カーズ「帰ってきたようだな・・・地球に・・・」承太郎「!?」(140)

オナシャス

エジプト・砂漠

ドグォォォォォォォンッ

ユラリ・・・

???「ククク」ゴゴゴ

大●透『我々は、この男を知っている!』

大●透『ローマ・コロッセオの地下で永き眠りにつき、若かりし頃のジョセフ・ジョースターと死闘を繰り広げた、この男をッ!』

大●透『鉱物と化し、宇宙をさ迷い続けたこの男ッ!』

カーズ「帰ってきたようだな・・・地球に・・・」バァァァーーーーン

大●透『カーズをッ!!!!』


ジョジョの奇妙な冒険
 スターダストクルセイダース・改

テレッテレッテテーテーテレッテレッテッ
テーン
ジョジョッ ・・・ジョジョッ・・・

ホテル

ジョセフ「・・・ハッ!」ガバッ

シィーーーーン

アヴドゥル「」グォーッグォーッ

ジョセフ「・・・・・・」キョロキョロ

ジョセフ「なんじゃ今のは」

ジョセフ「いや~~~な感じじゃ」チラッ

アヴドゥル「」グォーッグォーッ

ジョセフ「ま、気のせい気のせい!もう一眠りするかのー」

アヴドゥル「」グォーッグォーッ

ジョセフ「」

アヴドゥル「」グォーッグォーッ

ジョセフ(うるさくてかなわん。明日は承太郎に部屋を代わってもらうとするか)

翌朝

テレビ『ウニャウニャゴニャゴニョウヘヘヘノォホホホ』ザワザワ

花京院「何言ってるかまるでわからん」

承太郎「なんかあったのか」

花京院「おはよう承太郎。隕石か何かが落ちてきたようで、騒ぎになってるらしいね」

アヴドゥル「ここからは遠い場所だな」

承太郎「何て言ってる?」

アヴドゥル「花京院の言う通り、何やら隕石が落ちたようだな。大きくへこんだ地面に鉱物の欠片が見つかったらしい。しかし、肝心の『落ちてきたもの』は見つかっていないと」

承太郎「妙だな」

ポルナレフ「地球につく前に大気圏やらで粉々になっちまったんじゃねーの?」

花京院「だとすると地面がこんなに大きくへこむはずないだろう。見てわからないのか」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「まあ、なんにせよだ。オレたちには関係のないことだろ」

ジョセフ「グッモーニン」フアァァ

花京院「おはようございます、ジョースターさん」

ポルナレフ「朝食もう食っちまったぜ」

承太郎「珍しく遅かったな、ジジイ」

ジョセフ「夜中に目が覚めてからなかなか寝付けなくてのォー・・・」

アヴドゥル「ははぁ、それは大変でしたね」

ジョセフ「まぁな」

承太郎「なぁ花京院、年取ると眠りが浅くなるってのはホントらしいな」

花京院「・・・・・・」

ジョセフ「ところでなんじゃ?皆してテレビの前に集まって・・・なんか面白い番組でもやってた?」

ポルナレフ「隕石が落ちてきたらしいぜ」

ジョセフ「隕石・・・・・・だとッ?!」ゴクリ

アヴドゥル「!」

花京院「!」

アヴドゥル「ジョースターさん、何か心当たりでも・・・?」

ジョセフ「・・・・・・」ドドドドドド

ジョセフ「・・・・・・いや」ドドドドドド

アヴドゥル「・・・・・・」

ジョセフ「・・・・・・しかし」ドドドドドド

ジョセフ「・・・・・・凄く面白そうな話じゃなあと思って」ドドドドドド

アヴドゥル「・・・・・・」

花京院「・・・・・・」

承太郎「テメーら腹立たないのか?」

うむ、
既に花京院とポルナレフがいるようだがね、
これの時系列はいか程なのかね。
或は流行りのパラレルワールドと言うことかね。

パラレル…と言いたいところだけど
こいつらが一緒に暮らしてること考えるとディオ討伐の途中じゃないかね

>>8>>9
そうそうイギー合流前ってことで考えといて

ポルナルフ「それで、ジョースターさん。この後どうやってカイロまで向かうんだ?まさか徒歩?」

ジョセフ「そのことなら安心せい。昨日のうちに車を頼んどいた」

花京院「車ですか」

ポルナルフ「なーんもない町だが、そーゆーのは揃ってるもんなんだな」

アヴドゥル「移動手段だからな。需要もあるんだろう。なんにせよ我々にとっては幸運なことだ」

承太郎「アシがあるならとっととここを出ようぜ」

ジョセフ「まあ待て承太郎。わしまだ朝食を食べとらんのだ!」

承太郎「自業自得だろ」

ジョセフ「孫が手厳しい」

花京院「少しくらい待ってもいいんじゃあないか、承太郎」

ジョセフ「『約束』まで時間があるし、チョット出るのが遅くても大丈夫だろう」

承太郎「・・・・・・『約束』?」

ジョセフ「今日はワシが運転するとしよう!」フフ

さげ忘れた・・・・・・

大●透『「約束」ッ!それは!ジョセフとスピードワゴン財団との「待ち合わせ」のことだった!』

大●透『予定していた場所まで、車を走らせるジョセフッ!』

大●透『そうして一行は砂漠にて、スピードワゴン財団が連れてきた「助っ人」と顔を会わせることになるのだった!』

花京院「犬!」

承太郎「犬だとまさかこの犬がッ!」

イギー「ワンワン!」ブチブチベキベキ=3 プスッ

ポルナルフ「ひっひーーっ!おい!助けて!この犬どけてくれーっ!」バダバダ

アヴドゥル「イギーはコーヒー味のチューインガムが大好物でな。こいつには目がない」スッ

SPW財団の人「アヴドゥルさん!ガムの箱の方はヤツの見えない所へ隠してッ!」

イギー「!」

バグゥッ

アヴドゥル「あ!し・・・しまった!箱の方をとられたッ!」

イギー「クチャクチャ」バリバリ

ジョセフ「こいつは誰にもなつかんのだ」

花京院「こんなヤツが助っ人になれるわけない」

アヴドゥル「包装紙ごと噛むな。紙ぐらいとってからくえ」

イギー「クチャクチャ」

ポルナルフ「チクショー」

承太郎「やれやれ」

ワイワイ


イギー「!」クンクンッ


イギー「」ゾワワッ

ダダダッ

アヴドゥル「あ!」

イギー「グルルルル」

花京院「車の下に潜った・・・」

ポルナルフ「なんだァこいつ?」

ジョセフ「ウンコでもしたくなったんじゃろ」

大●透『そんなジョジョたちを、はるか遠くから見下ろす男の姿があった』

カーズ「犬か・・・・・・」

カーズ「このカーズに感づきおったか」

カーズ「フン」

ドシャーッ

ンドゥール「」

カーズ「向かってきたからついウッカリ殺してしまったが・・・」

ンドゥール「」

カーズ「この人間、触れずに攻撃してくるとは恐ろしいヤツだった」

カーズ「まさかこいつは・・・」

カーズ「・・・・・・なるほど、面白い」

カーズ「だとすると、似たような『人間』はまだいるとみていいだろう」

ジョナサン×2部のSSを思い出すな
あの>>1はちょっと痛いところあったがSSは本当に面白かった

このSSにも期待してる

>>19
あれ面白かったよね
ジョセフ×1部もよかった

Holy Shit!!
ポルナレフがポルナルフのままだった・・・
すまねェポルナレフ・・・・・・

カイロ・ディオの館

DIO「そうか、ンドゥールがやられたか・・・」

DIO「九栄神の中でも最も知略に長け、冷静な男であったあやつが・・・・・・」

DIO「だとすると・・・やつらがここまで来るのに、そう時間はかかるまい」

DIO「・・・・・・報告ごくろうだった」

ホル・ホース「・・・・・・」

DIO「まだ何かあるのか?」

ホル・ホース「いっいえ・・・」

DIO「・・・・・・」

ホル・ホース「ただちょいと、個人的に気になる点がごぜーまして・・・・・・」

DIO「言ってみろ」

ホル・ホース「そのっ・・・おれが直接見たわけじゃあねえんで確かとは言えないんですが・・・」

ホル・ホース「聞いたところによると、ひでー死に方みたいだったようで」

ホル・ホース「なぶり殺しとまではいかなかったみてぇですが、発見された時には既に見るも無惨な姿だったとか」

DIO「ほお・・・」

DIO「で?」

ホル・ホース「えっ!」

DIO「具体的には?」

ホル・ホース「・・・・・・」ゴクリ

ホル・ホース「・・・・・・『溶けて』た、と。そう耳にしたんです」

DIO「なるほど」

ホル・ホース「・・・・・・」

DIO「やつらには炎をあやつるスタンド使いがいるが・・・」

DIO「アヴドゥルの仕業でないと、きさまは考えている」

DIO「理由を聞かせてもらおうか」

ホル・ホース「はっ!はい・・・・・・」ドキドキ

ホル・ホース「・・・ンドゥールの直接の死因は、頭部の切断によるものです。しかし」

ホル・ホース「ところどころ、溶けていたそうですが・・・それが『死に至る部分ではないところ』ばかりとのこと」

ホル・ホース「つまりンドゥールを殺したヤツは、人体を知りつくした上で、攻撃を繰り返していたと・・・・・・」

ホル・ホース「人間の体で『遊ぶ』ような余裕を持っていた、と思うんですよ」ドドド

ホル・ホース「しかも普通の人間でない、スタンド使いである人間で遊ぶような余裕が・・・ッ!」ドドドドドド

DIO「・・・・・・」

ホル・ホース「これは・・・ッ!おれたちのようなヤツらや、ましてやジョースターたちとは違った『存在』の証明になるんじゃあないですかね!!」

ドドドドドド

DIO「・・・・・・言いたいことはよおくわかった」

DIO(一体どこのどいつかは知らないが)

DIO(『邪魔者』が増えた、ということはわかる)

DIO「・・・・・・警戒の必要あり、だな」

ゴゴゴゴゴゴ



エジプト・ルクソール

ジョセフ「むむ・・・」キリキリキリ

ポルナレフ「ジョースターさん、どうかしたのかい?」

ジョセフ「ギ手の調子がちょっぴりおかしいんだ」

アヴドゥル「あと二日あればカイロまで行けますが・・・」

アヴドゥル「全員なんらかのケガや疲労がたまっていますし・・・今夜はルクソールに滞在しますか」

ポルナレフ「そりゃいい。エジプトに来てから敵スタンドが強くなってきてる」

花京院「ギリギリで勝っている、という感じですからね。ぼくも賛成です」

アヴドゥル「そうと決まればさっそくホテルをとろう」

ジョセフ「うむ」

ポルナレフ「次のシングルルームはおれだぜ」

アヴドゥル「シングルをとれるとは限らんぞポルナレフ」

花京院「またジャンケンで決めませんか?」


バサッ バサッ


承太郎「!」

ポルナレフ「承太郎は部屋割り・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「どうかしたか? おっかない顔して」

承太郎「いや・・・今妙にでけー鳥が上空を飛んでいったな」

ポルナレフ「? 気づかなかったぜ」

花京院「ワシかな?」

承太郎「・・・・・・」

翌日・ホテル前にて

ポルナレフ「おっせえなーーっ、じいさん」

承太郎「・・・・・・アヴドゥルは?」

花京院「まだジョースターさんと部屋にいるんじゃあないかな」

ポルナレフ「おーーーい!」

ヒョイッ

ポルナレフ「あっ! やっと部屋の窓から顔をだしやがった」

ポルナレフ「早く起こせアヴドゥル! 普通年寄りってのは朝が早いもんだがなーーーっ! 5分で降りてくるように伝えろーーっ」

花京院「・・・・・・それだけ、ジョースターさんも疲れがたまってるんだろう」

ポルナレフ「そうかもしんねーけどよ、おれは腹が減って仕方がねえんだ」

花京院「それじゃあ、ホテルのレストランで食べてくればいいじゃあないか」

ポルナレフ「せっかくエジプトに来てるのに、ホテルのバイキング朝食じゃあ味気ねえだろ」

花京院「わがままだな」

バタムッ

アヴドゥル「待たせたな」

ポルナレフ「アレッ? ジョースターさんは一緒じゃあないのかよ」

アヴドゥル「今降りてくるところだ」

花京院「・・・お疲れでしたか?」

アヴドゥル「うむ」

承太郎「仕方ねえ、もう少し待つか」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「承太郎、タバコくれタバコ。後で倍にして返すぜ」

承太郎「ああ・・・」スッ

ポルナレフ「サンキュー! アヴドゥル火ィ貸してくれ!」

アヴドゥル「わたしのスタンドはライターじゃあないんだぞっ」

花京院「向こう向いて吸えよ」

数分後

花京院「アヴドゥル、ジョースターさんを迎えに戻ったのに遅いですね・・・」

ポルナレフ「ちっ! 待ちくたびれちまったぜ! 朝からでっけークソでもしてんのかなァー」

花京院「・・・・・・」

ポルナレフ「承太郎、タバコもうない?」

承太郎「さっきので最後だ」

ポルナレフ「なァ~んだ」

花京院「・・・・・・そういえば、向かいの店に売ってたような」

ポルナレフ「何!」キョロキョロッ

ポルナレフ「アッ! 本当だ!」

ポルナレフ「流石の観察眼だな! だがね、そういうことは早く言えよ花京院く~ん!」ポンポンッ

花京院「・・・・・・気安く触るんじゃあない」イラッ

承太郎「買ってくるのならおれの分も頼むぜ」

ポルナレフ「了解! 走って行ってくるぜーっ」

ダダダダッ

花京院「本当に騒がしいやつだ」

承太郎「・・・・・・やれやれだぜ」




店の人「らっしゃい」

ポルナレフ「へー、意外と種類置いてんだな・・・」

ポルナレフ「えーと、承太郎のは・・・あったあった! おれのも、あと残り1箱ってところか」

ポルナレフ「ラッキー! ついてるぜ!」

ポルナレフ「おっさん、そこのタバコ1・・・」

ズイッ

カーズ「それを、いただきたい」ヌッ

ゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「!」

ポルナレフ(なんだァ~? このでっけー男は・・・・・・)

書き込んでるうちに寝落ちしてしまった・・・

ポルナレフ(他のエジプト人と似たような衣装だが・・・・・・顔つきは完全によそ者だ)

ポルナレフ(怪しいヤツだぜ!)

ポルナレフ「あのよォー、悪いけどこれ、オレが先に頼もうとしてたんだぜ」ズイッ

ポルナレフ(だいたい、横から割って入ってくるとはどういう神経してやがるッ!)

カーズ「・・・・・・」ゴゴゴ

ポルナレフ「・・・・・・」



カーズ「いやァすまなかった。つい気持ちが急いてしまってな」ニコリ


ポルナレフ「!」

カーズ「一つだけしか残ってないからと慌てていたのだ・・・申し訳ない」

ポルナレフ「い、いや。わかってくれりゃいいんだぜ」

ポルナレフ(・・・・・・随分腰の低いヤローだ)

店の人「で、どうなさいやす?」

カーズ「この者が先に注文していたものと、そこにあるタバコを1箱貰おう」

ポルナレフ「!」

ポルナレフ「ちょっとおい! どういうことだ!」ズイッ

ポルナレフ「てめー今『わかった』んじゃあなかったのかよ!?」

カーズ「ああ、申し訳なく思っている」

ポルナレフ「じゃあなんでオレのもんを横取りすんだッ!?」

カーズ「横取りだとォ?」

店の人「お客さん代金」

カーズ「・・・これで足りるか?」

店の人「それじゃあちょっと多いな。・・・お客さん、旅行者かね?」

カーズ「フム、最近来たばかりでなァ。この国の貨幣にまだ慣れんのだ」

ポルナレフ「聞けよ! 買う前にオレの質問に答えやがれッ!!!」

店の人「まいど」

カーズ「なにも横取りをしたいわけではない」

ポルナレフ「アア?」

スッ

ポルナレフ「!」

カーズ「非礼の詫びだ。受け取れ」

ポルナレフ「な・・・ッ!!!」


ポルナレフ(なんだァこいつッ! 見かけによらずいいヤツじゃあねーかッ!)パァァァッ


ポルナレフ「そういうことなら、ありがたく貰っとくぜッ!」

カーズ「うむ。そうしてくれ」

店の人「またどうぞー」

チラッ

ポルナレフ(承太郎たちはまだホテル前で待機してるな)

ポルナレフ(・・・・・・買い物が終わる頃にじいさんがあそこに居ることを期待してたんだけどなー)

ポルナレフ(女の身じたくよりおそいんじゃあないの?)

カーズ「友人同士での旅行か?」チラッ

ポルナレフ「ああ、まあそうなんのかなー」

カーズ「楽しそうだ」

ポルナレフ「あんたは一人旅かい?」

カーズ「うむ」

ポルナレフ「それにしてはここに馴染んだ服装をしてるな」

カーズ「郷に入りては、というやつよ」

ポルナレフ「なるほど。中々似合ってるぜ」

承太郎「ポルナレフのヤツ、店の前でなに立ち話していやがるんだ」

花京院「さあ? ずいぶん背の高い人だな」

承太郎「おい、ハイエロファントで早く来るように言ってこいよ」

花京院「承太郎、ハイエロファントは伝書鳩じゃあないぞ」

イギー「アギ」

ブリリッ

花京院「アッ!」

承太郎「・・・・・・」

花京院「朝食前に嫌なものを見てしまった・・・」

承太郎「でけーウンコだな。砂かけて始末しとけよ、イギー」

花京院「なにを言っているんだ承太郎。こういうものは、飼い主の我々が始末すべきだろう」

承太郎「・・・・・・」

花京院「ホテルのトイレからトイレットペーパーを貰ってくる。君はぼくが戻るまでソレを見張っててくれ」

承太郎「おう」

ポルナレフ「どこから来たんだ?」

カーズ「・・・・・・。ここに来る前はスイスやイタリアに行ったな」

ポルナレフ「へえ。ヨーロッパでも巡ってたのかい? フランスは?」

カーズ「土地には足を踏み入れたことがあるだろうなァ」

ポルナレフ「?」

カーズ「いや。・・・・・・きさまら、付き合いは長いのか?」

ポルナレフ「いいや? 一ヶ月・・・一ヶ月半てところかな」

カーズ「ほう」


カーズ「ではジョセフ・ジョースターから、わたしの話を聞いたこともないだろうなァ」


ポルナレフ「・・・なんだって?」

カーズ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・あんた、ジョースターさんの知り合いかい?」

カーズ「・・・古い友人だ」

ポルナレフ「!」

チラッ

ポルナレフ「・・・・・・」ゴゴゴ

カーズ「・・・・・・」ゴゴゴ

ポルナレフ「・・・良い意味での『知り合い』かはさておきだ」

ポルナレフ「・・・・・・てめー」

ポルナレフ「オレがジョースターさんの知り合いと知って、声をかけてきたな・・・ッ!!」

カーズ「・・・・・・フン、やっと気づいたか」

ポルナレフ「怪しいと思ったぜ・・・・・・」

ポルナレフ「だがな」

ポルナレフ「・・・・・・『殺気』は感じねえ」

ポルナレフ「つまり」クルーリ

ポルナレフ「後ろからガン飛ばしてきやがるお前ッ!」

ポルナレフ「てめーが『DIOの刺客』ってワケだッ!!!」

アレッシー「!」

ババァーーーーンッ



ポルナレフ「・・・ひとまず、あんたの話は後で聞こう。今は下がってろ!」

カーズ「・・・よかろう」スッ・・・

ポルナレフ「そこのお前ッ!」ビシッ

アレッシー「エッ!」

アレッシー「わ・・・わたしに話しかけたんでしょうか? な・・・・・・なんのことだか・・・」

ポルナレフ「ほう・・・・・・」

ポルナレフ「それじゃあ」

ズオオオオオオ

ポルナレフ「スタンド使いじゃあないかどうか・・・・・・『確かめさせて』・・・・・・もらうぜッ!」

ポルナレフ「チャリオッツッ!!!!」ギャンッ

アレッシー「・・・!」

セト神「」ギロンッ



                        ト、           _
                       l ヽ-‐ニニニニ二二/` きた  きた  きた
   ┌┐    ┌┐        `ヽ    ミミ、ヽV//      きた  きた
 ┌┘└┐ ┌┘└─┐.      ノ   __ヽf´/マェ‐、   きた  きた
 ├‐  ‐┤ └┐┌r‐┴┐ ┌─ V,,  / _ハ‐ヨrtk' ̄ ────┐
 └┐┌┘    | |└─ ┘ └‐./   i´ ̄リ)っ'_」  ‐────┘┌─‐┐
.  「└┴┐   .| | ┌─┐,. <::::::\  トr‐' r_T             └┐ |
. └─‐ ┘   └┘└,. : :´: : : : :丶:::::\ ヽ. `了              「__/
.          ,. - '": : : :/ : : : : : : : ̄ ̄ ̄`丶       _
.         /: : : : : : :/ : : : : : : : / : : : : :、 : : ハ     /、) ,.ィ),.、
        /: : : : : : : :/ : : : : : : : /: : : : : : : : \: : i   _ |-! /ソ/ /
.        i : : : : : : : ,': : : : : : : : i: : : /: /: : : i: : ヽノ、 /ノ(o(o/oソ、'つ
          : : : : i : : : : : : : : i: : / :/: : : :/ : : : : :ヽ ヽ! l / /`/
                 : : : : : : : : ヽ/: /: : : /: / : : : : : `Y⌒゙ヽ/ _/
                     : : : : :\ : : / : i: : : : : : : :ハ: : : : :∨
                          i: : : : :l : |: : :、: /: : : : : :/
                            : : :i : i: \` : : : /: /
                                : : :ヽ: / /

ポルナレフ「!?」サッ

アレッシー「………」クルッ タタタッ

ポルナレフ「おい!待てこの野郎ッ!」

シュゴォーーーッ

ポルナレフ「ン?」

ポルナレフ「ハッ! やつの『影』が延びて来やがった・・・ッ!」

カーズ「!」

ポルナレフ(まずい! 影が後ろの男の方までのびるぞ・・・ッ!)

ポルナレフ「おい! おめーも避けろッ!」

バッ

ポルナレフ「あぶねえッ! てめーやはり『スタンド使い』かッ!!」

アレッシー「・・・」クルッ ダッ

ポルナレフ「あ?」ストッ

カーズ「逃げるようだぞ」

ポルナレフ「ッ! 言われなくても・・・ッ!」

ポルナレフ「・・・・・・待ちやがれッ!!!」ダダッ

カーズ「!」

カーズ「待て」ガシッ

ポルナレフ「うげっ」ピンッ

ドサッ

ポルナレフ「いきなり服を引っ張るんじゃあない!」

ポルナレフ「なんで邪魔すんだ、てめー!!」

カーズ「・・・・・・」

カーズ「・・・きさま、この一瞬でなにがあったというんだ・・・?」

ポルナレフ「・・・は?」

カーズ「なぜ・・・」ドドド

カーズ「なぜいきなり『縮んだ』のだ・・・?」ドドドドドド

ポルナレフ「・・・・・・!」

ポルナレフ(・・・・・・な、なんだこいつ・・・この目の前にいる男・・・)ドドド

ポルナレフ(なんか異様にでかくねえか・・・!?)ドドドドドド

ポルナレフ(ン?! ・・・ちょっとまてよ・・・?)

ポルナレフ「な、なんだこれ・・・!? ま、まわりの人間がみんなでかくなってる・・・?」キョロキョロ

カーズ「・・・・・・」

カーズ「よく見ろ、まわりじゃあない」

グイッ

ポルナレフ「アッ! またひっぱんな・・・!」

ポルナレフ「はっ!」ギクッ

ゴゴゴ

ポルナレフ(店のガラスに・・・小さいガキの姿が映って見える・・・)

ゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「なっ!?」ペタペタッ!

ポルナレフ「こ、子供だァァァーーっ!! まさかこのガキがッ!」

ポルナレフ「この子供が・・・おれええ!?」ギュオオオオーーッ

ポルナレフ「こ、子供になっちまってるウウウウッ! ウソ! ウソウソおっ!?」

ポルナレフ「ハッ!」

ポルナレフ(さっきの気味悪い男の『影』のスタンドのせいか・・・ッ!)

ポルナレフ(影がおれの影と交わった時に、ヤツはオレに術をかけたんだッ!)

ポルナレフ(ン・・・?)チラッ

カーズ「・・・・・・」

ポルナレフ(だけどこいつもヤツの影と間違いなく交わってたはずだが・・・?)

ポルナレフ(・・・・・・いやいや、今はそんなことどうでもいい! そんなことより、だ・・・!)

カーズ「・・・・・・なるほど、今の男の仕業か」ボソッ

ポルナレフ「早く伝えないと・・・ッ!」

ポルナレフ「ジョ・・・・・・承ーーー・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・?」

ポルナレフ(あ、アレ? だれに伝えないといけないんだっけ・・・?)

ポルナレフ(ウワァァァァッ! まずい! なんかよくわからなくなってきたけどまずいぞ!)

ポルナレフ(どんどん大人でいた時の記憶を忘れていっちまってるゥゥゥッ!)

ポルナレフ「と、とにかくヤツを追いかけないと・・・」ギッギッ

カーズ「・・・!」

カーズ「・・・・・・行くのか?」

ポルナレフ「そうだよッ! だからはなしてッ!」

カーズ「その状態で・・・まともに相手できると言うのか」

ポルナレフ「だって・・・じゃなきゃやられっぱなしじゃあないか!」

カーズ「・・・・・・あそこに居るお仲間に言わなくていいのか?」ピッ

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「・・・・・・み、見たことあるような・・・・・・ないような・・・・・・」ジローッ

カーズ「・・・・・・なるほど」

ポルナレフ「?」

カーズ「姿だけでなく、中身まで幼くしてしまう能力・・・・・・いや」

カーズ「『スタンド使い』、と言っていたな・・・・・・『スタンド』か・・・・・・なるほど」

ポルナレフ「・・・?」

ポルナレフ(こいつ、スタンド使いじゃあないのか・・・?)

ポルナレフ(アレ? そもそもなんでこの人のことを怪しんでたんだっけ?)

ポルナレフ「アアアッ! どうして忘れちまうんだァァ・・・」


コソコソ

アレッシー「お、おかしいぞォ・・・」

アレッシー「たしかにあの大きなヤツの影と接触したはずなのに・・・・・・」

アレッシー「なぜ、『小さく』ならない・・・?」

アレッシー「ううう・・・・・・せっかくポルナレフが小さくなったのに、これじゃあ近づけねえぜ」

アレッシー「弱い者いじめができねェじゃあねえかよーーッ」

ゴゴゴゴゴゴ

承太郎「・・・?」

承太郎「・・・・・・」クルリ

承太郎「今、誰かに呼ばれたような・・・」

タタタタタ

花京院「承太郎、お待たせしました」

承太郎「・・・おう、テメーか」

花京院「?」

イギー「アウ」

花京院「さて、片付けるとしよう」ウンコヒョイッ

花京院「おや? ・・・ところでポルナレフは?」

承太郎「あいつならまだ話し中だ」

花京院「誰と?」

承太郎「?」

承太郎「・・・」クルリ

承太郎「!」

承太郎「・・・いねえ!」

花京院「? どこへ行ったか見ていないのか?」

承太郎「いや・・・さっきまであの男と話していたはずだぜ」

花京院「・・・・・・彼の側には子供しかいないようだが・・・」

承太郎「あいつ・・・どこ行きやがった?」

花京院「・・・・・・」

花京院「・・・ぼくらになにも言わずに消えるのはおかしいな」

承太郎「・・・・・・探してくるぜ」

承太郎「テメーはここにいろ」ザッ

花京院「ちょっと待ってくれ!」

花京院「・・・ホテルに、ジョースターさんたちの姿が見当たらなかったんだ」

承太郎「!」

花京院「敵と遭遇しているのかもしれない・・・」

承太郎「・・・・・・よし、二手に別れるぞ」

花京院「うむ。その方がいいだろう」

承太郎「テメーはじじいたちを探せ。オレはイギーをつれてポルナレフを探す」

花京院「わかった」

イギー「ワウ」プゥーッ




ポルナレフ「ああ~! 記憶がうすぼんやりとなくなっていく・・・・・・!!」

カーズ「!」

ポルナレフ「・・・?」

カーズ「おまえの仲間がどこかへ行くようだぞ」

ポルナレフ「・・・仲間?」

ポルナレフ「ハッ! なんだか置いていかれるみたいな気分だぞ・・・・・・お、お兄ちゃんたち待ってェェェ!!」

カーズ「・・・・・・」

カーズ「おそらく、おまえを探し始めたのだろう・・・」

ポルナレフ「え! ぼくを?」

カーズ「・・・・・・」

カーズ「・・・よけいな邪魔が入ったな」




アレッシー(・・・せめてよォ)

アレッシー(あ、あの男どっかに行ってくれねえかなァー! すっごく邪魔なんだケドなァ~~!)

アレッシー(ポルナレフもさっさと男から離れて、おれを追いかけてくればいいモノをよォ~・・・!)

アレッシー(えらくないねェ~~! ぜんぜーんえらくない!)

チチチ・・・チュウチュウッ

アレッシー「ン?」

チュウーッ チュウチュウッ

アレッシー「なんだァ? ドブネズミか・・・」

アレッシー「シッシッ! あっちいけ!」

チューチューッ

アレッシー「うへ! 足にのぼってきた!」

アレッシー「落ちろ!」ブンブンッ

ヂュッ
ビタンッ

アレッシー「よくも汚ならしい体でおれにくっついたなァー! 死ね! 死ね!」ダンッダンッ グチュッ

アレッシー「ドブネズミのッ! 分際でェ!」ダンッダンッ グチュグチュッ

アレッシー「はぁはぁ・・・」

アレッシー「・・・・・・フゥ。つぶれて死んだかな?」ニヤリ

アレッシー「病気を移されちゃあたまらないからなァ。ごめんねェー」

・・・チュウッ
ヒョコッ

アレッシー「ン?」

アレッシー「まだ他にもいるのかァ?」

アレッシー「・・・・・・」


アレッシー「・・・さァ、怖くないよォ! コッチへおいでェ」ニコッ


チュウチュウッ

アレッシー「よしよし、お兄さんが踏んづけてアゲルからねェ~」

アレッシー「おれは弱い者をイジめるとスカッとする性格なんだ・・・フヘヘヘヘ」

アレッシー「イライラするときは『コレ』にかぎるよなァ~!」ゾクゾクゾクウッ

チューチューッ チュウッ
トトトトッ

アレッシー「おー、そうコッチに来るんだ! えらいねェーーー!」

アレッシー「・・・・・・そしてェ! 足元まで来たトコロをォォォッ!」

アレッシー「バァーーーンッ」

ダンッ

シィーーーン

アレッシー「アレッ?」

アレッシー「感触がないぞ」キョロキョロ

チューチューッ

アレッシー「ゲッ! こいつ、おれの肩口まで飛んでたのか・・・ッ!」

アレッシー「気色悪いぜェーーーッ! 叩き落としてやるゥッ!」バッ


カッ


アレッシー「!?」

キシャァァァァァァァッ
バリバリバリバリッ

アレッシー「うっ・・・うわあああああああああああああああっ!?!?」

ドウウウンッ

アレッシー「オゴオオォォォッ!」

通行人1「!?」

通行人2「キャァァァァァアアアアッ」

通行人3「ね、ネズミが男の顔を食い荒らしたッ!!」

通行人4「ひでえ・・・ッ! かなり抉れてるぜ・・・」

通行人5「きゅ、救急車を呼んでェェェッ!」

アレッシー「」グラッ

バッタァーーーーンッ




承太郎「!」

承太郎「なんだ? 向こうが騒がしいな・・・」

イギー「アギッ」

ポルナレフ「ハッ!」

ポルナレフ「ア、アレッ? ・・・元に戻ってる・・・?」

カーズ「ほお、よかったじゃあないか」

ポルナレフ「い、いったいなんだァ・・・?」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「そうだ! ・・・さっきの男を探さなくてはッ!」

カーズ「落ち着け」

チュチューウッ
トトトトトトトトトッ

ポルナレフ「・・・・・・?」

カーズ「もうその『必要はない』」

ポルナレフ「!」

ポルナレフ「オ、オメー・・・」ドドド

ポルナレフ「左手を『どこ』にやったんだ・・・!?」ドドドドドド

ポルナレフ(・・・ネズミ?)

カーズ「フフフフ」

チュウチュウッ

ピョンピョンッ トッ

ブワァァァッ

ポルナレフ「な・・・ッ!」

ポルナレフ(ネズミが・・・ネズミがヤツの体に登ってきたと思ったら、左手に変形しやがった!?)

ポルナレフ「あ、ありえねえ!!」

ポルナレフ「なんだァ~!? テメーいったい何者だ!?」チャリオッツッ!!! バッ

カーズ「・・・・・・」

カーズ「・・・・・・さっきの『スタンド使い』はこのカーズが片をつけてやったぞ」

カーズ「さて」

カーズ「JOJOについて・・・・・・お前が知ることすべて話してもらおうか」ペローリ

ポルナレフ「JOJO・・・?」

ポルナレフ「テメー、承太郎になんの用だ?!」

カーズ「ンンー? ジョウタロウ・・・?」

カーズ「わたしが用があるのはジョセフ・ジョースターただひとり」

カーズ「・・・・・・察するに、きさまたちも『スタンド使い』なのだろう?」

ポルナレフ「!」

ポルナレフ(そうだ! さっきの反応といい、こいつにはスタンドが『見えていない』)

ポルナレフ(それじゃあ・・・・・・)チラッ

カーズ「・・・・・・」

ポルナレフ(スタンド使いじゃあねえんなら、あの『左手』はなんなんだ? 手品か?)

ポルナレフ(いや、手品にしては非現実的なマジックだぜ)

ポルナレフ(『人間の業』じゃあねえッ!!)

カーズ「ジョセフ・ジョースターの『スタンド』について教えてもらおうか」

カーズ「なに、悪いようにはしない。単なる好奇心だ」ニヤリ

ポルナレフ「・・・・・・教えると思うのか、オレが」

ポルナレフ「だいたい、テメーはスタンド使いじゃあねえんだろう?」

カーズ「・・・・・・」

ポルナレフ「じゃあ、いったいどうやってさっきの男を倒したってんだ?」

ポルナレフ「・・・・・・他に協力者がいんのか?」

ポルナレフ「それはねえよな・・・・・・自分で『片をつけた』って言ってたしなァ」

ポルナレフ「・・・でも、そう考えるとやっぱりオカシイじゃあねえか」

ポルナレフ「テメーはここにずっといたハズだってのによォ!」

ポルナレフ「左手が離れてやっつけてきたとでもいうのか!? ええ?」

ポルナレフ「だとすると、なおのことアヤシイッ!!!」

ポルナレフ「テメーみてえな得体の知れないヤツに、ジョースターさんの情報を教えてやる筋合いはないねッ!」

カーズ「・・・・・・そう激昂するんじゃあない」

カーズ「フム、だが確かにいきなり質問するのは不躾だったかもしれんな」

カーズ「おまえが怪しむのも無理もない」

ポルナレフ「・・・・・・?」

カーズ「古い友人だ、と言っただろう?」ニヤリ


カーズ「わたしは変わったものがとても好きでなァ・・・・・・『スタンド』に大変興味をもっているのだ」

カーズ「そうだ、きさまのスタンドでもいい。いったいどうやって身に付いた能力なのか教えてくれないか?」

ポルナレフ「・・・なに言ってやがる・・・?」

ポルナレフ(威圧感で支配しようとしてきたと思ったら、今度はコロッとさも友好的な態度になりやがって)

ポルナレフ「そんな言い訳に、オレが騙されるとでも思ってンのか?」

カーズ「フフフ、恐れているのかァ? そう構えるんじゃあない」スッ

ポルナレフ「待て! それ以上オレに近寄るんじゃあないッ!!」

カーズ「!」

ポルナレフ「・・・テメーがいつ、どうやって襲いかかってくるかわかんねーからな・・・・・・オレと話がしたいならまず、距離をとることだ」

カーズ「おおっと、勘違いするんじゃあない。わたしは、きさまらの敵ではないのだ」

カーズ「・・・・・・考えてもみろ、きさまを殺すメリットなどわたしにはどこにもないだろう?」

ポルナレフ(・・・・・・怪しいもんだぜ)

ポルナレフ「だがDIOの刺客じゃあない・・・という確証はない」

カーズ「DIO・・・?」

ポルナレフ「とぼけたって無駄だぜッ! どんなに無害だと言われたところで、テメーに対する疑いは晴れないッ!」

カーズ「・・・・・・」

カーズ「・・・・・・こちらが、いくら友好を示してもムダ・・・・・・というわけか」

カーズ「ずいぶんと疑り深いヤツだなァ?」

ポルナレフ「あいにくと、そこまでマヌケじゃあないんでね」

カーズ「なるほどなァ・・・・・・面白い」

カーズ「ならば、きさまにはわたしの秘密を教えてやろう」フフフ

ポルナレフ「・・・なに?!」

カーズ「・・・きさまの言う通り、このカーズは『スタンド使い』ではない」

カーズ「だが、きさまたち『人間』よりはるかに優れた能力を持っているのだ・・・」

ポルナレフ「・・・・・・『人間』より、だと?」


「アレー? ここのホテルはこの道で合ってるんだろうかねェ」

通行人「スミマセン、少々おたずねしたいのですが・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

通行人「アノ~、もしもし?」

ポルナレフ「・・・・・・」

ポルナレフ「アッチ行けよ! 今取り込み中だッ!」


カーズ「そう、例えば・・・・・・」ギラッ


コォォォォォォォォッ


カーズ「こんなふうになァッ!!!」


ズバァァァァァァッ


通行人「え」ブショアァァッ

ポルナレフ「!?」

ジュワアアアアアアアアッ シュゥッ シュゥッ シュゥゥゥッ

ボトボトッ

ポルナレフ「う、腕を切り落とした・・・ッ!!」

通行人「うッ! ウワアアアアアアアアアァァァァァッ・・・ッ!」シュゥゥゥッ

ポルナレフ「お、おい大丈夫か!?」

ポルナレフ「ハッ!」ギクッ

ポルナレフ(と、『溶けて』いる!)

ポルナレフ(この人がヤツに切断された両腕部分の断面が・・・まるで蝋燭のロウみてーに液化しているッ!!)

通行人「アアアアアアッ! おっおれのッ! おれの腕ェェェェェっ!!」バッ

「キャァァァァッ」

「な、なんなんだ!?」

「ヒイッ!」

通行人「アツイイイイイイッ! だ、誰かァァァァ!! た、たすけ・・・・・・」ヨロヨロ

通行人「」バタンッ

承太郎「!?」

承太郎「な・・・」ドドド

承太郎「なんだコレは・・・」ドドドドドド

承太郎「ハッ!」バッ


ポルナレフ「テメー! いったい何をしやがったァァァァ!?!?」ドドド

カーズ「愚問だなァ?」

カーズ「見ての通りだ・・・ッ!」

カーズ「きさまもジョセフの・・・ジョジョの仲間だというなら、見たことがあるはずだ・・・」ドドド

ポルナレフ「ジョースターさんの・・・?」

ポルナレフ「ま、まさか!?」ドドド

カーズ「そおうだッ!『波紋』だよォッ!!!」ドドドドドド

カーズ「ただし、このカーズの波紋はジョジョより何百倍も上ッ!!」

カーズ「きさまら糞以下のウスノロどもとは格が違うのだァーーーッ!!!」


ポルナレフ「本性見せやがったなこのゲスヤローがッ!!」

ポルナレフ「チャリオッツッ!!!!」

ポルナレフ「波紋がなんだってんだァ~!?」

ポルナレフ「もう何者であろうと関係ねえッ!」

ポルナレフ「テメーみてえなドグサレは・・・このおれが切り刻むッーーー!!!」ズオオオオッ

ドシャババババババッ

ポルナレフ「二度と話しかけられねーくれーになァァァァァーーーッ!」

バババババババババババババババッ

カーズ「・・・・・・グッ!」ドドドドドドッ

ドバァーーーーーンッ


ズゥゥゥゥンッ・・・


ザッ

ポルナレフ(手応えアリッ!!)

ポルナレフ(・・・スタンドが見えずに、まんまと攻撃を食らいやがったな)

ポルナレフ(ざまあねえぜ!)

ポルナレフ(・・・・・・あれだけ体に風穴をあけられちゃあ、起き上がってくることもねえだろうさ)

ポルナレフ「だがッ!」ピシイッ

ポルナレフ「油断は禁物ってヤツだぜ」

ポルナレフ「・・・・・・再起不能になったか、確かめる必要があるッ!」

ゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「ペッ! 砂が口に入っちまう!」

モウモウモクモクモク・・・

ポルナレフ(くそッ! ヤツが建物にぶつかっちまったせいで、砂ぼこりがひどいぜ)

ポルナレフ(・・・視界が悪くなっちまった)

ポルナレフ(ヤツのところまで行こうにも・・・・・・こうも砂ぼこりがひどいと動くに動けねえ!)

ポルナレフ「・・・・・・」

モクモクモクモクモクモク

ポルナレフ「・・・・・・!?」

ポルナレフ「・・・・・・まてよ、おい」ドドド

モクモクモクモクモクモク

ポルナレフ「どんどん濃くなってきてねえか!?」ドドドドドド

「フフフ・・・」

ポルナレフ「!?」

「きさまのスタンドは・・・・・・なかなか鋭いエモノを持っているようだな」

ポルナレフ「な・・・ッ! 声!?」

ポルナレフ(・・・・・・いったいどこから!?)キョロキョロ

バサッバサッ

ポルナレフ(!!!!)

「スピードもあり、突く位置も的確といえるだろう・・・」

ポルナレフ(回りに・・・姿は見えない)

「しかし、わたしに致命傷を与えるほどの力はないとみた」

ポルナレフ(となるとまさかおれの・・・・・・)

ポルナレフ「頭上だと!?」バッ


カーズ「きさまのスタンドも、やはりこのカーズの前では赤子の玩具にすぎんのだ」

ババァァァァーーーーーーーーンッ!!

ポルナレフ(ヤツの腕が・・・ッ! まるで大鷲の翼のように変化している!!)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月17日 (木) 21:27:50   ID: XoK2G1Ai

おせえよさっさとかけよ

2 :  SS好きの774さん   2014年04月19日 (土) 20:01:32   ID: 5CoASkJu

黙れよww

3 :  SS好きの774さん   2014年06月11日 (水) 01:20:20   ID: dggvmMIZ

いいね
まってる

4 :  SS好きの774さん   2014年06月24日 (火) 23:18:14   ID: PYQqslsX

スレ落ちしたか…

5 :  SS好きの774さん   2014年09月16日 (火) 21:02:14   ID: 60yQZhxS

はよしろ

6 :  SS好きの774さん   2014年09月30日 (火) 21:00:13   ID: OOqBCR0A

まだジョセフにも会ってないじゃんか!
はよ!
お願いします!

7 :  SS好きの774さん   2014年10月25日 (土) 09:16:41   ID: Ig45K_fC

なかなか

8 :  SS好きの774さん   2014年11月17日 (月) 01:50:13   ID: PwIin_Ys

おせえよ、ホセ

9 :  SS好きの774さん   2014年12月29日 (月) 01:17:53   ID: lqVvT7Zk

はやくっ!!

10 :  SS好きの774さん   2015年01月11日 (日) 17:32:24   ID: 37TBKrnw

楽しみにしてます!頑張ってください!

11 :  SS好きの774さん   2015年03月20日 (金) 18:01:17   ID: Y9lHqb-k

続きはないのか!?
すっげー気になるじゃん!

12 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 22:39:16   ID: KwRxRuM_

続きはよ

13 :  SS好きの774さん   2015年08月02日 (日) 21:55:38   ID: dB4RtdWW

はやくみたい

14 :  SS好きの774さん   2015年08月14日 (金) 14:55:58   ID: hVZBqQwo

まだ?

15 :  SS好きの774さん   2015年08月20日 (木) 17:50:52   ID: qWxRVI5c

おそいはやくかけよのろま

16 :  SS好きの774さん   2016年03月01日 (火) 16:21:27   ID: -Qu-P2VM

続き期待してるっス

17 :  Aさん   2016年04月06日 (水) 15:13:23   ID: RrYVDyab

はやくしてください

18 :  SS好きの774さん   2017年07月16日 (日) 22:42:33   ID: qiNxKrPE

擬態しながら期待してるよ

19 :  SS好きの774さん   2018年09月14日 (金) 12:21:56   ID: OIMsbD1b

ガオンしながら期待でもしてるよ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom