雪乃「それで買ったはいいのだけれど使い方が全く分からないのよ」
八幡「ほー…それで?」
雪乃「それで…その…少し手伝ってほしいのよ」
八幡「あー、まぁいいけどよ」
雪乃「それでこれがそのインターネットよ
」
八幡「パソコンな、つーかなんで学校に持ってきてんだよ」
雪乃「いいじゃない、それより少し設定してくれないかしら?」
八幡「いいけど…えーっと…検索履歴…」
『nihongogautenainodakeredo』
八幡「………」
八幡(嘘だろ…いやありえねぇ…最早なんでこの人パソコン買おうと思ったの…)
雪乃「どうかしら…何か設定を変えなければだけなのかしら…?」
八幡(この感じはマジだな…でもこれ『おっぱい 画像』とかそういう中学生の検索履歴よりひでぇぞ…)
八幡(他の履歴は…)
『neko kawaii』
八幡(日本語を放棄しやがった…)
八幡「あー…雪ノ下…これ日本語打てるの知ってるか?」
雪ノ下「えっ…?」
雪ノ下「それは設定で変えられるのかしら…?海外の製品だから日本語に対応していないものだと思っていたわ」
八幡(こいつどんだけだよ…)
八幡「あー…雪ノ下、日本語を打つにはこのボタンを押せば打てる」カチッ
八幡「打ってみろ」
『ねこ』
『猫』
雪乃「ねこ…猫…打てるわね…」
八幡「つーかこういうのってパソコンの授業で習わなかったか?」
雪乃「習ったのだけれど…このインターネットだけはどうしても苦手よ」
八幡「パソコンな」
雪乃「でもこれで日本語の打ち方が分かったわ、不本意だけどお礼を言っておくわね」
八幡「なにそれお礼なの?蔑みじゃなく?」
雪乃「じゃあ今日はもう帰るわ。比企谷くん戸締りお願いね」
八幡「いいけど、まだ設定とかは全然やってないぞ?」
雪乃「いいのよ、日本語が打てるようになっただけ大きな一歩だわ」
雪乃「それに…猫が…」 ボソッ
八幡(やめろちょっと可愛いとか思ったじゃねぇか…)
八幡「そうか…なら早く帰ってyoutubeで猫動画漁って来い」
雪乃「……じゃあ、またね比企谷くん」
八幡「……おう」
ー翌日ー
八幡「うーっす」
雪乃「比企谷くん、ちょっと」
八幡「どうした?入室早々声がかかるって事は大事だな」
雪乃「これ…みてほしいの…」
八幡「ん?」
『入会完了しました。こちらの口座にお振込をよろしくお願いします。\85000』
八幡「これまた典型的な…」
雪乃「どうしましょう…昨日猫の動画を探して沢山のページを開いたのだけれど…突然この画面がでてきて…」
雪乃「やはり払わなければダメよね…」
雪乃「入会してしまったものね…この近くに銀行か郵便局はあったかしら?」
八幡「おい雪ノ下、これ払わなくていいぞ」
雪乃「…え?」
雪乃「何を言っているの比企谷くん、払わなければ猫の動画が見れないじゃない…」
八幡(85000円払ってみる猫動画ってなんだよ…)
八幡「とりあえずこれは無視していい、俺が責任を取ってもいい。」
雪乃「…でもとりあえず退会メールだけは送っておくわ…」
八幡「待て待て待て待て!ハマりすぎだろ!」
雪乃「…?」
八幡(天下の雪ノ下さんがアホの子に見えてきた…)
雪乃「金銭的な事は比企谷くんが全て責任を取ると言ったけど、早く退会しないとまた請求がくるわ、だからその前に…」
八幡「違うぞ雪ノ下、もうめんどくさいから一言ハッキリ言う」
八幡「これ詐欺だぞ」
雪乃「詐欺…?」
八幡「あぁそうだ、」
雪乃「…そんな筈はないわ、もし借りに詐欺にあったとしても真っ先に見抜ける自信があるもの」
八幡「現在進行形で見抜けてないんですが…」
雪乃「だとしても辞める時は辞めると言うのが常識でしょう?そんなこともできない人間にはなりたくないもの」
八幡「待て待て!それEnter押したらまた厄介なことに」
雪乃「……っ!」ッッッターーンッッ!!
八幡「送りやがった…」
このSSまとめへのコメント
ゆ
め
hayakutuzukikakeyo
続きはよ〜