのね、ご褒美にはそこの女の子のお母さんが助けられるのねー!」ピシュンッ


マヤ『きゃハは!貴方たチと遊ブ!マやたノシみ!」

操られたマヤは笑いながら戦闘態勢に入る。

デデデ「…戦うしか無いぞ、構えろ」

コンゴウ「………」

雷「…倒さなきゃ、何も進まないわよ」

コンゴウ「…面倒くさい」

デデデ「…自らの心のよりどころが消えたらそのザマか、霧の大戦艦が聞いて呆れるぞ!」

コンゴウ「勝手に呆れていろ、私にはもう誇りも何も残っていない、無い物を貶されてもどうとも思わんさ」

響「…それでも、私たちは戦うよ」

コンゴウ「…何故だ?」

暁「何故って…許せないからよ、タランザとセクトニアって人の事が…」

吹雪「だから、私たちはその元凶を叩く為に戦うんです」

天龍「臆病者は下がって見てな、俺らが勝手にやらせてもらう」

デデデ「よし…行くぞ!!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=01AOQZLbcrY(白熱!ボスバトル)

マヤ『うフふっ!」ビィィィィィ!

マヤはビームサーベルを生み出し、天龍に向かって切り掛かる。

天龍「お、ビームサーベルか…そう来なくちゃなあ!」ガキィンッ!!

固体化した光と鉄のぶつかる音が、誰もいない大闘技場で響き渡る。

マヤ『にヒひー…てイっ!!」グルグルグル……ダッ!!

天龍「うおっ!?」ヒョイッ

マヤはビームサーベルを回転させながらコンゴウに向かって一直線に突撃する。

デデデ「…!避けろッ!!」

マヤ『くヒひ!」グルグルグル…


ガヅンッ!!!

マヤ『……ヒょ?」

コンゴウ「……」ギギギ……

マヤ『むムむ…壊れテよー!」ギギギギ……

コンゴウ「…ちっ!!」バギィンッ!!

コンゴウは剣を強く振り上げ、マヤを払い除ける。

暁「コンゴウさん…!」

コンゴウ「…すまない、少し彼奴の言う事に惑わされていた…」

北上「もー大丈夫なの?」

コンゴウ「ああ…もうああなっては殴って戻すしか無いだろう、人類が生み出したテレビとやらの様に」

天龍「いやテレビは叩いても直らねーよ」

コンゴウ「ともかくだ、私はあいつに八つ当たりする、それだけの事だ」

デデデ「それでも十分だ、お前が兵器としての誇りを捨てたかと思ったぞ」

コンゴウ「…ふん、行くぞ。あいつが待ちくたびれているぞ」

雷「何としてもあの子の洗脳を解かなきゃ!」

マヤ『ソれっ!」ポイポイポイポイッ!!

マヤは時限式の地雷を地面に設置する。

雷「何あれ…?」

デデデ「気をつけろ!敵の罠かもしれん!」

北上「そー言う時は!」ボシュッ!!

大井「私たちの出番ですっ!」ボシュッ!!

レ級「ボクのパワー!食らえっ!」ドォン!!

暁(…魚雷は海の中しか移動出来ないんじゃなかったかしら…?)

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!

北上達が放った一撃は大きく爆発を伴い、周りの地雷も爆発する。

電「ひゃっ!?」

天龍「あぶねえなあ…だがあの爆発じゃさすがのアイツも…」

マヤ『…ぶるブるっ」ブルブル

天龍「…耐えやがったか」

コンゴウ「クラインフィールドは確認出来なかった、恐らく効いてはいるだろう」

雷「よーし!このまま押し切るわよ!」

マヤ『カモンっ!」パチッ

コンゴウ「何をするつもりだ…!?」

マヤが指を鳴らしてから数秒、突然上空から浸食魚雷が飛んで来る。

コンゴウ「な…!?」

響「浸食魚雷っ!?」

マヤ『ふフ!」ピョンッ

マヤは呼び出した浸食魚雷に飛び乗り、そのまも飛び回る。

雷「どこから発射されて来たのよ!?」

デデデ「分からん!奴の艦艇はまだ健在という事か!?」

>>793
最後の所間違えたっす、良くあるねえ

正しいの:マヤは呼び出した浸食魚雷に飛び乗り、そのまま飛び回る。


マヤ『ヒひっ!」ギュンッ!!

コンゴウ「くっ…!?」

浸食魚雷はマヤを乗せたままコンゴウの横を掠める様に飛ぶ。

天龍「ちっ…対空迎撃態勢用意!奴を撃ち落とせ!」

デデデ「これでもかぁ!」ガシャンッ!

デデデは鉄のハンマーの面を開くと、そこからミサイルを多数発射する。

マヤ『危なイなぁ!」

デデデが発射したミサイルは次々と躱されて行く。
尚もミサイルは浸食魚雷を追跡する。

マヤ『ムっ…!」

マヤは浸食魚雷の向かう方向をデデデ達に向ける、すると浸食魚雷は急降下する。

コンゴウ「と、特攻する気か?!」

北上「『アレ』じゃないんだからさあ!」

天龍「兎に角躱すぞっ!!」

浸食魚雷が地上に激突する…数秒前、マヤは浸食魚雷から飛び降りる。

マヤ『いっケー!」

ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

そして、浸食魚雷が地面に落ちて爆ぜる。
爆発した所から煙が立ちこめる。

マヤ『きゃハ?アっケなイなー?」

この時のマヤは完全に勝利を確信していた。


ザンッ!!

マヤ『エ…?」

コンゴウ「…洗脳されていても甘いな、そういう所は変わっていなくて良かったよ」

コンゴウに、その身を切られるまでは。

マヤ『っ…!!」

マヤはすぐにコンゴウと距離を取る。

コンゴウ「さあ…お前の負けだ、元に戻させてもらうぞ」

マヤ『…っ!」ピピッ!

マヤの体が桃色に明滅すると、突然コンゴウ達の居る場所がリフトによって上げられる。

ゴゴゴゴゴゴ……

雷「な、何!?」

暁「何をするつもり…!?」


リフトが完全にあがったその時、桃色の霧のロゴが描かれた巨大ロボットに乗ったマヤが現れる。

コンゴウ「な、何だアレは!?」

天龍「は…?」

デデデ「あれは…嘗ての長い旅から帰った時にHR-Hからヒントを得て作った…『HR-D3』!?」

暁「司令官ったらそんな物作ってたの!?」

マヤ『こレは廃棄さレテいたソレを改造シたもノ!またの名を『HR-D3 Mist Custom』ダよー!!」

デデデ「くそー!こんな事になるなら城の中に厳重に保管しておくんだったー!」

暁「司令官のバカーっ!!」

コンゴウ「…まだ終わって居ないのか」

マヤ『ウん!サあ…始めルよ…」


マヤ『本当に本当ノ……カーニバルだよッッ!!!」

HR-D3『!』ピキーン!!

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=NWD-6LVO4DU(ヘビーロブスター戦、Wiiバージョン)

天龍「ちょっお前!?そんなのアリかよ!?」

HR-D3『…!』ググググ……

HR-D3は思い切り足場を殴りつける。

暁「きゃっ!?」

デデデ「避けろ!そして奴の腕に攻撃するのだ!」

雷「どっちなのよ~!」

HR-D3は続いてドリルで殴りつける。

響「!今だよっ!!」ガスッ!!

HR-D3『!!』

響の振り下ろした錨は、HR-D3のドリルに傷をつける。

マヤ『やルネー!でモコれハどウカな!?」

HR-D3『…!!』グルグルグル

HR-D3は両腕を振り回す。

天龍「ぐわっ!!」ドガッ!!

レ級「うわーっ!」ドゴッ!

HR-D3自身が巨体の持ち主という事もあり、彼が行った薙ぎ払いは功を奏する。

電「痛たた…」

吹雪「くっ…仕返しよ!!」ドン!!

マヤ『痛ッ!!」ガインッ!

コンゴウ「これはどうだ!?」バシュバシュ!

コンゴウはクラインフィールドを射出し、HR-D3に連続で当てる。

HR-D3『!!』キュピンッ!

ビィィィィィィィィィィィィィィ!!!!

HR-D3は目からビームを横方向に薙ぎ払う様に放つ。
デデデ達が何とか躱す中、大井が少し掠る。

大井「熱っ!?お、お尻が!」

北上「よ、善くも大井っちを!」ボシュッ!!

親友が傷付けられ、怒りが生まれた北上はHR-D3に向けて魚雷を放つ。

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

マヤ『っ!?」

HR-D3『…』

先ほどの魚雷の当たり所が良かったのだろう、HR-D3は外装が剥がされた状態で地面に落ちる。

北上「あ…やった!!」

暁「これでどう!?」



BGM:http://www.youtube.com/watch?v=oRkYZEWvtcg(4つの首の守り神 ランディア戦)

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォ…!!!!

HR-D3『…!』

マヤ『まダ…カーニバルはマだ終わっテナいカら…!!」

次の瞬間、HR-D3はデデデ達が居る足場に乗り込んで来る。

レ級「しぶと過ぎるよ!?」

雷「こんなになってもまだ戦うつもりなの!?」

コンゴウ「マヤっ!!もう止めろっ!!」

マヤ『HR-D3!やっちゃって!!」

HR-D3『…!』ガゴン!!

HR-D3の胴体が開き、超重力砲を放とうとエネルギーを充填している。

天龍「ちょ、ここで超重力砲ぶっぱするのかよ!?」

デデデ「させるかぁぁぁぁぁ!!!」ドガッ!!

デデデはHR-D3の体をハンマーで思い切り叩くが、外装が外れるだけで超重力砲のチャージを阻止出来ていない。

暁「このっ!壊れなさいよっ!」バキッ!!

響「っ…どれだけ頑丈に作ったんだい!司令官!」バスッ!!バキッ!!

雷「とにかくコイツの体に限界が来るまで殴り続けなきゃ…!」ドゴッ!!

電「えいっ1えいっ!!」ドカッ!バキッ!

マヤ『もウ遅いヨ!ミんナなニもカモ吹っ飛ンじゃエー!」

コンゴウ「避けろっ!!」

HR-D3の開いた胴体から極太の超重力砲が放たれる。
その影響で発射軌道にある足場の一部が消滅する。

北上「ひぇー…何てヤバい奴なんだ…」

大井「足場が消滅…逃げ後れていたら私たちも只では…」

コンゴウ「…デデデ」

デデデ「何だ?」

コンゴウ「…一つ、妙案を思いついたぞ。ごにょごにょ……」

デデデ「…そうか、任せろ」

暁「な、何か思いついたの?」

デデデ「ああ…上手く行けばいいが…!」ダッ

デデデはHR-D3の元へと駆け出す、そして…

デデデ「どぅぉりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブンッ!!

思い切り鉄のハンマーを振り上げる。

ドガッ!!

マヤ『うわ!?うワわワワ!?」

後ろから殴られたHR-D3は対処が出来ず、そのまま地面に落下してしまう。
落下時の衝撃で外装が完全に外れ、フレームだけになる。

デデデ「今だ!!」

コンゴウ「分かった!!」ピョンッ!!

そのままHR-D3に向かって飛び降り、剣を突き立てる。

ザンッ!!!

コンゴウ「っ…さあ、今度こそ終わりだ!!」

HR-D3の至る所から電気が漏れだす、もう爆発するのに数秒と残っていない。

マヤ『ワぁ…強イね…コンゴウ…」

コンゴウ「……!」



ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

矢継ぎ早に来るダメージに耐えきれなくなったHR-D3は、マヤとコンゴウを巻き込んで大爆発を起こす。

電「コンゴウさんっ!!」

デデデ「降りるぞ!」

HR-D3の破壊を確認すると、そのままリフトから降りるデデデ達。

暁「コンゴウさん!!大丈夫!?」

コンゴウ「…ああ、何とかな…」

マヤ「」

雷「マヤ…ちゃんは…?」

コンゴウ「……」


爆発に巻き込まれ、地面に倒れ臥したマヤはピクリとも動かない。

コンゴウ「…本当に、アイツの言う通りにマヤには私と過ごした記憶が無いのかもしれない…」

レ級「そんな事無い…!」

コンゴウ「…だが、私を監視する為のユニットとして生まれ、そしてアイツに洗脳され、今は私が洗脳を解いた…筈」

コンゴウ「どちらにせよ、私がこの手でマヤを助けられたんだ、悔いは無いさ」

デデデ「…コンゴウ…」

マヤ「あう…」

暁「起きたわ!」

雷「大丈夫!?」

マヤ「うー…ここ、どこ…?」

コンゴウ「…マヤ、私を覚えているか?」

マヤ「んー……ほんのちょっとだけ」

コンゴウ「!」

北上「良かったねー!」

天龍「お前の事少しだけでも覚えててくれてるってさ、アイツの言う事なんかハッタリだったじゃん」

マヤ「えっと…私は誰?」

コンゴウ「えっ」

響「…自分の名前は…覚えていないみたいだね…」

マヤ「???」

コンゴウ「…」

マヤ「ねーねー」

コンゴウ「…マヤ、お前の名前だ…」

マヤ「へー…私はマヤって言うんだ!ありがと!」

デデデ「…コンゴウはこれからマヤをどうするんだ…?」

コンゴウ「…こうなっては最早霧と関われるだけの人間だ、人間と同等の感情をインプットし、私が独自に育てて行くよ」

暁「大丈夫なの?」

コンゴウ「ああ…私とマヤは共に過ごして来たからな…これからも大丈夫だ」

マヤ「えへへー」スリスリ

コンゴウとマヤの再開に割って入るかの様に、何処からか檻が吊り下げられて降りて来る。

レ級「お母さんだ!」

電「早速助けるのです!」

パリィン!!

戦艦棲姫「っ…あら?」

レ級「お母さんっ!約束通り助けに来たよ!」

戦艦棲姫「ふふ…困った子ね…」

暁「ようやく助けられた…後は敵を倒すだけね!」

デデデ「よし…戻るぞ!」

レ級「あいあいさー!」

ーーー監獄エリアーーー

金剛「戻って来たネー!」

戦艦棲姫「ええ、何とか…」

摩耶「じゃ、早速で悪いけど…これ、ぶっ壊してくれ」

戦艦棲姫「分かったわ…ほあああ…っ!」

ヒエイ「い、一体何が始まるというんです!?」

>>807
の金剛が戻って来たネー!と言っているのは、提督達が戻って来たネー!って意味です。
ちょっと分かりづらそうなので念のため…

戦艦棲姫「はぁっ!!」

ドゴォォォォォォォォッ!!!

雷「うひゃー…凄い力…」

レ級「やっぱりお母さんって凄い!」

戦艦棲姫の艤装の腕が壁を完全に破壊する。

戦艦棲姫「さて、これで道は開けたわ」

デデデ「ワシ達以外でどのチームが行く?」

皐月「あー…余りぞろぞろ行っても危ないし…」

コンゴウ「…私たちはここで見張っている、お前達は行け」

電「はい…でもやっぱり不安なのです…」


「そうと来たら、私達の出番だな」

天龍「その声は!?」

ハグロ「やっほー、ちょっとロードアントラーって奴に手こずっちゃったけど勝てたよー!」

ムサシ「女王の部屋へは私たちを連れて行きなさい、刑部蒔絵ちゃんも『友達』に会いたがっているそうよ」

雷「そう…大丈夫?」

蒔絵「うん…覚悟は出来てる!」

ミョウコウ「といっても戦うのは私たちだがな」

蒔絵「う…そうだけど…」

デデデ「恐らくハルナも操られている、お前は説得に応じてくれ」

蒔絵「…うん、そのつもりだよ!」

キリシマ「よし…行くぞ!」

長門「ここは私たちに任せておけ!」

デデデ「よし…突入だッ!!」

ーーーセクトラトア最上部、天空廊下ーーー

雷「…さあ、後にはもう扉しか無いわね」

響「今まで長かったよ…」

ムサシ「ていうか…玉座の間への扉少し豪華過ぎるわね」

蒔絵「うん…ちょっと目に悪いかも…」

アシガラ「まあそんな事は気にしないで行こう!…開けるよ?」

雷「お願い!」

女王の間へと続く大きな扉は、周りの歯車が動き、ステンドグラスから差し込む光と共に開く。

暁「さあ…入るわよ!」

ーーー女王の間ーーー

ミョウコウ「さあ…誰が居るか…!」


ザッ!!

「何だ、お前達も来ていたのか?」

デデデ「誰だ!?」

キリシマ「お前は……ズイカク!?」

ズイカク「やあやあ、何だか変な所に紛れ込んでしまってな」

ハグロ「こんな所で何してんの?」

ズイカク「ここに捕われていた霧達を解放していた、後は私が逃げ果せるだけだ」

ムサシ「ふーん…そんな事してサボってたのね…」

ズイカク「む、ムサシ!?とんでもない!私は仕事をさぼってなど…!」

ドガッ!!!

ズイカク「いな…!?」

ムサシ「っ!?」

ピューーーッ!!!

ズイカク「ぐはーーーーッ!!!!」

タカオ「ず、ズイカクーっ!!」

ムサシ「え…!?」

タランザ「全く…あんな邪魔者が居るなんて思いもしなかったのね」

ハルナ「……」

デデデ「タランザっ!!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=f7CxH1-nBA4(あやつりの魔術師タランザ)

タランザ「さてと……まさかここまで来るなんて、君たちもしつこいねぇ」

蒔絵「ハルハルを返してよッ!!」

タランザ「断るのね!この地球を納め、今より美しい物とせんとする…女王セクトニア様の邪魔はこのタランザがさせないのね」

ヒュウガ「美しくするならわざわざこんな事しなくても良いでしょうに」

タランザ「ふん…君たちは…イ401を助けたいんでしょ?」

暁「そうよ!今すぐハルナとイオナを返して!」

タランザ「慌てない慌てない、こっちの話は終わってないから…」

タランザ「しっかし…まさか霧に演算補助ユニットを生み出す力があるとはね…お陰で城の位置を感づかれたのね」

電「ちびイオナちゃんのお陰なのです!」

タランザ「まっ…君たちにはここまで来たご褒美として…」

デデデ「っ!」

タランザ「この…洗脳した大戦艦ハルナと……」

ハルナ「…!」ジャキンッ!!

デデデのハンマーに酷似したハンマーを身につけ、戦闘態勢にはいるハルナ。

タランザ「存分に…戦わせてあげるのねッ!!!」


デデデ「おぉりゃぁぁぁっ!!!」ブンッ!!

ハルナ「!」スッ

ガキィィィィィィィィィィィン!!!!!

先手を取り、ハルナの頭上にハンマーを振り下ろすが
それを悟られたハルナにハンマーで防がれてしまう。

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=tkRCVlK4WEg(リベンジ オブ エネミー)

蒔絵「ハルハルっ!目を覚まして!」

蒔絵の言葉にも耳を貸さず、真っ先にムサシに向かうハルナ。

ムサシ「くっ…先に私を狙って来たのね!」バキィン!!

ハルナ「…!」ブンッ!!

バキィィン!!

雷「でいっ!」

電「させないのです!」

ハルナ「…」ゴォッ!!

力強く動き回る彼女に纏わり付く第六駆逐隊、しかしあっけなく振り解かれてしまう。

暁「くっ…何てパワーなの!」

アシガラ「ちぇいさー!」ドガッ!

横からアシガラが蹴りを入れるが、それも受け止められてしまう。

ハルナ「…」ギギギギギ……

アシガラ「くっ…どうしたら良い!?」

蒔絵「はっ…!コート!コートを脱がして!」

吹雪「どうして!?」

蒔絵「良いから!!」

レ級「わ、分かった!」ガバッ

レ級がハルナのコートを脱がそうと飛びかかるが、ハルナにボディブローを掛けられてしまう。

レ級「ごはっ!!」ドサッ!

吹雪「レ級ちゃん!!」

レ級「い…今のは効いたよ…!」

ハルナ「…!!」グッ……

ハルナが力を溜めてハンマーで殴りつけようとするが…


暁・響・雷・電「「「「隙ありっ!!」」」」バサッ!!

ハルナ「っ!?」

一瞬の隙を突いてハルナのコートを脱がす。同時に思惑通りハルナの洗脳も解け、その場にへたれ込む。

蒔絵「やったぁ!」

ハルナ「あ、あ…うう…堪忍してつかあさい…」シクシク

雷「えー…こんなにあっさり?」

ムサシ「腑に落ちないわね」

蒔絵「はい!元のコート!」スッ

ハルナ「あ…ありがとう…」モゾモゾ

蒔絵はハルナに城の中で見つけたコートを手渡す。
ハルナはこれを身につけ…

ハルナ「しゃきーん」シャキーン

完全復活。

蒔絵「やったぁ!ハルハルが元に戻ったー!!」


ドブジュッ!!

ハルナ「………っ!?」

蒔絵「え…!?」

しかし……元に戻せたのも束の間、戦闘形態に変身したタランザに捕獲され、体内に魔力を送り込まれる。

タランザ「ふん、こうなる事も予測済み!本番はこれからなのねっ!!」ドブッ…ドブッ!!

ハルナ「あ……ガ…」

蒔絵「やめてぇッ!!ハルハルが!ハルハルが死んじゃうッ!!」

タランザ「さあ…霧の底力を見せるのねッ!!」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=VS5eieAFOt8(王位の復権:D.D.D.)

ベリッ…バリッ!!

魔力を極限まで送り込まれたハルナは、コートの袖から巨大な爪を伴った腕を生成し
コートの真ん中が口の様にジグザグに裂けた、おぞましい姿と化していた。

ハルナ「う”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”アっっ!!!!」

おおよそ人の発する声とは思えない雄叫びを発し、そのままアクスを銅像から取り上げる。
そして壁を両断し、エネルギー球を多数放つ。

雷「きゃぁぁぁぁっ!!」

キリシマ「な、何と言う事を…!」

両断された壁からは、蜘蛛の糸に捕われたイオナとイ401の船体が覗く。

ヒュウガ「ちょ、あんな所に姉様が…って今はそんな事気にしてる場合じゃないわ!!」

ムサシ「戦わないと…!」

ーーーースペシャルページーーーー
VS大戦艦ハルナ リベンジ
一度はコートを脱がされ、何とか復活したと思いきや。
タランザが尻の針から無理矢理エネルギーを送り込んで暴走させる。
大きな爪備えた両腕にコートに現れた二つの目と巨大な口がギロリ。
最早殺戮マシンと化した彼女は、アクスを振り回し敵味方関係無く暴れ狂う!
ーーーーーーーーーーーーーーーー


ハルナ「っ!!」ダッ!!

ものすごいスピードで接近し、デデデに切り掛かるハルナ。

ガヅンッ!!

デデデ「ぐ…ッ!」

斧と鎚がぶつかり合う音が響き、デデデの体にはハルナの尋常ではない力が感じる。

バキィンッ!!

ハルナ「…」

デデデ「ちっ…なんて馬鹿力だ…!」

ハルナ「…!」ブンッ!!ブンッ!!

ハルナは斧を振り回し、デデデ達に詰め寄る。

吹雪「くっ…!」ドン!!

レ級「怯めーっ!」ドォン!!

吹雪達が必死に砲撃してハルナを怯ませようとするが、振り回される斧に全て両断されて効果が全く現れない

レ級「くっ…どうしたら…!」

電「…あっ!カービィ!これを吸い込むのですっ!」ボシュッ!

電はカービィも戦わせようと魚雷を発射する。

カービィ「ごくっ…ぽよっ!」ピョンッ!

無事に呑み込み、トーピードカービィへと変身を遂げる。

ハルナ「…!!」ガギィンッ!!ガギィン!!

デデデ「か、カービィ!早く…ッ!!」

カービィ「ぽよっ!!」ボシュッボシュッ!!

ハルナ「!」ゴッ…ピョンッ!

ハルナは攻撃を中断し、斧を地面に突き立てて棒高跳びの要領で跳躍し、カービィに兜割りを仕掛ける。

カービィ「ぽ、ぽよ~~~!?」タッタッタ

どうにかスライスされるのは避けられたが、代わりに床の一部が粉々に砕ける。

雷「ひゃー…あんなの食らったら助からないかも…」

ムサシ「…下がってて、ここは私たちが…」

ズシンッ!!

タカオ「きゃっ?!」

タランザ「さてと…そろそろ重い腰を上げますかね、霧の連中はワタシが相手してあげるのね!」

ヒュウガ「そこを退きなさい!」

タランザ「やなこったなのねっ!!」ベシュッ!1

ハグロ「何これ!?糸!?ばっちぃなぁ!」

ヒュウガ「アンタ!それで姉様をねちょねちょして楽しんでたんでしょ!?」

タランザ「はぁ?!」

ヒュウガ「そんでもって、あられもない姿の姉様であんな事やこんな事を妄想してたんでしょ!?」

タランザ「誰がするか!お前にだけはいっちばん言われたく無いのね!!速攻で保存したくせに!!」

ヒュウガ「え?いやあね、ソンナコトスルワケナイジャナイデスカー(棒)」ギクッ

タランザ「…うっわ、流石のタランザもどん引きなのね…」ササー…

ムサシ「…貴方」

ヒュウガ「お、お願いだからその牛を見る目で見ないで?!」


ハルナ「…!」ブンッ!!

ハルナは斧を天空高く放り投げる。

レ級「ちょ、何するつもりかな…?」

ハルナ「っ!!」ガシッ!!

放り投げた斧を自らも跳躍してキャッチし、そのままエネルギーを伴って斧を叩き付ける。
そこからは…

ヒュォォォォォォォォォ……

ハルナ「…」

極低温の冷たさを持つ氷の塊を生み出していた。
その様子に誰もが驚愕する。

タランザ「うっひょぉ…まさかリミッターを外した霧がこれほど強い物とは…!」

タカオ「いやいや…斧を叩き付けたらそこから氷が生えるとか訳分からないから」

アシガラ「これ…勝てるのか…!?」


デデデ「でぇりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドガッ!!

デデデは鉄のハンマーで氷を砕き、ハルナにダメージを与える。

ハルナ「ぐ…!」

デデデ「暴走してから初めて言葉を発したか、だが容赦はせんぞっ!」ブンッ!

ガギィン!!ガキィンッ!!

雷「私たちも援護するわよ!」

電「なのですっ!」ジャキッ!

雷達も続いて援護に向かう。

レ級「蒔絵ちゃんっ!ハルナを呼び掛けて!」

蒔絵「あ…う…うんっ!」

目紛しい速度で行われた戦いで呆気に取られていた蒔絵もまた、暴れ狂うハルナを戻そうと呼び掛ける。

蒔絵「ハルハル…お願い…!落ち着いてっ!」

ハルナ「っ…!」ガギィンッ!!

尚もハルナはデデデと武器を打ち合い、そして少しずつ傷ついて行く。

蒔絵「ハルハルっ!これ以上戦い続けたら…ホントに死んじゃうッ!」

バキnッ!!

ハルナ「が…!」ズッ……

デデデの一撃を食らい完全に激昂したハルナは部屋の奥に飛び、コートに出来た巨大な口を開く。

雷「あれって…!?」

吹雪「皆!きっと何かをして来る!気をつけて!」

ハルナ「…!!」バシュッ!!

コートの口から黄色いエネルギー弾が多数放たれ、部屋に居るデデデ達を一網打尽にしようとする。

ドゴォン!!

レ級「うわぁ!危ない!」

ドガァァン!!

ムサシ「っ…!クラインフィールドで防いでも結構来るわ…!」

ドゴォォン!!

タランザ「いだっ!?こっちにまで攻撃するんじゃないのねッ!!」

巻き添えを食ったタランザの怒りの声も届かず、ハルナは中くらいの大きさの弾を数個放つ。

暁「くっ…構えて!」

響「!」

何かを警戒して構える暁達、その予想は当たっていたかの様にハルナが定位置に戻り、落ちて来た弾を斧で打ち返す。

レ級「ちょ、打ち返して来たぁ!?」

暁「焦らないで!こっちも打ち返すのよ!!」

錨を手に持ち、弾を打ち返す暁達。
しかしハルナが打ち返す量と速度が増して行くにつれ、対処が出来なくなってしまう。

響「うあっ!!」バチッ!!!

電「響ちゃんっ!」

全てのエネルギー弾を打ち返し終えると、今度は巨大なエネルギー弾を生み出す。

吹雪「そ、そんなあ…!?」

デデデ「まだ…戦うつもりか…!?」

ハルナ「…!!」カキィンッ!!

そしてハルナは、斧で巨大なエネルギー弾を打ち返す。
打ち返されたエネルギー弾は部屋の床と天井とで跳ね返りまくる。

レ級「うわーっ!」

吹雪「もういやーっ!」

デデデ「つべこべ言わず戦えーっ!」

そしてエネルギー弾が彼女の目の前に来ると彼女は力を入れ、デデデ達に向かって打ち返す。

ドゴォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

一同「うわぁぁッ!!」

着弾したエネルギー弾は爆発を起こし、デデデ達を吹き飛ばす。
着弾箇所には小規模のクレーターが生まれている。

蒔絵「っ…皆ぁっ!」

デデデ達が吹き飛ばされた事を確認すると、ハルナは地面に降り立って蒔絵を詰め寄る。

蒔絵「…ハル…ハル…」

ハルナ「…」ザッ…ザッ…

蒔絵の呼び掛けにも応じず、ひたすら距離を縮める。

蒔絵「思い出してよ…ハルハルっ!!」

ハルナ「…」グッ……

蒔絵の呼び掛けなどどこ吹く風であるかの様にそのまま斧を振り上げ、切り掛かろうとする。

蒔絵「っ…!!」

キリシマ「ハルナっ!!止めろッ!!」

ハルナ「…!」ググググ…!

















ダメよ、ハルナ……友達を傷付けちゃ…










蒔絵「……?」

蒔絵は何時まで経っても衝撃が来ない事に不振に重い、目を開けると…


ハルナ「」

蒔絵「あれ…?」

そこには斧を振り上げた姿勢のまま銅像の様にピクリとも動かないハルナの姿があった。
その頬と額は心無しか黄色に光っていた。

蒔絵「ハルハル…?」

蒔絵が突っつくと突然持っている斧が壊れ、そのままハルナは倒れ臥す。

蒔絵「えっ…?」

ムサシ「一体何が…!?」

キリシマ「大丈夫か!?」

蒔絵「う、うん、何とか…」

雷「っ…大丈夫!?蒔絵ちゃんっ!」

蒔絵「う、うん、ハルハルが突然倒れちゃって…」

謎の硬直から暫くして、ハルナが起き上がる。

ハルナ「う…こ、ここは…?」

蒔絵「ハルハル…?戻ったんだ…!今度こそ本当に…!」

蒔絵は嬉しさの余りハルナに抱きつく。

ハルナ「ま、蒔絵?どうしたんだ?」

蒔絵「だって…だってっ…」グスッ

ハルナ「……!そうだ…私は…不意をつかれて拿捕された…それを誰かが助けてくれた…という事だな?」

蒔絵「うんっ…うんっ…!」

自分が何故ここに居るのか、何故蒔絵は泣いているのか。
そして、自らの居る状況がようやく把握出来たハルナ。
今度こそ元に戻ったハルナに駆け寄るデデデ達。
その中で……

タランザ「な…な…」


驚愕に溢れ、張り裂けんばかりの叫びを上げる者が、一人。


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=pO1D1sK-rko(カミにも等しき美ぼうが前に)


タランザ「何と言うッッ!!事でしょうッッッ!!!!?」

一同「!?」

叫ぶタランザに向かってデデデ達は一斉に振り向く。

タランザ「女王様の命により、霧の大戦艦を操り…地球を征服する筈がッ…」

ぷるぷると怒りに打ち震えるタランザは、怒りの中である人物に気がつく。
宇宙服を身に纏った謎の人物、彼こそがハルナを再起動させた張本人だと感づいたタランザは…

タランザ「…まさかっ?そこのキミがやったのね…?」

と、怒りの矛先を宇宙服の人物に向ける。

今度はタランザが指差した方向に振り向くデデデ達。
その中でムサシだけは驚きを隠せない様子だった。

ムサシ「あ、貴方は…!?」

問われると、宇宙服の人物はヘルメットを脱ぎ、素顔を見せる。
そして…デデデ達にこう伝える。


「…頑張ってね、あと…もう少しよ」

励ましの言葉を贈った後、デデデ達が瞬きをした後にはその姿は消えていた。

雷「あ?あれ?」

ヒュウガ「さっきそこに居た筈なのに…?」

タランザ「…うぎぎぎぎぎぎ…っ!!」

矛先を失い、タランザは怒り狂う寸前となっていた。
そこへ駄目押しするかの様に……

ズイカク「とうっ!!」ズンッ!!

タランザ「ぐほぁッ!?」

空から落ちて来たズイカクが、引力を利用してタランザを思い切り踏みつける。

タランザ「も…もういや…なのね…」ドサッ!

姿が元に戻り、床に倒れ臥すタランザ。

ズイカク「よう!止めはこの私が刺したぞ!」

ハグロ「おー!拍手ー!」パチパチ

ミョウコウ「やるな、お前にしては上出来だな」パチパチ

ズイカク「そうだろうそうだろう、もっと褒めたまえ!」

だが、そんな自信満々のズイカクに…美しくも怪しい何かが後ろに立っていた。
その何かはズイカクの肩を叩く。もう片方の腕で杖に魔力を込めながら。

ズイカク「ん?何だ?私は今忙しい、サインならまた…」

そう言おうとした所で黒い稲妻を食らい、再び部屋の外へ吹き飛ばされるズイカク。

ズイカク「ぐふぁっ?!な、何…故ぇぇ…」ヒュルルルルルル……

タカオ「ず、ズイカクーっ!」

ズイカクを吹き飛ばした張本人……全ての元凶、クィン・セクトニアは語り始める。

セクトニア「…醜き霧よ…妾の美しき地球にはお前達の様な者など要らぬわ…」

雷「なっ…!」

暁「何様のつもりよッ!!」

吹雪「貴方が…セクトニアって人?」

セクトニア「そうだ、待ち侘びたぞ…デデデ海軍、霧の艦隊よ」

ハルナ「…こいつか」

蒔絵「うん…!」

セクトニア「さて……霧、人間、そして艦娘よ…」


セクトニア「今一度地球を美しく再建しようとする妾の崇高なる計画を…害虫の様に地球を食い荒らす事しか能の無い人類共の産物如きが、仇成せるとでも言うのか?」

その女王は、完全に人類を見下した高圧的な態度でデデデ達に問う。
その問いに答えたのは…吹雪だった。

吹雪「貴方がやろうとしているのは…地球を美しくする事、それは良い事だと思います…だけど!それで人間の皆さんを傷付けるのは間違っていますっ!!」

駆逐艦吹雪は今、自らより強い力を持つであろう相手に反旗を翻す。

雷「そうよ!許さないんだから!」

暁「貴方は絶対ここで倒すッ!!」

セクトニアは呆れた様にため息を少し吐き、吹雪の反論に…こう答える。

セクトニア「そうか…ならば、己が愚かさを悔やむが良い」

ハルナ「飽く迄も…その態度は変えないというのか…っ!」

デデデ「…構えろ」

響「…!」スチャッ


セクトニア「万物の女王、このセクトニアの……」

セクトニア「…神にも等しき美貌が前に、平伏し、崇め…」


語りの途中で奥にワープし、そのままデデデ達に迫る。


セクトニア「全てを……捧げるが良いッ!!!!」


ーーー次回予告ーーー

遂にクィン・セクトニアと決戦するデデデ海軍。

自らを万物の女王と名乗るだけあり、その実力は凄まじい。

ワープと剣術、体術と魔法を駆使し、デデデ達を追いつめる!

果たして、余りにも強過ぎる彼女を倒す手立てはあるのか?

そして、戦いの末の乱入者とは…!?


次回!

作戦No16『Dirty&Beauty』


鏡と女王が交差する時、物語は始まる…!



ダークマインドはもういないはずなのにセクトニアの部屋のディメンションミラーからブラデやダメナイトが現れたのは何故なんだぜ?

>>837
多分ディメンションミラー自体は破壊されていなかったからでしょう。
しかしその他一切の事は分かりません!

ーーーーーー


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=MG_VQ_ttR_c(Dirty&Beauty)

暁「来るわよ…構えてっ!!」

電「!」

一斉に構え始め、戦闘に備える。

セクトニア「…ふふ、妾の戦いの前にどれだけ足騒げるか見物だな…!」

セクトニアも杖を構え、戦闘態勢に入る。
睨み合う両者、その先手は…


暁「受けて見なさいッ!!」ドォン!!

暁が取った、しかし…

シュンッ

セクトニア「どうした?妾はここだぞ?」

暁「なっ…!」ブンッ!!

ワープで後ろに回り込まれてしまう、そこを迎撃しようと錨を持って殴ろうとするが…

シュンッ

セクトニア「遅い、遅いぞ」

暁「も~~~!!ワープしないでよ!!」プンスカ!

セクトニアは無慈悲にもワープで躱していた。

ーーーースペシャルページーーーー
VSクィン・セクトニア
地球を自らの物とし、今よりも更に美しくしようとする女王。
その為ならば手段は選ばず、今までに数々の国を滅ぼして来た。
霧の艦隊も例外ではなく、その誰もが女王の魔の手に捕らえられる…
幾度ともなく人間、霧、深海棲艦達を蹂躙して来た真の…黒幕だ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
セクトニア「ふん、下賎な者の頼みなど誰が聞くものか…はぁっ!!」ブンッ!!

セクトニアは杖からレイピアに持ち替え、暁に向かって振るう。

暁「くっ…!なんだかもの凄くレディっぽい攻撃ね!」ガキンッ!!ガキンッ!!

セクトニア「レディの意味が分からぬが…これでどうだッ!!」ギュォッ!!

暁「きゃっ!?」

暁は間一髪の所で斬撃を躱すが、トレードマークの帽子がバラバラにされる。

暁「あーっ!?これスペア無いのよ!?」

セクトニア「知った事かっ!!」シュッ!!

ドゴォ!!

暁「がはっ…」

ワープしながら放たれたセクトニアの拳は暁の腹部に突き刺さる。

響「っ!!姉さんを傷付けるなッ!!」ブンッ!!

姉を傷付けられ、怒りに満ちた響が錨をセクトニアに振り下ろす。
だが依然としてセクトニアはワープする。

タカオ「ぐぬぬぬ…!幼い女の子に腹パンしておいて攻撃されそうになったら逃げるとか外道の極みじゃない!」

セクトニア「そなたら人間には言われたく無いわッ!!」ジャキィンッ!!

セクトニアは小さなリングを生み出し、デデデ達に放つ。

響「ふんっ!」カキィンッ!!

電「えいっ!」カキィンッ!!

響と電はリングを打ち返す、しかし…

セクトニア「甘い、甘いぞッ!」パシッ…シュッ!!

打ち返されたリングを掴み、再び投げ返した。

雷「でいっ!」カキィンッ!

セクトニア「ふんっ!」バキィッ!!

雷が跳躍し、投げ返されたリングを再び打ち返すと、セクトニアは打ち返されたリングを叩き割る。

雷「なっ!?」

セクトニア「そのまま打ち返すのを繰り返して妾を対応出来なくさせようとでも思ったのか?愚か者め」

不敵に笑うセクトニア、その頭上には……

アシガラ「うおーっ!!」

ハグロ「これでどうだーっ!」

ミョウコウ達が覆い被さろうとしていた、しかし…

セクトニア「無駄っ!!」バチチチチチッ!!!

杖から黒い稲妻を放ち、返り討ちにする。

ナチ「うあぁぁぁぁぁっ!!」バリバリバリバリッ!!

ミョウコウ「っ…!」バリリリリリッ!!

アシガラ「しびれびれーっ!」バリバリバリバリッ!!

セクトニア「ふん…もっと足騒いで見せろ、まだ終わりではないのだろう?」

ガシッ!!

ヒュウガ「ええ…そうよ!」

キリシマ「まだ終わっていない!」

キリシマとヒュウガがセクトニアにしがみつく、しかしワープで脱出されてしまう。

セクトニア「ふん、言っておくが拘束も無駄だぞ…」


デデデ「遅い!!」

ハルナ「油断したな」

セクトニア「?」

ドガァァァァァッ!!!!

攻撃を躱して油断している一瞬の隙を突いて、ハルナとデデデが共同の攻撃を食らわせる。

セクトニア「ぐっ…やるではないか…!」シュッ

再びセクトニアはワープする、しかし…

暁「まだまだ…油断は禁物なんだからッ!!」ドガッ!!

セクトニア「ぐぉっ!?」

追撃として暁が錨をセクトニアに叩き付ける。その衝撃で思い切りセクトニアは吹っ飛ぶ。

暁「さっきの仕返しよ!善くもレディーのお腹を殴ってくれたわね!?」

これだけの攻撃を受けながらも、セクトニアは笑っていた。

セクトニア「く…ふふふ…!くっははっはははは!!」

暁「な、何よ!?」

セクトニア「…気に入ったぞ、艦娘…そなたらは必ず妾が仕留めるッ!!」キィィィィ……!

セクトニアは部屋の外に魔力を込め、クインズジュエルを足場として召還する。

暁「な、何あれ!?」

吹雪「大きな宝石!?」

セクトニア「ふふ…さあ、妾が美しき技の中で息絶えるが良い!!」カッ!!

セクトニアは魔術を使い、第六駆逐隊と吹雪をクインズジュエルに移す。

暁「きゃぁぁーーーーっ?!」

レ級「皆っ!!」


セクトニア「ふふ…見よ!」ジャキィンッ!!

セクトニアは自分の腰の周りに大きなリングを発生させる。

雷「な、何か変なドーナツみたいなのが!?」

電「ドーナツ…なのです」

響「ミ○ドにありそうだね」

セクトニア「美味そう、か…そんなに食いたければ食らうが良い!!」

セクトニアはリングを回転させ、じわじわと暁達に詰め寄る

雷「ちょ、別にそういう訳じゃ…!」

吹雪「くっ!!」ドン!!

吹雪が射撃をするも、セクトニアが怯む様子は無い。

セクトニア「ふふふふ…!駆逐艦の火力など蚊に刺された程も感じぬわ!!」

吹雪「あ、あわわわわわ…」

雷「下がってて!」

セクトニア「ふふふ…」

セクトニアはリングのサイズを更に大きくすると、暁達に飛ばして来る。

雷「ちょ!?これ避けづらい!?」

響「女王の名は伊達じゃないね…!」

吹雪「くっ…!」

飛んで何とか躱す中、セクトニアは次の行動に移る。

セクトニア「今度は…先ほど霧を焼き払った電撃を味わうが良い…!」バチチチッ…!!

杖にエネルギーを溜め、黒い稲妻を放たんとする女王。

雷「ど、どうするの…?!」

吹雪「ここじゃ躱しようが…!」

セクトニア「ふふふ…焼き払われるが良い!!」

セクトニアが稲妻を放とうとした……が、彼女の背中で爆発が起こる。

セクトニア「ぐッ!?せ、背中に攻撃するとは何者だ!!」

カービィ「ぽよっ!」

魚雷を放った張本人、カービィが居る方向に目を向ける。
その隙を突き……

暁「また…背中を向けたわねッ!!」ドン!!!

雷「てーッ!」ドン!!

吹雪「やーっ!」ドン!!

一斉に砲撃をし、セクトニアにダメージを与える。

セクトニア「ぐッ…!この…虫螻共めがァァァァッ!!!!」ブンッ!!

怒りに任せ、クインズジュエルを叩き割って暁達を部屋の中へ叩き飛ばす。

暁「きゃぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

吹雪「さっきから行ったり来たりとーっ!!」

電「忙しいったらありゃしないのですー!!」

部屋に戻され、戦いの場は再びそこに移る。

雷「あだっ!!」ドサッ!!

電「ふえっ!」ドサッ!!

暁「くっ…!」ズザザッ!!

響「皆!大丈夫かい!?」

暁「私は大丈夫よ!」


セクトニア「生きているか…良かろう、我が幻影と剣の連撃で微塵切りにしてやろう…!」

セクトニアはワープを使い、妖艶な笑い声を上げ、残像を残しながらじわじわ接近する。

暁「え?え?ええ?」

セクトニア「ふふふ…!」

響「後ろだッ!!」

セクトニア「はぁッ!!」ブンッ!!

暁「きゃっ!?」シュッ

セクトニア「躱したか…次はそうは行かんぞッ!!」シュッ!!

暁「また瞬間移動ね…!」


フッフッフッフッフッフ……

セクトニア「はぁッ!!」ブンッ!!

暁「せいっ!!」ガキンッ!!

セクトニア「やるな…其方よ、剣術の素質があるのではないか?」

暁「そんな事無いわよ、ただこれが軽くて扱いやすいだけッ!!」ブンッ!!

セクトニア「当たらんッ!」シュッ!

暁「くっ…あのワープが厄介ね…!」

響「どうにかして動きを封じられないかな…?」

ヒュウガ「…無理ね、100%」

ムサシ「拘束してもすぐにワープで抜け出されてしまうもの」

暁「むー…どうしたら良いのよー!」


セクトニア「はぁっ!!」ブンッ!!

暁「よっ!」ヒョイッ!

セクトニア「ふむ、少し艦娘というのを侮っていたな…!」シュッ!

フッフッフッフッフッフ……

セクトニア「ふふふっ…!」

暁「!そこねッ!!」ブンッ!

暁はセクトニアに錨を振るう、しかし……


シュッ!

暁「…えっ?」

彼女は、暁の後ろにワープしていた。

セクトニア「…中々だ…だが…惜しかったぞ…」

セクトニアは善戦した事による賞賛の言葉を贈った後、暁の肌を斬る。

ザシュッ!!!

暁「…っ」ドサッ!

響「ね…姉さんッッ!!!」タッ

電「暁お姉ちゃんっ!!」タッ

傷ついた暁の元に一同が駆け寄る。

暁「っ…迂闊だったわ…」

響「もういい!喋るな!」

暁「いや…そんなに酷いけがじゃないわよ……多分…」

キリシマ「み…見事に背中の艤装が真っ二つになってるな…」

暁「え?!嘘ぉ!?」

セクトニア「ふっふっふっ…これで武器はその錨のみとなったな」

暁「くっ…!」

セクトニア「さあ…今度こそ両断して…ん?」


突如空から何者かが乱入し、セクトニアを思い切り踏みつける。

ズンッ!!

セクトニア「ぐッ!?い、一体何者だ!?」

暁「誰!?」

ムサシ「救援ね…?」


「ふぅ……大丈夫?」

電「誰…?」

シリカ「私はシリカ、星の戦士の娘よ」

暁「ほ、星の戦士?」

シリカ「説明は後よ、今は…セクトニアを!」

暁「!分かったわっ!!」ダッ!

暁はセクトニアの懐に移動し、錨を振り上げる。

ガキィンッ!!

セクトニア「くっ…!」ガキィンッ!!ガキィンッ!!

暁「散々痛めつけてくれた仕返しよ!容赦はしないからっ!!」ガキィンッ!!ガキィンッ!!

ガキィンッ!!ガキィンッ!!

その後もセクトニアと暁は、錨とレイピアを打ち合っていた。

セクトニア(な…何故だ!?何故こやつの錨捌きが早くなっている!?)

暁「それっ!!そこっ!!!」ガキィンッ!!ガキィンッ!!

セクトニア(ぐっ…手数が…!)

バキィンッ!!

セクトニア「なっ…」

ダメージが蓄積され、セクトニアの護身用のレイピアが圧し折れる。

暁「隙ありッ!!」ドガッ!!

セクトニア「ぐはッ…!」

遂に暁の一撃が彼女の体に傷をつける、そこから怒濤の連撃を重ねる暁。

雷「やったわ!!アレなら勝てる!」

レ級「頑張れーっ!!」


暁「それっ!!」バキッ!!

セクトニア「ぐっ!」

暁「それっ!」ブンッ!!

セクトニア「ちぃっ!」ガシッ!!

セクトニアは暁の右腕を掴み、拘束する。
しかし…

シリカ「はぁっ!!」ガスッ!!

セクトニア「ぐふっ!!」パッ

暁「ありがとっ!」ドガッ!

背後からシリカが蹴りを入れ、追撃に暁が錨で殴打する。

セクトニア「ぐは…ッ!」

暁「さあ…止めよっ!」

セクトニア「…!」

雷「いっけーっ!」

響「姉さんッ!後もう少しだッ!!」

デデデ「勝て!勝つんだッ!」

カービィ「ぽよーっ!」

皆の思いを一身に受け、心無しか力が倍増した様な気がする暁は…



暁「情け………無用ッッ!!!」ドガッッ!!!

セクトニア「っっ……」

妖艶の悪女、全ての元凶たる女王に一撃を与え、止めを刺す。

暁「…霧の皆と、人間の皆…そして深海棲艦の皆の…恨みの程!目に物を見たかしらッ!?」

止めを刺した後に格好よく決める暁に、一同が駆け寄る。

電「やったのです!お姉ちゃん!」

ヒュウガ「これで後は姉様を助けるだけになったわ…本当にありがとうね!」

デデデ「暁…あれからすっかり大人になりおって…」

暁「べ、別に私だけの力じゃないわよ…シリカさんが居なかったら勝てなかったわ」

シリカ「呼び捨てで良いわよ、メタナイトから事情を聞いているもの」

響「メタナイト卿の知り合いかい?」

シリカ「…まあ、そんな所?」

カービィ「ぽよー?」

暁「ま…これにて一件落着ね!」

吹雪「うんっ!」

喜びに満ちあふれる一同、そこへ……



パキィィィンッ!!!

一同「っ!?」

黄金の装飾が成された豪華な鏡が現れる。

雷「今度は何…?」

シリカ「あれは…ディメンションミラー!?」

暁「へ?ディメンションなんとかって…何?」

そう問おうとした所で、鏡からボロボロの黒いカービィが捨てられる。

カービィ「ぽよっ!?」

本物のカービィはその傷ついた黒いカービィに駆け寄る。

暁「大丈夫!?」

「う…う…」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!!」

デデデ「カービィ…お前の知り合いか?」

カービィ「かーびぃ!しゃどう!かーびぃ!」

雷「しゃどう…かーびぃ…シャドーカービィ?」

カービィ「ぽよ!」

暁「そんな…なんだか良く分からないけどどうして傷ついて…」

疑問を持った暁を、鏡の中から何者かが思い切り蹴り飛ばす。

ガスッ!!

暁「きゃああっ!?」

響「姉さんッ!?」

鏡の大迷宮での出来事はこの世界でも起きたことになってるのね
プププランドが絵の世界や毛糸の世界に変えられたりなんてこともあったの?

>>860
絵に変えられたり毛糸になったりはまだされていないです、
将来このssの続きを書くならばそのネタや酸素くんの逆襲とかで行こうかと。

電「め…メタナイト卿…さん…?」

「…俺をあんな奴と一緒にするな、俺の名は『ダークメタナイト』」

シリカ「ダメナイト…まだ生きていたのね」

ダークメタナイト「その名で呼ぶなッ!!お前の首を落とすぞ!!!」

電「ひえぇぇ…怖いのです…」

暁「いたたたた……で、そのダメナイト卿は一体何するつもりなのよ…?」

ダークメタナイト「もうその呼び名で固定か…この白髪娘の所為で」

シリカ「悪い事したから当然でしょ」

カービィ「ぽよっ!!」

ダークメタナイト「チッ…もう良い、大事な所だけ話す」

暁「あ、ありがとう…」


ダークメタナイト「俺は…長い年月をかけ、力を強くし、そして蘇ったのだ」

雷「一度は倒されたけど、また蘇っちゃったって事?」

ダークメタナイト「ああ、そこで間抜け面をしながら鏡の国を守っているシャドーカービィをようやく鏡の国から追い出せたのだよ」

暁「そう…それでシャドーカービィが傷ついていたのね…!」

ダークメタナイト「ああ、復活する途中で…誰かの心を奪ったから復活も早くなった、恐らくそれに対応出来なかったのだろう」

暁「奪ったって…誰の?」

ダークメタナイト「想像に任せる、だが…その所為でこんな事になったのは明らかだがな」

シリカ「…何が目的なの?」

ダークメタナイト「俺は再びダークマインドも復活させ、もう一度鏡の国を支配しようと思っている」

暁「だったら…悪者って事ね」スッ

ダークメタナイト「…戦う気か?言っておくが俺はメタナイトよりも遥かに強いぞ?」

シリカ「そうよ!ここは私達に任せて!」

響「姉さんはさっきの背中の傷がある、戦っても余計傷つくだけだ!」

暁「でも…」

デデデ「大丈夫だ…ここは任せろ」

ハルナ「…私たちが掛かれば、きっと倒せるはずだ」

ダークメタナイト「お前達と戦うのでは満足しないな…そこの黒髪の少女、そいつと戦いたい」

ヒュウガ「へえ?傷ついた女の子を更に痛めつけるのが趣味なの?」

ダークメタナイト「そんな趣味は無い、というか…何故だかお前に一番言われたく無いッ!!」

ヒュウガ「んまあ!?自分の事を棚に上げちゃって!!」

ダークメタナイト「チッ…どいつもこいつも文句を吐きおって…!」ポイッ

ポスッ

暁「っ…これは?」

ダークメタナイト「鏡の国から拾って来たマキシマムトマトだ、食べれば傷はたちまち癒えるだろう」

蒔絵「暁と戦うつもりだったんなら最初からそれ渡せば良いのに…」

ハルナ「全くだ」

キリシマ「やはりダメナイトの名は伊達じゃないって事か」

ダークメタナイト「……」プルプルプル

ザンッ!!

ズバッ!!!

ハルナ「!?」ガクッ

蒔絵「あぁ!!ハルハルのコートがぁ!!」

ダークメタナイト「これで少しは黙るだろう」

ハルナ「しく…しくしく…」


暁「もぐもぐ…美味しい!」

電「た、食べちゃったのです!?」

響「分かってるのか!?相手はメタナイト卿よりも…!」

暁「だからって…私一人だけ逃げるって訳にも行かないでしょ」回復!

吹雪「でも…」

ダークメタナイト「その心意気…敵ながらあっぱれだ…!」ブンッ!

ダークメタナイトは近くに金色の剣を投げつける。

暁「何あれ…金色の剣?」

ダークメタナイト「それを…マスターソードを取れ、その粗末な錨よりは戦いやすいだろう」

響「姉さん!!取っちゃダメだ!!」

レ級「ここから逃げて!」

暁「……」

暁は落ちた金色の剣を取り、構えようとしたが…

ゴゴゴゴゴゴゴ……

暁(な…何これ!?持っただけなのに力が溢れて…っ!)

マスターソードから溢れる力に思わず手を離してしまう。

ダークメタナイト「最初のうちは誰もがそうなる、カービィは例外だがな」

暁「くっ…暁だって持てるんだから!」スッ

再びマスターソードを拾い、溢れる力にも何とか耐え、構える。

暁「よっ…と…さあ!行くわよ!」

ダークメタナイト「ああ…俺の進化した力を見せてやる!」ビィィィィィィ!

ダークメタナイトは鏡のドームを生成し、響達に手出しが出来ない様にする。

響「姉さんっ!」

暁「大丈夫よ!絶対勝ってみせるから!!」

ダークメタナイト「ふっ…ならばまずは見るが良い!!」バサッ……

暁「っ!?」

ダークメタナイトはボロボロの黒いマントを振るい、その場から消える。

暁(な、何か仕掛けて来る…!)

暁の憶測通り、ダークメタナイトは光の早さで剣で一閃する。

暁「きゃっ!?」

ダークメタナイト「ふん…少しズレたか」

暁「こ、このっ!」ブンッ!

ダークメタナイト「遅いッ!」シュッ!

暁「ちょ、早っ…!」

ガキィンッ!!

ダークメタナイト「ほう、防いだか」

暁「あ、危ないわね…」

ダークメタナイト「だが…これはどうだ!?」キィィィィィィィィ……

暁「け、剣に光が…!?」

デデデ「不味い!!避けろッ!!」

ダークメタナイト「…はぁっ…!!」ブンッ!!

ダークメタナイトが剣を振るうと光がそのまま刃になって突き進む。

暁「っ……!?」サッ

暁は躱す、しかし光の刃が突き進んだ場所は完璧に崩れていた。

ダークメタナイト「これぞソードの必殺技、ソードビーム…!」

暁「何よそれ!遠距離攻撃が出来るソードなんて反則じゃない!」

ダークメタナイト「しかし…これを放つには…『無心』でなければならない…」

暁「無心…?」

ダークメタナイト「お前の様な子供にはまだ早い話だ」

暁「はぁ…何で何時も子供扱いされるのかしら…」

ダークメタナイト「…坊やだからさ」

暁「え?」

ダークメタナイト「油断したな馬鹿めッ!!」バッ!!

ダークメタナイトは不意打ちを食らわそうとする、しかし…

ガインッ!!!

ダークメタナイト「ぐ…何だと…」ドサッ

暁が剣の刃ではない所で殴った所為で失敗に終わる。

暁「で、他には何かあるの?」

ダークメタナイト「ふ…よかろう…見せてやるっ!!」バサッ!

ダークメタナイトは飛翔し、翼を大きく広げ…


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Bfw2Q7ox92(よみがえる最強の影)

ダークメタナイト「俺の鏡の力…篤と見ろッ!!」

本気を出した影は鏡を使い、自らを3つに分身させる。

>>869
うっかりURLの最後のとこ消しちゃった…

本アクセスURL→http://www.youtube.com/watch?v=Bfw2Q7ox928

暁「えっ!?分身した!?」

三つの鏡はそれぞれ暁の周りを動き回り、翻弄する。

暁「え、えっと…あーんもう!一体どっちが本物なのよー!」

響「姉さんっ!避けてっ!」

暁「え…?」

三つの鏡は惑わされている暁を取り囲み、そこからダークメタナイト達が斬撃を与える。

ザシュッ!!

暁「きゃぁ!!」中破!

ダークメタナイト「どうだ!!流石のお前もこれには敵うまい!」

暁「くっ…!」

暁はその場から離れるが、鏡達も程なくして追跡して来る。

暁「ま、また来るの…?」

雷「落ち着いてー!」

電「本物を良く探すのです!」

暁「そ、そんな事言われたって…!」

ダークメタナイト「「「無駄だ無駄だ!子供のお前には見抜く事は出来ない!!」」」

暁「っ…だから!!何で皆でよってたかって子供扱いするのよー!!」プンスカ!

そう怒る暁に、再び三つの鏡が取り囲む。

暁「むうう…!一体どうしたら良いのよーーッ!!」


「右だよっ!!」

暁「えっ!?」

ダークメタナイト「ちっ…予定より目覚めるのが早いな…!」

鏡に隠れた影の居場所を告げたのは黒のカービィ…即ちシャドーカービィ。

シャドーカービィ「ダメナイトの事は僕が良ーく分かってるからね…!」

ダークメタナイト「誤解を招く様な言い方は止めろ!後貴様までダメナイト呼ばわりするな!!」

暁「隙ありッ!!」ズバッ!!

暁は鏡の中のダークメタナイトに剣を振るい、ダメージを与える。

ダークメタナイト「ぐおっ!!」

暁「どうよ?」

ダークメタナイト「ちっ…!」

三つの鏡は暁から離れた後、中に居るダークメタナイトと分身達を出す。

暁「ようやく鏡の中から出て来たわね…!」

分身達は暁に向かって順番に突撃して来る。

暁「せいっ!」ズバッ!!

暁が斬り付けた分身は鏡の破片の様に割れ、破片が暁の肌を切り裂く。

暁「痛っ!?これ壊したら向かって来るの!?」

ダークメタナイト「はあっ!」ガスッ!

暁「うっ!!」

ダークメタナイトは飛びながら暁を蹴りつける。

暁「たたた…このっ!」ズバッ!!

暁は再びダークメタナイトを斬り付ける、しかしそれは分身で…砕けた破片が襲いかかる。

暁「ま、また破片!?」サッ

シャドーカービィ「後ろからまた来るよッ!」

暁「っ!」

そして、仕上げにとダークメタナイトが再度突撃して来る。

暁「せいッ!!」ブンッ!!

ダークメタナイト「うぉぉっ!!」ブンッ!!

ガキィィンッ!!!

暁「っ…ちょっと響くわね…」

ダークメタナイト「素早いだけと思わない事だな!」

血の様な赤い飛沫をまき散らし、影は再び地面に降り立つ。

暁「むー…どうしようかしら…?」

ダークメタナイト「そろそろ息も切れて来た頃だろう?休んだらどうだ」

暁「でも不意打ちするんでしょ?」

ダークメタナイト「フッ…当たり前だ」

暁「…だから私は…休んだりはしないわ…!」ガギンッ!!

ダークメタナイト「そう来なくてはなッ!!」ガギンッ!!


響「くそっ…ここからじゃ助ける事も出来ない…っ!」

吹雪「シリカちゃん!なんとかしてっ!」

シリカ「そうしたいのはやまやまなんだけど…何回叩いても壊れなかったわ」

レ級「こっちもダメ、何でか壊れないんだ…」

雷「むー…!どうすれば良いのよ…!」

暁「大体ねえ!マスターソードって言っても結局は只の剣と変わらないじゃない!」

ダークメタナイト「ふん…ソイツは剣にして只の剣にあらず!」

暁「えっと…どういう事?」

ダークメタナイト「まあつまり、どんな物でも破壊出来る能力を備えた剣だ、それを持った者に対抗するよう生み出されたのが…この俺だ」

暁「全てを…壊せる…?」

ダークメタナイト「ああ、噓偽り無くな…他にも…」

暁(それなら…!)タッ

何かをひらめき、鏡のドームに向かって走り出す暁。

ダークメタナイト「その矛を振るえば紐や導火線は燃え上がり、水も巻き上げ……って何逃げている?」

暁「…せいっ!!」ズバッ!!!

パリィィンッ!!!

ダークメタナイト「あ」

暁がマスターソードで鏡のドームを切ったお陰で、鏡のドームが破壊される。

暁「やった!やっぱりこれなら何でも壊せるのね!」

ダークメタナイト「き、貴様ァァァァァ!!!鏡のドームを壊すなッ!!」

暁「あらそう?戦う時言われなかったから分からなかったわ」

ダークメタナイト「くそ…さっきうっかり喋りさえしなければ…ッ!」

暁「さあ…ここまでドームを壊したら分かるわよね?」

ダークメタナイト「…総攻撃か?」

暁「いいえ…私はそんな卑怯な真似はしないの…よっ!」ドガッ!!

暁はダークメタナイトを思い切り突き飛ばす。

ダークメタナイト「ぐあっ!!」

暁「続いてもう一発!」ブンッ!!

ダークメタナイト「ちっ!」スッ!

ガキィンッ!!

暁「あらら…」

ダークメタナイト「図に乗るなよ…人間!」

暁(あ…この人ってまだ私たちが艦娘だって事気づいて居ないのね…)

ドガドガッ!!

ダークメタナイト「ぐおっ!!」

暁「!シャドーカービィ!シリカ!!」

シャドーカービィ「今だよ!ダークメタナイトをディメンションミラーに叩き込んで!!」

シリカ「早くッ!」

暁「…ありがと!でやぁっ!!」ベチッ!!!

マスターソードをダークメタナイトに思い切り叩き付け、ディメンションミラーに吹き飛ばす。

ダークメタナイト「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ……!!」シュゥゥゥゥゥ!!

そして、彼は再びディメンションミラーに吸い込まれてしまう。

シャドーカービィ「ディメンションミラーを…叩き割ってッ!!」

暁「了解よッ!!」

暁はディメンションミラーに向かい、マスターソード…ではなく錨を振り上げ…



暁「やぁっ!!!」ドガッ!!

ダークメタナイト『……!!』



パリィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!

ディメンションミラーはダークメタナイトを中に閉じ込めたまま、その豪華な装飾と共に音を立てて砕け散る。
その時の影の顔は、最後まで仮面に隠れていて分からなかったが、悲しそうな表情が感じて取れた…

暁「ふー…やったわね…」ゼェハァ

そして…ディメンションミラーの破片が集まり、一つの小さな物体を形成して行く。
その物体は、暁の手元に渡る。

暁「これは…何かしら?」

シリカ「綺麗な宝石ね…大事にしたら?」

暁「そうね!」

部屋から何者か達が傾れ込んで来る。
暁達を心配して来たコンゴウ達だ。

コンゴウ「大丈夫か!?」

暁「あ!皆!」

長門「待ってようとは言ったが…居ても立っても居られなくて…」

球磨「それで、ここまで来た訳だクマー」

マヤ「ねー!勝てたのー?」

暁「ええ!何とか勝てたわ!」

シリカ「途中で綺麗な宝石も手に入れたし…」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=mwJPM8UBtaE(星をつかむもの)

暁「後は…!イオナちゃんの救出だけね!」

ヒュウガ「待ってましたーっ!!」

長門「ふう…今回の作戦は一段と骨が折れたぞ…」

ミョウコウ「私なんか…電撃を食らって黒こげになったのだぞ…」

コンゴウ「そうか…それは気の毒だったな」

ヒュウガ「さてと…早いとこ姉様を助けましょ」

マヤ「そうだねっ!」

蒔絵「はー…長かったー…」


「クッ…フッ…フ…フ……」

そんな歓喜に満ちあふれた一同に、妖艶なる笑い声が突き刺さる。

ムサシ「あら…しつこいわね」

タカオ「もうほっといてくれる?」

暁「何回起き上がったら気が済むのかしら?!」

非難など意に介さず、起き上がるセクトニア。

セクトニア「なるほど…な、流石はここまで勝ち抜いて来ただけの事はある、か……」

ヒュウガ「お褒めの言葉を言いに来たのならさっさと出て行って、これからイオナ姉様を…」

セクトニアはそんなヒュウガの声すらも無視し、体から妖しい光を出しながら浮遊する。

セクトニア「ならば見るが良い…」

雷「な、何を…!?」


セクトニア「…美しき…この『操りの秘術』を……!」パァ……

コンゴウ「…残念だったな、私たちはお前などには屈せぬぞ」

長門「ああ、無駄な抵抗は寄せ…」

シャドーカービィ「…!?違う!あの光は…!」

暁「えっ…!?」


セクトニア「気づいても遅い…其方らをここまで導きし……」

そのまま囚われのイオナに近づき…

セクトニア「『蒼き鋼』と……一体になろうぞ…ッ!!」

セクトニアは……捕まえてあるイ401とイオナに寄生しようとしていた。
既にそれは始まっており、セクトニアの周囲にはクラインフィールドで出来たツタが生え始める。

ヒュウガ「っ!?やめてッ!!姉様が耐えられないっ!!」

マヤ「お願い!やめてよっ!」

セクトニア「按ずるな…!霧も…深海棲艦も…艦娘も…全て飲み干してやる…ッ!!」

急激に膨張を始め、既に城を超える大きさにまでツタは成長し、硫黄島全土を包み始める。
その様子は、城の外に居る者達にも見えた。

エスカルゴン「な、なんじゃありゃぁぁぁぁぁぁ!?」

メタナイト「これは…一体…!?」

群像「イオナは…!?」

杏平「分からねぇ…だが、あいつがヤバそうな物だってのは理解出来る…」

翔像「…ムサシ…!」


デデデ「止めろ…セクトニアっ!!」

デデデ達の静止も聞かず、イオナと同化し始めた彼女は叫ぶ…

セクトニア「この霧が…永遠に妾の糧となり続ける事を…」

セクトニアに乗り移られ、見開いたイオナの目には蜂の巣の形の模様が浮かび上がっていた…

「光栄に……思うが良いッッ!!!!」

ヒュウガ「お姉様あああああああああああああッ!!!!!」

女王の体が大きくなり続ける中、ヒュウガの悲痛な叫びが木霊する…

ーーー次回予告ーーー










最終話『狂ヒシ女王ノ下ニテ永久ナル霧ノ華』



悪と化した彼女に…永久なる…『夢』を…







と、言う訳で今日の更新はここまで。
次回、いよいよ最終話!
こんなssにここまでお付き合いいただいた皆様…本当にありがとうございます。
最後には…食いしん坊がアイツを引っさげて決着!?

もう終わりかよ。寂しいな
ただ>>861を見て少し安心したよ

>>886
自分でもこんなクッソ安定しない投稿スピードでここまで来れるとは思ってなかったっす…

ーーー???ーーー


響「ん…ここ…は…?」

レ級「確か…ボク達は…セクトニアを倒して…」

暁「それから…ダメナイト卿にも勝利して…」

マヤ「…あっ!!そうだ!確かイオナちゃんが…しつこいセクトニアに寄生されたんだっけ…!?」

戦艦棲姫「そうね…それで…ここはどこかしら?」

当たりを見渡す一同、その景色は…どこかの草原の様で、それが少し黒ずんでいた。
正面は景色が割れ、何かの巨大な花の様な物体が見える。

コンゴウ「…ここは…イ401の開設したチャットルーム?」

ムサシ「…近くに居た私たちは…401の意思の中に呑み込まれたのかしら?」

シャドーカービィ「分からない…けど…大変な事になってるのは分かるよ…!」

突如、クラインフィールドで出来たツタの鎖が割れて見える景色を隠すかの様にチャットルームの正面を覆う。

カービィ「ぽよっ!?」

雷「ちょ、何!?」

響「…私たちが起きた事を感づかれた様だね…!」

ハルナ「くそ…!どうする…!?」

蒔絵「何か変な目玉みたいなのがあって怖い…!」

レ級「…!」

戦艦棲姫「どうしたの?」

レ級「お母さん…その艤装の口、ボクを入れて」

戦艦棲姫「へ?」

レ級「それを使って…あの花に攻撃するんだよ!」

榛名「え…?」

金剛「でも!私たちの砲撃で事足り…」ドォン!!

金剛は目玉の花に砲撃をするが、クラインフィールドの所為かいまいち効いていない。

金剛「…無かったデース」

レ級「…よし、無理しないで…ここはボクに任せて」モゾモゾ

戦艦棲姫「ほ、本当にやるの?」オロオロ

レ級「それしかないの、暁!その金ぴかの剣貸して!」

暁「あ…はい!これであの目玉を破壊するのね!」

シャドーカービィ「でも…それだったら僕とかでも…」

レ級「気にするな!!ボクだって活躍したいの!」

シャドーカービィ「…わがままだなぁ」

カービィ「ぽーよ」

レ級「よし…じゃあ行くよ!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=mHXieruDh_4(光なき暗雲)

ーーーースペシャルページーーーー
VS アルス・セクトニア
セクトニアの一族は、あらゆる生き物に寄生し、乗り移る力を持つ。
その力でメンタルモデルごとイ401に寄生し、世界を包もうとする。
どうにか女王に取り込まれた401の意思の中から脱出し…
世界を……この星を救うんだ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー

戦艦棲姫「行くわよ…撃てーっ!!」ドォンッ!!

戦艦棲姫の艤装からレ級が放たれ、放たれたレ級はマスターソードで目玉の花を切り裂く。

ズバッ!!

レ級「やったぁ!」

ヒュウガ「よし!それを繰り返すわよ!!」

戻ったレ級は再び目玉の花に向かって放たれ、そして切り裂く。

レ級「よしよし!何か調子出て来たよー!」

戦艦棲姫「このまま押し切るわよ!」

再びレ級は、目玉の花に飛びついて切り裂く。
これで全ての花は切り裂いた。

レ級「いやったぁ!」

そう、今見える全ての花は

ガシャンッ!!

レ級「げ…まだあるのぉ!?」

ムサシ「相当私たちを出させたく無いようね…!」

戦艦棲姫「兎に角…何回も繰り返すわよ、良い?」

レ級「大丈夫!」

戦艦棲姫「それじゃあ…発射ッ!!」ドォン!!

再びレ級は、現れ出た花に突撃する。


タランザ「う…?」

ここで、ともに呑み込まれていたタランザも目覚める。

暁「あら?起きたの?」

響「邪魔をしようたってそうは行かないよ」

警戒し、タランザの前に立ちふさがる第六駆逐隊。

タランザ「女王…様は…?」

雷「セクトニア?彼女は…イオナに寄生してしまったわ」

タランザ「…何と言う事でしょう…もう元には戻れぬのでございますね…」

電「えっ…?どうしたのです?急に態度を変えて…」

暁「どういうつもり?」

タランザ「…いえ、何のつもりもないのね…只絶望してしまっただけね…」

雷「…何か、事情があるの?」

暁「雷!?」

雷「…聞かせて、セクトニアって…本当に悪い人だったの?」

タランザ「…何故、それを聞くのね?」

雷「だって…さっきの貴方の様子だと…何かこう…良く分からないけど何か事情がある様に見えるの!」

暁「雷…」

電「わ…私からもお願いするのです」

響「私からも、お願いするよ」

タランザ「…分かったのね、全てを…話す」


ーーー数年前ーーー

ワタシ達は…元々はポップスターの遥か上空に国を構え、それを治める者だったのね。
嘗てのセクトニア様は…心も体もとてもお美しく、誰にも慈悲の心を持っていたのね。



「…タランザ」

「何でしょう?」

「今日も…良き日だな」

「…はい」

その日も、何時もの様に太陽が昇り、フロラルドに光を与えていたのね…
その日、ワタシはフロラルドの周辺を散歩していたら、あの不思議な鏡を見つけたのね。

その鏡は、とても美しい装飾が施されていて。
まさにセクトニア様にぴったりの鏡だったのね、嬉しくてついセクトニア様の所に持って行ってしまったのね。

…思えば、アレが悲劇の始まりだった……


鏡をセクトニア様にプレゼントしたその日、突然セクトニア様は変貌してしまったのね…

セクトニア「…」

タランザ「セクトニア様ー!あの鏡は如何でしたでしょうかー!?」

セクトニア「…気安く声を掛けるな、愚か者が」

タランザ「えっ…?ちょ、それは何かの冗談で…?」

セクトニア「冗談を言うと思うか?こんな所に居ないで…持ち場に戻れ」

タランザ「…はい」

変貌したその日は、単に何か機嫌が悪いのかと思ったのね。
だから明日は美味しいデザートで機嫌を戻してもらおうと思ってたんだけど…

翌日…天空の民達を虐げる姿を見て、それは単に機嫌が悪いって事ではない事に気づいたのね…
なんで、どうして…その時のワタシの脳はオーバーヒート寸前だったのね。

その時…ふとその鏡を見たら…

タランザ「…!?」

黒い翼を持った、恐ろしい仮面の騎士の姿が…こう語りかけたのね。

タランザ「な、何者なのね!」

ダークメタナイト『…俺はダークメタナイト、長い年月をかけて復活した…』

タランザ「そのお前が…何の用なのね!」

ダークメタナイト『この鏡…ディメンションミラーは…今や見た物の醜い感情を映し出すだけの物だ、お前が考えていた様な平和ボケした存在ではない』

えっ…

その時は、驚きが隠せなかったのね。
まさかセクトニア様にぴったりだと思った鏡が、そんな恐ろしい代物だったなんて…

その話を聞いた時、ワタシの心は罪悪感で溢れてしまったのね。

タランザ「わ…ワタシが…この鏡を持って来たから…?」

ダークメタナイト『ある意味ではそうだな、全てはお前が引き起こした物だ』

タランザ「くっ…!」

ダークメタナイト『言っておくが、お前がこの鏡を割ろうとした所で俺に敵う訳が無い、それでも割ろうと言うのか?』

その時は、もう絶望しかなかったのね。

ワタシが気がついたその時は、もうその仮面の騎士は居なかったのね。


タランザ「…女王…様…」グスッ

その日は、もう天空の民の家に一軒一軒回って仮面の騎士から聞いた事を全部話し、ワタシが全て悪いと謝るしか出来なかったのね。

だけど、それでも天空の民の皆は笑っていた。
彼らもあの美しい女王がこんなにも変わる筈が無い、何か理由がある筈だと思っていたらしく。
ワタシから全てを聞いた時は納得した様な顔をして、ワタシに謝る事なんて無いと言ってくれたのね。

もう…こんなワタシの様な愚か者を許した民が…苦しむ顔など見たく無い。
そう思った、だけど…今のワタシにはセクトニア様に口出しする事も、鏡を叩き割る事も出来なかった…

そこで、数日後に…その状況が変わる時が来たのね。

セクトニア様が…下界を征服したいと話したのね。
そこで下界の勇者に感づかれる前に攫い、その力を利用せよと命令されたのね。
ワタシは…命令通りに下界に赴き、そこで…『地球』という美しい星の話を聞いたのね。


太陽系に浮かぶ、宇宙のエメラルド…数多の生き物が住み、数多の歴史が刻まれた場所。
美しいとされたそこならば…セクトニア様もきっと元に戻る…

そう思って、ワタシとセクトニア様はセクトルディ達を率い、地球に赴いたのね…

ーーーーーー

タランザ「でも…結局は…そこに居る人の苦しむ顔を見る事になったんだけどね…」

雷「…どうしてそんな…大事なことを言わなかったのよ…」

タランザ「その時の君たちに…話しても混乱させるだけだって思ったのね…」

暁「事情はなされない方が混乱するのよ!」

響「…それで、地球に来た訳だね」

タランザ「ええ…一番美しい星、地球を物とすれば…セクトニア様も元に戻ると思ったのね…」

コンゴウ「では…あの時私に挑発的な言葉を放ったのも…」

吹雪「レ級のお母さん達を攫ったのも…全てセクトニアを戻そうと…?」

タランザ「ええ…ワタシだってね、あんな事を言うのは辛い、辛すぎるのね…だけど、セクトニア様が戻る…その一心でひたすらセクトニア様の命令に従って来たのね」

マヤ「…なんだか、胸が辛いよ。コンゴウ…何…これ?」

コンゴウ「それは…悲しみと言う感情だ…」

マヤ「悲しみ…これが…?」

タランザ「…ま、その結果が…あんな悲惨で救い様の無い物だけどね…結局、罪を犯した人は生きていちゃ行けないって事なのね」

雷「そんな!どうにかならないの!?」

タランザ「…無理なのね、アレを鎮めるには…殺すしか無い」

暁「そう簡単に言わないでよッ!貴方はセクトニアの為にここまで来たんでしょ!?諦めてどうするのよ!?」

タランザ「…何で?こんなワタシは許せない筈なのに…なんでそこまで言えるのね?」

響「そりゃあ…タランザ達が今までに犯かして来た罪は許されるものじゃない」

電「だけど…それはセクトニアさんの為にやった事、セクトニアさんを想ってここまで来たタランザが報われないのは…!」

タランザ「…ふ、全くとんでもないお人好しなのね」

吹雪「…お人好しでナンボですから」

タランザ「気持ちだけ…受け取らせてもらう、だけど…今のセクトニア様を解放する術は無いのね」

暁「…殺す事しか…出来ないの…?」

タランザ「…ああ、もうそれしか無いのね」

暁「そん…な…」

タランザ「…お、もうセクトニア様がかけた防衛が破られたのね」

響「…」

レ級「皆!早く!」

戦艦棲姫「閉まってしまうわ!」

タランザ「…さあ、行って来なよ、401を救う為にも」

雷「……」

沈黙した表所のまま、第六駆逐隊は戦艦棲姫の艤装の口に潜り込む。
カービィも続けて入り込む。

戦艦棲姫「それじゃあ…準備は良い?」

雷「…はい!」

金剛「必ず…無事で帰って来るデスよ!」

暁「ええ…分かってるわ」

戦艦棲姫「では…発射!!」ドォォン!!

戦艦棲姫は第六駆逐隊とカービィを外に撃ち出し、セクトニアの元へと向かう。
と、同時にツタも外に繋がる穴を塞ぐ。

デデデ「どうか…無事である様に…」

レ級「皆…頑張って…!」

ーーーーーー

WORLD FINAL Eternal DeepSound 

吹き飛ばされた第六駆逐隊とカービィは、イ401に寄生したセクトニアの元に降り立つ。
丁寧にもクラインフィールドで出来た足場が用意されている。

雷「…こんなに変わっちゃって…」

暁「戻す方法…本当にもう無いのかしら?」

電「…多分…」

カービィ「ぽよ…」

暁達がクラインフィールドの足場への到達を確認すると、巨大な花はつぼみを開く。
開いた花は蒼く、鋼で出来ているかの様に固く、そして…花びらには霧の艦隊の紋章に似た物が刻まれている。
本来の霧の紋章と違う所は…丸が目の様な装飾をされ、第六駆逐隊達を睨んでいる事か。
中央には…セクトニアの顔の上半分を模した仮面をかぶる、変わり果てたイオナの姿。
その姿は…禍々しくも神々しい。

暁「…来るわ、戦闘態勢に入って!」

雷「マスターソードは?」

暁「持った!」

響「よし…行くよッ!!」

電「なのですっ!!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=SmxR486CYgk(狂花水月)

ーーーースペシャルページーーーー
VSセクトニア・ノヴァ
美しくも禍々しき姿のセクトニア。
霧の潜水艦イ401にその身を宿し、イオナも自らに取り込む。
地球征服のみならず、そこに生ける全生命をも飲み干そうとする。
霧の華と化した女王に…永久なる眠りを!
ーーーーーーーーーーーーーーーー

暁達の周りに、彼女の末端である『セクトニアフラワード』が襲いかかる。

雷「来たわ!」

電「よーし…てーっ!」ドン!!

電が放った弾はセクトニアフラワードに被弾する。

セクトニアフラワード「…!」ボォ!!

セクトニアフラワードは動き回りながら炎の種を吐き出す。

雷「きゃっ?!危ないわね!」

暁「こんなもの!切り裂くわ!」ズバッ!!

カービィ「すぉぉぉぉぉぉぉっ!!」ゴォォォォォォォォ!!!

暁「!カービィが吸い込みを始めたわ!」

響「捕まって!」

雷「ええ!」ガシッ!

セクトニアフラワードから放たれた炎の種を呑み込むカービィ。すると…


カービィ「『ファイアカービィ』!!」

燃え盛る王冠をかぶった深紅のカービィの姿があった。

雷「何か強そうね!」

響「そのまま攻撃だ!」

カービィ「ぽよっ!」ボォォォォォォォォ…!!

カービィは炎を吐き、セクトニアフラワード達を焼き尽くす。

暁「やった!」

セクトニア「…~~~~~~~!!!!!」

セクトニアは花びらを回転させて風を起こし、第六駆逐隊達を引き寄せる。

暁「きゃぁぁぁぁっ!?」

響「っ…随分と荒っぽいね…!」

再び、二輪のセクトニアフラワードが襲いかかる。

暁「こんなの気にする事無いわ!燃やしちゃって!」

カービィ「ぽよ!」

カービィが炎を吐く…よりも早く、セクトニアフラワードはブレードに変形し、暁達を切り裂きに掛かる。


暁「ひゃっ?!」

雷「ちょ…これ死んじゃう事有り得る!?」

電「すっごい今更なのですっ!」

響「最後まで追いつめても気を抜かないで!」

カービィ「ぽよっ!」ボォォォォォォォォォォ!!!

カービィは再び炎を吐く、しかし今度は躱される。

雷「くっ…あれさえ当たれば!」

セクトニアフラワードは自身の花びらをカッターにし、体を横に傾けてもの凄い速度で回転して襲いかかる。

雷「よっ!と…何それカッコいい!?」サッ

暁「また来るわよ!」

セクトニアフラワードは再度、回転しながら暁達に襲いかかる。

電「あわわ…」サッ!

響「よっ…」サッ

二回目も躱された後、今度は体を縦にし、自分動きも回転しながら暁達を切り裂こうと突き進む。

電「ひゃぁっ!」サッ!

カービィ「ぽ、ぽよよ~~~!!」サッ!

ザシュッ!!

響「いつっ…!」小破!

暁「だ、大丈夫!?」

響「だ、大丈夫だよ…」

暁「この…!」ズバッ!!

定位置に戻ったセクトニアフラワードをマスターソードで切り裂く、切った所から黄色い何かの液体が垂れる。

雷「てーっ!!」ドン!!

そこへ駄目押しにと雷が砲撃をする、打ち抜かれた花は黄色い液体をまき散らしながら落ちて行く。

セクトニア「~~~~~~~!!!!!」ゴッォォォォォォォォォォッ!!!!

暁「くっ…また引き寄せて来るのね?!」

電「気をつけてっ!」

カービィ「ぽよっ!」

更に引き寄せられる暁達、次第と足場は狭くなってゆく。

暁「ちょ…なんで狭くなってるのよ…!」

襲いかかって来るセクトニアフラワードの数も二輪から四輪に増える。

雷「ちょ、四体に増えるなんて聞いてないわよ!?」

響「焦らないで!こっちは五人も居るんだ!きっと勝てるさ!」

二輪のセクトニアフラワードは力を溜め、目から光線を射出する。

雷「へ!?それ聞いてない!!」

電「うぁぁぁぁぁっ!!」ビビビビビビビッ!!!

響「電っ!!」

電「ふ、ふえええ…」中破!

もう二輪のセクトニアフラワードも力を溜め、目から光線を射出する。

暁「だからそれも聞いてないわよー!!」

カービィ「ぽ、ぽよよーっ!」

>>688
亀ですんません
Mk※鵺って一体何?ググっても今一つ分からんかった

光線が消えると、今度は四輪のセクトニアフラワードが力を溜め、光の帯を射出する。

響「っ…さすが、本気は凄い…!」

暁「ていうかこれ小さい超重力砲じゃないの!?」

電「違うのです!超重力砲だったら私は粉々になってるのです!」

暁「あ…そうよね…」

四輪の花は全てブレードに変形し、順番に斬り付けてくる。

暁「くっ…花のくせに結構固いわね!」ガキィンッ!!

電「あんなんじゃ真っ二つにされちゃうのです!」ガキィンッ!!

響「ぐっ…!」ガキィンッ!!

皆が斬撃を受け止める中、攻撃を終えて離れたセクトニアフラワードをカービィが炎を吐いて撃墜する。

カービィ「ぽよっ!!」ボォォォォォォォォォォォォ!!!

セクトニアフラワード「!」ボボボボボ……

>>909
単なる誤字。
マークツーって数字で入れようと思ったらそうなった。

さらーに細かく言うと、ラテン語の2を入れようとしたらそうなったんだ。
理由は分かりません!


三輪のセクトニアフラワードがカービィをターゲットにし、大きな爆弾の種をまき散らす。

カービィ「ぽよっ!!」ボォォォォォォォォォ!!!

尚もカービィは怯む事無く、そのまま炎を吐いて種ごとセクトニアフラワードを一掃する。

暁「やったぁっ!!」

セクトニア「~~~~~~~!!!!!」ゴッォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!

花びらを回し、風を起こして暁達を引き寄せようとするセクトニア。

暁「さあ!いよいよね!」

雷「負けないわよ!」

暁達が足場に付くと…今度は後ろの海水も巻き上げられる。

暁「え…ちょ…何するつもり!?」

そのまま海水をクラインフィールドでカーテン状にし、暫くしたあと…

パァァァァァァァァ……
海水が固められ、そのまま巨大なステンドグラスと化す。
刻まれた不思議な模様から月明かりが差し込み、より一層セクトニアの美しさを引き立てる。
その美しさは暁達も見とれてしまう程だった。

雷「…綺麗」

電「わぁ…」

響「…セクトニアは美に執着していたのかな…?」

暁「多分、そうじゃないかしら?地球を治めて今より美しくしようとしてたもの」

暁達が見とれていると、四輪のセクトニアフラワードが電流で囲い、圧し潰そうとしている。

暁「…あっ?!もう囲まれてる!?」

雷「って…電流も流せたのね…!」

響「躱すよっ!」

セクトニアフラワード達が一気に収束し、圧し潰すのを暁達は無事に躱す。

暁「危ないわねー…」

しかし再び広がり、もう一度圧し潰そうとする。
その際に雷が電流に触れてしまう。

雷「ぐぅっっ!!」バリバリバリッ!!

暁「雷っ!!」

雷「痛い…油断したぁ…」中破!

暁「くっ…どうすれば良いのよ!」

響「とにかく今は避けるんだっ!」

フラワード達の二回目の圧し潰しも何とか躱し、体制を整える暁達。

暁「くっ…カービィ!仕返し…」

突如、クラインフィールドで出来たツタが暁をムチの様に叩く。
暁は思い切り吹き飛ばされるが、響に助けられる。

響「っ…大丈夫か?」

暁「ええ…不意打ち食らわせて来るなんてね…卑怯じゃないの」

雷「あれ…クラインフィールドで出来てるのかしら?」

暁「分からないわね、だけどどうにもクラインフィールドの使い方間違ってる感じが…」

電「そんな事気にしてないで…早く戦わないとなのです!」

暁「そうね…行くわよっ!」ズバッ!!


セクトニア「……!!」キィィィィィィィィ!

暁「な、何…?」

セクトニアの近くにフラワード達が集まり、エネルギーを収束させている。

暁「ちょ…まさか本物の超重力砲を撃つとか言わないよね!?」

その期待を裏切るかの様に、無慈悲に超重力砲を放つ。

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!

暁「…」アゼン

雷「恐ろしいわね…」

しかし、再度セクトニアはエネルギーの充填を始める。

電「に、二回もぉ?!」

響「逃げるんだっ!」タッ!

ドォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!

電「はわわわ…!」ガタガタ

響「お、恐ろしい…!」


しかし、またまた彼女はエネルギーの充填を始め、発射位置を定める。

暁「三回目も聞いてないわよーーっ!!」

雷「も、もうダメ…っ!」


ドォン!!ドォォン!!

暁「?!」

ドガァンッ!!

セクトニア「!?」

突如、何処からか砲弾が発射され、セクトニアに被弾する。
思い切り発射位置が逸れ、虚空に超重力砲は放たれる…

暁「一体誰が…!?」

暁達が飛んで来た方向を見ると…


ヤマト「ふう…何とか阻止出来たわね」

杏平「ぶっちゃけ砲撃って初めてだから不安だったんだぞ?」

群像「いや、杏平は良くやってくれたよ」

いおり「それ、ヤマトのメンタルモデルが死んだ筈の幼馴染に瓜二つだって事に気づいて何時間も部屋の端でぶつくさ言ってた人の台詞じゃないよね」

暁「ヤマトさーん!ありがとーっ!」

雷「それと多分他の皆もーっ!」



<アリガトー!

ヤマト「あ、お礼の言葉が来たわよ?しかも幼い女の子の」

杏平「待て、俺はロリコンじゃないぞ」

ヤマト「うふ、だったらどうして401の中に居るのかしら?」

杏平「何でって…何でだ?」

ヤマト「自分でも知らないのね…」


ザガンッ!!!!!

杏平「うおっ?!」

ヤマトの船体を、クラインフィールドで出来たツタが貫く。

ヤマト「これは…クラインフィールドで出来たツタ!?」

セクトニア「…!!」ギィィィィィィィ!!!

セクトニアはツタからヤマトの制御回路に入り込み、コントロールを奪う。

ヤマト「…っ!?」ドサッ

いおり「ちょ、どうしたのよ!?」

群像「突然倒れて…!」

織部「な、何と言う…事でしょう…」

杏平「どした!?」

織部「このツタから…ヤマトのコントロールが奪われてしまったようです!」

杏平「はあああ!?そんな事まで出来んのかよ!?」

群像「くっ…こちらはもう動けないか…!」

静「…祈るしか無いですね…」ギュッ

お風呂に入って来る…ごめんね。

その光景は、暁達も目の当たりにしていた。

暁「ヤ…ヤマトさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

雷「そんな…!」

セクトニア「……」

暁「…敵を、討つわよ…!」

電「…なのです!!」

セクトニアフラワードは花を閉じ、そこから棘を出して暁達に突っ込む。

暁「でぇっ!」ズバッ!!

その内の一輪が、避けられた際に切り裂かれ、黄色い液体をばらまきながら落ちて行く。

雷「やった!」

今度は二輪が暁に向かって来る。

カービィ「ぽよっ!」ボォォォォォォォォォォォォ!!!!

しかし、暁が棘の犠牲になるよりも早く、カービィがその二輪を焼き尽くす。

暁「ありがと!カービィ!」

セクトニアフラワード「…!」キィィィィィィィィ!!!!

暁「何か仕掛けて来る気よ!」

響「最後の悪足掻きって事かな…!」


セクトニアフラワードは光線を放ち、そのまま体を回転させる。

暁「苦肉の策それ?ちょっとつまんないわねー!」サッ

響「面白くても困るけどね」サッ


雷「…さあ!止めよ!」

電「なのです!」

ズガァン!!

電「わっ!?」

足場を貫く様に、ツタが勢い良く飛び出る。

暁「どうしても通さないつもりね…!」

響「電!私と一緒に行こう!」

電「うん!」

最後のフラワードの元へ、響も付き添いながら向かう。
行く手を阻む沢山のツタ、それをかいくぐりながら進む。

ズガッ!!!

響「うあっ!」中破!

電「響ちゃんっ!」

響「構うなッ!そのまま進めッ!」

電「…っ!」ダッ

電はそのまま進み、遂にフラワードの元へと辿り着く。

電「これで…止めなのですっ!!」ドガッ!!

電は錨でフラワードを叩き飛ばし…


ゴスッ!!

セクトニア「っ!?」

飛ばされたフラワードは、華と化した女王に止めの一撃として直撃する。

電「やった!」

女王はそのまま力なくうなだれ、そのまま華ごと倒れる…

雷「やったぁ!でも…」

暁「結局…戻せなかったわね…」

電「あ……」

響「仕方ないさ…兎に角、イオナがセクトニアから解放される様に祈ろう…」

誰もが良くも悪くも勝利を確信した…………

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=2cqFYLRLOTE

ガシッ!!

電「えっ?」

突如、ツタが電の足を捕らえる。

響「い、電っ!!」

電「響ちゃ…きゃぁぁぁぁっ!!」

そのまま持ち上げられ、別のツタに体を締め上げられる。

雷「ま、まだ生きているの…?!」

そう、セクトニアはまだ死んではいなかった。
一度倒れ、皆が油断した隙を突いて電を捕らえたのである。

電「うう…苦しいっ…!」ギリギリ

暁「電ぁっ!」

助けようにも、既に暁達はぼろぼろであり、セクトニアの本体に敵う訳が無かった。

電「う…ぐ…イオナ…ちゃん…!」ギリギリギリ……

締め付けから解放してもらうため、イオナに声を掛けるが…

イオナ「…」

依然として全く反応が無い。電を締め付ける力が強まっただけだ。

電「かはっ……い…イオナちゃぁぁぁぁぁんッ!!」

力を振り絞った電の叫びが、虚空に木霊した…


マルク「おぉぉぉぉいっ!!大丈夫かーーっ!!?」

マホロア「今助けるヨォーッ!!」

その声に応じるかの様に、二人の魔術師が助けに来る。

電「!み、皆…!」

マホロア「そレッ!!」

マホロアはマルクを思い切り投げ…

電「えっ…」

マルク「おらッッ!!!」ガスッ!!!

セクトニア「っ!?」

セクトニア本体を蹴り、電を解放する。

電「きゃぁぁぁぁ…!!」

マホロア「ヨット!危ない危ない…!」

解放された電を、マホロアが受け止める。

暁「マホロア…マルク…本当にありがとう!」

マホロア「お礼はまだ早いヨォ…マルク!」

マルク「おうよッ!!」

マルクは何かの杖を掲げ、マホロアはカービィを持ち上げる。

響「な、何を…?」



BGM:http://www.youtube.com/watch?v=EY0VaczU-IM(この星をかけた魂の戦い)

マホロア「サァ!!その夢の力で…セクトニアとイオナを引きはがしちゃっテネェ!!」ブンッ!

マルク「カービィッ!!受け取れッ!!」ブンッ!!

二人の魔術師はカービィと、夢を生み出す杖…『スターロッド』を同時に投げるっ!!

雷「え…っ!?」

暁「一体何が始まるの!?」


カービィはスターロッドを掲げ、光を放ちながら叫ぶ。

カービィ『スターロッドッ!!』

スターロッドカービィ、ここに誕生。


セクトニア「…~~~!!!!」

カービィはセクトニアとの最終決戦に臨む。
気がつけば辺りは既に暁が水平線を橙色に塗り替えている。

暁「まあ…!もう朝日が…!」

雷「カービィーーっ!頑張ってー!!」

カービィ「ぽよっ!」

セクトニア「~~~~!!!」ビシュビシュビシュビシュビシュッ!!

セクトニアは生み出した魔法陣から浸食魚雷を多数放つ。

カービィ「ぽよぉっ!!」パシュパシュパシュッ!!

しかし全べての弾はスターロッドからの攻撃で撃墜される。

セクトニア「ッ!!」ドォォン!!!

見かねたセクトニアはカービィに向けて巨大な超重力弾を放つ。

カービィ「はぁぁぁっ!!」カッ!!

カービィも巨大なスターロッドから星弾を放ち、超重力弾に対抗する。

ドドドドドゴゴゴゴォォォォォォォォォォン!!!!!

巨大な星の弾は超重力弾に押し勝ち、そのまま吹き飛ばす。

雷「す、凄い爆発…!」

電「あれは…一体…!」

マホロア「あれは…スターロッド、夢を生み出す無限の力を秘めたアイテム!」

マルク「あれさえあれば、どんな事でも現実にしてしまえる!」

暁「へー…って?!それじゃあ!?」

マホロア「そう!セクトニアとイオナを強引に分離させテこの大層な物を消しちゃうんダヨォ!」

マルク「女王さんを助けるにはそれしかねぇからよ!」

雷「何だかもう凄すぎる展開ね…!」

暁「カービィっ!頑張るのよーッ!!」


セクトニア「~~~~!!!」ピシャァァァァン!!!

セクトニアは再び展開したフラワード達でクラインフィールドを展開する。

カービィ「ぽよっ!!」バシュッ!!

カービィはその内の一輪に星の弾を放ち、撃墜する。

パリィィィィィィンッ!!!

セクトニア「~~~っ!!」

クラインフィールドが砕け、衝撃でダメージを受けるセクトニア。

カービィ「ぽよっ!」

暁「その調子よーーっ!」


セクトニアはエネルギーの玉を生成し、そのまま発射…せずに、破裂させる。
その際の巨大な飛沫がカービィに襲いかかる。

カービィ「ぽ、ぽよっ?!」

マホロア「頑張って躱してッ!!」

マホロアの激励もあり、何とか躱しきる事に成功するカービィ。
再び、攻撃態勢に入る。

カービィ「ぽよっ!」

セクトニア「~~~~っ!!!」ピシャァァァン!!

負けじと再びクラインフィールドを展開するセクトニア。
しかし……

カービィ「はぁっ!!」カッ!!

セクトニアフラワード「っ!!」ドガァァン!!

再び一輪が撃墜され、クラインフィールドも破壊される。

セクトニア「~~~~~!!!」

セクトニアはカービィの周りに異次元の穴を形成し、そこから三日月型のカッターを射出する。

カービィ「ぽよっ!?」サッ

何とか躱すカービィ、しかし…

セクトニアフラワード「っ!」バクッ!

カービィ「!?」

後ろからセクトニアフラワードの一輪が食らいつく。
そしてそのままカービィを咀嚼する。

カービィ「ぽよっ!?うあっ!!」

雷「カービィっ!!」

セクトニアフラワード「っ!」ペッ

何回も咀嚼された後に吐き出されるカービィ、体制を整えて反撃に移る。

カービィ「はっ!!」カッ!!

セクトニア「っ!!」

一輪のフラワードをも巻き込み、セクトニアに星の弾を浴びせる。

セクトニア「…~~~~!!!」バチチチッ!!

怒りに満ちたセクトニアは、花びらを閉じて電撃を纏い、そのまま足場をバウンドしてカービィを圧し潰しに掛かる。

暁「ちょ、何あの攻撃!?」

マホロア「茎が…茎がめっちゃ仕事してるヨォ」

マルク「こいつは驚いたな…!カービィに避けられるか!?」

セクトニアはカービィを圧し潰そうと飛びかかる。

カービィ「ぽ、ぽよ~~!!」タタッ

カービィは逃げ回る、巨大な華の圧し潰しから。
しかしセクトニアは執拗にカービィを追いつめる。

カービィ「っ…ぽよっ!」カッ!!

カービィが抵抗にと放つ星の弾が、セクトニアの花びらに当たる。
しかし依然としてセクトニアは動じず、そのままプラズマ弾と化して突進して来る。

カービィ「ぽよっ!?すおぉぉっ!」スゥゥゥ…パタパタ

即興でホバリングして何とか回避するカービィ。
当のセクトニアは元の位置に戻っていた。

カービィ「ぽふっ…ぽよっ!」スッ

地面に降り立ち、杖を構えて攻撃態勢に移る。

暁「カービィッ!!頑張るのよーッ!!」

電「後もう少しなのですッ!!」

カービィ「ぽよっ!!」


セクトニア「~~~~!!!」ピシャァァァァン!!

セクトニアは最後の花で再びクラインフィールドを展開する。

カービィ「ぽよっ!!」カッ!!

一輪の花に向かって星の弾を撃つ、しかし…

カキンッ

動き回る的に当てるのは難しく、そのまま跳ね返されてしまう。

カービィ「ぽよ…!」カッ!!

再び星の弾を打ち出すカービィ、すると…

パリィィィィィィィィィン!!!!

セクトニア「っっ!?」

今度は成功、クラインフィールドは敗れ、セクトニアを守る物は無くなる。

雷「やったぁ!」

電「これで勝ったも同然なのです!」


セクトニア「~~~~~!!!」

セクトニアはもう奥の手を使うしか無く、カービィに接近し、花びらにエネルギーを充填する。

カービィ「ぽ、ぽよ…」

マホロア「怯むなカービィ!!相手のビームを夢の力として吸い取っちゃエ!!」

カービィ「!ぽよっ!」スッ!

カービィは杖を構え、相手のビームを吸収しようと構える。

セクトニア「っ!!!」ビィィィィィィィィィィィィィィ!!!!

セクトニアも花びらを回転させながら『ファイナルデスブルーム』を放つ。

カービィ「ぽよっ!!」ギュォォォォォォォォォォォ!!!!!

カービィはそのビームを杖で吸収する、杖に凄まじいエネルギーが流れ込む。

カービィ「ぽ…よ…っ!」プルプル

響「負けるなッ!!カービィッ!!」

暁「貴方だけが便りなのっ!!」

電「絶対に負けないでっ!!」


カービィ「ぽよ…ぽよぉぉぉぉっ!!」ギュォォォォォォォォォ!!!!

暁達の声援が届いたのか、杖が吸い込む力はより一層強まる。

セクトニア「~~~!!!」ビィィィィィィィィィィ!!!!

彼女も負けじとエネルギーを強くする。

……しかし。

カービィ「ぽよ……ぽよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」ギュォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!

カービィも杖の吸収量を高めたお陰で、放った光線は愚か、それを放つ花びらまで全て引きちぎられ、吸収される。
そして…

ボロッ!!

イオナの顔を覆っていた仮面も外れ、杖の力に収まる。

カービィ「ぽよっ!」

セクトニア「…!!」

暁「…!」ゴクッ!

睨み合う両者、そして……

カービィ「ぽよっ!!」カッ!!

カービィは、セクトニアとイオナを元に戻すべく、溜めたエネルギーを大量の星の弾にして射出する。

パァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

セクトニア「……っ!!?」

そのまま大量の星の弾に包まれるセクトニア。
次第に、彼女達の意思が…再び復活する。

パァァァァァァァァァァ!!!

暁のポケットが輝きを増す。

暁「な、何?!」

電「どうしたのです!?」

マホロア「!その光ってる物を出しテェ!」

暁「わ、分かったわ!」ゴソゴソ

そして暁は、ポケットから…光を放つ宝石を出す。
すると…宝石は星に包まれるセクトニアの元へと向かって行った。

マホロア「オー…やっぱりネェ」

暁「何?何だったのよ?」

マルク「…後で分かるよ」

ーーーーーー

イオナ「…ここは…?」

イオナはどこか不思議な空の無い花畑で目を覚ました。
そこに、佇む者が一人。

セクトニア「……」

セクトニアだ。
イオナは彼女に話しかける。

イオナ「…」

セクトニア「…何用だ、妾を恨みに来たのか?」

イオナ「違う…」スッ

イオナはセクトニアに手を差し伸べ、こう語る。

イオナ「…帰ろう、皆の元へ」

セクトニア「…其方に何が分かる、妾と其方は永遠に…」

イオナ「ううん…助けが、来た」

セクトニア「助け…?」

イオナはセクトニアの手を取り、優しく包み込む様に微笑む。


イオナ「…帰ろう?心配している人が居る…!」

セクトニア「…!」

そこでセクトニアはふとタランザの事を思い出す。
刹那、花畑は光に包まれ…

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=AiXS37QvkhY(FLOWERED)

地球を覆っていたツタも、光と共に消え、今はバラバラになったクラインフィールドとなって辺りに散る。
当然、暁達を乗せる足場も消え…

暁「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

電「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

カービィ「ぽよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

暁達は真っ逆さまに落ちて行く。

マルク「あぶねっ!」ガシッガシッ!

マルクは暁と響を掴み。

マホロア「ヨッ!」ガシッ!ガシッ!!

マホロアは雷と電を掴み、カービィを背負う。
しかし…

セクトニア「…」ヒュルルルルルルル…

一同「えっ」

落ちて行くのはなにも暁達だけではない、スターロッドの力により、無理矢理イオナから追い出されたセクトニアも落ちて行く。

暁「凄い!元に戻ってるわ!」

電「って助けるのが追いつかな…っ!」


ガシッ!

イオナ「んっ…ふー…」

そこにイオナがクラインフィールドを使って浮遊し、セクトニアを何とか助ける。

雷「イオナも…元に戻って良かった…!」

イオナ「…ふふ」ニコ

暁達は、途中カービィにバトンタッチしたものの、セクトニアと最後まで戦った。
結果、イオナはセクトニアと共に再び帰って来れた。
勝利を刻んだ彼女達は、女王の部屋に戻っていく。

ーーー女王の部屋ーーー

タカオ「…大丈夫かしら…?」

ムサシ「大丈夫よ…この広がる青空がそう示しているわ」

蒔絵「ハルハルー…おそらすっげい綺麗…!」

ハルナ「ああ…そうだな」

電「みんなーっ!!」

雷「無事に帰って来たわよー!!」

デデデ「おお!無事だったかっ!!」

ヒュウガ「お姉様ーーっ!!よくぞご無事で~…!」ギュゥゥ

イオナ「く、苦しい、離れて」

ヒュウガ「いやいやいやいやいや!!ヒュウガは!ヒュウガは!貴方が心配で~…!」

キリシマ「お前は相変わらず自重しないな…」

シャドーカービィ「…大丈夫だった?」

カービィ「ぽよ!!」

シャドーカービィ「へへ、相変わらずぽよとしか言えないけど…言いたい事は分かるよ」

カービィ「ぽよ?」

シャドーカービィ「…お帰り、カービィ」

カービィ「ぽよ!」

タランザ「…セクトニア様は…?」

暁「セクトニアの事?あの人なら…ほら、あそこに」

暁が指差した先には、セクトニアが眠っていた。

タランザ「へ…ど、どういう…?」

雷「まあ…カービィがスターロッドで無理矢理イオナとセクトニアを引きはがした…というか…」

響「ぶっちゃければカービィが戻してくれたよ、イオナと一緒に」

タランザ「え…?じ、冗談では…?」

暁「誰が冗談言うものよ…」

タランザ「え…?」ポロポロ

その時、長い間泣いていなかったタランザの目から涙が零れた。
もう元に戻れないと思っていた、女王が消える事を覚悟していた。

なのに、今、そこに女王が居たからだ。

タランザ「セク…トニア…様…!」タッ

女王に駆け寄り、本当に無事かどうか確認するタランザ。
しかし、女王は依然としてすやすやと、優しい寝息を立てていた

まるで、在りし日の夜の様に…。

タランザ「ああっ…本当に…戻って来てくださったのですね…!」ポロポロポロ…

確信したタランザは、それはもう止まらない程に目から涙が溢れた。
そして抱きしめ、一心不乱に温もりを感じていた。


球磨「い、一体…何があったクマ?」

金剛「あの二人から…何故だか強いLoveを感じるネー!」

卯月「うーちゃん、気になるぴょん!」

電「実は…かくかくしかじかで…」

武蔵「…なるほどな、どうりで地球を欲しがっていた訳だ」

金剛「全く…本当にセクトニアの事が好きなんですネー!」

セクトニア「ん…ここは…?」

タランザ「セクトニア様!大丈夫ですか!?」

セクトニア「ああ…何だか…とても長い間…大事な心の何かを奪われていた様な気がする…」

暁「…!まさか…ディメンションミラーを叩き割った時に破片が集まって出来た宝石って…」

タランザ「え…あの鏡を割っちゃったのね?!」

暁「あ…ごめんなさい…」

セクトニア「…良い、恐らく其方らが妾の心を取り戻してくれたのだろう?」

雷「え、ええ…まあ…」

セクトニア「礼を言う…それと…すまない、心があの闇に奪われていたとは言え…長い間其方らに非道な事を…」

タカオ「良いわ、あの鏡綺麗だったから見とれちゃうのも分かるわよ」

金剛「仕方ないデース!」

セクトニア「…本当に、すまなかった…」

雷「…さ!目的も果たした事だし、戻りましょ!」

タランザ「ワタシも…セクトニア様を連れて行くのね、皆に今までの事を謝りたいのね…」

ムサシ「そうね…許してくれるかどうかは分からないけど…その心意気は良いわよ…」

響「兎に角…作戦成功、だね」

WORLD 9 Moonlight Imperial City Sectrator
征服完了!!

暁「じゃあ…帰りましょう!」

イオナ「うん…!」

セクトニア「ああ…!」

ーーーーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=bAVE0ajVXFU(銀河に願いを ED オーケストラVer)

こうして…デデデ海軍はセクトニア達の野望を打ち砕き、攫われたイオナも激闘の末救出(セクトニアも夢の力で救出)しました。

心を取り戻したセクトニア自らの過去を話した上で、これまでの行いを謝罪し、大きな罪を償うと約束したのです。

皆納得はしてくれたけど…やっぱりどうにもぎくしゃくしそうだったのです。

そこで…司令官さんは、ポップスターに戻る前に、霧と艦娘、深海棲艦と人間、そして…セクトニアさん達が交わる…大きな大きなパーティを開いたのです。

場所は私たちの鎮守府…横須賀鎮守府、そこで皆を集め…敵味方関係なく、一緒に明日の朝まで飲んで食べて、歌って踊ったりと、それはとっても楽しかったのです。

だけど…一日を跨いで戦い続けていた私たちは途中で脱落しかけちゃったのです…でも、皆が私たちの眠っちゃった分をもっと楽しくして埋めようとしてくれたのです。

当然、皆でお食事も食べたのです。マルクと間宮さんは大忙し…そこに私たちもお手伝いしたりと…とても楽しかった。

パーティが終わりそうな頃には、今までのここでの思い出を語ったりもしました。


思えば…ポップスターにどうした事か落ちてしまい、そこで司令官さんと知り合った事から始まり、深海棲艦と戦い、今度は霧とも戦い…時には…艤装を壊されたりと…

司令官さんと一緒にセクトニアさんの軍と戦って、暁お姉ちゃんが鏡から出た怖いメタナイト卿と戦ったり…美しくて怖いお花の形になったセクトニアさんと戦ったり…

最後は…カービィが全てを解決してくれた…そうして、今に繋がるのです…。


司令官さんは…とてもいい人なのです、楽しい事も、辛い事もあったけど…勇気を持って、楽しく乗り越えられたのです。

何にせよ…この司令官さんと、増えて行った仲間達のの戦い…これは、私たちの…司令官さんの艦娘全員にとって、一番大切な思い出となるのです…



醜き陛下とカタツムリ その2 完。

ーーーそれから数日後、ポップスター ププヴィレッジーーー

デデデ「はー…地球での戦いはとても長かったZOY…」

エスカルゴン「全く、深海棲艦を無力化するつもりだったのに…いつの間にかセクトニア軍との戦いになっちまったでGESよ」

電「なのです…」

エスカルゴン「しっかし…ここに艦娘の皆を連れ、艦娘寮も建てるなんて陛下も思い切った事したでGESなあ」

デデデ「将来的には艦娘達が喜びそうな洋服の店とか食事所とか作らんとな…」

電「はい…フームちゃんに怒られない程度に…」

デデデ「むー…そこが問題だZOY…」

エスカルゴン「先はまだ長いでGESな…」

電「…司令官さんにエスカルゴンさん」

デデデ「んー?」

エスカルゴン「何でGES?」










電「これからも…宜しくお願いしますね…!」

デデデ「……ああ!」

エスカルゴン「…これからも、頼むでGESよ」


本当におしまい。

これでおしまい……と思っていたのか?
最後に、おまけみたいなものを投下します。

ーーーその後 フロラルドーーー


「おお!女王様!お久しぶりです!」

セクトニア「皆…すまない、私が…悪かった…」

「そんな事ありません!それで…心は…?」

タランザ「…地球に居た子が取り戻してくれたのね、今は下界のププヴィレッジに居るみたいなのね」

「そうでしたか…あ!ささ、中へ…」

セクトニア「すまぬな…」

「後の方は私で伝えます…ごゆっくり…」

バタン……

タランザ「……」

セクトニア「……」

セクトニア「…タランザよ」

タランザ「な、何でしょう?」

セクトニア「その……すまなかった」

タランザ「ワタシの方こそ…あの鏡が何であるか気がつければ…」

セクトニア「いや…妾も心を奪われていたとは言え…今まで彼の様な事を…」

タランザ「……」

セクトニア「……」


セクトニア&タランザ(き、気まずい…)

タランザ「あ…あのう…」

セクトニア「…タランザ…」

タランザ「あ…お先に…」

セクトニア(…どうする…?つい声をかけてしまったは良いが…話の種が無い…)

タランザ「…」ドキドキ

セクトニア(…とりあえず…紅茶を頼むか…)

セクトニア「タランザ…」

タランザ「な、何でしょう…?」


セクトニア「お前が…好きだ」

タランザ「えっ…?」

セクトニア(……って!何を言っているのだ妾は…!紅茶を頼もうと思ったのに何故…!)

タランザ「それって…うぅ////」カァァァ

セクトニア(くっ…タランザの顔が赤くなってしまったではないか…愚か者は妾だな…)

タランザ「えっと、その…と、とりあえずすぐに紅茶をお持ちしますね!」タッ

セクトニア「あっ…」

バタン……

セクトニア(妾が…彼の様な事をぬかしたから…慌てて出て行ってしまったではないか…)

セクトニア「ふう…少し落ち着かねば…」ガチャッ


チュン、チュンチュン…

セクトニア「…何時ぶりか、こうやって椅子に腰をかけ、ここからフロラルドを見渡すのは…」

コンコン

セクトニア「…入れ」

ガチャッ

タランザ「紅茶を…お持ちしました…」

セクトニア「ああ…ありがとう」

タランザ(あ、ありがとう…セクトニア様の…)ドキッ

セクトニア「そ、その…お前も、腰をかけろ」

タランザ「は、はい…」ガチャッ


セクトニア「……」

タランザ「そ、その…何だか…昔に戻れたみたいですね!」

セクトニア「…そうだな、こうして窓からフロラルドを見渡すのも久しぶりだな」

タランザ「ですね…皆も、セクトニア様を待ってたみたいですし…」

セクトニア「…そうか、しかし…妾の罪は…」

タランザ「セクトニア様」スッ

セクトニア「な…なんだ?」


タランザ「何時になるかは分かりませんが…セクトニア様の罪が消え、償われた後も…このタランザ、一生お守りいたします」

セクトニア「…ああ、頼むぞ…タランザ」

タランザ(……んん!?こ、これって…見方によっては告白の内に入るのね…?)

セクトニア(何とかタランザも調子を取り戻してくれたみたいで何よりだ…)

タランザ(いやいや…アレは飽くまでも一生守って行くって言う約束で…決して恋愛的な意味では…)

セクトニア「…タランザ?どうした」ポンポン

タランザ「ひゃ、ひゃいっ!!」ビクッ

セクトニア「驚き過ぎだ…もう少し力を抜け」

タランザ「はい……」

セクトニア「……」

タランザ「…」

セクトニア「…タランザよ」

タランザ「何でしょう…?」


セクトニア「……何時になるかは分からぬが…少しずつ、戻して行こう…」

タランザ「…ええ!」

セクトニア「だが…今は…お前が居てくれる、それで十分だ」ダキッ

タランザ「も、もう////セクトニア様ってば…」

セクトニア「…ふふ、これからも…改めてよろしく頼むぞ…」ギュ

タランザ「…はい」コクッ


…さて、これにてこのssは完結です。
いやー…長かったー…こんなものに付き合ってくれた皆様には感謝しかありません。本当にありがとう御座いました…
タラセクもっと増えると良いな…
次回のssの予定はまだ未定ですが…寂しがり屋なので近いうちにひょろっと書くかもしれません。

では…その1のURLを置いて…ドロンさせて頂きます!
皆様、ありがとうございました!

その1:醜き陛下とカタツムリ - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1390866226/l50)

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