死霊使い「勇者?」 (8)


??魔王軍??

側近「そうだ。お前にはこいつを殺して
   もらいたい」

死霊使い「勇者とは最近よく聞きますね、
     なんでも、四天王を倒したとか?」

側近「あぁ全員殺られた。だからこうして
   お前に頼みにきた」

死霊使い「……あなたが出向けば済む話では?」

側近「私には別の要件があってしばらく
   動けんのだ。それに魔王様もまだ
   幼く、勇者には到底及ばないだろう」

死霊使い「ですが私は人間ですよ? 
     人間の味方である勇者を[ピーーー]と、
     お思いですか?」

側近「何を今更。魔王軍に仕えているのが
   その証拠だろ? 頼んだぞ」

死霊使い「分かりましたやってみましょう」
 


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??月の王国??

勇者「明日は死霊の塔を攻略します。
   王国直々の依頼だそうなので」

戦士「死霊の塔と言えばあれか、
   確か……残虐非道で有名な死霊使い
   のいるところか」

魔法使い「でもどうして死霊の塔?
     魔王城を先に攻略しちゃえば、
     全部片はつくんじゃない?」

勇者「上層部からの依頼なので
   仕方ないことです」

僧侶「まぁいつかは行くことになるん
   だろうし? さっさと倒して!
   魔王を倒しに行こうぜ!」

戦士「それもそうだな。はぁー早く嫁と娘に
   会いたいぜ。もう3年は会ってない」

勇者「え、戦士さんに嫁とかいたんですか?」

戦士「あぁ、というより今更かよ」

魔法使い「僕は知ってたけどね!」

僧侶「俺も知ってたぜ!」

勇者「知らなかったのは私ですか」

戦士「確か今年で娘は9つになるな。
   帰ったら散々甘やかしてやる」

魔法使い「帰ったら、か。僕も告白しよう
     かなぁ………」

僧侶「なんだ? 好きな奴でもいるのか?」

魔法使い「まぁ、ね。でも叶わないからなー」

勇者「……まぁ事情があるのでしょう
   僧侶は帰ったら何かありますか?」

僧侶「母さんと妹に豪華な生活を
   させてやるんだ!貧しかったからな」

戦士「家族の為ってのはいいことだぜ!」

僧侶「そうだよな!戦士のオッサンは
   分かってるぜ」

魔法使い「それには僕も同感だね」

勇者「まぁなにはともあれ、明日は
   油断せずに行きましょう。
   それでは先に失礼します」ガチャ バタン


戦士「勇者は何のために戦ってるのだろうな」





??死霊の塔??

戦士「案外馬鹿でかいな。塔というより城
   のようだな」

僧侶「というより気味が悪いぜ、
   なんなんだよここは!」

勇者「死体もあちこちに倒れてますしね」

魔法使い「コレって入った直後、
     襲ってくるパターンだよ」

勇者「では気を引き締めて行きましょうか」



勇者「案外脆いですね」

魔法使い「火焔魔法で一掃できるしね」

僧侶「何か拍子抜けだな」

オ・・・・・・ケ・

戦士「……なぁさっきから何か聞こえないか?」

僧侶「? いやなにも」

戦士「そ、そうか」

戦士「(なんなんだ?)」

オ・・サ・タ・・テ

戦士「なぁ流石に今のは聞こえたろ?」

魔法使い「え、いやなにも?」

戦士「」

戦士「(この声……夢だよな)」

オ ト ウ サ ン タ ス ケ テ

戦士「ーーーッ」ダッ

勇者「せ、戦士!待ちなさい!
   一人では危険です!」

魔法使い「戦士!」

戦士「(偶然じゃない!夢でもない!)」

戦士「(確かに聞こえた!娘の声が!)」

戦士「待ってろ!すぐ行く!」



魔法使い「全く戦士にはどうしたもんか」ハァー

勇者「そうですね手分けして彼を
   探しましょう!」

僧侶「そ、そうだな」

勇者「…? 顔が青いですよ。どうしました?」

僧侶「い、いや?何でも無いから、た、ただ」

魔法使い「ただ?」





僧侶「死んだ親父の声が聞こえるんだ」

僧侶「悪い、少し呼ばれてるから
   軽く行ってくる!」ダッ

勇者「罠、ですね。やられました」

魔法使い「見事にね」

勇者「魔法使いは無事なんですか?」

魔法使い「僕は今のところ良好だよ!」

勇者「そうですか。 よかった」

魔法使い「……………」



???????

ムシャムシャグシャグシャムシャムシャ

戦士「…」

娘「お父さんタスケテヨ」

嫁「あらあなた今帰ッタノ?」

戦士「ハァー。予想通りだな。」

戦士「流石ネクロマンサー」

戦士「嫌なことを思い出させてくれるぜ」

娘「お父さんイッショニタベヨウヨ」

嫁「コレトテモオイシイノヨ」

戦士「そうか」

娘「コレからはイッショニクラセルネ」

嫁「ソウネまたカゾクでイッショネ」

戦士「………それは、無理だ」

娘「?ドウシテ?ドウシテ?ドウシテ?」

戦士「お前たちはまた俺に殺されるからだ」

ズシャ


僧侶「消えろ消えろキエロキエロ!」

僧侶「何なんだよ!死んでも俺たち家族を
   苦しめるのかよ!」 

父「あぁ??なんだその態度は」

僧侶「聖裁魔法!聖裁魔法!」



父「」




僧侶「ふ、ふははははハハハハハハハハハハ」

僧侶「ザマァみやがれクソヤロウが」

??「あら、僧侶帰ったの?」



僧侶「じ、冗談だろ?」

??「お兄ちゃん!」




僧侶「な、なんでいるんだよ!なんで
  死んでるんだよ!なんでだよ
   なんでなんだよ畜生畜生!」



妹「もう泣かなくていいよ」



母「いつも貧しくてゴメンね」


僧侶「何………言ってんだよ………」



妹「お父さんも暴力振るってこないし」



母「もうあんたが働きにでなくてすむ」



妹「弱視の私を守ってくれてありがとう」



母「だから今度は私達のバンダヨ」



妹「イマラクニシテアゲル」



僧侶「………………………………………………聖裁魔法」


僧侶「馬鹿言え………全部俺が好んで……
   やったことだ」




僧侶「………ん、戦士」


戦士「さっきは悪かったな、
   それじゃあ行こうか」

僧侶「あぁ」


戦士「…? どうした?何かあったのか?」


僧侶「何でもねーよ、
   ただ死霊使いは八つ裂きにする」

戦士「そいつには深く同意だな。
  やってやれなきゃ気がすまねぇ」

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