秋山駿「闇金ウシジマ君?」 (7)

谷村「どうも秋山さん。お久しぶりです」

秋山「やー、どうもどうも!今日は何か御用で?まぁかけて下さいよ」

谷村「はい。この業界なら俺より秋山さんの方が詳しいかと思いまして」

秋山「そんな期待されてもなぁ…それで、その内容は」

谷村「カウカウファイナンス――という闇金をご存知ですか?」

秋山「カウカウファイナンス?知らないなぁ。花ちゃんしってる?」

花ちゃん「いーえー」

秋山「…だそうです」

谷山「―――そうですか」

秋山「ちょっちょっ、ずいぶん深刻な顔されてますけど」

谷村「秋山さん。あなたの信条ってなんですか?」

秋山「――――ちょっとマジな話みたいなんで少し真面目に返しますが…どん底の人間がどう這い上がるかを見たいから―――ですかね」

谷村「奴らはその逆だ……困っている人間の弱みに付け入り地獄にたたき落とす!!!」

秋山「―――話を聞きましょう」

秋山「―――なるほど。亜細亜街の方が…確かに社会的に立場の弱い方も多いでしょうしね」

谷村「別件の事件を済ませている間に……俺にとっては大事な仲間だったんだ!」

秋山「落ち着いて。もう試されているとは思いますが…法的な介入は?」

谷村「――あと一歩のところで尻尾を掴ませない巧妙な奴らです。弁護士を介せば素直に返金にも応じているようですし」

秋山「んー、中々やり手の様で」

谷村「それに警察として派手に動くと……その、亜細亜街の皆も危うくなってしまうんです」

秋山「そこで俺を訪ねた、と」

谷村「お恥ずかしい限りです…」

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