高尾「帰りが遅くなるよりマシでしょ？」

風間「はいはい分かったっての、入れさせて下さいませ高尾様」

高尾「ふふ、じゃあ傘持ってね」

風間「俺が持つのかよ・・・」

高尾「当たり前じゃない、私より背が高いんだから」

～高尾家前～

高尾「結局あなたすごく濡れてるじゃない・・・」

風間「お前を濡れさすワケにはいかねえからな」

高尾「え・・・///」

風間「じゃあな、この傘明日返すわ」

高尾「あっ、ちょっと待って！」ﾄﾞﾝｯ

風間「おわ！」ﾊﾞｼｬｱｱｱ

高尾「あっ・・・ごめん・・・ねえ、家でシャワーでも浴びてかない？」

風間「・・・そうするわ」

高尾「ごめんなさい・・・突き飛ばすつもりは・・・」

風間「とっ、とにかく家に入れてくれ・・・凍え死ぬ！」

風間「ふう、シャワー気持ちよかったぜ」

高尾「突き飛ばしてごめんなさい・・・」ｼｭﾝ

風間「いいっていいって、足下滑りやすかったしな」

高尾「本当に・・・ごめんなさああいい！！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

風間「いや、泣くな！本当に大丈夫だから！」

高尾「何かさせて！私の気が済まないわ！」ﾄﾞﾝｯ

風間「あー・・・じゃあ暖かいお茶くれ」

高尾「おまたせ」ｶﾞﾁｬ

風間「それにしても今日が連休直前で良かったわ、こんなに制服が濡れちゃあ流石に明日までには乾かないだろうからな」ｽﾞｽﾞｽﾞ

高尾「うん・・・連休直前で本当に良かった・・・」

風間「ん・・・？目眩が・・・」ｸﾞﾗｯ

高尾「ちょっと！大丈夫！？」ﾆﾔﾆﾔ

風間「なっ、なんで笑ってるんだお前・・・うっ・・・意識が・・・」ﾊﾞﾀｯ

高尾「さて・・・地下室まで運ぼうっと・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

風間「お前まさか連休前でよかったって俺を連れ攫うのに都合がよかったってことか！？」

高尾「そういうことよ、覚悟しなさい風間堅二！」

風間「お前まさかフフ祭の時のことまだ根に持ってたのか・・・！？」

高尾「そんなワケないじゃない・・・あなたをこれから私色に染めるの」

風間「何ワケの分からないこといってんだよ・・・！傍から見たらすげえ恥ずかしいセリフだぞ！」

高尾「うるさいわね！」ﾋﾞｼｯ

風間「痛！なんだそれ！？」

高尾「見れば分かるでしょ！鞭よ鞭！」

風間「なんで一般家庭にそんなもの置いてあるんだよ！っていうかここはどこなんだよ！」

高尾「家に置いてあったのよ！後ここは家の地下室よ！」ﾋﾞｼｯ

風間「いてえ！もうどう考えても一般家庭じゃないわ！」

風間「ていうかこんなことしたら捕まるぞ！俺が居なくなったと分かれば風間一派もゲーム制作部（仮）の奴らも黙ってないはずだ！」

高尾「うっ・・・それもそうね・・・」

風間「無計画だったのかよ！」

高尾「うるさい！あなたを調教して私の従順なペットにすれば万事解決よ！」

風間「なんも解決になってねえから！」

～２０分後～

高尾「はあ、はあ、どう？私の調教は！」

風間「鞭で叩いてるだけじゃねえか・・・このくらいの痛みで喚くようじゃ府上学園のトップの器じゃねえからな」

高尾「きょっ、今日の所はここまでよ！覚悟しなさい！」ﾊﾞﾀﾝ

風間「おい・・・トイレとかどうすんだ・・・俺」

～翌日～

高尾「ふあ・・・昨日はよく眠れた？」ﾎﾞｹｯ

風間「眠れる訳ねえだろ・・・ていうかなんでお前が寝不足なんだよ！」

高尾「徹夜でゲームをやってたの・・・」

風間「もう俺を調教する気ねえだろ！」

風間「なあもう家に帰してくれねえか？誰にも言わないからさあ」

高尾「うるさい！もう後戻りできないのよ！」ﾋﾞｼｯ

風間「・・・」

高尾「えい！えい！」ﾋﾞｼｯﾋﾞｼｯ

風間「・・・」

～２０分後～

風間「・・・」

高尾「なんとかいいなさいよ・・・風間・・・」

風間「・・・」

高尾「うえええん！！！ごめんなさい！！！なんとか言ってよ風間ああああ！！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

風間（やれやれ・・・どっちが調教してるのか分からないな・・・）

高尾母「あらあら、拷問部屋の扉が開いてると思ったら・・・」

高尾「母さん！？こっ、これは・・・」

高尾母「ここ監視カメラ付いてるの知らなかった？いきさつは全てお見通しよ」

風間（私色に染めるも聞かれてたのか・・・）

風間「まっ、何はともあれこれで助かったな・・・」

高尾母「あなた・・・素質はあるけどやり方が間違ってるわ、ちょっと見てなさい」

高尾「うん・・・」

風間「えっ・・・」

高尾母「１人の少年を１から調教するなんて何年ぶりかしら～」

風間「えっ、ちょっ・・・何この展開！？」

高尾母「現役の時より腕が鈍ってなければいいんだけど・・・えいっ！」ﾋﾞｼｲｲｲｲ!!!!

風間「ぐわあああああ！！！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

高尾「うわ・・・すごい音・・・」

高尾母「いい？最小限の力で最大の力を引き出すのよ・・・こんな風に！」ﾋﾞｼｲｲｲｲｲ!!!!!!

風間（はっ、半端じゃねえ・・・こんなん連続で喰らったら死ぬ・・・！）

高尾「ちょっと母さん！風間は・・・私の手で調教するの！」

高尾母「あらあらごめんなさい、昔を思い出して楽しくなっちゃった・・・」ﾋｭﾝﾋｭﾝ

風間（助かった・・・こいつの鞭ならちょっと痛い程度だ）

高尾「えーっと・・・こんな感じかな？それ！」ﾋﾞｼｲｲｲｲｲ!!!!!

風間「ぐわあああああ！！！！！！！嘘だろおおおおお！！！！？？？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

高尾母「一度見ただけでテクニックを自分のモノにするとはやるわね・・・姉たちとは格が違うわ・・・」

高尾「やった！」

高尾母「じゃあお母さんこれからモロッコまで行ってくるから」

高尾「えっ！？もっと調教について教えて欲しいんだけど・・・」

高尾母「うーん、じゃあこの調教マニュアルを渡しておくわ」

風間（おいおい・・・どうなっちまうんだ俺・・・）

高尾母「じゃっ頑張ってね」ﾊﾞﾀﾝ

高尾「結構分厚いわね・・・マスターするまで待っててくれない？」

風間「いやいや！さっさと開放しろよ！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

高尾「うるさい！また鞭を喰らいたいの！？」

風間「ぐっ・・・じゃっ、じゃあせめて腹減ったから何か食わせてくれ・・・」

高尾「分かったわよ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高尾「カッ、カレーを作ったわよ」ﾄﾝｯ

風間「両手を塞がれてるんだ・・・食わせてくれよ」

高尾「そっ、それは私にあーんしろと言ってるの！？」

風間「しょうがねえだろ、お前がこうしたんだからよ」

高尾「まあ・・・風間がそう望むなら・・・///」

風間（なんか変な味がするな・・・俺が作った方が絶対に美味い）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

高尾「どっ、どんなもんよ！」

風間「ああ・・・美味い（機嫌を損ねないようにしねえと・・・）」

高尾「よかった～」ﾆｺﾆｺ

風間「なあ頼みついでに・・・その・・・トイレ・・・」

高尾「カレー食べてる時に何言ってるのこの変態！？」

風間「しょうがねえだろ！お前はしないのかよ！！！」

高尾「変態！」ﾋﾞｼｲｲｲ!!!!!

風間「ぐうう・・・」

高尾「トイレは我慢しなさい、じゃあ私はマニュアルを読んでくるから」ﾊﾞﾀﾝ

風間「あっ・・・行っちまった」

風間「なんとかこの腕を拘束してるロープ外せねえか・・・ふん！！！！！」ﾌﾞﾁｯ!!!

風間「やっ、やった！これで逃げられる！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

風間「両足にくっついてる手錠もなんとかしてえけど・・・つーかなんで手錠が足に？まあいいか、這いずって逃げっか」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

風間「ドアノブがやけに高い位置にあるな・・・よいしょっ」ｶﾞﾁｬ

風間「最近の家ってのは・・・地下に拷問室まで完備してるのかよ・・・」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

高尾「あっ！風間！？どうやって・・・！」

風間「ちっ、見つかっちまった！」

高尾「手錠は１個しかなかったから機動力を失わせるためにも足に付けておいてよかったわ・・・」ﾆﾔﾆﾔ

風間「ちっ、こうなったら・・・誰か助けてええええええええ！！！！！！！！」

高尾「ちょっと！不良が他人に助けを求めていいの！？」

風間「うるせえ！死ぬよりましだ！誰かああああああああ！！！！！・・・うっ！」ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ

風間「はっ、腹が・・・クソ、大声なんか出したら・・・！お前まさかさっきのカレーに下剤を持ったのか！？」

高尾「えっ、ああ・・・そうよ！こんなこともあろうと一服盛ったのよ！」

高尾（何か腐ってたのかしら・・・）

風間「頼む・・・トイレに行かせてくれ・・・！」

高尾「だめよ、私が見ててあげるからここでしなさい！」

風間「お前正気かよ！・・・うう」ｷﾞｭﾙﾙﾙ

高尾「しょうがないわね・・・また地下室でおとなしくしてくれるんだったらいいわよ」

風間「ぐっ・・・くそっ！分かったよ！だから早く・・・！」

高尾「よいしょっと・・・あなた重いわね・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

～地下室～

高尾「よし、だいたい覚えたわ。後は実践よ」

風間「・・・」

高尾「起きなさい！」ﾋﾞｼｲｲｲ!!!

風間「ぎゃあああ！！！！！」